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  • フェルナンド・アロンソ 「トヨタ加入はル・マン制覇のためだけではない」

    フェルナンド・アロンソ 「トヨタ加入はル・マン制覇のためだけではない」

    フェルナンド・アロンソは、ル・マン24時間レース制覇のためだけにトヨタに加入したわけではないとし、今季のWECチャンピオンを目指していくと述べた。

    2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、世界3大レースでの“3冠”をキャリアの目標に掲げており、今年はF1と並行してトヨタからFIA 世界耐久選手権(WEC)にフル参戦。

    そして、先週末に開催されたル・マン24時間レースで、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミとともにトヨタ・TS050 HYBIRDの8号車を走らせたフェルナンド・アロンソは、初挑戦にしてル・マン24時間レース優勝という目標を達成。残すはインディ500優勝のみとなった。

    ル・マン制覇というトヨタとのWEC参戦の目標のひとつは早くも達成されてしまったが、フェルナンド・アロンソは来年の6月まで行われるWECの“スーパーシーズン”に完全にコミットしたままだと語る。

    「ル・マンを経験するためだけにトヨタに加入したわけではない。ワールドチャンピオンを争いたかったのでスーパーシーズンに参戦した」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    フェルナンド・アロンソは、前戦カナダGPでF1参戦300戦目を迎えたが、F1での勝利は5年前のフェラーリ時代から遠ざかっている。

    最近、フェルナンド・アロンソは、F1の現在のレギュレーションでは結果が見えてしまうと批判的なコメントを残している。

    「僕にとって最も重要なのは、F1がどの方向に進むかについて考えることだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「来年の競争力がどうなるかについてはあまり考えていない。予測は不可能だからね。スポーツがどうなるかが重要だ」

    フェルナンド・アロンソは、今シーズン限りでF1を引退し、来年はマクラーレンとともにインディカーにフル参戦するとも噂されている。

    ル・マン24時間レースで9勝を挙げたトム・クリステンセンは「アロンソがやってきてル・マンを制覇した。それは間違った一歩ではない」とコメント。

    「彼がF1を止めるとは思っていないが、彼は間違いなくインディ500に戻るだろう。フルシーズンを戦う可能性もある」

  • トヨタ:2018年 WEC 第2戦 ル・マン24時間レース 決勝レポート

    トヨタ:2018年 WEC 第2戦 ル・マン24時間レース 決勝レポート

    FIA 世界耐久選手権(WEC)2018-19スーパーシーズン第2戦 第86回ル・マン24時間レースは6月17日(日)午後3時ゴールを迎え、トヨタに悲願のル・マン初勝利が訪れた。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ)が優勝。2位にもTS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が入り、TOYOTA GAZOO Racingは最前列スタートから一度もトップ2を譲らない完璧なレース運びで、ル・マン24時間レース完全制覇を果たした。

    TS050 HYBRID 8号車はポールポジションからスタートを切り、全388周を走破してトップチェッカー。ポール・トゥ・ウインでル・マン24時間レースを制覇する快挙を果たした。8号車の3人のドライバーは、WECのシリーズランキングでも、更にリードを広げることとなった。

    7号車もレースでは度々トップを快走し、2位表彰台を獲得。サルト・サーキットに集まった256,900人のモータースポーツファンの皆様の前で、TOYOTA GAZOO Racingは完璧な勝利を飾った。

    トヨタからはこれまでに、延べ47台のレース車両がル・マン24時間レースに参戦。6度の表彰台を獲得してきたが、勝利には至っていなかった。通算20回目の挑戦となった今大会での勝利により、トヨタは日本メーカーとして2社目の、ル・マン24時間レース勝利を達成。また、中嶋一貴の勝利は、ル・マン史上初めての、日本人ドライバーと日本の自動車メーカーによる総合優勝となった。

    今日の圧勝は、トヨタ自動車東富士研究所とドイツ・ケルン市にベースを置くTMGの関係者の弛まぬ努力と熱意の集大成によるものとも言える。スタッフの絶え間ないハイブリッド電動技術の開発によって2012年の参戦時に対して35%もの燃料消費減を実現しながらも、TS050 HYBRIDを勝利に導いた。

    2台のTS050 HYBRIDは序盤から互いに順位を入れ替えながら通算5,286kmを走破する中で首位争いのドラマを繰り広げた。

    8号車は速度規制区間での速度違反でストップ&ゴーペナルティを受け一旦は7号車との差が広がったが、深夜走行時、アロンソが猛烈な追い上げを見せ、再び7号車と8号車の首位争いが繰り広げられることとなった。

    レース終盤まで8号車と7号車は僅差の同一周回で首位を争っていたが、終盤、7号車は燃料使用量の上限超過違反により後退。最終的に8号車の中嶋一貴が、2位の7号車に2周差、3位には12周差をつけて、彼自身にとっても念願のル・マンでのトップチェッカーを受けた。

    WECの次戦となる第3戦シルバーストン6時間レースは、9週間後の8月17日から19日にかけて行われる。TOYOTA GAZOO Racingは、ル・マン初勝利の勢いに乗り、次戦でも勝利を目指す。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    最終結果 : 2位、 386周(トップと2周差)

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    最終結果 : 1位、 388周

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    このチーム全員でル・マン優勝を遂げたことをとても誇らしく思います。ようやくトヨタにとって悲願だったル・マン24時間を制覇することが出来ました。これまでの関係者の厳しい努力の積み重ねと決して諦めない強い思いに心から感謝をしたいと思います。これまで経験して来た厳しく辛い結果を乗り越えてやっと掴んだ今日の表彰台の真ん中は本当に素晴らしい瞬間でした。

    小林可夢偉(7号車):
    8号車のスタッフ、そしてチーム全員におめでとうと言いたいと思います。トヨタは何のトラブルの無いまま最後まで走り切れる車両を作り上げるという、素晴らしい仕事をしました。本当に素晴らしいことです。我々ももちろん勝利を望んでいましたが、8号車は本当に強かったです。このような耐久レースでは、リスクを冒すことなく車両をコントロールし、戦っていかなくてはなりません。そういう意味でも、2台が揃って無事に完走出来たのは良かったです。2位に入り、トヨタの1-2フィニッシュの一翼を担えたことにはとても満足しています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    僅差のバトルが長く続き、モニターを見ながらハラハラしていました。我々全員が、余計なリスクを犯さない範囲で、可能な限りのバトルを展開しました。長いレースの中で刻々と状況が変化していく中、トヨタの2台は常に素晴らしいレースカーであり、全員が全力で戦っていました。優勝した8号車には祝福を送ります。彼らにとって、素晴らしいレースウィークで、素晴らしいレースになったことでしょう。我々は僅かに及びませんでしたが、それでもチームに取っては最高の結果となりました。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    8号車のスタッフに祝福を送ります。そして可夢偉、マイクと共に、7号車の一員であることを本当に誇りに思います。我々は全力を尽くしました。ドライバーの6人が表彰台に上りましたが、多くのスタッフが全力で開発を続けてくれています。この勝利はトヨタにとって偉業ですし、最大の目標でもありました。我々2台はフェアな戦いを繰り広げ、そして2台揃ってトヨタにトロフィーをもたらすことが出来て最高です。

    中嶋一貴(8号車):
    ついに長い間待ち望んでいた優勝を手にすることが出来、言葉にならないほど嬉しいです。最高のチームメートと共に戦ったTS050 HYBRIDは、全くトラブルもなく素晴らしい性能を発揮してくれました。トヨタ自動車が1985年の参戦以来、待ち望んでいた“ル・マン”優勝を勝ち取ることが出来たのは、これまで携わった多くの方々の努力の結晶であり、とても誇りに思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日の優勝は自分のレース人生の中で最高のものです。レースの終盤の数周は2016年の悪夢が思い出され、ゴールする瞬間までは半信半疑でした。ところがゴールした瞬間に、チーム全員の努力が実り、すごいことを成し遂げた実感が湧いてきました。クルー全員と共に喜びを分かち合いたいと思います。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    世界3大レースと言われるル・マン24時間で、優勝という最高の結果が得られてとても幸せです。厳しい場面の連続で、それがずっと続く“ル・マン”は集中力を保ちながら、やるべき事を確実に実行することが求められます。今日のレースも23時間が過ぎた時点でTS050 HYBRID 2台が1分以内という厳しい状況でしたが、チームとして1-2フィニッシュという最高の結果も得られ大変満足しています。

    豊田章男 トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長:
    「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」20回目の挑戦にして誰より長い距離を走ってくれたドライバー達みんなに向けてこの言葉を送ります。 同時に、388ラップ、5,300キロ余りを走りきったクルマ達にもこの言葉をかけてあげたいと思います。そして、「思いっきり走らせてくれて、ありがとう!」
    ずっと、この戦いを支えてくださったファンの皆さま
    共にクルマを作り上げてきたパーツメーカーの皆さま
    心ひとつに戦ってきてくださったパートナーの皆さま
    そして、現場で戦い続けたチームのみんなに今、伝えたい言葉です。 みんな本当にありがとう! 19回一度も勝てなかった我々は、ただひたすらライバル達の背中だけを見て、それより速く走るクルマを作れば勝てるだろうと新しい技術に挑み続けていました。しかし19回繰り返しても勝てない。 「クルマを速くするだけではル・マンには勝てないんだ!我々には“強さ”がない!強いチームにはなれていない!」昨年のレースの後、私は思わずチームに声を荒げました。 チームはゼロからのやり直しとなり“なぜ強さがなかったのか?”それを考えるところからの再出発となりました。 そして、チームが、考え、辿り着いたのがトヨタが大切にし続けている「改善」という考え方です。 クルマをつくるひとつひとつの作業…走らせる為のひとつひとつのオペレーション…それに向かう一人一人がどうしたらミスが起きないかを考え、それを徹底する。そうするとまた次にやるべきことが見つかっていく。 欠けていた「強さ」を身につけようと1年間ひたすらに改善を繰り返し、積み重ねてきました。 思えば、敵わなかったライバル“ポルシェ”は元よりそうした強さを身につけていたのだと思います。今年、直接、競い合うことはできていませんが、それに気づかせてくれたポルシェなど、偉大な過去のライバル達にも、改めて感謝いたします。 レースの前、チームの一員から私にメッセージが届きました。 「今年はドキドキが止まりません。ただひたすら改善を重ねてきましたが、それで分かったことは、改善に終わりはないということでした。それを知ったことがドキドキの原因だと思います。足りない部分が、まだどこかにあるはず…ゴールの瞬間まで仲間と、もがき続けます。モリゾウさん、見守っていてください」 これを読み、このチームは“強さ”を身につけ始めたと感じることができました。 ゼロから作り直してきたチームだからこそ今回はなんとしても結果を残して欲しい…。だから、今年は現場にいられずとも全力で見守ると決め、そして一緒に戦うことができました。 このレースで戦うクルマを今、我々は、将来の市販車にしていこうとしています。 「改善に終わりはない」というトヨタの現場では当たり前の言葉をモータースポーツの現場の彼らが身をもって理解し、勝利に結びつけたことでそれは実現に向けた大きな一歩を踏み出せたと思います。 悲願だったル・マン24時間レースでの勝利を、我々はようやく手にすることができました。 この瞬間を、諦めずにずっと待ち続けてくださったファンの皆さまと、今日は心からの笑顔で1日を過ごしたいと思います。 しかし、これは、また次の戦いの始まりであり、次なる改善が始まります。改善に終わりはありません。明日から、次の夢の実現に向け、また一緒に戦っていただければと思います。 また最高の笑顔で過ごせる日を目指して、引き続き、トヨタガズーレーシングを、よろしくお願いします。

    関連:ル・マン24時間レース 結果:トヨタが悲願の初制覇!8号車が優勝!

  • トヨタ 豊田章男社長 「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」

    トヨタ 豊田章男社長 「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」

    トヨタの豊田章男社長が、20回目の挑戦となった2018年のル・マン24時間レースで悲願の初優勝を遂げたTOYOTA GAZOO Racingのメンバー、そして、トヨタファンに向けてコメントを発表した。

    残り3分の悲劇となった2016年の敗戦後には「“負け嫌い”のトヨタを待っていてください」、トラブルにより惨敗となった2017年には「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン…。」とのコメントを残していた豊田章男社長。

    今年はル・マンで悲願のル・マン24時間レース初優勝をメンバーと祝うことができなかったが、「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」という言葉をドライバーに贈った。

    豊田章男(トヨタ自動車 代表取締役社長)

    「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」

    20回目の挑戦にして誰より長い距離を走ってくれたドライバー達みんなに向けてこの言葉を送ります。

    同時に、388ラップ、5,300キロ余りを走りきったクルマ達にもこの言葉をかけてあげたいと思います。

    そして、
    「思いっきり走らせてくれて、ありがとう!」

    ずっと、この戦いを支えてくださったファンの皆さま
    共にクルマを作り上げてきたパーツメーカーの皆さま
    心ひとつに戦ってきてくださったパートナーの皆さま
    そして、現場で戦い続けたチームのみんなに今、伝えたい言葉です。

    みんな本当にありがとう!

    19回一度も勝てなかった我々は、ただひたすらライバル達の背中だけを見て、それより速く走るクルマを作れば勝てるだろうと新しい技術に挑み続けていました。

    しかし19回繰り返しても勝てない。

    「クルマを速くするだけではル・マンには勝てないんだ!我々には“強さ”がない!強いチームにはなれていない!」
    昨年のレースの後、私は思わずチームに声を荒げました。

    チームはゼロからのやり直しとなり“なぜ強さがなかったのか?”それを考えるところからの再出発となりました。

    そして、チームが、考え、辿り着いたのがトヨタが大切にし続けている「改善」という考え方です。

    クルマをつくるひとつひとつの作業…走らせる為のひとつひとつのオペレーション…それに向かう一人一人がどうしたらミスが起きないかを考え、それを徹底する。そうするとまた次にやるべきことが見つかっていく。

    欠けていた「強さ」を身につけようと1年間ひたすらに改善を繰り返し、積み重ねてきました。

    思えば、敵わなかったライバル“ポルシェ”は元よりそうした強さを身につけていたのだと思います。今年、直接、競い合うことはできていませんが、それに気づかせてくれたポルシェなど、偉大な過去のライバル達にも、改めて感謝いたします。

    レースの前、チームの一員から私にメッセージが届きました。

    「今年はドキドキが止まりません。ただひたすら改善を重ねてきましたが、それで分かったことは、改善に終わりはないということでした。それを知ったことがドキドキの原因だと思います。足りない部分が、まだどこかにあるはず…ゴールの瞬間まで仲間と、もがき続けます。モリゾウさん、見守っていてください」

    これを読み、このチームは“強さ”を身につけ始めたと感じることができました。

    ゼロから作り直してきたチームだからこそ今回はなんとしても結果を残して欲しい…。だから、今年は現場にいられずとも全力で見守ると決め、そして一緒に戦うことができました。

    このレースで戦うクルマを今、我々は、将来の市販車にしていこうとしています。

    「改善に終わりはない」というトヨタの現場では当たり前の言葉をモータースポーツの現場の彼らが身をもって理解し、勝利に結びつけたことでそれは実現に向けた大きな一歩を踏み出せたと思います。

    悲願だったル・マン24時間レースでの勝利を、我々はようやく手にすることができました。

    この瞬間を、諦めずにずっと待ち続けてくださったファンの皆さまと、今日は心からの笑顔で1日を過ごしたいと思います。

    しかし、これは、また次の戦いの始まりであり、次なる改善が始まります。改善に終わりはありません。明日から、次の夢の実現に向け、また一緒に戦っていただければと思います。

    また最高の笑顔で過ごせる日を目指して、引き続き、トヨタガズーレーシングを、よろしくお願いします。

    関連:ル・マン24時間レース 結果:トヨタが悲願の初制覇!8号車が優勝!

  • ル・マン24時間レース 結果:トヨタが悲願の初制覇!8号車が優勝!

    ル・マン24時間レース 結果:トヨタが悲願の初制覇!8号車が優勝!

    2018年のル・マン24時間レースが6月16日(土)・17日(日)に行われ、TOYOTA GAZOO Racingのトヨタ・TS050 HYBRID 8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ)が優勝。2位には7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が続き、トヨタが悲願のル・マン24時間レース初制覇を1-2フィニッシュで飾った。

    トヨタがついにル・マン24時間レース初優勝を達成した。20回目の挑戦。5回の2位。2016年にはトップ走行中の残り3分でリタイアという悲劇も体験した。

    今年はライバルのポルシェが撤退したことでLMP1クラスでハイブリッド車両を走らせる自動車メーカーはトヨタのみ。“勝って当たり前”という巨大なプレッシャーのなか“絶対に負けられない戦い”をトヨタが制した。

    トヨタ・TS050 HYBRID 8号車の最終ドライバーを務めたのは中嶋一貴。懸念されたペナルティも回避され、トップでチェッカー。2年前の雪辱を果たした。日本車に乗った日本人ドライバーが優勝するのは史上初の偉業となる。

    トヨタ・TS050 HYBRID 7号車の最終ドライバーは小林可夢偉。コミニュケーションミスで1周多く走行したことにより、残り1時間で燃料使用量超過、周回数超過と2度の10秒ペナルティを科せられたことでトップとの差は2周に広がったが、最後は8号車が7号車を待ち、2台揃って24時間のチェッカーを受けた。

    今年、世界3大レースでのトリプルクラウンを目指してトヨタ8号車から参戦しているフェルナンド・アロンソは、F1モナコGPに続いて“2冠”目を達成。残るはインディ500のみとなった。

    LMP2クラスは、No.26 Gドライブ・レーシング / オレカ07・ギブソン(ロマン・ルシノフ/アンドレア・ピッツィトーラ/ジャン・エリック・ベルニュ)が優勝。2位にNo.36 シグナテック・アルピーヌ・マットムート / アルピーヌA470・ギブソン、3位にはグラフ-SO24オレカ07・ギブソン / オレカ07・ギブソンが続いた。

    GTE Proクラスはポルシェが1-2フィニッシュを達成。今年70周年を迎えたポルシェは、1971年のル・マンに参戦したポルシェ917/20に施された“ピンクピッグ”のカラーリングの92号車が優勝。ポルシェ956の“ロスマンズカラー”ののカラーリングの91号車が2位でフィニッシュ。3位にはNo.68 フォード・チップ・ガナッシ・チームUSA / フォードGTが続いた。

    GTE AMクラスはNo.77 デンプシー・プロトン・レーシング / ポルシェ911 RSRが優勝して、ポルシェが2クラスを制覇。2位にはNo.54 スピリット・オブ・レース / フェラーリ488 GTE、3位にはキーティング・モータースポーツ / フェラーリ488 GTEとフェラーリがダブル表彰台を獲得した。

    2018年 ル・マン24時間レース 結果

    LMP1
    C/P P No ドライバー チーム/車種
    1 1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    2 2 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    3 3 3 マティアス・ベシェ
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    LMP2
    1 5 26 ロマン・ルシノフ
    アンドレア・ピッツィトーラ
    ジャン・エリック・ベルニュ
    Gドライブ・レーシング /
    オレカ07・ギブソン
    2 6 36 ニコラス・ラピエール
    アンドレ・ネグラオ
    ピエール・ティリエ
    シグナテック・アルピーヌ・マットムート /
    アルピーヌA470・ギブソン
    3 7 39 V.キャピレー
    J.ヒルシT.ゴメンディ
    A.クーニュ
    グラフ-SO24オレカ07・ギブソン /
    オレカ07・ギブソン
    GTE Pro
    1 17 92 ケヴィン・エストル
    ミカエル・クリステンセン
    ローレンス・ヴァンスー
    ポルシェGTチーム /
    ポルシェ911 RSR
    2 18 91 ジャンマリア・ブルーニ/
    リヒャルト・リーツ
    フレデリック・マコヴィッキ
    ポルシェGTチーム /
    ポルシェ911 RSR
    3 19 68 ジョーイ・ハンド
    ディルク・ミューラー
    セバスチャン・ブルデー
    フォード・チップ・ガナッシ・チームUSA /
    フォードGT
    GTE Am
    1 28 77 クリスティアン・リード
    マット・キャンベル
    ジュリアン・アンロエア
    デンプシー・プロトン・レーシング /
    ポルシェ911 RSR
    2 29 54 トーマス・フローア
    フランチェスコ・カステラッチ
    ジャンカルロ・.フィジケラ
    スピリット・オブ・レース /
    フェラーリ488 GTE
    3 31 85 ベン・キーティング
    イェルーン・ブリークモレン
    ルカ・.ストルツ
    キーティング・モータースポーツ /
    フェラーリ488 GTE

    <23時間経過>
    いよいよゴールまで時間を切ったル・マン24時間レース。この1時間はトヨタに小さなトラブルが発生するヒヤヒヤする時間帯となった。2番手を走行していた小林可夢偉のトヨタ7号車が突如スローダウン。原因はコミュニケーションの問題か、ピットインのタイミングが1周逃してしまい、燃料に懸念があったためセーフティモードで走行。幸い、問題はなく翌周にピットインして走行を続けているが、一時トップとの差は2周に広がった。また、トップを走行している中嶋一貴のトヨタ8号車は、ピットストップ時にロリポップが早めにゴーサインを出してジャッキが下りる前に中嶋一貴がスイッチを押したことでフロントホイールが回転。ルールではジャッキが下りる前にホイールを空転させることは許されていない。事態が発生してから1時間が経過しているが、まだペナルティを受ける可能性も残されている。

    <22時間経過>
    ル・マン24時間レースもいよいよ大詰め。トップのトヨタ8号車はフェルナンド・アロンソから中嶋一貴、2位の7号車はホセ・マリア・ロペスから小林可夢偉にドライバーチェンジ。その差はおよそ1周。残り2時間、トヨタ悲願のル・マン24時間レース制覇にむけて日本人ドライバーが襷を受け取った。

    <21時間経過>
    長かったル・マン24時間レースも残すところ3時間となった。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、ここまで何度か順位を入れ替えながらも、一度も1-2の順位を譲ることなく、残り3時間までたどり着き、正念場のラスト3時間に挑む。朝を迎えてからのル・マンでは、蓄積した疲労のためか、夜を乗り越えてきた車両のクラッシュやコース修復によるセーフティカー導入があった。TOYOTA GAZOO Racingの2台はここまで概ね順調に走行を続け、フェルナンド・アロンソの駆る8号車がトップを走行、7号車のホセ・マリア・ロペスが1分40秒ほどの差の2位で追っている。ここまでの21時間を支配し、盤石のレースを戦ってきたTOYOTA GAZOO Racingだが、過去の経験で、誰よりもル・マンのチェッカーを受けることの厳しさを知っている。それだけに、この残る3時間も一瞬も気を抜くことなく、確実にチェッカーを受けるべく最終盤の最大の難関に挑む。

    <20時間経過>
    ポール・ディ・レスタ(No.22 リジェ/JSP217・ギブソン)がポルシェカーブで大クラッシュを喫してセーフティカーが導入。マシンは大きなダメージを負ったが、ディ・レスタは自力でクルマを降りた。それによりLMP1クラス以外のカテゴリーでは2位以下に順の変動が見られた。

    <19時間経過>
    ル・マン24時間レースも、鬼門とされる夜の戦いを終え、朝を迎えた。空には雲が立ちこめ、かなり肌寒いコンディションの朝だが、夜を徹して走り続けてきたレースカーは、長い戦いの証とも言うべき汚れを身にまといながら、疲労がピークに達するこの時間帯をメカニック、エンジニア、ドライバーが一丸となって戦い続けている。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 8号車は、深夜フェルナンド・アロンソの猛烈な追い上げで約2分15秒あった7号車との差を約40秒まで縮めると、引き継いだ中嶋一貴が夜明け頃に7号車の小林可夢偉をパスし、首位に浮上した。8号車はその後、中嶋からセバスチャン・ブエミに交代すると約40秒の差を広げトップを快走。その間、2台揃って低速走行区間での速度違反ペナルティを科されたが、後続との差は10周と大きく引き離しており、引き続き盤石の1-2体制で終盤戦へと突入している。午前3時現在、7号車はホセ・マリア・ロペス、8号車はフェルナンド・アロンソへとドライバー交代を行い、夜明けを目指し、闇の中での緊張を強いられる走行が続く中、アロンソが素晴らしい走りでロペスとの差を縮めている。

    <12時間経過>
    長い24時間レースもナイトセッションに突入し、深夜3時、ようやく折り返しを迎えた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、8号車が低速走行区間での速度違反でペナルティを受けるという予期せぬ出来事もあったが、1-2体制はキープ。3位の車両に4周差をつけ後半戦に入った。小林可夢偉と中嶋一貴からバトンを受け取った7号車のマイク・コンウェイと8号車のセバスチャン・ブエミも僅差での1-2走行を続けていたが、まだ先の長いレースで無用なリスクを避け、2台は確実な安全マージンを取って周回を重ねている。2台の差が40秒ほどに開いたところで、追う側の8号車、ブエミが低速走行が義務づけられるスローゾーンでの速度違反ペナルティを科されてしまう。これにより、8号車は60秒間のピットストップを強いられ、2台の差は2分半ほどまで開いた。それでも、3位以下とは4周差を保っている。

    <9時間経過>
    ル・マン24時間レースは、レースの3分の1、9時間を経過。現地は0時を回り、17日、日曜日へと日付が変わった。ドライバーは首位の7号車が小林可夢偉からマイク・コンウェイ、8号車が中嶋一貴からセバスチャン・ブエミへと交代。2台はお互い30秒ほどの差を保って、3位以下には3周の大差をつけて1位、2位での走行を続けている。緯度の高いル・マンでは、夏至に近いこの時期は、午後10時頃に日が沈み、10時半頃に完全に暗くなる。中嶋一貴と小林可夢偉がドライブするTS050 HYBRIDも、闇に包まれたコースでのナイトランに突入した。小林可夢偉に交代して9周ほどで7号車が8号車をパス。しかし中嶋一貴も離されることなく、何周かに渡り、1秒以内の差での2台のランデブーが続いた。その後2台の差は17号車のクラッシュによるスローゾーンの影響でやや開いたが、同一周回のままトップ2を堅守。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDの2台は、後続を更に引き離し、約30秒の差を保ちながらリスクを追うことなく、順調に走行している。

    <6時間経過>
    ル・マン24時間レースは6時間を経過。2度にわたるセーフティカー導入などやや荒れ気味の展開となる中、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは大きなトラブルに見舞われることなく僅差の1-2走行でレースをリードしている。レースは全体の4分の1を過ぎ、首位を走るTS050 HYBRID 8号車は94周を走破。7号車が10秒ほどの差の2位でこれを追っている。3時間を経過してまもない56周目、フェルナンド・アロンソに交代していた8号車が7号車をパスし、首位に立った。その翌々周、7号車はタイヤのスローパンクチャーに見舞われ、予定外のピットインを強いられ、47秒をロス。その2周後にLMP2車両のクラッシュ車両によるセーフティカーが出された。 70周目にはLMP1他車の激しいクラッシュにより約30分に渡ってセーフティカーが導入。このタイミングで2台のTS050 HYBRIDは同時にピットへ向かった。7号車は予定通りのピット作業が行われたが、8号車はタイヤのダメージに見舞われていた。その時点で3位以下の車両には1周の差をつけていたこともあり、セーフティカー導入による影響は最小限で済み、7号車が首位、すぐ直後に8号車が続いて75周目にレースはセーフティカーが退出し、再開された。 レースが再スタートした翌週、8号車のアロンソは再び7号車をパス。首位に浮上した8号車は81周目にピットインし、中嶋一貴へとドライバーチェンジ。タイヤを交換して7号車の直前でコースに復帰した。7号車のロペスは予定よりも長く、4回目のピット後も走行を継続し、5回目のピットで小林可夢偉へと交代した。

    <スタート>
    やや薄曇りながら太陽も顔を出し、気温21度、路面温度29度というコンディションで午後3時に伝統のル・マン24時間レースのスタートが切られた。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDはポールポジションの8号車はセバスチャン・ブエミ、2番手グリッドの7号車はマイク・コンウェイがスタートを担当。スタート直後、後方では若干の混乱がありましたが、トヨタの2台はトップ2をキープ。2台の順位は入れ替わり、徐々に後続との差を広げていく。2台は共に4回目のピットインを済ませた後、トップの7号車はホセ・マリア・ロペス、2番手の8号車はフェルナンド・アロンソへとドライバーチェンジ。お互いに約5秒ほどの差を保ち、この2名が周回を重ねていく。

  • トヨタにとって今年のル・マン24時間レースは“絶対に負けられない戦い”

    トヨタにとって今年のル・マン24時間レースは“絶対に負けられない戦い”

    トヨタにとって2018年のル・マン24時間レースは“絶対に負けられない戦い”となる。

    トヨタにとって今年のル・マン24時間レースは20回目、2012年にWECに復帰してからは7回目の挑戦となる。トップを走行しつつも、残り5分で中嶋一貴の「ノーパワー、ノーパワー」の声が空しく響いた2016年、信頼性トラブルで後方に沈んだ昨年。

    だが、悲願の初勝利を目指す今年、トヨタが参戦するLMP1クラスに昨年まで戦ったライバルメーカーの姿はない。昨年、しのぎを削ったポルシェは2015年からル・マン24時間レースを3連覇して昨年末でFIA 世界耐久選手権から撤退。ル・マン24時間レースで13度の勝利を挙げたアウディも2016年で撤退している。

    2018年のル・マン24時間レースでは、LMP1クラスにマニュファクチャラーとして参戦するのはトヨタだけとなる。

    代わってLMP1クラスにはハイブリッド車両のトヨタ以外にプライベーターチームのノンハイブリッドの車両8台がエントリーしている。ノンハイブリッド車両は、トヨタよりも45kg軽い車重とより大きな燃料タンク容量が許されており、より高いパワーを発生することが出来るように性能調整が加えられており、パフォーマンス的にもノンハイブリッド勢は優れたトップスピードを示している

    しかし、それでもトヨタの優位は歴然。開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースでは、トヨタの2台は3位のレベリオン・レーシングに2周差をつけて1-2フィニッシュを達成。ル・マン24時間レースでもその差は変わっておらず、予選で3番手につけたレベリオン・レーシングに対し、ポールポジションを獲得したトヨタ7号車は約4秒、2番手のトヨタ8号車も約2秒という差をつけてフロントローを独占。

    プライベーターチームは、安価でコンストラクターからシャシーとカスタマーエンジンを購入している参戦しているのに対し、トヨタは今季はそれまで大幅に改良を施していないものの、ハイブリッドエンジンとシャシーの開発に莫大な予算を費やしてきた。ハイブリッドの販売台数で名を馳せている“世界のトヨタ”が負けるわけにはいかない。

    さらに今年は世界3大レースでの“3冠”を目指して2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソが参戦。また違った意味で世界中の注目が集まっており、無様な姿は見せられない。

    レース、ことさら伝統のル・マン24時間レースに“当然”という言葉は存在しない。しかし、過去数年とは異なり、世界中がトヨタが“勝って当たり前”と見ているのは事実だろう。そのようなプレッシャーのなか、悲願の初勝利を上げるだけでなく、当然1-2フィニッシュでどのような勝ち方をするかが重要となる。

    決勝前となる6月16日(土)の午前中に行われたウォームアップ走行でも予選2番手のトヨタ7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)がトップタイムをマーク。2番手にもトヨタ8号車が続き、ノンハイブリッド勢に4秒の差をつけた。

    トヨタにとって“絶対に負けられない”第86回ル・マン24時間レースは、6月16日(土)現地時間午後3時(日本時間20時)にスタートする。

    トヨタ ドライバーコメント
    小林可夢偉(7号車)
    2台のトヨタが揃って最前列からル・マンのスタートを切れるというのは素晴らしいです。最高のアタックをやってのけた一貴にはおめでとうと言いたいです。チームの全員、エンジニア、メカニック、そしてドライバーが共に最強の車両を作るために準備を続けてきたことで、出だしから全くトラブル無くレースウィークを過ごしています。2日間ここまでこれだけ多くの周回をこなしてきましたので、決勝レースでも良い戦いが出来るよう期待しています。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    一貴は本当によくやりましたし、8号車がポールポジションを獲得したことは、チーム全体にとって素晴らしい結果です。しかし、本当の仕事はこれから、24時間の決勝レースです。我々は決勝レースを盤石に戦える車両を作るために集中してきました。これまでのところは大変満足行く結果となっています。我々はこれまでの経験から、ル・マンの過酷さが身に染みていますが、戦う準備は出来ました。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    チームにとって最高の予選結果と、一貴のポールポジション獲得に祝福を送ります。チームの誰もがル・マンの準備のためにハードワークを続けてきました。この予選結果は小さなステップに過ぎませんが、明後日の決勝レースへの大きな励みになりますし、TS050 HYBRIDは決勝レースのコンディションでも必ず速さを発揮できると思います。レースは常に挑戦であり、何が起こるかわからないものですが、今は決勝レースが本当に楽しみです。

    中嶋一貴(8号車)
    今日の予選はあまり混雑のない状態で全力でアタックでき、思い通りのラップタイムを刻むことが出来たのでとても満足しています。サーキットの路面状態も昨日よりも良好で、気持ち良くアタック出来ました。車両のバランスもとても良くなったので、決勝レースに向けても大変期待できます。耐久レースにとって予選は1%程度の意味しかないかもしれませんが、ポールポジションはチームにとって喜ばしいものです。このレースはチーム全員がどれだけ長く厳しいものだということをわかっているので、既に気持ちは決勝レースに向けて切り替わっています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    ポールポジションは大変うれしいです。一貴のアタックはとても素晴らしく、チームに予選1-2をもたらしました。この瞬間は喜びを分かち合いたいと思いますが、最大目標であるル・マン優勝に向けてさらに集中しなければなりません。自分たちはこの週末のレースのために1年間準備をしてきたし、やるべきことはわかっています。

    フェルナンド・アロンソ(8号車)
    24時間レースにとって予選はそんなに重要でないことはわかっていても、今日のトヨタの1-2は本当に嬉しいです。一貴のラップタイムは素晴らしく、ポールポジションに相応しいものでした。ただ、レースはまだ何も始まっていないので、今日の結果はただの準備に過ぎないとも言えます。しかしながら我々のTS050 HYBRIDは最高の調子に仕上がり、レースに向けては準備万端です。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    いよいよル・マン24時間レースを迎え、身が引き締まる思いです。ここ数年間のレースを思い返し、『これまでの借りを返す』と言う強い思いで臨みます。一昨年、昨年と最後まで志を果たせずレースを終えることになってしまいましたが、今年こそ24時間をしっかり走りきるために、あらゆる緊急事態に備えて徹底的に訓練を重ねて参りました。過去に何度も経験したように、このレースは様々な突発のアクシデントに襲われます。不測の事態が発生した時こそチームの総合力で克服しなければなりません。準備は整ったと信じています。何があっても決して諦めず、表彰台の真ん中に立つために全力を尽くします。ファンの皆様の記憶に残るレースをご覧いただけるよう頑張ります。

    関連:2018年 ル・マン24時間レース:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、GRスーパースポーツコンセプトの市販に向けて開発に着手

    トヨタ、GRスーパースポーツコンセプトの市販に向けて開発に着手

    TOYOTA GAZOO Racingは、6月15日(金)にフランス・ル・マン24時間レース会場において、GRスーパースポーツコンセプトを公開し、市販に向けた開発に着手したことを発表した。

    GRスーパースポーツコンセプトは、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたコンセプトカー。実戦で鍛えられたV6ツインターボチャージャーや、トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。

    パワーユニットは、高効率のEVシステムと、希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指しています。熱効率(システム効率)は既に50%を実現しており、現在、更に高い値を目指して開発を進めている。

    GRスーパースポーツコンセプトは、ル・マン24時間レース期間中、会場内ファンビレッジのTOYOTA GAZOO Racingブースに展示されます。[展示期間: 6月16日(土)現地時間09:00-02:00 (+1)~6月17日(日)09:00~15:00)]

    友山茂樹(GAZOO Racing Company プレジデント)
    「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン・・・」
    昨年のル・マン24時間レース直後に、社長の豊田が発したメッセージです。トヨタのマシンを信じて、命をかけてレースに臨んでくれたドライバー達、また、トヨタを心から応援してくれたファンの皆様に向けた、償いの言葉でした。

    「トヨタは、速いマシンはつくったが、ル・マンを24時間走りきれるマシンは出来ていなかった」
    この豊田が下した厳しい結論を起点に、我々はこの1年間、24時間を走りきるために必要なことは何か、もう一回ゼロから徹底的に突き詰め、多くの改善をこなして来ました。チーム全員の努力のお陰で、マシンもチームも、これまでで最もよい状態にあると確信しています。

    トヨタがこの6年間、WECに挑んできた目的は、レースに勝つ為だけではなく、世界最先端のハイブリッド技術とEVシステムの開発を推進し、究極の環境性能と、突出した走行性能を、高次元で両立させることでもあります。

    そして、レーシングマシンTS050 HYBRIDの魅力を、可能な限りダイレクトに、そして扱いやすくした、スーパースポーツカーを世に出すことが、トヨタのWEC参戦を意義深いものにすると考え、このGRスーパースポーツのプロジェクトをスタートさせました。

    市販車両をレベルアップしてスポーツカーをつくるのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、トヨタにとっては、全く新しい挑戦です。

    次の100年も、クルマを徹底的に面白くする。そのための挑戦はまだ始まったばかりですが、お客様の笑顔のために、自動車産業の未来のために、TOYOTA GAZOO Racingは、心ときめくクルマづくりに拘り続けて行きたいと思います。

    GRスーパースポーツコンセプト車両概要

    パワートレーン エンジン型式 V型6気筒直噴ツインターボチャージャー
    エンジン排気量 2,400cc
    パワーユニット最高出力
    (エンジン+ハイブリッドモーター)
    735kW/1000ps
    ハイブリッドシステム トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
    ホイール サイズF 18 x 13J
    サイズR 18 x 13J
    タイヤ サイズF 330/710R18
    サイズR 330/710R18
  • 【ル・マン24時間】 トヨタ、“アロンソの勝利を優先”との報道を否定

    【ル・マン24時間】 トヨタ、“アロンソの勝利を優先”との報道を否定

    トヨタは、ル・マン24時間レースでフェルナンド・アロンソを勝たせることを優先させようとしているという報道を否定した。

    フェルナンド・アロンソは世界3大レースでの“3冠”という目標を達成するために今季のWECにトヨタから参戦。中嶋一貴、セバスチャン・ブエミという元F1ドライバーとともにトヨタ TS050 HYBRID1を走らせ、今週末、ル・マン24時間レースに初挑戦する。

    トヨタは今年もル・マン24時間レースに2台体制で挑み、7号車のドライバーは、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスが務める。

    予選ではトヨタ8号車の中嶋一貴が7号車に約2秒差をつけてポールポジションを獲得している。

    しかし、トヨタはフェルナンド・アロンソの参戦による広報的な理由によって8号車を優遇しているのではないかとの目が向けられている。

    実際、開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースでは、8号車がリードしていた最終スティントでトヨタは2台のマシンにレースをさせないことを決断。7号車の小林可夢偉は、8号車を勝たせるというトヨタのチームオーダーに不満を爆発させ、チームと議論しているうちに表彰台セレモニーに遅れて参加できなかったとも言われている。

    トヨタの広報担当は「我々のクルマはトヨタの1-2を達成するという目標をもって勝利を争っていきます」と BBC Sport にコメント。

    「2台は平等かつ公正な勝利のチャンスを与えられてレースをスタートします」

    今年、LMP1クラスで唯一のマニュファクチャラーチームでハイブリッドエンジンを搭載するトヨタは、ノンハイブリッド勢に対して圧倒的な優位性となっており、事実上2台だけの優勝争いになると考えられている。

  • 【ル・マン24時間レース】 トヨタ:公式練習&予選1回目 レポート

    【ル・マン24時間レース】 トヨタ:公式練習&予選1回目 レポート

    FIA 世界耐久選手権(WEC)第2戦 ル・マン24時間レースの公式練習と予選1回目が6月13日(水)に行われ、TOYOTA GAZOO Racingは暫定ポールポジションにつけた。

    開幕戦スパ6時間レースをポール・トゥ・ウィンで飾り、選手権ポイントのリーダーとして今大会に臨んだ中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの3名が駆るTS050 HYBRID 8号車が、予選1回目で中嶋一貴がマークした3分17秒270でトップタイム。暫定ポールポジションにつけ明日の予選2回目、3回目に臨むこととなった。

    昨年のル・マン24時間レース予選でそれまでのタイムを大幅に更新してポールポジションを獲得した小林可夢偉がアタックした7号車が、0.107秒の僅差で続き、暫定ながらトヨタの2台が最前列グリッドに並んだ。

    86回目を迎えるル・マン24時間レースの予選は、13日(水)と14日(木)の2日間、2時間のセッションが3回実施され、決勝のスターティンググリッドはこの3回のセッション中の最速タイムで決定される。20回目のル・マン挑戦となるトヨタは初勝利へ向けて、通算4度目のポールポジション獲得への好スタートを切った。

    ル・マンウィークの走行初日は、午後4時から4時間にわたる公式練習で開始された。TOYOTA GAZOO Racingはこのセッションで、サスペンション、空力とともにハイブリッド・システムのセッティングを進めながら、周回数でもライバル勢を上回る、2台合計で109周を走破した。

    6月3日(日)のテストデーで記録した8号車の最速タイムに安堵することなく、チームはその後もハードワークを続け、TS050 HYBRIDの細部にいたる改良を進めてきた。

    また、LMP1車両は規定により、決勝レースで使用できるタイヤは、12セットプラス4本のスペアタイヤのみと決められているため、タイヤについて様々なコンパウンドの分析を続けると共に、週末のレースへ向けスピードと摩耗の両面において比較作業を行った。

    予選1回目は日が暮れた午後10時に開始。TS050 HYBRIDにとっては、2017年の決勝レース以来のサルト・サーキットでの夜間走行となった。セットアップを改善し、ラップタイムを追求するだけでなく、全ドライバーが決勝レースへ向けた十分な周回をこなすという目的も達することが出来た。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習 : 1番手 (3分18秒718), 54周
    公式予選1回目 : 2番手 (3分17秒377), 33周

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    公式練習 : 2番手 (3分19秒275), 55周
    公式予選1回目 : 1番手 (3分17秒270), 31周

    小林可夢偉(7号車):
    今日一日、とても上手くいったと思います。いつものことですが、コース上に車両が多く、思うようにタイムを出すのが難しい状況でした。出来るだけ多く走り、車両とタイヤのセットアップを進めることが重要です。初日としてはまずまずでしたが、今日のデータを確認しながら決勝レースに向けて更に車両を仕上げなければなりません。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    順調な一日でした。多くの確認項目があり、最適な車両バランス調整を進め、良い状態に仕上げることが出来ました。更に今日の内容を精査して最適なタイヤを選択しなければなりません。車両はとても良い状態にありますが、明日に向けて更なる向上を狙います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    全てがスムースに進み、2台揃ってとても良い結果を出せたのは、チームとしても満足いく内容でした。TS050 HYBRIDはとても感触が良く、コース上は相変わらずの混雑だったのにもかかわらず、全てが順調に感じました。満足行く一日でした。もちろんまだ始まったばかりですし、最も重要なことは、日曜日の午後3時に目標通りのチェッカーフラッグを受けることです。

    中嶋一貴(8号車):
    今日はいつも通りの一日になりました。最初の予選で暫定ポールが取れたのは良かったですが、まだまだ長い週末は始まったばかりです。予選走行でも多くの車両で混雑していたため完璧とは言えませんでしたが、それでも良いラップタイムが刻めたので良かったです。でもレースに向けてはまだまだやるべき事がたくさんあります。しっかり準備をしたいと思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    チームにとって良い一日となりました。最初の予選では1-2が目標でしたが、それを達成出来たのと同時に、トラブルなく多くの周回をこなせたことに満足しています。我々のTS050 HYBRIDは練習走行では満足いかない部分がありましたが、予選では良い状態に改善されました。まだ長い挑戦が始まったばかりですので、あまり気負わないことにします。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    本日の練習走行では多くのセットアップを確認しました。続く予選は夜間走行に慣れることに重点を置きましたが、上手くいったと思います。明日も引き続き、チームメイトの走りも参考にしながらル・マン独特の走行を学んでいきます。決勝レースはとても長く、何が起こるかわかりませんので、出来る限りの準備をします。

    関連:
    ・【ル・マン24時間】 予選1回目:トヨタ8号車が暫定ポールポジション
    ・【ル・マン24時間】 公式練習:トヨタの小林可夢偉がトップタイム

  • フェルナンド・アロンソ 「トヨタでル・マンを戦うことは最高の名誉」

    フェルナンド・アロンソ 「トヨタでル・マンを戦うことは最高の名誉」

    フェルナンド・アロンソが、トヨタから参戦するFIA世界耐久選手権(WEC)スーパーシーズンへの意気込みを語った。

    世界3大レースでの“3冠”を目標に掲げるフェルナンド・アロンソは、今期トヨタ TS050 HYBRID #8号車でWECに参戦。セバスチャン・ブエミと中嶋一貴という元F1ドライバーとチームを組む。

    フェルナンド・アロンソは「世界最高のサーキットのひとつであるル・マンで行われるレースを、世界で最高のチームのひとつであるTOYOTA GAZOO Racingで戦うことが出来るというのは、僕にとって最高の栄誉であり、夢の実現だ」とコメント。

    「TS050 HYBRIDは素晴らしいレースカーだ。LMP1ハイブリッド車両の技術は数年前には想像すらつかないものだった。TOYOTA GAZOO Racingは、ル・マンを始めとした耐久レースでの豊富な経験を持っている。僕は、この素晴らしいチームに絶妙のタイミングで出会った。チームに感謝しながらも、このプロジェクトに携わる興奮を抑えきれない」

    「今から、6月の本番が待ち遠しくて仕方ないけど、その前に多くの走行テストやシミュレーター訓練を行い、スパ・フランコルシャンでのレースをこなさなければならない。ル・マンを戦うにはそれだけの準備が必要だ。体力を蓄え、準備を整えなくてはならない」

    フェルナンド・アロンソ トヨタ

  • 小林可夢偉 「ル・マンだけは本当に別格なレース」

    小林可夢偉 「ル・マンだけは本当に別格なレース」

    小林可夢偉が、トヨタから参戦するFIA世界耐久選手権(WEC)スーパーシーズンへの意気込みを語った。

    今期、小林可夢偉は、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスとともにTS050 HYBRID #7号車をドライブ。トヨタが未だ成し遂げていないル・マン24時間レースでの勝利を目指す。

    今シーズンに臨むTS050 HYBRIDは、最大1000馬力を誇るハイブリッド・パワートレーンの信頼性の向上と、更なる燃料規制に挑戦すべく、改良されたが、それ以外の部分は、3連勝でシーズンを締めくくった2017年仕様と大きな変化はない。

    「今年の車両は、昨年と比べて大きな変更はありません。ですので、その戦闘力も、性能や信頼性の面でも素性はよく分かっています」と小林可夢偉はコメント。

    「去年、我々は多くを学びました。今年は何をしなければいけないかよく分かっています。また、それが自信にも繋がっています。目標は、皆でル・マンに勝利すること、そしてチャンピオンの獲得」

    「しかし、ル・マンだけは本当に別格なレースです。このレースをものにするためには、想像を絶する仕事をしなくてはいけないんです。シーズン開幕前のテストはとても順調で、改めて車両の性能を確認することが出来ました。素晴らしいシーズンを迎える準備が整ったと信じています」