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  • アストンマーティンF1に警鐘 ラルフ・シューマッハが“ストロール限界説”指摘

    アストンマーティンF1に警鐘 ラルフ・シューマッハが“ストロール限界説”指摘

    アストンマーティンF1のランス・ストロールが、今季ここまで深刻な不振に陥っている。アルピーヌ加入1年目のフランコ・コラピントを除けば、最も長くポイントから遠ざかっているドライバーであり、チーム内ではフェルナンド・アロンソとのギャップが開く一方だ。

    チームはすでに来季の戦いよりも2026年の新規則対応に軸足を移しているが、その過程でストロールとアロンソのフラストレーションが噴き出しているのは明白だ。そんな状況下で、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが示した“核心を突く指摘”が注目を集めている。

    ストロールの現状は「災害レベル」 ラルフが突きつけた厳しい現実
    アストンマーティンは来季のドライバーラインナップをストロールとアロンソで固定しているが、2027年以降については他の選択肢を検討しているとされる。そうした文脈の中、ラルフ・シューマッハはPodcast「Backstage Boxengasse」で次のように語った。

    「アストンマーティンはドライバーを探している。予選パフォーマンスは“ゼロ対無限大”だ。これは簡単な話で、災害だ」

    「アロンソは確かに特別な才能だがキャリア終盤にいる。それでも常に彼より遅いのであれば、バラ色のメガネを外し、現実と向き合うべきだ」

    「ストロールは問題のすべてではない。マシン自体も課題だ。しかし、父親としてのプライドが現実よりも強くなっている点も否定できない。彼は良いポイントスコアラー、良いセカンドドライバーにはなれるかもしれないが、外から見れば“2人とも入れ替えるべきでは”と言われてもおかしくない」

    アストンマーティンは2026年に向け、エイドリアン・ニューウェイが新車を開発中であり、ホンダも新PU準備を進めている。チーム関係者の期待は高まる一方で、現行ラインナップのままトップ争いへ踏み込めるのかという不安もくすぶる。

    “予選0勝”が示す決定的差 アロンソに太刀打ちできない構造的問題
    ストロールは今季、予選でアロンソを一度も上回れていない。この差はチームの指針にも影響する。

    アストンマーティンはトップ4入りを狙うチームでありながら、今季はウイリアムズやレーシングブルズにも総合力で対抗しきれず、コンストラクターズ7位に沈んでいる。

    アロンソが限界まで引き出してなお苦しむマシンで、ストロールはさらに後方へ沈む。

    “2台のうち1台しか戦えない”状況は、戦略の幅を奪い、チーム全体の評価にも直結する。

    ストロールの不振が即チームの低迷原因とは言い切れない。しかしアロンソとの極端な差は、2026年に向けた成長の足かせになりつつあるのは事実だ。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    浮上するルクレール加入説 2027年の「ストロール後任問題」
    ラルフ・シューマッハは別の文脈で、シャルル・ルクレールがアストンマーティンと“つながりがある”と発言している。この発言はイタリアメディアでも話題となり、ジョン・エルカーンがブラジルGP後にフェラーリのドライバー陣を厳しく批判した背景に、こうした動きがあるのではないかとの見方も出た。

    アストンマーティンが将来トップ4の一角に食い込むためには、絶対的なリードドライバー+強力なセカンドという布陣が必要になる。

    2023年の好調時でさえ表彰台に登ったのはアロンソだけであり、ストロールはチームの上昇局面を結果で支えられなかった。

    この事実は、チームが2027年以降のドライバー刷新を現実的に検討せざるを得ない理由になっている。

    ストロール自身もキャリア存続の瀬戸際に立たされつつあり、“父ローレンスの決断が試される局面”が近づいている。

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1に「レッドブル初期のデジャヴ」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1に「レッドブル初期のデジャヴ」

    アストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーとして新体制を率いるエイドリアン・ニューウェイは、2026年の新レギュレーション導入に向けた準備を加速させている。チームの文化や人材を把握する中で、彼はかつてレッドブル加入当初に感じた「自己不信」と「惰性」の空気に似た“デジャヴ”を覚えたという。

    ニューウェイは今年、レッドブル退任後にアストンマーティンへ移籍し、チームの株主でもある新職「マネージング・テクニカル・パートナー」に就任。

    ターゲットは明確に2026年――新しいシャシーおよびパワーユニット規定が導入される年だ。

    アストンマーティンは新ファクトリーや風洞施設などに巨額投資を行っており、タイトル争いへの準備を進めている。

    ニューウェイはこれまでF1で通算26度の世界タイトルに関与しており、その経験から“成功を妨げる文化的課題”を語った。

    「レッドブル初期と同じ空気がある」
    「3月に仕事を始めたばかりで、まだ判断するのは難しい」とニューウェイは語る。

    「2026年のような大きなレギュレーション変更があると、すべてがリセットされる。たいていは、今年のトップチームが来年もトップにいるものだが、ときには混乱も起きる。2009年にはフェラーリとマクラーレンが苦戦し、ブラウンGPとレッドブルが前に出た。そういうことは起こる」

    「ただ正直に言えば、今自分たちが良いのか悪いのか、全く分からない。なぜなら他のチームが何をしているのかを知る術がないからだ」

    そして話題は「チーム文化」へと移る。

    「レッドブルに入ったとき、そこはフォードの管理下にあったジャガーの残骸のような状態だった。長年勝てなかったことで、チーム内には『自分たちは勝てない』という諦めが蔓延していた。自己不信が広がると、怠惰や惰性が生まれ、責任転嫁の文化まで育ってしまう。それを覆すのは本当に大変だった」

    「多くは言わないが、いまアストンマーティンにも少し“デジャヴ”を感じている」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「3つの部門を一体化させることが鍵」
    ニューウェイは、F1チームを構成する「3つの柱」――空力、メカニカルデザイン、ビークルダイナミクス(車両挙動・シミュレーション)の連携が勝利の鍵だと指摘した。

    「F1チームはどこも似たような構造だ。空力、メカ設計、そしてビークルダイナミクスの3部門がある。この3つをいかに一体化させるかが絶対的に重要だ。空力的に素晴らしいマシンでも、構造が十分に剛性を持っていなければ意味がない」

    「いまのF1ではテスト時間が非常に限られているため、開発の多くは数値シミュレーションに頼っている。だからこそモデルの精度と、それを“盲信しすぎないこと”が重要なんだ」

    彼は長年、手書きノートを愛用する“アナログ派”として知られており、現代の「コンピュータ依存」への警鐘も鳴らした。

    「シミュレーションは便利だが、完璧ではない。人はいつの間にか、コンピュータが吐き出す数値を疑わなくなる。だが、誤った入力をすれば誤った結果が出るのは当然だ。問題はコンピュータではなく、入力する人間側にある」

    「この“問いを持たない姿勢”こそが、いま多くのチームが陥っている惰性の正体なんだ」

    2026年、アロンソ&ストロール体制で挑む新時代へ
    アストンマーティンは2026年もフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのラインアップを維持する。新エンジン規定下で迎える新時代、ニューウェイが率いるテクニカル再編とチーム文化の改革が実を結ぶかが注目される。

    ニューウェイ体制の焦点:アストンマーティンは何を変えられるのか
    ニューウェイの発言から浮かぶのは、「技術よりも文化の再構築が最大の課題」という点だ。
    レッドブルが2006〜2010年にかけて成し遂げた進化は、彼が導入した組織横断型の開発体制と、メンバーの“勝つ意志”の再燃によって生まれた。

    アストンマーティンはすでにハードウェア投資(新風洞・新工場)を完了しているため、次のステップは「人と文化の結束」だ。

    ニューウェイがレッドブル時代に見た“惰性の壁”を、今回はどれほど早く乗り越えられるか。2026年のアストンマーティンは、単なる技術刷新ではなく、信念の再構築プロジェクトとしてスタートラインに立つことになる。

  • アストンマーティンF1技術責任者「ニューウェイは妥協を許さない完璧主義者」

    アストンマーティンF1技術責任者「ニューウェイは妥協を許さない完璧主義者」

    アストンマーティンF1の最高技術責任者(CTO)エンリコ・カルディーレは、エイドリアン・ニューウェイと仕事をすることについて「チーフデザイナー、ビークルダイナミクスの専門家、空力責任者が1人に集約されたようだ」と語った。

    カルディーレはフェラーリからアストンマーティンに移籍し、ニューウェイとともに2026年型マシンの開発に携わっている。ニューウェイはレッドブルから移籍し、アストンマーティンの「マネージング・テクニカル・パートナー」としてチームに加わり、株式保有者としても関わる。

    カルディーレは、ニューウェイが「2026年マシン開発を動かすエンジン」であり、何よりも「妥協を許さない完璧主義者」だと強調した。

    「彼のすごいところは、何事にも一切妥協しない姿勢だ。どんなにコストがかかろうと、完璧を追い求める。その執念がチーム全体を突き動かしている」とカルディーレは語った。

    カルディーレはフェラーリ時代に車体技術部門の責任者を務め、現在はニューウェイの隣室で開発にあたっている。彼によれば、ニューウェイから学ぶことは多いという。

    「彼は何かを思いつくと、どう実現するかまで明確なビジョンを持っている。誰かがその実現に苦労していても、具体的な手順を惜しみなく教えてくれる」

    「非常に高いレベルで全体を把握していながら、必要とあれば詳細にも深く入り込み、実現可能性まで詰めることができる。その両立が本当に驚異的だ」

    カルディーレは、ニューウェイの長年にわたる経験こそがこの特異な才能を支えていると語る。

    「エイドリアンのユニークさは、卓越した頭脳と豊富な経験の両方にある。彼がキャリアを始めた頃のF1はチームの人数も少なく、今のような高度なツールもなかった。その環境で培った総合的なスキルが今に生きている」

    「新しい技術が出るたびに、彼は常に最前線で習得してきた。だから彼と話すのは、まるで現代のF1チーム全体と会話しているような感覚だ。チーフデザイナーでもあり、ビークルダイナミクスの専門家でもあり、空力責任者でもある──それがひとりの人間の中にある。そんな存在は唯一無二だ」

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ニューウェイ加入がもたらす「総合技術融合」効果
    カルディーレの発言から浮かび上がるのは、アストンマーティンが2026年に向けて構築している「ニューウェイ主導の技術統合体制」だ。

    2026年レギュレーションでは、空力・車体・パワーユニットの相互連携がこれまで以上に重要になる。カルディーレの言葉を借りれば、ニューウェイはその3つを横断的に統括できる「万能エンジニア」。従来の部門間の壁を越えた技術融合を推進できる人物だ。

    カルディーレが「コストに妥協しない完璧主義」と評した点も象徴的だ。アストンマーティンはここ数年、巨額の設備投資と人材補強でチームの再構築を進めており、ニューウェイの哲学とカルディーレの構造設計思想が融合することで、マシン全体のアーキテクチャが進化する可能性が高い。

    2026年の「ニューウェイ×カルディーレ」体制は、単なる空力アップデートを超えた“総合設計革命”の幕開けを告げるものになりそうだ。

  • アストンマーティンF1オーナー 「ホンダとのワークス体制で世界王者に挑む」

    アストンマーティンF1オーナー 「ホンダとのワークス体制で世界王者に挑む」

    アストンマーティンF1は、2026年にチーム史上初めてのワークス体制でシーズンを迎える。その準備が進む中で、チームオーナーのローレンス・ストロールは、明確な目標を改めて口にした──「我々の使命は世界チャンピオンになることだ」。

    カナダの実業家であるストロールは、2018年にフォースインディアを買収し、アストンマーティンの名のもとに再編して以降、チームをトップコンテンダーへと押し上げるべく投資を続けてきた。新しいシルバーストーンの本社施設が稼働し、2026年に向けて体制が固まりつつある。

    ニューウェイとカルディーレを迎えた技術刷新
    チームはこの1年で技術陣を大幅に強化した。中でも最大の注目は、レッドブル黄金期を築いたエイドリアン・ニューウェイの加入だ。加えて、フェラーリから移籍したエンリコ・カルディーレがチーフテクニカルオフィサー(CTO)としてレース週末の指揮を執る。

    彼らの参画により、アストンマーティンは空力・シャシー・車体構造のすべてにおいて再構築を進めており、2026年レギュレーション下での競争力強化が期待されている。

    ホンダとのワークス提携が生む“完全統合型マシン”
    2026年からはホンダが新たにアストンマーティンのワークスパートナーとなり、完全自社開発のパワーユニットが搭載される。これはチームにとって初めての“設計段階から一体化したエンジン”となり、これまでのカスタマー供給とは異なる大きな転換点だ。

    ストロールはチーム公式YouTubeチャンネルの中で次のように語った。

    「チーム全体がひとつの形になりつつある。来年の大きなレギュレーション変更に向けて本当にワクワクしている。
    ホンダがパワーユニットパートナーになり、初めて“ワークスチーム”として活動する。エンジンとパワーユニットを最初から一体として設計できるのは、まったく新しい経験だ」

    「とてつもない期待感がある。僕は決してあきらめない。使命が達成されるまでやめない。今回の使命は“世界チャンピオンになること”だ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    ホンダPUの初期評価とアロンソの意欲
    ホンダの2026年型パワーユニットはすでに初期ベンチマークで好調とされており、アストンマーティンの将来に明るい兆しをもたらしている。フェルナンド・アロンソもまた、17年間遠ざかっている3度目のタイトル獲得へ意欲を燃やしており、ホンダとの再タッグによってその夢を再び現実に近づける構えだ。

    ストロール体制が築く“勝利のための基盤”
    アストンマーティンはここ数年で最先端の新ファクトリーを完成させ、技術・人材・施設の三拍子を揃えた。ニューウェイの参入は他チームにも警戒感を生じさせており、「アストンマーティンが一気に飛躍するのでは」との見方も広がる。

    2026年の開幕戦オーストラリアGPで、彼らの新たな挑戦がどこまで実を結ぶのか。ホンダとの“真のワークス・アストンマーティン”のデビューは、F1勢力図を塗り替える可能性を秘めている。

  • アストンマーティンF1、ジャック・クロフォードを2026年サードドライバーに起用

    アストンマーティンF1、ジャック・クロフォードを2026年サードドライバーに起用

    アストンマーティンF1チームは、ジャック・クロフォードを2026年シーズンのサードドライバー(リザーブドライバー)に起用することを発表した。この役割により、クロフォードは来季の全レースでチームのリザーブドライバーを務めることになる。

    20歳のクロフォードは、2024年にチームのヤングドライバーデベロップメントプログラムに加入して以来、すでにF1マシンで2000km以上の走行を積み重ねてきた。

    直近では、メキシコシティGPの週末にランス・ストロールのマシン「AMR25」をドライブし、FP1セッションでグランプリウィークエンドデビューを果たした。

    2025年を通じてクロフォードは、AMRテクノロジーキャンパスにおけるシミュレーター業務にも継続的に参加しており、レース運営で使用されるAMR25および次世代マシン「AMR26」の開発作業の両面で貴重な技術的フィードバックを提供してきた。

    現在、クロフォードはフォーミュラ2で3年目のシーズンを戦っており、ドライバーズ選手権では2位につけている。シリーズは来月カタールで最終2戦のうち最初のラウンドを迎える。

    クロフォードは「2026年のサードドライバーに決まって本当に誇らしい。アストンマーティン・アラムコとともに歩んできた僕のキャリアにおいて大きな瞬間であり、これからも学び続け、チームに貢献していく大きなモチベーションになる」とコメント。

    「この2シーズン、ファクトリーでも現場でもF1の環境の中で多くのことを学んだ。チームを全力でサポートしながら、自分自身のドライバーとしての成長を続けていく」

    アストンマーティンF1のCEO、アンディ・コーウェルは「ジャックが2026年にサードドライバーとしてステップアップすることを非常にうれしく思う」とコメント。

    「この2年間で彼は我々のドライバースクアッドの重要な一員として価値を示し、多くの経験とテスト走行距離を積み重ねてきた」

    「彼はAMRテクノロジーキャンパスで定期的にシミュレーター作業を行い、レース運営やマシン開発を支えてきた。また、フォーミュラ2でのパフォーマンスも見事であり、より大きな役割を担う彼の成長を今後も支援できることを楽しみにしている」

    ジャック・クロフォード アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    クロフォードの昇格が意味するアストンマーティンの長期計画
    この発表は、アストンマーティンが育成ドライバー体系を本格的に整備し、将来的なレースドライバー候補を内部から育てる戦略を加速させていることを示している。クロフォードはすでにチームの開発・シミュレーションに深く関わっており、2026年のリザーブ就任によって、2027年以降の正ドライバー昇格に向けた準備段階に入ったと見られる。

    さらに、クロフォードはアストンマーティン初の「完全アカデミー育成→F1実戦デビュー」候補となる可能性が高い。アンディ・コーウェル体制のもと、チームはエンジニアリング主導の一貫した育成ルートを築いており、シミュレーター作業での技術理解やF2での堅実な結果が評価された形だ。

    現在、ランス・ストロールの将来が不透明な中、クロフォードが次世代の正ドライバー候補として実戦体制に組み込まれたことは、チーム内のポスト・アロンソ時代への布石とも言える。

  • アストンマーティンF1 元レーシングブルズ戦略担当のニック・ロバーツを獲得

    アストンマーティンF1 元レーシングブルズ戦略担当のニック・ロバーツを獲得

    アストンマーティンは、F1 2026年シーズンに向けて、レッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズの元シニア・ストラテジー・エンジニア、ニック・ロバーツを迎え入れることが分かった。これは昨年、レッドブルからF1デザイン界の巨匠エイドリアン・ニューウェイを迎え入れて以来の新たな補強となる。

    ニューウェイはF1史上最多となる200勝以上、通算25回のドライバーズおよびコンストラクターズタイトル獲得に関与してきた人物で、2025年3月にアストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーという新設ポジションに就任した。

    現在ニューウェイは2026年の新規則に向けた最初のマシン「AMR26(仮称)」の開発に携わっている。2026年のF1は、50%の電動化、完全持続可能燃料、アクティブエアロダイナミクスが導入される新時代を迎える。また、アストンマーティンとホンダの待望の技術提携が始まる年でもある。

    今年6月には、ニューウェイの旧同僚であるジャイルズ・ウッドがシミュレーション&ビークルモデリング・ディレクターとして加入。モナコGPでニューウェイがシミュレーション精度に懸念を示した直後の補強だった。そして今回、レッドブル系列からアストンマーティンへ移籍する最新の人材としてロバーツが加わることになる。彼はガーデニング休暇を経て2026年にチームへ合流する見込みだ。

    ロバーツは最近、レーシングブルズでの任期が「早期終了した」と明かしていた。SNSでは「残りシーズンを一般ファンとして観戦できるのは10年ぶり。来年にはサーキットに戻るが、その前にガーデニングをする」とコメントし、緑のハートの絵文字を添えていた。この投稿がアストンマーティン移籍を示唆しているのではないかと噂されていた。

    レーシングブルズでのロバーツの役割は、レッドブルから移籍してきたギヨーム・デュクルーが引き継ぐことになる。彼はチーフストラテジストのマチュー・デュボワと連携し、かつてアルピーヌで共に働いた経験を持つ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1ニック・ロバーツ(右から2人目)

    ロバーツは2016年にレッドブル・レーシングへレース戦略アナリストとして加入し、2022年末にはシニア・レース戦略アナリストへ昇進。ドライバー育成プログラムにも携わり、ジュニアカテゴリーにF1スタイルの分析を導入する役割を果たした。2024年初頭にレーシングブルズへ移り、同年の第3戦からピットウォールで戦略を指揮してきた。

    一方で、レッドブル・レーシングは2025年末に長年の戦略責任者ウィル・コートニーが離脱することが決まっている。マクラーレンがシンガポールGP後にコートニーをスポーティングディレクターとして獲得したためだ。マクラーレンは早期加入を模索したが、レッドブルは拒否し、コートニーは2025年シーズンいっぱいを現職で過ごす。彼は遅くとも2026年半ばまでにマクラーレンへ合流する見込みとされる。

    レッドブルは既に新たなシニア・ストラテジー・エンジニアの採用を進めており、長年チームを支えるハンナ・シュミッツがコートニーの業務を引き継ぐと見られている。

  • フェルナンド・アロンソ 2026年でF1引退?アストンマーティン・ホンダで挑戦

    フェルナンド・アロンソ 2026年でF1引退?アストンマーティン・ホンダで挑戦

    フェルナンド・アロンソは2026年シーズン限りでF1からの引退を示唆した。二度の世界王者は、契約満了を迎えるアストンマーティン・ホンダでの戦いをキャリアの区切りとするかどうかを、マシンの競争力次第で決めると語っている。

    アストンマーティンF1チームとホンダのタッグが始動する2026年は、アロンソにとってF1参戦23年目となり、2006年以来20年ぶりに王座奪還を狙う節目のシーズンとなる。新レギュレーション元年の行方が、彼のキャリアの最後を左右することになりそうだ。

    アロンソはAS.comのインタビューで「来年、自分がどう感じるか、肉体的にも精神的にもどうなのかにかかっている」と語った。

    「でも今のところははっきりとした考えはない。もしクルマがうまくいけば、2026年が最後の年になる可能性は高い」

    より競争力のあるマシンでキャリアを延ばすよりも、良い形で幕を下ろしたいかと問われると、アロンソは「そうだね」と答えた。

    「2027年や2028年の方が、今のアドリアン・ニューウェイや他のスタッフと安定したチーム体制の中で良い結果を出せる可能性は高いだろう。最初の年からうまくいくかもしれないが、2年目か3年目には必ず結果が出るはずだ」

    「ただ、自分自身のことも考えなければならない。もしクルマが悪ければ、プラスの形で終えるためにもう1年続ける可能性が高い。もしクルマが良ければ、2026年がおそらく最後の年になるだろう」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダアロンソは2005年と2006年にルノーでタイトルを獲得し、ミハエル・シューマッハのF1王座独占を打ち破った

    2026年シーズンは、アロンソが最後にタイトルを獲得してから20年の節目であり、パワーユニットとシャシーの両面で大きな変更が加わる新レギュレーション元年でもある。2009年にブラウンGPやレッドブルが台頭したように、勢力図が大きく変わる可能性がある。アロンソはこの変化が自分にとって大きな動機になっていると説明した。

    「これが最後のチャンスだとわかっている。差別化要因なんだ。これまでのルール変更は単なる変更で、うまくいけばいい、チームがルールを正しく解釈して速いクルマを作れるようにと願っていただけだった」とアロンソはコメント。

    「でも今回は違う。自分が経験する最後のルール変更であり、もう一度グランプリに勝ち、良い瞬間を楽しみ、表彰台に上がり、チャンピオン争いをする最後のチャンスだからだ」

    「2026年の変化には多くの期待がかかっている。過去のルール変更よりも大きいわけでも小さいわけでもないが、自分にとっては感情的に非常に重要な変化なんだ」

  • アストンマーティンF1 ホンダとの提携に向けて日本語対応スタッフの採用強化

    アストンマーティンF1 ホンダとの提携に向けて日本語対応スタッフの採用強化

    アストンマーティンF1チームは、2026年から始まるホンダとのパートナーシップを見据え、日本語対応スタッフの採用を強化している。

    アストンマーティンF1チームは現在、LinkedInを通じて「Japanese-Speaking Project Coordinator」と「Japanese Speaking IT Trackside Technical Specialist」という2つの求人を公開中。いずれも日本語と英語のバイリンガル能力を必須条件とし、日本の自動車メーカーやサプライヤーとの協業を円滑に進める役割を担う。

    「Project Coordinator」はアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ(AMPT)に所属し、先端エンジニアリングプロジェクトの計画や進捗管理、技術文書の整備、日本のOEMや技術パートナーとの連携を支援する。一方の「IT Trackside Technical Specialist」は、レース現場でのITインフラ設計・運用を担当し、ネットワークやセキュリティの安定稼働を保証するとともに、日本語による技術的なコミュニケーションを担う。

    アストンマーティンF1が複数部門で日本語対応スタッフを募集している背景には、2026年のホンダ製パワーユニット導入がある。日本企業との協力関係が一層拡大することを見据えた動きであり、今後のF1プロジェクトにおいて日本語スキルを持つ人材の重要性はさらに高まりそうだ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ 本田技研工業

  • アストンマーティンF1 ホンダ時代へ最強布陣 ニューウェイ&カルディーレ主導

    アストンマーティンF1 ホンダ時代へ最強布陣 ニューウェイ&カルディーレ主導

    アストンマーティンF1 CEOのアンディ・コーウェルは、フェラーリから加入したエンリコ・カルディーレがチームの野心的な2026年プロジェクトにすでに影響を与えていると語った。

    元フェラーリのテクニカルディレクターであるカルディーレは、イタリアでの長期的な法的手続きを経て12カ月のガーデニング休暇を終え、8月初めにアストンマーティンの最高技術責任者(CTO)として正式に職務を開始した。

    カルディーレの到着は、ローレンス・ストロールが所有するこのチームが2026年の規則改定に挑むための布陣を完成させる最後のピースとなった。野心的なこのチームにとって、トップチーム入りを狙う絶好の機会となる。

    カルディーレは、マネージング・テクニカルパートナーとして2026年マシン開発に専念する伝説的デザイナー、エイドリアン・ニューウェイとタッグを組むことになった。

    シルバーストーンのキャンパスでカルディーレが始動したことについて報告しながら、コーウェルは、過去24カ月で急速に規模を拡大してきたチームに、経験豊富なイタリア人がすでに影響を与えていると述べた。

    「エンリコは素晴らしい人間であり、組織的な手法と技術的理解の両面でF1における豊富な経験を持っている」とコーウェルは語った。

    「彼はまだ長く我々と一緒にいるわけではないが、チームはすでにその経験を感じ取っている。早い段階での影響が出ていて、これからさらに彼がチームに溶け込み、皆と知り合っていくにつれて、それがどう発展するのか楽しみにしている」

    「個人的にも、エンリコやエイドリアン、そして我々のチームにいる他の素晴らしい才能たちと一緒に仕事ができることは非常にわくわくすることだ。エイドリアンはチームのアプローチに大きな活力を与えていて、人々は自分たちの仕事を楽しんでいる。彼らは成果を目にして笑顔になっている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1エンリコ・カルディーレ

    アストンマーティンが2026年に焦点を当てていることは広く知られており、今季の成績には影響が出ている。しかし、小規模なアップグレードの投入により、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは中団上位で戦えるようになり、ハンガリーとオランダでのダブル入賞によってそれが強調された。

    その結果、レーシングブルズとザウバーを上回って6位に浮上したが、5位のウィリアムズを追う挑戦は、モンツァでの失望の週末でつまずいた。アロンソのレース中にフロントサスペンションが壊れたのだ。チームは、このサスペンションが他車によって跳ね上げられた石で損傷し、継続的な負荷によって最終的に破断したと考えている。一方で、ウィリアムズはアレックス・アルボンが7位に入ったことでリードを24ポイントに広げた。

    「我々はそれを理解することでより強くなるだろう。問題は痛みを伴うが、それは学ぶ機会を提供する。そしてチームがそれを学ぼうとする意欲は素晴らしかった」とコーウェルは語り、フロアやフロントウイングの改良など、シーズン中盤のアップグレードに限られたリソースを投じたことの価値には満足していると続けた。

    「AMR25にまだわずかなリソースを割り当てているが、各部門のリーダーたちが協力して開発と最適化の最良の方向性を導き出しているのを見るのは本当に良いことだ」と彼は付け加えた。「もちろん、AMR25にもっとエネルギーを注ぎたいが、我々の時間のほとんどは2026年マシンに費やされている」

    「当然のことながら、うまくいかなかった部分に焦点を当てて改善を続けようとしている」

  • アストンマーティンF1 アロンソのサスペンション損傷は「石が直撃」

    アストンマーティンF1 アロンソのサスペンション損傷は「石が直撃」

    アストンマーティンF1は、フェルナンド・アロンソがイタリアGPで途中リタイアを余儀なくされた原因が、意外にも1周目での石の衝突によるサスペンション損傷だったことを明らかにした。これにより24周目に劇的な故障が発生し、レースを終えることになった。

    当初はアスカリの縁石通過による衝撃が原因と考えられていたが、シルバーストンを拠点とするチームの詳細なレース後調査で、まったく異なる事実が判明した。

    1周目に隠れたダメージ
    アロンソは好スタートを切り、キミ・アントネッリとガブリエル・ボルトレトを抜いて6番手に浮上。その後8番手に落ち着き、タイヤ交換を待ちながらレースを進めていた。

    しかし24周目、AMR25の右リア・プッシュロッドが破損。二度の王者はピットまで車を運んだが、その場でリタイアを余儀なくされた。

    当初チームはアスカリの縁石が原因と見ていたが、詳細な解析の結果、1周目の混乱の中で跳ね上がった石が車体の複数箇所、特にサスペンションに直撃していたことが分かった。

    その損傷はレース中は見抜けず、負荷がかかり続けた結果、部品は致命的な破損に至ったという。

    アストンマーティンは公式声明でこう説明している。

    「チームは、1周目にフェルナンドの車に複数箇所で石が当たり、サスペンションを含めて損傷を受けたことを確認しました。チームはレース中、そのダメージを認識していませんでした。低レベルの継続的な負荷が、最終的に部品の故障を招きました」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソのフラストレーション
    このリタイアは、今季厳しいシーズンを戦ってきたアロンソにとって新たな打撃となった。チームのパフォーマンスは改善傾向にあるが、スペイン人ドライバーは現在ドライバーズ選手権12位で、チームメイトのランス・ストロールとの差はわずか2ポイントだ。

    アロンソはレース後、不満を隠さず語った。
    「本来ならあと20〜30ポイントは多く獲得しているはずだ。僕のせいじゃないんだが、それが現実だ。残念ながら、そういうことに慣れつつある」

    また、アストンマーティンのコンストラクターズ選手権5位争いにも痛手となった。6月のスペインGP以降、ウィリアムズを上回るポイントを積み重ねてきたが、今回アロンソがリタイアし、アレックス・アルボンがモンツァで7位入賞したことで、ウィリアムズはアストンとの差を24ポイントに広げた。