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  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1苦戦の現実「2025年は実力以上だった」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1苦戦の現実「2025年は実力以上だった」

    カルロス・サインツJr.は、2026年シーズンに苦戦するウィリアムズについて、2025年の成功が「実力以上の結果だった」と振り返り、現在の低迷はチームの課題を浮き彫りにする「目を覚まされるシーズン」になったと語った。

    2025年にコンストラクターズランキング5位を獲得したウィリアムズは、2026年も中団トップ争いを続けると期待されていた。

    しかし、開発の遅れやマシンの重量超過などの問題に直面し、開幕から苦戦。11戦を終えた時点で獲得ポイントはわずか11点にとどまっている。

    2025年は期待以上の結果だった
    サインツJr.は、2026年の苦戦は契約時には全く想定していなかったと認めつつも、2025年の結果は本来の実力以上だったとの見方を示した。

    「そんな展開は全く予想していなかった。2025年は僕たちが期待以上の結果を残したと思っているし、2024年にウィリアムズと契約した時に想像していたよりも、いい結果だった」

    「2025年のマシンは本当にいいクルマだった。ポールポジションまでコンマ3〜4秒差の速さがあって、バランスも非常によかった」

    「だから2026年は、新レギュレーションに向けて十分な開発期間もあったし、少なくとも2025年の位置を維持するか、さらに一歩前進できると考えていた」

    2026年の低迷で見えた現実
    しかし現実は正反対だったとサインツJr.は説明する。

    「実際にはまったく逆だった。2025年の終わりに思っていた以上に、僕たちはトップチームから離れていたことが分かった」

    「チーム全体にとって、この一年は人としても組織としても成長させられるシーズンだった。同時に、将来トップチームと戦うためには、まだどれほど多くの仕事が残っているのかを思い知らされる目を覚まされる一年でもあった」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    原因は把握 反撃には時間が必要
    サインツJr.は、苦戦の原因についてはすでに理解が進んでいるとしながらも、立て直しには時間が必要だと強調した。

    「多くのことを学び、多くの課題に気付くことができた。でも残念ながら、ここまでは悪いシーズンになってしまった」

    「何が起きたのか、なぜこうなったのかを分析し、結論を出さなければならない。そして今では、その理由はかなり理解できていると思う」

    「立て直す力はチームにはある。ただ、F1では時間が必要だ。時間も、努力も、予算上限の中で使える資金も、そして膨大な分析も必要になる。今の僕たちは、まさにその作業に取り組んでいるところなんだ」

    2025年の躍進から一転、2026年は厳しい現実を突き付けられたウィリアムズ。それでもサインツJr.は、この経験を将来トップ争いを実現するための重要な学びと位置付け、長期的な再建への自信を失ってはいない。

  • カルロス・サインツJr. ピアストリとの接触を釈明「避けるのは不可能だった」

    カルロス・サインツJr. ピアストリとの接触を釈明「避けるのは不可能だった」

    カルロス・サインツJr.は、F1ハンガリーGPでオスカー・ピアストリと接触した一件について、自身には周回遅れを知らせるブルーフラッグが適切に表示されておらず、「避けることは不可能だった」と釈明した。

    また、FIAのブルーフラッグシステムに不具合があったことも考慮されるべきだったと主張し、この接触はレーシングインシデントだったとの見解を示した。

    39周目、ピアストリは首位走行後のピットストップを終えて周回遅れの集団に追いつき、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソと激しく順位を争っていたサインツJr.のウィリアムズとターン2立ち上がりで接触した。ピアストリはこの接触で大きなダメージを負わなかったものの、トップ争いで貴重なタイムを失った。一方のサインツJr.には5秒のタイムペナルティが科されたが、レース後にはFIAのブルーフラッグ表示システムに問題があったことが判明している。

    「周回遅れになるとは全く分からなかった」
    18位でフィニッシュしたサインツJr.は、当時の状況について、周回遅れになるという情報を全く受け取っていなかったと説明した。

    「その時点では、自分が周回遅れにされようとしているなんて全く分かっていなかった」

    「それに加えて、僕はフェルナンドと激しいバトルをしていて、コーナーでインに飛び込んで前に出ようとしていた」

    「オスカーがあそこにいるとは思っていなかったし、仮にそこにいたとしても、あの角度では僕の死角に入っていた」

    「だから正直、僕の側からすれば避けることは不可能だった」

    サインツJr.は、もう少し情報共有が適切であれば防げた可能性はあると認めつつも、レースでは起こり得る接触だったと語った。

    「もう少しコミュニケーションが良ければ助かったかもしれない。でも同時に、レースでは時々起こるようなレーシングインシデントだったと思う」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    ブルーフラッグの問題が裁定にも影響すべきだった
    サインツJr.は、ブルーフラッグのシステムトラブルがあった以上、スチュワードもその事情を考慮すべきだったと主張した。

    「正直、オスカーには本当に申し訳なく思っている。でも今回は、何が起きたのかについて僕には十分な理由があると思う」

    さらに、タイトル争いと表彰台を争う立場にあったピアストリも、状況を踏まえて慎重に走る余地があったのではないかとの見方も示した。

    「彼は表彰台を争っていた立場だったし、僕たち全員がブルーフラッグの問題を抱えていたことを考えれば、もう少し慎重なポジション取りができたかもしれない」

    「でも残念だった。5秒ペナルティは受け入れたし、それで構わない。18位を争っていた僕にとっては気にするようなものではなかった。それが現実だ」

    「彼のリタイア原因は僕ではない」
    ピアストリはその後、ギアボックストラブルによってリタイアを喫したが、サインツJr.は今回の接触がその原因ではなかったことを強調し、互いに事情は理解できるはずだと語った。

    「これはレーシングインシデントだ。何が起きたのかを知れば、彼も理解してくれると思う」

    「彼がリタイアしたのは僕や僕のミスが原因ではなかった。ただ接触があっただけだし、彼のレースにそれほど大きな影響を与えなかったことをうれしく思う」

    「とはいえ、僕たち全員がこうしたブルーフラッグの問題を抱えていた状況だっただけに、本当に難しいレースだった」

    FIAのブルーフラッグ表示システムの不具合は、今回のピアストリとサインツJr.の接触だけでなく、複数のドライバーからも問題視された。サインツJr.はペナルティ自体は受け入れたものの、自身の視界や状況だけでなく、システム上の問題も今回のインシデントを招いた一因だったと強調している。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1に苦言「アストンマーティン級の進歩が必要」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1に苦言「アストンマーティン級の進歩が必要」

    カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズF1が競争力を取り戻すためには、アストンマーティンのような飛躍的な開発成功が必要だとの認識を示した。2026年F1第11戦ハンガリーGP予選後、バクーで予定するアップデートだけでは不十分だと語り、チーム全体の開発力向上を求めた。

    ハンガリーGP予選で18番手となったサインツJr.は、ハンガロリンクが今季最も厳しいサーキットになることは予想していたとしながらも、マシンの一貫性のなさや開発面でライバルとの差が広がっている現状に危機感を募らせた。

    予想どおり苦戦もマシンの不安定さを問題視
    サインツJr.は、ハンガロリンクでの苦戦自体は想定内だったと振り返った。

    「正直、このサーキットは今年最も厳しいレースになると予想していた。だから期待値はかなり低かったし、大きく苦戦することは分かっていた」

    「でも一番驚いたのは、マシンの一貫性のなさと、1周をまとめることの難しさだ。週末を通して見てもらえれば分かると思う」

    さらに、フリー走行ではスペインGPでも発生したギアボックス関連の問題が再発していたことも明かした。

    「フリー走行からFP3まで、ギアボックスがバランスに影響する問題を抱えていた。スペインGPと同じような症状で、何が原因なのかまだ分かっていない。これから解決策を見つけなければならない」

    この問題は、メルセデス製トランスミッションに関わる部分だと説明している。

    「アストンマーティンがやったことを実現しなければならない」
    サインツJr.は、マシン開発の方向性についても率直な考えを語った。

    「もっと速いマシンが欲しいなら、シンプルにアストンマーティンがやったことを僕たちも実現しなければならない」

    アストンマーティンはハンガリーGPで16項目に及ぶ大型アップデートを投入し、フェルナンド・アロンソが今季初めてQ2進出を果たすなど、中団グループで大きく競争力を高めた。

    サインツJr.は、バクーで投入予定のアップデートには期待を寄せつつも、それだけでは十分ではないとの見方を示した。

    「バクーでのアップデートには期待している。でも、今の差を見れば、それだけではポイント争いには十分ではないことは分かっている」

    「何より気になるのは、アストンマーティンのようなチームが風洞で非常に大きなポテンシャルを見つけていることだ。僕たちも同じように、それだけ大きな空力性能を見つけ出せるチームになってほしい」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    現行車の開発終了も提言
    サインツJr.は、アストンマーティンの躍進を悲観材料ではなく、ウィリアムズが目指すべき成功例だと語った。

    「テレビでも話したけれど、アストンマーティンを見て不安になるのではなく、モチベーションに変えるべきだと思っている」

    「少し前までグリッドでも最もダウンフォースが少ないマシンのひとつだったチームが、たった1回のアップデートで中団トップクラスになり、トップチームにも近づいてきた。それは僕たちにも可能性があることを示している」

    そのうえで、バクー以降は現行FW48への開発を打ち切り、2027年マシンへ開発資源を集中すべきだとの考えを示した。

    「そう思う。バクー以降はもう大きなアップデートはないはずだし、チームは次のマシンに集中すべきだ」

    「僕たちは想像以上に多くのものを見つけなければならない。だからチーム全体のレベルを引き上げる必要がある。僕たちは思っていた以上に先頭から離れていることが、このようなサーキットではっきり分かった」

    【関連】
    ・アストンマーティンF1 AMR26B徹底解説 ニューウェイ流アップグレードの全貌

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1残留に前向き「クルマ以外には自信がある」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1残留に前向き「クルマ以外には自信がある」

    カルロス・サインツJr.は、2027年以降の去就について依然として最終決断は下していないとしながらも、ウィリアムズF1のプロジェクトそのものへの信頼は揺らいでいないことを強調した。

    2026年シーズンの期待外れな戦績によって当初描いていた復活へのスケジュールは見直しを余儀なくされた一方で、チーム代表ジェイムス・ボウルズの下で進められている組織改革や将来への投資には確かな手応えを感じており、夏休み期間中に今後について話し合う考えを明かした。

    2026年の失敗で復活への計画は後退
    サインツJr.はこれまで一貫してウィリアムズ残留を第一希望に挙げてきた。しかし、その前提となるのはチームが将来的に優勝争いへ復帰できるという確信だった。

    ところが2026年型FW48は期待を大きく下回るパフォーマンスに終わり、シーズン中のアップデートも十分な成果を挙げられていない。そのため、当初想定していた復活のタイムラインは修正せざるを得なくなった。

    「これは僕の計画にも期待にもなかったことだ。2026年型マシンをより長く開発でき、新しいレギュレーションも導入されることで、少なくとも現在の位置を維持するか、一歩前進できると思っていた」

    「でも現実はまったく逆だった。2025年末に考えていたよりも、チームはトップから遠い場所にいることが分かった」

    サインツJr.は当初、2028年頃には再び勝利争いへ戻れると見込んでいたが、その目標は少なくとも1~2年先送りになったという。

    「レースで再び勝てるようになるまでの期間、そしてその場所がウィリアムズになるまでの期間は、少なくとも1~2年延びた。どれだけ早く現状から立て直せるか次第だ」

    「チームを再び勝てる位置へ戻すために、自分がどれだけ待つ覚悟があるかという期限は持っていた。でも残念ながら、その期間は誰もが予想していたより長くなる」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    それでもプロジェクトへの信頼は変わらない
    今季の成績には失望している一方で、サインツJr.は長期的なプロジェクトへの信頼は依然として失っていないと語る。

    「状況をひっくり返す力はある。ただ、F1では時間が必要だ。時間も努力も予算も分析も必要で、僕たちは今まさにその段階にいる」

    さらに、現在の競争力だけではなく、舞台裏で進められている改革を高く評価していることも明かした。

    「チームが将来に向けて何へ投資しているのかを見ている。ビジョンはとても明確だし、今のマシンのパフォーマンスを脇に置けば、舞台裏で起きていることには自信とモチベーションを与えられている。僕たちは正しい方向へ進んでいると思う」

    一方で、2026年型マシンについては厳しい評価を崩さなかった。

    「今年のマシンは、さまざまな理由で本当に期待を大きく下回るパフォーマンスだった。その理由について今日は改めて話すつもりはない」

    最終決断は夏休み以降
    2027年のドライバー市場では有力シートがほぼ埋まりつつあり、サインツJr.にとって現実的な移籍先は限られている。そうした状況も踏まえ、夏休み期間中に自身の将来について本格的な協議を始める考えを示した。

    「自分の時間軸は明らかに変わった。これから3~4年先を見据えて考え直し、決断しなければならない。でも、このプロジェクトと進んでいる道には今でも自信を持っている」

    契約について公表する時期を問われると、次のように答えた。

    「正直なところ分からない。具体的な日付は言えないけれど、夏まで待って自分のチームと話し合うと言ってきた。ジェイムス(・ボウルズ)やチームのみんなと、チームの将来、そして自分の将来について話し合うつもりだ」

    「夏の間には決断へ向けた動きが始まり、状況ももう少し見えてくると思う。でも、正確なタイミングはまだ分からない」

    2026年シーズンの失速によってサインツJr.の当初の計画は修正を迫られた。しかし、ウィリアムズの組織改革や長期ビジョンへの評価は変わっておらず、現時点では残留が最も有力な選択肢であることを強く示唆する内容となった。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1に厳しい評価「2026年マシンは失敗作」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1に厳しい評価「2026年マシンは失敗作」

    ウィリアムズF1のカルロス・サインツJr.が、2026年シーズンのマシン開発に対してこれまでで最も厳しい評価を下した。中団争いで後退を続ける現状について「今年のマシンは失敗だった」と認め、チームに危機感を求めている。

    一方で、チーム代表のジェイムス・ボウルズは2027年に予定されているF1の空力レギュレーション変更がウィリアムズにとって巻き返しのチャンスになるとの見方を示した。

    サインツJr.「2026年マシンは失敗だった」
    カルロス・サインツJr.は、アゼルバイジャンGPで投入予定とされる大規模アップデート版の「Bスペック」マシンについても、大きな改善にはつながらないとの見方を示した。

    DAZNの取材で今季中の飛躍を期待できるかと問われたサインツJr.は、率直な胸の内を明かした。

    「正直に言えば、今年は難しいと思う」

    「『Bスペック』や新しいシャシーの話はしてきたけど、他チームの進歩ほど大きなものではない」

    特にライバル勢の開発力を引き合いに出し、ウィリアムズとの差は広がる一方だと語る。

    「レーシングブルズの進歩は驚異的だ。アップデートを投入するたびにコンマ2~3秒ずつ速くなっているけど、僕たちはそういうアップデートを持ち込めていない」

    「だから今年この状況から抜け出せるとは考えにくい」

    そのうえで、今季は来季マシン開発へ向けた学習期間と位置付けている。

    「今はできるだけ多くを学んで、来年のマシンをもっと競争力のあるものに設計することに集中したい。今年のマシンは失敗だったことは明らかだからね」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    中団ライバルとの差は拡大
    サインツJr.は現在の中団勢の勢力図についても厳しい現状を説明した。

    「スペイン流に言えば、僕たちは目を覚まして動き出さないといけない」

    「アルピーヌはコンマ3~4秒速く、アウディはコンマ6~7秒、レーシングブルズは約1秒速い」

    「今年の中団グループはトップと最後尾で約1秒の差がある。ウィリアムズはこの世代のマシンで本当に苦戦している」

    開発競争が激化する中で、他チームに比べてアップデートの効果を十分に引き出せていないことが、現在の低迷につながっているとの認識を示した。

    ボウルズ代表は2027年規則変更に期待
    一方、ウィリアムズF1のジェイムス・ボウルズ代表は、2027年に予定されているF1の空力レギュレーション改訂がチームに新たなチャンスをもたらすとの考えを示した。

    「レギュレーションは変更されるし、その内容はかなり大きい」

    「フロントウイング後方のトレイやリアウイング、さらにフロアの複数のエリアにも変更が加えられる」

    「私たち全員が望んでいたほど現行規則を忠実に引き継ぐ形ではないが、それには十分な理由がある。当初は予想していなかった変更だが、方向性は正しいと思っている」

    さらにボウルズは、新ルールは2026年から導入された新世代パワーユニットとの整合性も考慮したものだと評価した。

    「私はこのスポーツが進もうとしている方向性に賛成している。より良いF1を実現する助けになるし、エンジン規則の変更とも一致している」

    2026年シーズンの巻き返しには悲観的な見方が強い一方で、ウィリアムズは2027年の大幅なルール変更を新たな出発点と位置付け、競争力回復を目指す考えだ。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1残留を示唆「100%チームに集中している」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1残留を示唆「100%チームに集中している」

    カルロス・サインツJr.が、2027年もウィリアムズに残留する意思を明確に示した。ベルギーGP後、スペイン紙『MARCA』の取材に応じたサインツJr.は、チーム再建への強いコミットメントを強調し、来季マシンの開発に全力を注いでいると語った。

    2026年シーズンは苦戦が続くウィリアムズだが、サインツJr.は短期的な結果ではなく、中長期的なプロジェクトの成功を見据えていることを改めて明言した。

    2026年型マシンの限界を認める
    ベルギーGPで16位に終わったサインツJr.は、レース内容そのものには一定の手応えを感じながらも、マシン性能には厳しい評価を下した。

    予選でも決勝でも競争力は不足しており、レーシングブルズとの差は依然として大きいという。

    「レースペースはない。比較できるのはハースとアレックス(アルボン)くらいだ。レースでも予選でも僕たちは15番手か16番手のマシンで、トップからは約2秒、レーシングブルズからも約1秒遅れている」

    ハンガリーGPでも状況は変わらない
    サインツJr.は、次戦ハンガリーGPで状況が改善するとは考えていないことも率直に認めた。

    チームが今季投入を予定している軽量化したBスペックシャシーはアゼルバイジャンGPで導入予定だが、それだけで大きく勢力図が変わるとは期待していないという。

    「ハンガリーでは何も変わらないことは分かっている。今年残りで多少変わる可能性があるのはバクーだけだ。でも、それで劇的に状況が変わるとも思っていない」

    そのため、現在の最大の関心は2027年型マシンの開発状況に向けられている。

    「正直に言えば、僕が注目しているのは来年のクルマだけだ。ファクトリーでどう開発が進んでいるか、それが一番重要だ」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    2027年もウィリアムズ残留の意思を明言
    一部ではアウディ移籍の可能性も取り沙汰されてきたサインツJr.だが、今回の発言はそうした憶測を否定する内容となった。

    サインツJr.は、自身の最優先事項はウィリアムズの再建を支え、チームとともに前進することだと強調している。

    「僕が100%取り組んでいるのは、このチームを正しい方向へ導くことだ。チームを助けて方向性を変えることに完全に関わっているし、チームも僕の最優先がウィリアムズに残って成功を目指すことだと理解している」

    現時点で正式発表は行われていないものの、この発言は2027年もウィリアムズで戦う意思を事実上認めたものと言える。

    サインツJr.は苦戦が続く2026年シーズンを受け止めながらも、将来の飛躍に向けたプロジェクトへの信頼を崩しておらず、長期的な視点でチーム再建に取り組む姿勢を鮮明にした。

  • カルロス・サインツJr. F1ベルギーGPで10グリッド降格 バッテリーを交換

    カルロス・サインツJr. F1ベルギーGPで10グリッド降格 バッテリーを交換

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が、2026年F1ベルギーGP決勝を前にパワーユニット関連部品の交換により10グリッド降格ペナルティを受けた。

    これによりサインツJr.は予選14番手から19番グリッドへ後退。ベルギーGPではすでに複数のドライバーが同様のペナルティを受けており、サインツJr.は今週末5人目のグリッド降格対象となった。

    バッテリーの不具合でESMEを交換
    ウィリアムズは決勝前にサインツJr.のマシンを点検した結果、バッテリーパック(ESME)に問題が見つかったことを公表した。

    チームは声明で「今朝、カルロスのバッテリーパックに問題が見つかったため、決勝前にESMEを交換せざるを得なかった。その結果、10グリッド降格ペナルティを受けることになった。カルロスはベルギーGPを19番グリッドからスタートする」と説明した。

    ESMEの交換により、サインツJr.は年間使用上限を超える4基目のコントロールエレクトロニクスを投入したため、10グリッド降格処分が科された。

    アルボンは15番グリッドに繰り上がり
    サインツJr.の降格に加え、ランド・ノリス、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロール、アイザック・ハジャーもパワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを受けている。

    この影響で、ウィリアムズのチームメイトであるアレクサンダー・アルボンは15番グリッドへ繰り上がることになった。

    ベルギーGPでは決勝前だけで5人がパワーユニット関連のペナルティを受ける異例の展開となり、スターティンググリッドは予選結果から大きく組み替えられることになった。

  • FIA サインツJr.をお咎めなし フェルスタッペンとのFP3接触寸前を審議

    FIA サインツJr.をお咎めなし フェルスタッペンとのFP3接触寸前を審議

    カルロス・サインツJr.は、F1ベルギーGPのフリー走行3回目(FP3)でマックス・フェルスタッペンとの接触寸前となったインシデントについて、FIA(国際自動車連盟)の審議を受けた結果、「これ以上の措置は不要(No Further Action)」との裁定を受けた。

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)がターン13(ファーニュ・シケイン出口)でクラッシュしたことにより、現場にはダブルイエローフラッグが提示された。

    その区間で減速したフェルスタッペンの直後を走行していたサインツJr.は急ブレーキを強いられ、タイヤをロックさせながら回避行動を取る場面が発生。両者はFP3終了後にスチュワードへ召喚されていた。

    サインツJr.とフェルスタッペン双方が驚きを証言
    サインツJr.はチーム無線で「前のクルマが急にブレーキを踏んだ」と訴えた一方、フェルスタッペンも「何なんだ? ダブルイエローなのに、後ろのクルマが危うく追突するところだった」と驚きを口にしていた。

    スチュワードは両ドライバーとチーム代表から事情を聴取し、ポジショニングシステム、マーシャリングシステム、映像、テレメトリー、チーム無線、オンボード映像を精査した。

    ダブルイエロー区間で十分な減速を確認
    スチュワードによると、両車ともダブルイエロー区間の約80メートル手前から減速を開始していた。

    ただし、フェルスタッペンのブレーキがサインツJr.の予想よりも強かったため、サインツJr.は右側へ回避しながらタイヤをロックさせたものの、フェルスタッペンを追い越すことはなかった。

    両者とも「相手の動きに驚いた」と証言しており、フェルスタッペンはサインツJr.が急速に接近したことに、サインツJr.はフェルスタッペンの減速が想定以上だったことに驚いたと説明した。

    「違反なし」と判断し処分を見送り
    スチュワードは、ダブルイエロー区間では「速度を大幅に落とすこと」が義務付けられている一方、その減速を区間の手前で完了させることまでは規則で明記されていないと説明した。

    審議では、サインツJr.はダブルイエロー区間へ進入する時点で十分に速度を落としており、その後も低速を維持していたことを確認。そのため規則違反には当たらず、タイヤロックは両車の減速タイミングに関する認識の違いが原因だったと結論づけた。

    この判断により、サインツJr.に対する追加の処分は科されず、「これ以上の措置は不要」との裁定が下された。

  • カルロス・サインツJr. アントネッリに苦言「無線で侮辱すべきではない」

    カルロス・サインツJr. アントネッリに苦言「無線で侮辱すべきではない」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)はF1ベルギーGP初日のフリー走行を終え、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)から無線で「idiot(バカ)」と非難された一件について、「ライバルを侮辱すべきではない」と苦言を呈した。

    サインツJr.はFP1でマシンセッティングの不具合に苦しみ20番手に終わり、ピットレーン出口の白線をまたいだことで戒告(リプリマンド)を受けるなど、波乱の一日となった。一方でFP2では16番手まで順位を上げたものの、マシンのパフォーマンスには依然として満足していないと明かした。

    サインツJr.「FP1は間違ったセットアップだった」
    サインツJr.は、FP1で想定とは異なるセッティングのまま走行していたことが大きく影響したと説明した。

    「難しい金曜日だった。FP1では、自分が正しいと思っていた仕様とは違うセットアップで走ってしまい、大きな影響を受けた」

    「FP2に向けてクルマはかなり改善できたけど、まだ完全には快適ではなかった。限界には近づけたものの、目指しているレベルには届いていない」

    「フロントウイングやフロア、メカニカルセットアップなど、いろいろ試したけれど、大きな改善は見つからなかった」

    ピット出口の白線越えはチーム判断
    FP1ではピットレーン出口の白線をまたいでコースに復帰したことで、FIAから戒告処分を受けた。

    サインツJr.は、チームからの指示に従った結果だったと認め、自身にも判断ミスがあったと振り返った。

    「チームからコースに残るよう指示されて、その指示に従ったのが原因だった」

    「本当はそのままピットへ戻るべきだったのかもしれない。あの周回はソフトタイヤに向けてバッテリーを充電する意味もあったので、簡単な選択をしてしまった」

    アントネッリの暴言に「少し落ち着くべき」
    FP2では、アントネッリが無線でサインツJr.を「idiot」と非難する場面があった。

    サインツJr.は、自身は進路妨害をしたとは考えておらず、相手の反応は行き過ぎだったとの見解を示した。

    「彼は僕が邪魔をしたと感じたのだと思う。でも、僕はそうは思っていない」

    「今のF1では、後ろのクルマが望むタイミングで完全に道を譲らないと、オープン状態の空力特性の影響でうまくコーナーを曲がれないこともある」

    「彼はもっと譲るべきだったと思ったのかもしれない。でも、だからといって無線で僕を『バカ』と呼ぶべきではない」

    そして最後に、アントネッリへ冷静さを求めた。

    「ライバルを侮辱することは禁止されていると思う。だから、彼は少し落ち着くべきだ」

  • カルロス・サインツJr.去就に新展開 レッドブルF1も候補浮上も「つなぎ役」扱いか

    カルロス・サインツJr.去就に新展開 レッドブルF1も候補浮上も「つなぎ役」扱いか

    カルロス・サインツJr.の2027年去就を巡り、新たな動きが浮上した。ウィリアムズ残留か移籍かを夏休みまでに決断するとみられる中、移籍先候補として名前が挙がるアウディとアルピーヌの首脳が相次いで現状を説明した。一方で、マックス・フェルスタッペンの去就次第ではレッドブルもサインツを獲得候補に挙げていると報じられている。

    ただし、それぞれのチームの事情は大きく異なる。アウディは現在のドライバーラインアップを高く評価し、アルピーヌはフランコ・コラピントの今後のパフォーマンスを見極める姿勢を示した。

    一方、レッドブルではオスカー・ピアストリ獲得が最優先とされ、サインツは代替案という位置付けにとどまるようだ。

    ウィリアムズで揺らぐサインツの将来
    2026年シーズンのウィリアムズは、新レギュレーションへの対応で苦戦が続いている。

    チーム代表のジェームズ・ボウルズは、新世代マシンで上位進出を狙えると考えていたものの、FW48はプレシーズンテスト初週を欠席する事態となり、開幕時点では重量超過と空力開発の遅れも抱えていた。

    サインツJr.は当初こそ失望を隠せなかったが、マイアミGPで投入されたアップデートによって一度は楽観的な見方を示した。しかし、その後は再び失速し、ウィリアムズはグリッド後方へ逆戻り。プロジェクトへの期待は再び揺らぎ始めている。

    スペイン『Motor.es』によれば、サインツJr.は8月の夏休みまでに自身の将来を決断する意向だという。現在の契約には2027年、2028年まで延長できるオプションが盛り込まれているが、移籍も視野に入れているとされる。

    アウディは現ラインアップ維持を強調
    移籍先候補の一つとみられるアウディだが、最高執行責任者のマッティア・ビノットは現体制を高く評価している。

    2027年もガブリエル・ボルトレトを将来の柱として起用する考えは変わらず、38歳のニコ・ヒュルケンベルグについても信頼を口にした。

    「私たちは素晴らしいドライバーラインアップを持っている。よく『ベテランとルーキー』と言われるが、実際には速いドライバーが2人いる。それが私には何より満足だ」

    さらにビノットはヒュルケンベルグについても高く評価した。

    「ニコにはまだ十分な力が残っている。集中力も素晴らしく、速さと安定感を兼ね備えている。まるで若いドライバーのようだ。まだ何年も活躍できるし、仕事ぶりにも非常に満足している」

    現時点ではサインツJr.だけでなく、新たなドライバー獲得に動く考えは示していない。

    アルピーヌはコラピント次第
    もう一つの有力候補とされるアルピーヌでは、ピエール・ガスリーが2027年まで契約を結んでいるため、サインツJr.加入にはフランコ・コラピントとの交代が前提となる。

    チームのマネージングディレクターを務めるスティーブ・ニールセンは、コラピントの成長を評価しつつも、来季残留は実力次第との考えを示した。

    「フランコは、言っていいなら少しスロースタートだった。でも改善している。今年はいくつか良いレースもあった。マイアミも中国も良かったし、着実に前進している。だから彼は実力でそのシートを勝ち取っていると思う。そして時が来れば決断を下す」

    さらにニールセンは率直にこう続けた。

    「彼が十分に良ければ残る。そうでなければ、もっと良い選択肢がある。それがF1だ」

    一方で、コラピントの安定感は大きく向上していると評価している。

    「特に決勝での安定感は以前よりかなり良くなった。ピエールとの差も縮められるようになっている」

    「昨年も少しそういう場面はあったが、当時のマシンはあまりに競争力がなく判断が難しかった。今年はピエールと互角に戦えたレースもあり、それを見るのは良いことだ」

    レッドブルもサインツを候補視か
    こうした中、F1 Oversteerは、フェルスタッペンが契約解除条項を行使してレッドブルを離れた場合、サインツJr.が後任候補の一人になっていると報じた。

    ただし、レッドブルの最優先ターゲットはマクラーレンのオスカー・ピアストリとされている。ピアストリにはアウディ移籍の可能性も取り沙汰されており、レッドブルは当初想定していた獲得プランの見直しを迫られているという。

    その結果、サインツJr.が有力な代替候補として浮上したものの、レッドブル内部では長期的な後継者ではなく、2027年を乗り切るための「つなぎ役(ストップギャップ)」との位置付けだと伝えられている。

    また、レーシングブルズで実績を積むアービッド・リンドブラッドやリアム・ローソンについては高く評価しているものの、現時点ではフェルスタッペンの後継を任せるには時期尚早との見方だという。

    サインツの決断が2027年市場を左右
    ウィリアムズはアレックス・アルボンとサインツJr.のコンビ継続を最優先に掲げており、ジェームズ・ボウルズ代表も「私が望むラインアップに疑いは全くない」と残留を強く望んでいる。

    しかし、フェルスタッペンの去就、ピアストリとアウディの交渉、アルピーヌのコラピント評価など、2027年に向けたドライバー市場は複数の要素が複雑に絡み合っている。

    サインツJr.が下す決断は、自身の将来だけでなく、レッドブル、アウディ、アルピーヌ、そしてウィリアムズを巻き込む2027年F1ドライバー市場全体の動向を左右する重要な分岐点となりそうだ。