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  • アルピーヌF1 マイク・エリオットを最高技術責任者に起用 エンストン復帰

    アルピーヌF1 マイク・エリオットを最高技術責任者に起用 エンストン復帰

    アルピーヌF1チームは9月17日、マイク・エリオットが最高技術責任者(CTO)として加入することを発表した。エリオットはエンストンのファクトリーを拠点に、チームの技術およびエンジニアリング部門を統括する。

    マイク・エリオットにとって、今回の就任はエンストンへの復帰となる。2008年から2012年まで同チームでプリンシパル・エアロダイナミシストを務めていた。

    23年のF1経験を持つマイク・エリオットがエンストン復帰
    マイク・エリオットはF1で23年にわたる経験を持ち、ルノー、マクラーレン、そして直近ではメルセデスでキャリアを積んできた。メルセデスでは最高技術責任者も務めている。

    これまで携わったチームでは、コンストラクターズ選手権8回、ドライバーズ選手権8回のタイトル獲得に貢献しており、豊富な経験と専門知識をアルピーヌにもたらすことになる。

    アルピーヌは、エリオットの加入によってチームの技術力をさらに強化する狙いだ。近年のコース上でのパフォーマンス向上を足掛かりに、上位4チームとの差を縮めることを目指している。

    かつてエンストンで空力部門の中核を担ったマイク・エリオットが、今度は最高技術責任者として技術・エンジニアリング部門全体を率いる。アルピーヌF1にとって、上位勢への接近を目指す技術体制強化の重要な人事となる。

    アルピーヌF1チーム

  • グッチがアルピーヌF1を救うのか? ブリアトーレが描く“ベネトン再現計画”

    グッチがアルピーヌF1を救うのか? ブリアトーレが描く“ベネトン再現計画”

    アルピーヌF1チームとグッチのパートナーシップ発表は、単なるスポンサー契約以上の意味を持つ可能性がある。

    2026年にルノーが自社パワーユニット計画を終了し、チームへの投資も縮小するなか、エンストンを拠点とするアルピーヌF1は将来的な所有体制の変化が取り沙汰されている。そのタイミングで登場したのがイタリアの高級ブランドであるグッチだった。

    一見するとファッションブランドとF1チームの一般的なスポンサー契約に見える。しかしF1の歴史を振り返ると、フラビオ・ブリアトーレとイタリアのアパレルブランドが結び付いた時、その先にはチーム買収と世界タイトル獲得という前例が存在する。

    ベネトンが歩んだ“スポンサーからオーナー”への道
    1980年代初頭、イタリアのアパレルブランドであるベネトンはF1への参入を模索していた。

    最初はティレルのスポンサーとなり、その後アルファロメオへと活動の場を移した。しかしスポンサーとしてチームを支援するだけでは満足せず、1985年にトールマンを買収する決断を下す。

    このトールマンこそ、現在のアルピーヌF1へとつながるチームの原点だった。

    ベネトンはチームを買収後、名称をベネトン・フォーミュラへ変更。やがてミハエル・シューマッハを擁し、1994年と1995年にドライバーズタイトル、1995年にはコンストラクターズタイトルを獲得した。

    その成功の中心にいたのが、後にF1界屈指の辣腕マネージャーとして知られるフラビオ・ブリアトーレだった。

    エンストンに戻ってきた“仕掛け人”
    2024年、ブリアトーレはアルピーヌのエグゼクティブアドバイザーとしてF1復帰を果たした。

    その時点でルノーはすでに自社パワーユニット計画終了を視野に入れていたとみられており、将来的なチーム運営体制の見直しも避けられない状況だった。

    そうした中でブリアトーレに求められた役割は、技術責任者ではなく「ビジネスを動かす交渉人」だった。

    過去にもブリアトーレはミハエル・シューマッハ獲得、リジェ買収、スポンサー開拓など数々の大型案件を成立させてきた。彼の強みは技術開発ではなく、チームを成長軌道に乗せるための資金と人材を集める能力にある。

    グッチとの提携は、その最新事例と言える。

    グッチはスポンサーで終わるのか
    現在のアルピーヌF1は、投資会社オトロ・キャピタルが主要株主の一角を担っている。

    パドックでは将来的な資本再編の可能性も噂されており、メルセデスやクリスチャン・ホーナーを含む投資家グループの名前も取り沙汰されている。

    そのため、一部ではグッチが単なるタイトルスポンサーに留まらず、より大きな役割を担う可能性も想像されている。

    もちろん現時点でグッチによる買収計画が存在する証拠はない。しかし40年前、ベネトンも最初は単なるスポンサーだった。

    そして最終的にはエンストンのチームを手に入れ、世界王者となった。

    歴史は繰り返されるのか
    グッチとアルピーヌの提携発表に際し、フラビオ・ブリアトーレは次のように語っている。

    「エンストンのチームは常に他とは違うやり方で成功してきた。そして以前には、ファッションブランドがF1で最初にチェッカーフラッグを受けたこともある」

    この発言は単なる過去への言及ではないのかもしれない。

    1980年代、ベネトンはスポンサーとしてF1に参入し、やがてチームオーナーとなり世界王者へ上り詰めた。そして2026年、同じエンストンを拠点とするチームに再びイタリアのファッションブランドが現れた。

    グッチが本当にベネトンの足跡をたどるのかは分からない。しかし少なくともブリアトーレという男がいる限り、エンストンで起きる変化を単なるスポンサー契約として片付けるのは早計かもしれない。

  • アルピーヌF1チーム 元FIA空力責任者ジェイソン・サマービルを獲得

    アルピーヌF1チーム 元FIA空力責任者ジェイソン・サマービルを獲得

    アルピーヌF1チームは5月15日、FIA(国際自動車連盟)で空力部門責任者を務めていたジェイソン・サマービルを副テクニカルディレクターとして迎え入れることを発表した。新設されたポジションで、デビッド・サンチェス(エグゼクティブ・テクニカルディレクター)の直属となる。

    サマービルは1999年にウィリアムズでF1キャリアをスタートし、2003年にトヨタF1へ加入。空力部門でキャリアを積み、最終的には副責任者を務めた。その後、2010年から2011年にかけてエンストンのチームに在籍しており、今回が古巣復帰となる。

    その後はウィリアムズで空力部門を率いたほか、フォーミュラワン・マネジメント(FOM)では2022年F1レギュレーション策定にも関与。2022年からはFIAで空力部門責任者として、複数のレギュレーションサイクルを監督していた。

    今回の副テクニカルディレクター職は、アルピーヌの設計・空力グループをさらに強化する目的で新設されたものだという。RacingNews365によると、サマービルは今週前半にFIAでの職務を終えており、以前からアルピーヌ加入が報じられていた。

    アルピーヌは2026年シーズン序盤で競争力を示しており、開幕4戦終了時点でコンストラクターズ選手権5位の23ポイントを獲得。これは2025年シーズン通算ポイントをすでに上回る数字となっている。

    チームは昨夏以降、主要人材の補強を進めており、フラビオ・ブリアトーレとスティーブ・ニールセン体制のもとで技術組織の強化を加速させている。サマービルの加入によって、現行マシンだけでなく将来コンセプトの開発もさらに推し進める狙いだ。

    ジェイソン・サマービルは次のように語った。

    「エンストンに戻り、フラビオ、スティーブ、そしてデビッドとこの新しい役職で働けることを本当に楽しみにしている」

    「ここ数年はチーム環境での競争の最前線から離れていたので、再びその渦中に戻り、コンマ数秒を追い求め、ライバルとポイントやトロフィーを争えることに大きなやりがいを感じている」

    「ファクトリーの優秀なエンジニア、デザイナー、空力担当者たちと仕事を始め、近い将来のチーム成功に貢献できることを願っている」

    ジェイソン・サマービルとデビッド・サンチェス(アルピーヌF1チーム)

    サンチェスもサマービル加入を歓迎した。

    「ジェイソンのような経験と実績を持つ人物を迎えられることを非常に嬉しく思っている。我々は継続的な前進を続けている」

    「今季ここまでのチームの仕事は素晴らしいものだったが、これはまだ始まりに過ぎない。誰ひとり現状に満足してはいない。ジェイソンが加わることで、現在のF1開発競争の中でさらにパフォーマンスを引き上げることができるだろう」

    アルピーヌF1は“技術組織の再構築”を加速
    2026年F1シーズンのアルピーヌは、単なるパフォーマンス向上だけでなく、組織そのものの強化に力を注いでいる。昨年からデビッド・サンチェスやスティーブ・ニールセンらを招へいしてきた流れに続き、今回のサマービル加入によって空力部門の体制はさらに厚みを増すことになる。

    特に2026年F1レギュレーションをFOMやFIA側で経験してきたサマービルの知識は、現行マシン開発だけでなく、中長期的な技術戦略においても大きな武器となりそうだ。現在コンストラクターズ5位につけるアルピーヌは、勢いを一時的なものに終わらせず、本格的な上位争いへの足場固めを進めている。

  • アルピーヌF1チーム 取締役交代で株式売却に再注目 オトロの動き加速か

    アルピーヌF1チーム 取締役交代で株式売却に再注目 オトロの動き加速か

    アルピーヌF1チームの取締役会における人事交代が、チームの株式構造に関する動きに新たな注目を集めている。ルノー・グループのCFO(最高財務責任者)であるダンカン・ミントが退任し、後任としてギヨーム・ロッソが就任した。

    この交代は単なる人事ではなく、少数株主であるオトロ・キャピタルの持分売却を巡る動きと密接に関係している可能性がある。

    チームの所有構造が転換点を迎える中で、ルノーの意思がより明確に反映される体制が整えられつつある。

    ルノー主導の統治強化と新任ロッソの役割
    アルピーヌF1チームは、ルノー・グループが過半を保有し、エンストン拠点の運営を主導している。独立した組織として機能しつつも、取締役会にはグループ側の人材が参加する構造となっている。

    今回就任したギヨーム・ロッソは、ルノーのグローバルM&A(合併・買収)責任者であり、2025年10月に同グループへ加わった人物だ。さらにルノー・日産・三菱アライアンスの投資部門「アライアンス・ベンチャーズ」のマネージングディレクターも務めている。

    モータースポーツではなく、投資・企業統治の分野を専門とするロッソの起用は、チームの競技面ではなく資本戦略面の強化を意図したものとみられる。

    オトロ・キャピタルの持分売却が焦点に
    アルピーヌF1チームの約24%を保有するオトロ・キャピタルは、現在その持分の売却を検討している。この株式は2023年に約2億1500万ドルで取得されたが、現在はチーム評価額の上昇により6億2000万ドル以上の価値があるとされている。

    ただし契約上、オトロは一定期間(ロックアップ期間)が設けられており、2026年9月までは自由な売却が制限されている。また、ルノーは売却先に対する承認権を持っており、新たな株主の選定にも大きな影響力を維持している。

    関係者によれば、オトロ側は投資リターンの最大化を目指している一方で、ルノーはチームの長期戦略に合致するパートナーの選定を重視しているという。

    複数の買収候補と高まる関心
    オトロの持分を巡っては、すでに複数の関心が報じられている。メルセデス・ベンツが約5億ドル規模の出資を検討しているほか、米国の富豪スティーブ・コーエンの名前も候補として挙がっている。

    さらに、元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーも出資を模索しているとされ、将来的なF1復帰に向けた動きとして注目を集めている。

    こうした状況の中で、投資家として比較的受動的とされるオトロの姿勢は、チーム側との間に摩擦を生んでいるとも伝えられており、予定より早い段階での売却も現実味を帯びている。

    所有構造の転換点で強まるルノーの主導権
    今回の取締役交代は、単なる人事刷新ではなく、アルピーヌF1の所有構造が見直される局面における重要な布石と捉えられる。

    ロッソの専門性を踏まえれば、その役割は新規投資家の選定や取引の管理、そしてガバナンスの強化にあると考えられる。

    アルピーヌF1は競技チームであると同時に、ルノーにとっては投資およびマーケティング資産でもある。その中で、少数株主の構成見直しが進む今、グループとしての統制を維持・強化する動きが明確になってきている。

  • アルピーヌF1 ルノー撤退説を否定 ブリアトーレ「完全にコミットしている」

    アルピーヌF1 ルノー撤退説を否定 ブリアトーレ「完全にコミットしている」

    アルピーヌF1は2026年シーズン序盤、コンストラクターズ選手権で5番手につけるなど、安定した立ち上がりを見せている。ピエール・ガスリーは開幕から3戦連続で入賞し、中国GPではフランコ・コラピントもトップ10入りを果たした。

    2025年の低迷からの反発という意味でも、このスタートはチームの変化を示すものだ。今季からメルセデス製パワーユニットへと切り替えた体制変更も含め、プロジェクトは明確に前進している。

    ルノーの関与継続を明言
    アルピーヌの将来を巡っては、出資構造の変化などを背景にルノーの関与縮小や撤退の可能性も取り沙汰されてきた。

    しかしフラビオ・ブリアトーレは、その見方を否定する形で、メーカーとしての関与が継続していることを強調した。

    「我々はベストを尽くし、年々改善していこうとしている」

    「ルノーも完全にコミットしているし、チームもコミットしている」

    2026年に見える体制変化
    近年のアルピーヌは組織変更やパフォーマンスの停滞により、一貫性を欠く状況が続いていた。特に2025年は結果面でも苦戦し、プロジェクトの方向性に疑問が残った。

    だが2026年は異なる。エンジン供給体制の変更と内部改革が進み、序盤から安定した結果を残している。

    「今は競争力を持つための要素が揃っている。エンジンには非常に満足しているし、チーム全体にもかなり満足している」

    鍵となる“土台づくり”
    一方でブリアトーレは、即時の成功ではなく長期的な基盤構築の重要性を強調する。

    「我々はチームを築くための礎を準備しなければならない。それには数年かかる」

    「我々は勝ちたいし、どうなるか見ていく」

    短期的な結果に一喜一憂するのではなく、組織全体を再構築するフェーズにあるという認識が示されている。

    揺らがないプロジェクトの方向性
    今回の発言で明確になったのは、外部資本の動きがあってもプロジェクトの根幹は揺らいでいないという点だ。

    「ルノーもコミットしている」という言葉は、アルピーヌの将来に対する不透明感を打ち消すものでもある。

    現時点でトップ争いに完全に加わっているわけではないが、アルピーヌは確実に上昇基調にある。その成長が“土台”からどこまで積み上がるかが、今後の分岐点となる。

  • アルピーヌF1が声明 誹謗中傷を非難 コラピント巡る“マシン差別”説を否定

    アルピーヌF1が声明 誹謗中傷を非難 コラピント巡る“マシン差別”説を否定

    アルピーヌF1チームは、日本GP後に広がったオンライン上の反応を受け、公式声明を発表した。ドライバーへの誹謗中傷を強く非難するとともに、フランコ・コラピントに対するマシン不公平説やいわゆる“差別”といった見方を明確に否定している。

    声明では、チーム内の公平性や開発の実態、安全面への認識などについても詳しく説明されており、異例ともいえる踏み込んだ内容となっている。

    アルピーヌF1チームの声明全文
    アルピーヌのサポーターの皆様、そしてF1ファンの皆様へ

    日本GP後のオンラインやソーシャルメディア上での反応を確認したうえで、チームとして、提起されているいくつかの点や疑問についてファンの皆様にお答えする責任があると感じています。また、我々のドライバーの一人に向けられたものだけでなく、他チームの関係者やF1ファミリーのメンバーに対しても向けられている憎悪や誹謗中傷について、改めて声を上げたいと思います。

    チームはこれまでも、オンラインやソーシャルメディア上でのあらゆる憎悪的な行為、誹謗中傷、脅迫、いじめを強く非難する立場を取ってきました。そのため、これらを非難する声明を発表するだけでなく、人々が責任ある形でソーシャルメディアを利用し、コミュニティガイドラインに従うよう呼びかけてきました。

    この立場は今も変わっておらず、今後も同様です。ソーシャルメディアは人々を結びつけ、体験を共有し、健全な議論を促す場であるべきです。非常に競争が激しく複雑なスポーツにおいては、意見の違いや対立が生まれるのは当然ですが、すべてのチームとドライバーのファンに対し、思いやりと敬意をもってそれを行うことを求めます。

    これは特定のファン層の問題ではなく、F1コミュニティ全体が団結し、我々全員が愛し情熱を注ぐこのスポーツを楽しむことに関わる問題です。

    チームは、日本GP後にフランコに向けられた憎悪的なメッセージを強く非難します。同様に、中国GPでの2台の接触の後にエステバン・オコンに向けられた誹謗中傷や脅迫についても非難します。

    2人のドライバーは激しくポジション争いをしており、エステバンは全面的に責任を認めてフランコに謝罪しました。メディアペンで自ら彼を探し、さらにソーシャルメディア上でも謝罪しています。その後に起きた誹謗中傷はスポーツの精神に反するものであり、これを早期に非難しなかったのは見落としでした。あらゆるドライバーへのいかなる形の誹謗中傷も容認できるものではなく、過去にチームへ多大な貢献をし、アルピーヌのグランプリウィナーでもあるドライバーに対して、一部のファンからこうした行為が向けられたことは特に残念です。

    また、鈴鹿でのオリー・ベアマンとのインシデントを受けてフランコに向けられた憎悪的な行為についても、チームはこれを非難します。まず最も重要なのはドライバーの安全と健康であり、幸いにもオリーは無事です。こうした接近速度は現行マシンの特性のひとつであり、FIAも述べている通り、今後数週間で慎重に検証される予定です。

    FIAはレース中のフランコとオリーのインシデントについても検証し、追加措置は不要と判断しました。

    チームは自らのチャンネルを注意深く監視し、コミュニティガイドラインに適合しないコメントを管理するためのツールを使用しています。また、こうした問題についてはF1およびFIAと定期的に対話を行っており、将来的に抑制し対処していくことを共通の目標としています。

    チームおよびスポーツが短いブレイクに入り、新シーズン最初の3戦を振り返る中で、2台のマシンの公平性に関する一部ファンの懸念についても明確にしておきたいと思います。

    チームは常に最速の2台をコースに送り出し、両ドライバーが競争力を持ち、選手権で重要なポイントを獲得できるよう平等な機会を提供することを目指しています。

    一部のケースでは、開発を加速させる必要性や製造プロセスの管理上の理由から、特定のパーツやアップグレードを一部のイベントに限って投入することがあります。しかしそれは決して望ましい形ではなく、パフォーマンス向上が見込まれるパーツであれば、即座に両車に投入することを目標としています。今年もその方針は変わらず、ピエールとフランコは、中国GPでギアボックス関連の小さな性能影響の少ない部品変更を除き、同一仕様で走行しています。

    フランコは我々のドライバーであり、チームは彼に信頼を置いています。それは彼がチームに寄せている信頼と同様です。このことは、ピエールと対等な立場でチームにおける役割を担っていることの証です。

    フランコに対する妨害や、同等のマシンが与えられていないという主張は完全に根拠がありません。そのためチームは今回、こうして明確に発信する必要があると判断しました。シーズン中には、開発競争を進める中でアップグレードが片方のマシンに先行投入される場合もあり得ますが、その際にはチームとして明確に説明し、完全な透明性を保ちます。それでもなお、可能な限り両車に同時投入することが常に目標であることに変わりはありません。

    ポイントを獲得しないことはチームの利益にならず、自らを不利にするような行為は最終目標に反するものです。開幕からの数戦でチームは良い位置にありつつも、現状に満足することなく、地に足をつけて取り組んでいます。直近2戦ではチームは4番手の速さを持っており、そのポジションを維持し、2台揃ってポイント争いに加わるためには、引き続き大きな努力が必要だと理解しています。

    エンストンのチームは懸命に取り組んでおり、その原動力となっているのはファンの皆様です。より良い結果を目指して前進し続けています。ピエールとフランコもまた非常に熱心に取り組んでおり、ブレイク期間中にはエンストンでエンジニアとともに作業し、シミュレーターであらゆる可能性を探っていきます。

    あまり知られていないことのひとつですが、ドライバー同士がどれだけ協力し合っているかという点があります。ピエールとフランコは、エンジニアリングオフィスで互いのデスクを訪れ、データやフィードバックを共有しています。チームとしては、ピエールの経験は非常に貴重であり、今シーズン序盤のパフォーマンスが示す通り、彼は非常に高いレベルで安定した走りができる優れたドライバーです。

    エンジニアリングチームも完全に結束しており、全員が同じ方向を向いています。そこにはピエールとフランコの両名も含まれています。情報を隠したり、パフォーマンスに関するノウハウを秘匿したりすることはありません。それは過去のものであり、現代のF1では成功のためにすべてのデータと意見が必要とされます。特に新しいマシンやパワーユニット、そして現在のレース戦略においてはなおさらです。

    我々自身もレースファンとして、すでに次のレースが待ち遠しく、数週間後のマイアミでの再開を楽しみにしています。この期間を活用して最初の3戦を振り返り、改善点を見つけ、さらに強くなって戻ってきます。フランコはその間アルゼンチンに戻り、熱心なファンの情熱に応え、その支援に報いることを楽しみにしています。

    コース上ではライバルたちも立ち止まることはありません。我々も同様です。

    皆様の継続的なサポートに心より感謝しています。それは決して見過ごされていません。今後も最新情報や舞台裏の様子をお届けしていきますので、引き続き我々のチャンネルをご覧ください。

    Source: BWT Alpine Formula One Team

  • アルピーヌF1 新型リアウイングで独自アプローチ“小型モンキーシート”導入

    アルピーヌF1 新型リアウイングで独自アプローチ“小型モンキーシート”導入

    アルピーヌF1チームは2026年F1日本GPに向けて、A526に複数のアップデートを投入した。その中でも特に注目されるのが、リアウイングのアクティブエアロ機構周辺に施された新たな空力デバイスだ。

    今回の変更は、リアウイングのアクチュエーターおよびフェアリング後方の“余白”を活用したもので、従来は見過ごされてきた領域に新たな空力的役割を持たせている。

    リアウイング後方に“小型モンキーシート”を配置
    今回のソリューションは、細長いエンドプレートを備えたウイングレット構造で、フェアリング本体へと前方に伸びる形状を採用している。この構成は、かつてV8時代に使用されていた「モンキーシート」を想起させるものだ。

    中央部分には急角度で立ち上がるウイングレットが配置され、その上部にはガーニーフラップが装着されている。さらにそれらを囲うようにエンドプレートが設けられており、小型ながら明確な空力的意図が感じられる構造となっている。

    このデバイスは、リアウイングがクローズ状態にある際に中央セクションの働きを強める効果を狙ったものと見られる。また、ストレートモード解除時の過渡領域において、気流の再付着を助ける役割も担う可能性がある。

    独自のアクティブエアロ構造との相乗効果
    アルピーヌは2026年のアクティブエアロにおいて、一般的なDRS型ではなく“リクライニング式”のリアウイングを採用している。このため、作動時の気流の変化や機構周辺の流れは他チームとは大きく異なる。

    新たなウイングレットは、こうした独自機構まわりの流れを安定させる役割も担っていると考えられ、単なる追加ダウンフォースデバイスではなく、システム全体の効率を高めるための補助的パーツとして設計されている可能性が高い。

    アルピーヌF1チーム フォーミュラ1カー

    リアエンドプレートとブレーキダクトにも改良
    アルピーヌはこのウイングレットに加え、リアウイングのエンドプレートおよびフロントブレーキダクトのディフレクターにも変更を加えている。

    リアウイングのエンドプレートは下部形状が再設計され、より彫り込まれたプロファイルとなった。これは従来から進めてきた上部構造のコンセプトを踏襲しつつ、翼端渦のコントロールや空力効率の最適化を狙ったものだ。

    また、ブレーキダクトのディフレクターについては、作動領域全体において一貫したパフォーマンスを発揮できるよう改良が施されている。

    “余白”を活かす発想が生んだ開発
    F1のレギュレーションにおいて、空力開発の鍵は“許された範囲の解釈”にある。過去にもシャークフィンやTウイングなど、一見無意味に見えたスペースがパフォーマンス向上の余地として活用されてきた。

    今回のアルピーヌの試みもその延長線上にあり、大きな性能向上をもたらすパーツではないものの、積み重ねとしての効果を確実に狙った開発と言える。

  • アルピーヌF1チーム 株式24%に新展開 MLBメッツのオーナー参戦

    アルピーヌF1チーム 株式24%に新展開 MLBメッツのオーナー参戦

    アルピーヌの株式24%を巡る売却交渉が、新たな局面を迎えている。米投資ファンドが保有するこの持分に対し、複数の有力候補が関心を示す中、新たにメジャーリーグ球団オーナーの参入が浮上した。

    報道によれば、交渉はすでに具体的な段階に入っており、関係者間の会合も予定されている。F1チームの評価額や今後の資本構成に影響を与える可能性がある動きとして注目される。

    600億ドル級資産を持つ米富豪が参戦
    アルピーヌの株式24%について、フラビオ・ブリアトーレは「3〜4の潜在的な買い手がいる」と明かしている。この中には、MLB球団ニューヨーク・メッツのオーナーであるスティーブ・コーエンも含まれる。

    報道によれば、コーエンの提示額は6億ドル超とされ、チーム全体の評価額は約25億ドルに達する可能性がある。これはメルセデスが提示したとされる約4億5000万ポンド規模の案に匹敵、あるいはそれを上回る水準だ。

    さらに、関係者によると両者は翌日に会談を予定しており、コーエン側が提示条件の詳細を詰める見通しとなっている。

    F1のアメリカ戦略にも影響か
    コーエンは純資産230億ドル以上を誇る実業家であり、ヘッジファンド「ポイント72・アセット・マネジメント」を率いている。同氏は約24億ドルでメッツを買収し、チームをプレーオフ進出へと導くなど成果を上げてきた。

    こうした米国資本の参入は、アルピーヌにとって単なる資金調達にとどまらない意味を持つ。アメリカ市場でのブランド認知やスポンサー展開、さらには自動車ビジネスの拡大にも寄与する可能性がある。

    同時に、F1全体としても関心を寄せるテーマとなり得る。特に複数チームへの関与が問題視されてきた「マルチオーナーシップ」を巡る議論において、新たな投資家の存在は構造整理の一助となる可能性もある。

    今回の交渉は、単なる株式売却にとどまらず、アルピーヌ、そしてF1全体の勢力図に影響を与える重要な局面となりそうだ。

  • アルピーヌF1 マクラーレンらトップ勢照準「同じ集団に入れるポテンシャル」

    アルピーヌF1 マクラーレンらトップ勢照準「同じ集団に入れるポテンシャル」

    アルピーヌF1チームのピエール・ガスリーは2026年F1中国GPで6位に入り、チームのパフォーマンスに大きな手応えを示した。2025年に後方に沈んだチームは、メルセデス製パワーユニットへの変更と早期の開発集中によって中団上位へと復調している。

    上海では予選・決勝ともに安定した速さを見せ、レッドブル勢を上回る場面もあった。ガスリーはこの結果を踏まえ、マクラーレンやフェラーリ、レッドブルといったトップ勢に迫る可能性に言及した。

    「チーム全体にとって、いくつかのセッションで僕たちが4番手の速さを持っていると確認できたのは確実に励みになる」とガスリーは語った。

    「前との差も、例えば今日のマクラーレンとの差はコンマ3秒ほどで、決して大きく離されているわけではない。だから僕たちは自分たちのやるべきことに集中し、パフォーマンスを積み重ねていけば、前のグループに徐々に加われるはずだ」

    中国GPのパフォーマンスについては、プレシーズンテスト時の想定を上回っていたと認めている。

    「正直に言えば、少し良かった。レッドブルのペースについては少し混乱している。メルボルンでは2列目に並び、マクラーレンと戦えていたからだ」

    「僕たちはまだそこまで到達しているとは思っていないが、今週末は彼らが少し後退し、僕たちが一歩前進したように見える。全体的に見て、この週末の内容には満足しているし、僕たちにはその集団に入れるポテンシャルがあると思う」

    決勝ではセーフティカー導入前まで5番手を維持していたが、リスタートでポジションを落とした。

    「正直なところ、なぜかパワーやブーストがなかった」と振り返る。

    その影響もありオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)に先行を許し、最終的には6位でフィニッシュした。

    「心の奥では、あの5位を逃したことに少しフラストレーションを感じている」とガスリーは率直に認める。

    「でも2025年の状況と比べれば、今はまったく別のカテゴリーにいる。予選でも良い仕事ができたし、マクラーレンとはコンマ数秒差だった。第1スティントでもフェラーリに大きく離されることはなかった」

    「まだ細かく調整すべき点は多いが、解決不可能な問題ではない。だから自信はある。中国は特別な週末だったし、このパフォーマンスを今後のレースでも再現できればいいと思っている」

    アルピーヌF1チーム

    さらにガスリーは、開幕戦オーストラリアGPの結果は実力を正確に反映したものではないと強調する。

    「今もう一度メルボルンで走れば、僕はQ3に進めると思う」

    現在、ガスリーはドライバーズランキング7位につけており、今後はさらなる上位争いを見据えている。

    「マシンにはまだいくつかの制限があるが、今週末はパーツではなく細かなセットアップ変更で確実に前進できたと感じている」

    「現状のパッケージでも、まだ見つけられるパフォーマンスは多い。後ろとの差を広げつつ、前のグループにプレッシャーをかけていきたい。そしてその戦いに加われることを願っている」

    「それが実現できるかは分からないが、チームは本当にハードに働いているし、さらなる改善も控えている。それだけで僕にとっては十分にワクワクする要素だ」

  • アルピーヌF1チーム ファミン退任でルノー後退鮮明 株式売却話も加速

    アルピーヌF1チーム ファミン退任でルノー後退鮮明 株式売却話も加速

    ブルーノ・ファミンのルノー・グループ離脱が明らかになり、アルピーヌを取り巻く体制再編が新たな段階に入った。フランス紙の報道によれば、これはアルピーヌのモータースポーツ活動における「大規模な再編」の一環とされており、ルノーがトップレベルのモータースポーツから距離を置きつつある流れを改めて印象づけている。

    そのタイミングは、アルピーヌの株式売却を巡る観測が強まる中で訪れた。

    すでにルノーはF1エンジンプログラムの終了を決め、耐久レース活動も縮小に向かっており、今回のファミン退任は、そうした方針転換を象徴する動きとして受け止められている。

    ファミン退任で進むアルピーヌ再編
    報道によると、ブルーノ・ファミンはルノー・グループを正式に離れた。これはアルピーヌのスポーツ活動における「深い再編」の新たな段階と位置づけられている。

    ファミンはF1チーム代表を務めた後、F1チームを離れ、2023年から再びモータースポーツ部門の責任者としての役割に戻っていた。

    しかし今回の離脱によって、アルピーヌ内部の権限構造や競技部門の方向性が、さらに変化していることが鮮明になった。

    ルノーは直接競争から後退へ
    ルノーはすでにF1の自社エンジンプログラムを終了させており、耐久レース活動についても縮小を進めている。

    さらにモータースポーツ全体の戦略見直しも進めており、一連の動きは、メーカーとして前面に立って戦う体制から徐々に軸足を移しつつあることを示している。

    ファミンの退任は、その流れの中で起きた出来事であり、アルピーヌが今後どのような形で競技活動を続けるのかを占ううえでも象徴的な人事となった。

    アルピーヌF1チーム

    株式売却話と重なるタイミング
    今回の動きが注目されるのは、アルピーヌ株式を巡る売却話と時期が重なっているためだ。

    アルピーヌのアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは先日、オトロ・キャピタルが保有する24%の株式について、複数の関係者が取得候補として浮上していることを認めていた。

    この持ち分には、メルセデスやクリスチャン・ホーナーと関係するグループの名が取り沙汰されているほか、F1の既存勢力の外から新たな関心が出ている可能性もあるとみられている。

    中国メーカー参入観測も浮上
    その候補のひとつとして名前が挙がっているのが、中国の自動車大手BYDだとされる。

    BYDはトップレベルのモータースポーツ参入に向けた選択肢を検討しており、その中には既存のF1チーム取得も含まれていると理解されている。ただし、同社はこの件について公にはコメントしていない。

    それでも、中国メーカーのF1参入は、FIAが長く掲げてきたグローバルな競技拡大の方向性とも一致する。

    ジョージ・ラッセルは、中国ブランドのF1参入の可能性について問われると、「実現すれば良い追加要素になる可能性がある」と語った。

    「中国のファンは本当にF1を愛して受け入れているように感じるし、その勢いはどんどん強くなっている」とラッセルは述べた。

    ブリアトーレ復帰後に進んだ主導権移行
    アルピーヌにとって当面の状況は、明らかに移行局面にある。

    ファミンの退任は、フラビオ・ブリアトーレが2024年に影響力の強い立場へ戻って以降、ファミンの立場が徐々に後退していた流れに続くものでもある。

    ルノーのモータースポーツ活動縮小、株式売却を巡る協議、そして経営主導権の再編が重なる中で、アルピーヌは今、競技チームとしての将来像そのものを問われる局面に入っている。