タグ: インディカー

  • 佐藤琢磨 「8月27日は何度かイエローが提示されることを期待している」

    佐藤琢磨 「8月27日は何度かイエローが提示されることを期待している」

    佐藤琢磨が、雨で延期となったインディカー 第9戦 テキサスのレース週末を振り返った。

    テキサス・モーター・スピードウェイで開催されたベライゾン・インディカー・シリーズの一戦は、まるでひと夏かけて行う庭掃除のような様相を呈している。本来、このレースは6月11日にスタートが切られるはずだったが、1日延期となったばかりか、そのフィニッシュは天候の影響で8月下旬に持ち越しとされた。

    この週末、雨の話題で持ちきりとなったテキサスで、佐藤琢磨とNo.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダは力強い走りを披露した。なるほど、248周のレースの71周目までを終えた段階では、佐藤琢磨にとってベストの展開とは言いがたかったものの、予選4位という結果は、佐藤琢磨がテキサスで記録した成績としては過去最高のもので、チームを大いに勇気づけることとなった。また、中断となっている決勝レースでも、これまでのところ上位フィニッシュが期待されるほどの好走を示している。

    2011年に5位でフィニッシュしたことを除けば、佐藤琢磨が過去数年間にテキサスで幸運に恵まれたことはなかったが、それでもこの超高速オーバルを佐藤琢磨は愛して止まないようだ。

    「テキサスで走るのをいつも楽しみにしています。なにしろ24度のハイバンクなので、スピードを満喫できるうえ、2ワイドや3ワイドがよく見られることでも有名です」と佐藤琢磨。

    「けれども、ここ数年は密集した戦いを防ぐため、ダウンフォースに制限がかけられていました。でも、個人的にこれはあまり好きではありません。この影響でグリップ・レベルが減少し、サイド・バイ・サイドはあまり見られなくなりました。そしてレースは一列縦隊の戦いとなり、誰がタイアをいちばん長持ちできるかの競争となりました。もっとも、それも決して悪くはないチャレンジですが……」

    ほかの多くのインディカー・チームと異なり、AJフォイト・レーシングはテキサスで2016年仕様のエアロパッケージをテストしたことがなく、このため現実的に考えれば好成績が期待できる状態ではなかった。ところが、たった75分間のフリープラクティスを1度行った後に迎えた公式予選で、佐藤琢磨は4位に食い込んで見せたのだ。

    「これがいいレースになるという情報を事前に手に入れていたわけではありません。もちろん、ここはAJとチームのホームコースですから、いい結果を残したいとは願っていました。けれども、ここでテストをしていなかったことが僕たちには気がかりでした。ただし、ドーム・スキッドとスーパースピードウェイ用のエアロ・パッケージを装着して走行したインディ500での経験から、僕たちはいいアイデアを思いついていました。もっとも、インディ500のときと何もかも同じというわけではなく、テキサスではダラーラが作ったオリジナルのリアウィングを装着し、迎角もマイナス6度までに制限されています。これはダウンフォースを規制するためのものですが、それでも調整しろが残されているほか、ガーニーフラップなどを取り付けることができました」

    「僕は自分たちが考えるベストのパッケージで臨んだものの、満足のいく結果は得られませんでした。大きなバンク角は垂直荷重が大きいことを意味しており、計算によって求めたダウンフォースはシミュレーションを通じて得られた予測に過ぎません。そしてタイア・グリップの影響により、想定していたよりも高い速度域に到達していました。これによってクルマは上から押しつぶされたような格好となっており、車高を大幅に見直さなければなりませんでした」

    「ほかのチームは1日分のテストを行なっていたので、75分間の走行は僕たちにとって決して十分とはいえませんでした。このためプラクティスはとても忙しく、またタフなものとなります。結果的に僕たちは予選シミュレーションさえできなかったばかりか、バランスとグリップに関しても決して満足できませんでした」

    「このような状況だったので、予選結果は嬉しい驚きとなりました。データを見直した結果、プラクティス中に十分なダウンフォースを得られなかった理由が判明しました。僕たちには、この問題を補正できる自信がありましたが、その結果、得られるパフォーマンスに関しては推測の域を出ません。しかし、マシーンはアウトラップからいい感触を示していました。ダウンフォースはずっと大きいのに、ドラッグも低減されている……。とても効率的なセッティングで、スウィートスポットに収まっている手応えがありました。エンジニアたちが素晴らしい働きをしてくれたおかげでNo.14のマシーンは非常に速く、2ラップの平均で216mph(約346km/h)を上回る記録を叩き出して僕たちを驚かせたのです」 ところが、佐藤琢磨はわずか1万分の1秒差でエリオ・カストロネヴェスに3番グリッドを譲ることとなった! 「僕のパフォーマンス・エンジニアによると、この差は0.38インチ、もしくは9mmに相当するそうです。それも2ラップを走り終えたあとで!」

    この後、チームは夜のプラクティスに臨んだが、これは土曜日に行われるナイトレースの実質的なウォームアップ走行となった。ところが、佐藤琢磨はレースセットアップでグリップ不足に見舞われるとともに、トラフィック内ではバランスにも満足がいかなかった。「僕とチームメイトのジャック・ホークスワースは5番手と6番手でしたが、これはニュータイアを装着してトーを活用したからに過ぎません。実際には、トラフィック内のハンドリングにはまったく満足できませんでした。このためレースに向けては、データを見直して大幅にセッティングを変更する必要がありました」

    土曜日の午後にスピードウェイを襲った豪雨のため、予定されていた土曜日のナイトレースは実施が困難な状況となった。「雨は止んで青空も見えていましたが、レースのために路面を乾かすには時間が足りないように思われました。荷台にジェット・エンジンを積んだピックアップ─こんなのが見られるのはアメリカだけです!─で路面を乾かそうとしていたので、まるで空港にいるような気分を味わいました。とにかく、ジェット・エンジンの音が凄まじいのです。ところが、午後10時になっても路面から水がしみ出す問題が収まらず、レースは日曜日に延期されることになりました。それでもたくさんのファンがスピードウェイを訪れ、夜遅くまで待っていてくれたことに僕は心から感謝しています」

    スタートは日曜日の午後1時に切られる予定とされた。ところが、ターン2とターン3から漏れ出している水を一気に排出させるため、オフィシャルは路面にドリルで穴を開ける作業を実施。このため予定の1時間遅れとなったものの、ようやくスタートが切られた。ところが、それから3周の間に佐藤琢磨は4番手から16番手まで後退してしまう。

    「残念ながら、僕たちのセッティングはあまり効率的ではなかったようです。おまけにアンダーステアもひどい状態でした。僕たちはリアタイアを、それも右リアタイアを特に温存しなければいけない状況にあり、このためスティントの序盤はアンダーステアとする必要がありました。けれども、僕たちはいささか心配しすぎたようです。僕たちのペースは上がらず、バランスが悪くてグリップが不足しているために2番目のレーンさえ走行できませんでした。一部のドライバーはとてもアグレッシブに攻めていましたが、やがて彼らは後退していきました」

    ハンドリングの症状が落ち着くと、佐藤琢磨はぐんとペースを上げ、苦戦を強いられていたマルコ・アンドレッティをパスして15番手に浮上。しかし、やがて他のドライバーに攻略されるようになったため、38周目にピットに飛び込んだ。その数周後、コナー・デイリーとジョセフ・ニューガーデンが大クラッシュを演じ、長時間にわたってフルコーションとなる。しかも、この間に激しい雨が降り出したため、レースは8月まで延期とされたのである。

    「本当に恐ろしいアクシデントでしたが、インディカーの安全性が高いために、ふたりとも深刻なケガを負わずに済みました。最初のピットストップまで、僕たちのペースは目を覆いたくなるようなものでしたが、その後はスピードが向上することを期待していました」

    クラッシュが起きたときに先頭につけていた7台はフロントランナーではなく、いずれもステイアウト組。残るドライバーは全員ラップダウンである。ここで問題が持ち上がった。アクシデントによる破片がコース上に散乱していたため、オフィシャルは各マシーンをピットレーンに移動させる。この結果、まだピットストップを実施していなかったマシーンもピット作業が行えることとなった。これには、ラップダウンとなった佐藤琢磨を含む多くのドライバーが憤慨。とりわけ、本来であればリードラップに返り咲くはずだった佐藤琢磨は、ステイアウトしてトップに立ったジェイムズ・ヒンチクリフの直後につけていたので、その怒りは一入だった。

    「ヒンチクリフは集団の先頭に立っていたのでいちばん最初にピットインしましたが、本来であれば、隊列はセーフティーカーの先導でコースを走っているため、ピットに入ったクルマが作業を終えると、隊列の最後尾に並ぶことになります。ところが、今回は全員がピットロードにいた為に、彼は隊列のなかほど、僕の目の前に入ることを許されたのです! なぜ、自分がラップダウンにならなければいけないのかが理解できませんし、とても悲しい出来事でした。オフィシャルはどうしてこうした事態になったかを見直す必要があると思います。彼らはコースがクリアになるまでピットクローズ、つまり作業できない状態を維持させるべきでした。なぜなら、たとえフルコーションでピットがクローズとなっていても少量の燃料を継ぎ足すことは可能で、ピットロードがオープンになったところで本格的なサービスを実施すれば何も問題は起きなかったのです」

    「おかげで、僕は8月27日、1ラップダウンの17番手として72ラップ目からのレースに臨むことになります。こんな変な話は聞いたことがありません。ただし、幸いにも僕たちのマシーンはいい状態に仕上がっています。いいアイデアもありますし、力強く戦っていけるでしょう。8月27日には何度かイエローが提示されることを期待しています。そうすれば周回遅れから脱することができるでしょうし、上位を狙えると思います」

    次戦は、インディカー・シリーズに復活したロードアメリカでの開催となる。不運にも、テキサスのレースが順延となった影響で、AJフォイト・レーシングを含むいくつかのチームは美しいウィスコンシンのロードコースで事前にテストするチャンスを逃すことになった。それでも佐藤琢磨は、昨年8月に2015年仕様のエアロパッケージでこのコースを走った経験がある。

    「本当に素晴らしいサーキットで、すべてのファンやドライバーはとても楽しみにしています。コースは高速で、狭く、クラシック・タイプといえます。チームのトレーラーが日曜日の深夜までテキサス・モーター・スピードウェイを出発できなかったためにエンジンとシャシーをロードコース用に変更できず、この影響でテストがキャンセルとなったのは残念です。僕自身も、嵐の影響でまだテキサスを出発できない状態です! けれども、来週には多くの情報を収集し、いいパッケージに仕上げられることを期待しています」

  • インディカー 第9戦:降雨のため71周で中断…8月27日に再開

    インディカー 第9戦:降雨のため71周で中断…8月27日に再開

    2016年インディカーシリーズ第9戦ファイアストン600は、71周を走ったところで赤旗によりストップ。天候が回復しなかったことから、72周目からゴールまでの戦いは、8月27日の土曜日にナイトレースで再開されることとなった。

    テキサス州の双子都市ダラスとフォートワースの郊外にある、テキサス・モーター・スピードウェイ。急角度のバンクを持つ全長1.455マイルのオーバルコースは、不運にも2日続けて雨に見舞われた。

    最初の予定では、248周のレースは6月11日の土曜日に行われることになっていた。しかし、決勝日の日中に豪雨があり、コースにしみ込んだ雨水がいつまでたってもしみ出し続け、日曜の午後1時過ぎまでレースのスタートは延期された。

    日曜になってもコースに水がしみ出す問題は続いたが、予定より40分ほど遅れてレースはスタートした。湿度が高く、雨の心配がある中で始まったレースでは、ポールシッターだったカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)がリードを保って順調に周回を重ね、予選11番手だったライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が素早く3番手まで進出した。

    30周を越えたところでピットストップを行うチームが出始め、予選10番手のジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)がトップに立った。そして、40周を過ぎたところでコナー・デイリー(Dale Coyne Racing)がスピンし、ジョセフ・ニューガーデン(Ed Carpenter Racing)とともにグランドスタンド前の壁に激突したため、フルコースコーションとなった。デイリーはすぐにコクピットから出ることができたが、ニューガーデンは肩と手首を負傷した可能性があるため、ヘリコプターで近隣の病院へと運ばれた。

    大量に散らばったマシンの破片をコース上から取り除き、ダメージを受けた衝撃吸収ウォールの修復を行っている間に、テキサス・モーター・スピードウェイに雨粒が落ちてきた。

    ペースカー先導での70周目、ヒンチクリフがトップ、ハンターレイが2番手、ミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)が3番手と、Hondaドライバーたちが1-2-3でレースをリードしている状況だったが、インディカーのオフィシャルは71周を終えたところで赤旗を提示し、レースをストップさせた。
    インディカーは天候が回復してレースを再開できることを望んでいたが、強い雨が降り、その後も完全に雨が上がることはなかったため、レースを8月27日の土曜日の夜へと延期し、今日の続きの72周目からを行うことが決定された。1回のプラクティス、サイン会の後、レースは19時過ぎから行われる予定。今日の赤旗中断時点の順位からスタートする。

    佐藤琢磨(17番手)
    「スタート直後のマシンが全然曲がってくれず、順位を落としてしまいました。1回目のピットストップを行い、ばん回をしていこうと思っていたところで雨が降ってきました。ポジションは17番手です。2カ月後に戻ってきてレースをするときには、そのポジションからスタートすることになると思いますが、今回の予選のようなスピードを今度はぜひともみせ、いいレースを戦いたいと考えています」

    コナー・デイリーとジョセフ・ニューガーデンのクラッシュ

  • インディカー 第9戦 テキサス 決勝:雨天のため翌日に延期

    インディカー 第9戦 テキサス 決勝:雨天のため翌日に延期

    テキサス州フォートワース郊外にある全長1.455マイルのオーバルコース、テキサス・モーター・スピードウェイで現地時間6月11日(土)に開催される予定だったインディカー・シリーズ 第9戦 テキサス 決勝は、雨で路面が湿り、レースを安全に行なうために必要なだけ乾燥させることができなかったため、翌日6月12日(日)13時15分スタートに延期された。

    6月10日(金)に行なわれた、1人ずつ2周連続のアタックを行なう方式で争われた予選では、ホンダのエンジンを搭載し、ホンダのエアロキットを装着したマシンで走行したカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)がポールポジションを獲得。

    先月に行なわれた第100回インディ500に続き、2戦連続でホンダユーザーがスーパースピードウェイでのポールポジションを手に入れた。

    6月11日(土)の朝、テキサス州フォートワース界隈は快晴に恵まれましたが、正午過ぎから雨が降り、14時過ぎから短時間ですが非常に強い雨が降った。雨量の多さから、雨が上がってからもコースのあちこちから水が染み出し、ジェットドライヤーをフル稼働しての乾燥作業が続けられた。

    19時50分にグリーンフラッグが振り下ろされる予定が、まず20時45分スタートへと遅れ、そのあとも懸命の乾燥作業が続けられたが、水がジワジワと路面から染み出し続け、インディカーシリーズのオフィシャルたちは、6月12日(日)へのレース延期を決定し、アナウンスした。

    6月12日(日)の決勝レースは13時15分(現地時間)からのスタートが予定されている。決勝は土曜のナイトレースから、日曜のデイタイムレースに変わり、カルロス・ムニョスを先頭に、スタートが切られる。

  • 佐藤琢磨 「大きな期待を抱いていたので残念だった」 / インディカー

    佐藤琢磨 「大きな期待を抱いていたので残念だった」 / インディカー

    佐藤琢磨が、インディカー第7戦・8戦 デトロイトのレース週末を振り返った。

    ベライゾン・インディカー・シリーズで唯一のダブルヘッダー戦となるデトロイトGPは、これまで佐藤琢磨にとって宝の山も同然のレースだった。ところが今年は土曜日が11位で日曜日が10位に終わり、まずまずのポイントを稼ぎ出したものの、#14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨にはやや不満な結果に終わった。

    「トップ10フィニッシュだからよかったじゃないかと思われるかも知れません」と佐藤琢磨。「でも、僕はもっと上位を狙っていたので、正直、いささか残念です。なにしろ、デトロイトは僕が得意とするコースで、昨年は表彰台を獲得したほか、2014年もポールを勝ち取ったり何度もレースをリードしていたんですから……」

    2016年も雨は降ったが、佐藤琢磨にとって都合のいいタイミングではなかった。しかも、インディカー・シリーズのなかでもっとも路面がバンピーなことで知られるベル・アイル・サーキットは、いつもにもましてチャレンジングだった。

    「僕たちは昨年のセットアップをベースとしたマシンを持ち込みましたが、もちろんエアロパッケージは新しくなっています。また、タイヤのスペックは変わっていないと思われるものの、今シーズンは素材の一部が変更になったため、硬めのブラック・タイヤは従来よりもさらに長持ちするようになりました。これがレース戦略にどの程度影響を与えるか、興味深いところでした。おまけに路面は昨年よりもさらにバンピーになっていました。カナダ国境と接しているデトロイトは冬が厳しいので、これが影響しているのでしょう。昨年はコンクリートパッチで路面が補修されましたが、それでも今年はさらにシビアな状態になったと思います。グリップは上がったものの、路面は信じられないほどバンピーだったのです」

    ダブルヘッダーのため、デトロイトGPのプラクティスは通常のシリーズ戦よりも走行時間が短くなり、土曜日の決勝レースに向けて金曜日に行われる予選の前には1回しか走行のチャンスがない。

    そういった状況を考えれば、予選グループで4番手になって第2セグメントへの進出を果たしたことは満足できる結果だったといえる。

    「嬉しい驚きでした。全ドライバーがブラック・タイヤでアタックを終えたとき、僕はトップに立っていました。マシンはギリギリの状態でしたが、期待が持てる展開でした。ところがレッド・タイヤでは思ったようにいかず、タイムを詰めることができません。グリップ・レベルは上がっているのですが、舗装の状態、コンディション、セットアップなどの影響により、タイヤが1周ももたなかったのです。レッド・タイヤを履いた最初のラップは遅いマシンに引っかかり、2ラップ目はもうグリップが低下していて、オーバーステアがひどい状態でした。ところが、ブラック・タイヤで記録したタイムで、僕は第2セグメントに進出することができたのです」

    「他のドライバーもよく似た症状に苦しんだようです。レッド・タイヤの摩耗があまりに早いため、本来の性能を引き出すには路面にしっかりとラバーが乗っている必要があったのです」

    ここで佐藤琢磨らは「第2セグメントにはどちらのタイヤで挑むべきか?」の選択を迫られることになる。しかし、新品のブラック・タイヤは第3セグメントに進出した場合と決勝のためにキープしておかなければいけないので、佐藤琢磨は中古のブラック・タイヤで走行してから新品のレッド・タイヤに履き替えることを決める。

    「本当に残念な結果でした。もしも新品のブラック・タイヤを投入していれば第3セグメントに駒を進めることができたでしょうが、それでは決勝レースで苦戦するのは目に見えていました」

    土曜日の朝に行われるプラクティスではレッド・タイヤによる走行は問題なく終わったものの、「決勝用セットでブラック・タイヤを装着するとスピードが伸び悩みました。そこでレース1に向けてさらにセッティングを変更することにしました」

    「もう、雨乞いをしたい気分でした! けれども、期待どおりにはいきませんでした」 実際には、本降りの雨にはならず、軽い小雨が降った程度。ウェット・タイヤが必要にならなかったばかりか、ペースが大きく落ち込むようなコンディションにもならなかったのだ。

    「180mph(約288km/h)から50〜60mph(約80〜96km/h)まで急減速するオープニングラップのターン3は、いつもひどい混雑になります。僕は3ワイドになってここに進入、ウィル・パワーと軽く接触しました。ここでポジションをいくつか上げることに成功したものの、セットアップ変更はあまり功を奏さなかったようで、スタート時に装着していたレッド・タイヤでのペースはとりわけ遅かったほか、次第に順位を落とすようになりました。そこで早めのピットストップを行うことにします。自分たちのレース戦略を考慮しながら、ピットウィンドウが開くとすぐにピットレーンに飛び込みました。けれども、たくさんのドライバーが僕たちと同じことを考えていたのです!」

    ジェイムズ・ヒンチクリフのアクシデントでイエローが提示されると、チームは2度目のピットストップを実施。グリーンのまま24周を走りきれる燃料を補給し、タイヤを交換すると#14のマシンをコースに送り出した。

    「けれども、それには燃料をかなりセーブしなければいけませんでした。また、このときピットストップをしなかったドライバーはリスタートが切られると全速力で周回し、タイヤ交換をしても僕たちの前に復帰できる十分なマージンを築いたのです。いっぽうの僕は、燃費走行をするマシンの隊列に行く手を阻まれていました。おかげで、なにかとアップ・ダウンの激しいレースだったにもかかわらず、終わってみればスターティンググリッドと同じ11番手でチェッカード・フラッグを受けることになったのです」

    最後のスティントでいくつかポジションを落とした佐藤琢磨は、最後の4ラップでいくぶんなりとも挽回することに成功する。

    「僕が速い区間でオーバーテイクされることはありませんでした。けれども、ターン2ではひどいアンダーステアに苦しんでいたので、ターン3で攻略されることもありました」

    レース1で得られたデータをもとに、日曜日のレース2までにセットアップをさらに煮詰めることが期待された。そしてこの期待は、予選セッション中に確信へと変わる。レース2の予選では、全ドライバーをふたつのグループに分割したうえで、各グループが12分間ずつのセッションを行ってスターティンググリッドを決定する。もちろん、ここでも「レッド・タイヤを履くか、ブラック・タイヤを履くか?」という選択を迫られた。

    「Q1では、レッド・タイヤのほうが速かったドライバーは少数派でした。また、土曜日の晩には激しい雨が降ったため、路面はグリーンな状態で、タイムを記録するまでには数ラップを要することが予想されました。僕たちは新品のブラック・タイヤを履いて計測ラップを3周走行した後、新品のレッド・タイヤに履き替えるつもりでした。けれども、第2グループに振り分けられた僕たちは、最初のグループがすでに走行を終えていたため、まずは新品のレッド・タイヤでアタックし、その後で新品のブラック・タイヤを装着したほうが好ましいと考えられました。なぜなら、第1グループのポールシッターは、ブラック・タイヤでベストタイムをマークしていたからです。僕はまず、レッド・タイヤでまずまずのタイムを記録。続いてブラック・タイヤに履き替えましたが、ここで雨が降り始めてしまいます。同じ雨量で降り続く雨だったら大歓迎ですが、僕の予選を台無しにするような雨だけは勘弁して欲しいものです!」

    「僕が3ラップ目を走っていたとき、この通り雨は止みました。そのまま4ラップ目を走れるくらいの燃料が、僕のマシンには積まれていました。僕はタイムを更新したいと思っていましたが、ドライになっているのはレーシングラインだけだったので、これは非常にリスキーな賭けでした。けれども、思いのほかよくグリップしたので、僕は全力でプッシュしました。いくつかコーナーを抜けたところで、それまでよりも0.25秒ほど速いことが明らかになりました。ところがターン3で誰かがスピンしたためにイエローが提示されてしまいます。ものすごく残念でした」

    このため佐藤琢磨は、危険地帯のまっただなかというべき16番グリッドからスタートすることになる。

    「スタートで接触したドライバーがいて、ヒンチクリフはウォールにヒットしました。僕はそれを避けようとしましたが、とても混み合っていたため、後方から追突されたうえにパンクを喫し、ハーフスピンに追い込まれました。おまけにマルコ・アンドレッティが僕のフロントウィングを壊していきました。幸いにも、サスペンションにダメージがなかったうえ、セーフティクルーが素早く作業をしてくれたおかげでラップダウンになることなく、エンジンを再始動させてタイヤを交換できました。そして次のラップでノーズを交換し、レースを再開することになったのです」

    佐藤琢磨は18番手になったが、レースはまたもや彼らが期待するような展開にはならなかった。ピットストップを終え、レースが残り10周となったとき、10番手まで挽回していた佐藤琢磨は、アンドレッティに行く手を阻まれるいっぽう、直後につけたグレアム・レイホールからの攻撃をかわしながらフィニッシュを目指すことになる。

    「マシンはレース1のときよりよくなっていましたが、ライバルたちが軒並み速くなっているのに対し、僕のパフォーマンスは上位を狙うには不十分なものでした。したがって、とりあえずは前のドライバーについていき、レース戦略で順位を上げるしか方法はありませんでした。しかも、マシンはダメージを負っており、完璧な状態ではありません。したがって、10位は決して悪い結果ではありませんが、僕はもっといい成績を期待していたのです」

    「僕はマルコやアレクサンダー・ロッシ、それにロニー・カナーンやカルロス・ムニョスらと好バトルを演じました。一時はチームメイトのジャック・ホークスワースともバトルしました。最終的には、レイホールとロッシを抑え、マルコにチャレンジしながらフィニッシュすることになります。最後の数周は激戦でしたが、結果は10位です。開幕戦でシーズン初の市街地レースとなったセントピーターズでは好調で、市街地レースの2戦目となったロングビーチではとてもコンペティティブで、ここデトロイトでは過去2シーズンともコンペティティブだったから、大きな期待を抱いていたのですが、残念な結果に終わってしまいました。けれども、できればここから何かを学び取って、シーズンの残るレースに生かしたいと思います」

    もっとも、デトロイトで学んだことが次のレースで大きく役立つことはないだろう。なにしろ今週の土曜日に開催される戦いの舞台は、ハイバンクで知られるテキサス・スーパースピードウェイなのだ。

    「過去数シーズン、テキサスで好調だったことはありませんし、僕たちはシーズン前のテストに参加しなかった2チームのうちのひとつなのです。ただし、チームのホームレースともいえる大事な一戦ですし、インディアナポリスで行われた“マンス・オブ・メイ”では、僕たちのスーパースピードウェイ・パッケージが好調だったこともありましたので、ここからさらにマシンを進化させ、レースを力強く戦えることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、10位でフィニッシュ / インディカー 第8戦

    佐藤琢磨、10位でフィニッシュ / インディカー 第8戦

    佐藤琢磨は、インディカー 第8戦 デトロイトの決勝レースを10位でフィニッシュした。

    佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、1周目のスタート直後に発生した多重アクシデントに巻き込まれた。すぐ目の前で起きた事故に反応し、ブレーキングで回避した佐藤琢磨だったが、後方から2台がぶつかってきたためにスピン。さらには1台が彼のフロントノーズにぶつかってきた。

    佐藤琢磨はエンジンをストールさせたが、セイフティクルーによってエンジンが再始動され、周回遅れにならずにピットに戻ることができた。タイヤ交換と、フロントウイングの交換を2度のピットストップに分けて行い、トップグループとはあえて異なるタイミングでピットストップし、ポジションを上げて行くことを目指す戦いを展開していった。

    その結果、スタート直後にはほぼ最後尾までポジションを下げていた佐藤琢磨だったが、30周を越えたところでトップ15に入り、ゴールまで10周を切ってから10番手に順位を上げた。すぐ背後にはグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)と、インディ500で勝ったばかりのルーキー、アレクサンダー・ロッシ(Andretti Herta Autosport with Curb-Agajanian)が迫っていたが、佐藤琢磨は彼らの攻撃を跳ね返し、そのままフィニッシュ。今シーズン3度目のトップ10入りを果たした。

    佐藤琢磨(10位)
    「今朝行われた予選は、自分たちが狙っていた通りの戦いにはなりませんでした。私は雨のレースが好きですが、予選で自分たちの走ったグループだけ降ってしまいました。路面が濡れたため速いタイムが出せなくなっていたのです。予選16番手で中団からスタートし、目の前でアクシデントが発生。ブレーキングして避けられるところを、後方からヒットされてエンジンはストップし、フロントウイングとタイヤにダメージを負いました。幸運だったのは、周回遅れにならずに済んだことでした。2回続けてピットに入り、タイヤとノーズを交換してもらいました。そこからは徐々にポジションを上げていけました。私たちには競争力があったのですが、なにかが不足しており、マシンが不安定で、ドライビングが難しくなっていました。あのスタートでのアクシデンに巻き込まれながら、トップ10でゴールできたのはうれしいですね。レース中には作戦が展開に合っていて、上位に食い込めそうな勢いでした。そのままゴールまでいかなかったのが、少し悔しくもあります」

  • 佐藤琢磨は、デトロイトのレース1は11位 / インディカー 第7戦

    佐藤琢磨は、デトロイトのレース1は11位 / インディカー 第7戦

    佐藤琢磨は、インディカー 第7戦 デトロイトの決勝レースを11位で終えた。

    佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)はデトロイトのコースで、2014年にはポールポジションを獲得し、昨年はレース2で2位フィニッシュを達成。今年のレース1も予選11番手から上位入賞を狙ってスタートしたが、マシンセッティングがコンディションにマッチしておらず、スタート直後から少しずつポジションを下げていく、苦しい戦いを余儀なくされた。

    しかし、セッティングを調整し、燃費作戦も使って、ポジションをばん回し、予選の順位と同じ11位でゴールした。

    佐藤琢磨(11位)
    「レースを前に、雨が降る可能性が出てきましたが、小雨はあったものの、レースに影響を与えるような降り方にはなりませんでした。今日は、22台中21台がソフトタイヤでスタートし、作戦でどのような違いが出るかわかりませんでした。自分たちは雨が降らなかった場合、4〜5周目という早い段階で、ハードタイヤにスイッチする予定でした。実際にピットに入ったのは6〜7周目で、他の選手たちも同じころにピットインしたので、タイミングで差をつける展開にはなりませんでした。そして、マシンのセッティングがよくなかったため、順位を落としていきました。戦略的にも負けていたし、マシンももっと速くしなくてはいけません。明日のレース2では、午前中の予選で今日とは違うセッティングを試し、得意のデトロイトでいいレースを戦えるようにがんばります」

  • 佐藤琢磨 「最近レースで最も多くの苦痛が伴う1戦だった」 / インディカー

    佐藤琢磨 「最近レースで最も多くの苦痛が伴う1戦だった」 / インディカー

    佐藤琢磨が、2016 インディカー 第5戦インディアナポリスのレース週末を振り返った。

    伝説的なインディアナポリス・モーター・スピードウェイで繰り広げられる“マンス・オブ・メイ”は今年もインディ・グランプリで幕を開けたが、No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨は20番グリッドからスタートして、18位でフィニッシュするという不本意な結果に終わった。

    「最近行われたレースのなかでは、もっとも多くの苦痛が伴う1戦でした」と佐藤琢磨。「とにかく難しい戦いで、十分なグリップも得られなければ満足のいくスピードも得られず、ひどく苦しみました」

    それでも、少なくともリードラップでレースを終えることで、佐藤琢磨はコンスタントなスタートを切ったシーズンを継続できたといえる。いっぽうのAJフォイト・レーシングにとっては、十分な競争力が期待できない戦いだったにもかかわらず、少しでも多くのポイントを獲得しようとして懸命に努力する一戦となった。

    この週末は満足のいく部分がいくつかあったものの、木曜日に行われた2回のプラクティスを19番手と21番手で終えるという控えめなスタートを切っていた。

    「最近、開催されたロードレースではいずれも苦しい思いをしました。いいときと悪いときがあるものの、満足なグリップが得られたことはありません。マシーンをうまくまとめあげることができるのかどうかはまるでわからない状態です。前戦のバーバーでは、最高の結果が得られたとはいえませんが、フリープラクティスではとても速かったほか、レースペースも良好でした」

    「昨年のインディでは、ホンダ勢のなかで最速の1台になるなど、いい経験をすることができました。しかし、今回の初日はそれと同様のパフォーマンスを発揮できなかったので、2日目に向けては多くを変更しなければいけませんでした」

    金曜日のフリープラクティスで佐藤琢磨は5番手に浮上し、関係者を勇気づけた。

    「ようやく正しい方向性が見つかったような気がしました。しかし、コースコンディションが大きく変わった影響を、僕たちは誰よりも敏感に受けてしまったようです。僕たちのセッティングは極めてピーキーなうえにスイートスポットが狭く、バランスとグリップ・レベルは大幅に悪化しました」

    佐藤琢磨は予選グループで9番手につけたものの、第2セグメントへの進出はならず、20番グリッドからスタートすることになる。

    「予選は最悪でした。今回は僕とジャック・ホークスワースのほか、アレックス・タグリアーニがチームに加わりました。そこで3台に異なったセッティングを施したところ、大きなダウンフォースをつけたジャックのマシーンがとてもよく走りました。僕たちはプラクティスで十分なメカニカル・グリップがあると判断し、ダウンフォースを削ることにしたのですが、温度が少し上昇しただけでグリップは急激に低下し始めたのです」

    土曜日午前中のウォームアップは急に冷え込み、これがまたマシーンのセットアップに大きな影響を及ぼした。

    「たったの華氏50度(摂氏10度)しかなく、まるで冬に逆戻りしたような感じでした。タイアのデグラデーションが大きかったのでダウンフォースを増やす必要があった為、僕らはデグラデーションの問題を抱えるだけでなく、ストレート・スピードも伸び悩むことになりました。あれは本当に厳難しい状況で、ウォームアップから決勝に向けては何も改善を施せませんでした」

    決勝が始まると、佐藤琢磨は3つ順位を落として21番手となった。そこで早めのピットストップを行ったところ、不運にもピットロード出口のブレンド・ラインを踏んでしまったためにピットでペナルティを科せられ、リードラップから脱落することになる。

    「最初のスティントには硬めのブラックタイアで臨みました。けれども、そのスピードにはまるで納得できなかったので、早めにピットストップを行ってレッドタイアに履き替えることにします。ピットロード出口での違反は僕のミスによるものですが、温度があまりに低かったためにタイアが全くグリップせず、ターン1に向けて進路をとることができず、ラインに触れてしまいました。同じペナルティを受けたドライバーがほかにも何人かいました。おかげでラップダウンとなったので、僕はフルコーションになるのを期待することにしました」

    実際にフルコーションが出たのはレースが半ばを過ぎたあたりのこと。トップグループはピットオープン後、直ちにピットへ飛び込む必要があったので、先にピットストップを終えていた佐藤琢磨はリードラップに返り咲くことに成功。その後、改めて燃料補給を行うと、集団の最後方にあたる20番手でレースに復帰した。

    「あれはうまくいきました。イチからやり直し!という感じです。リスタートでは大いに楽しみました。いくつか順位を上げ、2台を同時にオーバーテイクしました。けれども、引き続きトップスピードは伸び悩んでいたので、徐々に順位を落としていくことになりました」

    佐藤琢磨はジョセフ・ニューガーデン、マット・ブラバム、ウィル・パワー、マックス・チルトンの攻略に成功して一時は16番手に浮上。しかし、最後のピットストップを行うまでにこれら全員に抜き返されることになる。これで19番手に後退した佐藤琢磨は、最終ラップにホークスワースをオーバーテイクし、18番手となった。

    「グリップを向上させるため、僕たちはタイアの正しい空気圧を探し求めていました。最後の第4スティントになって、ようやく多少満足のいく設定が見つかりました。おかげでレース終盤に向けて順位を上げることができましたが、18位が期待どおりの成績であるはずがありません。目指すようなグリップがどうして得られなかったのか、徹底的に調査する必要があります。とにかく厳しいレースでした」

    「今シーズンになって僕たちが手にした勢いを再現できなかったのは本当に残念なことです。いまのところ今年はいい展開ですが、直近の2戦はあまりいい戦いではありませんでした」

    しかし、その苦しさをいつまでも味わっている時間はない。この1日半後にはインディ500のプラクティスが始まり、全長2.5マイルのIMSにフルスロットルのエンジンが奏でるサウンドが響き渡ることだろう。

    「同じ場所ですが、まったく異なるレースの始まりです。アレックス、ジャック、僕の3人が力をあわせてインディ500に挑むのはこれが昨年に続いて2回目ですが、これがチームの戦い方に継続性を与えていることは間違いなく、できればこれがいいパフォーマンスを引き出す一助となることを願っています。とても楽しみです!」

  • 佐藤琢磨、見せ場なく18位 / インディカー第5戦

    佐藤琢磨、見せ場なく18位 / インディカー第5戦

    佐藤琢磨は、2016 インディカー 第5戦インディアナポリスの決勝レースを15位で終えた。

    佐藤琢磨(18位)
    「厳しく、長い一日でした。我々にはライバルたちと競い合うだけのスピードが備わっていませんでした。たくさんの不運もありました。今日の自分たちがどうして速さを発揮できなかったのか、データなどをもう一度よく見返さなくてはなりません」

    「プラクティス3で一時的にスピードがある状態を手に入れましたが、予選ではそれが失われ、再び取り戻すことはできませんでした。本当に苦しい戦いになりました。それでも、クルーたちは今回もすばらしいピット作業をしてくれました」

  • 佐藤琢磨、予選は不本意な22位に沈み込む / インディカー 第5戦

    佐藤琢磨、予選は不本意な22位に沈み込む / インディカー 第5戦

    佐藤琢磨は、第5戦インディアナポリスの予選を22位で終えた。

    第3回目を迎えたアンジーズ・リスト・グランプリ・オブ・インディアナポリスのイベント2日目、佐藤琢磨は最後のプラクティスで5番手のタイムをマークしたが、そのスピードを公式予選の結果に結びつけることができず、決勝レースを22番グリッドから挑むことになった。

    決勝レースは日本時間の午前4時45分にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「難しい公式予選でした。昨日から今朝のプラクティスにかけて大きな進歩を果たすことができたので、マシーンのバランスをいい状態に整えることができたと考えていましたが、予選が始まるまでにバランスは驚くほど大きく変わっていたようです。僕たちは大いに苦戦し、本来のスピードを発揮できませんでした。今晩のうちに手がかりを見つけ出し、明日の決勝レースを力強く戦いたいと思います」

  • 佐藤琢磨、インディ・ロードコースのプラクティス初日を22番手で終える

    佐藤琢磨、インディ・ロードコースのプラクティス初日を22番手で終える

    佐藤琢磨は、第5戦インディアナポリスのプラクティス初日を22番手で終えた。

    今年、これまでに開催されたロードコースもしくは市街地コースでのイベントとは異なり、プラクティス初日にAJフォイト・レーシングのドライバーはリザルトのトップに名前を連ねることができなかった。ただし、明日の予選での上位グリッド獲得を目指している。

    AJフォイト・レーシングはレギュラーの佐藤琢磨とジャック・ホークスワースにアレックス・タグリアーニを加えた3台体制でこのイベントに臨むが、このうち佐藤琢磨はAJフォイト・レーシングのなかでもっとも多い50ラップを消化し、1分10秒6312をマークして22番手となった。

    明日は午前中にもう1度プラクティスを行い、午後には公式予選が実施される。

    佐藤琢磨
    「少し難しい展開でしたが、興味深い1日でした。今日はたくさんのテスト・アイテムを試しました。テストする内容を3台で分担し、ポジティブな結果も得られました。タイアがいい性能を発揮してくれるのは最初の数周だけなので、今日はクイックアップを試せませんでしたが、最終的にいい方向性を見つけ出すことができました。今日は1日ドライだったことにも助けられました。明日はリザルトの上位に駆け上がることを期待しています!」