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  • ピレリ:F1アブダビGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1アブダビGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1アブダビGPの決勝レースを振り返った。

    F1アブダビGPは、今シーズンのチャンピオンを獲得したレッドブルのセバスチャン・ベッテルが制した。ベッテルは、ソフトコンパウンドでスタートし、続く2スティントをミディアムで走行した。

    大半のドライバーがソフトタイヤでスタートする中、ミディアムタイヤでスタートしたドライバーは、マクラーレンのジェンソン・バトン、ウィリアムズのバルテリ・ボッタス、ザウバーのエステバン・グティエレス、フォース・インディアのエイドリアン・スーティル、ロータスのキミ・ライコネンだった。

    ライコネンは、車両違反で予選結果から除外されたため、最後方グリッドからスタートした。

    スタートからトップに立ったセバスチャン・ベッテルは、14周目にソフトからミディアムコンパウンドへ交換する1回目のピットストップを行い、トップのままコースへ戻った。フォース・インディアのポール・ディ・レスタは、ソフトタイヤによる最長の第1スティントとなった20周を走行した。一方、チームメイトのエイドリアン・スーティルは、ミディアムによる最長の第1スティント28周を走行した。この戦略が功を奏し、ディ・レスタは11番グリッドのスタートから6位を、スーティルは17番グリッドのスタートから10位を、それぞれ獲得した。

    セバスチャン・ベッテルは、トップの座を譲ることなく、37周目にミディアムへ交換する2回目のピットストップを行い、チームメイトのマーク・ウェバーに30秒差をつけて優勝した。レッドブルは、今シーズン3回目のワンツーフィニッシュと、チーム通算100回目の表彰台獲得を達成した。フェラーリのフェルナンド・アロンソは、ソフトタイヤで11周の最終スティントを走行する戦略を採ったことにより、終盤に数台をオーバーテイクして5位でフィニッシュした。マクラーレンのジェンソン・バトンは、ミディアムタイヤで44周を走行した。レース序盤のフロントウィング損傷によるピットストップがなければ、バトンは1ストップ戦略を遂行できたものと見られる。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「まず、優勝したセバスチャン・ベッテルを祝福したいと思います。両コンパウンドの摩耗とデグラデーションのレベルが良好だったため、ソフトタイヤでも長い第1スティントが可能となり、多彩な戦略が展開されました。セバスチャンは、予選で使用せず決勝に残した新品のミディアムタイヤ2セットを最大限に活用し、トップの座を一度も譲らない見事なレースを行いました。例年通り、決勝を通じて大幅な路面の改善と温度の低下が見られましたが、おそらく我々が想定したほどではありませんでした」

  • ピレリ:F1アブダビGP 予選レポート 「1ストップが主流になる」

    ピレリ:F1アブダビGP 予選レポート 「1ストップが主流になる」

    ピレリが、F1アブダビGPの予選を振り返った。

    アブダビGP予選では、レッドブルのマーク・ウェバーが、P Zero イエロー・ソフトコンパウンドを使用してポールポジションを獲得した。P Zero イエロー・ソフトコンパウンドは、P Zero ホワイト・ミディアムと共に今週末用として選択されている。

    例年通り、夕方から夜にかけて予選が行われ、Q1は太陽光の下でスタートし、Q3は照明が燈る夕闇の中で終了した。

    マーク・ウェバーは、1分39秒957のタイムで自身通算13回目、今シーズン2回目のポールポジションを獲得し、オーストラリア人ドリアバー、ジャック・ブラバムの通算ポールポジション記録に並んだ。セバスチャン・ベッテルが2番グリッドを獲得し、今シーズン4回目のレッドブルによるフロントロー独占となった。

    両コンパウンド間には1.5秒の性能差があったため、Q1の開始直後から戦略が重要となった。大半のドライバーがミディアムコンパウンドでセッションを開始したが、レッドブルの両ドライバーは最初からソフトタイヤを使用し、予選の全セッションでミディアムを全く使用しなかった。その後、他のドライバーたちはソフトコンパウンドへの交換を行い、メルセデスのルイス・ハミルトンが終了間際にセッション最速タイムを記録した。

    Q2に進出した16名のドライバーは、ソフトタイヤのみを使用した。Q2でもメルセデスが最速タイムを記録し、ニコ・ロズベルグとハミルトンによるワンツーとなった。

    Q3では、10名のドライバー全員がソフトタイヤでセッションを開始した。ウェバーは、路面温度が約34℃のセッション終了間際にポールを決めるタイムを記録した。ウェバーのタイムは、昨年のルイス・ハミルトンによるポールタイムより0.5秒以上速いものだった。

    最終フリー走行(FP3)では、全ドライバーが両コンパウンドを使用した中、レッドブルのワンツーとなった。ベッテルがトップ、ウェバーが2番手タイムを記録し、予選のシミュレーションでセッションを締めくくった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「予選では、2つの鍵となる要素が戦略を形成していました。それは、両コンパウンド間の大きな性能差と大幅な路面の改善です。路面の改善によって、最も多くのラバーが乗った各セッショの終盤に最速タイムが計測されました。それに加え、予選中、日没とともに路面温度が一貫して低下していきます。この点はタイヤエンジニアリング的にも新たなチャレンジとなります。明日の決勝では1ストップが主流になると思いますが、他の異なる戦略にトライするドライバーも見られるかもしれません。ここまでの摩耗とデグラデーションのレートを見る限り、選択肢は多岐に渡りそうです。ソフトタイヤは大きな性能のアドバンテージを持ちつつ、ロングランにおいても一貫した性能を提供できるでしょう。インドグランプリと同じタイヤ選択でも、アブダビではレース展開が読みにくいので、明日は戦略にとって差が生まれると思います」

  • ピレリ:F1アブダビGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1アブダビGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1アブダビGP初日のフリー走行を振り返った。

    アブダビGP金曜フリー走行2回目(FP2)開始から約30分後に日没が訪れ、各チームは、高温となったフリー走行1回目(FP1)で太陽光の下での走行を、FP2で冷涼な夕闇の中での走行を行った。

    最速タイムは、今シーズンのチャンピオンを獲得したレッドブルのセバスチャン・ベッテルが記録した1分41秒335。ベッテルは、FP2の中盤、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで、このベンチマークタイムを記録した。

    アブダビGPには、インドGPと同じ組み合わせであるP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトが選択されている。

    しかし、レース週末序盤の今日の段階においても、特にソフトタイヤの摩耗とデグラデーションのレベルは、インドグGPと比較して非常に低くなっている。

    路面温度が45℃に達したFP1では、ロータスのロマン・グロージャンがミディアムタイヤで最速タイムを記録した。各チームは、FP1ではミディアムコンパウンドのみを使用し、FP2からソフトタイヤを使用した。フォース・インディアのポール・ディレスタに発生したホイールリムに損傷を与えたブレーキの問題以外は、両セッションを通じてタイヤに関連したトラブルは発生しなかった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「アブダビの金曜フリー走行は、両セッション間のコンディションが非常に対照的となることが他にはないユニークなところです。FP2が予選および決勝と同時間帯で、FP1での摩耗とデグラデーションはそのままあてはまらないのでFP1の有用性は限られます。しかし、リアタイヤのライフに直接的な相関関係を持つトラクションが重要視されるアブダビでの決勝用セットアップを評価するうえでは、マシンを走行させることは常に有益です。FP1は、例年通り、トラック上のダストによりとても滑りやすい状態で、グレイニングが発生していたチームも見られました。現時点では両コンパウンド間にはラップあたり約1.5秒の性能差があるため、戦略が鍵となるでしょう。明日の予選トップ10ドライバーはおそらくソフトタイヤを使用するでしょうから、スタート時のタイヤを自由に選択できる予選11位以下のドライバーにも潜在的なチャンスがあります。まだ分析しなければならない大量のデータがありますが、決勝では、路面温度は低下していくため、通常よりも長い最終スティントが走行され、ピットストップは1〜2回になると予測しています」

  • ピレリ:F1アブダビGP プレビュー 「他レースではできない戦略も可能」

    ピレリ:F1アブダビGP プレビュー 「他レースではできない戦略も可能」

    ピレリが、2013年 第17戦 F1アブダビGPが開催されるヤス・マリーナ・サーキットでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    F1アブダビGPは、シーズン中で唯一、午後遅くスタートして夕闇の中でゴールを迎えるレース。このため、チームやドライバーにユニークなチャレンジを課し、観衆には息を飲むような光景を提供する。

    アブダビGP用のタイヤは、先週末のインド同様、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフト。しかし、今週末タイヤが遭遇する温度レンジは大きく異なる。大半のレースと異なり、アブダビでは、レースの進行とともに温度は上昇ではなく下降していく。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「アブダビでは、路面温度が下降していくため、摩耗とデグラデーションに明らかな影響を及ぼし、各チームは、レースの後半において軟らかい方のコンパウンドでも長いランが可能になります。ここに戦略のための重要な示唆があります。すなわち、他のレースではできないことにトライして成功する可能性があるということです。ピレリにとって、アブダビはF1復帰にあたってテストを行ったところなので、非常に慣れ親しんだサーキットです。また、F1の各チームが、2010年の終盤、我々のタイヤを初めて試したところでもあります。グランプリの開催地として、ヤス・マリーナは、シーズン中で最も現代的かつ素晴らしいサーキットのひとつであり、タイヤの全体的な性能の大部分をテストする数多くの多様なチャレンジを有しています。ここでは、タイヤの摩耗とデグラデーションのレベルは特に高くありません。昨年もミディアムとソフトの組み合わせでしたが、大半のドライバーは1回のみのストップでした。今年のコンパウンドは全体的に軟らかくなっていますので、今回は2ストップのレースを予測していますが、1ストップにトライするチームが現れる可能性も十分あります。両コンパウンド間の性能差については、金曜フリー走行で明確になると思いますが、全般的に、上位勢のレースペースが非常に僅差になると予想しています。そして、こうした状況の下では、常に正しい戦略が大きな差を生むと言えます。路面の改善が大きく、フリー走行時のコンディションは必ずしも決勝時と同様ではないかもしれませんが、金曜日と土曜日に行われる作業は、各チームが日曜日にアドバンテージを得ることのできる戦略を構成する上で役に立つでしょう」

    ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)
    「私自身、アブダビでのレース経験はありませんので、ドライバーの観点でのコメントは難しいですが、観戦していて壮麗ですし、F1のインフラに大いなる投資をしているところも素晴らしいと思います。当初、このサーキットに関して私が抱いた唯一のネガティブな印象は、オーバーテイクが非常に難しそうだという点でした。しかし、この問題は現在対処され、また、最近では、いかにしてドライバーが戦略によってトラックポジションを上げるのかという点に興味を感じます。アブダビでもピットストップが重要になることは間違いありません。特にタイヤに厳しいレースではありませんが、レースが夕方に行われるため、通常と状況が異なり、何が起こるのかを予測することが困難です。私は、ルマンで夕方や夜間のレース経験がありますが、それは決して楽ではありません。しかし、F1マシンにはヘッドライトがありませんので、耐久マシンよりはF1マシンの方が難しくないかもしれません。ヘッドライトは、特にオーバーテイク時において、遠近感の判断を困難にしますから、シンガポールやアブダビのように、サーキット上の照明のみの方がベターだと思います」

  • ピレリ:F1インドGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1インドGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1インドGPの決勝レースを振り返った。

    レッドブルのセバスチャン・ベッテルがインドGPを制し、史上最年少の4度の世界王者タイトル獲得ドライバーとなった。4度目のタイトル獲得は、Formula Ones史上4人目の快挙。

    セバスチャン・ベッテルは、P Zeroイエロー・ソフトでスタートし、続く2つのスティントをP Zeroホワイト・ミディアムで走行する2ストップ戦略で優勝した。この勝利によって、セバスチャン・ベッテルは3年間のインドGPを全て制したことになる。

    スターティンググリッド上のトップ10ドライバーで戦略が分かれ、ポールシッターのベッテルを含む6名がソフトタイヤで、4名がミディアムタイヤでスタートした。レッドブルのマーク・ウェバーは、ミディアムでスタートした最上位グリッドのドライバーで、4番グリッドからのスタートだった。このグリッド順位は、今シーズンここまでで、グランプリ用に選択された2つのコンパウンド中硬い方のコンパウンドを使用した最高順位だった。

    最初にピットストップを行ったのは、1周目にソフトからミディアムへ交換したフォース・インディアのポール・ディ・レスタとトロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュ。セバスチャン・ベッテルは、2周目にミディアムへ交換するピットストップを行い、トップの座をフェラーリのフェリペ・マッサへ明け渡し、後方でコースへ戻った。フェリペ・マッサは、ベッテル以外でインドGPのリードラップを走行した初のドライバーとなった。

    フェリペ・マッサは8周目にピットストップを行い、マーク・ウェバーが首位に立った。マーク・ウェバーは28周目にソフトへ交換するストップを行い、この時点でセバスチャン・ベッテルが再び首位の座へ戻った。その後、ベッテルは31周目にミディアムへ交換する最終ピットストップを行い、その1周後にウェバーも同様のストップを行ったが、39周目にメカニカルトラブルによりリタイヤした。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「両コンパウンド間の性能差が大きかったため、アクション満載のインドGPで戦略が重要視されました。グリッド全般に渡って多様なアプローチが見られ、スタート時の選択がソフトとミディアムとにほぼ均等に分かれていました。また、あらゆる可能性を網羅するために、チーム内で戦略を分けているところもありました。セバスチャン・ベッテルは、早い段階でのピットストップによって、同様の戦略を採っていた直接のライバルたちをアンダーカットすることができました。一方、ウェバーは、長くステイアウトすることによってトラックポジションを上げることに成功しました。これらは、いかに異なる戦略が機能するか、という点を集約しています。しかし、我々の推奨に反して、我々のアドバイスよりも長くコンパウンドを使用していたチームが見られたことは残念でした。さて、何よりもセバスチャンとレッドブルの4年連続ダブルタイトル獲得を祝福したいと思います。この業績は、シーズン全般に渡って、アドバンテージを得るためにタイヤおよび戦略を使いこなすスキルを含む彼らの驚くべき能力の証です」

  • ピレリ:F1インドGP 予選レポート 「多様なタイヤ戦略の可能性」

    ピレリ:F1インドGP 予選レポート 「多様なタイヤ戦略の可能性」

    ピレリが、F1インドGPの予選を振り返った。

    F1インドGPの予選では、セバスチャン・ベッテルが、2番手タイムを記録したメルセデスのニコ・ロズベルグに0.75秒差をつけてポールポジションを獲得し、今週末ここまでの全セッションで最速タイムを記録した。

    セバスチャン・ベッテルは、P Zeroイエロー・ソフトコンパウンドを使用して、ポールタイム1分24秒119を記録。

    ベッテルとレッドブルが、ともにチャンピオンシップ4連覇を達成する可能性がある今週末のインドGPには、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されている。

    また、セバスチャン・ベッテルのポールタイムは、3年間のブッダ・インターナショナルサーキット史上最速タイムとなった。今シーズン、ここまで、レッドブルとメルセデスがともに8回のポールポジションを獲得している。

    気温30℃、路面温度39℃のコンディションの下、ケータハムとマルシャの両ドライバーを除く全ドライバーが、ミディアムコンパウンドでQ1を開始。その後、大半のドライバーがソフトコンパウンドへ交換し、最初にPZeroイエロー・ソフトによるトップタイムを記録したのは、ザウバーのエステバン・グティエレスだった。Q1の最速タイムを記録したのはマクラーレンのジェンソン・バトン。セバスチャン・ベッテルは、Q1を通してミディアムコンパウンドのみを使用し、ミディアムでは最上位の11位でQ1を終えた。Q1でミディアムのみを使用した他のドライバーは、ロータスのロマン・グロージャンだけだったが、Q2へ進出することはできなかった。

    ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとトロ・ロッソのダニエル・リカルドを除く全ドライバーが、Q2でソフトタイヤのみを使用した。Q2の最速タイムを記録したのはセバスチャン・ベッテル。ジェンソン・バトンは、Q1で使用した中古のソフトタイヤを使用して、Q1での自身のタイムを更新し、Q3へ進出した。

    Q3では、チーム間で戦略が分かれました。ジェンソン・バトン、レッドブルのマーク・ウェバー、フェラーリのフェルナンド・アロンソがミディアムタイヤでセッションを開始し、セバスチャン・ベッテルとメルセデスの両ドライバーは、ソフトタイヤのみを使用した。セバスチャン・ベッテルは、1回目のランでポールポジションを決定付けるタイムを記録。一方、チームメイトのマーク・ウェバーは、セッション終了間際の2回目のランで、ミディアムタイヤでは最上位となる4番グリッドを獲得した。アロンソとマクラーレンの両ドライバーも、ミディアムコンパウンドで明日の決勝をスタートする。

    午前中に行われた最終フリー走行(FP3)では、視界不良のためにセッションの開始が遅延し、40分間のセッションに短縮された。ベッテルは、ソフトタイヤを使用して、チームメイトよりも0.5秒速いセッション最速タイムを記録し、その後はレースへ向けて燃料を重く搭載した状態でのロングランに集中していた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「両コンパウンド間にラップあたり1秒程度の性能差が見られたため、予選の開始時点から戦略が非常に重要になりました。しかし、決勝を見据えた全体的な戦略を構築するにあたって、ドライバーたちは、ソフトコンパウンドのスピードと決勝でのミディアムコンパウンドの耐久性のバランスを考慮する必要がありました。ラバーが路面上に乗り、昨日よりも路面の改善が進んでいた点は、戦略を計算する上での新たな要素となります。Q3では多様な戦略が見られ、多くのチームがあらゆる可能性をカバーするためにチーム間で戦略を分けていました。ソフトタイヤでは15周、ミディアムタイヤでは30〜35周走行可能であると考えており、2〜3回のピットストップを予測しています。ミディアムタイヤでスタートするドライバーたちは、長い第1スティントを最大限に活用することを狙ってくるでしょう。我々の計算では、今シーズンこれまでのレース同様に非常に接戦が予想されます。そして、タイヤ戦略が生む多様な可能性の競演が見られると思います」

  • ピレリ:F1インドGP 初日フリー走行レポート

    ピレリ:F1インドGP 初日フリー走行レポート

    ピレリが、F1インドGP初日のフリー走行を振り返った。

    レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、気温30℃の下で行われたインドグランプリ金曜フリー走行の2つのセッションで最速タイムを記録した。

    セバスチャン・ベッテルは、午前中のフリー走行1回目(FP1)ではP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで、午後のフリー走行2回目(FP2)ではP Zeroイエロー・ソフトタイヤで、それぞれ最速タイムを刻んだ。

    今年のタイヤの組み合わせは、大半のドライバーが1ストップのレースを行った昨年のインドグランプリでの組み合わせよりも軟らかくなっている。FP2でセバスチャン・ベッテルが記録したベンチマークタイム1分25秒722は、FP1での彼自身のタイムより1秒近く速いものだった。FP1とFP2ともに、ベッテルのチームメイトのマーク・ウェバーが2番手タイムを記録した。

    今日のフリー走行を通して大幅な路面の改善が見られ、セバスチャン・ベッテルは、昨年、自身がソフトタイヤで記録したFP2のタイム1分26秒221を大きく縮めた。

    土曜日以降のレース週末も高い気温が見込まれており、チャレンジングなインドのサーキットでは2〜3回のピットストップが主流となると予測されている。もし、ベッテルが5位以上でインドGPをフィニッシュした場合、日曜日にベッテルのドライバーズ選手権4連覇が決定する。これが達成されると、F1史上、ファン・マヌエル・ファンジオ、アラン・プロスト、ミハエル・シューマッハに続く4人目の快挙となる。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「2012年のインドグランプリが1回のみのピットストップのレースとなったため、今年は昨年より軟らかいタイヤを選択しました。今年の組み合わせは、2〜3回のピットストップ戦略を提供すると思います。今日のフリー走行を見た限りでは、摩耗とデグラデーションは想定の範囲内でしたが、ソフトコンパウンドでの走行時にブリスターが発生していました。一方、ミディアムタイヤに関しては、24周を走行したドライバーも見られました。現時点で、ソフトタイヤがミディアムタイヤよりラップあたり約0.8秒速いので、ソフトタイヤは予選で、ミディアムタイヤは決勝で、それぞれ軸として使用されそうです。レース戦略を組み立て、1回目のピットストップのタイミングを図るために、性能低下の見極めが鍵となります。したがって、ミディアムでスタートするアドバンテージを探るチームも見られると思います。しかし、路面の改善は続いていますので、最終的な決断は明日の最終フリー走行後になるでしょう」

  • ピレリ:F1インドGP プレビュー 「インドはタイヤに大きな負荷を課す」

    ピレリ:F1インドGP プレビュー 「インドはタイヤに大きな負荷を課す」

    ピレリが、2013年 第16戦 F1インドGPが開催されるブッダ・インターナショナル・サーキットでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    2011年からF1カレンダーに加わったインドは、大きな高低差と多彩なコーナーを特徴とし、特に高い気温条件も相まって、タイヤが酷使される見応えある開催地となっている。

    過去2年間、ブッダサーキット用としてはハードとソフトコンパウンドが選択されていたが、今年ピレリは、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤを選択した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「我々は、今年のインドグランプリにP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤで臨むことにしました。これはブッダサーキット用として最適な組み合わせであり、レースがより接戦になると思います。ハードとソフトを持ち込んだ過去2年間は、やや保守的だったかもしれませんので、今年は、より軟らかいタイヤで、少しアグレッシブな選択をしました。その結果、前レースの日本グランプリと同様、両コンパウンド間に大きな性能差は見られないと思います。日本では戦略によって大きな差が生じましたが、インドでも同じことが言えるでしょう。昨年は1ストップのレースでしたが、今年は2ストップを予測しています。このため、ドライバーやチームにとって、より多くのポジションアップの機会が提供されると思います。高低差と多彩なコーナーのため、インドはタイヤに大きな負荷を課します。あらゆる方向からの入力があるため、ここインドでもタイヤマネージメントが重要であることが示されるでしょう。例年通り、非常に暑くなると思われるため、熱によるデグラデーションも増大します。このレースでチャンピオンシップが決定する可能性も高いため、我々のタイヤ選択がクオリティの高い記憶に残るレースに貢献できることを望んでいます」

    ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)
    「インドについて語る前に、非常に見応えがあった日本グランプリを振ってみると、戦略が差を生むことを示したレースだったと思いますし、驚くべきことは、多様な戦略が用いられながらも非常に僅差の結果となったことです。見る者を惹きつけるレースの緊張感と光景は素晴らしいものでした。さて、インドについて、私自身はここでのレース経験はありませんが、ドライバーたちからはポジティブなコメントを聞いています。インドは、スポーツとビジネスについて巨大なポテンシャルがありますので、インドのような地域でグランプリを行うことは非常に重要だと思います。ドライバーたちは、マシンのドライビングはさることながらF1への大衆の関心を喚起する大使としての責任も担っています。この大使としての役割は、既に長年に渡ってF1が開催されているモンツァのような場所よりも、むしろインドのような地域でより重要になります。インドでは、特にクリケットが熱狂的なスポーツですが、もしもF1がそれに続くようなスポーツになれば素晴らしいですね」

  • ピレリ:F1日本GP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1日本GP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1日本GPの決勝レースを振り返った。

    レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、日本グランプリ4勝目となる今シーズン9勝目を挙げました。

    しかし、フェラーリのフェルナンド・アロンソが8番グリッドのスタートから4位でフィニッシュしたため、ベッテルのドライバーズ選手権4連覇の決定には至らなかった。

    セバスチャン・ベッテルは2ストップ戦略を採り、3ストップ戦略を採ったチームメイトのマーク・ウェバー、2ストッパーのロータスのロマン・グロージャンを抑えて優勝した。

    P Zeroオレンジ・ハードタイヤでスタートしたトロ・ロッソのダニエル・リカルドとケータハムのシャルル・ピックを除く全ドライバーが、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤを装着して日本グランプリのスタートが切られた。

    スタート直後、ロマン・グロージャンが3番グリッドからトップに立った。レースのフィニッシュまで繰り広げられたグロージャンとレッドブルの両ドライバーとの激しい戦略的バトルの始まりだった

    上位3名のうち、最初にピットストップを行ったのは、2位を走行していたマーク・ウェバーでした。ウェバーは、戦略によってグロージャンの前に出ることを狙い、11周目にハードタイヤへ交換しました。トップを走っていたグロージャンは、次の周にハードタイヤへ交換するピットストップを行い、ベッテルが首位に立った。

    ベッテルは14周目にハードタイヤへ交換する1回目のピットストップを行い、グロージャンとウェバーに続く3位でコースに戻った。1回目のピットストップを最後に行ったドライバーはリカルドで、21周目にハードタイヤへ交換しました。リカルドは、レースの序盤、一時4位まで浮上した。

    ウェバーは、再度グロージャンを‘アンダーカット’することを狙い、25周目にハードタイヤへ交換する2回目のピットストップを行った。この戦略は成功し、グロージャンが29周目にハードへ交換する2回目のピットストップを行った際、グロージャンはベッテルとウェバーに続く3位でコースへ戻ることになった。

    ベッテルは、残り16周の37周目に、ハードコンパウンドへ交換する2回目かつ最終のピットストップを行った。ベッテルは3位でコースへ戻ったが、ウェバーが3回目のピットストップを行い、グロージャンの最終スティントが24周の走行となったため、ベッテルの戦略が勝利の戦略となった。

    残り11周時点で、ウェバーがミディアムタイヤへ交換する3回目のピットストップを行い、ベッテルとグロージャンへの追い上げを開始した。そして、終盤にグロージャンを抜き、2位を獲得した。トップ3は、それぞれ異なる戦略を採ったにも関わらず、1位から3位までの差は10秒以内だった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「両コンパウンド間の性能差が小さかったこともあり、最後まで接戦の決勝となりました。戦略への多様なアプローチが見られ、第2および第3スティントでミディアムとハードが使われるタイミングも様々でした。予想通り、大半のドライバーが2ストップ戦略を採りました。サーキットの流れるような特性のため、鈴鹿では摩耗のレベルは非常に低くなります。これは、トラクションの要求が低いことを意味します。しかし、高い横方向の負荷のため、デグラデーションが制限要因となります。また、接戦のレースで他のマシンに接近して走行する時、空力の効率性に影響が生じ、マシンのスライドが多発し、デグラデーションはさらに激しくなります。ベッテルは、差を生じさせる2ストップ戦略を実行することができましたが、ウェバーおよびグロージャンとの差は非常に僅差でした。今年も、ここ日本で素晴らしい歓迎を受けました。鈴鹿は、ドライバー、マシン、タイヤにとって世界でも屈指の難しいサーキットです。そして、ファンタスティックなファンによるとても素晴らしい雰囲気があるところです」

  • ピレリ:F1日本GP 予選レポート

    ピレリ:F1日本GP 予選レポート

    ピレリが、F1日本GPの予選を振り返った。

    F1日本GPの予選では、レッドブルのマーク・ウェバーが、昨年のF1韓国GP以来のポールポジションを獲得。ウェバーにとっては通算12度目のポールで、1分30秒915のタイムでチームメイトのセバスチャン・ベッテルを抑えた。

    予選を通じて、気温25℃のドライコンディションが続いたが、時折30km/hほどの強風が吹いていた。

    Q1開始時、上位勢は主にハードタイヤを使用しました。日本グランプリ用としては、ハードとミディアムが選択されている。Q1残り3分時点で、セッションは赤旗中断となった。セッション再開後、多くのドライバーがミディアムコンパウンドへ交換する中、ロータスのロマン・グロージャンが、ハードタイヤによる2回目のランでセッション最速タイムを記録した。

    ロマン・グロージャンとキミ・ライコネンがハードタイヤでセッションを開始するなど、Q2に進出した16名のドライバーは多彩な戦略を採った。レッドブルの両ドライバーは、セッション残り6分時点で、ミディアムタイヤを使用した1回のみのランを行い、セバスチャン・ベッテルがセッション最速タイム、マーク・ウェバーが2番手タイムを記録した。グロージャンは、ミディアムによる最終ランで3番手となった。

    Q3に進出したトップ10ドライバーの大半がミディアムコンパウンドを使用した。ベッテルが最初にトラックに向かい、ウェバーとアロンソがこれに続きました。マクラーレンのジェンソン・バトンのみが、ハードタイヤでQ3の1回目のランを行った。マーク・ウェバーが1回目のランでベンチマークタイムを記録し、2回目のランでタイムをさらに縮め、レッドブルによるフロントロー独占を確実なものにした。

    マーク・ウェバーは、午前中の最終フリー走行(FP3)でもミディアムタイヤで最速タイムを記録した。ウェバーはセッションの大半で0.6秒の差をライバルたちにつけていた。その後、メルセデスのルイス・ハミルトンが、セッション終盤にミディアムタイヤで速いラップを刻み、2番手タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「鈴鹿での予選はアクション満載でした。これは、このサーキットがチャレンジングである証です。週末を通して、ここまで大きな路面の改善が見られますので、明日の決勝では、通常の状況下では2ストップが予測されます。両コンパウンド間の性能差は、過去2戦と比較すると小さいものになっています。この点が明らかに戦略に影響を及ぼし、Q1でのグロージャンの印象的な走りに見られたように、上位勢がQ1をハードコンパウンドで通過することを容易にしました。そして、明日の決勝では、成果を上げる可能性がある多くの選択肢とともに多様な戦略が可能になると思います。タイムが非常に僅差となっているため、戦略によって差を生じさせるチャンスがあります。鈴鹿は、シーズン中で最も横方向の荷重が大きいため、タイヤにとっては厳しいトラックですが、摩耗とデグラデーションは想定の範囲内にあります。今日の予選で、中古のタイヤによる走行でも大きなタイムの落ちが見られませんでした」