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  • トロロッソ代表 「F1はダウンフォースレベルを40~50%削減すべき」

    トロロッソ代表 「F1はダウンフォースレベルを40~50%削減すべき」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、F1はレースを見応えのあるものに向上させるためにダウンフォースレベルを“最低40~50%”削減するべきだと考えている。

    今年、F1は乱気流に対するマシンの感度を下げて、レースの質を向上させるためにフロントウイングとバージボードなどを簡素化する空力レギュレーションの変更が実施される。

    これらの変更は、2020年に計画されているF1レギュレーションの大幅な見直しに先行して実験的に導入される。

    F1は2017年にマシンを高速化させるためにダウンフォースを高くするようレギュレーションが変更したが、フランツ・トストは、この機会をダウンフォースへの依存を排除することに利用する必要があると考えている。

    「我々は非常に多くのダウンフォースを持っているし、それによってコーナースピードは高くなっている。だが、誰も乱気流の後ろでは追従することができないし、ほとんどブレーキングゾーンがない。どうやってオーバーテイクしろと言うんだ?」とフランツ・トストは Autosport にコメント。

    「ロス・ブラウンやパット・シモンズのような経験豊富な人材がいるFIA、FOMは、何をすべきか性格にわかっている。空力、ダウンフォースを減らすことだ」

    「コーナーでよりマシンを安定させるためには現在のダウンフォースから最低でも40~50%をカットすればいい。そうすれば、人々はドライバーがマシンと戦わなければならないのを目にする」

    「クルマはストレートではるかに速くなり、ブレーキが増えることでオーバーテイクをするチャンスが得られる。そして、コーナーで追従することができる」

    「このレギュレーションを実現するのは簡単なはずだ。彼らがそれを望みさえすればいいんだからね」

    フランツ・トストは、現在のクルマのパフォーマンスを“感じて認識”できているのはドライバーだけだとし、現在のレギュレーションは高いコーナーリングスピードを助長しているだけで、ファンの経験という点では、ネガティブな光景に寄与しているだけだと主張する。

    しかし、フランツ・トストは、ダウンフォースレベルの大幅な削減は、コストキャップの議論と同じように大規模なチームが抵抗することを恐れていると語る。

    彼の提案に反対しているのは誰かと質問だれたフランツ・トストは「チームだ! どのチームからは聞かないでくれ」とコメント。

    「ルールメーカーがレギュレーションを考え出して“受け入れるか、やめるか”を言えばいい。だが、彼らはチームに尋ねている」

    「彼らはテクニカルワーキンググループにやってくる。誰がテクニカルグループにいる? エンジニアだ。エンジニアに尋ねてはいけない!」

  • トロロッソ・ホンダ STR14は“規約の許す限り”レッドブルのパーツを流用

    トロロッソ・ホンダ STR14は“規約の許す限り”レッドブルのパーツを流用

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、トロロッソ・ホンダの2019年F1マシン『STR14』にはレッドブルの2018年マシン『RB14』のパーツが“規約の許す限り”流用されることになると語る。

    F1規則では、チームは一定数のコンポーネントを独自に製造する責任が定められているが、厳密な空力テスト制限が遵守されている限りは、競技規約への“掲載部品”以外を競合他社から調達可能となっている。

    レッドブル・レーシングは、2019年からトロロッソとともにホンダのF1エンジンを搭載。両チームのパーツはレッドブル・テクノロジーズが製造しており、姉妹チームであるトロロッソは、レッドブルが設計したリアエンドやフロントサスペンションのパーツなどが流用されることになる。

    だが、レッドブル・レーシングは、シーズン開幕のギリギリまでコンポーネントの設計を推し進めることで有名であるため、トロロッソの2019年F1マシンははレッドブルの2018年F1マシン『RB14』のパーツをベースに開発が進められることになる。

    ヘルムート・マルコは、プレシーズンの準備を妥協することなく、レッドブルが4台のための十分なパーツを製造することは論理的に不可能だと説明。トロロッソは昨年をランキング9位で終えたいたが、2019年の目標はコンストラクターズ選手権で“5位もしくは6位”だと述べた。

    「コンセプトはもはや秘密ではない。トロロッソはトラック3台分のパーツを受け取っており、レギュレーションの許す限りのレッドブル・レーシングの2018年マシンの多くのパーツが引き継がれる」とヘルムート・マルコはコメント。

    「全体的なことは、エンジン全体の問題によって容易になった。リアエンドは完全に我々からのものだ。レギュレーションに従って許可されているすべてだ」

    「これにより、コスト面で小さなアドバンテージが得られる」

    ハースが2016年にF1参戦して以降、掲載/非掲載パーツのルールからアドバンテージを得てきたハースのフェラーリとの技術パートナーシップは何度も批判されてきた。

    ヘルムート・マルコは、ハース/フェラーリのモデルは“空力面で限界、あるいは度を超えた”ではるものの、レッドブルによっては“良いモデル”だと付け加えた。

    このようなレッドブルとトロロッソとのパーツの流用の度合いが大きくなったことで、これまでトロロッソでテクニカルディレクターを務めてきたジェームス・キーは、マクラーレンへの移籍を決断した。

    ヘルムート・マルコは、レッドブルとトロロッソの緊密な関係によって、トロロッソにはジェームス・キーの後任としてテクニカルディレクターを雇うことはなくなったと語る。

    「人数という点でミルトンキーンズ(レッドブルのファクトリー)とほぼ同じテクニカルチームをファエンツァ(トロロッソの拠点)に置くことはできない」とヘルムート・マルコはコメント。

    「コンセプトは練り上げられた。これらのコンセプト(トロロッソがレッドブルにより依存する)は現在のところまだ完全には実装されていなかった。1つの要因は、ジェームス・キーがそれにあまり満足できなかったからだ」

    「最終的に我々が望んでいたソリューションが完成した。そして、それはジェームス・キーがいない方が簡単だった」

    「そのポジションが埋められることはないだろう。この意味でのテクニカルディレクターはもはや必要ではない。クルマのコンセプトはレッドブルから来ているのだからね」

    この結果、レッドブルテクノロジーズのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイが、レッドブル・レーシングとトロロッソの両方の技術面を統括していくことになる。

    トロロッソ・ホンダは、2019年にダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンという新しいドライバーラインナップを採用。トロロッソの2019年F1マシン『STR14』の発表について、フランツ・トストは「第7週(2月中旬)の発表を計画している。現在、発表に関する様々なシナリオが議論させている」と語っている。

  • レッドブル 「ダニール・クビアトは2019年にトロロッソの助けになる」

    レッドブル 「ダニール・クビアトは2019年にトロロッソの助けになる」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2017年にダニール・クビアトを解雇した理由、そして、2019年にトロロッソ・ホンダのドライバーとして3度目のチャンスを与えるに至った経緯を説明した。

    2015年にレッドブル・レーシングに昇格したダニール・クビアトは、チームメイトのダニエル・リカルドよりも速さを見せるレースもあったが、翌年は同じマシンに乗るリカルドよりも0.5秒遅いタイムを示すようになった。

    さらに多くのクラッシュを引き起こしたことで2016年シーズン序盤にマックス・フェルスタッペンにシートを奪われる形でトロロッソに降格。2017年もトロロッソから参戦したものの復調を示すことはなく、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーに明け渡す形でシートを喪失し、レッドブルのプログラムからも完全に離れることになった。

    しかし、2018年にフェラーリの開発ドライバーを務めていたダニール・クビアトは、2019年にピエール・ガスリーの後任としてトロロッソ・ホンダからF1復帰することが決定した。

    ダニール・クビアトについてヘルムート・マルコは「彼はトルストイを読み、クラシック音楽を聞くような男だ」と Motorsport-Total.com にコメント。

    「初年度の彼はダニエル・リカルドよりも速かったが、2016年は初テストからタイヤとブレーキにしか注意を払っていなかった。それに加えて、彼は不必要な事故も引き起こしていた」

    「多くのロシア人と同じく、彼は感情的な男だったし、外から見ればいつも興奮しているように思えたが、内面ではパフォーマンスが劣っていることに苦労していた」

    「彼のメンタルは壊れていたし、ある時点でそれがレースパフォーマンスにより現れるようになっていた。それが別々の道を歩む時間を与えた理由だ。競技面でのダニールの才能については疑いはなかった」

    2019年、トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトのチームメイトとしてルーキーのアレクサンダー・アルボンを起用する。

    「来年のトロロッソにとって、少なくとも1人のドライバーはある程度の水準と経験を有したドライバーがいることが重要だった」

    「彼(クビアト)は正しいセットアップを見つける手助けができる」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、2018年にF1レースを離れてフェラーリのテストドライバーとして仕事をしてきたダニール・クビアトは、F1でもう一度レースドライバーとして挑戦するに相応しいと考えている。

    「クビアトはF1と真っ直ぐに向き合っている。彼は今もう一度チャンスを得ているし、彼がそれを掴み取ることを本当に期待している」とフランツ・トストはコメント。

    「彼はF1にいるに相応しいし、とても速い。この1年間のサバティカルが全てをまとめ、彼の本来の才能、能力、スピードを示すことに役立つことを期待している。我々はしっかりとしたクルマを彼に提供すれば、彼は良い結果をもたらしてくれると確信している」

  • トロロッソ・ホンダ、2018年にクラッシュによって約3億円を費やす

    トロロッソ・ホンダ、2018年にクラッシュによって約3億円を費やす

    トロロッソ・ホンダは、2018年のF1世界選手権でドライバーが喫したクラッシュによって230万ユーロ(約2億9000万円)以上を費やすことになった。

    ホンダをパートナーに迎えた初年度、トロロッソはピエール・ガスリーがベストリザルトとなる4位入賞を果たし、33ポイントを獲得してコンストラクターズ選手権を9位で終えた。

    トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、好調なパフォーマンスとは裏腹に、スペインでのピエール・ガスリー、カナダでのブレンドン・ハートレーの1周目での事故を含めた数々のクラッシュによっ高価な代償を払ったことを明らかにした。

    「今シーズンはハイライトもあったが、それほど良くないレースもあった」とフランツ・トストは Autosport にコメント。

    「ハイライトはかなり明白だ。バーレーンでのガスリーの4位フィニッシュは力強いレースだったし、彼が6位でフィニッシュしたブダペスト、モナコ(7位)もとても良いレースだった」

    「スパは良いレースだった。ポイント圏内でフィニッシュできるとは思っていなかったが、9位でフィニッシュできたからね。それにメキシコでは10位でフィニッシュした」

    「それから我々は多くのクラッシュを起こした。今年はクラッシュのためだけに230万ユーロを費やした」

    「バルセロナではガスリーと1周目にスピンを喫したグロージャンとの間で激しいクラッシュがあった。ガスリーはどうすることもできなかったし、フランスではオコンと1周目にクラッシュした」

    「それにカナダではストロールとハートレーが激しくクラッシュし、シルバーストンでの状況もあった(ハートレーがFP3でサスペンション故障によって大クラッシュ)。モンツアでは、ブレンドンがストフェル・バンドーンとマーカス・エリクソンに当てられた。両方とも1コーナーに達することさえなかった。4つの側がほぼなくうなっていた。あまり良くはなかったね」

    トロロッソは、シーズン中盤にアップグレードに失敗してミッドフィールドバトルから後退したが、ピエール・ガスリーはチームのポイントはマイナス面を上回ったと考えている。ホンダのライバルと比較しての進歩によって、トロロッソはシーズン終了までライバルとの戦いを続けることができた。

    今年、トロロッソからレッドブル・レーシングに移籍するピエール・ガスリーは、トロロッソにはより多くの“一貫性”が必要だと考えている。

    「ルノーとはどうやっても戦うことができなかった。両方のドライバーが多くのポイントを獲得していた」とピエール・ガスリーはコメント。ガスリーは29ポイントを獲得したが、チームメイトのブレンドン・ハートレーは4ポイントしか獲得できなかった。

    「フォースインディアの方が優れていたし、僕たちは自分たちに見合ったポジションから遠くないところにいると思う。ミッドフィールドは非常に僅差なので、些細なことが本当に多くのゲインをもたらすことがある」

    「メンタリティは良いし、仕事も良い。ホンダが本当にタフな3シーズンを過ごしてきたこと、僕たちは去年彼らがマクラーレンと獲得したよりも多くのポイントを稼いだことを忘れてはならない」

    「それはパフォーマンスが向上したことを意味する。そこが僕たちが見ていくべきことであり、来年も続けていくべきことだ」

  • アレクサンダー・アルボン、F1デビューに繋がったDAMSへの“懇願”

    アレクサンダー・アルボン、F1デビューに繋がったDAMSへの“懇願”

    アレクサンダー・アルボンは、必要な予算がない中で2018年のF2に参戦するためにDAMSのマネージングディレクラーであるフランソワ・シカールにレースシートを“懇願”したことが2019年のトロロッソ・ホンダでのF1デビューに繋がった。

    2017年のARTグランプリとのF2デビューシーズンには、わずか2度の表彰台で10位でシーズンを終えたアレクサンダー・アルボンは、2018年の最初の3ラウンドはDAMSと1戦ごとの契約という崖っぷちの状況でスタートした。

    しかし、その後、残りのシーズンの契約を確保したアレクサンダー・アルボンは、4勝、4度の表彰台、3度のポールポジションを獲得してランキング3位でシーズンを終了。その印象的なパフォーマンスは、日産にフォーミュラEでのレース契約をオファーさせた。

    アレクサンダー・アルボンのパフォーマンスにはレッドブルも注目。最終的にアルボンは日産とのフォーミュラE契約を解消し、2019年にブレンドン・ハートレーの後任としてトロロッソ・ホンダからF1デビューを果たすことが決定した。

    すべては、シーズン開幕前にDAMSのマネージングディレクラーであるフランソワ・シカールに売り込んだことが転機だったとアレクサンダー・アルボンは振り返る。

    「1月か2月だったと思うけど、フランソワ(シカール)に電話して文字通り今年のシートを懇願した。僕にはそのための資金がなかったけど、それでも彼は僕を起用してくれた」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「それ以降は、常にポイントを獲得して、チャンピオンシップに留まることが重要だった。大きなジェットコースターだった。最終的に3位だったのはちょっと残念だった。僕たちは2位で終えるに値すると思っているからね」

    「今年には満足している。すべてDAMSのおかげだ。GP3が自分の本来のペースだったと信じている(アルボンは2016年にシャルル・ルクレールに次ぐ2位でフィニッシュ)。去年のF2は様々な理由で計画通りに進まなかった。今年は2016年の続きだった」

    アレクサンダー・アルボオンは、バクー、バルセロナ、モナコで3戦連続ポールポジションを獲得して、タイトル候補として今シーズンをスタートした。

    来年、ウィリアムズでF1デビューを果たすジョージ・ラッセル、マクラーレンでF1デビューを果たすランド・ノリスに次ぐ、3位でシーズンを終えたアレクサンダー・アルボンは「3戦連続ポールは本当にクールだった」と語る。

    「際立っていたと思うし、生のペースに関しては僕たちは本当に強かった。シーズン終盤に少しフェードアウトしてしまったけどね」

    「バクーで初めてF2のフィーチャーレースで勝てたのもハイライトだった。ノーマルな勝利ではなかったけど、前に出られたのは物凄いことだった」

    アレクサンダー・アルボンは、憧れのバレンティーノ・ロッシのカーナンバー“47”の半分となる“23”をつけてトロロッソ・ホンダでF1デビューを果たす。

  • トロロッソ・ホンダ、2019年F1マシンはレッドブル RB14がベース?

    トロロッソ・ホンダ、2019年F1マシンはレッドブル RB14がベース?

    トロロッソ・ホンダの2019年F1マシン『STR14』は、最新版のレッドブルのシャシーではなく、今季マシンの『レッドブル RB14』がベースとなるようだ。

    レッドブルのジュニアチームであるトロロッソは、2019年にレッドブル・レーシングがホンダのプロジェクトに参加する準備を進めていくなかで、1年間実験的な役割を担いながらホンダのワークスエンジンを搭載した。

    2019年からはレッドブルとトロロッソが同じホンダのF1パワーユニットを使用することで、レッドブル・テクノロジーを介して2チーム間で多くのパーツが共有されることになる。

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは「同じエンジンを使用することで多くの相乗効果がある。トロロッソは、レッドブル・レーシングのギアボックス、完全なリアサスペンションとフロントサスペンションのエレメントや他のパーツを使用することになる。我々はリソースをセーブできるし、パフォーマンスの向上を期待している」と語っていた。

    すなわち、論争となっているハースとフェラーリと同様なコンセプトがレッドブル系チームに適用されることになるが、新しい空力レギュレーションが導入される2019年のF1シーズンでは、レッドブルの2つのチームでまったく同じ4台のマシンがグリッドに並ぶことはないようだ。

    Motorsport-Total は「トロロッソは、ほぼ2018年シーズンのレッドブル RB14で2019年シーズンを争うことになる」と報道。

    「つい最近、3台のトラックで英国からファエンツァのファクトリーにRB14のパーツが納入された。現在、トロロッソはそれらから2019年F1マシンを製造している」

    このコンセプトに不満を抱いたテクニカルディレクターのジェームス・キーは、トロロッソからマクラーレンへの移籍を選んだ。ジェームス・キーが2019年のどのタイミングでマクラーレンでの仕事を開始するかは明らかになっていないが、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、ジェームス・キーが2020年F1マシン『MCL35』の“生みの親”になり、ゼロから開発に携わることになることを示唆している。

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツの指示に基づいて、チームの労働力を相乗的に活用するコンセプトを開発するよう指示された際にジェームス・キーが取り残されたと説明。そして、今後はトロロッソにテクニカルディレクターを座を置く必要はないと述べた。

    「人員の数という点で、ファエンツアにミルトーンキーンズとほぼ同じテクニカルチームを置くべきではない」とヘルムート・マルコは説明する。

    「それ以来、我々は現在まで実装の過程にあるコンセプトを考えてきた。1つの問題はジェームス・キーがそのコンセプトにあまり納得していないことだった。結局のところ、我々は彼なしでより簡単に進められるような最終的な解決策に到達した」

    「そのポジションが埋められることはない。レッドブル・レーシングの新しいコンセプトでは、その意味でのテクニカルディレクターはもはや必要ではない」

    その結果、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイが、レッドブル・レーシングとトロロッソの両方の技術面を統括していくことになる。

    トロロッソ・ホンダは、2019年にダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンという新しいドライバーラインナップを採用。トロロッソの2019年F1マシン『STR14』の発表について、フランツ・トストは「第7週(2月中旬)の発表を計画している。現在、発表に関する様々なシナリオが議論させている」と語っている。

  • トロロッソ 「ホンダのF1マシンに関する知識のなさにショックを受けた」

    トロロッソ 「ホンダのF1マシンに関する知識のなさにショックを受けた」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダがF1でマクラーレンと3年間のパートナーシップを過ごしていたにも関わらず、車体についての知識をほとんど持っていなかったことに“ショックを受けた”と語った。

    ホンダは、2018年からトロロッソへのF1エンジン供給を開始。第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが、F1復帰後のベストリザルトとなる4位入賞を果たした。

    最終的にトロロッソ・ホンダは33ポイントを獲得してコンストラクターズ選手権9位でシーズンを終了。2019年からはルノーとの長年のエンジン契約を終了したレッドブル・レーシングにもF1パワーユニットの供給を開始する。

    「非常に良い協力関係を築けたし、非常に良いビジネス関係を築いている。我々の側で何かを検出すれば、一緒に座って議論し、解決策を見つけようとしている」とフランツ・トストは Autosport にコメント。

    「ホンダを最初のミーティングを行った際、私はショックを受けた。なぜなら、彼らがシャシーやパワーユニットに関連することを知らなかったからだ」

    「新しいパートナーを迎える際にはまずはどの部分に集中する必要があるかを見つけだすためにじっくりと議論する必要がある。だが、それは非常に迅速かつ順調に進んだ。彼らは完全にオープンだったし、我々の方もそうだったからね」

    ホンダは、マクラーレン時代との最大の変化としてトロロッソとのコミュニケーションを挙げている。

    マクラーレンは、ホンダに明確な要件を設定し、それが達成されないことでフラストレーションを溜めこんでいったが、フランツ・トストは、トロロッソはコラボレーションの改善させることにしか関心がなかったと語る。

    「トロロッソの哲学は全体的に透明であるということだ。なぜなら、我々の唯一の目標は成功することだからだ」とフランツ・トストはコメント。

    「チーム内に政治はまったくない。我々は本当に良い関係を築いている」

    トロロッソは、ホンダのF1パワーユニットのクオリティは、マクラーレン時代に考えられていたものよりも優れていたと明言している。

    フランツ・トストは、2018年がチームにとって厳しい移行期間になることを覚悟していたが、その予想はッホンダのエンジンによって凌駕されたと認める。

    「去年、私は簡単なシーズンにはならないだろうとかなりはっきり言っていた。解決しなければならない技術面のトピックがあったからね。だが、最終的にホンダのパワーユニットはトロロッソのシャシーよりもはるかに優れたパフォーマンスを示していたと言わなければならない」とフランツ・トストはコメント。

    「それは我々の欠陥の方がパワーユニット側よりもはるかに多かったことを意味する。我々はクルマに我々自身の欠陥を抱えていた。それは我々をさらに制限していたと言っていいだろう。パワーユニットではない。パワーユニットは問題なかった」

  • レッドブル 「ジェームス・キーはトロロッソのビジョンに共感しなかった」

    レッドブル 「ジェームス・キーはトロロッソのビジョンに共感しなかった」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、トロロッソのテクニカルディレクターを務めたジェームス・キーがチームを去った経緯を説明した。

    2012年にトロロッソに加入し、独創的なマシン設計でグリッドで高い評価を受けてきたジェームス・キーだが、今年7月にチームを離れてマクラーレンにテクニカルディレクターとして加入することが発表された。

    しかし、ジェームス・キーは、トロロッソと長期契約を結んでおり、レッドブルは早期にリリースすることを拒否。だが、3者間での対話の経て、最終的にレッドブルは2019年にジェームス・キーがマクラーレンで仕事を開始することに合意。しかし、現段階でマクラーレンで仕事を開始するタイミングは不明となっている。

    ヘルムート・マルコは、ジェームス・キーはトロロッソの今後のビジョンに共感できなかったためチームを離れることになったと語った。

    「ディートリッヒ・マテシッツは、トロロッソとより密接な関係を築いていくというタスクを我々に課した。それにより、ひとつのことを避けなければならない。両チームの異なる人々が同じ仕事をすることを避けるということだ」とヘルムート・マルコは Motorsport-Total にコメント。

    「我々はこのための計画を立てた。まだ完成はしていないが、ジェームスはその計画に合意しなかった。結局のところ、彼のことを念頭に置かない方が簡単だと考えているし、それが最善の解決策だと思っている」

    レッドブル・レーシングがホンダのワークスパートナーとして加わる2019年からは、エイドリアン・ニューウェイが、レッドブルとトロロッソのマシンの設計の大部分を手掛けていくことになる。

    姉妹チームとなるトロロッソの2019年マシン『STR14』には、レッドブル・テクノロジーを通じて、レッドブルの2019年マシン『RB15』のギアボックスやサスペンション周りなどを含めたリアエンドが供給される。そのことがジェームス・キーがトロロッソを離れ、マクラーレンに移籍することを決断させたかたちだ。

    ヘルムート・マルコは「我々はトロロッソのテクニカルディレクターの空席を他の誰かで埋めるつもりはない。トロロッソでレッドブルのコンセプトが使用されるため、その機能はもはや不要となった」と述べた。

  • トロロッソ 「ホンダと契約した我々は狂っていると思われていた」

    トロロッソ 「ホンダと契約した我々は狂っていると思われていた」

    トロロッソのフランツ・トストは、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスはチームにとって“ハイライト”だったと考えており、ホンダとの契約を発表した際にはライバルチームから“完全に狂ってる”と思われていたと語った。

    2017年までルノーのF1パワーユニットを搭載していたトロロッソだが、今シーズン、厳しい3シーズンを過ごしてマクラーレンから切り捨てられたホンダに切り替えた。

    マクラーレンは、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスと信頼性の低さを非難していたが、今年ホンダはトロロッソとともに体制を整え、マクラーレンが成しえなかった4位入賞を達成。トップチームの一角であるレッドブル・レーシングにホンダのF1エンジンを使用することを納得させた。

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは「我々にとってのハイライトはホンダだった」と Autosport にコメント。

    「他チームがホンダについて語っていた去年のこの時期のことを思い出してみてほしい。ここにいる何人かと会った際に『あなたは完全に狂っているに違いない。来年の検討を祈る』と言われたのを覚えている」

    「私は『そうだね。我々は良いシーズンを過ごすことになるだろう。あなたは我々があなたの前にいるのを見ることになるだろう』と言ってやった」

    「彼らは私が完全に狂っていると思ったかもしれないが、私はホンダと一緒に進んでいくことが正しい決断であると確信していた」

    レッドブルは、ホンダが今年に成し遂げた進歩によって、エンジンの戦力図で初めてルノーを上回ったと語っている

    フランツ・トストは、2018年のホンダのゲインは本物だったが、誰も考えているよりも高いベースからスタートしていたと強調する。

    「昨年のホンダのエンジンはすでに他の人々が言っているよりもはるかに優れていた」とフランツ・トストはコメント。

    「冬の間、ホンダとトロロッソは本当に懸命に仕事をした。ミルトンキーンズでダイナモを動かし、さくらでもダイナモを動かしていた。非常に密接な協力関係だったし、ホンダはパフォーマンスだけでなく、信頼性も改善できた」

    トロロッソ・ホンダの両ドライバーは、2018年に他のどのチームのドライバーよりも多くのパワーユニットコンポーネントを使用した。ホンダは、1年で3つのスペックのエンジンを導入し、シーズン後半には一連の変更が行われたためだ。

    フランツ・トストは、最初からホンダが3基のパワーユニット制限に収まるのが難しいことはわかっていたとし、2019年の開発の手助けを手助けするためにシーズン後半により多くの変更を加えることの方が重要だったと述べた。

    「私にとってシーズン中に3基のエンジンでシーズンを終えないことは明らかだった」とフランツ・トストはコメント。

    「だが、エンジンの最後の変更は多かれ少なかれ我々の側からの願いだった。今シーズンは来年のための準備だと捉えている。我々にとって今年は終わったことだ。忘れてほしい」

  • ホンダ、F1日本GPでのドタバタ劇でFIAとの関係に急進展

    ホンダ、F1日本GPでのドタバタ劇でFIAとの関係に急進展

    ホンダがF1日本GPの決勝直前に見舞われたFIA(国際自動車連盟)の急な方針変更は、ホンダとFIAとの関係を大きく進展させることに役立ったようだ。

    ホンダは、F1日本GPの決勝スタート直前のグリッド上で予選で使用していた“Post shift ignition retard settings”のセッティングを戻すように指示され、計画していた“スペック3”エンジンに役立つ変更を断念しなければならなかった。

    FIAは、F1日本GPの決勝に先立って日曜日のお昼にホンダから申請のあった“Post shift ignition retard settings”の変更を承認。FIAの技術代表ジョー・バウアーが承認したことは公式文書にも記されており、ホンダはセッティング変更を却下されたことに“驚いている”と語っていた。

    ホンダは、決勝直前での土壇場での変更に不満を抱いていたが、その件は変更の目的と影響についての意見の相違によってもたらされたものだった。

    その結果、ホンダはFIAに決定の経緯を明確化するために手紙を書くことに繋がった。今後、ホンダはF1エンジンのベンチマークであるメルセデスとフェラーリに追いつくために紙一重の境界を攻めていく必要があるが、この件によってルールメーカーと連携していくでの重要な教訓を学ぶことになったという。

    F1日本GPでの一件についてホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は「コミュニケーションがいかに重要であることを示すものだったと思います」と Autosport はコメント。

    「あの場で起こったことは、現在のFIA(ルール)が本当に複雑であることを示しています。ホンダの観点では我々が正しいと考えていましたが、FIAの観点では彼らが正しいと考えていました。我々にはどちらが正しいと言うことはあまりできませんが、それは違いにとって生じたものでした」

    「鈴鹿での我々のFIAとのコミュニケーションはそれほど正しい方法ではなかったと思っています。ですが、今は全てがクリアになっています。今ではお互いに大きな理解を持っています」

    ホンダは、パフォーマンスと信頼性はさておき、過去3年間のマクラーレンとのパートナーシップとトロロッソとの大きな違いはコミュニケーションにあったと考えている。山本雅史は、トロロッソとの新しいパートナーシップによって、今シーズンを通してホンダとしてFIAとのコミュニケーションの進め方を学ぶことができたと語る。

    「今年は基本的にフランツ(トスト/トロロッソ チーム代表)と話をしていました」と山本雅史は語る

    「フランツは我々にFIA、FIAのリソース、そして、レギュレーションについての状況も提供してくれました。我々が直接話をすることもありますが、レギュレーションの重要な側面に関してチームが我々をサポートしてくれています」

    直接FIAと話し合いを進める方法における進歩は、ホンダにとって重要な一歩でもある。これまでホンダは日本とヨーロッパの文化の違いによる影響がたびたび指摘されてきた。

    山本雅史は、これまでの改善には満足しているが、来年レッドブル・レーシングと組むことでホンダとしてより表現できることが不可欠だと考えていると語る。

    「少なくとも過去3年間と比較すれば、FIAやFOMとの友好や相互関係、コミュニケーションといった部分ははるかに良くなっていると思います」と山本雅史はコメント。

    「日本人の性格、国民性は、誰かに何かを言うことを少しためらう傾向にあります。しかし、これはモータースポーツです。我々は一緒に勝たなければなりません。それを実現するために我々にはもっとオープンなコミュニケーションが必要です」

    「我々は自分たちが考えていることをもっと言っていかければなりません。それが重要です」