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  • トヨタ:SUPER GT 2016年 第4戦 SUGO プレビュー

    トヨタ:SUPER GT 2016年 第4戦 SUGO プレビュー

    7月23日(土)、24日(日)の両日、宮城県柴田郡村田町に位置するスポーツランドSUGOでSUPER GTの第4戦「SUGO GT 300km RACE」が開催される。

    昨年は9月後半に第6戦として行われたSUGOラウンドだが、今年は2014年以前と同じ、7月の開催に戻った。第3戦のオートポリスラウンドが中止となったことで、ゴールデンウィークの第2戦以来、約2ヶ月半ぶりのSUPER GT開催となる。

    SUGOでは6月半ばに合同テストが行われた。LEXUS RC Fはこのテスト2日間の総合でトップ2を占めるなど好調ぶりを示しており、活躍に期待がかかる。また、この第4戦SUGOから2週間のインターバルで第5戦富士、そして3週間空けて第6戦鈴鹿と、真夏の3連戦が待ち構えている。この3連戦の初戦となるSUGOラウンドは、シーズン中盤の戦いを占う意味でも重要な一戦となりそうだ。

    東北の山間に位置するテクニカルコース
    舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の南側山間部に位置し、ロケーションを上手く利用したアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。高低差は約70m。

    バックストレートまでの前半はテクニカルなセクション。バックストレートを下って馬の背コーナーをクリアした先は、中高速コーナーが続き、最終コーナーからメインストレートへは、10%勾配という急な上りの名物コーナー。レーシングカーがその大馬力を見せつけるかのように一気に駆け上ってくるシーンは大迫力だ。観客席からも比較的近く、迫力の走りを身近に味わえる。

    1周3.704kmと短く、比較的コース幅が狭いこともあり、特に出走台数の多いSUPER GTでは周回遅れの処理もレースを左右する重要な要素となる。コース幅やアップダウン、そして山間部ならではの天候の変わりやすさなどからアクシデントも多く、「魔物が住む」と言われるコースでもある。

    東北の自然や味覚を存分に味わえる
    自家用車、レンタカーであれば、東北道の村田インターからわずか15分と、アクセスは容易。北側からのアクセスなら仙台南インターでもそれほど時間はかからない。

    近郊には駅がないため、公共交通機関でのアクセスの場合は、JR仙台駅西口から出ている、宮城交通の臨時バスを利用することになる。空路の場合は仙台空港から仙台駅へのバスもあるが、空港の方がサーキットに近いので、直接タクシーで行ってしまうのも手だ。

    宿泊などは、東北最大の都市、仙台が近いのでそちらを利用するのが便利。自然を満喫するなら蔵王周辺の温泉や、日本三景の一つである松島との観光を組み合わせるのもいいだろう。仙台名物の牛タンや三陸の海の幸など、グルメも楽しみたい。

    事前のテストではLEXUS RC Fが1-2。
    得意のSUGOで今季初勝利を目指す

    昨年のSUGO大会は、秋開催ということでウェイトハンデの重さもあり、LEXUS RC F勢は4位、5位フィニッシュという結果に終わった。しかし、LEXUS RC Fのデビューイヤーとなった2014年のSUGOでは1-2フィニッシュを飾っており、コースとの相性は悪くない。

    今年ここまでの2戦では、LEXUS RC F勢は未勝利ながらも、ジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM’S RC F 37号車が2位、3位と連続表彰台でランキング2位につけている。今季、SUPER GTとかけ持ちでELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)に参戦している平川は、初出場となったル・マン24時間レースでは自身の担当で首位を走るなど好走を見せたが、チームメイトのクラッシュにより無念のリタイア。しかし、ELMSでは、第2戦で勝利、7月17日に行われたばかりの第3戦でも勝利と勢いに乗っており、直前のスーパーフォーミュラ富士ラウンドで好走を見せたロシターとのコンビは、やや重いウェイトハンデをものともしない走りを見せてくれるはずだ。

    目下37号車に続くランキング3位につけるのは、前戦富士で3位表彰台を獲得したヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車。SUPER GT参戦2年目にして初表彰台を獲得したコバライネンと、2014年にここSUGOで勝利を挙げている平手にとって、次の目標はもちろん表彰台の頂点だ。

    ランキング5位、6位につける大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR RC F 6号車、伊藤 大輔/ニック・キャシディ組 au TOM’S RC F 36号車の2台も期待は大きい。伊藤と大嶋は2012年にSUGOで勝利、カルダレッリも2年連続2位と、SUGOは得意としており、ウェイトハンデがそれほど重くないことからも優勝争いに絡んでくるだろう。

    そして、前戦富士で上位を争いながらも、まさかの燃料切れでレースを終えた立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車は、6月のテストで最速タイムをマークしており、ウェイトハンデの軽さも相まって、今大会優勝候補の筆頭と言えそうだ。

    また、関口 雄飛/国本 雄資組 WedsSport ADVAN RC F 19号車もテスト2番手と好調。直前のスーパーフォーミュラでファイト溢れる走りを見せ、初表彰台獲得を果たした関口と、不運なトラブルでレースを終えるも速さを見せた国本のファイティングスピリット溢れる走りに期待したい。

  • トヨタ:WEC 2016年 第4戦 ニュルブルクリンク6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC 2016年 第4戦 ニュルブルクリンク6時間レース プレビュー

    トヨタにとって衝撃的な幕切れとなったル・マン24時間レースから約1か月、FIA世界耐久選手権(WEC)は第4戦ニュルブルクリンク6時間レースを迎える。

    TOYOTA GAZOO Racingはル・マンでの雪辱を果たすべく、もう一つのホームレースとなるニュルブルクリンクで今季初勝利を目指す。

    ル・マン24時間レースでは、TS050 HYBRID #5号車がチェッカーフラッグまであと数分というところで、痛恨のメカニカルトラブルにより、ほぼ手中にしていた初勝利を逃すこととなった。

    しかし、速さではライバルのポルシェとアウディに決して引けを取らないことを証明した。

    この週末にWEC第4戦が行われるニュルブルクリンク・サーキットは、チームの本拠地であるドイツ・ケルンから車で1時間ほどの場所にあり、ル・マンでの悪夢を振り払い、心機一転、勝利を目指すのに最高の舞台と言える。

    中嶋一貴とアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの駆る#5号車は今シーズン運に恵まれないレースが続いており、ドライバーズランキングにおける現在のポジションは、実際の競争力やパフォーマンスを反映したものとは言えない。今週末のWEC第4戦での目標はこの不運を断ち切って表彰台に上ることだ。

    小林可夢偉とステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#6号車はル・マン24時間レースで2位フィニッシュを果たしたことで、ドライバーズランキングでも上位を争っている。#5号車同様に、シーズン初勝利を目指し第4戦に挑む。

    今週末のレースには、ル・マン24時間レース用に開発された低ドラッグ空力仕様ではなく、ストレートの距離が短く、タイトなコーナーをもつニュルブルクリンクに合わせた超ハイダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDが投入される。

    ケルンのトヨタモータースポーツ有限会社(TMG)の風洞で開発された新しい空力仕様は、最高速性能と引き替えにより強力なダウンフォースを生み出し、これが、これからのシーズン後半戦へ向けたパッケージとなる。

    7月22日(金)に行われる公式練習走行では、5.137kmのニュルブルクリンク・グランプリコースにおいて新しい空力仕様の検証とそのセッティングが進められる予定。尚、サーキットに関しては、今シーズンからヴィードル・シケインがよりタイトに変更されている。

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表
    前戦ル・マンの無念は一旦胸中に収め、前を向いて進みたいと思います。ファンの皆様をはじめ、関係者やライバルメーカーの方々にはこれまでに多くの温かい励ましの言葉を頂き、心から感謝を申し上げます。モータースポーツチームとして、改めてレースをしたい、戦いたい思いで一杯であり、モチベーション、チーム力ともこれまで以上に高まっています。よってニュルブルクリンク6時間レースは再度パフォーマンスを示す絶好の機会になると思います。またケルンのTMG社員など大勢の応援がもらえるこのレースは、我々にとってはホームレースと言えるイベントです。昨年は、とても多くの観客の皆様にも声援を頂きました。今年も、グランドスタンドを埋めつくす皆様の前で勝利に向かって戦うことが出来るものと確信しています。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車)
    ル・マンからあまり間を空けずにレースに戻ることが出来るのは嬉しいことです。例年WECはル・マンのあと長い夏休みとなっていましたが、1か月でシリーズが再開するのは我々にとって歓迎すべき状況です。ル・マンでは我々の真の強さを証明出来たので、今週末も同様に戦えると思っています。ニュルでのレースには、ケルンからチームの仲間が、大勢応援に駆けつけてくれます。特にあのル・マンのあとだけに、彼らに好結果をもって応えるべく、士気は高まっています。チームの仲間は、懸命な努力を続けてくれています。このレースは彼らの働きに報いる絶好のチャンスです。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車)
    ル・マンが残念な結果に終わっただけに、これまでにないほど雪辱に燃えています。ニュルブルクリンク・サーキットはとても楽しいコースで、これまでと同じように、我々のTS050 HYBRIDがここでも競争力があることを願っています。チームのホームレースで勝利を目指し戦えることは大きな励みとなるでしょう。ケルンから応援に来てくれる多くの仲間の前でのレースは特別です。その素晴らしい雰囲気とチームスピリットは、この週末のレースに大きな力をもたらしてくれるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車)
    あのル・マンからすぐにレースに戻れるのは気分的に良いことで、ニュルブルクリンクでの第4戦をとても楽しみにしています。我々は再び勝利を争えると思っていますし、シーズンの前半戦を良い流れで締めくくるためにも好結果を目指します。今季これまでの3戦中、2戦でレース終盤までリード出来たことは大きな自信に繋がっており、ニュルブルクリンクでも同様の好パフォーマンスを見せられると思っています。ル・マンの結果を受け入れるのが困難なのは我々全員同じですが、それはもう胸にしまい、シーズン残りのレースを見据えて戦う時期に来ています。何としても今季初勝利を狙って行きます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車)
    個人的にはニュルブルクリンクでここ数年間レースを行っていませんが、フォーミュラカーでは何度か良い結果も得ており、LM P1-Hカーでの初のニュルブルクリンクを楽しみにしています。我々のTS050 HYBRIDは充分に上位を争える速さがあると思っていますので、表彰台の一番上を目指します。このレースにはダウンフォースを増強した空力仕様を投入することになり、最高のパフォーマンスを引き出すべくハードワークが必要です。チームはル・マンのパッケージでも素晴らしい仕事をしてくれ、今週末も再び良いレースが戦える自信があります。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車)
    ル・マンで我々は素晴らしい仕事をやり遂げ、昨年と比べて大きな進歩を果たしました。今の我々にとって最も重要なのは、ライバルと戦える位置に戻れたということです。今の我々の目標はレースに勝つ事、そして世界チャンピオンのタイトル争いです。ル・マンのあとに長い休暇がないのは良いことだと思っています。ニュルブルクリンクのコースは大好きですし、我々には競争力の高いTS050 HYBRIDがあります。この週末のレースを心待ちにしており、戦う準備は出来ています。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #6号車)
    ニュルブルクリンクは最高のコースで、レースを戦うのを本当に楽しみにしています。ハイダウンフォースサーキットなので、どのチームのパッケージが適しているのか、とても興味があります。我々も改良したパッケージを持ち込みますので、ル・マンのような良いペースで戦えることを望んでいます。#6号車はドライバーズ選手権を争っており、着実にポイントを獲得してタイトルを狙いにいきます。昨年のニュルブルクリンクでの雰囲気は最高でした。我々にとってもう一つのホームレースで、多くのファンやチームの仲間を前に戦えるのを楽しみにしています。

  • トヨタ:スーパーフォーミュラ 2016 第3戦 富士スピードウェイ プレビュー

    トヨタ:スーパーフォーミュラ 2016 第3戦 富士スピードウェイ プレビュー

    約2ヶ月という長いインターバルを経て、いよいよ来週末、7月16日(土)〜17日(日)には、全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第3戦が富士スピードウェイで開催される。

    例年、この時期は、まだ梅雨明け前。だが、今年は7月に入ってから、各地で猛暑を観測する一方、急激に冷え込む日もあるなど、非常に不安定な天候が続いている。

    特に、関東では、急激な暑さになったかと思えば、そこにゲリラ豪雨が襲ってくるという状況なども発生している。1週間後の天候がどうなるか、ハッキリ分からないだけに、レースの行方も予測は難しい。

    ただし、どのような気候だったとしても、鍵となってくるのは、今季から採用されたヨコハマタイヤをいかに上手く使いこなすか。どのドライバーも、気温が高くなった時に、このタイヤを装着して走行したことはまだないため、これまでの富士用セットアップで走った時に、同じフィーリングを得られるかどうかというのは、未知の領域だ。

    もし気温が低くなったとしても、読めない部分は多い。富士スピードウェイでは、シーズンオフのテストが行われていないからだ。これまでテスト、レースが行われてきたのは、ハイダウンフォース仕様で走らせる鈴鹿サーキットと岡山国際サーキット。その2つのサーキットでも、昨年以上にタイヤに上手く荷重を載せなければ、好タイムを刻むことは難しかった。

    そうしたサーキットと比べて、ダウンフォースを削っていく富士では、足回りのセットアップをさらに煮詰めて、タイヤからグリップを引き出さなければならないのだ。テスト時期や春先と比べれば、空気密度が低く、元々ダウンフォースも少なくなるため、短い時間でコンディションに合わせ込むチーム力が求められる。

    一方、ドライバーたちにとっては、ようやくフォーミュラカーのコクピットに戻れるということで、心弾む週末でもある。ここまでの2戦で、上位につけているドライバーたちはもちろん、納得の行く成績が出ていないドライバーたちも、“夏場に巻き返しを図る”という強い決意で富士に戻ってくる。

    中でも、開幕戦、第2戦と、余りにも不本意な結果に終わり、勝利に向けての闘志を燃やしているのが、ITOCHU ENEX TEAM IMPULのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラだろう。オリベイラは、開幕戦の決勝で、非常に力強いレースを見せたものの、予選Q1でのスピンによる下位グリッドからのスタートが響いてノーポイント。第2戦では、フロントロウを獲得していたにも関わらず、決勝はセーフティーカーラン中に電気系トラブルに見舞われリタイヤしているのだ。

    その悔しさを跳ね返すためにも、富士では優勝が欲しいところ。ITOCHU ENEX TEAM IMPULは例年、夏場の富士ともてぎで強い。今回もそれと同様の結果が出せるのか、注目だ。

    また、オリベイラと同様、ここまで納得の行く結果を出せていないのが、VANTELIN TEAM TOM’Sのアンドレ・ロッテラーと中嶋一貴。これまで何年もタイトル争いの中心人物となってきた2人だが、今季は開幕戦、第2戦ともに、揃って予選Q3に進めないという想像できなかった程の波乱の展開となっている。ドライバー2人の声を聴くと、開幕前のテストでは何も問題がなかったということだが、シーズンが始まってからはニュータイヤでのピークグリップを上手く使い切れていないと言う。今回の富士では、その点を改善できるかどうかに注目だ。

    また、現在使用しているタイヤは、決勝での「安定性」と「持ち」が良い。完全ドライの場合は、タイヤに過酷と言われている富士でも、無交換が主流になると見られている。そうなると、ピット作業での逆転は難しく、予選から上位争いをしなければ、優勝や表彰台獲得は遠のくのだ。ITOCHU ENEX TEAM IMPUL同様、VANTELIN TEAM TOM’Sも富士は得意としているだけに、巻き返しに期待がかかる。

    これは、SUNOCO TEAM LEMANSも同様。特に、開幕からの2戦は、小林可夢偉が苦しい戦いを強いられているが、そろそろ上位進出を果たしたいところだろう。

    一方、ここまでランキングトップを維持しているのは、開幕戦をポール・トゥ・ウィンで制したTEAM無限の山本尚貴。だが、山本も、第2戦では予選6番手と、抜群の仕上がりだったわけではない。そういう意味では、まだ“余裕がある”という状況ではなく、今回の富士からさらに気を引き締めて臨むことになるだろう。同じホンダエンジンユーザーのDOCOMO TEAM DANDELION RACINGやNAKAJIMA RACINGなども、常に上位を争えるポテンシャルを見せているだけに、侮れない存在だ。また久々に揃って表彰台に立った塚越広大と伊沢拓也のREAL RACINGも然り。この勢いを持続するためにプッシュしてくることは間違いない。

    さらに、今年もいよいよ本調子を発揮してきているのが、ディフェンディング・チャンピオンのP.MU/CERUMO・INGING 石浦宏明。開幕戦では予選の不運もあり、上位進出はならなかったが、第2戦ではキッチリPPをゲット。チームメイトの国本雄資も、開幕からの好調を維持して、ここまでランキング2位につけている。流れや勢いではなく、ここまでの戦いを見る限り、P.MU/CERUMO・INGINGの力は本物。いち早くヨコハマタイヤの特性を掴んだのではないかとも見られている。ホームコースの富士で、ランキングトップの山本に迫れるかどうかというのも、見所のひとつだ。

  • 【動画】 トヨタ:2016 ル・マン24時間レース レビュー

    【動画】 トヨタ:2016 ル・マン24時間レース レビュー

    トヨタが、2016 ル・マン24時間レースを振り返るレビュー動画を公開した。

    中嶋一貴がステアリングを握るトヨタの5号車は、23時間57分までトップに立っていた。しかし、その数分前、“ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合”によってマシンはパワーを喪失。あと一歩のところで悲願の優勝を逃した。

    日本だけでなく、世界中のモータースポーツファンに衝撃と感動を生んだシーンを含めて、トヨタが2016年のル・マン24時間レースを振り返った。

    2016 Le Mans 24 Hours Review

  • トヨタ、86をマイナーチェンジ

    トヨタ、86をマイナーチェンジ

    トヨタは、86をマイナーチェンジし、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて、8月1日に発売する。

    トヨタは、より多くの人にクルマの楽しさを味わっていただくため、また、クルマファンを拡大していくため、「もっといいクルマづくり」に取り組んでいる。その取組みの中で、トヨタはモータースポーツ活動を、クルマの持つ「夢」や「感動」をお客様にもたらす大切なものと位置付け、TOYOTA GAZOO Racingを通じて、人を鍛え、クルマを鍛える活動に邁進している。

    2012年に発売した86は、ニュルブルクリンク24時間耐久レースや、お客様自らが参加し楽しむ競技の86/BRZレースやラリーなど、さまざまなモータースポーツで活躍。86を通じて、お客様の笑顔をいただいてきた。

    また、86は、ドライバーの感覚ひとつで思いのままに取り回せる“手の内感”や操る楽しさを体感できる『直感ハンドリングFR』をコンセプトに開発。世界唯一の水平対向エンジン(D-4S)・超低重心FRパッケージを採用することにより、従来のスポーツカーとは別次元の走りの楽しさを追求。クルマが本来持つワクワク感をお客様に提供することで、クルマ好きのお客様に愛用いただいてきた。

    今回のマイナーチェンジでは、「スポーツカーとしてのさらなる深化」をキーワードに開発。より「走り」に特化した86を実現することで、スポーツカーファンのさらなる獲得を目指す。

    現在、86の開発を担当している多田哲哉チーフエンジニアは、「ニュル参戦からフィードバックされた技術を中心にすべてを見直し、何度も世界の様々な道で鍛え直すことで、一つひとつのアイテムをつくり込みました。新型86は、ハンドルを握って走り出した瞬間から、その深化を誰もが実感できるクルマに仕上げております」と語った。

    TOYOTA 86

  • トヨタ、ル・マン24時間でのトラブルの原因を発表

    トヨタ、ル・マン24時間でのトラブルの原因を発表

    トヨタは、ル・マン24時間レースで5号車に発生したトラブルの原因を発表した。

    ル・マン24時間レースの最終盤、TS050 HYBRID #5号車を襲ったトラブルは、ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合によるもので、これにより、ターボチャージャーの制御が失われた。

    不具合発生時、原因が特定されていない段階で、低下したエンジン出力を回復させるべく制御系の設定変更が試みられた。結果的には#5号車はファイナルラップを走り切ることが出来る状態となったものの、その対応には時間がかかり、規定されている6分以内にファイナルラップを終えることが出来なかった。

    このトラブルの真因については現在ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)にて詳細を調査中。

    尚、今回の原因が、第2戦スパ6時間レースでのエンジントラブルとは無関係であることは明らかとなっている。

    今後、同様のトラブルの再発防止のため、TMGで徹底的な原因究明調査を進められている。

  • トヨタ、ル・マン24時間の5号車のトラブルの原因はまだ調査中

    トヨタ、ル・マン24時間の5号車のトラブルの原因はまだ調査中

    トヨタは、先週末のル・マン24時間レースで土壇場で勝利を逃すことになったテクニカルトラブルの原因をまだ特定していない。

    トラックでの最初の調査では、中嶋一貴が運転中の5号車が残り5分で減速した理由については明らかにならなかった。

    トヨタのチーム広報は「突然パワーの低下に見舞われました。我々はまだ以前に経験していない問題の正確な原因を調査します」と述べた。

    「完全なアップデートは追って公表します」

    トヨタのトラックは、火曜日の朝にル・マンからケルンの本部へと向かった。

    トヨタの5号車は、残り5分までポルシェに1分以上のリードを築いていたが、最終ラップでスタートフィニッシュストレートでストップ。再び動き出したものの、規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。

  • ポルシェ、トヨタに敬意 「パフォーマンスは感動的だった」 / ル・マン24時間

    ポルシェ、トヨタに敬意 「パフォーマンスは感動的だった」 / ル・マン24時間

    2016年のル・マン24時間レースの勝者となったポルシェは、残り数分に非情なトラブルに見舞われたトヨタのパフォーマンスが「感動的だった」と敬意を表した。

    トヨタとポルシェは終始トップ争いを展開。ラスト2時間ではトヨタの5号車がおよそ30秒のリードを維持しており、勝利は確実と思われた。

    ポルシェは、残り15分でパンクによって2号車がピットインを強いられたことで中嶋一貴に1分以上のリードを許しており、その時点では敗北を受け入れていたと認めている。

    しかし、トヨタは残り6分の段階でパワーを失い、最終ラップのスタートでニール・ジャニに勝利を手渡すことになった。

    ポルシェのLMP1担当副社長を務めるフリッツ・エンツィンガーは「まず、今回のレースでトヨタが見せた感動的なパフォーマンスに対して敬意を払いたいと思います」とコメント。

    「彼らとは素晴らしい戦いができました。フィニッシュ直前まで、私達は2位になるだろうと思っていましたが、突然にル・マン2連勝を獲得することになりました」

    チーム監督のアンドレア・ザイドルもトヨタへの同情を示したが、レースを通して厳しいプレッシャーをかけ続けたことも優勝に繋がったと考えている。

    「まず、ケルンの仲間であり友人であるトヨタの無念をお察しします」とアンドレア・ザイドルはコメント

    「このような偉大なレースでの優勝を最終ラップで逃すことは、どんなに手強いライバルにも起こって欲しくないことです」

    「しかし、モータースポーツでは最後まで何が起きるかわかりません。これこそ私達がこのスポーツを愛して止まない理由でもあります」

    「激しい戦いの末に得た勝利です。私達は、トヨタにプレッシャーをかけ続け、レース全体を通じて全力を出し切りました」

    「また、ドライバー達もよく頑張りました。トップの入れ替わりが激しいレースでもありました」

    ポルシェのドライバーたちも、トヨタに同情を示している。

    2号車でポールポジションを獲得したニール・ジャニは「トヨタのドライバー達の気持ちを考えると悲しくなります」とコメント。

    「レーシングドライバーであれば誰でも、それがどのようなものか痛いほどわかると思います」

    元F1ドライバーのマーク・ウェバーは「今日トヨタに起こったことは受け入れ難く、残念なことです」と語り、ティモ・ベルンハルトは「トヨタチームの皆さんは残念でした。あのような形での敗退は残酷です」と述べた。

  • トヨタ:5号車が残り2周で無念のトラブル / ル・マン24時間

    トヨタ:5号車が残り2周で無念のトラブル / ル・マン24時間

    トヨタは、#5号車が23時間55分まで手中に入れかけていたル・マン24時間初勝利を、チェッカーフラッグへ1周を残し、まさかのトラブルで逸した。#6号車が2位表彰台を獲得したものの、チームにとっては悔しい24時間レースの幕切れとなった。

    レースを通して首位を争った2台のTS050 HYBRIDは、残り3時間の時点で同一周回の 1位と3位を走行。トヨタのル・マン24時間レース初勝利へ向けて順調にレースを戦っていた。

    #6号車は夜間の接触とスピンに起因する不具合を修復すべく正午過ぎにピットイン。10分弱を要したが、3位のポジションを守ってレースに復帰した。

    これで優勝争いは#5号車とポルシェ#2号車の一騎打ちとなった。最後の3スティントを担当すべくステアリングを握った中嶋一貴が、2位のポルシェとの30秒の差を保ちながら周回を重ね、残り3周でポルシェ#2号車が緊急ピットイン。その結果、1分半へと差は広がり、#5号車の初勝利は安泰かと思われた。

    しかし、チェッカーフラッグへ残り5分ほどで#5号車がまさかのスローダウン。ファイナルラップへと向かう最後のストレート上でストップ。なんとか走行を再開した#5号車だったが、規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。

    24時間レース最後の数分で勝利を逃すこととなったTOYOTA GAZOO Racingは、#6号車が2位表彰台を獲得。26万人の大観衆の祝福を受けた。

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表:
    昨年から今回のル・マン24時間レースに向けて必死に努力を重ねて来たチームをとても誇りに思います。また、トヨタ東富士研究所、ケルンのTMG関係者の方々には深く感謝を申し上げます。昨年の雪辱を果たすために皆が短時間で競争力のある新型シャシー、パワートレーンを開発して来たことには胸が熱くなりました。我々はチーム一丸となって今年もル・マン24時間レースに臨みました。今日の結果については言葉に表すことが出来ません。一言で言えば“無念”かもしれませんが、我々は勝利の固い決意の元に、更に強くなってここに戻って来ることを誓います。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車):
    まず、チームの皆に有り難うと言いたいと思います。TS050HYBRIDは運転しやすく、すべては上手行っていました。レースの終盤、僅か20秒後ろをポルシェ#2号車が追い上げて来ましたが、上手くペースを作ることが出来、心配はしていませんでした。しかし、2周を残したところで万事休す。トロフィーを手にすることが出来なくなりました。最終周に、私がTS050 HYBRIDで走リ出すとマーシャルやファンはとても暖かく迎えてくれて、感情が高ぶるのを覚えました。来年こそトロフィーを獲得しに帰って来ます。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車):
    困難なレースでしたが、こんな終わり方になるとは思いもしませんでした。映画の脚本だとしても、こうは書けないと思います。結果を受け入れるのは、とても辛いものでしたが、強くなって帰って来るしかないと思います。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車):
    今日の状況を的確に表す言葉は見つけられません。我々はレースをコントロール出来ていましたし、勝利は目前でした。ル・マンは最も重要なレースだからこそ、こういう結果になるとは、受け入れられるものではありませんでした。完璧な準備をして来てこの結果ですから、チームはとても落ち込んでいますが、我々は来年の勝利に向けてスタートを切らなければなりません。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車):
    残念ながら2位という結果は、望んでいたものではありません。我々は勝つためにここに来ているので、満足はしていません。TS050 HYBRIDの高いパフォーマンスを証明し、決勝レース中のファステストラップもマーク出来ました。#5号車についてはドライバー、スタッフ、エンジニアの悔しさはとても良く分かります。彼らは序盤のトラブルを克服して上位争いに復帰し、勝利に値するレースを戦いました。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車):
    首位を走行しながら、#5号車がゴール目前にして勝利を逸するなど、とても考えられませんでした。どんなに酷い悪夢でもここまでではないでしょう。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。TS050 HYBRID は充分に速く、20時間にわたってレースをリード出来ました。我々には良いペースで走れる速いクルマと強いチームがあるということを示せました。しかし、レースは信じられない結末で終わってしまいました。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #6号車):
    #5号車のことを考えると2位を獲得したと言っても複雑な気持ちです。今日は素晴らしいTS050 HYBRIDを自在に乗りこなしていました。彼らがどれほど落胆しているか、気持ちはとても良く分かります。我々はレースの大半で上位を争えたので、車両のパフォーマンスを示せたという点では、良いレースでした。1台が表彰台に上れたことは良かったのですが、我々はもっと良い結果を望んでいました。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    22時間経過時点(中嶋一貴): 1位 351周
    23時間経過時点(中嶋一貴): 1位 368周
    最終結果: 失格、384周, ピットストップ28回、ファステストラップ: 3分22秒495

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    22時間経過時点(ステファン・サラザン): 3位 348周
    23時間経過時点(ステファン・サラザン): 3位 364周
    最終結果: 2位、381周, ピットストップ28回、ファステストラップ: 3分21秒445

    関連:ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利

  • ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利

    ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利

    第84回ル・マン24時間レースは劇的な幕切れとなった。

    6月18日(土)午後3時にル・マン24時間レースがスタート。スタート直前の強い雨により、セーフティカーの先導で約50分、7周の後に本格戦を開始。トヨタの2台と昨年の王者ポルシェとの三つ巴の首位争いを展開された。

    レースは終盤までトヨタの#5号車が完全にレースを支配していた。しかし、残り6分、トヨタ TS050ハイブリッドにマシントラブルが発生。ドライバーを務める中嶋一貴の「ノーパワー、ノーパワー」と無線で悲痛な叫び声を挙げ、残り3分でホームストレート上でマシンをストップ。ポルシェの#2号車にトップの座を譲ることになった。

    優勝は、ポルシェ #2号車(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ)。ポルシェはル・マン24時間レース2連勝を成し遂げた。

    2位はトヨタ #6号車(ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉)、3位にはアウディ #8号車(ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス)が続いた。

    トヨタ #5号車は規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。

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