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  • ダニエル・ティクトゥムを2019年にトロロッソに乗せたいレッドブル

    ダニエル・ティクトゥムを2019年にトロロッソに乗せたいレッドブル

    レッドブルは、2019年にブレンドン・ハートレーに代えて育成ドライバーのダニエル・ティクトゥムをトロロッソ・ホンダに乗せたいと考えているが、それにはスーパーライセンスポイントが厚い障壁となっている。

    2017年のマカオGPウィナーであるダニエル・ティクトゥムは、現在、ヨーロッパF3選手権に参戦。マーカス・アームストロングに1ポイントでランキング2位につけており、2019年のトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーのチームメイト候補に挙げられている。

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2019年にF1を戦う準備ができているドライバーとして、2017年のMcLaren Autosport BRDC Awardのウィナーであるダニエル・ティクトゥムの名前を挙げた。

    「シーズン終了後にはイエスだ」とヘルムート・マルコは Autosport にコメント。

    「ノリスリンクで他のドライバーが彼に追突し、彼は病院に運ばれたが、彼はまた走りたいと言って、その後のレースで優勝した!」

    「彼は速い。クレイジーだが速い。彼はわずか1ポイント差だし、2つの技術的なトラブルがあった」

    「我々は最速を求めている。彼らにその特性があればフィットするが、誰かが我々のためにクレイジーになる必要はない」

    「現在、我々はある程度ティクトゥムを正常化しているくらいだ」

    ブレンドン・ハートレーは、2018年に厳しいスタートを切っており、解雇が噂された。レッドブルは、シーズン中にマクラーレンのジュニアドライバーであるランド・ノリスと交代することについてマクラーレンにアプローチまでしている。

    ヘルムート・マルコは、シーズン終了までブレンドン・ハートレーを走らせる計画だと述べているが、今シーズン以降のブレンドン・ハートレーの将来は不確実なままだ。

    レッドブルの育成ドライバーはやや枯渇しており、まだフォーミュラ・ルノーやF4レベルしか育っていない。そのためダニエル・ティクトゥムがブレンドン・ハートレーには最も適任となっている。

    ダニエル・ティクトゥムは、2015年にMSAフォーミュラに参戦した際にシルバーストンでのレースでセーフティカー中にライバルに意図的にクラッシュしたことで2年間のレース禁止処分を下された。しかし、レッドブルのダニエル・ティクトゥムに対する信頼は揺るがず、2017年にジュニアプログラムの本格的な一員として迎え入れた。

    だが、ダニエル・ティクトゥムが2019年にF1レースを戦うにはスーパーライセンスという障壁がある。

    ダニエル・ティクトゥムは、スーパーライセンスを保持しておらず、現在のFIAの条件では過去3シーズンに40ポイントのスーパーライセンスポイントの獲得が必要となる。

    ダニエル・ティクトゥムは、MSAフォーミュラで2ポイントを獲得したが、それは今シーズン末で失効となる。2017年はフォーミュラ・ルノー・ユーロカップでは7位、途中したGP3では11位とポイントは付与されていない。

    また、今年のヨーロッパF3選手権でタイトルを獲得したとしても30ポイントしか獲得できず、10ポイント足りない。

    2位で終えても、F1のテストに参加するために必要な国際A級ライセンスの14ポイントとフリー走行限定のスーパーライセンスに必要な25ポイントは得られるが、レースライセンスは取得できない。

    このスーパーライセンスポイントの原因となったのが、マックス・フェルスタッペンをF3から17歳でトロロッソでF1デビューさせレッドブル自身であるのも皮肉な話だ。そして、スーパーライセンスポイントの仕組みが導入されて以降、いまだ例外は認められていない。

    FIAは毎年スーパーライセンスの基準を見直しており、その変更によってダニエル・ティクトゥムが資格を得られる可能性がある。例えば、マカオGPでのウィナーにもポイントが付与されることになったり、ヨーロッパF3選手権へのポイント数が増えれば、クリアできる可能性もある。

    レッドブルは、今年、ダニエル・ティクトゥムに経験を積ませるために、レッドブルの“アスリート”でありホンダの育成ドライバーである福住仁嶺がF2と日程が重なった場合に代役として日本でスーパーフォーミュラを戦わせている。

    福住仁嶺と同じホンダの育成ドライバーで牧野任祐もホンダのエンジンを搭載するトロロッソのドライバー後方だったが、二人ともF2で苦しんでおり、今シーズン末にダニエル・ティクトゥムよりも多くのポイントを獲得できる可能性は低い。

    ヘルムート・マルコは、レッドブルとしてはホンダの育成ドライバーを育てる助けをしたいと語っているが、“少なくとも今後2年間”で準備ができるとは考えていない。

  • トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、2018年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの決勝で、ピエール・ガスリーが終盤のバトルを制し10位フィニッシュするもペナルティーによりレース後に13位に降格。ブレンドン・ハートレーはスタート直後にマシントラブルでリタイアした。

    F1イギリスGPの決勝日は、ここ2日間と同じく好天で、気温25℃、路面温度は50℃を超えるコンディション。レースは午後2時10分から行われた。

    予選14番手のピエール・ガスリーは7列目からのスタート。ブレンドン・ハートレーは、P3でクラッシュしたマシンの修復作業により予選に出走できず、モノコックを交換したため、ピットからのスタートとなった。また、パワーユニットもクラッシュの影響を確認するために交換し、問題の起きたパワーユニットは日本のHRD Sakuraへ送られ、分解チェックを実施される予定となっている。

    スタート直後に起きた混乱を避けきったピエール・ガスリーは、12番手にポジションを上げる。ブレンドン・ハートレーはレコノサンス・ラップでマシンに異常が見つかり、レースまでに修復を試みたが解決に至らず、レースは1周走行したのみでリタイアとなった。

    その後、上位車のピットインやアクシデントで、20周目にピエール・ガスリーもタイヤ交換のためピットイン。ソフトタイヤからミディアムタイヤに履き替え、14番手でレースに復帰した。上位車のピットインで12番手となったレース後半、他車のアクシデントでセーフティーカーが導入され、レースが大きく動く。

    セーフティーカー導入と同時にピットインしたピエール・ガスリーは中古のソフトタイヤに替え、追い上げ態勢に。多くのマシンがピットインし、セーフティーカーが解除された時点でガスリーは13番手。4周後、セーフティーカー明けとともに上位車2台が接触し、再びセーフティーカーが導入されると、この時点でガスリーは11番手までポジションアップを果たした。

    その3周後にレースは再開され、レース終盤、ポイントをかけた激しい接近戦が展開される。残り3周となった50周目、ガスリーは激しいバトルの末に前車をパスして入賞圏内に入ると、その後も2周にわたる激しいポジション争いを見事に戦い抜き、10番手を守ったままチェッカーフラッグを受けた。しかし、オーバーテイク時のアクションに関してレース後に審議が行われた結果、ガスリーに5秒のペナルティー加算の裁定が下され、最終結果は13位というかたちになった。

    なお、ブレンドン・ハートレーのトラブルはレース後の解析の結果、昨晩行ったパワーユニットの組み付け作業での不具合にあったことが分かっている。

    第11戦 F1ドイツGPは、ホッケンハイム・サーキットで7月20日~7月22日にかけて行われる。

    (以下のレース後コメントは、ガスリーのペナルティー決定以前に出されたもの)

    ピエール・ガスリー
    「再びポイントを獲得することができて、本当に嬉しいです。パフォーマンス面での試行錯誤だけでなくアクシデントもあったので、このサーキットではレースでも苦戦すると思っていました。レースの終了間際には、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)と激しいポジション争いを展開しました。最後のシケインでオーバーテイクするチャンスがあり、かなりギリギリで車体も少し接触しましたが、最終的にはうまくパスすることができました。イギリスでの週末はチームにとってかなりタフなもので、エンジニアたちも懸命に作業してくれていたので、ポイントを獲得できたことはチームへの最大の恩返しになりました。マシンの手応えは今日もよかったです。ドイツでのレースも楽しみにしています」

    ブレンドン・ハートレー
    「運や迷信はあまり信じていないのですが、ここ数週間を振り返ると、ツイていなかったとしか言いようがありません。P3でのサスペンションの不具合に始まり、今日もレースが始まる前からテクニカル面でのトラブルが発生してしまいました。レースに関してはあまりコメントできることがありません。非常に残念ですが、リセットボタンを押して数日間の休暇を楽しみ、また次のレースに向けて準備を始めていきます。エンジニアたちが一生懸命、作業に取り組んでくれることは分かっているので、ホッケンハイムで僕たちの最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、努力します」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「ここへはポジティブな見通しを持ってやって来ましたが、残念ながらシルバーストンでの週末は期待していたようなものにはなりませんでした。P3では、左のフロントタイヤのサスペンションに不具合があり、ブレンドンがクラッシュを喫してしまいました。結果的にウィッシュボーンが壊れていたことがその原因だったのですが、その時点では理由が分からなかったため、ガスリー車も走行を見合わせなくてはなりませんでした。フリーでの走行が十分ではなかったことで、ガスリーは予選でも苦戦を強いられましたが、うまくまとめ切り、14番手でフィニッシュしてくれました。ブレンドンのマシンに関しては車体のモノコックを交換したため、ピットからスタートしなくてはなりませんでした。決勝日当日には、ウォームアップ走行中にブレンドンのマシンに起こった問題を解明しようとしたのですが間に合わなかったため、ピットに呼び戻してマシンのさらなる検証を行いました。残念ながらレースはリタイアせざるを得なかったですが、マシンをレースに間に合わせてくれたチームには大きな感謝を述べたいです。チームが一生懸命作業を進めてくれていただけに、ブレンドンが完走できなかったのは残念でした。一方、ガスリーは好スタートを決めると安定したペースで周回を重ね、我々のホームで見事ポイント獲得を果たしてくれました。週末を通して懸命に働いてくれたチームにとって、最大の恩返しになったと思います。彼らはこのポイント獲得にふさわしい働きをしてくれました。次戦のドイツGPでは、今回よりもさらにいい成績を残したいです」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「週末を通して、非常にタフなホームレースになりました。特に土曜に起きたハートレー選手のクラッシュのあとは、ガスリー選手のマシンのサスペンション交換、ハートレー選手のマシンのモノコック/パワーユニット交換など、限られた時間の中でトロロッソ、ホンダ双方のメカニックとエンジニアが懸命に作業を行いました。それだけに、レースでガスリー選手が最後までねばり強い走りをみせ、ラスト2周というところですばらしいオーバーテイクによりポイントを獲得したことは、チームの努力に報いるものになりました。ハートレー選手については、レース前のレコノサンス・ラップでマシンに異常が見つかりました。レース前に懸命に修復を試みたものの、残念ながら問題の解決には至らず、一周走行したのみでレースをやめました。この問題に関しては、結果的に前日のパワーユニット交換作業時での組み付け作業の不具合が原因であったことが分かっています」

    関連:F1イギリスGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季4勝目!!

  • トロロッソ・ホンダ F1特集:ジェームス・キーの力

    トロロッソ・ホンダ F1特集:ジェームス・キーの力

    F1の代表的なサーキットのひとつ、“シルバーストン”は、イギリスGPのホームサーキットであり、F1マシンが高速走行の限界に挑戦する場所。時速200マイル(約321km)ほどでコプスに突入すると、マゴッツやべケッツのコーナーが続き、マシンの限界までプッシュする走行になる。

    シルバーストンではシャシーの性能が明らかになってしまうし、ドライバーだけでなく、チームのテクニカルディレクターにとってもチャレンジだ。

    このサーキットは1950年のF1世界選手権の初開催から使われ続けてきたサーキットなので、F1カレンダーの中でも重要な開催地となる。

    トロロッソのテクニカルディレクターのジェームズ・キーは、彼にとってのホームレースでもあるシルバーストンについて、次のように語る。

    「ドライバーにとってシルバーストンは、自然体で走るつもりでも、ついうまく走ろうとしてしまうサーキットだと思います。なぜなら、バルセロナのように何年も前からたびたびテストにも使ってきたサーキットで、勝手を知っているからです」

    「近年コースレイアウトが変化しているとはいえ、ドライバーにとってもシルバーストンは馴染みのあるサーキットだと思います。現在ではそのようなサーキットは多くはなく、鈴鹿、モナコ、モンツァ、スパ、シルバーストン、バルセロナなどがあるだけです」

    「ほかのコース、例えばバクーは、まだまだ理解するのに時間を要します。したがって、ドライバーの頭の中には馴染みのトラックとそうでないトラックがあり、シルバーストンはよく知っているタイプのサーキットです。かといって、特別なプレッシャーを感じることもないでしょう」

    なぜ“特別なプレッシャー”について言及されたかというと、ジェームス・キーと同じくトロロッソの多くのスタッフにとってシルバーストンがホームレースだからだ。シルバーストンから15マイル(約24km)ほど離れたビスターにトロロッソの施設があり、英国に家があるキーは英国と(イタリアの)ファエンツァを行き来している。

    「シルバーストンは初めて観に行ったグランプリなので、より特別な気持ちがします。私が10歳くらいだったころ、連れてってもらいたくて父親にしつこくねだりました。父はレースファンだったので、無理なお願いではなかったのですが、でもついに行けたんです」

    「クラブ・コーナーから観戦していて、ナイジェル・マンセルが優勝したのを覚えています。私にとってずっと大好きなサーキットですし、そこにいるのが楽しくなるサーキットなんです」

    「雰囲気はもちろん、ファンなど、シルバーストンのすべてがすばらしいですし、コースそのものが特別です。コプスを走るF1マシンを見るのは、本当に最高な気分です」

    トロロッソ代表のフランツ・トストにとってのオーストリアと同様に、シルバーストンはキーの身近な人たちが彼の仕事姿を見る機会になるだろう。

    「私の家族や友人が観戦に来ます。他の英国人スタッフもゲストを呼んでいるようですが、私も家族を招くつもりで、本当にうれしいことです。シルバーストンの雰囲気のおかげで、観客にとっては楽しい一日になるでしょう」

    「私の子供たちにとっても本当に楽しそうですし、私も楽しみます。盛り上がる観客の姿や声援を直に見ることができるサーキットは少なく、シルバーストンはその数少ない中のひとつです」

    家族や友人がレースに来るからといって、やるべき仕事が減るわけではありません。ホンダとトロロッソのパートナーシップがスタートした今年、キーとスタッフは競争力のあるシャシーを作り上げてきた。しかし、その性能を常に発揮し続けるのは簡単ではない。

    「今シーズンはまさにジェットコースターです。現時点のポジションには満足していませんが、その要因はさまざまです。モナコやバーレーンでピエール(ガスリー)はいいペースで走れていたと思いますが、一貫して力を出すことはできていません」

    「ペースを上げるカギのひとつがシャシーです。一貫してペースを出せるようにアップグレードを行いました。しかしペースを出すにはバランスが大切で、それがぴったりとハマったらうまくいくでしょう」

    「今シーズン、調子の良し悪しでコンマ3秒ほどのラップタイムの差があります。つまり、それによって14番手以内に入るか、Q1で敗退するかの違いがでてきます」

    「調子のアップダウンが激しいように見えますが、ライバルとのラップタイム的にはかなり大混戦です。したがって、さまざまな要因を除けば、中団のトップグループで戦える力を持っていると言えます。状況を変えようと努めていることです」

    「ホンダとトロロッソはパートナーシップの開始当初からパワーユニットとシャシー双方の改善に取り組んでいますし、いい結果を出すために努力を続けるという部分において両者は想いをともにしています」

    今シーズン前半、カナダでのアップグレード導入によるパワー改善にキーは勇気づけられたと言う。

    「不調があったとしてもとても小さなもので、パフォーマンスの改善などに集中することができたことはよかったです。そして、その改善が実を結び始めています」

    マスコミからは、来シーズン以降のレッドブルへのパワーユニット供給が決まったホンダの動きが注目されている。しかし、よりよいパフォーマンスをするためのホンダの今シーズンの努力が、シャシーを開発するトロロッソへもいい意味でのプレッシャーをもたらしていると言う。

    「トロロッソがワークスのパートナーシップを結んだのは初めてです。カスタマーだったときにはベンチテストを行うこともなく、与えられたPUを受け取るだけだったので、いつかワークスとしてやりたいと思っていました。しかし、いざそのチャンスを与えられると、“一体どうやったらいいんだ?”と思ってしまいました」

    「本当に大きなチャレンジですし、責任も重大です。シャシー開発に関して会社から任されている部分は大きいですし、その期待に応えなければなりません。今シーズンに向けてメンバーの補強をしたわけではなくこれまでのメンバーと変わりませんが、チームが一丸となってチャレンジに挑み、よくやっています」

    ホンダのレッドブルとのパートナーシップは、ホンダとトロロッソの双方にいい効果をもたらすだろうという点で、ジェームス・キーとフランツ・トストは同意見だ。今シーズン中の進化が鈍化したり、シャシーチームの役割が減ったりするのではという見方に、キーは否定的だ。

    「我々にとっては昨シーズンよりプレッシャーが少ないだろうと多くの人が言いますが、そんなことはありません。もちろんプレッシャーはあります。ネガティブなプレッシャーよりもポジティブなプレッシャーになるように努めています。私たちはお互いにとてもオープンでフランクです。このことが、私たちが課題を解決し進歩し続けるのに役立っています」

    「互いに非難し合うこともなく、オープンにコミュニケーションを取ることができています。パートナーシップがスタートした当初は、昨シーズンまでの難しい状況の影響により、ホンダが少しナーバスで自信をなくしているように見えました。それを彼ら自身の中で少しリセットし、いろいろと状況の整理をすることにより状況が改善できたと思います」

    「組織変更を行ったことも助けになったと思います。一人が担っていた非常に重い役責が今は2つにわかれたことで、複雑なタスクをうまくカバーできるようになったと思います」

    「ホンダは多くのリソースとパワーを持っていますが、新たなインプットが必要だったと考えています。私たちは前シーズンまでに他のパワーユニットも使っていたので、何をどう進めていくべきか、何が実現可能かを、おおむね理解していました」

    「私たちが考えるホンダの役割についても話し合うことができました。彼らは十分な人員、能力、資金力などがあったので、かなり素早く対応することができたと思います」

    「ここまで彼らの変化を見てきましたが、ホンダ内部での仕事はうまく進んでいるようですし、今はさらに、信頼性に対する懸念がない状況で仕事を進められています」

    「そして、彼らが自信を深めてきていることにも気づきましたた。一緒に働きはじめたときに比べ、よりリスクを取ってチャレンジしようとしています。この調子で続けていけば、いい方向に進んでいくと思っています」

  • トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダは、2018年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの予選でピエール・ガスリーが14番手、ブレンドン・ハートレーは出走できなかった。

    第10戦イギリスGPは2日目を迎え、P3と予選が行われた。シルバーストンは朝から好天。気温23℃のコンディションで、セッションが始まった。

    午前11時からP3が始まり、トロロッソ・ホンダの2台は、まずハードタイヤでコースインし、1ラップ回ってタイヤの皮むきを済ませるとソフトタイヤに交換。

    しかし、アウトラップのターン6で、ブレンドン・ハートレーのマシンにトラブルが発生。左前輪部分が破損し、ハートレーはコースオフしてバリアに衝突した。これによりセッションは赤旗中断となる。

    再開後、チームはハートレーのトラブルの原因究明とガスリーのマシンチェック作業を行い、ガスリーはその後コースに出ることはなく、2台ともにこのセッションをほとんど走行できないまま終了した。

    青空が広がり、気温25℃、路面温度51℃にまで上昇した午後2時、予選が開始した。午前のP3でクラッシュしたハートレーは、メディカルチェックの結果、身体に異常はなかったが、マシンの修復が間に合わず、チームは予選の走行を断念している。

    ハートレーのマシンと同じトラブルを避けるため、予選前にガスリーのマシンのサスペンション交換を実施。通常では予選に間に合わないタイミングでの作業開始だったが、懸命の作業の結果、なんとか間に合わせることができた。

    Q1で、ガスリーは早々に1回目のアタックを行い、1分29秒657をマーク。その直後、コースオフしたマシンが出て、セッションは赤旗中断に。再開後、2回目のアタックを行なったガスリーは、1分28秒686とタイムを伸ばす。しかし、非常に接近した争いで、Q1突破が危ういポジションだったため、セッション終盤に3回目のアタックを行った。このアタックで、ガスリーは1分28秒399と自己ベストを更新し、15番手でQ1突破を果たした。

    Q2では、1回目のアタックに中古のソフトタイヤで出たガスリーは、1分29秒057とタイムを伸ばせず、セッション終盤に新品タイヤに替えて2回目に臨み、1分28秒343と自己ベストを更新。しかしポジションは14番手にとどまり、Q3進出を果たすことはなかった。

    決勝レース、ガスリーは7列目14番手から、不出走のハートレーはピットレーンからスタートし、ポイント獲得を目指してレースに挑む。

    イギリスGP決勝レースは7月8日(日)午後2時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。

    ピエール・ガスリー (14番手)
    「トラブルによって周回数をこなせずに厳しい状況だったことを考えれば、悪くない一日だったと思います。P3でのブレンドンのクラッシュ後にフロントサスペンションを全交換し、それによってセットアップも変更を強いられたので、予選に間に合わない可能性もありました。でも、チームは最高の仕事をしてくれました。この変更作業を素早く完了させ、間に合わせてくれたのです。マシンはとてもいい感触で、みんなの努力と素晴らしい仕事ぶりに感謝しています。GPSで確認すると、僕らはコーナーでは良いのですが、ライバルと比べてストレートで差があるので、厳しい戦いになるかもしれません。でも、レースは明日ですし、チャンスをつかめるように引き続き努力していきます」

    ブレンドン・ハートレー
    「今日のクラッシュは現代のF1マシンの安全性を証明するものになったと思います。あのようなクラッシュを喫しても大事なく自力で歩いてマシンを降りられたことは、F1というスポーツの安全性がどれだけ進化しているかを示しています。マシンは大破してしまいましたが、僕の体には問題ありません。今日の走行に向けて金曜にたくさんデータを集めて、とくにセクター1ではとてもいい感触になっていただけに、予選に出られなかったのは残念でした。ブレーキペダルを踏んだ瞬間に突然フロントサスペンションが壊れて、なす術がありませんでした。ただ、みんながレースに向けてマシンを修復してくれているので、明日また戦えることを願っています」

    ジェームズ・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
    「厳しい一日でした。まず、ブレンドンにはマシンに問題があったことを申し訳なく思っています。彼が無事で本当によかったですし、F1マシンの安全性が示されたとは思いますが、あのような光景は誰もが目にしたくないものだと思います。サスペンションに問題がありましたが、事前には見つけることができないものでした。細部を調査するとともに、ピエールのマシンに同じことが起こらないように、原因がはっきりするまでの予防的措置として交換を行いました。ブレンドンのマシンはダメージが大きく、予選には出走できなかったので、彼は明日ピットスタートになります。ピエールはP3でほとんど走行できず、予定していたアイテムのテストやセットアップの進捗ができない状態で予選に進んだため、不利な状況でした。そんな中、ピエールは昨日のフリー走行よりも予選のほうがマシンが良くなったと感じていたので、Q1で3回のアタックを行って感触を確かめました。Q2では想定していたペースが出せましたが、今日はQ3進出は不可能だったと思います。週末を通じて中速コーナーでの改善を進めてきましたが、高速コーナーでもかなり競争力がある状態です。直線でのスピードと低速コーナーでは劣っていますが、今週末と先週のオーストリアで学んだので、何に取り組まなければならないかは分かっています。昨日のロングランペースはライバルと比べても悪くないですし、レースまでに全力を尽くし、14番手スタートのピエールが混乱に巻き込まれなければ、チャンスはあるはずです。ブレンドンもピットスタートですが、追い上げに期待しています」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「まず、あのような大きなクラッシュにもかかわらずハートレー選手にケガがなかったことは幸いでした。フリー走行で十分に走ることができなかったにもかかわらず、予選Q2進出を果たしたガスリー選手はいい仕事をしてくれたと思います。また、チームも予選に間に合わせるために非常に速いスピードでサスペンションの交換作業を完了させてくれました。チームとしてはここまで難しい週末になっていますが、ここからは明日の決勝でのパフォーマンスにフォーカスしていきます」

    関連:F1イギリスGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション獲得!

  • トロロッソ・ホンダ 「直線でのスピードと低速コーナーで劣っている」

    トロロッソ・ホンダ 「直線でのスピードと低速コーナーで劣っている」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーが、トロロッソ・ホンダのF1イギリスGPの予選を振り返った。

    フリー走行3回目でブレンドン・ハートレーのサスペンションが破損するトラブルが発生。マシンの修復が間に合わず、チームは予選の走行を断念している。この影響で、予選前にピエール・ガスリーのマシンのサスペンション交換を実施。ガスリーはそれによってセットアップも変更を強いられた。

    それでもピエール・ガスリーはQ2進出を果たして14番手グリッドを獲得。ブレンドン・ハートレーはピットレーンから決勝をスタートする。

    ジェームス・キーは、今週末のトロロッソ・ホンダは、高速コーナーでは競争力があるが、直線でのスピードと低速コーナーで劣っている状況だと分析する。

    「厳しい一日だった」とジェームス・キーはコメント。

    「まず、ブレンドンにはマシンに問題があったことを申し訳なく思っている。彼が無事で本当によかったし、F1マシンの安全性が示されたとは思うが、あのような光景は誰もが目にしたくないものだと思う」

    「サスペンションに問題があったが、事前には見つけることができないものだった。細部を調査するとともに、ピエールのマシンに同じことが起こらないように、原因がはっきりするまでの予防的措置として交換を行った」

    「ブレンドンのマシンはダメージが大きく、予選には出走できなかったので、彼は明日ピットスタートになる。ピエールはP3でほとんど走行できず、予定していたアイテムのテストやセットアップの進捗ができない状態で予選に進んだため、不利な状況だった」

    「そんな中、ピエールは昨日のフリー走行よりも予選のほうがマシンが良くなったと感じていたので、Q1で3回のアタックを行って感触を確かめた。Q2では想定していたペースが出せたが、今日はQ3進出は不可能だったと思う」

    「週末を通じて中速コーナーでの改善を進めてきたが、高速コーナーでもかなり競争力がある状態だ。直線でのスピードと低速コーナーでは劣っているが、今週末と先週のオーストリアで学んだので、何に取り組まなければならないかは分かっている」

    「昨日のロングランペースはライバルと比べても悪くないし、レースまでに全力を尽くし、14番手スタートのピエールが混乱に巻き込まれなければ、チャンスはあるはずだ。ブレンドンもピットスタートだが、追い上げに期待している」

    関連:F1イギリスGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション獲得!

  • ピエール・ガスリー 「予選に間に合わない可能性もあった」

    ピエール・ガスリー 「予選に間に合わない可能性もあった」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1イギリスGPの予選を14番手で終えた。

    フリー走行3回目では、チームメイトのブレンドン・ハートレーのマシンにトラブルが発生。左前輪部分が破損し、コースオフしてバリアに衝突した。チームはハートレーのトラブルの原因究明とガスリーのマシンチェック作業を行い、ガスリーはその後コースに出ることはなく、このセッションをほとんど走行できないまま終了した。

    ブレンドン・ハートレーのマシンと同じトラブルを避けるため、トロロッソ・ホンダは、予選前にピエール・ガスリーのマシンのサスペンション交換を実施。通常では予選に間に合わないタイミングでの作業開始だったが、懸命の作業の結果、なんとか間に合わせることができた。

    Q1で、ピエール・ガスリーは早々に1回目のアタックを行い、1分29秒657をマーク。その直後、コースオフしたマシンが出て、セッションは赤旗中断に。再開後、2回目のアタックを行なったガスリーは、1分28秒686とタイムを伸ばす。しかし、非常に接近した争いで、Q1突破が危ういポジションだったため、セッション終盤に3回目のアタックを行った。このアタックで、ガスリーは1分28秒399と自己ベストを更新し、15番手でQ1突破を果たした。

    Q2では、1回目のアタックに中古のソフトタイヤで出たピエール・ガスリーは、1分29秒057とタイムを伸ばせず、セッション終盤に新品タイヤに替えて2回目に臨み、1分28秒343と自己ベストを更新。しかしポジションは14番手にとどまり、Q3進出を果たすことはできなかった。

    決勝レース、ピエール・ガスリーは7列目14番手からポイント獲得を目指してレースに挑む。

    「トラブルによって周回数をこなせずに厳しい状況だったことを考えれば、悪くない一日だったと思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「P3でのブレンドンのクラッシュ後にフロントサスペンションを全交換し、それによってセットアップも変更を強いられたので、予選に間に合わない可能性もあった」

    「でも、チームは最高の仕事をしてくれた。この変更作業を素早く完了させ、間に合わせてくれた。マシンはとてもいい感触で、みんなの努力と素晴らしい仕事ぶりに感謝している」

    「GPSで確認すると、僕たちはコーナーでは良いけど、ライバルと比べてストレートで差があるので、厳しい戦いになるかもしれない。でも、レースは明日だし、チャンスをつかめるように引き続き努力していく」

    関連:F1イギリスGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション獲得!

  • ブレンドン・ハートレー、大事故も無事 「F1マシンの安全性が示された」

    ブレンドン・ハートレー、大事故も無事 「F1マシンの安全性が示された」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、フリー走行3回目のクラッシュにより、F1イギリスGPの予選に出走することができなかった。

    フリー走行3回目、ブレンドン・ハートレーは、まずハードタイヤでコースインし、1ラップ回ってタイヤの皮むきを済ませるとソフトタイヤに交換。しかし、アウトラップのターン6で、ブレンドン・ハートレーのマシンにトラブルが発生する。

    左前輪部分が破損し、ブレンドン・ハートレーはコースオフしてバリアに衝突。これによりセッションは赤旗中断となる。

    ブレンドン・ハートレーは、メディカルチェックの結果、身体に異常はなかったが、マシンの修復が間に合わず、チームは予選の走行を断念している。明日の決勝はピットレーンからスタートすることになる。

    「今日のクラッシュは現代のF1マシンの安全性を証明するものになったと思う。あのようなクラッシュを喫しても大事なく自力で歩いてマシンを降りられたことは、F1というスポーツの安全性がどれだけ進化しているかを示している」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「マシンは大破してしまったが、僕の体には問題はない。今日の走行に向けて金曜にたくさんデータを集めて、とくにセクター1ではとてもいい感触になっていただけに、予選に出られなかったのは残念だった。ブレーキペダルを踏んだ瞬間に突然フロントサスペンションが壊れて、なす術がなかった」

    「ただ、みんながレースに向けてマシンを修復してくれているので、明日また戦えることを願っている」

    関連:【動画】 ブレンドン・ハートレー、サスペンション故障で大クラッシュ

  • トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGP 初日のフリー走行で、ピエール・ガスリーがP1で12番手、P2ではトラブルが発生し13番手で終了。ブレンドン・ハートレーは、セッティングを進めながらプログラムを消化し、P2は18番手だった。

    第10戦イギリスGPが、シルバーストン・サーキットで開催された。シルバーストンは、ホンダF1の拠点であるミルトンキーンズから近く、ホンダにとっては日本GPとともにホームレースとも言えるグランプリとなる。

    朝から青空が広がり、日差しが強いなか、初日の金曜日にP1、P2が行われた。午前10時、気温20℃で迎えたP1で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにソフトタイヤによる走行を行った。マシンのセッティングのプログラムを順調に消化し、2台ともに31周を周回。パワーユニットとしては全開率の高いサーキット特性に合わせたセットアップを進め、車体側もエアロの調整を進めま。ガスリーは1分30秒004のタイムで12番手、ハートレーは1分30秒749で19番手とった。

    気温26℃、路面温度は51℃にまで上昇した午後2時にP2がスタート。ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、ミディアムタイヤでコースインし走行を続ける。セッション後半、ソフトタイヤに履き替えた2台は、タイムアタックを行い、ガスリーが1分29秒831、ハートレーが1分30秒404をマーク。それぞれ自己ベストを更新した。その後、ガスリーはパワーユニットにトラブルが発生し、走行中にストップしたが、このパワーユニットは、走行距離も長くなっていた前仕様の金曜走行用で、チームは当初の予定通り、週末に向けて予選・レース用のパワーユニットに交換する。ハートレーは、その後もソフトタイヤで走行を続け、ロングランのプログラムを消化しています。P2ではガスリーが13番手、ハートレーが18番手でセッションを終了した。

    イギリスGP2日目は7日(土)、午前11時(日本時間日午後7時)よりP3、午後2時(日本時間午後10時)より予選が行われます。

    ピエール・ガスリー
    「午前中は主に空力のテストに特化して、新たに導入したパッケージの理解に努めました。チームにとって有用なデータが取れていればうれしいです。午後のP2では、エンジンに問題が発生して早めにストップせざるを得なかったので、残念ながら多くの周回はこなせませんでした。現段階では、このサーキットは僕らにとって厳しいように思います。ここで上手く機能するセットアップが見つけられていないので、マシンに満足できる状態ではありません。明日に向けて、今晩は改善に努めます」

    ブレンドン・ハートレー
    「今日は、すべての走行がスムーズにいき、信頼性の面ではいい一日でした。かなり幅広いプログラムをこなさなければならず、新パーツのテストに加え、データ収集のために旧型エアロでの走行もこなしました。2セッションともこうしたテストに費やしたので、今日のラップタイムが実力を反映したものだとは思いません。今夜は収集したデータを解析して、明日はベストなパッケージを作れればと願っています」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日は通常の金曜と同様に、マシンとパワーユニットセッティングを煮詰めるとともに、2台ともにエアロの比較テストを行っていました。ガスリー選手についてはP2の残り30分と言うところでパワーユニットのデータに異常が見られたため、マシンを止めることになりました。2台ともに金曜日用のパワーユニットでの走行で、当初から今晩には交換予定だったため、明日以降の計画に大きな変更はありません」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
    「パフォーマンス向上を続けていくため、シルバーストンには空力のアップグレードを持ち込んでいて、ピエールは両セッションともに、ブレンドンはP2のみ装着して走行しました。P1では、大半の時間を空力のテストに使い、ピエールはエアロレイクを付けてスタートするなど、さまざまな項目をテストするプランでしたが、必要なデータはすべて集めることができました。また、もう一つの課題であるマシンバランス向上を目指して、メカニカルセットアップも進めました。P2は普段のフリー走行のプログラムに近く、ショートランから始めてロングランでのシミュレーションへ移行していきました。路面温度が午前に比べて10℃以上も上がったので、両マシンともにバランスに明らかな変化が出ており、それを再度整えるために、セッションの序盤にミディアムタイヤでの走行を行いました。残念ながら、ピエールはソフトタイヤでのショートラン中にパワーユニットに問題が発生し、予定していたロングランはできませんでした。予選、レースともに今日のP2と似たようなコンディションになると見込まれるので、今日の気温に合わせてマシンを見直し、ドライバーがより攻められるようにできればと思います」

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  • トロロッソ・ホンダ:F1オーストリアGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1オーストリアGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1オーストリアGPの予選でピエール・ガスリーが12番手、ブレンドン・ハートレーは19番手だった。

    2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われた。前日までの雨模様から天候は回復したが、雲は厚く気温も20℃をやや上回るコンディションで、2日目が始まった。

    正午からプラクティス3が始まり、トロロッソ・ホンダの2台は、ともにウルトラソフトタイヤでのセッティングと予選に向けたシミュレーションを行う。セッション終盤、2台はニュータイヤに履き替えてアタックを開始。ピエール・ガスリーが1分05秒264と自己ベストタイムを更新し12番手。ブレンドン・ハートレーも自己ベストの1分05秒705をマークし17番手でプラクティスを終えた。

    雲の切れ間から日差しものぞく午後3時、気温24℃、路面温度34℃のコンディションで予選が開始された。Q1ではハートレーが先にアタックに入るが、1回目のアタックは1分05秒871とP3のタイムを更新できなかった。ガスリーは1回目のアタックは1分05秒190、2回目で1分05秒011とタイム更新を続け、13番手でQ2進出を果たした。2回目のアタックで1分05秒366と、自己ベストを更新したハートレーだったが、その時点で15番手。セッション終盤に3回目のアタックに出すが、タイムアップは果たせず19番手でQ1敗退となった。

    Q2最初のアタックで、ピエール・ガスリーは1分04秒874とタイムアップする。しかし、2回目のアタックではそのタイムをさらに上回ることはできず、12番手でセッションを終え、僅差でQ3進出を逃した。

    決勝レース、ピエール・ガスリーは6列目12番手から、ブレンドン・ハートレーは10列目19番手からスタートし、ポイント獲得となる10位以内を目指してレースに挑む。

    F1オーストリアGPの決勝レースは7月1日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。

    ピエール・ガスリー (12番手)
    「先週のポール・リカールよりも競争力が高いと思いますし、いい1日になったとポジティブにとらえています。Q3に進出したドライバーと競い合うにはさらなる努力とパフォーマンスの向上が必要ですが、今のマシンのポテンシャルを出し切り、いいタイムが出せたと思っているのでハッピーです。マシン、特にシャシーの感触はいいのですが、ストレートスピードではメルセデスやフェラーリに及ばないのは確かです。ですので、前進はできたものの、まだやるべきことはあります。12番グリッドからスタートするのは、タイヤ選択の自由もありますし、悪くはないと思っています」

    ブレンドン・ハートレー (19番手)
    「Q1で敗退しましたし、ピエールよりもコンマ3秒遅かったので、いい予選だったとは言えません。レースウイークはここまで順調とは言えず、昨日試した新しいエアロのアップデートもプランどおりには進みませんでしたが、今日はそれを改善できました。P3でフロントウイングにダメージを負ったので、予選では旧スペックのウイングを使いました。スペアパーツがなかったためですが、それにより今日は新しいスペックと古いスペックの両方のウイングを装着して走ることになりました。ピエールは今日いい結果でしたし、新しいウイングを装着していればコンマ3秒縮めてQ2に進出できていたかもしれません。予選の最後のラップはスリップストリームを得るために前のマシンに近きすぎてしまったこともあり、クリーンラップではありませんでした。中団は均衡していますしコンマ1秒早ければQ2に進出できたと思います。19番手という結果にはがっかりしていますが、明日はいい結果を目指して戦います」

    ジェームス・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
    「昨日の結果からも分かるとおり、我々がいる中団は非常に接戦になっています。その中では、ハースが今週末いい走りをしていて、中団の中では一歩リードしていると言わざるを得えません。ここはショートサーキットですし、頑張り次第で抜け出せると思っています。P3ではブレンドンのマシンがいいバランスで、ピエールはそこまでではありませんでしたが、予選に向けて徐々に改善していくことがでしました。Q3進出は簡単ではありませんが、今日は達成できる可能性がありました。コンマ1~2秒で結果は大きく変わると思っていましたが、正にそのような結果になりました。ピエールはQ2の2回目のアタックでタイムアップができませんでしたが、彼はできるだけのことはしましたし、あれが限界だったと思います。前のオコン選手との差は0.03秒、10番手との差はコンマ2秒以下だったので本当に残念でした。金曜日の結果からも分かりますが、12番手ということでスタート時のタイヤを自由に選べることは、このサーキットではアドバンテージになりますし、明日は10位以内を目指して戦います。ブレンドンはP3でセットアップを煮詰めましたが、予選ではこちらも僅差で19番手という結果になりました」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日はQ3進出を狙っていましたが、ガスリー選手があと少しのところでQ2敗退となったことは残念でした。プラクティスでのロングランペースは悪くないので、ここからチームと一緒に綿密にレース戦略を練り、明日はポイント獲得に向けていいレースができればと思います」

    関連:F1オーストリアGP 予選:バルテリ・ボッタスが今季初ポール獲得!

  • トロロッソ・ホンダ 「10位以内を目指して戦う」 / F1オーストリアGP

    トロロッソ・ホンダ 「10位以内を目指して戦う」 / F1オーストリアGP

    スクーデリア・トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーが、F1オーストリアGPでのトロロッソ・ホンダの予選を振り返り、「明日は10位以内を目指して戦う」と力強く語った。

    トロロッソ・ホンダは今週末のF1オーストリアGPにシーズン開幕前から計画していた新しいフロントウイング、バージボード、フロア、ブレーキダクを含めた大幅な空力アップデートを持ち込んでいる。

    新しい空力パッケージを手にしたピエール・ガスリーは、Q2進出を果たし、10番手から0.198秒差の12番手で予選を終了。フリー走行3回目に新しいフロノトウイングを壊したブレンドン・ハートレーは、スペアパーツ不足から旧スペックのウイングで予選を戦うことになり、Q1で敗退して19番手だった。

    「昨日の結果からも分かるとおり、我々がいる中団は非常に接戦になっている。その中では、ハースが今週末いい走りをしていて、中団の中では一歩リードしていると言わざるを得えない」とジェームス・キーはコメント。

    「ここはショートサーキットだし、頑張り次第で抜け出せると思っている。P3ではブレンドンのマシンがいいバランスで、ピエールはそこまでではなかったが、予選に向けて徐々に改善していくことができた」

    「Q3進出は簡単ではないが、今日は達成できる可能性があった。コンマ1~2秒で結果は大きく変わると思っていましたが、まさにそのような結果になった」

    「ピエールはQ2の2回目のアタックでタイムアップができなかったが、彼はできるだけのことはしたし、あれが限界だったと思う。前のオコン選手との差は0.03秒、10番手との差はコンマ2秒以下だったので本当に残念だった。金曜日の結果からも分かりるが、12番手ということでスタート時のタイヤを自由に選べることは、このサーキットではアドバンテージになるし、明日は10位以内を目指して戦う」

    「ブレンドンはP3でセットアップを煮詰めたが、予選ではこちらも僅差で19番手という結果になった」

    トロロッソ・ホンダは、F1オーストリアGPの決勝レースをピエール・ガスリーが6列目12番手から、ブレンドン・ハートレーは10列目19番手からスタートし、ポイント獲得となる10位以内を目指してレースに挑む。

    関連:F1オーストリアGP 予選:バルテリ・ボッタスが今季初ポール獲得!