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  • 「トロロッソ・ホンダのスランプはエンジンだけが原因ではない」

    「トロロッソ・ホンダのスランプはエンジンだけが原因ではない」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、過去2戦でのパフォーマンス不足はホンダのF1エンジンだけが原因ではないと語る。

    今年からホンダF1とトロロッソが結成したトロロッソ・ホンダは、開幕戦こそ最下位とリタイアという厳しいスタートとなったが、2週間後のバーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞。それはホンダにとって2015年にF1復帰して以降のベストリザルトとなった。

    しかし、その後の2戦でトロロッソ・ホンダはそのパフォーマンスを再現することができず、中国とアゼルバイジャンではほぼ後方での苦しい戦いとなった。

    ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダはバーレーンでの強力なパフォーマンスの後にスランプに陥った原因を理解できなかったとし、問題の原因はホンダのF1エンジンだけではないと述べた。

    「過去2つの週末はパフォーマンス的に本当に厳しかったし、本当に難しい」とピエール・ガスリーはコメント。

    「中国がシーズンで最長のストレートのひとつを有していることはわかっていた。バクーもそうだね」

    「シャシー面でさえ、それほど競争力がなかった。ブレーキングでは競争力があったけど、全てのトラクションが不足していた。僕たちにはあまりペースがなかった。そこは理解する必要がある部分だ」

    「自分自身でもどうすれば競争力を発揮できるか理解できていない。クルマはバランス的には優れているし、ポテンシャルもあるので、別のトラックに行くとすぐに大きなデルタが生じてしまう」

    チームメイトのブレンドン・ハートレーも、トロロッソ・ホンダが苦戦を強いられている理由を理解できずにいると語る。

    「わかっていればよかったんだけどね」とF1アゼルバイジャンGPでF1初ポイントを獲得したブレンドン・ハートレーはコメント。

    「僕たちがバーレーンであそこまで速かったのは明らかな疑問だ」

    「ピエールは結果を出した。僕もバーレーンでペースがあったけど、結果に繋げることはできなかった」

    「答えを出せていないし、チームは理解するために引き続き頑張っている。でも、そうだね、バーレーンの結果はほんの数週間前のことだ」

    F1アゼルバイジャンGP後、ピエール・ガスリーは、パワーユニットのエナジーマネジメントがチームにとって“かなり難しい”部分だと語っていた。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ホンダはパフォーマンス不足の解決策を見つける必要があると認めた。

    「我々は再び厳しい週末を過ごしました」と田辺豊治はコメント。

    「予選でのペース、特にガスリーのクルマはそれほど悪くはありませんでした。インシデント(ガスリーは予選Q1の最後のアタックでハートレーを避けなければならなかった)によってポジションは悪かったですけどね」

    「レース中のペースは十分ではありませんでした。我々はそれを分析する必要があります」

    「レースではかなり追い抜かれていました。エナジーマネジメントとパワーユニットのパフォーマンスを分析する必要があります」

  • ホンダF1 「スピード不足はエネルギーマネジメントの運用が影響していた」

    ホンダF1 「スピード不足はエネルギーマネジメントの運用が影響していた」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第5戦 スペインGPにむけての対策を語った。

    前戦アゼルバイジャンGPではブレンドン・ハートレーが10位入賞を果たしたものの、ストレートでのスピード不足に苦戦を強いられたトロロソ・ホンダ。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、レース後の分析でエネルギーマネジメントの運用に原因があったことがわかったと語る。

    「第5戦が行われるカタルニアサーキットは、2月にオフシーズンテストを行ったトラックで、その際は低温や雨、想定外の雪に見舞われました。一方で、今週末は比較的温かく、当時とは大きくコンディションが異なりますが、ウインターテストのデータとここ4戦で得たデータを活かし、セットアップを進めます」と田辺豊治はコメント。

    「トラックレイアウトは高速コーナー、低速コーナー、それに比較的長いストレートの組み合わせで、バラエティーに富んでいます。先日のバクーではストレートでのスピード不足に苦戦しましたが、その後の分析によりエネルギーマネジメントの運用が大きく影響したことが分かっており、その経験をここスペインで活かすことができると考えています」

    「オーバーテイクが難しいサーキットですので、予選でのパフォーマンスが重要となります。ベストな結果を得られるよう、チームと準備を進めます」

    関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • トロロッソ・ホンダ、スペインGP後のテストにガスリー&ゲラエルを起用

    トロロッソ・ホンダ、スペインGP後のテストにガスリー&ゲラエルを起用

    トロロッソ・ホンダは、F1スペインGP後にカタロニア・サーキットで行われるインシーズンテストにピエール・ガスリーとショーン・ゲラエルを起用することを発表した。

    2018年のF1スペインGPでは2日間のインシーズンテストが2回予定されており、1回目のテストはF1スペインGP後の5月15日(火)・16日(水)にカタロニア・サーキットで行われる。

    インシーズンテストは計4日間のうちの2日間をレギュラードライバー以外の若手ドライバーの担当が義務付けられている。

    トロロッソ・ホンダは、F1スペインGP後のテストでピエール・ガスリーとともにF2ドライバーのジョーン・ゲラエルを起用することを発表。15日(火)にショーン・ゲラエル、16日(水)にピエール・ガスリーがテストを担当する。

    インドネシア出身のジョーン・ゲラエル(21歳)は、2017年からトロ・ロッソからテストに参加し、4回の金曜フリー走行に出走。2015年、シーズン中盤からGP2に参戦するゲラエルは、今年はプレマからF2に参戦。3年目のフル参戦を迎えている。

    ホンダには福住仁嶺、牧野任祐、松下信治という育成ドライバーがあり、トロロッソとコネクションがある。だが、二人ともF1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを満たしておらず、松下信治以外はフリー走行に出走する条件も満たしていない。

    2018年からはフリー走行限定のスーパーライセンスの基準が厳格化されている。ドライバーはF2選手権で6戦以上レースをするか、過去3戦間で25点のスーパーライセンスポイントを獲得しなければならなくなる。

    また、これまでの2日間で300kmのF1マシンでの走行、ルールの知識、そして、FIA国際スポーティングコードの付録L第5条“シングルシーター・フォーミュラカーで優れた能力を実証しなければならない”というFIAの判断に関する要件も引き続き必要となる。

    ショーン・ゲラエルは、25点のスーパーライセンスポイントは獲得できていないが、F2でフルシーズンを戦っているため発給資格は満たしている。

    福住仁嶺は21点、牧野任祐は11点とスーパーライセンスポイントが足りず、F1マシンでの走行経験もない。そのため、F2選手権に6戦以上参戦し、F1マシンで300kmのテスト走行を行う必要がある。松下信治は、昨年F2にフル参戦し、ハンガリーテストでザウバーのF1マシンで300km以上を走り込んでいる。

  • ブレンドン・ハートレー 「クルマとタイヤをより理解してきている」

    ブレンドン・ハートレー 「クルマとタイヤをより理解してきている」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、2018年のF1世界選手権 第5戦 スペインGPにむけての意気込みを語った。

    前戦F1アゼルバイジャンGPで待望のF1初ポイントを獲得したブレンドン・ハートレー。冬季テストなどで全てのドライバーが熟知しているカタロニア・サーキットでは予選が非常に重要なものになると考えている。

    「バルセロナは、おそらくカレンダーで全てのドライバーが他よりも熟知しているサーキットだし、チームメイトや他のドライバー、チームに対してアドバンテージを得るのはかなりチャレンジングでもある」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「でも、それはここでのあらゆるチャレンジの一部にすぎない。僕たち全員が実際にテストをしているからだけでなく、僕も様々なチームでシミュレーター作業をしているときからカタロニアのトラックはシミュレーターで多く使われているのを知っている。ドライブするのは楽しいトラックだし、すべてのものを提供してくれる」

    「体力的にタフだし、特に長い右コーナーは首の筋肉に負担がかかる。このトラックはオーバーテイクが簡単ではないので、予選がとても重要だ。今年ここまで自分の予選パフォーマンスには比較的満足している。特にまだタイヤを最大限に生かす方法を理解できていなかった去年と比較すればね」

    「今ではクルマやタイヤをより理解できていると感じているし、予選セッションにむけて多くの自信がついてきている。週末のもっとも楽しいパートだ。全員が燃料を軽くして、ラバーが乗って、クルマが本当に生き生きとするときだからね。文字通り、地球上で最速のクルマだし、予選はそれを強調する。グリップ量とラップタイムによって笑顔にはなれないないときもあるけどね」

    「このトラックではタイヤマネジメントがとても重要だ。トラクションが必要な最終セクターまでリアタイヤを持たせなければならない。予選ラップであってもね。高速コーナーのある最初のパートでリアタイヤを壊しやすいし、そこが予選ラップを最大限に生かすためのチャレンジのひとつだ」

    関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピエール・ガスリー 「カタロニア・サーキットは地球何周分も走ってきた」

    ピエール・ガスリー 「カタロニア・サーキットは地球何周分も走ってきた」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2018年のF1世界選手権 第5戦 スペインGPにむけての意気込みを語った。

    「バルセロナでは何千ラップも走り込んできたと思う。F1に来る前にフォーミュラ・ルノーの2.0、3.5、GP2での大部分のテストでいつも使用されてきたし、シミュレーター作業では1年にわたって常にバルセロナに焦点を当ててきたからね。たぶんこのトラックは地球を何周分も走ってきたと思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「トラックを熟知していること以外でも、フォーミュラ・ルノー2.0でチャンピオンタイトルを獲得した場所だし、2015年にトロロッソで初めてF1カーをテストした場所でもあるので、幸せな思い出をもたらしてくれるし、バルセロナにはポジティブなフィーリングを持っている」

    「今年のバルセロナでの冬季テストはうまくいったし、行くのが待ち切れない。速いペースを発揮して、ポイントを獲得できることを願っている」

    「カタロニアのトラックについて一般的に言われているのは、クルマがここで機能すれば、どこでもうまく機能するかもしれないということだ・・・確かにこのトラックは全ての特性を兼ね備えていると思う。戦略でやれることを除けば、レースでオーバーテイクが難しいことはわかっているし、予選が鍵を握る」

    「F1の予選はそれぞれのセグメントで通常は2回のアタックしかできないので、常に難しい。それでトラフィックのような問題に見舞われば、1回しか結果を出すチャンスはなくなる場合もあるし、それを決めなければならないとわかっているのでエキサイティングな瞬間だ。僕はその側面が気に入っている」

    「バルセロナはフランスからそう遠くはないので、友人や家族が来てくれる。そこも嬉しいね。集中力を失わせるものはないし、いつも友人とリラックスして夕食を楽しめる。それが気を散らすことになるとは思っていない。ヨーロッパに戻って、更なるサポートを得られるのは素晴らしいことだ」

    関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ブレンドン・ハートレー 「初ポイント獲得でプレッシャーから解放された」

    ブレンドン・ハートレー 「初ポイント獲得でプレッシャーから解放された」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1アゼルバイジャンGPでF1初ポイントを獲得したことで“ホッとした”と認め、多くのプレッシャーを自分の肩から下すことができたと語る。

    昨年、ポルシェからWECに参戦しつつ、トロロッソからF1デビューを果たしたブレンドン・ハートレーだが、シーズン後半のトロロッソはパフォーマンスの低下に悩まされている状況にあった。

    だが、今年からホンダにF1パワーユニットに切り替えたトロロッソは、冬季テストから有望なパフォーマンスを見せ、第2戦F1バーレーンGPでピエール・ガスリーが4位入賞を遂げている。

    一方、チームメイトのブレンドン・ハートレーはトップ10圏内に入ることに苦労していたが、先週末のF1アゼルバイジャンGPで10位入賞を果たして待望のF1初ポイントを獲得した。

    「上海でのドラマに加えて、土曜日も駄目だったし、ポイントを獲得していたので、僕の肩にはプレッシャーがのしかかっていた」とブレンドン・ハートレーはF1公式サイトにコメント。

    「そのプレッシャーはどんどん大きくなっていた。ラインを通過したときの感情はホッとしたというのが正しいだろう。良い気分だったし、自信にになった」

    「自分がやっていることはかなり楽しいことなんだということを再び思い起こさせてくれた。素晴らしい仕事ができたし、楽しんでいることができた。F1を取り巻くあらゆるプレッシャーによって、楽しむことを忘れてしまうこともあるからね」

    「それがいかにクールなことかというのを忘れずにいたい」

  • ピエール・ガスリー 「トロッソ・ホンダが急失速した原因が理解できない」

    ピエール・ガスリー 「トロッソ・ホンダが急失速した原因が理解できない」

    ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダがこの2戦でバーレーンで見せたパフォーマンスを再現できなかった原因の理解に苦しんでいると認める。

    好調なプレシーズンテストを終えたトロロッソ・ホンダは、開幕戦オーストラリアGPでは期待外れな結果に終わったが、第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞という印象的なパフォーマンスを見せ、残りのシーズンに期待を抱かせた。

    だが、その後の中国とアゼルバイジャンではトロロッソ・ホンダは競争力に欠けており、波乱のレースでブレンドン・ハートレーがなんとか1ポイントを拾うにとどまった。

    ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダのマシンがそこまで大きな矛盾を抱えている原因について明確な答えを掴めていないと語る。

    「バランスが良ければクルマには非常に競走力があるし、ポテンシャルという点でも優れているのに、別のトラックに行ったらどうして性能面ですぐにあのような大きな変貌を遂げてしまうのか理解できていない」とピエール・ガスリーはコメント。

    「もちろん、僕たちのクルマは風の強いコンディションにあまり適していない。でも、バーレーンとは異なる方向に進んでしまった理由を理解し、パフォーマンスの違いがどこからきているのかを見極める必要がある。現時点で僕たちは原因を理解できていない」

    トロロッソ・ホンダは、F1アゼルバイジャンGPの予選でチームメイト同士のニアミスがあって2台揃ってQ1敗退を喫した。ピエール・ガスリーは一発の速さではより多くのポテンシャルがあったと感じているが、カレンダーで最長のフルスロットルセクションを有するバクー市街地コースのトラック特性は、トップスピード不足という問題が露呈されたと考えている。

    「DRSを使っていないときはさらに苦しんでいたように思う。現時点でエナジーマネジメントは非常に困難だ。バクーはエネルギーが本当に重要だったし、レースではウィリアムズ勢のあたりにいたのに、(セルジオ)ペレスにオーバーテイクされた。レース開始時は彼の前にいたと思う。ターン20の後、彼はすでに僕の隣にいたし、ストレートエンドで抜いていった」

    「エナジーマネジメントは、もっと改善できるように見直していく必要がある。シーズン序盤はそれほど苦労はしていなかったけど、アゼルバジャンではいつもよりも性能差がはるかに大きかったからね」

  • トロロッソ・ホンダ、ガスリーとハートレーの間に軋轢?

    トロロッソ・ホンダ、ガスリーとハートレーの間に軋轢?

    トロロッソ・ホンダでチームメイトであるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、2018年シーズン序盤戦のクラッシュによってお互いに“軋轢”は生じてはいないと主張しつつも、異なる見解を語っている。

    F1アゼルバイジャンGPの予選では、ブレンドン・ハートレーがパンクによりスローダウン。そこにブラインドとなっているコーナーを立ち上がってきたアタック中のピエール・ガスリーが近づき、間一髪で避けた。

    時速320kmで回避行動をとったピエール・ガスリーは、エスケープに逃れざるを得ず、この出来事もあり、トロロッソ・ホンダの2台はQ1敗退を喫している。

    ピエール・ガスリーは、クラッシュを覚悟した“キャリアで最も恐ろしい瞬間”だったが、ブレンドン・ハートレーを非難するつもりはないとし、事故からハートレーが学んでくれると信じていると語った。

    二人はF1中国GPで接触事故を起こしてる。ペースの遅いブレンドン・ハートレーに対してチームはピエール・ガスリーを先に行かせるよう指示したが、お互いがタイミングを誤解し、コーナーでスペースを空けなかったハートレーにガスリーが突っ込んでいる。

    「中国の後もまったく問題はなかった。今も彼を非難するつもりはない。そんな状況だ」とピエール・ガスリーはコメント。

    「彼の立場を理解している。彼はやらなければならないことや対処しなければならないことがたくさんあった」

    「でも、僕は本当に高いスピードで本当に悪い場所に到着してしまったと思う。次回彼にそういうことが起こった場合、彼がパンクに見舞われたら、完全にラインを外してくれると思う。いずれにしろ、ラップはもう終わっているんだからね」

    「そこから教訓を学ぶうことができるはずだ。また起こるかもしれないけどね。でも、対処するのは簡単ではないのは確かだ」

    ブレンドン・ハートレーは、中国GPでの事故とアゼルバイジャンのニアミスは“完全に異なる話す”であり、ピエール・ガスリーは中国での自分のミスを理解していると語る。

    「彼は完全に状況を理解していた。軋轢はない」とブレンドン・ハートレーは説明。

    「彼は、僕が彼のラップに妥協を強いらせるようなことをやったわけではないとわかってくれている」

    「彼に聞いてもらった方がいいと思うけど、彼は状況を理解していたと思うし、僕はスローダウンして、自分のクルマに起こっていることを解決しようとしていて、彼が来るのが見えていなかった。彼はそれが意図的ではないことをわかってくれている」

    「今回のは中国とは非常に異なる状況だ。僕がパンクに見舞われたことで起こった。僕は大幅に減速していた。彼があそこまで接近しているとは認識していなかった。でも、邪魔にならないように道を空けるべきだった」

    「今回と中国との関係はないと思う。僕にとっては酷い一日だった。中国について話すことは何もないと思う。それは別の話だ」

    関連:【動画】 トロロッソ・ホンダ:予選Q1であわや大事故の同士討ちニアミス

  • トロロッソ・ホンダ:前戦からの問題解決には至らないパフォーマンス

    トロロッソ・ホンダ:前戦からの問題解決には至らないパフォーマンス

    トロロッソ・ホンダは、F1アゼルバイジャンGPの決勝で、予想通り、バクーならではの波乱の展開となったレースで生き残り、2台揃って完走を果たした。

    ブレンドン・ハートレーは10位入賞。F1で自身初となるポイントを獲得した。ブレンドン・ハートレー自身の喜びとともに、チームにとってもこれまでの苦労が少し報われ、今後の励みになる成果だった一方で、前戦からの問題解決には至らないパフォーマンスに終わった。

    第4戦アゼルバイジャンGPの舞台であるバクーの市街地コースは、シリーズの中でも特徴的で難易度の高いサーキットである。全長約6kmの中に、グランプリコースの中でも1、2を争う2kmの長いストレートがあるほか、ほぼ直角の低速コーナーが多く、市街地コースの特徴である路面のうねりや非常にタイトなコース幅の要所があり、ドライバーにとっても、マシンにとってもギリギリのチャレンジを要求するコースとなっている。

    加えて今年は、例年よりもおよそ2カ月早い開催となったことで、気温、路面温度が従来よりも上がらないコンディションとなった。このことが、すべてのドライバー、チームを、タイヤの温度管理という面で悩ませ、市街地路面と相まってグリップ不足を引き起こしている。

    トロロッソ・ホンダにとっては、この難しい状況の中で、前戦での不振をばん回しなければならないという課題があった。

    「前戦を終えての解析で、ある程度原因の特定はできているのですが、それをこのコースで検証し確認することはとても難しいことです。さまざまなトライも含め、できるだけのことを進めるしかありません」と田辺豊治。

    ドライバーの経験も大きい要素となるコースで、ピエール・ガスリーはGP2での走行経験はあるが、ブレンドン・ハートレーにとっては初めてのコースで、マシン、ドライバーともに手探りの状態で走行が始まった。

    前戦同様に、プラクティスでのパフォーマンスは低迷した。チームは空力を中心にさまざまなセットアップを試したが、「マシンのバランスとグリップがなかなか向上せず、いい感触を得られていない」とピエール・ガスリーはコメント。予選に向けてさらなる改善が必要だった。

    そうして迎えた予選では、チームにアンラッキーが襲いかかる。1回目のアタックでピエール・ガスリーはまずまずのタイムを出したものの、セッション序盤のコンディションはあまりよくなく、路面が改善する2回目に賭けるしかない。ブレンドン・ハートレーは、コースインしたもののイエローフラッグが相次ぎ、アタックには至らずピットに戻った。

    勝負はセッション終盤の2回目のアタックに託されたが、ブレンドン・ハートレーはアタック中にバリアと接触しパンクを喫する。スローダウンしたブレンドン・ハートレーが、タイムアタック中のピエール・ガスリーのラインを阻み、ピエール・ガスリーはギリギリで避けたがコースオフ。チームメート同士の激突という、あわや大事故の状況だった。

    「今までレースをしてきて一番怖い瞬間だった。時速320㎞でぶつかるところだった」とピエール・ガスリー。「完全に僕の判断ミスだった。ピエールには申し訳ないことをした」とブレンドン・ハートレー。激突を免れたことは、チームにとって今回最大のラッキーだったかもしれない。

    予選後、ホンダF1 テクニカルディレクターの田辺豊治は「予選の結果は厳しいものでしたが、ここでのレースは何が起こるか分からない。決勝に向けて全力を尽くします」と17番手とノータイムに低迷した結果を踏まえながらも、レースへの意気込みを語った。

    予選でタイムアタックが不発に終わったトロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが17番手、ブレンドン・ハートレーが19番手からの決勝スタートとなった。予想通り、レースは波乱の展開となる。オープニングラップからクラッシュが発生し、セーフティカーが導入。好スタートを決めたピエール・ガスリーは4周後のレース再開時点では7番手にまでポジションを上げた。しかし、ストレートで度々後続に抜かれ、13周目にピットインする時点では13番手まで順位を下げていた。

    レースが小康状態となった中盤から終盤にかけて、トロロッソ・ホンダの2台は14、15番手を走行していたが、残り10周あまりとなった時点で、レースは大波乱の様相を呈した。上位を走るレッドブルの2台がメインストレートで接触し、これによりセーフティカーが導入される。セーフティカー中にハースがクラッシュするアクシデントも起こり、セーフティカー先導は7周と長引いた、この間にピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーはともにウルトラソフトタイヤへ交換し、最後の戦いに備える。残り5周でレースが再開した後も波乱は続き、上位の脱落が相次いだ。目まぐるしい展開の中、11番手から入賞を狙って追撃していたピエール・ガスリーにもアクシデントが襲った。前を行くハースのマグヌッセンがストレートで無謀なブロックを仕掛け、ピエール・ガスリーは逃げ場を失いマシンにダメージを負ってしまう。それでもピエール・ガスリーは残りのレースを走り切り12位完走を果たした。このアクシデントで、ブレンドン・ハートレーが10番手にポジションを上げ、チェッカーフラッグを受ける。ピエール・ガスリーの脱落は残念だったが、ブレンドン・ハートレーの入賞がそれを補うかたちとなり、大波乱のレースは幕を閉じた。

    「この展開の中、2台が生き残って完走を果たし、入賞したことはよかったと思います。しかし、ストレートスピードが伸びず、苦戦した部分がありました。パワーで劣っていることは分かっていますが、加えてエネルギーマネジメントについて、セットアップ面とレース中のオペレーション面での差が大きく出たとも感じています。課題は多く、まだまだやることがたくさんあるという状況です」とレース後、田辺豊治は語った。マシンについても「週末を通して、期待したレベルにはなかった」とチーム代表のフランツ・トストが語るように、前戦からの問題解決には至らないパフォーマンスに終わった。

    シーズン序盤の4戦が終わり、F1はホームグラウンドであるヨーロッパに戻る。次戦スペインGPは、例年シーズン第2幕の始まりとも、実質的な開幕戦とも言われる戦いとなる。それまでの2週間、トロロッソもホンダも、問題の解決とさらなるパフォーマンス向上へ、休む間も無く準備を進め、戦いに挑み続ける。

  • ブレンドン・ハートレー 初入賞も「トロロッソ・ホンダはまだペース不足」

    ブレンドン・ハートレー 初入賞も「トロロッソ・ホンダはまだペース不足」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1アゼルバイジャンGPでF1初ポイントを獲得したこと自体は嬉しいことだが、レースではミッドフィールドと戦うペースはなかったと現実的に分析する。

    ブレンドン・ハートレーは、F1アゼルバイジャンGPで10位入賞を果たし、8戦目にしてようやくポイントを獲得した。だが、レースはレッドブル勢の同士討ちによるリタイアを始め、上位勢のインシデントが助けになったのも事実。

    ブレンドン・ハートレーは、レースの大部分を最下位付近で走行しており、一時は周回遅れにされていた。

    「F1で初ポイントを獲得できたことはとても嬉しい。特にバーレーンでは確実にそのチャンスはあったからね。ようやく初ポイントを獲得できたのは嬉しいことだ」

    「今日はレース全体で守勢に立たされていたような気がする。僕たちにはあまりペースがなかった。僕たちの周りでいろいろなドラマがあった。僕は何事もなく、ミスもせずに1ポイントを獲得できたので、それについては満足している」

    「でも、同時に僕たちにはさらに前へ進めるペースはなかった。他の人々のミスの恩恵を受けたのは明らかだし、良い戦略を実行することはできた。やれることはやったと思うし、全力を尽くした。でも、今日は十分に速くなかった。わずか2戦前のバーレーンと比較すれば特にね」

    「まだ全員がやるべき仕事があると思う。でも、F1初ポイント獲得を手伝ってくれたみんなの仕事に満足している」

    今シーズンここまでのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスは波が激しい。第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞する好パフォーマンスを発揮したものの、続く中国とバクーでは最下位グループに逆戻りしている。

    バクーでペースが足りなかった原因について質問されたブレンドン・ハートレーは「わからない。わかっていればよかったけどね」とコメント。

    「僕たちがどうしてバーレーンであそこまで速かったのかも明らかに疑問だ。ピエール(ガスリー)は結果を出して、もちろん僕は結果を出せなかったけどね」

    「今のところ答えは出せていないし、チームはそれを理解するために頑張っていると思う。ほんの数週間前のことだからね」