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  • SUPER GT:au TOM’S GRスープラが新予選方式の2024年開幕戦ポール

    SUPER GT:au TOM’S GRスープラが新予選方式の2024年開幕戦ポール

    2024年 SUPER GT開幕戦の公式予選が4月13日(土)に岡山国際サーキットで行われた。今季から予選はQ1とQ2のベストタイム合算に変更。その新たな予選で、GT500クラスはNo.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔/山下健太組がポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.65 LEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥/篠原拓朗組がクラス予選1位となった。

    2024年シーズンは予選の方式が大きく変更され、予選Q1とQ2に全車が出走。Q1,Q2それぞれのベストタイムを合算して順位を競う新しい予選方式が採用された。

    さらにQ1とQ2を通して使えるタイヤは1セット、4本のみ。しかもそのタイヤは、そのまま決勝スタートでも使用するだけに、タイヤのグリップダウンを避けるテクニックやチーム戦略も必要だ。

    その新たな公式予選が開幕戦岡山で行われた。GT500クラスのQ1は、午後2時34分より10分間で行われた。気温、路面温度ともに先月の公式テストとは比較にならないレベルに上昇するなか、各ドライバーはタイヤを温存しながらタイムアタックを行うという難しいミッションに取り組む。

    まずはNo.36 au TOM’S GR Supra(山下健太)がアウトラップに続いてウォームアップラップを2周行なって1分17秒813を記録し、この時点でのトップに立つ。2番手はNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(牧野任祐)で1分17秒841、No. 12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴)が1分18秒033で3番手につける。しかしその直後、ウォームアップを3周行なったNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹)が1分17秒649で山下のタイムを上回る。

    だが、それだけでは終わらなかった。直後にNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正)がウォームアップ2周に続いて1分17秒489と、38号車・大湯を上回るタイムを叩き出してトップに躍り出た。これに続いてNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)もセクター1で全体ベストを叩き出すハイペースでアタックを敢行したが、最終コーナー手前で痛恨のオーバーランを喫する。これで10番手タイムに終わったばかりか、走路外走行のペナルティでベストタイムは抹消で8号車は最下位の15番手に。さらにそのタイムは予選通過基準タイムに達しておらず、決勝レースはピットスタートとなってしまった。

    この結果、No.23 MOTUL AUTECH Zがトップタイム。No.38 KeePer CERUMO GR Supraが2番手となり、3番手には終盤に福住仁嶺が1分17秒788を記録したNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraとトップ3は揃って移籍選手、しかも2、3番手は今季Honda陣営を離れてGR Supra GT500を駆る2人が早速良い仕事を披露。この後の決勝や今後にも期待を感じさせた。一方、36号車はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一)に次ぐ、5番手でQ1を終えることになった。

    GT500クラスのQ2は定刻の15時29分にスタート。Q1で使用したタイヤでの走行であり、各チームはいかにしてQ2のタイムダウンを最小限に留めるかに腐心する10分間となる。

    まずはGT500ルーキーの三宅淳詞がドライブするNo.3 Niterra MOTUL Zが1分18秒301(合算タイムは2分36秒434)でリーダーボードのトップに浮上。これをNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)が1分18秒504(同2分36秒151)で上回る。さらにNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)が1分17秒995(同2分35秒787)、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)が1分18秒042(同2分35秒883)と立て続けに38号車を上回ってくる。

    その直後にはNo.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔がコースアウト寸前の激走を披露。そして1分17秒748と、同い年のパートナーである山下のQ1をも上回るタイムを叩き出し、合算2分35秒561でトップに躍り出た。続く38号車の石浦もアタック継続中だったが、記録したタイムは1分18秒337(同2分35秒986)で、予選4位に留まった。

    この結果、No.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔/山下健太組がポールポジションを獲得。さらに今季から増えたシリーズポイント3点も獲得した。予選2位はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraの関口雄飛/中山雄一組。そしてHondaの新型車CIVIC TYPE R-GTのNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTの山本尚貴/牧野任祐組も予選3位となり、それぞれ2点、1点のシリーズポイントを手にした。

    Q1トップの23号車だが、ロニー・クインタレッリのQ2ベストタイムが1分18秒757と、合算で2分36秒246となり、NISSAN Z NISMO GT500勢の最上位ではあるものの、予選6位から決勝レースでの逆襲を狙うことになった。

    スーパーGT 2024年
    GT500 Class
    No.36 au TOM’S GR Supra
    坪井 翔
    朝(午前の公式練習)から調子は割と良くて、特に僕が走ったコンディションのときが良かったので(1分)17秒とか出していたし、予選もその“景色感”で走れて。(アタックラップでは)1コーナーでだいぶ失敗したので(タイムの)伸び代はもうちょっとあるかなというところで、(ピットに)帰ってきて『ポール(ポジション)だ』と話を聞いたときにはビックリするくらいの大失敗をしていたので、ひとまず(ポールポジションを)獲れて良かったなというところと、ちょっとクルマのバランス的にもまだ煮詰めきれてない場所もあって、ちょっと乗りづらいなかでQ1、Q2を走ったのかなというところもあったので、伸び代を感じている上ではすごくいい流れだと思います。(3月の公式)テストからずっと好調でここまで来ていますが、テストが好調で予選で“あれ!?”っていうことがよくあるので、それが不安で仕方なかったんです。ここまでうまく来てるので、この流れをしっかりキープして明日(決勝)に繋げたいと思います。そういえば、ちゃんと走ってポールは初で……。去年は(第3戦鈴鹿で)ポールを獲ってますが、(上位の失格による)繰り上がりだったので嬉しいです。明日の決勝に向けては、36号車はいつも決勝に強いと思ってます。ただ、今年はパッケージなどいろいろ変わっているのでやってみないとわからない部分があるんですが、どちらかというと、予選よりは決勝に自信を持ってるつもりです。朝の公式練習でも手応えは悪くなかったので十分(勝てるチャンスは)あると思います。ここ岡山は300kmレースで距離としては短い方なので、予選順位が結構大事になってくるのがわかっていたし、そういう意味で一番前でスタートできるのは有利。あとは展開次第ですが、セーフティカーやFCYとか混乱に巻き込まれないようにできれば、自ずと(勝つ)チャンスはあると思うので、ここまできたら開幕戦を優勝して、いい流れで(シーズンを)迎えたいと思います。

    山下 健太
    ポール(ポジション)を獲れたということで、非常に今年のスタートとして最高のスタートなので、うれしい反面、自分のQ1は5番手と微妙な結果だったので、そこから大どんでん返しくらいの坪井選手のアタックがほんとすごくて。坪井選手に感謝、チームに感謝という感じで、今後は足を引っ張らないようにしなきゃいけないなという気持ちのほうが強いです。(公式)練習でロングランの調子はまずまずだと思っているので、予選ではこういう展開になりましたが、決勝で自分が順位を落としたりとかそういうことがないようにしたい。開幕戦はトップから(のスタート)なので、優勝できるようにがんばりたいと思います。

    GT300 Class
    No.65 LEON PYRAMID AMG
    蒲生 尚弥
    シーズンの開幕戦で(ポールポジションという)最高のスタートが切れて、とても嬉しく思っています。Q1を走った篠原選手からのフィードバックとクルマのアジャストがうまくいって、Q2もうまく走ることができて良かったなと思います。(新しい予選方式については)僕の感想としては、限られた時間で1周をまとめてタイムを出すというのはどちらのタイヤでも一緒だと思うので、あまり変化はないというか……そういう感想です。明日の決勝レースはスタートしての第1スティントのタイムを見て、後半どうするかを決めると思うんですけども、明日も同じようなコンディションですので、このままの調子でいけたら最高だと思います。

    篠原拓朗
    (SUPER GT初の)ポールポジションを獲れて、ものすごく嬉しい気持ちでいっぱいです。僕が担当したQ1ではちょっとだけ悔いが残る部分があったんですけれども、それをQ2で蒲生選手のすごいアタックですべてをひっくり返していただいたので本当に感謝しかないです。初めて合算の予選になって、今まではQ1を通ればいいという部分がそうもいかなくなってしまったので結構、緊張する予選だったんですけれども、こういう結果で終われて本当にホッとしています。今までは(Q2を担当する)蒲生選手のおかげでポールポジションだったんですけど、この方式のおかげで初めて自分でポールって言えるのでちょっと嬉しいです(笑)。予選Q1、Q2と使ったタイヤでまた明日のスタートも(使用する)ということで、明日は気温も上がるので正直どこまで(タイヤのグリップが)保つかというところも分からないですけど、できるだけしっかり保たせて、なんとか勝ち切るレースがしたいと思っています。

  • SUPER GT 「レースクイーン」の呼称を「レースアンバサダー」に変更

    SUPER GT 「レースクイーン」の呼称を「レースアンバサダー」に変更

    SUPER GTは、従来「レースクイーン」と呼ばれたスタッフを「レースアンバサダー」という呼称に改め、SUPER GTプロモーション規則の運用規定内で「女性」としていた部分の性別を制限しない表現に改定した。

    SUPER GTでは、これまでチームやサーキットの応援や盛り上げ、関連するスポンサーのPR活動において「レースクイーン」と呼ばれる女性スタッフの参加を認めていた。だが多様性が求められる現在の社会を鑑み、性に偏りのある表現の「クイーン」を含む「レースクイーン」の呼称を「レースアンバサダー」に変更することとなった。

    また、GTAではプロモーション規則内に「レースクイーン運用規定」を設け、健全な広報スタイルと運用方法を定めている。ここにおいても「レースクイーン」と記した呼称、及びその対象を「女性」に限定する表記を改め、該当規定上の性別指定を撤廃している。

    そして、性別を問わない「レースアンバサダー」の役割を、
    ・ファンや観客との交流を通じ、チームスポンサー企業のブランドや製品の認知度向上に寄与する。
    ・所属チームの応援団として当該チームのPR 活動や認知度拡大に貢献。
    ・SUPER GT に参戦するエントラント(チーム)の一員として、SUPER GTの認知度向上、ファン拡大に寄与する。
    とし、ドライバーや監督、メカニック他と同様に、重要な役割をもつ存在である事を明確にした。

    なお、この呼称「レースアンバサダー」はGTA発のSUPER GTプロモーションで使用していくが、チームや関連スポンサーが主体で発する場合は呼称変更の強要や規制はしないとしている。

  • SUPER GT:日産/NMCが2024年のGT500/GT300チーム体制を発表

    SUPER GT:日産/NMCが2024年のGT500/GT300チーム体制を発表

    日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイス(NMC)は、2024年のSUPER GTに参戦するチームとドライバーを発表した。

    ■SUPER GT GT500クラス(ワークスプログラム)
    日産/NMCは、4台のNissan Z NISMO GT500で、SUPER GT GT500クラスに参戦。各チームの体制は以下の通り。

    No. チーム 監督 ドライバー タイヤブランド
    3 NISMO NDDP 島田 次郎 高星 明誠
    三宅 淳詞
    ブリヂストン
    12 TEAM IMPUL 星野一義(総監督)
    星野一樹(監督)
    平峰一貴
    ベルトラン・バゲット(ベルギー)
    ブリヂストン
    23 NISMO 中島健 千代勝正
    ロニー・クインタレッリ(イタリア)
    ブリヂストン
    24 KONDO RACING 近藤真彦 松田次生
    名取鉄平
    ヨコハマ

    ■GT3プログラム:SUPER GT GT300クラス(カスタマープログラム)
    日産/NMCは昨年から引き続きKONDO RACINGと、新たにHELM MOTORSPORTSをオフィシャルパートナーチームに迎え、Nissan GT-R NISMO GT3を供給し、技術サポートを行う。

    No. チーム 監督 ドライバー タイヤブランド
    56 KONDO RACING 近藤真彦 佐々木大樹
    ジョアオ・パオロ デ オリベイラ
    (ブラジル)
    ヨコハマ
    62
    (申請中)
    HELM MOTORSPORTS 福山英朗 平手晃平
    平木湧也
    平木玲次
    ヨコハマ

    SUPER GT GT300クラスやスーパー耐久シリーズ等に参戦するカスタマーチーム、GT4プログラム及びその他の活動については、後日発表する。

    NMCのCEOであり、日産のモータースポーツビジネスユニットヘッドを務める片桐隆夫は「今シーズンもモータースポーツでしか提供できない特別なワクワク感を、応援してくださるファンの皆様とともに分かち合いたいと思います。そのため、SUPER GT GT500クラスはチャンピオン奪還を目指し、全てのチームで勝つことを念頭に、新たな若い力を取り込みながら体制を固めました。そしてSUPER GT GT300クラスにおいてもNissan GT-R NISMO GT3でのシリーズチャンピオン奪還を目指し、契約ドライバーの派遣を含め、両チームに包括的な支援を行います。これからテストが本格的に始まりますが、全チームが開幕戦に万全の体制で臨めるようにしっかりとサポートしていきます」と語った。

  • トヨタ 2024年スーパーGT(GT500)参戦体制を発表

    トヨタ 2024年スーパーGT(GT500)参戦体制を発表

    トヨタは、2024年スーパーGT(GT500)の参戦体制を発表した。

    2023年のチャンピオンである宮田莉朋がFIAフォーミュラ2に専念するために国内レースへの参戦を見送り、また、ホンダ陣営から2名がトヨタ陣営に移籍した。

    TOM’Sには山下健太が移籍。TGR TEAM ENEOS ROOKIEに福住仁嶺、TGR TEAM KeePer CERUMOには大湯都史樹が加入した。

    SUPER GT 2024 トヨタ

  • スーパーGT:au TOM’S GR Supraが2連勝でタイトル獲得

    スーパーGT:au TOM’S GR Supraが2連勝でタイトル獲得

    2023年 スーパーGT 第8戦(最終戦)のの決勝レースが11月5日(日)にモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が前戦に続いて2連勝し、年間3勝でシリーズタイトルを獲得。GT300クラスはNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3の小暮卓史/元嶋佑弥のコンビがクラス初優勝。GT300クラスのタイトルはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が7位に入り、初の戴冠となった。

    決勝スタート前のドライバーポイントは、トップの36号車・坪井翔/宮田莉朋組が69ポイント、ランキング2位の3号車・千代勝正/高星明誠組は前日のポールポジションによる1ポイントを加えて63ポイント。坪井組は2位以上で他に関係なくタイトルを獲得できるが、千代組は優勝して坪井/宮田組が3位以下でなくてはならない。また、16号車・福住仁嶺/大津弘樹組も可能性を残すが、優勝が最低条件でありながら予選9位からのスタートと非常に厳しい状況だった。

    必勝を期してポールポジションからスタートしたNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)の千代は序盤から着実に後続を引き離しにかかり、2番手のNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)に3周終了時点で2秒009、6周終了時点では3秒915のリードを築く。その後方では17号車と予選3位のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)の坪井が接戦を繰り広げた。王座獲得を確実とするため、17号車を抜きたい36号車だったが、17号車も簡単にはポジションを譲らない。テール・トゥ・ノーズのまま繰り広げられた2台のバトルは20周以上も続き、23周目の3コーナーでついに36号車が17号車のアウトに並びかけた。しかし松下も簡単には引き下がらない。2台は並走状態のまま4コーナーを立ち上がり、5コーナーを抜け、立体交差を駆け抜ける。そして、V字コーナーでようやく36号車が2番手を確保した。

    トップの3号車はこのバトルを尻目に22周目までに6秒107のリードを広げて、25周目にピットへ向かう。36号車と17号車は26周目に同時にピットに入り、給油とドライバー交代を行う。しかし、ここで17号車は27周目にピット作業を行なったNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の先行を許してしまった。

    トップ3号車と追う36号車のギャップは35周を終えた時点で12秒223にまで開く。だが、序盤から降ったり止んだりを繰り返していた雨がこの辺りから次第に強まってきた。

    そして全車がピット作業を終えた41周目に3号車はトップに返り咲くが、2位の36号車との差は徐々に詰まり始め、46周目には10秒796、55周目にその差は7秒680となった。50周を過ぎると雨粒が大きくなり、一部の路面はウエットに近い状態だ。トップ争いは接近戦ではないものの、3号車の高星と36号車の宮田が滑りやすい路面の上で一進一退の攻防を繰り広げ、7秒弱の差を保ったまま緊張感ある周回を重ねていく。

    3号車の優勝が近づいたように思われた59周目。S字コーナーで濡れた路面に足を取られたのか、3号車が姿勢を崩して痛恨のコースオフ。しかもグラベル(砂地)にタイヤが空回りして、すぐにはコースに戻れなかった。オフィシャルの手を借りてレースに復帰した3号車だったが、これにより大きく順位を落として、結局このレースは13位、ノーポイントで終わった。

    これにより36号車がトップに浮上。後半を担当した宮田は危なげない走りで残り4周を走りきってフィニッシュ。No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)は第7戦オートポリスに続く2連勝、今季通算3勝を挙げた。その後方では2台が競っていたが、勝ち抜いたNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が2位に入り、これがGT500ラストレースになるミシュランタイヤに表彰台をプレゼントした。3位は終盤にレインタイヤに替えて追い上げたNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)で、こちらもNSX-GTのラストレースを表彰台で締めた。また、No.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)はタイヤ無交換や終盤にレインタイヤに替える作戦で浮上を試みたが、結局12位で終わった。

    この結果、2023年のシリーズタイトルはNo.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔/宮田莉朋組が獲得。坪井は2021年に続く通算2回目の王座で、宮田は初のSUPER GTタイトルを得ることになった。

    このレースをもってGT500クラスから引退することを発表していた立川祐路は、No.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)のステアリングをレース後半に託された。アグレッシブなバトルを見せて9位を争ったが、最終的は11位でSUPER GTでの戦いの幕を閉じた。

  • スーパーGT:Niterra MOTUL Zが逆転に向けて最終戦ポールポジション

    スーパーGT:Niterra MOTUL Zが逆転に向けて最終戦ポールポジション

    2023年 スーパー 第8戦(最終戦)の公式予選が11月4日(土)にモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは逆転のチャンピオンを狙うNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)の千代が、意外にも自身初となるポールポジションを獲得。GT300クラスは、No.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)の堤が2戦連続となるクラスのポールポジションとなった。2チームは、勝利と逆転でのチャンピオン獲得を目標に明日11月5日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

    2023年の最終戦は、タイトルを巡って3台が挑み、さらにGT500クラスの参戦15台が今年最後の勝利を目指しての戦いとなる。その一歩となる予選Q1は、午後2時53分から10分間で行われた。残り8分を切ったあたりから各車はピットを離れ、タイヤのウォームアップに取り掛かる。そして、ドライバーランキングでトップに立つNo.36 au TOM’S GR Supra(宮田莉朋)は残り時間7分30秒でピットアウトした。

    残り時間が2分を切る頃から各車タイムアタックを開始。まずはNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(石浦宏明)が1分36秒637、続いてNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大)が1分36秒547を記録。これをNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(平手晃平)が上回って1分36秒382でトップに浮上する。

    しかし終了間際に公式練習トップのNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠)が1分35秒929とこのセッション唯一の1分35秒台を叩き出してトップに躍り出た。No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(山下健太)が1分36秒156で2位。No.100 STANLEY NSX-GT(牧野任祐)が1分36秒225で3位につけ、36号車も5位でQ2進出を果たす。

    一方、ランキング3位のNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(大津弘樹)は1分36秒614で、終盤まで通過ギリギリの8番手につけていたが、チェッカーフラッグが振られた直後にNo.64 Modulo NSX-GT(太田格之進)が1分36秒609で8位に滑り込んだため、8位とは0.005秒差の9位に終わり、惜しくもQ1で予選終了。決勝レースは9番グリッドからのスタートとなり、タイトル争いでは厳しい状況に追い込まれた。

    午後3時31分より行われたQ2においても、好調の3号車の優位は揺るがない。まずは17号車の松下信治がQ1のトップタイムに迫る1分35秒931をマークするが、3号車のQ2を担当した千代勝正は1分35秒539と17号車をコンマ4秒近く引き離す圧倒的な速さでトップに立つ。

    36号車の坪井は1分36秒214、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹)は1分36秒335、No.23 MOTUL AUTECH Z(ロニー・クインタレッリ)は1分36秒362にとどまり、3号車のトップは変わらず。

    結局、このQ2で1分35秒台に入ったのは3号車と17号車の2台のみ。この結果No.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が今季初、今季をもってGT500クラスへの供給を終了するミシュランタイヤにとっては最後のGT500クラスのポールポジションを獲得することとなった。

    予選2位にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)がつけ、Honda NSX-GTでの最後のレースをフロントローからスタートすることに。同3位にはポイントリーダーのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が入り、最終戦の予選でも1位Nissan Z GT500、2位Honda NSX-GT、3位TOYOTA GR Supra GT500と、またしても3メーカーが上位を分け合う結果となった。

    これによりドライバーズポイントは36号車の坪井/宮田組が変わらずの69ポイント。3号車の千代/高星組が予選1位の1ポイントを加えて63ポイントと、その差は6ポイントに縮まった。対して16号車・福住/大津組は53ポイントのままだ。これで千代/高星組が優勝すれば、坪井/宮田組はタイトルを獲得ため決勝2位以上が必要になる。まだ坪井組が有利ではあるが、36号車の今季未勝利でNSX-GTのラストレースだけに必勝の決意の17号車がおり、後方には予選4、5位の24号車や23号車のZが控えているので簡単なレースにはならないだろう。

    2023シーズンを締めくくる最終戦もてぎの決勝レースは、5日午後1時に幕が切られる。

    GT500
    No.3 Niterra MOTUL Z
    千代勝正
    (高星明誠選手のコメントを受け)僕も初めて(ポールポジション会見に)来られました。うれしいです。今週を通して、チームがすごく意識高く仕事ができている結果だと思います。高星選手もQ1からQ2に向けて、しっかりタイヤのウォームアップの状況だったり、クルマのバランスだったりを的確に伝えてくれました。Q2って、朝のコンディションと比べると、2秒以上速いんですよね。なので、全然景色が違って。正直、“一発勝負”なところがあって、結構プレッシャーもあったのですが、そのプレッシャーも楽しませてもらえたというか…。今回、特別な気持ちがあったとすれば、ミシュランタイヤでアタックできる最後の……多分、これが最後になりそうなので。僕、思い返したら、ミシュランタイヤで初めてデビューしたGT500クラスの2016年の予選(第1戦岡山、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-RでQ1を担当)もトップタイムだったんですよ。なので、最初と最後が一番時計で終われて本当に満足していますし、予選前に、ミシュランでずっと長く仕事をしている鴨下(広之)エンジニアから、『最後、頼んだよ!』と肩を叩かれて、『最後、仕事やってきますね!』と話をして。まぁ、本当に彼らが作ってくれたタイヤのパフォーマンスを最大限発揮できたことは、ドライバーとしてすごい一番の喜びだし、今日はすごくうれしいです。明日は、自分たちが勝つことだけに集中したいと思います。相手(タイトル争いをする36号車や16号車)の順位は僕らがコントロールできないので。レースは最後まで何があるかわからないと思うので、最終周まで一生懸命走るだけです。今回、たくさんのお客様が入っているということで、最終戦はやっぱりいい形で締めくくりたいのですが、ベストを尽くして、NISSAN、NISMO、そしてミシュランと総力を上げて戦うので、ぜひ、僕たちの走りを見てほしいですし、応援いただけたらうれしいです。

    高星明誠
    まず、(ポールポジション)会見に来たことがないので、すごく緊張しています。今までと違う雰囲気で、いい経験をさせていただきまして、ありがとうございます。FP(公式練習)から、僕たち(のクルマは)すごく調子良くて、コンディションにタイヤがすごく合っていて、速さを見せられている状況だったので、そのままの勢いで予選を走れば、ポール(ポジション)を獲れるという思いでいました。なので、そこまでクルマのセットも大きく変えることはなかったんですけど、アジャスト程度で走れたので、僕のQ1もフィーリングもそんなに変わることなく、練習走行と同じフィーリングで走れたので良かったんじゃないかという風に思います。レースに向けては、僕らが1位でゴールできても、相手(No.36 au TOM’S GR Supra)が2位だったら(タイトルが)獲れないし、僕らが1位で相手が3位だったら獲れるという状況には変わりはないので、(予選を)やる前の気持ちとなんら変わりはないかなという感じです。シリーズというよりも、僕たちは、前回のオートポリスの決勝で36号車に抜かれて負けてしまったというのがあるので、まずは決勝を彼らの前でゴールして勝ちきりたいのが、一番に思っているところです。そこに対して、速さは今日アピールできたので、(決勝では)レースの強さをアピールして、(GT500のラストレースとなる)ミシュランにはタイヤの性能を誇ってもらい、去ってもらいたいなという思いです。

    GT300
    No.2 muta Racing GR86 GT
    堤優威
    まずはQ2でトップが獲れて非常に嬉しいです。レースウイークに入る時にもチャンピオンを獲るためにはポールポジションが絶対条件ということで、今日一日、ポールを獲るために走り、セッティングを煮詰めてきました。Q1でも平良(響)選手が速いタイムを残してくれたおかげでデータをしっかり取ることができ、僕のQ2のアタックに向けて調整ができたのでチーム全体で獲れたポールだと思っています。今年、本当に悔しいレースが続いているので、明日は僕たちがやるべきことをしっかりやって、チーム全員で協力して優勝を勝ち獲って、シリーズチャンピオンが獲れればいいなあと思っています。全力でがんばります!

    平良響
    (52号車とは20点差で)“絶対絶命”的なポイント差なので、今回の予選でポールポジションを獲らなければ明日(の決勝)につながらないというところでポール(獲得)は絶対条件でした。そのなかで、Q2を堤(優威)選手にいってもらうよりも先に、まずは(自分が)Q1を通らなければいけませんでした。 Q1を大事に通過しようというアタックだったんですけど、非常にバランスも良くて、トップで通過することができました。(Q2の)堤選手のアタックを見て、応援している時、“これはポールはイケるだろう”と確信したタイミングでは非常にホッとして、明日が楽しみだなという感じでした。今季、勝ちそうで勝てなかったレースが3回も続いたので、明日は1番手から、勝ちが近いところからスタートなので、優勝して今年を終わりたいなと思います。

  • スーパーGT:au TOM’S GR Supraが予選12位から大逆転で今季2勝目!

    スーパーGT:au TOM’S GR Supraが予選12位から大逆転で今季2勝目!

    2023 スーパーGT 第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』の決勝レースが、10月15日(日)に大分県のオートポリスで行われ、GT500クラスは予選12位から大逆転でNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が今季2勝目を挙げ、最終戦(11/4~5)を前にドライバーランキングの最上位に立った。GT300クラスはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)が前戦に続き連勝し、ランキング1位で最終戦に臨むことになった。

    曇り空ながら時折青空ものぞく、決勝日のオートポリス。午後1時30分に大分県警察の白バイ5台、パトロールカー3台の先導によって交通安全啓発のパレードラップを行なった後、フォーメーションラップ1周を経て、第7戦の決勝レースは450kmに及ぶ激戦の幕が切られた。

    レース序盤はポールポジションからスタートしたNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が安定したペースでトップを快走。後続を徐々に引き離して一時は18秒のリードを築き上げる。その後方では予選3番手のNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が2位に浮上する。その一方、予選2位のNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)は1周目からペースが上がらず、1周目で3番手、6周目にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)に抜かれ、7周目にはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)らも抜かれてしまい、徐々に順位を落としていった。

    9周目にはNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)の立川は、37号車と14号車を次々に抜き去って4位に浮上する。37号車の笹原も10周目に14号車を捉えて5位に。GT500のレースは残り2戦、オートポリスは最後のレースとなる立川は14周目にも17号車と39号車を次々に攻略し、2番手に浮上し、観客を沸かせた。17号車も同じ周の第2ヘアピンで39号車をオーバーテイク。37号車もそれに続いて39号車を抜いて4番手に浮上。その後は17号車を追い上げにかかる。

    19周目に入るとトップの16号車に38号車と17号車が、そしてNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が21周目に最初のピットイン。これで37号車が暫定トップに浮上。その後方では予選9位スタートのNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が14号車を捉え、2番手に浮上してきた。14号車の後ろにはなんと予選12位のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が上がってきていた。この2台は間にいたチームが早めのピット作業を行なったことによって上位に繰り上がった格好だ。3号車は29周目、37号車は30周目、そして36号車は34周目に最初のピット作業を行う。ここで36号車は坪井翔から宮田莉朋に交代した。

    35周を終えた時点の順位はトップが16号車、最初のピット作業を燃料給油なしで手早く済ませた23号車(燃料給油なしは義務ピットイン回数にならないため作戦と思われる)が2番手につけ、以下17号車、38号車、3号車の順。この時点で36号車は11番手だったが、宮田はそこから着実に順位を上げていき、39周目にはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)を抜いて8位に。さらに23号車が40周目に2度目のピット作業を行なったことで7位に繰り上がった。

    その後は50周目には38号車が2度目のピット作業を行なって立川から石浦に交代。これを皮切りに上位陣が次々にピットイン。これで36号車は、63周目に3号車が2度目のピット作業を行なったことで暫定トップに浮上、65周目にピット作業を行なって17号車の後ろ、5番手でコースに復帰する。

    一方、3号車は67周目に38号車を捉えて2番手に浮上すると、トップを走行する16号車との差を徐々に詰めていった。36号車も70周目に38号車を捉えて3番手に。さらに3号車との差を縮めにかかり、2周でそのテールに迫る。この時点でトップの16号車とも3.9秒だった。

    そこからは3号車と36号車の宮田による熾烈なドッグファイトがコースの各所で繰り広げられ、宮田は77周目の第1ヘアピンで抜き放って2番手をゲット。そのペースは落ちずにトップの16号車背後に喰らいついた。

    そして87周目の第2ヘアピンで宮田は16号車を抜き去ってトップに躍り出る。その後は徐々にリードを広げて97周を走り切って見事11台抜きを達成。No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が第2戦富士以来の今季2勝目をものにした。

    3号車も16号車を激しく追い立てたが、16号車は最後まで3号車の先行を許さず。No.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が2位でフィニッシュ。No.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は3位で表彰台を獲得した。

    これによりドライバーランキングは36号車の坪井/宮田組が69ポイントとなり、3号車の千代/高星組の62ポイントを上回ってトップに立った。16号車の福住/大津組も53ポイントとなり、ランキング3位となった。11月4、l5日のモビリティリゾートもてぎで開催される最終戦では、この上位3組がGT500クラスのタイトルを争うことになった。

    GT500
    No.36 au TOM’S GR Supra
    坪井翔
    「オートポリスでの450kmレースが初めてということで、どうなるのかなという(思いがあった)。300kmでも結構大変なのに、450kmになるとさらに大変になるんじゃないかなということは予想されていたので、ある程度それを見据えた上でレースを組み立てて、(サーキットに)来ました。昨日の予選では、アタックしていないクルマに引っかかってしまうということが起きて、ちょっと残念な予選になってしまって。まさかQ1で敗退しちゃったんで、予選12位からどこまであがれるかっていうのは結構未知数なところでした。表彰台まで行ければ“御の字”かなっていう風に思っていたんですけど、僕のスティントが始まってみると、最初ちょっと接触があって、前のカウルがちょっと壊れてしまって…。ただ、走りには影響なかったのでそのまま走っていました。すごくペースがいいのはわかっていたんですけど、GT500(車両)がまだいっぱい前にいたので、落ち着いて、ピット(作業)で(タイムを)稼げるところは稼いだりとか、しっかりタイヤをマネージメントして、なるべくスティント(の周回数)を引っ張るとことができたので、全車ほとんどピットに入っていくなかで、ドライバーミニマム(規定周回数)の33周かな? を超えるところまではうちらは唯一引っ張れたので、そこはすごい大きかったかなと思います。最後、宮田(莉朋)選手が怒涛の追い上げで、ズバズバ前(のクルマ)を抜いていってくれたんで、もう見ている側としては最高の気持ちで見ていましたけど、まさか12位から優勝できるとはちょっと思ってもいなかったので、非常に嬉しい結果になりました。(最終戦のコース)もてぎに対してはあまりいい印象を持っていないので、どちらかというと、ここで3号車(Niterra MOTUL Z)を逆転してポイントリーダーで最終戦を迎えたいなという気持ちはありました。まさか、(ポイントが)7点差まで広がって(最終戦に)行けるとは思っても見なかったので、それはすごく嬉しいですし、多分、もてぎに向けてTGR勢、BS(ブリヂストン)勢としてもすごく士気が上がった結果だと思います。最終戦……僕は2年前にチャンピオンを獲りましたけど、そのときはちょっと“他力本願”というか、自力ではチャンピオンを獲れない状況でした。今年は自力でチャンピオンを獲れる位置に来て最終戦を迎えられるので、そこは自信を持って……、ただ油断するとすぐやられてしまうので、チャンピオン(獲得)に向けて気を引き締めて、最終戦を勝って(タイトルを)決めたいなと思います」

    宮田莉朋
    「今日は12番手からのスタートで、坪井(翔)選手は“大人の対応”をして予選アタックで引っかかった車両のことを言ってないですけど、引っかかったというか、僕的にはもう絶対、SF(スーパーフォーミュラ)ならペナルティを受けるようなことを16号車(ARTA MUGEN NSX-GT)にやられて……。僕は(レースの結果で)絶対やり返すと思っていたんです。みんなこのオートポリスは抜くことが無理だから、多分4位以内が現実的だろうっていう感覚だったんですけど、実は去年も、僕が予選でQ2を担当する予定が、Q1でちょっとドライバーがミスしてピットスタートになっちゃって。それでも8番手まで追い上げたので、その状況を考えると、7台抜けたっていうことを考えれば、1スティント目に坪井選手が7台抜いてくれれば、3スティントあるので、計算上は勝てるなってずっと思っていたので。僕は心の中で密かに『絶対、今日は勝つ』って思っていました。もう絶対に借りを返したいって思ったし、坪井選手も昨日Q2に繋げられなかったことをすごく悔しがっていたというか、自分のポテンシャルが足りなかったとかではなく、そういう環境的な要因でタイムを残せなかったところで、歯がゆかったと思います。それに応えるのがチームメイトだと思っていたので、今日はもうそういう意味でも絶対(16号車の)前でゴールすることしか考えていなかった。それが実現できて本当に嬉しいですし、そこまでいいクルマ、そしてピット作業を完璧にこなしてくれたチームのスタッフ、また応援してくださっているTGRだったりスポンサーの皆さんに本当に感謝しています。今回、ポイントトップで最終戦を迎えたいという思いでこのオートポリスに入りました。今まで燃料流量リストリクター(の影響)で、なかなかこう……クルマが良くてもそのハンデで結果を残せないっていうレースがずっと続いていたので。逆に、3号車(Niterra MOTUL Z)は“タラレバ”を言うと、鈴鹿の1回目のレース(第3戦)で赤旗のときにトップになっちゃって。それで、僕からするとあんまり十分なペナルティじゃないような位置で戻ってこられたというのと、あとは雨の(第4戦)富士で、ミシュラン(タイヤ)の強さで逆転もされて、しかも結構大きなポイント差で離されていたので……。そこを考えると、今、ランキングトップになれたというのは、ずっと1ポイントでも(多く)獲ろうという努力がようやく実になった(と思う)。今回、燃料リストリクターも外れましたし、それもあってトップになれたと思うので。次のもてぎ(最終戦)も……昨年はちょっともてぎでGR SupraとBS(ブリヂストン)が苦戦したので、そういう意味では、今回のオートポリスで優勝できたっていうのはデカいですし、もてぎでもポールポジションで優勝を目指してがんばりたいなと思います」

    GT300
    No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
    吉田広樹
    「自分たちのチームは(埼玉トヨペットの)店舗から来たメカニックがタイヤ交換をしてくれているんですが、今回もばっちり完璧な作業で送り出してくれました。自分のスティントが49周か50周ぐらいだったと思うんですけど、初めは自分の周りに戦っている相手というのが見えていなくて、その見えていない相手と戦いつつ、そこでタイヤをもたせなくてはいけないということを意識して走っていました。僕らはタイヤを2回に分けて走っていたんですけど、同じ(ブリヂストン)タイヤで2位を走っていた2号車は3スティントに分けてきていて……ピットから出たら、やっぱりその分(タイヤがフレッシュなので)すごい勢いで、結構早い段階で後ろにつかれてしまいました。(その時点で)自分の感覚的にはまだ残り30周ぐらいあったので、正直、そこから残り30周ぐらいを抑え切れるのかという気持ちがちょっとあったんですけど、前日にロングのテストをやってペースを確認できていましたし、川合(孝汰)選手が50周近く走って(その)パフォーマンスも見えていたので、自分がミスせずしっかり走ろうと。チームも500クラスのマシンが来るタイミングを細かく無線で伝えてくれたり、最後にはラップダウンになるチームに走っていって状況を伝えたりしていろいろ動いてくれたので、決して楽なスティントではなかったんですけど、チームのサポート含めてギリギリ乗り切れて、最高のカタチで終われたのでチームみんなで喜べるし、良かったなと思います。(チャンピオン争いに関しては)20ポイントいう余裕ができてすごく嬉しいんですけど、去年も(チャンピオン争いに)絡んではいたものの、自分たちの順位というか周り次第みたいなところがあったので、今年に関しては自分たちで決められそうなところに今いるので、いつもどおり思いっ切りやりたいなと。あまり意識すると普段やらないことをやっていろいろなミスが(出る)というふうになるので、いつもどおり“1戦1戦ベストを尽くして”というカタチで戦えたらとは思っています。ただ、20ポイント差で2位にいるのが2号車だと思うんですけど、9月のもてぎのテストですごく速くて……ポールポジションを獲られてもおかしくなさそうな速さを感じました。そういう意味では本当に油断せずに、僕らも軽い状態で久しぶりに戦えるのでポール(ポジション)も獲りたいですし、レースも全力で優勝目指して、(その結果)チャンピオンがついてくればいいかなと思っています」

    川合孝汰
    「予選ではサクセスウェイトが重いなかで一番いいポジションを獲れたと思うんですけど、思った以上に1、2、3(位)との差があって、それがいったい何が原因かというところが分からなかったんです。でも、決勝ペースに関しては自信があって、今回もタイヤ1回交換の作戦を獲ったんですけど……やっぱりピックアップもあったので、序盤に4台(2号車、61号車、31号車)で争うなかで2号車に離されてしまうかなと思った矢先に(2号車が)離れていったので、ちょっとヤバイなと思っていました。その後、タイミングもあったんですけど、うまく前の2台を抜けてトップに立つことができたので、そこに関してはあまり引っかかること(ロス)もなく、それが(優勝できた要因として)ひとつ大きかったかなと思います。ただ、その後、周回を重ねる時に、タイヤの(パフォーマンスの)落ちみたいなので(周回遅れに)引っかかったり、タイムを落としてしまったりというのがありました。最後、吉田(広樹)選手のパートが長い方向だったので、マージンをなるべく削りたくないなと思いながらも(周回遅れに)引っかかってしまったことが悔しかったなというのはあります。(最終戦では)チャンピオンどうこうというのは意識していないです。1戦1戦、しっかり優勝することに重きをおいているので、変わらず次も優勝にこだわりたいと思っています」

    野中誠太
    「まず、今回この場にいられるのも、関係者のみなさまの協力があってのことで、このような優勝のタイミングでいろいろと学ぶことがたくさんありました。昨日からチームに帯同して、いろいろな戦略であったりとか(を見て)、手堅く、この優勝を狙えていたのかなという部分はドライバーとしても勉強になりました。今回、乗る機会はありませんでしたけど、おふたりのドライビングやレースの組み立て方など、自分の今後につながることがたくさんあると思うので、この経験を糧に、僕自身もまた乗るチャンスがあれば、がんばりたいと思います。スーパー耐久でもご一緒させていただいて、埼玉トヨペットチームの強さというのを身をもって感じています。最終戦はJAF(GT300規定車両)のGR Supra勢にとっては厳しい戦いになるとは思うんですけど、今日のような安定した戦略であったりとか、手堅く結果を獲りにいく姿勢というのは、間違いなく“ナンバーワン(のチーム)”だと思っているので、最終戦も信じて応援しています!」

  • 【結果】 SUPER GT:au TOM’S GR Supraが逆転優勝

    【結果】 SUPER GT:au TOM’S GR Supraが逆転優勝

    2023年 SUPER GT 第7戦が10月15日にオートポリスで行われ、GT500クラスではNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が優勝。GT300クラスではNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)が優勝を果たした。

    レースはポールポジションからスタートしたNo.16 16号車ARTA MUGEN NSX-GT(大津弘樹/福住仁嶺)が大部分をリードしたが、残り10周でNo.36 au TOM’S GR Supraが逆転。3位にはNo.9 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が続いた。

    GT500クラス 結果
    1. No.36 au TOM’S GR Supra:97Laps
    2. No.16 ARTA MUGEN NSX-GT
    3. No.3 Niterra MOTUL Z
    4. No.38 ZENT CERUMO GR Supra
    5. No.1 MARELLI IMPUL Z
    6. No.17 Astemo NSX-GT
    7. No.37 Deloitte TOM’S GR Supra
    8. No.14 ENEOS X PRIME GR Supra
    9. No.100 STANLEY NSX-GT
    10. No.23 MOTUL AUTECH Z
    11. No.64 Modulo NSX-GT
    12. No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
    13. No.19 WedsSport ADVAN GR Supra
    DNF. No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
    DNF. No.8 ARTA MUGEN NSX-GT

    GT300クラス 結果
    1. No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
    2. No.2 muta Racing GR86 GT
    3. No.31 apr LC500h GT
    4. No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
    5. No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
    6. No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG
    7. No.88 JLOC ランボルギーニ GT3
    8. No.7 Studie BMW M4
    9. No.11 GAINER TANAX GT-R
    10. No.10 PONOS GAINER GT-R
    11. No.50 ANEST IWATA Racing RC F GT3
    12. No.65 LEON PYRAMID AMG
    13. No.20 シェイドレーシング GR86 GT
    14. No.360 RUNUP RIVAUX GT-R
    15. No.6 DOBOT Audi R8 LMS
    16. No.30 apr GR86 GT
    17. No.18 UPGARAGE NSX GT3
    18. No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号
    19. No.87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3
    20. No.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT
    21. No.22 アールキューズ AMG GT3
    22. No.48 植毛ケーズフロンティア GT-R
    23. No.9 PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG
    DNF. No.27 Yogibo NSX GT3
    DNF. No.96 K-tunes RC F GT3

  • 山本尚貴、クラッシュの負傷で今季スーパーGT&スーパーフォーミュラ欠場

    山本尚貴、クラッシュの負傷で今季スーパーGT&スーパーフォーミュラ欠場

    山本尚貴は、スーパーGT第6戦でのクラッシュでの負傷により、残りのシーズンのスーパーGTおよびスーパーフォーミュラを欠場することをそれぞれの所属チームが発表した。

    山本尚貴は9月18日(日)のスーパーGT第6戦の決勝中に発生したアクシデントでの負傷により、検査入院を続けてきたが、精密検査の結果「外傷性環軸椎亜脱臼」及び「中心性脊髄損傷」と診断された。

    この検査結果を踏まえ、山本尚貴は今シーズン、治療に専念することを決断した。

    スーパーGTで山本尚貴が所属するTEAM KUNIMITSUは、山本尚貴が今シーズンの第7戦および第8戦を欠場することを発表。残りのシーズンは木村偉織が代役を務める。

    小島一浩監督は「今回の件に関しまして関係者の皆さま、応援いただいているファンの皆さまに多大なるご心配をおかけしております。またご尽力いただきました皆さまに御礼申し上げます」とコメント。

    「本人も苦渋の決断だったと思います。あとは彼が元気に復活して私たちのマシンをドライブすることを待つのみです。そのためにできる限りのサポートをしてきたいと考えております」

    「彼が今シーズン欠場している間、木村偉織選手に出場をお願いしています。我々は牧野選手のシリーズタイトル奪還を目標に全量で戦いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます」

    また、山本尚貴がスーパーフォーミュラで所属するTCS NAKAJIMA RACING は、10月28日(土)~29日(日)に開催されるスーパーフォーミュラ第8戦および第9戦で大津弘樹を代役に起用することを発表した。

  • SUPER GT:ARTA MUGEN NSX-GTがポール・トゥ・ウィン

    SUPER GT:ARTA MUGEN NSX-GTがポール・トゥ・ウィン

    2023年 SUPER GT 第5戦の決勝レースが8月27日(日)に鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスはポールポジションからスタートしたNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が実質のトップを譲らず優勝。GT300クラスは、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)が今季2勝目を挙げた。

    中盤戦となる第5戦は、気温30度を超える炎天下の鈴鹿サーキットで行われた。序盤の路面温度は50度にも達し、途中3回のFCY(フルコースイエロー)が宣言される厳しい戦いとなった。

    ポールポジションからスタートしたNo.16 ARTA MUGEN NSX-GTの大津弘樹は序盤から着実にリードを広げていき、5周終了時点で2位を走るNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)に約3秒の差をつけた。この時点での3番手は予選3位のNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)だった。

    一方、後方ではポイントリーダーとしてサクセスウェイトがリミット目前の98kgのNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は6周目に、予選7位のNo.8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が8周目に最初のピットインを行う作戦で上位進出を目論んだ。だが、3号車は思うように周回ペースが上がらず大きく順位を落とした。また8号車は最後のスティントで37号車との接触により車体にダメージを負い、その影響でコースアウトを喫し、さらには修復のためピットに戻ったため、両者のこの試みは結果を結びつくことは無かった。

    トップの16号車は11周目に入ったところで、GT300車両にアクシデントが発生したとみるや、この日最初のFCYが宣言される寸前にピットレーンに飛び込み、最初の給油作業とタイヤ交換を行なってコースに復帰した。この時点で6番手のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)も同様の作戦をとったものの、こちらはピット入り口閉鎖に間に合っていなかったとの判定を受け、60秒のペナルティストップによって大きく順位を落とした。

    一方、16号車は大胆な策は見事に成功。これで全車が最初のピット作業を終えた時点で、16号車は2番手に30秒もの差をつけることに成功する。その後も16号車は安定したペースで周回を重ね、44周目に2度目の給油と福住仁嶺へドライバー交代を行なって、実質のトップを守ったままコースに復帰する。

    これに対し2位の23号車は18周目と42周目にピット作業を行い、2度目の作業の際にドライバー交代を行なって16号車を上回るペースで追い上げを図ったが、最初のピット作業でつけられた差はあまりにも大きく、最後まで16号車のテールを捉えるには至らなかった。

    対して最初のピット作業を27周目まで引っ張った17号車だが、早めのピット作業で上位進出を目論んだ3号車に3周にわたって行く手を阻まれ、ペースを上げられない間に15周目に最初のピット作業を行なったNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)の先行を許してしまった。

    結局、レースはNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が2番手に10秒045の差をつけて77周を走り切り、ポール・トゥ・ウインを達成。福住は通算5勝目、大津は嬉しいSUPER GT初優勝を手にした。さらに今季からARTAの一員になった16号車としても初優勝。ARTAとHonda NSX-GTに今季初、何よりもHondaのホームコース鈴鹿サーキットで、NSX-GTが勝つのは2018年第3戦以来(8号車NSX-GT)で、来季からCIVIC TYPE-R GTにベース車両が変更されるとあって、鈴鹿ラストレースを最良の形で締めくくることができた。

    2、3位はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)とNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)で、2台のTOYOTA GR Supra GT500が入ることになった。

    なお、2番手でゴールした23号車だが、レース後の車検でスキッドブロック(最低地上高を確保するパーツ)が規定以上に削れていたため、違反と判定されて失格となってしまった。これでNissan Z GT500勢の最上位、5位にはNo.1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が入った。

    なお、ポイントリーダーとして鈴鹿入りしたNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は結局13位、ランキング2位のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)も11位と共にノーポイントだった。このためドライバーズランキングのトップ2は変動なし。そして今回優勝したNo.16 ARTA MUGEN NSX-GTの福住/大津組が3位に浮上している。

    ■GT500
    No.16 ARTA MUGEN NSX-GT
    福住 仁嶺
    「大津(弘樹)さんが話してくれたんで、あまり僕が話すことはないのかもしれないですけど(笑)、まずは大津さん、僕、チームみんなでいいクルマに仕上げることができて、昨日の予選がトップだったっていうこともあって、一番前からスタートすることができたということも大きな勝因だったかなと思います。そのあとの大津さんの素晴らしい走りとチームワークで、僕が乗った頃には、15秒ほどのギャップがあったので、落ち着いて走ることができましたし、僕自身も約年ぶりくらいの優勝…だったかな? 確か。あれ? 去年、優勝しましたっけ!? (2022年第2戦優勝)ハーフポイントですよね!? あ、勝ってますね。完全に忘れてましたけど(苦笑)。今回、セーフティカーも出なかったってところも僕たちにすごく風が吹いていたなと思うし、ほんとにまずは16号車の(スタッフの)皆さん、大津さんに『初優勝、おめでとう』と言いたいです。シーズンも今回が折り返しのところだと思うんですけど、そのタイミングで一度優勝することができて、(シリーズ)ランキングとしても、3位、4位、5位あたりまでやっと戻ってくることができましたし、本来、僕らの持っていたポテンシャルっていうのは、その辺の順位ではあると思うので、今回のような、何事もなくいいレース…安定したレースというか、サーキット(コース)上でも何も大きなアクシデントがなかったっていうのもありますけど、全員がかなりフェアなレースができていたと思うし、今後のレースも、まだまだ僕らもチャンピオンを獲れる可能性は十分にあるということなので、(サクセスウェイトが)重い中で…僕はGT500クラスに上がってから…8号車時代から、いつも後半戦に(ランキングが)上がってくるようなシーズンしか過ごしたことがなくて。この段階で、この(サクセス)ウェイトで走れるっていうのも、なんとなく僕としてはなんか自信にもなってるし、いいことだと思います。次のレースは厳しいかもしれないですけど、(サクセスウェイトが)重たい中でどういうふうなパフォーマンスが出せるのか、次のレースまでそんなに時間はないと思うので難しいレースだと思うんですけど、大津選手とチームのみんなとともに、チャンピオン目指して、ここから這い上がりたいなと思います」

    大津 弘樹
    「SUPER GTに2018年にGT300クラスから参戦して、これまで2位、3位はあったものの勝つことができなかったんです。昨年までの3年間もGT500クラスに参戦して、ダンロップタイヤで伊沢(拓也)選手とともにナカジマレーシング(Modulo Nakajima Racing)で走っていて、2位はあったんですが、なかなか上位に絡むことがないレースが続いていました。今年、チームを移籍して、序盤こそ、もういろんなトラブル…ペナルティだったり、噛み合わないことがあったんですけど、今回ようやくみんなの意識…勝ちとか自分たちがミスしないっていうことにも全集中して臨めたからこその結果だと思いますし、今日は全員がノーミスで走り切れたことを、うれしく思います。自分のスティントは、スタート直後、ちょっと(タイヤの)ウォームアップが悪いかなというのを予測していたんですけど、1周目はなんとか押さえ切れて、2周目以降はタイヤに熱が入ったら、2番手の23号車に対してギャップをどんどん築けるようになっていったので、調子も良かったです。そのままのペースを維持しようとしていたところにFCYが入って、そのタイミングで(FCYが)入るかも、っていうときに、もう”セク4”(セクター4:130Rの200m手前からフィニッシュライン)に入っていたので、そのまま”BOX”の指示を経て(ピットに)入りました。絶妙のタイミングで入りましたし、ピットから出たあとは、ギャップもすごい…マージンはあったんですけど、タイヤ交換と燃料を入れたときに、燃料が想定よりも全然入ってなかったということで……。ギャップを築いていたんですが、『燃費走行をしないと持たない』って2周分以上稼がないとゴールできないっていうことだったので。マージンもありましたし、ずっと燃費走行して、その“貯金”を切り崩しながら、残り12秒くらい? 14秒くらい縮められたところで福住(仁嶺)選手に交代しました。自分のスティントとしては、できることはできたかなと思うので、それが結果に繋がって良かったです。(今季)前半戦を落としてしまった(結果が出せなかった)のも、これからさらに尻上がりに…上り調子になるための準備…まぁ今年発足したチームでもあるし、それぞれのミスはしょうがなかった部分もあるし、ミスが出尽くしたかなと思うんで……。もちろんミスはつきものなのでなんとも言えないんですけど、優勝したし、前回も3位と、どんどん良くなってる。調子、精度をさらに上げていって、シリーズタイトルを争うための戦い方っていうのもまた変わってくると思うので、そういうところを意識して、後半戦に挑みたいと思います」

    ■GT300
    No.18 UPGARAGE NSX GT3
    小林 崇志
    「昨日の予選は調子良かったんですけれども、Q2はトラブルで出走できなくて16番手スタートになってしまい、僕自身落ち込みました。前回のスーパーフォーミュラ(第7戦)で小林可夢偉選手が「お腹いっぱい」という無線を飛ばしていたんですけど、本当に同じ気持ちで「もう、いいよ」というくらい「なんで、こんな大事なところで!?」って思っていたんですけど、今日、しっかりチームががんばってリカバリーしてくれました。作戦的にもFCYの良いタイミングでピットに入れましたし、ピット作業で87号車をパスすることができたので、昨日はクルマ的なトラブルがあったんですけど、逆に今日は完璧な仕事をチームがしてくれたので、本当にそこは嬉しいですし、感謝しています。僕のスティントは16番手スタートで、昨日出走していないニュータイヤということもあってペースがいいことは分かっていましたので、できるだけペースを上げて、前に追いついて、抜いていこうと思っていました。長いレースということもあって5周目にピットに入るクルマも多かったので、割とクリアな状態でペース良く走れていました。ただ、20周目ぐらいにタイヤに異常を感じて、もう少し走る予定ではあったんですけど、急遽、小出(峻)選手に代わることになり、結果的には良かったのかなと。その後も小出選手がタイヤをもたせて、最後まで(クルマを)運んでくれたので、本当に良かったなと、今はホッとしているという感じですね。開幕戦で優勝してからここ(第5戦)までノーポイントなんですが、スピードも足らなかったですし、トラブルもかなり多くなってしまった。開幕戦はいろんなラッキーもあって、今日もラッキーなんですけど、そういうなかでなかなか第2戦以降サクセスウェイトを積んだ状態でスピードを出せなかった、トラブルも起きたというところで、やっぱりチャンピオンシップを争ううえでは、今回「表彰台はマスト」という状態で、逆に今回、表彰台を獲れないと結構キツイなと思っていました。そういうなかで、昨日もトラブルがあったのでまだ万全ではないんですけど、今日はしっかりとチームが完璧な仕事をしてくれて、メカニックも頑張ってくれたので、そのなかで優勝という結果をチームにもたらすことができたので本当に良かったと思っています。メカニックも喜んでいると思います。ただ、残り3戦でランキングトップを維持しようと思うと……次は100kgのウェイトを載せることにはなるんですけど、そのなかでもポイントを獲っていかないといけないなとは思っています。今回の予選でのトラブルとか含めて、まだまだ課題はたくさんあるので、今回の優勝は優勝でとても嬉しいんですけど、チャンピオンを獲るためにはまだまだやることがたくさんあるのかなと僕個人は感じています。今回優勝したなかで改善点もたくさんあったと思うので、またそこをチームとしっかり話し合って、残りの3戦、しっかりと着実にポイントを獲って、最終戦のもてぎが終わった時にチャンピオンを獲れるようにがんばりたいなと思います」

    小出 峻
    「今日のレースはひとことで言うと“シンドかった”、本当にそれだけですね。昨日の予選はマシントラブルで走れなくて後方からのスタートということで、根拠はないんですけど、なんとなく開幕戦のようなレースができるんじゃないかなと思っていました。レース運びとしては小林(崇志)選手がしっかりいいペースで走って、順位を上げて僕にバトンをわたしてくれました。そこからロングスティントが予想されたので、タイヤもある程度もたせつつ走っていたところ、途中でFCYが入って……130Rで56号車が止まったのがちょうど見えたので、そのタイミングで“絶対にピットに入ろう”と思っていました。そこでちょうどいいタイミングでFCYが出て、その時のピット作業でチームがすごくいい仕事をしてくれて順位をトップまで上げることができました。そこから自分としては87号車の松浦(孝亮)選手との戦いでもあったし、自分自身との戦いでもあって、タイヤをしっかりもたせてチェッカーまで運ぶという、その仕事をしっかり完遂することができて、自分としてはホッとしています。まずは今回のこの優勝を喜びたいですし、これでランキングトップにもなって、次回からサクセスウェイトが100kg載るということで、もちろん今まで以上に厳しい戦いがここから始まるんだろうなとは思っています。でも60kgから100kgになったからとか、そんなのは関係なくて、常にその1試合1試合で自分のできること、チームのできることを最大限やれば、結果はあとからついてくると僕は思うので、今までどおり……もちろん今までもチームもいろいろとやってくれて、自分たちもやった結果、富士だとか鈴鹿だとかでリタイアということにはなったんですけど、これ以降もやることは変わらないと思うので、しっかりとやって、最後、もてぎが終わった時に笑えるようにがんばりたいと思います」