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  • 2026年F1イギリスGP 決勝 ハイライト動画

    2026年F1イギリスGP 決勝 ハイライト動画

    2026年F1第9戦イギリスGPは、フェラーリのシャルル・ルクレールが今季初優勝を達成。レース終盤にはマックス・フェルスタッペンのクラッシュでセーフティカーが導入され、そのままチェッカーとなる波乱の展開となった。

    ポールポジションからスタートしたアンドレア・キミ・アントネッリは一時首位に立ったものの、終盤に左フロントのホイールシールド破損により優勝争いから脱落。ジョージ・ラッセルが2位、ルイス・ハミルトンが3位で表彰台を獲得した。

    フェラーリがスタートで主導権を握る
    ルクレールは好スタートでアントネッリをかわしてトップへ浮上。さらにハミルトンも2番手に上がり、フェラーリが1-2体制を築いた。

    その後、アントネッリは11周目にハミルトンを攻略して2番手を奪還。首位ルクレールを追いかけ、優勝争いを展開した。

    アントネッリに痛恨のマシントラブル
    ロングスティントを選択したアントネッリは、ピットストップ後もルクレールとの差を縮めていたが、41周目にマシントラブルが発生。メルセデスは左フロントのホイールシールド破損と判断し、緊急ピットインを行った。

    再度ピットに戻って破損した部品を取り外したものの順位を大きく落とし、さらにトラックリミット違反による5秒ペナルティも受けて16位に終わった。

    終盤はセーフティカー決着
    48周目にはフェルスタッペンがストウでクラッシュし、セーフティカーが導入された。

    ラッセルはステイアウトを選択したことでハミルトンを逆転して2位へ浮上。レースはそのままセーフティカー先導で終了し、ルクレールが今季初優勝を飾った。

    ハミルトンはレース後に黄旗違反の審議対象となったが戒告処分にとどまり、3位表彰台が確定した。

    2026年F1イギリスGP 決勝 ハイライト動画
    スタート直後のフェラーリ勢の攻防、アントネッリの首位浮上と痛恨のトラブル、フェルスタッペンのクラッシュ、そしてルクレールの優勝まで、2026年F1イギリスGP決勝の見どころをハイライト動画で振り返ることができる。

    【関連】
    ・F1イギリスGP 決勝展開:ルクレール今季初勝利 幻となった最終ラップ決戦

  • F1イギリスGP初日 ピレリ総括「ソフトも有力な選択肢」

    F1イギリスGP初日 ピレリ総括「ソフトも有力な選択肢」

    ルイス・ハミルトンがF1イギリスGPのスプリント予選でポールポジションを獲得し、母国ファンを大いに沸かせた。フェラーリのハミルトンは唯一のフリー走行に続いてスプリント予選でも最速タイムを記録し、好調な週末のスタートを切った。

    ピレリは初日のタイヤ挙動について「事前の想定どおり」と評価。ソフトタイヤも十分に競争力を示しており、土曜日のスプリントではタイヤ選択が見どころのひとつになりそうだ。

    ハミルトンが母国シルバーストンでスプリントPP
    ルイス・ハミルトンは1分28秒376を記録し、メルセデスのキミ・アントネッリを0.011秒差で抑えてスプリントポールを獲得した。3番手にはマックス・フェルスタッペンが続いた。

    ハミルトンはこの日、唯一のフリー走行でもトップタイムを記録しており、C1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)の3種類すべてで最速タイムをマークする圧倒的な速さを見せた。

    予選は規定どおりタイヤを使用
    スプリント予選ではレギュレーションに従い、SQ1ではミディアムタイヤ1セット目、SQ2ではミディアムタイヤ2セット目、SQ3ではソフトタイヤを使用した。

    SQ3へ進出した10人のドライバーは全員がソフトタイヤで3周のアタックランを実施し、最後のタイムアタックに臨んだ。

    フリー走行でもフェラーリが好調
    ハミルトンはフリー走行でも1分29秒260を記録してトップタイムをマークした。

    このセッションではまずハードタイヤで合計21周を3回のランに分けて走行し、セッション終盤には再びC1タイヤで周回を重ねた。

    2番手はキミ・アントネッリ、3番手はフェラーリのシャルル・ルクレールだった。

    イギリスグランプリ タイヤ

    ピレリ「タイヤの挙動は想定どおり」
    ピレリのモータースポーツディレクター、ダリオ・マラフスキは、初日のタイヤパフォーマンスについて次のように総括した。

    「シルバーストンでの週末は、タイヤに関しては事前の予想どおりのスタートとなった。一方で、地元ファンにとってはイギリス人ドライバーがスプリントポールを獲得するという嬉しいサプライズになった」

    「唯一のフリー走行前半では、シルバーストンでは初使用となるC1タイヤの特性を各チームが確認した。C2とC3については主にパフォーマンスランで使用され、週末に向けた有益なデータを収集できた」

    ソフトタイヤも有力候補に浮上
    マラフスキは、タイヤの摩耗と性能差についても説明した。

    「今日の2つのセッションでは、デグラデーションは想定どおりだった。燃料搭載量が同じ条件で比較した場合、ミディアムとソフトの初期性能差は約0.4秒で、シミュレーションより約0.1秒小さい値となった」

    「現時点ではソフトタイヤも十分に競争力があり、特にグリッド後方からスタートするドライバーにとっては、スプリントで有力な選択肢になる可能性がある。どのコンパウンドが実際に使われるのか注目している」

    初日の走行では気温は約25℃、路面温度はフリー走行中に42℃まで上昇した。土曜日と決勝日の日曜日も同様のコンディションが予想されており、各チームはタイヤマネジメントを含めた戦略面でも重要な判断を迫られることになりそうだ。

  • 2026年F1イギリスGP スプリント予選:全22人ドライバーコメント

    2026年F1イギリスGP スプリント予選:全22人ドライバーコメント

    2026年F1イギリスGPのスプリント予選では、フェラーリのルイス・ハミルトンが母国シルバーストンでポールポジションを獲得した。

    ハミルトンは今季ここまで苦戦が予想されていた高速サーキットでライバルを抑え、フェラーリの進歩とホームファンの後押しを実感したと語った。2番手のキミ・アントネッリは0.011秒差で惜しくもポールを逃した悔しさを口にしながらも、スプリント優勝へ意欲を示した。

    1番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「大好きなこのサーキットに戻ってきて、ここでスプリントのポールポジションを獲得できたことは本当に特別な気持ちだ。今日ここまで素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんな、そしてスタンドのファンのみんなに心から感謝している。みんなの応援は本当に最高だった。キミ(アントネッリ)との差を見ると、あの100分の1秒はファンのみんなのエネルギーが与えてくれたものだと思いたいね。ここまで競争力を発揮できるとは予想していなかったので、現場とファクトリーの全員が一歩ずつ改善を積み重ねてくれた成果だ。舞台裏で続けられている努力のおかげで、僕たちは確実に前進している。ロングランのペースも良さそうだったが、明日はトップ勢の差が非常に小さいので、本当に厳しい戦いになるだろう」

    2番手:キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「スプリント予選は本当に僅差だったし、これほどわずかな差でポールを逃したのは悔しい。SQ1ではマシンに完全には自信を持てなかったが、SQ2ではまるで別物のように感触が良くなった。バランスが自分に合ってきてリズムを取り戻し、本来の速さを示すことができた。SQ3のラップ自体は良かったが、ルイスが素晴らしい仕事をした。彼におめでとうと言いたい。セッションを通して前進できたことは前向きに受け止めているし、今は明日に集中している。フェラーリをはじめライバル勢が大きく進歩していることは明らかなので、厳しい戦いになるだろう。でもそういう挑戦こそ僕たちは楽しんでいる。スプリント優勝を争うチャンスはあるし、そのために全力を尽くす。強いレースを戦うために必要なものは揃っているので、結果を最大化できるよう全力を尽くす」

    3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「スプリント予選は接戦だった。特にSQ3の結果はそうだったね。今日はこのコースでコーナリングに少し苦戦したし、エネルギーデプロイメントについても解決しようとしていた。でも予選結果としては良い位置につけられたので、明日は良いペースを見つけられることを期待している。少しずつ近づいてきているが、まだ自分たちが望むレベルには達していない。明日は良い戦いができることを願っている」

    4番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「Q3に入る時点ではかなり自信があったが、すべてのラップでマシンを限界まで引き出すための最後の少しが足りなかった。このようなコースで今日見せたような競争力を発揮できるとは予想していなかったので、それはポジティブだ。明日のスプリントで何ができるか見て、その後は予選に集中したい」

    5番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「これまでの予選では最後の局面で一段階パフォーマンスを引き上げることができていたが、今日は残念ながらそれができなかった。3番手まではそれほど遠くなかったが、キミ(アントネッリ)やルイス(ハミルトン)と比べるとまだ少しペースが足りなかったので、どこを改善できるのか理解する必要がある。マシンの感触自体はそれほど悪くなく、バランスもまずまずだったが、肝心な場面でラップタイムが足りなかった。紙の上ではここはフェラーリにとって最も得意なサーキットではないと思っていたので、彼らの速さには少し驚いた。明らかに大きく前進しているし、一日を通して競争力があった。最初のセッションから彼らが優位に立っていたので、その差を縮めて明日戦えるよう夜のうちにしっかり作業したい」

    6番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「スプリント予選は残念な一日になった。SQ1でトラブルが起きてしまい、マシンの感触が完全に変わってしまった。チームはSQ3の直前までに修復してくれたが、最終ラップで本来の性能を感じ取れた時にはもう遅かった。本当ならもっと攻められたと思うので、自分たちの本当の速さを見せられなかったのは残念だ。スピードがあることは分かっているし、レースまでに改善できる点を理解したい。ランドスタンドやシルバーストン全体のファンの応援は本当に素晴らしく、大きな力になっている。周囲のマシンとは十分戦えると思っている。厳しい戦いになるだろうが、何が起こるか分からない。ホームファンの前でより良い一日を過ごし、良いレースを見せられるよう全力を尽くす」

    7番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「7番手はほぼ予想どおりの結果だった。スプリント予選に入る前から最前列争いは難しいと分かっていたし、プラクティス後にマシンへ小さな改善を加えたものの、トップとの差を縮めるには十分ではなかった。残念だけど、自分としてはやるべきことはやり切り、マシンから引き出せるものはすべて引き出せたと思う。ただ、根本的なペースが足りなかった。難しい一日だったが、落胆はしていない。前のグループとは僅差だったので、そこは前向きな材料だ。今夜すべてを分析し、最適化できる点を見つけて、明日の予選ではもっと良い結果を目指して全力で戦いたい」

    8番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「本当に僅差だった。トップ4の最後という結果には少しがっかりしている。マシンにはもっと速さがあったと思うし、3番手を逃したような気分だ。最後のラップは十分に速くなかったので、どこでうまくいかなかったのか見直したい。ラップの入りが良くなかったことは分かっていて、それで少しタイムを失ったが、それ以外にも分析したい点がいくつかある。3番手までコンマ1秒しか離れていないので、自分が近い位置にいることは分かっている。ただ、それだけに悔しさも大きい。今日の自分の走り全体には満足しているし、あと少し整理できればもっと上を狙えると思う」

    9番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「マシンは一日を通して本当に良いフィーリングだったし、ほとんど何も変更していないので、明日に向けて良い位置からスタートできる。今日は気温がそれほど高くなかったので、アタックラップまでにタイヤへ十分な熱を入れつつ、入れ過ぎないようにする必要があった。これまでのサーキットとはかなり違う条件だったが、チームは今日とても良い仕事をしてくれた。もちろん明日はポイント獲得を目指して戦い、その後の予選でも良い結果を狙いたい」

    10番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「2台そろってSQ3へ進出できたのは素晴らしいチームの結果だ。僕の側ではSQ1でデプロイメントの問題がいくつか発生して簡単な一日ではなかったが、チームがSQ2までにしっかり修正してくれた。SQ3最後のアタックではあまり競争力があるとは感じられなかったので、なぜそうなったのかチームと確認したい。必要なグリップを得るのに苦労した。今は明日に集中している。僕たちにとってスプリントは日曜日の決勝へ向けて貴重なデータを集める重要な機会になると思うし、その後の予選ではトップチームとの差をもう少し縮められればと思っている」

    イギリスグランプリ スプリント予選

    11番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「11番手は僕たちが望んでいる順位ではないが、現時点の実力を反映した結果だと思う。トップ10にはあと一歩届かなかった。今日に関しては11番手という結果はかなり前向きだ。というのも、FP1は本当に難しいセッションだったからだ。スプリント予選ではマシンのフィーリングがまったく違い、かなり正常になっていたので、その理由を理解する必要がある。予選でのラップは良かったし、マシンの感触も良く、自信を持って走ることができた。レーシングブルズはまたしても速さを見せているので、僕たちもレベルアップして彼らとの戦いを続けなければならない。まだ週末は始まったばかりだし、明日に向けて改善できることはあると思っている。もっと良くできるアイデアもあるので、それを実行して良い土曜日にしたい」

    12番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「堅実な金曜日だったと思う。今日はSQ3争いまであと少しというところまで近づくことができたし、それは励みになる結果で、僕たちが前進していることを証明している。もちろんまだ週末は始まったばかりなので、改善できる部分は残っている。まずはスプリントを戦い、その後の予選でどこまでやれるか見てみたい」

    13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「全体としてはクリーンなスプリント予選だったが、今日はすべてを最大限に引き出せたとは思っていない。今朝より風が強く、突風も吹いていて、それが僕たちには他チーム以上に影響したように感じた。また、ランプランも少し異なるアプローチを取っていたので、一晩かけてすべてを見直し、明日の予選に向けて改善できる点を確認したい」

    14番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「スプリント予選の結果には少しがっかりしているし、今日の早い時間帯のマシンの感触を考えれば、もっと良い結果を期待していた。スタートは良かったが、パッケージの性能を最大限に引き出すにはまだ改善が必要だと分かっていた。改善を目指していくつか変更を加えたが、それがうまく機能せず、マシンはかえって予測しづらくなってしまった。スプリント週末では、常に競争セッションの中で試行錯誤しなければならない。シルバーストンには高速コーナーが多いが、そこで自信を持って走れるだけの安定した状態を作れなかった。今夜は変更すべき点を理解し、より良い状態とフィーリングを取り戻すために多くの作業が必要だ。スプリントではできる限り多くのデータを集め、予選までに改善したい」

    15番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「新しいフロントウイングによって今週末は少し前進できた。ただ、期待していたほど大きな進歩ではなかった。それでも新しいウイングはうまく機能していて、ハースの2台を上回ることができた。不運なことに、まだトップ10争いのペースはないが、僕たちは努力を続ける。今日のラップは今シーズンでも最高のラップのひとつだったと思う。すべてをまとめることができたので、それを前向きな材料として週末の残りに臨みたい」

    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「これでシルバーストンの金曜日、プラクティスとスプリント予選が終わった。SQ2最後のランでは少し苦戦したが、今日はこれが精いっぱいだった。新しいフロントウイングは前進になっていて、その差によって今日はハース勢の前に出ることができたので、明日のスプリントではさらに期待している。まだマシンを理想的なウインドウに入れるのは簡単ではなく、弱点も変わっていないが、小さな前進は続けられている」

    17番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「残念だ。すべてがうまくいっていれば突破できたと思う。でもアタックラップをバッテリー残量が少ない状態で始めてしまった。たった10%の不足だったが、このサーキットではそれだけで十分に大きな差になる。不運だった。今はSQ1突破を懸けてウィリアムズと争っている状況で、数か月前の自分たちとは違う。それだけ大きな改善が必要だということだ。新しいリヤウイングを持ち込んだが、期待どおり機能している。ただ、ライバルたちはさらに多くのアップデートを投入してきている。それが今の状況だ。夏休み前には大規模アップデートは予定していないので、今後数戦は厳しい戦いになると思う。残念だが、これが現実だ」

    18番手:エステバン・オコン(ハース)
    「難しいセッションだった。FP1の段階から全体的にペース不足を感じていたし、スプリント予選では順位という意味でさらに厳しくなった。現時点でどこでタイムを失っているのか正確に判断するのは難しいが、これが今の僕たちのパフォーマンスだ。だからこそ努力を続けなければならない。チーム全員が今週末も全力で取り組んでいるし、マシンから最大限を引き出したい。明日はさらに改善して、ポイント争いに近づけることを願っている」

    19番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「今日は難しい一日だった。今は自分たちができることを最大限に引き出すことへ集中している。FP1から予選終了までの間に良い前進を果たすことができた。風の影響もあってマシンバランスはよりニュートラルになり、エステバン(オコン)にもかなり近づくことができた。でも最後はターン4でトラフィックに引っかかり、エネルギーデプロイメントにも問題があった。今日SQ2進出は難しかったと思うが、良かったのは確実に前進していることだ。明日のスプリントでさらに走り込み、前へ進めることを楽しみにしている」

    20番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「一発の速さでは、まだアストンマーティンと中団勢の間にいる。このマシンではここを少し違う走らせ方をする必要があるが、思っていたより良かったし、シルバーストンは昔から本当に素晴らしいサーキットだ。明日のスプリントがどうなるか見てみよう。前戦オーストリアでは2周しか走れなかったので、持ち込んだアップグレードについてもっと良い評価ができることを期待している」

    21番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日の結果は驚きではなかったし、プラクティスが1回しかない中ですべてを最適化するのは難しかった。それでもスプリント予選のラップには満足しているし、チームとして良い仕事ができたと思う。ただ、僕たちが目指している位置からはまだかなり遠い。明日のスプリントで何ができるか見てみよう」

    22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「シルバーストンもまた厳しい週末になりそうだ。自分たちでコントロールできることに集中するしかないが、アップグレードが投入されるまで辛抱強く待たなければならないことも分かっている。サーキットでも、そしてAMRTCでも、全員が懸命に努力を続けている」

  • F1イギリスGP アップグレード一覧 フェラーリやレッドブルが新パーツ投入

    F1イギリスGP アップグレード一覧 フェラーリやレッドブルが新パーツ投入

    F1第9戦イギリスGPを迎え、各チームが持ち込んだ最新アップグレードの内容が明らかになった。タイトル争いを繰り広げる上位勢では、マクラーレン、レッドブル・レーシング、フェラーリが新パーツを投入する一方、メルセデスはアップグレードを持ち込まなかった。

    2026年シーズン序盤から熾烈な開発競争が続く中、各チームはシルバーストンで空力性能や冷却性能の向上を狙った改良を実施。

    ホームレースを迎えるウィリアムズなど中団勢も新パーツを投入している。

    イギリスGPでアップグレードを投入したチーム
    FIAに提出されたアップグレードリストによると、マクラーレンはMCL40に新しいフロントブレーキダクトを投入。さらにフロア各部にも変更を施し、空力性能の最適化を図った。

    レッドブル・レーシングはリアホイール周辺のボディワークを改良し、カスケードウイングの形状を見直した。

    フェラーリはリアコーナー周辺をアップデート。冷却性能を向上させるとともに、ウイングレットの荷重配分を最適化し、空力効率の改善を狙っている。

    中団勢では、ウィリアムズがホームレースに合わせて新しいフロントウイングを投入。レーシングブルズはフロアエッジ、ディフューザー、リアコーナーを改良し、ハースは新仕様のリアウイングを持ち込んだ。

    F1イギリスGP マクラーレン

    メルセデスだけが新パーツなし
    一方で、トップ4チームの中で唯一アップグレードを投入しなかったのがメルセデスだ。

    これは、チーム代表トト・ヴォルフが前戦オーストリアGP後にフェラーリの積極的な開発ペースへ言及していたこともあり、注目を集めている。

    ヴォルフは当時、「フェラーリはシーズンを通して非常に大規模なアップグレードを投入している。我々にはコストキャップの余裕がそこまでない」と説明。「シーズン終盤には、もう新しいパーツを投入できなくなるはずだ。それが論理的な見方だ。我々はそのタイミングでさらに開発を進める」と語っていた。

    2026年のF1では全チームが2億1500万ドル(約215百万ドル)のコストキャップの対象となっている。

    メルセデスはカナダGPで今季初の大型アップグレードを投入して以降、ここまで新たな変更点は合計4項目にとどまっており、ライバル勢とは異なる開発戦略を採っている。

    アップグレードを見送ったチーム
    今回アップグレードを投入しなかったのは、メルセデスのほか、アストンマーティン、アルピーヌ、アウディ、キャデラックの5チームだった。

    シーズン中盤へ向けて各チームの開発競争は続いているが、イギリスGPではフェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングが新パーツを投入した一方、メルセデスは現行仕様を維持する判断を下したことが、週末の勢力図を占うポイントの一つとなりそうだ。

  • F1イギリスGP スプリント予選 結果・タイムシート:ハミルトンがポール

    F1イギリスGP スプリント予選 結果・タイムシート:ハミルトンがポール

    2026年F1イギリスGP スプリント予選の結果・タイムシート。シルバーストン・サーキットで現地時間7月3日(金)に2026年のF1世界選手権 第9戦 イギリスグランプリのスプリントのグリッドを決める予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(フェラーリ)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ハミルトンが母国シルバーストンでスプリントポール獲得
    ルイス・ハミルトンがSQ1、SQ2に続いてSQ3でも最速タイムを記録し、1分28秒376でスプリントポールを獲得した。母国イギリスでフェラーリ加入後初となるシルバーストンでのポールポジションを手にし、無線では「素晴らしい仕事だ」とチームと喜びを分かち合った。FP1から週末を通して速さを見せ続けたハミルトンは、まさに優勝候補筆頭であることを証明した。

    ■ アントネッリが0.011秒差まで迫る圧巻の走り
    アンドレア・キミ・アントネッリはSQ3で1分28秒387を記録し、ハミルトンとの差はわずか0.011秒だった。SQ3では最初にトップタイムを更新してプレッシャーをかけたが、最後はハミルトンに逆転を許した。それでも今季の安定した速さを改めて示す内容で、メルセデスのエース候補として存在感を放った。

    ■ フェルスタッペン3番手 レッドブルはFP1から大きく改善
    FP1ではソフトタイヤ装着後に苦戦していたレッドブルだったが、スプリント予選ではセットアップを修正し大幅にパフォーマンスを向上させた。マックス・フェルスタッペンは3番手を確保し、2列目を獲得。アイザック・ハジャーも8番手でSQ3進出を果たし、レッドブル勢は決勝に向けて十分な競争力を示した。

    ■ フェラーリ好調 ルクレール4番手で2列目を確保
    シャルル・ルクレールはSQ3で4番手となり、フェラーリはハミルトンとの2台揃って2列目以内を獲得した。FP1ではハミルトンに約0.6秒離されていたものの、予選では差を縮めてトップ争いに加わった。高速コースのシルバーストンでもフェラーリの競争力が高いことを印象づける結果となった。

    ■ メルセデスは明暗 ラッセル5番手に終わる
    ジョージ・ラッセルはSQ1から思うようにタイムをまとめられず、SQ2でもアントネッリに約0.4秒差を付けられる苦しい展開となった。最終的には5番手まで順位を上げたものの、チームメイトとの差は依然として大きく、週末を通じてアントネッリが優位に立つ内容となった。

    ■ マクラーレンは本来の速さ発揮できず3列目
    オスカー・ピアストリはSQ3最初のアタックで暫定トップに立ち、ランド・ノリスも一時はそれを上回るタイムを記録した。しかし、その後アントネッリとハミルトンがさらに速いタイムを刻み、最終的にはノリス6番手、ピアストリ7番手に終わった。ノリスはSQ1でリアブレーキダクトの一部を損傷した影響もあり、万全の状態ではなかった。

    ■ レーシングブルズ2台がSQ3進出 ハジャーとローソンも上位
    レーシングブルズはリアム・ローソンが9番手、アービッド・リンドブラッドが10番手で揃ってSQ3へ進出した。ローソンはSQ2で4番手タイムを記録する場面もあり、中団勢ではトップクラスの速さを披露。一方、レッドブルのハジャーも8番手を獲得し、レッドブル陣営4台すべてがトップ10入りを果たした。

    ■ 中団争いは僅差 ガスリーは0.081秒届かず
    SQ2では最後までトップ10争いが続き、ピエール・ガスリーは11番手で敗退。10番手ノリスとの差はわずか0.081秒だった。ガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグのアウディ勢は12、13番手と堅実な走りを見せた一方、ウィリアムズはカルロス・サインツJr.が15番手、アレクサンダー・アルボンが16番手でSQ2敗退となった。

    ■ アストンマーティン苦戦 ベアマンは母国でSQ1敗退
    SQ1ではオリバー・ベアマンが17番手となり、わずか0.010秒差でSQ2進出を逃した。ハースは開発競争で後れを取っている状況が結果にも表れ、エステバン・オコンも18番手で敗退。キャデラックのセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタス、さらにアストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールもSQ1で姿を消し、アストンマーティン勢は2台とも最下位グループに沈んだ。

    F1イギリスGP スプリント予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム SQ1 SQ2 SQ3
    1 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分29秒273 1分28秒747 1分28秒376
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分29秒746 1分28秒846 1分28秒387
    3 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分29秒689 1分29秒242 1分28秒697
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分29秒380 1分28秒922 1分28秒703
    5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分29秒675 1分29秒246 1分28秒733
    6 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分30秒142 1分29秒401 1分28秒740
    7 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分29秒583 1分29秒120 1分28秒772
    8 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分29秒470 1分29秒280 1分28秒835
    9 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分29秒850 1分29秒067 1分28秒927
    10 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分30秒453 1分29秒330 1分29秒367
    11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分30秒444 1分29秒482  
    12 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分30秒407 1分29秒679  
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分30秒107 1分29秒707  
    14 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分30秒894 1分29秒983  
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分31秒073 1分30秒197  
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分30秒779 1分30秒650  
    17 87 オリバー・ベアマン ハース 1分31秒083    
    18 31 エステバン・オコン ハース 1分31秒714    
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分31秒776    
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分32秒020    
    21 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分32秒910    
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分32秒988    

    【レポート】
    ・F1イギリスGP スプリント予選:ハミルトンが母国で0.011秒差のポール獲得

  • F1イギリスGP 記者会見 PART2:母国GPへの思いやパワーデプロイメント問題

    F1イギリスGP 記者会見 PART2:母国GPへの思いやパワーデプロイメント問題

    2026年F1第9戦イギリスGPのFIA公式記者会見後半には、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)が出席した。

    会見では、ハミルトンがフェラーリで迎える母国グランプリへの思いやシルバーストンでのパワーデプロイメント問題、リンドブラッドの初のF1イギリスGP、ボッタスが語るキャデラックの課題などについて語られた。

    Q:ルイス、まずはあなたから。20年目ということで、かなり深い歴史がありますね。

    ルイス・ハミルトン: 今年で20年目だよね? 誰かにそう言われたんだけど、2007年にここで初めてポールポジションを獲って以来、本当に長い時間をかけて積み重なってきたものがある。ここへ来ると本当に素晴らしいんだ。今週末は過去最大の観客数になると聞いている。英国人にとって、この国を代表してここで走れるのは光栄なことだし、スポーツ全体も盛り上がっている。ウィンブルドンも開催されているし、ワールドカップもある。昨日はイングランドが勝ったし、それも良かったね。

    Q:ルイス、パフォーマンスについて聞かせてください。数戦前のスペインでは素晴らしい勝利がありましたが、オーストリアについては「現実を突きつけられた」と話していました。オーストリアで見えた現実とは何だったのでしょうか?

    ハミルトン: その前には素晴らしいパフォーマンスもあった。でも決勝を見れば分かったように、僕たちはかなりのタイムを失っている。ストレートだけで4テンポくらい失っていると思う。それをコーナーで取り返すのは難しい。基本的には素晴らしいマシンだと思っているけど、今は自分たちにできることを最大化し、良い結果を出し、できるだけ多くのポイントを稼ぎながら差を縮めていくしかない。

    Q:今週末についてはどうでしょう。ここは高速コーナーが多く、オーストリアよりもバルセロナに近い特性です。少し自信を持って臨めますか?

    ハミルトン: 自信がないわけではない。ただ、ここには長いストレートがある。今週末はパワーデプロイメントという意味で前例のない週末になると思う。ドライバー同士のチャットでも話しているけど、このサーキットではパワーがかなり厳しくなる。バッテリーの電力を使い切ってしまうんだ。エンジンを充電できるコーナーが少ししかないから、ラップのかなり大きな部分でKがオフになる。そこで僕たちはおそらく最も苦しむ。差は2倍くらい大きくなるかもしれない。

    Q:アービッド、あなたに伺います。今、ルイスとシルバーストンの絆について聞きました。あなたにとっては初めてのF1イギリスGPです。この4日間をどれほど楽しみにしていますか?

    アービッド・リンドブラッド: 本当にすごく楽しみにしている。僕にとって特別な瞬間になると思う。2013年にここへ来たことを覚えているんだ。5歳のときで、父と一緒にマゴッツとベケッツに座っていた。マシンが目の前を通り過ぎるのを見ながら、このスポーツを好きになり始めていて、父に「いつかあそこに行けるの? 僕にもできるの?」と聞いていた。そこから13年後にF1ドライバーとしてここへ戻ってくるのは、本当に特別なことだ。

    Q:レーシングブルズの競争力についてはどう見ていますか? ここ3戦で2台入賞が続いていますが、ここで何を達成できると考えていますか?

    リンドブラッド: かなり自信はある。チームはここ数戦でアップグレードを投入し、マシンにパフォーマンスを加える素晴らしい仕事をしてくれた。少し前のマイアミではQ1突破も簡単ではなかったけれど、ここ数週間でマシンがどれだけ強くなったかを示せている。今週もそれが続いてくれればいいね。ルイスが触れたように、デプロイメントが予選や決勝でどうなるかは見てみる必要がある。でもこれまでのところ、僕たちはストレートでもそこそこ良かったから、うまくいくことを期待している。

    Q:バルテリ、あなたに伺います。母国レースではありませんが、シルバーストンでは4度表彰台に上がっています。この場所の思い出と、ここへ来るとどんな気持ちになるのか教えてください。

    バルテリ・ボッタス: ここの表彰台は本当に壮大だから、何度かそこに立てたのはすごく幸運だった。それに、ここは走っていて楽しいサーキットだし、週末全体も楽しい。グランプリというより、ほとんどフェスティバルのような雰囲気がある。たくさんの人が楽しんでいて、英国人ドライバーだけでなく全体に良い応援がある。エネルギーがすごくいいんだ。だからここへ来るのはいつも大好きだよ。

    Q:キャデラックについてはどうでしょう。オーストリアは厳しい週末になりました。先週末に起きた問題の原因は克服できたと自信を持っていますか?

    ボッタス: ここではブレーキ冷却にいくつか変更を加えた。ただ、このコースはブレーキへの負荷がかなり低いから、ここでは大丈夫なはずだ。もちろん次の暑いレースに向けて準備は必要だし、ブダペストは厄介になる可能性がある。直近2戦を完走できていないのは大きな問題だった。でもチームは解決のために全力で取り組んでいるし、僕自身は前に進むだけだ。

    Q:先週末は望んでいたほど走れませんでしたが、投入したアップグレードパッケージはここシルバーストンでもラップタイム向上につながると思いますか?

    ボッタス: 間違いなく効果はあると思う。決勝では2周しか走れなかったから、レースペースについては何も言えなかった。ここはまったく違うタイプのサーキットだから見てみる必要はあるけれど、これまで両方のマシンに投入してきた小さなアップグレードはすべて助けになっている。だから今回も同じはずだ。

    フロアからの質問

    Q:ルイスへ。先日、金色のトロフィーを見ました。そこにはあなたの名前が9回刻まれています。フェラーリで10回目を獲ることができたら、どんな意味がありますか? また、チームはこのサーキットで勝つために、あなたの経験を特に頼りにしていますか?

    ハミルトン: エンジニアたちは「どうやって勝ってきたのか」「何をしていたのか」「普段どういうマシンの使い方をしていたのか」と聞いてきた。だから、彼らを正しい方向へ導けていればいいと思っている。ただ、明日はフリー走行が1回しかないから、週末を通して難しいチャレンジになる。トロフィーのことは考えていない。どのドライバーも実際にはそこを考えているわけではないと思う。考えるのは、週末を通して最高の仕事をすること、正しいエネルギーを持ち込むこと、そしてファンから受け取る素晴らしいエネルギーを吸収することだ。ナイジェルが一番うまく言っていたと思うけど、母国の地ではファンのエネルギーから少し余分なスピードをもらえる。だから、それが僕たちを後押しして、前にいる彼らとの差を縮める助けになってくれればと思っている。

    Q:ルイスとアービッドへ。母国レースとして、ファンの応援はどれほど力になりますか? それは後押しになりますか、それとも今週末に良い結果を出さなければならないという少し余計なプレッシャーになりますか?

    リンドブラッド: 僕にとっては初めての経験だから、今の時点でコメントするのは難しい。でも、みんなが言っているように、シルバーストンのファンは本当に素晴らしい。観客数も過去最高になると聞いている。僕自身、F2やF3で走っていたときもいつも素晴らしかった。ストレートを走っているとユニオンジャックが見えるし、スタンドだけでなく芝生のエリアまでファンでいっぱいになっている。本当にすごい光景だよ。少しは自分を後押ししてくれると思う。今のところプレッシャーは感じていない。夢を生きていることを楽しんでいるし、それは今週末も変わらないと思う。

    ハミルトン: プレッシャーではないよ。彼らが背中を押してくれるような感覚だ。励みになるし、経験として本当に信じられないものだ。サーキットを走っているときに旗が見えて、応援してくれている人たちが見える。その気持ちは言葉ではなかなか表せない。ここは、遠くにいるファンの姿も見えるサーキットのひとつなんだ。ストウへ向かうストレートやターン7を回るときに、ずっと並んで応援してくれている姿が見える。

    Q:アービッドへ。13年前にベケッツでF1にいる自分を夢見ていたと話していました。今、ルイスの隣に座っていますが、彼が成し遂げたことを自分も達成したいと夢見たことはありますか? それをどう感じていますか?

    リンドブラッド: 僕たちはみんな7度のワールドチャンピオンになりたいと思っているはずだよ。マゴッツとベケッツに座っていたのはかなり昔のことだから、今こうして自分がここにいるだけでもすごく特別だ。でも、このスポーツで多くのことを成し遂げたいとはずっと夢見てきた。どうなるかはこれからだね。結局のところ、今年はルーキーイヤーで、学ぶことも改善すべきこともたくさんある。今はそこに集中している。でももちろん良い結果を出したいし、ワールドチャンピオンを獲ることは夢の一部だ。

    Q:日曜日にはレゴカーが戻ってきます。アービッドとバルテリは昨年のマイアミでは運転していませんが、3人に聞きます。レゴカーレースで勝つ鍵は何でしょうか? タイヤ、グリップ、それともブロックのデプロイメントですか?

    ボッタス: 実はすごく楽しみにしているんだ。去年のマイアミでは参加していなくて、見ていたんだけど、本当に楽しそうだった。全員が時速25kmに制限されているから、鍵になるのは距離を節約することだと思う。だから僕の戦略は距離を節約すること、それからスリップストリームを使うことだね。

    リンドブラッド: 僕もレゴカーを運転すると聞いたときはすごく楽しみになった。僕にとって、このレースは勝つことが目的ではないと思う。ただ楽しんで、最大限に壊すことだね。

    ハミルトン: 週末で一番危険な部分だよ(笑)。前回はシャルルに運転を任せたんだけど、みんながぶつかり合っているのを見るのが本当に面白かった。だから今年、僕がレゴカーに乗るかどうかは分からない。

    Q:ルイスへ。あなたはここを何度も走り、何度も勝ってきました。先ほど、今週末はパワーデプロイメントやエンジン面でドライバーが直面する課題について話していましたが、それによって、あなたがよく知っているコーナーでの感覚やレース全体の体験はどれくらい変わるのでしょうか?

    ハミルトン: 正直、かなり大きいと思う。速度のトレースを見ると、コプスに入るところでデプロイメントを失い始めている。普通ならコプスへ向かうときはエンジンが叫ぶように回っていて、全開で通過しながら必死にマシンを押さえ込む。でも今年は、おそらくエンジンが惰性で落ちていくような感じになる。全開のまま7速から8速へシフトダウンして、エンジン回転数を高く保とうとすることになる。そしてターン9から10にかけては、基本的にデプロイメントなしの長いストレートになる。マゴッツとベケッツも同じ感覚にはならない。たぶん、あの区間でもしばらくリフト・アンド・コーストのようなことをしなければならないと思う。だから、まったく違うサーキットになる。もちろん明日になれば分かる。パワーに制限されない区間では、まだ楽しめる部分もあるはずだ。でも、このサーキットで一番良い部分はマゴッツ、ベケッツ、コプス、ストウで、まさにその場所でパワーが落ちていく。来年に向けて修正できるものなら、そうしてほしいね。

    Q:今年は良いマシンを手にして、明らかに昨年よりも楽しめているように見えます。非常に難しかった昨年からの好転において、最も重要だった要素を説明してもらえますか?

    ハミルトン: ひとつは、自分が開発に深く関わったマシンであることだ。たとえばフロントサスペンションには、昨年僕が求めていた要素が入っている。シミュレーター用に作ってもらい、それをテストしていたものだ。今年はようやく自分が求めていたブレーキも手に入った。そこも大きく求めてきた部分だった。自分のチーム内でエンジニアも変わり、組織全体とのつながり方も見直した。そして上層部とも改めて方向性を合わせ、同じ道を進み、敵ではなく味方であることを確認した。今はずっと良い状態にあり、一体感を持って前に進めている。昨年は毎週末が本当に厳しかった。そうなると自然と、人はあまり耳を傾けてくれなくなる。「なぜこの結果の人の話を聞く必要があるのか」という感じになるからね。その信頼を築くには長い時間がかかった。でも今は信頼があると思うし、僕が求めたことは実行されるようになっている。もちろん双方向の関係だ。互いを前へ押し出し、ようやく協力関係ができた。それが一番重要なことだと思う。

    Q:ルイスへ。今年のシルバーストンで多くの人が恋しがっているおなじみの存在といえばロスコーです。彼なしで初めてシルバーストンへ戻ってくるのは、かなり感情的なことだと思います。彼は本当に心の支えのような存在でしたし、ペットを失うのはとてもつらいことです。今はどのように感じていますか?

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    Q:先ほどのレゴカーの件についてですが、そのイベントでけがをすることを心配して、参加しない可能性があるのでしょうか? また今週末について、しばらくぶりにシルバーストンで本格的にタイトル争いの中にいる状態で迎えます。それはここでレースをする上で、新たな喜びになっていますか?

    ハミルトン: レゴカーの件については、あまり話すことはない。それは別で話す必要がある。でも、タイトル争いに戻ってきたことについてだったね。昨年の位置から、再び前で戦えるところまで戻ってきたのは、チームとして素晴らしい好転だ。チームのみんなを本当に誇りに思っている。毎週末、新しいパーツを持ち込み、常に進化している。昨年、僕が抱いていた疑問は「革新性はどこにあるのか」ということだった。フェラーリはこのスポーツで最も大きく、最も成功したチームだ。誰もが追いかける存在であるべきだし、みんなが僕たちのマシンや取り組みを見て「同じことをしなければ」と思うべきなんだ。今年はリアウイングでそれが見られたし、エキゾースト周りの要素も今ではほかのチームが採用している。それを見るのは本当に素晴らしいことだった。僕たちには前進するために懸命に働いている素晴らしい人たちがいる。僕が見たいのは、少しずつでも前へ進んでいくことだ。

    Q:ルイスへ。最近、フィオラノでお兄さんと一緒に3シーターのフェラーリに乗る場面がありました。お兄さんは、あなたが走る姿を見るのは誇らしい兄弟としての瞬間だったと話していました。それについての思いを聞かせてください。また、V10フェラーリを初めて運転した感覚はどうでしたか?

    ハミルトン: かなり古いマシンだった。本当に古い3シーターだ。実は昨年それをやる予定だったんだけど、イタリアに着いたところでロスコーのことで電話を受け、そのまま空港へ戻ってロサンゼルスへ飛んだ。その後に何が起きたかは知ってのとおりだ。だから、そのときは実現しなかった。今回は兄を招待した。僕にとっては本当に珍しい経験だった。これまでマシンの中で耳に聞こえてくるのはエンジニアの声だけだった。でも生まれたときから知っている兄と、あれほど近くで経験を共有できた。彼が歩んできたことや、長年僕を支えてくれたことを考えると、彼がすぐ後ろにいて、笑っている声が聞こえ、僕がマシンに乗るたびに感じている感情を彼も体験しているのを感じられたのは、本当に深い瞬間だった。彼は信じられないという感じだった。何年も見てきて、どんなものか想像しようとしていたけど、想像をはるかに超えていたと思う。それは当然だよ。だからまたやるのが待ちきれないし、もう一度彼を乗せたいと思っている。

    Q:ルイスへ。あなたは自分を強く支えてくれるファンに恩返ししたいと自然に思っているはずです。それがここで実現することを望んでいると思いますが、あなたが長く公に話してきたように、彼らは昨年の難しい時期にもあなたを支え続けました。そうしたドライバーとファンの関係という意味で、今年のレースには特別な意味がありますか?

    ハミルトン: 特にそういうわけではない。いつも本当に特別だよ。赤いマシンでここにいることもそうだ。昨年が赤で走る最初の年だったと思うけど、長い間僕を応援してくれている人たちにとっては、メルセデスを応援してきた期間が長かった分、フェラーリへ気持ちを移すのは簡単ではなかったかもしれない。それでも今週末は赤いキャップがもっと増えているといいね。僕は子どものころ、家でミハエルがここを走る姿を見ていた。そのことを考えると、ガレージを出てコースを走り、観客が応援してくれているのを見る瞬間は、今でも頬をつねりたくなるような気持ちになる。自分がここにいること自体、まだ信じられない瞬間がある。それに、フェラーリで走る機会が自分に訪れるなんて思ってもいなかったから、なおさら特別なんだ。

    Q:ルイスへ。オーストリアGP後、トト・ヴォルフはフェラーリがアップグレードに資金を使い、予算が尽きる可能性をかなり懸念していました。これについてどう考えていますか?

    ハミルトン: それはフレッドに聞くべき質問だね。僕はお金の部分には関わっていない。

    Q:ルイスへ。まだ誰もタイトル争いを独走しているわけではありません。キミ・アントネッリが少し抜け出していますが、あなたはスペインでの勝利もあって差を縮めつつあります。今年をタイトル獲得のシーズンにするために、あなた自身は何をしなければならないと考えていますか? また、もしタイトルを獲得できたら驚きですか? 今年チャンピオンになることは現実的だと思いますか?

    ハミルトン: 僕がメルセデスのガレージへ行ってボルトを外す以外にね(笑)。メルセデスは本当に素晴らしいチームだ。今年のパフォーマンスを見れば分かるように、チーム全体が完全に一体となって機能している。その働きぶりを見るのは本当に美しいことだ。今年彼らが持ち込んできたもの、成し遂げてきたことは非常に大きい。だから、彼らとの差を縮めるには誰にとっても相当な努力が必要になると思う。それに前戦ではレッドブル・レーシングも大きく前進した。マックスも間違いなく有力なタイトル候補になるだろうし、パワー面でもメルセデスと互角だから、とても強いはずだ。僕たちとしては、とにかく信じ続けて落ち着いて仕事を続けることが大切だ。毎週末、自分たちが持っているものをすべて引き出し、できればマシン性能以上の結果を持ち帰りたい。そして、ブダペストのように長いストレートがないサーキットでは差は少し縮まると思っている。正直、そういうコースがもっと必要だね。でも、まだ早いよ。キミは依然としてかなり前にいるし、前戦でもさらにポイントを積み重ねた。だからオーストリアは僕たちにとって現実を再認識するレースだったと言ったんだ。でも、終わるまでは終わらない。チーム全員が全力で取り組んでいるし、それ以上は僕も望まないよ。

    Q:アービッドへ。オーストリアGPでのチームオーダーの件について、その後チーム内ではどのような話し合いがありましたか? また、あれほど大きな反響がSNSで起きたのは初めてだったと思いますが、どう受け止めましたか?

    リンドブラッド: 正直、SNSはあまり見ていなかった。そういうものは追いかけていなかったからね。レース後にチームのみんなで話し合いをして、すべて解決した。だから今はもう今週末のレースに集中している。

    Q:ルイスへ。今週末はスプリントフォーマットです。シルバーストンのようなサーキットでエネルギーマネジメントを行ううえで、どれほど難しさが増しますか?

    ハミルトン: とても大きいよ。シミュレーションの重要性がさらに増すし、明日は興味深い一日になると思う。以前はDRSがあったから、各チームが異なるデプロイメント戦略を使っているのが分かったよね。前戦でも、何人かのドライバーがデプロイメントの違いについて話していた。たしかキミだったと思うけど、シャルルに追突しそうになったと言っていたよね。僕たちは常に改善を続け、最も効率のいいデプロイメント戦略を見つけようとしている。でもセッションが終わるたびに「ここは改善できる」と気付くことがほとんどなんだ。だから重要なのは、どれだけ早く適応できるかということだ。できる限り柔軟に対応するしかない。セットアップも空力パッケージも、この週末に向けてできる限り準備してきた。でも明日の走行を終えれば、さらに多くのことが分かるはずだし、そこからもう少し性能を引き出せるか試していくことになると思う。

  • F1イギリスGP 記者会見 PART1:フェルスタッペン移籍説や各チームの現状

    F1イギリスGP 記者会見 PART1:フェルスタッペン移籍説や各チームの現状

    2026年F1第9戦イギリスGPのFIA公式記者会見前半には、ランド・ノリス(マクラーレン)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)が出席した。

    会見では、フェルスタッペンのマクラーレン移籍報道やアストンマーティンの今後のアップデート、アウディF1プロジェクトの進捗、2026年型マシンへの適応など幅広いテーマについて語られたほか、恒例となったレゴカーでのドライバーズパレードについてもユーモアを交えて応じた。

    Q:ランド、まずはあなたから。現F1ワールドチャンピオンとして母国レースを迎える気分を聞かせてください。

    ランド・ノリス: めちゃくちゃ最高だね。毎年ここで走るのは特別だから、チャンピオンになったこと自体がその気持ちを変えるわけじゃない。地元のファンや友人、家族、チームのみんなの前で走れるのはいつだって特別だ。2019年に初めてここを走って以来、ずっとこのレースが大好きなんだ。昨年はレースにも勝って、チャンピオンにもなれた。そのおかげで「初めて母国GPで勝たなきゃいけない」というプレッシャーはなくなった。でも今は「もう一度勝ちたい」という気持ちがさらに強くなっている。

    Q:ファンのために何か特別なことは用意していますか? 「ランドスタンド」は今年もありますか?

    ノリス: ああ、ランドスタンドは本当にすごいよ。明日マシンから見るのが待ちきれない。あまりにも目立つから、みんな気を取られるんじゃないかな(笑)。ストウを通過するためにもっと濃いバイザーが必要なくらいだ。今年は昨年以上に大きくなった。今朝も現地へ行って、ショップやホスピタリティエリア、それに音楽やDJなんかも見てきた。応援してくれるみんなには、僕たちが走っていない時間も含めて、この週末を思い切り楽しんでほしい。今でもレースを楽しみたいだけの子どものような感覚なんだ。でも、こんなに多くのファンやサポーターに支えられている光景を見るたび、これこそ僕がずっと夢見てきたことだと感じる。

    Q:パフォーマンスについて聞かせてください。スペインでは好調でしたが、オーストリアでは少し苦戦しました。シルバーストンではどのようなレースを期待していますか?

    ノリス: 正直、まったく分からない。走ってみるまで様子を見たいね。実際にはレッドブルリンクはスペインよりそんなに悪かったとは思っていない。ただ、ほかのチームが少し前に出てきただけなんだ。決勝ではフェラーリより速かったし、レッドブル・レーシングには及ばなかった。今は勢力図が変わっているけど、僕たちはまだ目指す位置には届いていない。昨年ほど楽観的ではないけれど、表彰台を目指し、2台とも上位でポイントを獲得したい。

    Q:ランス、あなたに伺います。ホームレースではありませんが、アストンマーティンにとっては事実上のホームイベントです。この週末はどれほど特別ですか?

    ランス・ストロール: チームにとってはいつも特別なレースだ。ファクトリーはすぐ近くだから、普段はマシンを見る機会がないスタッフも、この週末は家族と一緒にサーキットへ来られる。みんなにとって特別な週末になるよ。

    Q:アップグレードについて聞かせてください。エイドリアン・ニューウェイは今週、ハンガリーで導入されるものについて話していました。ようやくトンネルの出口が見えてきたという感覚はありますか? パフォーマンスにはどれくらい期待していますか?

    ストロール: それはハンガリーで分かるよ。ハンガリーでは空力アップデートが入って、ザントフォールトではエンジンが入る。そのときになれば、もっといろいろ分かるはずだ。うまくいけば、もっと前の集団で戦えるようになると思う。

    Q:シミュレーターではもう試しましたか?

    ストロール: ああ。かなり速くなるはずだよ。ただ、どれくらい速くなるかは実際にサーキットへ持ち込むまで分からない。大きな前進になって、毎週末ポイント争いができるようになればいいね。「良い」レベルなら十分だし、「素晴らしい」ならなおさらだ。

    Q:ガブリエル、ここ数戦は11位が続いています。この結果にはどれくらいフラストレーションを感じていますか?

    ガブリエル・ボルトレト: フラストレーションは感じていないよ。現実的に考えれば、ここ数戦で達成できたのはあれが精いっぱいだった。レーシングブルズは週末を通して僕たちより少し速かったし、決勝では誰もマシントラブルがなかった。だから僕たちは実力どおりの順位でフィニッシュしただけだと思う。11位以上は難しかったんじゃないかな。もちろんポイントは獲りたい。でも今は積み重ねることが大事なんだ。シーズン序盤より大きく進歩しているし、問題も減ってクリーンな週末を過ごせるようになった。この方向性を続けていけばポイント圏に入り、その後も継続してポイントを獲れるようになると思っている。

    Q:その進歩について詳しく聞かせてください。前戦オーストリアではアップグレードが投入されましたが、マシンはどれくらい変わりましたか?

    ボルトレト: 良いアップグレードだったと思う。確実に良くなったよ。ラップタイムでどれくらい改善したかは分からないけれど、マシンの挙動はずっと安定した。予測できないスナップや急な挙動が減って運転しやすくなった。間違いなく正しい方向へ進めたし、期待どおりに機能したアップグレードだった。

    Q:スタートについてはどうでしょう? 問題はもう解決しましたか?

    ボルトレト: 正直、まだ分からないね。前戦はその点ですごく良かった。スタートで1台抜くことができたし、今年のオープニングラップで初めてオーバーテイクした相手だったんだ。でも、それを積み重ねていかないと意味がない。前戦はうまくできたし、今週末も次戦も同じようにやる必要がある。毎週続けられるようになって初めて「スタートが改善した」と言えると思う。1週末だけでは偶然かもしれないからね。でも以前と比べれば確実に良くなっているよ。

    フロアからの質問

    Q:ランドへ。マックス・フェルスタッペンのマネジメントがマクラーレンと接触したという報道がありました。数年前はあなたがレッドブル・レーシングへ行くべきだという話が多かったですが、今は立場が逆になりました。これはマクラーレンの現在の評価を示していると思いますか? また、フェルスタッペンとマクラーレンの組み合わせについてどう考えますか?

    ノリス: 正直に言うと、マクラーレンに来たがっているドライバーはたくさんいるよ。どうしてマックスだけに注目するのか分からないくらいね。ほかにも来たいと思っているドライバーは何人もいることを知っている。だから4度のワールドチャンピオンが僕たちのチームに興味を持ち、加入を考えてくれるのは素直にうれしいことだよ。実際にどこまで本当なのかは分からないけれどね。将来ほかのドライバーと組むことになれば楽しみだけど、今すぐ現実的な話ではない。僕自身はマクラーレンでの将来を楽しみにしているし、これからも何年もここで走るつもりだ。今はオスカーとすごく良い関係で仕事ができているし、これからも一緒に戦っていきたい。それが今の僕たちの焦点だよ。

    Q:ランドへ。今朝ファンの中を歩いている姿を見ました。彼らから受け取るエネルギーは、不可能を可能に変える力になりますか? 「今年も昨年のようなことをやってみせよう」と思いましたか?

    ノリス: とりあえず「はい」と答えておこうかな。みんなに希望を持ってもらうためにね(笑)。でも、昨年と同じ状況じゃないことは誰でも分かるはずだ。今年も同じことをやれると自信満々で言うのは難しいよ。それでもホームレースでは最高の走りを見せたいと思うし、シルバーストンはここ数年ずっと僕たちと相性のいいサーキットでもある。ファンのみんなが力をくれるのは本当だし、最高のレースを見せたいという気持ちにもさせてくれる。見出しに使いやすいように言うなら、「はい」だね。

    Q:ランドへ。あなたはウェブサイトやLN4グッズなど、モータースポーツ界でも特に魅力的なブランドを築いています。今朝のポップアップストアも長蛇の列でした。ブランドづくりにはどれくらい関わっているのでしょうか? また、どんなアイデンティティを表現したいと考えていますか?

    ノリス: もちろん全部僕がやってるよ。製造もデザインもSNSも運転も全部ね(笑)。いや、本当は優秀なチームが周りにいて助けてくれている。3~4年前までは、ブランドらしいブランドはまだなかった。デザインやカラー、自分らしさを表現するものも、ストーリーを伝える手段もほとんどなかった。でも今はそれがあるし、少しずつ作り上げて毎年成長させるのを楽しんできた。ランドスタンドも昨年から倍以上の規模になった。本当に優秀なチームがいて、この世界をよく理解してくれている。僕は運転だけは得意だけど、それ以外は彼らに任せている。でもデザインやコンセプト、ストーリー作りには関わっているし、ファンが何を求めているのかも一緒に考えている。最後は僕自身のブランドだから、自分らしさを表現して、ファンに楽しんでもらえるものにしたい。それはいつも楽しみにしていることだよ。

    Q:ランドへ。ワールドチャンピオンとして母国へ戻ってきて、昨年から生活は大きく変わりましたか?

    ノリス: F1で過ごす年数が増えるたびに、いろいろなことがもっと楽しくなるし、ファンや応援してくれる人も増えていく。それは特にここシルバーストンで強く感じるね。今朝も別の人に話したけど、ここは「自分はここにいるべきなんだ」と感じさせてくれる場所なんだ。ほかのサーキットでもファンの応援は感じるけれど、ここまで多くの人たちを目の前にすると、ずっとここにいたいと思ってしまう。それくらい特別な場所なんだ。昨年から変わったことといえば、ファンが少し増えたことかな。それに街で気づかれることも多くなったし、レースより僕の私生活に興味を持つ人も増えた。でも、それが今の世の中なんだろうね。とはいえ、僕自身は何も変わってほしくない。タイトルが何回増えても、友達と過ごしたり、ゴルフや旅行をしたり、家族や兄弟姉妹と過ごしたり、F1以外の生活も楽しみたい。今の人生は本当に素晴らしいし、それだけでも十分幸せだよ。

    Q:3人に質問です。今年もレゴカーによるドライバーズパレードが行われます。しかも今回はライブ配信も予定されています。楽しみにしていますか? また、この重要なレースに向けてどんな姿勢で臨みますか?

    ストロール: 別に何とも思わないね。そのことで眠れなくなるわけでもないし、朝早く起きて楽しみにすることもない。いつものドライバーズパレードのひとつだよ。

    ノリス: 僕は結構楽しみにしてるよ。

    ストロール: もしあと600馬力あったら面白いだろうね。そうなれば、みんなもっと楽しみにすると思うよ。

    ノリス: 去年は君が全部壊したじゃないか。

    ストロール: でも600馬力とか800馬力くらいあれば、もっと盛り上がるよ。

    ボルトレト: そんなことしたら、ドライバー全員病院行きだよ(笑)。今週は君が運転するの? それともフェルナンド?

    ストロール: コイントスで決めるよ。

    ノリス: えっ、1台につき1人だけ?

    ボルトレト: たぶんね。

    ノリス: 2人ずつじゃないの? みんな運転するんだと思ってた。もしマイアミみたいな感じなら、スタート地点まで戻ってこられた人が勝者だね(笑)。でも面白い企画だと思うよ。たまにはこういう違うことをやるのもいい。みんな一緒にいて話もできるし、ファンにも会える。安全にやれば、きっと楽しい時間になると思う。

    ボルトレト: 僕は全力で行きたいね。去年は本当に楽しかった。普段はほとんどのレースでトラックの上から手を振るドライバーズパレードだから、年に一度こういう形でやるのはすごくいいと思う。去年もみんな楽しんでいたし、今年も同じように楽しめるはずだよ。

    Q:ランドへ。レゴカーの後は本物のF1マシンに乗ることになります。何人かのドライバーはシルバーストンではエネルギーマネジメントが大きな課題になると話しています。この象徴的なサーキットは、今年のマシンでも変わらず特別なコースであり続けると思いますか? それともエネルギー回生が中心のサーキットになってしまうのでしょうか?

    ノリス: 実際に走ってみないと分からないね。でも日曜日のレースは面白くなると思う。外から見ている人にとっては、いいレースになるはずだ。ただ、ここ数年のマシンと比べるとコースそのものの難しさは少し減るだろうね。去年までのマシンは高速コーナーで本当に速かったけれど、今年はそこまでではない。コプスも、ここ数年ほどチャレンジングではなくなるだろうし、マゴッツやベケッツも同じだ。でも十分に速いし、見応えはあると思う。一番大事なのは、観客にとって日曜日のレースが面白いことだ。ドライバーとしてはコプスやマゴッツ、ベケッツを限界で攻める感覚は少し違うだろうし、長い減速区間も増える。でも、それが今のF1の現実なんだ。この週末に向けても改善への取り組みは続けられている。だから大丈夫だよ。ここはシルバーストンだし、僕たちはF1マシンに乗っている。それだけで十分だし、あまり文句は言えないね。

    Q:ランドへ。オスカー・ピアストリは、シーズン後半に優勝争いへ戻るにはMCL40にはさらなるスピードとグリップが必要だと話していました。マクラーレンが準備している開発によって、それを実現できる自信はありますか? また、ATRの開発配分はどれくらい助けになると思いますか?

    ノリス: 正直、ATRについては全然分からないから、その質問は僕にはしないでほしいね(笑)。マシンについては楽観的に考えているよ。それはチームを信頼しているからだ。マクラーレンが何を成し遂げられるチームかも分かっているし、今後のアップデートを細かく知る必要はない。僕には状況を好転させられるチームがいるし、実際にワールドチャンピオンを獲ったチームでもある。それだけで十分だよ。今後は表彰台や優勝争いへの自信を高めてくれるものが控えていることも分かっている。シーズン後半には、もっと表彰台や優勝を争えるようになると信じている。今は少し我慢の時期だけど、それも選手権の一部だからね。毎週末、持っているものを最大限引き出すしかない。現状を理解しながらも、将来については前向きに考えているよ。

    Q:3人に質問です。ランドとオスカーは昨年よりも関係が良くなったように見えます。それは今のほうがプレッシャーが少ないからですか? また、ガブリエルはニコ・ヒュルケンベルグと、ランスはフェルナンド・アロンソと良い関係を築けていますか?

    ストロール: もちろんだよ。

    ノリス: 僕とオスカーの関係は去年とまったく同じだよ。何が違って見えるのか分からないね。……違うと思う? ごめん、それは気にしないよ(笑)。本当に去年と同じくらい良い関係なんだ。昨年はポールや優勝争いをしていたから、2人とももっと集中している姿が目立っていたのかもしれない。でもサーキットの外では何も変わっていない。一緒にマーケティングの仕事も楽しんでいる……なんて言う人はいないけどね(笑)。それでも一緒にやるべきことをこなし、皆さんが見ていない部分でも本当に良い関係なんだ。それがチームメイトとしてあるべき姿だと思っている。今はチームとして理想より少し後ろにいるから、昨年ほど張り詰めた雰囲気ではないだけで、関係自体はまったく変わっていない。

    ボルトレト: ニコとはすごく良い関係だよ。もちろん、僕たちはまだワールドチャンピオン争いをしているわけじゃないし、そういう状況になるとチーム内の雰囲気も変わるんだと思う。でもサーキットの外でも仲はいいし、レースウイーク以外でも一緒に過ごすことがある。彼の家族も本当に素晴らしい人たちで、とても良い関係を築けているよ。

    Q:ランドへ。今週のマシンは前戦とは見た目が大きく変わりました。昨年も特別なカラーリングで良い結果を残しましたが、今回のカラーリングについてどう思っていますか? また、マシンの見た目が変わることでドライバーとして何か影響はありますか?

    ノリス: 実は僕もオスカーも、ドライバーとして目に入るものには結構こだわるタイプなんだ。だからコクピット周りはほとんど変えないようにしている。マシンに乗ってしまえば、外観の違いはあまり分からないよ。今回はブルース・マクラーレンの最初のマシンをオマージュしたカラーリングだから特別なんだ。僕たちがそれを現代によみがえらせ、みんなに見てもらえるのは光栄なことだと思っている。最初のマクラーレンが白、緑、グレーだったことを知らない人も多いからね。もちろん現代風のアレンジは加えているけれど、パパイヤカラーではない。それでもマクラーレンの原点を表現できるのは特別なことだ。そして木に触れて願掛けしておくけど(笑)、こういう特別なカラーリングの時は、だいたいいいレースができるんだ。特に僕はね。だから今回も特別な週末になればいいと思っている。

    Q:ランドへ。昨年学んだことで今年のドライビングに生かしていることはありますか? また、自分自身がさらに成長したと感じていますか? そして、フェルスタッペンの話題にも関連しますが、同じマシンで戦えばマックスでも、ほかの誰でも倒せる自信はありますか?

    ノリス: 昨年より成長したとは思っているよ。今年のマシンは昨年とはまったく性格が違っていて、求められるドライビングもかなり変わった。それに適応しなければいけないんだ。同時に、自分はより完成度の高いドライバーになったとも感じている。いろいろな状況やドライビングスタイル、マシンの特性にも柔軟に対応できるようになった。誰が相手でも勝てると思っているよ。ただ、言い方には気をつけないといけないね。マックスの本当にすごいところは、シーズンを通して毎週末あれだけ高いレベルのパフォーマンスを維持していることなんだ。ポールを獲れるドライバーや驚くようなラップを刻めるドライバーはたくさんいる。でも、本当に偉大なドライバーは、そのレベルをすべてのセッションで発揮できる人なんだ。そこはマックスが、おそらく誰よりもうまくやっている部分だと思う。だからマックスでも、ルイスでも、フェルナンドでも、最高のドライバーと戦える機会があるなら、それは僕にとってすごくワクワクすることだ。同時に、これから自分にどんなチャンスが訪れるのかも楽しみにしているよ。

    Q:ガブリエルへ。アウディはまだ新しいチームですが、前身のチームには長い歴史があります。アウディが加わってから、開発体制や舞台裏の仕事ぶりに違いを感じていますか?

    ボルトレト: ああ、本当に大きな違いを感じているよ。特にチーム全体の考え方が大きく変わった。もちろん昨年までのチームや、それ以前にチームを支えてきた人たちには敬意を持っている。でも現実として、今はまったく違う状況なんだ。アウディというメーカーがバックにつき、自分たちでパワーユニットを開発し、資金面でも強力なサポートを受けている。かつてのザウバーのように、その部分で苦労することはなくなった。その結果、チーム全体の意識も変わった。僕たちは将来、大きなことを成し遂げるという目標を持ち、それに向かって全員が仕事をしている。昨年と比べても、働き方や取り組む姿勢は大きく変わった。それに今はノイブルクにも素晴らしいチームがある。昨年はまだ一緒に仕事をしていなかった人たちが、そこでパワーユニット開発に取り組んでいる。初めてF1エンジンを開発するチームが、新レギュレーション初年度にここまでやれたことは本当に素晴らしい成果だと思う。もちろん改善すべき点はまだある。でも、彼らが成し遂げた仕事には敬意を表したい。この方向性で努力を続けていけば、将来きっと大きな成果をつかめると信じている。

  • F1イギリスGPに息づく歴史 シルバーストンのコーナー名の由来を徹底解説

    F1イギリスGPに息づく歴史 シルバーストンのコーナー名の由来を徹底解説

    F1イギリスGPの舞台であるシルバーストン・サーキットは、F1カレンダーの中でも最も歴史あるサーキットのひとつだ。その魅力のひとつが、各コーナーに単なる番号ではなく、アビー、コプス、マゴッツ、ベケッツといった独自の名前が付けられていることにある。

    これらの名称には、周辺地域の地名、中世の修道院や礼拝堂、英国モータースポーツの歴史、さらには第二次世界大戦中に軍用飛行場として使われていた過去まで、シルバーストンならではの物語が刻まれている。

    2026年F1イギリスGPを前に、全18コーナーと2本のストレートの名前がどのように生まれたのかを紹介する。

    シルバーストンは軍用飛行場から生まれたサーキット
    シルバーストンは現在こそF1を代表する名門サーキットとして知られているが、その起源は第二次世界大戦中のイギリス空軍(RAF)の飛行場にある。戦時中、この土地には爆撃機が発着する滑走路や格納庫が置かれており、戦後にその広大な敷地を利用してレースが行われるようになった。1948年に初めて英国GPが開催され、1950年にはF1世界選手権の開幕戦の舞台にもなった。現在のコーナー名には、そうした飛行場時代の名残や、周辺地域に根付く歴史が色濃く反映されている。

    ■ アビー(Abbey)
    ドライバーたちは、ルイス・ハミルトンにちなんで名付けられたハミルトン・ストレートにマシンを並べる。この名称は、F1史上最も成功した英国人ドライバーであるハミルトンへの敬意を示すものだ。スタート後、239mの短い加速区間を経て向かうターン1がアビーである。アビーという名前は、近隣にかつて存在した中世の修道院、ラフィールド修道院(Luffield Abbey)の遺構に由来する。現在はその建物を見ることはできないが、シルバーストンの歴史はこの高速コーナーの名前として今も受け継がれている。

    ■ ファーム(Farm)
    シルバーストンのコーナー名には、周辺の地元ランドマークに由来するものが多い。ターン2のファームもそのひとつである。1948年に初めて英国GPを開催した当時のオリジナルレイアウトには、実際に農場の脇を通るストレートがあり、そこから「ファーム・ストレート」と呼ばれるようになった。2010年のレイアウト変更によってコース形状は変わり、かつてのストレートは現在、高速で通過する緩やかなコーナーとなったが、名称だけはそのまま残された。

    ■ ビレッジ(Village)
    ターン3のビレッジは、シルバーストンで最初の大きなブレーキングポイントとなる右コーナーである。この名前は、サーキットに最も近い村であり、サーキット名の由来にもなったシルバーストン村を指している。現在この地域には、アストンマーティンやキャデラックの拠点も置かれており、単なる地名にとどまらず、現代F1においても重要な意味を持つ場所となっている。

    ■ ザ・ループ(The Loop)
    モナコには「ヘアピン」という分かりやすい名称の低速コーナーがあるが、シルバーストンも同じように、形状をそのまま表した名前をターン4に付けた。それがザ・ループである。コーナーの形がループ状になっていることから名付けられたこの区間は、シルバーストンで最も低速なポイントでもある。ドライバーにとっては、ここでしっかり減速し、再加速に備えると同時に、エネルギー回生を行う重要な場所になる。

    ■ エイントリー(Aintree)
    ターン5のエイントリーは、現在では競馬場として知られるリバプールのエイントリーに由来する。エイントリーはかつて自動車レースの舞台でもあり、1955年から1962年にかけて5度にわたり英国GPを開催した歴史を持つ。シルバーストンのこのコーナー名は、英国GPが複数の会場で開催されていた時代の記憶を残すものであり、シルバーストンとエイントリーが共有してきた英国モータースポーツの歴史を示している。

    ■ ウェリントン・ストレート(Wellington Straight)
    ターン5を抜けると、ウェリントン・ストレートに入る。これはシルバーストンの軍用飛行場としての過去を示す2つの区間のうちのひとつである。第二次世界大戦中、この土地はイギリス空軍の基地として使われ、ヴィッカース・ウェリントン爆撃機が発着する滑走路が置かれていた。現在のウェリントン・ストレートは、その滑走路の一部を利用して作られたものであり、サーキットの高速区間であると同時に、戦時中の歴史を今に伝える場所でもある。

    ■ ブルックランズ(Brooklands)
    ウェリントン・ストレートの先にあるターン6はブルックランズと呼ばれる。この名称もエイントリーと同じく、英国GPの歴史に敬意を示したものだ。ブルックランズはロンドン南部に位置するオーバルサーキットで、1926年に英国GPの第1回大会を開催した場所である。翌1927年にも同地で英国GPが行われており、シルバーストンのコーナー名として残されたブルックランズは、英国におけるグランプリレースの始まりを思い起こさせる。

    ■ ラフィールド(Luffield)
    ブルックランズから続くターン7がラフィールドである。この名称も、ターン1のアビーと同じく、コース北東にかつて存在したラフィールド修道院に由来する。かつては2つの独立したコーナーに分かれていたが、現在は長い右コーナーとして構成されている。ドライバーはここで大きく速度を落とす必要があり、脱出速度が次のウッドコートへ向けた流れに大きく影響する。

    ■ ウッドコート(Woodcote)
    シルバーストンがレースサーキットとして発展する上で、英国王立自動車クラブ、通称RACは大きな役割を果たした。RACのメンバーは初期のイベント運営に深く関わり、現在まで続くシルバーストンの伝統を形作る一助となった。そのため、いくつかのコーナー名にはRACに関連する名称が使われている。ターン8のウッドコートは、サリー州にあるRAC所有地内の邸宅「ウッドコート・パーク」に由来する。現在は高速の右コーナーだが、以前のレイアウトではラップの最後を締めくくるコーナーでもあった。

    ■ コプス(Copse)
    シルバーストンの周辺には豊かな田園地帯と小さな林が広がっている。「Copse」とは小さな林を意味する英語であり、コース近くにはチャペル・コプスやチーズ・コプスと呼ばれる林が存在していた。ターン9のコプスは、その周辺の自然に由来する名称である。現在のF1マシンではほぼ全開に近い速度で駆け抜ける超高速コーナーであり、シルバーストンを象徴する難所のひとつとして知られている。

    ■ マゴッツ(Maggotts)
    ターン10から14にかけてのマゴッツ、ベケッツ、チャペルは、シルバーストンでも最も有名な連続コーナーである。ひとつひとつを切り離して語るよりも、ひとつの高速セクションとして捉えた方が自然なほど、各コーナーは密接につながっている。その入口となるマゴッツは、グランドスタンドの向こう側に位置していたマゴッツ・ムーアに由来する。高速で進入しながらリズムよく切り返すこの区間は、ドライバーにとっても観客にとってもシルバーストン最大の見どころのひとつである。

    ■ ベケッツ(Becketts)
    マゴッツに続くベケッツは、中世にこの地に存在した礼拝堂に由来する。この礼拝堂は、かつてのカンタベリー大司教トマス・ベケットを記念するものだった。ベケッツの名前はその歴史を今に伝えているが、礼拝堂そのものは1943年に飛行場を建設するため取り壊された。現在のベケッツは、左右にマシンを振りながら極めて高い空力負荷の中で通過する区間であり、F1マシンの性能とドライバーの正確性が問われる場所となっている。

    ■ チャペル(Chapel)
    ターン14のチャペルも、ベケッツと同じくトマス・ベケットを記念した中世の礼拝堂に由来する。マゴッツ、ベケッツを抜けた後、ドライバーはこのチャペルを立ち上がり、ハンガー・ストレートへ向けて全開加速に入る。わずかなラインの乱れが長いストレートでの最高速やオーバーテイクの機会に直結するため、このセクションの出口はラップタイムにとって極めて重要になる。

    ■ ハンガー・ストレート(Hangar Straight)
    チャペルを抜けると、シルバーストン屈指の高速区間であるハンガー・ストレートに入る。この名称も、サーキットの軍用飛行場としての過去に由来している。かつてこの場所には、航空機を格納するための大きなハンガーが2棟あり、そこからハンガー・ストレートと呼ばれるようになった。現在では長い全開区間として、ストウへ向けたオーバーテイクの大きなチャンスを生む場所となっている。

    ■ ストウ(Stowe)
    ハンガー・ストレートの終端にあるターン15がストウである。高速から一気に減速して進入するこのコーナーは、攻略が難しいことで知られている。1999年のF1イギリスGPでは、ミハエル・シューマッハがこの付近でクラッシュし、右脚を骨折する事故が起きた。名称の由来については、地元の名門校ストウ・スクールに関連しているとされる。同校の元生徒たちが、使われなくなった飛行場でレースをするというアイデアを早くから提案していたともいわれており、現在のシルバーストンに毎年50万人規模の観客が訪れる姿を見れば、当時の関係者は大いに驚くかもしれない。

    ■ ベール(Vale)
    ターン16のベールについては、名前の由来がはっきりしていない。ひとつの説では、コーナー付近にわずかな高低差があり、比較的平坦なシルバーストンの中ではそれが目立つため、谷や低地を意味する「Vale」と呼ばれるようになったとされる。一方で、この区間がエイルズベリー・ベール地区に含まれていたことに由来するという説もある。いずれにしても、ストウから最終セクションへ向かう流れの中で重要な役割を果たす低速区間である。

    ■ クラブ(Club)
    シルバーストンのラップを締めくくるターン17/18はクラブと呼ばれる。この名称は、英国王立自動車クラブ(RAC)のロンドンにあるクラブハウスに由来する。RACとシルバーストンの深い関係は、英国GP優勝者に授与される伝統的な金色のトロフィーにも表れている。このトロフィーは表彰式後に返却されるもので、ドライバーには通常レプリカが贈られる。2025年には、そのレプリカが初めてLEGO製で作られ、ランド・ノリスのコレクションに加わる非常にユニークな一品となった。

    シルバーストンのコーナー名には、単なる地名以上の意味がある。中世の修道院や礼拝堂、英国GPを開催してきた歴史的サーキット、RACとの関係、そして第二次世界大戦中の軍用飛行場としての記憶が、それぞれの名前に刻まれている。

    高速コーナーの連続やオーバーテイクポイントに注目が集まりがちなシルバーストンだが、各コーナーの名前の由来を知ることで、F1イギリスGPの舞台をより深く楽しむことができる。

  • 2026年F1イギリスGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1イギリスGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第9戦イギリスGPは、7月3日(金)からシルバーストン・サーキットで開催される。

    日本時間では7月3日(金)に走行がスタートし、今大会はスプリントフォーマットで実施されるため、初日にフリー走行1回目(FP1)とスプリント予選、2日目にスプリントと公式予選、最終日の7月5日(日)に決勝レースが行われる。

    舞台となるシルバーストン・サーキットは、1950年にF1世界選手権が初めて開催された歴史あるコースであり、現在も「モータースポーツの聖地」として知られている。全長5.891kmの高速レイアウトには、高速コーナーが連続する名物区間「マゴッツ」「ベケッツ」「チャペル」をはじめ、ドライバーの技量とマシン性能を極限まで試すコーナーが数多く並ぶ。

    2026年シーズン第9戦となるイギリスGPは、前戦オーストリアGPで今季2勝目を挙げたジョージ・ラッセルが母国レースに臨む一戦となる。ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリは40ポイント差で追うラッセルの挑戦を受ける立場となり、さらに3位のマックス・フェルスタッペンも逆転を狙うなど、タイトル争いはますます白熱している。

    シルバーストンは1940年代に旧イギリス空軍基地を活用して誕生したサーキットで、1950年5月13日にF1世界選手権の開幕戦を開催した舞台でもある。その後も幾度かレイアウト変更が行われ、2010年にはアビーからブルックランズまでの新セクションが導入され、現在のレイアウトとなった。

    高速コーナーが連続するためタイヤへの負荷はシーズン屈指で、ピレリは週末を通して最も硬いC1、C2、C3の3種類のコンパウンドを選択した。特に高速で方向転換を繰り返す区間では5Gを超える横方向の荷重が発生し、左フロントタイヤへの負担が大きくなることから、タイヤマネジメントが勝敗を左右する重要な要素となる。

    現地の天気予報では週末を通して晴天が続く見込みで、気温は25度前後まで上昇すると予想されている。イギリス特有の変わりやすい天候には注意が必要だが、現時点ではドライコンディションで各チームの純粋なパフォーマンスが試される週末となりそうだ。

    2026年F1イギリスGP スケジュール
    ■ 7月3日(金)
    フリー走行1:20:30~21:30(現地時間:12:30~13:30)
    スプリント予選:24:30~25:14(現地時間:16:30~17:14)

    ■ 7月4日(土)
    スプリント:20:00~21:00(現地時間:12:00~13:00)
    予選:24:00~25:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 7月5日(日)
    決勝:23:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 7月3日(金)
    フリー走行1:20:20~22:40
    スプリント予選:24:20~27:00

    ■ 7月4日(土)
    スプリント:19:30~23:30
    予選:23:50~28:00

    ■ 7月5日(日)
    決勝:22:20~28:00

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第9戦イギリスGPをライブ配信する。フリー走行1回目とスプリント予選は無料配信の対象となっている。

    ■ 7月3日(金)
    フリー走行1:20:20~(無料配信)
    スプリント予選:24:20~(無料配信)

    ■ 7月4日(土)
    スプリント:19:30~
    予選:23:50~

    ■ 7月5日(日)
    決勝:22:20~

    サーキット情報
    FORMULA 1 PIRELLI BRITISH GRAND PRIX 2026
    2026年 イギリスグランプリ
    サーキット名: シルバーストン・サーキット
    コース全長: 5.891km
    周回数:52
    レースディスタンス:306.198km
    ラップレコード:1分27秒097(マックス・フェルスタッペン / 2020年)

  • 2024年F1イギリスGP:WINNERS & LOSERS

    2024年F1イギリスGP:WINNERS & LOSERS

    2024年F1イギリスGPで、ルイス・ハミルトンは、熱狂的なファンの前でセンセーショナルな勝利を収め、2024年のF1で6人目のウィナーとなったが、涙ながらに勝利を祝ったメルセデスのレーサーたちの間に、多くのライバルたちは傷をなめていた。

    Formula1.comのローレンス・バレットが、シルバーストーンでの注目すべきイギリスグランプリの勝者と敗者を選出した。

    勝者:ルイス・ハミルトン
    シルバーストンには、ルイス・ハミルトンの最高のパフォーマンスを引き出す何かがある。日曜日にこのイギリス人ドライバーは、2021年のサウジアラビアグランプリ以来となる勝利を手にし、56戦連続未勝利の記録に終止符を打った。

    これはシルバーストンでのハミルトンにとって9回目の優勝であり、単一サーキットでのドライバーの記録的な勝利数であり、英国のこのサーキットで成し遂げた12回連続(通算15回目)の表彰台獲得となった。

    39歳182日という年齢で、ハミルトンは21世紀で最も高齢のF1レースウィナーとなった。また、彼は300戦目以降のグランプリで優勝した初のドライバーとなった(このレースは彼にとって344戦目だった)。素晴らしいドライバーにとって、素晴らしい一日だった。

    2024年F1 イギリスGP 決勝 ルイス・ハミルトンルイス・ハミルトンにとって歴史的なシルバーストンでの勝利だった

    敗者:ジョージ・ラッセル
    メルセデスのガレージの半分が祝う一方で、ポールシッターのジョージ・ラッセルが4位まで後退し、ウォーナーシステムの不具合によってリタイアした。

    メルセデスのチームメイト、ハミルトンととも予選でイギリス勢1-2-3を独占したラッセルにとって、大きな希望を与えた週末は苦い結末となった。

    これはシルバーストンでの3回の挑戦のうち2回目のDNFであり、2024年にチェッカーフラッグを見ることができなかったのは2回目だ。現在、ラッセルはドライバーズランキングでハミルトンにわずか1ポイント差でリードしている。

    勝者:マックス・フェルスタッペン
    マックス・フェルスタッペンにとって、この週末は決して楽なものではなかった。予選4位通過を前にしたプラクティスで、RB20のバランスに不満を抱えていた。

    スタートで素晴らしい飛び出しを見せ、ランド・ノリスを追い越したが、その後の数周でペースが落ちて後退し始めた。

    しかし、最終スティントでハードタイヤを装着するという英断が功を奏し、ノリスを追い抜いて2位となり、チャンピオンシップのリードを84ポイントに広げた。

    これは彼にとって107回目の表彰台となり、セバスチャン・ベッテル、ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトンに次ぐ歴代4位となった。

    2024年F1 イギリスGP 決勝 ジョージ・ラッセルポールシッターのラッセルはレースからリタイアを余儀なくされた。

    敗者:セルジオ・ペレス
    セルジオ・ペレスにとってはまたしても悲惨な週末となった。彼はQ1でスピンアウトし、6戦中5回目の予選トップ10入りを逃した。

    新しいエンジンコンポーネント一式を装着した後、すでに後方からスタートしていたためそれに伴うペナルティは無効となり、彼はパッとしないスタートを切った。

    順位を上げることはほとんどできず、天候が回復し始めたときにインターミディエイトタイヤに切り替えるという誤った判断により、彼の午後は事実上終了した。

    彼は2周遅れの17位で終わり、5戦中3回目のノーポイントとなり、表彰台なしの記録を7戦に伸ばした。

    勝者:ハースF1チーム
    ハースはシルバーストーンに非常に優れたアップグレードを持ち込み、チームを中盤に引き上げ、ニコ・ヒュルケンベルグの目には純粋なペースで5番目に速いチームとして位置づけられた。

    ヒュルケンベルグはそのマシンを最大限に活用し、予選で素晴らしい6位を獲得し、その後9位まで落ちた悪いスタートから立ち直り、連続6位を獲得した。

    この8ポイントは、コンストラクターズ選手権6位争いで、ハースがRBにわずか4ポイント差で追随していることを意味する。

    2024年F1 イギリスGP 決勝 セルジオ・ペレスセルジオ・ペレスにとってまたしても悪夢のようなレースウィークエンドだった。

    敗者:マクラーレン
    少し前までは、マクラーレンにとって3位と4位はまさに祝福すべき結果だったが、この象徴的な英国チームは近年、期待を大きく高めており、シルバーストーンでは「もしこうだったら」という思いを胸に去ることになるだろう。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、変わりやすいコンディションを完璧に判断してメルセデスの2人を抜いてワンツー体制を築いたが、それがハイライトだった。

    路面が十分に乾いたときにマシンをダブルスタックしないという決断をしたため、ピアストリは競争から脱落した。さらに、ノリスをコースに送り出すのが遅れたことで、フェルスタッペンに先行を許すこととなり、ソフトタイヤではフェルスタッペンのハードタイヤに対抗できなかったノリスは3位に後退した。

    確かに、フェラーリとの差は7ポイントに縮まり、レッドブルとの差も78ポイントに縮まった。しかし、彼らはホームレースで勝利を収めるべきだったし、おそらくワンツーフィニッシュも実現できたはずだと分かっている。

    勝者:アストンマーティン
    アストンマーティンは、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソが7位と8位でそれぞれダブルポイントを獲得し、厳しい3連戦を締めくくる大きな後押しとなった。

    シルバーストーンを拠点とするチームは、過去2回のグランプリでいずれもノーポイントに終わっていたが、最近アップグレードしたパッケージで状況が一転したようだ。

    ストロールの7位は今シーズン3度目のトップ7フィニッシュであり、一方アロンソの8位フィニッシュは過去6回のグランプリで2度目のポイント獲得となった。

    2024年F1 イギリスGP 決勝 マクラーレンマクラーレンはホームレースで勝つべきだったし、おそらく1-2も達成できたはずだとわかっている。

    敗者:シャルル・ルクレール
    シャルル・ルクレールは、またも苦しいレース週末を過ごす中で、フェラーリで今何が起こっているのかを説明する言葉を見つけるのに苦労していると認めた。

    ルクレールは、モナコで初めて地元レースに勝利して以来、シルバーストーンで優勝者から1周遅れの惨めな14位に終わり、過去4回のグランプリでポイントを獲得したのは1回だけとなっている。

    彼は土曜日のQ3に進出できず、トップ10に復帰する望みは消えた。チームは雨を予想してインターミディエイトタイヤに交換したが、予想された雨はかなりの周回数が経過するまで降らなかった。その時までに彼のタイヤは消耗しており、もう一度ピットインする必要があった。

    勝者:アレックス・アルボン
    アレックス・アルボンは、最初の一連の慌ただしいコーナーで2度の接触に遭い、フロントウイングの一部を破損したが、シルバーストンで見事な9位を獲得した。

    9位は彼にとって今シーズンの最高位に並び(モナコでも9位だった)、コンストラクターズ選手権9位争いでウィリアムズとザウバーの間に余裕をもたらすことに貢献した。

    2024年F1 イギリスGP 決勝 シャルル・ルクレールシャルル・ルクレールは、フェラーリで今何が起こっているのかを説明する言葉を見つけるのに苦労していると語った。

    敗者:アルピーヌF1チーム
    アルピーヌは、4戦連続でポイントを獲得していたが、シルバーストーンでは苦戦を強いられた。

    ピエール・ガスリーは、新しいエンジンコンポーネントを装着したことで大幅なペナルティが科せられ、最後尾からのスタートを余儀なくされた。しかし、ギアボックスに問題が発生したため、フォーメーションラップ終了後にリタイアを余儀なくされ、スタートは叶わなかった。

    チームメイトのエステバン・オコンは、週末を通して、特にレースでの一連の戦略的ミスを嘆き、レースリーダーから2周遅れの16位に終わった。