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  • トヨタ:グロック7位、トゥルーリはリタイア (F1中国GP)

    トヨタ:グロック7位、トゥルーリはリタイア (F1中国GP)

    トヨタは、F1中国GPの決勝レースでティモ・グロックが7位、ヤルノ・トゥルーリはリタイアだった。

    ピットスタートを選んだティモ・グロックは、序盤にフロントウィングにダメージを負うも、徐々に順位をあげ、7位でレースを終え、2ポイントを獲得した。

    6番手からスタートしたヤルノ・トゥルーリだったが、17周目にロバート・クビサに後方から衝突され、マシンのリアを大きく損傷し、リタイアした。

    ティモ・グロック (7位)
    「ピットレーンからのスタートになったが、最後にはポイントを稼ぐことができて嬉しい。特にスタート直後が厳しいレースだった。後方で走っていると、何も見えず、まるで目隠しして運転しているようだった。数台を追い越したが、ニック・ハイドフェルトと接触したとき、フロントウィングにダメージを負ってしまった。視界が悪く、ブレーキングポイントをミスして、彼のクルマの後ろにぶつかってしまった。フロントウィングの修理のため、数周早くピットに入った。その後、前方にクルマがいない状態での5、6周は、とても早く走ったが、キミ・ライコネンの後方につけたときには、追い抜けずにペースダウンした。また、オ−バーテイクポイントの水たまりが見えず、苦労した。最終的には7位まで追い上げることができた。」

    ヤルノ・トゥルーリ (リタイア)
    「ついていない日だった。水たまりがたくさんでき、タイヤが浮いてクルマの操作がきかず、難しいコンディションのレースだった。セーフティカーに先導されたスタートはうまく行き、初めの数周はペースも良かった。だんだんグリップを得るのに苦労するようになり、ペースがつかめず、走れば走るほど、路面をつかめなくなった。17週目で後ろから衝撃を感じ、リアウィングがなくなってしまった。ピットに戻ったが、レースを続けるにはダメージが大きすぎた。昨日までの状況から分かるとおり、我々のクルマは先頭集団の中にいるので、次のバーレーンに期待したい。」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「レース直前に、天候を見て作戦を変更したティモが、ピットスタートから力強い走りで、7位に入賞してくれ、何とかポイント獲得が出来た。しかしヤルノは追突され、リアウイングが壊れて、ピットで修復を試みたがリタイアせざるを得なかった。来週のバーレーンでは、フリー走行、予選を完璧にこなして、レースで表彰台を獲得し、是非今回の悔しさを晴らしたい。」

    山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
    「昨日の予選はあまり上手くまとめられなかったが、ティモはあきらめず戦った。スタートの時と、ピットストップから戻ったとき、後方からのスタートになったにも関わらず、何台をも追い抜き、チームは2ポイントを得ることができた。ヤルノは6番手グリッドの順位を生かすことがあまりできなかったので、何が問題なのかデータを分析しなければならない。ヤルノの予選は良かったので、次のレースでも表彰台を狙ってくれると信じている。勝利を目指し、チーム全員、バーレーンでも頑張りたい。」

  • トヨタ:トゥルーリが6番グリッド獲得 (F1中国GP予選)

    トヨタ:トゥルーリが6番グリッド獲得 (F1中国GP予選)

    トヨタは、F1中国GP予選で、ヤルノ・トゥルーリが6番手、ティモ・グロックが14番手だった。

    午前中のフリー走行で、問題が発生したギアボックスを交換したグロックは、5グリッド降格のペナルティを受け、決勝では19番手からのスタートとなる。

    ヤルノ・トゥルーリ (6番手)
    「厳しい予選セッションだった。午前のフリー走行後、上位につけると信じていたので、予選の結果は少し残念だ。オーストラリアGPの時のように、午前と午後で、グリップの感じが変わってしまった。その後は、調子が戻らず、Q3に進むために、必死にプッシュしなければならなかった。ただ、最終ラップには満足しており、6番手は妥当だと思う。明日は、雨が降るかもしれず、総合力が問われるので良いレースにしたい」

    ティモ・グロック (14番手)
    「午前中のフリー走行の3、4周を走り終えたころ、ギアボックスのトラブルが出て、予選に向け、あまり走り込めなかった。昨日のクルマの調子と違い、Q1ですでに手こずり、コーナーに上手く対処できず、Q3に進むのは難しいと思った。クルマが不安定で、最後の周回では自分がミスを起こした。ギアボックス交換のペナルティを受け、後ろの列からのスタート。雨の予想もあるので、前方を狙いたい」

    パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー)
    「今年のいつもの結果からほど遠く、期待が外れた。午前中にティモのクルマに出たギアボックスのトラブルを修復できず、予選の前に交換せざるをなかった。ティモにとっては、ペナルティで後列スタートになるし、大変な一日、厳しい予選になってしまった。19番手スタートになる明日に向け、戦略を練り直す。ヤルノは比較的、上手くいった。スーパーソフトは特に思っていたほど悪くなかったが、それでもやはり難しいので、決勝ではタイヤが重要になってくる。明日は、スリーストップの戦略を試みるチームもあると考えられ、レースがどう展開するか興味深い」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「予想外に苦戦したというのが正直な気持ちだ。まず午前のフリー走行でティモのギアボックスにトラブルが発生、ギアボックスを交換。ヤルノは午前中こそ順調だったが、予選に入ると路面温度が高くなったためか、思うようにグリップを得る事が出来ず、最終予選で6番手に留まってしまった。ティモはギアボックス交換によるペナルティもあり、後方からのレーススタートなる。しかし明日は雨の予想もあり、最後の最後まで諦めることなく、積極的なレースを展開したい」

  • ティモ・グロック、ギアボックス交換で5グリッド降格 (F1中国GP)

    ティモ・グロック、ギアボックス交換で5グリッド降格 (F1中国GP)

    ティモ・グロックは、F1中国GP前にギアボックスを交換。明日の決勝レースは5グリッド降格ペナルティが適用され19番グリッドからのスタートとなる。

    午前中のフリー走行3回目でギアボックスにトラブルが発生したグロックは、わずか6周を走行しただけで、残りの時間はピットで過ごしていた。

    予選では14番手でQ2で敗退したグロックだが、決勝はさらに5グリッド下がり19番手からのスタートとなる。

    「運が悪かった」とグロックはコメント。

    「でも、メルボルンではピットレーンから素晴らしい結果を出したから、まだ希望を持っている」

  • トヨタ:F1中国GP初日

    トヨタ:F1中国GP初日

    トヨタは、F1第3戦 中国GP初日のフリー走行で、ヤルノ・トゥル−リが6番手、ティモ・グロックが8番手だった。

    ヤルノ・トゥルーリ
    フリー走行1回目 6番手 1分37秒764
    フリー走行2回目 6番手 1分36秒217
    「忙しい金曜日になった。午前中は電気系統に問題が出て、時間を要したが、最終的には、セットアップとタイヤのプログラムをこなすことができた。1回目の走行のときは、あまり良い路面状態ではなかったが、午後には良くなった。全体的には、クルマのバランスと速さは更に、良くなると期待している。今夜、データを分析し、明日には改善できればと思う。決勝では再び上位を目指したい」

    ティモ・グロック
    フリー走行1回目 8番手 1分37秒894
    フリー走行2回目 8番手 1分36秒548
    「今日はうまく行った。午前のセッションでは、ラバーが乗っていない状態だったのでグリップがきかず、うまく乗りこさなければならなかった。しかし、セットアップの点では、多くのことを確認することができた。2回目の走行では、1回目より、クルマのバランスが落ち着いたように感じた。明日のために、適切な方向に調整しなければならないが、週末に向けて悪くないスタートだ」

    ディーター・ガス (チーフエンジニア レース&テスト)
    「しっかりしたスタートが切れた。大きな問題もなく、プログラムをこなすことが出来た。トゥルーリは午前中、電気系統トラブルで少し遅れたが、プログラムへの過度な影響はなかった。プログラムには、新しい空力のテストと、サスペンションの開発も含まれ、順調に終わらせることができた。タイヤの持続性は思ったほど悪くなく、決勝に期待が持てる。1、2戦でのラップタイムは、チームの状態が良い事を示しており、今週末も自信を持って臨む」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「初めての4月開催の中国GPは、春らしい日差しの中でのグランプリ初日となった。オーストラリア、マレーシアのレースで我々の強いところ、弱いところが見えてきたので、今回の中国グランプリには、より競争力を上げるために、新しい空力パーツとともに、足回りにも新しい部品を持ち込んだ。午前、午後のフリー走行で、新しい部品の効果も確認する事が出来たし、2種類のタイヤの特性も見ることが出来た。今日は、完璧にセットアップを決めることが出来なかったが、十分なデータが取れたので明日の予選に対しての不安は無い。二人のドライバー揃って上位グリッドの獲得をめざす」

  • トヨタF1 「マシンの合法性を確信していた」

    トヨタF1 「マシンの合法性を確信していた」

    トヨタF1チームは、15日に合法と判断されたディフューザーの判決に対して声明を発表した。

    トヨタモータースポーツ有限会社(TMG)は、我々の車のリアディフューザーに関するオーストラリアグランプリ大会審査委員会の決定が、FIA国際控訴裁判所から支持され喜んでいる。

    一貫して主張してきたように、我がチームは2009年の新レギュレーションを正しく解釈するために、一言一句、正確に詳細に検討した。

    また、我々の技術レギュレーションの解釈が正しいことを確認する為に、FIAへの相談も充分に行なってきた。

    それ故、我々の車のデザインが、最初にオーストラリアとマレーシアの大会審査委員会によって、後にFIA国際控訴裁判所によって合法と確認されるだろうと確信していた。

    山科忠 (TMG会長兼チーム代表)
    「私はFIA国際控訴裁判所がこの判決を下すと確信していたし、満足している。開発途中でFIAに相談しながら、正確に詳細に技術レギュレーションを検討してきたので、我々の車が合法であることに全く疑う余地がなかったことを強調しておきたい。今回はF1にとって試練の期間であったが、この問題が終結して嬉しい。これでエキサイティングなレース活動に集中できる。」

    関連:FIA、問題のディフューザーを合法と判断 - 2009年4月15日

  • トヨタF1:パスカル・バセロン(F1中国GPプレビュー)

    トヨタF1:パスカル・バセロン(F1中国GPプレビュー)

    トヨタF1チームのシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーであるパスカル・バセロンが、2009年F1第3戦 中国GPで必要となるセッティングなどを語った。

    タイヤの特性がクルマのパフォーマンスに大きく影響するのはなぜなのかを説明してもらえますか?
    タイヤがクルマのパフォーマンスに大きな影響を及ぼすのはクルマが地面と接する唯一の部分がタイヤだからだ。クルマを速く走らせるには、しっかりと加速させる必要があり、その際に生じる力はタイヤを通じて路面に伝わる。クルマにはどんなものを搭載しても構わないが、もしもタイヤが適切な摩擦係数を生み出さなかったなら、クルマは全く前に進まない。実際の所、F1ではこれがクルマのパフォーマンスに影響を及ぼす2大要素になっている。

    複数メーカーによるタイヤの開発競争がある状況と比べて、1つのメーカーがタイヤを独占供給している場合、克服すべき課題に何か違いがあるのでしょうか?
    それ程遠くない昔、複数のタイヤメーカーによる開発競争があった当時は、タイヤがクルマのパフォーマンスに影響を及ぼす最大の要因で、その次が空力だった。現在はブリヂストンがタイヤを独占供給しており、従ってもはやタイヤを新たに開発することはない。必要なのはとにかく今あるタイヤをしっかりと使いこなすことだ。その作業は簡単だとは思わないが、開発することに比べれば一段階、楽になっている。今の状況では、パフォーマンスに関する要素の優先度が変わり、最も重要なのは空力で、タイヤの扱い方は2番目になった。タイヤ性能が常に同じで、その扱い方を学ぶ時間もあるため、全てが以前より楽になった。タイヤを開発している当時のように、常に新しい知識をどんどん身に付けていく必要もなくなった。現在は仕様が決まっているタイヤを使っているが、それでも各コンパウンドの特性を学ぶことは非常に重要だ。ただしそういったタイヤ特性を理解する作業はかなり楽になっている。

    タイヤを最善の形で使いこなすには、クルマにどんな特性が求められるのでしょう?
    オーバーヒートさせることなく十分なグリップを引き出すには、適切な作動温度の幅の中でタイヤを使わなければならない。温度が低すぎるタイヤはグリップしてくれないし、温度が高すぎると短時間で性能が低下し、パフォーマンスが落ちてしまう。また、タイヤは物理的な限界を超えない範囲で扱い続けなければならない。タイヤのコンパウンドが破壊されてしまうような過大な負荷をかけてはいけないんだ。従って、タイヤをこういったパフォーマンスの幅の中で使い続けられるよう、常にクルマのセットアップを調整していくことになる。タイヤからできる限り最高の性能を引き出せるようにね。

    今シーズンはタイヤのマネージメントが更に難しくなっているのでしょうか?
    昨シーズンよりも今年はタイヤのマネージメントが難しくなっているね。その理由は単純にタイヤが新しくなったこと、そして、今の我々が再び学習段階にあることだ。このため我々は、レースの度に各コンパウンドの特性の新たな一面に気付くことになる。たとえばセパンでは新しいハードタイヤを使用したが、テストではこのタイヤを一度も経験していなかった。このタイヤの特性を学ぶ時間はフリー走行しかなかったんだ。冬の間に他の3種類のコンパウンドはテストしているので、それらについてはもっとよくわかっている。ただし昨年までのように、過去のシーズンのレースで得たデータはない。このためセットアップ作業は以前よりやや難しいものになっている。また、溝付きタイヤからスリックタイヤに変わったが、スリックタイヤは摩耗や温度に関して、溝尽きタイヤと反応の仕方が異なる。全体的に言ってこの作業は困難を伴うものの、同時に非常に興味深くもある。

    各レースで使用するコンパウンドの特性の違いが以前より更に広がりましたが、このせいでレース戦略が更に難しくなっていますか?
    今年、ブリヂストンは、硬さと作動温度の幅に関して、大きく異なるコンパウンドを各レースに持ち込んでいる。昨年の場合、たとえばマレーシアでは、ミディアムとハードコンパウンドを使用したが、今シーズンはソフトとハードだった。これはタイヤのマネージメントを更に難しくするのが狙いで、実際にそうなる可能性は大いにある。特にメルボルンでは、ご覧の通り、タイヤの性能変化に関してかなり注意が必要だった。メルボルンでは特にそれが目立っていたね。

    メルボルンでそれが顕著で、マレーシアではそれほどでもなかったのはなぜでしょう?
    メルボルンの場合、2種類のコンパウンドのどちらともコース特性とコース状況にぴったり合っていなかったんだ。メルボルンではスーパーソフトは柔らかすぎで、ミディアムタイヤは硬すぎるという状況だった。このため理想的な作動温度の幅の中でタイヤを使いこなすのが難しかった。だがセパンでは全く状況が違った。と言うのも、どちらのコンパウンドも適切な作動温度の幅に収まっていたからね。このためタイヤのマネージメントは(メルボルンと比べて)かなり簡単だったよ。

    開催日程:2009年 F1 中国GP

  • ティモ・グロック (F1中国GPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1中国GPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1第3戦 中国GPへの意気込みを語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    マレーシアは普通じゃないレースだったが、良い結果に終わって、中国GPに向けさらに自信がついた。シーズン前、チームが持っていた自信は正しく、どんな状況でも、競争力が発揮できている。最初の2レースで、2台とも上位4位に入ったので、次に狙うのも表彰台、今回も素晴らしい週末にしたい。

    これまで中国GPは、シーズン後半の開催だったので、4月に中国に行くのは妙な気分で、いつもより少し寒くなるのでは。サーキットは面白く、昨年は7位でポイントを稼いだので、今年は昨年より上位に行きたい。

  • ヤルノ・トゥルーリ (F1中国GPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ (F1中国GPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリがF1第3戦 中国GPへの意気込みを語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタF1チーム)
    良いシーズンスタートを切ったので、中国GPに大いに期待している。昨年からチームは大きく前進している。マレーシアでは、優勝を目指し走り、少なくとも表彰台を狙ったのに4位に終わってしまい、少し残念だった。昨年のマレーシアでの4位入賞は、思った以上の成績を出せた。現在、チームは2位と、明らかに、トップチームの一画を占めている。また、素晴らしいことに、ティモも私も、上位争いをしている。

    中国GPでは、再び表彰台を狙いたいし、チャンスはあると思う。中国はついていないサーキットの1つで、第1コーナーで後ろから追突された去年もそうだった。今年は、良い結果を絶対に出したい。

    開催日程:2009年 F1 中国GP

  • ティモ・グロック、マレーシアGPを振り返る

    ティモ・グロック、マレーシアGPを振り返る

    ティモ・グロックが、3位表彰台を獲得したF1第2戦マレーシアGPを振り返った。

    3番手からレースをスタートして、フィニッシュも3位でしたが、レース内容はそれほど単純ではありませんでしたよね?
    まったく違ったね。今回は、特にレース戦略の点から見て、本当に判断が難しいレースだったし、それに雨が土砂降りになってからのあの状況ではドライブを続けるのは不可能だった。私にとってはとにかくアクションがいっぱいの、とても楽しいレースだったよ。スタート直後の1コーナーでは幾つか順位を落としたものの、インターミディエイトタイヤを履いてからはコース上で私が最速だったから、たくさんのクルマを追い越して行って、最後にはトップ争いをしていたんだ。あれは本当に信じられなかった。

    スタートはどういった状況だったのでしょう?
    ホイールスピンが激しくて、出足がかなり遅かったんだ。すぐに1コーナーの進入に備えたけど、左側を見たら突然フェルナンド(アロンソ)とキミ(ライコネン)が現れた。信じられなかったよ! だから私は1コーナーの外側に行くことになり、フロントウイングを損傷しないようにコーナーを回るには本当に注意が必要だった。この結果、1周目の終わりには8位になってしまい、本当にフラストレーションを感じたよ。これで表彰台に上がるチャンスは台無しだと思った。私はフェルナンドの後ろでつかえているクルマの集団にくっついてしまい、目の前にはマーク(ウェバー)が走っていた。私の方がかなり速かったけれど、十分に前車に近づくことができず追い越せなかった。一度追い越しを仕掛けたものの、その時はフロントウイングを痛めてしまった。エンドプレートの一部を失ってしまったけど、でもパフォーマンスに関してはほとんど影響なかった。

    雨が降り始めた時は何を考えていましたか?
    5、6周走ったら、黒い雲がコースに近づいてくるのが見えてきたので、担当のエンジニアに雨はいつ降るのかを聞いたんだ。確かに雨は降り始めてきたけど、でもたぶん他の人たちが予想していた程激しくはなかった。チームがタイヤの選択を私に委ねたので、そこで私は思い切ってインターミディエイトタイヤを履くリスクに賭けてみることにした。あの段階ではそれほど雨は激しくなかったからね。ウェットタイヤを履いているクルマが多かったから、確かにリスクはあったけど、でもその価値はあると私は考えたんだ。

    あの段階でのインターミディエイトタイヤの調子はいかがでしたか?
    間違いなく正しい判断だった。なぜならかなり長いラップにわたって私のクルマが最速だったんだからね。最初のピットストップの後、私はトップ10圏外にいたんだけれど、あの状況では間違いなくインターミディエイトが最善のタイヤだったし、ウェットタイヤを履いているクルマより自分の方がかなり速かった。私のタイヤも性能が落ちつつあったけれど、チームからは(無線を通じて)私がコース上で最速だと言われ続けていたから、とにかくプッシュし続けてどんどん他車を追い抜いていったんだ。わずか数ラップのうちに、私はトップ10圏外から2位に浮上していた。あれは凄かったし、とにかくエキサイティングだったけれど、でも遂にタイヤの性能が本当に落ち込んでしまい、それでウェットタイヤに交換するためピットインしなければならなくなったんだ。

    激しい雨の中を走るのはどんな感じでしたか?
    正直に言えば、ドライビングというより水泳みたいな感じだったね! セーフティーカーの後ろを走っている時でさえ、クルマはとにかく滑りまくっていたから、もう運転なんてほとんど不可能だった。とにかくすごい水量だったよ。みんながピットインしたりスピンしたりして、混乱した状況だった。ある段階では自分がレースのトップに立っていると思ったけど、でもその後にジェンソン・バトンがピットアウトして来て、私のすぐ前に入った。その後、赤旗が振られた時は2位だったけれど、でも表彰台に上がってみたら実は3位だったんだ!。

    3位で満足していますか?
    F1で2回目の表彰台獲得となった今回の3位には十分満足している。これは素晴らしい結果だし、私はチームに感謝しなければならない。これは、サーキットとファクトリーのそれぞれで働く全員が、冬の間、本当に一生懸命がんばった結果だからね。我々は、ここまでの2戦でいずれも表彰台を獲得したし、我々はその地位に相応しいと思う。我々のクルマは本当に速いし、みんながいい仕事をしている。ここまでで自分たちに何が可能なのかを示すことができたから、ここからはまた一生懸命に仕事を続けなければならない。そうすれば今シーズンはずっとトップチームの一角でいられるだろう。

    次のレースへの展望は如何ですか?
    我々は今コンストラクターズ選手権の2位につけているし、ここまでのレースでは2度とも2台そろってトップ4入りしている。となれば、中国でも目標は表彰台に上がることになるね。去年の中国GPで私はポイントを獲得したが、今の我々のクルマは去年と比べて遥かに競争力が上がっている。もっと安定感が増したから、ドライバーとしてももっと攻めることができるし、ライバルと比較しても明らかに速くなっている。次のレースが本当に楽しみだよ。

  • トヨタ:ティモ・グロックが3位表彰台 (F1マレーシアGP)

    トヨタ:ティモ・グロックが3位表彰台 (F1マレーシアGP)

    トヨタは、F1マレーシアGP決勝レースで、ティモ・グロックが3位表彰台獲得。ヤルノ・トゥルーリも4位に入り、ダブル入賞を果たした。

    トヨタは前戦に続いての表彰台獲得。雨でレースが中断となったため規定により通常ポイントの半分となったが、トヨタは通算16.5ポイントとなり、現在、コンストラクターズランキングの第2位につけている。

    ティモ・グロック (3位)
    「再び表彰台を獲得できて大変嬉しいし、チーム全体にとっても喜ばしい結果となった。3番手でスタートしながら、1周目の終わりで8番手に順位を落としてしまった。ドライコンディションの中、前を走るクルマの後ろで少々手こずってしまったけれど、インターミディエートに履き替えたのが功を奏した。私は“リスクはあるが、インターミディエートで行ってみよう”と言ったんだ。雨が本格的に降り出すまでには時間があり、他のドライバー達は悪化する路面に苦闘していたが、私は非常に速く、かなり順位を上げることができた。雨が本格的に降り始めたとき、私のタイヤは劣化して使用できなかったため、ヘビー・ウェットに履き替えた。タイヤを履き替えた後も非常に良い走行ができており、2番手を走っていたのだけれど、赤旗中断により最終ラップから1周前の順位が適用され3位となり、少し残念だ。」

    ヤルノ・トゥルーリ (4位)
    「決勝ではポイントを獲得でき、チームにとって喜ばしい結果となった。予選の結果、少しの差でポール・ポジションを逃してしまい、私にとっては少しアンラッキーな週末だった。もしポール・ポジションが取れていれば、もっと良い結果を獲得できたかもしれなかった。今日の決勝は、とても良いレースとなったが、非常に波乱に富んでいた。先頭集団でプッシュし続け、1位を取るためにロズベルグと戦った。実を言うと、トラクションに少々手こずっていた。その後、雨が降り始めたときに、チームは安全策をとり、ヘビーウェットタイヤでレースをする事を選択した。ヘビーウェットタイヤを履いた私は最速タイムを出していたのだけれど、2周でタイヤが劣化し交換が必要になってしまった。一方、その時ティモはインターミディエートを履いていたのだけれど、彼にはそれが功を奏していた。私は少々アンラッキーだったけれど、戦略の効果はいつも後から分かるものだし、誰も責めるつもりはない。表彰台を逃してしまったのは残念だけれど、チーム全体にとっては前回に続く素晴らしい結果となった。」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「降雨中断、そのままレース終了と、普段と違うフィニッシュとなったが、ティモが3位となり、チームに2戦連続の表彰台をもたらしてくれた。ヤルノは逆に赤旗のタイミングで4位となったが、スタートからトップを争う走りを見せてくれた。いずれにしても雨の予想が非常に難しいなか、インターミディエート、ウエットタイヤとタイヤを使い分けながら、こうした良い戦いが出来たことは、チームの力も確実に成長している事を示せた。今後も今回のような戦いを続けていきたい。」

    山科忠 (TMG会長兼チーム代表)
    「我々のチームを誇らしく思う。全員の努力のおかげで、前回に続いて表彰台を獲得できたのは素晴らしく、今シーズン我々がどれだけ競争力があるかを示すことができた。チームにとって非常にチャレンジングなレースだったが、この難しいコンディションの中で全員がベストを尽くし、プロフェッショナルに徹してくれた。ファンには残念な終わり方となってしまったが、天候により予定通りにレースを続行するのは不可能だったし、それに関してできることは何もなかった。今日のレースにより、今シーズンの我々は先頭集団で戦う力があることを再び示すことができた。次回の中国GPでも、この素晴らしいパフォーマンスを保ち続けられることを願っている。」

    関連
    ・2009年 F1 ポイントランキング
    ・F1マレーシアGP 決勝:雨で終了、優勝はジェンソン・バトン
    ・F1 マレーシアGP:レースは雨で一時赤旗中断