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  • F1アゼルバイジャンGP FP2展開:フェラーリが主導権、マクラーレンに試練

    F1アゼルバイジャンGP FP2展開:フェラーリが主導権、マクラーレンに試練

    2025年F1アゼルバイジャンGP 週末2回目のプラクティスは、路面進化とタイヤ戦略が複雑に絡み合う展開となった。

    フェラーリがワンツーを記録し、メルセデスやハースの健闘が光る一方で、マクラーレンは壁との接触やトラブルに苦しみ、トップ争いから外れるかたちとなった。雨の可能性も示唆される中、各チームは日曜に向けてデータ収集を急いだ。ここではセッションの重要局面を振り返る。

    セッション開始、静かな滑り出し
    午後のセッションは気温33度と高いコンディションでスタートしたものの、序盤は誰も積極的に飛び出さず、数分の静けさが広がった。やがてアルボンがハード、ハジャーとハミルトンがミディアム、その他はソフトとタイヤを分けて走行を開始。ピレリが持ち込んだC4〜C6という最軟ラインナップの挙動確認が進められた。

    序盤のトップ交代劇、路面進化でタイムが急上昇
    燃料を積んだ状態ながら、ヒュルケンベルグがまずトップに立つと、直後にラッセル、ハミルトン、ボルトレト、ルクレール、そしてノリスと、目まぐるしく順位が入れ替わった。路面のグリップ向上でタイムは一気に縮まり、上位勢はわずか数百分の差で競り合った。

    ウォールとの接触が続出
    セッション中盤、ストロールがリアを滑らせてウォールに接触しながらも走行を継続。ルクレールもリヤを軽く当ててデータチェックを要請。ノリスはより深刻で、左リヤを強くヒットしパンクを発生。無線で「タイヤが終わった」と報告しつつピットに戻ったが、損傷は大きくその後は走行できなかった。ピアストリもソフトでのアタック中にウォールに触れる場面があり、クリーンなラップを残せなかった。

    ハミルトンとルクレールの激しいトップ争い
    一時はルクレールが昨年のポールタイムに迫る1分41秒367をマークしたが、ハミルトンがさらに上回り1分41秒293を叩き出して首位に返り咲いた。両者の差はわずか0.074秒。メルセデス勢を含めても他を大きく突き放す形で、週末の本命を印象づけた。

    メルセデスの安定感、アントネッリが存在感
    ラッセルが3番手につける一方、アントネッリは0.009秒差の4番手と肉薄。FP1での課題を払拭し、堅実に周回を重ねた。10代のルーキーにとって、チームメイトに食らいつくこの走りは評価を高める内容となった。

    ベアマンがミディアムで健闘、ターン8でのオフもリカバリー
    ハースのオリバー・ベアマンはミディアムタイヤで5番手に食い込み、存在感を示した。ターン8で2度にわたりランオフに逃げる場面があったが、冷静にリバースで復帰。安定したタイムを刻み、チームの期待に応えた。

    中団勢の僅差バトル、角田は14番手に後退
    ローソンが7番手、オコン8番手、アルボン9番手と中団勢が接戦を展開。サインツは11番手で僚友アルボンのすぐ後ろにつけた。対照的にレッドブルの角田裕毅は14番手と後方に沈み、マシンバランスに苦しんだ様子だった。

    ロングランと戦略模索、雨の可能性も
    残り15分を切ると各チームは燃料を積んでのロングランに移行。ミディアムの持ちとペースが注目され、決勝用データ収集が進められた。戦略の選択肢は多岐にわたり、さらに明日のFP3や予選で赤旗や雨が加われば、混乱は一層増す可能性がある。

  • F1アゼルバイジャンGP FP1:ノリス首位でマクラーレン1-2 角田裕毅6番手

    F1アゼルバイジャンGP FP1:ノリス首位でマクラーレン1-2 角田裕毅6番手

    マクラーレンのランド・ノリスが2025年F1アゼルバイジャンGP金曜フリー走行1回目で最速タイムを叩き出し、チームメイトのオスカー・ピアストリ、そしてフェラーリのシャルル・ルクレールを抑えてセッションをリードした。このセッションは長い赤旗中断により大きく妨げられる展開となった。

    2週間のインターバルを経て、F1マシンはバクー市街地サーキットに戻り、現地時間12時30分にピットレーン出口のシグナルがグリーンに変わると同時に走行を開始した。曇り空ながらドライコンディションの中、多くのドライバーがすぐさまコースインした。

    序盤、マクラーレン勢には興味深い無線が飛び交った。ノリスは「何かを取り外すために」ピットに戻るよう指示を受け、実際にはコンポーネントカバーを外す作業が行われた。一方ピアストリには「ペースを落とせ」「全開は避けろ」と警告が与えられた。

    そのほかにも、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトがターン3でコースオフしてランオフに逃れる場面があり、ウィリアムズのアレックス・アルボンはミラーを失い、メルセデスのジョージ・ラッセルは「焦げた匂いがする」と報告した。

    セッション開始から4分の1が過ぎたあたりで、ターン16におけるトラブルにより週末最初の赤旗が出された。リプレイ映像では、ウィリアムズのカルロス・サインツが縁石を踏んだことで一部が緩み、それが原因となったことが確認された。

    赤旗が出る直前、ノリスはピレリのソフトタイヤで1分43秒747を記録し、ラッセル(体調不良を抱え「激しいボトミング」に苦しむ)、ルクレール、そしてマックス・フェルスタッペンを大きく引き離してトップに立っていた。

    縁石修復作業のための赤旗中断後、残り約20分でセッションが再開。各ドライバーが走行プログラムを再開し、ピアストリもパワーユニットの問題をマクラーレンのメカニックが解決したことで再び走行可能となった。

    暫定トップだったノリスは再開後も勢いを維持し、1分42秒704をマーク。フェルスタッペンやピアストリを1秒近く引き離した。ルイス・ハミルトンはターン5進入でウォールに接触し、フロントウイングを破損してピットに戻る事態となった。

    その後、ソフトタイヤでの最終アタックが続くなか、ピアストリがノリスに0.3秒差で2番手につけ、アゼルバイジャンで過去4年連続ポールポジションを獲得しているルクレールは0.5秒遅れの3番手となった。

    バクー市街地サーキットは現行カレンダーでも最速の部類に入る高速レイアウトとして知られている。

    メルセデスのラッセルは4番手を獲得し、アルボン(終盤にウォールにヒット)と、レッドブル勢の角田裕毅、フェルスタッペンが続いた。フェルスタッペンはターン15進入でコースアウトし、ラップを中断している。

    サインツは2台目のウィリアムズをトップ10に入れ、レーシングブルズのリアム・ローソンとアイザック・ハジャー(終盤にコースオフを経験)、そしてメルセデスのキミ・アントネッリが続いた。

    ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとボルトレトがハミルトンのフェラーリを挟んで12~14番手に並び、アストンマーティンとハース勢(フェルナンド・アロンソはオリバー・ベアマンの前、さらにランス・ストロールとエステバン・オコンが続く)が続いた。アルピーヌのフランコ・コラピントとピエール・ガスリーは最後尾に沈んだ。

    各ドライバーとチームはパドックに戻り、データを分析して次の走行プランを検討する。2回目のフリー走行は日本時間21時(現地時間16時)に開始予定となっている。

    F1 アゼルバイジャンGP

    F1 アゼルバイジャンGP フリー走行1回目 結果・ラップタイム

    1.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分42秒704
    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分43秒014
    3.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分43秒256
    4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分43秒421
    5.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分43秒563
    6.角田裕毅(レッドブル) – 1分43秒738
    7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分43秒790
    8.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分43秒859
    9.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分43秒903
    10.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分43秒975
    11.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分43秒986
    12.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分44秒087
    13.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分44秒087
    14.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分44秒113
    15.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分44秒139
    16.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分44秒139
    17.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分44秒329
    18.エステバン・オコン(ハース) – 1分44秒439
    19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分45秒299
    20.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分44秒418

  • 角田裕毅は6番手 … F1アゼルバイジャンGP フリー走行1:結果・タイムシート

    角田裕毅は6番手 … F1アゼルバイジャンGP フリー走行1:結果・タイムシート

    2025年F1アゼルバイジャンGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。9月19日(金)にバクー・シティ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第17戦 アゼルバイジャングランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は6番手タイムでセッションを終えた。

    ■ マクラーレンがワンツー、ノリス最速
    ランド・ノリスが1分42秒704でトップタイムを記録し、チームメイトのオスカー・ピアストリが0.310秒差で2番手。マクラーレン勢が開幕セッションから支配力を示した。

    ■ ルクレール3番手、フェラーリは接近
    シャルル・ルクレールはトップから0.552秒差の3番手。過去に同地で連続ポールを獲得してきただけに、引き続き注目が集まる。

    ■ レッドブルは苦戦、角田6番手・フェルスタッペン7番手
    角田裕毅が1分43秒738で6番手、マックス・フェルスタッペンは7番手。フェルスタッペンはアタック中にコースオフもあり、上位に絡みきれなかった。

    ■ 赤旗中断と路面トラブル
    ターン16付近の縁石が破損し、修復作業のために長時間の赤旗中断。計26分が失われ、各チームの走行計画に影響が及んだ。

    ■ ハミルトンは壁接触でフロントウイング損傷
    ルイス・ハミルトンは走行中にウォールへ接触し、フロントウイングとタイヤを損傷。幸い大破には至らず、順位は12番手にとどまった。

    ■ 中団勢の健闘とアルピーヌ最下位
    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が5番手、リアム・ローソンとアイザック・ハジャーが9・10番手とレーシングブルズも健闘。一方、アルピーヌ勢はピエール・ガスリー19番手、フランコ・コラピント20番手に沈んだ。

    2025年F1 アゼルバイジャンGP フリー走行1回目 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分42秒704   18
    2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分43秒014 0.310 13
    3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分43秒256 0.552 16
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分43秒421 0.553 15
    5 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分43秒563 0.859 17
    6 22 角田裕毅 レッドブル 1分43秒738 1.034 15
    7 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分43秒790 1.086 14
    8 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分43秒859 1.155 17
    9 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分43秒903 1.199 17
    10 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分43秒975 1.271 16
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分43秒986 1.281 17
    12 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分44秒087 1.282 18
    13 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分44秒087 1.383 14
    14 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分44秒113 1.383 18
    15 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分44秒139 1.435 15
    16 87 オリバー・ベアマン ハース 1分44秒139 1.447 17
    17 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分44秒329 1.625 15
    18 31 エステバン・オコン ハース 1分44秒439 1.735 15
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分45秒299 2.595 14
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分44秒418 2.714 17
  • F1アゼルバイジャンGP FP1展開:角田裕毅6番手 縁石破損で26分赤旗中断

    F1アゼルバイジャンGP FP1展開:角田裕毅6番手 縁石破損で26分赤旗中断

    2025年F1アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目が9月19日(金)に行われ、ランド・ノリスが1分42秒704でトップタイムを記録し、マクラーレンが1-2発進を決めた。

    チームメイトのオスカー・ピアストリは序盤にトラブルでストップするも、復帰後に2番手へ。フェラーリのシャルル・ルクレールが3番手に続き、初日から各勢力が拮抗する展開となった。

    一方、角田裕毅は1分43秒738で6番手を獲得。混乱の多いセッションの中で安定感を見せ、チームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回った。赤旗による長時間の中断やハミルトンの接触など、波乱に満ちた初日のプラクティスを振り返る。

    ■ セッション開始、路面は滑りやすく
    グリーンライトと同時にアルピーヌのフランコ・コラピント、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグがコースイン。路面は非常にグリーンで、各車が慎重な走行を余儀なくされた。

    ■ 序盤、ノリスが暫定トップ
    ランド・ノリスが1分44秒274をマークし序盤の基準タイムを樹立。マクラーレンの速さはここから際立っていく。

    ■ ピアストリ、PUトラブルで一時離脱
    オスカー・ピアストリは開始直後にマシンを止め、降車。セッションを棒に振るかに思われたが、マクラーレンは「PUの不具合を修復」と発表。後半に復帰を果たすことになる。

    ■ アルボンとラッセルも異変
    アレクサンダー・アルボンはミラーを落下させ、ラッセルは「焦げ臭い匂いがする」と無線。序盤から小さなトラブルが続いた。

    ■ 赤旗、ターン16縁石が破損
    ターン16の縁石が浮き上がり赤旗中断。アラン・パーメイン(レーシングブルズ代表)は「デブリではなく縁石そのもの」と説明。26分もの貴重な走行時間が失われた。

    F1アゼルバイジャンGP 縁石が破損

    ■ 再開直後は大渋滞
    13時09分にセッション再開。全車が一斉に飛び出し、コース上は渋滞。アイザック・ハジャーも「トラフィックがひどい」と無線で訴えた。

    ■ ハミルトン、ウォールに接触
    13時20分、ルイス・ハミルトンがウォールをかすめ、フロントウイングとタイヤを損傷。「パンクだ」と無線で報告し、ピットへ戻った。深刻なダメージには至らなかったものの12番手に終わった。

    ■ ノリス、圧巻のトップタイム
    新品ソフトでアタックしたノリスが1分42秒704を記録。紫セクターを並べ、2位に1秒以上差をつける快走。マクラーレンガレージは大歓声に包まれた。

    ■ フェルスタッペンは苦戦
    マックス・フェルスタッペンはソフトタイヤでアタックを試みるも、ターンインでランオフへ。「ブレーキングで浮いている」と無線で訴えた。結果は7番手にとどまった。

    ■ 角田裕毅、安定感ある走りで6番手
    角田裕毅はソフトで1分43秒738を記録し6番手。チームメイトのフェルスタッペンを上回り、安定した走りを披露した。混乱の多いセッションの中で確かな手応えを掴んだと言える。

    ■ ピアストリ復活、マクラーレン1-2
    復帰したピアストリが1分43秒014を叩き出し2番手へ。マクラーレンはノリスと並んでワンツーを確定。序盤の不安を吹き飛ばした。

    ■ セッション終了、各勢力の明暗
    チェッカーフラッグ。ノリスがトップ、ピアストリが2番手。ルクレールは3番手に入り、ラッセル4番手。アルボンが5番手と健闘した。
    角田が6番手で上位に食い込み、レーシングブルズのローソンとハジャーも9・10番手でセッションを終えた。一方、アルピーヌ勢はガスリー19番手、コラピント20番手と苦戦を強いられた。

  • F1アゼルバイジャンGP 2025年:バクー・シティ・サーキット&タイヤ解説

    F1アゼルバイジャンGP 2025年:バクー・シティ・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 アゼルバイジャンGPが、9月19日(金)~9月21日(日)の3日間にわたってバクー・シティ・サーキットで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第17戦 アゼルバイジャングランプリのタイヤについて解説した。

    ヨーロッパでのF1シーズンが終了し、いよいよチャンピオンシップ最後の3分の1が「風の街」バクーから始まる。カスピ海最大の都市であり、カフカス地方でも最大の都市であるアゼルバイジャンの首都バクーは、2016年から2020年を除いて毎年グランプリを開催してきた。

    興味深いことに、その初年度はアゼルバイジャンが地理的にアジアに位置しているにもかかわらず、「ヨーロッパGP」として知られていた。

    コンパウンド

    ピレリはアゼルバイジャンGPに向け、2025年シーズン最もソフトなトリオを持ち込む。これは昨年よりも1段階ソフトな選択となる。実際、C6がソフトとして戻ってきており、イモラ、モナコ、モントリオールに続いて登場する。C5がミディアム、C4がハードとなる。

    グリップと摩耗のレベルが低いストリートサーキットでは、2024年と同じ選択では必然的にワンストップ戦略になってしまう。だが今年のレンジはグレイニングの影響が大幅に減っているため、2ストップ戦略の可能性も開かれている。さらに、直近のモンツァでも示されたように、チームとドライバーはタイヤマネジメントに長けており、戦略の大きな差は出にくいと考えられる。ストリートトラックでありながらバクーには非常に長いストレートがあり、マシンは非常に高いトップスピードに達し、タイヤには大きな縦方向の荷重がかかる。

    F1 アゼルバイジャンGP

    2024年

    大多数のドライバー(14人)は第1スティントでC4(ミディアム)を選択し、残りはC3(ハード)を選んだ。グリッド前方5列に並んだ中では、ノリス(マクラーレン)とアルボン(ウィリアムズ)だけが最も硬いコンパウンドを使用した。スタート前は全員がワンストップを計画していたように見えたが、ストロールとフェルスタッペンは2度目のピットストップを行った。前者はパンクのため、後者はファステストラップの1点を狙うためだった。同様に、ガスリーも最終盤にピットに入り、ハードで50周を走り切った後、残り2周でソフトに履き替えた。

    アゼルバイジャングランプリ

    サーキット

    バクー・シティ・サーキットは全長6.003kmで、旧市街と新市街を縫うように走る。全20コーナーの多くは90度カーブで構成されている。メインストレートは非常に広く、3台以上が横並びで走れるスペースがある一方、旧市街のターン8では幅がわずか7メートルしかなく、コース上で最も狭い部分となっている。

    このタイプのサーキットではミスの許容範囲が極めて小さく、わずかなエラーが大きな代償を招く。そのため、セーフティカーは予選や決勝で頻繁に登場する可能性がある。

    バクーでは速度の変化も激しい。F1イベントで記録された非公式の最高速度は2016年予選でボッタスが叩き出した378km/hである。一方、最も狭い区間では時速60km/h程度で走る。これにより、エンジニアは空力ダウンフォースのレベルを定義する際に、予選と決勝の両方で競争力を確保する効率的な妥協点を探ることに苦労する。

    F1 アゼルバイジャンGP 2025年のF1世界選手権

    キーワード:冷却

    バクーでは、タイヤ表面がラップ中に加熱と冷却のサイクルを繰り返し、温度が大きく変動する。旧市街のタイトな区間ではタイヤに強いストレスがかかり、表面温度が上昇するが、ターン16の出口からターン1のブレーキングゾーンまでの全開区間では温度が急激に低下する。フロントアクスルでは温度が90℃近くに達するが、ストレートエンドでは最大40℃も低下し、予選やバトル時、さらにはセーフティカー明けのリスタートではドライバーを不意打ちすることになる。

    さらに、コース沿いの建物が影を落とし、風と相まって気温を大幅に下げることもある。

    F1 アゼルバイジャングランプリ 2025年のF1世界選手権

    統計コーナー

    カスピ海沿いでのグランプリはこれまで8回開催され、7人の異なる勝者が生まれている。唯一2勝を挙げているのはセルジオ・ペレスで、レッドブルで2021年と2023年に勝利した。レッドブルはさらに2017年(リカルド)と2022年(フェルスタッペン)でも勝っており、チームとして通算4勝を挙げている。メルセデスは2016年(ロズベルグ)、2018年(ハミルトン)、2019年(ボッタス)の3勝。昨年はピアストリがマクラーレンでトップチェッカーを受けた。

    優勝者は多様だが、ポールポジションではあるドライバーがバクーの「名手」となっている。シャルル・ルクレールは2021年から2024年まで4年連続でポールポジションを獲得しており、そのときのマシンが必ずしも最速でない場合でもポールを手にしていた。その他のポール獲得者はロズベルグ(2016年)、ハミルトン(2017年)、ベッテル(2018年)、ボッタス(2019年)である。

    ポディウム回数ではペレスが最多の5回、次いでベッテルが3回。チーム別ではメルセデスが7回、レッドブルが6回、フェラーリが5回と続いている。

  • マクラーレン F1アゼルバイジャンGPでコンストラクターズ王座獲得の条件

    マクラーレン F1アゼルバイジャンGPでコンストラクターズ王座獲得の条件

    マクラーレンは今週末のF1アゼルバイジャンGPで、1991年以来初めてコンストラクターズタイトルを防衛し、通算10度目の栄冠を手にする可能性がある。

    アイルトン・セナとゲルハルト・ベルガーのコンビで1991年の王座を獲得して以来、マクラーレンがコンストラクターズを連覇したことはない。しかし、オスカー・ピアストリとランド・ノリスがバクーでそれを実現できれば、新たな記録も樹立することになる。

    もし今週末にタイトルを決めれば、残り7戦を残しての戴冠となり、レッドブルが2023年に打ち立てた「残り6戦での最速記録」を更新することになる。

    これまでの16戦で12勝、7度の1-2フィニッシュ、そして1戦を除くすべてで表彰台に上がるなど、圧倒的な成績を収めてきたマクラーレンは、シーズン終盤のフライアウェイに入る時点で2位以下に300ポイント以上の差をつけている。

    実際、今季ここまでのマクラーレンの獲得ポイントは617。これに対し、フェラーリは280、メルセデスは260、レッドブルは239にとどまっている。

    では、マクラーレンがバクー・シティ・サーキットでこの状況に終止符を打つには、どうすればいいのだろうか?以下に主要な数字とシナリオをまとめる。

    マクラーレン F1 コンストラクターズタイトルマクラーレンは今季、圧倒的なパフォーマンスを発揮してきた。

    残りのポイントは?
    2025年シーズンはアゼルバイジャンGPを含めて残り8戦。つまり、シーズン最終盤までに最大389ポイントがチームに与えられる可能性がある。

    これは通常の週末が5回あり(各43ポイント獲得可能)、スプリント週末が3回あるため(各58ポイント獲得可能)という内訳による。

    現時点でマクラーレンと2位フェラーリの差は337ポイント。この差を逆転するには、まさに数学的な奇跡が必要となる。

    マクラーレンはどうすればアゼルバイジャンでタイトルを決められる?
    単純に言えば、アゼルバイジャンGP終了時点でマクラーレンとフェラーリの差が346ポイント以上になれば、マクラーレンはチャンピオンに決定する。

    そのためには、マクラーレンはフェラーリを9ポイント上回る必要がある。

    仮にマクラーレンがレースで勝利し、さらに2位か3位を獲得できれば、フェラーリの結果に関係なく、その場でタイトルが確定する。

    マクラーレン F1 アゼルバイジャングランプリマクラーレンのライバルたちは細い望みにすがっている。

    メルセデスとレッドブルのわずかな希望は?
    フェラーリに加えて、理論上はメルセデスとレッドブルもまだコンストラクターズ選手権に残っているが、望みは極めて薄い。

    メルセデスは首位マクラーレンから357ポイント差をつけられており、この週末にマクラーレンを12ポイント上回らなければ可能性が潰える。

    一方のレッドブルは378ポイント差。こちらはマクラーレンを33ポイント上回らなければならない。

    つまり、マクラーレンは以下の条件を満たせばアゼルバイジャンで戴冠となる。
    ■ フェラーリに対して9ポイント以上上回る
    ■ メルセデスに12ポイント以上上回られない
    ■ レッドブルに33ポイント以上上回られない

    この条件を達成すれば、マクラーレンは通算10度目のコンストラクターズタイトルを獲得し、ウィリアムズを抜いて歴代単独2位となる。なお、最多記録はフェラーリの16回であり、最後の戴冠は2008年にさかのぼる。

    もしバクーでタイトル決定に至らなければ、次戦シンガポールGPへと持ち越されることになる。

  • 2025年F1 アゼルバイジャンGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 アゼルバイジャンGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 アゼルバイジャンGPの開催スケジュールとテレビ放送時間。2025年のF1世界選手権 第17戦アゼルバイジャングランプリが9月19日(金)~9月21日(日)の3日間にわたってバクー・シティ・サーキットで開催される。

    2016年にF1ヨーロッパGPとしてアゼルバイジャンの首都バクーで初めて開催されたグランプリ。2018年からF1アゼルバイジャンGPと名称を変え、世界遺産である城壁地区の中を、F1マシンがフルスピードで駆け抜ける魅惑の光景が展開される。

    1周約6000m、20のコーナーを備えたストリートサーキットのバクー・シティ・サーキットは、メインストレートは2㎞以上に及び、スリップストリームを使ったオーバーテイクも頻繁に見られる。平均速度は211km/h、最高速は340km/hの比較的パワー重視のトラックとなっている一方で、モナコと同様にタイトな低速コーナーの続くセクションもあり、その両方でパフォーマンスを発揮するためには、最適なバランスを見出す必要がある。

    日本とアゼルバイジャンの時差は5時間。2024年F1 アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目は、9月19日(金)の日本時間17時30分(現地時間12時30分)から開始。決勝は9月19日(日)の日本時間20時(現地時間15時)にスタートする。

    2025年 第17戦 F1アゼルバイジャンGP 開催スケジュール
    ■9月19日(金)
    フリー走行1: 17:30~18:30(12:30~13:30)
    フリー走行2: 21:00~22:00(16:00~17:00)
    ■9月20日(土)
    フリー走行3: 17:30~18:30(12:30~14:30)
    予選 : 21:00~22:00(16:00~17:00)
    ■9月21日(日)
    決勝: 20:00~(15:00~)
    ※日本時間(現地時間)

    2025年 F1アゼルバイジャンGP テレビ放送時間(フジテレビNEXT)
    ■フリー走行1
    9月19日(金) 17:20~19:10
     <解説>森脇基恭 米家峰起 <実況>塩原恒夫
    ■フリー走行2
    9月19日(金) 20:50~22:40
     <解説>森脇基恭 米家峰起 <実況>塩原恒夫
    ■フリー走行3
    9月20日(土) 17:20~19:10
     <解説>森脇基恭 川井一仁 <実況>塩原恒夫
    ■予選
    9月20日(土) 20:50~25:00
     <解説>森脇基恭 川井一仁 <実況>塩原恒夫
    ■決勝
    9月21日(日) 19:20~25:00
     <解説>森脇基恭 川井一仁 <実況>塩原恒夫
    ※時間はいずれも日本時間

    2025年 F1アゼルバイジャンGP ネット配信(DAZN)
    ■フリー走行1
    9月19日(金) 17:30~
     <解説>田中健一 <コメンテーター>浅木泰昭
    ■フリー走行2
    9月19日(金) 21:00~
     <解説>柴田久仁夫 <実況>笹川裕昭
    ■フリー走行3
    9月20日(土) 17:30~
     <解説>田中健一 <実況>笹川裕昭
    ■予選
    9月20日(土) 21:00
     <解説>中野信治 <実況>笹川裕昭
    ■決勝
    9月21日(日) 20:00~
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ
    ※時間はいずれも日本時間

    バクー・シティ・サーキット
    2025年F1 アゼルバイジャングランプリ
    FORMULA 1 QATAR AIRWAYS AZERBAIJAN GRAND PRIX 2025
    サーキット名: バクー・シティ・サーキット
    コース全長: 6.003km
    周回数:51
    レースディスタンス:306.049km
    ラップレコード:1分43秒009(シャルル・ルクレール / 2019年)

  • 2025年F1アゼルバイジャンGPプレビュー タイトル争いと波乱要素を徹底分析

    2025年F1アゼルバイジャンGPプレビュー タイトル争いと波乱要素を徹底分析

    2025年F1アゼルバイジャンGPは、シーズン最後の3分の1の始まりを告げるレースとなり、ヨーロッパからサーカスが移動する。バクーのサーキットは2015年にカレンダーに加わって以来、非常に興味深いレースの舞台となってきた。

    それ以来、セーフティカーやレース終盤の赤旗が結果を大きく左右したレースも少なくない。グラウンドエフェクト時代のレースはそこまで良いものではなかったが、昨シーズンのシャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリの接近戦を除けば、記憶に残るものはあまりない。

    それでもなお、ドライバーズチャンピオンシップは依然として争われており、我々はこのレースに臨むことになる。F1アゼルバイジャンGPから何を期待できるのか、見ていこう。

    ■ 注目ストーリー

    1. チームオーダーの後遺症
    マクラーレンがドライバー同士の順位を入れ替えたことは、F1ファンの間で賛否両論を呼んだ。ドライバーやチームはこれを軽く受け流そうとしたが、「パンドラの箱を開けた」と言える要素があるのも事実だ。

    タイトル争いがF1アゼルバイジャンGPに持ち込まれる中、マクラーレンが再び介入する瞬間が訪れるのか注目される。

    2. フェルスタッペンはタイトル候補か?
    マックス・フェルスタッペンのモンツァでの勝利は、ローダウンフォース仕様のウイングだけでなく、新しいフロアによって得られたマシンへの自信の賜物でもあった。直近2レースでオスカー・ピアストリとの差を3ポイント縮めたが、94ポイントのギャップを残り8戦で埋めるのは現実的には厳しい。

    しかし、レッドブルがバクーで速ければ、フェルスタッペン陣営はまだ望みがあると考えるかもしれない。

    3. トト・ヴォルフ vs メルセデスのドライバーたち
    イタリアGP後のトト・ヴォルフのコメントはやや奇妙で、彼が両ドライバーを同時に批判したのはおそらく初めてのことだった。ジョージ・ラッセルはいつも通りマシンの力を引き出し、キミ・アントネッリは学習段階にあるにもかかわらずだ。

    加えて、契約延長がまだ正式に決まらず遅れている点も気がかりだ。表面上見える以上の問題がメルセデスには存在するのだろうか。F1アゼルバイジャンGPは、トト・ヴォルフが築いたチームの内部事情を垣間見せるかもしれない。

    ■ フォームガイド

    好調なドライバー
    ガブリエル・ボルトレトはザウバーで好調を維持しており、徐々にニコ・ヒュルケンベルグを圧倒しつつある。ドイツ人ドライバーは予選でマシンをうまく操れず苦戦している一方で、ブラジル人はチーム内で存在感を確立しつつある。これが続けば、今季最大の新星となる可能性がある。

    不調なドライバー
    フェルスタッペンのチームメイトが見劣りするというお決まりの展開が続いており、現在は角田裕毅がその立場にいる。同じニュースサイクルが繰り返され、メディアやチームが「このドライバーはレッドブルにふさわしいのか、それとも別の選択肢があるのか」と議論している。

    最も注目されるドライバー
    ランド・ノリスはモンツァで奇妙なレースを終え、ピアストリとの差を少し縮めたものの、大きな成果は得られなかった。バクーを得意とするノリスは、再びピアストリに勝利し、勢いをつけたいと考えている。

    F1 アゼルバイジャンGP アゼルバイジャングランプリ

    ■ 2025年F1アゼルバイジャンGP 予想

    優勝者は誰か?
    今年のバクーでは昨年よりもソフト寄りのタイヤコンパウンドが用意されており、リアタイヤの扱いが重要になる。これはマクラーレンが他チームよりも優れている分野であり、チームが強さを発揮する可能性が高い。

    優勝争いは再びオスカー・ピアストリとランド・ノリスの接戦となりそうだが、ここではノリスを本命とする。昨年はピアストリが勝利したが、このサーキットではノリスの方が本来の速さを見せている。

    最大の驚き(ドライバー)
    注目すべきはシャルル・ルクレールだ。フェラーリのドライバーはバクーで驚きをもたらす可能性があり、過去4年連続でポールポジションを獲得している。彼を軽視するのはまだ早いかもしれない。

    最大の驚き(チーム)
    ウィリアムズはこのサーキットで好成績を収める可能性がある。トラクションゾーンがラップタイムの決め手となるが、同チームのマシンはこの領域で強みを持っている。

    最大の失望(ドライバー)
    バクーはルイス・ハミルトンが得意としていないサーキットの一つだ。過去にはニコ・ロズベルグやバルテリ・ボッタスを抑えるのに苦労しており、今回はチームメイトにシャルル・ルクレールがいる。2025年のアゼルバイジャンGPは、ハミルトンにとって厳しいものとなるかもしれない。

    最大の失望(チーム)
    バクーでの高揚感を経て、今回はレッドブルにとって厳しい展開となる可能性がある。ここはフェルスタッペンが得意とするサーキットではなく、モナコでは好調だったものの、ザントフォールトでは依然として扱いにくいマシンだった。その要素がバクーでも影響するかもしれない。

  • F1パワーランキング:2024年F1アゼルバイジャンGP版

    F1パワーランキング:2024年F1アゼルバイジャンGP版

    Formula1.comが2024年F1第17戦シンガポールGP版のパワーランキングを発表。

    バクーの路上で繰り広げられた激しい勝利をかけた戦いでオスカー・ピアストリがトップに立ち、シャルル・ルクレール、セルジオ・ペレス、カルロス・サインツも最後まで争いを繰り広げました。しかし、パワーランキングの審査員に最も感銘を与えたのは誰か?

    F1パワーランキングは、Formula1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    オスカー・ピアストリは、バクー・シティ・サーキットのグリッドでフェラーリ勢を追い抜き、ピットストップの直後にシャルル・ルクレールを鮮やかに追い抜いてレースをリードした。 その後は、ルクレールの執拗な質問にすべて正しく答えながら、見事なディフェンスを披露した。 それは「人生で最もストレスの多い午後」となったが、オーストラリア人はそれを簡単にこなした。

    2.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    アゼルバイジャンの街中を走るコースで4回連続となるポールポジションを獲得したルクレールは、ついにそのうちの1つを勝利に変えるかのように見えた。しかし、ピアストリは別の考えを持っており、20周目のスタートでフェラーリのドライバーを追い越し、その後も彼を寄せ付けなかった。レース後、ルクレールは1位をキープするためにもっとできることがあったと認め、データ収集を妨げてしまったFP1でのクラッシュの影響を悔やんだかもしれないが、それでもモナコ出身ドライバーの力強い走りであったことに変わりはない。

    3.フランコ・コラピント(ウィリアムズ・レーシング)
    フランコ・コラピントはモンツァでのデビュー戦で好印象を与えたが、バクーのストリートは常に大きな挑戦となる。そして、FP1でのクラッシュは、週末が始まる前から彼の週末を台無しにしてしまうかと思われた。しかし、アルゼンチン出身のコラピントは自信を十分に示し、予選とレースを通して経験豊富なチームメイトのアレックス・アルボンとほぼ同等のペースで走り、Q3での目覚ましい走りと初ポイントフィニッシュで多くの称賛を得た。

    4.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
    週の初めにエイドリアン・ニューウェイのプレゼンテーションで注目を集めたアストンマーティンは、アゼルバイジャンではスポットライトの外に置かれ、ポイント圏外での戦いを強いられた。しかし、2度のワールドチャンピオンに輝いたドライバーであるフェルナンド・アロンソは、Q3に進出し、レースでは6月のカナダ以来となるチームの最高成績となる6位入賞を果たした。彼の活躍は、審査員たちを十分に感心させた。

    5.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)
    アロンソのマシンの後ろでレースを走りきったアレックス・アルボンは、素晴らしい7位入賞を果たし、ウィリアムズに今季最高の成績をもたらした。 ほとんどのドライバーがミディアムからハードのタイヤ戦略をとったのに対し、ハードからミディアムという選択肢を取ったことで、タイ系英国人ドライバーは終盤の周回でライバルたちを次々と追い抜いてポイント圏内に戻り、テレビでも大きく取り上げられた。

    6.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    サウジアラビアでのフェラーリでの慌ただしい経験を経て、オリバー・ベアマンは、ハースでのバクーでのスーパーサブとしての出場に向けて、もう少し準備の時間があった。金曜日にすぐにリズムをつかみ、FP3でのアクシデントのフラストレーションを振り払い、バーチャルセーフティカー導入中のドラマチックな展開のなかで順位を上げ、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを上回る予選結果と決勝結果を残した。 フルタイムのキャリアをスタートさせることを待ちきれない10代のドライバーが、またも自信に満ちた走りを見せた。

    7.セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)
    セルジオ・ペレスは、アゼルバイジャン・グランプリの週末に臨み、コース上でのレースをしっかりと再開しようとしていた。レッドブルのレーサーにとっては、この国で過去2勝を挙げているというポジティブな思い出があった。彼は予選ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンよりも速いラップタイムを記録し、レースでも先行していたが、最終ラップの2周前でカルロス・サインツと衝突し、惨事となった。

    8.ランド・ノリス(マクラーレン)
    ランド・ノリスは、予選1回目のセッションでまさかの脱落を喫し、「不可能な」タスクを強いられるのではないかと恐れた。イエローフラッグに引っかかり、十分な速さで周回することができなかったのだ。しかし、イギリス人ドライバーは予想以上に力強いレースを展開し、アルボンと同じハードからミディアムの戦略を採用して最終的に4位でフィニッシュし、ボーナスとしてファステストラップポイントを獲得し、チャンピオンシップのライバルであるフェルスタッペンを終盤に追い抜いた。

    9.カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)
    サインツは予選中もレースの大半もチームメイトのルクレールに影を潜め、「ここでのレースで100%の力を発揮できたことは一度もない」と認めた。しかし、スペイン人は冷静さを保ち、レース中盤までトップを争っていたピアストリ、ルクレール、ペレスが膠着状態に陥ると、そのまま4台による接戦のままレース終盤を迎えた。表彰台を狙える位置にいたが、ペレスと接触し、両者ともウォールにクラッシュしたことで、その可能性は消えた。

    10.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    ジョージ・ラッセルは、パワーユニットの問題によりプラクティスでの走行が妨げられ、バクーでの週末のスタートは困難なものとなった。しかし、彼はその問題をうまく乗り越え、メルセデス勢をリードする走りを見せ、予選ではチームメイトのルイス・ハミルトンがエンジンペナルティを受ける前の段階で5位につけた。ラッセルはレースの大半をフェルスタッペンと競り合い、その後、ペレスとサインツの衝突の後、表彰台を獲得する絶好のタイミングで抜け出し、表彰台を獲得した。

    惜しくも圏外
    トップ10入りを逃したピエール・ガスリーは、自身が受けたエンジンペナルティから立ち直り、アルピーヌで12位に入賞した。その後にはポイント獲得が叶わなかったヒュルケンベルグ、予選とレースを通してセットアップの変更が「限界を超えてしまった」ことでバランスに苦しみ続けたフェルスタッペンが続いた。

    2024年のF1世界選手権 アゼルバイジャングランプリ

  • F1アゼルバイジャンGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅のRBは敗者選出

    F1アゼルバイジャンGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅のRBは敗者選出

    2024年F1 アルバイジャンGPの日曜日のバクーの街は、グランプリ優勝をかけたスリリングなレースを展開する魔法のような雰囲気に包まれた。

    優勝とコンストラクターズ選手権の首位の座を獲得したオスカー・ピアストリとマクラーレンは、パーティー気分だったが、一方で、シンガポール行きの飛行機に乗り込み、傷を癒すために帰国する者たちもいた。Formula1.comのローレンス・バレットがアゼルバイジャングランプリの勝者と敗者を選出した。

    勝者:オスカー・ピアストリ
    偉大なドライバーはチャンスを見つけ、それをものにする。オスカー・ピアストリはバクーでまさにそうした。レースエンジニアからタイヤを労わるよう指示された直後に、オーストラリア人ドライバーは首位のシャルル・ルクレールを攻撃し、2度目のグランプリ勝利への扉を開いた。

    ピアストリは、過去7回のグランプリでグリッド上の誰よりも多くポイントを獲得している、F1で絶好調のドライバーである。2勝と2位を2回獲得し、その間に4位を1回獲得している。

    タイトル獲得はまだ難しいように見えるが(フェルスタッペンとは91ポイント差)、このような好調ぶりがあれば、マクラーレンが20年以上ぶりにコンストラクターズタイトルを獲得する鍵となるだけでなく、何よりも彼自身にとって、侮れない真の実力者であることを示すものとなるだろう。

    2024年F1 アゼルバイジャンGP オスカー・ピアストリオスカル・ピアストリがバクーでセンセーショナルな勝利を収めた。

    敗者:シャルル・ルクレール
    バクーとルクレールには、1周で何かがうまくいくという相性がある。土曜日に、アゼルバイジャンのストリートサーキットで4回連続となるセンセーショナルなポールポジションを獲得したことで、それがまた証明された。

    しかし、日曜日の呪いは残った。最初のスティントを支配していたにもかかわらず、ピアストリに攻撃された際、ルクレールは自身の主張によると、十分に防御しなかった。その後30周以上、マクラーレンのドライバーを激しく追い詰めたものの、首位に返り咲くことはできなかった。
    2位はバクーでの自己最高成績であり、4戦連続の表彰台ではあるが、さしたる慰めにはならないだろう。ポールポジションからスタートした15レース中、優勝したのは今年初めのモナコでの1回だけだ。

    勝者:ジョージ・ラッセル
    ジョージ・ラッセルにとってはオーストリアで優勝して以来初の表彰台であり、今シーズン3度目の表彰台となった。ラッセルは、コンパウンドを交換した際にペースが大きく異なっていたことに苛立ちを覚えていたが、落ち着いて考えれば、この週末はダメージを最小限に抑えるための素晴らしい試みだったと考えるだろう。

    彼は、予防的なパワーユニット交換により走行時間を失い、週末は後手に回っていたが、予選ではメルセデスが強さを発揮し、日曜日の午後にはセルジオ・ペレスとカルロス・サインツが衝突した際に2つのポジションを引き継いだこともあり、大量のポイントを獲得した。

    2024年F1 アゼルバイジャンGP ジョージ・ラッセルペレスとサインツのクラッシュのおかげで、ラッセルは驚きの表彰台を獲得した。一方、ルクレールはバクーで力強い最初のスティントを走ったにもかかわらず、首位を逃した。

    敗者:マックス・フェルスタッペン
    チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンにとっては、週末を通してレッドブルのチームメイトであるペレスに負けてしまったため、またもや屈辱的な週末となった。
    フェルスタッペンは4レース中3度目となるトップ5圏外からのスタートとなり、ペレスとサインツが終盤に接触したため、2つ順位を上げて5位でフィニッシュした。その接触によりVSCが導入されたため、ソフトタイヤに履き替えたばかりのフェルスタッペンはファステストラップを狙うチャンスを逃した。

    これでグランプリでの優勝から7戦遠ざかり(最後に優勝したのはスペイン)、5戦中1度しか表彰台に立てていない。唯一の明るい材料は、ランド・ノリスがフェルスタッペンの依然として揺るぎない選手権リードから3ポイントしか奪わなったことだ。現在のポイント差は59ポイントである。

    2024年F1 アゼルバイジャンGP マックス・フェルスタッペンバクーで5位に入賞したフェルスタッペンは、未だ勝利から遠ざかっている。

    勝者:ランド・ノリス
    ノリスは、不調のアルピーヌのエステバン・オコンにイエローフラッグが出されたのを見て後退したため、昨年のラスベガス・グランプリ以来となる予選1回戦での敗退を喫した。

    しかし、15番手から驚異的な追い上げを見せ、ペレスとサインツの衝突にも助けられ、4位という素晴らしい結果を残した。また、レース最速ラップも記録した。

    終盤にタイトル争いのライバルであるフェルスタッペンを追い抜き、15秒以上の差を縮めたことは、彼自身が考えている以上に可能だったことだ。

    そして、チームメイトのピアストリがピットインしてコースに復帰するのを助けるために、メキシコ人のペースを抑えるよう指示された際、ペレスをうまく守ったことは、オーストラリア人が勝利を確保する上で極めて重要だった。

    敗者:RB
    レッドブルはここ数戦、調子を落としている。ローラン・メキース代表がパフォーマンスの改善につながると述べたアップデートをいくつか持ち込んだにもかかわらず、バクーでも苦戦を強いられる週末となった。

    角田裕毅のレースは、ランス・ストロールとの接触によるダメージにより、スタート直後にほぼ終了した。一方、ダニエル・リカルドはタイヤに大量のグレイニングが発生し、メキースは「非常に珍しい」と述べ、ポイント獲得を阻まれた。

    コンストラクターズ選手権で6位と好調だったRBは、ハースが5ポイント差で迫り、ウィリアムズも追っているため、後方を振り返っている。

    2024年F1 アゼルバイジャンGP 角田裕毅RBにとっては厳しい週末となり、角田裕毅はリタイアを余儀なくされた。

    勝者:マクラーレン
    チームオーダーの扱いについて多くの苦言を浴びてきたマクラーレンだが、その嵐をうまく乗り切り、コース上での重要な場面では他の誰よりも良い仕事をしてポイントを持ち帰った。
    バクーで1位と4位を獲得したことで、2014年のオーストラリアグランプリ以来初めて、コンストラクターズ選手権の首位に躍り出た。これは、バーレーングランプリのレース1で最下位に沈んでからわずか21か月後の快挙である。

    レッドブルに20ポイントの差をつけ、表彰台獲得記録を13回に伸ばした。過去5戦中3勝を挙げ、残りの2戦では2位に入っている。今、彼らには勢いがある。

    敗者:ニコ・ヒュルケンベルグ
    ニコ・ヒュルケンベルグはスーパーサブのチームメイト、オリバー・ベアマンに予選では遅れをとったが、ポイント圏内でのフィニッシュとターベイを上回る成績を収めるコース上にいた。しかし、2つの重大なミスによりポイント圏外に落ち、チェッカーフラッグではベアマンの後ろに終わった。

    1回目はバリアに接触し、フランコ・コラピントに順位を奪われたこと。2回目は、イエローフラッグの後にグリーンライトに素早く反応できず、ルイス・ハミルトンとベアマンに追い抜かれたことだ。

    彼は今季7度目となる11位でゴールし、1シーズンでポイント圏外でフィニッシュした最多回数の記録を更新した(1992年にミケーレ・アルボレートが記録していた)。

    2024年F1 アゼルバイジャンGP ニコ・ヒュルケンベルグニコ・ヒュルケンベルグはバクーで11位となり、2024年で7度目となった。

    勝者:オリー・ベアマン
    オリー・ベアマンは2回連続で、F1の舞台で主役となるチャンスをつかんだ。ハースのドライバーとして、バクーで10位という確実で自信に満ちた走りを見せた。

    スーパーライセンスのペナルティポイントの規定数を超えたため、今週末の出場停止処分を受けたケビン・マグヌッセンの代役として起用されたベアマンは、週末を通して成熟したパフォーマンスを発揮し、ハースが来年彼をフルタイムのドライバーとして契約した理由を思い出させた。

    ヒュルケンベルグを予選で上回り、ポイント圏内で走り、チームからタイヤの使い過ぎを指摘された際にはうまく対応し、ハミルトンを含む周囲のドライバーたちと激しく戦いながら、最終ポイント獲得を目指した。

    これにより、彼はF1史上初めて、最初の2つのグランプリで異なるコンストラクターのためにポイントを獲得したドライバーとなった(今年初めのサウジアラビアGPでカルロス・サインツの代役としてフェラーリから出場した際には7位だった)。

    2024年F1 アゼルバイジャンGP オリバー・ベアマンオリバー・ベアマンは、わずか2回目のF1レースでハースにポイントをもたらした。

    敗者:カルロス・サインツとセルジオ・ペレス
    セルジオ・ペレスがトップを狙う一方で、カルロス・サインツはトップ3台に追いつき、4台による戦いとなった。しかし、3位を巡ってのバトルがヒートアップし、両者が壁に激突した。

    ペレスにとっては、中国でのレース5以来、最も好調なレースウィークエンドを楽しんでいただけに、より痛手となった。メキシコ人は週末を通してチームメイトのフェルスタッペンを上回るパフォーマンスを見せ、クラッシュする前は11レース連続で表彰台から遠ざかっていた状況を打破するかに見えた。

    セルジオ・ペレスがトップを狙う中、カルロス・サインツがトップ3を捉えて4台の戦いとなったが、3位争いで接近しすぎて衝突し、2人ともウォールに激突した。

    サインツにとっては不運な結果となった。サインツはバクーで3位という自己最高の予選を獲得し、オーストリア以来の初となる表彰台をつかんだが、この衝突により2024年で2度目のチェッカーフラッグを逃すこととなった。

    勝者:ウィリアムズ
    ウィリアムズは今シーズン最高の結果を残し、アレックス・アルボンは見事な7位を獲得し、F1初ポイントを獲得したフランコ・コラピントに1つ先行した。

    ウィリアムズが2台揃ってポイントを獲得したのは、過去3シーズンで2度目であり、この大量ポイントにより、コンストラクターズ選手権でアルピーヌを上回り、ハースに13ポイント差の8位に浮上した。

    イギリスチームは週末を通して好調で、コラピントがアルボンを1つ上回る予選9番手となり、両車とも2回のスティントを通じて素晴らしいレースペースを見せた。彼らはアップグレードを導入する予定のシンガポールに、上機嫌で向かう。