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  • マレーシア開催でも大会名はF1バーレーンGP なぜ異例の名称に?

    マレーシア開催でも大会名はF1バーレーンGP なぜ異例の名称に?

    026年のF1世界選手権で、セパン・インターナショナル・サーキットが9年ぶりにカレンダーへ復帰することが決定した。しかし、復活するレースは「マレーシアGP」ではなく、「バーレーンGP」として開催されるという異例の形になる。

    一見すると奇妙な名称だが、その背景には中東情勢による開催中止と、F1、バーレーン、マレーシアの三者が合意した特別な開催スキームが存在する。

    なぜマレーシア開催なのに「バーレーンGP」なのか
    2026年のF1では、本来4月に開催予定だったバーレーンGPとサウジアラビアGPが、アメリカ・イスラエルとイランを巡る情勢悪化の影響で中止となった。

    F1は当初、10月4日の開催枠でバーレーンGPを復活させることを検討したものの、中東地域の緊張が続いたことで断念。その代替開催地として名乗りを上げたのがマレーシアだった。

    ただし、このレースは通常のマレーシアGPではない。

    開催費用の多くをバーレーン側が負担する特別契約が結ばれたため、イベント名はバーレーンGPを維持。さらにバーレーンのフラッグキャリアであるガルフ・エアがタイトルスポンサーとなり、正式名称は「ガルフ・エア・バーレーンGP・イン・マレーシア(Gulf Air Bahrain Grand Prix in Malaysia)」となる。

    つまり、開催地はマレーシアだが、イベントとしては「バーレーンGP」を継承するという、F1でも極めて珍しいケースとなる。

    セパンは2017年以来9年ぶりのF1復帰
    セパン・インターナショナル・サーキットは1999年から2017年までF1を開催してきたが、開催コストの上昇や観客動員の減少を理由にカレンダーから姿を消していた。

    しかし、今回の特別開催によって9年ぶりにF1が帰ってくることになった。

    F1会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは今回の決定について次のようにコメントした。

    「2026年にマレーシアでバーレーンGPを開催できることを大変うれしく思う。F1は今回も適応力を発揮し、解決策を見つけ、世界中のファンに素晴らしいレースを届けられることを示した」

    「ファンにとっても素晴らしいニュースだ。完全なF1カレンダーを維持するとともに、歴史ある素晴らしいサーキットへ戻ることができる。マレーシアは素晴らしい国であり、セパンはF1の歴史において特別な場所だ。サーキットの観客にも、世界中のファンにも忘れられないレースになるだろう」

    バーレーンGP 2026年のF1世界選手権

    2026年終盤は3週連続開催が3回続く過密日程に
    マレーシアでの開催日は10月4日に設定されており、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に組み込まれる。

    これにより、2026年シーズン終盤には3回の3週連続開催(トリプルヘッダー)が、それぞれ1週間のインターバルを挟みながら実施される過密スケジュールとなる。

    一方で、カタールGPとアブダビGPについては依然として開催の不透明さが残っている。仮に両大会が中止となった場合には、イモラがシーズン最終戦の代替候補として検討されているとされ、F1は年間22戦の開催数を維持したい考えだ。

    今回の「バーレーンGP・イン・マレーシア」は、地政学的リスクに対応しながらシーズン全体の開催数を守るために生まれた前例のない取り組みであり、2026年シーズンを象徴する特別なイベントとなりそうだ。

  • F1バーレーンGP復活は困難か ピレリ「準備期間が足りない」

    F1バーレーンGP復活は困難か ピレリ「準備期間が足りない」

    2026年のF1カレンダーへの復帰が期待されていたバーレーンGPだが、その可能性は急速に低下している。中東情勢の悪化を受け、タイヤ供給を担うピレリが、レース開催に必要な準備期間を確保できないとの見解を示したためだ。

    イラン情勢をきっかけに今季のバーレーンGPとサウジアラビアGPは中止となったが、当初はバーレーンGPがシーズン後半に復活する有力候補とみられていた。しかし、湾岸地域で再び緊張が高まったことで、その計画は現実味を失いつつある。

    ピレリ「開催準備には約4か月が必要」
    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、ドイツの『Motorsport-Total.com』に対し、現時点では開催準備に必要な時間が残されていないと説明した。

    「このようなレースの準備には約4か月、つまりタイヤの計画と輸送だけでも約15週間が必要になる」

    「現時点では、その時間はもう残されていない」

    F1開催にはタイヤの製造・輸送だけでなく、各チームやFIA、プロモーターなどとの調整も必要となるため、物流計画は数か月前から進める必要がある。

    中東情勢の悪化で物流ルートも不透明
    マラフスキは、問題は準備期間だけではなく、安全保障上の不確実性にもあると指摘した。

    「残念ながら、中東情勢がどこまで安定するのか、あるいはタイヤを運ぶ貨物船の航行が可能なのかを予測することは依然としてできない」

    通常であればスエズ運河を経由し、サウジアラビア西部のジェッダから陸路で輸送するルートも考えられるが、その選択肢も現状では現実的ではないという。

    「スエズ運河を通り、その後ジェッダから中東各地へ陸送することも可能だが、サウジアラビアの治安情勢も緊迫しているため、現時点ではあくまで理論上の話にすぎない」

    「残念ながら、今は不確実性が支配している」

    バーレーングランプリ F1

    ホルムズ海峡の状況も大きな懸念材料
    さらにマラフスキは、仮にアフリカ経由で輸送ルートを確保できたとしても、最終的にはホルムズ海峡が通航可能であることが前提になると説明した。

    「中東でレースを開催できる場合でも、現地までどれほど時間がかかるのかは言えない。アフリカ経由で輸送できたとしても、ホルムズ海峡が開いているかどうかを確認する必要があるからだ」

    ホルムズ海峡は世界有数の海上輸送の要衝であり、その航行状況は中東向け物流全体に大きな影響を及ぼす。

    カタールGPとアブダビGPにも影響か
    2026年のF1カレンダーでは、カタールGPが11月27~29日、最終戦アブダビGPが12月4~6日に予定されている。

    マラフスキが示した「約4か月」という準備期間を考えると、これら終盤2戦についても物流計画を今まさに確定させなければならない時期に入っていることになる。

    現時点で両レースの開催可否に変更は発表されていないが、中東情勢の推移次第では、F1終盤戦の運営にも影響が及ぶ可能性がある。

    中東情勢の悪化により、2026年のバーレーンGP復活は極めて厳しい状況となった。ピレリはタイヤ供給に必要な約15週間の準備期間を確保できないことに加え、安全保障や物流ルートの不透明さを理由に挙げており、終盤の中東ラウンドにも影響が及ぶかどうかが今後の焦点となる。

  • F1バーレーンGP復活開催は白紙に カタールとアブダビGPにも影響か

    F1バーレーンGP復活開催は白紙に カタールとアブダビGPにも影響か

    中東情勢の急速な悪化を受け、F1が検討していた2026年バーレーンGPの復活開催計画は事実上白紙となった。今後はシーズン終盤に予定されているカタールGPとアブダビGPの開催可否にも注目が集まっており、2026年カレンダー全体の見直しが避けられない状況となっている。

    先週までは10月初旬の開催が有力視されていたが、この週末の軍事的緊張の高まりを受け、F1は暫定カレンダーからバーレーンGPを再び除外したと報じられている。

    バーレーンGP復活計画は断念へ
    2026年シーズンは、1月下旬に中東情勢が急激に悪化したことを受け、バーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となった。

    その後、F1は24戦体制を維持するため、バーレーンGPをアゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に組み込む案を有力候補として検討。正式発表も近いとみられていた。

    しかし、この週末に情勢が再び悪化。報道によると、アメリカ軍がイランへの軍事作戦を強化し、イラン側もヨルダン、バーレーン、クウェートにある米軍基地への攻撃を実施したことで、安全面への懸念が一気に高まった。

    このためF1は、サヒールでの開催案を暫定カレンダーから取り下げたという。

    代替開催地の検討も難航
    F1と各チームは現在も代替案を模索しているが、現実的な選択肢は限られている。

    代替候補として再び名前が挙がっているのがトルコのイスタンブール・パークだ。

    ただし、同サーキットはFIAが求める縁石やバリアなどの改修工事が必要とされており、開催にはトルコ政府による支援が不可欠とみられている。

    一方で、ポルトガルのポルティマオやイモラも内部では候補として議論されているものの、いずれも欧州ラウンド終了後に再びヨーロッパへ戻る必要があり、物流面で大きな課題を抱える。

    F1はマドリードGP終了後、各チームが海外ラウンド向けに機材やホスピタリティ設備を輸送するため、その後に欧州で追加開催を行うことは極めて困難と考えられている。

    最低22戦維持が重要課題
    チームとF1は、可能な限り22戦以上のカレンダーを維持したい考えだ。

    チームはスポンサーとの契約上、一定数のグランプリ開催が前提となっているほか、F1を運営するリバティ・メディアも放映権契約で最低開催数を確保する必要がある。

    そのため、仮に同一サーキットで2度開催する案に消極的だったチーム側も、現在は現実的な選択肢として受け入れざるを得ない状況になりつつあるという。

    カタールGPとアブダビGPも予断許さず
    懸念はバーレーンだけにとどまらない。

    11月29日に予定されるカタールGPと、12月6日の最終戦アブダビGPについても、今後の中東情勢次第では開催可否が影響を受ける可能性がある。

    関係者は外交努力によって事態が改善することを期待しているものの、現時点では両大会とも慎重な監視対象となっている。

    また、F1だけでなくF2やF3も最高峰カテゴリーの日程に依存しているため、2026年シーズン全体のスケジュール確定を待つ状況が続いている。

    夏休み明けまでに最終判断へ
    パドック関係者によると、2026年シーズン終盤の日程については、夏休み明け最初のレースとなるオランダGP(ザントフォールト)までには最終決定が下される見通しだ。

    それ以上判断を先送りすると、チームの物流計画やチケット販売、放送スケジュールなどへの影響が大きくなるためだ。

    中東情勢の先行きが見通せないなか、F1は2026年カレンダーの維持と安全確保という難しい課題への対応を迫られている。現時点ではバーレーンGP復活の可能性は大きく後退しており、今後はカタールGPとアブダビGPを含めたシーズン終盤の開催可否が最大の焦点となりそうだ。

  • F1バーレーンGP 中東情勢で中止濃厚も 「誰が決断するか」で交渉難航

    F1バーレーンGP 中東情勢で中止濃厚も 「誰が決断するか」で交渉難航

    米国とイスラエルによるイラン空爆を発端とした中東情勢の緊迫化を受け、2026年F1カレンダーのバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止に向かう可能性が高まっている。しかし、誰が正式に中止を決断するのかを巡る“財政的な駆け引き”が、公式発表を遅らせている状況だ。

    現地ではすでにミサイルやドローン攻撃が発生しており、F1関係者の宿泊先として使われるホテルも被害を受けたと報じられている。チームの機材輸送にも影響が出ており、3月20日が最終判断の期限になるとみられている。

    イランによるミサイルとドローン攻撃は、バーレーンの住宅建物やF1チームが利用するクラウンプラザ・マナマのホテル、さらに油田や海水淡水化施設を直撃し、複数の負傷者が出たと報じられている。

    バーレーン・インターナショナル・サーキットは首都マナマからわずか30kmの距離に位置しており、安全面への懸念が急速に高まっている。

    判断の最終期限は日本GP後の輸送計画が決まる3月20日とされている。チームは2月のプレシーズンテスト後、サクヒールにフルセットのガレージ設備を残しており、さらに別の機材はすでにジェッダに輸送用として梱包された状態にあるが、現在はすべて動かせない状況にある。

    中止を決断するのは誰か 40億円規模の負担問題
    ドイツ紙の報道によれば、4月12日に予定されているバーレーンGPの中止はほぼ確実とみられている。ただし最大の問題は「誰が中止を決断するのか」という点だ。

    もし地元の主催者が大会を中止した場合、約4000万ドルの損失を負担する可能性がある。一方、F1側が中止を決定すれば、バーレーンは年間約4500万ドルとされる開催権料の支払い義務から解放される。

    そのため両者は現在、損失を分担する形での財政的妥協点を探っていると報じられている。

    ドイツ紙は次のように伝えている。

    「最大の問題は、誰がグランプリ中止を決断するのかという点だ」

    「報道によれば、双方は現在損失を分担するための財政的な妥協を交渉している」

    さらにバーレーンGPが開催されなければ、機材をサウジアラビアへ時間内に輸送することは事実上不可能とされている。

    FIAは沈黙 カレンダー変更も議論
    FIAとF1は現時点でレースの状況について公式コメントを出しておらず、協議が続いているとみられる。

    また、もしレースが中止となった場合、マイアミGPが第6戦として扱われるのかどうかも議論となっている。これはレギュレーション上、6戦目の時点で下位チームにパワーユニット開発の追加権利が与えられる仕組みがあるためだ。

    FIAの技術責任者ニコラス・トンバジスは、この問題についての質問には回答を拒否したと報じられている。

    バーレーングランプリ F1

    サウジGPは開催強行を主張
    一方、4月19日に予定されているサウジアラビアGPは依然としてカレンダー上に残っており、現地側は開催を強く主張している。

    サウジのコメンテーターであるイブラヒムはSNSで次のように投稿した。

    「レースは予定通り開催される。西側メディアが主張するような中止はない」

    しかし報道によれば、サウジ側が参加者向けの専用チャーター機の提供や防空システムの安全性を強調しているものの、F1側の意思決定者を納得させるには十分ではない可能性が高いという。

    富士スピードウェイ代替案も浮上
    両レースが中止となった場合の代替開催地として、日本の富士スピードウェイの名前も挙がっている。報道によれば、トヨタがレース開催の費用負担を検討しているという。

    ただしF1のテレビ契約では最低22戦の開催が義務とされており、当初の24戦カレンダーには余裕がある。そのため両レースが消滅した場合でも、代替レースは行われない可能性が高いとみられている。

    フェルスタッペンは“別レース参戦”に含み
    上海でこの状況について質問されたマックス・フェルスタッペンは、サウジGP週末に行われるニュルブルクリンクNLS予選への参加可能性について問われると次のように語った。

    「もしカレンダーに何か変更があれば、何が可能かは見てみるつもりだ」

    カレンダーの空白が現実となれば、F1のシーズン構成だけでなくドライバーの活動にも影響が広がる可能性がある。

  • F1バーレーンGP:ガルフ・エアが2027までタイトルパートナー契約を更新

    F1バーレーンGP:ガルフ・エアが2027までタイトルパートナー契約を更新

    F1は、バーレーン王国の国営航空会社であるガルフ・エアが、2025年から2027年(両年を含む)のバーレーングランプリのタイトルパートナーとして再び契約を更新することを発表した。同航空会社は、21年前のバーレーンでの初レース以来、この名誉ある役割を担っており、これはパートナーの中で最長である。

    中東で初めて開催されたF1レースである2004年4月4日のバーレーングランプリ初開催は、新たな境地を開拓し、アラビア砂漠の中心に世界クラスのモータースポーツの伝統を築いた。

    今年、FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX 2025は4月11日から13日にかけて開催される(ラマダン明けの3月1日から31日の間に行われる予定)。砂漠の空の下、ハイオクのアクションと比類なきエンターテイメントが繰り広げられる、またもやエキサイティングな週末となるだろう。また、レースでは活気あふれるフェスティバルの雰囲気も楽しめ、世界一流のエンターテイメント、グルメな食事体験、バーレーン文化と国際的なセンスのユニークな融合が特徴となっており、世界中のファンや来場者を魅了している。

    2025年には、コース上での劇的なシーズンが展開されることは確実である。チームの移動や、F2からF1グリッドへの新参者など、実績のあるドライバーの移動により、レースは大きく様変わりするだろう。

    F1の最高商業責任者であるエミリー・プラザーは次のように述べた。
    「ガルフ・エアのバーレーングランプリに対する長年にわたる献身的な取り組みは、モータースポーツにおける長期的なパートナーシップの力を示すものです。20年以上にわたる同社の支援は、このレースをF1カレンダーの人気レースとして確立する上で重要な役割を果たしてきました。このレースは、素晴らしいレースと最高のエンターテイメントが楽しめる週末に世界中からファンを惹きつけています。このコラボレーションを継続できることを嬉しく思います。また、バーレーンでのさらなるスリリングなレースと成功を分かち合えることを楽しみにしています」

    ガルフ・エア・グループの最高経営責任者であるジェフリー・ゴー氏は次のように述べた。
    「バーレーングランプリの代名詞ともいえるF1とのパートナーシップをさらに継続できることを非常に誇らしく思います。この協力関係は、バーレーンが国際的なモータースポーツの舞台で重要な地位を占めていることを示すだけでなく、王国の経済成長、観光開発、世界的なブランド認知の強力な推進力にもなっています」

  • F1パワーランキング:2024年第1戦バーレーンGP終了時点

    F1パワーランキング:2024年第1戦バーレーンGP終了時点

    Formula1.comが2024年F1第1戦バーレーンGP終了後のF1パワーランキングを発表した。

    全24戦という記録的な2024年のF1世界選手権シーズンの初戦を終え、バーレーンGPのパワーランキング審査員による採点が発表。サウジアラビアに向けて2024年のリーダーボードがどのような位置にあるのかを知る時が来た。

    F1パワーランキングは、Formula1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。

    専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    マックス・フェルスタッペンがサヒールの砂漠で2年連続となるポールポジションと優勝を飾り、3年連続のタイトル防衛を華麗にスタートさせた。まだ20代半ばのフェルスタッペンは現在55勝という驚異的な成績を残しておおり、4連覇に挑む。

    2.カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)
    カルロス・サインツは来年、ルイス・ハミルトンが彼の後任としてフェラーリに移籍する予定であるため、自身の将来についてさらなる疑問を抱えながらシーズン開幕の週末を迎えた。しかし、スペイン人選手はそれらすべてを脇に置き、チームメイトのシャルル・ルクレールとの激しいバトルを制し、表彰台に上った。

    3.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    木曜日のプラクティスでチームメイトのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した後、ジョージ・ラッセルは予選と決勝でメルセデスのチャージを見事にリード。序盤は2番手まで順位を上げたが、オーバーヒートとバッテリーのトラブルで表彰台争いから脱落した。

    4.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    シャルル・ルクレールは予選でフェルスタッペンに最も近い挑戦者であり、ターン1までの走行でリードを嗅ぎつけたが、そこから慢性的なブレーキトラブルにより悲惨な状況となり、4位でチェッカーフラッグを迎えることになった。

    5.セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)
    予選でチームメイトのフェルスタッペンと0.5秒差、4つもポジションを離されてしまったセルジオ・ペレスだが、2023年によく見られたように、決勝では2位まで挽回してレッドブルがワン・ツー・フィニッシュで今年のスタートを切った。

    6.ランド・ノリス(マクラーレン)
    予選ではフロントロウを狙えるペースがあると感じていたランド・ノリスだったが、いくつかのミスで7番手にとどまった。そこからポジションを上げ、ラッセルとハミルトンのメルセデス勢の間でレースを終えた。

    7.周冠宇(ザウバーF1チーム)
    キック・ザウバーは、リブランドされたチームにとっての2024年最初のセッションで2台ともQ1敗退。しかし、周冠宇はレース当日、17番グリッドから11番手まで順位を上げ、タイヤマネジメントを必要とする長い最終スティントにもかかわらず、ポイントを争う走りで静かに印象づけた。

    8.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    マクラーレンはチームメイトのオスカー・ピアトリが8位入賞を果たし、ダブルポイントを獲得した。両ドライバーともに目立った活躍はなかったものの、2023年序盤の苦境を乗り越え、マクラーレン全体としては好調なスタートを切った。

    9.ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    前述したように、ハミルトンはFP2後のセットアップ「リスク」の後、予選でチームメイトのラッセルの後塵を拝し、レースでは再び7位に到達したが、7度のワールドチャンピオンは、57周のレースで同じようなバッテリーの問題とシートの破損に悩まされた。

    10.ケビン・マグヌッセン(ハースF1チーム)
    ケビン・マグヌッセンはバーレーン・インターナショナル・サーキットでの決勝で堅実な走りを見せ、パワーランキングのトップ10入りを果たした。バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた決勝では、難しい予選15番手から12位まで挽回。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグがオープニングラップで波乱を起こした後、ハースのトップでフィニッシュラインを通過した。

    惜しくも圏外
    フェルナンド・アロンソはマグヌッセンに0.2点及ばず、ランキング上位入りを逃した。アロンソは予選6番手から決勝では9番手となった。角田裕毅とアレックス・アルボンも上位入りを逃した。

    2024年のF1世界選手権 バーレーンGP

  • 2024年 F1ポイントランキング (第1戦バーレーンGP終了時点)

    2024年 F1ポイントランキング (第1戦バーレーンGP終了時点)

    2024年のF1世界選手権が開幕。第1戦バーレーンGPが開催され、ポイントテープルに数字が刻まれた。

    バーレーングランプリでは、王者マックス・フェルスタッペンがファステストラップを記録して優勝。2位にチームメイトのセルジオ・ペレスが続き、レッドブル・レーシングが開幕戦でフルポイントを獲得してバーレーンを去った。

    2位にフェラーリ、3位にメルセデス、4位にマクラーレン、5位にアストンマーティンと昨シーズン終盤と勢力図はほぼ分かっていないが、下位5チームはポイントを獲得できず、アルピーヌF1チームが最高順位を理由に最下位に沈んだ。

    2024年F1ドライバーズポイント
    1.マックス・フェルスタッペン (レッドブル) – 26
    2.セルジオ・ペレス (レッドブル) – 18
    3.カルロス・サインツ (フェラーリ) – 15
    4.シャルル・ルクレール (フェラーリ) – 12
    5.ジョージ・ラッセル (メルセデス) – 10
    6.ランド・ノリス (マクラーレン) – 8
    7.ルイス・ハミルトン (メルセデス) – 6
    8.オスカー・ピアストリ (マクラーレン) – 4
    9.フェルナンド・アロンソ (アストンマーティン) – 2
    10.ランス・ストロール (アストンマーティン) – 1
    11.周冠宇 (ザウバー) – 0
    12.ケビン・マグヌッセン (ハース) – 0
    13.ダニエル・リカルド (RB) – 0
    14.角田裕毅 (RB) – 0
    15.アレックス・アルボン (ウィリアムズ) – 0
    16.ニコ・ヒュルケンベルグ (ハース) – 0
    17.エステバン・オコン (アルピーヌ) – 0
    18.ピエール・ガスリー (アルピーヌ) – 0
    19.バルテリ・ボッタス (ザウバー) – 0
    20.ローガン・サージェント (ウィリアムズ) – 0

    2024年 F1コンストラクターズポイント
    1.レッドブル – 44
    2.フェラーリ – 27
    3.メルセデス – 16
    4.マクラーレン – 12
    5.アストンマーティン – 3
    6.ザウバー – 0
    7.ハース – 0
    8.RB – 0
    9.ウィリアムズ – 0
    10.アルピーヌ – 0

    2024年のF1世界選手権 F1 バーレーンGP

  • 2024年 F1バーレーンGP:WINNERS & LOSERS

    2024年 F1バーレーンGP:WINNERS & LOSERS

    2024年のF1世界選手権シーズンの開幕戦バーレーンGPでは、ディフェンディングチャンピオンのマックス・フェルスタッペンが圧倒的な勝利を収め、2年連続で表彰台の長短に立った。

    また、他のドライバーにとってもハイペースでのレースとなったが、この週末を過去のものにしたいドライバーもいることだろう。Formula1.comがバーレーン・インターナショナル・サーキットでの勝者と敗者をピックアップした。

    勝者:マックス・フェルスタッペン
    フェルスタッペンにとって、これは最もスムーズな週末ではなかった。レッドブルの新車RB20マシンのポテンシャルを引き出そうとしながら、終始バランスをいじっていた。それでもフェルスタッペンはポールを奪い、レッドブルのF1参戦20年目となるシーズンを114勝目でスタートさせ、ウィリアムズと並んで歴代勝利数ランキング4位に並んだ。

    26歳のフェルスタッペンにとっては昨年から8連勝であり、チェッカーフラッグを見るまで容赦ない安定した走りを続け、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が持つ連勝記録まであと6に迫る42レースまで完走記録を伸ばした。

    2024年 F1バーレーンGP マックス・フェルスタッペンフェルスタッペンはシーズンの完璧なスタートを切った。

    敗者:シャルル・ルクレール
    シャルル・ルクレールはバーレーンではいつもうまくいっているだけに、金曜日の夜、ちょっとしたミスでポールポジションを逃したことが悔やまれる。

    それでも2番グリッドを獲得したことで、2024年シーズンを表彰台でスタートできるかもしれないという希望を抱いたが、ブレーキの問題(他車に追従して熱くなりすぎていた)でフロントロックが発生し、タイヤにダメージを負って早めのピットストップを余儀なくされた。

    そのため彼はトロフィー争いから除外され、終盤にはジョージ・ラッセルを上回る十分なペースを持って4位を維持したにもかかわらず、レース終盤にイライラと苛立ちを見せた。

    勝者:セルジオ・ペレス
    今季のセルジオ・ペレスには大きなプレッシャーがかかっている。レッドブルに対して、今季限りでの契約延長を勝ち取るだけの速さがあることを証明しなければならないからだ。だが、これまでのところ見事にそれに対処している。

    チームメイトのフェルスタッペンとは22.457秒差でのフィニッシュだったが、5番手から集団に戻り、安定したペースを見せて3番手に浮上。レッドブルにワンツーを与えて2024年のスタートを切った。

    これは9レース前のイタリアGPで2位を獲得して以来のベストリザルトであり、2024年の開幕戦としては心強い一戦となった。

    2024年 F1バーレーンGP シャルル・ルクレール開幕戦は混乱したルクレール。

    敗者:アルパイン
    敗者 アルピーヌ
    アルピーヌは、シーズン開幕戦が難しいものになることはわかっていたというが、バーレーンの予選で最後列を独占することになるとは思っていなかっただろう。

    レースはそれほど良くはならず、ピエール・ガスリーとエステバン・オコンはフィールドを前進することができず、2人は1周遅れでラインを越えた。

    マシンは依然として重量超過で理解しにくいため、簡単に修正することはできず、状況を好転させるには時間がかかることが予想されているが、月曜日の発表ではテクニカルディレクターのマット・ハーマンとチーフエアダロイナミストのディルク・デ・ビアがチームとの決別を発表した。アルピーヌの状況をさらに複雑にする可能性がある。

    2024年 F1バーレーンGP アルピーヌF1チームアルピーヌにとっては厳しい週末だった。

    勝者:カルロス・サインツ
    カルロス・サインツはバーレーンでの木曜日のプラクティスで、片側に引っ張られるようなフェラーリにうまく対応できなかった。しかし、一夜明けたプラクティスでの変更が功を奏し、最終的にはトップタイムをマークして予選に臨んだ。

    残念なスタートの後、レースで2度の優勝経験を持つサインツは、伝統的にデグラデーションが高いコース上でのタイヤマネジメントをうまくこなしながら、素晴らしいペースを見せた。

    彼はチームメイトのルクレールを鮮やかにかわして3位を走行し、レッドブルにわずか2.653秒差でラインを通過し、2023年以降4回目の表彰台を獲得し、ファン投票のドライバー・オブ・ザ・デイの栄誉を獲得した。

    敗者:ウィリアムズ
    ウィリアムズはプレシーズンテストで走行距離を稼げなかった代償を払うことになった。アレックス・アルボンとローガン・サージェントが相次いでトラブルに見舞われた。

    サージェントはこの数日間で2度目の電子制御系トラブルに見舞われ、ステアリングホイールの交換を余儀なくされた。一方、2台ともトラフィック走行時にエンジンのオーバーヒートに悩まされ、低速走行によるパワーダウンを余儀なくされた。

    その結果、アルボンは15位、サージェントは20位となり、2人とも1周遅れでフィニッシュした。

    2024年 F1バーレーンGP ウィリアムズ・レーシングウィリアムズにとって妥協の夜となったバーレーンGP。

    勝者:ハース
    ハースは今季、最下位に沈むか、場合によっては離されてしまうかもしれないと考えていた。チーム代表のギュンター・シュタイナーとテクニカル・ディレクターのシモーネ・レスタが離脱し、チームは昨年のオースティンのアップグレードに多くのリソースをつぎ込んでしまったことを痛感していたからだ。

    しかし、プレシーズンテストでは、昨年のアキレス腱であったレースペースが改善され、ケビン・マグヌッセンが12位まで順位を上げるなど、アメリカン・チームの成長ぶりを見せつけた。

    ポイントを争えることを証明するにはまだ道は残っているが、苦しいシーズンを送ることになりそうだったチームにとって、これは非常に心強い兆候だった。

    敗者:メルセデス
    予選を終えたジョージ・ラッセルは、印象的なラップを披露して3番グリッドを獲得して満面の笑みを浮かべた。レースでもルクレールをかわして2番手につけ、好スタートを切った。

    しかしその後、メルセデス・ドライバーは冷却の問題を補うためにリフト&コーストで後退を余儀なくされ、ラッセルは5位に終わった。

    チームメイトのルイス・ハミルトンも同じ問題に遭遇し、それが彼の攻撃能力を妨げ、7度の世界チャンピオンはスタートより2つ上の7位に甘んじざるを得なくなった。

    2024年 F1バーレーンGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツラッセルはスタートは好調だったが、徐々に後退した。

    勝者:周冠宇
    2台のマシンがQ1敗退を喫したキック・ザウバーは暗い表情を見せていた。レース序盤も状況はあまりよくなさそうだった。バルテリ・ボッタスがニコ・ヒュルケンベルグとランス・ストロールの接触による乱戦に巻き込まれたためだ。

    しかし、周冠宇はすべてのスティントで安定した走りを見せ、一時はポイント圏内を走ったが、最終的には11位でフィニッシュした。

    予選からレースに至るまでの調子の好転は目覚ましく、バーレーンGPで6番目に速いコンストラクターであることを証明するようなペースを周冠宇を通じてスイスチームが見せたことは、この先のシーズンにとって良い兆候だ。

    敗者:ニコ・ヒュルケンベルグ
    ニコ・ヒュルケンベルグはバーレーンでQ3進出を果たすなど、2023年の素晴らしい予選フォームを今シーズンに持ち込んだ。

    しかし、ターン1への下りでランス・ストロールのアストン・マーティンに接触し、フロントウイングを壊してしまったため、彼がレースで何を達成できるのかを見る機会はなかった。

    そのため早めのピットストップを余儀なくされ、戦線から離脱し、金曜日の好調を土曜日のポイント獲得につなげる望みは絶たれた。

    勝者:マクラーレン
    マクラーレンはサヒールのレイアウトが合わず、バーレーンではあまり良い走りをしたことがなかったが、今回は状況が異なり、2台ともQ3進出を果たした。ランド・ノリスは2番グリッドを獲得することも可能だと考えていた。

    レースでのペースはメルセデスと戦うには十分で、ノリスは6位、オスカー・ピアストリは8位でフィニッシュした。

    マクラーレンが開幕戦でポイントを獲得したのは2021年以来のことで、ピアストリが8位で獲得したポイントは昨シーズンの開幕から5戦で獲得したポイントに匹敵した。

  • 2024年 F1バーレーンGP総括:“フェルスタッペンとそれ以外”を隔てる壁

    2024年 F1バーレーンGP総括:“フェルスタッペンとそれ以外”を隔てる壁

    2024年F1第1戦バーレーンGPでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が、全ラップリード、ファステストラップを記録する“グランドスラム”で後続に20秒以上の差をつけて圧勝。“フェルスタッペンとそれ以外”のレースに大きな隔たりがあった。

    Formula1.comの総括でマーク・ヒューズは「私たちは過去2シーズンにおいて、レッドブルが予選よりもレース当日のパフォーマンスで大きなアドバンテージを持っているのを見ることに慣れてきた」と語った。

    「この2024年の最初のレースも同じパターンを示唆していた。シャルル・ルクレールのフェラーリにポールを簡単に逃したかもしれないマシンで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、レッドブル以外のベスト勢に25秒差をつけてフィニッシュした」

    フェルスタッペンは、土曜のコンディションの変化によって、予選とレースのコントラストがさらに鮮明になったと考えている。金曜日の予選では風が強く、特にターン4と13が非常に難しかった。土曜日までに風は弱まり、90度まで変わった。

    フェルスタッペンは、それが彼のレッドブルに他よりも大きな違いをもたらしたと感じていた。「これにより、クルマはテスト中の状態にもう少し近づいた」と説明。「今日は本当にうまくいった」

    フェラーリのカルロス・サインツはセルジオ・ペレスのレッドブルに遠く及ばない3位でフィニッシュ。予選ではフェラーリに肉薄していたにもかかわらず、彼はこの結果にそれほど驚いていない。

    「3日間ここでテストして、プラクティスを通して彼らのソフトタイヤのデグラデーションが我々や他のハードタイヤのデグラデーションとほぼ同じであることを見てきた」とサインツは語った。

    「彼らは(1スティントで)コンマ3、4秒のアドバンテージがあった。彼らはレース用に新しいソフトも用意していた。彼らはC3タイヤを生かすことができたし、オーバーヒートも少なかった。それがレースでの速さにつながっているのかもしれない。もっとサンプルが必要だ。昨年末のフロントローとポールを見てほしい。でも、そのときでもレッドブルはレースで消えていた。今年はそれほど大げさでないことを願っている」

    フェルスタッペンはバーレーンで快勝した

    2022年と2023年のレッドブルについて語る際、エイドリアン・ニューウェイは、予選を犠牲にしてレースパフォーマンスに偏りを見せるのは意図的であり、クルマのDNAに組み込まれていると認めた。

    「21年に22年型マシンを設計したときに、1周のパフォーマンスよりもレースでのパフォーマンスを優先させるという決断を下した。これは意図的な選択であり、これらのレギュレーションによってオーバーテイクが容易になるのであれば、おそらく予選パフォーマンスの優先順位がこれまでよりもわずかに低くなる可能性があると感じたが、それがうまくいったようだ」

    比較的重量があり、ハイブリッドエンジンの強大なトルクと高速域でのダウンフォースを持つこれらのマシンのレースペースは、必然的にタイヤ温度によって左右される。サヒールのトラックは、今年もっとも厳しいリアタイヤのテストとなる。

    摩耗しやすい路面とターン5-6-7とターン11-12-13-14の長く高速なスイープに加え、トラクションが大きく要求される2つのヘアピンが挟まれ、リカバリーが可能なストレートが少ないため、タイヤは常にオーバーヒート寸前であることを意味する。ドライバーはタイヤの温度に合わせて走らなければならない。

    2024年 F1バーレーンGP レッドブル・レーシングレッドブルは決勝でソフトコンパウンドタイヤを得意とし、他よりも長いスティントを走った。

    マシンのダウンフォースの分散が優れているほど、タイヤの表面がオーバーヒートしにくくなる。これはクルマのエアロダイナミクスマップ(車高や姿勢の違いによるダウンフォースのかかり方)によって決まる。

    ダウンフォースの分散が優れているクルマは、同じタイヤ温度でもラップタイムが速くなるはずだ。しかし、ダウンフォースが段階的に供給されているため、1周の予選で新しいタイヤに十分なエネルギーが与えられず、グリップが十分に発揮されないこともある。

    予選と決勝でレッドブルとフェラーリを比較すれば、その差の大きさがわかるだろう。

    2024年 F1バーレーンGP カルロス・サインツレッドブル勢にプレッシャーをかけることができなかったサインツ。

    予選
    フェルスタッペンのポールポジションとルクレールのQ2タイムを比較すると、ルクレールの方が0.014秒速い。

    基本的にレッドブルはストレートで速く、フェラーリはコーナーで速い。セクター1の2つの直線区間はレッドブルが有利で、ターン4のブレーキングポイントに到着したときにはすでにフェルスタッペンが0.324秒リードしている。ルクレールは残りのラップでこの差をさらに縮めなければならない。その方法はこうだ。

    ターン4のエイペックスではフェラーリが7km/h速い(127km/h対120km/h)。ターン5の高速ダウンヒルセクションに入ると、ルクレールはフェルスタッペンよりもはるかに複雑にスロットルとブレーキをオーバーラップさせ、ブレーキングキャパシティの30%以下になることはない。ルクレールはこれを利用してマシンの重量を操作し、求める回転を与えている。

    高速コーナーであるターン6では、レッドブルの方が1km/h速いが、フェラーリはコーナーにうまく進入し、コーナーを完了するまでの時間が短い。フェラーリはターン8のヘアピンでブレーキングを遅らせ、(ブレーキングを遅らせた結果もあって)エイペックススピードが2km/h遅くなったとはいえ、レッドブルがフェラーリの速いアプローチに打ち勝つには十分ではない。ターン10に入っても同様で、フェラーリはブレーキングで大幅に遅らせ、コーナー進入で大きくタイム(0.088秒)を稼ぐ。

    しかし、ターン11が大一番だ。ルクレールはブレーキングで遅れ、コーナー進入が速いだけでなく、エイペックスでは7km/hも速く(163km/hに対して170km/h)、しかも4速ではなく5速で進入しているのは、おそらくレッドブルよりもアンダーステアが大きい場合にマシンのバランスを調整しやすくするためだろう。これはフェラーリにとってラップタイムを上げる最大のポイントだ。

    2024年 F1 バーレーンGP シャルル・ルクレールルクレールはブレーキの問題のせいで表彰台争いに加われず、レース中ずっと対応する必要があった。

    ターン13、4速でフェラーリが6km/h速い。レッドブルは遅い進入にもかかわらず、再びストレートで速く、最終コーナーではほぼ同じポイントでブレーキングするが、コーナー通過では再びフェラーリがわずかに速い。

    しかし、コーナーの立ち上がりは常にレッドブルのほうがいい。ほとんどのコーナーでフェルスタッペンの方がブレーキングが早いが、アクセルを踏み込むのも早い。最終コーナーの頂点スピードは同じだが、立ち上がりではすでにレッドブルのほうが5km/h速く、そのスピードアドバンテージはストレートでずっと続く。

    フィニッシュラインを通過すると、レッドブルの方が7km/h速く、そのアドバンテージは9km/hまで拡大する(オスカー・ピアストリによる0.15秒のトウもあった)。フェラーリはターン1のブレーキングまでにそのアドバンテージをわずか3km/hまで縮める。

    フェラーリのパワーユニットはターン4の手前でディレートし、ターン4とターン5の間で再びディレートする。スモールターボ/ロングインレットという珍しい構成は、ローダウンのレスポンスには貢献しているが、バッテリーへの給電効率はそれほど高くない。この2つのディレートは、バーレーンのラップでは100分の数秒のコストにしかならない。

    フェルスタッペンは大事なときにラップを刻んだが、ルクレールのほうがわずかに速かった可能性がある。

    2024年 F1バーレーンGP レッドブルレッドブルが開幕戦で1-2フィニッシュを飾った。

    レース
    残念ながら、ルクレールはフロントアクスルのブレーキバランスが大きく崩れ、レースに支障をきたした。サインツはブレーキの問題が軽減され、第2スティントまでに安定した。

    1周のグリップ限界ではなく、リヤタイヤの温度までドライビングした結果、レッドブルとフェラーリの比較はまったく異なるものになった。レースアベレージは0.5秒程度しか違わないが、ハードタイヤの第2スティントではフェルスタッペンの13周平均がサインツより0.78秒速い。

    それぞれのスティントを半分ずつラップしてみると、次のようになる。ターン1ではレッドブルが0.1秒、ターン4ではさらに0.2秒引き離し、フェラーリのエイペックススピードはレッドブルより13km/h遅い。予選ではレッドブルより7km/h速かった。

    2024年 F1バーレーンGP マックス・フェルスタッペン後続がRB20に追いつくためにやるべきことがある

    タイヤから大きなエネルギーを奪うダウンヒルスイープを通過し、ターン10ヘアピンに到達するまでに、フェラーリは0.743秒遅れ。そこから周回を終えるまでフェルスタッペンにタイムを奪われることはなかったが、予選ではセクター3までが決定的に速かったのに対し、今は互角程度。ターン11を通過してもレッドブルより速くなく、両者とも4番手でターン11を通過している。

    このように、予選と決勝で2台のマシンを比較すると、その差は歴然で、タイヤの使い方が大きく異なることが数字に表れている。

  • ザウバーF1チーム バルテリ・ボッタスの“52秒”ピットストップを説明

    ザウバーF1チーム バルテリ・ボッタスの“52秒”ピットストップを説明

    ザウバーF1チームのトラックサイドエンジニアリング責任者を務めるセビ・プヒョラーは、2024年F1第1戦バーレーンGPでのバルテリ・ボッタスの“52秒”のピットストップは、ホイールナットの問題が原因だったと説明した。

    ボッタスは30周目に2回目のピットストップを行ったが、左フロントに問題が発生し、長時間の遅れが生じたため、2024年F1シーズン開幕戦でのポイント獲得の望みは絶たれた。

    チームメイトの周冠宇が11位でポイントを逃したのに対し、ボッタスはウィリアムズのローガン・サージェントに次ぐ19位でレースを終えた。

    レース後、セビ・プヒョラーは、ホイールナットの問題が遅れの原因であり、ボッタスのストップタイムは公式に52.4秒と計測されたと明らかにした。

    「ホイールナットを交換しなければならないという問題が発生した」とプヒョラーは語った。「今、取り組んでいるところだ」

    ボッタスのスローストップは、第1コーナーでニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のマシンに接触し、フロントウイングにダメージを負うトラブルから始まった。

    ボッタスは残りのレースでエンドプレートにダメージを負ったが、ザウバーはスローストップ中もフロントウイングの交換を見送った。

    ザウバーが長い2回目のピットストップ中にボッタスのフロントウイングを交換する機会を逃した理由を尋ねられたプヒョラーは「エンドプレートにダメージがあったので、パフォーマンスが少し落ちてしまったが、交換せずに続行しても問題なかった。そのままマシンにつけておいた方が良かった」と語った。

    「スローピットストップ中にすでに十分なことをやっていたので、まずはそこに集中しようと考えた」

    「パフォーマンスは少し落ちていた。確かに今なら、『OK、ピットストップにもっと時間をかけるとわかっていれば、こうするはずだ』と言えるが、当時はシンプルにしたかった」

    ホイールナットの問題が明らかになったとき、フロントのジャックマンがマシンを再び持ち上げるのに手間取ったことから、ザウバーはピットストップの手順を見直す必要があるかと尋ねられたプヒョラーは「そうだね。すべてを最適化するために、あらゆる分野で取り組んでいる」と答えた。

    「周のピットストップを見れば、その面では良かった。もっとうまくやれるピットストップもある」

    「だが、周のピットストップも考慮すると、我々はライバルたちと争ってポジションをキープすることができた。

    「そこに問題があるとは思いっていない。すべてを最適化する必要があるだけだ」

    バルテリ・ボッタス ザウバーF1チーム バーレーンGP

    メルセデス時代にホイールナットの問題で2021年モナコGPのリタイアを余儀なくされたボッタスは、バーレーンはキャリアで2番目に悪いピットストップだったとジョークを飛ばした。

    「史上2番目に悪いピットストップだった!同じ仕様のホイールナットでないことを祈るよ」とボッタスは語った。

    「左フロントのホイールナットの問題だったようだ。何かが引っかかったか、ねじが交差したかかだ。調査していくし、今は理解することが重要だ。このようなことはあってはならないことだからね」

    「タイトなミッドフィールドでは、ピットストップで52秒も無駄にすることはできない」