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  • トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1レポート

    1月23日(木)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロがモナコで開幕。フランス南部の山岳地帯で3本のナイトステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合8位につけた。

    また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合9位につけている。

    2025年シーズンのオープニングラウンドとなるラリー・モンテカルロは、22日(水)の夕方に、サービスパークが置かれるフランス南部ギャップの近郊でシェイクダウンが行われた。全長3.28kmのステージは全体的にウェットコンディションとなり、ドライバーたちはいくつかのセットアップや、今回がWRCトップカテゴリー車両へのタイヤ供給初戦となる、ハンコック・タイヤをテスト。ラリー本番に向けてクルマの最終確認を行った。

    競技は一夜明けた23日(木)から始まり、モナコのカジノ広場で行なわれたセレモニアルスタートを経て、夕方6時からフレンチ・アルプス山中で2025年最初のステージがスタート。暗闇の中、ドライバーたちはギャップを目指しながら3本合計54.16kmの山岳ステージを走行した。オープニングのSS1では、ラリー・モンテカルロ通算10勝目を狙うオジエがベストタイム。3.9秒差でエバンスが2番手タイムを記録した。続くSS2でもオジエはベストタイムを刻み、総合2位に順位を上げたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に対し5.3秒の差を築いた。ところが、路面のグリップが非常に不安定だったSS3のジャンクションで、オジエは路面に出ていた泥に乗ってコースを外れ15秒程度をロス。その結果総合3位に後退した。それでも首位ヌービルと12.8秒差、総合2位のエバンスと10.8秒差につけている。なお、SS3でエバンスがベストタイムを記録した結果、GR YARIS Rally1は初日の全ステージを制覇。エバンスは、首位ヌービルと僅か2秒差と、優勝に向けていい位置につけている。

    2022年、2023年の世界王者であるロバンペラは、SS3で3番手タイムを記録し、初日を総合6位で走破。勝田は総合8位、今年からRally1車両でシーズン全戦に出場することになったパヤリは、確実性を最優先した走りで総合9位につけている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ミックスコンディションのナイトステージが行われるラリー・モンテカルロの木曜日は、常にエキサイティングで精神的に少し疲れを感じるシーズンのスタートです。特に、本日最後の3本目のステージは、このようなコンディションを走る必要がなく見ているだけで済む自分はラッキーだと思えたほどです。エルフィンはそのステージで素晴らしい仕事をしてくれましたし、いい位置につけています。セブは素晴らしいスタートを切り、SS3では危ないシーンもありタイムを失いましたが、モンテカルロのようなラリーで12秒の遅れはそれほど大きなものではありません。カッレは最初の2本のステージでは少し苦戦していましたが、初日の夜さえ乗り越えれば、金曜日は明るい中を走るので楽になります。明日はカッレも、貴元も、サミもきっと問題なく走れると思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    今晩は典型的なラリー・モンテカルロのスタートでした。簡単ではありませんでしたが、それは皆同じです。ルートノートクルーが走り抜けてから数時間経っていた最後のステージでは、路面が凍っていたところもありました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれましたが、自分たちが走った時にもいくつか発見があり、決して簡単ではありませんでした。もちろんチャレンジングでしたが、何とか乗り越えることができたのでハッピーです。今夜はどんどん寒くなってきていますし、明日の朝どのようなコンディションになっているのか、注視しなくてはなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    今夜はとても難しいスタートでした。自分が期待していたようなペースで走ることができなかったので、その原因を探る必要があります。新しいタイヤを履いての事前テストでは、今晩のような路面に雪や氷がないコンディションで走ることができず、また自分のスタイルもあまり上手く機能していなかったように思います。ですので、クルマとタイヤをさらに上手く使いこなす方法を見つける必要があります。このラリーでは以前にもそうすることができたので、今回もできることを願っています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    今夜は完璧に近いスタートを切れたはずでした。最初の2本のステージは素晴らしかったのですが、残念ながら最後のステージでミスを犯しタイムを失ってしまいました。路面にグラベルがたくさん出ていて驚きましたが、運良く切り抜けることができました。我々の戦いはまだ続いていますし、トップからそれほど大きく離れているわけではないので、もちろん明日もトライし続けます。今晩はかなり冷え込むでしょうし、路面には霜や凍結している部分もあると思うので、明日の朝はきっと簡単なコンディションにはならないでしょう。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    ラリー・モンテカルロの木曜日の夜はいつだってエキサイティングです。今晩はトリッキーなステージが続き、予想以上に多くの泥や土が路面に掻き出されていた難しいコンディションでした。また、スタート直後からクルマに小さな問題が発生していましたが、明日に向けてチームが問題を解決してくれるはずです。まだまだ先は長く、トリッキーなステージ、そしてコンディションが自分たちを待ち構えています。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今夜のコンディションは非常にトリッキーで、最後のステージは路面がかなり凍っていました。ただし、モンテカルロはいつもこのような感じです。多かれ少なかれ、自分たちが計画し考えていたようにラリーは進んでいます。今晩はクルマを壊すことなく夜のステージを走り終えたかったですし、このようなコンディションで走りのリズムをつかむのは簡単ではありません。もっとプッシュすることもできたはずですが、もし一つのコーナーがトリッキーだった場合は、次のコーナーでも慎重に行かざるを得ません。全ては学びのためですし、明日どうなるのか楽しみです。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権 ラリー・モンテカルロ

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) 32m58.8s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2.0s
    3 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +12.8s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +27.0s
    5 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +30.0s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +43.9s
    7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +48.8s
    8 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +53.3s
    9 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m24.4s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +2m16.7s
    (現地時間1月23日22時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる1月24日(金)のデイ2は、ギャップのサービスパークの東側と北側のエリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS4/SS6「サン=モーリス-オーブサーニュ」は、2021年以降初めて使用されるステージ。6本のSSの合計距離は107.34km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は422.84kmとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、1月23日(木)から26日(日)にかけて、モナコおよびフランスで開催される、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)を加えた、合計5台のGR YARIS Rally1で参戦。WRC最古の歴史と伝統を誇るラリー・モンテカルロで、今シーズン最初の優勝を狙う。

    2025年のWRCは、スペイン(カナリア島)、パラグアイ、サウジアラビアという3つの新イベントがカレンダーに加わり、ラウンド数は昨年までの全13戦から14戦に拡大。例年どおり、モナコとフランスを舞台とするラリー・モンテカルロで長いシーズンの開幕を迎える。

    冒険に満ちた新しいシーズンは、Rally1車両のレギュレーションにも大きな変更があり、これまで3シーズンに渡り組み込まれてきたきたプラグイン・ハイブリッド・ユニットが搭載されないことになった。その結果、車両の規定最低重量は従来の1260kgから1180kgへと大幅に引き下げられ、プラグイン・ハイブリッドによるブーストがなくなることと、吸気リストリクター径が36mmから35mmに絞られたことによるパワー低下を補完。昨年までと同様のパワーウェイトレシオを維持できるようになった。また、単一サプライヤーとして、ハンコックが初めてWRCトップカテゴリー車両にタイヤを供給することも大きな変更点となる。

    スポーティング・レギュレーションについても重要な変更があった。日曜日の最終総合順位に対して与えられるポイントが復活し、昨年までの土曜日終了時点での順位に対し付与されていたポイントは廃止された。ただし、日曜日のみの合計タイムによって競われる「スーパーサンデー」と、最終ステージのみの順位に対してポイントが与えられる「パワーステージ」は継続となり、これまでと変わらず、日曜日もエキサイティングな戦いが続くことになる。なお、日曜日の最終順位に対して与えられるポイントは、1位から10位までに25-17-15-12-10-8-6-4-2-1。スーパーサンデーとパワーステージは、いずれもトップ5に対し5-4-3-2-1ポイントが与えられる。

    2024年シーズン最終戦ラリージャパンでの優勝と、チーム一丸となって達成した逆転劇により、TGR-WRTは4シーズン連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得したが、2025年も総力をあげてタイトル防衛に臨む。GR YARIS Rally1と改名されたクルマについては、引き続き100%持続可能な非化石燃料を採用し、サスティナブルなモータースポーツ活動を推進する。また、プラグイン・ハイブリッドユニットによるブーストが得られなくなったことで、エンジンに求められる特性が変わったため、2025年車両ではエキゾーストシステムとカムシャフトを変更。さらに、ギヤレシオを見直すなどしてパッケージの最適化を図り、クルマの改良を推し進めた。

    ドライバーおよびコ・ドライバーのラインナップは、2024年シーズンからさらに強化。7戦へのパートタイム出場ながら4勝を飾った2022、2023年の世界王者ロバンペラが、ハルットゥネンと共に全戦出場にカムバック。また、エバンスとマーティン、勝田とジョンストンも全戦に出場。2024年、10戦に出場し3勝を獲得したオジエとランデは、2025年もパートタイムの出場となるが、開幕戦ラリー・モンテカルロには前人未到の大会10勝目を目指しエントリー。ロバンペラ、エバンスと共にマニュファクチャラーズポイント獲得ドライバーとして挑む。モンカルロでの勝田は、TGR-WRTの4台目として彼ら3人を支え、5台目のGR YARIS Rally1は若手のパヤリに委ねられる。2024年のWRC2にGR Yaris Rally2で挑みシリーズチャンピオンに輝いたパヤリは、かつて組んでいたサルミネンとのコンビを復活。新たに設けられた「TGR-WRT2」から、初めてトップカテゴリー車両で全戦に出場し、新チームのマニュファクチャラーズポイント獲得にも挑戦することになる。なお、パヤリの車両のリバリーはブラックとホワイトに塗り分けられるが、これはWRCの最高峰を目指す若手ドライバーにチャンスを与えるという、TGR-WRTの姿勢を表わすもの。

    2024年にパヤリと最後までWRC2の王座を競ったオリバー・ソルベルグは、2025年のWRC2タイトルを獲得することを最大の目標に、クルマをGR Yaris Rally2にスイッチ。昨年、パヤリを王座に導いたプリントスポーツから、WRC2の7戦にエントリーする。ただし、その7戦以外にもソルベルグはGR Yaris Rally2で出場。彼にとってはWRC2登録外イベントとなるが、開幕戦ラリー・モンテカルロでクルマへの理解をさらに深めることになる。また、ソルベルグと同じようにWRC2登録外イベントとなるが、TGR WRCチャレンジプログラムの小暮ひかると山本雄紀も、GR Yaris Rally2で初めてのラリー・モンテカルロに挑む。

    厳寒期のフレンチアルプスの山道が舞台となるラリー・モンテカルロは、基本的にはターマック(舗装路)イベントだが、舗装路面が氷や雪に覆われたステージも多くあり、天候も変わりやすいため、WRCの中で最も過酷なイベントのひとつと言われている。路面の状態が変わりやすいためタイヤ選択も非常に難しく、ドライ用、ウエット用、雪道用のスタッドレスタイヤ、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれたスタッドタイヤなど、様々なタイプのタイヤが用意される。

    前年と同様、ラリーの中心はフランス南部ギャップのサービスパークとなり、ラリーの開幕を華やかに祝うセレモニアルスタートはモナコ中心部のカジノ広場で行われる。木曜日の午後モナコを出発した選手たちは、遠く離れたギャップのサービスパークを目指しながらデイ1として3本のナイトステージを走行。競技初日から、路面凍結の可能性もある合計54.16kmの夜間ステージと対峙することになる。金曜日のデイ2は、ギャップの東側と北側のエリアで、ミッドデイサービスを挟んで3本のステージを各2回走行。土曜日のデイ3も同様のフォーマットで行われ、ギャップの西側エリアで3本のステージを各2回走行する。なお、そのうちSS11/14の「オスロン/ルクーボー=ジャンサック」は完全な新ステージとなる。最終日となる日曜日のデイ4は、早朝ギャップのサービスパークを出発した後、木曜日の夜にSS1とSS3として走行した2本のステージを再走。その後、有名なチュリニ峠のコーナーを含む最終のパワーステージ、SS18「ラ・ボレーヌ=ベジュビー/ペイラ・カヴァ」を経て、モナコでフィニッシュを迎えます。4日間で18本のステージを走行し、その合計距離は343.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1629.37kmが予定されている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    2024年シーズンが終わったばかりのような気がしますが、今、私たちは多くの新たな側面を持つ新しいシーズンに向けて準備を進めています。ハイブリッドユニットが搭載されなくなり、重量が低減されたことにより、私たちはクルマの最適化とセットアップの適切なバランスを見つけるため一生懸命努力してきました。私自身もこの新しいパッケージのクルマを運転する機会がありましたが、パワーが減少したにもかかわらず、パフォーマンスは以前とほぼ同等で、クルマはむしろ俊敏になったように感じました。また、新たなタイヤサプライヤーであるハンコックの参入も歓迎します。このような様々な変化にドライバーたちがいち早く適応し、限界までプッシュできるようになることを期待しています。ラリー・モンテカルロはコンディションが変わりやすいことから、タイヤ戦略の面でも最も難しいイベントです。テストでは降雪など様々な天候を経験しましたが、ラリーでは常に驚くような出来事に遭遇します。強化された今年のラインナップにより、我々のドライバー達がこのイベントと、チャンピオンシップでトップ争いに加わることができると確信しています。Rally1でフル参戦する初めての年となるサミには、以前の貴元と同じように、セカンドチームからエントリーしてもらいます。これにより、マニュファクチャラー選手権争いでも新たな展開がもたらされるでしょう。今大会での彼のメインターゲットは完走と経験を積み重ねることですが、一年を通して成長し、進化してくれることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    新しいシーズンを迎えるにあたり、自分の目標はいつも通り勝利のために全力を尽くすことです。2025年も我々のチームは強力ですし、私自身のターゲットはラリーで勝ち、選手権タイトル獲得のために戦い続けることです。新しいタイヤサプライヤーが参入し、テクニカルレギュレーションもいくつか変更されたため、すべての路面に適応し、学ばなくてはなりませんが、それは誰にとっても同じことです。できる限りベストな仕事をして、可能な限り準備を整える必要があります。ラリー・モンテカルロは、使用できるタイヤの選択肢が最も多いイベントですが、テスト時間が限られているため、すべての異なるコンディションでタイヤを試すことは不可能です。いつだって非常に難しいラリーですので、コンディションに上手く適応し、適切なタイミングで正しい判断を下すことがこれまで以上に重要になるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    このチームの一員としてWRCのフルシーズン参戦に復帰するのは素晴らしいことです。一年を通して準備を進め、タイトル獲得を目指して戦うのは、また異なるフィーリングです。昨年は各ラリーで速さを発揮しましたが、今年は一年を通してより一貫性を高めて戦う必要があります。ラリー・モンテカルロは常に、シーズンの開幕戦として非常に難しいイベントです。これまで、自分にとっては決して得意なラリーではありませんでしたが、それでもそこそこ良い結果を残すことができていました。クリーンにラリーを戦い、多くのポイントを獲得してシーズンをスタートすることができたら幸いです。新しいタイヤサプライヤーを迎えるというのは、かなり大きな出来事です。なぜなら、誰もがすべてのコンディションでタイヤについて学ばなければならず、モンテカルロでは、できるだけ早くクルマに自信を持てるようになりたいからです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    ラリー・モンテカルロに向けて準備を進めていると、いつもワクワクします。また、TGR-WRTとの関係をさらに一年継続できることを嬉しく思います。この素晴らしいチームで走ることを、私は今でも楽しんでいます。このチームで過ごす年月は、私のキャリアの中で最長ですし、今年はさらに楽しく走れることを期待しています。クルマのパワーが低く抑えられ、重量が軽くなり、新しいタイヤが導入されたことにより、シーズン序盤は分からないことだらけですし、チームとドライバーにとっては、誰がもっとも上手く適応できるかを競う、新たなチャレンジになります。何度スタートを切っても、このラリーは決して簡単には感じられません。私は常にリスペクトを持ってチャレンジし、ある種の恐怖心を持ってこのラリーに臨んでいます。なぜなら、予測不可能な状況に直面することは明らかだからです。他のラリー以上に、リスクの管理に重点を置く必要があります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    新たな期待をもって臨む、新しいシーズンが始まります。今年の自分の一番の目標は、これまでと同じレベルの速さを保ちながらも、より安定した走りをすることです。昨年は自分にとって苦しいシーズンでしたが、チームの大きなサポートを実感し、苦しい状況をどのようにして切り抜けるかなど多くのことを学びました。間違いなく、その経験が自分を強くしてくれたと感じていますし、今年はその経験を活かす年です。モンテカルロは、コンディションの面で最も難しいラリーのひとつなので、たった一日だけのテストで全ての準備を整えるのは困難です。レギュレーション変更に伴う、今までとは異なるバランスに適応するベストなセットアップを見つける必要がありますが、クルマとタイヤのフィーリングは全体的に良好です。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    Rally1車両で臨む初めてのフルシーズンを前に、非常に良いフィーリングを感じています。昨年、その一端を経験しましたが、今から開幕が本当に楽しみです。新しいレギュレーションの導入や新しいタイヤサプライヤーなど、誰もが慣れなければならない新たな要素もありますが、それは興味深く、とてもエキサイティングなことです。これまでのところ、テストでのフィーリングは非常に良好です。今年最初のラリーとなるモンテカルロでは、とにかく良いフィーリングでフィニッシュラインに到達することが目標になるでしょう。もしコンディションが良いようならば、昨年時々実践できたように、ペースを上げることも可能かもしれませんが、上位を争うためにはもう少し経験を積む必要があると思います。

  • トヨタ 2025年のWECも今季と変わらぬドライバーラインナップで挑む

    トヨタ 2025年のWECも今季と変わらぬドライバーラインナップで挑む

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、2025年シーズンも今季と変わらぬ強力なドライバーラインナップでFIA世界耐久選手権(WEC)に挑む。

    今月頭、ハイブリッド・パワートレーンを搭載したレーシングカーでのWEC参戦12シーズン目の最終戦を終えたTGRは、6シーズン連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

    来たる2025年シーズンも、TGRはWECのトップカテゴリーであるハイパーカークラスに参戦し、そのタイトル防衛と共に、ル・マン24時間レースでの6回目の勝利を目指す。来季もWECでの戦いを通じて進化を遂げてきている、レース用ハイブリッド・パワートレーンを搭載したGR010 HYBRIDの2台体制で挑む。

    ドライバーラインナップは今季に引き続き、WECでの優勝や世界チャンピオンを経験した実力のあるドライバーを揃え、TGRの使命である「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」、及び「モータースポーツの魅力と持続可能なモータースポーツ活動の追求」に引き続き貢献していく。

    GR010 HYBRID 7号車は、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースの2年目を迎えるトリオで、今季以上の好成績を目指す。7号車は2024年シーズンに1勝を挙げ、小林とデ・フリースはドライバーズ選手権で3位となった。

    GR010 HYBRID 8号車は、この3シーズンの間に2回の世界チャンピオン、及び1回のル・マン優勝を果たしているセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3人で更なる記録更新を目指す。ブエミは2012年のル・マン24時間でWECにデビューし、チームに最も長く在籍しているドライバーだ。

    2025年のWECシーズンは、2月28日(金)のカタール戦を皮切りに、11月8日(土)のバーレーン戦まで、再び全8戦が予定されている。第93回ル・マン24時間レースは6月14日~15日、TGRのホームレースである富士6時間レースは9月28日(日)に開催予定だ。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    2025年シーズンもドライバーラインナップにトップドライバーが揃い、自分もまたその一員となれて嬉しいです。ドライバー全員、そしてチーム全体のチームスピリットと一体感は、年を追うごとに、レースを重ねるごとに強まっています。今年もトヨタとパートナーの皆様の大きなサポートのおかげで、何度か良い結果を残すことができました。しかし、我々はさらなる成功を目指しています。WECハイパーカーカテゴリーでの競争は大変な挑戦であり、非常に強力なライバルとの戦いですが、これまでも全てのレースでパフォーマンスを向上させるための努力を続けてきましたし、来シーズンも続けていきます。トヨタファミリーの一員として、変わらないラインナップによりお互いを知り尽くしたドライバーとチームメンバーで、耐久レースの世界での成功を目指し戦います。2025年への挑戦へ向け、チームの士気は高まっています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    2025年もTOYOTA GAZOO Racingの7号車のドライバーとして走れることに、興奮が抑えきれません。このチームで過ごしてきた、この10年間は喜びであり、本当に家族の一員であるように感じています。今年は我々にとっては色々あった1年でしたが、ドライバーとして上手くやれたと思いますし、強力なチームスピリットと共に非常に楽しく過ごせた1年でもありました。お互いに、常に最高レベルのパフォーマンスを発揮するよう刺激し合っており、本当に楽しいです。2025年のスタートが待ちきれません。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    来年も可夢偉とマイクとともに7号車で走れることを嬉しく思います。今年は私にとっては7号車のドライバーとして初めてのシーズンでしたが、素晴らしい1年を共に過ごすことができました。もちろん浮き沈みもありましたが、全体的には素晴らしい経験でした。2025年もこのチームの一員として走れることは本当に嬉しく、名誉に思っていますし、楽しみです。TOYOTA GAZOO RacingはWECで多くの歴史と、コースでの偉大な記録を残していますが、我々にはそれをさらに拡げていく、大きな野望があります。来年も勝利とチャンピオン獲得を目指し戦い続けます。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    このチームは私の家族にとっても大きな存在です。私の家族は50年以上トヨタの販売店を経営しており、私はトヨタに囲まれて育ちました。子供の頃、ジュネーブ・モーターショーでGT-One(TS020)と一緒に写真を撮ったことを覚えています。初めてのシーズンだった2012年からチームの一員として、これまでに多くの好成績を収めることができたことは素晴らしいことです。さらなるル・マンでの勝利と世界チャンピオン獲得のチャンスを与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingの皆様に感謝しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingで引き続き走れることはとても嬉しいですし、そのチャンスを与えてくれたチームとトヨタに本当に感謝しています。8号車の2024年シーズンは理想的ではありませんでした。チャンピオンとしてシーズンに臨み、ル・マンでも活躍できることを期待していましたが、いつも望み通りに行くものでもないのがモータースポーツです。しかし、我々の士気は高く、周りには心から信頼できるチームメンバーがいます。2025年もみんなと一緒に、世界チャンピオンとル・マンに挑戦できるのがとても楽しみです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWECに参戦して4年目のシーズンを迎えられることを嬉しく思います。もちろん、ル・マンの勝利とチャンピオン獲得を目指しますが、ハイパーカーには新たなメーカーも参入してきますし、来年も厳しい戦いになるでしょう。しかし、我々にはそれに負けないポテンシャルとチームスピリットがあります。トヨタとパートナーの皆様のサポートのおかげで、我々は強くなれると確信していますし、その一員として新たなシーズンに挑戦するのを楽しみにしています。

  • WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、ここまで僅差のレース展開が続いている2024年FIA世界耐久選手権(WEC)で、いよいよタイトルが決する最終戦バーレーン8時間(11月2日(土)決勝)に挑む。チームは、フェラーリ、ポルシェといった強力なライバルを制し、マニュファクチャラーズ選手権タイトル防衛という使命を果たすべく、全8戦で争われてきたシーズンの最終戦となるバーレーンラウンドに臨む。

    トヨタは、今季ここまでの7戦でTGRは2勝を挙げており、このバーレーンで3勝目を挙げることができれば、他チームの結果に関わらず、TGRの6シーズン連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンが確定する。

    マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉とニック・デ・フリースは、逆転でのドライバーズチャンピオン獲得の可能性を僅かに残しているが、そのためには7号車が優勝し、かつライバルのポルシェ6号車がノーポイントで終わるという厳しい条件が付く。昨年のバーレーン戦勝者で、ドライバーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、今季2勝目を目指す。11月2日の土曜日に決勝が行われるバーレーン8時間は昼間にスタートし、日暮れ後にゴールを迎える。

    TGRは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで直近7連勝、うち6戦連続で1-2フィニッシュという好成績を残している。この島の王国でこれまでに開催されたWEC12戦のうち、TGRは9勝、6度のポールポジションと5度の最前列グリッド独占という記録を持っている。

    今年は、ドライバーズとマニュファクチャラーズタイトルの獲得を目指すフェラーリ、ポルシェといったライバルを含む18台のハイパーカーが参戦し、競争はこれまでになく厳しいものとなっています。また、アルピーヌ、BMW、キャデラック、プジョーも前戦富士で速さを見せており、今バーレーン戦でも、栄誉を賭けたエキサイティングなバトルにこれらのチームも加わってくる。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、現行WECが始まった2012年以降、11シーズン中8シーズンで最終戦として開催され、今やWECシーズン最終戦として定着している。15のコーナーで構成されるコースレイアウトは、高速コーナーと低速セクションを併せ持ち、路面のグリップレベルが高く、またタイヤ摩耗も激しいことで知られ、タイヤマネージメントという点でも非常に難しいコース。

    決勝レースへ向けた準備は、10月31日(木)の2度にわたる90分間の公式練習走行で開始される。最初のセッションは昼間だが、2回目のセッションは日没の後にライトがコースを照らす中で行われふ。11月1日(金)は最終の練習走行が行われた後、決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが、現地時間午後4時40分(日本時間午後10時40分)から行われる。8時間で争われる決勝レースは、11月2日(土)午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    またチームは、この8時間レースを終えた後もバーレーンに残り、翌3日(日)に同サーキットで恒例のWEC公式ルーキーテストに参加する。このルーキーテストでは、チームの「若手で有望なドライバーへ走行機会を与える」というコミットメントの一環として、エステバン・マッソンが初めてGR010 HYBRIDをドライブする。この20歳のフランス人ドライバーは今シーズン、WECのLMGT3カテゴリーでAKKODIS ASPチームからエントリーしている87号車のレクサスRC F LMGT3をドライブし、素晴らしい走りを見せている。またTGRがマニュファクチャラーズタイトルを獲得した場合、今シーズンのヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦している21歳のレシャド・デ・ジェラスも、WECから公式に認定されたルーキーとしてGR010 HYBRIDをドライブすることとなる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    エキサイティングで、チャレンジングだったシーズンもいよいよ最終戦を迎えます。今季はチームとして何度も素晴らしい瞬間がありましたが、前戦富士のように大変なことも同じくらいありました。今シーズンは終始熾烈な戦いが続いていますが、チーム全員の多くの努力のおかげで、マニュファクチャラーズチャンピオンを自力で獲得できる状況で最終戦を迎えることができます。もちろん、チャンピオンを獲得するには勝利することが必要ですが、その目標達成へ向け、チーム一丸となって全力で挑みます。完璧なレースウィークとする必要がありますが、その挑戦への準備は整っています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンでのレースは楽しめます。走っていて楽しいコースで、素晴らしい思い出もあります。2014年に私がトヨタに加わってからの初勝利がここバーレーンでしたし、2度のドライバーズタイトルを決めたのもここでした。チームとしてもバーレーンでは好成績を収めてきており、今年もその記録を更新したいと思っていますが、今大会もポルシェやフェラーリが強力なライバルとして立ちはだかり、接近戦となるでしょう。その激戦を勝ち抜く必要がありますが、準備は万端ですし、楽しみです。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    今大会は、私にとってTGRレーシングドライバーとしてのデビューイヤー最終戦となりますが、マニュファクチャラーズタイトルがかかった重要なレースであり、バーレーンが待ちきれません。このコースは他のシリーズ戦などで走ったので良く知っています。また、ここバーレーンでのルーキーテストで2019年にTS050 HYBRIDをテストしたのがTGRとの始まりでしたし、そういった経験もあり、トヨタのレーシングドライバーとしてバーレーンに戻ってくることができ嬉しいです。富士は我々にとって厳しいレースとなってしまいましたが、最終戦で巻き返すべく、準備は整っています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    バーレーンに行くのはいつでも楽しみです。最高のサーキットで、素晴らしい施設と良い天候、そして親戚が何人か住んでいることもあって、まるでホームレースのように感じます。サーキットを走るのも楽しく、特にターン5からの高速セクションは、流れるように速く、その先に続くヘアピンでは追い抜きのチャンスがあります。バーレーン戦は、夜間走行もあり温度変化が大きく、珍しいレースです。それにより正しいセットアップを見出すのはいつもよりも難しいですし、練習走行からしっかりと取り組んでいく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    バーレーンはエキサイティングに繰り広げられてきた今シーズンの最終戦であり、毎年チームの大きな目標のひとつであるマニュファクチャラーズタイトルを争うことになります。歴史的に我々はバーレーンで良い戦いをしていますし、サーキットも我々のクルマに合っているように感じるので、来たるレースウィークでも良い方向に進んでくれると思います。いつもより長い8時間レースということもあり、正しい戦略でクリーンなレースを戦うことがより重要となります。チーム全員が大変な努力で準備を進めてきたことを知っていますし、レースウィークが始まるのが待ちきれません。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々のバーレーンでの目標はレースに勝つことです。その結果により世界チャンピオンタイトルが獲得できますが、もちろんそれは簡単なことではありません。前戦富士でライバルが強さを示したことで、今回もまた厳しいレースになることが予想されますが、絶対に諦めず最後まで戦います。GR010 HYBRIDのパフォーマンスを最大限に引き出すためにも、レースウィークを通して集中力を保つことが重要です。それができればチャンスはあるので、シーズンを最高の形で締めくくり、応援してくださる方々やパートナーの皆様にも喜んで頂ける結果を持ち帰るべく、全力を尽くします。

  • ハースF1小松礼雄 「トヨタはフェラーリからのサポートがない分野を担当」

    ハースF1小松礼雄 「トヨタはフェラーリからのサポートがない分野を担当」

    ハースF1チームの代表を務める小松礼雄が、トヨタとの技術提携についてメキシコグランプリの記者会見で改めて語った。

    ハースF1チームは10月11日(金)、トヨタと技術提携を結んだことを発表した。この契約の一環として、ハースはトヨタのケルン風洞、空力に関する専門知識、設計・製造能力を活用することができるようになる。

    ハースは、ダラーラがシャシーを製造し、フェラーリがパワーユニット回りのコンポーネントを購入している。

    小松礼雄には、ダラーラやフェラーリとの既存の関係に加えて、トヨタはどのような役割を果たすのかとの質問がなされた。

    「もちろん、フェラーリとダラーラは初日から素晴らしいパートナーです」

    「そして、ご存じの通り、フェラーリは、パワーユニットのパートナーであり、ギアボックス、サスペンション、油圧装置など、さまざまな分野を担当しています。これらの分野は、トヨタが担当している分野ではありません。トヨタが担当している分野は、フェラーリからサポートを得られていない分野であり、これまで独自にやってきた分野です」

    「ですから、我々の能力を向上させ、マシンをより理解するチャンスが増え、チームの競争力を高めることができます」

    ハース トヨタ F1

    トヨタとの契約は長期にわたるのか? 仮にジーン・ハースがチームを売却したいと言い出したら、トヨタは優先的に購入できるのか?との質問に小松礼雄は次のように答えた。

    「まず、ジーンはチームを売却するつもりはありません」と小松礼雄はコメント。

    「彼は毎回、僕に『どうすればもっと良くなるか?マシンを速く走らせるにはどうすればいいか?』と尋ねてきます。彼は売るつもりなどありません」

    「実際、彼は多くのオファーを受けていましたが、すべて断っています。ですから、チームは売りに出されていません」

    「それに、優先交渉権などについても話し合ったことはありません。それは話題に上らないのです。長期的な、非常に長期的な話です」

  • ハースF1移籍決定のエステバン・オコン トヨタとの提携は「エキサイティング」

    ハースF1移籍決定のエステバン・オコン トヨタとの提携は「エキサイティング」

    エステバン・オコンは、2025年に移籍するハースF1チームがトヨタと業務提携したニュースを歓迎している。

    今月、ハースF1チームは10月11日(金)、トヨタと技術提携を結んだことを発表した。この契約の一環として、ハースはトヨタのケルン風洞、空力に関する専門知識、設計・製造能力を活用することができるようになる。

    今週末のF1アメリカGPでは、トヨタのロゴがハースF1チームのマシンに掲載されており、白×黒×赤というトヨタのコーポレートカラーとマッチしたマシンカラーリングと相まって、後ろから見るとまるでトヨタのF1マシンのような印象を与えている。

    2025年からハースF1チームに移籍ることが決定しているエステバン・オコンは、記者会見でトヨタとの提携について質問された。

    チームに参加するには良いタイミングのように感じるかと質問されたオコンは「確かにそうだね」とコメント。

    「当時、アヤオ(小松礼雄/チーム代表)はその計画で僕を説得した。彼は特にそのことについて話さなかったけど、チームを次のレベルに引き上げるために、チームが改善できる可能性のあることについて、本当に力を貸してくれるものだと僕に伝えた」

    「当時、彼は僕を説得し、将来に向けて彼を明確に信頼する気持ちを強めてくれた。チームにとって、これからがエキサイティングな時期だと思う」

    F1 トヨタ ハースF1チーム

    一方、今季でハースF1チームを離れる現ドライバーのケビン・マグヌッセンには、トヨタとの提携が即座に効果が見られると思うかと質問された。

    「そうは思わない。もっと長い目で見るべきだと思う」とマグヌッセンは語った。

    「でも、ハースにとっては非常にポジティブなことだ。事業拡大にはとても良い方法だし、必要なステップだと思う」

    「ハースがこれまでに達成したことは、すでに非常に素晴らしいものだと思う。 実際に業務内容やその規模を知っている人なら、僕たちが達成したことのある意味で素晴らしいものだということが分かるだろう」

    「でも、常にさらなるポテンシャルを感じていた。 今回の動きは、その方向へさらに前進する良いステップだと思う。 彼らがどこへ向かうのか、興味深いものになるだろう」

  • トヨタ、F1完全復帰の「計画はない」と主張

    トヨタ、F1完全復帰の「計画はない」と主張

    トヨタは、F1チームを買収したり、立ち上げたり、パワーユニットを製造したりする「計画はない」と主張している。これは、先週、ハースF1チームとの新たな技術・運営提携を発表し、F1界を驚かせた TGRのプロジェクトマネージャーである加地雅哉の発言である。

    発表イベントには、トヨタ自動車の会長である豊田章男も出席し、ハースF1チームとの契約がトヨタのF1への完全復帰の前兆となるのではないかという憶測をさらに高めた。

    豊田章男は、「明日の見出しは「トヨタついにF1復帰」ではなく”世界一速いクルマに自分も乗れるかもしれない”と日本の子供たちが夢を見られるような見出しと記事をお願いします」と述べた。

    トヨタの創設者である豊田喜一郎の孫である章男氏は、2009年末にケルンを拠点とするトヨタのF1チームを撤退させる決定を下したのは自分自身であったことを認めている。

    「今年の1月、やっと・・・普通のクルマ好きおじさんに戻れたと皆さんの前でお話ししました」と68歳の豊田章男は微笑んだ。

    「普通のクルマ好きおじさんの豊田章男は、F1撤退で、日本の若者が一番速いクルマに乗る道筋を閉ざしてしまっていたことを、心のどこかでずっと悔やんでいたのだと思います」

    情報筋によると、トヨタとハースの契約の鍵となったのは、ハースF1チームの新チーム代表である小松礼雄であるという。豊田会長は、同じ日本人である小松礼雄とすぐに意気投合したことを認めている。

    しかし、「こうして話ができるようになったのは、小松さんが日本人だからではありません」と主張する。「僭越ながら、世界を舞台に戦っているという点で、私たちは共通していると思います」

    フェラーリは引き続きハースにエンジンとギアボックスを供給するが、ハースF1チームはトヨタのケルンF1工場、コンポーネント製造能力、シミュレーター、そして過去のF1マシンの新しいテスト(TPC)プログラムのための人材サポートを利用できる。

    トヨタ F1 ハースF1チーム

    小松礼雄は「フェラーリは、これとこれとこれを保証するよう、特定の要件を送ってきました。しかし、いずれにしても私たちはそうするつもりでした」と語った。

    「フェラーリとハースの関係は依然として基盤となっています。もし彼らがトヨタとハースの提携が自分たちへの脅威になると考えていたとしたら、それはうまくいかないだろう」

    トヨタのモータースポーツ責任者である加地雅哉は、「我々はチームを持つ計画はありません。また、現時点ではパワーユニットの供給も計画していません」と主張する。

    「我々はいくつかのチームと話し合い、マクラーレンとは関係があるが、実際には、我々の範囲がまさに同じであり、一緒にチームを強化できるハースと小松さんが最高のパートナーです。我々の長所と短所は完璧に一致しています」と彼は付け加えた。

    一方、元トヨタF1ドライバーのラルフ・シューマッハは、Sport1に対し、「僕にとって、トヨタとのパートナーシップは、ハースが売りに出されているという明確なサインだ」と語った。

    また、シューマッハはSky Deutschlandに対して、「これはビッグチームへの次のステップとなる可能性がある。トヨタはすでにF1復帰が近いと噂されていたが、チームが高額すぎた。
    F1は信じられないほど発展している。金のなる木だ。世界中で莫大な利益を生み出している。そして、トヨタのイメージは最近特に良くない」と語った。

  • トヨタ、ハースF1チームとの提携はチーム買収の第一歩?

    トヨタ、ハースF1チームとの提携はチーム買収の第一歩?

    ラルフ・シューマッハは、オースティンから始まるトヨタとのハースF1チームの新たな提携は、アメリカチームが「売りに出されている」という「明白な兆候」であると述べた。

    ハースF1チームとトヨタは金曜日、トヨタのモータースポーツ部門であるTOYOTA GAZOO Racingが複数年契約でハースF1チームの公式テクニカルパートナーになることを発表した。

    この契約により、トヨタは事実上、2024年の次のレースであるアメリカグランプリからF1グリッドに復帰することになり、GAZOO Racing Company 高橋智也プレジデントは、この契約をハースF1チームとの「競争」と表現している。

    ハースF1チームは、シミュレーターの専門知識や風洞の使用を含む、設計、技術、製造サービスといったトヨタのリソースから恩恵を受けることになるが、一方で、TOYOTA GAZOO Racingにドライバー、エンジニア、メカニックがHaasの「TPC」テストに参加するF1チームへのアクセスを提供する。

    しかし、この新たな提携は、ハースF1チームにエンジンやその他のパーツを供給しているフェラーリとの現在の関係に影響を与えるものではないが、今後、トヨタのスタッフがハースの空力開発に関与することで、両社の関係が発展していくことが期待されている。

    トヨタは、エンジンサプライヤーになることや、2009年以来チーム運営に携わるという背景の話は一切ないと断固として主張している。

    TOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツエンジニアリング部門のゼネラルマネージャーである加地雅哉は「現時点では、パワーユニット供給への参入計画はありません」とメディアに語った。

    「実際、F1にチームを持つ計画もありません。現時点では、ハースと提携することが最善の選択であり、最善のオプションなのです」

    トヨタによるハースF1チーム買収の第一歩?
    しかし、元F1ドライバーで現在は解説者を務めるラルフ・シューマッハは、そうは考えていないようだ。

    「私としては」と彼はSPORT1に語った。「トヨタとの提携は、ハースが売りに出されているという明確なサインだ。」

    彼は、トヨタはハースとの提携を通じて、必要なノウハウのレベルを獲得していると見ている。

    「トヨタにとって、エンジニアリングの哲学を変えることが今重要だ。私の時代には、彼らは常に技術者を部署間でローテーションさせていた。しかし、F1ではあらゆる分野の専門家が必要であり、あらゆる分野について少しずつ知っている人ではだめだ」

    「それなら私はトヨタに大いに期待している。なぜなら資金力があるからだ」

    しかし、今年初め、アンドレッティがグリッド上の12番目のチームになるチャンスを逃したことを受け、同チームを買収したいと熱望していた。

    「私はチームを売却するためにF1に参入したわけではない」とジーン・ハースはフォーミュラ1.comに語った。「レースをしたかったからだ」

    「私たちは利益を得るためにここにいるわけではない。レースをして競争力を高めたいのだ。どのチームを見ても、歴史的に見ると、良い年もあれば悪い年もたくさんある」

    「生き残ることは、より良くなるための特徴のひとつだ。生き残れる限り、常に価値を証明する次の年がある」

    シーズン途中、ハースがNASCARチーム、スチュワート・ハース・レーシングの閉鎖を発表したことで、再び噂が駆け巡った。しかし、閉鎖はNASCARチームのみに関係するもので、ハースF1チームには関係ないことがすぐに明らかになった。

    ジーン・ハースはトヨタの新チームについてまだコメントしていないが、ハースF1チームの代表である小松礼雄によると、ジーン・ハースは「考えるまでもない」と考えていたという。

    「ジーンを説得するのは難しくありませんでした」と小松礼雄は明かし、「現在の金融規制やスポーツ界の現状を見れば、たとえ我々がこのようなパートナーシップを望んだとしても、見つけることはできないでしょう。加地さん(トヨタのモータースポーツ担当の加地雅哉)と話し始めたときは、どちらかというとアイデアでした」

    「お互いの目的や強み、弱みについて話し合い、理解を深めるにつれ、正直なところ、完璧な組み合わせでした。だから、ジーンに売り込むのは難しくありませんでした。費用対効果を上げるには、時間効率を上げなければなりません。我々は改善しました」

    「通常は多額の投資を必要とするエンジニアリングの他の側面を社内に取り入れない限り、効率面で大きな飛躍を遂げることはできません。TGRへの投資により、私たちはその飛躍を非常に迅速に実現できるのです」

    「ジーンは非常に熱心で、いつも『アヤオ、トップ6で安定した成績を収め、表彰台に上るには何が必要だろうか?』と聞いてきます。ですから、ジーンを説得するのは難しくありませんでした」

  • トヨタと提携のハースF1チーム アメリカGPで星条旗カラーリング

    トヨタと提携のハースF1チーム アメリカGPで星条旗カラーリング

    トヨタとの提携を発表したハースF1チームは、2024年シーズン中に3回あるホームレースの2回目を祝うため、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるアメリカGPの週末に特別なカラーリングのマシンを公開した。

    通常の黒、赤、白のカラーリングに、青のハイライトと白と黒の星などの追加の機能が補完されている。これは、アメリカ国旗への敬意を表したものだ。

    2016年にデビューして以来、ハースはアメリカ国旗を掲げてレースに参戦しており、本社はノースカロライナ州キャナポリスに、ヨーロッパの拠点はオックスフォードシャー州バンベリーに置かれている。

    また、トヨタとの提携を発表したハースF1チームのマシンにはノーズとリアウイングの背面などにトヨタのロゴが掲載され、スペシャル版のレーシングスーツにも左胸にTOYOTA GAZOO Racingのロゴが掲載されている。

    トヨタ ハースF1チーム アメリカグランプリ

    しかし、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンのマシンのカラーリングを変更しただけでなく、オースティンラウンドでは、コンストラクターズランキングで6位のRBを追い抜くことを目指し、さまざまなアップグレードが投入される予定である。

    「オースティンでは、シーズン終盤に向けての主なアップデートを投入する予定だ。主にフロアとボディワークのさらなる開発が含まれる」とテクニカルディレクターのアンドレア・デ・ゾルドは説明した。「目標はいつも通り、空力負荷を改善して車をより速くすることだ」

    「ラップタイムを大幅に短縮するのは難しいので、我々は小さな数字について話しているが、熾烈なミッドフィールドの戦いにおいては、すべてが重要なステップであり、私たちはそれを実現したいと考えている」

    「これは我々のパッケージの改良とさらなる進化であり、新しいものではないが、マシンは少し違って見えるだろう」

    「我々は6位を争っている。それはとてもいい気分だ。それを達成するには、本当に全力を尽くさなければならない。なぜなら、今シーズンを成功させるために多大な努力を傾けてきたチームの全員にとって素晴らしいことだからだ」

    最終6戦を前に、ハースはライバルのRBに3ポイント差の31ポイントを獲得している。

  • トヨタ ハースと提携してF1に再参画する背景にどんなメリットがあるのか?

    トヨタ ハースと提携してF1に再参画する背景にどんなメリットがあるのか?

    トヨタを15年間の休止期間を経てハースF1チームとともににF1に復帰する契約を結んだ。F1特派員のローレンス・バーレットが、ハースがなぜ、どのようにしてそれを成し遂げたのか、そして復帰するトヨタにとってどのような意味を持つのかを説明した。

    ハースF1チームはグリッド上で最も小さなチームとして名を馳せ、今シーズンは実力以上の素晴らしい活躍を見せ、コンストラクターズ選手権で7位につけている。 RBから6位を奪う可能性も十分にある。

    しかし、ハースF1チームは、それをより一貫して行うには、組織を可能な限り効率的かつ費用対効果の高い方法で進化させる必要があることを理解している。

    2016年の設立以来、パートナーとして共に歩んできたフェラーリとダラーラに加え、トヨタのモータースポーツ部門であるトヨタ・ガズー・レーシング(TGR)をチームに迎え入れることは、まさにそのためのものだ。

    トヨタ ハースF1チームハースF1チームはトヨタが所有する富士スピードウェイでこの契約を発表した。

    なぜ提携するのか?
    富士スピードウェイでこのニュースを発表した後、日本からビデオ通話で話したチーム代表の小松礼雄は、ハースには「理解するために必要なリソースやハードウェア能力が不足している」ことを認めた。

    ハースF1チームが常にミッドフィールドで競争力を維持できるようにするため、彼は「リソースをより多く提供してくれる人を探しています。また、そのハードウェアとノウハウも持っている人です」と述べた。彼の見解では、TGRがその役割を果たすことができる。

    トヨタはドイツのケルンに素晴らしい施設を持っている。現在、そこは世界耐久選手権チームの本拠地であり、ヨーロッパのモータースポーツ活動のカスタマー基盤となっている。昨年までは、マクラーレンが風洞を使用するためのプログラムも実施していた。

    トヨタは新しいプロジェクトを支援する能力に恵まれており、F1で再び活動する方法を模索していた。日本のメーカーは、しばらく前からF1との関係を再構築する方法を検討しており、まずマクラーレンとの契約を締結し、ル・マン24時間レースの優勝者である平川亮をリザーブチームを含む開発プログラムに参加させた。

    ハースF1チームの小松礼雄との話し合いは、シーズン開始前から、両社が協力できる可能性について始まっていたが、すぐにそれぞれの目標に相乗効果があることが明らかになった。

    「彼らは、我々にはあるが、我々にはない施設、人数、リソースを求めていました。それが、我々が互いの専門知識を活用するきっかけとなりました」と小松礼雄は語った。

    トヨタ ハースF1チーム 画像トヨタのブランドは、次のアメリカグランプリから、ハースF1チームのマシンに表示される。

    このことは、ハースとフェラーリの関係にどのような影響を与えるのだろうか?
    小松礼雄は、トヨタがフェラーリとの関係を縮小するつもりはないことを強調した。現在、フェラーリはハースにパワーユニットやギアボックスを含む多数の部品を供給しており、ハースはイタリアチームのマラネロ拠点に独自の施設を確保している。

    「トヨタとのパートナーシップは、フェラーリとのパートナーシップに取って代わるものではありません」と小松礼雄は語る。「フェラーリとハースのパートナーシップは土台であり、今後も常に土台であり続けます。このパートナーシップは、フェラーリとの土台となるパートナーシップを奪うものではなく、それを強化するものです」

    「フェラーリとの関係、フェラーリから得られるものは素晴らしい。それはハースF1チームの基盤です。しかし、それ以外にもトヨタが我々を支援できる分野があります。我々は、この話し合いの初期段階からフェラーリ経営陣に対して透明性を保ってきました。TGRとの提携内容と、各社の知的財産(IP)をどのように保護するかについて、明確な理解があります」

    では、どのように機能するのだろうか?
    ハースとトヨタは、来週末のオースティンでのアメリカグランプリから、すぐにコラボレーションを開始する。

    商業的には、年間数千万ドルに上る重要な契約であると理解されているが、両者にとってはそれ以上の意味を持つ。両者は、この新たな関係を、成長の余地が十分にある長期的なプロジェクトと捉えている。

    トヨタ ハースF1チーム 発表会ハースF1チームの代表である小松礼雄は、トヨタの会長である豊田章男と高橋智也とともにステージに登場した。

    まず、この2人は英国バンベリーにあるハースF1チームの拠点にシミュレーターを設置する計画を立ち上げた。現在、アメリカのチームは契約の一部として、イタリアにあるフェラーリの最新シミュレーターを使用しているが、その場所が遠いため、ハースは思うように活用できていない。

    「マラネロのフェラーリ・シミュレーターは利用でき、実際に使用もしていますが、本気で走らせているわけではありません」と小松礼雄は語る。

    「プレシーズンには使用していますが、シーズン中はマラネロのシミュレーターでできることは限られています。 サーキットに常駐できるスタッフの人数は限られています。 24レースを担当する英国在住のスタッフに、さらに10日間のイタリア勤務を頼むわけにはいきません。 場所の問題で、それ以上のことはできませんでした」

    「このパートナーシップがなければ、シミュレータープログラムを実施するのは難しい。TGRは自社用およびカスタマープロジェクト用としてシミュレーターの専門知識を持っています。つまり、シミュレーター操作のあらゆる側面におけるハードウェアと専門知識を持っています。だから、私たちはそれを活用します」

    トヨタをパートナーに迎えたことで、シミュレーターを構築するハードウェアと、それを操作する専門知識と人材をすでに有する企業を得たことになる。これにより、ハースはこのようなプロジェクトをより迅速に立ち上げ、低コストで運用することが可能になる。

    それでもまだ時間はかかる。来年までに準備を整え、相関関係を確立するのは難しいだろう。しかし、自分たちでやろうとするよりもはるかに早く、効率的に進められるはずだ。

    トヨタ F1トヨタは以前、ワークスチームとしてF1に参戦しており、2002年から2009年まで参戦していた。

    トヨタは、ハースとの契約から何を期待しているのだろうか?
    トヨタは、シミュレータープログラムに自社の社員を参加させることができ、それによってF1に関する知識と経験を蓄積することができる。

    また、トヨタにとっては、日本の若手ドライバーの育成を手助けする機会でもある。これは、トヨタの企業目標の要となるものである。

    ライバルであるホンダはF1に参入し、パワーユニットで常勝チームとなっただけでなく、日本のレーシングドライバーをF1に送り込むことに成功した。現在、レッドブル・ファミリーの一員として4年目のシーズンを戦っている角田裕毅もその一人だ。

    トヨタは今、自社の日本人ドライバーの育成プログラムを有しており、シミュレータープログラムを活用して彼らを速く走れるようにすることができる。

    そして、このプロジェクト旧車テスト(TPC)プログラムと組み合わせる。これは、ハースが2年落ちのマシンをプライベートテストで走らせる初めての試みとなる。

    これにより、トヨタはF1を目指す有望なドライバーに貴重な車内での時間を与えることができる。また、トヨタのエンジニアがプロジェクトに取り組む一方で、テストチームを率いるハースのエンジニアやメカニックから学ぶこともできる。

    ハースF1チーム 小松礼雄小松礼雄は、このパートナーシップに「非常に興奮している」と述べ、「双方に明白な利益がある」と語っている。

    では、ハースにとってのメリットは何だろうか?
    ハースにとって、TPCはトヨタの才能を活用し、トヨタ出身者を含む若いドライバーを評価し、スタッフを短期間でレースチームの戦力に育て上げ、長期的には才能ある人材をチームに引き入れるための機会となる。

    「TPCは人材育成という観点で非常に重要です」と小松礼雄は語る。

    「当社のスタッフは300人強で、人材の予備軍もいないため、例えばレースエンジニアやパフォーマンスエンジニアが1人でも退職したり、レースに参加しないプログラムに参加したりすれば、本当に苦労することになります。常に限界ぎりぎりの状態で、組織を改善するためには、ある意味で生き残りをかけた状態をベースラインにしていてはなりません」

    「組織を強化しなければならなりません。そのためには、TPCを通じてエンジニアやメカニックのトレーニングを開始し、バックアップ要員を確保する必要があります。もちろん、予算上限があるため、タイムシートとして行うという点では、ある意味でより複雑になる。つまり、『伝統』を扱う人々、すなわちTPCは上限外となりますが、そうした人々の多くはレースチームに移らなければならなりません。そして、一定の割合を超えると、彼らを予算上限に含めなければならなりません。そのため、その詳細については、正しく行う必要があります」

    「しかし、組織を構築するという観点では、不測の事態に備え、若い人材を確保する能力を持つという意味で、私にとってTPCは最高の環境です。ですから、トヨタの若いドライバーたちが我々のTPCカーを運転することになります」

    トヨタ ハースF1チーム 記者会見小松礼雄、豊田章男、高橋智也は富士で集まったメディアに元気よく対応した。

    オーナーのジーン・ハース氏はこの提携をどう考えているのだろうか?
    小松礼雄は、トヨタとの提携のメリットをチームオーナーのジーン・ハースに納得させるのは「難しくなかった」と語った。

    チームの予算の大半は、アメリカ人オーナー自身のポケットマネーから出ている。そのため、彼は常に、最も費用対効果が高く効率的な方法で事業を運営することに熱心に取り組んできた。

    トヨタをチームに迎え入れることは、財務上の利益と専門知識の両面において、小松レイオスの言葉を借りれば「当然の成り行き」であった。

    「現在の金融規制やモータースポーツの現状を見れば、たとえこのようなパートナーシップを望んだとしても、見つけることはできないでしょう。加地さん(トヨタのモータースポーツ責任者、加地雅哉)と話し始めたときは、どちらかといえばアイデアでした」

    「話し合いを重ね、互いの目標や強み、弱みを理解するにつれ、正直に言って完璧な組み合わせだと感じました。だから、ジーンに売り込むのは難しくありませんでした。費用対効果を上げるには、時間効率を上げなければならなりません。我々は改善しました」

    「エンジニアリングの他の側面を社内に取り込むという、通常は多額の投資を必要とする方法を取らない限り、効率面でこれ以上の飛躍は望めません。TGRへの投資により、我々は飛躍を非常に迅速に実現できます。ジーンは非常に熱心で、常に『アヤオ、トップ6で安定した成績を収め、表彰台に上るには何をすべきか?』と尋ねてきます。だから、ジーンを説得するのは難しくありませんでした」

    トヨタ F1復帰日本のメーカーであるトヨタがF1の世界で将来どのような展開を見せるのか?

    これはダラーラにとって何を意味するのだろうか?
    ダラーラは、アメリカのチームがスポーツに参入して以来、ハースのシャシーを製造してきたが、トヨタの参入により、その関係が将来どのように続くのかという疑問が生じている。

    小松礼雄は、ダラーラを「重要なパートナー」であり「重要な関係」と呼び、「今後、どのような範囲内でダラーラやトヨタと協力するかを協議するが、共存していくことになります」と付け加えた。

    トヨタのF1に対する野望とは?
    トヨタは、2002年から8年間F1に参戦し、13回の表彰台を獲得したものの、現在、F1に本格的に復帰する計画はないと強調している。

    独自のエンジン開発計画はないと主張しており、純粋に空力面でのサポートに専念し、このプロジェクトを通じて従業員のF1に関する知識と専門性を高め、日本のレーシング・タレントの強化を図ることを目的としている。

    「F1チームを持つ計画はありません」と加地雅哉は語る。「現時点では、ハースとの提携が最善の選択です」

    しかし、これほど大規模な提携を行うということは、将来的にF1での存在感を高めるポテンシャルにトヨタが興味を持っていることは明らかだ。