カテゴリー: F1スペインGP

  • 2025年F1 スペインGP フリー走行2回目:ハイライト動画

    2025年F1 スペインGP フリー走行2回目:ハイライト動画

    2025年F1 スペインGP フリー走行2回目のハイライト動画。バルセロナ=カタロニア・サーキットで2025年のF1世界選手権 第9戦 スペイングランプリのフリープラクティス2が行われた。

    マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスがF1スペインGPのフリー走行1回目(FP1)で最速タイムを記録したのに対し、フリー走行2回目(FP2)ではオスカー・ピアストリがその座を引き継ぎ、2番手に0.286秒差をつけて快走した。

    その2番手となったのはメルセデスのジョージ・ラッセルで、3番手にはレッドブルF1のマックス・フェルスタッペンが続いた。ノリスはフェルスタッペンと全く同じタイムを記録したものの、計測が後だったため4番手となった。

    フェラーリにとってFP2はやや苦戦の内容となり、シャルル・ルクレールが5番手、チームメイトのルイス・ハミルトンは過去6度のスペインGP勝利経験があるにもかかわらず11番手にとどまった。

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は13番手でセッションを終えたが、自己ベストラップには手応えを感じていたと述べつつも、「なぜタイムが出ないのか分からない」と困惑を見せた。フェルスタッペンとの差は0.613秒だった。

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  • フェルナンド・アロンソ カタルーニャ・サーキットのアンバサダーに就任

    フェルナンド・アロンソ カタルーニャ・サーキットのアンバサダーに就任

    2025年F1スペインGPの開催を前に、フェルナンド・アロンソとバルセロナ・カタルーニャ・サーキットはアンバサダー契約を締結した。

    アストゥリアス出身の2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、同サーキットの世界的なプロモーションを担うと同時に、若手ドライバー育成にも協力していくことになる。

    「カタルーニャ・サーキットのアンバサダーに就任できて光栄だし、本当にうれしい。僕にとってもスペインのファンすべてにとっても特別な場所で、多くの喜びを与えてくれたサーキットだ。僕のキャリアと深く結びついていて、カート時代に初めてフォーミュラカーをテストしたのもこの場所だった。プレシーズンテストやレースなどを通して、人生で最も多くの周回を重ねたサーキットだと思う」とアロンソは語る。

    実際、同サーキットはアロンソにとって特別な舞台であり、これまでに7度の表彰台と2度の優勝を記録している。

    「2003年のスペイングランプリは、忘れられない思い出だ。表彰台に上がって、信じられないような感動を味わった。観客席がすべて青に染まり、国中からの大きな応援を感じた初めての経験だった。僕にとってあれはキャリアの転機だったし、今でも大切に覚えている」

    カタルーニャ・サーキットは近年、大規模な改修を経て、ヨーロッパで最も近代的なサーキットのひとつへと生まれ変わった。

    「F1や他国のサーキットの基準に合わせて、未来に備えるためにも必要な一歩だった。このアップグレードによって、今や“レベル10”に到達したと思うし、将来が非常に楽しみだ」

    同サーキットのF1開催契約は2026年までで、現在はその延長に向けた交渉が進められている。アロンソはこれについて次のようにコメントしている。

    「個人的には、カタルーニャ・サーキットがF1カレンダーに残ることは絶対に必要だと思う。施設の質、そしてF1における歴史と伝統を考えれば当然だ。現在のF1には大都市の市街地サーキットや、中東の豪華な施設を備えたサーキットなど様々なタイプがあるけれど、一方でF1の歴史が刻まれてきた伝統的なサーキットもある。すべての選択肢を検討する必要はあるけれど、こうした歴史あるサーキットは残すべきだと思うし、何よりも“安全性”を軽視してはならない」

    フェルナンド・アロンソ F1 カタルーニャ・サーキット

    今回の提携は、単なるプロモーション活動にとどまらない。アロンソの豊富な経験と、サーキットが提供する最先端の施設は、将来有望な若手ドライバーの育成にも役立てられる。

    「僕はF1で20年以上、モータースポーツ全体では35年以上の経験を積んできた。そこにサーキット側が持つ、35年にわたるイベント開催実績を組み合わせることで、未来の才能あるドライバーたちを支援していくつもりだ。通年で“360度”の体験を提供できるような一流施設は、若手育成にとって非常に重要だと思う。僕たちが一緒に取り組めば、きっと大きな成果をあげられると信じている」

    バルセロナ見本市協会および同サーキットの運営会社「Fira Circuit」の代表であるパウ・レラットは次のように述べた。

    「フェルナンド・アロンソをカタルーニャ・サーキットのアンバサダーに迎えられることは、大きな名誉だ。彼の偉大なキャリアはここから始まり、この国のモータースポーツ熱を高め、多くの感動をもたらしてくれた。我々にとっては、F1ワールドチャンピオンがサーキットの価値を世界に発信し、若手ドライバーの育成にも尽力してくれるというのは、まさに特権だ」

    2025年のF1スペイングランプリは、F1創設75周年、そしてカタルーニャ・サーキットでのグランプリ開催35年連続という記念すべき節目にあたる。今年のレースは、5月30日から6月1日にかけて開催される予定だ。

  • 2025年F1 スペインGP:バルセロナ=カタロニア・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 スペインGP:バルセロナ=カタロニア・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 カナダGPが、5月30日(金)~6月1日(日)の3日間にわたってバルセロナ=カタロニア・サーキットで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第9戦 スペイングランプリのタイヤについて解説した。

    今季2回目のトリプルヘッダーは、1991年から毎年スペイングランプリを開催してきたクラシックなF1サーキット、バルセロナ=カタロニア・サーキットで締めくくられる。

    このコースは技術的にあらゆるチャレンジが詰まった「最も完成された」トラックのひとつであるため、以前は最も人気のあるテストコースだった。つまり、「ここで速ければどこでも速い」とされていた。

    今週末には、ウイングの柔軟性に関するFIAの新たなテクニカルディレクティブ(技術指令)が適用される。これにより、マシンのパフォーマンスに影響が出る可能性があると考える専門家もいる。さらに、バルセロナはチームが大型アップグレードを持ち込む伝統的な場でもあり、厳しいコースでの実地評価の意味合いもある。

    また、スペイングランプリの表彰台に上がったドライバーには、カタルーニャ地方の陽光にインスパイアされたオレンジ色のスペシャルエディションの「ピレリ・ポディウムキャップ」が授与される。これは、デニス・デコヴィッチがデザインしたピレリ・デザインによる今季6種類目の限定キャップで、専用ECサイト(https://store.pirelli.com/)にてすでに販売中だ。

    スペインGP

    タイヤのコンパウンド
    このコースはマシンにとってもタイヤにとっても非常に厳しい。直近2戦ではピレリのラインナップで最も柔らかい3種類が使われていたが、バルセロナでは例年通り最もハードな組み合わせ、すなわちC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)が選ばれている。これらは昨年から改良されており、特にC2の性能が見直されたことで、3種間の性能差はより均等になった。このため、レースではミディアムとソフトが選ばれる可能性が高い。

    ターン3や最終2コーナーなどの高速コーナーにより、タイヤには中~高レベルの横方向の力が加わる。右コーナーが多いため、特にフロント左タイヤに大きな負荷がかかる。

    現在ではシーズン中のテストやプレシーズンテストの機会が減ったため、チームはこのサーキットでの走行を頻繁には行わないが、それでもバルセロナは依然として重要な評価の場だ。このため、ピレリは2024年9月、2025年1月に続き、6月3日(火)と4日(水)にもここで今後の開発用タイヤのテストを実施する。メルセデスが両日協力し、レーシングブルズが初日、レッドブルが2日目に参加する。

    スペイングランプリ

    2024年の戦略
    モントメロでは長年にわたり2ストップ戦略が主流となっており、昨年もその流れは変わらなかった。アレックス・アルボン(ピットレーンスタートでミディアム)を除く全ドライバーが第1スティントにソフトを選択し、そのうち12名が3種類すべてのコンパウンドを使用。最後のスティントでは多くがハードを投入した。なお、トップ3のマックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、ルイス・ハミルトンは、最終スティントに2セット目のソフトを使ってフィニッシュしている。

    バルセロナ=カタロニア・サーキット

    サーキット情報
    1991年の初開催以来、このサーキットは特に最終セクションで幾度も改修され、オーバーテイク機会の創出が試みられてきた。2007年には最終コーナー前に極端に遅いシケインが追加され、ラップタイムは4秒以上も増加。だが2023年にはこの変更が撤回され、最終2コーナーが再び連結されてハイスピードでのピットストレート進入が可能に。これはF1カレンダーでも有数の長さを誇るストレートのひとつだ。

    レースは1周4.657kmのコースを66周で争われ、コーナー数は14(右8、左6)。中でもターン3と9は、最も高いダウンフォースが必要とされる高速右コーナーだ。

    2025年F1 スペインGP

    キーワード:路面特性
    F1マシンにおけるタイヤのグリップレベルを測定することは、イベントに向けた準備において極めて重要であり、チームだけでなくタイヤサプライヤーにとっても性能と摩耗の観点から欠かせない。

    ピレリは毎戦初めにトラック路面の特性を測定し、そのデータをシミュレーションモデルに反映させて精度向上を図っている。各サーキットで代表的な地点を3D撮影し、長年のデータを蓄積することで、表面の状態、すなわち「ミクロ粗さ」と「マクロ粗さ」の変化を把握している。

    ・ミクロ粗さは、路面を構成する石粒子そのもののザラつき具合。数値が高ければ粒子が粗く、低ければ滑らか。

    ・マクロ粗さは、ミリ~センチ単位で目視・体感できる凹凸(小さなバンプやへこみ)の程度。高ければ粒子の間に大きな隙間があり、タイヤの接地性に影響を与える。逆に低ければ非常に滑らかな表面を意味する。

    2025年F1 スペイングランプリ

    統計コーナー
    今年で通算55回目を迎えるスペイングランプリ。現在のバルセロナ=カタロニア・サーキットの前には、4つの異なる会場で開催されており、その中にはカタルーニャ市内のストリートコースも含まれている。ペドラルベスでは1951年と1954年、モンジュイック・パークでは1969~1975年の奇数年に開催。その他、マドリード郊外のハラマでは1968年、1970年、1972年、1976~1979年、1981年、アンダルシアのヘレスでは1986~1990年に開催された。

    スペインはヨーロッパGPも7回開催しており、うち2回がヘレス(1994年と1997年)、残り5回がバレンシア市街地(2008~2012年)だった。

    最多勝はミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンの6勝。シューマッハは1994年のヘレスでのヨーロッパGP勝利も含め、スペインでの最多勝記録保持者だ。ポールポジション回数はシューマッハが7回、ハミルトンが6回。表彰台回数でも両者がトップ(12回)。チームではフェラーリがスペイングランプリで12勝、バレンシアでのヨーロッパGPも含めると14勝。さらにポール14回、表彰台38回と、いずれも最多記録を保持している。

    スペイングランプリで初優勝を挙げたドライバーは、ニキ・ラウダ(1974年)、ヨッヘン・マス(1975年)、パストール・マルドナド(2012年)、そしてマックス・フェルスタッペン(2016年)の4人。

  • F1スペインGP FP1:ノリス首位 角田裕毅はフェルスタッペンから0.558秒差

    F1スペインGP FP1:ノリス首位 角田裕毅はフェルスタッペンから0.558秒差

    2025年のF1世界選手権 第9戦 スペインGPのフリー走行1回目(FP1)が5月30日(土)にバルセロナ=カタルーニャ・サーキットで行われ、。前戦モナコGP優勝に続き、好調を維持したマクラーレンのドライバーが、マックス・フェルスタッペン(レッドブルF1)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)を抑えてトップに立った。角田裕毅(レッドブル)は1分14秒643をマークし、マックス・フェルスタッペンから0.558秒差の9番手につけた。

    午後1時30分、気温・路面温度ともに高い晴天のバルセロナでFP1が開始されると、最初にコースインしたのはF2ドライバーのビクター・マルタンスだった。彼はアレックス・アルボンに代わってウィリアムズからF1週末初出走を果たした。

    今週末からはフロントウイングの荷重試験に関する新たな技術指令(TD)が導入され、各チームは序盤から精力的に走行。ピレリが持ち込んだC1~C3という最も硬いコンパウンドのうち、ほとんどのマシンがC1タイヤでコースに出た。

    そんな中、ハースのリザーブドライバーである平川亮は、今季2回目のFP1出走中にグラベルに飛び出す場面があった。レーシングブルズのリアム・ローソンは、低速走行していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)に苛立ちを見せ、「何だったんだ?」と無線で不満を口にした。

    セッション最初の15分でノリスが1分15秒259をマークし、地元スペインのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に0.221秒差をつけてトップに立つ。

    走行が進むにつれて各車のロングランも増え、メルセデスのジョージ・ラッセルは最初にミディアム(C2)タイヤに交換し、セッション中盤には1分14秒751で一時トップに浮上した。

    キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが最初にソフトタイヤ(C3)を投入し、他チームもこれに追随。フェルスタッペンはこのC3でトップタイムを更新するも、すぐにノリスがそれを上回り、1分13秒718で再び首位に返り咲いた。

    セッション終盤には、前戦モナコでポイントを獲得したローソンとアイザック・ハジャーのレーシングブルズ勢、そして開幕戦バーレーン以来のポイントを狙うハースの新人オリー・ベアマンがトップ10入りするなど、注目の顔ぶれが並んだ。

    2025年のF1世界選手権 スペイングランプリマルタンスはバルセロナでアルボンのマシンを駆りFP1デビューを果たした

    アロンソは「マシンに何かおかしなところがある」と無線で訴えるなど、AMR25に不安をのぞかせる場面もあったが、最終的にはノリスが最速タイムでセッションを締めくくった。2番手はフェルスタッペン(+0.367秒)、3番手にはフェラーリのハミルトン(+0.378秒)が続いた。

    4番手にはルクレール、5番手はドライバーズランキング首位の座を守るべく臨むマクラーレンのオスカー・ピアストリ。6番手にローソン、7番手にベアマン、8番手にハジャー、9番手に角田裕毅(+0.925秒)、10番手にアルピーヌのピエール・ガスリーが入った。

    ラッセルは11番手、以下ストロール(12番手)、アロンソ(13番手)、ヒュルケンベルグ(14番手)、カルロス・サインツJr.(15番手)が続いた。

    16番手はガブリエル・ボルトレト、17番手に平川亮、18番手にキミ・アントネッリ、19番手にマルタンス、20番手にフランコ・コラピントという順位となった。

    各チームとドライバーはこの後、パドックでデータ分析を行い、日本時間24時(現地時間17時)開始のFP2に向けた準備を進める。

    2025年F1 スペインGP フリー走行1回目 順位・ラップタイム

    1.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分13秒718
    2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分14秒085
    3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分14秒096
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分14秒238
    5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分14秒294
    6.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分14秒339
    7.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分14秒597
    8.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分14秒605
    9.角田裕毅(レッドブル) – 1分14秒643
    10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分14秒746
    11.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分14秒751
    12.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分14秒786
    13.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分14秒798
    14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分14秒865
    15.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分14秒935
    16.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分15秒155
    17.平川亮(ハース) – 1分15秒298
    18.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分15秒369
    19.ビクター・マルタンス(ウィリアムズ) – 1分15秒522
    20.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分15秒530

  • 角田裕毅は9番手 … F1スペインGP フリー走行1回目:結果・タイムシート

    角田裕毅は9番手 … F1スペインGP フリー走行1回目:結果・タイムシート

    2025年F1 スペインGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。5月30日(金)にバルセロナ=カタロニア・サーキットで2025年のF1世界選手権 第9戦 スペイングランプリのフリープラクティス1が行われた。

    トップタイムを記録したのはランド・ノリス(マクラーレン)、2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は9番手だった。

    ■ トップはランド・ノリス(マクラーレン)で1分13秒718
    ■ マックス・フェルスタッペン(レッドブルF1)が2番手、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3番手
    ■ 角田裕毅(レッドブルF1)は9番手で安定した滑り出し
    ■ レーシングブルズ勢が好調、ローソン6番手・ハジャー8番手
    ■ メルセデスやアストンマーティンは中団、ウィリアムズとアルピーヌは後方に沈む

    2025年F1 スペインGP フリー走行1回目 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分13秒718   28
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分14秒085 0.367 17
    3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分14秒096 0.378 28
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分14秒238 0.520 30
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分14秒294 0.576 27
    6 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分14秒339 0.621 27
    7 87 オリバー・ベアマン ハース 1分14秒597 0.879 25
    8 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分14秒605 0.887 25
    9 22 角田裕毅 レッドブル 1分14秒643 0.925 26
    10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分14秒746 1.028 27
    11 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分14秒751 1.033 31
    12 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分14秒786 1.068 23
    13 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分14秒798 1.080 20
    14 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分14秒865 1.147 21
    15 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分14秒935 1.217 26
    16 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分15秒155 1.437 22
    17 50 平川亮 ハース 1分15秒298 1.580 22
    18 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分15秒369 1.651 30
    19 45 ビクター・マルタンス ウィリアムズ 1分15秒522 1.804 26
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分15秒530 1.812 19
  • 2025年F1 スペインGP フリー走行1回目 ハイライト動画:角田裕毅は9番

    2025年F1 スペインGP フリー走行1回目 ハイライト動画:角田裕毅は9番

    2025年F1 スペインGP フリー走行1回目のハイライト動画。バルセロナ=カタロニア・サーキットで2025年のF1世界選手権 第9戦 スペイングランプリのフリープラクティス1が行われた。

    フリー走行1回目は、マクラーレンのランド・ノリスが1分13秒718のトップタイムを記録し、前戦モナコGPに続く好調を維持。2番手にはフェルスタッペン(+0.367秒)、3番手にハミルトン(+0.378秒)が続いた。

    角田裕毅は1分14秒643をマークし、フェルスタッペンから0.925秒差の9番手につけた。FP1ではウィリアムズからビクター・マルタンスがF1デビューを果たし、平川亮もハースから今季2回目の出走を果たした。

    セッションでは新たに導入されたフロントウイングの技術指令への対応が焦点となり、各チームは硬めのC1~C3タイヤを使って多様な走行を展開。ミディアムで一時トップに立ったメルセデスのラッセルや、ソフトでフェルスタッペンが一度最速を更新する場面もあったが、最終的にはノリスが再びトップに返り咲いた。終盤にはローソン、ベアマン、ハジャーといった若手勢もトップ10入りを果たし、注目を集めた。

    地元スペインで走行したアロンソは「マシンに何かおかしい」と無線で不調を訴えるなど、アストンマーティンのAMR25に不安ものぞかせた。一方で、ルクレールやピアストリら上位常連勢は順調にセッションを消化。今季初ポイントを狙うハースのベアマンや、F1初出走となったマルタンス、そして注目の若手コラピントらの走行も見どころとなった。

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  • レッドブルF1 復調なるか スペインGPで新フロントウイング規制の影響注視

    レッドブルF1 復調なるか スペインGPで新フロントウイング規制の影響注視

    レッドブルF1の関係者たちは、今週末のF1スペインGP(バルセロナ)でチームの復調が軌道に乗ることを願っている。

    チーム顧問のヘルムート・マルコは、直前のイモラでアップグレードパッケージが成功したことを受けて、自信満々でモナコGPに臨んだ。しかし日曜のレース後には「間違っていた」と認めた。

    マックス・フェルスタッペンは予選・決勝ともに4位に終わり、モナコの曲がりくねった市街地コースでは「去年より遅く感じた」と語った。

    もっともフェルスタッペンは、近年のレッドブルのマシンの「DNA」にとってモナコは鬼門だと認めており、今週末のバルセロナでの好転を期待している。

    スペインGPのレイアウトがレッドブルに自然に合っているかと問われると、フェルスタッペンは「一般的にはそうだと思うけど、見てみないと分からない」と慎重に答えた。

    勢力図に変化をもたらす可能性があるのが、今週末から適用されるフロントウイングの柔軟性に関する新たな厳格ルールだ。多くの関係者は、今季絶好調のマクラーレンが最も大きな影響を受けると見ている。

    フェルスタッペンは「ちょっとでも差が出ればいいと思うけど、世界がひっくり返るような変化にはならないと思う」とコメント。

    「少しでもこちらに有利になればプラスだけど、それもまだ分からない」と加えた。

    レッドブル F1 スペイングランプリ

    チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、すべてのチームがこの新ルールに対応するためにフロントウイングを修正する必要があると認めた。

    「各チームにどう影響するかは予測できないが、フロントウイングはクルマにとって非常に重要なパーツだ」と述べたうえで、「何か予想外のことが起こるかもしれない。イモラの勢いを取り戻せるといい」と期待を示した。

    「マックスはオスカー(ピアストリ)に25ポイント差をつけられている。これは1勝分に過ぎない。まだ16戦残っている」

    レッドブルのライバル勢も、新しいフロントウイング規制が今後の勢力図に与える影響について、まだ読み切れていない。

    フェラーリのルイス・ハミルトンは「ある程度の影響はあると思う。バランスに影響するのは確かだ」としたうえで、「でも大きな変化になるとは思っていない」と述べた。

    フェラーリ代表のフレデリック・バスールも「重要なのは比較であって、単純な性能そのものではない。今のグリッドは接戦だ」と語った。

    「今回のポールに対して我々はコンマ1秒差だったし、その後ろのマシンとの差は0.06秒しかなかった。クルマのポテンシャルがコンマ1~2秒変わるだけで、結果は大きく変わる」とバスールは強調した。

    メルセデス代表のトト・ヴォルフは「何かが変わったのか、誰かが後退したのか、それとも力をつけたのか。そこが非常に興味深い」と語った。

    「我々もより硬いフロントウイングを使う必要がある。これが実際に何をもたらすのか、見てみないと分からない」

  • マクラーレンF1 新技術指令に対応する改良型フロントウイングを導入

    マクラーレンF1 新技術指令に対応する改良型フロントウイングを導入

    マクラーレンF1は、スペインGPから施行される新たな「フレキシブルウイング規制」が自身に不利になるとの見方を一蹴している。すでにチームはエミリア・ロマーニャGP(イモラ)で、より剛性の高い改良型フロントウイングを実戦投入し、良好な結果を得ていたことが明らかになった。

    FIA(国際自動車連盟)は、今季開幕前からリアウイングの柔軟性に関する制限を強化し、中国GPと日本GPでもさらに厳格化してきた。スペインGPからはフロントウイングにも新たな負荷試験が導入される。

    FIAの技術規定では、車体両側に対して100kgの荷重をかけた際、フロントウイングの垂直方向のたわみは最大15mmまでとされていた。今回の新指令ではこれが10mmに縮小され、片側のみへの荷重時は20mmから15mmに変更された。さらに、フラップ部分のたわみ許容値も、6kgの荷重に対して5mmから3mmに厳しくなった。

    これにより、低速コーナーでフロントのグリップを高め、高速域では空力的に抵抗を抑える効果が得られていたとされる「フレキシブルウイング」の恩恵が制限される。特にマクラーレンがこの領域で最も進んでいたという見方が強く、ライバルチームや関係者からは、今回の技術指令によって同チームの勢いが削がれるとの予測も出ていた。

    だがマクラーレンは、これらの憶測に対し一貫して懐疑的な姿勢をとっている。ランド・ノリスはすでにイモラのFP1でこの“バルセロナ仕様”のフロントウイングを試しており、得られたデータは、新指令によるパフォーマンス低下の懸念を否定する内容だったという。

    チーム代表のアンドレア・ステラはスペインGPを前に次のように語っている。

    「バルセロナでは、我々の競争力がイモラや鈴鹿のようにやや拮抗したものになると予想している。モナコでも少し触れたように、このサーキット特性は他チームに向いており、接戦になるかもしれない」

    「ただし、今週末から導入されるフロントウイングの新技術指令が、戦力図を変えるという考え方は誤解だ。実際には、イモラでランドがこの新ウイングを装着して走行しており、その際のパフォーマンスへの影響は極めて小さく、我々のシミュレーション結果とも一致していた」

    「したがって、今週末の勢力図が接近する理由を“新技術指令でMCL39のパフォーマンスが落ちた”とするのは、あまりに単純化された分析だ」

    マクラーレン F1 スペイングランプリ

    なお、今回の変更はカーボンコンポジットの補強といった構造的な強化であり、エアロダイナミクス形状に変更がないため、FIAに提出されるアップグレード申告書には含まれていない。

    マクラーレンがバルセロナでのパフォーマンスにやや慎重な理由は、同サーキットの高ダウンフォース要求が、イモラやジェッダでフェルスタッペンのレッドブルが強さを見せた条件に近いためだ。

    ステラは以前から、「イモラやモナコのような低速寄りのサーキットと、バーレーンやマイアミのような全く異なる特性のコースを単純比較するのは間違いだ」と警鐘を鳴らしており、今回のバルセロナGPでも一筋縄ではいかないと見ている。

    とはいえ、マクラーレンの躍進は「一発のマジックバレット(切り札)」ではなく、いくつものエンジニアリング的改善とタイヤマネジメントの積み重ねによるものであり、2025年の勢力図が突如として大きく崩れると期待するのは非現実的かもしれない。

  • F1スペインGP:木曜記者会見 Part.2 – アロンソ、ラッセル、角田裕毅

    F1スペインGP:木曜記者会見 Part.2 – アロンソ、ラッセル、角田裕毅

    2025年F1スペインGPに先立ち、地元スペイン出身のフェルナンド・アロンソ、メルセデスのジョージ・ラッセル、そしてレッドブル・レーシングの角田裕毅が記者会見に登壇した。母国グランプリを迎えるアロンソは、2026年に向けたアストンマーティンの体制強化とエイドリアン・ニューウェイとの初の現場協働に言及。バルセロナでの継続開催を望む姿勢や、現代F1におけるモナコGPへの過度な期待への冷静な見解も語った。

    一方、ラッセルはモナコでの“トラックカット”騒動について率直に反省しつつ、「F1の中のモナコ」という存在の価値を肯定。角田裕毅はレッドブル加入から6戦を経ての適応状況を語り、「自信を失ったわけではない」と着実な前進を強調。マックス・フェルスタッペンとの比較を避けつつ、自身の進化に集中している姿勢を見せた。

    Q:フェルナンド、まずはあなたから。昨夜のファンフォーラムでは素晴らしい歓迎を受けていました。ここでは優勝2回、表彰台7回という成績を残しています。このレースが他と違う特別な理由は?

    フェルナンド・アロンソ:やっぱりホームグランプリだからね。どのドライバーにとっても、母国の観客の前で走るのは特別なんだ。友人や家族もグランドスタンドやパドックに来るしね。だから、ホームではいつも以上の結果を出したいと思う。

    バルセロナのことはよく知ってるよ。僕だけじゃなく、すべてのF1ドライバーにとってそうだと思う。たくさんテストをしてきた場所だからね。だから、FP1から決勝までずっと限界を攻めることになる。

    Q:では、アストンマーティンとしての今週末の見通しは? イモラとモナコで導入したアップグレードを含め、前向きな要素に焦点を当てるとどんな成果がありましたか?

    アロンソ:バルセロナで新しいパッケージの実力がもっと見えてくると思う。イモラでは確実に前進できたけど、予選でミディアムタイヤを使ったことで助けられた面もある。

    モナコは特別な場所で、土曜日がすごく重要になる。そこでいいラップが出せたのは良かったね。バルセロナはもっと“普通の週末”になるから、パフォーマンスの位置付けがより明確になるはず。あと、今週は新しいフロントウイング規則があるから、他のチームも何かしら持ち込んでくると思うし、それがどう影響するか見てみたい。

    Q:モナコではエイドリアン・ニューウェイと現場で一緒に仕事をしましたね。期待通りでしたか?

    アロンソ:素晴らしかったよ。彼はピットレーンやグリッドで静止した状態のマシンを見るだけでも、多くのことに気づけるし、ガレージでも「こうした方がいい」という視点を与えてくれる。

    ミーティングルームでの彼の存在も特別だね。威圧感があるというより、チーム全体の集中力や細部への意識が高くなる。話す人たちも、適当なことは言えないという空気になる。それがすごく良かった。来年もっと多くのレースに来てくれるなら、僕らはさらに多くのことを学べると思う。

    Q:ありがとう、フェルナンド。では次にジョージ、メルセデスにとっては厳しい2戦が続いていますが、モナコ後のデブリーフィングではどんな学びがありましたか?

    ジョージ・ラッセル:結局のところ、土曜日の時点で週末は終わっていた感じだね。モナコは予選のレースだから。

    2ストップ導入で何か変化があると期待されてたけど、実際はそうでもなかった。試してみたこと自体は良かったと思うけど、結果としてはあまり変わらなかった。

    僕たちは週末の途中で迷走してたけど、Q1で以前のセットアップに戻したら、すぐに感触が戻って、トップ4に入れた。だから本当に残念だったよ。

    Q:ここスペインで、クリーンな週末を過ごすことの重要性は?

    ラッセル:うん、イモラとモナコで2戦連続で厳しい展開だったから、普通の状態に戻したい。イモラまではずっとトップ5圏内にいたしね。

    フェルナンドも言ってたけど、フロントウイングの変更で学び直しが必要になる部分もある。ただ、順位の大きな入れ替わりはないと思う。

    Q:昨年はこのサーキットで3位と4位を獲得しています。今年も再現できそうですか?

    ラッセル:再現できない理由はないと思ってる。イモラまでは毎回トップ5だったし、モナコでは僕らの力だけではどうにもならない部分があった。

    ただし、暑いレースでのレースペースはマクラーレンに劣ってるんだ。今週末は50度を超えるような路面温度が続く予報だから、そこが不安要素。

    でも、今回は最も硬いコンパウンドが使われるから、イモラやジェッダで使われたソフトタイヤとは条件が違う。その変化には期待している。

    Q:ありがとう。では裕毅、次はあなたです。モナコでは悔しいレースになりましたが、もっと大きな視点で見て、レッドブル加入から6戦が経った今、マシンにはどれくらい慣れてきましたか?

    角田裕毅:はい、今も少しずつ自信を築いていってるところです。マシンの理解については、だいぶ進んできたと思います。

    ただ、あと数コンマ数秒の部分ですね。特に路面の変化を自然に感じられるようになるには、もう少し慣れが必要ですし、セッティングを変えたときにどういうバランスになるかっていうのも、まだ完全には読み切れていません。

    新しいマシンなので、そこが難しいところですね。やっぱり経験がモノを言う部分だと思っていて、VCARB時代はマシンの挙動がほぼ完全に分かっていたので、考えなくても自然に反応できていた部分がありました。

    イモラのときに、あらためて「どれだけマシンを理解しているか」というのを再確認できました。正直なところ、そのあたりの重要性を少し見誤っていた部分もあったかもしれません。

    でも、自信を失ったわけではないですし、これからもっと慣れていけると思っています。

    Q:今回のバルセロナに向けてチームの期待感は? フェルスタッペンはこのサーキットで4連勝中ですし、低速サーキットよりも競争力を発揮できそうですか?

    角田裕毅:正直、モナコも予選までは結構良かったと思っています。赤旗などがあって、予定通りにはいかなかったんですけど、改善の余地があるラップもあったと思いますし。

    予選は僕にとってかなり難しかったですけど、FP2やFP3までは結構良い位置で戦えてましたし、今までで一番良いペースだったんじゃないかなとも思います。

    だから、いい方向に来てるなって感じています。バルセロナについては…レッドブルがここで勝ってる印象って、実はそんなに持ってなかったんですけど、4連勝してるって聞けてよかったです。

    でも、マックスのことは意識しすぎずに、自分自身のことに集中していきたいと思っています。

    記者からの質問

    Q:フェルナンド、あなたはたびたび2026年に焦点を置いていると発言しています。モナコにはエイドリアン・ニューウェイも来ていましたし、今週のバルセロナにも新パーツが投入され、さらにシルバーストンにもアップグレードが予定されています。チームの焦点は本当に2026年に向いているのでしょうか? それとも2025年にもリソースを割いているのですか?

    アロンソ:メインの焦点は2026年にあるよ。でも、’26年に強くなるには、’25年にある程度の勢いを作っておく必要がある。そのためには今のクルマでもアップグレードを出して、実際に速くなるパーツを投入しないといけない。

    そうすることで、シルバーストンや技術キャンパスのチームにも自信がつくし、’26年に向けて開発しているものの正しさを実際にトラックで確かめられる。それが大事なんだ。

    だから’25年向けの開発も少しはやってるけど、本当の意味でのブレイクスルーや大きな順位の変化は’26年にならないと起きないと思ってる。希望は全部、そこにある。

    Q:モナコでのインタビューでニューウェイが「シミュレーターと実車の相関に問題がある、それを解決するのに2年かかるかもしれない」と言っていました。それはどれくらいの影響がありますか? そして、解決に向けて何が行われていますか?

    アロンソ:まあ、どのチームのシミュレーターにも、現実との相関問題はあると思うよ。100%信頼できるシミュレーターなんてない。

    実車っていうのは、常に状況が変化してる。コーナーごとに、セッションごとに、風、気温、前のクルマのトラフィック…まったく同じラップなんて1つもない。だから、そういう現実を「完璧で一貫した環境」であるシミュレーターで再現しようとすると、そりゃ違いは出てくる。

    ただ、直すのに2年もかかるとは思ってない。ニューウェイがモナコで初めて口にしたかもしれないけど、僕たちドライバーはすでに何度か指摘してる問題だから、対処も進んでるよ。

    Q:2001年のモナコGPで、デビッド・クルサードが4秒遅いアロウズのベルノルディに40周塞がれたのを覚えていますか? 今は全車が1秒以内に収まっていて、逆に観客が日曜に期待しすぎていると思いますか?

    アロンソ:うん、確かに。モナコは昔からそういう場所なんだ。でも今は情報が多すぎて、期待も膨らみすぎてる。ニュース、SNS、ネット上のあらゆるコンテンツで、F1に対してみんな「もっとこうすればいい」って思うようになってる。

    だから日曜が終わったあと、「モナコはひどかった」みたいな否定的な声がたくさん出る。でもね、心配いらないよ。来年になれば、またモナコに行くのを楽しみにするし、金曜には「やっぱり最高の週末だ」ってなる。

    土曜には全員がアドレナリン全開で、「ここで勝ちたい」ってなる。そして日曜になってまた「退屈だった」って言う。その繰り返しだよ。でも、それがF1というスポーツの本質でもある。

    2、3年前だって、マックスやレッドブルがほとんど全勝してた。90年代にはマクラーレンがそうだった。歴史は繰り返されるけど、それでもF1はナンバーワンのスポーツだし、今の姿を受け入れて楽しむべきなんだ。

    Q:ジョージ、あなたのモナコでの行動は「新しいリーダー・ラッセル像」の表れですか? リスクを取るようになったという意味で。

    ラッセル:正直に言うと、50周ずっとウィリアムズのリアウイングを見てるのが辛すぎたんだ。まあ皮肉だけど、あの動きをしたことで順位が上がったんだよね。普通に走ってたら、アレックスの後ろで終わってたと思う。

    3周でまるまる1回分のピットストップタイムを稼いで、自分のレースに集中できるようになった。僕にとっては、週末はもう早い段階で終わってたし、11位も20位も同じポイントゼロ。だからせめて楽しみたかった。

    土曜日は何もできなかったけど、せめてレースの最後25周は楽しかったよ。別に「反逆のラッセル」になったわけじゃない。ただ、アレックスの後ろを“おばあちゃんみたいな運転”で走るのに疲れただけさ。

    Q:日曜のレストランの会計は高かったですか?

    ラッセル:全然、高くなかったね。まだ帳尻は合ってない(笑)。

    Q:関連した質問です。ルール違反が意図的だった場合、どのようなペナルティがあるべきだと考えますか? 皆さんの意見を聞かせてください。

    ラッセル:僕の場合、ペナルティがあるのは分かっていたし、それを受け入れるつもりだった。実際に科されたペナルティは当然のものだったと思う。

    ああいう行為は本来許されるべきじゃない。でも、もしあの時点で僕がポイント争いをしてたなら、絶対にあんなことはしていなかったよ。アレックスはすでに2回ピットストップをしていて、僕はまだ1回もしていなかった。彼があれほどスローだったのは、自分のためというよりチームメイトのためだったと思う。

    だから、僕に対して何かスポーツ的に得をしようと思ってやったわけではない。ただ、単純に“楽しみたかった”んだ。つまらなかったからね。でも、ほかのサーキットで同じことをしていたら、ペナルティはまったく妥当だったと思う。

    Q:フェルナンド、スペインGPの開催地がマドリードに決まったことで、このバルセロナのサーキットは来年でカレンダーから外れる可能性が高いです。歴史あるこのコースを失って、新たなストリートサーキットに置き換わることをどう思いますか?

    アロンソ:僕は、バルセロナがなくなるとは思ってないし、そう願ってもいない。新しい開催地が増えるのは良いことだし、新しい国にF1が行くのも歓迎しているけど、同時にF1の歴史が刻まれた伝統的なサーキットも残すべきだと思ってる。

    F1とバルセロナは強く結びついていて、僕たちは何十年もここでテストをしてきた。チームがテスト先を選ぶとき、まずバルセロナが候補に挙がる。それだけ“F1らしい”サーキットなんだよ。

    しかも、ここは近年施設も改善されて、グランドスタンドもパドックも新しくなってきてる。この2~3年でレベルアップしてるんだ。

    バルセロナは過去30年F1にあり続けたし、これからも10年、20年、30年、いや40年と続いていくべきだと思ってる。一方で、今カレンダーにあるような一部の新しい開催地は、一時的なもので、やがて消えていくだろうね。だから、バルセロナを失うわけにはいかないんだ。

    Q:ジョージ、モナコではどんな戦略を取ってもオーバーテイクできないという限界がありました。来年導入予定のマニュアルオーバーライドなどで、この状況を打破できる可能性はあると思いますか? それとも、アレックス・ブルツが提案するようなコース改修が必要ですか?

    ラッセル:うーん、フェルナンドも言ってたけど、モナコって昔からずっと同じなんだよね。提案されてるコース変更案も見たけど、少なくとも悪化はしないと思う。

    モナコの一番の問題点は、実質的にオーバーテイクできるポイントが1カ所しかないってこと。トンネル出口のシケインだけ。でも、そこでのレコードラインはすごく明確で、ドライバーは簡単にクルマの位置取りができちゃう。

    正直、今のところ確実な解決策は思いつかない。マニュアルオーバーライドは可能性があるとは思う。レース中ずっとエネルギーを管理して、特定の場所で一気に出力を上げて抜く…そういう非伝統的な手段も、見せ場を作るにはありだよね。

    でも、同時に「モナコはそういうレースなんだ」と受け入れる気持ちもある。F1にモナコがあるからこそ特別なんだと思う。予選がシーズンで一番エキサイティングで、レースは退屈かもしれないけど、それがあるから他のレースがもっと面白く見えるんだ。

    だから正直、よく分からないよ。長くなってごめん。

    Q:フェルナンド、インディアナポリスにも出場した経験がありますが、アレックス・パロウのインディ500優勝についてどう思いますか?

    アロンソ:まず、スペインにとって素晴らしいことだし、彼にとっても素晴らしい成果だよね。シリーズチャンピオンを何度も獲って、今もランキング首位を走ってる中で、ついにインディ500も勝った。

    多くのドライバーがF1でのキャリアを夢見るけど、彼はインディカーという舞台でチャンスを得て、それを完璧に活かした。彼はもうインディカー界のレジェンドだし、これからもそうあり続けるだろう。

    F1がなくても、彼は何も失ってないと思う。彼はとても才能のあるドライバーで、本当に嬉しいよ。僕もファンの一人として日曜日にレースを見てたし、「今度こそ勝ってくれ」と願ってた。ついにやってくれたね。

    Q:フェルナンド、モナコGPではコースレイアウトやオーバーテイクの問題がよく取り上げられますが、マシンサイズについての議論はあまりありません。あなたはさまざまなサイズのF1マシンを経験していますが、その点についてはどう考えますか?

    アロンソ:僕? 一度もオーバーテイクできたことないよ!

    Q:(笑)2010年にはいくつか素晴らしいオーバーテイクがありましたよ…

    アロンソ:ああ、ランス(ストロール)もニコ(ヒュルケンベルグ)を最終ラップで抜いてたね。10年に1回くらいはオーバーテイクあるんだよ。すごいよね?(笑)

    でも、これがモナコの本質なんだと思う。マックスに聞いても、頭にあるのはたぶん「なんでモナコがあんなに退屈だったか」ってことだけだよ。

    ただ、全体的に「悪い点ばかり挙げる」傾向がある気がする。実際には「良い点」があるはずなのにね。今の時代、F1に関するコンテンツがとにかく大量に作られていて、僕たちドライバーは律儀にすべての質問に答えてしまう。

    でも40年前、セナやプロストがチャンピオン争いをしてた時代だったら、1週間後にまたモナコの話を振られても、今みたいに丁寧には答えてなかったと思うよ。

    Q:F1マシンのサイズについてですが、理想のサイズってどれくらいだと思いますか?

    アロンソ:僕と裕毅が乗れるくらいのサイズなら、それで十分(笑)。あとはジョージの問題かな。彼には別のスポーツ、例えばバスケットボールとかがあるから(笑)。

    でも真面目に言えば、2000年代初頭のマシンが、僕にとってはベストだったと思う。ちょっとロマンチックな見方かもしれないけどね。僕のF1キャリアが始まった時期でもあるし、成功もあの時期に集中してたから。

    V10エンジン、小型の車体、すごく楽しくて気持ちよく運転できたよ。でも、あの時代のモナコでもオーバーテイクはできなかったけどね。

    Q:フェルナンド、2026年のマシンはあなたがF1に残るかどうかの決定に影響を与えますか?

    アロンソ:うん、大きな要素にはなると思う。でも最終的な決定要因ではないかな。

    来年のスタートがどうなるか、どれくらいモチベーションを保てるかが重要だよ。シーズンごとに感じ方は変わるし、自分のパフォーマンスやフィジカルの維持、家族のことも含めて、いろんな要素が絡んでくる。

    僕にとって人生の大きな決断になるのは、「レースをやめる時」だと思ってる。3歳からカートを始めて、今43歳。40年間ハンドルを握ってきた。

    一度2018年にF1を離れたけど、また戻ってきた。だから次に決断するときは、100%の確信が必要だと思ってる。

    Q:モナコでのリタイアについて、原因は何だったのか? そのエンジンは今後使えるのでしょうか?

    アロンソ:僕が聞いた話では、スパークプラグの不具合で、それが原因でシリンダーの1つが壊れた。その状態で20周くらい5気筒で走っていたけど、最終的に完全に止まってしまった。そのエンジンはもう使えない。完全にダメになったよ。

    手順や取り扱いが他のレースと違っていたわけでもないし、寿命が来てしまったタイミングが悪かっただけ。だから、今回のレースで特別な対応はしていないし、問題が再発するとも思っていないよ。

    Q:フェルナンド、さきほど動機や楽しさについて話していましたが、マクラーレン時代と今とで何が違うのでしょうか? 成績は厳しいけれど、今もF1を楽しめていますか?

    アロンソ:うん、今もF1は本当に楽しいし、いい時期だと思ってる。新しいファンが増えて、F1がブームになっているのもすごくいい。

    ただ同時に、「やめ時」というのは自分の中で感じるものだと思う。今の僕はまだそれを感じてない。明日も、日曜も、グリッドに立つときは本当に嬉しいし、走ることにモチベーションもある。

    最後にはストップウォッチが答えを教えてくれると思う。体に痛みが出たり、体調が悪くなったりすることもあるかもしれない。でも、今のところは健康だし、調子もいい。

    レースがうまくいかなくても、次のレースで挽回したいって気持ちになっているし、その情熱は今も強くある。でも、それがいつまでも続く保証はない。だから、その日が来たらしっかりと判断するつもりだよ。

  • F1スペインGP:木曜記者会見 Part.1 – サインツ、ノリス、ベアマン

    F1スペインGP:木曜記者会見 Part.1 – サインツ、ノリス、ベアマン

    2025年F1スペインGPの週末に先立ち、木曜恒例のドライバー記者会見が行われた。登壇したのは、ホームレースを迎えるカルロス・サインツ、前戦モナコGPで優勝を飾ったランド・ノリス、そして今季ルーキーのオリバー・ベアマンの3名。サインツはウィリアムズ移籍後初の母国レースでの意気込みを語り、ノリスはモナコでの勝利を振り返りながらも冷静に課題を分析した。

    会見では、今週末から適用される新たなフロントウイング技術指令の影響や、近年批判の声も多いモナコGPの将来像、そしてアレックス・パロウのF1適性など多岐にわたるテーマが議論された。特にサインツは、日曜のレース改善に向けた「ドライバー主体の議論」の必要性を訴え、現役ドライバーならではの現場目線を強調した。

    Q:カルロス、ホームレースですね。昨夜のファンフォーラムでは素晴らしい歓迎を受けていました。チケットは完売。特別な思いがあるのでは?

    カルロス・サインツ:うん。みなさんこんにちは。ちょっと疲れてるんだ。遅刻しそうだったから走ってきて、罰金は避けたかったしね。でもここにいられて嬉しいよ。昨日のファンフォーラムはすごく良かったし、地元のファンからたくさんのサポートをもらえて、本当にいい気分になった。

    なんというか、毎年ここに来るとポジティブなエネルギーをもらえるんだよね。気分が明るくなるし、どこに行っても応援の声が聞こえてくるのは最高の気分だよ。毎年ホームレースがあることに幸せを感じてるし、今週末は楽しみながら、いい結果を出して、ファンにいいレースを届けたいと思ってる。

    Q:FW47はこのサーキットで笑顔を与えてくれると思いますか?

    サインツ:うーん、もしFW47のために理想的なサーキットを設計するとしたら、バルセロナにはならないと思う。うちのクルマは中速で長いコーナーがあまり得意じゃないからね。

    でも希望はあるよ。ここでは、これまでの数年間でチームがどれだけ進歩したかを示すこともできる。去年のチームはここで19位と20位だったし、2020年以来Q3に進出してない。Q2に行けたのも2021年が最後だった。それだけここが難しいサーキットだってことだよ。

    でも、今年のクルマはそういうタイプのコーナーでも良くなってるから、もっといいパフォーマンスが見せられると自信を持ってる。

    Q:今週末から導入されるFIAの技術指令についてはどうですか? チームからはどんな影響があると聞いていますか?

    サインツ:うん、これについては当然いろんな話が出てるよね。でも、世間で騒がれてるほどの影響はないと思うし、それほど大きな変化でもないと思う。

    フロントウイングはこれからもフロントウイングだし、少し硬めになって、前ほどたわまなくなるだけ。チームによってどれだけ柔軟に使っていたか次第だけど、影響はあっても1コンマ1秒程度じゃないかな。

    Q:でもその1コンマ1秒で、グリッド上では4ポジションの差になりますよね?

    サインツ:確かにそうだね。特に僕らがいるミッドフィールドだと、余計にその通りだよ。

    Q:その技術指令によって、マシンのバランス取りが難しくなりますか?

    サインツ:多少は難しくなると思う。でも今のF1では、メカニカル面でもエアロ面でも調整する手段がたくさんあるから、そこまで心配してない。

    FP1でどんな状態かを見て、そこから調整していけばいい。各チームもシミュレーターで新しいウイングを使ってたくさん走ってきてるはずだからね。そういう変化に対応できる準備は、どのチームもできてると思う。

    Q:ありがとう、カルロス。では次は直近の優勝者ランドへ。モナコGPの後、プリンス・ボールに出席されたと聞きました。どんな夜でしたか?

    ランド・ノリス:うん、素敵なディナーだったよ。本当に楽しかった。メインテーブルに座れて、それだけでも光栄だったしね。あそこに行けるのは、基本的には優勝したドライバーだけだから、それだけでも特別な気分になれるんだ。

    殿下と会話もできて、リラックスした時間を過ごせたし、美味しい料理も食べられた。週末を祝うのにふさわしい夜だった。

    Q:モナコでの勝利から少し時間が経ちましたが、今振り返ってみて、これまでのF1での勝利と比べてどうですか?

    ノリス:うーん、それぞれ違った特別さがあるけどね。最も激しい戦いだったかって言うと、たぶん違う。でも、それがモナコなんだ。

    一番プレッシャーのかかる土曜日、一番みんなが勝ちたいと思ってるレース。そういう意味では、最も意味のある勝利だったと思う。

    週末全体の雰囲気、サーキットの歴史、過去の優勝者たち――そういうものを全部考えると、これは「F1でのただの勝利」ではない、って言えるよ。間違いなく誇れるものだし、ずっと記憶に残ると思う。

    Q:週末を通してとても落ち着いているように見えました。ポールを取った後も、勝った後も冷静でした。それは実際の気持ちにも合っていましたか?

    ノリス:クルマの中では全然そんなことなかったよ。特に予選はね。モナコの予選って、年間で一番スリリングで、一番怖くて、一番不安なセッションなんだ。でも同時に、ラップを終えたときに一番笑顔になれる。

    土曜日は完璧だった。日曜日のレースはいつも見応えがあるとは限らないけど、いろんな理由でいいレースだと思ってる。

    Q:今週末のTD(技術指令)についてですが、MCL39への影響は心配していませんか?

    ノリス:まったくないよ。

    Q:セッティングについて、エアロバランスに変化があってドライビングが難しくなったりはしませんか?

    ノリス:カルロスが言ってた通りで、ちょっとした調整はあるけど、特別なことをやらなきゃいけないような変化は何もない。

    Q:ありがとう。それではオリー、次はあなたです。数年前にF2のフィーチャーレースでこのバルセロナで勝ちましたね。まずはこのサーキットについてどう感じているか教えてください。

    オリバー・ベアマン:うん、このサーキットは本当にクールだよ。ドライバーとしてたぶん一番多くラップを走ってるコースだと思う。テストはいつもここだし、プレシーズンも冬のテストもだいたいバルセロナになるからね。

    だから走り慣れてるコースに戻ってきたって感じだよ。今のセクター3は、昔のシケインがあったときよりも走ってて楽しい。数年前にF2でいいレースができた思い出があるけど、それを再現できるとは思ってない。でも、いい週末になるといいなって思ってる。

    Q:クルマの状態については? ここまで8戦して、どんなパフォーマンス特性が見えてきましたか? 今回は競争力があると思いますか?

    ベアマン:正直言って、ちょっと困ってる。パフォーマンスが出ると思ってた週末にうまくいかなかったり、逆に厳しいと思ってたところで意外と良かったりするんだ。だから、このクルマの予測がすごく難しいって感じてる。

    イモラで新しいアップグレードを入れて、それが今週のような高速コーナーでどう作用するかを見極めたいと思ってる。そこがうまくいけば、今回もクルマとしてはしっかり戦える週末になると思う。

    記者からの質問

    Q:ランド、先週末はおめでとうございます。シーズンの3分の1が終わりましたが、日曜の夜から回復したあとでこの前半戦を振り返ってみて、うまくいった点と、今後もっと改善できそうな点はどこですか?

    ノリス:正直なところ、かなりはっきりしてると思う。自分でも明確にしてるけど、今シーズンは以前よりも難しく感じてる部分がいくつかある。特に土曜日に波があるんだ。

    日曜日のレースについては、今シーズンの95%ぐらいはかなり満足してるよ。もちろん、完璧じゃなかったレースもあった。マイアミとかは、振り返ってやり直したいところもあるけど、そういうものだよね。何でもうまくいくわけじゃない。

    でも日曜日については常に自信があるし、シーズンを通してその気持ちは変わってない。だから、あとはスタートポジションをもっといい場所にできるようにするだけ。それが一番大きな課題だと思ってる。

    だからモナコでは、そこを一番重点的に取り組んでた。勝てるかどうかに直結する部分だからね。

    Q:カルロス、ここはホームグランプリで、これまでに一番多くのポイントを獲得しているサーキットでもあります。自分の名前がついたスタンドもありますが、クルマ的にはあまり相性が良くないと言われています。ウィリアムズは、たとえ苦しい週末でもQ3進出やポイントを狙えるレベルに達したと思いますか?

    サインツ:うん、一番いい例はモナコかな。僕たちはモナコでもう少し良いパフォーマンスを出せると思ってたけど、予選でのセットアップの選択とかタイヤの準備の仕方でちょっとミスをしてしまって、それが週末全体に響いたんだ。

    それでも最終的には9位と10位でフィニッシュして、ポイントをダブルで取れた。でも僕たちはその結果にちょっとがっかりしてた。1年前にウィリアムズに「9位と10位ですよ」って言ってたら、大喜びだったと思う。でも今は違う。もっと上を目指せるってみんな分かってる。

    バルセロナは、もしかしたら中国以来で一番難しい週末になるかもしれない。規則変更もあるし、新しい要素もいろいろある。だから週末の展開をしっかり見極める必要があると思ってる。でも、良いレベルで戦える自信はあるよ。とはいえ、紙の上では得意なサーキットとは言えないね。

    Q:カルロス、モナコGPの後はポイントを取ったにもかかわらず、かなり落ち込んでいるように見えました。今後のモナコGPをより面白く、もっとレースらしいものにするために、どんな変更を加えるべきだと思いますか?

    サインツ:これはドライバー同士で話し合うべきことだと思う。FOMやFIAに提案するアイディアを、僕たちドライバーから出せるようにね。

    F1の中で、実際にクルマに乗ってる僕たちほど、レースがどうやって操作できるか、どうやって相手をブロックできるかを理解してる人はいない。3~4秒も遅く走っても、順位を守れてしまう。それが現実。

    だからこそ、スポーツのためにも、僕たち全員が一緒に座って、どうすれば少しでも改善できるかを考えるべきだと思う。完璧な答えはないけど、少なくとも「常識的な解決策」は見つかるかもしれない。

    今回FIAとFOMは2ストップ制を試してみた。でも、少なくともミッドフィールドでは全然機能しなかった。とはいえ、新しい試みを歓迎する気持ちはある。実験は大切だと思ってる。

    でも本当に重要なのは、上から押し付ける形ではなくて、僕たちドライバーも意思決定に加われること。それがスポーツにとってもプラスになると、僕は信じてるよ。

    Q:ランド、予選でのパフォーマンスを改善していると話していましたが、実際にはどうやってその作業に取り組んでいるのか教えてもらえますか?

    ノリス:いや、それは教えないよ。

    Q:カルロス、ウィリアムズに加入して8戦が終わりました。これまでの手応えはどうですか? そしてフェラーリと戦えるようなとき、どれくらい満足感がありますか?

    サインツ:この8戦にはすごく満足してるよ。結果にも満足してるし、チームの勢いもすごく良い。1年前、契約にサインしたときに「予選でポールに3コンマ遅れで、フェラーリやレッドブル、メルセデスを上回れる時もあるよ」って言われてたら、もっと早く喜んで契約してたと思う。

    チームの方向性はとてもポジティブだし、僕自身の順応も順調だと感じてる。ただ、チャンピオンシップのポイントという意味では、自分のパフォーマンスに見合った数字ではないと思ってる。

    でも、今シーズンはポイントそのものにはそこまでこだわってない。自分がどれだけ速く走れているか、マシンとの一体感があるか、クルマの扱いや戦略、週末の進め方をどう改善できるか、そういうところに集中してる。

    そこが今の僕らの弱点だと思ってるし、だからポイントがあまりついてこない。でも速ささえあれば、もっとレースを重ねれば結果はついてくると思ってる。

    Q:モナコで5秒以上も遅いペースで走るのはスポーツマンシップに欠ける行為だという声もあります。FIAが今後リアルタイムでラップタイムを監視して制限するべきだと思いますか? それと、ジョージがクリアラップを得るためにシケインをショートカットした動きについてはどう思いましたか? あなたなら同じことをしたと思いますか?

    ノリス:状況によるかな。モナコは昔から日曜日のレースは良くないって言われてるし、実際そうだった。でも、だからといって価値がないレースではない。みんなが勝ちたいと思ってるし、シーズンで一番楽しみにしてるレースでもある。

    これまでで最高のレースと呼ばれるものでも、オーバーテイクはゼロだったりする。それでもモナコが「ベストレース」って言われ続けてるのには意味があると思う。

    日曜日の改善については、クルマ側にできることがあると思うけど、それでも限界はある。ストリートサーキットってのは、もともとオーバーテイクが難しい。バクーみたいに2キロのストレートがあれば別だけど、モナコはコース全体でも2キロに満たない。

    だから僕としては、あまり大きな変化は必要ないんじゃないかと思ってる。むしろ土曜日をもっとスペシャルなイベントにするべきじゃないかな。ワンラップ予選とかね。

    2ストップ制も、それでレースが良くなったかっていうと、むしろチーム戦略に混乱を生んだぐらいだった。ある意味、それも見応えはあったけど、全チームがそういう戦略を考えるべきだったと思うし、もしやらなかったなら、やるべきだった。

    だから、僕は今のままでもいいと思ってる。ジョージの件に関しては…彼がやりたいことをやればいいんじゃないかな。

    Q:モナコをスプリントイベントにして、予選を2回やるのはどうでしょう?

    ノリス:いや、それも違うと思う。やっぱりモナコは、日曜日のレース1本であるからこそ特別なんだと思う。

    もちろん、勝てなくても2位や3位、ポイント争いはあるし、展開によっていろんなことが起きる。リスクを取る必要があることもあるし、運が味方することもある。

    でも、もっと大きなイベントにしたいなら、土曜日の予選を強調すればいい。レース自体は今のままでいいと思ってる。クルマが今の半分の大きさになれば別かもしれないけどね。

    でも、モナコは昔から今のままで、だからこそ意味がある。今のモナコをそのまま楽しめばいいんじゃないかな。

    ベアマン:同感だね。統計を見ても、モナコって昔からオーバーテイクが少なかった。今だけじゃない。昔も同じように退屈なレースだったんだよ。

    だからこそ、モナコでは土曜日の予選が一番面白いってこと。コースが小さいし、クルマが大きすぎるから、何も起きないのは当たり前。クルマを小さくしてもすべてが解決するとは思わないけど、それでも今よりは良くなるかもしれない。

    でも結局は、モナコでは予選が勝負。それが一番の理由で、みんな予選で前に出ようとするんだよ。

    サインツ:2人が言ったことに同意するよ。特に付け加えることはないけど、僕はもう少しオープンな姿勢で、日曜日をどうすれば改善できるか考えていきたい。

    やっぱりレースがしたいんだよね。スタートでの駆け引き、ピットストップ、オーバーテイクの可能性…そういうプレッシャーがあってこそ、レースは面白い。

    予選にもっと価値を持たせるのは賛成だけど、日曜レースの改善も諦めたくはない。正直言って、あの日曜日は本当にひどかった。あれほど遅いスピードでF1マシンを運転したことはなかったよ。

    クルマから降りたときに、あそこまでガッカリしたのは初めてだった。ミッドフィールドのドライバーたちは、みんな同じように感じてたと思う。だから、やっぱり何か改善の余地はあると思ってる。

    Q:ランド、土曜日に起伏があったと話していましたが、今回モナコのようなトリッキーなコースでポールを取れたことは、予選への自信向上につながりましたか?

    ノリス:うん、あそこでも言ったと思うけど、土曜日のポールの方が、日曜日の勝利より嬉しかったんだ。なぜかっていうと、みんなが分かってるように、モナコでは土曜日に結果を出さないといけないから。

    しかも、あれほどプレッシャーがかかって、あれほど緊張して、あらゆるミスが致命傷になる中で走るセッションなんて他にない。あれはたぶん今シーズン一番いい予選だったと思う。

    だからもちろん、自信はついたよ。でも、それで「もう完璧だ」って思ってるわけじゃない。まだまだ改善すべきことはたくさんあるし、自分がもっと良くできると分かってる部分もある。

    でも、それって1週間とか2週間で終わる話じゃない。もっと時間がかかるものなんだ。世界最高のドライバーたちと戦ってるわけだから、それくらい難しくて当然だと思ってる。

    だから焦らず、でもできる限り早く取り組みを進めてるよ。モナコで得たポジティブな要素は多かったね。

    Q:アレックス・ブルツがモナコのレイアウトに関して3つの変更案を提案していました。みなさんは見ましたか? それがレース改善の解決策になると思いますか?

    サインツ:うん、見たよ。彼が提案したのは、ローズヘアピンの入口を広くすること、トンネル後のシケインを少し奥にずらしてきつくすること、あとラスカスの入口をタイトにすることだったと思う。3つの小さな変更だね。

    僕の意見では、それで解決できるのは全体の1~5%くらいの問題だけだと思う。もちろん少しは効果があると思うよ。コース幅が広がれば、後ろを走ってるドライバーは少しプレッシャーをかけられるかもしれない。

    でも、今のクルマはあまりにも大きいし、ドライバーがコースの真ん中にクルマを置いて30km/hで走ったら、絶対に抜けない。だから、ルールじゃなくて根本的な問題なんだ。

    だから小さな変更では、劇的な改善は見込めないと思う。

    Q:ランド、もし今週末勝てば再びチャンピオンシップの主導権を握ることになります。そのことはどれくらい重要ですか? そしてタイトル争いはあなたとオスカーの2人に絞られたと感じますか? それともマックスはまだ脅威ですか?

    ノリス:これ、毎週聞かれてる気がする(笑)。答えは毎回同じなんだけどね。

    もちろん、ポイントリーダーになるのは良い気分だよ。でも、それが僕の普段の仕事や姿勢を変えることは何もない。努力の仕方も、目指すことも変わらない。スペインでも勝ちたいし、モントリオールでもオーストリアでも勝ちたいと思ってる。それだけ。

    それが今何位かってこととは関係ないし、関係なく頑張ってる。あと、「僕とオスカーだけの争いだ」なんて思ってる人がいたら、それはちょっとナイーブすぎると思うよ。

    マックスだってまだ優勝できる。フェラーリはフェラーリだし、今後シーズンが進むにつれて強くなると思う。

    それに、僕たちは毎週末マックスと戦ってるんだ。彼は表彰台にも何度も乗ってるし、レースにも勝ってる。イモラでは完全に彼の方が速かった。

    だから、「もうマックスは関係ない」なんて思う理由は何もないよ。

    Q:カルロス、カート時代にアレックス・パロウとレースしていましたよね。彼はF1に来るだけの実力があると思いますか?

    サインツ:絶対にあると思う。インディ500で勝てるようなドライバーなら、F1でもチャンスを与えられるべきだと思うし、それにふさわしいと思う。

    彼、マクラーレンのクルマでテストしたことあったよね? FP1も走ってたと思うけど。

    ノリス:たぶんオースティンで走ったよね。

    サインツ:うん。僕は彼のこと、カデット時代にチームメイトとしてすごく高く評価してたんだ。カートでは本当に速かったしね。でも、アメリカでやってることは、それ以上にすごい。

    あそこまで支配的な活躍を見せるには、本当に才能がないと無理だから。もちろんF1とはまったく違う世界だけど、それでも彼のやっていることには敬意と尊敬しかないよ。