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  • トヨタF1:パスカル・バセロン(ドイツGPプレビュー)

    トヨタF1:パスカル・バセロン(ドイツGPプレビュー)

    トヨタF1チームのシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーであるパスカル・バセロンが、ドイツGPの特徴やセッティングなどを語った。

    ホッケンハイムへの展望の前に、非常に状況判断が難しい展開となったイギリスGPについて振り返ってもらえますか?
    「我々はマニクールでパフォーマンスの向上が確認できていたし、また、レース直前のシルバーストンテストもかなり充実した内容だっただけに、イギリスGPには相当な期待感を持って臨んだ。金曜日に技術的な問題が2〜3あったものの、“調子はいい”と自信を持っていたため、予選で1台も第3セッションに進出できなかったことは意外だった。この状況は今季2度目だったが、その理由は完全には明らかになっていない。結果的にレースではヤルノが予想していた通りの良好なパフォーマンスを発揮し、しかも一時は全車中最速だっただけに、予選でのあの状況は理解し難いものだった。そのため、今の所我々はあの予選のパフォーマンスが一種の例外的なものだったと見なしている。スタート時のグリッドを考えると、今回もまたポイントを獲得できたのは喜ばしいことだったし、そのお陰でコンストラクターズ選手権で4位に浮上できたのは特に良かった。ただし、もっといい結果を手にすることも十分可能だっただけに、その点に関しては少し残念だった」

    チームにとって“ホームレース”となるホッケンハイムを迎えるわけですが、このコースで難しいのはどんな点でしょう?
    「現在のタイヤでホッケンハイムを走るのは今回が初めてになる。ブリヂストンは4種類のタイヤのうち、最も硬い方の2種類を選択したが、これは保守的と言えるね。というのも、ホッケンハイムはタイヤへの厳しさという点では中程度で、ややマニクールに似ているからだ。一番硬めのタイヤの場合、熱入れ(タイヤがその性能を発揮できるよう、走行しながらタイヤを温めること)に幾分問題が生じるかもしれないが、これに関してはアウトラップ(ピットアウト直後の周回)の走り方と機械的な部分の調整で対応するつもりだ」

    このサーキットの主な特徴はどんな所ですか?
    「昔のレイアウトは非常に高速で、ダウンフォースを大幅に削る必要があったが、その後のコース変更を経て特徴は大きく変わった。新しいサーキットはもっと普通になり、特徴という意味では“平均的”とも言える。ブレーキング時のエネルギーは中程度で、ダウンフォースは中から中〜高程度になった。通常の状況で平均よりも上になるのは路面温度だ。そしてこれが時々生じるタイヤのブリスターの原因になる。唯一の目立った特徴と言えるのは気温と路面温度が非常に高温になることが多々あることだね」

    TF108はどんなパフォーマンスを発揮してくれると考えていますか?
    「シルバーストンの予選時よりもマニクールでの走りに近いパフォーマンスを期待している。つまり、またトップに近い位置を確保したいと願っている。実際に、現在のマニクールとホッケンハイムはクルマの仕様に関しては非常に似通っているだけに、我々としてもいい走りを期待している」

    クルマには何か新しいパーツが投入されるのでしょうか?
    「先週のホッケンハイムテスト後に最終決定した改良版の新しい空力パッケージを使用する。テストは上手くいったし、技術的な問題も何もなかったため多くの周回を重ねることができ、お陰で今週末のレースに向けた準備をいい形で始めることができた。我々は2種類のタイヤのパフォーマンスをチェックし、ダウンフォースのレベルも色々と試すことができた。また、空力や機械的な部分の他の選択肢についてもチェック済みだ」

    今シーズン中盤までの評価はいかがですか?
    「今年の上半期に関しては、ある程度喜んでもいい状況だと思う。例えば実力で表彰台を獲得するなど、当初の目標のいくつかを達成できたし、また、ヤルノは本当に気持ちのこもったドライビングを何度も見せている。ティモはとても上手くチームに馴染んだし、常に様々なことを学んでいる。我々の目標はコンストラクターズ選手権で4位になることだが、今の所我々はまさにその位置につけている。フェラーリ、マクラーレン、BMWザウバーに挑むのは容易ではないが、一方で今の我々はレッドブルに1ポイント差をつけて中団グループのトップに立っている。これは喜ばしいことではあるが、戦いの厳しさを甘く見てはいない。レッドブルはシルバーストンでフロントローからスタートしており、実際には予選時の燃料搭載量の違いが生んだ結果とはいえ、非常に力強いパフォーマンスだったことに変わりはない。これから11月までの間、厳しい戦いに直面することは我々も自覚しているし、また、それこそがF1の醍醐味でもある。ホッケンハイムから始まる後半戦でも、自分たちのこの位置を守るべく、あらゆる手段を講じていくつもりだ。現在のチームはいい雰囲気だし、ホッケンハイムはファクトリーからわずか2時間の距離にあるだけに、普段はなかなかコースに足を運んでレースを間近で見ることができない数多くのチームメンバーにとっていい機会になるだろう。彼らが更に大きな声援を送れるよう、我々はベストを尽くすつもりだ」

  • ティモ・グロック(ドイツGPプレビュー)

    ティモ・グロック(ドイツGPプレビュー)

    ドイツ人のティモ・グロックにとって、ホームグランプリとなるドイツGP。慣れ親しんだサーキットでのレースでポイント獲得を狙う。

    ティモ・グロック
    「ホッケンハイムは、僕のお気に入りのサーキットのうちの一つだ。サーキットは僕が育った場所からわずか45分しか離れていないから、今回は僕のホームレースになるね。それはつまり、僕の友人と家族が僕を観に来ると言うことだから、僕にとっては特別なレースになるし、良い結果を手に入れたい。大抵、ホッケンハイムでは良いレースができているし、何度か勝ったこともある。それもまた、僕があそこでレースをするのが好きな理由の一つなんだ!」

    「あのコースで良いレースをするためには、高いトップスピードを確保することが重要だ。しかし、より遅いコーナーがある最終セクターもあるので、適切なバランスを見つけなければならない。結局のところ、ホッケンハイムは異なるコーナーが良く組み合わさっている、ドライブするのが楽しいコースだと思う。シルバーストンでは、チャンスはあったのに難しいコンディションのおかげでポイントを獲得できなかったので残念だった。しかし、落胆はしていない。実際、僕はこのレースを本当に楽しみにしているし、楽しい週末にしたいと思っている。ホームレースで良いパフォーマンスをすることは自分にとって重要だし、今は調子もいいよ。」

  • ヤルノ・トゥルーリ(ドイツGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ(ドイツGPプレビュー)

    ここ数レース、コンスタントにポイントを獲得しているヤルノ・トゥルーリ。トゥルーリの活躍もあり、トヨタは、現在コンストラクターズランキングで4位につけている。トゥルーリは、ドイツGPでも再び好成績を狙う。

    ヤルノ・トゥルーリ
    「僕がF1に参戦してホッケンハイムで初めてレースをした時から、サーキットはとても変わった。その頃はトップスピードがすべてだった。個人的には、森の中にとても速いストレートがあった昔の長いサーキットの方が好きだったけれど、新しいサーキットもまた面白いし、オーバーテイクのチャンスがあるコースだ。」

    「我々は2年間、ホッケンハイムでレースを行っていなかったから、先週のテストは非常に役立つ有意義なものとなり、我々はセットアップとタイヤについて研究する機会を持つことができた。現在の仕様のブリヂストン・ポテンザ・タイヤをホッケンハイムで使ったのは初めてだったので、このサーキットにおけるタイヤの特徴を理解することが重要だった。我々はいくつかの新しい空力パーツを使用して好ましい進歩を遂げた。そして、うまくいけば、このコースは我々のクルマに合うだろう。僕は前3レースともポイントを獲得して、我々が現在どれくらい競争力を持っているか証明した。今週末の目標は、再度ポイントを獲得する事と6位以内に入るために争うことだ。僕はいつもどおり、見通しは明るいと思っているよ。」

  • トヨタ、ランキング4位に浮上(イギリスGP)

    トヨタ、ランキング4位に浮上(イギリスGP)

    トヨタは、F1 イギリスGPで、ヤルノ・トゥルーリが7位、ティモ・グロックは12位だった。

    予選12番手からスタートを切ったティモ・グロックは、最初の周回で順位を上げ、途中までポイント圏内を走行していたが、途中から雨が強くなり、多くのクルマがスピンをする中、ティモもスピンを喫し、最終的に12位でレースを終えた。

    一方、予選で苦しみ14番手からスタートしたヤルノ・トゥルーリは、粘り強い走行を続け順位を上げ、レース終わり間近で前を走っていた中嶋一貴を抜き、7位でチェッカーを受けて3戦連続ポイントを獲得した。

    この結果、トヨタは、コンストラクターズポイントで4位に浮上した。

    ヤルノ・トゥルーリ  (7位)
    「今日は良いレースだった。2ポイント獲得できたのは良かったけれど、もっと上を狙いたかった。レースを通して、私はとても力強い走行ができていて、雨がひどくなった頃には3位まで順位を上げていた。その時点で、コースは本当にひどい状態で、至るところでアクアプレーニングが発生し、1周あたり15秒も失っていた。我々は、エクストリーム・ウェット・タイヤに切り替える賭けに出るべきだった。しかし残念ながら、その決定を下そうとした時点で、もうこれ以上雨が降らないのが分かったんだ。それはただ、難しいコースコンディションにおける判断の難しさの問題だったのだけれど、後から考えると、我々はタイヤを替えるべきだったね。 表彰台を獲得できるかもしれないぐらい、とても力強い走行が出来ていたから、残念だった。そうは言っても、昨日の予選の後に2ポイント獲得できたのは悪くはないよね。我々は3戦連続でポイントを獲得した。そして、その勢いを維持できるチャンスは十分にある。我々は、クルマをさらに改良するためにプッシュし続けなければならない。そして、それぞれのレースでチャンスを生かさないといけない。」

    ティモ・グロック (12位)
    「今日は、私にとって難しい一日だった。第一スティントの間、私はタイヤに気を配ることに集中した。そして、最初のピットストップまでは、すべてが順調だった。その後、状況はとても厳しいものになった。雨がひどくなった時、私にはトラクションが全くなく、クルマが滑るようになったんだ。とてもひどいアクアプレーニングがあり、クルマをコース上に保てなかった。今回は残念だったが、我々は次のレースでもっと挑戦していくつもりだ。ケルンの皆が一生懸命作業してくれて、クルマはとても良くなっているから、我々はホッケンハイムで再びプッシュしていくつもりだ。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「雨が降ったり止んだりの難しいコンディションだったが、ヤルノが7位に入賞してくれ、3戦続けてポイント獲得することが出来た。レースのポイントの一つはヤルノ、ティモとも抜群のレーススタートでポジションを上げてくれたこと、また雨で足元をすくわれスピンし脱落していく車が多い中で二人揃ってゴールに車を持ってきてくれたことだと思う。我慢強くレースをした二人のドライバーに感謝したい。しかし予選でトップ10に入れなかったことは大きな反省材料であり、次のドイツに向けてはしっかり車のアップデートも図りたい。またドイツはティモの地元であり、ヤルノと二人揃ってのポイント獲得を目指して頑張る。」

    山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
    「ヤルノは、今日再び素晴らしいレーシングスピリットを見せて、彼に与えられたグリッドポジションから、順位を上げて良い結果を手に入れてくれた。彼はスタンダード・ウェット・タイヤを装着しながら、非常に難しいコンディションの中を踏ん張り、良いラップタイムを出しながらコース上にクルマを留めてくれた。我々は、過去に今日のようなタイプのレースに苦しんだことがあるので、彼がポイントを獲得してくれたのは非常に重要なことだ。天候は回復すると感じていたので、我々はエクストリーム・ウェット・タイヤに切り替えるよりもスタンダード・ウェット・タイヤを履き続けることを選択した。その選択は最終的にはうまく行った。我々は、コンディションが変化するときに、どうタイヤを使いこなすかをいつでも分析しなければならないが、判断は即座にしなければならない。ティモは、コースが最も濡れてひどい状態だった時に、コース上に車を保つように努力したが、このようなコンディションには、ヤルノのセッティングの方が向いていた。 ピット・クルーもまた、公式練習、予選、決勝の全体を通して素晴らしい仕事をしてくれた。今日の結果により、我々はコンストラクターズ・チャンピオンシップで4位に順位を上げた。しかし、我々は更に進歩を目指さなくてはならない。次は、新しい空力パッケージを入れる、ホッケンハイムに向かうので、好結果を期待している。」

  • トヨタ、クラッチとリアウィングにトラブル(イギリスGP初日)

    トヨタ、クラッチとリアウィングにトラブル(イギリスGP初日)

    トヨタは、F1 イギリスGP初日のフリー走行で、ティモ・グロックが14番手、ヤルノ・トゥルーリが20番手だった。

    午後のセッションでは、ティモ・グロックがクラッチに問題を抱えセッションの大半で走行ができず、最終的に14位で初日を終えた。

    また、ヤルノもリア・ウィングに問題を抱えスピンを喫し、20位でセッションを終えた。

    ティモ・グロック
    フリー走行1回目 12番手 1分21秒102
    フリー走行2回目 14番手 1分21秒472
    「今日は、両方のクルマにとって難しい午後となった。 クラッチに問題があり、我々は第2セッションの大半を走行できなかった。最終的に、メカニックが素晴らしい仕事をしてくれて、セッション終了10分前までにクルマを再び走れる状態にしてくれたので、我々はさらに2回走行することができた。 朝の時点では、クルマの調子はちょうど先週のテストの時と同じように好調と感じられた。しかし、我々は残りの週末に向けて巻返しを図っていくつもりだ。前2レースにおけるチームの結果に続き、我々は日曜日に更なる成功を手に入れるためにプッシュしていくつもりだ。」

    ヤルノ・トゥルーリ
    フリー走行1回目 15番手 1分21秒265
    フリー走行2回目:20番手 1分22秒196
    「今日は、上手く行かない一日だったね。何が起こったかを言葉にするのは難しいよ。私は、ただリア・ウィングを失ってコースオフしてしまったんだ。その後、診断のためにメディカル・センターに連れて行かれたけれど、私は大丈夫だし、明日コックピットへ戻れることは明らかだ。このため、明日は忙しくなることを意味しているが、我々は遅れを取り戻すためプッシュしていくつもりだ。最近の好結果の後で、チームは本当に燃えている。我々は、両車共に10位以内に入り、ポイントを目指していけると思っている。」

    ディーター・ガス レース&テスト チーフエンジニア
    「今日は、両方のクルマが第2セッションの大半を走行できなかったので、我々にとってはほとんど最悪のシナリオとなった。ティモはクラッチに問題があった。しかしメカニックはその修理のために非常に良い仕事をしてくれたので、時間内にクルマをコースに出せ、ティモにはセッションの終わりにオプションタイヤを試す機会が与えられた。 ヤルノに関しては、リア・ウィングに問題を抱えていた。彼は新しいパーツで走行していたので、ティモと共に標準のスペックに戻して、我々は残りの週末を続行するつもりだ。赤旗中断は別として、午前中それまでは順調だったし、我々は計画していたことの大部分を行えた。しかし、午後のセッションは重要なものだったのだが、我々は明らかに多くの実行時間を失ってしまった。 幸運にも、先週我々はテストのためにここのサーキットにいたので、明日、我々の判断の基になる有益なデータは持っている。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「今日はトラブルで予定のプログラムを消化できずに終わり、残念な一日だった。チェックの結果、不具合のあったヤルノのRrウイングもティモのクラッチも明日以降に引きずることは無い事がわかった。また先週ここ、シルバーストンテストで出したセッティングもあるので今日のデータとあわせて明日の第3プラクティス、予選に向けては万全の準備をしたい。明日は天候が下り坂との予想もあるがどんな条件でもしっかり戦えるところをお見せ出来る様にがんばりたい」

  • ティモ・グロック(イギリスGPプレビュー)

    ティモ・グロック(イギリスGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、イギリスGPへの意気込みを語った。

    ティモ・グロック
    「シルバーストンは面白いサーキットだし、2006年のGP2ではいくつか良いレースを行っているので、イギリスGPを楽しみにしている。私が気に入っているのは、最初のコーナー“Copse”だ。なぜなら6速ギアで走るほとんど平坦なコーナーなので、とても面白いんだ。そして、続いて“Becketts”が来る。私は周回の終わりでは、遅いコーナーより速いコーナーが好きなんだけれど、一般的に言ってこのコースはその両方がうまく組み合わさっている。」

    「天候は、シルバーストンではいつも問題だよ。 5月に短期でシルバーストンに来たのだけれど、毎日雨が降っていたんだ!このレースの週末の間に気紛れな天候状態にあたってしまったら、次の1時間くらいには何が起きるか分からないから、油断がならないね。しかしながら、この天候を考慮に入れたとしても、イギリスはレースをするには面白い場所だし、私は行くたびに楽しんでいるよ。フランスでは、ヤルノが表彰台を獲得したのでチームにとって素晴らしい週末だったけれど、残念ながら、私はポイントを逃したので、シルバーストンでは上を目指したい。」

  • ヤルノ・トゥルーリ(イギリスGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ(イギリスGPプレビュー)

    フランスGPではトヨタF1チームに2年ぶりの3位表彰台をもたらしたトヨタのヤルノ・トゥルーリ。イギリスGPでも、その勢いのまま、さらなるポイント獲得を狙う。

    ヤルノ・トゥルーリ
    「シルバーストンは、我々が訪れる中で最も歴史的なサーキットのひとつであり、すべてのドライバーが楽しんでいるコースでもある。このサーキットの主な特徴は、最初のパートにある、なだらかなコーナーが非常にチャレンジングで面白いこととともに、平均速度が非常に高いことだ。正確なラインを見つける必要があるから、“Becketts”は特にチャレンジングな連続コーナーだ。シルバーストンで唯一の遅いセクションが、セカンドギアを使用するコーナーが何箇所かある最後の複合パートだ。残りはただ高速なコースだけれど、私は気に入っている。」

    「フランスのファンタスティックな結果の後に、再び強いレースを戦える大変いいチャンスが我々にはあると思っている。今シーズンは今までのところ、中盤のグループがとても接近しているが、我々はその中で戦っているし、より多くのポイントを獲得するために可能な限りハードにプッシュしていくつもりだ。我々に何ができるかはマニクールで証明したので、またエキサイティングなレースをしたいね。」

  • ヤルノ・トゥルーリ、フランスGPでの3位表彰台を振り返る

    ヤルノ・トゥルーリ、フランスGPでの3位表彰台を振り返る

    フランスGPでトヨタに2年ぶりの表彰台をもたらしたヤルノ・トゥルーリ。今回の3位表彰台により、トゥルーリはドライバーズポイントで7位に浮上。トヨタもコンストラークターズ4位にあと1ポイントと迫った。トゥルーリは、フランスGPでの3位表彰台と今シーズンのパフォーマンスについて振り返った。

    3位入賞おめでとう! また表彰台に戻れたわけですが、どんな気持ちでしたか?
    「とにかく素晴らしい気持ちだったし、我々は完璧と言っていい週末を送っていただけに、この結果はチームの全員にとって最高のご褒美となった。ケルンのファクトリーでも全員がクルマを改善するために懸命に仕事をしていることは私も知っているし、マニクールでは私を担当するエンジニアたち、メカニックたち、そして全員が最大限のパフォーマンスを発揮してくれた。だからこそ、あの瞬間を彼らと表彰台の上で共有できたのは最高だったし、その後にピットガレージでみんなが満足した様子を目にできたのも嬉しかった。この結果はシーズン後半に向けて大きな励みになる」

    表彰台争いができるとレース前に考えていましたか?

    トヨタF1チーム(画像)

    「レースの週末の最初の段階では、確かに3位を狙えるとは予想していなかった。ただし新しい空力パーツがいくつかクルマに投入されていたので、パフォーマンスの向上は予想していた。そしてセッションが進むにつれ、自分たちがかなり上位にいるようだと感じ始めていたんだ。予選4番手というのは素晴らしい結果だったし、その後、トップ6でゴールできる可能性がかなり高いとも思った。もし全てが上手く進めば、あるいは表彰台を目指せるかもしれない、とね。素晴らしい結果を掴める可能性があると思っていたから、レースに向けてかなり燃えていたんだ。実際に全てが上手くいってとてもハッピーだよ」

    あなたにとってはタフなレースだったのでは?
    「いつも通り、レースの最初から最後まで限界までプッシュして走ったし、とにかくがんばって戦ったよ。簡単なレースではなかったけれど、でもスタート直後にフェルナンド・アロンソをかわした後は、自分たちにチャンスが巡ってきたと分かっていたから、絶対に諦めず、全ラップで懸命にプッシュしたんだ。自分たちより幾分速いクルマを相手に戦っていたから、順位を守るには相当にがんばらなければならなかった。キツかったけど、でも絶対に素晴らしい結果を手にするんだと心に決めていた。特に今回はオベ・アンダーソンに不幸が起こった直後のレースだったからね。彼はチームのためにとても多くのことを成し遂げてくれたし、我々は(いいレースをして)彼に敬意を表したいと思っていた。今回の素晴らしい結果を彼自身が目にできなかったのは残念だったが、でも彼に私の3位を捧げることができたのは素晴らしかった」

    最後の数周はいかがでしたか?
    「レースの最後のヘイキ・コバライネンとのバトルはとてもエキサイティングだった。すこし雨が降っていたが、前を走っている時は、各コーナーがどういう状況になっているのかが分からないため、一層ドライビングが難しくなる。誰かの後ろについて走る方が簡単なんだ。そのためヘイキが私にかなり接近し、大きなプレッシャーをかけてきた。でも絶対に順位を譲るつもりはなかった。残り2周で彼が私の横に並んだが、でもそこで私は踏ん張り、絶対に諦めたりもしなかった。ギリギリのバトルだったが、懸命に戦い、そして順位を守り抜いたんだ」

    その時の様子を説明してもらえますか?
    「彼が私の横に並び、私は内側のラインを走っていた。それでホイールとホイールが触れ合いそうになる程の接近したバトルになった。表彰台が近づいているのが分かっていたので、自分の順位を失いたくはなかった。私は彼に過不足ないスペースを与えていたので、接触はしなかった。あれはまるでゴーカートのレースみたいだったよ。F1であんな風にまたレースができる機会が巡ってくるなんて、予想もしていなかったけどね! 楽しい戦いだったし、それに私は順位を守れたわけだから尚更良かった。全レースで表彰台を目指しながらあんな風なレースをしたいくらいだよ!」

    昨年からどのくらい状況が変わったのでしょう?
    「今年の我々は昨年より遥かに競争力が高い。クルマのバランスがもっと良くなっているし、とてもドライブしやすいので私は昨年よりもっとプッシュできる。単純に言って、昨年よりクルマが速いし、従って我々の競争力も高くなった。既に2007年に稼いだよりも多くのポイントを手にしているが、このことにも我々の進歩が表れている。これはチームの全員が懸命に仕事をしているお陰だ。一番速いクルマに対しまだ幾分遅れをとっているのは我々も分かっているが、幾つかのレースではマクラーレンとBMW相手に戦えることを実証できている。そういったレースをもっと数多くしていきたいし、そうするためには更にクルマを改善していかなければならない。だが我々は間違いなく正しい方向へ進んでいると思う」

    最後に、今年の自分のドライビングをどう思いますか?
    「以前にも増していいドライビングをしていると思う。私には経験があるし、それに人は常にミスや経験から学ぶものだと思うから、自分自身も毎年良くなっていると信じている。戦闘力のあるクルマがあれば私は上位で戦える。これは間違いない。フランスでは私がどれほど決意が固く、レースに打ち込んでいるかを示すことができた。私はレースの最後まで戦い抜き、あのバトルを存分に楽しんだんだ」

  • トヨタ、ヤルノ・トゥルーリが5番手 (フランスGP予選)

    トヨタ、ヤルノ・トゥルーリが5番手 (フランスGP予選)

    トヨタは、F1 フランスGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが5番手、ティモ・グリッドが10番手だった。しかし、ハミルトンとコバライネンのペナルティにより、決勝はトゥルーリが4番手、グロックは8番手からのスタートなる。

    ヤルノ・トゥルーリ (5位)
    「今日の予選セッションはとても良い結果となった。2台共に10位以内に入れて自分にとってもチームにとっても本当に嬉しいよ。そこまで速く走れるとは予想していなかったのだけれど、この週末は調子がどんどん良くなっていった。車はバランスが良く取れていて、すべてがうまく行った。ラストの周回は特にうまく行った。第3セッションでは、燃料を積んだ状態で限界を把握するためにかなりプッシュしたせいでスピンしてしまった。けれど、慌てることなく、ラストランのために設定をいくつか変えた。明日になってみないと分からないけれど、今のところは、レース状態の車のドライビングに、さらに自信を持っているから、良い結果が出せると思っている。もちろん、オベ・アンダーソンと彼が我々のために行ってきたすべてを偲ぶ為に、我々にとって今週はとても重要だ。今日は好調なスタートを切れた。我々は今週末の成果のすべてを彼に捧げたいと思う。」

    ティモ・グロック (10位)
    「昨日の公式練習での問題点を考えれば、我々はこの結果に満足しているよ。けれど、まだタイヤに苦労している。少ない燃料だと、ヤルノと同じくらい速いペースで走れるのだけれど、予選第3セッションで多めの燃料を積んだら、少々手こずった。だから、明日のレースでタイヤをもっとうまく扱う方法を見つけるために、まだやらなくてはいけないことがある。それでも、今日の結果は本当に良かったよ。このサーキットで、またケルンで一生懸命仕事してくれているチームの皆にとって、両車ともに10位以内に入れたのは良かった。明日のレースではポイントを獲得できればと思っている。」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
    「モントリオールでの厳しかった予選を踏まえれば、今日のような一日は大歓迎だ。空力とサスペンションの進化という、車の大きなアップグレードを行ってここに来たので、特に満足している。そして、それが上手く機能しているのを見ることが出来て、とても嬉しい。ティモは、昨日少し手こずっていたが、彼と彼のエンジニアが昨晩から良い仕事をしてくれて、今日はペースを取り戻すことが出来た。我々は、明日、非常に暑いレースに備えなければならない。両車ともに良いポジションにいるが、レースはすべてタイヤの扱いに懸かっている。明日は非常に暑くなるだろうし、マニクールはタイヤに大きなストレスを与えるコースだ。今はただ、ここに持ってきているすべての新しいパーツを準備してくれた、ファクトリーで働くすべてのメンバーに感謝しなくてはならない。彼らの素晴らしい努力は報われた。今は、このことをオベ・アンダーソンに捧げるに相応しい結果に変えるため、一生懸命頑張るのみだ。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「予選で目標としていた、ヤルノ、ティモ二人揃ってのトップ10グリッドを確保出来た。予選開始時点で路面温度が40℃を超え、コンディションは決して良くなかったが、豊富なデータから得たセッティングが功を奏し、この予選結果に繋がった。明日の決勝レースでは気持ちを引き締め、表彰台の一角を伺うつもりで、ドライバーもチームもミスのない、積極的ないいレースをしたい。」

  • ティモ・グロック、「更にポイントを追加したい」

    ティモ・グロック、「更にポイントを追加したい」

    カナダGPで、念願のトヨタでの初ポイントを獲得したティモ・グロック。フランスGPでも更なるポイントの追加に意欲を見せた。

    ティモ・グロック
    私にとって、マニクールは特別なコースではない。いいコースだし、チャレンジングではあるが、決してお気に入りというわけではないんだ。

    カナダを4位でフィニッシュできたのは、素晴らしいことだったよ。特に、チームの皆が今年行ってきたハードな作業が報われたからね。我々が良い結果を獲得できる可能性があったのはわかっていたけれど、それにはすべてが良い方向に進まなければならなかった。そして、カナダでそれは起こったんだ。以前に良い結果に手が届きそうだった時は、状況が悪かった。そして、やっとチームのために、自分にとって最初のポイントを獲得した。

    今は、近い将来、更にポイントを追加したいと思っている。我々の車は、マニクールで十分競争力があると思っている。バルセロナでのテストは順調だったから、我々の準備は整っている。オベ・アンダーソンの事故のために、現在チームがかなりショックを受けているのを知っているから、彼らに良い結果をもたらすことができるといい。個人的にはオベと一緒に仕事をしたことはないんだけれど、彼に関してはたくさんの話を聞いている。だから、彼が亡くなったことは本当に悲しいニュースだったよ。