オリバー・ベアマンは、2026年F1スペインGP決勝をピットレーンからスタートすることになった。ハースF1チームがパルクフェルメ下でFIA技術代表の承認を得ずに複数のパワーユニット(PU)エレメントを交換したことを受け、スチュワードが裁定を下した。
FIAは9月13日、ドキュメント63としてベアマンのマシンに関する決定を発表。エナジーストア(ES)、コントロールエレクトロニクス(PU-CE)、MGU-Kがそれぞれ今季4基目に交換されたことに加え、予選Q3のチェッカーフラッグから2時間後に87号車がカバーされていなかったことも確認された。
ベアマンはピットレーンから決勝スタート
FIA技術代表からの報告を受けて審議を行ったスチュワードは、ハースF1チームが決勝前のパルクフェルメ期間中に、技術代表の承認を得ないままベアマンのPUエレメントを交換したと認定した。
交換されたのは、4基目となるエナジーストア、4基目のコントロールエレクトロニクス、4基目のMGU-Kの3項目。FIAは、これらすべての交換がパルクフェルメ下で技術代表の承認を受けずに行われたとしている。
さらに、ベアマンの87号車については、Q3のチェッカーフラッグから2時間が経過した時点でマシンにカバーが掛けられていなかったことも違反として挙げられた。
スチュワードは、FIA F1レギュレーションのB8.2.2(B8.2.3との関連)、B3.4.3a、B3.5.3、B3.5.4への違反と判断。ベアマンに対し、F1スペインGP決勝をピットレーンからスタートするよう命じた。

PU交換によるグリッド降格は実質的に吸収
今回のPUエレメント交換は、本来であればグリッド降格ペナルティの対象となる。しかし、パルクフェルメ規定違反によってすでにピットレーンスタートが科されるため、スチュワードは追加のグリッド降格を科しても意味がないと説明した。
FIAの裁定文には「パワーユニットエレメントの交換は通常であればグリッド降格ペナルティを必要とするが、別の違反によってすでにピットレーンスタートが決まっているため、グリッド降格を科すことは冗長となる」と記されている。
ベアマンは土曜日のFP3終盤にターン10でコントロールを失ってバリアにクラッシュ。マシンが大きなダメージを受けたため、ハースは予選までに修復することができず、ベアマンはQ1でタイムを記録していなかった。
その後の修復作業に伴ってPUコンポーネントも交換されたが、その手続きがパルクフェルメ規定に抵触する形となった。
これにより、ベアマンは初開催となるマドリンクでのF1スペインGP決勝をピットレーンから追い上げることになる。



















