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  • カルロス・サインツJr. 2026年F1に心境「学んだことはすべてゴミ箱行き」

    カルロス・サインツJr. 2026年F1に心境「学んだことはすべてゴミ箱行き」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1で実施される大規模なレギュレーション変更がもたらす影響について、極めて率直な見解を示した。2025年にウィリアムズF1で充実した初年度を過ごしたものの、新世代マシンの登場により、それまで積み重ねてきた多くの学習が「ゴミ箱行きになる」と認めている。

    フェラーリから移籍したサインツは、新天地への適応に時間を費やしながらも、2025年シーズンには2度の表彰台を獲得。チームのコンストラクターズランキング5位という復活のシーズンに大きく貢献した。

    これは、これまで経験してきたマシンとは大きく異なる特性への、長期的な適応作業の成果だった。

    しかし、その学習プロセスも、2026年の技術的な大転換の前では重みを失いかねない。アクティブ・エアロダイナミクスの導入、そして電動エネルギーへの依存度を高めた新型パワーユニットによって、F1は再び全体の序列がリセットされることになる。

    RacingNews365の取材で、この変化に対するフラストレーションについて問われたサインツは、複雑な心境を明かした。

    「ある意味ではそうだ。2025年F1マシンに合わせて、自分のドライビングスタイルを適応させてきたからだ」

    「今なら、もし同じマシンで走るなら、どうすれば良い予選や良いレースができるか分かっている。だが突然、来季はまたチームを移籍するようなものになる。マシンは完全に新しく、完全に“生”の状態に感じられるだろう。ただし、それは全員に当てはまることだ」

    さらにサインツは、リセットの規模の大きさをこう強調した。

    「フェラーリから来て、自分のドライビングスタイルやツール面で行ってきたすべての変更は、ゴミ箱に捨てることになる」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    それでもサインツは、この状況が2025年よりも公平だと捉えている。

    「全員がゼロからのスタートだ。2025年は、ゼロからやり直していたのは僕くらいだった。今年は22人全員がゼロからになる。だから、見方はいろいろある」

    レギュレーションが安定していれば、ウィリアムズとともに段階的な前進を続けられたはずだとしつつも、サインツは大改革ならではの可能性にも言及した。

    「もしレギュレーションが安定していたなら、ウィリアムズと僕はもう一段階前進し、トップとの差をさらに縮められたと思う。ただ、それ以上の争いができたかというと、そうは思わない」

    「レギュレーション変更は、予想外の大きな前進を生む可能性を与えてくれる」

  • カルロス・サインツJr.は昨年マクラーレンにいればF1王座を争っていた?

    カルロス・サインツJr.は昨年マクラーレンにいればF1王座を争っていた?

    ウィリアムズF1に加入して初年度を迎えたカルロス・サインツJr.は、派手さこそないものの、着実さとプロフェッショナリズムで強い印象を残した。

    元FIAスチュワードのジョニー・ハーバートは、そんなサインツJr.をマックス・フェルスタッペンと比較しつつ、「状況が整えば世界選手権を争える存在だ」と評価している。

    シーズン序盤、サインツJr.は新しいチームと扱いの難しいマシンへの適応に苦しんだ。だが、時間の経過とともに状況は好転し、シーズン終盤には明確な上昇気流に乗った。

    最終ランキングではチームメイトのアレクサンダー・アルボンに僅差で及ばなかったものの、年末に2度の表彰台を獲得し、グローブの陣営に大きな手応えをもたらした。ウィリアムズF1は、2028年を視野に入れてタイトル争いに加わる構想を描いており、サインツJr.はその中心的存在と見られている。

    フェラーリで培った経験が最大の武器
    「カルロスは、最近フェラーリで積み重ねてきたすべての経験を含めて、チームにとって非常に大きな戦力に見える」

    そう語るハーバートは、サインツJr.がトップレベルのドライバーと渡り合ってきた実績を高く評価する。

    「例えばシャルル・ルクレールと戦ってきた中で、彼がどれほど高いパフォーマンスを発揮していたかは明らかだ。そしてウィリアムズではアレクサンダー・アルボンに対してもそれを証明した。チームとマシンに慣れるまでには少し時間がかかったが、シーズン後半になると本来の力を完全に取り戻した」

    “目立たない”がゆえの強さ
    ハーバートは、サインツJr.が世界王者を狙える資質を備えていると考えている。ただし、その条件として「勝てるマシン」が不可欠だとも強調する。

    「もし彼に必要なマシンを与えられたなら、例えばマクラーレンに乗っていたとしたら、間違いなくタイトル争いをしていただろう。彼はマックスのように感情を前面に出したり、強烈な自己主張をするタイプではない。その分、少し目立たない存在に見えるだけだ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    父から受け継いだ仕事への姿勢
    サインツJr.の強みは、言葉や振る舞いの派手さではなく、日々の積み重ねにある。その姿勢は、ダブル世界ラリー選手権王者である父、カルロス・サインツSr.の影響も大きいとハーバートは見る。

    「彼は父親と同じように、ただ淡々と仕事をこなすタイプだ。非常に優れた仕事への倫理観を持っていて、それはチームという組織の中で極めて重要な要素だ」

    最後にハーバートは、サインツJr.の将来に大きな期待を寄せている。

    「彼が世界選手権を本気で争えるマシンに乗るチャンスを得られることを、心から願っている。そうなれば、彼はとても静かに、そして非常にプロフェッショナルな形でチャンピオンになるだろう」

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1移籍を総括「順応には時間がかかった」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1移籍を総括「順応には時間がかかった」

    フェラーリを離れ、ウィリアムズF1で新たなスタートを切ったカルロス・サインツは、移籍初年度を振り返り「新しいチームへの適応は、人々が考えている以上に時間がかかる」と率直に語った。

    2025年シーズン、サインツは2度の表彰台を獲得し、ドライバーズランキング9位でシーズンを終えた。チームメイトのアレクサンダー・アルボンを上回る結果であり、移籍1年目としては印象的な内容だった。

    サインツは4シーズン在籍したフェラーリを離れ、ルイス・ハミルトンの加入に伴ってウィリアムズF1へ移籍した。序盤はFW47への適応に苦しんだものの、シーズン後半にかけて着実にペースを向上させ、最後の8戦では48ポイントを獲得。アルボンの3ポイントを大きく上回る結果を残した。

    「クルマ、エンジニア、チームと一体になるまでに時間が必要だ」
    F1公式サイトのインタビューでサインツは、移籍の難しさについて次のように説明している。

    「幸か不幸か、僕はこれまで何度もチームを移籍してきたドライバーだ。だから、新しいチームに適応するのにどれほど時間がかかるかについて、ずっと率直に語ってきた。クルマから最後の数コンマ数秒を引き出し、クルマと一体になること、そしてエンジニアやチーム全体と噛み合うことには時間が必要なんだ」

    さらに、かつてはその主張が十分に理解されてこなかったとも振り返る。

    「数年前は、僕がそう言っても誰も本気で受け取ってくれなかった気がする。トロ・ロッソからルノー、ルノーからマクラーレンへ移籍した時も、『君たちはF1ドライバーなんだから、すぐできるはずだ』と言われていた。でも最近は多くのドライバーが移籍を経験し、たとえトップドライバーでも時間がかかるということが理解されるようになった。それで、僕の言ってきたことが証明されたと思う」

    この発言は、フェラーリ移籍初年度に苦戦したシャルル・ルクレールのチームメイトであるハミルトンのケースを暗に指しているとも受け取れる。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    「新加入ドライバーは常に一歩遅れる」
    サインツは、新しいチームで即座に高いパフォーマンスを発揮することがいかに難しいかを強調する。

    「新しいチームに入って、すぐに高いレベルで走るのは本当に難しい。特に、そのチームに長く在籍しているドライバーと比べるとね。理想的な場合でも同じレベルに到達するのが精一杯で、多くの場合、新加入ドライバーは常に一歩遅れる。すべてのフリープラクティス、すべての予選、そしてすべてのグランプリでだ」

    その例としてサインツは、アルボンに加え、フェラーリのルクレール、そしてレッドブル・レーシングで長年チームを牽引するマックス・フェルスタッペンの名前を挙げ、継続性の重要性を改めて示した。

    ウィリアムズF1での初年度を通じて、サインツは「移籍は即効性のあるものではない」という自身の持論を結果で裏付けた形だ。新天地での経験は、2026年以降のさらなる飛躍に向けた確かな土台となりそうだ。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1での2025年は「自分を試したシーズン」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1での2025年は「自分を試したシーズン」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)にとって、2025年シーズンはまさにジェットコースターのような一年だった。フェラーリからの移籍初年度は最終的に成功と評価されたが、シーズンを通して常に前向きでいられたわけではない。

    RacingNews365.comのインタビューでサインツJr.は、夏休み明けに一度は「すべてが真っ暗に見えた」瞬間があったことを率直に認めている。

    「気持ちはリフレッシュして準備も整っていた。でも自分自身の小さなミスや、周囲の状況のせいで、ポテンシャル的には6位か7位を狙えたはずのザントフォールトやモンツァで、結局何も得られずに帰ることになった」

    「これは自分の年じゃない」と感じた瞬間
    その出来事は、サインツJr.にとって2025年で最も苦しい局面につながった。

    「『これは自分の年じゃない。どれだけ頑張っても無駄なんだ』と思った。諦める罠に落ちるのは簡単だった。『今年はもう終わった。マシン開発やチームへの適応は続けるけど、誰かが上で決めたみたいに、2025年は結果が出ない年なんだ』と考えてしまいそうだった」

    この心境は、精神的な限界に近いところまで追い込まれていたことを示している。

    レジリエンス(折れても戻ってくる力)が流れを変えた
    シーズン序盤、サインツJr.は新天地ウィリアムズへの適応に苦しんだ。オーストラリアGPのセーフティカー下でのミスに象徴されるように、細かなトラブルや不運も重なった。

    最初の16戦で獲得したポイントはわずか16点。しかし、後半8戦で一気に48点を積み上げ、チームメイトのアレクサンダー・アルボンに肉薄するまで巻き返した。

    転機となったのがバクーGPとカタールGPでの2度の表彰台だった。

    「バクーで表彰台に上がったことで、どれだけ努力を続けることが大事かを思い知らされた。曲がり角を曲がった先に、突然良い結果が待っていることもある。これまで以上に努力しなければならなかったし、レジリエンスは本当に重要だ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    「この年は自分を試した」
    サインツJr.は2025年を次のように総括している。

    「この年は自分を試したシーズンだった。奇妙なのは、最初からペースはあったし、マシンも最初から戦える状態だったことだ。それでも、何かを結果として得るまでに10戦か12戦も必要だった」

    ウィリアムズの飛躍とサインツJr.の価値
    シーズン終盤、サインツJr.はついに努力の成果を手にした。フラストレーションの溜まる序盤戦を乗り越え、チームとともに見事な巻き返しを遂げた。

    ウィリアムズは2024年から2025年にかけて最も成長したチームとなり、コンストラクターズ選手権では堂々の5位を獲得。その大きな原動力の一つが、移籍初年度からチームを引き上げたサインツJr.の存在だった。

  • カルロス・サインツJr. 「次の目標はウィリアムズF1での勝利」

    カルロス・サインツJr. 「次の目標はウィリアムズF1での勝利」

    カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズ移籍という賭けが成功だったとの手応えを示し、次なる目標として「勝利」を明確に掲げた。グローブのチームで迎えた2025年F1シーズン初年度を総括し、チームを再び表彰台の最上段へ導く決意を語っている。

    2025年F1シーズン開幕前、フェラーリを離れウィリアムズに加入したサインツは、自身の将来を巡る不確実性の中で新たな挑戦に踏み出した。フェラーリではルイス・ハミルトンの加入に伴いシートを失い、プロジェクトの競争力やキャリアの方向性について、多くの疑問の声が上がっていた。

    シーズン序盤は苦戦を強いられたものの、サインツは徐々に新天地に適応。アゼルバイジャンGPとカタールGPでの決勝2度の表彰台に加え、オースティンのスプリントで3位を獲得するなど、着実な前進を示した。

    これらの結果を受け、サインツは自身の選択を疑っていた声に応えるかのように、シーズンを振り返った。

    「自分のシーズンには誇りを持っている」とサインツは語った。
    「昨年末にウィリアムズへ移籍したとき、多くの人がその選択を疑っていたと思う。」

    「自分の将来や、キャリアがどこへ向かうのかについても疑問視されていた。」

    しかし2025年F1シーズンを経て、その答えは明確になったと強調する。

    「この1年を終えて、僕が勝利を渇望するプロジェクトに加わったことは、誰の目にも明らかになったと思う。」

    ウィリアムズ・レーシング F1 カルロス・サインツJr.

    予想以上に早く表彰台へ戻れたことも、本人にとって大きな収穫だった。

    「自分が思っていたよりも、そして周囲が想像していたよりも、ずっと早く表彰台に戻ることができた。」

    「今の次の目標は、再び勝利への道を取り戻すことだ。ここはそのために、正しい場所であり、正しいタイミングだと思っている。」

    一方でサインツは、勝利を現実のものとするためには、チーム全体として勢いを維持する必要があるとも指摘する。

    「僕がやっているのは、チームに対して、プッシュし続け、全力を尽くし続けようと促すことだけだ。なぜなら、僕はこのチームにポテンシャルを見ているからだ。」

    「ただ、このスポーツでは、ある年に前進できたからといって、翌年も必ず前進できるとは限らない。」

    「だからこそ、飢えた姿勢を保ち、規律を守り、これまで以上に強くプッシュし続ける必要がある。そうして初めて、来年また新たな一歩を踏み出せるはずだ。」

    ウィリアムズF1とカルロス・サインツが描く次の目標は、もはや表彰台ではなく“勝利”そのものとなっている。

  • カルロス・サインツJr. 「ハミルトンのフェラーリF1での不振を喜ぶことはない」

    カルロス・サインツJr. 「ハミルトンのフェラーリF1での不振を喜ぶことはない」

    カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、フェラーリが自分を放出して獲得したルイス・ハミルトンが、F1で初めて“表彰台ゼロ”のシーズンを過ごしたことについて、「何の満足も得ない」と語った。

    一方で、ウィリアムズでの2回の表彰台は、自身に向けられた懐疑的な視線を跳ね返す大きな成果だったと強調している。

    サインツは2024年開幕前にフェラーリ離脱を通達され、2025年はハミルトンがフェラーリに加入。移籍市場ではレッドブルやメルセデスにも断られ、最終的にウィリアムズを選択した。だが今季はザウバーやハースを上回る5位にチームを押し上げ、本人も2度の表彰台を獲得するなど高い存在感を示した。

    ハミルトンの“表彰台ゼロ”を喜ぶ気持ちは全くない
    サインツは、ハミルトンがF1デビュー以来初めてグランプリ表彰台を逃した2025年シーズンについて、「人の不幸で満足はしない」と強調した。

    「いや、僕は自分の2回の表彰台に満足しているだけだ。誰かの“悪い出来事”で満足を得るなんて全くない」

    「バクーとカタールで表彰台に上れたこと、そしてオースティンのスプリントでも表彰台を獲得できたことに満足しているよ。去年の段階では、ウィリアムズで表彰台なんて無理だと思われていたからね」

    ウィリアムズ加入時の“同情”を跳ね返した手応え
    サインツはウィリアムズ移籍を発表した際、「一部のジャーナリストやSNSでは“気の毒だ”という空気があった」と明かす。

    「ウィリアムズに行くと発表したとき、誰かが僕に同情しているように感じたんだ。でも僕はそうは思わなかった。新しい章で、新しいチャンスだと感じていた」

    「アブダビ2024のテストで、白いスーツとヘルメットでパドックに現れてウィリアムズのマシンに乗り込んだ瞬間から、僕は未来のことしか考えていなかった」

    「そして実際、今季は僕が思っていた通りに良いシーズンになった。それが一番の満足だよ」

    フェラーリは自分を“恋しがっている”?
    フェラーリがコンストラクターズ4位に後退し、元チームメイトのシャルル・ルクレールも未勝利に終わった2025年シーズン。
    “フェラーリは自分を恋しがっているのでは?”という質問には、サインツは慎重に答えた。

    「それは僕には答えられない。今は毎日チームで働いているわけじゃないし、彼らがどう感じているかは分からない」

    「ただ、感情的な部分では、僕が良い印象を残せていたらいいなと思っている。とても濃密な4年間で、たくさんの友人と優れたプロフェッショナルたちと仕事ができた。でも、それを彼らがどう思っているかは、彼らに聞いてほしい」

    「世界王者になるまで、僕は何歳でも構わない」
    今季ウィリアムズが新レギュレーションに向けて確かな前進を見せたこともあり、サインツは将来のF1ワールドチャンピオン獲得への意欲を改めて示した。

    「いつでもいい。僕は世界チャンピオンになりたい。それが40歳でも34歳でも36歳でも構わない」

    「初めてタイトルを争えるチャンスが訪れるのはキャリアのいろんなタイミングだ。今年はランド(ノリス)とピアストリにそのチャンスが訪れたようにね」

    「重要なのは、正しいタイミングで正しいマシンにいること。そして戦う準備ができていることだ。チャンスが来るなら、僕はいつでも待つつもりだよ」

  • カルロス・サインツJr. 「F1はタイミングと車。10人の王者候補がいる」

    カルロス・サインツJr. 「F1はタイミングと車。10人の王者候補がいる」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は2025年F1アブダビGP決勝を13位で終え、ノーポイントに終わった。しかし、DRSトレインの中でポイント圏を争い、ガブリエル・ボルトレトを攻め続けるなど健闘を見せた。シーズン全体としては9位でフィニッシュし、下降傾向だったアレクサンダー・アルボンに9ポイント差まで迫るなど、進化と高いパフォーマンスを示した一年だった。

    2025年はグランプリ2回(バクー、カタール)、スプリント1回(テキサス)で表彰台を獲得。プロジェクトの進展に確かな手応えを感じており、将来に向けて希望を口にしている。

    アブダビでは「何も起きないレース」。ノリスの戴冠を称賛
    サインツはアブダビについて詳しく振り返った。

    「何も起きないレースでは僕たちはあまり強くなかった。P12からスタートして、ハミルトンやアントネッリの位置を見ても、13位か14位が精いっぱいだったと思う。ピットストップは1回だけで、12位になれれば良い方で、実際ほぼその位置で終えた」と語った。

    一方で、タイトル争いは大きな感動を生んだ。友人であるランド・ノリスが初のワールドチャンピオンを獲得した瞬間について、サインツは次のように語る。

    「彼は信じられないほど速いけど、人生や物事の捉え方が独特なんだ。批判されることもあったが、チャンピオンだと言える人はそう多くない。彼のことが本当にうれしい。プレッシャーを感じていたけど、乗り越えた」

    さらにサインツはF1の構造についても率直に言及した。

    「最高のマシンがあればタイトルを取れるドライバーは8~10人はいる。F1とはそういうスポーツで、正しいタイミングで最高のマシンが必要なんだ。でもランドは型にハマらないタイプで、メンタルヘルスのことも語るし、とてもリラックスした人間なんだ」

    2025年は「誇りに思えるシーズン」。ウィリアムズ移籍にあった疑念を払拭
    サインツは2025年シーズンを前向きに総括している。

    「誇りに思っている。ウィリアムズに移籍したときは疑われたし、僕自身にも疑念が向けられた。でも、これは勝つためのプロジェクトだと僕たちは理解している。予想よりも早く表彰台に戻れたし、次の目標は再び勝利すること。正しい場所とタイミングにいるし、潜在力はあるから、ただ全力で押し続けたい」

    「勝てない期間が来ることは分かっていたし、長いプロセスだ。でも今年は大きく、正しい方向へ進んだ。とても良い感触だし前向きだ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    次は重要テストへ。休暇は短いが「来年へ向けて良い準備を」
    シーズン終了直後ではあるが、サインツには次の予定が待っている。

    「火曜日にテストがある。最近はテストが無いから、これはすごく重要なんだ。来年に向けて最終的な方向性を確かめるための大事な走行になる。その後はシミュレーターを数日やって、家に戻って回復して、1月にまた戻ってくる」

    さらに、短いオフに苦笑しながらこう締めくくった。

    「みんなそうだけど、休暇は短いよね。しかもレギュレーション変更があって、今年は休む暇もなかった。でも、それが現実なんだ」

    満面の笑みで2025年を終えたサインツ。その表情は、ウィリアムズとの未来に期待を抱いている証と言えるだろう。

  • カルロス・サインツJr. F1カタールGP決勝「全く予想していなかった表彰台」

    カルロス・サインツJr. F1カタールGP決勝「全く予想していなかった表彰台」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が2025年F1カタールGPで今季2度目の表彰台を獲得した。決勝終盤にはランド・ノリス(マクラーレン)から激しいプレッシャーを受けたものの、DRS圏内まで迫られながらその猛追を完璧に抑え込み、3位でフィニッシュした。

    今季、ウィリアムズが表彰台に立つのは2021年以来。サインツ自身もアゼルバイジャンGP以来のトップ3となり、グローブのチームはコンストラクターズ5位を確定させる大きな成果を掴んだ。

    スタートから勝負が動く:SC下の戦略判断が決定打に
    サインツは唯一のウィリアムズ勢としてQ3に進出し、決勝は上位争いが狙える位置からスタート。オープニングラップでアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)とジョージ・ラッセル(メルセデス)がポジションを落としたことで、早々に5番手へ浮上した。

    レースの流れが大きく変わったのは序盤、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)の接触によりセーフティカーが導入された場面だ。

    ウィリアムズはここでサインツを即座にピットへ呼び込み、この判断が勝負を決めた。迅速なタイヤ交換により、同じタイミングでピットインしたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を逆転。以降は抜きどころの少ないルサイルでポジションを堅持し続けた。

    ノリスの猛追を封じた“完璧なレース”
    レース後半、マクラーレン勢は代替戦略により後方へ後退。ノリスが最終スティントで猛烈な追い上げを見せたが、サインツは一切の隙を見せずにブロックラインを維持した。

    その走りについてサインツはこう振り返る。

    「本当にうれしいし、チーム全員を誇りに思う。正直、この週末は今年一番厳しくなると思っていた。でもレースペースがとても良くて、戦略もタイヤマネジメントもすべてうまくいった。完璧なレース運びで予想外の表彰台に届いた」

    終盤にはアンダーステアにも悩まされていたというが、それでも確実にラップを重ね、ノリスの攻勢を最後まで凌ぎ切った。

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング) カタールグランプリ

    ウィリアムズの成長が示した“実行力”
    サインツは、チーム全体の進歩こそが今回の結果を生んだと強調する。

    「今日は本当にすべてが噛み合った。前半戦は難しい時期もあったけど、ピット作業も含めてチームが多くの領域で改善を積み重ねてきた。その積み重ねが今日の結果につながった。だからこそ本当にうれしい」

    チームメイトのアレクサンダー・アルボンは惜しくも11位でポイントに届かなかったが、戦略精度と作業の速さで大きく前進したウィリアムズにとって、このカタールGPは確実な成長を示すレースとなった。

  • カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP決勝「中団最速のマシンだった」

    カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP決勝「中団最速のマシンだった」

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、2025年F1ラスベガスGP決勝を5位でフィニッシュした。

    サインツJr.は3番グリッドからスタートしたものの、ピットストップ戦略で順位を落とす展開となり、レース後のマクラーレン勢の失格により最終的に5位へ繰り上がった。

    序盤はジョージ・ラッセルに先行を許し4番手を走行。だがピットストップのタイミングでオスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレールにアンダーカットを許し、さらに異なる戦略を採ったアンドレア・キミ・アントネッリにも先行される形となった。

    それでも、ウィリアムズは今週末を通して強力なレースペースを発揮しており、サインツJr.は中団最速の競争力を示してポイントを獲得した。

    サインツJr.はレース後、次のように語った。

    「僕たちは今日のP7(※レース後の失格処理前の順位)に満足すべきだと思う。いい仕事ができたし、しっかりとレースをまとめることができた。ピットストップでは少し保守的だったかもしれないし、ルクレールやピアストリに対してポジション争いを仕掛けることもできたかもしれない。でも、それらはすべて良い学びになる」

    「最終的にはトップチームと同等の良いペースがあったし、中団では僕たちのマシンが最速だった。残りの2戦に向けても、この勢いを維持していきたいし、コンストラクターズ選手権の5位を守るために全力を尽くすよ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズはレース後、サインツJr.のパフォーマンスについて次のようにコメントしている。

    「カルロスは本当によくやってくれた。ペース的に今日のマシンがいた位置はP7で、彼はそのすべてを引き出してくれた。クリーンなレース運びだったし、中団との差をしっかり広げられたのも良かった」

    ウィリアムズはコンストラクターズ5位の維持に向けて僅差の戦いを続けており、サインツJr.の確実なポイント獲得はチームにとって大きな価値をもたらしている。

  • カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP予選「僕らは毎レース強くなっている」

    カルロス・サインツJr. F1ラスベガスGP予選「僕らは毎レース強くなっている」

    2025年F1ラスベガスGPの予選で、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が見事な3番手を獲得した。雨に濡れた難しいコンディションの中、サインツJr.はトップ2のランド・ノリス、マックス・フェルスタッペンに次ぐ順位でフィニッシュし、決勝を2列目から迎える。

    今季ウィリアムズは「ビッグ4」(マクラーレン、レッドブル・レーシング、フェラーリF1、メルセデス)に次ぐ“ベスト・オブ・ザ・レスト”として存在感を示しており、サインツJr.は今季2度目の強力な予選結果に満足感を示した。

    乾いた路面でも合っていた可能性を語るサインツJr.
    サインツJr.は予選後、ウェットでの強さに加えて、もともとウィリアムズのマシンがラスベガスの性質に合っていた可能性を口にした。

    「僕はいつも楽観的なんだ。夢を見るのはタダだし、自分がうまくいくことを考えるようにしている」

    「このサーキットはドライでも僕たちのクルマに合っていたかもしれないし、ウェットのFP3ではあまり良く見えなかったけれど、クルマにいくつか変更を加えた。それがウェットで効いて、Q1の最初のラップから、ラップを終えるたびに僕はP1だった」

    「エクストリームウェットでは本当に速かった。インターではほかのドライバーに少し追いつかれるだろうとは思っていたけれど、P3には満足している」

    ウィリアムズは“アンダードッグ”として支持を集めている
    ウィリアムズは今季、トップ4に次ぐ位置で安定しており、アメリカのファンからも大きな声援が送られている。サインツJr.はその理由をこう語る。

    「アメリカのファンはアンダードッグの戦いが好きなんだと思う。彼らは僕とウィリアムズをアンダードッグとして見ているし、同時に上り調子のプロジェクトとしても見ている」

    「僕たちは毎レース、毎周回ごとに強くなっている。ファンが応援してくれるのは本当にうれしい。今日ポールポジションをプレゼントできたら大歓声になったはずだけど、そこまでは届かなかったね」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング) ラスベガスグランプリ

    アルボンはQ1でクラッシュ「スナップした場所が最悪だった」
    一方、チームメイトのアレクサンダー・アルボンは、Q1のウエット路面でバリアに接触し、右フロントサスペンションを破損して脱落した。

    「ちょっとスナップしたんだよ。スナップしたくない場所でね」

    「本当にスケッチーだった。みんな同じだったけど、アクアプレーニングが多かった。正直、この天候で走っていること自体が驚きだよ」

    「楽しかったけれど、最後は引っかかってしまった。特に言うことはない。ラップは良さそうだったんだけどね。週末ずっと速かったし、時にはこういうこともあるよ」