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  • トヨタ:堅実に走行したラトバラが初日6位 / WRCラリー・フランス

    トヨタ:堅実に走行したラトバラが初日6位 / WRCラリー・フランス

    4月7日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技初日となるデイ1がコルシカ島のアジャクシオ周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合6位につけた。

    また、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)はSS1でクラッシュし、SSをフィニッシュ後リタイアに。チームはデイ2での再出走を実現するため、サービスでクルマの修復作業を行なった。

    伝統のツール・ド・コルス、デイ1はTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにとってハードな1日となった。ラリーは前日、6日(木)の夜にコルシカ島東部の都市アジャクシオで行われたセレモニアルスタートで開幕。そして7日の朝から競技がスタートし、アジャクシオの南側と北側に展開する2本のターマックコースを各2回走行した。ラトバラはクルマのセットアップとドライビングをコースに完全には合わせきれなかったが、それでも様々なトライを続けながら安定した走りを続け、5~7番手のSSタイムを記録。総合6位でデイ1を走りきった。一方、ハンニネンは非常に速いペースでSS1を走行していたが、終盤コーナリングライン が膨らみクルマの右リヤを橋の欄干にヒット。その衝撃によりダンパーのオイルキャニスターが破損し出火した。それ自体はそれほど大きなダメージではなかったが、右側のタイヤが2本とも衝撃でパンクしており、スペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、走行を続けることができなくなってしまった。クルマのダメージは少なく、チームはバスティアのサービスパークで破損個所を修復。ハンニネンはラリー2規定に基づき、デイ2での再出走を予定している。

    競技2日目となる4月8日(土)のデイ2は、サービスパークが置かれるバスティアを中心に島の北部でSSが行われる。全長48.71kmのロングステージと、17.27kmのミドルステージの2本のSSを、バスティアでのサービスをはさみ各2回走行。計4本のSSの合計距離は131.96km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は406.57kmとなっている。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    まずまずの1日でした。ヤリ-マティはトップ6につけていますが、ユホの最初のステージでのクラッシュは残念です。路面の状態やグリップが変化するような時の挙動について、クルマにいくつか改善できる点が見つかりました。それらに関しては解決策を検討し、将来に向けて選手たちがもっと自信を持って走れるように改良を施すつもりです。我々はまだターマックラリーでの経験が少ないので、これからの2日間で様々な事を学ぶ事ができるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    悪くはない1日でしたが、自分のドライビングには満足していません。特に、路面が濡れていたり、滑りやすいところでは少し慎重に走り過ぎたと思います。ただし、そのようなコンディションはもともと自分にはあまり合っていないため、それほど心配はしていません。自分としては主にブレーキングと加速時にタイムを失っており、増加したエンジンのパワーと、新たに搭載されたアクティブセンターデフに慣れていないのも問題だと思います。今シーズンは良いスタートを切りましたが、まだまだ多くの事を学びテストを続けている段階です。状況を考えると6位は現実的な順位だと思います。それでも、クルマは高いポテンシャルを備えているので、明日はさらなる改善に努めるつもりです。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    とても残念な結果になってしまいました。橋に差しかかる少し前で路面の状態が変わり、ブレーキングのタイミングがずれた結果、速すぎるスピードでコーナーに入り、ラインがワイドに膨らんでしまいました。そしてクルマの右リヤが橋の欄干に当たり、ダンパーのオイルに火がついてしまいました。すぐに消火しフィニッシュを目指したのですが、前後のタイヤがパンクしており、他の選手と同じようにスペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、クルマにダメージを与えないためにも残りの走行を諦めなくてはなりませんでした。自分たちにとっては良くない1日になってしまいましたが、明日は再出走できると思います。

    【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ
    【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ

  • トヨタ:SUPER GT 2017年 開幕戦 岡山 プレビュー

    トヨタ:SUPER GT 2017年 開幕戦 岡山 プレビュー

    4月8日(土)~9日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催される。

    4月に入り、国内のサーキットでのレースも本格シーズンに突入。日本のレースで最も人気が高いSUPER GTも開幕戦を迎える。

    今季のSUPER GT GT500クラスは、昨年まで3年間にわたって使用されてきた車両に変わり、新たなレギュレーションに則った新型車両が投入される。

    「SUPER GT」2017年シーズン開幕
    新規投入の「LEXUS LC500」でタイトル防衛へ

    LEXUS GAZOO Racingは、昨年、参戦最後の年に念願のタイトルを獲得したLEXUS RC Fに代わり、今年春発売の新型ラグジュアリークーペ「LC500」をベースとした新型車で参戦する。この新たなベースシャシーに、昨年まで3年間開発を重ねてきた2リッター直列4気筒ターボの「RI4AG」エンジンを搭載し、タイトルの防衛に挑む。もちろん、ライバル勢も全車新規定車両に切り替わるため、今年も激戦が予想される。

    新舗装となったテクニカルサーキットでの開幕戦

    2010年シーズンから開幕戦のホストサーキットを務めてきた岡山国際サーキット。過去にはF1が開催されたこともあるコースだ。1周は3.703kmとSUPER GTのシリーズ戦が行われるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。

    観戦エリアからコースまでの距離が近いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンがフェンス越しとはいえ、迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。例年熱いバトルが繰り広げられるバックストレートには、その立ち上がりにLEXUSブリッジが設置されている。

    サーキットはこのオフシーズンに路面舗装を一新。よりスムースになった路面は、グリップも高まり、一部縁石の改良などもあってライン取りも変化。更にエキサイティングなレースが期待される。

    事前テストではLEXUS LC500勢が好調
    GT300クラスの新参戦車両にも期待

    今季もLEXUS GAZOO Racingは6台体制でGT500クラスに挑む。昨年チャンピオンを獲得したヘイキ・コバライネン/平手 晃平組DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車、ランキング2位の大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組WAKO’S 4CR LC500 6号車、同4位の関口 雄飛/国本 雄資組WedsSport ADVAN LC500 19号車、同6位の立川 祐路/石浦 宏明組ZENT CERUMO LC500 38号車の4チームはドライバー体制に変更なし。

    変更があったのはトムスの2台で、au TOM’S LC500 36号車に中嶋一貴が復帰。ジェームス・ロシターと再びコンビを組む。2014年、2015年の岡山ウィナーで、昨年もLEXUS勢最上位の2位と岡山を得意とするKeePer TOM’S LC500 37号車は、平川亮が新たにニック・キャシディとのフレッシュなコンビで参戦する。

    3月半ばに行われた岡山での2日間の公式テストでは、両日共にKeePer TOM’S LC500 37号車がトップタイム。他のLEXUS LC500勢も上位につけ、タイトル防衛への期待を高めた。

    GT300クラスでは、昨年ランキング2位と健闘したプリウスは今年も2台体制。永井 宏明/佐々木 孝太組TOYOTA PRIUS apr GT 30号車は昨年と同体制だが、TOYOTA PRIUS apr GT 31号車は嵯峨 宏紀が新たに久保 凜太郎とコンビを組む。

    昨年まで1台体制だったLEXUS RC F GT3は新型車にスイッチすると共に、2台での参戦体制に。昨年も参戦していた飯田 章/吉本 大樹組SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車に加え、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車を中山 雄一/坪井 翔組の若いコンビがドライブする。こちらも岡山テストで順調な仕上がりを見せており、開幕での走りに注目だ。

  • トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)2日目 レポート

    トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)2日目 レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)シーズンイン恒例のプロローグ(合同テスト)が4月2日(日)2日間にわたる走行を終えた。

    合同テスト2日目は、曇り空のやや肌寒いイタリア・モンツア・サーキットで、午前9時からと午後2時からの2セッションが各々3時間ずつ行われた。TOYOTA GAZOO Racingは、前日同様にTS050 HYBRID #7号車には小林可夢偉、マイク・コンウェイ、国本雄資、#8号車には中嶋一貴、アンソニー・デビットソン、ニコラス・ラピエールが乗り込み2日目のテストに臨んだ。

    今回のテストはLMP1-Hクラスで争うライバルであるポルシェと、同条件で直接タイムを比較出来る初めての機会となったが、最速タイムを刻むことが必ずしも目的ではなく、2日間を通して様々なセッティングの評価を行った。

    今回の合同テストは、土曜日のナイトセッションを含む5回のセッションがあり、新型TS050 HYBRIDは2台の合計649周、3719kmを走破。また、2日目午後にはラピエールが2日間を通してのベストタイムをマークした。

    この週末、全日本スーパーフォーミュラチャンピオンである国本と、2014年以来のチーム復帰となったラピエールにとって、初めての公の場でのTS050 HYBRIDのドライブとなったが、両ドライバー共に速さを示し、特に国本は初めてのモンツア・サーキットでも高い適応力を示した。

    #7号車の小林とコンウェイは、第2戦スパ6時間から投入予定の低ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDの最適チューニングを行った。

    #8号車は中嶋とデビッドソンが周回を重ねたほか、#9号車のドライバーであるラピエールと国本もステアリングを握り、第2戦スパ6時間でのデビューへ向け、貴重な経験を積んだ。セバスチャン・ブエミとホセ・マリア・ロペス、ステファン・サラザンの3名は、同一週末に行われた別のレース参戦のため、金曜日の新車発表会に姿を見せるに留まり、走行は行わなかった。

    今季、チームは既に2017年仕様の車両で5回のテストで合計30000km以上を走破しており、このモンツアテストは、2週間後に迫った開幕戦シルバーストンへ向けた準備のための、最後の実走データ収集の貴重なチャンスとなった。

    なお、WECプロローグ(合同テスト)の行われたモンツア・サーキットは、1992年にWSC(世界スポーツカー選手権)の1戦として行われた「モンツア1000kmレース」でトヨタTS010(ジェフ・リース/小河等組)がトヨタに初優勝をもたらした記念すべきサーキットでもある。

    2017年WEC第1戦シルバーストンは、4月14日(金)に公式練習が開始され、15日(土)の予選を経て、16日(日)に6時間の決勝レースが行われる。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing 代表)
    低ダウンフォース仕様を評価するのに適した超高速サーキットでシーズン始まりの恒例となる合同テストを行えたのは素晴らしいことでした。合計14時間となる走行時間を活用して多くのデータを得ることが出来、ル・マン24時間レースに向けて充実した準備になりました。また、この週末、サーキットにお越し頂いた多くのファンの皆様には心から感謝を申し上げたいと思います。皆様のおかげで、本番さながらの雰囲気の中でテストを行うことが出来、良い緊張感を持ってシーズンのスタートを迎えられました。2週間後に迎える第1戦シルバーストン6時間レースでのライバルとの戦いが楽しみです。我々の低ダウンフォース仕様に関しては、ここモンツアでは良い感触を得ることが出来ましたが、引き続き、シルバーストンで投入する予定の高ダウンフォース仕様の開発に全力を尽くしたいと思います。

  • トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)1日目 レポート

    トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)1日目 レポート

    前日2017年仕様TS050 HYBRID の発表会が行われたイタリア・モンツア・サーキットにおいて、4月1日(土)、2日(日)の2日間の日程で、2017年のFIA世界耐久選手権(WEC)シーズンイン恒例のプロローグ(合同テスト)が始まった。

    昨年まで南フランス・ポールリカール・サーキットで行われていたプロローグは、今年、F1イタリアGPで長い歴史を誇るモンツア・サーキットに場所を移して行われている。

    800ヘクタールという広大な森林公園内のコースは、5.793km。4本のロングストレートを2か所の複合コーナーと3か所のシケインでつないだ屈指の超高速サーキット。TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンのル・マン24時間レースも見据えた、TS050 HYBRIDの低ダウンフォース仕様を持ち込み、テストを開始した。

    同じ週末には、メキシコで別カテゴリーのレースが行われることから、そこに参戦するセバスチャン・ブエミ、ホセ・マリア・ロペス、ステファン・サラザンの3名はテストに不参加。TS050 HYBRID #7号車には小林可夢偉、マイク・コンウェイ、国本雄資、#8号車には中嶋一貴、アンソニー・デビットソン、ニコラス・ラピエールが乗り込み、各種のデータ取りとテストを行った。

    プロローグ初日は、午前9時から3時間、午後2時から3時間、更に、夜7時から2時間のナイトセッションの合計3回が行われた。夕方までは概ね曇り時々晴れのドライコンディション。予報通り、夕方過ぎのナイトセッションが始まると雨が降り始めたが、順調に初日のテストは終了した。#7号車は、ベストラップ1分31秒332を刻み1番手、#8号車は、ベストラップ1分31秒970で4番手となった。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、プロローグ初日で合計327周を順調に走破。多くのデータを収集し、最終日となる明日のプロローグ2日目へと臨む。

    【WEC】 プロローグ初日:トヨタ 7号車がトップタイム
    【WEC】 プロローグ初日:トヨタ 7号車がトップタイム

  • 【動画】 トヨタ TS050ハイブリッド 発表会 (2017年)

    【動画】 トヨタ TS050ハイブリッド 発表会 (2017年)

    トヨタは、2017年のFIA世界耐久選手権(WEC)を戦うLMP1カー『TS050ハイブリッド』を発表した。

    31日(金)、イタリアのモンツァ・サーキットで2017年のWECシーズンを戦うTS050 HYBRIDが、チームの代表者と今季3台のTS050 HYBRIDをドライブするドライバーによって紹介された。

    トヨタは、2016年にあと一歩というところで逃がしたル・マン24時間レースの勝利をチームの最大の目標に掲げている。

    今季のTOYOTA GAZOO Racingは、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が#7号車、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴の3名が#8号車でWECのフルシーズンを戦い、ステファン・サラザンと、新たに加わる国本雄資、ニコラス・ラピエールの3名が駆る#9号車が第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マン24時間レースに参戦する。

    TOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRID Launch at 2017 Prologue Monza

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

  • 【WEC】 2017 トヨタ TS050 HYBRID:車両解説

    【WEC】 2017 トヨタ TS050 HYBRID:車両解説

    トヨタは、ル・マン24時間レースの勝利を目指して全面改良を進めた2017年仕様のTS050 HYBRIDを発表した。

    2017年仕様のTS050 HYBRIDは2.4リッターV6ツインターボ過給ガソリンエンジンに、8MJ対応のハイブリッド・システムを組み合わせ、総システム出力は1,000馬力を誇る。

    東富士研究所によって開発された新型エンジンは、燃焼室、シリンダーブロック、シリンダーヘッドなどの主要部品を全面改良し、圧縮比が高められ、更なる熱効率の向上が図られている。

    加えて、ターボチャージャーのサイズ見直しと共にインペラ形状が改良され、応答性と過渡特性の改善によってターボラグは減少。また、インタークーラーは、熱効率の改良により、高温域での性能が向上された。

    ハイブリッド・システムもまた全面改良された。モーター/ジェネレーターユニット(MGU)は更に小型化され、改良された高出力型リチウムイオン・バッテリーと共に軽量化にも貢献している。こうして進化した高度なハイブリッド技術は、市販車にフィードバックされ、一般のお客様へ展開されると共に、将来にわたっての「もっといいクルマづくり」に繋げられる。

    今シーズンへ向け、TS050 HYBRIDの全面改良を果たすために、東富士研究所とTMGの技術陣は、あらゆるコンポーネントにわたり改善を行った。 今年、変更されたレギュレーションの目的は、安全性向上のための速度抑制にあり、空力効果を制限することで、ル・マンでの数秒のラップタイムダウンを目指している。具体的には車両フロントの空力部品(スプリッター)の高さを15mm上げると共に、リアのディフューザー幅が大幅に狭められた。

    コンピュータによる計算流体力学(CFD)と風洞試験により、TOYOTA GAZOO RacingはTS050 HYBRIDの空力的コンセプトを見直し、性能改善するという難題に挑んだ。持ち上げられたフロントノーズと特徴的なサイドポンツーンなどが目立った変更点である。

    昨年は1チーム1シーズンあたり3種類の空力パッケージを使用出来たが、今年は2種類に制限された。また、タイヤの使用セット数も削減される。今季は車両毎に4セットプラス2本のスペアタイヤのみで、予選と6時間の決勝レースを戦うこととなる。チームとミシュランとの協力による新しいコンパウンドと構造を持つタイヤでこの新規定に対応すると共に、サスペンションジオメトリの最適化も進めることで、タイヤ摩耗の低減を行う。

    その他の規則変更点として、後方視界用のカメラからの映像をコクピット内に設置されたスクリーンに表示することが義務づけられた。これに加えて、ハイブリッドカーはサイドミラーにもエンジンの状態を示すライトの装着が義務づけられ、視認性の承認を受ける必要がある。もしレース中に緑のセーフティライトが点灯した場合、その車両はピットで修理を行わなくてはならない。

    2017 TOYOTA TS050 HYBRID主要諸元

    型式 LMP1-H(ル・マンプロトタイプ・ハイブリッド)
    車体構造 カーボンファイバー構造
    ウインドスクリーン ポリカーボネイト製
    ギヤボックス 横置きシーケンシャル6速
    ギヤボックス ケーシングアルミニウム製
    ドライブシャフト CVジョイント式ドライブシャフト
    クラッチ マルチディスク
    ディファレンシャル ヴィスカス機械ロック式
    サスペンション 独立懸架ダブルウイッシュボーン(前/後)
    スプリング トーションバー
    アンチロールバー 前/後
    ステアリング 油圧式パワーステアリング
    ブレーキキャリパー2 系統油圧式ブレーキシステム、アケボノ製モノブロック軽合金キャリパー(前/後)
    ブレーキディスク ベンチレーテッド・カーボンディスク(前/後)
    ホイール レイズ製マグネシウム鍛造ホイール
    フロントホイール 13 x 18インチ
    リアホイール 13 x 18インチ
    タイヤ ミシュラン
    フロントタイヤ 31/71-18
    リアタイヤ 31/71-18
    全長 4650mm
    全幅 1900mm
    全高 1050mm
    燃料積載量 62.5リッター
    パワートレーン トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
    エンジン V型6気筒直噴ツインターボチャージャー
    エンジン排気量 2400cc
    エンジン出力 367kW/500PS
    燃料 ガソリン
    バルブ数 4/シリンダー
    ハイブリッドパワー 前輪モーター+後輪モーター:367kW/500PS
    パワーユニット最高出力 735kW/1000PS(エンジン+ハイブリッドモーター)
    蓄電装置 ハイパワー型リチウムイオン電池
    前輪ハイブリッドモーター アイシンAW製
    後輪ハイブリッドモーター デンソー製

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

  • トヨタ、2019年までWECへの参戦継続を決定

    トヨタ、2019年までWECへの参戦継続を決定

    トヨタは、2019年末までFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦することを決定した。

    トヨタは、WECプログラムを2017年末までしか公式には発表しておらず、昨年11月にLMP1規約凍結された後には、今後のレギュレーションでハイブリッド技術の範囲が縮小させることになった場合にはWECから撤退する可能性も示唆していた。

    トヨタのWECチームのチームディレクターを務めるロブ・ルーペンは、現在の規約が2019年まで安定されることが参戦継続の決め手になったと述べた。

    「我々は少なくとも2019年まで参戦する」とロブ・ルーペンは Fox Sport にコメント。

    「規約の安定性の確定が2019年まで継続する助けになった」

    「新しいレギュレーションが議論された際には、我々は常にそれをレビューしている。通常、レギュレーションが変更されたときは、それプログラムに合うかどうかを調査しなければならない」

    「我々にとって、モータースポーツ内に市販車と関連性があることが重要だ。それがトヨタ自動車の仕事の仕方でもある。我々はトヨタ自動車のために多くのプロトタイプの作業をしている。我々はWECから情報を得て、それをトヨタ自動車にフィードバックしている」

    このニュースは、現在、最高峰クラスの参戦がトヨタとポルシェだけとなったWECにとって大きな後押しとなった。ポルシェは少なくとも2018年まではWECのLMP1クラスに参戦することを確認している。

    だが、ロブ・ルーペン は新しいLMP1規約が導入される2020年にWECプログラムを継続するべきかどうかはまだ決定していないと述べた。

    「2020年に完全に異なる規約となった場合、我々にとって興味のないものになるかもしれない。類似した状況であるならば、我々は非常に興味を持つかもしれない」とロブ・ルーペンはコメント。

    「最終的にはTMGが決定することではない。トヨタ自動車が決定することだ。我々は彼らの会社のモータースポーツ計画に適合していなければならない」

    「一番の問題は市販車との関連性だ。我々はWECとル・マンでトヨタのテクノロジーを示したいと思っている。現在の環境では我々はそれをすることができる」

    「パワートレイン、ハイブリッドの開発を維持できることが重要だ・・・そうである限りは問題ない」

  • 【WEC】 小林可夢偉 「2017年仕様のTS050はバランスも見た目もいい」

    【WEC】 小林可夢偉 「2017年仕様のTS050はバランスも見た目もいい」

    小林可夢偉が、2017年のトヨタのWEC参戦マシン『TS050』の印象を語った。

    トヨタは31日(金)、モンツァ・サーキットにおいて、2017年を戦う改良型TS050 HYBRIDを発表。2017年は、小林可夢偉が7号車、中嶋一貴が8号車、そして、第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マン24時間では国本雄資が9号車で参戦。3名の日本人ドライバーがレースを戦う。

    小林可夢偉は「昨年は幾つか残念なレースがありましたし、何よりもル・マンでの勝利という最大の目標が果たせませんでした。もしル・マンで勝てていれば、WECのタイトル争いでも大きなチャンスでした。その両方が私の目標です」とコメント。

    「2017年仕様のTS050 HYBRIDは見た目もカッコ良いですし、バランスはニュートラルで素晴らしいです。レギュレーションが変更されましたが、大きく損なわれたものはないようで、ホッとしています。現時点で良いパッケージングが出来ていると感じています」

    中嶋一貴は「2017年仕様TS050 HYBRIDの第一印象はとても良好でした。実際に、新型車両は特性的にも改良されているように感じられました」とコメント。

    「タイトルを争えるレベルだと思っていますが、現時点でライバルがどのレベルにあるのか分かりません。我々は昨シーズンもしっかり戦ってきたと思っており、今年もそれを継続し、常に可能な限り最高の結果を出すために戦っていかねばなりません。昨年は結果だけ見ると厳しい1年でしたが、新たなシーズン開幕を前にして、士気は更に高まっています」

    国本雄資は「TS050 HYBRIDは運転がとても楽しいレースカーです。昨年の車との比較はできませんが、とても衝撃的だったのは加速とダウンフォースでした。この車両でレースを戦うのが待ちきれません。今はLMP1-Hカーと、新たな経験となるヨーロッパでのレースについて一歩一歩学んでいるところです」

    「毎日がとても刺激的ですが、これからの数週間でやるべき準備がたくさんあることは分かっています。しかし、ステファンとニコラスという、ル・マンでの経験豊富な2人と組めるというのは私にとってとても有意義ですし、素晴らしいことです」

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

  • トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) プレビュー

    トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、4月6日(木)から9日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)とユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。コルシカ島のツイスティなターマックコースはTOYOTA GAZOO Racingにとって新たなるチャレンジとなるが、4戦連続の2台完走を目標に全力でラリーに臨む。

    フランスのコルシカ島が舞台となるツール・ド・コルスは、今シーズン2回目のターマック(舗装路)ラリーである。ただし、開幕戦のラリー・モンテカルロは、ターマックラリーとはいえ、コースの所々が雪や氷で覆われていた。そのため、舗装路のみを走行する純粋なターマックラリーは、今回のツール・ド・コルスがシーズン初となる。コルシカ島は地中海西部に位置するフランス領の島で、多くの部分は険しい山岳地帯。島内には曲がりくねった山道が多く、ラリーのSSで使用される道もタイトなコーナーが連続する。それ故、ツール・ド・コルスは「1万コーナーのラリー」と呼ばれている。コースは道のすぐ脇に岩や断崖絶壁が迫るなどエスケープゾーンは皆無に近く、ほんのわずかなミスも許されない。また、舗装路とはいっても平坦で滑らかな道だけでなく、表面がざらざらに荒れていたり、古くなった舗装が崩れ、まるで未舗装路のようになっている道も多い。このように、たとえ舗装路であっても、よく整備されたサーキットとは大きく性質が異なる、極めてチャレンジングなコースなのである。

    2017年のツール・ド・コルスは、島の東北部のバスティア空港にサービスパークと大会本部が置かれる。競技は4月7日(金)に島の南西部アジャクシオでスタートし、4本計120.64kmのSSが行われる。8日(土)はバスティアを中心に4本のSSが予定されており、その合計距離は131.96km。最終日の9日(日)は、島の東帖南側で2本計64.2kmのSSが行われ、南部ポルト・ヴェッキオでの最終ステージ、SS10はエキストラのボーナスポイントがかかるパワーステージに指定されている。SSの数は3日間で10本と少ないが、50km前後の長いSSも多いため合計距離は316.80kmに到達。移動区間を含めた総走行距離は1080.73kmとなっている。

    ツール・ド・コルスは、WRCがスタートした1973年からシリーズの1戦に含まれるなど、長い伝統を誇る。一時WRCフランスラウンドは本土のアルザス地方に開催地を移していたが、2015年大会よりコルシカ島に回帰。6年ぶりにWRCとして開催されたツール・ド・コルスでは、ラトバラが優勝を果たした。ラトバラは前年にアルザス地方で行われた2014年のWRCラリー・ド・フランス・アルザスでも優勝しており、フランスのターマックラリーを2年連続で制している。一方、ハンニネンは2008年に1度出場経験があり、その時はプロダクションカーのグループNクラス1位でフィニッシュしている。

    チームはツール・ド・コルスに向け、3月下旬にコルシカ島でテストを行った。各クルーは、本番と条件が近いターマックコースをそれぞれ2日間走り込み、ヤリスWRCをツール・ド・コルス仕様に仕立てあげた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    クルマに改善を施し、今回のテストはとてもうまくいきました。今のところ、舗装路でのヤリスWRCのパフォーマンスは非常に期待できると思っています。結果が伴えばベストですが、我々の目標は引き続き、経験と学びを積み重ねることです。今回のラリーに向けて、ポジティブなことがたくさんあります。まず、ヤリ-マティはツール・ド・コルスが好きで、とても良いムードでいることです。ドライバーがこのような精神状態のときは、よいパフォーマンスができるものです。コルシカ島のコースにはカットできるコーナーはほとんどないため、彼は2番手走者ですが、路面の状況については問題ないはずです。また、ユホの体調は完全に回復しました。前回のメキシコでは体調を崩しながらもよいパフォーマンスをして完走し、ポイントも稼いでくれました。体調が万全になった今回はさらに自信を持って挑めるはずです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    私にとってツール・ド・コルスは特別なイベントです。1986年のヘンリ・トイボネンの事故も含め、フィンランド人ドライバーにとって、なかなか結果が出せない難しいラリーだったので、自分がこのラリーで勝てたことは非常に大きな意味がありました。ですが、今は状況は変わっていますし、ラリーはより安全になっています。2日間で380kmを走行したテストは非常にうまくいきました。初日は道幅が狭く凹凸の激しい道、2日目は高速で平らな道と、本番で想定される両方の条件でテストをし、ダンパーのセッティングをいくつかトライしながら、両方の条件に合う良いセッティングに到達しました。モンテカルロを走って、ヤリスWRCのターマックでのポテンシャルはある程度分かっていましたが、今はモンテカルロの時よりもさらによいフィーリングになっています。ですが、これまでの3戦で分かったように、ライバル達もとても強いので簡単にはいきません。ここまで着実に行ってきたように、過度に結果にとらわれず、ラリー毎にクルマを改善していくという目的に向かって集中を続けます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    体調を崩していた前回よりずっと調子がよく、ターマックに戻る今回のラリーがとても楽しみです。昨年ここでレッキはしましたが、ツール・ド・コルスには1度しか出たことがなく、それもかなり前のことです。そのため、クルマのセッティングに関してはヤリ-マティのアドバイスにずいぶん頼り、その結果、とてもうまくいっています。モンテカルロと極めて近いフィーリングですが、モンテカルロの時と主な違いはタイヤです。このタイヤで、特に長いステージでベストな結果を出せるようにテストでしっかり学びました。メキシコで、粘り強くやれば、悪条件の中でもよい結果が出せることが分かりました。そしてそれは、「もっといいクルマを作り続ける」というトヨタの考えにも通じるところがあると思っています。

  • 【動画】 2017 トヨタ TS050 HYBRID 『The Challenge Continues』

    【動画】 2017 トヨタ TS050 HYBRID 『The Challenge Continues』

    トヨタは、2017 FIA世界耐久選手権(WEC)への意気込みを示すプロモーションムービーを公開した。

    トヨタは、世界最高峰の耐久レースであるFIA世界耐久選手権(WEC)に、最先端のハイブリッド技術を投入したTS050 HYBRIDで参戦することで、「クルマ」と「人」を鍛え、未来の「もっといいクルマづくり」を目指している。

    本ムービーでは、2016年ル・マン24時間レースでの惜敗の悔しさを噛みしめたチーム関係者が、今年のル・マン勝利に向けた熱い想いを語ると共に、ハイブリッドの更なる進化を目指して開発からレースの現場に至るまでの一瞬一瞬に魂を燃やしている様子を描いた。

    トヨタがハイブリッド車を投入してから20年、この2017年1月末でグローバル累計販売台数が1,000万台を超えた。TOYOTA GAZOO Racingは、WECという過酷な耐久レースの場で最先端のハイブリッド技術に磨きをかけ、「未来のもっといいハイブリッドカーづくり」に繋げてゆく。

    FIA WEC 2017 TOYOTA TS050 HYBRID: The Challenge Continues

    2016年のル・マン、トップを走行していたトヨタは残り3分で突然のストップ。しかし、「負け嫌い」のTOYOTA GAZOO Racingは、決して挑戦の手綱を緩めない。ボディおよびハイブリッドシステムの全てを大幅に進化させた2017年仕様TS050 HYBRIDで念願のル・マン優勝とWECシリーズタイトル制覇を目指し、その決意と受け継がれる情熱をドライバーやエンジニア達が語る。

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権