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  • F1イタリアGPの舞台モンツァ 全11コーナーの名前に刻まれた歴史

    F1イタリアGPの舞台モンツァ 全11コーナーの名前に刻まれた歴史

    F1イタリアGPの舞台であるモンツァ・サーキット(アウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ)は、1922年に建設されたF1カレンダー屈指の歴史を持つサーキットだ。

    「スピードの神殿」と呼ばれる高速コースには、地名やコース形状、そしてイタリアを代表するレーシングドライバーに由来するコーナー名が残されている。

    現在のレイアウトは11のコーナーで構成されるが、その名称は開業当初から固定されていたわけではない。安全性向上のためにシケインが追加され、既存のコーナーも改修されるなかで名称も変化してきた。F1公式サイトが紹介した由来をもとに、モンツァの各コーナーに刻まれた歴史を整理する。

    ターン1/2:プリマ・バリアンテ(Prima Variante)
    スタート直後に待ち受ける最初のシケインが「プリマ・バリアンテ」だ。イタリア語でそのまま「第1シケイン」を意味する。

    モンツァは1922年に建設されたが、高速化するマシンへの安全対策としてコースには繰り返し改修が施されてきた。プリマ・バリアンテが設置されたのは1972年。極端に高くなっていた速度を抑えることが目的だった。

    以前は「バリアンテ・デル・レッティフィーロ(Variante del Rettifilo)」と呼ばれていた。「ストレートのシケイン」という意味で、当時のスタート/フィニッシュストレート上に設置されていたことに由来する。

    2000年には再び形状が変更され、それ以降はプリマ・バリアンテの名称が定着した。現在でもスタート直後の混戦やオーバーテイクが頻繁に発生する、モンツァを象徴する勝負どころのひとつである。

    ターン3:ビアッソーノ(Biassono)
    プリマ・バリアンテを抜けた先にある高速右コーナーがビアッソーノだ。

    かつては、その大きな弧を描く形状から「クルバ・グランデ(Curva Grande=大きなカーブ)」と呼ばれていた。しかし1970年代初頭のコース改修を経て、サーキット近郊の町「ビアッソーノ」の名が使われるようになった。

    現在でもクルバ・グランデという旧称で呼ばれることがあり、モンツァの歴史的な名称のひとつとして広く知られている。

    ターン4/5:セコンダ・バリアンテ(Seconda Variante)
    続くターン4と5は「セコンダ・バリアンテ」。文字どおり「第2シケイン」を意味し、1976年の安全対策として追加された。

    この区間には大きなランオフエリアが設けられており、高速サーキットであるモンツァが安全性を高めてきた歴史を現在のレイアウトからも確認できる。

    同時に、ブレーキングで順位を争える代表的なオーバーテイクポイントでもある。1995年にはF1タイトルを争っていたデイモン・ヒルとミハエル・シューマッハがここで接触するなど、数々のドラマの舞台となってきた。

    近くを流れる水路にちなんで「クルバ・デラ・ロッジア(Curva della Roggia)」とも呼ばれる。

    ターン6/7:レスモ1/レスモ2(Lesmo 1 & 2)
    2つの右コーナーからなるレスモは、モンツァを代表する高速区間のひとつだ。

    もともとはサーキットを囲む森林に由来して「クルバ・デラ・クエルチェ(Curva della Querce=オークのカーブ)」と呼ばれていた。その後、近隣の町レスモにちなんで「レスモ1」「レスモ2」という名称になった。

    名称の起源については、この地域に暮らしていた一族に由来するという説や、ギリシャのレスボス島との関連を指摘する説も存在する。

    特にレスモ2には複数の旧称がある。入口から出口までの距離が短かったことから「クルバ・デイ・100メトリ(Curva dei 100 Metri=100メートルカーブ)」、周辺の森林から「クルバ・デル・ボスコ・デイ・チェルビ(Curva del bosco dei Cervi=鹿の森のカーブ)」とも呼ばれていた。

    かつてのレスモ2は極めて高速で、ドライバーは最大300km/h近い速度で進入していたという。1994年の改修によって以前ほどの超高速コーナーではなくなったものの、現在もラップタイムを左右する重要な区間だ。

    さらに出口でどれだけ速度を維持できるかが、その先のオーバーテイクにも影響する。

    セルラリオ(Serraglio)
    レスモを抜けた先には、わずかに左へ曲がる「クルバ・デル・セルラリオ(Curva del Serraglio)」がある。

    公式にはコーナーとして数えられていないためターン番号は付けられていないが、モンツァの歴史を語るうえでは特徴的な名称だ。

    「セルラリオ」の名は、かつてこの付近に存在した王室の狩猟施設に由来する。ドライバーはほぼストレートとして通過し、そのままアスカリへ向かう。

    ターン8/9/10:バリアンテ・アスカリ(Variante Ascari)
    高速ストレートの先に待ち受ける3連コーナーが「バリアンテ・アスカリ」だ。

    その名はイタリアを代表するF1ドライバー、アルベルト・アスカリに由来する。アスカリは1952年と1953年にF1ワールドチャンピオンを獲得したが、1955年にモンツァでテスト走行中の事故によって命を落とした。

    その功績をたたえ、この区間にはアスカリの名前が付けられた。

    それ以前は「クルバ・デル・プラタノ(Curva del Platano=プラタナスのカーブ)」、あるいは「クルバ・デル・ビアローネ(Curva del Vialone=大通りのカーブ)」と呼ばれていた。後者はサーキットへ通じる大きなアクセス道路の上をコースが横切っていたことに由来する。

    現在のアスカリは左、右、左と高速で切り返す区間であり、ブレーキングだけでなくマシンの方向転換性能とドライバーの正確さが問われる。

    ターン11:クルバ・アルボレート(Curva Alboreto)
    モンツァの最終コーナーが「クルバ・アルボレート」だ。

    長年にわたって「パラボリカ(Parabolica)」の名称で親しまれてきた。約180度の高速右コーナーが数学上の放物線(パラボラ)を思わせる形状をしていることが、その由来である。

    高速で進入しながら長時間にわたって横方向の負荷が続き、出口ではメインストレートへ向けて可能な限り早くアクセルを開ける必要がある。かつてはコース外側の安全設備も現在ほど充実しておらず、ドライバーの勇気が問われるコーナーとして恐れられてきた。

    現在の名称は、元F1ドライバーのミケーレ・アルボレートに由来する。アルボレートは1981年から1994年までF1に参戦し、フェラーリでも活躍したイタリア人ドライバーだ。

    その功績をたたえ、2021年にパラボリカは「クルバ・アルボレート」へ改称された。ただし、長年定着してきた歴史から現在でも「パラボリカ」と呼ばれることは多い。

    地名と英雄の記憶が残る「スピードの神殿」
    モンツァのコーナー名をたどると、このサーキットが単なる高速コースではなく、100年以上にわたって変化を続けてきた場所であることが分かる。

    プリマ・バリアンテやセコンダ・バリアンテは安全性向上を目的としたレイアウト変更の歴史を伝え、ビアッソーノやレスモには周辺地域との結びつきが残る。そしてアスカリとアルボレートには、イタリアのモータースポーツ史を築いたドライバーへの敬意が刻まれている。

    F1イタリアGPを見る際にこうした由来を知っておけば、「レスモ」「アスカリ」「パラボリカ」という実況でおなじみの名前も、それぞれ異なる歴史を背負った場所として見えてくる。

  • F1イタリアGPに「ヒートハザード」宣言 モンツァで35度予報 冷却ベスト使用可能

    F1イタリアGPに「ヒートハザード」宣言 モンツァで35度予報 冷却ベスト使用可能

    FIAは、2026年F1第13戦イタリアGPを「ヒートハザード(Heat Hazard)」対象イベントに指定した。モンツァでは週末を通して厳しい暑さが予想されており、ドライバーの安全を守るため、冷却ベストを含む特別な暑熱対策が適用される。

    イタリアGPの週末は平年を大きく上回る気温となる見通しで、金曜日は最高34度、土曜日は35度、日曜日も34度まで上昇すると予想されている。

    FIAの規定では、イベント中に気温が31度を超えることが予想され、定められたヒートインデックスの条件を満たした場合、ヒートハザードを宣言することができる。

    FIAがイタリアGPを「ヒートハザード」に指定
    ヒートハザードは、極端な暑さによってドライバーの健康や安全が脅かされる可能性がある場合に適用される制度だ。

    今回のイタリアGPは、2025年のシンガポールGPとアメリカGP、2026年のオーストリアGPに続き、F1で4例目のヒートハザード指定となる。

    モンツァではグリッド上でファンやアイスベスト、日よけなどの暑熱対策が強化されるほか、マシンにはFIAが承認したドライバー冷却システムを搭載することが認められる。

    冷却ベストは着用を選択可能
    ヒートハザードが宣言されると、ドライバーは液体冷却式のベストを使用できる。耐火性のアンダーウェアにチューブを組み込み、冷却された液体を循環させることで、走行中の体温上昇を抑える仕組みだ。

    システムではグリコールなどの液体を使用し、ドライアイスを入れたタンクを通して冷却したうえでドライバーの身体周辺に循環させる。

    ただし、冷却ベストの着用自体は義務ではない。ドライバーは快適性などを理由に使用しないことも選択できる。

    一方、冷却システムを使用しないことで重量面のアドバンテージを得ることは認められない。そのため、ヒートハザードが適用された場合には冷却システム搭載を考慮してマシンの最低重量が5kg引き上げられ、システムを使用しないドライバーも相当するバラストを搭載しなければならない。

    イタリアグランプリ

    ラッセルは冷却システムを評価
    GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のディレクターを務めるジョージ・ラッセルは、2025年シンガポールGPで冷却ベストを着用して優勝しており、このシステムを評価している。

    「全員がこのトップを快適だと感じるわけではないけど、人によっては他の人より快適に感じると思う。もちろん、時間が経てば自分の好みに合わせて調整できるようになるだろう」

    「でも、コンセプトはいい。湿度90%のなかでレースをして、コックピットが60度近くになると、マシンの中はちょっとしたサウナみたいになる。だから、僕たちはみんな歓迎していると思う」

    一方で、冷却ベストへの評価はドライバーによって異なる。マックス・フェルスタッペンはこれまで、ベストの着心地やシステムに問題があるとして否定的な見解を示している。

    また、冷却に使用するドライアイスが走行中になくなる可能性も課題のひとつだ。その場合、十分に冷却されなくなった液体がシステム内を循環し、ドライバーにとって逆に不快になる可能性がある。

    きっかけは2023年カタールGPの過酷なレース
    FIAがこうした暑熱対策を導入する大きなきっかけとなったのが、2023年F1カタールGPだった。

    極端な高温と高湿度のなかで行われた決勝では、複数のドライバーが深刻な体調不良に陥った。エステバン・オコンはヘルメット内で嘔吐しながら走行を続け、ローガン・サージェントは体調悪化によってリタイア。ランス・ストロールやアレクサンダー・アルボンもレース後に暑さによる体調不良の処置を受けた。

    複数のドライバーが高速走行中に意識を失いかけるほどだったことから、FIAは同様の事態を防ぐための暑熱対策を制度化した。

    2026年はスプリントと決勝を別々に指定可能
    2026年にはヒートハザード規定にも変更が加えられ、スプリントと決勝について、それぞれ個別に宣言できるようになった。

    FIAは規定について、「ヒートハザードの宣言は、スプリントと決勝で分けることができるようになった。ヒートハザードはスプリント、決勝、またはその両方について、競技開始24時間前までに宣言される」と説明している。

    これにより、週末途中で気象予報が変化した場合にも、実際のコンディションに応じて柔軟に暑熱対策を適用できる。

    最高35度という厳しい暑さが予想される2026年F1イタリアGPでは、純粋なマシン性能だけでなく、コックピット内の温度管理とドライバーの体調管理も重要な要素となる。特に高速コースのモンツァで長時間にわたって集中力を維持するため、各ドライバーが冷却システムを使用するかどうかも注目点となりそうだ。

  • 2026年F1イタリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1イタリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第13戦イタリアGPは、9月4日(金)からモンツァ・サーキットで開催される。初日にフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)、2日目にフリー走行3回目(FP3)と予選、最終日の9月6日(日)に決勝レースが行われる。

    舞台となるモンツァ・サーキットは、イタリア北部ミラノ近郊のモンツァに位置するF1屈指の高速サーキットである。

    全長5.793km、11のコーナーで構成され、長いストレートと高速区間を組み合わせたレイアウトから「スピードの神殿」として知られている。決勝は53周で争われる。

    1922年に建設されたモンツァは、1950年のF1世界選手権創設時からカレンダーを支えてきた歴史的な舞台でもある。1980年を除いてイタリアGPを開催し続けており、フェラーリを熱狂的に支持する「ティフォシ」がスタンドを埋め尽くすことでも知られている。

    モンツァ最大の特徴は、F1カレンダーでもトップクラスの平均速度にある。各チームはストレートスピードを最大限に引き出すため、シーズンで最もダウンフォースレベルを落とした専用仕様に近い空力パッケージを投入する。一方で、第1シケインやロッジアなどでは高速域からの強いブレーキングが要求され、低ドラッグだけでなくブレーキング時の安定性も重要となる。

    2026年は新世代F1マシンとパワーユニットで迎える最初のモンツァとなる。長いストレートを持つサーキットだけにエネルギーマネジメントも新たな課題となり、各チームのシミュレーションでは前年より約2秒速いラップタイムが予想されている。

    2026年イタリアGPでは、ピレリは最も軟らかいC3、C4、C5の3種類を選択した。C3がハード、C4がミディアム、C5がソフトとして使用される。モンツァでこの組み合わせが採用されることで、3種類すべてのコンパウンドが決勝戦略の選択肢となる可能性がある。

    モンツァではピットストップによるタイムロスがシーズンでも大きい部類に入るため、基本的にはタイヤを長く持たせる1ストップ戦略が有力となる。ただし、気温と路面温度が高くなればデグラデーションが増加する可能性があり、コンディション次第では戦略の幅が広がることになる。

    イタリアGPは伝統的にフェラーリにとってシーズン最大級のホームイベントとなる。ティフォシが埋め尽くすモンツァで、低ダウンフォース仕様のマシン性能、新パワーユニットのエネルギーマネジメント、そしてタイヤ戦略がどのような勢力図を生み出すかが注目される。

    2026年F1イタリアGP スケジュール
    ■ 9月4日(金)
    フリー走行1:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    フリー走行2:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 9月5日(土)
    フリー走行3:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    予選:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 9月6日(日)
    決勝:22:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 9月4日(金)
    フリー走行1:19:20~21:10
    解説:松田次生、米家峰起
    実況:堀池亮介

    フリー走行2:22:50~24:40
    解説:松田次生、米家峰起
    実況:堀池亮介

    ■ 9月5日(土)
    フリー走行3:19:20~21:10
    解説:松田次生、川井一仁
    実況:堀池亮介

    予選:22:50~27:00
    解説:松田次生、川井一仁
    実況:堀池亮介

    ■ 9月6日(日)
    決勝:21:20~27:00
    解説:松田次生、川井一仁
    実況:堀池亮介

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第13戦イタリアGPをライブ配信する。また、フジテレビが8月19日に発表したシーズン後半戦の無料配信施策により、フリー走行1回目(FP1)、フリー走行2回目(FP2)、フリー走行3回目(FP3)は無料配信の対象となっており、FODへの登録なしで視聴できる。

    無料配信ではFOD限定のコメンタリーが使用される。

    ■ 9月4日(金)
    フリー走行1:19:20~(無料配信)
    フリー走行2:22:50~(無料配信)

    ■ 9月5日(土)
    フリー走行3:19:20~(無料配信)
    予選:22:50~

    ■ 9月6日(日)
    決勝:21:20~

    フジテレビは第12戦オランダGPから最終戦アブダビGPまで、フリー走行とスプリント予選をFODで無料配信する。スプリントが実施されないイタリアGPでは、3回のフリー走行がすべて無料配信の対象となる。

    モンツァ・サーキット
    FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO D’ITALIA 2026
    2026 イタリアグランプリ
    サーキット名: モンツァ・サーキット
    コース全長: 5.793km
    周回数:53
    レースディスタンス:306.72 km
    ラップレコード:1分20秒901(ランド・ノリス / 2006年)

  • F1イタリアGP 異色のトロフィー「FRAGILE」を発表 食器を重ねた芸術作品

    F1イタリアGP 異色のトロフィー「FRAGILE」を発表 食器を重ねた芸術作品

    2026年F1第13戦イタリアGPで表彰台に立つドライバーたちに贈られるトロフィー「FRAGILE」が公開された。カップや小さなボウルを積み重ねたような、F1のトロフィーとしては極めて異色のデザインとなっている。

    タイトルスポンサーを務めるピレリが、イタリア人アーティストと共同で制作したもので、一見すると今にも崩れそうな食器の塔。しかし、その不安定さには「勝利は永遠ではなく、常に勝ち取り直さなければならない」という意味が込められている。

    モンツァの勝者に贈られる「FRAGILE」
    2026年のイタリアGPは、モンツァ・サーキットで開催される77回目の大会となる。「スピードの神殿」と呼ばれるモンツァはF1カレンダーを代表する歴史的な舞台であり、イタリアのタイヤメーカーであるピレリにとってはホームレースでもある。

    ピレリとモンツァの関係は、F1誕生よりもはるか以前までさかのぼる。1922年9月10日、新設されたモンツァで初めて開催されたグランプリでは、ピエトロ・ボルディーノがピレリタイヤを装着したフィアット804を駆って優勝した。

    その歴史を持つピレリは今年もイタリアGPのタイトルスポンサーを務め、特別なトロフィーと表彰台用キャップを用意した。

    日曜日の決勝後、トップ3のドライバーと優勝チームの代表者が手にするのが「FRAGILE」だ。

    カップとボウルを積み重ねた異色のデザイン
    「FRAGILE」をデザインしたのは、ステラ・スカラとシメオネ・クリスピーノによるイタリアのアーティストデュオ「vedovamazzei」だ。

    ピレリは現代美術館「Pirelli HangarBicocca」と共同で、イタリアGPのトロフィーを国内のアーティストにデザインしてもらうプロジェクトを展開しており、今回で6年目を迎える。

    vedovamazzeiは、日常的な物を別の文脈に置き換えることで、現実に存在する矛盾や複雑さを表現する作品で知られる。

    今回の「FRAGILE」も、その作風を色濃く反映したものだ。

    トロフィーは、カップや小さなボウルといった家庭で使われる食器を縦に積み重ねたような構造になっている。それぞれが微妙にずれながら重なり、今にもバランスを崩しそうな外観を作り出している。

    だが、この不安定さこそが作品の核心だという。

    「トロフィーのアイデアは、祝杯のカップを人から人へと回していた古い伝統から生まれました」とステラ・スカラとシメオネ・クリスピーノは説明する。

    「それは飲み物を入れる大きな器として使われ、祝福や喜びをみんなで共有する感覚を生み出していました」

    イタリアグランプリ 2026年トロフィー 「FRAGILE」

    「勝利は不安定で一時的なもの」
    「FRAGILE」は、勝者がひとりで手にするトロフィーでありながら、その背後に存在するコミュニティーも表現している。

    「私たちは、このトロフィーを個人が手にする勝利の象徴であると同時に、コミュニティーの精神を映し出すものにしたいと考えました」

    「F1の場合、そのコミュニティーにはチーム、ファン、そしてドライバーを取り巻くすべての世界が含まれます」

    さらに、積み重ねられた食器には、F1で勝利を築き上げていく過程そのものが重ねられている。

    「この構成は、繰り返される動作を通じて日常的な側面も想起させます。それは1周ずつ積み上げて獲得する勝利を示しており、決して永遠で不変の地位ではありません」

    「勝利は不安定で、一時的なものであり、もう一度勝ち取らなければなりません。実際、それは“壊れやすい(FRAGILE)”ものなのです」

    食器が崩れそうな状態で積み上げられたデザインと「FRAGILE」という名称には、F1における勝利の儚さが込められている。

    3Dプリントで製造された最先端のトロフィー
    日用品をモチーフとしている一方で、「FRAGILE」の製造には現代的な技術が投入されている。

    制作は紙に描かれたスケッチから始まり、そのデザインをもとにナイロンパウダーを使用した3Dプリントで造形された。

    その後、塗装、電気めっき、研磨といった工程を経て、表面には鏡のような反射性を持たせている。

    伝統的な芸術制作、身近な日用品、そして最新の製造技術を組み合わせた作品というわけだ。

    このプロジェクトでは、2021年にアリーチェ・ロンキ、2022年にパトリック・トゥットフォーコ、2023年にルース・ベラハ、2024年にアンドレア・サラ、2025年にニコ・ヴァシェラーリがイタリアGPのトロフィーを手掛けてきた。

    2026年のモンツァで勝者を待つ「FRAGILE」は、単に奇抜さを狙ったトロフィーではない。1周ずつ積み上げて初めて手にできる一方、その勝利は永遠に保証されるものではなく、次のレースでは再びゼロから勝ち取らなければならない。

    今にも崩れそうなカップとボウルの積み重ねは、F1で勝利することの価値と、その地位の儚さを表現した作品となっている。

  • F1イタリアGP表彰台に特別トロフィー「キメラ」登場 ピレリと現代アートの融合

    F1イタリアGP表彰台に特別トロフィー「キメラ」登場 ピレリと現代アートの融合

    F1イタリアGPの表彰台に登場するのは、速さを象徴するアート作品「キメラ」。ハヤブサ、バショウカジキ、チーターの要素を融合した幻想的なトロフィーは、ピレリと現代アーティストの共同制作で誕生した唯一無二の存在だ。

    この特別なトロフィーは、2025年のF1イタリアGPに向けて、ピレリとピレリ・ハンガービコッカが共同で進めるアートプロジェクトの一環として制作された。

    デザインを手掛けたのは、イタリア人アーティストのニコ・ヴァスチェッラリ。2021年以降、ピレリはイタリアGPのトロフィーを現代アーティストに委ねており、今年で5作目となる。

    「キメラ」は神話とスピードをテーマに誕生し、空・海・陸の最速生物であるハヤブサ、バショウカジキ、チーターの特徴を融合。翼や爪、尾、背びれといった要素が組み合わさり、進化や変容を象徴する幻想的な造形を持つ。

    素材には軽量なアルミニウムを使用。2次元スケッチから有機的モデリング、3D樹脂プリントを経て、古来の鋳造技術で仕上げるという手法で製作されている。職人技と最先端技術の融合が、このトロフィーを唯一無二の存在へと昇華させた。

    ヴァスチェッラリは「人間の本能的な魅了の対象である動物を象徴的に掲げ、自然との調和を取り戻す試みでもある。自然は尽きないインスピレーションの源泉だ」とコメントしている。

    「キメラ」は金曜フリー走行後、ピレリ・ホットラップスのガレージでメディア向けに披露され、ヴァスチェッラリ本人のほか、ダラーラCTOアルド・コスタ、ピレリ・モータースポーツディレクターのマリオ・イゾラも立ち会う予定だ。

    決勝後、勝利したチーム代表を含む4人がこの特別なトロフィーを掲げる瞬間は、スピードの殿堂モンツァならではの記念すべきシーンとなる。

    F1 イタリアGP(イタリアグランプリ)

  • F1イタリアGP モンツァ・サーキットでの開催契約を2031年まで6年間延長

    F1イタリアGP モンツァ・サーキットでの開催契約を2031年まで6年間延長

    F1は、モンツァ・サーキットとの2025年まで有効な現行契約を新たに6年間延長し、イタリアGPを2031年までカレンダーに残すと発表した。

    この新たな契約は、2024年のグランプリを前にモンツァ・サーキットの大幅な改修工事に続くもので、週末にはフェラーリのシャルル・ルクレールがチェッカーフラッグを受けるのを見るために33万5000人のファンが集まった。

    1922年に建設され、「スピードの神殿(Temple of Speed)」としても知られるモンツァは、1950年の第1回世界選手権以来、改修のためサーキットが閉鎖された1980年を除いて、毎年グランプリを開催してきた。世界有数の文化とファッションの中心地である歴史都市ミラノの北東に位置するこの5.8kmのサーキットは、F1カレンダーの中でも最速のラップを誇り、ドライバーはラップの80%でアクセルを踏み続ける。

    2020年、モンツァは平均速度の点で史上最速のF1ラップを記録した場所となり、ルイス・ハミルトンが2020年イタリアグランプリで予選タイムわずか1分18秒887、平均速度264.362 km/hでポールポジションを獲得した。

    現在のグリッドからフェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレール、ピエール・ガスリー、マックス・フェルスタッペンの5人のドライバーがスピードの神殿で優勝し、イタリアグランプリで優勝したアルベルト・アスカリ、ファン・マヌエル・ファンジオ、サー・スターリング・モス、サー・ジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダ、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハなど、このスポーツ界のアイコンたちの名簿に加わった。

    イタリアGP F1 イタリアグランプリシャルル・ルクレールはフェラーリの2024年イタリアグランプリで見事な勝利を収めた。

    F1はイタリアで引き続き力強い成長を遂げており、放送では2023年に累計視聴者数が1億8,330万人に達し、オンラインでは昨シーズンソーシャルメディアのフォロワー数が16%増加した。2025年イタリアグランプリは2025年9月5日から7日に開催される。

    F1の社長兼CEO、ステファノ・ドメニカリは「イタリアグランプリが2031年までカレンダーに残ることを嬉しく思う。モンツァはF1の歴史の中心であり、毎年、大勢のティフォシが集まり、フェラーリとドライバーを応援する独特の雰囲気がある」と語った。

    「サーキットのインフラの最近のアップグレードと投資計画は、イタリアにおけるF1の長期的な将来に対する強いコミットメントを示している。イタリア自動車クラブ会長、イタリア政府、ロンバルディア州の皆様に、私たちのスポーツに対する継続的な情熱とコミットメントに感謝したい。また、F1を情熱的にサポートしてくださる全国の素晴らしいファンの皆様にも敬意を表したい」

    イタリア自動車クラブ会長アンジェロ・スティッキ・ダミアーニは「2025年以降、モンツァ・サーキットでさらに6シーズンのF1イタリアグランプリ開催を確約できたことは、イタリア自動車クラブ(ACI)にとって大きな名誉だ」と語った。

    「今回の契約延長を可能にしてくれた、F1グループの現社長兼CEO、ステファノ・ドメニカリ氏の貴重かつ決定的な貢献に感謝しなければならない。もちろん、イタリア政府、ロンバルディア州、そしてイタリアグランプリが過去数年にわたってますます多くの熱狂的なファンを魅了することを可能にしてくれたすべての地元機関にも感謝しなければならない」

    「特に、イタリア政府とロンバルディア州が、100年の歴史を持つサーキットに投資し、今年実施された工事の資金を提供したことは、重要な貢献であったと強調したい」

    「周知の通り、モンツァは世界選手権のレースを開催する世界最古のレーストラックであり、世界選手権のカレンダーの中でも最も長い歴史を持つイベントである。もはや歴史だけでは十分ではないことは周知の事実だ。コースと地下道を再舗装して、コース上での安全性とファンの安全性を向上させた後、2025年には新たな課題に直面している。それは、ホスピタリティの質と量の向上だ。この目標を念頭に、すでに現代のF1が求める基準を上回るよう取り組んでいる」

  • F1パワーランキング 2024年F1イタリアGP:角田裕毅は総合10位圏外に陥落

    F1パワーランキング 2024年F1イタリアGP:角田裕毅は総合10位圏外に陥落

    Formula1.comが2024年F1イタリアGP版のパワーランキングを発表。3戦連続ノーポイントに終わった角田裕毅(RB)は総合トップ10外に陥落した。

    シャルル・ルクレールは、ティフォシの前でスクーデリアに素晴らしいホーム勝利をもたらし、イタリアグランプリで彼とフェラーリの夢を実現した。しかし、モンツァで審査員を感動させたのは他に誰だろうか? 最新のパワーランキングスコアとリーダーボードが発表された。

    F1パワーランキングは、Formula1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    フェラーリはシーズンを軌道に戻そうと帰国したが、日曜日のモンツァでルクレールが見せた結果を予想した人はほとんどいなかった。日曜日にモンツァでルクレールが成し遂げた結果を予想していた者はほとんどいなかった。予選ではマクラーレンとジョージ・ラッセルのメルセデスよりも遅かったルクレールは、パパイヤカーが1周目でホイール・トゥ・ホイールになった後、ランド・ノリスに巧みに襲いかかり、その後、フェラーリとルクレールが2ストップではなく1ストップの戦略を選んだことで、オスカー・ピアストリを追い抜いた。完璧な決勝日のパフォーマンスだった。

    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    日曜日にチェッカーフラッグが振られたとき、ルクレールが1回のピットストップだったのに対し、ピアストリは2回のピットストップで2.6秒及ばなかったため、当然ながら彼は落胆していた。それまでは、オーストラリア人はすべてを正しくこなしていた。スタートでノリスを追い抜き、今シーズン最高の走りを披露し、その後、マクラーレンとフェラーリが異なる戦略を取るまでレースをコントロールしていた。1位を奪還することはできなかったが、ピアストリの走りは見事だった。

    3.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)
    アレックス・アルボンとウィリアムズは、イタリアGP週末にポイント獲得の最大のチャンスが訪れることを知っており、そして今回もまた、重要な場面で英国人ドライバーが結果を出した。Q3で力走し、グリッド9位を獲得したアルボンは、レース当日もアストンマーティンのライバルであるフェルナンド・アロンソからの終盤のプレッシャーにもかかわらず、そのポジションをキープし、非常に価値のある結果を手にした。

    4.カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)
    カルロス・サインツは日曜日にモンツァで30回目の誕生日を迎えた。フェラーリに夢のような勝利をもたらしたのはルクレールだったが、スペイン人は強力な4位入賞を果たすために後方支援の役割を果たした。また、フェラーリドライバーとしてイタリアの地で戦う最後のレースという感情的な中、トロフィーで埋め尽くされたマラネロでの章が最終ページを迎える中、落ち着いたパフォーマンスを見せたサインツのことも特筆すべきだろう。

    5.ランド・ノリス(マクラーレン)
    ランド・ノリスは、イタリアでマックス・フェルスタッペンの選手権リードを大幅に縮める絶好のチャンスがあった。レッドブルのハンドリングに苦しむオランダ人が7番グリッドに沈む中、ノリスはまたもポールポジションを獲得したのだ。しかし、マクラーレンのドライバーにとって、最初の周回はうまくいかなかった。チームメイトのピエストラが2つ目のシケインで果敢にノリスの外側を回り込み、その影響でルクレールの先行も許した。ノリスは3位でフィニッシュしたが、ドライバーもチームも、自分たちに何ができただろうかと考えさせられる結果となった。

    6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    モンツァの週末を通して、フェルスタッペンとレッドブルは劣勢に立たされた。RB20の継続的な問題により、3度のワールドチャンピオンはポールポジション争いにもレース優勝にも参加できなかった。ダメージを最小限に抑える努力で6位に終わった後、フェルスタッペンは、チームは「基本的に車全体を交換する必要がある」と率直にコメントした。しかし、彼らは時間内にそれを達成できるだろうか?

    7.ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    メルセデスは直近4戦中3勝を挙げた状態で夏休みを迎えたが、その後の2戦はシルバーアローにとってあまり実りの多いものではなかった。ルイス・ハミルトンはモンツァでの予選後、ポールポジション獲得のチャンスを逃したことに激怒したが、レースではチームを牽引する走りを見せた。チームメイトで2列目スタートのラッセルのミスを見逃さなかったハミルトンは、5位でフィニッシュし、フェラーリとマクラーレンのドライバーに次ぐ「ベスト・オブ・ザ・レスト」となった。

    8.ケビン・マグヌッセン(ハースF1チーム)
    イタリアGP後、ケビン・マグヌッセンはさまざまな感情を抱えていた。素晴らしいポイントフィニッシュを達成するも、スーパーライセンスのペナルティポイントの上限を超えたためレース出場停止処分を受けたのだ。アルピーヌのライバル、ピエール・ガスリーとの接触が原因だった。その一件とペナルティはさておき、デンマーク人ドライバーは今シーズン最高の評価を獲得した。

    9.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
    アロンソのイタリアでの週末は、あと少しでQ3に進めず、あと少しでポイントを獲得できなかったという惜しい結果に終わった。それでも、パワーランキングの審査員たちは、アストンマーティンの能力を限界以上に引き出したアロンソの走りに感銘を受けた。予選でもレースでも、チームメイトのランス・ストロールを大きく引き離してのフィニッシュだった。

    10.フランコ・コラピント(ウィリアムズ・レーシング)
    ウィリアムズがローガン・サージェントのシーズン中交代要員としてアカデミーのメンバーでF2レースの勝者であるフランコ・コラピントに白羽の矢を立てたことで、アルゼンチン人ドライバーに生涯に一度のチャンスが巡ってきた。学ぶべきことが山ほどある中、アルゼンチン出身のドライバーは予選でミスを犯したものの、週末を通しての取り組みと着実な成長ぶりで多くのパドック関係者を感心させた。最終的に、彼はポイント獲得まであと2つ、経験豊富なチームメイトのアルボンから15秒以内の好成績を収めた。バクーとシンガポールではさらなる挑戦が待ち受けていると思われるが、素晴らしいスタートを切った。

    惜しくも圏外
    予選でレッドブルのチームメイトであるフェルスタッペンの後ろで通過し、16秒差の8位でレースを終えたセルジオ・ペレスは、惜しくも圏外となった。13位のRBドライバーのリカルドと7位のラッセルも、順位表の上位半分に入るまであと一歩のところだった。

    2024年のF1世界選手権 イタリアグランプリ

  • 2024年F1 イタリアGP 予選:FACTS AND STATS

    2024年F1 イタリアGP 予選:FACTS AND STATS

    2024年F1 イタリアGPの予選でランド・ノリスはモンツァでチームメイトからポールポジションを奪い、マクラーレンは接戦となったセッションでトップクラスであることを証明した。

    マクラーレンの選手権での望みを考えると、フェラーリ2台とメルセデス2台を挟んでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが苦戦している。スリリングな予選セッションの主なFACTS AND STATSは以下。

    ■ ランド・ノリスはF1キャリアで初めて連続ポールポジションを獲得し、過去7回のグランプリで4回目のポールポジションを獲得した。

    ■ ノリスはこれまでポールポジションからスタートしたすべてのレースでリードを失っている。(グランプリでは4回、スプリントでは2回)(。

    ■ ノリスはモンツァでの過去5年間で5人目のポールシッターだが、過去4人のうち誰もレースに勝利していない。

    ■ マクラーレンは、ルイス・ハミルトンがポールポジションから優勝した2012年以来、モンツァで初めてフロントローを独占した。

    ■ マクラーレンの進歩は顕著で、ノリスは昨年ここで9番手、オスカー・ピアストリは7番手で予選を通過した。

    2024年F1 イタリアグランプリ マクラーレンランド・ノリスとオスカー・ピアストリがイタリアでフロントローを独占。

    ■ オスカー・ピアストリは8戦連続でチームメイトに予選で負けたが、今シーズン3度目のフロントロースタートを獲得し、ハンガリーではグリッド2番手から勝利を収めた。

    ■ 昨年、マクラーレンの2人のドライバーがここで衝突した。

    ■ ジョージ・ラッセルは、過去15レース中4度目となるトップ3スタートを獲得し、ハミルトンに対する予選リードを12-4に広げた。

    ■ シャルル・ルクレールは4番手となり、7回の出場のうち6回でチームメイトを上回る予選通過を果たした。

    ■ カルロス・サインツJr.は5番手で、日曜日に30歳の誕生日を迎える。誕生日に優勝した最後のドライバーは、1995年にモントリオールでフェラーリに乗ったジャン・アレジだ。

    ■ ハミルトンは6番手となり、2001年以来モンツァで最高のスタートを切った。

    ■ フェルスタッペンは7番手で予選を通過したが、これは昨年のシンガポールでQ2を逃して以来最悪の予選成績となる。

    ■ セルジオ・ペレスは8番手となり、2023年のマイアミ以来初めてチームメイトの予選結果に0.040秒差まで迫った。

    ■ アレックス・アルボンはモンツァでの4回の挑戦すべてでQ3に進出し、予選9番手となった。ニコ・ヒュルケンベルグは今シーズン7回目のQ3進出を記録した。

    2024年F1 イタリアグランプリ アレクサンダー・アルボンアレクサンダー・アルボンはモンツァで素晴らしいQ3記録を継続した。

    ■ フェルナンド・アロンソは0.010秒差でQ3を逃した。

    ■ ダニエル・リカルドは12番手で、2018年以来初めてトップ10以外でスタートした。

    ■ ケビン・マグヌッセンは13番手で予選を通過し、2019年以来の最高順番手となった。

    ■ ピエール・ガスリーは2戦連続でチームメイトを予選で上回り、直接対決では10対6の差をつけた。

    ■ エステバン・オコンは2018年以来、ここでトップ10からスタートしていない。

    ■ 角田裕毅は過去3レースで2度目のQ1敗退を喫した。

    ■ ランス・ストロールは今シーズン3度目、モンツァでは3回連続でQ1で脱落した。

    ■ フランコ・コラピントはチームでの初予選で18番手となり、ベルギーでのローガン・サージェントの前回の19番手を上回った。

    ■ キック・ザウバーのマシンは2週連続で最遅となった。

  • F1イタリアGP:新路面モンツァも予選タイヤシミュレーションはほぼ誤差なし

    F1イタリアGP:新路面モンツァも予選タイヤシミュレーションはほぼ誤差なし

    2024年F1 イタリアGPの予選は、非常にエキサイティングなセッションとなり、マクラーレン、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの順で、上位4チームがドライバー2人をモンツァのグリッドの最初の8つのスポットに送り込み、最初から最後まで8者による戦いとなった。

    マクラーレンのランド・ノリスがトップに立ち、5度目のポールポジションを獲得した。これは今シーズン4度目、1週間前のザントフォールトで1位を獲得して以来2年連続のポールポジションだ。

    ランド・ノリスのベストタイムは1分19秒327。チームメイトのオスカー・ピアストリ(1分19秒436)が続いた。これはマクラーレンにとって160回目のポールポジションであり、2012年以来初めてイタリアグランプリでフロントローを独占となる。その時はルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンがいた。

    2列目には、メルセデスのジョージ・ラッセル(1分19秒440)とフェラーリのシャルル・ルクレール(1分19秒461)が続いた。

    1分20秒の壁を切ったのは、他にカルロス・サインツJr.(フェラーリ/1分19秒467)とルイス・ハミルトン(メルセデス/1分19秒513)の2人だけだった。その後方には、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(1分20秒022)とセルジオ・ペレス(1分20秒062)の2人との間に0.5秒以上の差がある。

    2024年F1 イタリアGP2024年F1 イタリアグランプリ

    ピレリ・ポールポジション・アワードは、FCインテルナツィオナーレ・ミラノの副会長であり、同チームの元選手兼旗手であるハビエル・サネッティからノリスに授与された。アルゼンチン出身の同選手のキャリアには、イタリア選手権5回、コッパ・イタリア4回、スーペルコッパ・イタリアーナ同回数の優勝、チャンピオンズリーグ1回、UEFAカップ1回、クラブワールドカップ1回という輝かしい成績があり、いずれもインテルでプレーし、同チームでは記録的な858試合に出場した。

    ランド・ノリス(マクラーレン) 2024年F1 イタリアGPポールポジションを獲得したランド・ノリス

    コース上の一日
    3回目のフリープラクティスセッションでも、C3はほとんど使われず、アストンマーティン、RB、ザウバーのみが使用可能なタイヤを投入した(角田は1本のみ、周は1本でインスタレーションラップを走っただけ)。ピレリがモンツァに持ち込んだ3つのコンパウンドのうち最も硬いものがレースに最も適していることがさらに裏付けられた。

    予選ではソフトが優勢となり、このトラックでのフライングラップに最適なコンパウンドであることが証明され、最初のタイムラップで最大のパフォーマンスを発揮した。しかし、一部のドライバーは中古セットでも改善に成功したが、それは長距離走行でもパフォーマンスを回復できるC5の能力によるものではなく、トラックの進化によるものだった。

    2024年F1 イタリアGP 土曜日の路面温度l

    マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
    「素晴らしい予選セッションだった。今シーズンのトップ4チームが非常に接戦を繰り広げ、チャンピオンシップはこれまで以上に混戦模様だ。マクラーレンは、非常にタイトで曲がりくねったザントフォールトで涼しいコンディションの中、ポールポジションを獲得し、今度はイタリアの夏の典型的な暑い日にスピードの殿堂で、今シーズンのこの時点で最も汎用性の高い車を持っていることを確認できた」

    「実際、気温はレースで重要な役割を果たす。明日のコンディションは今日と似たものになると予想されており、チームやドライバーにとってタイヤマネジメントの面では決して有利にはならない。グレイニングも要因になる可能性があり、2ストップ戦略の可能性が開かれる。そのため、ニュートラル化が発生した場合に追加のオプションを確保すること以外に、角田裕毅を除くすべてのドライバーがレース用にハードタイヤを2セット保持することを選択した。理論上」

    「モンツァのピットレーンは非常に長いため、通常は1ストップがほぼ必須だ。そのため、C4とC3を1セットずつ使用し、20周目から26周目の間に停止する戦略が最も速くなる。ただし、最初のスティントを長く実行することを考えている人は、逆の使い方で、26周目から32周目の間にストップできる。ただし、今年はミディアム1セットとハード2セットを走行する2ストップを排除することはできない。正直に言うと、全員が1ストップで走行し、特に各スティントの最初の数周でタイヤを管理して過度のストレスを避けようとする一方で、ハードタイヤを2セット持っているおかげでプランBが用意されていることも認識していると思う」

    「最後に、トラックの路面に関するデータがほとんどなかったため、まったく新しい状況下でのことだったが、予選でのポールポジションタイム(実際よりも気温が低い状況下での1分19秒1)に関するシミュレーションは、ほぼ正しいことが証明されたことを報告できてうれしく思う」

  • 2024年F1 イタリアGP分析:金曜日のデータが示す残りの週末の行方

    2024年F1 イタリアGP分析:金曜日のデータが示す残りの週末の行方

    2024年F1イタリアGPの初日は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンが金曜日のモンツァ・サーキットでのプラクティスセッションでそれぞれトップタイムを記録したが、ポールポジション争いで優勢となったのは別のチームだった。

    どのチームが優勢となったのか、そして日曜日のグランプリ優勝をかけた戦いで4チームがどれほど拮抗しているのか、以下をお読みいただきたい。

    マクラーレンが予選で優勢を維持…
    マクラーレンは絶好調でモンツァに到着した。先週末のオランダGPでは、ランド・ノリスが素晴らしいポールポジションと優勝を獲得した。

    パパイヤカラーのマシンには、新しいサイドポッド形状を含むいくつかのアップグレードが施された。彼らのたゆまぬ開発努力に衰えは見られず、初期の兆候はポジティブなものだった。

    2024年F1 イタリアGP 予選シミュレーションペース

    ルイス・ハミルトンは2回目のプラクティスでトップタイムを記録したが、タイヤコンパウンドや推定燃料搭載量などの要素を考慮したFormula1.comのデータによると、予選仕様のマシンで最速だったのはマクラーレンで、テンプル・オブ・スピードでは0.1秒の差をつけて他を圧倒した。

    モンツァは基本的に直線が続き、いくつかのコーナーが点在するサーキットである。マクラーレンはこれらのコーナーで優れており、わずかにフェラーリとザウバーが上回るのみだった。

    ランド・ノリスは自分の車にあまり慣れていなかったが、チームメイトのオスカー・ピアストリはミスをした後、コース上でのタイムが0.3~0.4秒ほど遅かったため、本来なら他のドライバーよりもかなり速いはずだったと彼は考えている。

    Formula1.comのデータでは、0.25秒に迫るタイムだった。これは依然として大きな差だが、ペースセッターのハミルトンにコンマ数秒差で、4位ではなく2位になっていたはずだ。

    彼らは戦いに直面することになるだろう。しかし、金曜日に汗ばむモンツァで見せたスピードから判断すると、マクラーレンは2021年のモンツァでワンツーフィニッシュを再現できる状態にあることは間違いない。

    2024年F1 イタリアGP レースシミュレーションラップ

    しかし、レッドブルはロングランで優位に立っている…
    金曜日のプラクティス後、マックス・フェルスタッペンはザントフォールトでのプラクティスよりも明るい表情を見せた。現ワールドチャンピオンのフェルスタッペンは、FP1ではマシンに満足し、FP2では少し調子を崩したが、ロングランは良好だと感じていた。

    Formula1.comのデータも同じ結果を示している。前回のレースではマクラーレンに遅れをとったが、モンツァでのレースシミュレーションでは再びトップに返り咲いた。ただし、フェラーリはマクラーレンに0.05秒差と、大差ではない。

    フェルスタッペンは、Formula1.comのデータによると、金曜日に最速のロングランを記録した。これは、チームがストレートで0.6秒の遅れをとっていたにもかかわらずだ。この遅れは、残りのエンジンを温存するために、より低出力のモードで走行しているためだと考えられている(フェルスタッペンはスパでエンジン使用上限を超えたとしてペナルティを受けた)。

    チャンピオンシップのトップドライバーの1周のペースは冴えなかったが、ドライバーのベストミニセクターを組み合わせた理想ラップデータでは、金曜日に最も多くのタイムを残しており、オランダ人ドライバーは0.485秒も速いラップを記録できる可能性があった。

    2024年F1 イタリアGP 理想ラップ分析

    チームメイトのセルジオ・ペレスは、より難しい一日を過ごした。セッション間のギアボックス交換という予防措置により、メキシコ人の2回目のプラクティスへの参加は遅れ、彼は「まだ問題が残っており、それと戦っている」と認めた。

    それでも、レースペースは競争力があるだろうというフェルスタッペンの意見に同調した。予選スピードを一夜で解決できれば、週末ははるかに良いものになるだろう。しかし、それができなければ、スパで見たように、レッドブルが最近のようにフィールドを切り開くことはできないのは明らかだ。

    そして、フェラーリとメルセデスが4強の戦いになる可能性もある
    フェラーリはモンツァがザントフォールトよりも自分たちに合っていることを期待していたが、金曜日の走行を見る限り、シャルル・ルクレールはそうなるだろうと考えている。マクラーレンとメルセデスが強力であることは認めながらも、ルクレールはフェラーリが「より近い」と考えている。

    予選ではポールポジション争いで0.16秒差であり、ルクレールはより良いバランスを見つけることができれば、さらに向上するだろうと認めている。

    2024年F1 イタリアGP カーパフォーマンス

    レースペースでは、レッドブルに0.05秒差と、まさに接戦を繰り広げている。マクラーレンとメルセデスを含むトップ4は、0.11秒差で競り合っている。

    メルセデスはモンツァでそのペースで周囲を驚かせた。まず、キミ・アントネッリがFP1セッションに初登場し、オープニングラップでクラッシュしてしまったものの、タイムシートを一気に塗り替えた。その後、ルイス・ハミルトンが両セッションで強力なペースを見せた。

    彼らは低速コーナーではハース以外のすべてのチームよりも速く、高速コーナーでは誰よりも優れている。

    予選用の調整に関してはまだ課題が残っているが、アントネッリのセッションは10分間しか続かなかったため、データが不足している。一方、アントネッリがマシンを借りていたジョージ・ラッセルは、FP2の開始が遅れた。

    それでも、ソフトタイヤで走行した終盤のペースは有望であり、他のデータと併せて考えると、ポールポジションと優勝を巡る4台による争いが今週末実現する可能性を示唆している。