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  • カルロス・サインツJr. ウイリアムズF1改善目標「軽量化だけでは足りない」

    カルロス・サインツJr. ウイリアムズF1改善目標「軽量化だけでは足りない」

    カルロス・サインツJr.は、2026年シーズン序盤に苦戦するウイリアムズF1について、改善すべきポイントを具体的に示した。チームはここまで中国GPでの9位入賞が唯一の得点にとどまっており、期待された開幕ダッシュには至っていない。

    新レギュレーションに合わせて開発されたFW48は、プレシーズンの段階から生産面の遅れや問題を抱えていた。サインツは日本GPで15位に終わった一方、中国GPの9位を「小さな勝利」と表現しており、厳しい現状の中にも前進の兆しを見ている。

    ウイリアムズは昨季、コンストラクターズ選手権5位に進出し、レーシングブルズを大きく上回った。だが今季マシンはその期待に届いておらず、サインツは軽量化だけでなく、ダウンフォースとバランスの改善まで含めた包括的な立て直しが必要だと強調している。

    開幕から苦しむウイリアムズF1の現状
    ウイリアムズにとって、2026年シーズンのスタートは理想的なものではなかった。グローブのチームはここまで1度しかポイントを獲得できておらず、その得点も中国GPでサインツが記録した9位によるものだけだ。

    その背景には、プレシーズンの段階から続いていた難しさがある。新車の生産は遅れや問題の影響を受け、開幕に向けた準備は順風満帆とは言えなかった。それでもドライバー陣からは前向きな声も出ており、サインツは上海での入賞を「小さな勝利」と表現し、アレクサンダー・アルボンも「我々はそこにたどり着く」と語っている。

    現時点では、予選でQ1を突破させること自体がひとつの戦いになっている。アルボンはオーストラリアで、サインツは日本でそれを実現したが、依然として中団で安定して戦える状況にはない。

    サインツが挙げた最初の課題は重量
    サインツは、現在のウイリアムズF1が抱える問題として、まず車重を率直に挙げた。

    「正直に言って、減らさなければならない重量がたくさんある。これは秘密でも何でもない」とサインツは説明した。

    さらに、仮に軽量化が進んだとしても、それだけで十分ではないとの見方も示している。

    「もし重量を落とせたらいいクルマになるのかと言われれば、もっと良くできると思う」

    ウイリアムズもFW48がオーバーウエイトであることを認めており、それがサインツとアルボンの両者にとって、ハースF1チーム、アルピーヌ、アウディ、レーシングブルズといった中団ライバルとの争いを難しくしている。

    生産面の遅れが新車開発を狂わせた
    サインツは、単純にクルマの出来を嘆くだけではなく、その原因がどこにあったのかも明かしている。彼によれば、シーズン序盤のマシンに問題が出た背景には、生産面のトラブルがあった。

    「重量以外の部分でも、このチームには、今回我々がやったものよりずっと良いクルマを設計し、生み出すポテンシャルがあると信じている」

    「シーズン開幕に向けて、生産面で多くの問題があって、それがクルマの製造を遅らせた。それによって、想定以上にクルマがオーバーウエイトになってしまった」

    ウイリアムズは1月のバルセロナで行われたシェイクダウンを唯一欠席したチームだった。一方で、バーレーンでのプレシーズンテストでは十分な走行をこなし、周回数ではマクラーレンとハースF1チームに次ぐ3番手だった。それでも、走行量がそのまま競争力の回復にはつながらなかった。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    軽量化だけでなくダウンフォースとバランスも必要
    サインツが語った今季の目標は、ひとつではない。ウイリアムズF1が浮上するためには、車重を減らすだけでなく、空力性能とマシンバランスの改善まで含めた総合的な向上が不可欠だというのが彼の結論だ。

    「現実として、我々全員がもっと良くできるし、チームとしても、クルマから重量を削るだけではない。ダウンフォースを増やし、より良いバランスを手に入れる必要がある。それが今年のすべての目標だ」とサインツは締めくくった。

    このコメントは、ウイリアムズが今季の課題をかなり明確に把握していることを示している。単に1か所の弱点を修正するのではなく、マシン全体を底上げする必要があるという認識だ。

    春の中断期間は巻き返しへの重要な時間
    ウイリアムズにとって、この春のオフ期間は特に重要な意味を持つ。4月に予定されていたバーレーンGPとサウジアラビアGPが行われなくなったことで、各チームには立て直しのための時間が生まれた。

    昨季5位だったウイリアムズは、10位だったアルピーヌのようなチームに比べれば風洞使用時間で不利な立場にある。それでも、この空白期間は現状の問題に対する解決策を探る好機になる。

    サインツが示した改善項目は明快だ。軽量化、ダウンフォース向上、そしてバランス改善。この3つをどこまで前進させられるかが、ウイリアムズF1が中団争いで巻き返せるかどうかを左右していく。メルセデス製パワーユニットの速さという土台がある以上、チームとしてはそのポテンシャルをマシン全体で引き出せるかが問われている。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦戦は「12月から分かっていた」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦戦は「12月から分かっていた」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は2026年F1シーズン序盤の苦戦について、開幕前からその兆候を感じ取っていたと明かした。

    昨年は2度の表彰台と64ポイントを獲得し、ドライバーズランキング9位と安定した結果を残したサインツJr.にとって、ウィリアムズ移籍は成功と評価されていた。しかし今季、チームはグリッド後方に沈む厳しい状況に直面している。

    オーストラリアGPでその遅れが明確に露呈したが、サインツJr.によれば、問題は開幕以前からすでに見えていたという。

    では、ウィリアムズに何が起きていたのか。サインツJr.はその背景を具体的に語っている。

    サインツJr.「12月と1月で感じていた」
    サインツJr.は、チームの現状について開幕前から違和感を抱いていたと明かした。

    「予選でも決勝でも状況は同じで、他チームとの差は変わらない」

    「この遅れは僕にとってもチームにとっても、アレックス・アルボンにとっても、エンジニアにとってもショックだった。難しい状況であることは隠しようがない」

    「でも僕はすでに12月と1月の時点でそれを感じ取っていた。遅れの話や最初のテストに間に合わないという情報、重量超過の初期データを聞いた時点で、この後退は予想していた」

    開発の遅れや重量問題といった初期段階の情報が、すでに警戒すべき兆候として現れていた。

    初期段階で見えていた問題
    実際、ウィリアムズは1月の段階でバルセロナでのシェイクダウンを欠席。開発スケジュールの遅れが表面化していた。

    チーム代表ジェームス・ボウルズは当時、バーレーンテストで十分なデータを収集できるとして状況を楽観視し、重量超過の指摘についても否定的な姿勢を示していた。

    しかし結果的に、開幕戦ではその遅れがそのままパフォーマンス差として現れることになった。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    巻き返しの可能性と現実
    もっとも、ウィリアムズには巻き返しの材料も残されている。メルセデスのパワーユニットを搭載している点は、2026年F1レギュレーションにおいて大きな強みとなる。

    また、重量超過の解消が進めばラップタイムの改善も見込まれる。

    ただし他チームも同様に軽量化を進めていく中で、シャシー性能やエネルギー運用の最適化といった課題は依然として残る。

    「良いスタートではなかった。ただウィリアムズがどこかで後退を経験することは分かっていた。成功への道は一直線ではないからだ」

    サインツJr.はそう語り、現在の状況を冷静に受け止めている。

    開幕前から見えていた問題が現実となった今、ウィリアムズは巻き返しに向けた正念場を迎えている。

  • カルロス・サインツJr. F1日本GP ベアマン事故に警鐘「F1は見直すべき」

    カルロス・サインツJr. F1日本GP ベアマン事故に警鐘「F1は見直すべき」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2026年F1日本GP決勝で発生したオリバー・ベアマンの大クラッシュを受け、現在のレギュレーションに対する強い懸念を示した。

    レース中、ベアマンはフランコ・コラピントとの速度差に対応しきれずクラッシュ。電動エネルギー管理による極端な速度差が原因とされ、サインツは以前から警告していた問題が現実となったと指摘した。

    「今回の事故は驚くことではない。我々ドライバーはプレシーズンからずっと警告してきたが、誰も耳を貸さなかった」

    「今のパワーユニットは1周を通して電力を維持できない。その結果、エネルギーがあるマシンとないマシンの間で非常に大きな速度差が生まれている」

    ベアマンは時速300km以上でバリアに衝突し、50Gの衝撃を受けた。サインツは、このような状況が他の市街地サーキットで起きた場合の危険性を強く訴える。

    「ブースト使用時には30〜50km/hの速度差が生まれる。今回の事故は時間の問題だった」

    「鈴鹿にはランオフがあるが、ラスベガスやバクーのようなコースだったらどうなるか想像してほしい。同じ問題が起きれば、もっと危険なことになる」

    カルロス・サインツJr. オリバー・ベアマン F1 日本GP

    レギュレーションの欠陥と見直しの必要性
    サインツは、現行レギュレーションには明確な問題があるとし、早急な対応を求めた。

    「今回のような事故を受けて、F1が本気で見直してくれることを願っている。チーム同士が対立するのではなく、このレギュレーションに欠陥があることを認めるべきだ」

    また、具体的な技術解決についてはエンジニアの領域としつつも、安全性を最優先にすべきだと強調する。

    「どう解決するかは分からないが、必ず方法はあるはずだ」

    「1周あたり1秒遅くなっても構わない。電動パワーを少し抑えてでも、スーパークラッピングやリフト・アンド・コーストを減らすべきだ。その方が安全で、レースとしても面白くなる」

    F1の“レースの質”にも疑問
    さらにサインツは、現在のレース内容そのものにも問題があると指摘した。

    「予選について不満があるのは理解できるが、レースの内容にも満足していないと聞いて驚いた」

    「今のオーバーテイクは、本当のF1の追い抜きではない。ただブーストを使って通り過ぎているだけで、高速道路のようなものだ」

    「カテゴリーとして改善が必要だ。ドライバーの意見に耳を傾ければ、必ず良い方向に進むはずだ」

    サインツの発言は、2026年レギュレーションの根幹に関わる問題を改めて浮き彫りにした。シーズン序盤にして、安全性と競技性の両面で大きな転換点を迎えている。

  • カルロス・サインツJr. F1新防御戦術「オーバーテイクモードトレイン」9位死守

    カルロス・サインツJr. F1新防御戦術「オーバーテイクモードトレイン」9位死守

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は2026年F1中国GPで9位フィニッシュを果たし、苦しいマシン状況の中で貴重なポイントを持ち帰った。予選では2セッションともにQ1敗退を喫したものの、決勝では優れたスタートと巧みなレース運びで存在感を示した。

    ウィリアムズのFW48は現時点でグリッド下位に沈むパフォーマンスにとどまっているが、それでもサインツJr.は戦略と判断力で結果を引き寄せた。特に終盤、フランコ・コラピント(アルピーヌ)の猛追を抑えた守りの走りが注目を集めている。

    「オーバーテイクモードトレイン」で防御に成功
    レース終盤、より新しいミディアムタイヤを履くコラピントが急接近する状況の中で、サインツJr.は大胆な判断を下した。

    「ミッドフィールドのマシンと戦っている時点で、僕たちにはまったくチャンスがないと感じていた」

    「9位を走っていたから、もし攻撃されてもリスクは取りすぎないと分かっていた。まだトップ10に残れる可能性があったし、チームにとって1ポイントは大きいからね」

    レースリーダーに周回遅れとして接近された場面で、サインツJr.は青旗を利用した戦術を思いつく。

    「ブルーフラッグが出るのが見えて、『うまくやれば、ダーティエアを浴びせて、オーバーテイクモードを使って、またダーティエアを浴びせて…と繰り返せる』と思った」

    「DRSトレインの代わりに、オーバーテイクモードのトレインだ」

    この戦略により、コラピントは最後までオーバーテイクを試みることすらできず、サインツJr.はポジションを守り切った。

    結果には満足せずも前進を強調
    戦略は成功したものの、サインツJr.自身は結果に満足していない。

    「最終的に9位だったけど、望んでいた結果ではない。ただ、チームにとっても僕にとっても良いポイントだし、これをモチベーションにしたい」

    「これは僕たちが望んでいたシーズンのスタートじゃないし、このクルマで期待していたものでもない。だからこそ、この結果を工場へのプレッシャーに変えて、パフォーマンスを上げていく必要がある」

    「現実として、今日はミッドフィールドと戦っていてもまったく太刀打ちできなかった。フラストレーションはあるけど、それでも持ち帰れた結果はポジティブだ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    好スタートで存在感を発揮
    今季序盤はマシンの競争力や信頼性に苦しんでいるものの、サインツJr.自身のパフォーマンスには手応えがあるという。

    「スタートは自分でも誇りに思っている部分だ。ドライバーが違いを生み出せるところだからね」

    「メルボルンでも良いスタートだったし、スプリントでも、そして中国の決勝でも素晴らしいスタートを切れた」

    「まるでマリオカートみたいだった。無線で順位を聞いたらP10で、『じゃあこれをどう守るか考えよう』って感じだった」

    「レースはとても楽しかったし、終盤にフランコがミディアムに履き替えてから一気に迫ってきた」

    「かなり速く近づいてきたけど、ブルーフラッグやオーバーテイクモードをうまく使って、なんとかP9を守り切れた」

    苦しい戦力の中でも最大限の結果を引き出したサインツJr.の走りは、ウィリアムズにとって今後への重要な指針となる内容だった。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の限界超える9位「遅すぎて楽しめない」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の限界超える9位「遅すぎて楽しめない」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2026年F1中国GPでマシンのポテンシャルを大きく上回る9位入賞を果たした。ウィリアムズはポイント争いに加われるパフォーマンスではなかったが、戦略とタイヤマネジメントを最大限に活かして貴重なポイントを獲得した。

    一方でチームメイトのアレクサンダー・アルボンはマシントラブルにより決勝をスタートできず、ウィリアムズにとっては厳しい週末となった中での結果だった。

    サインツ「本来は12位が精一杯のペース」
    レースでは、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、ガブリエル・ボルトレト、さらにアレクサンダー・アルボンが出走できなかったことが結果に影響したのは事実だ。しかしカルロス・サインツは、その状況を完璧に活かした。

    「良いスタートとタイヤマネジメント、そして今日あるものをすべて引き出した結果だ。チームにとっていいボーナスだし、いいモチベーションになることを願っている」

    サインツはそう語り、ポイント獲得の背景を説明した。

    レース序盤はグレイニングの影響でミディアムタイヤが予想より早く性能を落としたため、サインツは早めのピットストップを選択してハードタイヤに交換した。

    しかしその直後にランス・ストロールのリタイアによってセーフティカーが導入され、多くのライバルがロスを最小限に抑えてピットストップを済ませる展開となった。

    それでもサインツは46周にわたってハードタイヤを管理し続け、より速いマシンと新しいタイヤを履くフランコ・コラピントの追撃を抑えながら9位でフィニッシュした。

    「遅すぎて楽しめない」 ウィリアムズの現実
    結果はポジティブだったものの、サインツはウィリアムズのパフォーマンス不足について率直に語っている。

    「正直言って、今はすごく遅い。楽しんでいるというより、あるものを使ってできることをしているだけだ」

    「ハジャーや前のクルマに追いつくペースはなかった。ミッドフィールドよりコンマ4〜5秒遅い。つまり僕たちはその争いにすら入れていない」

    サインツはそう述べ、現状ではポイント争いを継続的に行える状況ではないことを認めた。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    完璧なレースでつかんだ“価値ある9位”
    それでも今回の9位は、ウィリアムズにとって大きな意味を持つ結果となった。

    「僕たちは現状で9番目のチームだ。だからレースで9位になるのは驚きだし、今日はすべてを完璧にやる必要があった」

    「セーフティカーの1周前にピットインしたときは絶望的だった。でもハードで約40周を走り切ることができた。それが今日の目標だった」

    苦しいパフォーマンスの中でも、カルロス・サインツはチャンスを逃さず結果につなげた。ウィリアムズにとって、この9位はシーズン序盤における“金の価値”を持つポイントとなった。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦境認める「重要な部分でまだ失敗」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦境認める「重要な部分でまだ失敗」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1シーズン開幕を前にウィリアムズが予想外に苦しい状況にある理由について語り、チームがまだいくつかの重要な分野で「失敗している」と認めた。

    グローブを拠点とするチームにとって「非常に厳しい冬だった」と振り返りながらも、シーズン終盤までには2025年に見せたレベルへと再び到達できる可能性があるとの見方を示している。

    2025年シーズン、ウィリアムズは予想を覆してコンストラクターズランキング5位を獲得し、137ポイントを記録した。サインツJr.自身も2度の表彰台とスプリントでのトップ3を獲得し、シーズン前半の苦戦から大きく巻き返す形となった。

    しかし、2026年のレギュレーション変更によりその進歩の多くは一度リセットされ、ウィリアムズは再び競争力を取り戻す過程の浮き沈みに直面している。

    「僕たちは同じ計算をしているが、今はより多くの情報がある。だから自分たちがどこにいるのか、おおよその見当はついている」とカルロス・サインツJr.は語った。

    「でも現実には、オーストラリアで燃料満タンの状態でマシンを走らせ、全員がエンジンを限界までプッシュするまで、本当の位置は分からない」

    「現実的に言えば――僕はその意味では常に現実的でいたいと思っているが――僕たちは昨年いた場所にはいない」

    バルセロナのシェイクダウン欠席が痛手
    ウィリアムズは1月末にバルセロナで行われたプライベート・シェイクダウンを欠席したが、バーレーン・インターナショナル・サーキットで実施された2回の公式プレシーズンテストでは挽回を図り、6日間で合計748周を走行した。

    FW48は最低重量768kgを上回っているとの噂もあるが、それでもサインツJr.はシーズン終盤にはチームが再び戦える位置に戻れると期待している。

    「このクルマはとても新しいし、まだ未完成だ。あらゆる面で改善していくことになる」とサインツJr.は語った。

    「みんなも見てきた通り、チームにとって非常に厳しい冬だった。でも開幕戦の結果がシーズン全体を決めるわけではない」

    「今年はクルマ自体もエンジンも大きく開発していくシーズンになる。そしてシーズン終盤にどのレベルに到達しているかを見ることになる」

    「少なくとも昨年終盤と同じレベル、あるいはそれ以上の位置にいたいと思っている」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    トップチームになるために足りないもの
    9度のコンストラクターズ王者であるウィリアムズの現状について、サインツJr.はチームがトップ争いに完全復帰するためにまだ足りない部分があると説明した。

    「F1の世界では、レギュレーション変更があればトップチームに届いていないチームが距離を縮めるチャンスになると、誰もが期待していたと思う」とサインツJr.は語った。

    「でも歴史的にいつもそうであるように、すでに体制が整い準備ができているチームは、そのレギュレーション変更を利用して大きく前進する」

    「一方で、まだ開発体制が十分に整っていないチームはミスをする。ちょっとしたミスや単純なことだが、そういうことがチームとしてトップチームになるために何が必要かを学ばせてくれる」

    「そして今の僕たちはまさにその段階にいる」

    「今年になって、トップレベルのF1マシンを作るうえで重要な2つか3つの点で、まだ失敗していることに気づいた。だからこの冬にそこから学び、今後に活かしていくつもりだ」

  • カルロス・サインツJr. 2026年F1レギュレーション修正提言「柔軟であるべき」

    カルロス・サインツJr. 2026年F1レギュレーション修正提言「柔軟であるべき」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2026年F1レギュレーションについて、必要であれば修正を行うべきだと訴えた。

    2026年シーズン、F1は内燃機関と電力出力を50対50とする新世代ハイブリッドパワーユニットを中心とした、大幅な技術レギュレーション変更の時代に突入する。従来の80対20から大きく比率が変わり、各周回でのエネルギー回生とデプロイメント管理がこれまで以上に重要となる。

    この方向性については賛否が分かれており、マックス・フェルスタッペンは「ステロイドを打ったフォーミュラEのようだ」と評している。

    サインツはグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)のディレクターも務めており、バーレーンでメディアに対し次のように語った。

    「メルボルンは確実によりチャレンジングになるだろう。ただ、どれほどかは言えない。まだメルボルンで想定される状況をシミュレーターで試していないからだ」

    「FOMとFIAへの僕のメッセージは、シーズン序盤はオープンマインドでいる必要があるということだ。我々が決めたレギュレーションが、1周あたりの回生やデプロイメント量という点で、もしかすると少し極端すぎる可能性もある」

    F1レギュレーション 2026年のF1世界選手権 カルロス・サインツJr.

    エネルギー要求の高いサーキットが焦点に
    サインツは、すべてのサーキットで問題が生じるとは考えていないとしながらも、特定のコースでは懸念があると指摘した。

    「いくつかのサーキットでは問題ないだろう。例えばここバーレーンは、おそらくうまく機能する。ただ正直に言えば、ここでも完全に問題ないとは言えない状況だ」

    「しかしメルボルンや、場合によってはジェッダのようなコースは、よりエネルギー要求が高くなるだろう」

    さらにサインツは、大規模なレギュレーション変更ゆえに、事前にすべてを正確に予測することは困難だったと認める。

    「少しレギュレーションを調整する必要が出てくるかもしれない。もちろん、これほど大きな変化だから簡単ではない。マシンがどれほどのダウンフォースやドラッグを持つのか、各チームがどのレベルのデプロイメントを見つけるのか、誰も正確には予測できなかったと思う」

    「僕の唯一のお願いは、必要であれば微調整や修正を行えるよう、オープンでいてほしいということだ。カテゴリーとショーをより良くするためだ」

    「エネルギーマネジメントのレベルを最初から固定するのではなく、柔軟にスタートすべきだと思う」

  • カルロス・サインツJr. 2026年F1エンジンは「レッドブル・フォードが一歩先」

    カルロス・サインツJr. 2026年F1エンジンは「レッドブル・フォードが一歩先」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2026年F1プレシーズンテスト初日の走行データを踏まえ、レッドブル・フォードのパワーユニットが現時点で「明確に一歩先を行っている」との見解を示した。

    すでにメルセデス代表トト・ヴォルフも同様の評価を口にしており、サインツはその見立てを裏付ける形で、2026年型ハイブリッド時代の核心が「エネルギーマネジメントの統合」にあると指摘した。

    「まだ本当に初期段階けど、昨日のGPSデータで判断するなら、現時点ではレッドブル・フォードがやっていたことは他より明確に一歩先だった」とサインツは語った。

    「小さな差ではなく、はっきりとした差だったし、とても印象的だった」

    さらにサインツは、新レギュレーション初年度という状況を踏まえ、仮に開幕戦の時点で最速かつ最も信頼性の高いエンジンを実現しているなら、それは称賛に値すると述べた。

    「まったく新しいレギュレーション、新しいエンジン、新しい人員体制で開幕戦に来て、最速かつ最も信頼性の高いエンジンを持ち込むことができたなら、帽子を取って称賛するしかない。少なくとも昨日見せていたものは本当に印象的だった」

    実際、GPSデータ上ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がロングラン中に効率的にバッテリーを再充電し、ストレートで350kWの電力を十分に展開。周回ごとにライバルより高い最高速を記録していたことが示されている。

    もっとも、サインツは冬季テスト特有の条件差や走行プログラムの違いにも言及し、まだ結論を出す段階ではないと強調する。

    2026年レギュレーションでは、電動モーター由来の出力が従来比で3倍に拡大し、総出力の最大50%を占める。一方でバッテリー容量は据え置きのため、ドライバーは1周の中でエネルギーを何度も使い切る可能性がある。

    そのためバーレーンでは、低速コーナーであえて低いギアを選び、回転数を高めてエネルギー回生を最大化する走行が見られた。これはドライビング技術の問題だけでなく、パワーユニット制御ソフトウェアが周回データを学習し、回生と展開を最適化していくプロセスとも密接に関係している。

    カルロス・サインツJr. レッドブル・レーシング

    サインツは、この「回生」と「コーナリング性能」の最適化こそが鍵だと語る。

    「今回のレギュレーションの鍵は、両者を分けることではなく、統合することにある」

    「昨日見た限りでは、レッドブルはまさにそれを実現しているように見えた。ドライバーに妥協を強いることなくね」

    さらに彼は、パワーユニット、ギアボックス、そしてドライバーの好みが一体化した“閉じた円”として機能する必要性を強調した。

    「クルマが特定のシフトダウンを求めてくるなら、我々はそれを実行する。だからこそ、バーレーンで300周、400周と走る中で、ドライバビリティとパフォーマンスを高めるあらゆるテクニックを試していくことになる」

    「パワーユニットとギアボックス、そしてドライバーの好み。そのすべてがひとつの閉じた円でなければならない。どれかひとつでも理想通りでなければ、そこで問題が生じる。だから全員が適応し、正しい方法を見つける必要がある」

    2026年F1は単なる出力競争ではない。電力回生と展開、シャシーとの統合、そしてドライバーの感覚までを含めた“総合制御競争”の様相を呈している。

    その第一印象として、少なくともサインツの目にはレッドブル・フォードが最も洗練されたパッケージを提示しているように映っている。

  • カルロス・サインツJr. 2026年F1新時代へ「すべてがゼロからのスタート」

    カルロス・サインツJr. 2026年F1新時代へ「すべてがゼロからのスタート」

    カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズ加入2年目となる2026年F1シーズンを「すべてがゼロからのスタート」と表現する。

    FW47で積み上げてきた経験が一度リセットされ、新レギュレーション、新車、新パワーユニットという大きな変化の中で、再び白紙の状態から戦いに挑むことになる。

    加入初年度の2025年には複数回の表彰台獲得とコンストラクターズ選手権5位に貢献。確かな手応えを得た一方で、サインツは結果以上に「進歩の流れ」を重視している。新時代の幕開けを前に、ウィリアムズの現在地と、これから目指すべき方向について率直な思いを語った。

    チームに完全に溶け込むための1年を終えた今、その基盤が整った状態で2026年を迎える感覚は、どのように違いますか。

    多くの点で、チームで迎える2年目はまったく違ったものになると思う。というのも、これまでに会う必要があった人たちとは、すでに全員と顔を合わせてきたからだ。もちろん、ここ数か月でチームには多くの新しい顔ぶれも加わっているけれど、少なくともチームの中核となる人たちのことは理解している。それによって、仕事の進め方はよりスムーズになるし、ずっとやりやすくなると思う。一方で、すべてが再び完全に新しくなる。マシンは完全に新しいし、レギュレーションも完全に新しい。FW47で積み重ねてきた経験や、シーズン終盤に向けてどうやって速く走るかという感覚も、すべてゼロに戻る。もう一度、経験と知識を最初から積み上げていかなければならない。その意味では、とてもワクワクしている。

    昨年の開幕前に、複数回の表彰台を獲得すると言われていたら、どのように感じていましたか。結果は期待を上回るものでしたか。

    そう思う。もちろん、新しいプロジェクトに入るときは常に高い期待を持っているし、ウィリアムズに加わる際も期待は非常に高かった。もしシーズンの初めに、表彰台を2回、スプリント表彰台を1回、そして特にコンストラクターズ選手権5位、ドライバーズ選手権でトップ10入りすると言われていたら、それは本当に良いシーズンだったと思うはずだ。チームとして非常に堅実な1年目を過ごすことができたし、今はそこからさらに積み上げていく必要がある。

    今シーズンはF1新レギュレーションの初年度となります。これほど大きなリセットがある中で、この挑戦をどのように楽しんでいますか。また、新世代マシンへの適応で、最もワクワクしている点は何ですか。

    一方では、完全に新しいレギュレーションということで、とてもワクワクしている。すべてのチーム、すべてのドライバーが、真っ白な状態からスタートすることになるからだ。その機会を、自分たちの能力の限り最大限に生かしたいと思っている。同時に、もう少し今までのレギュレーションが続いてほしかったという気持ちもある。そうすれば、ウィリアムズに対して、旧レギュレーションについて自分が知っていることを、もっと伝え、適応を深めることができたからだ。ただ、新しいレギュレーションに向かうこのプロジェクトの軌道を強く信じていたからこそ、このチームを選んだ。ここでもう一段、正しい方向へのステップを踏めることを願っている。

    2026年に向けた個人的な目標、そして新レギュレーション初年度にチームが達成できると考えていることは何ですか。

    正直なところ、今年の初めに具体的な目標を設定するのは不可能だと思っている。それほどまでに新しく、違いが大きい。この変更は2014年以来、あるいはそれ以上に大きなレギュレーション変更だ。チャンピオンシップで何位を目指すのか、コンストラクターズでどこに入りたいのかを目標にするのは、僕にとってはほぼ不可能だ。僕が注目するのは、チームがまだ課題を抱えている分野、弱点としている分野で、どれだけ進歩できているかという点だ。昨年終盤からの前進を継続し、ポジティブなトレンドを保ち続けること。それが今年において最も重要なことになる。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    あなたとアレクサンダー・アルボンは、チームメイトとして2年目を迎えます。ここ1年で、仕事上の関係はどのように進化しましたか。また、2人でどのようにチームを前進させていくと考えていますか。

    アレックスとの仕事上の関係は、最初から非常に良好だった。ちょうど1年前のこの時期には、すでに堅実で良い関係が築けていて、冬の間も一緒に非常にハードに取り組んできた。そこから1年が経ち、お互いのことを本当によく理解している。お互いの強みと弱み、どの分野で自分が助けられるのか、どの分野で彼が助けてくれるのかも分かっている。彼の経験と僕の経験、そして健全で競争的な関係性を組み合わせることで、今年はウィリアムズに大きく貢献できると思っている。特に新レギュレーションの初年度においては、経験が非常に重要になるはずだ。

    チームはオフ・トラックの商業面でも大きな前進を見せています。昨年に続き、今季も多くの新しいパートナーが加わりました。こうしたブランドがこの旅路の一部となり、前進を後押ししてくれることについて、どのように感じていますか。

    まずは、新しく加わってくれたすべてのパートナーを歓迎したいし、ウィリアムズを、そして我々の歩んでいる軌道を支えてくれていることに感謝したい。彼らは、今後数年間でこのチームをチャンピオンシップを争う存在へと変えていくうえで、非常に重要な存在になると思っている。彼らの助けがあれば、皆でそれを成し遂げることができるはずだ。世界中の多くの重要なブランドがこのチームに加わり、その一員になりたいと思ってくれているチームの一員であることを、誇りに思っている。歓迎するとともに、より良い未来に向けて一緒に取り組んでいきたい。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の新車『FW48』でシート合わせ

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の新車『FW48』でシート合わせ

    カルロス・サインツは、ウィリアムズが2026年F1プレシーズンテストへの参加開始をバーレーン第2回テストからとするなか、FW48でのシートフィッティングを行った。

    これは、ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズが水曜日、チームは来月のバーレーンで行われる第2回テストから走行に加わると認めたことを受けたものだ。

    ウィリアムズは、チームが「FW48プログラムの遅れ」と表現する理由により、今週バルセロナで実施されている合同シェイクダウンテストに参加していない唯一のチームとなっている。

    水曜日にPlanetF1.comおよび一部メディアの取材に応じたボウルズは、バルセロナテストを欠場する判断は「信じられないほどつらかった」と認め、「明らかに我々の計画ではなかった」と述べた。

    そのうえで彼は、今回の遅れについて「2026年の新レギュレーションの下でパフォーマンスの限界を押し広げようとする我々の決意の結果だ」と説明している。

    ボウルズはさらに、来月のバーレーンでの残る2回のテストと、3月8日に行われる開幕戦オーストラリアGPに向けた準備という観点から、「(バルセロナを欠場する)判断は正しかったと確信している」と付け加えた。

    こうした発言を受け、ウィリアムズは木曜日、サインツがファクトリーで2026年型マシンのシートフィッティングを行う様子を写した画像をソーシャルメディアに投稿した。

    その写真には、「Another piece of the puzzle complete(パズルのもう1ピースが完成)」というキャプションが添えられている。

    参考までに、サインツの2026年シーズンに向けたシートフィッティングは、キャデラックの新チームでバルテリ・ボッタスが2025年12月8日、アブダビでの最終戦から24時間後にシートフィッティングを完了してから、ほぼ2カ月後のこととなる。

    またメルセデスは、1月10日にアンドレア・キミ・アントネッリが新型W17でシートフィッティングを行う様子を収めた映像を公開している。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシングカルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング 2026年のF1世界選手権

    静かなスタートとなったものの、サインツはフェラーリからの大きな移籍を経て迎えた2025年F1シーズンで、ウィリアムズで充実した初年度を過ごした。

    31歳のスペイン人ドライバーであるサインツは、アゼルバイジャンとカタールで3位表彰台を獲得し、アメリカGPのスプリントレースでも同じ結果を残している。

    長年メルセデスのエンジンカスタマーであるウィリアムズは、電動化50%、完全持続可能燃料、アクティブエアロダイナミクスの導入など、大規模なルール変更が行われる2026年F1シーズンを以前から重要なターゲットに据えてきた。

    ボウルズは水曜日、一部メディアに対し、ウィリアムズはバルセロナテストに参加すること自体は可能だったが、シーズン開幕に向けたスペアパーツ不足のリスクを負うことになったと語っている。

    ウィリアムズは過去にも、2024年シーズン第3戦オーストラリアGPで、スペアシャシー不足により1台体制での参戦を余儀なくされたことがあった。このレースは、サインツがフェラーリで迎えた最終年に勝利した一戦でもある。

    ボウルズは次のように説明した。

    「バルセロナについて言えば、テストに参加すること自体はできた。シンプルにそれだけだ」

    「参加はできたが、そうするためには、バーレーン、メルボルン、そしてその先に向けたスペア、コンポーネント、アップデートへの影響を完全にひっくり返す必要があった」

    「寒く湿ったバルセロナで走ること、VTT(バーチャル・テスト・トラック)テストを行うこと、スペアの状況、そして率直に言って、シェイクダウンテストで走っても得点は一切ないという点を評価した結果、この決断を下した」

    「我々が正しく準備を整えた状態でバーレーンに臨み、メルボルンに向かうことが最善だという判断について、私は今でも正しいと思っている」