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  • 【SUPER GT】 トヨタ:2017年 第2戦 富士 予選レポート

    【SUPER GT】 トヨタ:2017年 第2戦 富士 予選レポート

    富士スピードウェイでSUPER GT第2戦の予選が行われ、立川祐路/石浦宏明組 ZENT CERUMO LC500 38号車がポールポジションを獲得。立川は『富士マイスター』の名に恥じない走りで、自身の持つGTでの最多ポールポジション記録を更新して見せた。LEXUS LC500勢はホーム富士で6台全車がQ2に進出。上位のグリッドを占めて明日の500kmレースに挑む。

    富士スピードウェイでSUPER GT第2戦の予選が行われ、立川祐路/石浦宏明組 ZENT CERUMO LC500 38号車がポールポジションを獲得。立川は『富士マイスター』の名に恥じない走りで、自身の持つGTでの最多ポールポジション記録を更新して見せた。LEXUS LC500勢はホーム富士で6台全車がQ2に進出。上位のグリッドを占めて明日の500kmレースに挑む。

    LEXUS LC500『ホーム』富士で6台全車Q2進出
    「富士マイスター」立川祐路が最多記録更新のポール獲得

    5月3日(水・祝)に静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT第2戦の予選が行われた。公式練習が行われた午前中は晴れ渡っていたが、午後に入ると空には雲がかかり、やや肌寒い気温18度、路面温度30度というコンディションで午後2時40分にノックアウト方式の予選が開始された。

    GT500クラスは、15分間のQ1、当初の5分ほどはどのチームもコースインせず。まず関口雄飛の駆るWedsSport ADVAN LC500 19号車を先頭に、その後各車もピットを後にしていった。

    アタックラップに入ると、アンドレア・カルダレッリがQ1を担当したWAKO’S 4CR LC500 6号車が、前戦2位フィニッシュによる30kgのウェイトハンデをものともせずまずトップタイムをマーク。関口がこれに続くが、12kgと比較的ウェイトの軽いau TOM’S LC500 36号車ジェームス・ロシターがトップタイムを更新。最終ラップでは、やはり16kgウェイトの石浦宏明 38号車がトップに躍り出たが、最後の最後にロシターが逆転。LC500同士のトップタイム争いを制した36号車が暫定ポールにつけた。

    2番手38号車、3番手6号車、4番手19号車、そしてヘイキ・コバライネンがアタックしたDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が5番手、前戦優勝により40kgと重いウェイトハンデを積むこととなった平川亮のKeePer TOM’S LC500 37号車も7番手に入り、LEXUS LC500はホームの富士で6台全車がQ2進出を果たした。

    Q2(12分間)は午後3時45分開始。ここでも19号車が最初にコースイン。19号車は、今週末にベルギー・スパで行われるWEC第2戦に出場する国本雄資に代わり、初のGT500クラス出場となった山下健太がQ2のアタックを担当。

    タイヤが暖まり、本格的なアタックが開始されると、まず『富士マイスター』38号車の立川がトップに。これを最初に1分28秒台に入れてきた山下が塗り替えると、他のLC500勢も次々にタイムを更新していった。

    19号車同様、36号車もレギュラードライバーの中嶋一貴がWEC出場のため、今季はチーム監督に就任していた伊藤大輔がドライバーとして出場。スポット参戦を感じさせない走りで伊藤もポール争いに加わった。

    最後は立川が圧巻のタイムで2番手に0.3秒もの大差をつけポールポジションを獲得。6号車の大嶋が2番手と僅か0.05秒差の3番手。伊藤は大嶋と0.005秒差の4番手、平手の1号車も大嶋から0.05秒に満たない僅差で続き、5番手。19号車の山下は初のGT500予選で健闘し6番手。重いウェイトに苦しんだニック・キャシディの37号車が7番手のグリッドを獲得した。

    立川は自身の持つGTでの最多ポールポジション記録を22へと伸ばすことに。LEXUSチームとしては昨年の最終戦以来、そして、LC500にとっては初のポールポジション獲得となった。

    立川祐路 (ZENT CERUMO LC500 38号車)

    まずはポールが取れて、富士でも速い車を作ってくれた開発陣と、それをきっちり当日、ポールを取れる状態にまで仕上げてくれたチーム、そして石浦選手に感謝したい。今日僕は朝のフリー走行前半に少し乗っただけで、後はサーキットサファリまで石浦選手が担当して車を仕上げてくれた。フリー走行で石浦選手がトップタイム、Q1でも2番手と好タイムをマークしてくれる中、自分的にはあまり自信が無いままQ2に臨んだのだが、本当に良いフィーリングに車が仕上がっていて、何とかポールが取れて良かった。とはいえ、ここ富士ではホームなのに3年勝利から遠ざかっているので、最大の目標は明日の勝利だ。こうしてポールは取れたが、その分プレッシャーもかかるし、より一層気を引き締めて、明日もこのまま行けるように頑張りたい。

    石浦宏明 (ZENT CERUMO LC500 38号車)

    フリー走行もトップタイムだったので、多少プレッシャーにはなっていたが、ただ決してずっと順調だったわけではない。午前中も小さなトラブルもあったし、赤旗で走行時間が少なくなったことで、本来立川選手がニュータイヤでアタックする予定だった占有時間に、僕がニュータイヤでアタックさせてもらった。立川さんはそれまで1分29秒台しか体験していない状況で、いきなりQ2で1分27秒台なんて全然別世界で大変だったと思う。そういう色々ちょっとずつ大変なことがありながらも、予選時のクルマのフィーリングは良かったし、ここまでまとめられたのは本当にチームのおかげだ。立川さんがポールタイムを最後に絞り出してくれたのも本当にありがたかったし、あの状況で一発を決めてくるのは本当に凄いと思った。

    大嶋 和也 (WAKO’S 4CR LC500 6号車)

    30kgのウェイトハンデを積んでいた割には車のバランスはすごく良く、朝から調子も良かったので、重いながらもポールを狙いに行っていたのだが、ちょっとコンディションに合わせきれなかった。予選時は若干バランスに問題があり、それがなければ行けたかなというのはあるが、ウェイトを考えればまずまずの結果だ。ロングランのペースもすごく良かったし、明日は追い上げるレースがしたいなと思っている。

    アンドレア・カルダレッリ (WAKO’S 4CR LC500 6号車)

    とても良い予選だった。30kgのウェイトハンデを積んでいたにもかかわらず、朝からとても良いパフォーマンスを示せた。正直なところ、ロングランでもショートランでもとても好調だった。予選もライバルに遜色のないペースで走ることが出来たし、3番手というグリッドは、明日の500kmという長丁場を考えれば好位置だ。明日は勝利を目指し100パーセントで攻めていく。

    [GT300] 中山雄一/坪井翔組 LEXUS RC F GT3が4番手グリッドを獲得

    トヨタ GT300

    GT300クラスでは、中山雄一/坪井翔組の若手コンビが駆るLEXUS RC F GT3 51号車が好走を見せQ2に進出。4番手グリッドを獲得した。

    午後2時40分から開始されたQ1(15分間)では、各車セッション開始と同時にコースインし周回を重ね、終盤に目まぐるしく順位が入れ替わる展開に。そんな中、今季よりSUPER GTにデビューを果たし、今大会もQ1を担当することとなった坪井翔のJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車が好走を見せ4番手タイムをマーク。見事Q2進出を果たした。

    TOYOTA PRIUS apr GT 31号車は20番手、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が21番手、TOYOTA PRIUS apr GT 30号車は24番手となり、上位14台が進むQ2への進出はならず。グリッド確定となった。

    午後3時25分から行われたQ2(12分間)では、じっくりとタイヤを暖めた51号車の中山雄一が、セクターベストをマークする走りで健闘、4番手グリッドを獲得した。

    関連:【SUPER GT】 第2戦富士:ZENT CERUMO LC500がポールポジション

  • トヨタ:WRC 第5戦 ラリー・アルゼンチン 最終日レポート

    トヨタ:WRC 第5戦 ラリー・アルゼンチン 最終日レポート

    4月30日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技最終日、デイ4がアルゼンチンのビジャ・カルロス・パスを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位で、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)が総合7位でフィニッシュ。苛酷なグラベルラリーで2台揃っての完走という目標を達成し、ポイントを獲得した。

    ラリー・アルゼンティーナの競技4日目デイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西側エリアで3本のSSが行われた。SSの合計距離は55.28kmと短いが、SS16とそのリピートステージであるSS18「エル・コンドル – コピナ」は、全体的に路面が荒れており、しかも外気温もかなり上昇。前日に続き、クルマと選手にとって厳しい走行条件となった。しかしヤリスWRCは終始安定したパフォーマンスを発揮し、ラトバラ、ハンニネンの両ドライバーは大きな問題に遭遇する事なく3本のSSを走行。デイ3での順位を堅持してラリーをフィニッシュし、2台揃っての完走とポイント獲得に成功した。なお、ラトバラはボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」に指定された、最終のSS18で5番手タイムを記録。1点を獲得し、ドライバーズランキング2位の座をしっかりと守った。

    FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は、5月18日から21日にかけてポルトガルの北部で開催されるシリーズ第6戦「ラリー・ポルトガル」。WRCを代表する由緒正しきイベントであり、多くの有名なステージによって構成されるグラベルラリーである。5月のポルトガル北部は気温が高くなる事も多く、チームは今回のラリー・アルゼンティーナで得た経験と知識を活かし、万全の状態でラリーを戦うべく準備を進める。なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは更なる改善のための、より多くのデータ収集を目的とし、ラリー・ポルトガルで3台目のヤリスWRCを走らせ、エサペッカ・ラッピにステアリングを委ねる。

    トミ・マキネン(チーム代表)

    非常に困難な条件下で行われた今回のラリー・アルゼンティーナは、我々に厳しい課題を突きつけましたが、そこから多くを学習しました。ですので、この数日間のチャレンジはとても有益でした。ふたりのドライバーは、いくつかのトラブルに直面しアンラッキーな面もありましたが、素晴らしい仕事をしました。もしトラブルがなければさらに上の順位でフィニッシュしていたかもしれませんが、手にした結果を喜ぶべきでしょう。今回のラリーでは柔らかいグラベルと荒れた路面という、ここでしか経験できないようなコンディションを体験し、情報と知識の量をさらに増やす事ができて満足しています。そして、ヤリスWRCが基本的にとても強いクルマであることが、分かりました。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)

    ラリー最終日は安定した1日でした。スーパーヒーローになろうとは思わず、ただ安全にラリーを走り終えることを優先しました。我々のヤリスWRCはとても頑強で、前回のグラベルイベントであるラリー・メキシコを走った時と比べると、パフォーマンスも上がっていました。今日は総合5位でフィニッシュし、パワーステージでは1ポイントを獲得しました。しかし、大切なのは開幕戦のラリー・モンテカルロから安定した走りを続け、選手権で良い位置につけているという事です。自分のキャリアにおいて、開幕から5戦が終了した時点で選手権リーダーにこれほど近い位置にいた記憶はありません。次のテスト、次のラリーが今からとても楽しみですし、クルマをさらに改善したいと思っています。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)

    どうしても完走したかったので、ノートラブルで最終日を戦えて良かったです。私の前と後ろの選手とはタイム差が大きく開いていたので、リスクを冒さずとにかく注意して走りました。エル・コンドルのステージは自分の予想よりも荒れていたので、クルマを無傷でゴールに運ぶ事だけを考えて走りました。全体的に今回のラリー・アルゼンティーナは荒れた道が多く、非常にタフで厳しいラリーでした。しかし、我々は完走という目標を達成し、数ポイントを獲得し、そして多くを学べたので、とても満足しています。

    WRC – YPF Rally Argentina 2017: Highlights Power Stage SS18

  • トヨタ:WRC 第5戦 ラリー・アルゼンチン 3日目レポート

    トヨタ:WRC 第5戦 ラリー・アルゼンチン 3日目レポート

    4月29日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技3日目デイ3がアルゼンチンのビジャ・カルロス・パスを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)は前日よりも順位をひとつ上げ、総合5位に浮上した。また、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)も総合7位にポジションアップ。例年にも 増して耐久色の濃くなった本ラリーで、2台揃って完走という目標に向けて、大きく前進した。

    ラリー・アルゼンティーナ、デイ3はサービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西北エリアで6本計160kmのSSが行われた。コースは前日のデイ2と比べるとフラットだが、それでも依然荒れた路面も多く、前日に続き多くの選手がクルマに大きなダメージを負った。ラトバラはラフな路面を堅実に走り切り、デイ2よりも順位をひとつ上げることに成功。午後のステージではダンパーの破損や、ウォータースプラッシュを通過した際に水底のコンクリートにクルマが当たった衝撃でフロントウインドウが割れるなど、トラブルがなかったわけではなかったが、それでも大きな問題とはならなかった。一方、ハンニネンは午前中のSSでパワーダウンに遭遇。前日にも同様の問題が起こりチームは対策を施していたが、それでもこの厳しいラリーでは十分ではなかった。原因は既に突き止めているため、チームは次戦以降に向けて根本的な対策を練り、再発防止を誓った。なお、ハンニネンは、トラブルにも関わらず前向きな気持ちで走り続け、前日よりも順位をふたつ上げ、総合7位でデイ3を締めくくった。

    競技最終日となる4月30日(日)のデイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西側エリアで3本のSSが行われる。SS16とそのリピートステージであるSS18「エル・コンドル-コピナ」はラリー・アルゼンティーナを代表する名物ステージであり、SS18はSSトップ5を記録した選手にボーナスポイントが付与されるパワーステージに設定されている。また、SS17「ミナ・クラベロ-ジュリオ・チェザーレ」は、巨石が点在する不思議な景色の中を走るコースで、こちらも非常に人気の高いステージだ。3本のSSの合計距離は55.28km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は285.39kmとなっている。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    いろいろな事が起きた昨日と比べると、今日は2台とも比較的順調で、過酷なアルゼンチンの道から多くを学ぶ事ができました。コースは依然として荒れている所が多く、我々のクルマにとっては良いテストの1日となりました。まだまだ改善すべき点は少なくありませんが、このようなラフなコンディションのラリーを戦うのは初めである事を考えると、ここまでのところ良いパフォーマンスを発揮できていると思います。また、選手たちは今日も良い仕事をしてくれました。ヤリ-マティは5位に順位を上げ、ユホ は着実に進化するという計画をきちんと遂行しました。明日の最終日も難しいステージが続きますが、我々の目標は2台揃って完走しポイントを獲得する事です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    朝の最初のステージは朝日が目に入りとても眩しかったのですが、良いスタートとなりました。2本目のSSは去年アクシデントに遭遇したコースだったので、少し用心深く走り過ぎたかもしれません。全体的に今日のペースは悪くなかったと思いますが、少しタイムを失っているような感じがしました。それが一体何故なのかはハッキリとは分かりませんが、もしかしたらコーナーで少しアグレッシブに走り過ぎているのかもしれません。とはいえ、依然としてライバルにプレッシャーをかけ続けていますし、まだ勝負は終っていません。明日はもっとも短い1日ですが、ラリー全体の中でも特に難しいコースを走るので、気を引き締めて臨みます。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    クルマの信頼性は総じて高かったと思いますが、今日はハンドリングが少し神経質に感じられ、コントロールに少し苦労しました。とにかく注意して走行し、問題なく最後まで走り切ろうと心に決めていたのですが、それはうまくいき、順位を少し上げる事ができました。走行終了後、明日の最終日に向けてクルマをより良くしようとエンジニアと話しをしました。クリーンに走るという目標は明日も変わりませんが、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思っています。

  • トヨタ:ラトバラが総合5位 /WRCアルゼンチン デイ1レポート

    トヨタ:ラトバラが総合5位 /WRCアルゼンチン デイ1レポート

    4月27日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナが開幕。競技初日デイ1としてスーパーSS1本がアルゼンチンのコルドバ市街地の特設コースで行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位につけた。一方、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)は、総合10位で初日のショートステージを走り終えた。

    今季2回目のグラベルイベントとなるラリー・アルゼンティーナ は、27日(木)の午前中に、サービスパークが置かれるレイクサイドタウン、ビジャ・カルロス・パス近郊でのシェイクダウンで始まった 。全長約6kmのグラベル(未舗装路)コースはかなり荒れていたが、ラトバラはセッティングをいくつか試し、4回目の走行で全体のトップタイムをマーク。ハンニネンは10番手タイムを記録し、ラリー本番に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。そして、夜7時過ぎから始まったコルドバ市街地でのスーパーSSでは、グラベルとターマック(舗装路)が混ざる全長1.75kmのコースで、ラトバラが5番手タイムを、ハンニネンが10番手タイムを記録。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクルーは堅実なラリースタートを切った。

    競技2日目となる4月28日(金)のデイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側エリアで6本のSSが行われ、日中と1日の最後にはビジャ・カルロス・パスの近くで2本のスーパーSSが実施される。ビジャ・カルロス・パス南側エリアのSSは路面が荒れているところも多く、絶対的なスピードだけでなく、タイヤやサスペンションの耐久性も重要な要素となる。全部で8本のSSの合計距離は140.56km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は606.70kmとなっている。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    アルゼンチンは、これまで常にチャレンジングなイベントでした。恐らく、今シーズンもっとも難しいラリーのひとつだと思います。ですから、ここまでの状況を見ただけでは、この後 どういった展開になるのか予想するのは簡単ではありません。シェイクダウンで最速だったのは素晴らしい事ですが、タイムそれ自体にはあまり意味がありません。しかし、シェイクダウンで試したかったことをすべて試すことができたのは、このラリーを戦う上でとても大きな意味があります。明日からのチャレンジに向けて、準備は万端です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    とても良いフィーリングでラリーをスタートする事ができました。もう少しだけ速く走れた所もいくつかありましたが、パフォーマンスに関しては十分です。ここまで何も問題はありませんので、明日からの数日間がどのような展開となるのか、とても楽しみです。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    スーパーSSはとても良いステージで、注意深く走りながらも、少しですが楽しむ事もできました 。他のSSと今晩のスーパーSSが大きく異なるのは確かですが、良いスタートとなり満足しています。明日から始まる本格的なグラベルコースでどうなるのか様子を見たいと思いますが、ミスなく走る事が自分の目標です。

  • トヨタ、KIROBO miniのWEB予約を5月10日から開始

    トヨタ、KIROBO miniのWEB予約を5月10日から開始

    トヨタは、いつも寄り添い、会話やしぐさを楽しむことができる、手のひらサイズのコミュニケーションパートナー「KIROBO mini」を東京都ならびに愛知県の一部トヨタ販売店にて5月10日より発売。注文は、WEBを通じてのみとなり、予約の受付を同日13:00より開始する。価格は42,984円(税込)。

    「KIROBO mini(キロボ ミニ)」は、座った姿勢で高さ10㎝と手のひらに収まる小柄なサイズのコミュニケーションパートナー。

    話しかけた人の方向に顔を向け、顔や手などを動かしながら雑談のような何気ない会話が可能。小柄なのでお出かけのときも一緒に連れて行くことができる。人に寄り添い、心を通わせる存在を目指し開発された。

    様々なしぐさや会話は、主に「KIROBO mini」本体と専用アプリをインストールしたスマートフォンとをBluetoothでつなぐことで実現している。本体に搭載したカメラにより人の表情を認識して、感情を推定しながら人の気持ちに寄り添った動作や会話を行う。また、クルマや家から取得する情報を踏まえた会話も可能にした。

    KIROBO miniの概要

    雑談のような何気ない会話や表情、しぐさを一緒に楽しむことが可能

    人の話していることや表情などを汲み取った会話をする。また会話に応じた仕草や口調、まばたき、話した人の方向を見るなど、心を感じる動きができる。

    人とのコミュニケーションを通じて思い出や好みを覚え、その人に合わせて変化・成長

    人の好きなことや嫌いなこと、一緒に行った場所などを覚えることができる。話していくうちにその人に合わせた会話をするようになる。

    「いつも一緒」を可能にした、座高10cmの手のひらサイズ

    座った姿勢での高さが10㎝と手のひらに収まる小柄なサイズ。自分の部屋での会話やクルマでドライブするなど、いつも一緒に過ごすことができる。

    クルマや家から取得する情報を踏まえた会話が可能

    「つながる」サービスを通じて取得した情報から「今日はいっぱい走ったね、お疲れ様」、「おかえり。ぽかぽかお風呂が待ってるよ」といったクルマや家の状況を踏まえた、気持ちのこもった会話ができる*。
    * 「KIROBO mini」に対応した「つながる」サービスの利用が可能な車両、トヨタホーム(株)が提供するTSC-HEMS(エネルギー管理)サービスにて対応予定

  • 【WRC】 ラリー・アルゼンチン:トヨタのラトバラがシェイクダウン首位

    【WRC】 ラリー・アルゼンチン:トヨタのラトバラがシェイクダウン首位

    WRC 第5戦 ラリー・アルゼンチンのシェイクダウンテストが27日(木)に行われ、トヨタのヤリ・マティ・ラトバラがトップタイムを記録した。

    初秋の南半球、アルゼンチンで開催されるラリー・アルゼンティーナは、グラベルラリーの魅力と難しさが凝縮した1戦。SSの途中には川渡りやジャンピングスポットも多く現れ、選手だけではなく、ファンにとっても非常に魅力的なラリーである。

    シェイクダウンはサービスパークの置かれるカルロス・パス近郊の山間部の6.01kmのステージが舞台。トップタイムを記録したのはトヨタのヤリ・マティ・ラトバラ。2014年にラリー・アルゼンチンで優勝しているラトバラは、2番手のヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)に0.1秒差でトップに立った。

    3番手にはダニ・ソルド、4番手にはティエリー・ヌービルとヒュンダイ勢が続き、ランキングトップのセバスチャン・オジエ(Mスポーツ)は5番手タイムだった。

    トヨタのユホ・ハンニネンは10番手タイムを記録した。

    2017 WRC 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ シェイクダウンステージ

    順位 ドライバー マシン タイム
    1 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC M 4分02秒0
    2 ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC M 4分02秒1
    3 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC M 4分02秒2
    4 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC M 4分02秒6
    5 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタWRC M 4分03秒0
    6 マッズ・オストベルグ フォード フィエスタWRC M 4分03秒4
    7 クリス・ミーク シトロエン C3 WRC M 4分03秒5
    8 クレイブ・ブリーン シトロエン C3 WRC M 4分04秒4
    9 オット・タナク フォード フィエスタWRC M 4分05秒3
    10 ユホ・ハンニネン フォード フィエスタWRC M 4分06秒4
  • トヨタ:ニュルブルクリンク QFレース 予選/決勝レポート

    トヨタ:ニュルブルクリンク QFレース 予選/決勝レポート

    4月22日、23日、ニュルブルクリンク24時間レースのための「Qualifying Race(QFレース)」が開催された。QFレースとはニュル24時間への参加資格や上位クラスのシードチームを決める6時間のレースだが、24時間レース直前の実戦、テスト、調整を行なうチームが多く、今回の参戦の目的もVLN参戦と変わらず、ニュル24時間に向けた様々なトライやデータ取り、そして実戦経験で人の動きや改善点を洗い出す「クルマ」と「人」の実戦テストである。

    VLNでは順調に見えたがその裏では細かいトラブルも発生していたため、改善を積み重ねながら、さらにアップデートを行ない、QFレースに臨んだ。

    今回のドライバーは井口卓人、松井孝允、蒲生尚弥選手の3名。エントリーリストにはVLNには参戦していなかった、スバルWRX STIの記載もあり、LEXUS RCと同じSP 3Tクラスの24時間レースの顔ぶれが揃った格好だ。

    また、SP3クラスにはTOYOTA GAZOO Racing Team Thailandから2台のCollora ALTISが参戦。2台のうち124号車にはTOYOTA GAZOO Racingドライバーの木下隆之選手がエントリーしており、「タイのチームは純粋にレースを楽しんでいて、ドライバーも全力疾走しているところに、自分自身がレースを始めた頃の気持ちを思い出しました。チームの中で刺激し合いながら24時間を走りたいと思います」と語っていた。

    4月22日、午前中の練習走行はニュル特有の霧雨でウエットでのセッティングをトライ。その後雨は止み、18時40分から行なわれた予選1回目はドライ路面で実施。決勝グリッドを狙ったフルアタックは行わず、あくまでも実戦テストとして臨み、途中で空力のセットアップ変更なども行ないながらの走行となったが9分14秒219を記録した。

    翌23日9時から行なわれた予選2回目も同じスタンスでセッティングのトライを行ないながらの走行を行ない、結果は総合46位、SP 3Tクラス2位。

    SP3TのクラストップはスバルWRX STIの9分7秒096だったが、昨年と比べるとその差は確実に縮まっている。RCでは初ドライブとなった井口卓人選手は「VLN1で松井・蒲生選手がセットアップを進めてくれたおかげで、走り始めから気持ち良く走れました」とマシンの進化を語った。

    23日12時から行なわれた6時間の決勝レース。クラス2位からスタートした井口選手は順調にラップを重ね、6周目に1位のスバルWRX STIがピットインしたタイミングでクラストップへ浮上。8周目にピットインし2位となるものの、13周目に再びトップへと返り咲く。15周目の2回目のピットインのタイミングでは、稼いだマージンによりトップのままピットアウト。

    その後もトラブルなく順調に走行。予定周回でのルーティンのピットイン以外はピットに入る事もなく周回を重ね6時間を走り切り、総合23位、そしてVLN1、VLN2に続きに続きSP3Tクラス優勝を獲得。

    しかし、クラス優勝より6時間を着実に走り抜き、周回を重ねたことで多くのトライやデータが得ることができたことのほうが重要だった。また、クルマのみならずエンジニア、メカニックにも変化が見受けられ、前回よりも「判断しなければいけない時の動き」や「各々のコミュニケーション」、「1つ1つの作業」などにも改善が見られ、チーム力もアップしていた。ただ、順調に見えたマシンだったが、足周りの不具合や、ドライバーからはもう少し立ち上がりの時のパワーが欲しいと言う声も聞かれた。不具合は今回のレースで大きな問題にはならなかったが、ニュル24時間では致命傷になる可能性があることを踏まえ、24時間本戦まで残された時間は短いが、ハードを見直して対策を実施。パワートレインに関しても「やるべき事は最後までやる」とRCの強みを更に引き出し、ドライバーが更に安心して走れるように、最後の最後までアップデートを行う。

    VLN、QFレース共に好成績を残したことからチームはいい雰囲気なので満足しがちだが、“もっといいクルマづくり”のための実戦テストであり、今回のQFレースで得られたこと、ドライバーからのフィードバック、各自の改善を反映し、更に乗りやすいクルマに仕上げニュル24時間へと挑む。

    井口卓人
    国内テスト以来の走行でしたが、走り始めから気持ち良く走ることができ、燃費とLAPのバランスは24時間でも有利に働くことも確認できました。しかし、ややアンダー傾向でフロントタイヤに負担をかけるハンドリングや立ち上がり加速など、新たな課題もありました。それ以外は大きなトラブルもなく順調すぎて怖い所もありますが、ニュル24時間は何が起きるか解りません。今まで以上にエンジニアとメカニックとコミュニケーションを密にして、チーム全体で“心を一つ”にして挑みたいと思います。

    平田チーフメカニック(トヨタ自動車社員)
    チーム、マシン共に想定通りの内容でした。これまで一生懸命やってきたことがタイムや燃費、順位と言う数値で表れたのは嬉しいしモチベーションにも繋がっています。メカニックには決勝中にルーティン作業以外をピットロードで行なうなどプレッシャーを掛けて鍛えました。このプロジェクトを率いた成瀬さんも「とにかく物を見ろ」と言っていましたが、例えばひとつの部品も改善を意識しながら作業にあたれば、改善すべき点が見え、作業性の向上などにつながります。更なる作業の精度アップとより自主的に動けるようにしたいです。ただ、マシンは足回りに少し課題を残してしまったので、24時間レースのグリッドにつく瞬間まで改善を行い、ドライバーが安心して快適に乗れるクルマに仕上げます。

    茶谷車両エンジニア(トヨタ自動車社員)
    “走る”ことで我々が目指す方向に着実に進んでいます。今回も細かいトラブルも含め様々な課題を視つけ、レース中でも仕様変更を行っていました。 しかし、今までの課題も走り続けてきたからこそ視つけることができ、車両だけでなくチームの動きも改善が進んできました。 その結果が今回のタイム、順位に表れており、チームに自信と勢いが増し私も本当にうれしいです。 細かいトラブルも24時間では致命的になる可能性もあります。今回得られた自信・勢いを車輌とチームの課題に向け対策をすると共にRCの強みを引き延ばすために最後の最後までアップデートも行ないます。

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、4月27日(木)から30日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)と、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。今シーズン2回目となるグラベル(未舗装路)ラリーに、3月上旬の第3戦ラリー・メキシコでの経験を生かし、チーム一丸となって挑む。

    初秋の南半球、アルゼンチンで開催されるラリー・アルゼンティーナは、グラベルラリーの魅力と難しさが凝縮した1戦と言われる。ラリーのSS(スペシャルステージ)は、アルゼンチン中部の都市コルドバの南西から西北にかけての広いエリアに設定され、様々なタイプの未舗装路を走行する。南西部の谷間の未舗装路は砂のような柔らかい道が多く、西部の山岳路は道幅が狭く荒々しい岩に囲まれた道が続くなど、走行するエリアによって道のキャラクターが大きく変わるのがこのラリーの特徴だ。また、SSの途中には川渡りやジャンピングスポットも多く現れ、選手だけではなく、ファンにとっても非常に魅力的なラリーである。

    ラリーカーの整備作業を行なうサービスパークは、コルドバから約50km離れたレイクサイドリゾート、ビジャ・カルロス・パスに置かれる。ラリーは4月27日(木)の夜7時過ぎにコルドバ市街地のスーパーSSで競技スタート。28日(金)はコルドバの南西部サンタ・ロサ・デ・カラムチータ周辺で3本のステージを各2回走行し、昼と夜にはビジャ・カルロス・パス近郊のパルケ・テマティコでスーパーSSが行われる。29日(土)は、コルドバの北西部プニリャの谷の周辺で3本のステージを各2回走行する。そして競技最終日となる30日(日)は、コルドバの西部で2本のSSを走行。最終SSとなるSS18「エル・コンドル」はラリー・アルゼンティーナを代表する名物ステージであり、SSでトップ5タイムを記録した選手に対してボーナスの選手権ポイントが与えられるパワーステージにも指定されている。ラリーは4日間で18本のSSを走行し、その合計距離は357.59km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は、1417.98kmに達する。

    ラトバラは、2014年のWRCラリー・アルゼンティーナで総合優勝をしている。また、ハンニネンはIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)の1戦として開催された、2010年の大会で優勝を果たしている。両ドライバーにとってアルゼンチンは、相性の良いラリーといえる。

    チームはラリー・アルゼンティーナを想定したグラベルテストを、欧州の中ではアルゼンチンの道に近い路面コンディションの道があり、6月にはWRC第7戦が開催される、イタリアのサルディニア島で実施。様々なテストメニューをこなし、ヤリスWRCのグラベルコースでのパフォーマンスをさらに高めることに成功した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    冷涼な気候で行われるグラベルラリーのアルゼンチンは、以前に私がドライバーだった時、いつも素晴らしいラリーだと思っていました。今回のラリーも、いろいろな気象条件下での戦いとなるでしょう。ラリー・メキシコで我々は多くを学びましたが、特に高い標高でのグラベル走行を経験した事は、同様の条件であるアルゼンチンを戦う上で役に立つはずです。ここまで1戦ごとにクルマを良くしてきたので、アルゼンチンではさらに改良を進める事を目標に置いています。ラリー・メキシコを戦った時よりも自分たちは力をつけていると思うので、アルゼンチンでは良い結果を狙いたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    私にとってアルゼンチンは、常に良い気分で戦う事ができるラリーです。以前に優勝した経験があり、去年も土曜日の午後にトラブルでコースアウトするまでは、ラリーをリードしていました。金曜日と土曜日のコースは流れるような高速のコーナーが多く、最終日の日曜日は低速でテクニカルなコーナーが連続し、さらに霧など悪天候に見舞われる可能性も高いトリッキーなコースです。全体的には砂状の柔らかい道が多いのですが、概ねタイヤのグリップレベルは良好です。事前テストはとても有効で、いくつかの異なるセットアップを試せました。特に、メキシコではベストとはいえないフィーリングだったデファレンシャルに関しては、アルゼンチンに向けて入念にセッティング作業を行ない改善に努めました。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    アルゼンチンは私が大好きなグラベルラリーのひとつで、楽しい思い出がたくさんあるラリーですので、久しぶりの出場がとても楽しみです。アルゼンチンのコースはとにかく素晴らしいのですが、SSだけでなくリエゾン(移動区間)でも情熱的に応援してくれる、ファンの皆さんもまた素敵ですね。アルゼンチンでもっとも読めないのは天候で、最近現地の天気予報をチェックしているのですが、晴天、降雨と、天気は常に変わっているようです。例えばレッキ(コースの事前下見走行)の後に路面コンディションが変わると、大変難しいラリーになります。とはいえ、クルマを状況に応じて微調整すればよいと思っています。例えば、路面が泥状になったらクルマを少し柔らかめのセッティングに変えるぐらいですね。何が起ころうと自然に、気負わないでドライブする事が大切です。チームは現在とても良い状態にあるので、私も一緒になって前に進みたいと思います。

  • 【WRC】 トヨタ、ラリー・ポルトガルに3台目のヤリスWRCを投入

    【WRC】 トヨタ、ラリー・ポルトガルに3台目のヤリスWRCを投入

    トヨタは、チームのテストドライバーであるエサペッカ・ラッピとコ・ドライバー、ヤンネ・フェルムが5月19日(金)から開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・ド・ポルトガルに参戦することを発表した。

    エサペッカ・ラッピは、3台目のヤリスWRCのドライバーとして、ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC10号車)、ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC11号車)と共にチームに加わり、開発ニーズに応じて、今シーズン中にいくつかの欧州イベントに参戦する。

    ヤリスWRCは初戦モンテカルロでのデビュー以来、想定以上の成績をおさめており、第2戦スウェーデンでは、ラトバラが総合優勝を勝ち取ることができた。しかし、TOYOTA GAZOO Racing WRTは、復帰初年度である2017年を学びの年と捉えており、3台目の投入により、ヤリスWRCの開発を更に加速させることができると確信している。

    エサペッカ・ラッピは、昨年のWRC 2でシリーズ優勝を果たし、ラリー界で有望視されている若手ドライバーの一人である。また、彼は2017年シーズン前からチームにテストドライバーとして加入しており、ヤリスWRCを良く知っている。チームは、今回の参戦で26歳のラッピが今後に向けた多くの学びを得ることを期待している。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    エサペッカは、とても若くハングリー精神旺盛なドライバーです。今回のヤリスWRCでの初めてのラリー参戦に向けて、十分なテスト走行をすることができたとは言えませんが、彼なら全力を尽くしてやってくれるでしょう。彼の目標は、チームの目標と同じく、ラリーを完走し、出来る限り多くのデータを集めることです。我々はヤリスWRCの開発を更に進める必要があり、エサペッカはその重要な役割を担うことになります。もちろん、通常のテスト走行から得られるものも多くありますが、実戦で強い競争相手と競うことにより、さらに多くのことを得ることができます。そのため、我々はエサペッカとヤンネを今年のシリーズ中に数回出場させることを決めました。若いドライバーにチャンスを与えることも重要です。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRCテストドライバー)
    私は今までこの日のために頑張ってきました。WRカーで参戦できる素晴らしいチャンスを得て、とてもうれしく思います。2014年のラリー・フィンランドで、初めてトミと豊田総代表に会う機会があり、挨拶を交わしましたが、まさか彼らのチームの一員として走ることができるとは思ってもいませんでした。ヤリスWRCでのテスト走行は、それほど多くはできていないので、R5車両よりはるかに高性能で速いWRカーに適応するため、これから経験を積んでいく必要があります。一緒に走るヤンネにとっても、このWRカーに慣れるためにしなくてはならないことが山のようにあります。例えばペースノートは、今までとは比べ物にならないほど速く読み上げる必要があります。
    二人で着実に課題に立ち向かい、トラブルなく、ラリーを完走することが私の目標です。そのように一つずつ経験を積み上げ、完走を重ねられれば、いつかポイントを獲得することができると信じています。

  • トヨタ、劇的な開幕戦で先制勝利 / WEC 開幕戦 決勝レポート

    トヨタ、劇的な開幕戦で先制勝利 / WEC 開幕戦 決勝レポート

    2017年4月16日に行われたFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン6時間レース決勝は、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの駆るTS050 HYBRID #8号車が、ライバルとの激戦を制して勝利を挙げた。

    高速コーナーが続く1周5.589kmのシルバーストン・サーキットにあわせてハイ・ダウンフォース仕様を持ち込んだTOYOTA GAZOO Racingは、その戦略が奏功し、前日の公式予選で2台のTS050 HYBRIDがポールポジション並びに2番手とグリッド最前列を占めた。

    しかし、決勝レースでは、異なる空力仕様で臨んだライバルに思わぬ苦戦を強いられることとなった。

    現地時間16日(日)正午に決勝レースのスタートが切られた。最前列から飛び出した2台のTS050 HYBRIDは、序盤、#7号車、#8号車と続き周回を重ねた。#7号車のマイク・コンウェイはひとり1分40秒を切るタイムで逃げ、追走するチームメイトのブエミが駆る#8号車と共にライバルとの差を広げ、開幕戦での勝利を確実にしたかに思えた。しかし、その#7号車をトラブルが襲ったのは、コンウェイが小林可夢偉にステアリングを手渡す寸前だった。トラブルはリアのサスペンションの不具合。これが原因か、#7号車のハンドリングは損なわれ、小林はコースを外れてライバル勢に抜かれた後も反撃に出ることが出来ず、4位確保の走行に徹し、2台揃っての完走、ポイント獲得に集中せざるを得なかった。

    ところが小林から新しくTOYOTA GAZOO Racingに加わったホセ・マリア・ロペスにドライバー交代が行われた直後、ロペスの#7号車は挙動を乱してコースアウトし、タイヤバリアに激突した。大きなダメージを負った#7号車だったが、エンジニアの無線指示を仰いだロペスはピットまで帰り着き、66分をかけて完全修復されて、代わったコンウェイがレースに復帰した。しかし優勝したチームメイトの#8号車からは38周遅れの総合23位に終わった。

    コースアウトを喫したロペスはサーキットのメディカルセンターで診察を受けた後、総合病院に精密検査のために運ばれたが、幸いにも特に異常は認められなかった。

    予選2番手からスタートした#8号車はブエミからデビッドソンに代わってからもトップでリードを保った。しかし、レースが2時間を過ぎた頃に悪化した天候で路面が僅かに濡れ、ライバルはインターミディエイトのウェットタイヤに交換、#8号車はスリックタイヤのままで走行し、一旦は2位に後退。その後天候が回復するとデビッドソンはタイヤ交換にピットへ入ったライバルを尻目に再びトップに躍り出て、中嶋にステアリングを渡した。

    #8号車のドライバーが中嶋に代わった時点で、#7号車のアクシデント処理のためにセーフティカーが出動。その結果、中嶋の#8号車と2位につけるライバルとの十分なタイム差が瞬く間に縮まってしまった。

    セーフティカーが退いた時点でレースは残り2時間。TS050 HYBRID #8号車とライバルの間で激しいトップ争いが展開されることになった。TS050 HYBRID #8号車はレースが残り45分になった時点で、最後のピットストップを行い、中嶋からブエミにドライバー交代。#8号車のピットストップでライバルに1位の座を譲ることとなったが、ライバルも最後のピットストップを行い、その時点で両車の差は8秒。そこから終盤戦へと#8号車のブエミの猛追が始まった。そしてレースが残り13分を切った時、TS050 HYBRID #8号車がライバルをかわしてトップに立ち、そのままゴールへ飛び込んだ。

    不安定な天候、不慮のアクシデント、セーフティカーの出動と荒れたシルバーストン6時間レースだったが、最後に勝利はTS050 HYBRID #8号車の頭上に輝いた。この勝利で、優勝した3人のドライバーには、RAC(英国王室自動車クラブ)から伝統あるツーリスト・トロフィー賞が贈られた。この賞は1905年に創設された英国のモータースポーツ界では最高権威の賞で、タツィオ・ヌボラーリ、グラハム・ヒル、スターリング・モスといったそうそうたるドライバーが受賞している。#8号車の中嶋は日本人として初めてこの賞を受ける栄誉を授かった。

    チームは、既にル・マン24時間レースの前哨戦ともいえるWEC第2戦スパ6時間レースへと準備を整えている。次戦スパ6時間レースには、初めて3台体制で臨むことになり、ステファン・サラザン、国本雄資、ニコラス・ラピエールの3名がTS050 HYBRID #9号車で出場する。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 23位、159周、ピットストップ6回、グリッド:1番手、最速ラップ:1分39秒656

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 1位、197周、ピットストップ6回、グリッド:2番手、最速ラップ:1分39秒804

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表

    とても劇的な決勝レースの展開でしたが、レース中のアクシデントで検査のために病院に行ったロペス選手が無事という一報を受け、まずはほっとしています。予選では圧倒的な速さを発揮することが出来たのですが、決勝レースでのライバルは、さすがに手強い相手でした。チームは最後のチェッカーフラッグを受けるまで全力で戦いました。2台揃って表彰台に上がることは叶わなかったものの、レースで見せたチームの的確な判断力と闘争心、更にダメージを負った#7号車を短時間で完全修復したメカニックの頑張りを誇りに思います。週末を通して見せたハイ・ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDの戦闘力には満足していますが、次戦スパ・フランコルシャン6時間レースに向けて更なる改良を行い、再度ライバルとの激闘を制することが出来るよう全力を尽くします。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車

    優勝した#8号車のクルー全員を祝福します。我々は予選でポールポジションを獲得し、決勝の序盤もレースをリードするなど良いスタートを切りました。しかし、マイクのスティント終盤にサスペンションのトラブルに見舞われ、続く私のスティントでも車両の挙動がおかしくなってしまいました。良い結果が狙えたはずだけに残念です。ただ、我々のパフォーマンスは見せることが出来たので、次のレースで挽回します。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車

    #8号車が優勝出来たことを喜んでいます。我々の#7号車は、最初の2スティントは順調でしたが、その後サスペンションのトラブルに見舞われ、感触がおかしくなりました。可夢偉の担当の時にもこのトラブルの影響は続き、ウェットとなったホセのスティントでアクシデントに見舞われてしまいました。彼が無事だったと聞いてほっとしています。その後、懸命な作業でTS050 HYBRIDをコースへ戻してくれたクルーに大変感謝しています。厳しい週末となってしまいましたが、TS050 HYBRIDの速さは示すことが出来たので、次戦スパが楽しみです。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車

    スタートはとても順調でしたが、序盤のマイクの走行中にサスペンションのトラブルに見舞われました。可夢偉が苦しい走行を続けており、何とか挽回しようと思っていました。しかし、自分が走行を始めると雨が降り始め、コーナーの進入で車両挙動が乱れてしまいました。サスペンションに起因するトラブルと、ウェット状態でリアタイヤが縁石に乗り上げたときにコントロールを失いました。激しい衝撃で、若干の痛みも感じましたが、病院で何も問題はないと診断されて安心しました。次戦スパでは挽回するべく頑張ります。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車

    アンソニー、セバスチャンと共に勝ち取ったこの勝利を本当に嬉しく思います。2015年に彼らとのトリオを組んで初めての勝利だからなおさらです。やっと勝てたという気分です。決勝レースは、降雨やセーフティカーの導入など不測の事態があり、予想以上に困難でした。我々はTS050 HYBRIDに満足していましたが、ライバルのペースも良く、厳しい戦いを強いられました。セバスチャンが最後は素晴らしい走りを見せてくれました。我々は彼を信じていましたが、最後は本当にエキサイティングでした。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車

    久々の勝利だっただけに、優勝出来てとても幸せです。良いシーズンのスタートが切れました。レースは接戦となり、最後は非常にエキサイティングでした。我々のTS050 HYBRIDは常に速く、自分が担当した最後のスティントは、新しいタイヤで、ライバルに対して優位な状況もありました。最後にライバルをパスしたときは、チャンスはあの時しかないと分かっていました。実際に上手く行って良かったです。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車

    チームの皆と開幕戦の優勝を味わえるとは何と素晴らしいことでしょうか。今日まで共に苦労してきた仲間が素晴らしい仕事を成し遂げた結果だと思っています。セーフティカーの導入がありましたが、チームはこの難しい状況においても的確な判断で、間違いのない戦略を与えてくれました。セバスチャンは後半のタイヤ摩耗が厳しくなった時でも素晴らしい運転を続け、一貴と私はとても勇気づけられました。今日の彼は本当に素晴らしい活躍を見せてくれました。この勝利をとても誇りに思います。