カテゴリー: F1シンガポールGP

  • レーシングブルズF1代表 「アイザック・ハジャーは0.5秒のハンデで戦った」

    レーシングブルズF1代表 「アイザック・ハジャーは0.5秒のハンデで戦った」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、F1シンガポールGP決勝でチームが今季初めてノーポイントに終わったことについて、「非常に厳しい一日だった」と振り返った。
    アイザック・ハジャーは序盤にオリバー・ベアマンと接触しながらもソフトタイヤをうまく持たせて走行。しかしピットストップ直前に発生したパワートレインのトラブルにより、1周あたり約0.5秒を失う状態で後半スティントを戦い抜いた。レース終盤にはカルロス・サインツに抜かれ、惜しくも11位でフィニッシュした。

    アラン・パーメインは「我々にとって非常にタフな一日だった」とコメント。

    「シルバーストン以来、初めてポイントを逃した。アイザックのマシンにはパワートレインの不具合があり、1周ごとに0.5秒を失っていた。マリーナベイのように僅差の戦いが続くトラックでは、これはほぼ致命的なハンデだ」

    「彼は本当に見事に走り、できることはすべてやってくれたが、最終的にはそのハンデが大きすぎてポイント圏を維持するのは不可能だった」

    アイザック・ハジャー ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    もう一方のリアム・ローソンも、ミディアムタイヤでのロングスティント戦略を採用して上位勢のセーフティカーを期待したが、運に恵まれなかった。ピットストップ後は渋滞に巻き込まれ、15位に沈んだ。

    パーメインは「リアムも同様に厳しいレースだった。彼が望むほどのグリップもバランスもなかった。長いスティントでチャンスを狙ったが、結局ペースが足りなかった」と語った。

    最後にパーメインは、次戦アメリカGPに向けた意気込みを示した。

    「我々は再び立て直す。アイザックのマシンで起きた問題を徹底的に調査し、オースティンでは必ず巻き返す。あのサーキットは我々のマシンに合っているはずだ」

  • F1シンガポールGP 予選 FACTS & STATS:ラッセルがコースレコード更新

    F1シンガポールGP 予選 FACTS & STATS:ラッセルがコースレコード更新

    ジョージ・ラッセルがF1シンガポールGPでポールポジションを獲得し、マックス・フェルスタッペンのトップ奪取を阻止した。

    タイトルを争うオスカー・ピアストリとランド・ノリスは、それぞれ3番手と5番手からスタートする。以下、マリーナベイ市街地サーキットでの予選後に判明した主なデータとトリビアを紹介する。

    ■ ラッセルは1分29秒158のコースレコードを記録し、キャリア通算7回目のポールポジションを獲得した。このタイムは2018年にルイス・ハミルトンがポールを取って以来、メルセデスにとって初のシンガポールGPポールとなる。

    ■ ラッセルは今季カナダGPでもポールから勝利しており、過去15回のシンガポールGPのうち10回はポールシッターが優勝している。

    ■ フェルスタッペンはシンガポールで自身4回目のフロントロウスタートを決めたが、いずれもポールポジションは獲得していない。また、レッドブルのドライバーとして直近3戦連続でマクラーレン勢を上回っている。

    ■ ドライバーズ選手権リーダーのピアストリにとって、3番手はシンガポールでの自己最高グリッドとなった。

    F1シンガポールGPジョージ・ラッセルとマックス・フェルスタッペンがシンガポールでフロントロウからスタート

    ■ メルセデスのキミ・アントネッリは、キャリア初めて2戦連続でトップ4に入る予選結果を記録。マクラーレンのランド・ノリスは5番手で、2戦連続でトップ4を逃した。

    ■ フェラーリのルイス・ハミルトンは6番手。シンガポールでトップ5以外からスタートするのは自身初めてとなる。一方、チームメイトのシャルル・ルクレールは今季5度目のハミルトンに対する予選敗北となった。

    ■ レーシングブルズのアイザック・ハジャーは今季11回目のQ3進出を果たし、8番グリッドからスタートする。

    ■ ハースのオリバー・ベアマンは9番手でキャリア最高位の予選結果。ハースがシンガポールでトップ10入りしたのは4年連続となる。

    ■ アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは10番手。これは2018年以来、シンガポールでの自己最低スタート位置となる。

    シンガポールグランプリニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)は今季初のQ3進出をわずか0.065秒差で逃した

    ■ キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは11番手で、今季初のQ3進出をわずか0.065秒差で逃した。

    ■ リアム・ローソンは2つ順位を繰り上げて12番グリッドからスタート。これはウィリアムズのアレックス・アルボンとカルロス・サインツの失格によるものだ。

    ■ 角田裕毅は当初、シンガポールで自己最低スタート位置タイだったが、ウィリアムズ勢の失格により繰り上がった。

    ■ キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは、8戦ぶりにチームメイトのヒュルケンベルグに予選で敗れ、14番手からスタートする。

    ■ アストンマーティンのランス・ストロールは3年連続でQ1敗退となり、15番グリッドからのスタートとなった。

    ■ アルピーヌのフランコ・コラピントは3戦連続でチームメイトのピエール・ガスリーを予選で上回った。

    ■ エステバン・オコンは今季の予選対決でハースのベアマンに10対8でリードを許している。

    ■ アルピーヌは今季4回目のQ1最下位を記録し、シンガポールではガスリーがその不名誉を負った。

    ■ なお、技術違反により失格となる前、アルボンはサインツとの予選対決を9対9のタイに戻していた。

    ■ サインツは前戦バクーGPではフロントロウスタートを果たしたが、失格により今戦シンガポールでは最後尾スタートとなる。

  • 角田裕毅は「非常に努力家」 レッドブルF1代表が“成長を感じる走り”を評価

    角田裕毅は「非常に努力家」 レッドブルF1代表が“成長を感じる走り”を評価

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1シンガポールGP決勝を12位で終えた角田裕毅の走りについて、「確実に成長を感じる」と高く評価した。

    序盤に不運な形で順位を落としたものの、レースを通じて安定したスピードを保ち、冷静に挽回を図った角田裕毅のパフォーマンスを称賛した。

    「角田(裕毅)は今日、スタート直後に不運な形で順位を落としたが、その後の走りは本当に良かった。彼は集中を切らさず、最後までプッシュし続けていた。惜しくもポイントには届かなかったが、確実に成長を感じる走りだった」

    角田裕毅はこのレースでソフトタイヤスタートを選択したが、1周目の混乱で複数台に囲まれ、大きくポジションを失う展開に。それでも中盤以降は力強いペースで走行し、レース終盤にはマックス・フェルスタッペンの直前を走るなど、チームの戦略にも貢献した。

    角田裕毅 レッドブル F1

    ローラン・メキースは、角田裕毅の精神面の強さとチームへの姿勢にも触れた。

    「彼は非常に努力家だし、我々も彼とともにさらに前進していくつもりだ」

    レッドブル代表として角田裕毅に言及したのは今週末が初めてではない。メキースは以前から、角田がレースごとに進化を遂げていると強調しており、今回のシンガポールでもその成長が結果に現れた形だ。

    次戦に向けてメキースは、「彼が持っているスピードと集中力を活かせば、必ず結果がついてくる」と述べ、角田裕毅の今後に期待を寄せている。

  • ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP制覇 ハミルトンの“伝説の1枚”を再現

    ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP制覇 ハミルトンの“伝説の1枚”を再現

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シンガポールGPで勝利を飾り、ルイス・ハミルトンがマリーナベイ・サーキットのホームストレートで行った“象徴的な勝利後のフォトシュート”を再現した。27歳のラッセルは当時メルセデスのガレージにおり、ハミルトンがW09で勝利を収める姿を見ていた。そして今回、自身がW16を駆ってその同じ舞台で勝利を掴んだ。

    ハミルトンは2013年にメルセデスへ加入し、ブラックリー拠点のチームにもたらした勝利は数知れない。その中でも特に印象的なひとつが、マリーナベイでの勝利だった。

    当時、ハミルトンは予選で驚異的なラップを記録してポールポジションを獲得し、日曜のチェッカーフラッグまで首位を守り切って優勝。その走りはパドックを驚嘆させ、メルセデスのガレージで観戦していた若きラッセルの心にも刻まれた。

    レース後、ハミルトンは優勝トロフィーを手にスタート/フィニッシュライン上で座り込む印象的なフォトシュートを行ったが、今回ラッセルは2025年の同レースで優勝を果たしたあと、その構図を再現した。

    「2018年当時、僕はメルセデスと一緒にいて、ルイスが信じられないようなポールと勝利を挙げるのを見ていた。7年後、ここシンガポールで自分が勝てたこと、そしてチームとこの瞬間を共有できたことは本当に特別だ」とラッセルは語った。

    なお、ルイス・ハミルトンが最後にシンガポールGPで表彰台に上がったのは2023年のことだ。

    ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセル

    ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセル、対照的なシンガポールGPの結末
    今季すでに複数の表彰台を獲得しているジョージ・ラッセルがシンガポールGPを制した一方で、ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後のシーズンは順風満帆とは言えない。7度の王者はスクーデリア加入後、グランプリフォーマットでまだ表彰台を獲得しておらず、マリーナベイでは厳しい週末となった。

    レース後の記者会見で、ラッセルは笑顔でこう語った。

    「他のレースと同じように感じた。勝てるチャンスがあることは分かっていたし、その状況にも落ち着いていられたんだ」

    一方、ハミルトンはレース終盤に左フロントブレーキの故障に見舞われ、その後コースオフを繰り返したとして5秒加算のペナルティを受けた。レース後、DAZNのインタビューで次のように振り返った。

    「悪くないレースだったけど、スタートはあまり良くなかった。オーバーテイクは本当に難しく、ポジションに縛られてしまった。終盤はキミを追っていたけど、ブレーキが壊れたんだ。左フロントから火花が出るのが見えた瞬間、冷やさなきゃと思ってスピードを落とした。冷やした後は少し戻ったけど、完全には戻らなかった」

    2025年シーズンここまでの獲得ポイントは、ルイス・ハミルトンが125点。ジョージ・ラッセルとの差は112点となっている。

  • カルロス・サインツJr. 圧巻の走りで10位入賞「唯一前に進めたクルマだった」

    カルロス・サインツJr. 圧巻の走りで10位入賞「唯一前に進めたクルマだった」

    カルロス・サインツJr.は、シンガポールGPを10位でフィニッシュし、控えめながらも満足げな笑みを浮かべた。土曜夜の時点ではグリッド20番手、実際のスタートは18番手。そこから苦しいレースが続いたが、終盤にようやく光が見えた。

    スタートからなんと52周にわたってミディアムタイヤを使い続け、背後の速いマシンを抑えきる。終盤10周を残してピットインすると、そこからは怒涛の追撃を開始した。

    ピットアウト時は15番手で、前にはストロールがいた。サインツは53周目にカナダ人を抜いて14番手、54周目にボルトレトを抜いて13番手、55周目にはコラピントを抜いて12番手に浮上。そして60周目には角田裕毅とアイザック・ハジャーを立て続けにオーバーテイクし、ついに10位に食い込んだ。まさに圧巻の走りだった。

    「そうだね、本当に少し予想外のレースだった。正直、朝の時点ではセーフティカーが出るかとか、雨が降るかとか、いろいろ様子を見ていたんだ。結局はドライの退屈なレースになったけど、レースペースがとても良くて、ミディアムを誰よりも長く引っ張ることができた。その間、後ろのフレッシュなタイヤを履いたクルマを抑えながら、ソフトに履き替えた後は飛ぶようなペースで走れて、5〜6台を抜いてポイント圏内に入ることができたんだ」とサインツはDAZN F1に語った。

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング シンガポールGP

    サインツは長い最初のスティントの厳しさも認めた。「50周──正確に何周走ったかわからないけど──ミディアムで走るのは簡単じゃなかった。最後の方はフレッシュタイヤのベアマンやフェルナンド(アロンソ)が後ろに迫っていて、本当に厳しかった。でもすべてをコントロール下に置いて、ソフトに替えるタイミングを待ち、それで追い上げができたんだ」と説明した。

    「そう、本当に難しかった。シンガポールではいつもリアタイヤに苦しむけど、最初はかなり落ち着いて走るようにして、それがレースの鍵になったと思う。50周もの間ミディアムで走ってもペースを失わなかった。シーズンを通してずっとそうだけど、今回もすごくいいレースペースと予選ペースを見せられた。やっとそれを結果につなげることができたんだ。たぶん今日、グリッド中で唯一、前に進めたクルマだったと思う。ミッドフィールドの位置からこれだけ順位を上げるのは簡単じゃないけど、それをやってのけた。セーフティカーもない普通のレースで8台抜いたんだ」と胸を張った。

    そして、土曜の失格を受けての10位には安堵の表情も見せた。「昨日の失格を考えれば、チームにとって重要な結果だと思う。シーズン終盤のこの時期は、1ポイントでも大事だからね。今日はアストンマーティンやレーシングブルズより前でフィニッシュできたし、スタート位置を考えればダメージを最小限に抑えられた。しかもシンガポールみたいにオーバーテイクが難しいサーキットでね」とサインツは締めくくった。

  • ルイス・ハミルトン ブレーキトラブルを説明「火花が見えた瞬間に冷やした」

    ルイス・ハミルトン ブレーキトラブルを説明「火花が見えた瞬間に冷やした」

    7度のF1世界王者ルイス・ハミルトンは、シンガポールGP終盤に発生したブレーキトラブルが自身のレースを台無しにしたことを明かした。ハミルトンはレース終盤、メルセデスのキミ・アントネッリを5位争いで追っていたが、ブレーキに問題が発生した。

    ハミルトンはブレーキの異常を抱えたままフェラーリを慎重に走らせ、チームメイトのシャルル・ルクレールにポジションを譲る形で順位を落とした。

    さらにアストンマーティンのフェルナンド・アロンソにも追い上げられたが、辛くも抑えて7位でチェッカーを受けた。

    しかしレース後、トラックリミット違反を繰り返したとして5秒加算ペナルティを受け、結果的にアロンソの後ろの8位に降格となった。

    「レース自体は悪くなかったけど、スタートがあまり良くなかった。追い抜くのが本当に難しくて、ずっとポジションが固定された状態だった」とハミルトン。

    「終盤はキミを追っていたけど、そこでブレーキが壊れた。左フロントから火花が出たのを見ただろう? そこからは冷やすためにペースを落とすしかなかった」

    「少し冷やしたら多少は戻ったけど、最後まで完全には回復しなかったんだ」

    チェッカー後、アロンソは無線で激しい言葉を放ち怒りをあらわにしたが、フェラーリのフレデリック・バスール代表は安全面の懸念を否定した。

    「安全性の面では問題ない。ペースを調整したからね」とバスール。

    「ルイスが最後のラップで全力で攻めていたわけじゃない。30秒も遅かった。安全の範囲内ではあったが、それが目標というわけではない。目標は『安全』であることではないんだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトン:フェラーリはまだマシンの潜在力を引き出せていない
    ハミルトンは、シンガポールでのフェラーリの結果(6位と8位)について「チーム全員が痛みを感じている」と語った。

    「まず、チームのみんなは毎週末本当に懸命に努力している。ケータリングからマーケティング、エンジニアまで、全員が全力を尽くしているんだ」

    「だからこそ、僕はチーム全体の痛みを感じている。だけど、残念ながら僕たちのマシンは前の連中と比べて十分なレベルに達していない。特に彼らはアップグレードを入れてきていて、僕たちはそれに追いつけていない。僕たちはギリギリのところで何とか差を詰めようとしているんだ」

    またハミルトンは、フェラーリが現時点でSF-25の潜在能力を十分に引き出せていないと認めた。

    「予選に関して言えば、まだマシンのポテンシャルを完全に引き出せていない。前戦でもそうだったし、今回もそうだ」

    「もしタイヤのパフォーマンスを完璧に引き出して、ピットレーンの出口で渋滞に巻き込まれなければ、今週末はグリッドで3番手か4番手にはつけていたと思う」

    「レースでは少なくとも前の何人かと同じぐらいのペースはあったけど、当然ながら彼らより速いわけではなかった」

    「予選の問題を解決できれば、非常に難しいけどね、今より少しはいい結果が得られるかもしれない。でも結局のところ、今の僕たちは4位、5位、6位あたりを争うのが精一杯なんだ」

  • リアム・ローソン 苦しいF1シンガポールGP決勝「責任は僕にある」

    リアム・ローソン 苦しいF1シンガポールGP決勝「責任は僕にある」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、F1シンガポールGPで厳しい週末を過ごした。予選での不振と難しいレースコンディションが響き、ポイント圏外の15位でフィニッシュした。

    ローソンはウィリアムズ勢2台の失格により12番手からスタート。セーフティカー出動を見込んで序盤はミディアムタイヤでロングスティントを試みたが、ピットストップ後にトラフィックにはまり、思うように順位を回復できなかった。

    「僕たちはレースのほとんどをミディアムタイヤで引っ張ったけど、ピットしたあとにクルマの列の後ろに入ってしまった」とローソンは説明した。

    「もしもっと上のグリッドからスタートできていたら、ペース的にはポイント圏内で戦えたと思う。でも予選が厳しかったので、最初から難しい展開になるのは分かっていた」

    「昨日のこと(予選前のクラッシュ)が本当に痛かった。あのとき、今までよりも2〜3秒速く走ろうとしていて、それでクラッシュした。だから、もちろんあれは大きな学びだし……責任は僕にある」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

  • 2025年F1ポイントランキング (第18戦 シンガポールGP 終了時点)

    2025年F1ポイントランキング (第18戦 シンガポールGP 終了時点)

    2025年F1第18戦シンガポールGP終了後、最新のポイントランキングが発表され、マクラーレンが今季のコンストラクターズ選手権を制覇した。昨年に続く2年連続の戴冠で、チームは残り6戦を残して早くも王座を確定させた。

    ピアストリとノリスのダブル表彰台は逃したものの、両ドライバーの安定した上位フィニッシュにより通算650ポイントに到達。2位メルセデスに325点差をつけ、近年でも最速ペースの戴冠となった。

    ピアストリが首位堅守、ノリスは差を縮められず
    ドライバーズランキングではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が336ポイントで首位を維持。2位のランド・ノリス(同)は314ポイントで続き、チームメイト対決が終盤戦の焦点となる。一方、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は273ポイントまで迫り、上位3人による争いが続いている。

    メルセデス勢では、シンガポールGPを制したジョージ・ラッセルが今大会最大の加点幅(+25)を記録し、ランキング4位を確固たるものにした。フェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンはそれぞれ173点と125点で5位と6位に位置している。

    中団勢は足踏み、角田裕毅は20点で変動なし
    中団グループでは、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)70点、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)39点、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)37点と変動なし。レッドブルの角田裕毅も今回ノーポイントに終わり、依然として20点で14位をキープしている。

    マクラーレンが2年連続制覇、ステラ代表「全員の努力の結晶」
    今季のマクラーレンはここまで12勝を挙げ、7度の1-2フィニッシュ、9回のポールポジションを記録。早々にタイトルを確定させた。

    チーム代表のアンドレア・ステラは「この結果は全員の努力の結晶だ。技術的な変革を控える中で、今後もこの勢いを維持したい」とコメントした。

    2025年のF1世界選手権 コンストラクターズチャンピオン マクラーレン

    2025年F1ドライバーズポイント

    1.オスカー・ピアストリ (マクラーレン) – (336)
    2.ランド・ノリス (マクラーレン) – (314)
    3.マックス・フェルスタッペン (レッドブル) – (273)
    4.ジョージ・ラッセル (メルセデス) – (237)
    5.シャルル・ルクレール (フェラーリ) – (173)
    6.ルイス・ハミルトン (フェラ-リ) – (125)
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ (メルセデス) – (88)
    8.アレクサンダー・アルボン (ウィリアムズ) – (70)
    9.アイザック・ハジャー (レーシングブルズ) – (39)
    10.ニコ・ヒュルケンベルグ (ザウバー) – (37)
    11.フェルナンド・アロンソ (アストンマーティン) – (36)
    12.カルロス・サインツJr. (ウィリアムズ) – (32)
    13.ランス・ストロール (アストンマーティン) – (32)
    14.リアム・ローソン (レーシングブルズ) – (30)
    15.エステバン・オコン (ハース) – (28)
    16.角田裕毅 (レッドブル) – (20)
    17.ピエール・ガスリー (アルピーヌ) – (20)
    18.ガブリエル・ボルトレト (ザウバー) – (18)
    19.オリバー・ベアマン (ハース) – (16)
    20.フランコ・コラピント (アルピーヌ) – (-)
    21.ジャック・ドゥーハン (アルピーヌ) – (-)

    2025年 F1コンストラクターズポイント

    1.マクラーレン – (650)
    2.メルセデス – (325)
    3.フェラーリ – (298)
    4.レッドブル – (290)
    5.ウィリアムズ – (102)
    6.レーシングブルズ – (72)
    7.アストンマーティン – (68)
    8.ザウバー – (55)
    9.ハース – (46)
    10.アルピーヌ – (20)

  • アイザック・ハジャー アロンソの批判に反論「ただ彼が不機嫌なだけ」

    アイザック・ハジャー アロンソの批判に反論「ただ彼が不機嫌なだけ」

    レーシングブルズのアイザック・ハジャーは、F1シンガポールGPでの防御についてフェルナンド・アロンソから「不要なリスクを取った」と批判されたことに対し、「クリーンにやった」と反論した。21歳のフランス人ドライバーは、ベテランのアロンソを「不機嫌だ」と切り返した。

    アロンソはマリーナベイ市街地レースでハジャーを2度もオーバーテイクすることになった。

    1回目は3周目、ヘアピンでインに飛び込み8番手に浮上。2回目は37周目で、ハジャーがエンジントラブルの疑いを抱えており、ターン3の立ち上がりで加速が鈍っていた場面だった。

    その時、ハジャーは依然として粘り強くポジションを守っていたが、アロンソは無線で「ヒーロー・オブ・ザ・レース」と皮肉を飛ばし、不満をあらわにした。アロンソは数周のあいだハジャーの後ろに捕まり、およそ5秒を失ったとみられる。

    レース後、メディアの前に立ったハジャーは、自らの走りを正当化した。

    「僕は彼をコース外に押し出したわけじゃない。クリーンにやったよ」とハジャーは語った。「彼がそのバトルを楽しめなかったなら、それはただの不機嫌ってだけだ。僕にはどうしようもない」

    ハジャーが指摘するように、オーバーテイクの際に接触はなく、レーシングブルズのマシンはエンジンの問題を抱えながらもラインを守っていた。21歳の新人は、ベテラン相手にもひるまずにレースを戦い抜いた格好だ。

    アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) F1シンガポールGP

    一方で、アロンソはレース後に語調をやや和らげながらも、ハジャーへの批判を改めなかった。

    「彼はエンジンに少し問題を抱えていたようだ。ストレートで遅かった」と44歳のアロンソは語った。「時には、どのバトルで戦うべきか、どのバトルで戦わないべきかを判断する必要がある。おそらくレースの最終結果にとって、間違いなくお互いに良くなかった。特に彼にとってはね」

    「だから、ちょっと不要なリスクだったと思う。でもここはシンガポールだし、戦うのが難しいコースだから、彼がベストを尽くしたのは理解できる。でも確かに僕たちはタイムを失ったよ」

    さらにハジャーがアロンソを「不機嫌」と評したことを伝えられると、アロンソは次のように答えた。

    「時速300kmの動きの中では、少しギリギリな場面もあったけど、誰もが自分のやり方でレースをするものだし、接触があったわけでもない。だから問題ない」とアロンソは述べた。「彼らはとても速いクルマを持っているけど、ポイントはあまり持っていない。だから、それは彼ら自身の問題だ」

    しかし、実際にはレーシングブルズはアストンマーティンよりも多くのポイントを獲得している。両チームはコンストラクターズランキングでそれぞれ6位と7位に位置し、レーシングブルズが72ポイント、アストンマーティンが68ポイント。個人でもハジャーは39ポイントを挙げており、アロンソの36ポイントを上回っている。

    エンジントラブルを抱えながらも、ハジャーは冷静かつ強気な防御でF1のベテランと渡り合った。経験豊富なアロンソの批判に対しても一歩も引かず、自らの走りを貫いた姿勢は、若手としての存在感を一層際立たせる結果となった。

  • オスカー・ピアストリ ノリスとの接触を巡る質問を拒む「映像を見てから結論」

    オスカー・ピアストリ ノリスとの接触を巡る質問を拒む「映像を見てから結論」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1シンガポールGP決勝後、チームメイトのランド・ノリスとの1周目の接触について記者団から質問を受けたが、これを慎重にかわした。

    オーストラリア人のピアストリは3番グリッドからスタートし、1コーナーでは2番手のマックス・フェルスタッペンにプレッシャーをかけた。しかしその動きがノリスを呼び込み、5番手スタートのノリスは4番手に浮上。高速のターン1〜3区間でふたりはサイド・バイ・サイドとなった。

    ノリスはターン3のイン側をキープしてピアストリを押さえ込み、マシン同士が軽く接触。その際、ノリスのマシンはフェルスタッペンのリヤにも触れていた。

    この一件でピアストリは外側に押し出され、なんとか4番手を維持したが、無線では「押し込まれた」「チーム的にはふさわしくない動きだ」と不満を漏らした。

    その後、ノリスが3位でフィニッシュし、マクラーレンが2年連続のコンストラクターズタイトルを確定させたが、ピアストリはレース後の取材で多くを語らなかった。
    「何が起きたのか正確に理解するために、リプレイをもっと見ないといけない」とモータースポーツウィークなどの取材陣に語った。「ふたりのマシンが接触するのは望ましいことではない。詳細を見てから自分の結論を出す」

    また、レース中の無線での強い口調については「レース中は感情が高ぶる」と説明。「その瞬間に何が起きたのか意見を伝えるよう求められているから話しただけだ。あとで話し合うことになると思う」と語った。

    マクラーレンはピアストリとノリスの接触について「間違いなくチーム内で話し合う」としており、ピアストリもそれを認めた。
    インシデントはスチュワードにより即座に「注視」扱いとされたが、審議の結果、処分なしと判断された。その決定をエンジニアのトム・スタラードが無線で伝えると、ピアストリは「そんなの不公平だ」と反論。

    スタラードが「後で確認できるから、今はレースに集中して」となだめると、ピアストリは「他のマシンを避けるためにチームメイトにぶつかるなんて、回避としては最低だ」と吐き捨てた。

    オスカー・ピアストリ F1シンガポールGP

    レース後、スタラードとのやりとりがテレビで誇張されていることについて聞かれると、ピアストリは「僕のコメントは62周のうちのたった2周分くらいだった。放送では遅れて流れたのかもしれない」と述べた。
    「リズムを取り戻したあと、ペース自体は良かったと思う。ただ位置的に仕掛けられなかっただけだ」

    ピアストリはイタリアGPでも、ピット作業の遅れで順位を入れ替えたあと、2位をノリスに返すよう指示されたことに不満を示していた。今回もチームの「公平性」について明確な方針を求めるかと問われると、「まずは今回の映像をしっかり見てからだ」と回答。
    「全体を把握したうえで話し合いになると思う。結論を出すのはそのあとだ」と述べた。

    ノリスが優遇されていると感じるかという質問には、短く「ノー」とだけ答えた。