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  • アレクサンダー・アルボン、サインツに続くウィリアムズF1での初表彰台を狙う

    アレクサンダー・アルボン、サインツに続くウィリアムズF1での初表彰台を狙う

    アレクサンダー・アルボンは、ウィリアムズで迎えた4年目の2025年F1シーズンを成功裏に終えた。カルロス・サインツJr.が昨季に2度トップ3入りを果たしたことを受け、アルボンは自身もウィリアムズで初となる表彰台獲得を目標に掲げている。

    サインツは昨季、グローブ拠点のチームでアルボンのチームメイトとして加入したが、序盤は新環境への適応に苦しんだ。

    一方で、シーズン序盤はアルボンが多くのポイントを稼ぎ、サインツがチームに馴染むにつれて大きく前進。アゼルバイジャンとカタールで予想外の2度の表彰台を獲得した。

    アルボンはウィリアムズで4シーズンを戦っているが、いまだ表彰台には届いていない。

    低迷期を経て前進を続けるかつての名門チームの中で、アルボンは自身にもトップ3に入るチャンスが巡ってくると見ている。

    「チームをとても誇りに思っている。毎年少しずつ前進してきたと感じているが、今は本当に歯車が噛み合い始めている。チームとして、一つのユニットとして、かなり煮詰まってきている感じがある」とアルボンはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「10位から5位までの差よりも、5位から4位までの差のほうが大きい。だから、まだ長い道のりが残っていることは分かっている」

    「でも、表彰台のチャンスは、できれば思ったより早く巡ってきてほしい」

    アレクサンダー・アルボン F1 ウィリアムズ・レーシング

    2025年はアルボンにとって“最高のシーズン”
    アルボンはドライバーズランキング8位でシーズンを終え、これはウィリアムズにとって約10年ぶりとなる最高位だった。

    獲得ポイントは73点。過去3年間の合計を上回り、シーズン中には4度のトップ5フィニッシュを記録した。

    この結果を受け、アルボンは2025年を自身にとって最高のシーズンだったと振り返っている。

    「いろいろな意味で、これまでで一番いいシーズンだったと思う」

    「もちろん、功績の大部分はマシンにある。何度も言っているけど、今年に向けて自分の取り組み方が大きく変わったわけではない。でも、ファクトリーで働くみんなが成し遂げたクルマの進歩が本当に大きかった」

    「このチームに来て4年になるけど、年ごとの進歩としては間違いなくこの4年間で最大だった」

    「いくつかのサーキットではトップチームと戦えるのも楽しかったし、レースをしていて本当に楽しめた」

    「シーズン終盤は理想的とは言えなかったけど、全体的にはペースは強かった」

    「ラスベガスとバクーでは自分のミスもあった。でも、それ以外は流れが悪かっただけで、シーズン序盤のカルロスと似たような状況だったと思う」

  • ウィリアムズF1、ビクター・マルタンスを2026年テスト兼開発ドライバーに起用

    ウィリアムズF1、ビクター・マルタンスを2026年テスト兼開発ドライバーに起用

    ウィリアムズF1チームは、ドライバー・アカデミー出身のビクター・マルタンスを、2026年シーズンのテスト兼開発ドライバーに昇格させることを正式に発表した。F1が世代交代とも言える大規模なレギュレーション変更を迎える中で、マルタンスはチーム開発の中枢により深く関わる立場となる。

    グローブを本拠地とするウィリアムズにとって、この決定は、パフォーマンス、的確なフィードバック、そして技術的理解を積み重ねてきたマルタンスへの明確な信頼の表れだ。

    同時にマルタンスは、アルピーヌからFIA世界耐久選手権(WEC)にも参戦し、レース勘を維持する予定となっている。

    アカデミーの有望株から開発の中核へ
    ビクター・マルタンスは2025年初頭にウィリアムズ・ドライバー・アカデミーに加入したが、その時点ですでに華々しい実績を誇っていた。フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ王者、FIAフォーミュラ3チャンピオン、そしてフォーミュラ2ではルーキーとして際立った存在感を示していた。

    F2では3シーズンを戦い、複数の勝利を記録。直近では2025年カタール・フィーチャーレースで、ポール・トゥ・ウィンの完勝を飾っている。そうした履歴が評価され、マルタンスはアカデミーを卒業し、オリバー・ターベイ、ハリソン・スコットと並ぶテスト兼開発ドライバー陣の一員となった。

    彼の役割は明確だ。アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.を技術面で支え、F1史上でも屈指の大改革となる2026年レギュレーション時代に向けたマシン開発を下支えすることである。

    シミュレーター開発の要に
    マルタンスの新たな職務の中心となるのが、シミュレーター作業だ。ウィリアムズF1は2025年末に最新鋭のドライバー・イン・ループ(DIL)シミュレーターを稼働させており、マルタンスはその運用に深く関与する。

    さらに、ドライバー・アカデミー専用のDILプログラム構築にも携わる予定で、チームが彼を単なるサポート役ではなく、将来の人材育成における基準点として位置付けていることがうかがえる。

    ウィリアムズ・レーシング

    スヴェン・スミーツが語る評価と期待
    ウィリアムズF1のスポーティングディレクター、スヴェン・スミーツは、マルタンスの昇格が感情論ではなく、実力に基づく判断であることを強調した。

    「2026年に向けて、ビクターをテスト兼開発ドライバーとして迎えられることをうれしく思う。彼は非常に才能あるドライバーであり、これまで一貫してチームにとって非常に価値のあるガイダンスとフィードバックを提供してきた。2025年シーズンを通して、アレクサンダーとカルロスを支え、我々のトラック上でのパフォーマンス向上に貢献してくれた」とスミーツはコメント。

    「バルセロナでのFP1でFW47をドライブした経験や、TPC(Testing of Previous Car/旧型車テスト)プログラムへの関与によって、彼は現実的な視点を身につけている。それがFW48、そして将来のマシン開発において、実質的な影響をもたらすだろう」

    このコメントは、マルタンスが今後のウィリアムズF1の競争力を左右する存在になることを示している。

    マルタンス自身が語る決意
    マルタンスにとって、この昇格は誇りであると同時に、明確な使命を伴うものだ。

    「ウィリアムズは素晴らしい歴史を持つ象徴的なチームだ。そのチームを再びグリッドの前方へ戻すプロジェクトに関われることをうれしく思っている」とマルタンスはコメント。

    「すでにレースウイークエンドでアレクサンダーやカルロスと一緒に仕事をしてきたし、2026年もその取り組みを続けられることを楽しみにしている。ジェームス・ボウルズ、スヴェン、そしてウィリアムズの全員に、この機会を与えてくれたことに感謝したい」

    F1が大きな変革期を迎える中、ウィリアムズF1は静かに基盤強化を進めている。その中心にビクター・マルタンスを据えた今回の判断は、チームが「今日信頼できるドライバーこそが、明日の進歩を生む」という賭けに出たことを意味している。

  • 中村紀庵ベルタ、ウィリアムズF1と育成ドライバー契約

    中村紀庵ベルタ、ウィリアムズF1と育成ドライバー契約

    ウィリアムズF1チームは、2025年イタリアF4選手権チャンピオンである中村紀庵ベルタを、ウィリアムズF1チーム・ドライバー・アカデミーに迎え入れることを発表した。

    日本とスロバキアにルーツを持つ中村紀庵ベルタは、若手時代から安定感とスピードを兼ね備えた才能を示してきた。7歳でカートを始めると、すぐに国際カートレースへとステップアップし、2021年にはCIK-FIA OKJ世界選手権、2022年にはCIK-FIA OKヨーロッパ選手権を制覇している。

    2023年末にシングルシーターへ転向し、F4南アジア選手権でデビュー。初年度からポールポジション2回と表彰台1回を獲得するなど印象的な走りを見せた。続く2024年のフォーミュラUAE選手権では、2勝と6度の表彰台を重ね、着実に実績を積み上げた。

    そして2025年は大きな飛躍の年となった。中村紀庵ベルタはイタリアF4選手権で9勝を挙げ、シーズンを通して複数回の表彰台を獲得し、チャンピオンの座に輝いた。2026年にはフォーミュラ・リージョナル・ミドルイースト選手権とフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権に挑戦する予定となっている。

    ウィリアムズF1チーム・ドライバー・アカデミーの一員として、中村紀庵ベルタはジュニアカテゴリーでの成長を支えるため、チームから包括的なサポートと指導を受けることになる。アカデミーはサーキット内外でドライバーを支援し、トップレベルで戦うために必要なスキルの習得を目指す。近年では、アカデミー出身のフランコ・コラピントがF1レースシートへと昇格しており、育成実績も豊富だ。

    中村紀庵ベルタは次のようにコメントしている。

    「今年、ウィリアムズF1チーム・ドライバー・アカデミーに加入できることをとても嬉しく思っています。ウィリアムズは多くの成功を収め、長い歴史を持つチームで、その一員になれたことを誇りに感じています。フォーミュラ・リージョナルでのレースは新たな挑戦になりますが、特に楽しみにしています。僕を信じてくれたウィリアムズの皆さんに感謝していますし、この新しい章をスタートさせるのが待ちきれません。」

    また、アトラシアン・ウィリアムズF1チームのスポーティングディレクターであるスヴェン・スメーツは、次のように語っている。

    「この重要なキャリアの節目に、紀庵がウィリアムズF1チーム・ドライバー・アカデミーに加わってくれたことを非常に嬉しく思っている。彼は学習力、適応力、そして最終的に選手権を勝ち取る力を持っていることを示してきた。我々は今季ともに仕事をすることを楽しみにしており、彼がトラックで走る姿を注視していく。」

    ウィリアムズ・レーシング

  • ウィリアムズF1 2026年F1マシン『FW48』のリバリーを2月3日に公開

    ウィリアムズF1 2026年F1マシン『FW48』のリバリーを2月3日に公開

    ウィリアムズ・レーシングは、F1が大胆な新時代へと加速する中で、次なるステージへ踏み出す準備が整ったことを示した。

    グローブを拠点とするウィリアムズ・レーシングは、2026年F1マシン「FW48」の“印象的な”レーシングリバリーを、2月3日(火)に公開すると発表した。これは、包括的な新レギュレーションの下でウィリアムズがどのような姿と方向性を打ち出すのかを、ファンが初めて具体的に目にする機会となる。

    F1ファンの期待が高まる中でのこの発表は、グランプリ史上でも最大級の技術的リセットに向けたウィリアムズの歩みにおいて、重要な節目を意味する。

    FW48は、2026年F1レギュレーションを前提にゼロから設計された、ウィリアムズ初のマシンとなる。新規則では、マシンはより短く、より軽量化され、より接近した、競争力の高いレースの実現が目指されている。ウィリアムズにとって、この規則刷新は単なる変化ではなく、明確な好機でもある。

    本格的なリバリー公開に先立ち、チームはファン重視のアプローチで2026年をスタートさせる。今月後半に行われるバルセロナ・プレシーズンテストでは、特別に用意されたファンデザインのリバリーで走行する予定だ。

    このワンオフ仕様のデザインは、世界162カ国から約5万5,000人のファンが参加したグローバル投票によって決定されたもので、サポーターをチームの歩みにより近づけようとするウィリアムズの姿勢を象徴している。

    その特別リバリーは、2月3日に披露されるFW48のフルシーズン仕様カラーへと引き継がれる。ウィリアムズは、このデザインが野心と復活への意志の両方を象徴するものになると考えている。

    勢いと期待が交差する2026年
    ウィリアムズは、近年で最も力強い流れを携えて2026年を迎える。2025年シーズンには、コンストラクターズランキング5位を獲得し、獲得ポイントは137点。さらに、バクーとカタールでの表彰台、そしてオースティンでのスプリント初表彰台という結果が、確かな前進を示した。

    現在のドライバーラインアップには、アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.が名を連ね、グリッドでも屈指の強力な組み合わせと評価されている。チームは、これまで以上に高い目標を見据えている。

    FW48、そして間もなく公開されるその印象的なリバリーは、ウィリアムズが長期的に掲げる「F1の最前線への復帰」に向けた、次なる一歩を象徴する存在となる。

    ウィリアムズ・レーシング フォーミュラ1カー 2026年のF1世界選手権

  • ウィリアムズF1復活の長い道のり ボウルズ「20シーズン分の遅れを取り戻す」

    ウィリアムズF1復活の長い道のり ボウルズ「20シーズン分の遅れを取り戻す」

    ウィリアムズF1チームのチーム代表であるジェームス・ボウルズは、RacingNews365の独占インタビューに応じ、同チームが直面してきた「20シーズンにわたる投資不足」を是正し、再びF1グリッドの前線へ戻るための取り組みについて詳細に語った。

    ボウルズは2024年初頭にチーム代表に就任した。初年度はコンストラクターズランキング9位に終わる厳しいシーズンとなったが、2025年は大きく前進し、2017年以来となるランキング5位でシーズンを終えた。

    再建の核心は「舞台裏」にある
    ボウルズは、復活への道のりは目に見える部分ではなく、組織の中枢にあると説明する。

    「主に舞台裏での改善だ」とボウルズは語った。

    「ERPツールはあるが、私が必要とするレベルでは機能していない。シミュレーションツールも同様だ。データは存在するが、私が望む形でリンクされていない。」

    「それらすべてが、来年末までには最低限きちんとした構造を持つようになる。その結果として、パフォーマンスが解放される。」

    最低ラインは“後退しないこと”
    2026年には新たな技術レギュレーションが導入され、全チームが白紙の状態からマシン開発を行うことになる。これはウィリアムズにとって好機にも、リスクにもなり得る。

    それでもボウルズは、まず後退しないことを絶対条件として掲げている。

    「コンストラクターズ選手権という観点では、今年は良い前進ができた」と語った。

    「私の絶対的な目標は、ここから後戻りしないことだ。5位が今後の最低ラインだと思っている。それは現実的で、達成可能だと考えている。」

    2026年レギュレーションと判断の確信
    2026年F1マシンの設計に関して、ウィリアムズも他チームと同様にゼロからのスタートとなる。規則変更が他チームに有利に働く可能性がある中でも、ボウルズは現在の判断に確信を持っている。

    「人々が注ぎ込んでいる作業量は、必ず配当を生む。私はその成果を目にしている。」

    「競合が何をしているかは分からない。まったく分からない。」

    「だが、我々は常にフィードバックループを回している。6か月前に下した判断を、今の知識があったとして変えるかどうかを検証している。」

    「これまでのところ、判断を変える必要はなかった。それは我々が盲目的でナイーブだからかもしれないし、あるいは、基盤を築くための正しい判断をしてきたからかもしれない。」

    ウィリアムズ・レーシング F1

    ロードマップの終着点は2028年
    ウィリアムズが最後にグランプリで勝利したのは2012年、タイトル獲得は1997年までさかのぼる。

    タイトル争いが可能な体制が整う時期について問われると、ボウルズは明確な年を挙げた。

    「2028年だ。それが我々が描いているロードマップだ。」

    「大げさに聞こえるかもしれないが、私が是正しようとしているのは20シーズン分の投資不足だ。それを3年で終わらせることはできない。」

    長期的な視点と地道な基盤整備を重視するボウルズのアプローチは、ウィリアムズF1チームが再び頂点を目指すための、不可欠なプロセスであることを示している。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1での2025年は「自分を試したシーズン」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1での2025年は「自分を試したシーズン」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)にとって、2025年シーズンはまさにジェットコースターのような一年だった。フェラーリからの移籍初年度は最終的に成功と評価されたが、シーズンを通して常に前向きでいられたわけではない。

    RacingNews365.comのインタビューでサインツJr.は、夏休み明けに一度は「すべてが真っ暗に見えた」瞬間があったことを率直に認めている。

    「気持ちはリフレッシュして準備も整っていた。でも自分自身の小さなミスや、周囲の状況のせいで、ポテンシャル的には6位か7位を狙えたはずのザントフォールトやモンツァで、結局何も得られずに帰ることになった」

    「これは自分の年じゃない」と感じた瞬間
    その出来事は、サインツJr.にとって2025年で最も苦しい局面につながった。

    「『これは自分の年じゃない。どれだけ頑張っても無駄なんだ』と思った。諦める罠に落ちるのは簡単だった。『今年はもう終わった。マシン開発やチームへの適応は続けるけど、誰かが上で決めたみたいに、2025年は結果が出ない年なんだ』と考えてしまいそうだった」

    この心境は、精神的な限界に近いところまで追い込まれていたことを示している。

    レジリエンス(折れても戻ってくる力)が流れを変えた
    シーズン序盤、サインツJr.は新天地ウィリアムズへの適応に苦しんだ。オーストラリアGPのセーフティカー下でのミスに象徴されるように、細かなトラブルや不運も重なった。

    最初の16戦で獲得したポイントはわずか16点。しかし、後半8戦で一気に48点を積み上げ、チームメイトのアレクサンダー・アルボンに肉薄するまで巻き返した。

    転機となったのがバクーGPとカタールGPでの2度の表彰台だった。

    「バクーで表彰台に上がったことで、どれだけ努力を続けることが大事かを思い知らされた。曲がり角を曲がった先に、突然良い結果が待っていることもある。これまで以上に努力しなければならなかったし、レジリエンスは本当に重要だ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    「この年は自分を試した」
    サインツJr.は2025年を次のように総括している。

    「この年は自分を試したシーズンだった。奇妙なのは、最初からペースはあったし、マシンも最初から戦える状態だったことだ。それでも、何かを結果として得るまでに10戦か12戦も必要だった」

    ウィリアムズの飛躍とサインツJr.の価値
    シーズン終盤、サインツJr.はついに努力の成果を手にした。フラストレーションの溜まる序盤戦を乗り越え、チームとともに見事な巻き返しを遂げた。

    ウィリアムズは2024年から2025年にかけて最も成長したチームとなり、コンストラクターズ選手権では堂々の5位を獲得。その大きな原動力の一つが、移籍初年度からチームを引き上げたサインツJr.の存在だった。

  • カルロス・サインツJr. 「次の目標はウィリアムズF1での勝利」

    カルロス・サインツJr. 「次の目標はウィリアムズF1での勝利」

    カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズ移籍という賭けが成功だったとの手応えを示し、次なる目標として「勝利」を明確に掲げた。グローブのチームで迎えた2025年F1シーズン初年度を総括し、チームを再び表彰台の最上段へ導く決意を語っている。

    2025年F1シーズン開幕前、フェラーリを離れウィリアムズに加入したサインツは、自身の将来を巡る不確実性の中で新たな挑戦に踏み出した。フェラーリではルイス・ハミルトンの加入に伴いシートを失い、プロジェクトの競争力やキャリアの方向性について、多くの疑問の声が上がっていた。

    シーズン序盤は苦戦を強いられたものの、サインツは徐々に新天地に適応。アゼルバイジャンGPとカタールGPでの決勝2度の表彰台に加え、オースティンのスプリントで3位を獲得するなど、着実な前進を示した。

    これらの結果を受け、サインツは自身の選択を疑っていた声に応えるかのように、シーズンを振り返った。

    「自分のシーズンには誇りを持っている」とサインツは語った。
    「昨年末にウィリアムズへ移籍したとき、多くの人がその選択を疑っていたと思う。」

    「自分の将来や、キャリアがどこへ向かうのかについても疑問視されていた。」

    しかし2025年F1シーズンを経て、その答えは明確になったと強調する。

    「この1年を終えて、僕が勝利を渇望するプロジェクトに加わったことは、誰の目にも明らかになったと思う。」

    ウィリアムズ・レーシング F1 カルロス・サインツJr.

    予想以上に早く表彰台へ戻れたことも、本人にとって大きな収穫だった。

    「自分が思っていたよりも、そして周囲が想像していたよりも、ずっと早く表彰台に戻ることができた。」

    「今の次の目標は、再び勝利への道を取り戻すことだ。ここはそのために、正しい場所であり、正しいタイミングだと思っている。」

    一方でサインツは、勝利を現実のものとするためには、チーム全体として勢いを維持する必要があるとも指摘する。

    「僕がやっているのは、チームに対して、プッシュし続け、全力を尽くし続けようと促すことだけだ。なぜなら、僕はこのチームにポテンシャルを見ているからだ。」

    「ただ、このスポーツでは、ある年に前進できたからといって、翌年も必ず前進できるとは限らない。」

    「だからこそ、飢えた姿勢を保ち、規律を守り、これまで以上に強くプッシュし続ける必要がある。そうして初めて、来年また新たな一歩を踏み出せるはずだ。」

    ウィリアムズF1とカルロス・サインツが描く次の目標は、もはや表彰台ではなく“勝利”そのものとなっている。

  • ウィリアムズF1 2026年最初のリバリー公開 ファン投票で“ステルス仕様”採用

    ウィリアムズF1 2026年最初のリバリー公開 ファン投票で“ステルス仕様”採用

    ウィリアムズF1は、2026年F1レギュレーションに準拠したマシンのモックアップを用い、2026年シーズン最初となる特別リバリーを公開した。プレシーズンテストを前に披露されたのは、全体をダークトーンでまとめた“ステルス”ルックのデザインだ。

    2026年F1マシンは、1月にバルセロナで非公開テストとして初走行を迎える予定となっている。F1にとって大きな転換点となる新時代を前に、ウィリアムズはその幕開けを象徴する形で、ファン参加型のリバリー企画を実施した。

    ファン投票で決定した「Flow State」
    今回の特別リバリーは、ウィリアムズが実施したファン投票によって決定されたものだ。投票では「Blue Horizon」「Future Force」「Generation Next」「Midnight Velocity」「Flow State」「Apex Predator」といった複数の候補が提示され、その中から「Flow State」が最多得票を獲得した。

    この結果は、アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.の両ドライバーによって発表され、2026年シーズン最初の特別カラーとして正式に採用されることが明かされた。

    新時代を象徴する“ステルス”デザイン
    公開されたモックアップでは、従来のウィリアムズのブルー基調とは異なり、控えめでシャープな印象を与えるステルス調の配色が特徴となっている。2026年の大幅な技術刷新と歩調を合わせるかのように、デザイン面でも新たな方向性を示す形となった。

    本格的なシーズン開幕を前に、ファンの声を反映したこのリバリーは、ウィリアムズが迎える2026年F1シーズンの第一歩として注目を集めることになりそうだ。

    ウィリアムズ・レーシング F1

  • ウィリアムズF1、アルボンとサインツの連携は「最初の瞬間から機能していた」

    ウィリアムズF1、アルボンとサインツの連携は「最初の瞬間から機能していた」

    ウィリアムズF1チーム代表のジェームス・ボウルズは、2025年F1シーズンを通じてアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツが築いた協力関係を高く評価した。

    ボウルズによれば、アルボンとサインツの連携はウィリアムズの躍進において極めて重要だったという。ウィリアムズは2024年にコンストラクターズランキング9位、わずか17ポイントに終わっていたが、2025年は137ポイントを獲得し5位に浮上した。6位のレーシングブルズに対しては45ポイントの差をつけてシーズンを終えている。

    サインツは2025年初頭、ルイス・ハミルトン加入の影響でフェラーリを離れ、グローブのチームに加わった。ウィリアムズでの初年度、サインツはアゼルバイジャンGPとカタールGPで2度の表彰台を獲得しており、これらはボウルズ体制下でのウィリアムズにとって初の表彰台でもあった。一方、アルボンは1年のブランクを経て2022年にF1グリッドへ復帰し、ウィリアムズの中心的存在として戦ってきた。

    「バーレーンで最初に一緒に行ったテストから、メルボルンに至るまで、カルロスがクルマに乗っていないときでも、チームを助けられる存在だということが分かった」とボウルズは『The Vowles Verdict』でシーズンを振り返った。

    「彼らはデブリーフィングやデータ、マシンのセットアップに関して、最初から非常にうまく協力していた。その関係性は、通常であればシーズン終盤に到達するレベルと同じくらい強いものが、最初の瞬間から出来上がっていた」

    ウィリアムズ・レーシング F1

    「真のトップアスリート」
    シーズンを通じて、アルボンとサインツの関係に緊張が生じることはなかった。

    「状況によっては、ドライバーやチームにかかるプレッシャー次第で関係が変わることもある。しかし今回はまったく変わらなかった。それ自体が、彼らが真のトップアスリートである証拠だ」とボウルズは語る。

    「ただ、それ以上に大切なのは、我々がトップに戻るための道のりだ。誰がどのレースでどこにいるかという細かい部分に振り回されることはない。重要なのは、チームがどう前進するかだ」

    具体例として、ボウルズは開幕戦オーストラリアGP(メルボルン)を挙げた。

    「メルボルンでは、特にターン3において、アレックスがフェラーリとは少し異なるマシンの扱い方をしていた」とボウルズは説明する。

    アルボンはその情報を、フェラーリから移籍してきたばかりのサインツと共有した。

    「最初のフリー走行後、カルロスが『そのラインをうまく取れない』と言ったとき、アレックスはとてもオープンに自分のやり方を説明していた。あれは最初のレースであり、関係の始まりだったが、その姿勢はシーズンを通して続いた。アレックスがカルロスを助けられる場面もあれば、その逆もあった」

    両者の差が非常に小さかったことも、チーム運営に好影響を与えた。

    「シーズン中盤から、2台のマシンでかなり異なるセットアップを試すようになった。両ドライバーがミリ秒単位で拮抗していたからだ」とボウルズは明かす。

    「それによって2つの異なる方向性を探ることができ、その後、走行後の率直なフィードバックを通じて、最終的にはひとつの共通したセットアップに収束させることができた。こうして関係は成長してきたし、来年以降もさらに成長し続けていくはずだ」

  • ウィリアムズF1代表ジェームス・ボウルズ、レース復帰戦でクラス優勝

    ウィリアムズF1代表ジェームス・ボウルズ、レース復帰戦でクラス優勝

    ウィリアムズF1チーム代表のジェームス・ボウルズが、アブダビで行われた耐久レース「ガルフ12時間」でレース活動に復帰し、クラス優勝を飾った。

    ボウルズはヤス・マリーナ・サーキットで開催されたGT3ベースのシーズン最終戦に出場し、Garage 59の8号車マクラーレン720S GT3をドライブ。アレクサンダー・ウェスト、マルコ・プルチーニ、マーク・サンソムとマシンをシェアし、Amクラスで優勝を果たした。総合順位では20台が競う中で10位に入っている。

    レースウィークエンドは好調な予選から始まり、その流れを決勝まで維持した。ボウルズはSNSでチーム全体の努力を称えつつ、自身の走りにも手応えを示した。

    「素晴らしい結果だ。信じられないドライバーやチームと戦った12時間の末に、Amクラスで優勝できた」とボウルズは記した。

    「これでGarage 59は2年連続でガルフ12時間のクラスウィナーとして大会を終えることになる。朝9時から夜11時まで全力を尽くし、この結果にこれ以上ないほど満足している。数日間支えてくれたすべての人、そして現地に来てくれた皆に感謝したい」

    さらにチームメイトについても言及し、「アレックス、マーク、マルコに感謝する。素晴らしいチームメイトだった」と続け、「Garage 59にも感謝している。自分の進歩にも満足しているし、忘れられない週末になった」と締めくくった。

    前日にもボウルズは予選でのパフォーマンスを振り返り、個人的な走りに強い満足感を示していた。

    ジェームス・ボウルズ ウィリアムズ・レーシング F1

    「今日はクラス首位、Pro-Amではプロドライバーなしで4番手、チームとして総合13番手だった。アレックス、マーク、マルコも本当に良いラップを刻んでくれた」とし、「個人的には予選グループ1で2番手を獲得できたことがうれしい。ブロンズドライバー最速だった。良いスタートだが、まだ先は長い」と語っている。

    今回の参戦は、2022年に同じくGarage 59からアジアン・ル・マン・シリーズに出場して以来、ボウルズにとって初の本格的なスポーツカー競技だった。GT3レース復帰を決断した背景には、F1チーム代表としての職務と、再びレースに出たいという長年の思いの両立があった。

    ボウルズは以前、ウィリアムズが十分に安定した状態になるまで復帰を決めるつもりはなかったと明かしている。その判断を後押ししたのが、2025年F1シーズンにおけるチームの好成績だった。ウィリアムズはこの年、複数回の表彰台を獲得し、コンストラクターズランキング5位でシーズンを終えている。

    「なぜこれをやるのか、というところから考える必要があった。F1だけでも十分にレース漬けの生活だから、一見すると奇妙に見えるかもしれない」とボウルズはSportscar365に語っている。

    「ただ、このチームでアジアン・ル・マンのGT3を走り、本当に楽しめたし、多くを学んだ。ウィリアムズに移ってからは、チームがしっかりした状態になることを望んでいた。だからこそ、1週間だけ日常業務から離れて、別のことに集中できると感じられた。それが一番の理由だ」

    ガルフ12時間は、同地で行われたF1最終戦からわずか1週間後に開催され、年末恒例のGTレースとして今回も多くの注目を集めた。その舞台でのクラス優勝は、ボウルズにとってF1代表としてだけでなく、ドライバーとしても充実した復帰を象徴する結果となった。