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  • ランド・ノリス F1イタリアGP会見「オランダのリタイアのことは忘れた」

    ランド・ノリス F1イタリアGP会見「オランダのリタイアのことは忘れた」

    マクラーレンのランド・ノリスは、F1オランダGPで表彰台目前の2位走行中にマシントラブルで無念のリタイアを喫した。それでもノリスは「すでに忘れた」と強調し、タイトル争いで大きく後れを取った状況でも目標は変わらないと語った。

    選手権リーダーのオスカー・ピアストリとは34ポイント差に広がったが、ノリスは「毎週末の目標は勝つこと」と断言。F1イタリアGPの舞台モンツァで勝利を狙い、失ったポイントを取り返す意欲を示した。

    ノリスは木曜のメディアデーで「もう忘れたよ。先週末のことは気にしていない。過去のことだし、ポイントを取り返すしかないけど、やることは変わらないんだ」と語った。

    「3ポイント差でも、10ポイント差でも、100ポイント差でも、僕の目標は今週末に勝つこと。できることはそれだけだ。大丈夫だし、また挑戦する準備はできている」

    さらに、連戦となるモンツァで再び走れることについても前向きな姿勢を見せた。

    「レースに勝ってポイントを取り返すチャンスがある。すぐにひっくり返せるわけじゃないけど、まだ十分にレースは残っている。だから失ったポイントを取り返すチャンスはあるんだ。それを考えるようにしている」

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 イタリアグランプリ

    また、ピアストリとのタイトル争いにおいても、スタイルを変えるつもりはないという。

    「変える必要はない。毎週末勝つために挑んでいるし、それは変わらない。レースになれば簡単に譲ることはないけど、彼はチームメイトだから、お互いを尊重しなきゃいけない。僕たちはいつも限界で、でもフェアに戦っているし、それを続けるだけだ」

    チームによると、オランダGPでのリタイアはエンジンではなくシャシー関連のトラブルであり、すでに修正済み。ノリスとピアストリは今週末、計画通りパワーユニットを交換するがペナルティは発生しないという。

  • F1イタリアGP表彰台に特別トロフィー「キメラ」登場 ピレリと現代アートの融合

    F1イタリアGP表彰台に特別トロフィー「キメラ」登場 ピレリと現代アートの融合

    F1イタリアGPの表彰台に登場するのは、速さを象徴するアート作品「キメラ」。ハヤブサ、バショウカジキ、チーターの要素を融合した幻想的なトロフィーは、ピレリと現代アーティストの共同制作で誕生した唯一無二の存在だ。

    この特別なトロフィーは、2025年のF1イタリアGPに向けて、ピレリとピレリ・ハンガービコッカが共同で進めるアートプロジェクトの一環として制作された。

    デザインを手掛けたのは、イタリア人アーティストのニコ・ヴァスチェッラリ。2021年以降、ピレリはイタリアGPのトロフィーを現代アーティストに委ねており、今年で5作目となる。

    「キメラ」は神話とスピードをテーマに誕生し、空・海・陸の最速生物であるハヤブサ、バショウカジキ、チーターの特徴を融合。翼や爪、尾、背びれといった要素が組み合わさり、進化や変容を象徴する幻想的な造形を持つ。

    素材には軽量なアルミニウムを使用。2次元スケッチから有機的モデリング、3D樹脂プリントを経て、古来の鋳造技術で仕上げるという手法で製作されている。職人技と最先端技術の融合が、このトロフィーを唯一無二の存在へと昇華させた。

    ヴァスチェッラリは「人間の本能的な魅了の対象である動物を象徴的に掲げ、自然との調和を取り戻す試みでもある。自然は尽きないインスピレーションの源泉だ」とコメントしている。

    「キメラ」は金曜フリー走行後、ピレリ・ホットラップスのガレージでメディア向けに披露され、ヴァスチェッラリ本人のほか、ダラーラCTOアルド・コスタ、ピレリ・モータースポーツディレクターのマリオ・イゾラも立ち会う予定だ。

    決勝後、勝利したチーム代表を含む4人がこの特別なトロフィーを掲げる瞬間は、スピードの殿堂モンツァならではの記念すべきシーンとなる。

    F1 イタリアGP(イタリアグランプリ)

  • カルロス・サインツJr. F1イタリアGP会見「ウィリアムズの強みを活かす」

    カルロス・サインツJr. F1イタリアGP会見「ウィリアムズの強みを活かす」

    カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、F1イタリアGPの木曜会見に出席し、モンツァでのレースに向けた意気込みを語った。かつてポールポジションを獲得した得意の舞台を前に「大好きなサーキット」と強調し、ウィリアムズでも好成績を狙えると自信を見せた。

    さらにサインツは、マシンの得意分野と苦手分野を具体的に説明し、走行特性に合わせてドライビングを適応させていることを明かした。

    また前戦ザントフォールトで科されたペナルティについては不当だと改めて主張し、FIAに対して「固定スチュワード制」の導入を求める姿勢を示した。

    モンツァでのチャンスについて問われたサインツは「このサーキットは大好きだ。世界最高のサーキットのひとつだと思う。ティフォシがいることでさらに楽しめる」とコメント。

    「ここではなぜか結果が良いんだ。大きなブレーキングポイントがあることや、ローダウンフォースのパッケージで少し車が緩く感じられることが、自分に合っているのかもしれない。過去にウィリアムズもここで良い結果を出しているので、今回も良い結果を得られるといい」

    続けてウィリアムズの強みについて「我々の車は直線でのブレーキングや直角コーナーが得意だ」とサインツは説明。

    「だが進入と立ち上がりが複合する場面では苦手で、長いコーナーではバランスの制約で大きく苦しむ。このサーキットでも良いはずだが、それでもパラボリカやレスモ1ではライバルに対して劣る。ただストレートや短くタイトなコーナーでは良いラップタイムを出せると思う。我々は良いライド性能、優れたブレーキング性能を持っている」

    「今年は多くの新しいことを発見していて、過去にはなかった制約に合わせてドライビングスタイルを大きく適応させる必要がある。それを楽しんでいるし、より完成されたドライバーにしてくれていると思う。ある部分では乗っていて楽しくない車かもしれないが、他の部分では非常に優れた特性を持っていて、それを最大限に活かす必要がある」

    カルロス・サインツJr. F1 ウィリアムズ・レーシング イタリアグランプリ

    一方、前戦ザントフォールトでリアム・ローソンと接触し、10秒加算のペナルティを受けた件については「レース後にスチュワードと15分間話す機会を持った。すべての証拠を正しく見たとき、判断が最良ではなかったと理解したように感じた。今は十分な証拠を集めてペナルティを覆せるかを確認している。あれは非常に不当なペナルティで、誤った判断だったと今でも確信している」とサインツは強調した。

    さらにFIAとの関係性についても言及し「固定されたスチュワードが必要だと思う。規則はすでに複雑だから、毎回同じ人が判断するのが望ましい。GPDAを代表してではなく、僕個人の意見だが、それが正しい方向だと思う。ザントフォールトでは急いで決定した結果、十分な分析がされなかった。ルールを文字通りに適用すればペナルティを科す理由は理解できるが、オンボード映像を詳しく見れば僕が罰せられるべきではなかったと明らかだ」と不満を表した。

    「逆にルイスの件では判断が遅すぎて、彼はモンツァで罰を受ける羽目になっている。違反を犯したのは前戦で、その場で処理できたはずだ。これはプロセスの難しさを示している。改善の余地は常にあり、ドライバー、FIA、GPDAが協力してより良い解決策を探る必要がある」と締めくくった。

  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGP会見「夢だったフェラーリで挑むのは特別」

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGP会見「夢だったフェラーリで挑むのは特別」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、F1イタリアGPの木曜会見に出席し、ミラノで行われたファンイベントやフェラーリ加入初年度の挑戦について語った。

    ティフォシの情熱を肌で感じたルイス・ハミルトンは「他のどのチームにもない」と特別な雰囲気を強調し、初めてフェラーリのドライバーとして臨むモンツァへの期待を表明した。

    さらにルイス・ハミルトンは、前戦ザントフォールトで科されたペナルティへの不満や、今季ここまでの苦しい戦いについても言及。ニキ・ラウダとの思い出や夏休みに訪れたギリシャでの体験を交えながら、困難を乗り越えて強くなる決意を示した。

    ミラノの中心部で行われたイベントについて問われたハミルトンは「昨日はとてもユニークな体験だった」と語った。

    マラネロに到着してファクトリーに入るとフェラーリのロゴが目に入って、今でも自分をつねらなければならないくらいだ。工場の外にはいつも人がいて、これまでのキャリアでそんな光景を見たことがなかった。ミラノではファンが本当に情熱的で、強烈だったがとてもポジティブだった。彼らが与えてくれた良いエネルギーをすべて受け止めようとした」と語った。

    モンツァでフェラーリのドライバーとして表彰台に立つことを想像したかと聞かれると「考えたことはない。すでにここで何度も表彰台に立っているから、どんな感じかは知っている。だがフェラーリのドライバーとして味わう気持ちは想像を超えるはずだ。ここはどのチームのドライバーにとっても特別な場所で、パレードラップではファンがとても近くに感じられる。本当にクールだ」とハミルトンは答えた。

    パフォーマンスへの期待については「まだチームでの初年度だから、毎戦がこの車で初めての経験だ。サーキットごとにセットアップも違い、新鮮さを楽しんでいる。去年はシャルルがここで勝ったし、この車がどう機能するのか楽しみにしている。週末ごとに学びを得ているから、それを積み重ねていくだけだ」と前を向いた。

    また、ニキ・ラウダの存在について問われたハミルトンは「僕をメルセデスに誘ったのはニキではなくロスだった。でもニキとは素晴らしい関係を築いた」とコメント。

    「フェラーリ加入を決めたとき、ニキのことは考えなかった。子どもの頃にミハエルを見てフェラーリに憧れたからだ。フェラーリの表彰台での観客の反応は他にないものだった。今はフェラーリでニキを祝えることが特別で、彼の遺産は生き続けている。うまくいかないとき、彼は『やつらに地獄を見せろ』と言った。彼は本当に戦う人だった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 イタリアグランプリ

    一方で、前戦ザントフォールトで科されたペナルティについては「帰宅して自分にペナルティが科されたと知ったときは本当にショックだった」とハミルトンは語った。

    「報告書を見れば、僕はリフトオフしていたが基準には足りなかった。ペナルティとペナルティポイントは厳しすぎる。仕方ないが学びにはなる。予選も接戦で、Q3に進むのも難しい。5グリッド降格は痛いが、戦う理由が増えた」

    「週末を通じてのアプローチは完璧に近かった。日曜は残念だったが、普段はああいうミスはあまりしない。原因を徹底的に分析したし、集中力不足ではなかった。いくつかの要因が重なっただけだ。学んで前に進む。同じアプローチを続ければ進むべき方向はポジティブだ」

    夏休みについても触れたルイス・ハミルトンは「ギリシャは美しい。ミコノスは人が多すぎたけれど、南の島々は本当に息を呑むほど美しかった。もっと早く知っていればと思うほどだ。文化や建物も美しく、食べ物も信じられないほど美味しい。また来年も戻りたい」と笑顔で明かした。角田裕毅も同じ時期にギリシャを訪れており、偶然の“すれ違い”となった。

    シーズンの厳しさについては「これまで難しいシーズンはいくつもあった。2009年や2010年、2022年や2023年もそうだった。今年は夢だったフェラーリで走っているが、予期しないことも多かった。チームは全力で僕を迎えてくれたし、文化的な違いもあった。フレデリックも『彼を迎えることを甘く見ていた』と言った。今年は全員にとって厳しかったが、それが強さになる。これからは上り坂だし、最高の仲間たちと挑めるのが楽しみだ」とハミルトンは締めくくった。

  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGPでニキ・ラウダ追悼ヘルメットを着用

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGPでニキ・ラウダ追悼ヘルメットを着用

    7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、フェラーリ・ドライバーとして迎える初のイタリアGPにおいて、伝説のF1ドライバー、ニキ・ラウダに敬意を表した特別なヘルメットを着用することを明らかにした。

    ハミルトンは、ラウダの名前が刻まれた黄色と白のヘルメットをかぶり、モンツァでフェラーリの一員として初めて競技に臨む。これは、メルセデスからの大移籍で今季フェラーリに加入して以来、彼が初めて採用する特別デザインのヘルメットとなる。

    フェラーリは、今週末のモンツァで開催されるイタリアGPにおいて、ラウダの初タイトル獲得から50周年を記念する。伝説的な312Tを想起させる特別カラーリングを披露しており、ハミルトンとシャルル・ルクレールは青と白のチームウェアやレトロ調のレーシングスーツを着用して臨む予定だ。

    ハミルトンにとっても特別な週末となる。彼はメルセデス時代、ラウダと密接に協力し数々のタイトルを獲得した。2019年に亡くなるまで、ラウダはメルセデスの非常勤会長として在籍しており、2012年末にマクラーレンからメルセデスへと移籍する際に大きな役割を果たしたのもラウダだった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) ニキ・ラウダ F1 イタリアGPハミルトンのヘルメットデザインにはラウダの名前が刻まれている

    ハミルトンが語ったラウダへの思い
    ハミルトンは2020年にラウダについて次のように語っている。

    「ニキは僕が恋しく思う存在であり、僕たちみんなが深く恋しく思っている人だ。とても大切な人について話すのは難しいことだ。世界が失った存在であり、僕にはニキとの最高の思い出しかない」

    「最も印象に残っているのは最初の会話だ。2012年のある時期に僕たちは話し始めた。僕が自宅にいるときにニキから電話がかかってきて、チームに来るよう説得されたことを覚えている。ワールドチャンピオンでありアイコンのニキから直接電話を受けるなんて、とてもクールなことだった」

    「彼は常に前向きで、面白くて、楽しい人だった。素晴らしい話をいくつもしてくれた。生まれながらのレーサーで、常に改善の方法を考えていた。ニキが帽子を取るのは、君はよくやった、という合図だった」

    「僕たちはレース後によく話した。『ルイス、もっと良くなるために何が必要だ?何が欲しい?』と彼はいつも尋ねてくれた。彼は常に追求していた」

    「そこから僕が学んだことがあるとすればそれだ。ドライバーとして、そしてチームの中で共に働くのは当然のことだが、自分がリードしなければならない。チームを導き、問いかけ、掘り下げ、みんなを前に進ませなければならない」

    「僕はその機会に感謝しているし、ニキを永遠に愛している。僕たちが戦うたびに、ニキは精神的に一緒にいると分かっている」

    フェラーリ、重要な週末へ
    フェラーリは、前戦オランダGPでハミルトンとルクレールが共にクラッシュでリタイアした厳しい状況の中でホームレースに臨む。

    さらにハミルトンは、ザントフォールトの決勝前にダブルイエローで減速しなかったため、5グリッド降格のペナルティを科されており、モンツァでの初戦を6番手以上でスタートすることはできない。

    ルクレールは昨年のイタリアGPで勝利を飾ったが、フェラーリは2025年シーズンいまだ未勝利。ルクレールはこれまでに5回の表彰台を獲得し、最高位はモナコでの2位だが、ハミルトンはフェラーリ加入から15戦を終えてなお、表彰台には届いていない。

  • マクラーレン アレックス・ダンをF1イタリアGPのFP1で起用

    マクラーレン アレックス・ダンをF1イタリアGPのFP1で起用

    マクラーレンは、F2のプロテジェであるアレックス・ダンが今週末のイタリアGPで2度目のFP1セッションに出走すると発表した。

    F2タイトルを争うダンは、オーストリアGPでランド・ノリスに代わってF1セッションデビューを果たしており、これはシーズンを通じて義務付けられた4回の若手ドライバーセッションのうち最初のものだった。

    ノリスとオスカー・ピアストリはそれぞれ2回ずつMCL39を明け渡す必要があり、合計で4回となる。しかし、第16戦モンツァを前に、これまでに行われたのはオーストリアでのノリスの1回のみだった。

    マクラーレンはダンの起用を発表した動画の中で、モンツァで誰に代わるのかを明確にはしていなかったが、RacingNews365の理解では、ピアストリが今季初めてセッションを欠場することになるという。

    チームは以前、インディカーのスターであるパト・オワードが10月のメキシコシティGPでFP1に出走すると確認しており、これで合計3回となるため、残り1回のセッションが必要となる。

  • アルピーヌF1チーム ポール・アロンをF1イタリアGPのFP1に起用

    アルピーヌF1チーム ポール・アロンをF1イタリアGPのFP1に起用

    アルピーヌのリザーブ兼テストドライバーを務めるポール・アロンが、今週末のF1イタリアGPのフリー走行1回目(FP1)で再びF1マシンに乗ることになった。

    これでエストニア出身のアロンが公式F1セッションに参加するのは3回目となる。これまで2025年シーズンはシルバーストンとハンガロリンクで走行機会を得ている。

    アロンは現在アルピーヌF1チームのリザーブ兼テストドライバーを務めているが、これまでの2度のFP1出走はザウバーにレンタルという形で参加していた。今回のイタリアGPでは、初めてアルピーヌのマシンを駆ることになる。

    アロンは2024年のF2でタイトル争いを最終戦まで繰り広げた実績を残し、その後アルピーヌのリザーブドライバーに加入した。2025年はレース活動は行っていないものの、エンストンのシミュレーター作業やサーキットでのリザーブ業務など、チームの裏方として多くの仕事を担っている。

    アロンは今回の機会について次のように語った。
    「モンツァでチームとともに初めてグランプリウィークエンドに参加し、A525を走らせることを楽しみにしている」

    「昨年末にテスト兼リザーブドライバーとしてチームに加わって以来、みんなと本当によく知り合うことができた。金曜のフリー走行1回目を任せてもらえたことに感謝している」

    「週末全体に向けてクルマのセットアップを助け、競争力のあるレース週末をスタートから作り上げられるよう、できる限り良い仕事をするつもりだ」

    「個人的にも、シミュレーターやテストで得た経験をさらに積み重ねる良い機会になる。自分にとってもチームにとっても、有意義で楽しいセッションにできるよう全力を尽くす」

  • フェラーリ F1イタリアGPで特別カラーリング 1975年ラウダ戴冠50周年を祝福

    フェラーリ F1イタリアGPで特別カラーリング 1975年ラウダ戴冠50周年を祝福

    スクーデリア・フェラーリHPは、今週末のイタリアGPにおいて特別な意味を持つ瞬間を迎える。ニキ・ラウダが伝説の312 Tで初のワールドチャンピオンを獲得してから50年。その記憶を蘇らせるべく、チームは過去と現在をつなぐ多彩な演出を用意した。ティフォシの情熱を背景に、赤い跳ね馬の歴史は再びモンツァで脈打つ。

    1975年9月7日、アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァは赤に染まった。

    クレイ・レガツォーニが優勝し、ラウダが3位でフィニッシュしたことで、フェラーリは11年ぶりにドライバーズとコンストラクターズの二冠を獲得。

    長い低迷を経て王座に返り咲いたこの日が、1970年代後半の黄金時代の幕開けとなった。広告看板をよじ登ってでも観戦しようとする観客の姿は、モンツァのティフォシの情熱を象徴する光景として今も語り継がれている。

    今回のイタリアGPでは、その歴史がSF-25に重ね合わされる。HPと共同開発した新技術のラッピングにより、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのマシンには1975年の312 Tを想起させるデザインが施される。赤の色調は50年前のものを忠実に再現。白い縦ストライプや筆記体のドライバー名、白地に黒文字のゼッケンが往年の姿を呼び戻す。さらに、アルミを思わせるメタリックシルバーのリアウイング、ホワイトに塗られたエンジンカバー、当時のリムをモチーフにしたホイールが、観る者を過去へと誘う。

    日曜にはチーム全員が1975年をモチーフにした特別ユニフォームを着用する。盾のエンブレムはマシンにのみ残され、ユニフォームには長方形のフェラーリロゴが復活。ルクレールとハミルトンは、当時風のスーツやシューズ、そして専用デザインのヘルメットを身にまとい、ファンを半世紀前の記憶へと導く。これらはプレミアムパートナーのプーマによって製作され、レプリカ商品として一般販売も予定されている。

    スクーデリア・フェラーリ F1 イタリアグランプリ

    ティフォシの存在は、常にフェラーリに特別な力を与えてきた。2019年、ルクレールはフェラーリ初年度にモンツァを制し、2024年にはモナコとモンツァのダブル勝利を飾ってファンの心を完全に掴んだ。今年も彼が勝利を狙う一方、もう一人の主役はハミルトンだ。これまで5度のモンツァ制覇を誇る彼にとって、フェラーリの赤を纏って迎える初めての母国GPは、ラウダと歩んだキャリアを想起させる感慨深い舞台となる。すでに温かい歓迎を受けているが、日曜に彼が表彰台へと上がれば、その光景は永遠に記憶されるだろう。

    さらにティフォシを喜ばせるサプライズとして、ジャン・アレジが登場する。1991年から1995年にかけてフェラーリで走り、唯一の勝利を1995年カナダGPで挙げた彼は、今なおファンから熱い支持を受け続けている。今回モンツァでは、フェラーリF1クライアンティ部門が管理する1995年型412 T2をドライブ。このマシンはマラネロ製V12エンジンを最後に搭載したシングルシーターであり、サーキットに響く咆哮は観客を熱狂させるに違いない。

    週末には、ファンがドライバーと触れ合える機会も用意されている。水曜午後にはミラノの旗艦店で特別展示「Replica pop-in」が開催され、パラッツォ・レアーレでは「Drive to Monza by Peroni Nastro Azzurro 0.0%」イベントが開かれる。また、マラネロのフェラーリ博物館ではラウダが駆ったオリジナルの312 Tと、モンツァ仕様の特別カラーリング車が並んで展示される。刷新された展示空間に加え、週末には予選と決勝の生中継が行われ、ファンは過去と現在を同時に体験できる。

    フェラーリにとって、モンツァは単なるグランプリではない。1975年の戴冠から50年を経て、ラウダの遺産はルクレールとハミルトン、そしてティフォシとともに蘇る。歴史と未来が交錯するこの瞬間、跳ね馬の鼓動は再びイタリアの地で最高潮に達するだろう。

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  • 2025年F1 イタリアGP :開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 イタリアGP :開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 イタリアGPの開催スケジュールとテレビ放送時間。2025年のF1世界選手権 第16戦イタリアグランプリが9月5日(金)~9月7日(日)の3日間にわたってモンツァ・サーキットで開催される。

    後半戦初戦となったオランダGPからの連戦として開催されるイタリアGP。舞台となるモンツァ・サーキットは、フェラーリの聖地としても知られて、ティフォシがスタンドを赤に染め、独特な雰囲気を作り出す。

    超高速サーキットであるモンツァは、スロットル全開率75%を誇るエンジンパフォーマンスが物を言うパワートラック。また、高速ストレートでのスピードを最大限にするために、各チームは“モンツァ仕様”の空力パッケージを持ち込み、シーズン中で最も低いダウンフォースセットアップを使用する。

    日本とイタリアの時差は7時間。F1イタリアGPのフリー走行1回目は、9月5日(金)の20時30分(現地時間13時30分)から行われる。

    2025年 第16戦 F1イタリアGP 開催スケジュール
    ■9月5日(金)
    フリー走行1: 20:30~21:30(13:30~14:30)
    フリー走行2: 24:00~25:00(17:00~18:00)
    ■9月6日(土)
    フリー走行3: 19:30~20:30(12:30~14:30)
    予選 : 23:00~24:00(16:00~17:00)
    ■9月7日(日)
    決勝: 22:00~(15:00~)
    ※日本時間(現地時間)

    2025年 F1イタリアGP テレビ放送時間(フジテレビNEXT)
    ■フリー走行1
    9月5日(金) 20:20~22:10
     <解説>浜島裕英 松田次男 <実況>塩原恒夫
    ■フリー走行2
    9月5日(金) 23:50~25:40
     <解説>浜島裕英 松田次男 <実況>塩原恒夫
    ■フリー走行3
    9月6日(土) 19:20~21:10
     <解説>浜島裕英 <現地解説>川井一仁 <現地実況>塩原恒夫
    ■予選
    9月6日(土) 22:50~27:00
     <解説>浜島裕英 <現地解説>川井一仁 <現地実況>塩原恒夫
    ■決勝
    9月7日(日) 21:20~27:00
     <解説>浜島裕英 <現地解説>川井一仁 <現地実況>塩原恒夫
    ※時間はいずれも日本時間

    2025年 F1イタリアGP ネット配信(DAZN)
    ■フリー走行1
    9月5日(金) 20:30~
    ■フリー走行2
    9月5日(金) 24:00~
    ■フリー走行3
    9月6日(土) 19:30~
    ■予選
    9月6日(土) 23:00
    ■決勝
    9月7日(日) 22:00~
    ※時間はいずれも日本時間

    モンツァ・サーキット
    FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO D’ITALIA 2025
    2025 イタリアグランプリ
    サーキット名: モンツァ・サーキット
    コース全長: 5.793km
    周回数:53
    レースディスタンス:306.72 km
    ラップレコード:1分21秒046(ルーベンス・バリチェロ / 2004年)

  • フェラーリ F1イタリアGPで青に変身:ハミルトンとルクレール特別カラー着用

    フェラーリ F1イタリアGPで青に変身:ハミルトンとルクレール特別カラー着用

    フェラーリといえば赤。だが今週末のホームレース、F1イタリアGPではルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが赤ではなく「青」を身にまとう。もちろんこれは初めてのことではなく、歴史を振り返ればいくつもの例がある。

    フェラーリはモンツァに先立ち、ドライバーが青いユニフォームを着用した最初の写真を公開した。これは2024年マイアミGPでも見られた光景だ。

    70年にわたるフェラーリとアメリカの関係を記念し、フェラーリはかつて使用していた「アッズーロ・ラ・プラタ(明るい青)」と「アッズーロ・ディーノ(濃い青)」を復活させた。前者は1950年代にアルベルト・アスカリが着用した色であり、後者は1974年にクレイ・レガツォーニとニキ・ラウダが使用した色だ。当時はメカニックも青いツナギを着ていた。

    一風変わったフェラーリの姿はこれが初めてではない。2023年末のアメリカGPでは、ルクレールとカルロス・サインツが往年のデザインを模した赤と白のマシンに乗った。さらにモンツァ2023では、ル・マン復帰50周年を記念して黄色を取り入れた特別カラーを採用。ル・マン24時間レースでフェラーリ499Pが勝利した直後のことだった。マシンには黄色の差し色が施され、ルクレールとサインツのゼッケン番号も黄色に塗り替えられた。ドライバー用の特別スーツやヘルメット(ルクレールは黄色、サインツは黒)も用意された。

    実は2022年のモンツァでもフェラーリは黄色を取り入れていた。創業75周年を記念し、創業地モデナの色である黄色をデザインに採用したのだ。この黄色はフェラーリのエンブレムにも背景として使われている。

    歴史をさらにさかのぼると、1964年のアメリカGPとメキシコGPでフェラーリは青と白のマシンを走らせた。当時ジョン・サーティースがドライブしたフェラーリ158は赤ではなかった。理由はエンツォ・フェラーリと国際自動車連盟との対立にある。新型マシン250 LMのホモロゲーションを巡ってイタリア自動車クラブ(ACI)と衝突したエンツォは、抗議の意味を込めて赤を放棄。アメリカとメキシコではフェラーリの代理チーム「NART(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)」が参戦し、マシンは青と白に塗られた。結果として、サーティースはメキシコGPでワールドチャンピオンを獲得したが、そのマシンも赤ではなかった。

    この騒動の背景には、1962年にさかのぼる250 GTOのホモロゲーション問題がある。100台の生産が必要とされる中、フェラーリは台数を満たせず、巧妙な手口で審査員を欺こうとしたと伝えられている。この伝説的エピソードは真偽不明ながら、フェラーリの歴史の一部として今も語り継がれている。結局、ACIは250 LMの承認を拒否。激怒したエンツォはライセンスを返上し、フェラーリは一時的に赤を捨てるに至った。

    その後、1965年に和解し、フェラーリは再び伝統の赤に戻った。こうして「赤」のイメージが確立したが、フェラーリの歴史にはこうした異色のカラーリングも確かに刻まれている。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) F1 イタリアGPルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) F1 イタリアGP