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  • F1フランスGP、サーキットへの渋滞問題の解消に自信

    F1フランスGP、サーキットへの渋滞問題の解消に自信

    F1フランスGPは、昨年発生した渋滞問題に対策を講じており、アドバイザーを務める元マクラーレンのエリック・ブーリエも2019年の開催に向けて“100%快適に過ごせるだろう”と問題解決に自信を見せている。

    昨年、F1フランスGPは10年ぶりにカレンダーに復帰。開催地はマニクールからポール・リカール・サーキットに移されたが、交通管理や駐車場が整備されおらず、物流的には悪夢のようなイベントとなり、観戦を予定していた多くの観客も走行開始までにサーキットに到着できないという事態を招いた。

    その手助けをする役割に就いたのがエリック・ブーリエだ。昨年、エリック・ブーリエは、マクラーレン・ホンダのプロジェクト失敗のスケープゴートとしてスポーティングディレクターを更迭された。

    エリック・ブーリエは、戦略と運営面のアドバイザーとしてF1フランスGPをサポートしている。

    また、F1フランスGP主催者は、2019年に向けて駐車場の拡大やシャトルバスの運行、道路レイアウトの一時的な変更といった移動計画を練り直すとともに、ゴルフのライダーカップとサッカーのユーロ2016の交通管理で支援してきたCITECと契約。さらに交通情報アプリを開発する『Waze』との契約して、ライブアップデートを提供する独自のアプリを作成している。

    エリック・ブーリエは、それらの対策により、イベントに参加する人々はよりスムーズな移動ができるはずだと自信をみせる。

    「交通管理へのアプローチは非常に分析的なものだった」とエリック・ブーリエは語る。

    「CITECとともに我々は地方自治体と警察と計画を立てた。Wazeとの契約、わかりやすい看板、パークアンドライドの計画など、現在、我々はしっかりとしたサポートを備えている」

    「目的は、道路上の自動車の台数を減らすだけでなく、流れを制御することだ。現在、駐車場は無料なので、たとえばマルセイユから来てコースの反対側の駐車場に停めるためのトラックを横切る必要はなくなる。それが渋滞を引き起こしていた。どの駐車場でも使用可能になる。道路の交通容量を3倍に増やすなど、道路の管理方法も異なる。これらすべての対策によって、今年100パーセント良くなると自信を持っている」

    関連:2019年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 2019年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2019年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2019年のF1世界選手権 第8戦 F1フランスGPが、6月21日(金)からポール・リカール・サーキットで行われる。

    昨年、F1フランスGPが10年ぶりにF1カレンダーに復活。近年、ポール・リカールは、F1ではテストトラックとしては使用されてきた。非常によく考えて設計された素晴らしいサーキットレイアウトであり、とはいえ、パワーユニットのパワーが必要なサーキットであることは間違いない。

    F1フランスGPでは、C2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドが配分され、ほぼ全チームがソフトを重視した選択となっている。

    ちなみにレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーを含め、現在グリッド上には2人のフランス人ドライバーがおり、ルノーF1チームにとっては母国レースとなる。

    日本とフランスの時差は7時間。2018年 F1フランスGPはサッカーのワールドカップの試合との衝突を避けるために調整されたが、今年は他のヨーロッパでのレースと同じスケジュールとなり、フリー走行1回目は6月22日(金)の日本時間18時(現地時間11時)から開始。決勝は6月24日(日)の日本時間22時10分(現地時間15時10分)のスタートとなる。

    テレビ放送に関しては、今年もフジテレビはBSフジによる無料放送は行わず、F1フランスGPの放送もCS放送による有料放送のみ。フジテレビNEXTでフリー走行から公式予選、決勝まで全セッションをノーカット完全生中継で放送する。

    F1フランスGP

    6月21日(金) フリー走行1回目 18:00~19:30 (現地時間 11:00~12:30)
      フリー走行2回目 22:00~23:30 (現地時間 15:00~16:30)
    6月22日(土) フリー走行3回目 19:00~20:00 (現地時間 12:00~13:00)
      予選 22:00~23:00 (現地時間 15:00~16:00)
    6月23日(日) 決勝 22:10~ (現地時間 15:10~)

    CS放送/フジテレビNEXT F1フランスGP 放送時間

    【フリー走行1】 6月21日(金) 17:50~19:40
    【フリー走行2】 6月21日(金) 21:50~23:40
    【フリー走行3】 6月22日(土) 18:50~20:10
    【予選】 6月22日(土) 21:50~24:00
    【決勝】 6月23日(日) 21:30~25:00
  • 2019年 F1フランスGP | 各ドライバーのタイヤ選択

    2019年 F1フランスGP | 各ドライバーのタイヤ選択

    2019年のF1世界選手権 第8戦 フランスGPの各ドライバーのタイヤ選択をF1公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    ピレリは、2019年のF1世界選手権から新しいタイヤ命名システムを導入。ドライコンパウンドは7種類から5種類への削減され、最も硬いものをC1(コンパウンド1)、最も柔らかいものをC5(コンパウンド5)と名付け、各レースでハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)として配分する。

    ポール・リカール・サーキットで行われる第8戦フランスGPでは、C2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドが配分される。

    レースではC2とC3のいずれか1セットを使用されなければならない。また、C4は予選Q3で使用しなければならない。残りの10セットはチームが自由に選択できる。

    F1フランスGPでは、3強チームを含め、ほぼ全チームがソフトタイヤを中心に構成。メルセデス、フェラーリ、レッドブルは、ハード×1、ミディアム×3、ソフト×9が基本。マックス・フェルスタッペンのみがミディアムを4セット、ソウトを8セットとしている。

    ルノー、ハース、アルファロメ・ザウバー、トロロッソ・ホンダはソフトを10セット選択している。

    F1フランスGPは、6月21日~23日の日程で開催される。

    2019年 F1フランスGP 各ドライバーのタイヤ選択

  • MotoGP | ドゥカティ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    2019 MotoGP第5戦のフランスGPが、5月19日にル・マン・サーキットで開催された。デスモセディチGPマシンを駆るMission Winnowドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチは、それぞれ2位と3位でフィニッシュラインを通過して、ダブル表彰台を獲得した。このレースでは、GP19を駆るプラマック・レーシング・チームのジャック・ミラーも、インディペンデント勢最高となる4位に入った。

    ドヴィツィオーゾは、スタートの混乱からは抜け出したものの、オープニングラップの第2コーナーの出口で他のマシンと接触して順位を落としてしまう。しかし、その後は徐々にポジションを挽回してレース中盤には2番手に浮上し、そのままチェッカーフラッグを受けた。

    ペトルッチは、1列目からのスタート。2周目にポジションを落としてしまうが、残り7周の時点でチームメイトのドヴィツィオーゾのすぐ後ろまで追い上げることに成功した。その後、ドヴィツィオーゾとペトルッチは、見ごたえのあるクリーンなファイトを展開、レース終盤までクロスラインの攻防を何度か繰り返し、フィニッシュラインを通過した。

    ドヴィツィオーゾは、2015年の3位に続き、ここル・マンで2度目の表彰台に登壇した。一方のペトルッチは、ドゥカティのオフィシャル・ライダーとなって初の表彰台フィニッシュとなった。ペトルッチは、ちょうど1年前、プラマック・レーシング・チームに所属していた2018年にも、ル・マンで2位表彰台を獲得している。

    第5戦終了時点で、ドヴィツィオーゾは合計87ポイントを獲得し、ポイント・リーダーとわずか8ポイント差でライダーズ・ランキング2位につけている。ペトルッチは合計57ポイントを獲得してランキング5位となっている。マニュファクチャラーズ・ランキングでは90ポイントのドゥカティは2位に、チーム・ランキングでは144ポイントのMission Winnow Ducatiチームが首位に立っている。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04) 2位
    「週末を通してサーキットのコンディションが非常にトリッキーだったことを考えると、今日の結果には満足している。レースでも、チャンピオンシップでも2位をキープすることができた。それでも、シーズンの最後までマルケス(マルク:ホンダ)と戦うには、集中力を切らさずに、さらに進化しなければならない。今日はリア・タイヤのグリップが低下して、チェッカーフラッグまで彼のペースについてゆくことができなかった。さらに、最終ラップではダニーロのアタックにも対応する必要があった。ダニーロとは素晴らしいファイトができた。彼のことは良く知っているので、彼が速いことは分かっていた。今日は、可能な限り最高の結果を残すことができた。チャンピオンシップは、まだ長い。2週間後に開催されるムジェロのレースを楽しみにしている。このサーキットは熟知しているし、過去のレースでも素晴らしい成績を収めている」

    ダニーロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09) 3位
    「素晴らしいレースだった。ちょうど1年前にこのサーキットで表彰台に上がってから、またこの場所に返り咲くことができて本当に嬉しい。これまでのラウンドでは、戦闘力は高かったが、予選のグリッドが悪かったので、決勝レースでパフォーマンスを十分に発揮することができなかった。今日は1列目からスタートすることができたが、レース序盤にいくつかミスを犯して、ポジションを落としてしまった。一時は6番手まで後退してしまったが、冷静になることを心がけながらハードにプッシュして、ギャップを縮めることができた。レース終盤は、アンドレアと素晴らしいファイトをすることができた。加速時には彼の方が速かったが、ブレーキングではある程度の差を詰めることができた。しかし、オーバーテイクできるほど近づくことはできなかったし、チームメイトに対して大きなリスクを負って仕掛けても意味がないと思った。ダブル表彰台は、チームにとって素晴らしいことだ。ムジェロでも、再び表彰台に上がれるように頑張りたい」

    MotoGP第6戦のイタリアGPは、2週間後の5月31日~6月2日にムジェロ・サーキットで開催される。

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP 第5戦フランスGPの決勝日は、終日、厚い雲が空を覆い、最高気温15℃という天候となった。そのため、タイヤの選択に悩むレースとなった。前日、ウエットコンディションで、今季3度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、朝のウォームアップで試したソフトコンパウンドのフロントタイヤで決勝レースを戦うことを決めた。

    朝のウォームアップから、午後2時の決勝のスタート時間まで、ほとんど気温と路面温度が上がらなかったことから、これまでほとんど決勝で使ったことがないソフトのフロントタイヤで27ラップを戦えると判断。しかし、タイヤに負担をかけないために、2位以下に2秒のリードを築いてからは、後続との差をしっかりキープする作戦とし、最後まで安定したペースで大会2連覇と今季3勝目を挙げた。この優勝は、Hondaの最高峰クラス300勝目となり、マルケスは、記念のTシャツを着て表彰台に立った。

    Hondaの最高峰クラス初優勝は、1966年の開幕戦西ドイツGPでRC181に乗るジム・レッドマンが達成した。そのレッドマンの活躍もあり、この年、Hondaはデビューシーズンにして5勝を挙げ、見事、コンストラクターズタイトルを獲得した。その後、グランプリ参戦を中断した時期もあったが、30年後の1996年のカタルニアGPでカルロス・チェカがNSR500で通算100勝を達成、さらに10年後の2006年のオランダGPでニッキー・ヘイデンがRC211Vで200勝を達成、そして、今大会、RC213Vでマルケスが300勝を達成した。

    Hondaは1961年にロードレース世界選手権(WGP)に参戦、以来、これで全クラス通算で775勝とした。マルケスは、2015年のインディアナポリスGPで700勝を達成し、その名を歴史に刻んだが、今度は最高峰クラス300勝にその名を刻んだ。この優勝でマルケスは、最高峰クラス47勝、通算勝利数を73(歴代5位)とした。

    15番グリッドから決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップに11番手に浮上、その後、着実にポジションを上げて8番手に浮上したが、ラスト2周でファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に抜かれ9位でチェッカーを受けた。今大会は不安定な天候に翻弄される大会となり、初めて予選でQ2進出を逃し、15番手という厳しいグリッドからのレースになった。しかし、9位でフィニッシュしたことで、次につながるレースとなった。

    Repsol Honda Teamで5戦目を迎えたホルヘ・ロレンソが、ベストグリッドの8番手からベストリザルトの11位でフィニッシュした。初日のフリー走行では4番手と好調なスタートを切ったが、土曜日のフリー走行と予選がウエットコンディションになったことで、セットアップを完全なものにすることができなかった。ル・マンでは、過去5回優勝経験のあるロレンソ。今大会の11位というのは満足のいく結果ではないが、着実にRC213Vのパフォーマンスを引き出しており、次戦イタリアGPの走りが期待される。

    開幕から5戦連続でのトップ10を狙った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ベストグリッドとなる7番手から決勝に挑んだが、セットアップが完全ではなく、12番手までポジションを落とす苦しい戦いとなった。その後、19周目の11コーナーでフロントが切れ込んで転倒し、今季初のリタイアとなった。残念な結果に終わった中上だが、予選ではレースをこなすごとにベストグリッドを更新しており、次戦イタリアGPでは、昨年のバレンシアGPの6位を超えるベストリザルトに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「ル・マンは気温や天候が不安定なので、いつも難しいレースになります。今日は特に難しい一日でした。フロントタイヤにソフトを使ったのは初めてだと思いますが、それが一番安全な選択でした。後続とのギャップが2秒に広がるまではプッシュしました。それからは、1分32秒後半のタイムで安定して走行することに集中しました。今日の結果はうれしいです。そして、この優勝がHondaの最高峰クラス300勝目となりました。とにかく、最高の気分です」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9位)
    「今日は残念な結果に終わりました。しかし、有意義なデータを集めることができたのはポジティブだったと思います。今大会は、セッティングとフィーリング、そしてタイヤがあまり快適ではありませんでした。こうした問題を解消し、前進しなければなりません。予選15番手と後方からスタートとなり、難しいレースになりました。しかし、決勝レースではいいスタートを切り、2周目で9番手に浮上し、9位でフィニッシュしました。もう少しトップとのギャップを縮めたいと思ったのですが、今日は無理でした。ムジェロでまたトライします。最高峰クラスで300勝を達成したHondaにおめでとうと言いたいです。Hondaの一員として誇りに思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 11位)
    「11位は思っていたような結果ではありませんが、進歩できたことは間違いなく、うれしい結果でした。今後のレースに向けて力が湧いてきます。今週末は、フリー走行で初めてトップ5に入り、予選ではトップ8に入ることができました。開幕戦のカタールに比べたら、今回はトップとのギャップが一番縮まりました。レースごとにいろいろ学んでいます。あとは時間の問題です。一生懸命がんばってくれているRepsol Honda Teamに感謝したいです。今日はマルクの優勝で、(Hondaの)最高峰クラス300勝目となりました。おめでとうと言いたいです」

    中上貴晶(リタイア)
    「チェッカーまであと9周という19周目の11コーナーで、突然フロントが切れ込み、転んでしまいました。なんの徴候もなく、あっという間のことでした。今日は自分だけがフロントにミディアムを選びました。ほかの選手は全員ソフトを選択しましたが、27周のレースなので、ソフトでは終盤厳しくなると思ったからです。実際、タイヤの温度はしっかり上がり、フィーリングもとてもいいものでした。目標は1分32秒台で周回することでしたが、33秒台を越えることができず、苦しいレースになりました。今日はブレーキングはよかったのですが、そこからのターンインでものすごく取り回しが重くて、気持ちよく乗れませんでした。予選はウエットコンディションでベストグリッドの7番手を獲得しましたが、ドライコンディションでは厳しい戦いになると思っていました。10番手前後の走りになるのではないかと思っていましたが、その通りの内容になってしまいました。今日は限界ギリギリでした。次はムジェロで行われるイタリアGPですが、ムジェロのレイアウトは好きなので、今回完走できなかった分もしっかり走って、結果で返したいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    ロッシが5位でチェッカー、ビニャーレスはリタイア
    Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが表彰台争いを展開し、終盤まで1分32秒台のハイペースをキープしたがわずかに届かず5位でゴール。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはアクシデントによりリタイアとなった。

    バレンティーノ・ロッシは5番グリッドから絶好のスタート。序盤のタイトなコーナーでポジションを維持したあと1台をパスして1周目終了時点で4番手につけた。

    前を行くA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)を追ううちにトップ2台との距離が開きはじめると、すぐさま反応してペースを上げ、J・ミラー(ドゥカティ)、M・マルケス(ホンダ)に追いついて4台のトップグループを再形成。さらに前を目指すもトップのペースには及ばず、追い上げてきたD・ペトルッチ(ドゥカティ)に先行を許すこととなった。しかしそこであきらめず、単独5番手となりながらも100%のプッシュを続けるロッシ。残り6ラップでは再び集団の背後に迫り、最後の勝負を仕掛けるがわずかに届かなかった。この結果、トップから3.053秒差の5位でチェッカーとなった。

    一方、11番グリッドからスタートしたビニャーレスは、序盤からペースアップを図るも中段の混戦に巻き込まれて14番手へ後退。その後ひとつ上げてリズムをつかみ、A・リンス(スズキ)とバトルを展開した。7ラップ目には12番手に上がってさらにA・エスパルガロ(アプリリア)に仕掛けようというところだったが、他車に接触されて転倒し、そのままリタイアを余儀なくされた。幸い怪我はなかったが、ノーポイントという結果となった。

    ランキングではロッシがトップから23ポイント差の4位。ビニャーレスはランキング10位へ後退し、トップとの差が65ポイントに広がった。コンストラクターズランキングは3位へ浮上した一方で、Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキングをひとつ下げて3位となっている。

    PETRONAS Yamaha SRTのふたりがそろってトップ10を達成
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが好調を維持し、フランコ・モルビデリが7位、ファビオ・クアルタラロはファステストラップを記録して8位を獲得した。

    モルビデリはCOTA、ヘレスに続いて3戦連続のトップ10入り。6番グリッドから絶好のスタートを切り、安定したペースをポジションをキープして7位でチェッカーを受けた。これによってシリーズポイントを合計34に伸ばし、ランキング8位につけている。

    一方、10番グリッドからスタートしたクアルタラロは出遅れてしまったが、レース後半ではペースを上げて残り7ラップでファステストラップを記録するなどポジションをアップ。トップグループと同等の速さを見せ、初のホームGPで8位を獲得した。シリーズポイントでは合計25ポイントのランキング12位。ベストルーキーとしてリードを拡大している。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(5位)
    「表彰台を狙っていました。残念ながら届きませんでしたが、前回のヘレスよりはよかったと思っています。好スタートを切ってペースも上々。終盤まで好調を維持してライバルたちに近づいてゴールすることができました。残念だったのは加速性能で及ばなかったこと。彼らはコーナー出口で非常に速かったので、どうしてもついていくことができませんでした。しかし全体的に見れば好調なウイークでしたし、マシンも速く走ってくれました。そしてハードな走りが求められるいくつかのコーナーでは、自分の力を十分に発揮することもできたと思っています。終盤はますますフィーリングがよくなってドビツィオーゾ、ペトルッチ、ミラーを追走。なんとかミラーをパスしたかったのですが、アタックを仕掛けるにはわずかにスピードが足りませんでした。これからまたすぐに次のムジェロのことを考えはじめます。もう少し速く、強くなれるようチームとともにベストを尽くします」

    マーベリック・ビニャーレス(DNF)
    「正直なところ、私にはどうすることもできませんでした。まさにエスパルガロに仕掛けようとしていたところでした。私に言えることは、このウイークのなかで自分たちがおかしてきたミスについて考えなければならないということです。とくに土曜日の予選セッションでの作戦ミスによってグリッド11番手からのスタートとなってしまった時点で、レース中のこのようなアクシデントの可能性があったのです。ですから、私たちは改良、改善を求めてハードワークを続けなければなりません。ウイークはパーフェクトな状態でスタートしましたが、最後の結果はノーポイント。このことからしっかり学ばなければなりません。リズムはよかったので、もっと順位を上げられたはずですし、表彰台だって、わずか2秒差と決して遠くはありませんでした。もっとプッシュして差を詰めることができたはずですが、後方からでは非常に難しいのです。同じミスを繰り返さないために、予選で好位置を獲得してグリッドの1列目か2列目に並ぶことに注力していきたいと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「今週は天気の行方が見えず翻弄されました。どちらになったとしてもタフな戦いを覚悟していたわけですが、決勝は結局、ドライになりました。ロッシ選手は好スタートを切ったものの、レース中盤はトップグループについて行くのに苦労していました。それでも全力でプッシュし、終盤にはペースを上げて表彰台にかなり近づくことができました。もっと上の順位を期待していたことは確かですが、金曜日のドライでの彼の状況を考えれば、今日の11ポイントは大いに評価できるものです。ビニャーレス選手は不運にも他のライダーに接触されてしまいました。でも、混戦のなかでは、残念ながらこのようなことが起こってしまうのです。私たちはこのことから学び、チームのホームGPとなる次戦イタリアGPに生かさなければなりません」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(7位)
    「いいレースができました。トップグループの大接戦を後ろから見ていましたが、追いつくことはできませんでした。レースのフィーリングは今までで最高だったので、これは私たちが常に前進していることの証だと思います。これからも同様に仕事に取り組み、進化し続けなければなりません。具体的な目標としては毎回、ポイントを獲得することです。今回はドライでもウエットでも、またその中間のときでも好調を維持することができました。とてもハッピーで、よい形でホームGPを迎えることができるのがうれしいです」

    ファビオ・クアルタラロ(8位)
    「序盤が悔やまれます。スタートで遅れ、6台もひしめく接近戦のなかではオーバーテイクが非常に難しい状況でした。でも終盤になるとペースが上がってきたのはよかったと思っています。トップ5と同等の速さで走れたということは、トップ5獲得も不可能ではないという自信になりました。今日はトップ8を目標にしていて、それをしっかり達成できましたし、タイヤをコントロールする方法についても多くを学ぶことができました。次のムジェロは最も難しいコースのひとつですが、今日の経験をプラクティスから生かせるようにベストを尽くし、これまで通り作業に取り組みます。今週の仕事には満足しています。ムジェロにも期待します」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ (チーム・マネジャー)
    「ふたりの成績にとても満足しています。モルビデリ選手は非常に安定した走りとレース運びで7位を獲得。昨日の状況やライバルたちの強さを考えれば十分に評価できる結果です。クアルタラロ選手は、喜びと同時に悔しさもあると思います。レース中にファステストラップを記録しましたが、グリッドが悪く、序盤の数ラップでなかなかオーバーテイクできませんでした。でも総合的に見れば、ふたりが7位と8位を獲得したことを私としてはとてもうれしく思っています」

    ラズラン・ラズリ(チーム代表)
    「ふたり揃ってトップ10に入ったことを非常にうれしく思います。クアルタラロ選手がもし、もっとよいスタートを切っていたら、トップグループで戦うことができたでしょう。クアルタラロ選手もモルビデリ選手も表彰台を狙うポテンシャルを持っていることは明らかです。これからもチーム一丸となって努力を続け、目標を達成したいと思います」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「プラクティスでは、セッティングに難航していたロッシ選手でしたが、決勝日のウォームアップでよいバランスを見出すことができ、レースでは一時TOPグループに迫りましたが、表彰台には及ばず5位でフィニッシュ。サテライトのモルビデリ選手は着実な走りで7位を獲得しました。一方、プラクティスで常にTOPレベルを維持していたビニャーレス選手、クアルタラロ選手は、思わぬ苦戦を強いられてしまいました。序盤の中位グループ争いの中で、ライダー+M1の持ち味が発揮できず、他車を抜きあぐねる状況になったのです。ビニャーレス選手はリズムを取り戻そうとした矢先に他車のクラッシュに巻き込まれてリタイヤという非常に残念な結果。クアルタラロ選手はその後ファステストラップを刻みながらすばらしい追い上げを見せ、母国のファンを多いに沸かせてくれました。両ライダーとも車両の仕上がりは上々だっただけに、不安定な天候に左右された予選でよいグリッド位置を確保ができなかったことが響きました。過去からル・マンはM1との相性がよく、今年もマシンのパフォーマンスを高めトップ争いができる準備をして臨みましたが、期待に及ばない結果になってしまいました。今回の苦い結果から学ばなければなりません。我々に足りていないものをきちんと見極めて、マシン作り、レース戦略を練り直して、勝利獲得に向けて取り組んでいきます。次戦はロッシ選手、モルビデリ選手の地元イタリアGPとなります。ご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | スズキ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    不安定なコンディションに翻弄され続けたMotoGP フランスGPは、チームスズキエクスターライダーのふたりを最後まで苦しめ、ジョアン・ミルは3度の転倒、アレックス・リンスはチャンピオンシップポジションを死守する懸命なバトルと、それぞれが厳しい闘いを強いられることとなった。

    シーズン第5戦を迎えたル・マンサーキットでの決勝は、天気予報に反し雨は逃れたものの、気温が上がらず寒い1日に。

    ウォームアップラップがスタートし、ライダー達が一斉にコースに飛び出してしばらくすると、ふたりのライダーがほぼ同時に転倒。映像に映し出されたのはミルとアブラハム(ドゥカティ)だった。ミルはすぐにピットに戻ったが、スタートシグナルはすでに消えた後で、素早くスペアマシンに乗り換えてピットレーンから遅れてスタートを切る。ミルは最後まで孤独な闘いを続け16位でゴール。しかしこの週末はテクニカルなル・マンサーキットでウェットの難しいコンディションを経験し、さらに経験値を上げた。

    一方、決勝を後方19番手からスタートしたアレックス・リンスは、27周のレースで徐々に順位を上げ、ミスを避けて安定したリズムを刻み10位でゴール。チャンピオンシップは3番手に順位を落とすが、確実にポイントを追加し、次戦に挑む。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「我々スズキにとって非常に厳しい週末でした。アレックスは悪いグリッドポジションから全力で挽回してくれましたが、それでも10位という結果がやっとでした。決勝中のパフォーマンスも決して満足のいくものではなかったので、今回の結果をしっかり解析して、次からリスタートしたいと思います。ジョアンはサイティングラップの出来事が何故そうなってしまったのか、まだはっきり掴めていないのですが、まずはライダーに怪我がなく、完走してくれたことが唯一救いだと思っています。これから転倒の原因を調査し、二人とも次のムジェロでまた新たなスタートを切れるようしっかりと準備して挑みたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「今週末は我々チームにとってかなり苦戦の週末でしたが、アレックスは確実にポイントを追加して、そのお陰でチャンピオンシップランキングをひとつ落としただけで済みました。ジョアンはウォームアップラップでの転倒によってピットスタートとなり、さらに苦しいレースを強いられてしまいましたが、そこから学ぶことも多くあったと思っています。時には思うように事が運ばないのがレースですが、そんな中でもアレックスが着実にトップ10でフィニッシュしたことを誇りに思いますし、前向きな気持ちで次のムジェロに向かいたいと思っています。」

    アレックス・リンス
    「今週末は予選の戦略ミスもあったし、色々なことが思うようにいかなかった。自信もあったし、自分ではもっともっと良い結果を残せると思っていたから残念だよ。予選の挽回を決勝でするつもりだったのに、コーナーの進入が思うようにいかなくて予想以上に苦戦し、10位が精一杯だった。でも今日はコンディションのせいで転倒のリスクが高かったし、実際Moto3、Moto2でも多くのライダーが転倒していたから、6ポイントを獲得できたことをポジティブに考えるようにするよ。まだまだシーズンは長いし、次に向けて気持ちを切り替えてまたムジェロでは全力で頑張るよ。」

    ジョアン・ミル
    「ウォームアップラップでの転倒は残念としか言いようがないよ。ハードなブレーキングをしたわけでもないし、ブレーキングが早すぎたわけでもなかったから、どうしてあんなことが起こったのか自分でも理解できないんだ。タイヤが十分に温まっていなかったのかも知れないね。今週末は4度も転倒してしまったけど、自分ではプッシュしすぎた感覚はなかったから、原因をしっかり追求して、もう一度初心に戻って学ぶべきことをしっかり学ばなくちゃいけないと思っている。次のイタリアGPが待ち遠しくて仕方ないよ。」

  • MotoGP | フランスGP 結果:マルケスが優勝&ホンダが通算300勝達成

    MotoGP | フランスGP 結果:マルケスが優勝&ホンダが通算300勝達成

    MotoGP 第5戦 フランスGPの決勝レースが5月19日(日)、ルマンのブガッティ・サーキットで行われ、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。

    ポールポジションからスタートしたマルク・マルケスは、序盤から完全にレースの支配権を握り、前戦スペインGPから2連勝、通算47勝目、そして、ホンダに最高峰クラスでの300勝目をもたらした。

    気温15度、路面温度19度。ホールショットを奪ったマルク・マルケスは、5周目にジャック・ミラー(プラマック)に一時リードを許すが、2週後に挽回。その後、リードを広げ、ミラーとの差を1秒以上に広げる。

    スタートで7番手まで順位を落としていたアンドレア・ドヴィツォーゾ(ドゥカティ)が反撃をみせ、ジャック・ミラーを攻略して2番手に浮上。さらにダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)もジャック・ミラーを抜いてチームメイトバトルを展開する。

    だが、アンドレア・ドヴィツォーゾがポジションを守って2位でフィニッシュして3戦ぶり3度目の表彰台を獲得。ダニロ・ペトルッチは、2.142秒差の3位に入り、ドゥカティ移籍後初となる表彰台を獲得した。

    ジャック・ミラーは2.940秒差の4位に入り、今季3度目となるインディペンデントチームライダー部門の最高位に進出。以下、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ポル・エスパルガロ(KTM)、フランコ・モルビデリ(ヤマハSTR)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハSRT)はコースアウトで17番手まで後退したが8位まで挽回し、カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、アレックス・リンス(スズキ)がトップ10入り。8番グリッドのホルヘ・ロレンソは、今季の最高位となる11位でフィニッシュ。

    7番グリッドの中上貴晶(LCR・ホンダ)は、12番手走行中の19ラップ目に週末2度目、今季2度目の転倒を喫してリタイアした。

    チャンピオンシップは、ポイントリーダーのマルク・マルケスが25ポイントを加算。総合2位に再浮上したアンドレア・ドヴィツィオーゾに対して、アドバンテージを8ポイント差に広げた。

    次戦イタリアGPは、ムジェロ・サーキットことアウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロ5月31日に初日、6月2日に決勝レースが開催される。

    2019年 MotoGP 第5戦 フランスGP 結果

    Pos No Rider Team
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    3 9 ダニロ・ペトルッチ ドゥカティ・チーム
    4 43 ジャック・ミラー プラマック・レーシング
    5 46 バレンティーノ・ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    6 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    7 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT
    8 20 ファビオ・クラルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT
    9 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール
    10 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    11 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム
    12 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    13 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    14 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3
    15 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3
    16 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター
      30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ
      29 アンドレアイアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
      12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
      63 フランチェスコ・バニャイア プラマック・レーシング
      17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング
      53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
  • MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 予選レポート

    MotoGP 第5戦フランスGPの予選は、終日、小雨が降り続く難しいコンディションとなり、フリー走行で総合2番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、Q2でトップタイムをマーク。2戦ぶり今季3度目のポールポジション(PP)を獲得した。

    午前中のフリー走行はウエットコンディションとなり、前日の総合順位で予選Q1、Q2のグループ分けが決まった。

    そのためマルケスは、FP3とFP4でレインタイヤのテストに集中した。難しいコンディションとなった両セッションだが、FP3で2番手、FP4でトップタイムをマークしたマルケスは、さらに難しく不安定なコンディションとなったQ2でライバルを圧倒した。

    この日は各セッションともに転倒車の多い難しいコンディションとなり、マルケスもFP4とQ2で転倒した。しかし、決勝もウエットコンディションになれば、この経験が活きることは間違いない。大会2連覇、そして今季3勝目に向けて、ドライ、ウエットともに万全の状態を作り上げることに成功したマルケスが、Hondaの最高峰クラス300勝に向けて大きく前進した。

    金曜日のフリー走行で9番手タイムをマークした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP3とFP4でウエットコンディションのセットアップに集中。Q2で自己ベストグリッドとなる7番手タイムをマークした。スペインGPに続き、ダイレクトでQ2進出を果たした中上は、セッション序盤からペースを上げる作戦が功を奏し、ベストグリッド獲得につながった。

    初日4番手と好調なスタートを切ったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今季自己ベストの8番グリッドを獲得した。最も路面が濡れていたFP3では7番手タイムをマーク。そしてQ2では今季ベストの8番グリッドを獲得した。難しい路面の中で、RC213Vのパフォーマンスを確実に引き出し、安定した走りを見せたロレンソの決勝の走りに注目される。

    初日12番手とやや出遅れたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、予選Q1からQ2進出を目指したが、5番手タイムに終わり、15番グリッドが確定した。今季初めてQ2進出を果たせなかったクラッチローだが、決勝では5列目からの追い上げに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「今日はとても難しい一日となりました。雨が小降りのときは、スリックタイヤがいいのか、レインタイヤがいいのか走ってみないと分かりませんでした。予選では、まだ路面に水が少ない1周目からプッシュしようと決めました。そのあと雨が段々強くなり、水の量も増えてさらに難しいコンディションになりました。そういう状況の中でポールポジションを獲得できてうれしいです。今日のようなコンディションでは、慎重にならないといけません。ミスをすると後方のグリッドになってしまうからです。明日の天候がどうなるか分かりませんが、コンディションに合わせてベストを尽くします」

    中上貴晶(MotoGP 7番手)
    「厳しい予選でした。FP4とQ2は特に路面コンディションが複雑で、どのタイミングでどのタイヤを装着すればいいのか、本当に悩む状況でした。そういう状況の中でQ2では、前後ミディアムを装着して早いタイミングでタイムを出すことができて、ベストグリッドの7番手を獲得することができました。この時点ではタイヤの選択はよかったと思うのですが、セッション終盤にリアをミディアムからソフトに換えてコースインしたときは、3コーナーでフロントがプッシュされる状態となり転倒してしまいました。幸いにも低速コーナーだったのでケガはありませんでしたが、こんなに集中して走った予選は初めての経験でした。今日は、FP3、FP4、Q2とトップとのタイム差を確実に縮めることができました。明日は”フラッグ・トゥ・フラッグ”になる可能性が高いので、マシンチェンジのタイミングなど、これからチームとしっかりミーティングする予定です。明日も全力を尽くします」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 8番手)
    「今日の予選はとてもトリッキーなコンディションでした。フルウエットで、グリップが全くないセクターがあった一方で、ほかの部分はほぼドライでした。転倒しないように走行するのがたいへんでした。今日は2列目までのグリッドを獲得できたかもしれませんが、まずはユーズドのソフトタイヤで走り、次にミディアムを使いました。もし、ミディアムを先に使っていたら、もっと前のグリッドを獲得できたかもしれません。しかし、今年のベストグリッドポジションを獲得できました。これはポジティブです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 15番手)
    「昨日は、FP2で転倒したため、予選はQ1からのスタートになり、Q2へ進めませんでした。とても残念です。最後のラップは満足のいくものでしたが、路面が思ったより濡れていました。Q1は思いのほか路面が乾いていたので、スリックで走ればよかったのではないか、というのは簡単です。しかし、僕はスリックタイヤよりも、ミディアムのレインタイヤの方が速く走れるのではないかと感じていました。ところが僕がピットに戻ったとき、バレンティーノがスリックタイヤで最速タイムをマークしていました。スリックに替えてコースに戻ったときには遅すぎて、タイヤを温めることができませんでした。予選15番手になりましたが、レースペースは15番手ではないことは確かです。このようなウエットコンディションでは厳しい戦いになることは間違いありません。明日はドライレースになることを願っています。そうすればいいペースで走れると思います」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第5戦 フランスGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第5戦 フランスGP 予選レポート

    ロッシが5番手セカンドローを獲得、ビニャーレスは11番手
    Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが予選で健闘。Q1では雨の残る路面でスリックタイヤを履く賭けに出てトップタイム。Q2に進出して5番グリッドを獲得した。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはタイヤチョイスのミスでペースが上がらず11番手に留まった。

    フリープラクティス第3セッションはウエットコンディションとなり、ウイーク初日に順位を上げられなかったロッシはQ1に進むこととなった。午後も雨が降り続くなか、第4セッション終盤を走りながらQ1に向けての作戦を立てたという。そして出場ライダーのなかでは唯一、スリックタイヤを選択。路面温度15~17度という状況に最初のラップは11番手に留まったものの、ロッシは次のアタックで1分39秒074秒を叩き出して一気にトップに立ち、さらにそのあとも更新を続けた。

    タイヤが暖まると1分37秒667を記録。これで2番手以下に1.595秒の大差をつけた。この頃になるとライバルたちもピットに戻ってスリックへ交換をはじめたが、ロッシのトップは維持されてQ2進出を決めた。

    Q2も同様の作戦で臨んだが効果が得られなかったため、素早くウエットタイヤに交換して最初のトライで8番手。次のラップでもうひとつ上げて7番手となった。そのあともタイムを更新して1分41秒655のベストラップを記録し、最終的にはトップから0.703秒差の5番手でセッションを終了した。

    一方、チームメイトのQ1での活躍を見ていたビニャーレスは、自身もスリックタイヤを選択してQ2に出場。クリアスペースを確保するために最後まで待ってからコースに入ったが、雨が激しくなったためすぐにまたピットに戻りウエットタイヤに交換した。

    この時点で残り時間は11分弱。最初のトライで9番手につけたビニャーレスだが、全体のペースが上がると10番手に後退。4ラップ目では1分42秒555に更新したものの、順位ではさらにひとつ下げて11番手に留まった。トップとの差は1.603秒。決勝は4列目からのスタートとなる。

    モルビデリがセカンドロー、ホームGPのクアルタラロは4列目
    PETRONAS Yamaha SRTのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは難しいコンディションなかで健闘し、ともにトップ10入りを果たした。モルビデリはQ1で好走してQ2で6番手を獲得。クアルタラロはホームGPを10番グリッドからスタートする。

    フリープラクティス第3セッション、予選セッションともにウエットコンディションとなり多くの転倒車が続出するなか、前日に暫定でQ2進出を決めているライダーたちに変更はなかった。しかしウエット用のセッティングとタイヤをテストするために走行し、クアルタラロはフリープラクティスで1分44秒197の13番手となった。

    一方のモルビデリはフリープラクティス第3セッションでしばらくトップに立ったあと1分44秒403の16番手となったが、今季初めて出場したQ1では、ウエットタイヤで1分39秒262を記録して2番手を獲得。これでQ2進出を決めると、そのQ2では1分41秒681のタイムで6番手とし、グリッド2列目をもぎとった。

    モルビデリは終始ウエットタイヤを選択したが、クアルタラロはスリックでQ2をスタート。ところがこのあとウエットに交換を余儀なくされ時間を費やしたことで、1分42秒509の10番手にとどまることとなった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (予選5番手/1分41秒655)
    「Q2進出を逃してしまったので、スターティングポジションを上げるために何かしなければならないと思っていました。そこでQ1ではギャンブルに出て、前後タイヤにスリックを選んだのです。これが正解でした。もちろんリスクはありましたが、路面の水の量が多くなかったこともあってスリックの利点を生かすことができ、Q2出場を決めることができたのです。これが非常に重要でした。Q2では、ウエットコンディションでウエットタイヤを履いてしっかり力を発揮し、5番グリッドを獲得しました。明日の決勝がウエットコンディションなら、いい戦いができるでしょう。昨日のドライではペースが上がらなかったのでセッティングのモディファイに取り組むべきでしたが、今日はそのための時間はありませんでした。だからこのあとは、明日のコンディションの行方を注意深く見守らなければなりません」

    マーベリック・ビニャーレス (予選11番手/1分42秒555)
    「作戦がうまくいきませんでした。Q2の序盤でスリックタイヤを履きましたが、そのあと雨が激しくなってしまいました。そしてタイムアタックのための最適な時間帯の2~3ラップを無駄にしてしまったのです。それでも、全体的に見ればここまでよい仕事ができています。常に進化を目指しており、実際に今日のウエットコンディションでも大きく前進できました。ドライコンディションでは好調ですから、コースとの相性がとてもよいのです。今回は11番グリッドからのスタートとなってしまいましたが、そこから表彰台を目指してベストを尽くします。速く走る方法を熟知していますし、マシンは非常に好調ですから自信を持って臨みます。不可能なことなど何もありません。明日の決勝ではプッシュし、ベストを尽くし、その結果、何かを得られると思っています。とくに前半でのオーバーテイクが重要になるでしょう」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日もまた、ふたりが明暗を分ける結果になりました。フリープラクティス第3セッションがウエットコンディションになり、ロッシ選手はQ1からの出場となりました。この間にもコンディションが刻々と変化していましたが、いずれにしてもフルドライやフルウエットではなかったので、スリックかウエットかの判断が非常に重要な鍵だったのです。そして、Q1の初めにスリックを履くというギャンブルがロッシ選手には功を奏しました。Q2でも同じ作戦をとりましたが、雨が再び強くなったため、ウエットタイヤに交換。ここで少し時間を費やすことになりましたが、そのあとしっかり力を発揮して5番手を獲得することができました。今朝までの状況を考えれば、非常にうれしい結果です。
    ビニャーレス選手もまたスリックタイヤでQ2をスタート。しかしこの作戦がうまくいかず11番手に留まる結果になってしまったことは非常に残念です。これは本来の実力を反映するものではありません。グリッド4列目からのスタートは大きなチャレンジになりますが、彼のすばらしいペースをもってすれば挽回が可能でしょう。私たちチームはウエットのデータを集めてセッティングの調整を続けます。しかし明日のウォームアップでそれを試せるかどうかは天候次第になります。どちらにしても、私たちは完全なウエットか完全なドライでレースができるよう願っています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ (予選6番手/1分41秒681)
    「Q1は順調でした。ウエットタイヤで好タイムが出て、フィーリングも上々でした。ロッシがスリックで速かったのを見て多くのライダーが交換しましたが、その間にまた雨が降り出しました。私もピットに戻り、皆の様子を見守っていましたが、ニュータイヤを持っていなかったので自分たちにできることをしただけ。その結果、Q2に進むことができたのです。そしてQ2では1分41秒6というタイムで6番手を獲得しました。明日の天気がどうなるかわかりませんが、私はどうやらドライよりもウエットのほうが少し速いようです。でも同時に、金曜日のドライのときのペースももっと上げられると信じています」

    ファビオ・クアルタラロ (予選10番手/1分42秒509)
    「Q2でいい走りができず悔しい気持ちです。でも私たちとしてはスリックを試さざるを得ませんでした。結果的にその判断が間違っていたことになりますが、ウエットタイヤで好タイムが出たことはよかったと思っています。最初のラップがベストで、そのあと雨が激しくなりました。いろいろトライしましたが、それ以上、短縮できませんでした。今日のコンディションを考えれば、最終的なタイムは決して悪くないと思います。グリッドポジションは期待通りではありませんが、マシンのフィーリングはとてもよく、明日の決勝のための準備は整っています。フリープラクティス第3セッションではウエットタイヤでいいペースが出ていたので、決勝がどちらになっても不安はありません」