カテゴリー: F1スペインGP

  • マックス・フェルスタッペン F1スペインGP接触を反省「正しくなかった」

    マックス・フェルスタッペン F1スペインGP接触を反省「正しくなかった」

    マックス・フェルスタッペンは、F1スペインGP終盤に起きたメルセデスのジョージ・ラッセルとの接触について、「正しくなかったし、起きるべきではなかった」と認めた。レース後にInstagramで心境を語り、フラストレーションによる判断ミスだったことを明かしている。

    この接触により、フェルスタッペンは10秒のタイムペナルティとペナルティポイント3点を科され、累積11点に。出場停止となる12点まであと1点に迫り、レッドブルF1にとっても深刻な局面を迎えている。

    フェルスタッペンのレースは、61周目のセーフティカー明けのリスタートでシャルル・ルクレールに抜かれたことで流れが崩れた。レッドブルは3ストップ戦略を採用しており、終盤はハードタイヤで走行していたが、周囲はソフトタイヤという不利な状況だった。ターン1ではラッセルがインから強引に仕掛け、フェルスタッペンはエスケープロードに逃れてポジションをキープした。

    フェルスタッペンはこの接触について当初「自分が前にいた」と主張し、ポジションを返すよう指示したチームに反発。無線では次のようなやり取りがあった。

    ジャンピエロ・ランビアーゼ(レースエンジニア): 「マックス、ラッセルを前に行かせてくれ」

    フェルスタッペン: 「いや、俺のほうが前にいたぞ。何だよこれ」

    ランビアーゼ: 「私の助言としては、彼を行かせたほうがいい」

    フェルスタッペン: 「俺が前にいたんだ。あいつが俺をコース外に押し出しただけだろ」

    ランビアーゼ: 「でもそれがルールだ。そういうルールで戦わなきゃならない。残念だが、ルールはルールだ」

    その後、フェルスタッペンはターン5手前で減速し、ラッセルにポジションを譲るように見せかけたが、ラッセルが完全に前に出る前に再加速。左リアに接触する形となり、再び順位を取り戻そうとした。

    この行為には多くの批判が集まり、ラッセル自身も「非常に意図的だった」と語っている。

    「シムレースやiRacingでは何度も見たことがあるが、F1の実戦で見るのは初めてだ。僕たちは命を懸けて走っている。F1マシンの安全性に甘えるべきではない」

    「意図的だと判断されるなら、スチュワードは厳しく対処すべきだと思う」

    さらに、元F1王者のニコ・ロズベルグは、フェルスタッペンには失格(ブラックフラッグ)処分が相応しかったと主張。

    「非常に意図的な報復に見えた。相手がぶつけてきたと感じて、わざとぶつけ返す。そんなのは全く受け入れられない行為で、本来ならブラックフラッグだ。相手を待って、わざとぶつけるような行為は、即失格に値する」

    これらの批判を受け、フェルスタッペンはレース翌日にInstagramで次のように投稿している。

    「バルセロナでは戦略もレース内容もエキサイティングだった。セーフティカーが出るまではね」

    「終盤のタイヤ選択と、セーフティカー後のいくつかの出来事が、僕のフラストレーションを増幅させてしまい、結果として正しくない、起きるべきではない行動につながってしまった」

    「僕は常にチームのために全力を尽くしているし、感情的になることもある。勝つときも負けるときも、チームとして一緒にある。モントリオールでまた会おう」

    マックス・フェルスタッペン スペインGP F1 レッドブル・レーシングフェルスタッペンは、レース出場停止処分を回避するために、カナダとオーストリアでの2戦ではクリーンなレースを展開する必要がある。

    一方、レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーはフェルスタッペンを擁護した。

    「まず彼はルクレールにストレートで接触され、さらにターン1でジョージにダイブボムを喰らった。今のレギュレーションでは、前輪の位置がすべてなんだ」

    「ドライバーたちはそのルールを理解していて、それを前提に走っている。ただ問題は、あの瞬間ジョージは本当に制御下にあったのか? コーナーを曲がれたのか? ということだ」

    「今シーズン、似たようなケースではペナルティが出たり、出なかったり、スチュワードの裁量次第になっている。だからこそ、今回は『仕方ない、ポジションを譲ろう』と判断した」

    ホーナーはまた、フェルスタッペンのポイント状況について「絶対に何も保証はできない。あと数戦は“クリーン”に走るしかない」と述べている。

    なお、フェルスタッペンに科されている11点のうち、最初に失効するのは6月30日(2024年オーストリアGPでのノリスとの接触による2点)。それまではカナダとオーストリアの2戦を無違反で乗り切る必要がある。

    万が一出場停止となった場合、レッドブルはリザーブドライバーのリアム・ローソンやアイザック・ハジャー、あるいは岩佐歩夢やアーヴィッド・リンドブラッドといった育成ドライバーの起用を迫られる可能性もある。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGP7位「限界まで攻める自信がついてきた」

    アイザック・ハジャー F1スペインGP7位「限界まで攻める自信がついてきた」

    レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーが2025年F1スペインGPで7位入賞を果たし、直近5戦で4度目のポイント獲得に成功した。熾烈なミッドフィールド争いの中で安定感ある走りを披露し、チームに貴重な6ポイントをもたらした。

    チームメイトのリアム・ローソンも好走を見せたが、セーフティカーのタイミングに阻まれ惜しくも11位フィニッシュ。2人の若手が見せた成長は、チームにとって今後への希望を感じさせる週末となった。

    ハジャーはレース後、「今日は本当に満足している。強いパフォーマンスで、ほぼ完璧なレースだった。チーム全体が誇りに思える内容だったと思う」とコメント。

    「第1スティントは本当に楽しかったし、終盤にニコ(・ヒュルケンベルグ)に抜かれたのは残念だけど、戦略は完璧だった。ミディアムタイヤでのペースがすごく良くて、ミッドフィールドを抜け出すことができた。ソフトへのピットインのタイミングも良かったし、マシンへの自信も高まっている。毎戦、限界まで攻められている実感があるし、チームも確実に前進している。3連戦すべてでポイントを獲得できたのは理想的で、この勢いをカナダにもつなげたい」

    一方でローソンは、随所で好バトルを展開しつつも、セーフティカー導入時の運に見放された。

    「僕たちとしてはとても良いレースだった。ずっとトラフィックの中で走っていたけど、それでもペースは良くて何台かオーバーテイクもできていたから、戦略も悪くなかったと思う」

    「でも最後は運がなかった。セーフティカーラインにほんの0.5秒届かず、前のドライバーたちはピットインできたのに、僕はできなかった。その差で全てが変わってしまった。ここまでいいレースをしてきたのに本当に残念だ。カナダに向けては、このレースペースの良さを前向きな材料として持ち帰りたい。ポイントは常に目標だ」

    アイザック・ハジャー スペイングランプリ F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    チーム代表のローラン・メキースは、3連戦を締めくくるスペインGPの結果に手応えを語った。

    「バルセロナでは非常に強い週末になった。現地チーム、そしてファクトリーの皆に大きな感謝を伝えたい。3戦連続でQ3進出、そして3戦すべてでポイントを獲得できたのは、チームの進化の証だ」

    「昨年のスペインでは速さに欠けていたが、今年は強力なクルマでミッドフィールドの上位を争うことができた。セーフティカーで展開は多少変わったが、それでも十分なポイントを得られた。アイザックは週末を通して素晴らしかった。昨日の予選Q3進出、そして今日の走りは見事だった。リアムも予選では少し遅れたが、レースでは速さを見せ、好オーバーテイクも見せてくれた」

    「この3連戦を我々はコンストラクターズ選手権8位で始め、6位で終えた。とはいえ、戦いはまだ始まったばかりで、今後も厳しい戦いが待っている。カナダでは2台とも競争力のある状態で臨めるだろうが、今の順位を守るのは簡単ではない。我々は引き続き集中して取り組み、強豪チームに挑み続けていく」

    スペインGPの好結果により、レーシングブルズは選手権6位に浮上。若手2人の躍動がチームの流れを変えつつある今、次戦カナダGPでもさらなる前進が期待される。

  • レッドブルF1 ロズベルグのフェルスタッペン失格論に皮肉「視聴率狙い」

    レッドブルF1 ロズベルグのフェルスタッペン失格論に皮肉「視聴率狙い」

    レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2025年F1スペインGPでのマックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルの接触をめぐり、「フェルスタッペンは失格にすべき」と強く主張した元F1世界王者ニコ・ロズベルグの発言に対し、「視聴率狙いの煽りだ」と皮肉を込めて反論した。

    問題の接触は、終盤にセーフティカーが解除された直後のターン1とターン5で起きた。フェルスタッペンはターン1でラッセルのアタックによりコース外に膨らんだが、そのままポジションを維持。レッドブルはこの動きを不当と判断し、無線でフェルスタッペンに順位を譲るよう指示を出した。

    一度はターン5で減速して譲ったように見えたが、直後にイン側から再び仕掛けて接触。これにより10秒ペナルティが科され、フェルスタッペンは5位から10位に降格された。

    この動きに対し、Sky Sports F1の実況中にロズベルグは激しい口調でこう語った。

    「彼にはブラックフラッグを出すべきだ。あれはただポイントを証明するためだけに、意図的にラッセルにぶつけたように見えた」
    「ひどい。非常に悪い。あれは本当にまずかった」

    これに対しホーナーは、モータースポーツ・ウィークを含むメディアに対し次のように皮肉を交えて反論した。

    「ニコはいつもセンセーショナルなコメントをするからね。それだけさ」

    ホーナーのこの「センセーショナルなコメント」という表現は、注目を集めるために過激で大げさな発言をする「センセーショナリズム(sensationalism)」を指しており、彼はロズベルグの発言を“視聴率狙いで煽っている”ものだと見ている。

    フェルスタッペン自身も、ロズベルグの主張について問われると「それが彼の意見なら、それでいい。誰だって意見は持てる」と淡々と語った。

    ただし、今回の接触によるペナルティでフェルスタッペンのFIAスーパーライセンスのペナルティポイントは11点に達しており、出場停止となる12点まであと1点に迫っている。次戦オーストリアGPとその後のカナダGPでは、より慎重なアプローチが求められる。

  • レッドブルF1 マルコ顧問「フェルスタッペンの接触はフラストレーションの表れ」

    レッドブルF1 マルコ顧問「フェルスタッペンの接触はフラストレーションの表れ」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンがF1スペインGPでシャルル・ルクレールと接触した件についての言及を避けた一方、ジョージ・ラッセルとの衝突については「フラストレーションによるもの」だったと説明した。

    フェルスタッペンは終盤まで表彰台圏内を走行していたが、レース終盤にセーフティカーが導入され、ほとんどのドライバーが新品に近いソフトタイヤへ交換した。

    その中で、フェルスタッペンもピットインしたが、驚くべきことに装着されたのは新品のハードタイヤだった。

    この判断がレッドブルにとって大きな裏目となり、フェルスタッペンはタイヤに熱を入れることができず、グリップを欠いたままリスタートを迎えた。最終コーナーで大きくスライドしたことで、ルクレールがホームストレートで並びかけ、2台は軽く接触した。

    レース後、スチュワードはこの件について審議したものの、処分なしという裁定を下した。ただしマルコは、このフェラーリのドライバーとの接触については「詳細には立ち入りたくない」と語った。

    「我々はチャンスを得るためにリスクを取る必要があると考えていた」とマルコはSky Deutschlandに語った。「それが3ストップ戦略だ。だが不運にも終盤でセーフティカーが入った」

    「我々の手元に残っていたのはハードタイヤだけで、それが間違いなく不適切な選択だった。このタイヤは特にウォームアップ時にひどい性能しか出ない」

    「マックスの回避行動を見ただろう。それがリスクというものだ。うまくいくこともあれば、その逆もある」

    「マックスは明らかに、タイヤのグリップが悪く、コントロールを失いかけていた。そしてルクレールとの状況が発生した。だがこの件についてこれ以上詳しく話すつもりはない」

    マックス・フェルスタッペン スペイングランプリ F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンの“フラストレーション”
    他の報道によれば、フェルスタッペンはハードタイヤを装着されたことに激怒していたという。この判断により、セーフティカー明けの61周目のターン1でラッセルに並ばれ、両者は接触。フェルスタッペンはターン2をカットしてそのまま前方に復帰したため、レッドブルはラッセルにポジションを返すよう指示を出した。

    それから3周後、フェルスタッペンはラッセルの側面に接触し、結果として10秒ペナルティとペナルティポイント3点が科された。この件について、マルコは「フラストレーションによるもの」だと説明している。

    「彼は長い時間前を走っていたが、このタイヤ選択のせいで……」とマルコは語った。

    「だが先ほども言ったように、我々には他の選択肢がなかったし、このタイヤがここまでウォームアップに苦しむとは知らなかった。彼には一定のフラストレーションがあったし、それがドライビングスタイルに表れたのだ」

  • レッドブルF1 ホーナー代表「角田裕毅にとってセーフティカーは痛かった」

    レッドブルF1 ホーナー代表「角田裕毅にとってセーフティカーは痛かった」

    レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2025年F1スペインGPを振り返り、角田裕毅がポイント圏に手が届く位置にいたこと、そしてマックス・フェルスタッペンが本来なら表彰台を狙えたはずの展開だったことを強調した。タイヤ戦略やセーフティカーの影響など、複数の要素がレース終盤に絡み合い、チームにとって非常に厳しい週末になったと語っている。

    2025年F1スペインGPでは、角田裕毅とマックス・フェルスタッペンの両ドライバーがそれぞれ異なる形で勝機を逃した。特に終盤のセーフティカーは両者にとって大きな転機となり、レッドブルF1にとっては結果的に悔しさの残るグランプリとなった。

    「角田にとって、セーフティカーは非常に痛かった。彼のペースとタイヤの使い方を見れば、あのままいけばポイント圏内に入っていた可能性が高かった」とホーナーは述べた。

    角田裕毅はこのレースでピットレーンスタートを強いられたが、ミディアムとハードを効果的に使い分けて着実に順位を上げ、レース終盤にはポイント圏が射程圏に入る走りを見せていた。しかし、55周目に出動したセーフティカーがその流れを断ち切り、冷えたタイヤでのリスタートに苦しむ形となった。

    ホーナーは「彼にとって理想的な週末ではなかったが、今後に向けてセットアップ面での収穫はあったはずだ。モントリオールに向けて、チームと共に改善に取り組んでいく」ともコメントし、今後の巻き返しに期待を寄せた。

    角田裕毅 レッドブル F1

    「本来なら表彰台も狙えた」フェルスタッペンのレースを悔やむ
    一方で、マックス・フェルスタッペンのレースも波乱含みの展開となった。スタート直後にランド・ノリスを抜いて一時はポジションを上げたものの、マクラーレン勢の強力なペースには太刀打ちできず、レッドブルF1は早い段階で3ストップ戦略に切り替えた。

    「我々は早めに3ストップを選択したが、展開としては間違っていなかった。マックスでアンダーカットを狙い、戦略的には優位に立てるはずだった」とホーナーは説明した。

    しかし、終盤のセーフティカーがその流れを断ち切った。マックス・フェルスタッペンはすでにソフトとミディアムを使い切っており、残る唯一の新品タイヤはハードのみ。結果として、他の上位勢がソフトで攻める中、彼だけがグリップ不足のハードで防戦一方となった。

    「古いタイヤでステイアウトするか、新品のハードに履き替えるかという厳しい判断を迫られた。結果論ではあるが、その時点では最善の判断をしたと思っている」とホーナーは振り返る。

    さらにリスタート直後にはシャルル・ルクレールとの接触、そしてターン1でジョージ・ラッセルとの衝突が発生し、審議の結果マックス・フェルスタッペンには10秒のペナルティが科された。これにより、彼は5位フィニッシュから10位に降格。

    「本来なら簡単に表彰台を獲得できたはずのレースだっただけに、非常に悔しい結果になった」とホーナーは語った。

    レッドブルF1にとっては、戦略・タイヤ選択・レースアクシデントが複雑に絡み合った苦い一戦となった。次戦カナダGPに向け、巻き返しが求められる。

  • マックス・フェルスタッペンが出場停止目前 F1ペナルティポイント最新状況

    マックス・フェルスタッペンが出場停止目前 F1ペナルティポイント最新状況

    F1ドライバーは、さまざまな違反行為によってペナルティポイントを科される可能性があり、12か月間で合計12点に達すると1レースの出場停止処分を受ける。

    F1のレース中、スチュワードは規定違反を犯したドライバーに対し、タイムペナルティや罰金、戒告など、さまざまな処分を科すことができるが、それに加えてスーパライセンス上にペナルティポイントを与えることも可能だ。

    このポイント制度は、1年を通じてドライバーの行動を監視する目的で導入されたもので、ポイントが12点に達すると1戦の出場停止処分が自動的に科される。

    最後にF1で出場停止処分を受けたのは元ハースのケビン・マグヌッセンで、2025年アゼルバイジャンGP前に12点に到達し、代役としてオリバー・ベアマンが出走した。

    では、現在のF1グリッドにおいて、同様のリスクに直面しているドライバーはいるのだろうか?

    マックス・フェルスタッペン(11点)
    レッドブルF1のエース、マックス・フェルスタッペンは、現在11点のペナルティポイントを保持しており、12点に達すると科される1戦の出場停止処分に最も近い位置にいる。彼は2024年オーストリアGP以降、複数の違反によってポイントを積み重ねてきた。

    最初の2点は2024年のオーストリアGPでランド・ノリスとの接触の責任を問われたものだった。その後、同年メキシコGPでは、再びノリスをターン4の外側へ押し出したとして2点を追加された。

    さらに、ブラジルGPではバーチャルセーフティカー中の速度超過で1点、カタールGPでは予選後のクールダウンラップで不必要に遅く走行したとして1点が加算された。

    アブダビGPでは、ターン1でオスカー・ピアストリへの無理なオーバーテイクが接触を引き起こし、2点のペナルティを受けた。スチュワードはこの件について「十分に並びかけていなかった」としてフェルスタッペンに責任があると判断した。

    最新の違反は2025年スペインGPでのもの。セーフティカー明けのリスタートでシャルル・ルクレールに抜かれた後、ターン1でジョージ・ラッセルと最初の接触が発生。レッドブルはラッセルにポジションを譲るよう指示したが、数周後のターン5でフェルスタッペンが再びラッセルと接触。この一件で10秒加算ペナルティに加えて3点のペナルティポイントを科された。

    これらの結果、フェルスタッペンは現在11点に達しており、今後12か月間で新たな違反を犯せば即座に出場停止となる可能性がある。

    リアム・ローソン(6点)
    レーシングブルズのリアム・ローソンは、現在6点のペナルティポイントを抱えており、出場停止までの折り返し地点に達している。

    最初の2点は2024年のカタールGPで、バルテリ・ボッタスとのターン1での接触により科された。続く2025年バーレーンGPではさらに3点を追加。最初はランス・ストロールのマシンに追突したことで1点、15分後にはニコ・ヒュルケンベルグに無理な突っ込みを仕掛けて接触し、2点を加算された。

    最新の1点は2025年マイアミGPでフェルナンド・アロンソとの接触によるもの。これで計6点となり、今後のレースでさらなる加算があれば出場停止のリスクが現実味を帯びてくる。

    オスカー・ピアストリ(4点)
    マクラーレンF1のチャンピオンシップリーダーであるオスカー・ピアストリは、現在4点のペナルティポイントを持っている。

    最初の2点は2024年ブラジルGPでのもの。リアム・ローソンに対してイン側からのオーバーテイクを試みた際に接触し、「完全にピアストリに責任がある」とスチュワードは判断した。

    さらにアブダビGPでは、ウィリアムズのフランコ・コラピントに対してブレーキングを誤り追突。レース中にリタイアとなったコラピントへの責任を問われ、2点のペナルティを追加された。

    ニコ・ヒュルケンベルグ(4点)
    ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグも4点のペナルティポイントを保持している。

    2024年オーストリアGPのスプリントで、フェルナンド・アロンソをターン3でコース外に押し出したとして2点を科された。ターンインの際にロックアップし、アロンソが回避を強いられたためだ。

    同年のイタリアGPではターン1でロックアップし、角田裕毅に接触してリタイアさせたとして、さらに2点のペナルティが加算された。

    ジャック・ドゥーハン(4点)
    アルピーヌのルーキー、ジャック・ドゥーハンはF1でわずか6戦の出走ながら、すでに4点のペナルティポイントを記録している。

    すべての違反は2025年の中国GP週末に発生。スプリントではザウバーのガブリエル・ボルトレトに対し、ターン14でブレーキングを誤って接触し、2点が加算された。

    翌日の決勝でも同じコーナーでレーシングブルズのアイザック・ハジャーに無理な突っ込みを仕掛けて接触。再び2点のペナルティを受けた。

    オリバー・ベアマン(4点)
    ハースのオリバー・ベアマンは、代役出走が続く中で4点のペナルティポイントを受けている。

    2024年のブラジルGPでウィリアムズのフランコ・コラピントのリアに追突し、2点と10秒加算ペナルティを受けた。

    さらに2025年モナコGPのプラクティスで、赤旗中に追い越しを行ったとして2点を追加された。

    ランド・ノリス(3点)
    マクラーレンのランド・ノリスは、すべてのペナルティポイントを2024年カタールGPで一度に受け取った。

    このレースでノリスは、ダブルイエローフラッグ中に減速しなかったとしてスチュワードから3点と10秒ペナルティを科された。審議では各種データから「適切に減速していなかった」と結論づけられた。

    ランス・ストロール(3点)
    アストンマーティンのランス・ストロールは、2024年カタールGPでアレックス・アルボンとの接触によって2点のペナルティを受けた。ターン4で縁石に乗りすぎて挙動を乱し、アルボンのマシンにぶつかったためだ。

    さらに2025年モナコGPのプラクティスでシャルル・ルクレールとの接触があり、1点を追加された。

    アレクサンダー・アルボン(2点)
    ウィリアムズのアレックス・アルボンは、2024年のカタールGPでケビン・マグヌッセンとのターン1での接触により2点のペナルティを受けた。スチュワードはアルボンがオーバーステアからの修正を試みた結果、制御できずに接触したと結論づけた。

    フェルナンド・アロンソ(2点)
    アストンマーティンのベテラン、フェルナンド・アロンソは、過去18戦で新たなペナルティポイントを受けておらず、2024年6月のオーストリアGPでの2点のみが有効となっている。

    そのレースでは、ザウバーの周冠宇に対して「非常に遅いオーバーテイク」を仕掛け、ターン3で十分な並びが得られないまま接触したとして、スチュワードはアロンソに責任があると判断した。

    フランコ・コラピント(2点)
    ウィリアムズで数戦を走ったフランコ・コラピントは、2024年のメキシコGPでリアム・ローソンと接触したことにより2点のペナルティを受けた。

    カルロス・サインツ(2点)
    ウィリアムズ所属のカルロス・サインツJr.は、2025年バーレーンGPでアンドレア・キミ・アントネッリをターン10でコース外に押し出したとして2点のペナルティを受けた。スチュワードは「ブレーキングでロックアップし、アペックスを外れて他車を押し出した」と判断した。

    ジョージ・ラッセル(1点)
    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2024年カタールGPでセーフティカーとの車間距離を開けすぎたことで1点を受けた。レース中に125メートル以上のギャップを作ってしまい、規定である20台分の長さを大幅に超えたとしてペナルティが科された。

    この他、角田裕毅、アイザック・ハジャー、ガブリエル・ボルトレト、ピエール・ガスリー、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレール、アンドレア・キミ・アントネッリ、エステバン・オコンは、現時点でペナルティポイントを一切保持していない。

  • 2025年F1 スペインGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1 スペインGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    オスカー・ピアストリが2025年F1スペインGPでポール・トゥ・ウィンを達成し、マクラーレンにとって今季2度目となる1-2フィニッシュをもたらした。

    終盤のセーフティカー導入によって一時的に展開が混乱したが、ピアストリは冷静なリスタートと的確なレースマネジメントでランド・ノリスを抑えきり、今季5勝目、キャリア通算7勝目を挙げた。

    3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが滑り込み、戦略的なタイヤ選択と再スタートでの果敢な攻防によって、マックス・フェルスタッペンを逆転。レース終盤のターン1およびストレートでの小競り合いは議論を呼ぶ場面となったが、ルクレール自身は「問題ない」と振り返った。ピアストリ、ノリス、ルクレールの3名は表彰台上でも明るい表情を見せ、スペインGPの熱戦を締めくくった。

    Q:オスカー選手、完璧な週末を締めくくる勝利でしたね。予選のペースを見て、もう少し楽に勝てるのではないかと思っていましたが、非常に見事なレース運びでした。

    オスカー・ピアストリ:そうだね、マックスが3ストップを試してきたのはちょっと意外だったし、実際にかなりうまくいきかけてた。でも全体として素晴らしい週末だったと思う。必要なときにしっかりペースを出せたし、チーム全体がやってきたことに誇りを持ってるよ。FP1はあまりよくなかったけど、そこから立て直せたし、モナコの結果からいい形で巻き返せたのは嬉しいね。完璧な週末だったと思う。

    Q:今季5勝目で通算7勝目となりました。カナダGPに向けて、ご自身のパフォーマンスについてどのように感じておられますか?

    ピアストリ:文句のつけようがない。今シーズンは本当にいい感じで進んでるし、今回の週末はまさに求めていた内容だった。必要なときにすべてを実行できたし、それ以上望むことはないよ。今回もまた素晴らしいクルマを用意してくれたチームには感謝してる。今はレースに勝つのが本当に楽しいし、チームのみんなにも楽しんでもらえてたら嬉しい。観客の応援も素晴らしかったし、たくさんの人が来てくれてたのが印象的だった。渋滞はすごかったけど、それだけファンが集まってるってことだからね。来られてよかったと思う。

    Q:再スタートも非常に上手く決めておられました。後方ではさまざまなバトルが展開されていましたが、何かコース上のスクリーンでご覧になっていましたか?

    ピアストリ:ヒュルケンベルグが6位でフィニッシュしたのは見た(実際は5位だったけど)、かなり印象的だね。自分のリスタートはタイム的には問題なかったと思うけど、リアタイヤがあんまりご機嫌じゃなくて、6速でもホイールスピンしてた。だから完璧ではなかったけど、まあ十分だったと思う。それに燃料が軽くなった状態でのグリップ感にちょっと慣れが必要だった。予選に戻ったみたいな感じだったよ。でも全体的にはうまくマネジメントできたと思う。

    Q:では2位に入ったランド選手にうかがいます。再スタートではいろいろなことが起きていましたが、レースをうまくまとめ上げた印象です。どのように感じていらっしゃいますか?

    ランド・ノリス:その通りだと思う。オスカーは本当にいいレースをしてた。自分には彼のペースに匹敵する力はなかったけど、できる限りのことはやったつもり。レースは長いし、最後まで何が起きるかわからないからね。再スタートでは2人ともけっこうスライドしてたけど、楽しかったよ。チームとしてワン・ツーを決められたことが一番嬉しい。

    Q:そして3位に入ったシャルル選手です。最後の再スタートで一気に流れが来て、非常に満足感のある表彰台だったのではないでしょうか?そのときの状況を教えてください。

    シャルル・ルクレール:そうだね、あの瞬間は前のクルマのスリップストリームを取るためにポジション取りの争いをしてた。マックスは俺をイン側に押し込もうとしてたけど、そこはタイヤカスが多くて滑りやすいから、できるだけ避けたかった。だから逆に彼を外側に追いやるようにしてたら、少し接触した。でも幸い大きな影響はなかった。昨日は予選をある程度犠牲にして今日にかけてたけど、それがうまくいった。通常の展開だったら4位が妥当だったけど、セーフティカーに助けられて表彰台を取れた。すごく嬉しいよ。

    Q:マックス選手はレースの大半を3位で走行していましたが、あの瞬間にチャンスが訪れたとき、どのような思いで仕掛けられたのですか?

    ルクレール:エンジニアからマックスが新品のハードタイヤで最終スティントを走ると聞いて、「これはチャンスだな」と思った。たぶん選択肢がなかったんだと思うけど、とにかくハードは明らかに厳しいタイヤだったから、自分には可能性があると感じてた。だからいいリスタートを決めることに集中したし、実際にチャンスが来たんだ。

    Q:その際にマックス選手との接触がありましたが、どう受け止めていらっしゃいますか?

    ルクレール:俺としては、前のマクラーレンのスリップストリームを取りに行こうとしてただけなんだけど、少し左に寄ったらマックスが全く動かなかった。それで軽く当たった。特に問題があったとは思ってない。すべてうまくいったよ。

    スペインGP 2025年のF1世界選手権

    記者会見

    Q:オスカー選手、本当に見事な勝利でした。レース中はさまざまな出来事がありましたが、コクピットからはどのようにマネジメントされていましたか?

    オスカー・ピアストリ:(ランドに)お前、俺のデオドラント使った?
    (ランド)いや、自分の使った。
    (ピアストリ)それ女物か?
    (ランド)いや、チョコレートの香りのやつだよ。
    ……ごめん、今デオドラントの話してた(笑)。で、質問はレースのマネジメントだったね?大体はコントロールできてたと思う。マックスが3ストップ戦略を取ってきたのはちょっと意外だったし、それがあそこまで機能しそうだったのもびっくりした。でも、それ以外はブルーフラッグでの処理を除けば、そんなに苦労しなかった。抜くのに少し手間取ったけど、必要なときにペースを上げられたし、戦略にも集中できてた。ピットストップも良かったし、本当にチームとしていい仕事ができたと思う。

    Q:今回の週末は非常に強力な内容だったように見えました。これまでのF1キャリアの中で最も良い週末だったと思われますか?

    ピアストリ:間違いなく上位には入る。これが一番だったかどうかはわからないけど、かなりいい週末だったのは確かだね。結果もそうだけど、先週のモナコから改善すべき点を見つけて、それを今回しっかり直せたことに満足してる。自分たちが目指していたレベルに戻れたのが嬉しい。

    Q:ランド選手にもお伺いします。今日のレースも素晴らしかったですが、2位でフィニッシュするまでの重要な場面について教えていただけますか?

    ランド・ノリス:2位で終わるまでに何があったか? まずマックスをすぐに抜けたのが大きかったと思う。

    Q:スタートでは3台が並走する形になっていましたが、ターン1ではどのような状況だったのでしょうか?

    ノリス:えっ、3台並んでたの?そうだったんだ(笑)。正直あんまり覚えてないけど、ライトが思ったより早く消えて、ちょっと出遅れた。スリップストリームも使えなかったし、オスカーは前を譲ってくれなかったしね(笑)。1コーナーでは無理に突っ込むリスクは取りたくなかったから、大人しく行った。レースは長いし、あそこで全部決まるわけじゃないからね。結果的にオスカーは昨日も今日も良かったし、俺もいいペースだったけど、彼を追いつめるには足りなかった。

    Q:シャルル選手、再スタートでマックス選手を抜いて3位に浮上されました。その瞬間のことを教えてください。

    シャルル・ルクレール:マックスがハードタイヤで出てきたって聞いたときに、「これはきついな」って思った。残り5周であのタイヤは合ってないし、セーブも必要ないから完全に勝負どころだと判断した。あの最終コーナーで彼がかなり攻めてたけど、出口でリアが流れて、それでサイド・バイ・サイドになった。で、ピットストレートで前に出たときに少し接触があった。

    Q:マックス選手は無線で「当てられた」と発言していましたが、その点についてはどうお考えですか?

    ルクレール:もし逆の立場だったら、俺も文句を言ってたと思う。3位をかけた戦いだったから、お互い何でもやるつもりだっただろうし。マックスも、あのタイヤじゃ抜き返すのが難しいのはわかってたと思う。だから全力で取り返そうとした。俺の視点では、イン側からしっかり抜いて、彼がダーティなラインに押し込もうとしてきたけど、俺はその前の周でのミスを見てたからスピードでは勝ってた。前のマクラーレンのスリップストリームを取りに行こうとしてちょっと左に寄ったら、マックスが全然動かなくて、そこで軽く当たった。特別なことがあったとは思わない。

    Q:今回でモナコとバルセロナ、異なる2つのサーキットで表彰台を獲得されました。マシンへの自信は高まっていますか?

    ルクレール:今日の表彰台はセーフティカーに助けられた結果だから、そこまで自信があるわけじゃない。普通の展開だったら4位が妥当だったと思う。でも、クルマのことは少しずつ理解が深まってきてるし、どうセットアップすれば速く走れるかも見えてきた。ただ、そのために結構極端な方向に振らないといけなくて、正直あまり快適ではない。近いうちにアップグレードが入らないと、コンスタントに表彰台を争うのは難しいと思う。

    スペイングランプリ 2025年のF1世界選手権

    記者からの質疑応答

    Q:シャルル選手、先週モナコで2位に入られた際は少し落胆されたご様子でした。今回の表彰台は、今季ここまでで最も満足のいく結果でしたか?

    シャルル・ルクレール:うーん、2位や3位で舞い上がるタイプじゃないけど、今回は嬉しかった。正直この週末はそんなに期待してなかったからね。でもモナコのときはフリー走行からずっと速かった分、あの結果にはがっかりしてた。今回は違って、最初からずっと厳しかったし、予選もある程度犠牲にしてレースにかけた。その賭けが、ちょっと運にも助けられて表彰台という形で報われたんだと思う。そういう意味ではサプライズだったし、週末としては良かったけど、全体のパフォーマンスにはまだ満足してない。そこは早く改善する必要がある。

    Q:シャルル選手、ミディアムタイヤでのペースにはもっと期待されていましたか?

    ルクレール:いや、正直そんなに期待してなかった。最初のスティントのミディアムはかなり良かったけど、最後のミディアムはあまり良くなかった。第2スティントを長めに取って、最後を短くしたかったから、その分マネージメントが必要だったし、それでちょっと犠牲にした部分もある。でも、今の自分たちの状況を考えれば、それがベストだったと思うし、実際結果的にも正しかったと思う。

    Q:オスカー選手、ランド選手にお伺いします。レース終盤、マックス選手とジョージ選手の間で起きた接触についてどう思われますか?ランド選手はクールダウンルームで「マリオカートみたいだった」とおっしゃっていましたね。

    ランド・ノリス:オスカーがその件について面白いこと言ってたから、彼にパスするよ(笑)。

    オスカー・ピアストリ:チームメイトって最高だな(笑)。正直、あの出来事の全体像はよく分かってない。マックスがポジションを譲ってたようにも見えたし、何が起きたのか少し混乱してる。ブレーキしなかったのか、誤解があったのか、よく分からない。とにかくあれは小さい接触じゃなかったし、映像で見ても変な感じだった。詳細がわからないと何とも言えないけど、見た目はあまり良くなかった。

    ノリス:さっき言ってたのとは違うけど(笑)。正直、マックスがどう言ってたのかも、ジョージがどう感じてたのかも聞いてないから、今はコメントするべきじゃないと思う。

    Q:オスカー選手、ランド選手にお伺いします。今後のサーキットでマクラーレンが今ほど支配的にならない場所はあると思われますか?

    オスカー・ピアストリ:正直、よくわからない。例えばイモラではもっと速いと思ってたけど、逆に負けたし。今回のバルセロナでは、レッドブルが本命だと思ってた。でも結果的には、自分たちの方が少し上だった感じがする。レース中は戦略面で彼らに少し脅かされたけど、純粋なペースでは自分たちの方が強かったと思う。だから、これからのサーキットの中にはライバルが強くなる場所もあるだろうし、逆に自分たちがもっと強くなる場所もあるかもしれない。できれば後者が多いといいけど、正直予想は難しい。

    ノリス:そういうサーキットがないと願いたいけどね。チームは本当にいい仕事をしてくれてる。シーズン序盤では車に関していろんな批判もあったけど、技術指令(TD)が出ても、実際には何も変わってない。今のマクラーレンは全体的にバランスが取れていて、グリッド上で一番いいマシンだと思ってる。だからこのクルマを毎週末ドライブできるのは誇りだし、チームに感謝したい。ただ、オスカーも言ってた通り、予選ではまだ脆さがある。昨日みたいに大きく差がつくこともあるけど、ほとんどの予選は0.01秒とか0.001秒差の戦いだし、必ずしも楽勝というわけじゃない。レースでは今のところ自分たちが一歩先に出てるけど、他のチームも確実に差を詰めてきてる。シーズン序盤より今の方が差は小さくなってるし、これからもそうなるはず。だからこそ、自分たちは地道に努力を続けていく必要がある。

    Q:ランド選手にお伺いします。あなたはメンタルヘルスについて積極的に発信されてきましたが、良い日もあれば悪い日もある中で、ネガティブな思考にどう向き合っておられますか?

    ノリス:難しいよ。正直、うまくいかない日にはどうしても頭の中でいろんな声が鳴り止まない。でも最近は、そういう声を前向きなエネルギーに変える方法を少しずつ覚えてきたと思う。それを改善のきっかけにしたり、自分を理解する材料にしたりしてる。たぶん、これは俺だけじゃなくて多くの人に共通することだと思う。誰にでもいい日もあれば悪い日もあるしね。でも、俺にはちゃんと周りに信頼できる人たちがいて、自分がうまくやれてるかどうかを教えてくれる。その人たちの声だけを聞くようにしてる。他の人の声やネットのコメントは気にしない。自分を理解してくれる人たちの言葉だけが重要だと思ってる。だから、信頼できるチームや人間関係が何よりも大事だよ。厳しい日もあるけど、そういう日をどう捉えて、どう成長につなげるかが大事なんだ。

  • F1スペインGP フェルスタッペンとラッセルの接触劇に両チーム代表が見解

    F1スペインGP フェルスタッペンとラッセルの接触劇に両チーム代表が見解

    F1スペインGP終盤に発生したマックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルの接触について、レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーとメルセデスF1代表のトト・ヴォルフが、それぞれの見解を明かした。

    キミ・アントネッリのストップによってセーフティカーが導入された後、フェルスタッペンはピットインの際にハードタイヤしか選択できなかったため、ソフトタイヤを履いたライバルたちから激しい攻撃を受けることになった。

    リスタート時、フェルスタッペンは最終コーナーでスライドし、スタート/フィニッシュストレート上でフェラーリのシャルル・ルクレールにホイール同士の接触を交えながら抜かれた。その直後、ラッセルもオーバーテイクを狙った。

    ターン1ではエスケープロードを使ってポジションを守ったフェルスタッペンだったが、その後無線でレースエンジニアから「ラッセルに順位を譲るように」との指示が出され、ターン5で不満を漏らしながらも一時的にその指示に従ったように見えた。

    しかし、その後フェルスタッペンは再び通常のペースに戻り、レースの残り2周でラッセルと接触。ラッセルはレース後のメディア対応で「ぶつけられた」と述べている。

    ホーナーはこう振り返る。

    「リスタートでマックスはスナップ(挙動の乱れ)を起こして、そこにシャルルが並びかけてきた。彼(ルクレール)が左に寄せたように見えた。

    「そこにジョージがターン1でチャンスを狙ってきた。非常にギリギリの状況だった。こういうのは主観的なもので、最近のケースを見ても判断は難しい。FIA、いわば“レフェリー”にガイダンスを求めても、何の返答もなかった」

    「報告はされて審議対象にはなっていたし、明らかにペナルティが科される流れのように見えた。だからこそ、マックスにポジションを戻すよう指示を出した。マックスとしては当然納得がいっていなかった。彼は『スペースがなかった』『ジョージは完全にクルマをコントロールしていなかった』と感じていたからだ」

    「その後エンジニアとのやり取りを経て、ターン5でポジションを譲るという判断に至り、そこでも接触が起きた」

    「マックスとはまだ話せていないが、スチュワードは『接触の原因は彼にある』と判断し、10秒ペナルティとペナルティポイントを科した」

    「非常に悔しい結果だ。あのレースは本来なら楽に表彰台を獲れていたはずだったのに、最終的に獲得できたのは1ポイント(10位)だけだ」

    スペイングランプリ F1 マックス・フェルスタッペン VS ジョージ・ラッセル

    一方、ラッセルが4位でフィニッシュしたメルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、レース後の囲み取材で次のように述べた。

    「今初めて聞いたんだけど、マックスには『ラッセルに譲れ』という指示が出ていたらしいね。知らなかった。我々としては、マックスのクルマに問題があったのかと思っていた。ターン4の後、加速が明らかに鈍かったからね」

    「もしあれが“ロードレイジ”(怒りのドライビング)だったとすれば、信じがたい。とはいえ、あれだけ目立つ行動を故意にするとは思えないけど。彼は何を狙っていたのか? ラッセルに譲ってすぐに抜き返す“DRSゲーム”のような意図があったのか? よくわからない」

    「正直、理解できない。でもまだマックスの主張を聞いていないから、断定は避けたい。『あれは怒りからの行動だ』とはまだ言うつもりはない。理由がわかるまではね。とはいえ、あの接触は気分のいいものではなかった」

    さらにフェルスタッペンのレーススタイルについて尋ねられると、ヴォルフはこう続けた。

    「モータースポーツに限らず、あらゆるスポーツで“偉大な者”には共通点がある。“世界が自分に敵対している”と思い込みながらも、極限のパフォーマンスを出せる者たちだ」

    「ただし、時には『敵対しているのは世界じゃない、自分自身が間違えたのだ』と認めることも必要だ。そうした“気づき”があるべきなんだ」

    「マックスにはここ数年、そうした瞬間はなかった。2021年の出来事は別として、今回のような行動がどこから来たのか、正直わからない」

  • レッドブルF1 最終リスタートでフェルスタッペンにハードを履かせた背景

    レッドブルF1 最終リスタートでフェルスタッペンにハードを履かせた背景

    レッドブルはスペインGPで、マックス・フェルスタッペンに3ストップ戦略を採用するという、同チームらしい積極的なアプローチを取った。狙いはマクラーレン勢に真っ向から挑むことだった。

    角田裕毅はピットレーンスタートだったが、チームメイトと同じ3ストップ戦略を追走した。もっとも実際には、彼の方が毎回ピットインのタイミングが早く、結果として常に先に動く形となった。

    レッドブルはスペインGPで、マックス・フェルスタッペンに3ストップ戦略を採用するという、同チームらしい積極的なアプローチを取った。狙いはマクラーレン勢に真っ向から挑むことだった。

    角田裕毅はピットレーンスタートだったが、チームメイトと同じ3ストップ戦略を追走した。もっとも実際には、彼の方が毎回ピットインのタイミングが早く、結果として常に先に動く形となった。

    第1スティントはミディアムタイヤでわずか8周という短さで終え、カルロス・サインツJr.とともにフランコ・コラピントを交わした直後にピットインすることとなった。

    戦略の成功と限界
    レース優勝を飾ったオスカー・ピアストリも、フェルスタッペンの3ストップ戦略が大部分では効果的だったと評価している。40周目時点でフェルスタッペンはマクラーレン勢にかなり迫っており、ランド・ノリスもピアストリに近づかざるを得ない状況に追い込まれていた。

    しかし、マクラーレンが「フェルスタッペンが最終スティントに入る可能性がある最も早い周回」に差しかかると、ピアストリは一気にペースを上げた。レッドブルが47周目にフェルスタッペンをピットインさせたときには、ノリスはすでにフェルスタッペンに対して4.4秒のリードを築いており、1周でのアンダーカットを防ぐには十分だった。ピアストリはさらにそのノリスからも前方に位置していた。

    50周目までには、3人ともピットを終えて元の順位に戻った。ただし、アンダーカットの影響でそれぞれの間隔はやや縮まっていた。

    戦略の弱点を露呈させたセーフティカー
    だがここで、アンドレア・キミ・アントネッリがリタイアし、セーフティカーが出動。この瞬間、レッドブルの戦略の弱点が露わになった。

    古いタイヤで走り続ける選択は、ピットインして新しい、あるいは多少新しいタイヤに履き替えた他車に抜かれるリスクが伴う。前日のF2スプリントレースでも、同様の展開で戦局が大きく変わっていた。

    フェルスタッペンとマクラーレン勢はいずれも、ソフトタイヤ(C3)を計4セット(新品1セット+ユーズド3セット)用意してレースに臨んでいた。フェルスタッペンはそのすべてのソフトタイヤを3スティントで使い切っており、ノリスとピアストリよりも1セット多く使用していた。このため、セーフティカー導入時点でレッドブルには使えるソフトタイヤが残っておらず、残っていたハードタイヤ(C1)を投入するしかなかった。レッドブルは、この戦略がスプリント勝負に不利になることを承知のうえで、タイヤの状態を考慮した決断を下した。

    スペイングランプリ F1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    孤独なハードタイヤへの決断
    レッドブルは、古いソフトタイヤで先頭に立つも再スタートで即座に抜かれるリスクを取るか、それとも唯一残っていた新品ハードタイヤに履き替えるかという、難しい二択に迫られた。ちなみに、このレースでは他の誰一人としてハードタイヤを使用していなかったことからも、ハードタイヤがいかに望ましくない選択肢だったかが分かる。

    フェルスタッペンが最終的に10位まで順位を落としたことからも、この判断は厳しい評価にさらされるだろう。しかしその多くは、彼自身のオン・トラックでの対応にも起因していた。仮に再スタート直後に最後のコーナーでオーバーステアを喫しなければ、少なくともジョージ・ラッセルを抑えて3位、あるいは4位は維持できた可能性があった。

    どちらの選択が「よりマシ」だったかは、古いソフトタイヤでどれだけ彼が持ちこたえられたかにかかっていた。レッドブルが、少なくともハードタイヤで3位を確保できると読んでいたなら、ソフトを履き続けることでそれ以下に沈むリスクを恐れたということだ。

    ホーナーの見解
    チーム代表クリスチャン・ホーナーは次のように語っている。

    「セーフティカーは、我々の戦略にとって最悪のタイミングで出てしまった。古いタイヤでステイアウトしてリスタートで無防備になるか、それとも新品のハードに賭けるかという選択を迫られた」

    「後からなら何とでも言えるが、その時点で持っていた情報に基づいて最善の判断を下したつもりだ」

  • ルイス・ハミルトン F1スペインGPで失望「フェラーリで最悪のレースだった」

    ルイス・ハミルトン F1スペインGPで失望「フェラーリで最悪のレースだった」

    ルイス・ハミルトンは,2025年F1スペインGPでの厳しい戦いの末、「フェラーリでのレースで最悪だった」と語り、明らかに落胆した様子を見せた。

    この日、ハミルトンは5番グリッドからスタートし、序盤にはメルセデスのジョージ・ラッセルを交わして4番手に浮上。しかし、SF-25のリアの不安定さに苦しみ、間もなくチームからの指示で背後に迫っていたシャルル・ルクレールにポジションを譲ることになった。

    さらに、2度目のピットストップでミスがあり、それによってラッセルにアンダーカットを許し、順位を落とす展開となった。

    セーフティカー導入後、ハミルトンは他の上位勢と同様にソフトタイヤへ交換したが、今度はザウバーのニコ・ヒュルケンベルグに抜かれてしまう。その後、マックス・フェルスタッペンのペナルティによって1つ順位を取り戻し、最終的には6位でフィニッシュしたものの、7度のワールドチャンピオンにとっては精神的に厳しいレースだった。

    スカイスポーツF1のインタビューで「今日は良い一日でしたか?」と聞かれると、ハミルトンは「特に何もない、ただ最悪な日だった」と繰り返し語った。

    チームの戦略について問われると、「戦略は良かったし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。それだけだ」と答えた。

    その様子を見たスカイの司会者レイチェル・ブルックスが「あなたがそんな状態でいるのを見るのは辛い」と述べると、ハミルトンは「何を言えばいいんだ?今日は本当に酷い日だった、それだけだ」と静かに返した。

    「難しい一日だった。それ以上でも以下でもない。ひどいレースだった」

    「説明しても意味がないし、あなたのせいでもない。ただ、他に言いようがないだけ」

    「次に向けて前向きな要素は何かありますか?」と尋ねられると、ハミルトンは乾いた調子で「ないと思う、たぶん全部自分のせいだ」とだけ答えた。

    今季の中でも特に落胆した週末だったことを認め、「この週末に何か得るものはあったか?」という質問には、ためらうことなく「ゼロ」と返した。

    ルイス・ハミルトン スペイングランプリ F1 スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトンはイモラでのリカバリードライブによって2025年のベストリザルトを記録し、ヨーロッパラウンド三連戦を好調に滑り出していた。モナコでは特筆すべき成果はなかったものの、今季2番目に良い結果だった。

    しかし今回のスペインGPについては、「これはこれまでで最悪のレースだった」とメディアに対して明言。レース順位としては今季3番目の成績だったにもかかわらず、精神的には最も厳しいものだったという。

    次戦は彼が過去に7勝を挙げているカナダGP(ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット)。この地は彼にとって特別な場所だが、今回の発言からはハミルトンとフェラーリの苦悩がすぐに解消する気配は感じられない。

    最後に今後に向けての展望を問われると、ハミルトンはただ一言「家に帰る」とだけ答えた。