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  • ピレリ:F1ブラジルGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1ブラジルGP 決勝レースレポート

    ピレリが、2013年 最終戦 F1ブラジルGPの決勝レースを振り返った。

    今シーズンの世界王者、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがブラジルグランプリを制し、今シーズン13勝目を挙げた。同時に、ベッテルは1シーズン9連勝を達成。ポールポジションからスタートしたベッテルは、2周目にトップに立ち、最初の2スティントをPZeroホワイト・ミディアムタイヤで、最終スティントをPZeroオレンジ・ハードで走行する2ストップ戦略を採って優勝した。

    過去に9連勝を達成したドライバーは、1950年代のアルベルト・アスカリのみ。アスカリもピレリタイヤを使用していたが、彼の9連勝は2シーズンをまたぐものだった。

    セバスチャン・ベッテルのチームメイトのマーク・ウェバーは、ベッテルと同様の戦略で自身のグランプリ最終戦を2位で締めくくった。ウェバーは、来シーズンから耐久レースへ転向する。フェラーリのフェルナンド・アロンソは、第2スティントにハードタイヤを使用するというベッテルとは異なった2ストップ戦略を採り、3位を獲得した。

    金曜日と土曜日に雨が降り続いたため、各チームとドライバーにとっての最大の課題は、ブラジルグランプリ決勝のスタート前にハードとミディアムでのドライ走行が全く無いことだった。気温20℃、路面温度26℃、降水確率50%のドライコンディションの下で決勝はスタートした。

    14番グリッドからスタートしたマクラーレンのジェンソン・バトン、17番グリッドからスタートしたザウバーのエステバン・グティエレス以外の全ドライバーが、ミディアムタイヤでスタート。最初にミディアムからハードへの交換を行ったドライバーは、10周目にピットストップしたトロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュだった。ジェンソン・バトンは、ハードタイヤでのスタート組では最初にピットストップを行い、20周目にミディアムへ、43周目に再度ミディアムへ交換。この戦略が功を奏し、バトンは、今シーズン自己ベストとなる4位でフィニッシュした。

    セバスチャン・ベッテルは、24周目にミディアムへ交換し、トップのままコースへ戻った。レッドブルは事故によるセーフティーカー導入を警戒し、ベッテルとウェバーともに47周目のピットストップを実行。ベッテルは、この時ハードタイヤへ交換した。小雨が降り始めて新たな不確定要素が加わり、レースの終盤にかけて雨足が少し強くなったが、Cinturatoグリーン・インターミディエイトの登場までには至らなかった。

    変わりやすいコンディションにも関わらず、タイヤは期待通りの完璧な性能を示した。メルセデスのルイス・ハミルトンとウィリアムズのバルテリ・ボッタスのマシンにパンクが発生したが、このパンクは両マシンの接触に起因するものだった。

    マルシャのマックス・チルトンが、V8エンジン時代の最後となる今シーズンのもうひとつの記録を達成した。チルトンは、デビューシーズン全てのレースを完走した初のルーキードライバーとなった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「決勝のスタート前までにドライ走行の機会が無かったため、各チームは、適正なタイヤ戦略を過去の経験の蓄積から導き出さなければなりませんでした。さらに、路面上にラバーが乗っていない状態だったので、摩耗とデグラデーションのレベルを計算することが極めて困難な状況でした。決勝時間帯は不安定な天候が予測されていたことも状況をさらに複雑なものにし、チームごとに情報が多様に解釈されていました。しかし、決勝でドライコンディションが続けば(結果的にそうなりましたが)、両スリックコンパウンドの使用義務があることも各チームは念頭に入れておかなければなりませんでした。今回のレースが、現行マシンおよびタイヤを使用する時代の最終戦となり、来年からは完全に変更されます。記録破りのシーズンをつくったセバスチャン・ベッテルとレッドブルを祝福したいと思います。また、ここブラジルでF1の素晴らしいキャリアを締めくくったマーク・ウェバーの今後の成功を祈りたいと思います」

    関連:F1ブラジルGP 結果:セバスチャン・ベッテルが前人未到の9連勝

  • ピレリ:F1ブラジルGP 予選レポート

    ピレリ:F1ブラジルGP 予選レポート

    ピレリが、F1ブラジルGPの予選を振り返った。

    サンパウロは引き続きの雨となり、2013年シーズン最終戦の予選はウェットコンディションで行われ、全チームがCinturatoブルー・フルウェットとCinturatoグリーン・インターミディエイトを使用した。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、インターミディエイトタイヤで1分26秒479を記録し、今シーズン9回目のポールポジションを獲得した。

    今シーズン、ポールポジションを獲得したドライバーは、わずか4名(ベッテル、ベッテルのチームメイトのマーク・ウェバー、メルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトン)。しかし、過去4年間、インテルラゴスのポールシッターは優勝を逃している。

    このレース週末、ここまでスリックタイヤでの実質的な走行がないため、もし明日の決勝で今週末用の選択タイヤであるP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムが使用されることになれば、各チームはデータを持たないまま臨むことになる。したがって、戦略は広範囲に渡り、各チームは、刻々と変化する状況に対応する必要がある。

    小雨が降る気温19℃のコンディションの下、ベルギーGP以来となるウェットでの予選が開始された。Q1では、全ドライバーがインターミディエイトタイヤを使用し、その大半がバンカータイムを計測しておくために序盤からコースへ出た。セッション中に雨足が強くなり、メルセデスのルイス・ハミルトンが序盤に記録したタイムがQ1の最速タイムとなった。

    Q2開始時点のコンディションはQ1と同様だったため、ここでも全員がインターミディエイトを使用し、大半が序盤からタイム計測を行った。セバスチャン・ベッテルが1回目のランでセッション最速タイムを記録したが、ロータスのロマン・グロージャンがこれを塗り替えた。セッション中に雨が激しくなったため、ドライバーたちにとってはその後のタイム更新は難しくなった。

    雨が一層激しくなり、水溜りの最悪の状態が改善するまでQ3の開始遅延措置が取られた。セッション開始後、全マシンがCinturatoブルー・フルウェットでコースに出た。このタイヤは、フルスピード走行で1秒間に60リッターの排水が可能なタイヤ。ベッテルが、フルウェットで最初にタイム計測を行い、その後、ロマン・グロージャンが最初にインターミディエイトを装着した。路面が乾き始め、セッション終盤に向けてラップタイムが速くなっていった。セバスチャン・ベッテルが、セッション終了間際にインターミディエイトで自己ベストタイムを記録した。

    ウェットコンディションで行われた午前中の最終フリー走行(FP3)では、マーク・ウェバーが最速タイムを記録。セッションの大半でフルウェットが使用され、ウェバーが最初にインターミディエイトを使用した。ウェバーは、インターミディエイトによる1回目のランでセッション最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ウェットの予選となったため、ドライバーとチームは多くの不確定要素に対応していましたが、少なくとも昨日のウェット走行によって関連する情報は取得していました。好結果への鍵は、タイヤを適正な作動温度領域に入れておくことと、ラップ計測のタイミングでした。また、状況に合ったタイヤを選択することが不可欠でした。この路面は急速に乾いていく特性を持っていますので、各セッションの終盤にかけてラップタイムが速くなる可能性がありました。同時に、各チームは、常にコンディションが悪化するリスクを回避する必要がありました。各チームは、フルウェットからインターミディエイトへのクロスオーバーポイントに関する情報を収集できましたが、インターミディエイトからスリックへのクロスオーバーポイントポイントに関しては情報が無いままです。明日も同様の変わりやすい天候になりそうですので、これらのクロスオーバーポイントの情報が重要になるでしょう。もし雨が全く降らなかった場合、ここまでドライでの走行はありませんので、各チームは限定的な情報を基に決勝に臨むことになります。決勝でインターミディエイトとフルウェットが使用される場合、摩耗とデグラデーションは問題にはならないと思います。戦略は、まさに天候次第で、現時点では多くの可能性があります。決勝での変化する状況を最も効果的に読み切ったチームが、トップに立つことになるでしょう」

  • ピレリ:F1ブラジルGP 初日フリー走行レポート

    ピレリ:F1ブラジルGP 初日フリー走行レポート

    ピレリが、F1ブラジルGP初日のフリー走行を振り返った。

    ブラジルGPのレース週末はウェットコンディションで幕が開き、金曜フリー走行2つのセッションにおいて、スリックタイヤでのタイムは計測されず、Cinturate グリーン・インターミディエイトとCinturate ブルー・フルウェットタイヤによる走行が主体となった。

    ブラジルGP用として、P Zero オレンジ・ハードタイヤとP Zero フワイト・ミディアムタイヤが選択されているが、今日のセッションでは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがFP1でハードタイヤを対人間使用した。ベッテルのハードタイヤによる走行はデーター収集に留まり、タイム計測には至らなかった。

    各チームにはピレリの2014年型プロトタイプタイヤも供給されていたが、雨のため、プロトタイプタイヤによる走行機会は失われた。ベッテルのみが、プロトタイプタイヤで1周だけ走行した。明日以降も雨が予測されているため、本日のウェットコンディションにおけるフリー走行は非常に有益なものとなるだろう。

    本日の最速タイムは、メルセデスのニコ・ロズベルグがCinturate グリーン・インターミディエイトを使用してFP1で記録した1分24秒781だった。ロズベルグは、FP2でもCinturate ブルー・フルウェットでベンチマークタイムを記録したが、その後、ベッテルがインターミディエイトで最速タイムを更新した。しかし、ロズベルグは、セッション終了間際に、インターミディエイトを使用した最終ランで、FP2の最速タイムとなる1分27秒006を記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「インテルラゴスでのレース週末はトリッキーな幕開けとなったが、明日以降も今日と同様のコンディションが続きそうです。したがって、各チームにとって、ウェットセットアップを行ったことと、多様な燃料搭載量でフルウェットとインターミディエイトタイヤの性能を評価できたことは有益と言えるでしょう。ドライバーたちがプロトタイプタイヤを試すことができなかったことは、今回が重要な機会だっただけに残念でした。もっとも、2014年型タイヤは、今週末が最終戦となる現行のマシンと全く異なるタイプのマシン向けに設計されていますので、本走行できなかった影響は限定的でしょう。2011年と2012年にブラジルへプロトタイプタイヤを持ち込んだ歳の金曜日はドライコンディションだったので、今回はちょっとだけアンラッキーでした。しかし、天候ばかりは誰にもコントロールできませんので、これは常にF1の難しさのひとつです。ウェットコンディションでの走行から得られるデータは限定的で、ドライコンディションでの走行よりもマシンにダメージを与えるリスクが高くなるので、降り続く雨によりコンパウンドのオーバーヒートがない限りにおいてインターミディエイトとフルウェットの摩耗とデグラデーションは低いという事実があってもなお、各チームはある程度走行を抑制していました。特にインターミディエイトタイヤは広範囲なコンディションにおける適応性と耐久を示しました。この状況で戦略を予測することは困難です。最終的には、迅速な判断と柔軟な戦略が雨の中での勝利に繋がると思います。そしてもちろん、常に運という要素もあります」

  • ピレリ:F1ブラジルGP プレビュー

    ピレリ:F1ブラジルGP プレビュー

    ピレリが、2013年 最終戦 F1ブラジルGPが開催されるインテルラゴス・サーキットでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    F1 2013年シーズンの最終戦が、今週末、伝統的なブラジルのインテルラゴスサーキットで行われる。ピレリは、P Zero オレンジ・ハードとP Zero ホワイト・ミディアムタイヤを持ち込む。

    ブラジルGPでは、翌シーズンへの準備として、レギュレーション変更を反映した最新仕様の2014年型プロトタイプタイヤを、各チームが金曜フリー走行で試す機会が提供される。

    2014年型マシンの新しいエンジン特性は、タイヤに重要な影響を及ぼす。言行のレギュレーションに従い、各マシンには、FP1とFP2で2セットの2014年型タイヤが供給される。この新型タイヤは、2014年型のタイヤ構造とプロファイルを反映したミディアムコンパウンドとなる。

    ポール・ベンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「名高いインテルラゴスサーキットの多様な要求に対応するために、ブラジルGP用にハードとミディアムを選択しました。ブラジルは、非常に熱狂的なファンから、いつも素晴らしい歓迎を受けます。ブラジルには注目すべき点が多数あります。ここ数年前に再舗装されたばかりですが、路面は非常にバンピーです。このため、トラクションがかかりにくく、ドライバーへのフィジカルな要求が大きくなります。昨年同様、金曜フリー走行において、翌シーズンのタイヤをテストする機会を全チームに提供します。新型タイヤは、2014年のテクニカルレギュレーションにおける基礎的な変更を反映したものです。ブラジルは、ピレリの最大のマーケットですので、現行レギュレーションでの最終戦となるブラジルを再び訪れることをとても楽しみにしています」

    ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)
    「インテルラゴスは、まさにドライバーが熱中するサーキットです。コーナーが連続するサーキットはいくつかありますが、中でもインテルラゴスは際立っています。路面は何度か再舗装されたものの非常にバンピーで、反時計回りのドライビングはタフに感じます。私自身は、インテルラゴスの雰囲気が大好きです。ここのファンは本当に素晴らしいので、レースを行う上では最高の場所です。ピレリにとって、ブラジルは大きなマーケットなので重要なレースですね。この点は昔から同じで、私が現役時代にはネルソン・ピケがブラジルにピレリの代理店を経営しており、適正なタイヤを装着する重要性をプロモーションしていたことを思い出します。天候は常に変わりやすいため、あらゆる自体に備えなければなりません。インテルラゴスの鍵は、正しいリズムを見出すことです。この点をマネージできれば、タイヤ摩耗を最小限にして、良好なパフォーマンスを得ることが出来ます。私は、過去にインテルラゴスで表彰台に上がったことがあります。良好なフィーリングを即座に掴むことが重

  • F1ドライバー、ブラジルGPでピレリの2014年F1タイヤをテスト

    F1ドライバー、ブラジルGPでピレリの2014年F1タイヤをテスト

    F1ドライバーは、今週末のブラジルGPのフリー走行で、ピレリの2014年仕様のプロトタイプタイヤをテストする。

    各マシンは、インテルラゴスでの金曜日の2つのプラクティスセッションで2セットのタイヤを配分される。

    タイヤは、2014年のコンパウンド、構造、プロファイルを特徴としている。

    ピレリは、1.6リッター V6ターボエンジンを含む大幅なレギュレーション変更が導入される2014年は、より保守的なアプローチを採用するとみられている。

    「2014年の技術規約の根本的な変更を考え、去年と同じように我々は金曜フリー走行で来年のタイヤをテストする機会を全チームに与える」とピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーはコメント。

    「実際、ブラジルはピレリの最大のマーケットであり、ひとつの技術時代の終わりを祝うレースとして、我々全員がそこに戻ることを楽しみにしている」

  • ピレリ:F1アメリカGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1アメリカGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1アメリカGPの決勝レースを振り返った。

    F1アメリカGPでは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、今シーズン12勝目を挙げた。ベッテルにとってこれがアメリカGPでの初勝利となる。ベッテルは、P Zero ホワイト・ミディアムタイヤでスタートし、27週目にP Zero オレンジ・ハードへ交換する1ストップ戦略を採り、F1史上初の1シーズン8連勝を達成したドライバーとなった。

    カレンダー中でセバスチャン・ベッテルが優勝していないのは、現時点ではハンガリーGPのみとなる。

    オースティンの週末を通して、ドライバーたちが直面した最大の課題は、金曜日の18℃から日曜日決勝の37℃まで大きく変化した路面温度だった。この路面温度の変化は、タイヤ動作に明らかな影響を及ぼし、タイヤの摩耗とデグラデーション、それに伴う戦略を各チームが予測することを難しくした。

    ハードタイヤを装着してスタートしたドライバーは、14番グリッドからスタートしたトロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュのみだった。この戦略は、マシンが最も重い状態でタイヤの摩耗が最もは芸s区なるタイミングであるレース開始直度に導入された2周のセーフティカーの影響を受けた。

    最初のピットストップを行ったドライバーは、オープニングラップの事故によるデブリのためパンクしたザウバーのエステバン・グティエレスで、1周目にピットストップを行った。グティエレスは、36周目までハードタイヤで走行し、再びミディアムタイヤへ交換した。ウィリアムズのパストール・マルドナドは、事故によるマシンのダメージを修復するために、8週目にピットストップを行い、ハードコンパウンドへ交換した。

    予定のピットストップを最初に行ったドライバーは、17周目にハードタイヤへ交換したロータスのヘイキ・コバライネンだった。コバライネンは、アンダーカットによってポジションを3つ上げたが、その後のノーズ交換によってタイムを失った。

    セバスチャン・ベッテルは、27周目にハードタイヤへ交換し、ロータスのグロージャンがピットストップを行うまでの3周のみ、トップの座を明け渡した。グロージャンは、ベッテルと6秒差の2位でフィニッシュし、F1自己ベストタイという記録を残した。

    完走した上位12名のドライバーが、1ストップ戦略を採り、フェラーリのフェリペ・マッサが2ストッパーでは最上位の13位でフィニッシュした。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「レース週末を通して見られた温度変化が非常に大きかったため、ドライバーたちは各セッションで様々な路面状況と対峙しなければなりませんでした。このような広範囲な路面温度に対応するには、レギュレーションで規定されている2種類のコンパウンドよりも多く使用するのが理想的ではありますが、今回は極めて稀な状況ですし、もちろん他の選択肢などありませんでした。結果的に、各チームは決勝に臨むにあたって、摩耗とデグラデーションの適正なレースがあまり読めない状況でした。しかし、スタート直後のセーフティカー導入周回にも助けられ、大半のドライバーが予想通りの1ストップ戦略を採用しました。このため、通常よりは戦略の幅が狭く、変動要因の少ない決勝になったと思います」

  • ピレリ:F1アメリカGP 予選レポート

    ピレリ:F1アメリカGP 予選レポート

    ピレリが、F1アメリカGPの予選を振り返った。

    F1アメリカGP予選では、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤで1分36秒338を記録し、ポールポジションを獲得た。P Zeroホワイト・ミディアムはP Zeroオレンジ・ハードと共に今週末用として選択されている。

    今シーズンのチャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテルにとって、通算44回目、今シーズン8回目のポールポジションとなる。

    強風が吹く気温27℃のコンディションの下、予選が開始された。ウィリアムズのバルテリ・ボッタスが、ミディアムコンパウンドでQ1の最速タイムを記録した。Q1では、2回目のランを行った全ドライバーがミディアムタイヤを使用した。多くのチームが2回のランを行った中、ロータスの両ドライバーは1回のみのランを行い、レッドブルの両ドライバーは、Q1を通してハードタイヤ1セットのみを使用し、後続のセッションと決勝用にミディアムタイヤを温存することが出来た。

    Q2に進出した全ドライバーは、セッション開始からミディアムタイヤを使用した。路面温度がわずかに低下したセッション終盤、セバスチャン・ベッテルがチームメイトのマーク・ウェバーを抑えてセッション最速となりました。

    Q3に進出したトップ10ドライバーは、ミディアムタイヤのみを使用。セバスチャン・ベッテルは、セッション終了間際の2回目のランにおいて、最終セクターでマーク・ウェバーに差をつけ、ポールポジションを獲得した。

    最終フリー走行(FP3)でも、セバスチャン・ベッテルがトップ、マーク・ウェバーが2番手タイムを記録し、レッドブルのワンツーとなった。メルセデスのルイス・ハミルトンが3番手タイムを記録。上位のタイムは、ドライバーたちがミディアムタイヤで予選のシミュレーションを行ったセッション終盤に記録された。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今回の我々のタイヤ選択は保守的に寄ったものですので、タイヤを適正な温度で使用することが重要となりました。予選では異例なことですが、セッション中に路面温度がわずかに低下したため、このタスクは必ずしも容易ではありませんでした。午後を通して変化した風と温度のため、特に難しいセッションとなりました。今日も路面の改善が見られましたが、両コンパウンドの摩耗とデグラデーションは、明日の決勝においてあまり大きな要素にはならないと思います。したがって、昨年同様、1ストップが主流の決勝となるでしょう」

    関連:F1アメリカGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション

  • ピレリ:F1アメリカGP 初日フリー走行レポート

    ピレリ:F1アメリカGP 初日フリー走行レポート

    ピレリが、F1アメリカGP初日のフリー走行を振り返った。

    アメリカGP用に選択されたP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤは、オースティンで行われた2回のフリー走行セッションを通じて、午前中の霧や午後には25°Cに至った気温など、変化に富んだ天候状況の下で使用された。

    本日の最速ドライバーは、FP2の中盤にミディアムコンパウンドを使用して1分37秒305を記録したレッドブルのセバスチャン・ベッテル。チームメイトのマーク・ウェバーが2番手タイムを記録し、メルセデスの両ドライバーがこれに続いた。今回、ロータスでのデビューとなるヘイキ・コバライネンは、早くもピレリの両コンパウンドで力を発揮し、5番手タイムを記録した。

    午前中に行われたフリー走行1回目(FP1)は、濃霧でメディカルヘリコプターが飛行不能となったため、開始が遅延しセッションが短縮された。フェラーリのフェルナンド・アロンソがハードタイヤでセッション最速タイムを記録した。FP1の走行時間短縮により、各チームは、FP2の1時間30分を最大限に活用することを余儀なくされた。路面が改善していく中、各チームは、両コンパウンドを使用して多様な燃料搭載量でのレースパフォーマンスの評価に集中していた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日は変化に富んだ天候でしたが、明日以降のレース週末を通して気温が上昇するようですので、各チームにとって、タイヤの動作とそれに伴う戦略を予測することが一層難しくなると思います。さらに、今日の両セッションを通じて路面の改善が見られ、ラップタイムが次第に速くなってきています。全般的に、アスファルトが新設されて間もなかった昨年よりもグリップがあるようです。現時点では、昨年同様に決勝では1ストップが主流になると予測していますが、2ストップにスピードのアドバンテージを感じてトライするチームも現れるかもしれません。摩耗とデグラデーションのレベルは想定の範囲内にあります。ミディアムタイヤが予選用となるでしょう。一方、ハードタイヤのデグラデーションレベルは非常に低く、現時点で、ハードタイヤはミディアムタイヤよりもラップあたり1秒弱遅くなっています。このギャップは、差を生じさせる戦略のためには十分なものです。特に、トップ10より下位のグリッドからタイヤを自由に選択してスタートするドライバーには有効です。今晩、大量のデータ分析を行った後、各チームは、決勝時と近いコンディションとなりそうな明日のFP3を通じて予選のシミュレーションに集中するでしょう」

    関連:
    ・F1アメリカGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1アメリカGP フリー走行1回目:濃霧とメディカルヘリ問題で赤旗中断

  • ピレリ:F1アメリカGP プレビュー 「タイヤに高い負荷がかかる」

    ピレリ:F1アメリカGP プレビュー 「タイヤに高い負荷がかかる」

    ピレリが、2013年 第18戦 F1アメリカGPが開催されるサーキット・オブ・ジ・アメリカズでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    今シーズン最後から2番目のレースは、昨年初めてテキサスで開催されたアメリカグランプリ。今年も昨年同様、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムが選択された。

    オースティンのサーキットは、非常に変化に富み、流れるような高速セクターから低速でテクニカルなパートを通じてタイヤに大きな負荷を課す。

    全長5.513kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズの鍵となる特徴である高速コーナリングにおける横方向のグリップとともに、低速コーナー出口でのトラクションが重要となり、まさにタイヤの全体的な性能が試される。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「アメリカのサーキットではタイヤに高い負荷がかかり、タイヤレンジ中で最も耐久性のあるコンパウンドが必要となるため、アメリカグランプリにはハードとミディアムがベストな組み合わせと言えます。いくつかの高速コーナーと多くのクイックな高低差が存在するという点では、スパに少し似ています。タイヤに負荷がかかるほどタイヤ温度は上昇し、摩耗とデグラデーションが増大します。アメリカグランプリは2度目なので、昨年、未知の状態で今年と同じハードとミディアムで臨んだ時と比較すると、今年はより良いアイディアを以って予測が立てられます。今年のコンパウンドは昨年よりも軟らかくなっていますので、路面の改善度合いにも依存しますが、決勝では2回前後のピットストップを予測しています。11月ながら暖かくなりそうな天候状態は、熱によるデグラデーションにも影響を及ぼします。昨年、F1は、アメリカの人々から素晴らしい歓迎を受け、まさに記憶に残るレースとなりました。我々のウルトラ・ハイパフォーマンスタイヤの重要な市場でもあり、多くの熱烈なF1ファンが待つアメリカを再び訪れることをとても楽しみにしています」

    ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)
    「1990年のアメリカグランプリは、私がティレルでピレリタイヤを使用して臨んだ最初のレースで、私にとって大変良いレースでした。初めてフルシーズン参戦した年の最初のグランプリなので、いつも思い出します。当時、アメリカのF1のサーキットは市街地サーキットが多く、フェニックスのサーキットもそうでした。また、タイヤ開発のルールはオープンで、形状は決まっていましたが、マニュファクチャラーが自由に開発することができました。我々は、ピレリタイヤを使用して、他のマシンがピットストップを必要とする中、ストップすることなく完走することができました。この点が、多くの人々にとってのサプライズとなった我々の力強いパフォーマンスの鍵となりました。私はリードラップも走行し、最終的には圧倒的にパワフルなマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナに次ぐ2位でフィニッシュしたのです! タイヤが差を縮めてくれたレースでした。もちろん、今日のアメリカグランプリは当時とは違います。2012年に行われた初のオースティンでのグランプリは、俳優から宇宙飛行士まで、スペシャルゲストを招いたショーでした。そして、アメリカの人々がF13に熱中する姿を見ることができたのは素晴らしかったです。これは、アメリカでのF1の関心度がそれほど高くなかった私の時代と違う点です。オースティンは、ドライビングがエキサイティングなトラックのように思います。昨年、表彰台でのピレリ・カウボーイハットは、多くの人々の印象に残ったと思います。とても楽しい演出でした」

  • ピレリ会長、フェルナンド・アロンソの批判に反撃

    ピレリ会長、フェルナンド・アロンソの批判に反撃

    ピレリのマルコ・トロンケッティ・プロヴェーラ会長は、フェルナンド・アロンソのピレリの2013年F1タイヤに対する批判に反撃した。

    F1で最高年俸を獲得し、グリッドで最も評価が高く、影響力を持つドライバーであるフェルナンド・アロンソは、今年のピレリタイヤの“品質”に疑問を投げかけた。

    ピレリは、F1チームとバーニー・エクレストンとは2013年以降の新契約について合意しているが、FIAからはまだ正式な契約書を渡されていない。

    マルコ・トロンケッティ・プロヴェーラは「あの時の彼は非常にナーバスな状態だったに違いない」とフェルナンド・アロンソのコメントについて CNN に語った。

    「タイヤのせいではない。彼が勝てなかったのはいくつかの理由によるものだ。彼ら(フェラーリ)が適切にタイヤを使用しなかったのであれば、それは我々の責任ではない」

    マルコ・トロンケッティ・プロヴェーラは、劣化の早いタイヤを望んだのはF1側であり、チームはピレリが発行するガイドラインに従うことが重要だと警告した。

    「必要であれば、我々はどんな対処も可能だが、それはルールが守られた上でのことだ」

    「タイヤは、我々がチームに与えた範囲の中で使われなければならない」

    ピレリは、2014年もF1にタイヤを供給することについてFIAのゴーサインを得ているが、2015年以降の新契約を結ぶ可能性もあるという。

    だが、ピレリがF1に進出することの妥当性を疑問視する声もある。F1で求められるタイヤの品質、一貫性、寿命はピレリのブランドイメージを傷つける可能性もある。

    「シルバーストン後の数週間はダメージがあった」とマルコ・トロンケッティ・プロヴェーラは認める。

    「だが、今ではそれがピレリの責任ではなかったと人々は理解してくれている」

    一方、tyrepress.com は、韓国のタイヤーメーカーであるクムホが、9月にスペインのカタロニア・サーキットでF1仕様のタイヤをテストしていたと報道。

    クムホはテストの目的について「F1での将来的なビジネスに必要な技術を確認し、1990年代のモータースポーツを通じてF1のために蓄えられた技術を実際に試すため」と述べている。