カテゴリー: SUPER GT

  • SUPER GT 第6戦 SUGO | 山本&バトンのRAYBRIG NSX-GTが優勝!!

    SUPER GT 第6戦 SUGO | 山本&バトンのRAYBRIG NSX-GTが優勝!!

    2018年のSUPER GT 第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースが9月16日(土)にスポーツランドSUGOで行われた。GT500クラスはポールポジションのNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が優勝。元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンにとっては、うれしい初勝利となった。GT300クラスもポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が実質のトップを譲ることなく完勝した。

    第6戦の決勝レースは秋の好天に恵まれ、午後2時ちょうどに宮城県警察の白バイ5台とパトロールカー1台の先導のもと行われた1周のパレードラップ、そして1周のフォーメーションラップを経てスタートした。

    序盤はポールポジションのNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)と予選2位のNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)が僅差で好バトルを展開。そして22周目にはカルソニック IMPUL GT-RがRAYBRIG NSX-GTを抜き、トップに立つ。このまま逃げ切りたいマーデンボローだったが、山本も1~2秒差で食らいついていく。そしてルールで定められたピットインは、先にRAYBRIG NSX-GTがこなし、続いてカルソニック IMPUL GT-Rが行う。ここでは作業の速かったRAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)が前に出る。

    後半もこの2台の息詰まるバトルが続くが、カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)に不調が出たようでコースアウトをするなどペースが乱れ、追い上げてきたNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)に抜かれてしまった。レース終盤にはGT300クラスの車両のクラッシュでセーフティカーが入り、バトンの背後に野尻がぴったり付いて残り6周のNSX-GT同士の一騎打ちに。NSX-GTでは先輩格の野尻に、今季からレギュラー参戦するF1ワールドチャンピオンも一歩も引かず。RAYBRIG NSX-GTは、0.5秒差で辛くも逃げ切って優勝を果たした。ジェンソン・バトンにとっては、NSX-GTをドライブして7戦目で待望の初優勝。山本/バトン組はこの勝利で、ドライバーズ・ランキングのトップに立つこととなった。2位もARTA NSX-GTと、Honda NSX-GTが入り、3位に不調を耐えきったカルソニックIMPUL GT-Rとなった。LEXUS LC500勢では、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が5位に入っている。

    GT300クラスは、ポールポジションからスタートしたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が好スタートを決め、後続をぐんぐん引き離す。10周で7秒近いマージンを作ると、その後は所定のピットイン以外ではトップを譲らない。後半も、セーフティカー後の争いも山内英輝が危なげなく逃げ切って、2016年第6戦鈴鹿以来の優勝を果たした。2、3位には、No.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)、No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が入った。

    GT500クラス
    No.100 RAYBRIG NSX-GT
    山本尚貴
    「やっと、このコンビで優勝できました。序盤はうまくいったのですが、途中から路面温度が高くなってきて、僕が履いていたソフトタイヤでは少し苦しくなってきました。でも、何とか踏ん張ってJB(ジェンソン・バトン)に繋ぎました。彼はミディアムタイヤで出て行ったのですが、今度は終盤になって路面温度が下がってきて苦しかったみたいです。とても難しいレースでしたが、チームも完璧なピット作業で支えてくれました。皆さん、本当にありがとうございました」 ジェンソン・バトン「ありがとうございます! 今回のレースでもいろいろ勉強させてもらいました。最終コーナーでは、12号車が目の前でミスを犯してコースアウトしましたが、そのあとで僕自身も同じミスをしてしまいました。それに最後に来てセーフティカーが入ってきて…。本当に厳しいレースになりましたが、ナオキさん(山本尚貴)と一緒に優勝することができて本当に最高の気持ちです」

    ジェンソン・バトン
    「ありがとうございます! 今回のレースでもいろいろ勉強させてもらいました。最終コーナーでは、12号車が目の前でミスを犯してコースアウトしましたが、そのあとで僕自身も同じミスをしてしまいました。それに最後に来てセーフティカーが入ってきて…。本当に厳しいレースになりましたが、ナオキさん(山本尚貴)と一緒に優勝することができて本当に最高の気持ちです」

    GT300クラス
    No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
    井口卓人
    「今シーズンは一度表彰台に乗ったきりで、それ以外の多くのレースではトラブルに見舞われたりして、結果を出すことができていませんでした。僕たち自身も悔しい思いをしてきましたが、SUBARUファンにも申し訳なかった。だから今日、ファンの皆さんの前で優勝することができて本当に嬉しいです。でも、何よりも嬉しいのは、メカニックさんたちの苦労が(優勝で)報われたこと。それが一番嬉しいです」

    山内英輝
    「ここまで、本当にいろんなことがありました。そのたびにメカニックさんたちは夜遅くまで作業をして、クルマの準備をしてくれました。それなのにまたいろいろトラブルが出て…。でも、それでもまた夜遅くまで作業してクルマを準備してくれて…。だから今日は、そのメカニックさんたちの努力に結果(優勝)で応えることができて嬉しいです。最高の週末になりました」

    2018年 SUPER GT 第6戦 SUGO 結果 (GT500)

    Po. No. マシン ドライバ タイヤ WH
    1 100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン/山本尚貴 BS 80
    2 8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀 BS 68
    3 12 カルソニック IMPUL GT-R ヤン・マーデンボロー/佐々木大樹 BS 36
    4 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 YH 16
    5 38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明 BS 60
    6 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 YH 26
    7 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ MI 70
    8 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 千代勝正/本山哲 MI 18
    9 6 WAKO’S 4CR LC500 ジェームス・ロシター/大嶋和也 BS 68
    10 17 KEIHIN NSX-GT 小暮卓史/塚越広大 BS 76
    11 39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 BS 70
    12 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/関口雄飛 BS 80
    13 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 DL 6
    14 1 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ/平川亮 BS 94
    15 19 WedsSport ADVAN LC500 山下健太/国本雄資 YH 30
  • SUPER GT 第6戦 SUGO | 山本&バトンのRAYBRIG NSX-GTがPP獲得

    SUPER GT 第6戦 SUGO | 山本&バトンのRAYBRIG NSX-GTがPP獲得

    2018年 SUPER GT 第6戦『SUGO GT 300km RACE』の予選が9月15日(土)に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。

    GT500クラスは、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)がコースレコードでポールポジションを獲得。GT300はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションとなった。

    公式予選はこれまで同様にQ1、Q2と2段階で台数が絞られていくノックアウト方式で行われた。GT500クラスの予選Q1は曇りという天気だったが、午前に降った雨で滑りやすい状況となる。

    Q1では、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)が1分11秒021の好タイムでトップ通過。2位にはNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)。そして同3位には2009年のF1ワールドチャンピオン、No.100 RAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンが入った。

    第4戦の優勝者であるNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)は、コースアウトしてクラッシュ。大事には至らなかったがQ1で予選を終えた。また、ランキングトップのNo.1 KeePer TOM’S LC500(平川亮)はわずか0.017秒差で9番手となり、こちらもQ1で脱落した。

    GT500クラスの予選Q2は、Q1の上位8台がポールポジションを含む決勝レースのスターティンググリッド上位8枠を争う。Q1ではごく一部に水たまりもあったが、この時点でコースは完全に乾き、好タイムが期待された。そして走行時間のラスト3分間で、トップが何度も入れ替わる壮絶なアタック合戦が始まる。

    これを制したのは、Q1でジェンソン・バトンが3位になったことで手応えを感じたNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴だった。No.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹)とNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)が相次いでコースレコード(従来の記録は1分10秒516)を記録。だが、山本尚貴はそれをさらに上回る1分10秒248を叩き出して、昨年第3戦以来2回目のポールポジションが確定した。

    Honda NSX-GTは予選トップ5に4台入る好調ぶり。NISSAN GT-R NISMO GT500では予選2位に12号車が入り、LEXUS LC500では同6位のNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資)が最上位だった。

    GT300クラスはQ1でトップタイムを記録したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が、Q2でも快走。山内英輝が1分17秒685とコースレコードに迫る好タイムを記録して、クラスのポールポジションを獲得した。予選2位は昨年のポールシッターであるNo.25 HOPPY 86MC(松井孝允)、同3位はNo.9 GULF NAC PORSCHE 911(久保凜太郎)となった。

    GT500クラス ポールポジション
    No.100 RAYBRIG NSX-GT
    山本尚貴
    「自分自身でもいいアタックができて満足しています。でも、(ポール獲得の貢献が)大きかったのはJB(ジェンソン・バトン)です。公式練習がウエットコンディションとなり、彼はこのSUGOに来て予選Q1で初めてドライのニュータイヤを履いたのに、3番手で(Q2の僕に)繋いでくれたこと。ドライバー2人で、そしてチーム全員でポールを獲ることができたので、本当に嬉しいです。明日の決勝もドライバーだけでなく、チーム皆でがんばって優勝したいと思います」

    GT300クラス ポールポジション
    No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
    山内英輝
    「SUBARUに移籍してきて今年で4年目ですが、やっとポールを獲ることができました。SUGOはF3時代から好きなコースでしたが、ポールはチームの皆がんばった結果で、本当に嬉しいです。ただ今日はあくまでも予選でポールを獲っただけ。大事なのは明日(の決勝レース)。がんばっていい結果(優勝)でレースを終えて、SUBARUファンの皆さんと笑顔でレースウイークを終えることができたらいいと思います」

    2018年 SUPER GT 第6戦 SUGO 公式予選 (GT500)

    Po. No. マシン ドライバ タイヤ WH タイム
    1 100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン/山本尚貴 BS 80 1分10秒248
    2 12 カルソニック IMPUL GT-R ヤン・マーデンボロー/佐々木大樹 BS 36 1分10秒286
    3 8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀 BS 68 1分10秒352
    4 17 KEIHIN NSX-GT 小暮卓史/塚越広大 BS 76 1分10秒652
    5 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 YH 16 1分10秒803
    6 19 WedsSport ADVAN LC500 山下健太/国本雄資 YH 30 1分11秒122
    7 38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明 BS 60 1分11秒571
    8 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 YH 26 1分12秒872
    9 1 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ/平川亮 BS 94 1分11秒879
    10 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/関口雄飛 BS 80 1分11秒954
    11 6 WAKO’S 4CR LC500 ジェームス・ロシター/大嶋和也 BS 68 1分12秒207
    12 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ MI 70 1分12秒263
    13 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 千代勝正/本山哲 MI 18 1分12秒816
    14 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 DL 6 1分14秒549
      39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 BS 70  
  • SUPER GT | ジェンソン・バトン 「山本尚貴は本当に速いドライバー」

    SUPER GT | ジェンソン・バトン 「山本尚貴は本当に速いドライバー」

    ジェンソン・バトンが、SUPER GTでチームを組む山本尚貴について語った。

    今年、チーム・クニミツからSUPER GTにフル参戦しているジェンソン・バトン。SUPER GTはレース中にドライバーを交代しなければならず、他のドライバーとマシンをシェアしてレースに挑むのがF1と大きく異なる点だ。

    「実は、レースではできるだけ最初のスティントを担当するようにしているんだ。チームメイトの汗で汚れたシートに飛び込むのが嫌だからね(笑)」とグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのイベントでジェンソン・バトンはコメント。

    「汗とおしっこは成分的には一緒だし、気分的にはどちらの中に飛び込むのも同じぐらい嫌だよね。綺麗なシートでレースをスタートして、気分よくスタートするのが好きなんだ」

    ジェンソン・バトンは、チームメイトの山本尚貴を“これまで組んだチームメイトの中で、最も速いドライバーの一人”だと称賛する。

    「そこから僕のチームメイトのレースを観る。山本尚貴は本当に速いドライバーで、スーパースターだよ」

    「僕がこれまで組んだチームメイトの中で、最も速いドライバーの一人だと思う」

    「彼は今すごく調子がいいんだ。僕の番が終わったらあとは彼が走っているのを見ているだけで好リザルトを獲得できるって感じだね」

    第5戦富士を終えて、#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)はドライバーズランキングでトップから7ポイント差の3位につけている。

  • SUPER GT | レクサス:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT | レクサス:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    1か月ぶりのSUPER GTはLEXUSにとっての「ホーム」富士で今季最長の500マイルレースとして行われ、中嶋 一貴/関口 雄飛組 au TOM’S LC500 36号車が今季初勝利。平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM’S LC500 1号車が2位で続き、1-2フィニッシュを飾った。GT300クラスでは嵯峨 宏紀/平手 晃平組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が3位に入り、今季3度目の表彰台を獲得した。

    SUPER GT第5戦「FUJI GT 500mile RACE」が8月4日(土)、5日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

    今大会は、SUPER GTでは初、そして今季の同シリーズでは最長となる500マイル(約800km)としての開催。700kmを越える距離でのレースのため、獲得ポイントも多くなっており、後半戦に入ったシーズンのタイトル争いにおいても重要な一戦となる。

    今年は記録的な猛暑ということもあり、ドライバーやブレーキ、エンジン冷却などにも厳しいレースとなることが予想される中、各チーム、ドライバー共にSUPER GT初の500マイルレースでの記念すべき勝者を目指し挑んだ。

    予選
    4日(土)予定よりも5分早い、午後2時35分から、気温31度、路面温度44度というコンディションでノックアウト方式の予選が開始された。

    午前中に行われた公式練習中、ZENT CERUMO LC500 38号車がブレーキトラブルによりクラッシュ。車両修復が間に合わないため、38号車は予選欠場となった。

    ライバル勢がタイムシートの上位を競り合う中、au TOM’S LC500 36号車は、ル・マン勝利からの凱旋となった中嶋 一貴がLEXUS勢最速タイムで3番手。これに、好走を見せたルーキー山下 健太のWedsSport ADVAN LC500 19号車が4番手で続いた。

    ランキング上位を争い、重いウェイトハンデに苦しみながらもKeePer TOM’S LC500 1号車は平川が8番手タイムをマークしQ2進出。DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車は11番手、WAKO’S 4CR LC500 6号車は13番手でQ1敗退となった。Q2でも36号車が速さを見せ、関口 雄飛が3番手タイムをマーク。国本 雄資がアタックした19号車は6番手、ニック・キャシディがアタックした1号車は7番手から日曜日の決勝レースをスタートすることとなった。

    GT300クラスは、Q1でトップ14台がコンマ5秒以内に入る激戦となったが、平手 晃平がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が5番手と好タイムでQ2進出。K-tunes RC F GT3 96号車は17番手、TOYOTA PRIUS apr GT 30号車が22番手、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が23番手、arto RC F GT3 35号車が25番手でグリッド確定となった。Q2では嵯峨 宏紀が31号車のアタックを担当し、11番手から決勝に臨むこととなった。

    決勝
    前日激しいクラッシュで車両に大きなダメージを負ってしまった38号車だったが、メカニックの夜を徹しての復旧作業により、5日(日)の朝には車両は完全に修復。予選を走行していなかったため、嘆願書の提出により、最後尾から決勝レースに出場することとなった。

    5日(日)午後1時半、気温31度、路面温度47度と相変わらずの暑さの中、静岡県警の白バイとパトカー先導による交通安全パレードに続いてのフォーメーションラップを経て、177周、500マイルで競われる長いレースのスタートが切られた。

    3番手からの36号車スタートを担当した関口はポジションをキープ。7番手グリッドからスタートでひとつポジションを上げた1号車のキャシディは、6周目に19号車をパスし5位へ。

    大クラッシュから奇跡の復帰を果たした38号車は、クラッシュで破損したエンジンを交換し、シーズン3基目を使用したことにより5秒間のピットストップペナルティを受けることに。大きく遅れながら追い上げるレースとなった。

    36号車関口、1号車キャシディ共にトップ2台とはほぼ変わらないペースで、大きく離されることなく周回を重ね、23周目には2位浮上。36周終了時点でピットへ向かい、中嶋 一貴へとドライバーチェンジした。しかし、このピット時、右リアタイヤの交換に手間取りタイムロス。ピットアウトした中嶋 一貴は4位へとポジションを落としてしまった。

    しかし、中嶋 一貴は諦めることなく追撃を開始。じりじりと差を詰めていき、60周目に3位、64周目には2位まで順位を取り戻した。

    73周目を終えて36号車は2度目のピットに向かったが、再び右リアタイヤの交換でタイムをロス。36号車に続く位置で追っていた1号車にもかわされ、1号車が3位、36号車は5位で再び追い上げを強いられることに。しかし、36号車の関口も目覚ましい追い上げを見せ、キャシディの1号車もかわし、98周目には2位まで再浮上を果たした。

    この時点で首位とは18秒ほどの差があり、その後、36号車は2位、1号車は3位のポジションで終盤戦へ。今大会は最低4回のドライバー交代が義務づけられており、最少回数のピットの場合、スタートドライバーが最終スティントを担当することになる。

    145周目を終えて残り32周で1号車がピットへ向かい、平川からキャシディへ。36号車は148周終了、残り29周でのピットイン。中嶋 一貴から関口へとドライバーチェンジしピットアウトした直後には、首位との差は約25秒だったが、ソフトタイヤで逆転優勝を目指し関口がコースに復帰した直後、首位を走行していた車両がトラブルによりスローダウン。これで36号車が首位、1号車が2位へとポジションを上げLEXUS LC500の1-2体制となった。

    時刻は夕方6時を回り、徐々に暗くなっていくコースでの終盤戦、3位以下を大きく引き離した36号車と1号車の2台は、数秒差を保ったまま周回。36号車がトップで177周のチェッカーを受け、前戦首位を争いながらファイナルラップで痛恨の燃料切れに終わった雪辱を果たし、今季初勝利を挙げました。2位には1号車が入り、チーム・トムスにとって初となる1-2フィニッシュを果たした。

    13番手スタートから着実に追い上げた6号車が7位。クラッシュからの修復で最後尾スタート、そしてペナルティを受けながらも石浦と立川が諦めずに戦い続けた38号車は、終盤、ライバルの猛追を受け続けましたが凌ぎ切り、8位で貴重な4ポイントを獲得。19号車も10位でポイント獲得を果たした。

    今大会の結果、平川/キャシディ組がランキングトップに浮上。36号車の関口(中嶋 一貴は欠場があるため)が7ポイント差の2位とタイトル争いに加わることとなった。

    GT300クラスでは、4回のドライバー交代義務を逆手に取る作戦で、60号車と96号車が1周目を終えた時点でピットイン。最後尾から追い上げを開始した。

    一方、11番手からスタートを切った31号車は、スタートを担当した平手が目覚ましい追い上げを見せ、13周目には3ワイドでのバトルを制して5位へとポジションアップ。その後は2スティントを1セットのタイヤで走る作戦で、嵯峨がトップ5圏をキープ。最後にピットで3位に浮上してバトンを受け取った平手が3位でチェッカー。今季3度目となる表彰台を獲得し、ランキング2位の座を守った。

    96号車は10位でチェッカーを受けポイント獲得。35号車も16位でチェッカーを受けた。60号車は18周目にトラブルによりリタイア。30号車は1周目のヘアピンで他車と接触。足回りにダメージを負い、リタイアに終わった。

    au TOM’S LC500 36号車 ドライバー 中嶋 一貴
    今大会は我々にとっては勝たなくてはいけないレース、勝たなければ今シーズンが終わってしまうと言う覚悟で臨みました。それだけに、勝ててほっとしています。他チームのトラブルという、ツキもあったと思いますが、我々も今季はあまり恵まれておらず、特に(関口)雄飛はツキがなかったので、このコンビになってやっと勝てて良かったなと思っています。パフォーマンス的にはライバルに遜色なかったですし、部分的にはこちらの方が良い部分もあったと思いますが、展開的に厳しい戦いとなる中で、リスクをある程度取りながらも、長いレースをノーダメージで最後まで走り切ったご褒美というか、そういう結果ではないかと思っています。トムスとして初の1-2フィニッシュを飾れたというのも最高に嬉しいです。

    au TOM’S LC500 36号車 ドライバー 関口 雄飛
    前戦タイでの悔しいレースの後だけに、尚更優勝は嬉しいです。僕が最終スティントに乗るときにはまだ1位ではなかったのですが、ソフトタイヤで行くと決め、諦めていませんでした。このチームに移籍して初の表彰台が初優勝ということで、もう第5戦目になってやっと結果が出せてちょっとほっとしています。最後はブレーキが厳しいと言われており、そんな中でチームメイトの1号車が後ろに来ていたのをコントロールしながら、すごく気を遣いながらの走りでした。トムスで初めての1-2と聞いたので、チームとしても素晴らしい日になったのかなと思います。

    KeePer TOM’S LC500 1号車 ドライバー 平川 亮
    燃料リストリクターとウェイトハンデが厳しい中、昨日は上手くQ1を突破出来、7番手からのスタートということで、昨日の時点では4位くらいを目標にしていました。今朝のウォームアップ走行で結構良い感触で、レースを走り始めてからもペースが良く、どんどん追い上げることが出来ました。何度もバックマーカーに引っかかってタイムロスしたのが悔しいですが。トムスで初めての1-2ということで、ピットでも頑張ってくれたチームのおかげだと思っています。ランキング首位にはなりましたが、ハンデが半分になる第7戦オートポリスでのことも考えながら次戦SUGOは戦わなくてはならないのかなと思っています。ただ、ライバルとはまだそれほど差はありませんし、今回の36号車のように、1戦で一気に上位に来たりするので、まだまだ気は緩められません。

    KeePer TOM’S LC500 1号車 ドライバー ニック・キャシディ
    燃料リストリクターとウェイトハンデが重い中、周回遅れにならなかっただけでも奇跡と言えるほどで、ライバルよりも最高速でずいぶん劣る中、800kmという長丁場を戦って、あの僅差でフィニッシュ出来たという意味でも、良いレースが出来たと思います。ライバルは特にストレートで、カテゴリーが違うのではないかと思うほど速かったのですが、その中でも力強いレースが出来ました。トムスの1-2は嬉しいですが、勝てる可能性もあっただけに少し悔しいです。

  • SUPER GT | NISMO:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT | NISMO:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    8月5日(日)、富士スピードウェイでSUPER GT第5戦「富士500マイルレース」が開催。予選5位から序盤にトップに躍り出た#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)がレースの最終スティントまで首位をキープするも、終盤にアクシデントに見舞われ後退。#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)が6位入賞となった。

    ポールポジションの#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)はクインタレッリがスタートドライバーを務め、序盤は予選2位からスタートした#24 GT-Rの高星が#23 GT-Rに食らいつき、激しいトップ争いを展開した。

    10周を過ぎるあたりで両者の差は1秒以上に開き、第1スティントは#23 GT-Rが首位をキープ。佐々木がスタートドライバーを務めた#12 GT-Rも4位に上がり、3番手につける#36 LC500を除く上位4台中3台をGT-Rが占める展開となった。

    第2スティントは、ピット作業で#24 GT-Rを逆転し、#36 LC500もかわした#12 GT-Rが2位浮上。#23 GT-Rの松田と#12 GT-Rのマーデンボローによる熾烈なトップ争いはしばらく続いたが、55周目の1コーナーで2台が並び、Aコーナーで#12 GT-Rが逆転に成功。トップに躍り出た#12 GT-Rはその後ペースを上げ、#23 GT-Rとの差を大きく広げていった。その後#12 GT-Rは第4スティントまで順調に走行を続け、2位との差も20秒以上まで広げていったが、最終スティントに入り、佐々木がチェッカーを目指して最後のプッシュに努めている中、148周目に突如スロー走行に陥りピットイン。マシンの修復を行い2周遅れでコースへ復帰すると、ペースも戻りポジション回復のために猛チャージを続け、12位でチェッカーフラッグを受けた。

    第2スティントでトップの座を#12 GT-Rに明け渡した#23 GT-Rは、#36 LC500との2位争いを展開。安定したペースを保つことができずにコース上で逆転を許すも、ピット作業で再び前に出るというレース展開が続いた。その後はタイヤの消耗も大きく、他よりもタイヤ交換を1回多く行うことになり、表彰台争いから後退。それでも最終スティントのクインタレッリがレース終盤の153周目に全体のファステストラップを塗り替える猛チャージを見せて、9位フィニッシュ。ポイント獲得を果たした。

    序盤に首位争いに加わっていた#24 GT-Rは、タイヤのグリップ低下もあり順位を下げるも、ポイント圏内を走行。他のマシンがトラブルやアクシデントに見舞われるなか、安定した走りでコンスタントに周回を重ねた結果、日産勢最上位となる6位入賞で6ポイントを獲得した。

    予選4位の#3 GT-Rはコースオフにより順位を下げ、中団の中でペースアップが難しいレースとなった。最終的にはミッショントラブルに見舞われ、139周目にガレージイン。そのままレースを終えることとなった。

    高星明誠 (#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/決勝6位)
    「レースがスタートしてすぐは23号車についていけてチャンスがあるなと思っていたのですが、思っていたよりもタイヤの消耗が激しく、攻めの走りというよりも守りの走りをせざるを得ませんでした。悔しいレースになりましたが、次戦のSUGOはヨコハマタイヤとの相性もいいサーキットなので、気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」

    ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ (#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/決勝6位)
    「予選2位からのスタートでしたから、表彰台は行けると思っていたし優勝争いを目指していました。その目標からすると残念な結果ですが、自分たちができることを最大限やり遂げたレースです。その点では、ポイントも獲得できてポジティブな部分もありました。次のSUGOは条件もいいですし、優勝を狙って頑張ります」

  • SUPER GT | ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT | ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    8月4日(土)~5日(日)、静岡県の富士スピードウェイで2018年度SUPER GTシリーズ第5戦が開催された。異常気象とも言える猛暑が続く中だが、多くの観衆が詰めかけ、レースウイークが始まった。

    薄く流れる雲のすき間から太陽が照りつけ、気温・路温とも急上昇する厳しいコンディションとなった土曜日の練習走行では、#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)が5番手、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が8番手につけた。

    しかし午後の公式予選では、#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が8位に食い込んだものの、#17 KEIHIN NSX-GTがセンサートラブルで出走できず、さらに他のNSX-GT勢もQ2進出を果たせなった。

    またGT300クラスの#34 Modulo KENWOOD NSX GT3は、公式練習でクラス3番手となる好タイムを記録しながら、セッション中に他車に追突されて車両が破損したため、残念ながら今大会への出走を見合わせることとなった。Modulo Drogo Corseは、今月末に迫った鈴鹿10時間耐久レースに間に合わせるよう準備を進めていくことになる。

    日曜日午後1時30分、真夏の太陽の下で今シーズン最長の500マイル(約800km)にも及ぶ決勝レースが始まった。NSX-GT勢予選最上位だった#8 ARTA NSX-GTは8番手のポジションを守りながら序盤を戦い、さらに14番グリッドから着実に追い上げてきた#17 KEIHIN NSX-GT、そして序盤にイエローフラッグ中の追い越しによるペナルティーを受けた#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が続く展開となった。

    高温の中の長距離レースを戦う過程で上位車がトラブルやミスで順位を落とす一方、#8 ARTA NSX-GTを先頭にした3台のNSX-GTは確実に予定のピット作業とドライバー交代を消化しながら、安定したペースで周回を重ね、揃って順位を上げていった。長いレースも折り返して後半に入り、3回目のピット作業を終えた段階で#17 KEIHIN NSX—GTが#8 ARTA NSX-GTをオーバーテイクして5番手へ浮上。その後も3台のNSX-GTは5秒から10秒の間隔を保って安定したペースで走行を続け、チェッカーフラッグを目指した。

    最終的に#17 KEIHIN NSX-GTは3位まで順位を上げてフィニッシュ、4位に#8 ARTA NSX-GT、5位に#100 RAYBRIG NSX-GTと続いて、それぞれシリーズポイントを獲得した。この結果、5位に入賞した#100 RAYBRIG NSX-GTの山本/バトン組は8点を加え、シリーズランキングでは2位と同点の3位(優勝回数差による)につけた。塚越/小暮組も2点差でこれを追う僅差の展開で、残り3戦のチャンピオンシップ争いに加わっていくことになる。

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「今回は結果的に全車、今シーズン2基目のエンジンを積んでレースを戦うことになりました。予選ではウエイトが軽いクルマに対して苦しい展開になるのは分かっていましたが、我々は高温での耐久性を見越してタイヤを選択して持ち込んでいたので、レースになれば上位へ行けると予想していました。今年のNSX-GTは、ウエイトを積んだ状態でもうまく走れるようにと狙って進化させましたが、タイヤも含めた開発がうまく噛み合って機能した結果が出たと感じています」

    塚越広大
    「走っていれば上位に行ける速さがあったと思うので、予選に出走できなかったのは残念です。ただ、長距離のレースに向けて決勝で速いクルマ作りをしてきましたから、慌てず少しずつ着実に順位を上げようと集中しました。戦略もピット作業もドライバーも、みんなができる限りの力を出した結果、表彰台に上がれたのでとてもうれしいです。僕たちは今回ウエイトハンデが50kgと重かったので、ここで1ポイントでも獲って、燃料流量を絞られてもウエイトを下ろそうと思っていました(ウエイトハンデは最大50kgまでで、それ以上は燃料リストリクターとの組み合わせでハンデ調整される)。次のレースに向けて狙い通りになりました」

    小暮卓史
    「予選を走れずに、最後尾に近いところからスタートしたのに、表彰台まで追い上げることができて、すばらしい結果になりました。チームと、レース向けのクルマ作りをしてきたので、着実に走ればそれなりの順位まで上がれると思っていましたが、表彰台まで来られるとは思いませんでした。ここまで僕たちは決勝がうまくいかない傾向があって、なんとかしようとチームが前回のレースで得られたデータを元にうまくクルマを作ってくれました。猛暑の中、長いレースでしたが、前半は少し暑い感じがしたものの後半は涼しくなったので体力的には何の問題もありませんでした。次のレースは勝負ですね」

  • SUPER GT 第5戦 富士 | au TOM’S LC500が優勝!TOM’Sが1-2達成

    SUPER GT 第5戦 富士 | au TOM’S LC500が優勝!TOM’Sが1-2達成

    2018年 SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイの決勝レース『富士500マイル』が8月5日(日)に行われた。

    GT500クラスを制したのは#36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)。2位に#1 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ/平川亮))が入り、SUPER GTでTOM’S史上初のワンツーフィニッシュを達成。3位には#17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史/塚越広大)が入った。GT300では#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が優勝した。

    静岡県警の白バイ9台とパトロールカー4台による交通安全啓発パレードラップを行い、フォーメーションラップを経て、午後1時37分、全177周で争われる今季最長の500マイル(約807km)のレースがスタートした。

    レース序盤は、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)とNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)、その後ろの3番手にはNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)が続く展開から始まった。トップ3台は徐々にそれぞれの間隔が開いていくかと思われたが、3番手を走行していた36号車が23周目に2番手へ浮上。さらに前を行く23号車に肉薄したところで、23号車は31周目にピットイン。ここからこの日最初のルーティンのピットインが本格化していく。

    ここで暫定トップに立った36号車は、36周終わりで最初のピットイン。しかし右リアのタイヤ交換に手間取り、各車が1回目のピットインを終えた時点で4番手にまで後退してしまう。これでトップ3は、23号車(松田次生)、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)、24号車(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)とNISSAN GT-R NISMO GT500勢が占めることとなった。

    中盤まで実質トップの23号車から、その座を奪い取ったのは同じGT-Rの12号車だ。55周目にトップに立つと、そのままレースをリード。一方、GT-Rの牙城を切り崩したのは、36号車(中嶋一貴)だ。60周目に24号車をパスすると、64周目には23号車もパスし12号車を猛追する。

    12号車は70周終了時点で2回目のピットイン。順調にコースへ復帰。一方の36号車は73周終わりでピットインしたものの、再び右リアのタイヤ交換に時間がかかり、順位を落としてしまう。各車2回目のピット作業を終えて、トップは12号車、23号車、そして3番手にはNo.1 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ)、4番手に24号車となる。No.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)は、ピットの遅れを取り戻すべくプッシュを続けると、79周目には、1号車をパスし、3番手にまで順位を戻していた。

    レースは折り返しを過ぎても、トップはNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)のまま。これをNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)とNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)が追いかけるという状況が続く。3度目のピットインは無難にこなした36号車(中嶋一貴)が2番手に上がったものの、12号車のトップは変わらない。

    しかし、1号車が125周目に23号車をパスしてから、LEXUS LC500勢、Honda NSX-GT勢の反攻が激化する。さらに後方からはNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)、そしてNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)を挟んでNo.100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)が追いかける。

    そして142周を終え、トップ12号車がついに義務のドライバー交代を含むピットイン4回目を順当にクリア。これで12号車が優勝をたぐり寄せたかに見えた。だが148周目に12号車は突如スローダウン。インタークーラーのパイプが外れたため一度ピットに戻り、3分ほどでコースへ復帰。これで大きくポジションを下げ、2016年第5戦富士以来の優勝は遠ざかってしまった。

    これでNo.36 au TOM’S LC500(関口)がトップに立ち、2番手にはNo.1 KeePer TOM’S LC500(キャシディ)となる。ここで、36号車のペースが乱れ、間隔は一時1秒350差にまで詰まった。だが、これは関口が安全策のブレーキングをしていたためで、結局順位を入れ替えるまでには至らす。前戦タイで最終ラップにガス欠となってレースを失ってしまった悪夢を振り払う走りで、500マイルのトップチェッカーを受けることとなった。また、チームによると、SUPER GTでのTEAM TOM’Sのワン・ツーは初めてとのこと。

    3位には、予選をエンジントラブルで走れず14番グリッドからのスタートとなったNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が入る。GT-R勢では、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)の6位が最高位となった。

    シリーズランキングでは、No.1 平川/キャシディが47ポイントでトップに立ち、No.36 関口が単独で2位、そして5位ゴールのNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴/ジェンソン・バトンが3位となった。

    また、昨日の公式練習で大クラッシュし、マシンを大破したNo.38 ZENT CERUMO LC500はチームの懸命の修復が間にあって最後尾からタート。調整不足の否めないマシンを立川祐路と石浦宏明が懸命にドライブし、8位入賞を果たした。

    GT500
    No.36 au TOM’S LC500
    中嶋一貴
    今回の富士で勝たないと、僕たちにとっての今シーズンが終わってしまう。そう考えてレースに臨んでいたので、勝つことができてホッとしています。このコンビでは初優勝ですし、TEAM TOM’Sとしても初のワン・ツー・フィニッシュということで、チームにとってもうれしい週末になりました。(終盤までトップを走っていた)TEAM IMPULさんには申し訳ない気持ちもありますが、僕たちのクルマの速さは彼らと同等か、部分的には上回っていたと思っています。だから僕たちドライバーはノーダメージで走りきることだけを考えていました。ピット作業でハプニング(2度のタイヤ交換時の遅れ)が起きた時には、少しガッカリしたところもありました。正直なところ、最後のピットインで(関口)雄飛に変わった時には“2位でも仕方ないのかな”と思ったりもしました。僕はともかく、雄飛には不運続きで“ちょっと酷かな”とも思いました。でも雄飛が最後まで諦めずに走ろうとしたことでご褒美として1位が手に入ったんだと思いました。雄飛にとっても良かったな、と。ここまで不運なレースも多かったのですが、“どこかで1回勝ったら帳尻が合うだろう”と考えてもいました。残り3戦ですが、ここから勝負に行きたいですね。

    関口雄飛
    「今年からTEAM TOM’Sに移籍してきて、今回が初優勝、というか初めての表彰台で、とても嬉しいです。チームも初のワン・ツーということで本当に良かったです。ピット作業でのタイムロスは、人間なのでミスもある、仕方ない、と思っています。だって、怒ったところで(ロスした)時間が取り戻せるわけじゃないですからね。それよりも“少しでも追い上げて行こう”と気持ちを切り替えました。僕は最初と中間、そして最後のスティントを担当したのですが、レース前から『ブレーキがきつくなるから』と聞かされていたので、特に最後のスティントでは、随分気を遣って走りました。フィーリング的には問題はなく大丈夫だったのですが、摩耗的に厳しくなるだろうと。だからストレートエンドで通常のブレーキングポイントより大分手前で、一度アクセルオフしてブレーキを踏んだりして、確認しながら走っていました。終盤、トップスピードにばらつきがあったのは(その計測地点である)ストレートエンドで、通常のブレーキングポイントより大分手前で、一度アクセルオフしてブレーキを踏んだりしていたからだと思います。クルマ自体、最後まで持ってよかったです。次回からは(ウェイトハンディが)50kgを超えるので燃リス(燃料流量リストリクター)が絞られることになります。GT500で走るようになってから6シーズン目なんですが、燃リスが絞られるのは初めて。だからちょっと興味があるというか楽しみな部分もあります(苦笑)。ただ次回のSUGOは燃リスの影響が少ないコースなので、上位を狙いたいですね」

    GT300
    No.55 ARTA BMW M6 GT3
    高木真一
    「前回のタイでは2位を走っていたのに、スローパンクチャーで台無しになってしまいました。ただその時は、正直言って5〜6位を走っていたらいつの間にか2位になっていた感じで“(2番手走行は)できすぎだったんじゃないかな”とも思っていました。そして、今回の富士は元々BMW M6 GT3にとっては相性がよく、好結果を残せてきているので“タイでノーポイントに終わったことで、ウェイト(ハンディ)が増えなくてよかった”と気持ちを切り替えてレースウィークに臨みました。実際問題、タイで2位に入って+30kgのウェイトを載せていたら、今日の結果はなかったと思います。もちろん、今回は優勝が目標でしたが“最低でも表彰台を”と思っていました。タイヤを供給してくれるブリヂストンさんも含めて、チームの皆が一丸となっていいクルマに仕上げてくれ最高のレースウィークになりました。個人的に通算優勝20勝の最多記録は、特に気にしてはいません。次回のSUGOはM6にとってはあまり相性が良くないので、ラスト2戦、得意なオートポリスともてぎでがんばるのは当然ですが、来週のSUGOテストにも参加して、そこで増えたウェイト(ハンディ)を積んでクルマを合わせこみ、完走狙いというか、ちゃんとポイントが獲れるよう準備します」

    ショーン・ウォーキンショー
    「僕は2番目のスティントと4番目のスティントを担当したのですが、スタートで高木(真一)さんが素晴らしい仕事をしてくれたので、僕は高木さんがつくってくれたギャップを拡げていくだけでした。(僕にとって)最初のスティントはハードタイヤを選びました。タイヤは最後までグリップが安定していてコンシスタントな(ラップを刻める)スティントとなり、高木さんが作ってくれた流れを、より確かなものにすることができました。最後のスティントはミディアムタイヤを選んで走りました。路面温度も少し下がっていたようですが、このコンディションとミディアムタイヤとはとても相性が良く、グリップも最後まで安定していて最高な結果になりました。前回のタイでは2位を走っていたのに、スローパンクチャーでノーポイント。とても悔しい結果に終わっていたけど、今回の優勝で(チャンピオンシップの)流れを取り戻すことができました。今の気分は最高です! これでランキングトップになれたのは嬉しいのですが、次回のSUGOは僕たちにとってあまり相性がよくありません。でも表彰台を狙う作戦で、悪くてもポイントを獲れるようがんばってチャンピオンを目指します」

    2018年 SUPER GT 第5戦 富士 決勝 (GT500)

    Po. No. マシン ドライバ タイヤ WH
    1 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/関口雄飛 BS 30
    2 1 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ/平川亮 BS 58
    3 17 KEIHIN NSX-GT 小暮卓史/塚越広大 BS 50
    4 8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀 BS 48
    5 100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン/山本尚貴 BS 64
    6 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 YH 14
    7 6 WAKO’S 4CR LC500 ジェームス・ロシター/大嶋和也 BS 58
    8 38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明 BS 52
    9 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ MI 62
    10 19 WedsSport ADVAN LC500 山下健太/国本雄資 YH 26
    11 39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 BS 70
    12 12 カルソニック IMPUL GT-R ヤン・マーデンボロー/佐々木大樹 BS 36
    13 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 DL 6
    14 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 YH 16
    15 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 千代勝正/本山哲 MI 18
  • SUPER GT 第5戦 富士 予選 | MOTUL AUTECH GT-Rが予選完全制覇

    SUPER GT 第5戦 富士 予選 | MOTUL AUTECH GT-Rが予選完全制覇

    2018年のSUPER GT第5戦『FUJI GT 500mile RACE』の予選が、8月4日(土))に富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリがポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔/近藤翼)が、クラス・ポールポジションとなった。

    公式予選はこれまで同様にQ1、Q2と2段階に台数が絞られていくノックアウト方式で行われた。

    なお、午前の公式練習でクラッシュして大きくマシンを壊したNo.38 ZENT CERUMO LC500は修復が間に合わず、予選出走は叶わず。予選前にエンジントラブルが発生したNo.17 KEIHIN NSX-GTも予選を走行できなかった。

    GT500クラスの予選Q1は気温31度、路面温度44度と非常に暑い中、予定通り午後2時55分にスタート。15分間の走行時間があったが、GT500予選の定石通り時間前半は動きはなし。ラスト7分となって、各車がコースインしていく。

    そしてタイヤのゴムが十分に発動し始めたラスト1分で皆がアタック開始。その中、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が、この暑さでは驚異的と言える1分29秒006の好タイムを叩き出し、Q1の1位となった。2位にもNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(千代勝正)が入り、NISSAN GT-R NISMO GT500がワン・ツーを決めた。3位には、6月のル・マン24時間レースで総合優勝を果たした中嶋一貴のNo.36 au TOM’S LC500がつけた。ドライバーズランキングでトップのNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)、同2位のNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)は11、9位に終わり、Q2進出は果たせなかった。

    予選Q2はQ1より短い10分間で午後3時38分から開始。ここでもセッション後半になってから各車コースイン。Q1で好調だったNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが1分28秒461とQ1で松田が出したトップタイムを大きく更新して、NISSAN GT-Rの今季初ポールポジションを確定させた。予選2位はNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)が入り、これで決勝のスターティンググリッド最前列はNISSAN GT-Rが独占することになった。3位にはNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)、4位にはNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲)と続いた。Honda NSX-GT勢では8位にNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)がつけた。

    GT300クラスはNo.25 HOPPY 86 MCの坪井翔が、Q2最後のアタックで1分37秒312を記録してポールポジションを獲得。今年5月に富士で行われた第2戦の勝者であるNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)が2番手に入り、富士3連勝(SUPER GTの同一サーキット&同一選手の記録)に向けて好ポジションを得た。なお、午前の公式練習で他車のコースアウトに巻き込まれ、車両を破損してしまったNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3は車両修復が叶わず、予選を前にこの大会をリタイアすることとなった。

    GT500クラス
    No.23 MOTUL AUTECH GT-R
    ロニー・クインタレッリ
    「2番手(No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R)とのタイム差は僅かでも、ポールを獲ることができて良かった。Q1で(松田)次生選手がトップタイムをマークしていたけど、2番手以下とは僅差だったから、最初から最後までフルプッシュの連続でした。セクター1(コース1/3の最初の部分)で少しロスがあったけど、そこから何とか挽回できました。第2戦の富士ではポールを獲れず悔しかったので、今回、ポールを獲ることができ本当に良かったです」

    GT300クラス
    No.25 HOPPY 86MC
    坪井 翔
    「初めてのポールポジションですが、Q2を走るのも今回が初めてで、もうそれだけでドキドキでした。さらにチームメイトの松井(孝允)選手がQ1で素晴らしい走りを見せてくれたので、走る前からプレッシャーは半端なかった。でも朝の練習からクルマが速いことは分かっていたので、何とか自分なりにベストな走りをしようと思いました。クルマのポテンシャルを引き出して、ポールポジションを獲ることができて本当に嬉しいです」

    2018年 SUPER GT 第5戦 富士 公式予選 (GT500)

    Po. No. マシン ドライバ タイヤ WH タイム
    1 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ MI 2 1分28秒461
    2 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 YH 14 1分28秒493
    3 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/関口雄飛 BS 28 1分28秒749
    4 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 千代勝正/本山哲 MI 18 1分28秒872
    5 12 カルソニック IMPUL GT-R ヤン・マーデンボロー/佐々木大樹 BS 2 1分29秒068
    6 19 WedsSport ADVAN LC500 山下健太/国本雄資 YH 4 1分29秒222
    7 1 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ/平川亮 BS 52 1分29秒430
    8 8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀 BS 48 1分29秒563
    9 100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン/山本尚貴 BS 64 1分29秒464
    10 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 DL 2 1分29秒482
    11 39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 BS 30 1分29秒670
    12 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 YH 2 1分29秒683
    13 6 WAKO’S 4CR LC500 ジェームス・ロシター/大嶋和也 BS 28 1分30秒033
      17 KEIHIN NSX-GT 小暮卓史/塚越広大 BS 42  
      38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明 BS 3  
  • SUPER GT | 2019年の開催スケジュールを発表

    SUPER GT | 2019年の開催スケジュールを発表

    SUPER GTは、2019年のSUPER GTシリーズの開催スケジュールを発表。来季の開催数は、全8大会が予定されている。

    7月26日(木)、株式会社GTアソシエイションは2019年のSUPER GTシリーズの開催スケジュールを発表。2019年シーズンは、今年同様に国内6サーキットで7大会、海外サーキットではタイでの1大会を予定しており、全8戦で行われる。

    2019年のSUPER GT開幕戦は、4月14日(決勝)に岡山国際サーキット、第8戦(最終戦)は11月10日(決勝)にツインリンクもてぎで開催される。海外大会は第4戦で6月30日(決勝)にタイ(チャン・インターナショナル・サーキット)で行われる。

    なお、開催日程は他の世界選手権レースの開催予定が変更された場合、変更されることもあるとしている。

    2019年SUPER GT カレンダー(JAF、FIA申請中)

    ラウンド 日程 開催サーキット 県/国
    第1戦 4月13日・14日 岡山国際サーキット 岡山県
    第2戦 5月3日・4日 富士スピードウェイ 静岡県
    第3戦 5月25日・26日 鈴鹿サーキット  三重県
    第4戦 6月29日・30日 チャン・インターナショナル・サーキット タイ
    第5戦 8月3日・4日 富士スピードウェイ 静岡県
    第6戦 9月7日・8日 オートポリス 大分県
    第7戦 9月21日・22日 スポーツランドSUGO 宮城県
    第8戦 11月9日・10日 ツインリンクもてぎ 栃木県

    注)上記日程は、国内の世界選手権レースの開催予定を前提に調整しましたが、今後に世界選手権イベントの開催予定が変更された場合は、変更の可能性があります

  • 【SUPER GT】 NISMO:第4戦 タイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 NISMO:第4戦 タイ 決勝レポート

    SUPER GT 第4戦の決勝がタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われ、GT500クラスに4台のNISSAN GT-R NISMO GT500が出場。予選7位からスタートした#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)が順位を上げ6位に入賞。3戦連続でのポイント獲得となった。

    日本と同様、連日猛暑の続くタイのブリラムは、前日に行われた予選セッション直前にスコールに見舞われたものの、決勝日は朝からじりじりと灼けるような暑さが続き、チェッカーが振られるまで雨が落ちることなく、終始ドライコンディションでのレースとなった。

    #12 GT-Rのスタートドライバーはヤン・マーデンボロー。序盤は混戦の中で順位を前後させながら、予選4位からスタートした#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)のオリベイラを追いかけていった。スタートから20周を過ぎたあたりで両車が接近。2台は23周目に入った1コーナーへ並びながら入っていくが、わずかに接触。#24 GT-Rは止まり切れずにコースアウトし、そのまま戦列を離れることとなった。

    #12 GT-Rもこのアクシデントの影響で一時ポジションを下げ、ほぼ折り返し地点となる32周を終えたところでピットへと向かう。ドライバー交代を行った佐々木大樹は暫定10位でコースへと復帰すると、全車がピット作業を終えた時点で9位を走行することに。#12 GT-Rは、先行していた#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)をオーバーテイクし7位に浮上すると、最終ラップで上位のマシンが1台スローダウン。これで6位に上がり、予選順位よりもポジションアップしてのチェッカー。これで#12 GT-Rは3戦連続での入賞、ポイント獲得を果たすこととなった。

    一方、予選15位からスタートした#23 GT-Rはクインタレッリがスタートドライバーを務め、じわじわとポジションアップする粘りのレースを展開。34周を終えてピット作業へと入った。NISMOチームはタイヤ無交換作戦を選択し、後半スティントを担当した松田はユーズドタイヤで残りの周回をこなすことになったが、終盤はペースを上げられず。最終的には12位となった。同じく#3 GT-Rもタイヤの無交換作戦を決行し一時は順位を上げたが、最終的に13位となった。

    ヤン・マーデンボロー (#12 カルソニック IMPUL GT-R/決勝6位)
    「クルマのペースは非常に良かったし、後半スティントの大樹もとてもいい仕事をしました。#24 GT-Rと接触してしまい、クルマにダメージを負ってしまいましたが、それでもポジションを6位まで取り戻せたのは良かったです。もう少し上に行きたかったので悔しい気持ちもありますが、次の富士大会に集中していきたいと思います」

    佐々木大樹 (#12 カルソニック IMPUL GT-R/決勝6位)
    「クルマにダメージがあったんですが、それでも速さを保っていました。富士ではまだ軽い状態で挑めるので、チャンピオン争いに残るためにも、次戦の富士では必ず大量ポイントを獲りたいと思います。ここ3戦安定してポイントを獲れているので、次は表彰台に上がれるよう頑張ります」

    GAINER TANAX GT-RがNISSAN GT-R NISMO GT3 2018年モデルに初勝利をもたらす
    4番グリッドからのスタートで、安田裕信がステアリングを握った#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)は、上位車との距離を冷静に図りながら序盤を周回し、5周目に3位にまで浮上する力強いレースを展開。中盤には2位までポジションを上げると、23周目に早めのピットインで平中に交代。その平中も素晴らしいレースペースで周回し、他の車両がピットインを終えた43周目には首位浮上を果たす。その後、ライバルのGT3勢も#11 GT-Rを捉えようとペースを上げてきたが、平中は後続との差を縮めさせることなく、完璧なマネジメントを見せてリードを保つことに成功。後続のバトルで追走するライバルが入れ替わった58周目以降も落ち着いたドライビングを見せ、61周目にトップチェッカー。2018年型のNISSAN GT-R NISMO GT3に初勝利をもたらした。

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