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  • 佐藤琢磨、バーバーの初日を15番手で終える (インディカー)

    佐藤琢磨、バーバーの初日を15番手で終える (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第3戦アラバマのプラクティス初日を15番手タイムで終えた。

    暖かい陽気になるとともに、プラクティスの走行時間が短くなったことにより、金曜日の午後、佐藤琢磨とABCサプライ・チームは絵に描いたように美しいバーバー・モータースポーツ・パークでのスピードを追い求めることになった。

    全長2.3マイル(約3.7km)のロードコースを舞台に23台が出走して行なわれた本日のプラクティスで佐藤琢磨は1分9秒4793をマークし、15番手となりました。チームは明日の午前中に行なわれる45分間のプラクティスに臨んだ後、午後に行なわれる公式予選に挑むこととなる。

    佐藤琢磨
    「オープンテストのときとはコンディションがだいぶ変わっています。気温がずっと高くなっているので、タイア・グリップの働きも変わってしまったのです。今朝のセッションでは何度も赤旗が提示された関係で、満足のいくセットアップを施すことができませんでした。午後のセッションでは、テストのときの状況を再現しようと試みましたが、まだあのときの感触を掴むことはできていません。今晩はかなり頑張って作業に取り組まなければいけないでしょう」

  • 佐藤琢磨 「レース中のペースはとてもよかった」

    佐藤琢磨 「レース中のペースはとてもよかった」

    佐藤琢磨が、2014年 インディカー第2戦 ロングビーチのレース週末を振り返った。

    あのロングビーチでの劇的なインディカー・シリーズ初優勝から1年。カリフォルニア州の市街地コースを舞台に繰り広げられた2014年ベライゾン・インディカー・シリーズの第2戦で、佐藤琢磨は56周目の多重クラッシュに巻き込まれた不運なドライバーのひとりとして名前を連ねることになった。

    佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングチームの面々は、スタート直後に大きな遅れを喫したNo.14 ABCサプライ・ダラーラ・ホンダをリードラップへと送り返しただけでなく、上位フィニッシュが十分に期待できる展開に持ち込んだ。

    ところが、トップ争いを演じていたジョセフ・ニューガーデンとライアン・ハンター-レイが接触したことで連鎖的にアクシデントが発生し、ニューガーデンとハンター-レイのふたりだけでなく、佐藤琢磨やジェイムズ・ヒンチクリフ、トニー・カナーンといったドライバーもリタイアに追い込まれた。

    ここに至るまで、佐藤琢磨は懸命の復活劇を演じていた。なぜなら、2週間前にセントピーターズバーグでポールポジションを勝ち取ったあのスピード、そしてレース前半をリードした力強い走りが、ロングビーチのプラクティスと予選ではまったくといいほど発揮されなかったからだ。

    「セントピーターズバーグでポールポジションを獲得したことが多少はプレッシャーにもなりましたが、僕たちは自信がありましたし、前向きに物事を捉えていました」と佐藤琢磨。

    「僕は少し早めにロサンジェルス入りすると、フィジオと落ち合ってトレーニングをしたり、体調を調整するなどして充実した時間を過ごしました。メディアの取材も多く、たくさんの人たちに温かく出迎えていただきました」

    「昨年に続いて僕たちには強力なパッケージングがあると考えていましたし、セントピーターズバーグを終えてからはコンペティティブな戦いができるとの期待も抱いていました。プラクティスでは、マシーンのバランスに満足できるような状況ではなかったものの、ポジションはそれほど悪くありませんでした。なにしろ金曜日の午後は4番手だったのです。今年は新しいエアロ・コンフィギュレーションが導入されてダウンフォースが増えたほか、エンジンもパワフルになっていたので、昨年よりきっと速くなるだろうと予想していました。ただし、路面のグリップは決してよくありませんでした」

    「このことを基本にマシーンのセットアップに取り組んでいましたが、土曜日の午前中になると、このままでは上手く機能せず、思ったほど速くならないことが明らかになりました。そしてとても厳しい予選になることが予想されましたが、そのいっぽうで、柔らかめのレッドタイアでグリップが改善されれば、マシーンのバランスも好ましい方向に変化するとの期待も抱いていました。ところが、結果的に予選でもマシーンの傾向は変わりませんでした。とても神経質で、グリップ・レベルが低い状態でした。といっても、たかだかコンマ2、3秒の話ですが、現在のインディカー・シリーズはとてもコンペティティブなので、千分の数秒差でも順位が変わることがあるのです」

    佐藤琢磨は自分の予選グループ内で8位となり、トップ6だけが出走できるセグメント2には進出できなかった。この結果、佐藤琢磨のスターティンググリッドは15番手となった。

    「全力を尽くしましたが、スピードが足りませんでした」と琢磨。「今年のセントピーターズバーグ、そして昨年のロングビーチのことがあったので、とても残念な結果でした。いつもは上位に進出しているドライバーが何人も苦戦を強いられていました。つまり、コンディションの面ではかなり特殊な状況で、非常にタフな戦いだったといえます」

    「予選後、それまでのデータを詳細に見直し、マシーンのセッティングを根本から変更することにしました。昨年のセッティングをベースとしている限り、あまりいい結果が望めないことがわかったからです」

    日曜日の朝には、こうした努力が報われることとなる。

    「ウォームアップではいい感触を掴めました。スタビリティが増し、グリップ・レベルとスピードを引き上げることに成功したのです。大きな前進で、かなりのポテンシャルが感じられました。プラクティスの時間が短かったために、やりたいと思っていたことのなかに積み残しが出ていましたが、ようやく自分たちの進むべき方向が見つかったような気がしました」

    レースではいきなり後退を余儀なくされ、順位を落とすとともに予定より早くピットストップを行なわなければならず、結果として佐藤琢磨は周回遅れになった。

    「ロングビーチではスタンディングスタートが採用されました。ただし、僕たちは冬のテストでもあまりスタンディングスタートの練習をできませんでした。そこでロングビーチに入ってから、スタートで用いる様々なマッピングを試し、追い上げを図りました。フォーメーションラップを終え、マシーンに装着されたニュータイアはウォームアップもできていたので、グリップ・レベルはかなり上がっていましたが、このマシーンはそもそもスタンディングスタート用に開発されたものではありません。このため、クラッチの繋がるポイントが安定しないという問題があり、僕は少々困難な状況に陥ってしまいました」

    「ターン1への進入でひとつポジションを落とし、さらに小さなランダバウトのターン2では大混雑が起きていました。サイド・バイ・サイドをするのは至難の技でしたが、もちろん僕はトライしました! このときマイク・コンウェイ(なんとこのレースのウィナー!)に追突され、この衝撃で玉突き状態となり、僕は前を走っていたマシーンに接触してしまいます。これでフロントウィングにダメージを負いました。フロントウィングはすぐに交換しなければいけない状態ではありませんでしたが、勢いを失ったためにいくつかポジションを落とすこととなります。ここで僕たちは『ここで挽回するのは難しい。長いレースだし、いまのうちに戦略を切り替えよう』と判断しました。そこで7周目にピットインしてレッドタイアを装着します。予選はセグメント1しか戦わなかったので、レッドタイアはまだたくさん手元に残っていたのです。それと同時にフロントウィングも交換しましたが、この作業に手間取り、僕たちはラップダウンとなりました」

    佐藤琢磨は先頭グループに混じる形で走行すると、レース終盤まで破られることのなかったファステストラップをすぐに記録することとなる。

    「ペースがよかったのは嬉しかったけれど、ラップダウンになっていたのは残念でした」

    間もなくセバスチャン・ブールデがクラッシュし、幸運にもフルコース・コーションとなる。ここで先頭グループがピットインしたために佐藤琢磨はリードラップへの返り咲きに成功。2回目のピットストップを行なったときには18番手となっていた。

    「すべて順調でした。徐々にポジションを取り戻しつつあったのです」

    ほかのドライバーがピットインしたこともあって、最後となるはずだった自らのミットストップの直前、佐藤琢磨は5番手まで順位を上げていた。ただし上位陣のなかには、彼に続いてピットストップする予定のドライバーもいたので、この段階で琢磨は実質的に8番手につけていた。ところが、やがて予想もしなかった災難が佐藤琢磨の身に降りかかることとなる。

    「避けることが難しい、とても残念なクラッシュでした。最後のピットストップを行なったとき、僕は(結果的に3位でフィニッシュすることになる)カルロス・ムニョスとタイア交換競争を行う形となります。作業は僕のほうが少し早く終わりましたが、ピット出口ではサイド・バイ・サイトになっていました。僕が見たところ、彼がピットレーン・スピードリミッターを解除したのは決められた地点よりも手前だったので、ムニョスにはペナルティが下されると考えていました」

    「これで僕はムニョスの直後につけることとなりましたが、あまりに接近していたため、僕にはコーナーで何が起きているのか、よく見えませんでした。アクシデントが起きたのは、決して速いポイントではありませんでしたが、完全に見通しが利かない、コース幅がもっとも狭い場所でした。マシーンの勢いと横Gの影響により、レーシングラインはアウト寄りになります。ここで前方視界のあるムニョスはギリギリのところで避けましたが、僕が気づいたときには左右のあちこちで多重アクシデントが発生しており、まだ動いているマシーンもあります。そこで僕はイン側にステアリングを切りましたが、間に合いませんでした」

    「僕は新品のレッドタイアを履いていたので、ポジションを上げられるのは間違いありませんでした。しかも、プッシュ・トゥ・パスはまだ何回も使える状態にありました。けれども、事故は起きてしまいました。ただし、力強く挽回できたことはよかったと思います」

    市街地コースでの2連戦に続いては、アラバマ州の緑豊かなバーバー・モータースポーツ・パークに舞台を移しての第3戦が2週間後に開催されることになる。

    「ロングビーチでいい成績が得られなかったことはとても残念です。日本からはファン・クラブのメンバーが応援に駆けつけてくれたほか、ロサンジェルスには日系の方々も多く住んでいらっしゃいます。しかも、昨年ここで優勝していたので、僕たちのチームは大変な注目を集めていました。このことを考えると残念でなりません。けれども、レース中のペースはとてもよかったので、この勢いをバーバーにもそのまま持ち込むつもりです。今度こそいい成績が残せるものと期待しています」

  • 佐藤琢磨、ロングビーチ初日のプラクティスは4番手

    佐藤琢磨、ロングビーチ初日のプラクティスは4番手

    佐藤琢磨は、インディカー 第2戦ロングビーチのプラクティス初日を4番手タイムで終えた。

    午前中のセッションを12番手で終えた佐藤琢磨は、午後のセッションではNo.14 ABCサプライ・ホンダのマシーンを4番手まで浮上させた。11のコーナーを持ち、全長1.968マイル(約3.15km)の市街地コースで行われた午後のプラクティスにおいて、佐藤琢磨は1分9秒1488のラップタイムをマークしたが、これは午前中のタイムを0.8秒上回るものだった。

    チームは明朝行われる45分間のプラクティスに参加した後、23名のドライバーがベライゾンP1ポールポジションを賭けて出走する予選(現地時間の午後1時開始)に挑むことになります。

    なお、昨年は腰の手術のために佐藤琢磨の初優勝に立ち会えなかったAJフォイトは、今週末、ロングビーチに足を運んでいる。

    佐藤琢磨
    「昨年のいい思い出が蘇ってくるので、ロングビーチに戻ってこられたことを本当に嬉しく思っています。昨年とはマシーンが少し変わっているので、いまはマシーンのセットアップに取り組んでいるところです。僕たちは2014年仕様のファイアストン・タイア、新しい空力パッケージ、特性が改められたエンジンにあわせたセットアップをしなければいけません。午前と午後のプラクティスに問題はありませんでした。どちらも驚くには値しない結果だと思います。上位を占めるライバルたちに追いつかなければいけませんが、僕たちのペースは悪くありません」

  • 佐藤琢磨 「次のレースが待ち遠しくて仕方ありません!」

    佐藤琢磨 「次のレースが待ち遠しくて仕方ありません!」

    佐藤琢磨が、2014年開幕戦セントピーターズバーグのレース週末を振り返った。

    2014年のインディカー・シリーズは、佐藤琢磨にとって最高の滑り出しを見せたが、セントピーターズバーグのレース結果は7位という極めて不本意なものだった。もっとも、7位という結果に不満を抱くのは、佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングが今季、いかに好調なまま開幕戦を迎えたかを示すものともいえる。

    3位、1位、3位というポジションで3回のプラクティス・セッションを終えた佐藤琢磨は、3つのセグメントに分けて実施された予選でもすべてトップタイムをマークし、キャリア4回目、そして市街地コースでは2戦連続(前回は2013年ヒューストン)となるポールポジションを獲得した。

    こうした成績を収めることができたのは、佐藤琢磨たちが冬の間に入念な準備を行なってきたからだ。「今シーズンに向けての準備は、去年に比べるとずっとよいものでした」と佐藤琢磨。

    「2013年、僕とAJフォイト・レーシングの共同作業が始まったのは2月だったので、いくら短期間で効率よく仕事を進められたとはいえ、実際に準備できた内容はあくまでも最低限のものでした。ところが今シーズンは12月に作業を始めることができたので、去年よりも2ヶ月も早かったことになります。しかも、マシーン、スタッフ、チームはすべて昨シーズンと同じだから、お互いがお互いのやり方をわかっており、去年よりも圧倒的に速いペースで作業が進んでいきました。僕たちはたくさんのデータを見直し、比較テストを行なって昨年抱えていた問題の原因を突き止め、どこが長所でどこが弱点かを見極めました。僕たちは準備万端で、セントピーターズバーグに行くのが楽しみで仕方ありませんでした!」

    「去年も僕たちのペースがよかったことはわかっていましたが、ファイアストンのコンパウンドは昨年とは異なるもので、それ以外にも変化したことはありました。ホンダ・エンジンは今季からツインターボとなり、ピークパワーもトルク特性も改善され、前後の重量バランスまでよくなっていたのです」

    「僕たちはベストと思われるパッケージングを用意したところ、これが素晴らしいスピードを発揮してくれました。プラクティス・セッションでは3回ともトップ3に入りましたが、非常に僅差だったため、いつでも好調を維持していることはとても大切だったと思います。とにかく、とてもいいスタートでした」

    その後、雨が降り始めたため、予選は3時間半にわたって延期となり、結局、土曜日の夜に実施された。

    「この地域には避難勧告が出されていたので、僕たちもいつものように事を進めることはできず、少し心配になりました。もちろん、雨は心配事ではなく、むしろ大歓迎なくらいですが、雨のせいで予選そのものがキャンセルになる恐れがありました。その場合、今回のスターティンググリッドを去年のチャンピオンシップ・スタンディングの順で決めることになっていたのです。これは、僕にとってあまり都合のいいものではありません。土曜日の夜に予選を実施する判断を下したインディカー・シリーズとプロモーターには本当に感謝しています」

    「予選の第1セグメントは、路面がまだかなり濡れていました。この時点ですでに接戦が繰り広げられていましたが、僕は無事第2セグメントへの進出を果たします。この頃、路面は次第に乾き始めており、レインタイアは寿命が尽きかけていました。そこで第2セグメントでは、万一赤旗が提示されたときに備えてレインタイアでタイムを記録しておき、その後、スリックに履き替えてタイムアップを図るのが理想的な作戦であると思われました。ただし、第2セグメントで走行できるのは、せいぜい6周か7周です。そこで僕は最初からスリックを装着してタイアを十分ウォームアップする作戦を選択しました。これはややリスキーな手法ですが、このときは完璧に機能し、僕はファイアストン・ファスト6のシュートアウトに参加することができました。とにかくチャレンジングでしたが、それと同時にとても満足のいく予選でもありました」

    「最後のセグメントは、一部避けなければならないウェットパッチが残っていたものの、ほぼ完全にドライでした。マシーンの作業を行なっていい時間は10分間だけでしたが、その間に僕たちは大きくセッティングを変更し、結果としてとても満足のいくラップを走行することができました。自分の力を100%出し切って、最後の最後のラップでポールポジションを勝ち取れたのは最高の気分でした。それに、開幕戦でポールポジションを獲ったのは、僕のレース人生でも初めてのことだったと思います」

    日曜日の朝に行われたウォームアップのリザルトをそのまま鵜呑みにすることはできない。なぜなら、予選で第1セグメントしか走っていないドライバーたちは、ここでソフト目のレッド・タイアを使わなかったため、手元には新品のレッド・タイアがまだ残っていたからだ。

    「スターティンググリッドで僕の近くに並んでいるドライバーのなかでは、僕がいちばん速かった。ただし、クルマの仕上がりに完全に満足していたわけではありません。決勝までにはいくつか変更しなければいけない点もありましたが、僕たちは力強くレースを戦えるはずという信念を持っていました」

    その思いはスタートで証明される。元チームメイトで、今回フロントロウからスタートしたトニー・カナーンを置き去りにした佐藤琢磨は、そのまま全力でAJフォイトのマシーンを走らせていき、オープニングラップが終わったときには2番手に浮上したライアン・ハンター=レイを0.86秒もリード。このギャップはその後も次第に広がっていき、3ストップが見込まれていたレースで最初のスティントを走り終えたとき、佐藤琢磨はライバルたちを5秒以上も引き離していたのである。

    「スタートは順調に決まりました。何の問題もなくトップを守ると、そこからさらに引き離しにかかりました。僕は後続とのギャップを保ちながらタイアと燃料をセーブしました。そして20〜21周目くらいまでは順調に事は運んでいたのですが、この頃になるとタイアにデグラデーションが起き始めます。いつもであれば、それほど問題にはならないのですが、今回は開幕戦だったにもかかわらず、不思議なことにイエローが提示しないまま最初のスティントを走りきることになりました。そこでセーブできるモノはとにかく全部セーブしながら最初のピットストップまで走り続ける決断を下しました」

    「僕は27周目にピットに入りました。このとき、タイアデグラデーションのせいでラップタイムは大幅に落ち込んでいました。ひょっとすると、(レースウィナーの)ウィル・パワーがそうしたように、僕たちも2〜3周ほどピットストップを早めるべきだったのかもしれません。でも、そのときはこれが最善の策だと思っていたのです」

    佐藤琢磨は2スティント目と3スティント目を硬めのブラック・タイアで走行したが、最初のピットストップを終えたときはパワーの直前を走行していた。

    「残念ながらタイアの空気圧が正しく設定されていなかったようです。最初はとてもドライブしにくいバランスでした。ところがウィルは完全にタイアがウォームアップされていて、僕の直後に迫っていたのです」

    31周目の始め、パワーは右コーナーのターン1で佐藤琢磨をアウト側からオーバーテイク。ターン2の直前で佐藤琢磨は瞬間的に前に出たが、このときアウト側にいた佐藤琢磨に打てる手はほとんどなく、結果的にオーストラリア人ドライバーの直後につけることとなる。

    「あれは楽しかったですね。僕は精一杯頑張りましたが、十分なグリップは得られませんでした。そこでスロットルを緩め、いったん彼の後に回ってからタイアが温まったところで反撃しようと思っていたのですが、そのチャンスはとうとう巡ってきませんでした。ブラック・タイアで走行した2スティント目と3スティント目を通じて、僕のペースはあまり上がりませんでしたが、同じブラック・タイアで走行したプラクティスではとても速かったので、これはとても不思議なことでした」

    パワーが2回目のピットストップを行ったとき、佐藤琢磨は一時的にトップに返り咲いたが、続いて佐藤琢磨自身がピットストップを行った際にはタイア交換で小さなトラブルがあり、コースに戻ったときにはパワー、エリオ・カストロネヴェス、ハンター-レイ、マイク・コンウェイに続く5番手に後退してしまう。このオーダーは、この日最初のフルコースコーションとなるまで変わらなかったが、フィニッシュまで残り34周となっていたこの段階では、ほとんどのドライバーが予定されていた最後のピットストップを終えていた。このとき佐藤琢磨は6番手となっていたが、リスタートでの混乱――これでマルコ・アンドレッティとジャック・ホークワースが接触し、再びイエローコーションとなる――の際にシモン・パジェノーの先行を許し、さらにひとつ順位を落とすこととなった。

    7番手となった佐藤琢磨は、目の前を走るカナーンに攻撃を仕掛けるかと思われたが、実際には後方から迫ってきたジャスティン・ウィルソンへの防戦に追われることとなる。

    「最後のスティントはレッド・タイアで走りましたが、他のドライバーが揃ってスピードアップを果たしていたのに対し、僕はレース前半の路面がグリーンだった頃ほどのタイムを出せませんでした。ポジションを守るだけで精一杯だったのです」

    「ポールポジションからスタートして7位に終わるというのは残念なことですが、もう少し広い視野で見れば、たくさんポイントを獲得できたともいえるので、今回の結果はポジティブに捉え、次戦でいい成績を残したいと思います」

    シリーズ第2戦は、昨年、佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングが待望の1勝を挙げたロングビーチで開催される。

    「次のレースが待ち遠しくて仕方ありません! 僕たちには素晴らしいベースセットアップがあるので、第2戦でもコンペティティブだと思います。そしてセントピーターズバーグでの経験を活かして、力強くレースを戦うつもりです」

  • 佐藤琢磨、開幕戦でポールポジションを獲得! (インディカー)

    佐藤琢磨、開幕戦でポールポジションを獲得! (インディカー)

    佐藤琢磨は、2014年インディカー開幕戦セントピーターズバーグの予選でポールポジションを獲得した。

    予選グループをトップで通過した佐藤琢磨は、ファスト6でもトニー・カナーンに0.3秒差をつけ、開幕戦ポールポジションを達成した。

    「素晴らしい一日です。これ以上いいシーズンのスタートを求めることはできません」と佐藤琢磨はコメント。

    「冬の間に僕たちは本当に広範囲なテストプログラムをこなしてきました。全てが本当にうまくいきました。去年、僕たちはここでつよいパッケージを持っていましたが、クルマには相当な変更が鉾度されています。タイヤ、ツインターボエンジン。今週末、予選にむけてはとても劇的な天候変化もありました。リーグとプロモーターが予選セッションを可能にしてくれたことをとても嬉しく思います。そうでなければ、僕は真ん中くらいからのスタートでしたからね」

    佐藤琢磨、開幕戦でポールポジションを獲得! (インディカー)

  • 佐藤琢磨、開幕戦初日をトップで終える (インディカー)

    佐藤琢磨、開幕戦初日をトップで終える (インディカー)

    佐藤琢磨は、2014年インディカー開幕戦初日のフリー走行でトップタイムを記録した。

    セントピーターズバーグ市内に設定された全長1.8マイル(約2.9km)の市街地コースで繰り広げられた2回のプラクティスセッションの2回目に、佐藤琢磨は1分2秒5615をマーク。全ドライバーのなかでトップに立った。午前中のプラクティスセッションでも佐藤琢磨は3番手のタイムを記録していた。

    明日は午前中にもう1度プラクティスを行なった後、午後に予選が行なわれる。もしも悪天候により予選セッションがまったく行なわれなかった場合、22台のマシーンは昨年のポイントスタンディグに従ってスターティンググリッドは決める。その場合、佐藤琢磨は17番グリッドからのスタートとなる。

    佐藤琢磨
    「ABCサプライ・チームにとっていい1日となりました。午前中は強風が吹き荒れ、午後は雨がぱらついて気温も下がるなど、今日のコースコンディションはややトリッキーで、異例なものだったかもしれませんが、それでもマシーンはよく走ってくれました。去年、ここで開催されたレースでは力強い争いができたので、ベーシックセットアップが悪くないことはわかっていましたが、ウィンターテストで確認されたアイテムをいくつか投入したところ、タイムを短縮できました。ドン(・ハリデイ。チーフエンジニア)とメカニックたちがいい仕事をしてくれたと思います」

  • インディカー、ベライゾンとタイトルスポンサー契約

    インディカー、ベライゾンとタイトルスポンサー契約

    インディカーは、ベライゾン(Verizon)とタイトルスポンサー契約を結んだことを発表。2014年からインディカーは“ベライゾン・インディカー・シリーズ”が正式名称となる。

    インディカーは、2010年からアパレルブランドの「IZOD」がタイトルスポンサーを務めていたが、昨年で契約を終了していた。

    アメリカの電気通信事業者であるペライゾンは、これまでポールポジションに与えられる“ポールアワード”でインディカーに関与しており、今後も継続していく。また、ペンスキーのウィル・パワーとファン・パブロ・モントーヤのスポンサーも務める。

    「ベライゾンは、我々のスポーツ固有のイノベーションとテクノロジーを示すことにおいて完璧なパートナーだ」とインディカーとインディアナポリス・モーター・スピードウェイの親会社フルマンのCEOを務めるマーク・ミルズは述べた。

    「インディカーは、彼らの経験をさらに強化する最新技術を熱望している技術に精通した多数のオーディエンスを提供する」

    「インディカーへのベライゾンのコミットメントは、我々のスポーツの方向性に信頼を示しており、我々の長期目標をさらに補強するものだ」

  • コスワース、インディカー復帰を目指す

    コスワース、インディカー復帰を目指す

    コスワースは、インディカーの3つ目のエンジンメーカーとしての参入を目指している。

    コスワースのハル・ライシガー社長は、モータースポーツをコスワースの活動の中心に復活させたいと考えており、その計画の重要な要素のひとつとして、インディカーに復帰し、現在のエンジン供給元であるホンダとシボレーと競うことを挙げた。

    「モータースポーツをより大きく強調するために、組織を再編成し、戦略をリファインした」とハル・ライシガーはコメント。

    「我々の取締役の最近の変化、例えばサック・ブラウンとアダムパーという2人の加入を見れば、我々はモータースポーツでの存在感を拡大する立場にいる」

    「我々はエンジニアリング中心でいたときは常に非常に強かった。だが、私は営業とマーケティングの見地からビジネスの商業面を強化したい」

    「インディカー、LPM2、RallyXなど、目標としているモータースポーツのプログラムの長いリストがある。ビジネスを獲得するためのもっと多くの認知と活動を見ることになるだろう」

    2005年のIRLを最後にコスワースはアメリカのシングルシーターから離れている。

    ハル・ライシガーは、どんな潜在的な復帰でもパートナーシップが必要だが、コスワースにはインディカーのプロジェクトを開始するためのリソースがあると述べた。

    「我々は、分析、シミュレーション、概念実証を開始し、まもなく金属を切り出していくことができる」とハル・ライシガーは述べた。

    「我々にはまだエンジニアリングと生産エリアにコスワース・インディカー・エンジンに取り組んだことのある中心的なチームがいる。なので、我々はすぐにスイッチを入れることができる」

    現在、ハル・ライシガーはアメリアにおり、火曜日にインディカーのマネジメントに会う予定だが、彼のプランはすでにシリーズに支持されていると述べた。

    「彼らがもうひとつのエンジンメーカーを獲得したいことは、しばらく広く知られていたことだ」

    「OEM先、シリーズ、そしてコスワースとの間で適切な利害関係を築くことが鍵だと思う」

    コスワースは、現在の拠点であるノーサンプトンの近郊に新しい施設を建設している。

  • 佐藤琢磨 「シーズン序盤戦から思いっきりいきたい」

    佐藤琢磨 「シーズン序盤戦から思いっきりいきたい」

    佐藤琢磨が、AJ.フォイトでの2シーズン目となる2014年のインディカーへの意気込みを語った。

    2013年シーズンを改めて振り返って
    やっぱり初優勝が一番大きかったです。特にその前半戦にその最初に勢いに乗せられたっていうのは、シーズン後半が確かに苦しかったという意味では自分のなかでたくさん課題が残ってしまったシーズンだったんですけども、これまでのインディカーシリーズへの挑戦という意味でも、目に見える形で結果に残ってきた、そんなシーズンだったと思います。

    このオフシーズンの準備状況は?
    同じ環境で走れるというのは凄くいいですね。継続することによって前に進む力っていうのはやっぱりすごく無駄がなくなりますし、スポーツ選手にとってやっぱり精神的にもリラックスして、本当に落ち着いて次の年のプログラムに入れるというか。年末年始を「来年どうなるのかな」ってわからないまま迎えるのは嫌ですから、そういう意味では13年から14年にかけて非常に早く話がまとまっていて、発表自体は12月末まで待ちましたけど、話自体はもう夏ぐらいのときにほとんど決まっていたので、特にそういう意味での心配はなかったですね。ただ、12月に発表してからすぐテストに入って、12月〜1月と通常ですとそんなに走る機会はないんですけど、今シーズンにかけては12月からどんどん走行テストが始まっているので、非常に充実した状態でシーズンインに向けています。

    シーズン開幕戦までにしておくべきこと
    去年と同じようにシーズン序盤戦から思いっきりいきたいです。もちろん、周りのチームも去年の段階ですでに非常に全体的なレベルアップがあって、僕らはある意味停滞してしまったのかなという部分もあるんですけど、この間のテストでは非常にそういう意味での見直しができて、もう一度コンぺティティブなところに自分たちを乗せることができたので、開幕から非常にもちろんライバル関係は強力なんですけど、そのなかでもいいポジションに最初からいれるんじゃないかなという期待値は大きいですね。実際にはまだ現地では2月頭なんですけど、ここからテストもたくさん控えてますし、3月の開幕に向けて僕たち自体も前進していって、開幕戦からすでに安定した状態で上位を走れるように、そんな風にイメージを作っています。

    ファンの皆さんへのメッセージ
    僕自身、インディカーシリーズ5年目というと、本当にもうそんなに経ってしまったのかなと思いますけども、本当に今までにないくらい開幕戦を非常に楽しみにしていて、去年1年A.J.フォイトで戦った1年ってすごく自分の中でも大きかったんですね。だから、また同じメンバーで開幕からやれると思うと今からすごく楽しみにしているので、去年の前半前に負けないくらい勢いをもって開幕から頑張りたいと思います。

  • 佐藤琢磨、2014年もAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦

    佐藤琢磨、2014年もAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦

    佐藤琢磨は、2014年もAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦することが決定した。

    2013年、佐藤琢磨はロングビーチ・グランプリで圧倒的なパフォーマンスを示し、A.J.フォイトに2002年以来となる栄冠をプレゼントしました。さらに佐藤琢磨はヒューストン・グランプリでポールポジションを獲得、これはビリー・ボートが1998年のインディ500でポールウィナーとなって以来の快挙だった。

    「来年も引き続きABCサプライ/AJフォイト・レーシングのドライバーとしてシリーズに参戦できるのは素晴らしいニュースです」と佐藤琢磨はコメント。

    「チーム加入の初年度にして僕たちは素晴らしい戦績を挙げることができました。来季、僕にはチームに何ができるかわかっていますし、それは僕自身についても同様です」

    チーフエンジニアのドン・ホリデイ、そしてパフォーマンスエンジニアのラウル・プラドスのコンビもABCサプライ・レーシングチームで3年目を迎えるので、チームはかつてない最高の体制で新しいシーズンを迎えることになる。

    「AJ、ラリー、ドン、チームに所属するすべての男性陣、そしてもちろん女性陣のみなさんと一緒に仕事ができるのを本当に嬉しく思っています」

    「僕にとっては本当に特別なチームです。彼らはいつも僕をサポートしてくれるだけでなく、優勝を目指して戦うのに必要な自信を与えてくれます。この素晴らしいチームワークとともに今後も戦っていけることをとても楽しみにしています。来年、僕たちがフォーカスしなければいけないことはわかっています。いまは新しいホンダ・エンジンをテストするのが待ち遠しくて仕方ありません。僕が聞いたところによれば、新しいエンジンはこれまでにも増して素晴らしいポジションに僕たちを導いてくれるようです。僕自身は力強くチャンピオンシップを戦っていけると確信しています」

    A.J.フォイトは「来年もみんなが戻ってきてくれることは、チームにとって大きなプラスになるでしょう」 とコメント。

    「今季は序盤から好調でしたが、シーズン半ばにいくつかの問題を抱えてしまいました。その後、変更を加えていくことで次第に実力を養ってきましたが、これはタイトル争いを演じるうえでとても大切なことです」

    チーム監督のラリー・フォイトは「来季もまた琢磨とともに参戦することが決まり、わくわくした気持ちを抑えきれずにいます」 とコメント。

    「琢磨、エンジニア、そしてメカニックたちは、昨シーズン、あっという間にひとつにまとまり、ビクトリーレーンに足跡を残すことができました。このことを私たちは大変誇りに思っています。今年得た素晴らしい教訓を忘れることなく、来季はより多くの優勝とチャンピオンシップでの好成績を目指して戦っていきます。琢磨の素晴らしい才能、それにチームスタッフの能力はよく承知しているので、これは現実的なゴールだと考えています」

    全18戦が予定されている2014年インディカー・シリーズは3月28〜30日に開催されるファイアストン・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグで開幕する。