カテゴリー: SUPER GT

  • ホンダ、ジェンソン・バトンのファンミーティングを8月24日に開催

    ホンダ、ジェンソン・バトンのファンミーティングを8月24日に開催

    鈴鹿サーキットにて開催される「SUPER GT Round 6 第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km」に参戦するジェンソン・バトンのファンミーティングが、8月24日(木)にHondaウエルカムプラザ青山で開催される。

    イベントでは、TEAM MUGENのメンバーとして事前に行われた2回のテストに参加し、いよいよ本番に挑むジェンソン・バトンをゲストに迎え、鈴鹿1000kmレースへの抱負をファンの前で語る。

    また、鈴鹿1000kmでチームメートとなる、武藤英紀と中嶋大祐も来場し、3人で挑む「最後の鈴鹿1000km」についてトークを展開する。

    なお、本イベントはYouTubeLive、Facebookライブ、ニコニコ生放送での中継が予定されている。

    Jenson Button FAN Meeting ~SUZUKA1000km THE FINAL~

    ■開催日時
    2017年8月24日(木) 18:00~19:15(予定)
    ※当日、Hondaウエルカムプラザ青山は14:00に閉館します。

    ■内容
    トークショー、フォトセッション、抽選会など

    ■座席数
    入場券配布枚数 座席券150枚、立見券150枚(予定)
    ※座席・立ち見エリアを指定することはできません。

    ■入場料
    無料

    ■入場券の配布について
    本イベントは、イベント当日に配布する入場券をお持ちの方のみご参加いただけます。

    ・入場券はイベント当日の14:30以降に、準備が整い次第、Hondaウエルカムプラザ青山前にて配布を開始します。
    ・14:30前に並ぶことはできません。こちらをお守りいただけない場合は、入場券を配布できない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
    ・座席番号、立ち見エリアは、それぞれ抽選にて決定します。ご希望の座席、エリアを選ぶことはできません。
    ・14:30の時点でお並びいただいた方が150名様以下の場合は、座席券からの抽選となります。
    ・抽選はお並びいただいた方お一人様につき、一回の抽選となります。
    ・2名様以上でお越しいただいた場合でも、抽選はお一人様ずつ行います。

    [お願い事項]
    ・お手荷物を置いたまま待機列を離れる、シートなどを貼っての場所取りはご遠慮ください。
    ・待機列への割り込み、先に並んでいる方との後からの合流などはご遠慮ください。
    ・館内及び敷地内には喫煙場所はありません。

    [開場時間に関して]
    (1) 座席券をお持ちの方は、開演15分前の17:45までにお越しください。
    (2) 立見券をお持ちの方は、開演40分前の17:20にウエルカムプラザ前に再集合いただき、入場のための整列を開始します。

    ※再集合時間に遅れた場合は、最後にご入場いただく場合もあります。集合時間は厳守にてお願いします。

  • ジェンソン・バトン 「SUPER GT参戦を何年も前から楽しみにしていた」

    ジェンソン・バトン 「SUPER GT参戦を何年も前から楽しみにしていた」

    ジェンソン・バトンが、SUPER GT 第6戦 「鈴鹿1000km」についてホンダの特集動画で意気込みを語った。

    ジェンソン・バトンは、8月26日~27日に鈴鹿サーキットで開催されるSUPER GT 第6戦 “SUZUKA 1000km THE FINAL”のGT500クラスにTEAM MUGEN(MOTUL MUGEN NSX-GT)で武藤英紀、中嶋大祐とトリオを組み、第3ドライバーとして参戦する。

    ホンダは『ジェンソン・バトン、Hondaと挑む新たなる挑戦 with Special Video』と題した動画を公開。これまでのテスト走行の模様を交えながら、SUPER GTへの参戦、そして、日本のファンにむけてメッセージを伝えた。

    「他のドライバーと一緒に作業するのはエキサイティングです。彼らには彼らの意見があるし、私にも少し異なった意見があります。F1での経験を生かして鈴鹿1000kmで成績を残したいと思います」

    「GT500には3社の大きな自動車メーカーが参戦し、4社のタイヤメーカーが競い合っています。才能豊かなドライバーがそろっていますし、とても国際的な顔ぶれです」

    「マシンのエクステリアデザインは魅力的で、ものすごくカッコよくて、驚くほどスタイリッシュ。NSX-GTは、世界で最もクールなレーシングカーです」

    「日本の観客のみなさんは、モータースポーツを心から愛する世界でもっとも熱いファンです。みなさんと会えることを、いつも楽しみにしています」

    「ひとりひとりのドライバーやチームも素晴らしい。だからこに戻ってきてSUPER GTに参戦できるのは、本当に特別なことです」

    「みなさんのホームカントリーでもう1度、それも「鈴鹿1000km」を戦うために来日しました。SUPER GTに参戦することをもう何年も前から楽しみにしていました」

    「F1の素晴らしい舞台で17年間戦い、今回、SUPER GTに参戦するチャンスを得られたことがとてもうれしいです。これまでの私のキャリアをサポートしてくださったすべてのみなさんに心からお礼申し上げます。この場所で再びレースを見ていただけるのがなによりうれしいです。サーキットで、お目にかかれることを楽しみにしています」

    「みなさんのために、SUPER GTの鈴鹿1000kmを最高のレースにします」

  • 【SUPER GT】 ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2017 オートバックス SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが8月6日(日)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイで行われた。

    前日の予選では#8 ARTA NSX-GT(野尻/小林)が今季3度目となるポールポジションを獲得。決勝での活躍に期待がかかった。スタートでトップを守った#8 ARTA NSX-GTは序盤から積極的にリードを築き、2番手に10秒以上の差をつけたまま32周目にピットストップ。ここで野尻選手から小林選手へとドライバー交代を行った。

    ミスの無いピット作業を経てコースに復帰した#8 ARTA NSX-GTは、終盤ライバルからの追撃を受けながらも66周のレースをトップで走りきり、今季デビューしたNSX-GTに初の栄冠をもたらした。

    また、野尻智紀にとってはこれがGT500クラスでの初優勝。小林崇志は2010年第6戦の鈴鹿1000kmで優勝経験があるが、このときはチームの戦略により決勝ではステアリングを握らなかったので、実質的には今回が初優勝となる。

    なお、4番グリッドからのスタートで上位進出が期待された#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)は周回遅れのGT300クラスの車両と接触し、リタイアを余儀なくされた。

    第6戦は8月26日(土)、27日(日)に鈴鹿サーキットで“最後の鈴鹿1000km”として開催される。

    野尻智紀 (♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ)

    今日のレースで優勝できて、いろいろな感情が心のなかをよぎっています。まずはチーム、代表の鈴木亜久里さん、Honda、スポンサー、そしてファンの皆さんにお礼を申し上げます。今年はARTAの設立20周年にあたり、カートレースを戦っていた小学校生の頃からチームのサポートを受けてきた僕としては、なんとしてもいい成績を挙げたいという思いが強く、今季はそれがプレッシャーとなってミスを犯したこともありました。それが今日は優勝という結果につながり、言葉にならないほどの喜びを味わっています。決勝は雲が出てきたおかげで路面温度が上がらず、僕たちが選択したソフトタイヤでなんとか走りきれるコンディションに収まってくれましたが、僕が担当した前半スティントの終盤はタイヤの性能が落ち始めたので、予定よりも少し早めにピットストップを行いました。今回優勝したことで次の鈴鹿1000kmではウェイトハンデが増えますが、事前のテストでは重い状態を想定したテストも行っています。また、長いレースなので力強く走り続ければきっと上位入賞ができると考えています。次戦も精一杯頑張ります。

    小林崇志 (♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ)

    僕は2011~2012年にGT500クラスを戦った後、翌年はGT300クラスで再出発を図ることになりましたが、そのときは本当に「もう後がない」という覚悟で続く4シーズンを戦い、今年はGT500クラスに復帰することができました。ただし、GT500クラスに戻ることがゴールではなく、ここでいい成績を残したいと思っていたので、今日の結果は喜びもひとしおです。GT300時代のチームメイトだった高木真一選手を始め、ARTAの鈴木亜久里さんや土屋圭市さんからいろいろなことを教えていただいて、今日を迎えることができました。その意味ではこれまで僕を支えてくださったすべての皆さんに感謝したいと思います。
    レースでは野尻選手が10秒以上のリードを築いて第1スティントを走りきったので、僕に替わってから絶対に抜かれるわけにはいかないと心に誓いました。ただし、僕が担当したスティントの前半はタイヤをいたわりすぎてペースが上がらなかったほか、後半には姿勢を乱したGT300クラスの車両を避けようとして軽くコースアウトしましたが、いずれも大事に至らずに済みました。次の鈴鹿はNSX-GTが得意とするコースなので、引き続きチャンピオンを目標に全力を尽くして戦います。

    佐伯昌浩 (本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー)

    第3戦オートポリス大会、第4戦SUGO大会と、勝てるレースを2戦続けて落としていたので、今日の優勝は本当に嬉しいです。とりわけ、富士はどちらかといえばHondaが苦手としてきたコースなので、やはり特別な感慨がわき上がってきます。今回、#8 ARTA NSX-GTはウェイトハンデの面で有利だと思っていましたが、レース運びもよく、期待どおりの成績を手に入れることができました。一方で#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)が接触でリタイアに追い込まれたのは残念でした。残る3台のNSX-GTは上位争いに加われませんでしたので、これは今後、改善しなければいけない課題だととらえています。鈴鹿はどちらかといえばNSX-GTが得意としているサーキットなので、そこでも上位入賞はもちろんのこと、優勝を目指して頑張ります。

    関連:【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

  • 【SUPER GT】 NISMO:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 NISMO:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT第5戦の決勝レースが行われ、予選2位からスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、30周以上にわたる息詰まる接近戦を抑えきり2位フィニッシュ。今シーズン初表彰台を獲得した。

    スタートドライバーのクインタレッリは序盤から安定したペースで周回していたが、GT300クラスの周回遅れが現れ始めると、それをかわすタイミングなどで後続との差が接近。21周目には、3番手を走る#36 LC500との差が僅か0.5秒となりテールトゥノーズの状態まで迫られたが、要所でGT300を間に挟むなど状況を巧みに利用して再び差を広げていった。

    #23 GT-Rは30周を終えてピットイン。同じタイミングでピットに入ってきた#38 LC500の鼻先を抑えてコース復帰に成功したが、ここから#38 LC500との長い戦いが始まることになった。後半スティントを担当した松田は、#38 LC500に迫られるたびに周回遅れのGT300マシンを挟み、再びギャップを広げていく。終盤まで、1秒を切る攻防が続く中で、トップを走る#8 NSX-GTとの差もじわじわと削っていった#23 GT-Rは、#8 NSX-GTと2.3秒差でファイナルラップへ突入。松田は最後の力を振り絞って猛チャージをかけた。その差を1.5秒まで一気に縮めたが、わずかに逆転には届かず。しかし激闘のなかで2番手を守り切った#23 GT-Rは、今シーズン初の表彰台獲得となり、シリーズポイントも15ポイントを追加。トップと3ポイント差の5位となった。

    ロニー・クインタレッリ (#23 ドライバー)

    「序盤、あまりクルマのバランスが良くなかったのですが、レースが進むにつれて路面状況が良くなってきたこともあって、ピットに入る前の10周ぐらいは乗りやすいクルマになってプッシュできていました。もう少しピットインのタイミングは伸ばしても良かったのですが、前の方にトラフィックが見えていたので、いい判断ができたと思います。作戦もピット作業も良かったですね。表彰台という、今シーズンの目標の一つを達成できましたし、ポイントランキングも接戦です。最終戦でチャンピオンが争いできるように、後半戦もしっかり戦っていきたいです」

    松田次生 (#23 ドライバー)

    「ピットアウトしてすぐのころは38号車も少し差が開いたので、8号車を追いかけることに集中できたのですが、すぐにまた(38号車が)近づいてきてしまいました。いいところで周回遅れのマシンが現れたりして、“どうしてこのタイミングで…”と思うこともたくさんありましたが、なんとかそれを38号車との間に挟みながらのレースでした。久々につらい戦いでしたね。でも、今シーズン初の表彰台を獲得できて良かったです。鈴鹿では、ウェイトが重いグループの中でトップを走れるように頑張ります」

    鈴木豊 (ニスモ 監督)

    「後半スティントの松田は、最後まで集中力を切らさず、なおかつトップを狙って諦めずに、よくあそこまで走ってくれたと思います。前半のロニーもそうですが、二人で本当によく頑張ってくれました。今回、近いハンディを背負った38号車と戦えたことが自信にもなりました。こういったレースがなかなかできなかったので、それも良かったです。ようやく今シーズン初めて表彰台に上がることができて、ランキングでもトップと3ポイント差まで追いついてきました。応援ありがとうございました。鈴鹿では、ランキング上位よりも前でゴールし、なんとか逆転したいですね」

    GT300クラス 決勝レース
    B-MAX NDDP GT-Rはスタート直後に無念のリタイア
    長谷見昌弘監督率いるNDDP RACINGの#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、予選8位からスタートしたが、オープニングラップで他車に接触され、レースを終えた。

    決勝レース前に20分間設けられているウォームアップ走行で、#3 GT-Rはクラス3位のタイムを記録。予選上位の中でもトップにつけ、決勝レースへの期待が高まっていた。

    GT300クラスのスタートは、予選4位の車両が1コーナーで止まり切れずにコースアウト。これで順位を上げたスタートドライバーの星野だったが、コースアウトした車両がコースへ戻って来て星野と接触。この接触で左フロントの足まわりにダメージを負い、星野はコース脇に車両を停め、レースを終えることとなった。

    星野一樹 (#3 ドライバー)

    「ウォームアップランのタイムも良く、今日は勝つつもりでスタートしましたが、直後の1コーナーでコースアウトした車両がコースに戻って来て当てられてしまいました。信じられません。勝てたレースだっただけに無念です」

    高星明誠 (#3 ドライバー)

    「最低でも表彰台、そして優勝も狙えたレースだっただけに、アクシデントに巻き込まれる形でリタイアになってしまったのは残念でなりません。気持ちを切り替えて次の鈴鹿1000kmを迎えますが、自信はありますし今日やれなかったことをやり遂げるつもりです」

    長谷見昌弘 (NDDP RACING 監督)

    「このレースに向けてしっかり車両とタイヤを準備して備えて来ました。今シーズン一番活躍できるチャンスで、優勝できると予想していましたが、スタート直後に終わってしまい残念です。スタート直後の1コーナーというのは何があるか分からないもの。隙を見せてしまったのかもしれません。なんとか立て直し、鈴鹿1000㎞に臨みたいと思います」

    関連:【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

  • 【SUPER GT】 レクサス:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 レクサス:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT第5戦の決勝レースが富士スピードウェイで行われ、4連勝中のLEXUS LC500勢は重いウェイトハンデを負いながらも、レースを通してバトルを繰り広げ、立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO LC500 38号車が3位表彰台。中嶋 一貴/ジェームス・ロシター組 au TOM’S LC500 36号車が4位でフィニッシュ。LEXUS LC500は6台全車がトップ10フィニッシュでポイントを獲得した。

    6日(日)は多少雲はあるものの好天に恵まれ、強い日差しで夏らしい天候となり、気温29度、路面温度36度のコンディション。午後3時25分に静岡県警の白バイとパトカーの先導による交通安全パレードに続き、フォーメーションラップから決勝レース(66周)のスタートが切られた。

    上位勢は順当なスタートを切り、ロシターがスタートを担当した36号車は3位をキープ。その後方では、38号車の立川とKeePer TOM’S LC500 37号車のニック・キャシディがサイド・バイ・サイドでの6位争いを繰り広げた。

    38号車の立川は、じりじりと前との差を詰めていき、9周目には5位へ。更に前車との激しいバトルの末に、24周目のTGRコーナー(1コーナー)で4位へと浮上、3位を走行する36号車にも追いつくと、27周目には36号車もかわし、ついに表彰台圏内までポジションアップを果たした。

    中盤に入り、各車給油とタイヤ交換、ドライバー交代のためにピットイン。3位につける38号車は、前を行くGT-R 23号車と同じタイミングで30周終了時にピットイン。そのままの順位でピットアウトすると、交代した石浦が、テール・トゥ・ノーズで激しく23号車を攻めるバトルが続くこととなった。

    全車がピット作業を終えた時点で、38号車が3位、中嶋一貴に代わった36号車が4位、平川亮に代わった37号車が5位で、チームメイト同士ながらこちらも接触寸前のバトルを展開。その後方ではWAKO’S 4CR LC500 6号車の大嶋 和也とWedsSport ADVAN LC500 19号車の国本 雄資も僅差で競り合っており、そこかしこで繰り広げられる接近戦は、富士に集まった多くのモータースポーツファンを湧かせた。

    38号車石浦の猛追は最後まで続き、終盤には首位を走る車両のペースが落ちたこともあって、最後は3台での首位争いになるかと思われたが、ファイナルラップ直前あたりからGT300の集団の中を抜けていくこととなり、それ以上の順位変動は無いまま、38号車が3位でチェッカー。第2戦富士での優勝に次ぐ、今季2度目の表彰台を獲得することとなった。

    36号車は中嶋一貴が粘り強く走り切り4位。37号車は6位、14番手スタートから追い上げた19号車が7位。6号車が9位、DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が10位でチェッカーを受け、LEXUS LC500勢は厳しいウェイトハンデの中、6台全車がトップ10フィニッシュでポイントを獲得。

    この結果、36号車のロシターがドライバーズランキングで首位に浮上。これに1ポイント差の2位で大嶋/アンドレア・カルダレッリ組、更に1ポイント差で平川/キャシディ組、トップから3ポイント差の4位に立川/石浦組が続くという、ほぼ横一線と言っていい状況で、夏の長丁場、大量ポイント獲得のチャンスである、次戦鈴鹿1000kmを迎えることとなった。

    立川祐路 (ZENT CERUMO LC500 38号車)

    昨日から車のバランスにすごく苦しんだ。今日の20分間のウォームアップでも改善されず、決勝スタート直前のグリッド上でセッティングを大きく変えてもらう状況だった。しかし、その作業が効を奏し、何とか決勝では戦えるレベルになった。最初のうちは、他メーカーの車両など、燃料リストリクターが大きい車両が前にいたため、中々抜けなかったが、様子を見ながら周回し、GT300クラスに引っかかったタイミングや、後半タイヤ摩耗が進んできた中で、向こうのミスを待ち、何とかポジションアップを果たせた。欲を言えば最後はもう一つ上に行ければというのはあるが、難しかっただろう。今週末の状況を考えれば、今日の結果は満足行くものだと思う。ポイント的にもほぼ横一線のようなものなので、チャンピオンシップ争いはこれからだ。次戦の1000kmはウェイトハンデも厳しいが、それはライバルも同じだし、長い戦いで上手くやれば上位に行ける可能性の高いレースなので、何とか好成績を狙いたい。

    石浦宏明 (ZENT CERUMO LC500 38号車)

    ずっと23号車を追う形となり、ブレーキはこっちの方が詰められるので、行けるかなと思っていたのだが、ブロックが厳しく、無理に行くとぶつかってしまうので逆転は叶わなかった。ファイナルラップはどこかで行きたいと思っていたのだが、ちょうど最後の最後にGT300クラスの集団に追いつき、それでちょっと離れてしまった。でも良いペースでレースを戦うことが出来た。昨日から今日のウォームアップまでクルマがあまり決まらず、グリッドでも大きく変更するなど少し不安だったが、立川さんの走りを見てほっとした。タイヤも予定とは違う、立川さんと同じものにして、それが上手く行った。僕自身はピットを出てから最後までずっとバトルで、結局抜けなかったので悔しいが、表彰台に上れたのは良かった。

    GT300:嵯峨/久保組プリウスが今季初表彰台となる3位フィニッシュ
    SUPER GT第5戦の決勝レースが富士スピードウェイで行われ、嵯峨 宏紀/久保 凜太郎組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が3位でフィニッシュ。今季初表彰台を獲得。中山 雄一/坪井

    翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車も17番手スタートから追い上げ9位入賞を果たした。

    6番手スタートのプリウス31号車が、序盤から好走を見せ4位へポジションアップ。やや早めの23周終了時点でピットへ向かい、タイヤ無交換作戦で嵯峨へとドライバーチェンジを行った。

    その後、嵯峨の31号車は着実なペースで周回。ピットを遅らせたライバル勢全車がピットを終えた時点で、2位へとポジションを上げた。その後、1台にかわされたが、今季初の表彰台を獲得。今季から嵯峨とコンビを組んだ久保にとってはGTでの初表彰台となった。

    17番手スタートのRC F GT3 51号車は、中山雄一がドライブした前半スティントでペースが上がらず苦戦を強いられたが、後半を担当した坪井が好走。着実に順位を上げ、9位入賞でポイント獲得を果たした。

    TOYOTA PRIUS apr GT 30号車は20位。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車はGT500クラスの車両と接触を喫し、27位に終わった。

    嵯峨宏紀 (TOYOTA PRIUS apr GT 31号車)

    今回は予選から無交換前提のタイヤ選択で、とにかくタイヤを温存することを徹底し、前半も後半も無理なプッシュはせず、淡々と走る、という作戦でレースを戦った。最後の方では4号車に追いつかれてしまったが、ペースが違いすぎたので無理に抑えることもなく、自分達のペースを守って走り続け、なんとか表彰台でフィニッシュ出来て良かった。今年は新しいチームメイトになって、前半戦はちょっとかみ合わない部分もあったが、31号車プリウスのパッケージとして本来いる位置に今回戻ってくることが出来た。次の1000kmについては、今回のように特に後半淡々と走るのが得意なので、チャンスはあると思う。本来得意とすべき前戦のSUGOで不満の残る結果となってしまい、今回こそは挽回したいという気持ちだったので、表彰台に上がれたというのは本当に上出来だと思うし、優勝に匹敵する結果だと思っている。とはいえ、まだ僕らもシリーズを諦めているわけではないので、今後、次の鈴鹿で大きなポイントを取り、最低でも一回はどこかで優勝したいという思いはあるので、しぶとく頑張っていきたい。

    久保凜太郎 (TOYOTA PRIUS apr GT 31号車)

    去年乗っていたチームでも、いつもタイヤ無交換作戦の第1スティント担当をやっていたので、走り方は理解していた。あとは今年のクルマ、タイヤのパッケージでどうすれば良いかを考えながら走った。ちょっと危ないかと思うところはあったが、嵯峨さんがしっかりと繋いでくれたので良かった。初めての表彰台は嬉しいが、泣くのは優勝したときまで取っておくつもりだ。

    関連:【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

  • 【SUPER GT】 ポルシェ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 ポルシェ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    ポルシェ ジャパンのドライビングアンバサダーを務める藤井誠暢が所属し、911 GT3RでD’station Racing(#33)より参戦する2017年のSUPER GT GT300クラス第5戦(富士スピードウェイ)の決勝において、8位入賞を果たし、3ポイントを獲得した。もう1台の911 GT3RでGT300クラスに参戦するGULF NAC PORSCHE 911(#9)は5位に入賞した。

    真夏の一戦であり多くの観衆が訪れるSUPER GT 第5戦、D’station Porsche(#33)は、藤井誠暢とともに、第4戦SUGOからステアリングを握る2015年のポルシェ カレラカップ ジャパンのチャンピオンである元嶋佑弥がコンビを組んで参戦した。事前のテストから富士スピードウェイで好調だったD’station Porscheは、この一戦で上位入賞を狙った。

    8月5日(土)に行われた公式予選では、上位グリッドを狙うべく、元嶋佑弥がノックアウト予選Q1を担当。ただ、コンディションによってパフォーマンスが左右される僅差のSUPER GTの予選で、元嶋佑弥は1分39秒003というタイムをマークするも、Q2進出までわずかに届かず。18番手から決勝レースを戦うことになった。

    酷暑のなかでのレースとなった8月6日(日)の決勝レースは午後3時33分にスタートが切られた。同じく富士スピードウェイで開催された第2戦でD’station Porscheは高い決勝ペースを誇っていたものの、今回は序盤からライバルたちも速く、スタートドライバーを務めた藤井誠暢はなかなかポジションを上げることができなかった。そこでチームは、混戦のなかでのタイムロスを避け、クリアな状態でラップを刻むことができるよう、20周を終えて藤井誠暢をピットに戻し、ドライバー交代を実施。かつリヤタイヤのみを交換しピット作業時間を短縮する作戦に出た。

    41周というロングスティントを担当することになった元嶋佑弥だが、チームの信頼に応え、トップと互角のペースでラップを重ねた。ライバル勢のトラブルやピットインにも乗じ、ポイント圏内に浮上した元嶋佑弥は、50周目には#11 メルセデスをオーバーテイク。さらに55周目には#18 86MCをかわすなどポジションを上げて最後は8位でフィニッシュし、見事チームの期待に応えた。作戦変更が的中したD’station Porscheは第3戦以来のポイント獲得で、藤井誠暢は現在20ポイントとなりランキング8位につけている。

    もう1台の911 GT3RでGT300クラスに参戦するGULF NAC PORSCHE 911(#9)は、公式予選から速さをみせ、峰尾恭輔恭輔が14番手でQ1通過を果たすと、予選Q2でジョノ・レスターが7番手グリッドを獲得する。決勝レースでも上位を戦ったGULF NAC PORSCHE 911は、27周を終えスタートドライバーのジョノ・レスターから峰尾恭輔に交代。素早いピット作業と、ミスのない峰尾恭輔の走りで5位フィニッシュ。ジョノ・レスター/峰尾恭輔組は藤井誠暢から1ポイント差のランキング9位に着けた。

    次のSUPER GTレース 第6戦は、8月27日に三重県の鈴鹿サーキットで決勝レースが行われる予定になっている。

    関連:【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

  • 【SUPER GT】 アウディ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 アウディ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2017 AUTOBACS SUPER GT第5戦となる「FUJI GT 300km Race」が、8月5日(土)・6日(日)、富士スピードウェイ(静岡県 1周4,563m)で開催されました。

    今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦。公式予選、決勝ともに晴れのち曇りという天候の中、ドライコンディションでレースは実施された。観客席には夏休みを迎えた子供たちなど家族連れの姿も多く見られ入場者数は予選、決勝の両日でのべ5万5000人を超えた。

    Audi Team Hitotsuyamaは、長年Audi R8 LMSをドライブするリチャード・ライアンと、トップカテゴリーのGT500クラスとGT300クラスの両方でチャンピオン経験をもつ柳田真孝がコンビを組んでいる。予選は想像していたほど上がらなかった気温とタイヤとがうまくマッチングせずタイムが伸び悩み、Q1をクリアできず15位という結果となった。

    決勝レースはスタートドライバーを柳田真孝が担当。前半は中位集団の中で思うように順位が上げられない展開ながら、我慢の走りで第1スティントを終え、後半のリチャード・ライアンにステアリングを託す。新しいタイヤに履き替えて第2スティントにのぞんだリチャード・ライアンは、前半はタイヤを温存しながら残り周回数が15周を切った頃から猛追を開始。上位を上回るタイムを連発し、見事にコース上で数台をパス。残りの周回数が2周というところで10位を追い抜き、今シーズン初の入賞を果たした。

    Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、今シーズンより昨年のGT500クラスのチャンピオンチームであるSARDの野田英樹監督をチームへ招聘。さらにドライバーラインナップも山田真之亮とジェイク・パーソンという共に20代の若手コンビでの挑戦となる。

    予選は山田真之亮がチーム初となるQ1をクリアし、最終的に13位のポジションを獲得した。決勝はスタートドライバーをジェイク・パーソンが担当。レース開始後は12位のポジションにつけさらに上位をうかがっていましたが、スタート時のフライングが判明しドライビングスルーペナルティが課せられたため大きく順位を下げてしまった。しかし、その後の第2スティントを任された山田真之亮は、順調にラップを重ね、時に上位チームに匹敵するタイムを刻み19位で完走を果たした。

    SUPER GT 第6戦「第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km」は8月26(土)~27日(日)、三重県の鈴鹿サーキットにて開催予定。

    一ツ山亮次 (Audi Team Hitotsuyama チーム代表)

    「練習走行の段階では少し気温が高めでいいタイムがでていたので、いけるんじゃないかという感触はありました。決勝前半はかためのタイヤを装着していたのですが思ったほど気温が上がらず、また集団に巻き込まれたこともあって我慢のレース展開になりました。後半は各チームのピットインが終わって上位とのタイム差を見たときに、リチャード選手なら抜いてくれるだろうと想定していましたが、期待どおりの結果になりました。レース中のラップタイムは悪くありませんし、また次の鈴鹿は1000kmという長丁場のレースになりますので、さらに上位が狙えると思っています。期待していてください」

    リチャード・ライアン

    「ようやくポイントを獲得することができましたが、レース全体としては満足できるものではありません。もう少し気温が上がればさらに予選で上位を狙えたと思いますが、気温ばかりは我々の思うようにはいかないので、それもレースです。決勝は抜くのが難しい、とにかくタフな展開でしたが、プッシュし続けて、目の前に10位のポジションが見えたときは最大限の力でアタックしました。次の鈴鹿は、ドライバーはもちろんチームやタイヤなど総合力がもっとも求められるサーキットで、チームはすでに次に向けて準備を進めています。次は今回よりいい結果を目指して全力を尽くします」

    柳田真孝

    「練習走行では調子よく、気持ちよく走ることができました。ただ決勝ではコーナーは速いのですが、ストレートスピードが思うように伸びず我慢の展開になりました。集団の中で抜きつ抜かれつというシーンも何度かあったのですが、できるだけリスクを冒さずにリチャード選手につなげたいという思いで前半のスティントを走り切りました。この10位というポジションは決して満足できるものではありませんし、次の鈴鹿1000kmレースは今年で最後ということもあり(註:来年はGT世界統一戦鈴鹿10時間耐久レースが開催予定)、またGT500でもGT300でも優勝している相性のいいレースなので、ぜひ最後はアウディで優勝したいと思います」

    野田英樹 (Team TAISAN SARD チーム監督)

    「初めてQ1を突破することができ、まだまだそれくらいのことで喜んでいてはいけないのですが、クルマもチームとしても、少しづつ前進していると感じています。また予選だけですが、我々にとって1つのベンチマークであるもう1台のアウディの上位になれたことも、次の目標に向けてチームのモチベーションアップにつながっていくと思います。決勝はジャンプスタートというジェイク・パーソンの初歩的なミスで、ペナルティをもらう非常に残念な結果になってしまいましたが、まだ若いドライバーなのでそこは経験を積んでいくしかないと思っています。次の鈴鹿では助っ人として元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンがドライブします。テストでもいいタイムが出ていますし、若い2人のドライバーにはとてもいい刺激になるはずです。彼にうまくひっぱってもらいながら、鈴鹿では上位を目指します」

    山田真之亮

    「起きてしまったミスはしょうがないので、それをできるだけ取り返したいという思いで走りました。今回は決勝レース中にトップチームを追いかけるシーンもあり、戦える力はあるということを実感できたのが大きな収穫でした。次の鈴鹿はもともとスクールの卒業生ということもあり一番得意なコースです。また元F1ドライバーのクリエン選手が参加するということなので、いろんな面で参考にしながらレースではいい結果を出せればと思っています」

  • 【SUPER GT】 第5戦 富士スピードウェイ 決勝:トップ3ドライバーコメント

    【SUPER GT】 第5戦 富士スピードウェイ 決勝:トップ3ドライバーコメント

    SUPER GT 第5戦 富士の決勝レースが6日(日)、富士スピードウェイで行われた。

    GT500クラスはARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)、GT300クラスはNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が、共にポールポジションから今季初勝利を挙げた。同一チームによる両クラスのポール・トゥ・ウインは、SUPER GT史上初の快挙となる。

    GT500 クラス

    優勝:No.8 ARTA NSX-GT
    野尻智紀
    初優勝することができて嬉しいのですが、もういろんな感情が湧いてきて、少し混乱しています(苦笑)。カートで走っていた時にサマーキャンプで(監督の鈴木)亜久里さんに認められて、そこからはずっとこのチーム(ARTA)にサポートしてもらい、GT500にステップアップしたのもARTAからで“縁”を感じていました。20周年の今年は何としても結果を残さなきゃ。それがプレッシャーになった時もありますが、まずはこうして初優勝できて、嬉しいし、ホッとしています。勝因の一つにブリヂストンタイヤのパフォーマンスがあると思いますが、路面温度が心配したほどには上昇しなかったことも見逃せないと思います。これは自分たちにとってラッキーでしたね。ただ最初は35周走る予定でスタートしたのですが、100Rなどのように高荷重のポイントでは少し厳しくなったので、実際には少し早めにピットインすることになりました。まだフロントの跳ねる感じは残っているので、反対にクルマの伸び代はまだあると思っています。鈴鹿までにチームはきっと、もっと素晴らしいクルマに仕上げてくれると思うので、鈴鹿でも良いレースができると思います。

    小林崇志
    もう、周りの総ての人たちに感謝、ですね。GT300で経験を積んで、今年からGT500に再挑戦できることになりましたが、自分としてはこれがゴールだとは思っていなくて、ここで結果を出すことを自分に課していました。まだまだ、自分のドライビングなどで足りない部分があることは分かっていて、野尻選手と話し合ったりしながら、自分のドライビングを磨いてきました。今日のレースでも交替した時に10秒のマージンがありましたが、一生懸命タイヤマネージメントしていると、なかなかペースを上げることができず2位のクルマに2秒差にまで迫られてしまいました。そこでラジオでピットと話しながらドライビングを工夫しているうちにペースも上がってきて、マージンも5、6秒まで拡がって行きました。このチームで、いろんな人たちに支えられてきたからこその優勝だと思うので、やはり“感謝”ですね。もう一つ、やはり(GT300で)4年間お世話になった高木(真一)さんにもお礼が言いたいです。GT500で2年戦った後、GT300に移ったのは、ある意味“クビ”を言い渡されたようなもの。それなのに高木さんは、ドライビングテクニックだけでなく、様々なことを教えてくれました。今年、GT500に復帰することができたのも、そしてそのGT500で優勝することができたのも、高木さんの教えがあったからこそ。本当にありがとうございました。

    2位:No.23 MOTUL AUTECH GT-R
    松田次生
    今年はなんでこんなに大変なレースばっかりなんでしょうね。今回は本当にかなりハードなバトルで、4レースぐらいした感じ(苦笑)。そのくらい良い仕事ができたと思っているし、こんなにハードならギャラを増やしてほしいですよね(笑)。前半を担当したロニー(クインタレッリ)もずっと38号車にプッシュされていて、タイヤもキツイって言っていたんですけど、自分の方(後半スティント)が長いからタイヤは大丈夫かなって思いながら、でもできるだけ頑張ってプッシュしました。最後の10周はもうタイヤもズルズルで、石浦(宏明/No.38 ZENT CERUMO LC500)くんには迷惑かけるぐらいブロックしちゃいましたけど、どうしても2位が獲りたかったから……。でも、いつ抜かれてもおかしくないくらいの状況でした。次の鈴鹿1000kmは優勝も狙いつつ、しっかりと上位で終わって、大きなポイントを獲れるよう頑張りたいと思います。

    ロニー・クインタレッリ
    2016年第2戦以来となる久しぶりの表彰台です。優勝ではないですが、まず僕たちの目標である表彰台に戻れました。予選で2位をキープできたのがすごく良かったですね。スタート直後はなんとか8号車(ARTA NSX-GT)についていきたかったんですが、今週末は予選からレースを含め、彼らのほうがポテンシャルが高かったですね。ウェイトハンディの部分もあるので、ある程度仕方のないことだと思います。後半、次生が粘りの走りを見せてくれました。ランキングのほうもかなりレクサス勢との差を詰めることができたので、次の鈴鹿1000kmがとても楽しみです。今日、僕らが選んだタイヤは温度レンジの幅が広かったので、天気のことは気にならなかったし、影響もありませんでした。これからいつものパターンでポイントを獲っていきたいですね。あとは、クルマとタイヤのポテンシャルをあと少し引き出して、チャンピオン争いに加わりたいですね。

    3位:No.38 ZENT CERUMO LC500
    立川祐路
    昨日までクルマのバランスに苦しんでいて、ウォームアップを走った時にもそれがまだ改善し切れていなかったので、グリッドでもちょっと(セットを)変更してもらい、それが決勝に向けて良い方向にいきました。予選で固めのタイヤを選んでいたこともあって(スティントの)後半、石浦(宏明)に変わるまでに3番手まで順位を上げることができて、自分のできることはきっちりできたかなと。それに結果的に表彰台までこられたので、チャンピオンシップを考えてもまずまずかなと思っています。石浦に変わってからも(23号車と)コンマ差で争っていたので、なんとか抜けるかなと思ったんですけど、松田(次生)選手もしぶとかったですね。次の鈴鹿1000kmはさらにハンディも効いてくるので上位にいくのはなかなか難しいと思うんですけど、長いレースなのでうまく戦い切れれば上位フィニッシュできるレースではあるので、しっかり頑張りたいと思います。

    石浦宏明
    いや、悔しい。ここで4点(2位と3位の得点差)多く獲れたらデカいな、と思ってましたから。今回は、予選まであまり良くなかったですね。決勝のスターティンググリッドでもだいぶセット変更をしたし、グリッド上でもやりましたね。昨日から正直小さなトラブルもあったのですが、そういうのがなければもっと前からスタートができたので、残念です。まず、予選で36号車(au TOM’S LC500)に負けたのが悔しかった。条件を考えると僕らはワンリスしか絞られてないし、予選3位くらいでいなきゃいけなかったのに、その中でうまくクルマを仕上げられなかったんです。なんとか挽回したかったですね。夏の三連戦で何点獲れるかが勝負の中で、表彰台が大きなポイントになっているし、それ以外は急に(ポイントが)小さくなるので、ここで(大きなポイントを)獲って、鈴鹿ではガマンのレースにするというのが僕の中での理想でした。だから、チームのためにも2位が欲しいという気持ちで走ってました。後半、固い方のタイヤを着けたんですが、他のチームからは、涼しくなるし柔らかい方がいいんじゃないの?とか色々言われたので、エンジニアとも相談したんです。一瞬そうするかと思ったのですが、ピットインする直前に立川さんがNo.36を抜いてペースも良さそうに見えたので、もしかしたらウチのクルマの特性に(固いほうが)合ってるんじゃないかと思い、直前で固い方を選びました。鈴鹿1000kmは厳しいレースでしょうが、いい戦いがしたいです。

    GT300 クラス

    No.55 ARTA BMW M6 GT3
    高木真一
    (優勝できて)最高です! 今年はARTAが20周年ということで(監督の鈴木)亜久里さんからは『タイトルを獲れ!』とはっぱを掛けられていますが、GT500とダブルでポール・ツー・ウィンなら、それ(タイトル獲得)に匹敵するんじゃないか、と自分自身で感激しています。良いクルマを用意してくれたチームと、期待以上のドライビングを見せてくれたショーン(ウォーキンショー)にも感謝しています。レース前にショーンからは20秒くらいギャップをつくってほしい、と言われていたんですが実際には10秒弱のギャップしか築けなかった。でも今日のクルマは素晴らしかったので、これならショーンも大丈夫だろう、と思っていたら大丈夫どころか、僕のベストタイムをあっさりと更新するほどの速さを見せてくれて。終盤、谷口(4号車の谷口信輝)が4秒差にまで近づいてきましたが、そこからは反対に引き離す力走で…。だから本当にショーンにも感謝しています。あと、ブリヂストンが素晴らしいタイヤを用意してくれたことも大きかった。昨日も話しましたが、BMW M6 GT3用のタイヤとLEXUS RC F GT3用のタイヤを一緒に開発していて、LEXUSでは良いデータが出ているけれど僕たちはテストもしていないタイヤを選んだんですが、スティントの最後だけ、少し厳しくなりましたが、後は安定して高いパフォーマンスを発揮してくれました。僕のイメージでは鈴鹿にも合っているような気がするので、その辺りで苦手な鈴鹿を攻略、タイトルを狙いたいですね。

    ショーン・ウォーキンショー
    優勝できて嬉しいです。クルマのフィーリングは最高だったし、タイヤもスティントの最後までパフォーマンスが安定していました。それにピットストップではチームが完璧な仕事でサポートしてくれました。何よりも、前半のスティントで大きなギャップを築いてくれた高木(真一)さんのドライビングも素晴らしかった。だから今日優勝できたことで、チームに関わってくれている総ての人に感謝しています。次回は鈴鹿1000kmですが、僕たちは公式テストではあまりいい結果が出せていません。でも、今回履いたタイヤを使うことをベースに、それに合わせてクルマをインプルーブして行けば、良い結果に繋がるんじゃないか、と今日のレースで手ごたえを感じることができました。これまで使ったことのないタイヤだから、ロングランも初めてでしたが、完璧なスティントになりました。もちろん今日と同じようにチームも、僕たちドライバーも、全員がノーミスで精一杯のレースを戦うことで、いい結果に繋がると思いました。

    2位 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG
    谷口信輝
    戦略? なかったですよ。行くだけですよ。ただまぁ、気温も路面温度も天気も全然読めなかったこともあるので、ソフトめのタイヤで行ってみて、半分くらい持つのかな、という思いでスタートしました。持たなければ、次に固め(のタイヤ)を入れなきゃいけないし…。ある意味、行きあたりばったりでした。でもまぁいいところまで行けましたね。俺に変わってから少しして、トップがその先にいたものだから、キャッチしたかったんですよ。でも今日のオートバックス(No.55 ARTA BMW M6 GT3)は速かった。優勝できなかったのは残念ですが、70kg(のウェイトハンディを)積んでいる中での2位なので、もう万々歳ですよ。良かったし、うれしいです。ランキングトップになったので、さらにがんばります。

    片岡龍也
    今回は正直、“良くて表彰台に乗れるかな”と思っていたんですけど、意外と気温が下がってくれたことでタイヤがもってくれました。とはいえ、最初はおとなしめにポジションキープというかタイヤをなるべく労って走りましたけど。そのなかで想定していたよりいい状態でレースが進められたし、思ったより前の55号車ともギャップが拡がらなかったので、優勝も見えるかなとちょっと期待しちゃったんですけど、さすがに今日の55号車は速かったですね。ウェイトとか条件から考えれば上出来な結果なんですけど(優勝が見えて)欲が出ちゃったぶん悔しいですね(苦笑)。実は最後、理由は分からないんですけど、ガソリンが足らないかもしれないということで途中で谷口(信輝)さんがペースを上げられなくなっちゃったんです。ミスとは言いませんが、そういうちょっとしたことで(ポイントを)取りこぼしたりしたらチャンピオンシップに響くので、このあと、しっかりチームとミーティングしたいと思っています。これでさらに重くなるので、次の鈴鹿1000kmは淡々といきますよ。

    3位:No.31 TOYOTA PRIUS apr GT
    嵯峨宏紀
    タイヤ無交換を前提にタイヤ選びをしていました。ただ、apr+ブリヂストン+プリウスのパッケージとしては、タイヤ無交換をやって成功したという前例がなかったんです。なので、正直どうなのかなという思いもありました。でも今後戦略の幅も拡がると思うので、失敗してもとりあえずやってみようということになりました。結果、今回無事に形になりました。後半、スバル(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)が追い上げてきましたが、それでもなんとか追いつかれることなくうまく逃げ切れたので良かったです。プリウスとしてというか、31号車が本来いるべき位置に戻ってくることができたと思うので、今後は今までのようにこの位置を維持することができるようなレースをやっていかなきゃいけないと思うし、若い久保(凜太郎)の成長にも期待している部分もあるし、今後の僕たちに期待してもらいたいですね。

    久保凜太郎
    今回、ブリヂストンが固めでいいタイヤを用意してくれて、それならタイムも良いし無交換でいけるだろうというのは昨日の公式練習の時からある程度読めていました。なので、とにかく序盤は温存して温存して、あとは(嵯峨)宏紀さんに任せるしかなかったんですが、そのなかでも順位を上げることができたので良かったと思っています。 後半は見ていて心臓が痛かったですね(笑)。その走りはちょっとタイヤが苦しそうだったんですけど、それでもすごくいいラップで走ってくれて、本当に宏紀さんに感謝です。SUPER GTでは初めての表彰台で、いまはまだ大丈夫ですけど、もう少しで泣きそうです(苦笑)。次の鈴鹿はプリウスにとって相性の良いサーキットになりますので、今回の表彰台が弾みになって、鈴鹿も良いレースができるんじゃないかなと思います。

    関連:【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

  • 【SUPER GT】 ARTA:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 ARTA:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    ARTAは、2017年 SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイで、記念すべき20周年に両クラスで優勝を果たす事に成功した。両クラスで同時に優勝したのは2013年のSUGO以来だ。

    チームはレースで履くタイヤのチョイスに悩んでいた。朝から日差しが強く、我々にとって路面温度が上がる事は望んでいなかったからだ。しかし、決勝直前に雲が徐々に増え風も吹き始めたので、望みどおりのコンディションでスタートを迎える事が出来た。

    <GT500クラス>

    タイヤ選択に迷いなし、野尻、小林の快走でホンダにとってもチームにとっても今季初優勝

    スタートドライバーは野尻智紀。接戦になる事を予想していた野尻はスタートを決め、トップで1コーナーをクリア。序盤からペースもよく少しずつだが後続との差を広げていった。第1スティントの後半もペースは落ちる事なく野尻は走り続け、32周目にルーティンのピットインを行い小林にバトンタッチした。

    先にピットインを済ませていた車両が最終コーナーに迫っていたが、300クラスの車両と接触してしまいコースアウト。2番手のプレッシャーが無くなった小林は燃料が重い状態でタイヤに負担をかける事なく、コースイン後の2周目にはトップにポジションを戻した。その後小林はトップをキープしながら周回を重ねたが、途中300クラスの車両に引っかかってしまい、後続車との差を詰められる場面があった。小林は冷静に周回を重ね見事トップでチェッカーを受けた。

    鈴木亜久里 (監督)
    「今までNSXは勝てなくて2年ぶりにボク達のチームで勝たせる事が出来て良かったし本当に嬉しい。このレースは簡単なレースじゃ無いし、本当に価値のある勝ちだと思う。300クラスのメカニック達もSUGOが終わってから不眠不休で車を修復してくれてこの結果を出してくれた。本当に感謝だね。この結果に満足せず、次のステップを目指すよ」

    星学文 (エンジニア)
    「今日は路面温度が全てだと思っていました。天気予報では曇の予報でしたが、朝から日差しがあり、気温も高かったので、曇ってくれと祈っていました。決勝直前に予報通り曇りになってくれたのでタイヤ選択に迷いが無くなりました。野尻は最初からペースが良かったのですが、タイヤがどのくらい持ってくれるか心配でした。しかし、野尻のスティントではきちんと走る事が出来て、後半小林につなぐ事が出来れば大丈夫だと思っていたので良かったです」

    野尻智紀
    「チームが一生懸命積み上げてきてくれたものをようやくカタチに出来てホッとしました。序盤チームからの無線は聞こえるものの、ボクの声がチームに届いていなかったので故障かと思いましたが、ジャックが外れていました。指し直して再び交信する事が出来たので冷静にレースを運ぶ事が出来ました。小林さんも終盤タイヤがキツかったと思いますが、最後まで集中力を切らさず走ってくれたと思います。この優勝でウェイトも増え、次のレースは厳しい戦いになりますが、車のバランスも良くスピードもあり、長距離のレースなのでチャンスは続くと思っています」

    小林崇志
    「信じられない気持ちです。野尻が後続に10秒くらい差をつけてボクにつないでくれました。序盤燃料が重い時にペースが上がらなくて後続車がミラーに写り始めギャップが縮まってしまいました。その後燃料が軽くなってからペースを取り戻す事が出来てまた差を広げる事が出来ました。しかし、最後の5周くらいはしんどくてペースをなかなか上げられませんでしたが、何とかギャップを築く事が出来て逃げ切れました。ボクは今年500クラスに復帰出来て、その年にこうやって勝つ事が出来て、しかもダブルウインで本当に支えてきて下さった皆さんに感謝します」

    <GT300>

    メカニックの努力がドライバーを奮起させパーフェクトレースで今季初優勝

    高木は前日から決勝の天気を気にしていた。土曜の走行で決勝用のタイヤを試していたが、路面温度が高い状態では性能を十分に発揮できない可能性があったからだ。決勝前は天気が良く、日差しも強くなり始め路面温度も徐々に上がっていった。しかし、スタート進行が始まると雲が増え始め、気温も下がり始めてきた。

    ウォームアップで車とタイヤのマッチングを確認し高木はスタートを待った。スタートを上手く決めた高木は序盤からペースも良く、安定したラップで周回を重ねた。徐々に後続車と差を広げていったが、35周を過ぎたあたりからラップダウンの車が増え始めた。ラップダウンの車両の処理でタイムが落ちる事が予想されたのでチームと高木はルーティンのピットインを3周ほど早める事にした。

    ショーンに交代し、5番手でコースに復帰したが、冷えたタイヤとは思えないほど速いペースで10周後にはトップに返り咲いた。終盤、2番手の車との差を詰められる場面もあったが、動じる事無くトップを守り続け見事優勝を決めた。

    土屋圭市 (アドバイザー)
    「真一もショーンもミスの無い完璧な仕事をしてくれたね。文句の言いようが無いパーフェクトな内容だった。終盤2番手の車が迫ってきたけど、我々の方が有利だと思っていたので冷静にレースを運べたね」

    安藤博之 (エンジニア)
    「ポールからのスタートだったので、戦略としては高木さんでマージンを築いて、ショーンに繋いでそのまま逃げ切ろうという作戦でした。タイヤもセッティングもコンディションに上手く合わせる事が出来て、作戦通りに進められたレースでした」

    高木真一
    「SUGOで車が壊れてしまい、この短い時間でよくここまで持ってきてくれたチームに感謝したいです。レース前は路面温度が高そうで、タイヤとのマッチングが気になりましたが、ウォームアップ走行で確認したところ特に問題無さそうでした。また夕方は徐々に気温も下がっていくので、ますますボク達にとって良いコンディションになると思っていたので、タイヤの心配は無くなりました。しかし、ボクのスティントで周回遅れのマシンが増えてきたので、思うようにペースを維持出来なくなる可能性があったので予定より早めにピットインしました。その後はショーンのペースは素晴らしく、ミスも無くトップでチェッカーまで車を運んでくれました。本当にありがとうございました」

    ショーン・ウォーキンショー
    「パーフェクトなレースウイークでした。高木さんもノーミスでボクに繋いでくれましたし、後半のスティントの車もタイヤもセッティングも非常に良い状態で戦う事が出来ました。ブリヂストンは素晴らしいタイヤを用意してくれて勝つことが出来たと思います。次のレースも好調を維持してポイントを沢山獲得したいです」

    関連:【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

  • 【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

    【SUPER GT】 第5戦 富士 結果:ARTAが2クラスでダブル優勝!

    2017 オートバックス SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝が6日(日)富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#8号車 ARTA NSX-GT、GT300クラスは#55号 ARTA BMW M6 GT3が優勝。ARTAが両クラス揃ってポール・トゥ・ウィンを成し遂げた。

    曇りがちだが、しっかりと陽が射すSUPER GT第5戦決勝日を迎えた富士スピードウェイ。決勝直前に行なわれた20分間のウォームアップ走行も、グリッドウォークの時間も、強い陽射しがコースを照らしていた。しかし、その後雲が広がっていき、決勝は常に薄曇りの下でのレースとなった。

    決勝レースは、午後3時25分に静岡県警の9台の白バイと4台のパトカーが先導のパレードラップがスタートし、午後3時33分、シグナルグリーンでスタートとなった。ポールポジションスタートのNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)がホールショットを奪うと、その後は後続を引き離しにかかっていく。2番手を走行するNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)も単独走行、そして3番手以降が数珠つなぎでの走行をするという展開となっていく。レースも20周を経過すると、3番手を走行しているNo.36 au TOM’S LC500(ジェームス・ロシター)が23号車に追いつき、2番手争いが熾烈になり、さらにその後方、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)と6番手スタートから順位を上げてきたNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)の4番手争いも同様に熾烈になっていく。この後方のバトルをしり目にトップの8号車と2番手23号車との差は最大12秒差にまで広がっていく。

    レースも1/3を消化した23周終わりで、スタートからポジションを2つ下げて6番手を走行していたNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)がGT500クラスで真っ先にルーティンのピットインをする。

    38号車は、24周目、そして27周目に立て続けにポジションをアップし3番手に浮上。30周の終わりで、2番手の23号車、3番手の38号車がピットへ戻り、トップを行く8号車もその翌周にピットイン。8号車は後続に16秒もの差を持っての余裕のピットインでありながら、さらにピット作業も37秒という素早い作業でコースに復帰する。

    レースもちょうど折り返しとなる33周を終えたところで、GT500クラスは全車がルーティンのピット作業を終えることとなった。トップを行くNo.8 ARTA NSX-GT(小林崇志)と2番手No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)との差は8秒以上あり、その松田とNo.38 ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)との2番手争いは熾烈で、テール・トゥ・ノーズで延々と続けられていく。さらに4位争いを展開していたNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)、No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮)のTEAM TOM’S同士も激しいバトルで周回が重ねられていく。

    そして、レースは終盤となっても、2番手争いは松田の前に石浦は出られないまま。36号車と37号車の4番手争いも変わらず続けられていた。

    トップの8号車はバックマーカーの処理もあり、一時は3秒ほどまで2番手集団に詰め寄られることや、小林がマシンをスライドさせてコースをはみ出すこともあったが、最後は後ろとのマージンをしっかり使いながらゴールまで着実にARTA NSX-GTを進めていく。そして、昨日と今日のお昼に華麗なアロバティックスを魅せてくれたエアレーサーの室屋義秀氏が振るチェッカーフラッグを、ARTA NSX-GTが真っ先に受けた。

    ついにLC500の連勝を食い止めたNo.8 ARTA NSX-GTの野尻智紀、小林崇志はともにGT500の初優勝。ARTAとしては2013年以来の優勝で、この時もGT300クラスとのダブル優勝だった。

    2位にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、そして3位にNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が入った。4番手争いを展開していた36号車と37号車のバトルはNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)が制し4位。No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)は、10番グリッドからスタートしひとつひとつ地道にポジションを上げてきたNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)に最終ラップでパスされ6位となった。

    これでシーズンも折り返し、2017シーズンのSUPER GTも残り3戦。ドライバーズランキングは、このレースで3位に入ったジェームス・ロシター(No.36 LEXUS TEAM au TOM’S)が44ポイントでトップへ浮上。これを43ポイントの大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組(No.6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S)、42ポイントの平川 亮/ニック・キャシディ組(No.37 LEXUS TEAM KeePer TOM’S)、41ポイントの立川祐路/石浦宏明組(No.38 ZENT CERUMO LC500)と松田次生/ロニー・クインタレッリ組(No.23 MOTUL AUTECH GT-R)が追う形となった。

    GT300クラスは、No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が昨年の第5戦富士以来の優勝を手にした。高木はGT300クラス通算18勝を挙げ、先輩の新田守男(No.50 Ferrari 488 GT3)に並ぶクラス最多勝となった。そして、ウォーキンショーは5戦目にしてSUPER GT初勝利。また、GT500クラスは同じAUTOBACS RACING TEAM AGURIのNo.8 ARTA NSX-GTが優勝し、SUPER GT史上初の同一チームによる両クラスのポール・トゥ・ウインという快挙を成し遂げた。

    2位には終盤にガス欠の恐れもあり、55号車を追いきれなかったNo.4 グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)。悔しいレースとではあったが、この2位でシリーズポイントを50点まで挙げ、谷口組はドライバーズランキングでトップとなった。3位には、終盤JAF-GT300車両同士のバトルを制したNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/久保凜太郎)が入り、4位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)となった。

    前戦までランキングトップだったNo.25 VivaC 86 MC(前半を山下健太、後半は松井孝允)は、予選12位から、得意のタイヤ無交換作戦で一時実質7位までポジションを上げたが、電気系のトラブルが発生して46周目にピットイン。結局レースに戻れずにノーポイント。松井/山下組はNo.4 谷口/片岡組に9ポイント差を付けられ、ランキング2位に下がった。同3位には第5戦の優勝で38ポイントにしたNo.55 高木/ウォーキンショー組が上がってきた。

    SUPER GT 2017年 第5戦 富士 結果:GT500

    順位 No. 車名 ドライバー タイヤ WH
    1 8 ARTA NSX-GT 野尻紀
    小林崇志
    BS 20
    2 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生
    ロニー・クインタレッリ
    MI 52
    3 38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路
    石浦宏明
    BS 60
    4 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴
    ジェームス・ロシター
    BS 7
    5 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信
    ヤン・マーデンボロー
    BS 14
    6 37 KeePer TOM’S LC500 平川亮
    ニック・キャシディ
    BS 74
    7 19 WedsSport ADVAN LC500 関口雄飛
    国本雄資
    YH 18
    8 100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴
    伊沢拓也
    BS 38
    9 6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋和也
    アンドレア・カルダレッリ
    BS 82
    10 1 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン
    平手晃平
    BS 70
    11 46 S Road CRAFTSPORTS GT-R 本山哲
    千代勝正
    MI 46
    12 64 Epson NSX-GT ベルトラン・バゲット
    松浦孝亮
    DL 6
    13 24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R 佐々木大樹
    ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
    YH 6
    14 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀
    中嶋大祐
    YH 14
    15 17 KEIHIN NSX-GT 塚越広大
    小暮 卓史
    BS 36