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  • マクラーレン「レッドブル・フォードのエンジンは2026年F1最大級のサプライズ」

    マクラーレン「レッドブル・フォードのエンジンは2026年F1最大級のサプライズ」

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、先月バルセロナで実施されたプレシーズン・シェイクダウンテストを振り返り、新たに投入されたレッドブル・フォードのF1パワーユニットについて「非常に、非常に強力だ」と評価し、2026年F1における大きな驚きの一つだと語った。

    このエンジンを搭載したマシンのうち、タイムシート上で最上位だったのはマックス・フェルスタッペンのレッドブルで、順位は7番手。最速だったルイス・ハミルトン(フェラーリ)からは1.238秒遅れだった。

    ただし、シェイクダウンのラップタイム自体に大きな意味はなく、レッドブル・パワートレインズが初めて手がけたパワーユニットは多くの周回数をこなし、パフォーマンス面でも有望な兆しを示した。

    「バルセロナのテストで何が一番驚きだったかと聞かれれば、レッドブル・フォードのエンジンは本当に、本当に強力に見えた。彼らには脱帽だ」とブラウンは語った。

    「速そうだっただけでなく、信頼性も非常に高かった」

    「全体的な信頼性もとても印象的だった。非常に洗練されていて、新しく、まだ成熟していないレギュレーションの初期段階としては、驚くほどだ。全チームがこれだけ多くの走行距離を稼げたのは素晴らしいことだ」

    「だから際立っていたのは、(レッドブルの)フォードエンジンと、こうした高度な新ルールのもとでの全体的な信頼性だと思う」

    マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラも、レッドブルのパワーユニットの出来を高く評価しており、メルセデス、フェラーリと並んで「良いスタートを切った3社のうちの1つ」だと述べている。

    ディフェンディングチャンピオンであるマクラーレンにパワーユニットを供給するメルセデスは、現時点で得られる限られた情報から判断する限り、最も強力なパッケージを持っていると広く見られている。一方で、その設計上の優位性を問題視するライバル陣営が、ルール変更を求めて動いている点は依然として不透明だ。

    現行レギュレーションでは、V6エンジンのシリンダー内の最大圧縮比は16:1と規定されており、これは外気温で測定されることになっている。しかし、メルセデスはエンジンが高温状態で作動する際、この数値を事実上超える手法を見つけたのではないかと見られている。

    ただしブラウンは、これを「典型的なF1の政治」だとして一蹴し、メルセデスが得ているとされる優位性を過小評価した。さらに、エンジンの合法性については、メルセデス代表トト・ヴォルフの見解にも同調している。

    「このエンジンはレギュレーションに完全に準拠する形で設計されている。それがこのスポーツの本質だ」とブラウンは語った。

    「過去に見てきたダブルディフューザーのような事例と何も変わらない。ルールの範囲内で成立しているということだ」

    「競合が主張するほど大きなアドバンテージがあるとは思っていない。ただ、彼らの仕事は、何らかの優位性があると感じれば、それをストーリーに仕立てることだ。現実としては、エンジンは完全に合法で、すべてのテストをクリアしている。HPP(メルセデスのハイパフォーマンス・パワートレイン部門)は良い仕事をしていると思う」

    「これはメルセデスの話題だ。我々はパワーユニットを設計・製造しているわけではない。HPPは我々が非常に関心を持っていることを理解していて、情報共有はしてくれるが、パワーユニットのワーキンググループに参加しているわけではないので、そこでの議論には関与していない」

    またブラウンは、ルール変更によって自チームおよび他のメルセデスPU搭載チームがレースに出走できなくなる可能性についても否定した。

    「オーストラリアでメルセデスのチームがグリッドに並ばない、なんてことは想像できない」とブラウンは語った。

    「そうした話し合いに我々は関与していないので、パワーユニットの観点からどんな変更が必要になるのかも分からない。ただ、オーストラリアでは間違いなくすべてのメルセデス勢がグリッドに並ぶだろう」

    FIAの立場
    メルセデスのライバル陣営は、開幕戦までにF1のエンジンルールを変更する提案に取り組んでいるとされており、FIAのシングルシーター部門責任者であるニコラス・トンバジスは、3月初旬のオーストラリアGPまでにこの問題を解決したいという意向を改めて示している。

    「我々は、この問題をどう解決するかについて多くの時間を費やして議論してきた」とトンバジスは、FIAのYouTubeチャンネルで公開されたQ&Aセッションで語った。

    「もちろん、シーズン開幕までに解決することが我々の意図だ」

    「論争は望んでいない。人々には、法廷やスチュワードルームではなく、サーキット上で競い合ってほしい」

    トンバジスは、2026年に向けて圧縮比の上限が18:1から16:1に引き下げられた理由について、新規参入メーカーが既存メーカーと競争できるよう支援するためだったと説明した。また、大きなレギュレーション変更の際に、チームがグレーゾーンや抜け穴を探すのは自然なことだとも述べている。

    「新規参入のメーカーは、既存メーカーに比べて大きく遅れた状態からスタートしている。そのため、彼らが公平な競争条件で参戦できるよう、いくつかの仕組みを用意する必要があった」とトンバジスは語った。

    「そうでなければ、コストキャップや各種制限がある中で、彼らは常に追いつくのに苦労することになっていただろう」

    「それでもなお、彼らにとっては非常に大きな挑戦であることに変わりはない。決して簡単な仕事ではない。だからこそ、新規参入の条件の一つとして、ある程度の簡素化やコスト削減を図る必要があり、その一つが圧縮比だった」

    「かつての18:1という上限は、正直言ってほとんど意味をなさない数値だった。そこに到達すること自体がほぼ不可能だったからだ。それを16:1に下げたのは、一種の妥協だった」

    「もちろん、エンジニアたちは非常に賢く、常に優位性を追求している。エンジンが高温で作動している際に、この圧縮比を実質的に高める方法を見つけた者もいる」

    「これは数字と統計の問題であり、新しいレギュレーションが導入されれば、こうした議論の余地が生まれるのは避けられない。これまでも常にそうだった」

    「ただ一つ変わった点があるとすれば、我々はこの選手権を、ルール解釈の争いではなく、最高のドライバー、最高のエンジニア、そしてチーム同士が競い合う場にしたいと強く考えているということだ」

  • マクラーレンF1、メルセデスPU圧縮比論争を一蹴「典型的なF1の政治」

    マクラーレンF1、メルセデスPU圧縮比論争を一蹴「典型的なF1の政治」

    マクラーレンF1のCEOであるザク・ブラウンは、メルセデスとそのパワーユニットの圧縮比を巡る一連の議論について、「典型的なF1の政治だ」と語り、問題視する声に与しない姿勢を明確にしている。

    2026年F1レギュレーションでは、V6内燃エンジンの圧縮比が16:1に制限されている。これはシリンダー内で空気と燃料の混合気をどれだけ圧縮できるかを示す数値であり、アウディのような新規参入メーカーでも開発しやすい環境を整えることを目的の一つとして導入された。

    しかし、アウディ、ホンダ、フェラーリは、メルセデスがこの16:1という制限を、FIAが計測を行う「冷間かつ静的な状態」では遵守しつつ、実際の走行中や高温状態では事実上それを超えるような挙動を示す巧妙な手法を見出したのではないかと疑っている。これにより、メルセデスは大きな性能上のアドバンテージを得ているのではないか、というのが彼らの主張だ。

    一方でメルセデス側は、自社のパワーユニットは完全に合法であり、すべての規定を満たしていると強く主張している。

    マクラーレンは、ワークスチームであるメルセデスに加え、ウィリアムズ、アルピーヌと並ぶメルセデス製パワーユニットのユーザーの一つである。その立場にあるブラウンは、ライバルによる批判を政治的な駆け引きに過ぎないとして切り捨てた。

    「これは典型的なF1の政治だ。エンジンは設計され、規則に完全に適合している」とブラウンは、2026年F1マシン『MCL40』の発表の場で語った。

    「このスポーツとはそういうものだ。過去に見てきたダブルディフューザーのようなものと何も変わらない。あれも規則に適合していた」

    さらにブラウンは、ライバルが主張するほどの決定的な性能差は存在しないとの見解を示した。

    「競争相手が言うほどの大きなアドバンテージがあるとは思っていない。ただし、彼らの仕事は、少しでも有利に見える点を取り上げ、それをニュースにすることだ。しかし現実として、このエンジンは規則に完全に準拠しており、すべてのテストにも合格している。そして、メルセデスHPPは良い仕事をしたと思っている」

    マクラーレン メルセデス 圧縮比

    この問題は、FIAおよびF1のパワーユニット諮問委員会(PUAC)で詳細に議論されてきた。そこでは、エンジンが初めて暖機された後に測定を行う案や、走行中の挙動を把握するために追加センサーを使用する案など、踏み込んだ対策も検討された。

    ただし、FIAのテスト手順の変更やパワーユニット規定の修正を行うには、通常のガバナンス手続きを経る必要があり、5つのメーカーのうち4社に加え、FIAと商業権保有者であるFOMの支持という「特別多数決」が求められる。かつて同様の解釈で利益を得ていると考えられていたレッドブル・フォード・パワートレインズも、その変更に賛成票を投じる必要がある。

    FIAは、この論争が2026年シーズンまで長引くことを避けたい考えだが、3月のメルボルン開幕戦を前に、メルセデス陣営が対応不可能な変更を強いる可能性のある短期的な修正が実現する見通しは、依然として低いとみられている。

    それでもブラウンは、「メルセデス勢がオーストラリアGPに出場できなくなるのではないか」という悲観論には与していない。

    「オーストラリアのグリッドにメルセデスのチームがいない、なんてことは想像できない」とブラウンは述べた。

    「我々はそういった議論の中身を把握していないし、パワーユニットの観点から、規則を変えるために何が必要なのかも分からない。ただ、オーストラリアのグリッドには、すべてのメルセデス勢が並ぶと確信している」

  • マクラーレンF1、2026年にパパイヤ・ルールを見直し「頭痛の種だった」

    マクラーレンF1、2026年にパパイヤ・ルールを見直し「頭痛の種だった」

    マクラーレンは、2026年F1シーズンに向けて、チームオーダー方針として知られる「パパイヤ・ルール」を見直す。オスカー・ピアストリが明かしたもので、2025年シーズンにこの方針が「不要な頭痛の種」を生んだことを受け、運用を簡素化する方針だという。

    2025年、マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリによる激しいタイトル争いを管理するため、「パパイヤ・ルール」を導入した。しかし、その運用はシーズン後半にかけて物議を醸す結果となった。

    イタリアGPでは、ノリスが遅いピットストップに見舞われた後、ピアストリにポジションを譲るよう指示が出され、オーストラリア人ドライバーは強い不満を示した。さらにシンガポールGPでは、ノリスが引き金となった両者の接触が発生。その後、オースティンGPでピアストリがチームメイトに接触したことを受け、「パパイヤ・ルール」は再び修正され、最終的には事実上破棄される形となった。

    この一連の騒動は、オーストラリア議会が「ピアストリはマクラーレンで公正に扱われているのか」と質問する事態にまで発展している。

    メディアイベントでピアストリは、「パパイヤ・ルール」について次のように語った。

    「見た目は変わると思う。プロセスを簡素化するのは賢明な判断だ」

    「去年は、正直言って自分たちで不要な頭痛の種を作ってしまった場面があったと思う」

    「レースの基本原則や、どう戦うかという考え方としては、あの方針には多くのポジティブな面がある。ただ、それをどう洗練させて、良い部分だけを残すか、という話だ」

    さらに、外部からの見え方についても言及した。

    「実際に起きていたこと以上に、大きく取り上げられていた部分も多かった。内部の事情を完全に知らないまま想像で語られることもあって、実態とは違って見えることがあった」

    2026年に向けた変更について、ピアストリは次のように締めくくっている。

    「今年はいくつか調整が入るのは確かだ。でも、チームとしてできる限り自由にレースをしたい、という考え自体は変わっていない」

    また、ノリスと同等にタイトル争いのチャンスが与えられていたかと問われると、次のように答えた。

    「去年はフェアなチャンスをもらっていたと思っているし、それは今後も変わらないと期待している」

    「だからといって、去年のやり方がすべて完璧だったと言うつもりはない。改善できた点があったのは、見ていた人なら誰でも分かったと思う」

    「でも、少なくとも悪意を感じたことは一度もなかったし、チームの意図を疑ったこともなかった」

    2026年、マクラーレンは「パパイヤ・ルール」をよりシンプルな形へと進化させながら、チーム内バトルとタイトル争いのバランスを模索していくことになりそうだ。

  • マクラーレン、2026年F1マシン『MCL40』のリバリーは「王者のカラーを継承」

    マクラーレン、2026年F1マシン『MCL40』のリバリーは「王者のカラーを継承」

    マクラーレンは、バーレーン・インターナショナル・サーキットから配信されたライブイベントで、2026年F1シーズンを戦う新リバリーを公開した。

    初の公式プレシーズンテスト開幕を2日後に控え、ウォーキングを拠点とする同チームは早々にサーキット入りし、昨季のコンストラクターズおよびドライバーズ両タイトルを獲得したMCL39に続く、パパイヤカラーを基調とした新たな装いを披露した。

    イベントには、世界チャンピオンのランド・ノリスとチームメイトのオスカー・ピアストリというドライバーラインアップに加え、チーム代表のアンドレア・ステラ、CEOのザク・ブラウンが登壇。さらに、CMOのルー・マキューエンとチーフデザイナーのロブ・マーシャルがリバリーの意匠を紹介した。

    マクラーレンは歴史的に、成功を収めたチャンピオンマシンのリバリーを翌年へ継承してきたが、2026年もその伝統は変わらない。おなじみのパパイヤに加え、アンスラサイトカラーと控えめなティールのアクセントが盛り込まれている。

    このデザインはドライバーのレーシングスーツにも反映され、ノリスとピアストリはフロント全面がパパイヤカラーのスーツで新シーズンに臨む。

    「我々の“第2のホーム”であるバーレーンから、2026年チャレンジャーのリバリーを発表できてうれしい」とブラウンは述べた。

    「象徴的なパパイヤはMCL40でも受け継がれ、チャンピオン獲得リバリーを翌年に継承するという我々の伝統を守っている。クリエイティブな方向性を探る中でも、レースパフォーマンスは常に最優先事項であり、エアロダイナミクスとのバランスを取りながら、この印象的な2026年マシンを作り上げた」

    「レース参戦を可能にしてくれている株主やパートナー、変わらぬ支援を送ってくれるファン、そしてこの新時代のF1に向けて懸命に取り組んできたチーム全員に感謝したい。コース上で走る姿を見るのが待ちきれない」

    ステラも次のように語っている。

    「2026年型マシンMCL40のリバリーを公開できたことは、今季のレース開始を前に、チームの並外れた努力と献身を象徴する重要な節目だ」

    「2026年はF1の新レギュレーションという新たな挑戦の年であり、我々は5つのトップマニュファクチャラーと戦う独立系チャレンジャーとしてシーズンに入る。ここ数年の成功から学んだ教訓はあるが、グリッド全体がゼロからの再スタートであり、過去の実績は何の保証にもならない」

    「我々の目標は最高のスタートを切ることだ。そのためのチーム体制、ドライバーラインアップ、メルセデスHPPとの協力関係、パートナー、そしてファンがそろっている。これまでで最大の挑戦に向け、成功の条件を整えることに集中していく。ファンにとって素晴らしいシーズンになるはずで、我々も始動を楽しみにしている」

    マクラーレン F1

    MCL40は、バルセロナで行われた非公開シェイクダウンですでに初走行を実施しており、その際はブラックとグレーを基調としたワンオフの控えめなカラーリングを纏い、メルセデス製パワーユニットの確認作業が行われた。

    ノリスは、2025年にピアストリとマックス・フェルスタッペンを下してタイトルを獲得したことを受け、2026年はカーナンバー「1」を選択して参戦する。ただし、新レギュレーション導入初年度という状況下で、王座防衛は簡単ではなく、全チームがいち早く規則を理解しようとしのぎを削ることになる。

    マクラーレンの2026年リバリーは、2月11日から13日にかけて行われるバーレーンでの初公式プレシーズンテストで、初めてコース上に姿を現す。さらに同地では2月18日から20日にかけて最終テストも予定されている。

    「このシーズンのリバリーを発表するために、再びバーレーンに戻ってこられてうれしい」とノリスは語った。

    「デザインは素晴らしいし、昨年の大きな成功の一部だったカラーで走り続けられるのが楽しみだ。キャリア初期から一緒に戦ってきたチームでチャンピオンになれたのは信じられない経験だった。新しいF1の時代で、どこまで行けるのか本当に楽しみだ」

    「このマシンを形にするために尽力してくれた全員に感謝したい。毎週応援してくれるファン、支えてくれるパートナーにもありがとう。今年は準備万端だし、再びコースに戻って前進し続けるのが待ちきれない」

    ピアストリも次のように続けた。

    「MCL40の新しいリバリーは本当に格好いいし、2025年のチャンピオン獲得デザインを引き継げたのはうれしい。パパイヤカラーのマシンで走るのはいつも楽しい」

    「ファクトリーのスタッフ、ファン、パートナーの皆さんに感謝したい。新レギュレーションで大きな挑戦が待っているが、前向きな気持ちでこの新時代に挑む準備はできている。昨年から多くを学び、自分自身もこれまで以上に強くなったと感じている。今年、何を成し遂げられるのか楽しみだ」

  • マクラーレンF1、2026年版レーシングスーツを公開

    マクラーレンF1、2026年版レーシングスーツを公開

    マクラーレンF1チームは、2026年F1シーズンに向けた新しいレーシングスーツを公開した。新世代レギュレーション初年度を迎えるシーズンに向け、チームの象徴であるオレンジを基調としたデザインは継承しつつ、細部をアップデートした仕上がりとなっている。

    公開されたレーシングスーツは、鮮やかなパパイヤオレンジを全面に採用。胸部や腕部には主要パートナーのロゴが整理された配置で施され、全体として視認性と統一感が高められている。

    ブラックの差し色はサイドや襟元、インナー部分に用いられ、従来モデルよりも引き締まった印象を与えるデザインとなった。

    また、素材面でも改良が加えられており、長時間の走行に対応する快適性と軽量性の向上が図られているという。2026年F1マシンは加速性能やエネルギーマネジメントの特性が大きく変化するとされており、ドライバーの身体的負担を軽減する装備面の進化も重要なテーマとなる。

    マクラーレンは2026年シーズンもランド・ノリスとオスカー・ピアストリのラインアップを継続する予定で、新しいレーシングスーツはプレシーズンテストおよび開幕戦から着用される見込みだ。新時代のF1に挑むマクラーレンの姿勢を象徴する装備として、注目を集めている。

    マクラーレン ランド・ノリス&オスカー・ピアストリ

  • マクラーレン、2026年F1マシン『MCL40』の正式リバリーを公開

    マクラーレン、2026年F1マシン『MCL40』の正式リバリーを公開

    マクラーレンは、2026年F1シーズンを戦うマシン『MCL40』のリバリーを、バーレーンで行われたライブ発表イベントで正式に公開した。

    この発表により、マクラーレンは2026年シーズンに向けて公式リバリーを披露した10番目のチームとなった。イベントはバーレーン・インターナショナル・サーキットから配信された。

    ウォーキングを本拠地とするマクラーレンは、2025年にコンストラクターズ選手権を制しており、2026年は3年連続のタイトル防衛に挑むシーズンとなる。一方で、2026年F1はパワーユニットを含む大規模なレギュレーション刷新が行われる年でもあり、チームは不確実性の高い新時代への対応を迫られている。

    ドライバーラインアップは4年連続でランド・ノリスとオスカー・ピアストリのコンビを継続。ノリスは2025年にドライバーズタイトルを獲得しており、今季は自身初となるタイトル防衛のシーズンに臨む。

    マクラーレンは2026年もメルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームとして参戦するが、新レギュレーションへの対応については比較的慎重な姿勢を示している。チームはシーズン序盤から大規模なアップグレードを投入することはせず、各チームの設計思想の方向性を見極めたうえで開発を進める方針だ。

    マクラーレン F1 2026年のF1世界選手権マクラーレン F1 フォーミュラ1カー

    バーレーンで行われた直近の5日間にわたる公式シェイクダウンでは、MCL40が初走行を実施。この際、マシンはブラックを基調としたテスト用リバリーで走行しており、今回の発表イベントで初めて正式カラーリングが明らかにされた。

    マクラーレンは今週後半に控える2026年F1プレシーズンテスト(バーレーン)を前に、MCL40のリバリーを公開。新レギュレーション下でのタイトル防衛に向け、本格的な2026年シーズンへの準備を進めていく。

  • マクラーレンF1、2026年F1マシンの信頼性懸念は「すぐに消えた」とステラ

    マクラーレンF1、2026年F1マシンの信頼性懸念は「すぐに消えた」とステラ

    マクラーレンF1は、2026年F1レギュレーション導入に伴い懸念されていた新型マシンの信頼性について、初期段階で大きな問題は見られなかったと明かした。

    1月末にバルセロナで行われた非公開シェイクダウンでは、ウィリアムズを除く全チームが参加し、新時代のF1マシンが初めて本格的に走行。その中で、2014年のハイブリッド導入期を想起させるような混乱は起きなかった。

    マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、パドックで広がっていた不安について「2026年F1マシンの信頼性を巡る懸念は、すぐに消えた」と説明。各メーカーが想定以上に走行距離を重ねた点を評価しつつ、自身のチームについても、新しいシャシーが持つ高い複雑性と向き合いながら、着実に前進しているとの認識を示した。

    信頼性への不安は早い段階で後退
    「全体として、各チームは2026年F1マシンのデビューに向けて、非常に高い準備レベルを示していたと思う」とステラは語った。

    「12年前、ハイブリッドエンジン導入時の状況を思い出して不安を抱いていた人たちも、そうした懸念がかなり早い段階で消えていくのを目にしたはずだ。パワーユニットに関して言えば、今回初めてサーキットに持ち込まれたメーカーでさえ、かなりの走行距離を稼ぐことができていた」

    新たなパワーユニットとシャシーが同時に導入される2026年F1は、技術的な難易度が非常に高いとされてきた。それだけに、シェイクダウンの段階で深刻なトラブルが相次がなかった点は、多くのチームにとって前向きな材料となっている。

    一方で、マクラーレン自身のバルセロナでの走行は、完全に順風満帆だったわけではない。木曜日には、オスカー・ピアストリが燃料システムの問題により、半日分の走行時間を失う場面もあった。

    マクラーレン F1

    課題は新シャシーの複雑性
    この点についてステラは、トラブルの性質を冷静に分析している。

    「サーキットでの作業を遅らせた信頼性の問題は、少なくとも我々の場合、新しいシャシーが持つ非常に高い複雑性に起因するものだった」と述べた。

    それでも、チームの対応力には手応えを感じているという。

    「チームには賛辞を送りたい。彼らは昼夜を問わず並外れた努力を重ね、その結果、失った時間のほとんどを取り戻すことができた。数年前、冬季テストが深夜まで続くのが当たり前だった時代に少し戻ったような感覚もあったが、チームがマシンを理解するにつれて、すべては通常の状態に落ち着いていくと確信している」

    マクラーレンは、バルセロナで得たデータをもとに、2026年F1マシンへの理解をさらに深めていく構えだ。月曜日にはバーレーンで新シーズン用リバリーを発表し、その後は2月11日から13日、さらに18日から20日にかけて、バーレーン・インターナショナル・サーキットで公式ウインターテストに臨む。

    新レギュレーション初年度の勢力図を占う重要な局面を前に、マクラーレンは信頼性面での大きな不安を抱えることなく、2026年F1シーズン開幕に向けた準備を進めている。

  • マクラーレンF1、王者でも慢心なし MCL40に残る「大きな改善余地」

    マクラーレンF1、王者でも慢心なし MCL40に残る「大きな改善余地」

    マクラーレンF1は、2025年にダブルタイトルを獲得した王者として2026年F1シーズンに臨む。しかし、チーム代表アンドレア・ステラは、新車MCL40について「大きな改善余地」が残されていることを認め、決して慢心はない姿勢を強調した。

    バルセロナで行われたシェイクダウンで初走行を迎えたMCL40では、新しいメルセデス製パワーユニットとアクティブ・エアロダイナミクスの運用が重要な課題として浮上している。

    ステラは、ドライバーが使える選択肢を最大限に引き出す点、そしてコーナーモードとストレートモードを切り替える可変空力のマネジメントに、さらなるポテンシャルがあると語った。

    王者として迎える新レギュレーション初年度
    ウォーキングを拠点とするマクラーレンF1は、2025年シーズンにコンストラクターズとドライバーズの両タイトルを獲得し、王者として新たなレギュレーション初年度を迎える。

    しかし2026年F1シーズンは、大幅なテクニカルレギュレーション変更が導入される年でもあり、勢力図が大きく変わる可能性をはらんでいる。ステラは、その状況下でMCL40がまだ完成形には程遠いことを率直に認めた。

    先週バルセロナで行われた非公開シェイクダウンでは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが揃ってMCL40を初ドライブし、チームにとっては新時代の出発点となった。

    パワーユニットと可変エアロに残る伸び代
    初期の走行データを踏まえ、ステラは特にパワーユニットとアクティブ・エアロダイナミクスの理解と最適化が、今後の大きなテーマになると指摘している。

    「まだ非常に初期的な段階ではあるが、新しいパワーユニットと、ドライバーが使えるすべてのオプションを最大限に活用する点には、大きな改善余地があると考えている」とステラは語った。

    さらにステラは、可変エアロダイナミクスの運用についても言及し、「コーナーモードとストレートモードを切り替える可変空力のマネジメントという点でも、引き出せるポテンシャルは非常に大きい」と続けた。

    マクラーレン F1

    マクラーレンF1は来週、バーレーンで再び走行を行う予定で、開幕戦に向けた重要な学習の場となる見込みだ。

    現時点ではいくつかの課題が表面化しているものの、ステラはそれを悲観的には捉えていない。むしろ、これほど大きなレギュレーション変更が行われた初年度としては自然な状況だと強調する。

    「この世代のシングルシーターは、明らかに開発のごく初期段階にある」とステラは述べた。

    「4年前にグラウンドエフェクトカーが導入された際は、パワーユニットとタイヤが前年からほぼ変更されていなかった。その時とは、置かれている状況がまったく違う」

    王者でありながらも現状に満足せず、冷静に課題を見据えるマクラーレンF1。MCL40が開幕までにどこまで完成度を高められるかが注目される。

  • マクラーレンが警戒 テストで浮かび上がったレッドブルF1の「想定外の強さ」

    マクラーレンが警戒 テストで浮かび上がったレッドブルF1の「想定外の強さ」

    2026年F1新レギュレーション初年度を前に行われたバルセロナでのシェイクダウンテストで、マクラーレンが強く警戒する存在として浮かび上がったのが、レッドブルの競争力だった。走行距離と信頼性の両面で安定した姿を見せたレッドブルは、ライバル勢にとって想定外のインパクトを残した。

    マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンもテスト後、レッドブルの仕上がりを率直に評価し、その完成度の高さに驚きを示している。

    開幕まで残された準備期間が限られる中、レッドブル・レーシングの存在感は2026年シーズン序盤の勢力図を占う重要な要素となりつつある。

    新レギュレーション導入を目前に控え、全11チームは1月に行われたバルセロナでのシェイクダウンを経て、公式プレシーズンテスト初回へ向けた最終段階に入っている。今回のプライベートテストでは、ウィリアムズを除く全チームがカタルーニャ・サーキットに集まり、5日間の期間中に最大3日間の走行を実施した。

    信頼性の面では、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリが500周を走破したメルセデスが際立つ結果を残した。非公式タイムではルイス・ハミルトンがトップに立ったものの、週を通じて最大のサプライズと受け止められたのは、レッドブルの安定した走りだった。

    もっとも、レッドブルとマクラーレンのテストは順風満帆とは言えなかった。レッドブルでは、マックス・フェルスタッペンの新チームメイトであるアイザック・ハジャーが2日目終盤にクラッシュを喫し、交換部品の到着を待つため走行計画が中断される場面があった。

    一方のマクラーレンも、オスカー・ピアストリが2日目の大半をガレージで過ごすことになり、テストを早期に切り上げる判断を下している。ピアストリは後に燃料システムの問題が発生していたことを明かし、最終日に再び走行できた後も、パワーユニットに関する課題を示唆していた。

    マクラーレン F1 レッドブル・レーシング

    ザク・ブラウン、レッドブルについて「あれほど競争力がないほうがよかった」
    新レギュレーション初年度という事情もあり、プレシーズンテストでの技術的トラブルは想定内とされている。ただ、その中でレッドブルの初の自社製パワーユニットは、これまでのところ高い信頼性を示しており、ライバル陣営に強い印象を与えている。

    レッドブル・パワートレインズを搭載する新型マシンは、エナジードリンク大手がワークスチームとして機能していることを早くも証明する形となった。インディアナポリスで行われたマクラーレン・レーシング・センターのオープニングに出席したブラウンは、2026年シーズンでタイトル防衛を目指す自チームにとって、レッドブルが脅威になり得るとの認識を隠さなかった。

    「レッドブルのエンジンは非常に強力だった」とブラウンは認めている。

    「あれほど競争力がないほうがよかったが、彼らが成し遂げたことには感心している。多くの周回を重ね、とても競争力があるように見える」

    2026年F1シーズンは、3月8日に行われるオーストラリアGPで幕を開ける。それに先立ち、公式プレシーズンテスト第1回は2月11日から13日までバーレーンで実施され、第2回は2月18日から20日まで続く。限られた準備期間の中で、各チームがどこまで完成度を高められるかが、開幕戦の勢力図を左右することになりそうだ。

  • マクラーレンF1、2026年F1エンジンを評価「メルセデスは基準を引き上げた」

    マクラーレンF1、2026年F1エンジンを評価「メルセデスは基準を引き上げた」

    2026年F1レギュレーション初年度の幕開けとなったバルセロナ・テストを受け、マクラーレンが主要パワーユニット勢の現状について初期評価を示した。

    チーム代表アンドレア・ステラは、メルセデスが「間違いなく基準を引き上げた」と認めつつも、フェラーリ、そして新設のレッドブル・フォード・パワートレインズを含め、トップ勢の性能差は現時点では大きくないとの見解を示している。

    バルセロナでは、メルセデスが最多周回数と堅実な初期パフォーマンスで存在感を放った。一方で、フェラーリの信頼性、そしてレッドブル・フォードによる初の自社製エンジンも好印象を残し、マクラーレンの初期分析では、3社の間に決定的な差は見られなかったという。

    「少なくとも3つの競争力ある陣営が良いスタートを切った。メルセデス、フェラーリ、そしてレッドブルだ」とステラは語る。

    「特にブラックリーのチーム(メルセデス)は、確実に基準を引き上げてきた。我々も同じレベルに到達するために懸命に取り組まなければならない」

    そのうえでステラは、3チームが異なるパワーユニットを搭載している点に触れ、「少なくとも一部のPUサプライヤーに関しては、絶対的な性能差が極端ではない可能性を示す最初の兆候だ」と述べている。

    もっとも、バルセロナ・テストは各陣営の開発初期段階にあたり、今後2週間後に控えるバーレーン・テストでは状況が大きく変わる可能性もある。特に2026年はエネルギー回生やパワーデプロイの要求が大きく異なるため、エンジンをより強く使い始めた段階で差が顕在化する可能性は否定できない。

    それでも今回の評価は、2026年の大規模レギュレーション変更と、メルセデス優位という下馬評を踏まえれば、慎重ながらも前向きなものだ。圧縮比低減ルールを巡っては、メルセデスが合法的な解釈によって一部サーキットで最大コンマ3秒の優位性を得ている可能性があるとの見方もあるが、少なくとも現時点ではトップ勢が拮抗している印象を与えている。

    もし主要チームがエンジン性能で横一線に近い状態にあるなら、勝負の焦点は2026年特有のエネルギーマネジメントや、アクティブエアロを含む新要素の使いこなし、そして従来通りの車体開発力に移っていくことになる。

    「非常に初期的な兆候ではあるが、新しいパワーユニットと、ドライバーが使えるすべての選択肢をどう活用するかには、大きな改善の余地がある」とステラは続けた。

    「コーナーモードとストレートモードを切り替える可変エアロの運用にも、大きなポテンシャルがある」

    マクラーレン F1 エンジン

    さらに、2026年マシンは過去の世代以上に開発初期の影響が大きいと指摘する。

    「4年前にグラウンドエフェクトカーが導入された時とは状況が違う。当時はパワーユニットとタイヤがほぼ継続仕様だったが、今回はすべてが新しい。これまで以上に、パッケージを使いこなす能力と、正しい方向に開発を進める力が差を生むだろう」

    「シーズン前半に見える勢力図が、後半でも同じとは限らない。今のような初期段階では、開発の影響は非常に大きく出る」

    2022年から2025年にかけて低迷し、タイトル争いから遠ざかっていたメルセデスに対し、昨季はエンジンカスタマーであるマクラーレンが両タイトルを獲得した。仮にメルセデスPUが最強であったとしても、それを最も活かせるチームがどこになるかは、依然として不透明だ。

    マクラーレンはMCL40の完成が遅れ、バルセロナでの走行量も限られたため、マシン理解と開発指針の確立にまだ作業を要している段階にある。

    「トラック上で見えたものは、シミュレーションと整合していた」とステラは語る。

    「何より明確だったのは、ドライバーもチームも学習曲線が非常に急だということだ。1周ごとにパフォーマンスに関する有益な学びがある。AからZまで完全に新しいクルマなのだから、これは自然なことだ」

    「MCL40は良い出発点だと分かっている。だが、短期的にもシーズンを通した開発方針を明確にするためにも、ここから一層の努力が必要になる」