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  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦境に焦り「差を埋めるには不十分」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦境に焦り「差を埋めるには不十分」

    カルロス・サインツJr.が、苦戦が続くウィリアムズに対してさらなる改善を求めた。2026年シーズン序盤の不振を受けて、チームの将来性に疑問を抱いているとの見方も広がっている。

    ウィリアムズは2026年の新レギュレーション時代を再出発のシーズンと位置づけていたが、FW48は開発の遅れと重量超過に苦しみ、開幕から厳しい戦いを強いられている。第7戦終了時点でコンストラクターズランキングは8位、最高成績はモナコGPでの8位にとどまっている。

    サインツ「もっとやらなければならない」
    バルセロナ・カタルーニャGP後、サインツはチームのアップデートに期待を示しながらも、それだけでは不十分だとの認識を示した。

    「何が投入されるのかは分かっているし、このチームのアップグレードは通常しっかり機能する」

    「ただ、バルセロナのようなサーキットで今ある差を埋めるのに十分かどうかは分からない」

    「僕たちは今やっている以上のことをしなければならない」

    「チームにとっては毎週、ダウンフォースを増やしたり、車重を削減したりすることが非常に重要なんだ」

    「チームが全力で取り組んでいることは理解しているし、僕たち全員が持てるものをすべて投入している」

    PlanetF1によると、複数の関係者はサインツが自身の将来について疑問を抱いていると証言しており、2024年に選択しなかったアウディへの移籍を再び検討している可能性も指摘されている。ただし、アウディはニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトが2027年まで契約を結んでおり、現時点で空席はない。

    高速コーナーで露呈するFW48の弱点
    ウィリアムズはバルセロナに新型リアウイングを投入し、ストレートモード周辺の改良によってダウンフォース向上を狙った。しかし、その効果は限定的だった。

    サインツはFW48の根本的な課題が中高速コーナーにあると説明した。

    「ミッドフィールド勢との差は、ほぼ僕たちが予想していた通りだった」

    「ただ、今回は中高速コーナーが多いサーキットに来た。そして僕たちはそういうコースで大きな問題を抱えている」

    「鈴鹿でもミッドフィールド勢から大きく離されていたし、ほぼ半周遅れだった」

    また、アップデート競争の厳しさについても次のように語った。

    「改善しても、他チームも同時に改善していることが分かる」

    「マイアミやカナダにアップデートを投入しても、それをさらに倍増させる必要がある」

    今後も厳しいサーキットが続くと警戒
    サインツは次戦オーストリアでは多少状況が改善する可能性を認めながらも、その後の高速サーキット群では再び苦戦するとの見通しを示した。

    「オーストリアは少し良くなると思う」

    「でも、それはあまり励みにならない。もしこうしたサーキットに戻るたびに同じように苦しむなら、結局はコース特性に左右されているだけだからだ」

    「シルバーストンはさらに厳しくなるだろう」

    「カナダやモナコ、オーストリアは一時的な救いに過ぎないと思う」

    「その後はシルバーストン、スパ、ハンガリーが待っている」

    「僕たちは良いコースと悪いコースがあるという事実から目を背けてはいけない」

    「バルセロナはマシン性能を測るには非常に良いサーキットだ」

    「僕たちはトップ勢から1.6〜1.9秒遅れ、ミッドフィールド最上位からも0.6〜0.7秒遅れていた」

    「そこが僕たちの目標なんだ」

    ジェームス・ボウルズ代表もFW48の開発が計画通り進んでいないことを認めており、ドリルトン・キャピタルの大型投資を受けるウィリアムズは現在も車重削減と性能向上に取り組んでいる。だがサインツの発言からは、2026年シーズンを再建の起点と位置づけていたチームに対し、結果を求める焦りが強まっていることがうかがえる。

  • カルロス・サインツJr. 接触のヒュルケンベルグに苦言「受け入れ難いレベル」

    カルロス・サインツJr. 接触のヒュルケンベルグに苦言「受け入れ難いレベル」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は2026年F1モナコGPでポイント圏内を走行していたが、赤旗後のリスタート直後にニコ・ヒュルケンベルグとフランコ・コラピントとの接触に巻き込まれ、マシンに致命的なダメージを負ってリタイアを喫した。

    レース後、サインツはライバルたちの動きを「受け入れ難いレベルだった」と厳しく批判。終盤のポイント争いで過度なリスクを取ったドライバーたちの行動が、自身のレースを終わらせたと不満をあらわにした。

    サインツ「受け入れ難いミスだった」
    赤旗中断後のリスタートでポイント圏内を走行していたサインツだったが、フェアモント・ヘアピンでヒュルケンベルグに接触され、その後ポルティエでコラピントとも接触した。

    「残念ながらリスタートで、何人かは1〜2ポイントを取るためにすべてを賭けるような走りを選んだ」とサインツはコメント。

    「僕は、あまりにも楽観的すぎる判断とミスの犠牲になった。正直言って、あれは受け入れ難いレベルだった」

    サインツは、モナコでは毎年同様の渋滞が発生するにもかかわらず、経験豊富なドライバーによるミスだったことに疑問を呈した。

    「毎年モナコでは6コーナー(フェアモント・ヘアピン)に来ると隊列が詰まる。アクセルを緩める必要があるし、前のマシンに接触する可能性もある。誰もがあのコーナーを通り抜けようとしているからだ」

    「だから、これだけ経験を積んだドライバーがいながら、いまだにこういうミスを犯して僕のレースを終わらせてしまうことが信じられない。彼らが何を争っていたのかは分からないが、その代償を僕が払うことになった」

    ヒュルケンベルグには10秒加算ペナルティ
    スチュワードは最初の接触についてヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティを科した。

    裁定では、ヒュルケンベルグがサインツに接触した原因について「55号車(サインツ)へ向かってターンインし、接触を引き起こした」と認定された。

    一方、その直後に発生したコラピントとの接触については、お咎めなしとなった。

    スチュワードは、ヒュルケンベルグとの接触でダメージを負ったサインツが他車を先行させるためレーシングラインから退避しようとした結果、コラピントとの接触が発生したと判断した。

    裁定書には次のように記されている。

    「55号車との接触は、55号車の予期しない進路変更によって発生したと結論付けた」

    「55号車は27号車(ヒュルケンベルグ)との接触でダメージを受けた後、他車を先行させるため進路を譲っていた。その後、レーシングラインの右側へ退避しようとした際に43号車(コラピント)が接触した」

    ヒュルケンベルグ「これ以上は避けられなかった」
    一方のニコ・ヒュルケンベルグは、自身としては衝突を避ける余地がなかったと説明した。

    「残り7周でリスタートになれば、当然みんな熱くなる」

    「僕はエステバン・オコンを避けなければならなかった。追突しないためにイン側へ飛び込んだんだ」

    「その結果、ヘアピンの最も内側にいて、ステアリングも最大まで切っていた。これ以上は曲がれなかったし、消えることもできない。そこへカルロスが回り込んできて接触した」

    「残念な出来事だったが、正直これ以上何と言えばいいのか分からない」

    ヒュルケンベルグにはペナルティが科されたものの、当人は不可避の接触だったと主張。一方でサインツは「受け入れ難いミスだった」と断じており、終盤の接触事故を巡って両者の見解は大きく食い違っている。

  • カルロス・サインツJr. F1現役続行に意欲「40歳まではレースを続けたい」

    カルロス・サインツJr. F1現役続行に意欲「40歳まではレースを続けたい」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、自身のF1キャリアについて「少なくとも40歳まではレースを続けたい」と語り、長期的な現役続行への意欲を明らかにした。

    サインツは2026年シーズン限りでウィリアムズとの契約が満了する。チーム代表のジェームス・ボウルズはサインツとアレックス・アルボンの残留を望んでいることを公言しているが、2025年シーズン開幕前に獲得を目指していたアウディとの関係も依然として注目を集めている。

    アウディ移籍説は依然として消えず
    アウディF1の責任者であるマッティア・スピーニは数日前、サインツ獲得に向けた交渉が実際に行われていたことを認めた。

    「もちろん、我々はフェラーリで良い関係を築いていた」とスピーニは語った。

    「私はフェラーリで彼を起用したし、当時も今も同じように彼を信頼している」

    「彼は検討したが、正直に言えば自分自身で決断したと思う。それは重要なことだった」

    「彼は父親の判断ではなく、自分自身で選択したと言える。それは彼にとって素晴らしいことだ」

    サインツは最終的にウィリアムズ加入を選択したが、アウディは依然として将来的な選択肢として名前が挙がり続けている。

    「40歳までは確実にレースを続けたい」
    スペイン語版『Vanity Fair』のインタビューで、サインツは引退についてはまだ考えていないと明かした。

    「長いキャリアを思い描いている」とサインツは語った。

    「少なくとも31歳から40歳までは確実にレースを続けたいと思っている。F1であれ、ほかのカテゴリーであれね」

    「その後は、自分の個人的な状況や家族の状況を見ながら、レースを続けたいのか、それともモータースポーツ界で別の役割に専念したいのかを決めることになるだろう」

    現在31歳のサインツは、F1で12シーズンを戦ったグリッド屈指のベテランドライバーとなった。

    家族観にも変化
    サインツはまた、モータースポーツ中心の生活によって自由な時間がほとんどないことも明かしている。

    「自分の好きなことをする時間は、年間20日から30日ほどしかないかもしれない」

    「結局のところ、スポーツは僕の人生の一部であり、レースをしていない時間のほとんどもスポーツに費やしている」

    さらに、叔父になったことが人生観に変化をもたらしたという。

    「2年前なら、甥たちが生まれる前なら、自分が父親になることなんて考えもしなかった」

    「でも今は、それが以前より身近に感じられる。父親になることをより前向きに、より楽しみなものとして見るようになった」

    変わらない向上心
    近年はNetflixの影響などでF1人気が世界的に高まり、サインツ自身の知名度も大きく向上した。しかし本人は、そのことによって競技への姿勢が変わることはないと強調した。

    「プロフェッショナルとして言えるのは、この11年間、一瞬たりとも向上しようと努力することをやめたことはないということだ」

    「どの面においても、自分を改善し続けてきた」

    サインツの発言は、2026年末で契約が切れる中でも引退を全く視野に入れていないことを示している。アウディを含む将来の移籍先が注目される一方で、本人は少なくともあと約10年はレースを続ける意欲を持っているようだ。

  • カルロス・サインツJr.がフォーミュラE Gen4を評価「かなり印象的」

    カルロス・サインツJr.がフォーミュラE Gen4を評価「かなり印象的」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、モナコE-Prixを訪れた際にフォーミュラEの新型Gen4マシンを視察し、その第一印象を「かなり印象的」と語った。

    フォーミュラEのGen4は来季から導入される新世代マシンで、モナコではF1マシンとの差が5秒未満に縮まると見込まれている。最高速は335km/h、出力は600kW(815馬力)に達し、0-100km/h加速は1.8秒。現行F1マシンより30%速い加速性能を持つ、FIAシングルシーター最速の加速マシンとされている。

    サインツ「Gen4はかなり印象的」
    「Gen4を見た。かなり印象的だ」とカルロス・サインツはフォーミュラEの中継でコメント。

    「ここで友人たちに会えるのはいいことだ。僕にはフォーミュラEにいるモータースポーツの友人がたくさんいるし、才能あるドライバーも多い。彼らがここで競い、ベストを尽くしているのを見られてとてもうれしい」

    モナコE-Prixにはサインツのほか、ランド・ノリス、ガブリエル・ボルトレト、ニコ・ヒュルケンベルグ、オリバー・ベアマン、フラビオ・ブリアトーレ、クリスチャン・ホーナーも来場していた。

    F1ドライバーも注目するフォーミュラEのレース性
    フォーミュラEは、F1ドライバーの間でも注目度を高めている。理由はパドック間の人間関係だけではない。接戦とオーバーテイクの多さが、シリーズの魅力として認識されている。

    モナコのダブルヘッダーだけでも、オーバーテイク数は382回を記録した。

    「フォーミュラEは素晴らしいカテゴリーだと思う。いつもいいショーがあり、いつもエキサイティングなレースがあり、少し接触もある」とサインツは付け加えた。

    「僕の大好きなカテゴリーのひとつであるカートを少し思い出させる。レースを見るのが大好きだ」

    Gen4の導入によって、フォーミュラEは単なる電動カテゴリーではなく、F1に近いパフォーマンス領域へ踏み込もうとしている。サインツの反応は、その変化がF1側からも無視できない段階に入りつつあることを示している。

  • カルロス・サインツJr. 2027年F1規則でFIAに要求「反対勢力に屈するな」

    カルロス・サインツJr. 2027年F1規則でFIAに要求「反対勢力に屈するな」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2027年F1パワーユニット規則を巡る議論について、FIAに対して強いリーダーシップを発揮するよう求めた。

    現在、FIAとFOM(フォーミュラワン・マネジメント)は、2026年から導入された新世代パワーユニットの電動依存を緩和するため、2027年から内燃エンジンと電力の出力配分を現行の50対50から60対40へ変更する案を協議している。

    しかし、アウディとフェラーリが反対姿勢を示しており、実現には高いハードルが残されている。

    サインツ「FIAは強い姿勢を示すべき」
    サインツは、FIAが競技の利益を最優先に考え、必要であれば反対意見を押し切るべきだと主張した。

    「チームが投票権を持つ委員会があるけれど、僕がFIAとFOMに言いたかったのは、計画を押し進めて、その方針を貫いてほしいということだ」

    「もし彼らが『こうあるべきだ』と言えば、不満を持つチームや完全には同調していないチームも、それに従う以外に選択肢はなくなると思う」

    「もちろん全員の合意は必要だ。でも、それがスポーツやレース、そしてショーのためになるなら、統治する側が非常に強いアプローチと明確な立場を取るべきだと僕は思っている」

    2027年変更案を支持する理由
    サインツは、提案されている変更が現在のレギュレーションの弱点を改善できると考えている。

    「提案されている内容には、このエンジンやレギュレーションを改善する余地があると思う」

    「今年のうちにできることは多くないと思うし、僕自身はもう不満を言うのをやめようと決めた。なぜなら、今年の状況が理想的ではないことは明らかだし、それが大きく変わることもないからだ」

    「でも来年については非常に期待している。どれだけ変わるのか楽しみだ」

    アウディとフェラーリが反対する構図
    今回の議論は、2027年以降のF1の方向性を左右する重要な政治問題となっている。

    現在の情報では、ホンダ、メルセデスHPP、レッドブル・パワートレインズは60対40案を支持する方向とみられている一方、アウディとフェラーリは反対している。

    パワーユニット諮問委員会で規則変更を成立させるには、5メーカー中4社に加え、FIAとFOMの賛成が必要な「スーパー・マジョリティ」が求められる。そのため、アウディとフェラーリが反対を維持する限り、現行ルールでは可決は困難な状況だ。

    サインツの発言は、こうした膠着状態に対する苛立ちを示すものでもある。2026年レギュレーションでは電力依存の大きさが以前から課題視されており、2027年の修正案はフェルスタッペンの将来や各メーカーの開発戦略にも影響を及ぼすテーマとして注目を集めている。

  • カルロス・サインツJr. F1の政治構造を批判「メーカーが裏で糸を引いている」

    カルロス・サインツJr. F1の政治構造を批判「メーカーが裏で糸を引いている」

    カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、2027年F1パワーユニット規則を巡る政治的対立に警鐘を鳴らし、「メーカーが裏で糸を引いている」と現在のF1統治構造を痛烈に批判した。

    2026年から導入された新世代パワーユニットは、内燃機関と電動出力を50対50で配分する構造となっている。しかし、開幕後にはエネルギーマネジメントやスーパークリッピングへの懸念が噴出し、FIA、FOM、各メーカーはすでに2027年に向けた修正協議を開始している。

    2027年F1規則を巡る駆け引き
    ここ数週間、FIA、FOM、各パワーユニットメーカーは一連の会議を重ね、マイアミGPではエネルギー運用に関する暫定的な修正も実施された。

    だが、本当の焦点は2027年以降の方向性だ。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、大規模なレギュレーション変更を2028年まで延期すべきだと慎重論を展開。一方で、メーカー間ではそれぞれ異なる利害が交錯している。

    現在、構造的な規則変更には「パワーユニット諮問委員会」での圧倒的多数が必要となる。この組織にはFIA、FOM、メルセデスHPP、フェラーリ、ホンダ、アウディ、レッドブル・パワートレインズが参加しており、2社の反対だけでも大規模改革は阻止される可能性がある。

    カルロス・サインツ「政治がすべてを止めている」
    GPDA(グランプリドライバーズ協会)のディレクターも務めるカルロス・サインツは、RacingNews365の取材に対し、現在のF1が政治的駆け引きによって停滞していると指摘した。

    「結局は、すべてのチームを政治的に同じ方向へ揃えられるかどうかなんだ。それがすべてを止めている」

    「明らかに多くの政治的利害が絡んでいる。あるメーカーは特定分野でより良い準備をしてきた。だからこそ、ルール変更によって自分たちのパフォーマンス上の優位を失いたくないんだ」

    サインツはさらに、現在のF1ではメーカー側に強すぎる発言力が与えられていると説明した。

    「チームにあまりにも大きな権限を与えれば、パワーユニットメーカーは自分たちの利益のために激しく戦うことになる」

    「メーカーが糸を引いている」
    サインツは、この膠着状態を打開するにはFIAがより強い主導権を持つべきだと主張した。

    「もしFIAが『これが新ルールだ』と決断するだけなら、おそらく大半のチームは対応できると思う」

    「問題は、水面下で糸を引いている存在がいることだ。メーカーたちはあらゆる場所でその糸を動かしている」

    この発言は、近年のF1が単なる技術競争ではなく、巨大メーカー同士の政治闘争の舞台になっている現実を浮き彫りにしている。

    メルセデスPU搭載でも“スポーツ優先”を主張
    興味深いのは、サインツ自身が現在メルセデス製パワーユニットを搭載するウィリアムズに所属している点だ。

    仮にメルセデスPUが優位性を持っているなら、本来は現行ルール維持を望んでも不思議ではない。

    それでもサインツは、スポーツ全体の公平性を優先すべきだと語る。

    「僕はメルセデス製パワーユニットを使っている。だから、メルセデスやレッドブルが優位を持っているなら、ルール変更に強く反対する立場でもおかしくない」

    「それでも、このスポーツのためを考えれば、もし自分が決定権を持っていたなら、2027年に向けて非常に大きな変更を行う」

    「GPDAとしても、2027年に向けた大規模な変更を強く推し進めていくつもりだ」

    2027年F1レギュレーションを巡る議論は、単なる技術論争を超え、各メーカーの思惑が複雑に絡み合う“政治戦争”の様相を強めている。サインツの発言は、その舞台裏をドライバー側から公然と暴露した極めて踏み込んだメッセージと言えそうだ。

  • カルロス・サインツJr. 「F1予選問題の解決にはまだ長い道のり」

    カルロス・サインツJr. 「F1予選問題の解決にはまだ長い道のり」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2026年F1レギュレーション下で問題視されている予選フォーマットについて、「まだ改善への道のりは長い」との見解を示した。一方で、FIAがマイアミGP週末に導入した修正については前向きに評価し、「全員が同じ方向を向いている」と語っている。

    2026年F1では、電力回生とエネルギーマネジメントの影響により、予選でドライバーがストレート上で減速したり、コーナーでエネルギーを温存したりする場面が問題視されてきた。

    観客からも「フルプッシュしていないF1」に対する違和感が噴出し、FIAはマイアミGP前にレギュレーションの細かな修正を実施していた。

    サインツ「予選はまだ理想形から遠い」
    カルロス・サインツJr.は、現状の改善だけでは十分ではないと語った。

    「予選については、まだかなり長い道のりがあると思う」

    「もうこれ以上批判するつもりはない。ただ、これはF1として十分な状態ではないということを、今後も前向きに訴え続けていきたい」

    その一方で、マイアミGPでは改善の兆しも感じていたようだ。

    「少なくともレースは少し良くなったように感じた」

    FIAの対応には一定の評価
    マイアミGPでは、雷雨リスクと“Rain Hazard”指定を受けて決勝開始時刻が前倒しされるなど、FIAは週末を通じて柔軟な対応を行った。

    サインツはその判断を高く評価している。

    「レース開始を前倒しした対応についても満足しているし、今週末のFIAはウェットコンディションへの懸念やインターミディエイトタイヤの問題にも耳を傾けていた。そこを批判することはできない」

    シーズン序盤には、新レギュレーションを巡ってドライバー側とFIAの間に緊張感も見られていた。しかしマイアミでは、少なくとも表面的には歩み寄りが進んだ形となった。

    PUメーカーとの“温度差”が今後の焦点
    サインツは最後に、問題解決にはパワーユニットメーカー側の理解が不可欠だと強調した。

    「FIAは素晴らしい仕事をしていると思うし、今は全員が同じ方向に向かっているように見える」

    「今後は、一部のPUメーカーに対して、これがF1のあるべき予選の姿ではないということを理解してもらう必要がある。そして改善を続けていかなければならない」

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGP新サーキット「マドリンク」を初走行

    カルロス・サインツJr. F1スペインGP新サーキット「マドリンク」を初走行

    カルロス・サインツJr.が、2026年からF1スペインGPの開催地となる新サーキット「マドリンク」を初走行し、その印象を語った。

    マドリンクは、これまでスペインGPを開催してきたバルセロナ=カタルーニャ・サーキットに代わり、2026年9月にF1スペインGPを開催予定。一方、従来の会場は「バルセロナ=カタルーニャGP」と名称を変更し、6月開催へ移行する。

    市街地と常設区間を融合した新レイアウト
    全長5.4km、22コーナーで構成されるマドリンクは、一部が市街地区間、後半が専用設計の常設区間という特徴的なレイアウトを採用している。

    現在も建設作業は続いており、月末にはFIAによる査察を控えている。F1開催に向けた準備は最終段階に入っている。

    ウィリアムズのドライバーであり、サーキットのアンバサダーも務めるカルロス・サインツは、F1が公開した映像内で次のように語った。

    「本当に楽しかった。新しいサーキットを走るときのワクワク感を思い出した」

    「正直、ここまで楽しいとは思っていなかった。こんなに流れるようなレイアウトで、しかも道幅も広くて、長い時間マシンに荷重をかけ続けられるとは予想していなかった」

    「特にオープンセクションは印象的だったし、自分たちがどれだけ速く走っているかを実感した。このクルマでこれだけ速いなら、F1マシンならどれほどのスピードになるのか想像してほしい」

    カルロス・サインツJr. スペイングランプリ

    “別世界”へ切り替わるセクションを高評価
    サインツは、お気に入りの区間としてターン7出口からターン8への区間を挙げた。

    このエリアは、高低差を伴うブラインドコーナーからハードブレーキングへつながるレイアウトとなっており、視界が大きく制限されるという。

    「とてもタイトで、市街地サーキットのような区間から、突然何も見えないブラインドコーナーへ入っていく」

    「そして突然コースが開ける。まるでスクリーンを通り抜けて、別の世界へ入るような感覚だ」

    「このサーキットには完全に異なる2つの性格がある。市街地区間から、一気にオープンで幅広い区間へ切り替わるところが気に入っている」

    F1新時代の“スペインGP”として注目
    2026年のF1は新レギュレーション導入に加え、開催地やカレンダーにも変化が続いている。その中でマドリンクは、スペインGPの新たな象徴として大きな注目を集める存在となりそうだ。

    特に近年のF1では、市街地と高速常設区間を組み合わせたレイアウトが増加傾向にあるが、サインツのコメントからは、単なる“イベント型市街地サーキット”ではなく、ドライバーが本格的に攻められるコースとして期待している様子がうかがえる。

    FIA査察を経て正式承認が下りれば、マドリンクは2026年後半戦の重要な一戦として初開催を迎えることになる。

  • カルロス・サインツJr. F1レギュレーションに新懸念「DRSトレイン化している」

    カルロス・サインツJr. F1レギュレーションに新懸念「DRSトレイン化している」

    カルロス・サインツは、2027年に向けてF1がエンジン出力配分を見直す方針を打ち出した一方で、次に解決すべき課題として“アクティブエアロ時代のDRSトレイン問題”を挙げた。

    2026年から導入された新レギュレーションでは、従来のDRSが廃止され、代わりにフロントウイングとリアウイングを連動させるアクティブエアロシステムが採用された。

    これにより全車がストレート区間でドラッグを低減できるようになったが、その結果として“前車も後車も同じ速度向上を得る”状況が生まれ、オーバーテイクが極めて難しくなっている。

    マイアミGPでは、この影響による“DRSトレイン状態”が各所で発生していた。

    サインツ「前車がストレートモードなら抜けない」
    カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、RacingNews365を含むメディアに対し、現在のシステムではオーバーテイクが成立しづらいと問題提起した。

    「前のクルマがストレートモードに入っている状況への解決策を見つける必要があると思う。オーバーテイクは不可能だからね」

    「これはDRSトレインと非常によく似た状況だ。何か改善策を見つけられるかもしれない」

    サインツは、2026年型マシンの“レースの質”そのものについても慎重な懸念を示した。

    「そもそも、このレギュレーションでレース自体が本当に問題だったわけではない」

    「予選については、まだ改善の余地がかなりある。ただ、もう単純に批判するつもりはない。建設的であり続けたいし、これはF1として十分良い状態ではないと訴え続けたい」

    FIAへの評価も口にしたサインツ
    一方でサインツは、FIAがマイアミGP週末に見せた対応力については高く評価した。

    FIAは週末を通じて“ヒートハザード”や雨天時の視界問題、インターミディエイトタイヤへの懸念などに直面していたが、決勝スタート時刻を前倒しするなど柔軟な対応を実施していた。

    「FIAはインターミディエイトタイヤに関するウェットコンディションの懸念にも耳を傾けてくれた。レース開始を前倒しした判断には満足している」

    「彼らを責めることはできない。素晴らしい仕事をしているし、今は皆が同じ方向を向いて動いているように見える」

    “全車DRS化”が生んだ新たな副作用
    2026年レギュレーションでは、重くなった車体と大型化したバッテリーによるドラッグ増加を補うため、アクティブエアロが導入された。

    しかし従来のDRSと違い、“後続車だけが使える武器”ではなくなったことで、先行車も常時トップスピードを伸ばせる状態となり、結果として追い抜きの決定力が弱まっている。

    F1はすでに2027年に向けて、内燃エンジンと電力出力の比率を50対50から60対40へ変更する方針を示しているが、サインツの発言は“次は空力側の見直しが必要だ”という新たな論点を浮き彫りにした形だ。

  • カルロス・サインツJr. F1将来像に言及 ボウルズ「チーム代表の資質がある」

    カルロス・サインツJr. F1将来像に言及 ボウルズ「チーム代表の資質がある」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、将来的にF1の中でどのような役割を担うかについて語り、自身のキャリア後の可能性に言及した。

    現役として充実期にある一方で、将来についての視野も広がりつつあるサインツに対し、チーム代表のジェームス・ボウルズは「自分の後任になれる」と高く評価しており、その資質に注目が集まっている。

    将来の役割に含みを持たせるサインツ
    サインツはF1公式ポッドキャストのインタビューで、自身の将来像について問われた際、チーム代表という役職については慎重な姿勢を見せた。

    「そういう役割について考えたことはあるけど、自分がそれをやりたいのかは分からない。人生のどこにいるかも分からないしね」

    「チーム代表が自分にとって適した役割かどうかは分からない。でも、F1のチームの中でポジティブな影響を与えられることはあると思う」

    「自分が持っている知識や、ドライバーやエンジニアのマネジメントの理解を活かせば、何かしらの役割は見つかると思う」

    また、現役引退後もレースを続ける意志があることを明確にしている。

    「間違いなく続ける。僕は競争が好きだし、勝つことが好きだ」

    「ル・マンになるのか、ダカールになるのか、それとも別のカテゴリーなのかは分からない。でも何かしらで戦い続けると思う」

    ウィリアムズ・レーシング

    ボウルズが認めるリーダーとしての資質
    一方で、ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズは、サインツの能力を高く評価し、将来的に自らの役職を任せられる存在だと語っている。

    「本人は認めたくないかもしれないが、私は彼に自分のポジションを任せるだろう」

    「彼は本当に素晴らしい。チームを率いるのがとても上手いし、そのためのポテンシャルをすべて持っている」

    「多少のサポートは必要だが、それを実現する能力は間違いなくある」

    現役キャリアと将来の選択
    31歳のサインツはすでにF1で11シーズンを戦っているが、依然として現役ドライバーとしての価値は高く、今後も複数チームから関心を集める存在である。

    そのため、チーム代表という将来の選択肢が現実的な問題として浮上するのは、まだ先の話となる見込みだ。

    まず注目されるのは、2027年以降のキャリア選択だ。ウィリアムズ残留か、それとも別プロジェクトへの移行か――その決断が、サインツの将来像にも影響を与えることになりそうだ。