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  • トヨタ、アウディに代わってザウバーF1チームを買収してF1復帰?

    トヨタ、アウディに代わってザウバーF1チームを買収してF1復帰?

    トヨタが、アウディに代わってザウバーF1チームを買収してフルワークスとしてF1復帰するという乱暴な噂が飛び交っている。

    この1週間、F1界ではさまざまな噂が飛び交っている。その最新の噂には、おなじみの日本の自動車メーカーの名前が含まれている。

    しかし、それはホンダではない。2026年にレッドブルとのコラボレーションが終了した後も、アストンマーティンに乗り換えてグリッドに留まり続けるというホンダの計画は、依然として予定通りに進んでいる。

    むしろ、新たな憶測の中心にある名前はトヨタであり、最近マクラーレンがスーパーフォーミュラのドライバーである平川亮と契約したことにより、F1復帰の噂が高まっている。

    フィンランドの新聞Iltalehtiによると、トヨタは現在ザウバーF1チームとの関係が憶測されており、ザウバーF1チームとアウディの2026年契約が破棄されるという厄介なプロセスに入っている可能性があるとの噂がすでに浮上している。

    「アウディのF1プロジェクトの終了はザウバーにとって大惨事となるだろう」と特派員のジュソ・タイパレは語った。「しかし、トヨタが彼らを救うと噂されている」

    タイパレ記者は、トヨタがザウバーF1チームを買収し、2009年の撤退以来初めてフルワークスとしてF1に復帰するかもしれないと説明する。

    「トヨタはマクラーレンにもパワーユニットを供給するだろう」とジャーナリストは付け加えた。しかし、今のところそれは出典のない噂や憶測にすぎないと認めた。

    しかし、もしアウディがザウバー買収をキャンセルした場合、トヨタがその取引を救済することは、現在ザウバー/アルファロメオのドライバーであるフィンのバルテリ・ボッタスの耳には心地よいことだろう。

    34歳の彼はすでに2024年までの契約を結んでいるが、燃料タンクにはF1での「あと5年分は余裕」で残っていると考えている。

    「一部のチームは若くて新しいドライバーを望んでいる」とボッタスは今週フィンランド人ジャーナリスト、オスカリ・サーリのポッドキャストで語った。「経験を求めるチームもある」

    「現時点での僕の最大の目標は、アウディのプロジェクトに参加することだ。同社は大手自動車メーカーであり、最初から大きな目標を持っている」

    「これは僕にとって再びトップに近づく良い機会になるかもしれない」と元メルセデスドライバーは付け加えた。「大きなモチベーションと大きな目標は、トップに近づき表彰台に戻ることだ」

  • WRC:トヨタのカッレ・ロバンペラが2023年のドライバーズタイトル獲得

    WRC:トヨタのカッレ・ロバンペラが2023年のドライバーズタイトル獲得

    カッレ・ロバンペラは、セントラル・ヨーロピアン・ラリーで総合2位に入り、2度のWRCチャンピオンに輝いた。

    最終戦でティエリー・ヌービルに次ぐ2位を獲得したことで、23歳のロバンペラは2023年シーズンのドライバーズタイトルを獲得した。

    ちょうど1年前、ロバンペラは史上最年少のWRCチャンピオンとなり、歴史に名を刻んだ。今日、彼はカルロス・サインツ、ワルター・ロール、ミキ・ビアジオンといった伝説的な選手たちと肩を並べ、ダブルウィナーとして君臨している。

    トヨタ・ガズー・レーシングのチームメイト、エルフィン・エバンスに31ポイントのリードを築いて中欧ラリーに臨んだロバンペラは、そのアドバンテージを維持するだけで栄冠を勝ち取ることができた。土曜日の朝、エバンスが劇的なクラッシュに見舞われたとき、栄光への道はほぼ確実なものとなった。

    このラリーで総合3位となったのは、Mスポーツ・フォードのプーマをドライブするオット・タナックだった。

  • マクラーレンF1代表 「平川亮との契約はトヨタとの扉を開く」

    マクラーレンF1代表 「平川亮との契約はトヨタとの扉を開く」

    マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、リザーブドライバーとして平川亮と契約したことで、トヨタとマクラーレンの関係はさらに緊密になったと語る。

    平川亮はトヨタから世界耐久選手権に出場し、ワールドタイトルとル・マン24時間レースの両方を獲得している。

    平川亮は日本グランプリ期間中のマクラーレンのリザーブドライバーとして発表され、そのイベントにはトヨタ自動車の豊田章男会長(元社長)を含むトヨタの上級経営陣が出席した。

    「確かに、亮のようなドライバー、つまり非常に有名なトヨタの代表者が関与しているのであれば、それはトヨタ全体が協力的であり、何らかの形で関与することを意味する」とマクラーレンのF1チーム代表であるアンドレア・ステラは説明した。

    「トヨタからこれほどのレベルのシニアがサーキットに来てくれたことを本当にうれしく思っている」

    「ドライバーから切り離された側面ではなく、ここから始まる」

    「トヨタがドライバーを昇格させるためにマクラーレンを選び、彼をドライバー育成プログラムに参加させようとしたことは喜ばしいことだ」

    「これ以上先を行く必要はないと思う。どうなるかはこれからだ」

    「しかし、現時点の我々にとっても、自分たちがやっていることに非常に集中しているが、亮と仕事をする機会を得たことで、パフォーマンスやレースへの取り組み方という点で我々が現時点で興味を持っている交流がある」

    マクラーレンとトヨタのつながりは現在、トヨタのケルン風洞をマクラーレンが使用するという商業的な契約に加え、純粋にドライバー育成の面で存在している。

    4月、マクラーレンは他のチームが採用しているものをある程度反映させた新しいプログラムを発表した。また、リザーブドライバーの必要性に関しても、これまでメルセデスのドライバープールや他チームとの契約に頼っていたマクラーレンが自給自足できるようになることを意味する。

    昨年はアルピーヌとのコラボレーションにより、モナコGPでランド・ノリスの代役としてオスカー・ピアストリが指名された。だが、昨年8月の出来事を考えると、同じような契約は考えられない。

    アルピーヌとの契約がまだ可能かどうかという質問されたステラは「今のところ、我々には面倒を見なければならないドライバーが十分にいると思う」と答えた。

    「私ならすでにマクラーレンの軌道上にいるドライバーに焦点を当てるだろう」

    トヨタとの関係は、マクラーレンの運営という広い観点から見れば、小さいながらも重要な進展となる可能性がある。

    マクラーレンはF1チームとともに、エクストリームEやフォーミュラEへの参戦とともにインディカーのプロジェクトも抱えている。

    マクラーレンには耐久レースへの復帰という悲願があり、そのためにはエンジンパートナーが必要だとザク・ブラウンは認めている。

    したがって、平川亮によって育まれた関係は、将来的にはより緊密な協力関係の基礎を築く可能性がある。

  • WRC:トヨタ、3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    WRC:トヨタ、3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」の最終日デイ3が10月1日(日)にチリ中部コンセプシオンのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合3位に入り、表彰台を獲得。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合4位で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合5位でフィニッシュし、チームは3年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    ラリー・チリのデイ3はサービスパークの東側エリアで、新たに設定された2本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。4本のステージの合計距離は54.12kmと3日間で最も短い一日でした。最終日は雲の多い朝となったが、ステージの路面は全体的にドライコンディションだった。

    デイ2で総合3位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と10.7秒差の総合4位につけたエバンスは、デイ3オープニングのSS13を3番手タイムで、SS14を4番手タイムで走行。ヌービルとの差は20.8秒差に拡がった。ミッドデイサービスを挟んで始まった再走ステージのSS15では2番手タイムとなり、ヌービルとの差はさらに拡がったが、総合2位につけていたライバルがこのステージでリタイアとなった結果、エバンスはヌービルに次ぐ総合3位にポジションアップ。ロバンペラは総合4位に、勝田は総合5位に順位を上げた。そして迎えた最終ステージは、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」。この日23歳の誕生日を迎えたロバンペラが、今シーズン6回目となるパワーステージ優勝を果たし、総合4位でフィニッシュ。エバンスは2番手タイムで総合3位に入った結果、最大ボーナスポイントの加算もあり、TGR-WRTにとっては3年連続4回目となる、トヨタにとっては通算7回目となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    一方、首位ロバンペラを、2番手のエバンスが33ポイント差で追う展開となっていたドライバー選手権は、順位は変わらずも差は31ポイントと僅かに縮まった。今シーズン、残り2戦で獲得可能な最大ポイントは60ポイントのため、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権争いは次戦も続くが、今回の結果によりタイトル獲得可能な選手はロバンペラ/ハルットゥネン組と、エバンス/マーティン組に絞られ、TGR-WRTの選手たちが5年連続でタイトルを獲得することになった。

    最終日を総合6位からスタートした勝田は、順位をひとつ上げ総合5位でフィニッシュ。今シーズン5回目となったワークス登録ドライバーとしての仕事を完遂した。また、SS5では今大会最上位となる3番手タイムを記録。最終のパワーステージは5番手タイムで走りきり、ボーナスのドライバー選手権ポイントを獲得した。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    このラリーを、このような形で終えることができて嬉しく思います。土曜日は本当に厳しい一日でしたし、今朝は表彰台に上がることは難しいかもしれないと思うなど、決して簡単ではない週末でした。しかし、ラリーでは常にサプライズが起こり得るので、忍耐強く最後まで走り続ける必要があることが改めて証明されました。シーズン中、チームと選手たちが頑張ってくれたことを本当に誇りに思います。シーズン終了まで2戦を残してのマニュファクチャラーズタイトル獲得は、TGR-WRTとしては最も早い記録です。競争は激しく、クルマのパフォーマンスは接近していますが、信頼性を高め、今回のようにクルマを最後まで問題なく走らせたことで差をつけることができたのだと思います。今は、ドライバーズタイトルとコ・ドライバーズタイトルを争う2クルーのうち、どちらが残り2戦で成功を手にするのか楽しみでなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献することができて嬉しいです。シーズン2戦を残し、ここチリでタイトルを決めることができたのは素晴らしいことですし、とてもいい気分です。金曜日は出走順によって少しハンデを負い、土曜日はベストな判断を下すことができなかったなど、決して簡単な週末ではありませんでした。今日は、再走ステージであっても路面にはルースグラベルが多くあったので非常に滑りやすく、トリッキーでしたが、タイヤを温存してパワーステージでハードにプッシュするという良いプランを暖めていました。その結果、いいタイムが出て自分たちに速さがあることを証明できましたし、ポイントを獲得することもできたので、満足しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    全体的には、自分が期待していたようなラリーではありませんでした。さらに良い結果を得られるだけのポテンシャルはあったはずです。所々では速さを示すことができましたが、今回は全てを上手くまとめることができませんでした。それでも、表彰台を獲得できたことについてはそれなりに満足しています。最高のニュースは、チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得したことです。チームの一員であることを光栄に思いますし、みんなのハードワークが報われたのは素晴らしいことです。ドライバー選手権では、この週末カッレとの差をもう少し縮める必要があったかもしれませんが、少なくとも戦いはまだ続いています。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    非常に厳しい週末でしたが、マニュファクチャラーズタイトルを獲得したチームのみんなにおめでとうと言いたいです。シーズン中、本当に多くの人たちが素晴らしい仕事をしてくれていますし、このような強くて速いクルマに乗れることをいつも嬉しく思っているので、彼ら全員に心から感謝しています。チリのステージは素晴らしかったですが、とても難しくもありました。金曜日の午後はかなりいいフィーリングで走ることができましたが、土曜日はアグレッシブな路面に苦戦しました。簡単ではなかったですが、今後に向けて改善するためのヒントを得ることができたので、良い経験になったと思います。

    ラリー・チリ・ビオビオの結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード Puma Rally1 HYBRID) 3h06m38.1s
    2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +42.1s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m06.9s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m11.0s
    5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4m41.5s
    6 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m18.5s
    7 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m44.3s
    8 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (シュコダ Fabia RS Rally2) +9m20.6s
    9 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2) +9m53.9s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +10m08.2s

    トヨタのWRCマニュファクチャラーズタイトル獲得記録
    1993年:セリカ GT-Four ST185
    1994年:セリカ GT-Four ST185
    1999年:カローラ WRC
    2018年:ヤリス WRC
    2021年:ヤリス WRC
    2022年:GR YARIS Rally1 HYBRID
    2023年:GR YARIS Rally1 HYBRID*
    *後日、FIAの公式結果発表をもって正式決定となります。

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、10月26日(木)から10月29日(日)にかけて行われる、第12戦「セントラル・ヨーロッパ・ラリー」。今回がWRC初開催となるこのイベントは、ドイツ、オーストリア、チェコの三カ国を舞台とするターマック(舗装路)ラリー。ラリーの中心となるサービスパークはドイツのバイエルン州パッサウに置かれ、チェコの首都プラハで26日に開幕。4日間に渡って三カ国でステージを走行した後、29日にパッサウでフィニッシュを迎える、非常にスケールの大きな一戦となる。

    トヨタ 世界ラリー選手権

  • マクラーレンF1、トヨタとドライバー育成プログラムで提携の可能性

    マクラーレンF1、トヨタとドライバー育成プログラムで提携の可能性

    トヨタがF1復帰を目指しているのではないかという噂が飛び交う中、マクラーレンはトヨタとのアイデア交換に乗り出す予定だ。

    マクラーレンF1チームは最近、ケルンにあるトヨタの風洞を使用するという長期にわたった契約を解消し、プログラムをウォーキングになる自社の新施設に移行した。

    しかし、マクラーレンとトヨタのパートナーシップはこれで終わりというよりも、むしろ進化し、より緊密になっているようだ。

    その証拠に、先週末の日本GPを前に、マクラーレンはトヨタのファクトリードライバーである平川亮を2024年のリザーブドライバーのロースターに登録したと発表した。

    この契約の一環として、平川亮はマクラーレンのシミュレータープログラムに参加し、2021年F1マシンでテストを行うことになる。

    平川亮は、これまでF1チームから注目されたことがなかったため、今回の契約は主流から離れた合意のように思われたが、トヨタがグランプリレースとのつながりを強化しようとする中で実現したことは明らかだ。

    先週末の日本GPで、トヨタ会長の豊田章男が日本メーカーの代表団の一員としてマクラーレンに同行していたことも、F1への関心が高まっているという考えをさらに後押しした。

    トヨタは、2009年末でF1から撤退しているが、この動くは、トヨタがある時点でF1に復帰することを選択した場合、マクラーレンが潜在的な将来のエンジンパートナーとしてトヨタをターゲットにする可能性があるという噂さえ引き起こした。

    平川亮を起用した背景について尋ねられたマクラーレンF1のチーム代表であるアンドレア・ステラは、これはトヨタとの大きな合意の一部だったと明かした。

    「ドライバー育成プログラムをスタートさせたことで、かなりの人数がドアをノックしている」とステラは語った。

    「我々は積極的に才能を追い求めているが、他の才能からもプログラムに参加したいという関心が寄せられている。それは良いことだ。この点からも信頼があることがわかる」

    「だから、亮とトヨタがドライバー育成プログラムの観点からチームへの参加を望んでいたことに、我々は確かに興奮している」

    「その後、我々は彼をリザーブドライバーのプールに加えようということになった。これはドライバー本人のためだけではない」

    「我々は、パフォーマンスやドライバー育成にどう取り組むかについて、ちょっとした交流にも興味がある。我々はもう少し視野を広げたいと思っている」

    今後数年で、マクラーレンとより緊密な関係が築かれる可能性はあるが、トヨタがF1復帰を望んでいるという指摘は、今のところ時期尚早のようだ。

    TOYOTA GAZOO Racingのアドバイザーを務める中嶋一貴は日本GPで、平川亮とマクラーレンの契約はF1復帰への第一歩ではないとしながらも、今後数年のうちに状況が変わる可能性については扉を開いておくと語った。

    トヨタのF1への関心についてから質問された中嶋一貴は「今のところ、明らかにノーです」と答えた。

    「この契約は本当に純粋にドライバーに焦点を当てており、ドライバーの夢をサポートするものです」

    「現時点では、それとは実際には何の関係もありません。もちろん、それについて考えていただいても構いませんし、多くの噂があることは承知しています」

    「しかし、それはノーであり、それとは何の関係もないとはっきり言えます。将来については、我々には決してわかりません」

  • WEC富士:7号車がポール・トゥ・ウィンで地元トヨタが1-2フィニッシュ

    WEC富士:7号車がポール・トゥ・ウィンで地元トヨタが1-2フィニッシュ

    FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の決勝レースが9月10日(日)静岡県の富士スピードウェイで行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)のGR010 HYBRID 7号車がポール・トゥ・ウィン。GR010 HYBRID 8号車が2位で続き、チームの「ホーム」レースでの1-2フィニッシュを達成した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は、ポルシェとの激しいバトルを制し、今季4勝目を挙げた。

    この勝利でTGRは今大会獲得可能な最大ポイントを得て、5シーズン連続、通算6度目となる世界耐久選手権のマニュファクチャラーズチャンピオンを最終戦待たずに確定した。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は7号車に遅れること39.119秒差の2位で続き、週末を通して合計54700人ものモータースポーツファンが終結したホームコース富士スピードウェイで、チームに完璧な結果をもたらした。

    7号車の3名のドライバーが今季4勝目を挙げたことで、ドライバーズチャンピオン争いはさらに激しさを増し、今季最終戦となる第7戦バーレーン8時間で決まることになる。8号車は今大会2位に入ったことで、ランキング首位の座を守ったが、2位の7号車との差は15ポイント。最終戦の8時間レースでは最大39ポイント獲得可能なため、最後まで激戦となることが予想される。

    結果だけ見れば、TGRは完璧な予選結果による最前列独占からスタートを切り、決勝も1-2フィニッシュを果たしたが、レースの内容は決して容易なものではなかった。2台のGR010 HYBRIDはスタートで順位を落とし、6時間のレースを通してライバルのフェラーリ、ポルシェらハイパーカーのライバル勢とドラマティックな接近戦を繰り広げることになった。TGRが首位に立ったのは残り2時間になってからのことだった。

    レースのスタートでは、ポールポジションの7号車コンウェイがTGRコーナー(第1コーナー)進入時の混乱で行き場を失い3位へ、2番手スタートの8号車ブエミも、同じく大混乱となったTGRコーナーでフェラーリ50号車と接触し、6位へと順位を落とすこととなった。1周目から導入されることとなったセーフティカー走行からレースが再開されると、7号車コンウェイは2位争いの中でコースアウトを喫し4位へと後退。8号車ブエミはキャデラック2号車をかわして5位へと順位を上げた。

    チャンピオンを争うTGRとフェラーリのエキサイティングなバトルは、TGRの2台が先行する形となった。コンウェイとブエミはそれぞれ2台のフェラーリとのバトルを繰り広げ、序盤首位に立っていたポルシェ6号車が最初にピットへ向かうと、7号車が首位に、8号車もフェラーリ50号車をかわし、TGRが1-2体制となった。

    TGRの2台も1時間を経過したところでピットへ向かい、首位のポルシェ6号車をTGRの2台が追う展開に。2時間を経過し、7号車はロペス、8号車は平川へとドライバーを交代すると、ロペスはその時点での最速ラップタイムをマークするハイペースで首位ポルシェとの差を詰めていき、平川も上位2台の争いに加わるべく追い上げを開始した。

    レースが折り返しとなる3時間を経過するころ、各車は3回目のピットへ向かい、給油を行ったあと、ロペスと平川はそのまま2スティント目へと突入。ロペスは首位のポルシェのすぐ後まで追いつき、さらに逆転を狙うが、その後方からは平川が素晴らしい走りで一時は20秒以上あった首位との差をじりじりと削っていき、首位争いは3台がそれぞれ1秒以内という接近戦に。平川は自身のスティント終盤となる4時間を迎える直前に見事なオーバーテイクを見せ、首位に浮上した。

    その数分後、2位の7号車が最後のドライバーとして小林へ、翌周8号車はハートレーに交代。8号車は7号車の前でコースに復帰したが、7号車小林が猛烈な速さで追い上げ、8号車をパス。首位に立った7号車の小林は、ポルシェ6号車との間に8号車を挟む形で、さらにファステストラップを叩き出すなど、後続との差を広げていった。

    残り1時間、最後のピットを終えた小林は、後続との差をコントロールしながら周回を重ね、229周でトップチェッカー。富士で行われた現行WEC10戦中の9勝目、そして、2016年以来続く連勝記録を6へと伸ばした。ハートレーの8号車は2位でチェッカーを受け、TGRは1-2フィニッシュという最高の形でホームレースを終えた。

    レースウィークを通してチームに帯同したトヨタ自動車社長兼TGRヨーロッパ会長の佐藤恒治を中心に、パートナー、富士に集結したTGRファンの皆様、ドライバー、そしてチームが一体となり困難なレースの末に勝利することができた。ドライバーズランキングを決する今季最終戦は、中東バーレーンで、バーレーン8時間として11月4日(土)に決勝が行われる。

    WEC 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 決勝TOYOTA GAZOO Racing、「ホーム」富士で1-2フィニッシュ!マニュファクチャラーズチャンピオンも確定し、小林/コンウェイ/ロペス組GR010 HYBRID 7号車が今季4勝目

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    目標だった1-2フィニッシュを達成するのは容易なことではありませんでしたが、我々のペースは素晴らしかったです。ハードワークでこの素晴らしいGR010 HYBRIDを仕上げてくれたチームと、共に支えてくれたパートナーの皆様やトヨタ関係者に感謝いたします。あれほど多くのTGRの旗がコース上で振られているのを見ることができて本当に嬉しいですし、力強く応援してくれたファンの皆様にも本当に感謝しています。今日はとても難しいレースでした。特にスタートで幾つかポジションを落とすこととなったのが大きかったです。このコースで他のハイパーカーを追い抜き、また周回遅れの車両をかわすのは、とても難しいのですが、なんとか上手く対処し、やるべきことをやってチームが本当にドライバーを助けてくれました。ホームレースでマニュファクチャラーズチャンピオンを決められたこともとても嬉しいです。今シーズン、このタイトルを獲得することは難しい挑戦でしたが、速いクルマと強力なチームがあり、そして、ドライバーもミスすることなく素晴らしい走りをしました。我々の最初の目標であるマニュファクチャラーズタイトルを勝ち取ることができたので、まずは祝いたいと思います。次のステップはドライバーズタイトル獲得で、我々7号車は追う立場ですが、最終戦バーレーンでは全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    チームにとって最高の一日になりました。我々は1-2フィニッシュでマニュファクチャラーズタイトルを決めることを目標にここ富士へとやってきて、それを成し遂げました。簡単なことではなく、ポジションを取り戻すためにとても苦労しましたが、最終的な結果には満足しています。ホセと可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれました。我々全員にとって厳しいレースで、オーバーテイクの難しい場面もありました。我々とポルシェとのペースは非常に拮抗していたので、難しい戦いになることはわかっていました。チャンスが来るのを待ち、可夢偉が首位に立ったあとは大丈夫でした。この週末だけでなく、シーズンを通して我々ドライバー全員と、エンジニアも最高の仕事をしました。TOYOTA GAZOO Racingの皆さん、マニュファクチャラーズタイトル獲得おめでとう。次はドライバーズタイトル獲得へ向けての戦いがバーレーンで待っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    富士で勝てて最高の気分です。7号車にとって、今季4勝目という素晴らしい結果にもなりました。チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得できたことも嬉しいです。今回の勝利を可能にしてくれたこのWECプロジェクトは、ここ日本の東富士、ドイツ・ケルンなど多くの皆様が支えてくれたおかげであり、みんなに祝福を贈りたいと思います。このグループの一員であることを誇りに思います。可夢偉とマイクは素晴らしいレースを戦ってくれました。私自身の走りにもとても満足していますが、ポルシェを追い抜くのはとても難しく、最後はフロントタイヤが摩耗して逆転は叶いませんでした。しかし、あの時点で重要だったのは大きく引き離されることなくついていき、可夢偉へとバトンを渡すことでした。彼はペースも良く、首位に立ってからは振り返ることなく、後続を引き離していきました。我々はまだドライバーズタイトルを争っており、バーレーンでの戦いが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    チームに取って完璧な結果となりました。みんなが素晴らしい仕事をした証として、マニュファクチャラーズチャンピオン獲得を祝いましょう。非常に接近したレースで、ファンの皆様には間違いなく楽しんで頂けただろうと思います。我々はスタートでポジションを落とし、他のハイパーカーのライバルをかわすのに時間がかかってしまったので、燃料をセーブしながら戦うことを選択しました。そして最後に、亮が素晴らしいスティントでトップ争いに復帰させてくれました。ただ、今日の7号車には叶いませんでした。彼らを祝福したいと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    母国ファンの皆様の前でチームが1-2を成し遂げ、世界タイトルを勝ち取る、それが今日の我々のミッションであり、無事に達成することができました。2台のGR010 HYBRIDは共に1周目でポジションを落とし、その後ポジションを取り戻すのは大変苦労しましたが、チームが頑張ってくれたおかげで1-2を勝ち取れました。終盤の可夢偉は我々よりも圧倒的に速く、とても太刀打ちできませんでした。この理由を分析する必要があると思います。7号車は今日の勝利にふさわしく、本当に速かったです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日は全力を尽くし、ホームレースで可能な限り最高の結果を勝ち取ることができました。大変な戦いで、簡単なレースではありませんでした。我々8号車にとっては、勝てなかったのでもちろん少し残念ではありますが、全体としてみれば1-2フィニッシュを果たせたのでとても満足しています。マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得できたことも最高ですし、今日の結果はドライバーズタイトル争いにおいても悪くありません。シーズンはあと1レースを残すのみですが、バーレーンでも同様の結果が得られることを期待しています。

    2023年WEC第6戦富士6時間レース

    佐藤恒治社長
    WEC第6戦富士6時間レースでは、日本のファンの皆様、WECの挑戦を支えてくださっているパートナーの皆様と一緒に、7号車のポールトゥウィン、8号車との1-2フィニッシュ、マニュファクチャラーズチャンピオンの獲得という素晴らしい形で勝利を飾ることができました。応援してくださった皆様に感謝いたします。

    今日は、たくさんのファンの皆様がTGRの旗を振りながら観戦されていました。私自身、ピットでレースを見守っていましたが、厳しいレース展開の中、目の前に見えるスタンドの皆様の熱い応援や笑顔がとても心強かったです。チームの挑戦を後押しする大きな力にもなったと思います。本当にありがとうございました。

    そして、今回のWEC富士で実感したのは、可夢偉代表のもとでつくりあげてきたチーム力です。日頃のコミュニケーションができているからこそ、自ら考え、チームのために自律的に動く。一人ひとりのそんな行動の積み重ねが、僅差の闘いを最後に勝ち切る強さにもなりました。

    トヨタWECチームの転機になったのは、ル・マンでの悔しさであり、豊田会長の「マイチームにはスポーツをさせてあげたい」という言葉です。そこに込められた豊田会長の想いがチーム全員の魂に火をつけました。そこからみんなで目指してきた「真のワンチームの強さ」を、今回はホームで示すことができたと思います。

    この週末は、WECチームだけではなく、全日本ラリーチームは北海道でモリゾウとともに、WRCチームはギリシャで、それぞれの耐久レースに挑みました。闘うフィールドは違っても共通しているのは、「モータースポーツで笑顔を増やしていきたい」という想いです。五感を使ってクルマの魅力を伝えたい。モータースポーツでクルマを鍛え、多くのお客様に喜んでいただきたい。この想いを原点に、WECを通じてもっと多くの笑顔を生み出せるよう、今後とも挑戦を続けてまいります。

    次のバーレーンでの最終戦も、ワンチームで、全力で闘ってまいります。

    追伸
    ケッセル・レーシングから急遽参戦した宮田莉朋選手は、初挑戦ながらWECの舞台で素晴らしい走りを見せてくれました。見事3位表彰台の獲得、おめでとう!莉朋選手に貴重な挑戦の機会をいただいたケッセル・レーシングの皆様、お声がけいただいた木村武史選手、ありがとうございました。

  • WEC富士:トヨタ7号車の小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション!

    WEC富士:トヨタ7号車の小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション!

    9月9日(土)富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の予選が行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/GR)のGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得。ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が2番手で続き、TGRは明日の決勝を最前列に並んでスタートすることとなった。

    アタックに挑んだ7号車の小林可夢偉は、富士スピードウェイでのハイパーカーによる新たなコースレコードとなる1分27秒794を記録し、母国レースでのポールポジションを獲得した。TGRにとって今シーズン4度目、「ホーム」富士では6度目のポールポジションとなる。

    8号車はハートレーがアタックを担当し、小林に続く2番手タイム。熱狂的な母国ファンの皆様とピットガレージでチームを率いるトヨタ自動車社長兼TGRヨーロッパ会長の佐藤恒治が見守る前で、チームにとって完璧な予選結果となる、最前列独占を成し遂げた。

    ポールポジション獲得により、TGRはチャンピオン争いにおいて貴重な1ポイントを追加。マニュファクチャラーズ部門では2位のフェラーリとの差を27ポイントに拡げると共に、ドライバーズ部門では7号車は首位8号車との差を22ポイントに縮めた。

    小林可夢偉の今季3度目のポールポジション獲得へ向けた挑戦は、午前中、乾きかけの路面コンディションで行われた公式練習3回目から始まっていた。9日(土)は一日を通して天候が安定せず、時々弱い雨が降ってはまた路面が乾いていくという状況。この変わりやすい天候は予選にも影響を与えた。午後3時半から15分間で行われたハイパーカークラスの予選セッションでは、ほぼ乾いた路面でアタックが開始され、2台のGR010 HYBRIDは共にタイヤを暖めるために4周を費やした。

    小林可夢偉は最初のアタックラップで、ハイパーカーとしては初めて1分27秒台に入れるという圧倒的なコースレコードタイムを叩き出しトップへ。ハートレーも続いてアタックに入り、2番手に浮上した。

    小林可夢偉とハートレーは更なるタイムアップを目指しアタックを続けたが、セッション後半には弱い雨が降り始めて来たこともあり、2台のGR010 HYBRIDはチェッカーまで数分を残してピットへ戻った。その後はコンディション変化もあり、ライバル勢もタイム更新はなく、TGRは予選1-2で母国レースでの最前列グリッド独占を達成した。

    明日10日(日)午前11時から6時間で行われる決勝レースも天候が大きく結果を左右する可能性があるが、理想的なポジションからスタートするTGRは、富士スピードウェイで2016年から続く連勝記録の更新と通算9勝目を目指し、幅広い戦略を準備し決勝に挑む。

    WEC 2023年シーズン第6戦富士6時間 予選 TOYOTA GAZOO Racing小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション獲得!B.ハートレーが2番手で続き、TGRは最前列に並んで決勝へ

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    母国レースで今日のこの予選結果を得ることができて最高です。我々にとってとても重要な週末であり、このような形で我々のパフォーマンスを示すことができたことは本当に格別です。残念ながら天候には恵まれず、ドライでは非常に限られた周回しかできませんでしたが、チームは素晴らしい仕事で予選に挑み、私自身も最初のアタックでとても良い走りができました。GR010 HYBRIDは練習走行時よりも大きく進化し、速くなっています。このようなラップタイムが出せるとは予想していませんでしたし、タイムを見たときには少し驚きました。今日これだけの速さが見せられたというのは明日の決勝レースへ向けても良い兆候ではありますが、決勝は簡単にはいかないでしょう。ドライでのレースになると予想していますが、暑くなりそうなので、正しいタイヤ選択が重要になりますし、いつもと同様、幸運も必要です。準備はできています。全力で戦い、1-2フィニッシュできることを願っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    チームにとってとても良い予選結果になりました。私自身は、クルマのバランスにおいて完全に満足しているわけではなく、最後の練習走行ではもっと好感触だったのですが、予選時には少し感触が変わり、やや苦戦しました。とはいえ、それでも2番手につけられたので、我々のパフォーマンスの高さは示せたと思います。予選セッション終盤には雨が降ってきて、アタックラップ中にもフロントガラスに水滴がつき始めていました。ハイパーカーでの予選はいつも激戦ですが、今日のこのような雨が降ったり止んだりと難しい状況は全車同じですし、コンディションやコース上の走行ポジションを見出すのも挑戦です。可夢偉は信じられないようなアタックでした。彼には脱帽です。2台のGR010 HYBRIDが最前列グリッドからスタートできるのは最高ですし、あとは優勝を目指すだけです。

  • WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    9月8日(金)に静岡県の富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の公式練習が開始され、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)にとってホームコースである富士でのレースが幕を開けた。

    約2か月のインターバルを挟んでの開催となった今大会、舞台となる富士スピードウェイは台風の接近に伴い、8日(金)は朝まで断続的な雨に見舞われていたが、雨は弱まり、午前11時からの公式練習第1回目はウェットコンディションながら予定通りに実施。

    午後の公式練習第2回目は日差しものぞくほどに天候が回復し、完全なドライコンディションで予選、決勝へ向けた本格的な走行が進められた。

    来日して以来、日本のファンの皆様、パートナー企業やトヨタ従業員からの熱烈な歓迎を受けてきたチームは、予選、決勝へ向けた準備を開始した走行初日から好走を見せ、フェラーリ、キャデラック、ポルシェ、プジョー、ヴァンウォールらとのハイパーカーの激戦に向け、1-2という好スタートを切った。

    ドライバーズチャンピオン争いで首位に付けるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が、この日最速となる1分29秒523をマーク。前戦モンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車が0.597秒差の2番手につけた。

    現行WECでは、富士スピードウェイでこれまでに9戦が開催され、うち8戦を制しているTGRは、富士での9勝目及び6連覇を目指すと共に、リードしているチャンピオン争いでよりその位置を固めることを目指している。TGRはマニュファクチャラータイトル争いで、2位のフェラーリに26ポイント差をつけてリードしており、この富士ラウンドを終えた時点でさらに13ポイント差を拡げることができれば、最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズチャンピオンを決めることができる。

    昨夜から続く雨によりウェットコンディションで公式練習第1回目は開始されたが、チームはこの時間も無駄にすることなく、7号車はロペス、8号車はブエミがウェットタイヤを装着した車両セットアッププログラムとシステムチェックを開始した。その後、6名のドライバー全員がウェット下での走行をこなし、トラブル無く90分間のセッションを終えた。

    この公式練習第1回目は、セッション終盤に雨が弱まったことで路面コンディションが徐々に良くなっていき、最後の数分で各車このセッションでのベストタイムをマーク。7号車はコンウェイ、8号車はハートレーのタイムによりこのセッションは6番手、7番手となった。

    公式練習第1回目の後、第2回目までの3時間のインターバルの間に天候が回復し、コース路面はほぼドライに。午後3時半からの公式練習第2回目が開始されると共に、7号車は小林、8号車はブエミがステアリングを握り、スリックタイヤでコースイン。この90分間のセッションは、2台のGR010 HYBRIDの車両パフォーマンス比較やミディアム及びハードタイヤの摩耗に関する確認など、様々なセットアップを試す忙しい時間となった。

    このセッションでは、開始直後にブエミが1分30秒を切る好タイムを記録すると、最後まで破られることなく、この日のトップタイムに。また、ブエミと共にセッション序盤に小林がマークしたタイムはこの日2番手となった。チームはこの2回の公式練習走行で得られたデータを分析し、明日9日(土)午前中の公式練習第3回目へ向けたセットアップ及びレース戦略の最適化を図っていく。

    明日は午後3時半からハイパーカークラスの予選が行われ、TGRは今季4度目のポールポジション獲得を目指す。決勝レースは10日(日)の午前11時から6時間にわたって行われる。

    WEC 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 公式練習TOYOTA GAZOO Racing、天候一転の富士で6連覇へ向け走行開始

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    日本に戻ってきて母国ファンの皆様や多くのトヨタ関係者の前でドライブできることをとても嬉しく思います。今日は路面コンディションが大きく変わりました。ウェットコンディションではまだやるべきことがありますが、ドライコンディションではとても好調です。まだクルマのバランス面で幾つか調整すべき点はありますが、多くの周回をこなせて良かったです。ここ富士では、決勝レース中のコース路面の変化が大きな要因になります。大雨で洗い流された路面が、この後多くの車両が周回を重ねていくことで変わっていくので、それにあわせた車両セットアップをしておく必要があります。まだイベントは始まったばかりですし、プッシュを続けて行きます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ここ富士ではまだこの先も、いつ雨が降るかわからないので、ウェットコンディションでどのような挙動を示すかなど、経験できたのは良かったです。ドライコンディションでのクルマのバランスは悪くないですが、まだ細かい調整を試し、可能な限りパフォーマンスを引き出したいと思っています。今夜も作業を続けますが、まずは順当なポジションにつけられたと思いますし、この勢いで前向きに進めていくだけです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    今日は順調な一日でした。ウェットコンディションで走れたことは、さらに雨が降ったときのクルマへの理解を深める手助けになりますし、その後はドライで順調に周回を重ねることができました。最初の各車のパフォーマンスレベルは確認できたと思いますが、まだドライでは1時間半しか走っていませんし、コース路面はこれから変わっていくので、まだまだわかりません。ここはブレーキやタイヤを含め、クルマに厳しいコースなので、全てを最適化するためにどうするかがポイントになります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    今日は、ウェットとドライの両方を経験して比較することができたので、天候的には予想していた以上にラッキーでした。両セッション共に順調で、片方が完全なウェット、もう片方は完全なドライで走ることができました。実りある金曜日だったと思います。多くのデータを収集できましたし、我々の競争力も高そうです。これからは明日に向けた改良が大事になってきますし、決勝レースではタイヤ摩耗が非常に重要な要素となるので、それをコントロールできるよう作業を続けていく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    トラブルなく進んだ一日でした。ドライの公式練習第2回目を1-2で終えられたというのは好結果ですが、タイムは非常に拮抗しています。ウェットコンディションでは、我々はライバルに対しあまり良いペースとは言えなかったので、残りのレースウィークはドライのまま進んでくれることを願っています。全体的に見ればとても良いスタートが切れました。我々は2台で異なる車両セットアップをテストし、異なるタイヤコンパウンドを試すなど、多くのデータを得ることができました。金曜日としては完璧な一日でした。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    走行初日としてはとても満足しています。午前中は天候に恵まれませんでしたが、それでも富士で走れるのは毎回嬉しく思います。公式練習第1回目は、降雨により最初は濡れていた路面が徐々に乾いていくという、とても変わりやすく、トリッキーなコンディションでした。午後の公式練習2回目は完全なドライとなり、チームが1-2で終えられ良いスタートが切れたと思います。予選と決勝でも同じ結果が達成できることを祈っています。今日は良いスタートとなりましたし、この勢いのままプッシュを続けます。

  • WEC:トヨタ 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 プレビュー

    トヨタはこの週末、静岡県の富士スピードウェイで行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースで6連覇を目指し臨む。

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2012年に現行の世界耐久選手権に復帰して以来、9回行われた富士戦で、直近の5連勝を含む8勝を挙げており、TGRにとってのホームコースである富士は、チームにとって最も好成績を残しているサーキットでもある。

    東京の西方約100kmに位置し、長い歴史を持つ富士スピードウェイは、TGRとGR010 HYBRIDにとってのホームコース。GR010 HYBRIDのハイブリッド・パワートレーンは、富士スピードウェイ近郊に位置するトヨタ自動車の東富士研究所で設計、開発、及び、組立が行われている。

    全7戦で競われているWEC2023年シーズン、TGRは今季5勝目を目指し、この「ホーム」富士で勝利することでTGRは5シーズン連続でのマニュファクチャラー世界チャンピオンを決められる可能性がある。TGRは目下ハイパーカークラスのライバルであるフェラーリに対し、26ポイント差でリードしており、富士戦後でさらに13ポイント差をつけることができれば、最終戦を待たずしてタイトルが決まる。

    ドライバーズチャンピオン争いは、数字の上では上位6台が残り2戦でタイトル獲得の可能性を残しているが、事実上、TGRの7号車と8号車にフェラーリの2台を加えた4台のドライバーによる争いとなっている。その差は僅差のため、ドライバーズチャンピオンは11月4日(土)に決勝を迎える最終戦バーレーンまで決まることはないが、今大会富士での結果は、もちろんタイトル争いにおいて非常に重要なポイントとなる。

    前戦モンツァ6時間で勝利を飾った小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、この勝利でランキング2位へと浮上し、タイトル争いに戻ってきた。ランキング首位につけるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車に対し、7号車は23ポイント差で追う形となっている。

    今大会には、TGR2台のGR010 HYBRIDに加え、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そしてポルシェといった総勢12台のハイパーカーがエントリー。現行WECにおける富士6時間では最多となる、プロトタイプレーシングカーによる攻防戦が、熱狂的な日本のモータースポーツファンの皆様の前で繰り広げられることとなる。

    今季WECが開催されるサーキットの中で最も1周が短いにも関わらず、ストレートは1.5kmの長さを持つ富士スピードウェイでの、大迫力のハイパーカーによる走行は、8日(金)の2回の90分間の練習走行でその姿が日本のファンの皆様の前で披露されることになる。9日(土)の午前中に1時間の最後の練習走行を経て、スターティンググリッドを決定する予選を実施。6時間で争われる決勝レースは、10日(日)午前11時にスタートが切られる。

    トヨタ 富士6時間 WEC(FIA 世界耐久選手権)チャンピオン獲得へ向け、ホーム「富士」での6連覇を目指す

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    チームの誰もがホームでのレースと、いつも支えてくれている日本のファンの皆様、トヨタの仲間やパートナーの皆様の前でレースを戦うことを楽しみにしています。ル・マンを終えた今、我々にとって次に重要なのは、これまでも強さを見せてきた富士で勝つことです。ハイパーカーの争いは激しさを増していますが、それを勝ち抜き、富士での勝利記録を伸ばすことが目標です。ファンの皆様が期待している、多くのマニュファクチャラーによる素晴らしいバトルが繰り広げられるはずです。我々は前戦、フェラーリの地元であるモンツァで勝つことができたので、当然彼らは我々のホームでのリベンジを狙ってくるでしょう。全てを正しく進め、ミスすることなく、上位で争えるよう努力を続けます。今季も残り2戦となり、チャンピオン争いにおいても重要なレースなので、全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ホームレースは常に特別で、シーズンの真のハイライトでもあります。我々はライバルと違い、富士で多くの経験を積んできているので、走行初日の金曜日から優位に進められるはずです。富士において過去には天候が重要なファクターとなったこともありましたが、(昨年に引き続き)例年よりやや早い季節の開催となるので、週末を通してドライコンディションで戦えることを望んでいます。モンツァでの勝利によって、我々の7号車もチャンピオン争いに復帰することができたので、この勢いで富士も戦いたいと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    日本でのレースは最高です。日本のファンの皆様の熱狂ぶりは誰もが知っており、全てのドライバーにとって信じられないような経験になりますが、特に我々TOYOTA GAZOO Racingのドライバーには格別です。ここ数年、チームは富士で素晴らしい結果を残してきていますし、もちろんホームレースでの勝利はとても重要なので、この週末は全てを尽くして戦います。GR010 HYBRIDは富士との相性が良いはずですが、ハイパーカークラスのパフォーマンスは非常に接近しているので、エキサイティングなバトルになるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    富士6時間は毎年楽しみにしているレースですし、個人的にもとても楽しんでいます。富士では4勝しており、多くの素晴らしい思い出があります。日本のファンの皆様や、我々のプロジェクトを遠くから支援してくれているパワートレーン開発エンジニアやトヨタの関係者に会える特別な場所でもあります。多くの皆様にGR010 HYBRIDが活躍しているのを見ていただける唯一の機会なので、チーム全員、良いパフォーマンスを見せるべく張り切っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々のホームレースである富士スピードウェイに、両チャンピオン争いでリードして向かえられるというのは素晴らしいことですし、この週末は好結果を得てタイトル争いをさらに確実なものにすることが目標です。モンツァではハイパーカーバトルがいかに接近したものであるか、そして、わずかなミスが大きく結果に響くということもわかっていただけたと思いますし、それだけに我々は最高の状態で臨む必要があります。特にフェラーリは今シーズンを通して非常に速いので、間違いなく富士でも素晴らしいバトルになると思いますが、それも望むところですし、立ち向かう準備はできています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    富士スピードウェイはチームにとってのホームレースであると共に、私自身にとっても母国レースであり、勝利への想いには特別なものがあります。私個人としては、富士では今年3度目のレースになりますが、スーパーフォーミュラで戦ったこれまでの2戦は表彰台の中央に立つことができなかったので、3度目の正直になることを願っています。昨年は好きなサーキットの一つでもある富士で、母国ファンの皆さんの前で勝つことができて、最高の気分でしたし、今年もまた同じ気分を味わいたいと思っています。GR010 HYBRIDを日本のファンの皆様に見ていただけるのは素晴らしいことですし、この週末もたくさんの応援を楽しみにしています。忘れられないレースをお見せしたいと思います。

  • トヨタ、F1風洞契約終了もマクラーレンF1チームとの関係を継続へ

    トヨタ、F1風洞契約終了もマクラーレンF1チームとの関係を継続へ

    トヨタのモータースポーツ部門は、風洞契約の終了が間近に迫っているにもかかわらず、近い将来マクラーレンF1チームとの協力関係を継続する見込みだ。

    マクラーレンは今月、ウォーキングのファクタリーに新設した自社製の新型風洞に切り替える予定で、ケルンにあるトヨタ・ガズー・レーシング・ヨーロッパ(TGR-E)の施設を使用してきた12年間のパートナーシップに終止符を打つ。

    マクラーレンはもともと2010年にトヨタの旧F1風洞を使い始め、以来マクラーレンのすべてのF1マシンの設計に貢献してきた。

    風洞の変更によってマクラーレンがケルンの施設を使用することはなくなったものの、トヨタはこれで提携が終わるとは考えていない。

    TGR-Eのマネージングディレクターを務めるロブ・ルーペンは「私たちのドアはマクラーレンに対してオープンなままです。我々は、彼らが新しい風洞で成功することを祈っているます。マクラーレンがTGR-Eに求めるサービスや、彼らのエンジニアがケルンに滞在する頻度も当然変わってきますが、私たちはオープンな対話を行い、彼らの開発プログラムに新しい風洞を組み込むプロセスにおいて建設的な役割を果たしています」とコメント。

    「今回の活動で、TGR-Eがトップレベルのエンジニアリング・プロジェクトにいかに長期的な価値を付加できるかを明確に示すことができたと思います。今後もマクラーレンのような革新的な企業をサポートしていきたいと思っています」

    マクラーレンがケルン風洞を初めて利用したのは、トヨタF1チームがグランプリレースから撤退した翌年の2010年だった。2011年のレースで優勝したマクラーレンMP4-26の開発に初めて使用され、今年のMCL60までずっと使用されてきた。

    マクラーレン F1

    この関係は、風洞の使用だけでなく、研究開発や生産能力の活用も含めて、長年にわたって大幅に拡大した。マクラーレンはまた、トヨタのファクトリー内に専用の作業エリアを設け、独立したデータシステムとウォーキング工場へのリンクを設置していた。

    両者はまた、風洞の使用期間中、風洞が最先端の技術で開発され、維持されるように協力し合った。

    マクラーレンのチームプリンシパルであるアンドレア・ステラは、トヨタの協力は賞賛に値するものだと明言した。

    「TGR-Eのサポートは、私たちの成功にとってかけがえのないものです」とステラは語った。

    「マクラーレンチームと、この施設のスタッフとの間には良好な協力関係が築かれており、TGR-Eのアディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)能力やその他の施設は、我々のマシンの開発プロセスにとって不可欠です」

    「マクラーレンに大きな効率性を提供し、チーム内で建設中の新体制と整合する現場での風洞の試運転に向けて前進する中で、TGR-E風洞で行われた作業が過去のチームの進歩に役立ったことを認識しており、この期間にわたるTGR-Eの貴重なサポートに感謝します」

    ルーペンは、トヨタ自身も長年にわたってマクラーレンの成功の一端を担えたことを嬉しく思っていると付け加えた。

    「これほど長い間、マクラーレンのF1ストーリーの一翼を担えたことを誇りに思います」とルーペンは説明した。

    「TGR-Eとマクラーレンの従業員がこの関係を成功させるために懸命に働いてきたのと同様に、信頼関係を築き、12年間も一緒に仕事をしてきたことは、私たち2つの組織間の相互尊重の表れです。私たちは、マクラーレンがこの間、私たちのために尽力してくれたことに心から感謝しています」