カテゴリー: 佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、多重アクシデントに巻き込まれて23位 (インディカー)

    佐藤琢磨、多重アクシデントに巻き込まれて23位 (インディカー)

    佐藤琢磨は、ダブルヘダーとして開催されるインディカー第13戦トロントの決勝レースを23位で終えた。

    第13戦は7月19日(土)の午後に決勝が行われる予定だったが、インディカーはコース上の雨量の多さから安全を確保できないと判断。赤旗を出してレースのスタートを遅らせ、その後にレースのスタートを2度試みたが、コンディションの改善は見られず、夕方6時過ぎにレース開催を翌日の20日(日)へと延期することに決めた。

    佐藤琢磨は予選15番手だったが、前日にトラブルのあった3台がグリッド後方に下がったため、12番手からスタートした。しかし、1周目のターン4で起きたアクシデントによって進路をふさがれ、左から急にラインを変えてきたマシン、さらには後方にいたマシンに次々とヒットされ、コンクリートウォールに激突した。

    そこでリタイアとなってもおかしくないダメージがあった佐藤琢磨のマシンだったが、クルーたちが入念な修理を施し、佐藤琢磨はレース終盤に10周を走行。順位は最下位の23位だったが、佐藤琢磨は午後の2レース目に備え、マシンの確認を行うことができた。

    佐藤琢磨(23位)
    「今日のレースでは慎重にスタートをして、ターン3でもイン側にラインを取ってポジションを保っていました。序盤から無理をせず、ゴールまでにポジションを着々と上げていこうという目標を立てていました。ところが、ターン4でアクシデントが起こって、1台のマシンがコースをふさぐようにストップしたため、それを避けようとした1台が左から私にぶつかってきて、さらには後方からもヒットされました。その上、スピンしてストップしていたマシンがレースに戻ろうとしたとき、彼も私のマシンにぶつかりました。左フロントサスペンションが壊れていたため、レースに戻るのには時間がかかりました。それでも、新しいセッティングを施したマシンで何周かを走ることができました。残念なことに、新セッティングはよくなかったので、今朝の状態に戻して午後の2レース目を戦うことになると思います」

  • 佐藤琢磨、トロントのレース1は予選15番手 (インディカー)

    佐藤琢磨、トロントのレース1は予選15番手 (インディカー)

    佐藤琢磨は、ダブルヘッダーで開催されるインディカー第13戦トロントのレース1の予選第1セグメントで8番手となり、予選結果は15番手となった。

    グループ2なら第2セグメントに進出可能なタイムを出していたが、今回は組み入れられたグループに不運な面もあった。佐藤琢磨とチームは決勝に向けてマシンセッティングをもう一度徹底的に見直し、混戦をくぐり抜けての上位フィニッシュを目指す。

    ※決勝は雨天順延となった。20日23時30分(日本時間)にスタート予定。

    佐藤琢磨(15番手)
    「昨日のプラクティスでマシンのセッティングをあと一歩進めきれず、それが今日の予選に影響を及ぼしてしまいました。トップグループとの差は小さかったのですが、ごく僅かの差で予選の第2セグメントに進むことができませんでした。今日は自分たちの組み込まれていたグループ1の方が競争がより激しく、私たちのタイムでグループ2なら第2セグメント進出ができていました。しかし、グループ分けは自分たちでコントロールができるものではないので、仕方がありません。これからレースに向けたセッティングをどのようなものにするかエンジニアとデータを見て検討し、午後のレースではベストを尽くします」

  • 佐藤琢磨 「まったく信じられないようなことが起きた・・・」

    佐藤琢磨 「まったく信じられないようなことが起きた・・・」

    佐藤琢磨が、インディカー 第12戦アイオワのレース週末を振り返った。

    アイオワ・スピードウェイで開催されたベライゾン・インディカー・シリーズでは、想像もしないような不運がまたもや佐藤琢磨に襲いかかったが、その原因を作ったのは、ヒューストンのときと同じ、ロシア人ルーキーのミハイル・アレシンだった。

    全長7/8マイルで、バンク角が大きなアイオワのオーバルで問題のアクシデントが起きたのは、300周のレースの48周目で、雨で中断されていた競技が再開された直後のことだった。

    今週末は悪天候に翻弄される展開となったが、佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングのNo.14 ダラーラ・ホンダは力強い走りを示し、2回目のフリープラクティスでは4番手のタイムを記録した。

    本来、このセッションは予選後に実施される予定だったが、激しい雷の影響で最初のセッションが大幅に短縮されたのに続き、2回目のフリープラクティスを予選前に行なうようスケジュールが変更された。

    「この日は、強くて気まぐれな風が吹き荒れていましたが、マシーンは好調でした」と佐藤琢磨はコメント。

    「プラクティスは順調で、力強いパフォーマンスを示すことができましたが、ひとつだけあまり満足できないことが残っていました。僕たちのマシーンはスピードがあったものの、やや危なげなところがあり、リアエンドが不安定に感じられたのです。ターン2とターン4にある大きなバンプを乗り越えるときは、リアのグリップがいまにも抜けてしまいそうでした」

    「2回目のセッションは雨のために中断されたので、プラクティスは実質的に40分間しかありませんでした。しかも、最初のセッションではサスペンションに細かなトラブルがあり、パーツ交換のために走行を中断しなければいけなかったので、このときは5周の計測ラップしか走行できませんでした」

    残念ながら、佐藤琢磨の好調さが予選に持ち越されることはなかった。2011年にはインディカーで初のポールポジションを獲得し、これまでにも何度となく佐藤琢磨が輝きを放ったアイオワの予選で16位に終わったのだから、残念というほかない。

    「それまではリアエンドに問題を抱えているとは思いませんでしたが、予選を迎えてそれがはっきりと浮かび上がってきたのです。予選では、いつものようにダウンフォースを削り、ハンドリングをできるだけニュートラルに近づけていきますが、アタック中にヒヤッとすることがあり、タイムを大きくロスしました。このため、レースに向けてはセッティングの方向性を見直さなければいけないことになりました」

    「アイオワのオーバルはバンク角が大きく、ひどいバンプがあることが特徴です。コーナーでかかる横Gの大きさはシリーズ中最大で、通常でも5G、予選では6Gがドライバーにのしかかります」

    予選後のセッションが繰り上げられたことで、AJフォイト・レーシングはセッティングを変更したマシーンを走らせる機会がないまま決勝を迎えることになった。

    レースが始まるとすぐに佐藤琢磨は16番手から19番手までポジションを落とし、最初のスティントの大半をこの順位で走行した。しかし、やがて雨が降り始めたためレースは一時中断されることとなる。

    「スタートではグレアム・レイホールとサイド・バイ・サイドになりました。彼はスタート直後のターン2でコースの上側(アウト側)にどんどん寄ってきて、僕たちはサイド・バイ・サイドのままおそらく3/4周ほど走りました。僕は下側(イン側)に降りて別のレーンを走りたかったのですが、彼はどんどん上がってきたので、あまりいい気分はしませんでした。そして僕たちはターン3とターン4でもサイド・バイ・サイドになり、彼はまったく同じことを繰り返したのです。このときはスロットルを大きく戻したため、ポジションを落とすこととなりました」

    「ファン-パブロ・モントーヤとのバトルはとても楽しいものでしたが、僕のマシーンはアンダーステアがひどく、タイア・デグラデーションが急激に進行していきました。けれども、僕はこう考えていました。『OK、今日は300ラップのレースだ。だから、いますぐプッシュする必要はない。最初のピットストップまで我慢すればいいんだ』 僕はとにかくリードラップに留まろうとしました。少し危ういときもありましたが、なんとか凌ぎきりました」

    雨が止むと、ペースカーに先導されてレースが再開。そしてグリーンフラッグが提示される前に、全ドライバーが最初のピットストップを行なった。

    「おそらく、みんなタイア交換のためにピットに入ったのだと思います。僕たちはハンドリングのバランスを改善するためにフロントのフラップを調整しました。けれども、その結果を確認することはできませんでした。なぜなら、まったく信じられないようなことが起きたからです……」

    「グリーンフラッグが提示されたとき、僕はチャーリー・キンボールとサイド・バイ・サイドをしようとしていました。そして彼をオーバーテイクしたところで、目の前が真っ白な煙で覆われました。アレシンがスピンしたのです。このとき、僕はすでにウォール近くの上側(アウト側)を走っていたので、白い煙のなかに飛び込む以外、なすすべがありませんでした。まったく、何もできなかったのです。僕は思いっきりブレーキをかけましたが、どうすることもできませんでした」

    佐藤琢磨の“不運な夏”はまだ幕を閉じていないようだが、嬉しいことに、レースは次々と開催される。次戦はトロントの市街地コースで繰り広げられるダブルヘッダー・レースとなる。

    「アイオワのレースを本当に楽しみにしていました。きっと、この週末で僕たちの巡り合わせが変わると期待していたんです。でも、それは1週間先延ばしになったみたいです! こんなに悪いレースが続いたので、ここからはいい結果を期待したいものです」

  • 佐藤琢磨、アクシデントに巻き込まれてリタイア (インディカー)

    佐藤琢磨、アクシデントに巻き込まれてリタイア (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第12戦アイオワの決勝レースをアクシデントに巻き込まれてリタイアで終えた。

    佐藤琢磨は予選16番手で、グリッド8列目から決勝レースに臨んだ。予選のあとに大きなセッティング変更を施したマシンで、佐藤琢磨はレース序盤を慎重に戦い、長いレースの最後にトップグループで競い合うレースを行おうと考えていた。

    しかし、赤旗のあとのリスタートで前方を走っていたマシンがスピンし、佐藤琢磨の目の前に白煙とともに飛び出してきたために避けきれず、47周でアクシデントによるリタイアを喫した。

    佐藤琢磨(22位)
    「こんなアクシデントに遭うなんて信じられないですね。スタートのあとに少し順位は落としましたが、今日は300周という長いレースでしたから、マシンの調子を確認しながらピットストップで徐々にセッティングをよくしていく計画でした。序盤のマシンはハンドリングがよくなかったものの、雨による赤旗が出されたことでリードラップに残り続けることもでき、『さぁ、これから順位を上げていくぞ』と考えていたところでした。リスタートで1台のマシンに並びかけたとき、そのさらにイン側から突然、白煙とともにマシンがスピンしながら飛び出してきました。全く避けようがありませんでした。不運続きでクルーたちもモチベーションを保つのが大変だと思いますが、チーム全体で集中力を保ち、持てる力を投入し続けようと話し合いました。来週のトロントではなんとしても好成績を残したいと思います」

  • 佐藤琢磨、16番手からショートオーバルに挑む (インディカー)

    佐藤琢磨、16番手からショートオーバルに挑む (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第12戦アイオワを予選を16番手で終えた。

    佐藤琢磨は、インディカーでのキャリア初ポールポジションを2011年にアイオワ・スピードウェイで記録。得意なコースへとやって来た佐藤琢磨は、今日のプラクティス2回目で4番手につけ、マシンの調整を順調に進めていた。

    しかし、予選用にダウンフォースを減らしたマシンはターン2にあるバンプで暴れ、ターン3及びターン4でのハンドリングも万全ではなかったため、アタック2周の平均時速は183.089マイルとなり、16番手となった。

    今年のアイオワ・スピードウェイでのレースは、50周増やされた300周で争われる。また、一昨年のようにレースは土曜日の夕方からナイトレースとして開催される。

    佐藤琢磨 (予選16番手)
    「今日の予選は難しかったですね。マシンのグリップが低く、スライドしていました。コースの片側ではアンダーステアが出ており、反対側はオーバーステアでした。ターン2にあるバンプでマシンが大きく跳ねてしまっていました。プラクティスでは大きな問題となっていなかった部分が、予選のダウンフォースを低くしたセッティングで大きく悪い方向に振れてしまっていたのです。明日のレースに向けて、新しい、よりよいセッティングを見つけるために、これからエンジニアとデータを深く解析します」

  • 佐藤琢磨 「残念ながら悪い流れはまだ終わっていなかった」

    佐藤琢磨 「残念ながら悪い流れはまだ終わっていなかった」

    佐藤琢磨が、インディカー 第11戦ポコノのレース週末を振り返った。

    ベライゾン・インディカー・シリーズに参戦するドライバーにとって、500マイル・レースをわずか62.5マイルで終えるくらい不完全燃焼なこともないだろう。しかし、No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆ってポコノ・インディカー500に挑んだ佐藤琢磨は、電気系トラブルのため200ラップのレースを25ラップで終える不運に見舞われた。

    佐藤琢磨にとってさらに不運だったのは、この週末は土曜日の午前中に行なわれた最初のプラクティスからずっと好調を保ち、上位入賞が期待されていたことにあった。

    「シーズン前からポコノのレースを本当に楽しみにしていました」と佐藤琢磨はコメント。

    「ポコノはとてもチャレンジングで、ものすごくドライビングが楽しいコースです。3つのコーナーはどれもタイプがまったく異なっていて、ハイバンクのターン1はとても興奮するいっぽう、ターン3にはバンク角がほとんどありません。このため、1周を走る間にも大きなバランスシフトが起こります。ただし、僕たちは去年の段階で良好な仕上がりのベースセットアップを見つけ出していたほか、その後さらにいろいろな理解を深めているので、今年もきっとコンペティティブに戦えるという自信を抱いていました」

    最初のプラクティスで佐藤琢磨は5番手、続く2回目では7番手となっていた。

    「とても実り多い1日でした。プラクティス1でもプラクティス2でも僕たちはとてもいい走りができて、順調にマシンを煮詰めていくことができました。ミルウォーキーのテストで見つけた新しいセットアップの方向性のおかげで、とてもいいクルマに仕上がっていました。それはとても勇気づけられる展開でした」

    さらに嬉しいことに、佐藤琢磨が駆るNo.14ABCサプライのマシンは4番グリッドを手に入れた。

    「予選では、すべてをうまくまとめられたと思います。とても好調でした。ちょっとだけ残念だったのは、予選が終わる10分前まで僕たちが暫定ポールを手にしていたことです。けれども、その後で速いチームがタイムアタックするのがわかっていましたし、コースコンディションはセッションの終盤に向けて徐々によくなっていました。それでも、チームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、2ラップのタイムアタックには僕自身もとても満足していました」

    「ただし、予選の後にウォームアップなどのセッションが設定されていなかったため、フルタンクでトラフィックのなかを走るチャンスがなく、レースセットアップでひとつだけ確信が持てないことがありました。しかし、ここまで走行した感触から、マシンの仕上がりはとてもいいと感じていました」

    レースが始まると佐藤琢磨は10番手まで後退したが、その後の数ラップでジェイムズ・ヒンチクリフ、ライアン・ブリスコー、エリオ・カストロネヴェスらを次々と攻略し、7番手まで挽回。しかし、ブリスコーとカストロネヴェスの反撃にあって9番手となった。

    「スタートではエンジンのマッピングが合っていなく、オーバーブーストを起こしてしまいました。インディーカーではオーバーブーストを起こすと、ペナルティとして数秒間だけエンジン・パワーが低下してしまいます。それによってスタートでは大きく順位を落としてしまいました。それと同時に、ダウンフォースも不足気味のようでした。この日は予選日よりだいぶ暖かく、風もやや吹いていました。僕たちは、空気密度はあまり下がらないと予想していましたが、ライバルたちのほうがダウンフォースを余計につけているように思われました」

    「今回はインディアナポリスのときと同じような調整式のリアウィングを使うことができたので、レース中でもセットアップの変更が可能でした。やがて僕はスピードを取り戻すと、トップグループと同じくらいのペースで走れるようになり、徐々にポジションを上げていきました。ところが、突然パワーが失われてしまったのです」

    25周目を終えた佐藤琢磨は惰性でピットまで戻った。しかし、メカニックたちの懸命の作業にもかかわらず、レースに復帰することはかなわなかった。

    「電気系トラブルが原因で、エンジンそのものに問題がないことはわかりました。僕たちはレースに戻れるよう努力しましたが、原因を突き止めることはできませんでした。そこでガレージにマシンを押し戻し、いろいろなパーツを取り外していきましたが、エンジンを再始動することはできません。残念ながら僕たちの悪い流れはまだ終わっていないようでした。でも、速さは見せられたと思います」

    この後、インディカー・シリーズはシーズン中でもっとも充実して忙しい時期を迎える。なにしろ、アイオワ・スピードウェイで開催される次のイベントまで、わずか数日しかないのだ。そして、このコースでこれまで琢磨が数々の活躍を示してきたことはいうまでもない。

    「アイオワも大好きなコースのひとつです。昨年はトラブルによりレースを離脱してしまいましたが、僕たちの速さはお見せできましたし、今回こそはいい結果が得られると期待しています!」

  • 佐藤琢磨、電気系トラブルでリタイア (インディカー)

    佐藤琢磨、電気系トラブルでリタイア (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー 第11戦ポコノの決勝レースを電気系のトラブルにより、リタイアで終えた。

    ポコノでのレースは、インディ500と同じくグリッド1列に3台が並ぶ。予選4番手だった佐藤琢磨は、2列目内側グリッドからスタートし、安定したペースでトップ10以内にポジションを保って序盤を戦っていた。

    ところが、1回目のピットストップを行う前の25周目、佐藤琢磨のマシンが突如としてスローダウン。電気系統のトラブルにより、リタイアを余儀なくされた。

    佐藤琢磨(21位)
    「スタートではオーバーブーストとなって順位を落としましたが、失ったポジションを着々とばん回していくことができていました。500マイルの長いレースですから、トップが見える位置につけ、上位にポジションを保って走ることができ、いい序盤を戦えたと思います。ところが、1回目のピットストップを行う前に突然駆動力を失いました。電気系統のトラブルでした。マシンの仕上がりがよかっただけに悔しいですね。ミルウォーキーで行ったテストから、オーバルでのマシンをよくすることができ、私たちはポコノでもマシンを高いレベルに仕上げることができていました。それには大きく勇気づけられましたし、来週のアイオワでも私たちのマシンは速いと思うので、予選から上位で戦いたいと思います」

  • 佐藤琢磨、2列目4番グリッドの好位置からスタート (インディカー)

    佐藤琢磨、2列目4番グリッドの好位置からスタート (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第11戦ポコノの予選で4番グリッドを獲得した。

    昨年のポコノで予選8番手だった佐藤琢磨は、今年もプラクティス1回目から、上位につけるスピードをコンスタントに出し続け、予選ではアタック1周目に平均時速222.804マイル、アタック2周目に時速222.793マイルをマーク。その時点でのトップに立った。

    平均222.798マイルを記録した佐藤琢磨の予選結果は4番手。惜しくもフロントローは逃したが、2列目イン側という好位置から、明日の500マイルのレースに臨む。

    佐藤琢磨(4番手)
    「とてもいい一日でした。昨年も私たちは、このポコノで速かったので、パッケージをいいものにできていると考えていました。今年は最初のプラクティスからマシンの状態がとてもよく、十分に戦えるポジションにありました。そこからは細かなセッティング変更を重ねました。ポールポジションを獲得できていれば最高でしたが、そんなに欲張ってばかりもいられません。予選では大変安定した走りができ、それを大いにエンジョイしました。ターン1とターン3で性格が全く異なる、このポコノのコースを走るのは本当に難しく、毎ラップ、コクピット内ですべてのツールを操作しなければなりません。これだけマシンがよかったのは、クルーたち全員と、エンジニアのドン(ハリデイ)がいい仕事をしてくれたおかげです。明日もスピードと強さを保ち続けたいです」

  • 佐藤琢磨 「アンドレッティの青旗無視はまったく理解できない」

    佐藤琢磨 「アンドレッティの青旗無視はまったく理解できない」

    佐藤琢磨が、ダブルヘッダーで開催されたヒューストンでのレース週末を振り返った。

    昨シーズン終盤に開催されたヒューストン市街地コースでの一戦は、今年は初夏の時期に日程が早められたものの、佐藤琢磨と、ここをホームグランドとするAJフォイト・レーシングにとっては、昨年とほとんど変わらない展開となった。すなわち、トップクラスの速さを示しながらも、運には徹底的に見放されたのである。

    今回、佐藤琢磨はウェットレースで首位に立つと、後続を大きく引き離していったが、マルコ・アンドレッティの執拗なブロックに行く手を阻まれてしまう。この行為により、マルコ・アンドレッティには罰金と保護観察の処分が科せられることとなった。これに続くピットストップで2番手に後退したものの、優勝する可能性を大きく残していた佐藤琢磨は、周回遅れのミハイル・アレシンによってそのチャンスを奪われた。

    ヒューストンでの佐藤琢磨は滑り出しから好調で、金曜日のフリープラクティスでは好タイムをマーク。続く予選でも最初のふたつのセグメントをトップで通過し、最終セグメントのファイアストン・ファスト6では昨年に続くポールポジションを獲得することが期待された。

    「僕たちには昨年まとめあげた良好なベースセットアップがあって、予選に向けては強力なパッケージを手に入れていました」と佐藤琢磨はコメント。

    「レースでのペースは期待したほどではありませんでしたが、それでも好調を保っていました。もっとも、今年はタイアが変わっていたので、昨年のセットアップをそのまま使えるわけではありません。けれども、市街地サーキットにはうまく対応することができました」

    「今回はダブルヘッダーレースだったので、土曜日はいきなり予選を戦うことになります。最初と2番目のセグメントでは僕たちはトップに立っていました。予選の戦いはものすごく厳しいもので、非常に僅差でしたが、結果はとても勇気づけられるものでした。2年連続でポールポジションを獲得する自信がありました」

    「でも、ファイアストン・ファイアストン6では期待したような結果を得られませんでした。週末を通じて使用できるレッドタイアは3セットだけです。もちろん、土曜日の予選で3セットを全部使うこともできますが、どのドライバーも日曜日のためにニュータイアを1セット残しておきたいと考えていました。このため土曜日は最初のセグメントでニュータイアを投入、2回目のセグメントで2セット目のニュータイアを使い、第3セグメントでは第2セグメントで使ったタイアをそのまま使用するという手法が一般的になっています。そうすれば、第3セグメントでもウォームアップされた状態のタイアを使うことができるからです」

    残念ながら、第2セグメントで佐藤琢磨はタイアにフラットスポットを作ってしまったため、ファスト6では最初のセグメントで使用したタイアを履いた。ただし、これでは望ましい結果は得られなかった。

    「タイムアタックでは十分なグリップ力を得られませんでした。ほぼ1秒の遅れをとっていました。タイアのヒートサイクルとなんらかの関係があったはずです」

    スタート前に雨が降ったことは、佐藤琢磨にとっていいニュースだった。ウェットコンディションで、佐藤琢磨はこれまで手をつけられない速さを示してきたからだ。今回も佐藤琢磨はいつもどおりの速さを発揮。6番グリッドからスタートしていながら、5周目にはトップに躍り出ていた。スタートでルカ・フィリッピやジェイムズ・ヒンチクリフとホイールをぶつけあう接戦を繰り広げた佐藤琢磨は、オープニングラップでフィリッピとスコット・ディクソンを攻略して4番手に浮上。続いてヒンチクリフとエリオ・カストロネヴェスをパスして4周目に2番手となると、5周目にはシモン・パジェノーのインを鋭くついて首位に立ったのである。

    「フロントロウを獲得できなかったのは残念でしたが、雨が降ったので、予選結果は関係なくなりました。僕たちはまったく新しいウェットタイアを履いていました。これはまだ誰も試したことがないものですが、僕は素早くスタートを切ることができました。僕はフィリッピとヒンチクリフの間をすり抜けようとしましたが、フィリッピがどんどんヒンチクリフに近づいてきたので、僕たちは接触することになります。2台が絡んできたために僕はスロットルオフを余儀なくされ、大きく遅れてしまいます。このときはどうしようもありませんでしたが、誰もダメージを負うことなく切り抜けられたのは不幸中の幸いでした」

    「その後は次々とライバルたちをオーバーテイクできたので、最高の気分でした! とにかくオーバーテイク、オーバーテイク、オーバーテイクを繰り返し、5周目にはパジェノーに襲いかかります。大きく回り込む高速コーナーのターン5出口で、彼の走行ラインが大きくアウト側にふくらみました。このとき、ちょうど1台分スペースが残されていたので、僕はそこに滑り込み、ヘアピンコーナーのターン6で彼のインを突いたのです。ブレーキングではマシーンが左右に振られました。最高に楽しかったですよ!」

    佐藤琢磨は26周目までトップを守り続けたが、この間、周回遅れになるのを懸命に避けようとしたアンドレッティに行く手を阻まれてしまう。

    「ピットアウトしてきた彼は僕の直前でコースに復帰しました。その後、彼はずっと自分のラインを守り、僕を抑え続けました。これにはまったく理解できませんでした。ブルーフラッグがそこらじゅうで振られていました。もう、すべてのコーナーで振られていたほどですが、それでも10周にわたって僕に進路を譲らなかったのです! 僕は無線でチームに状況を知らせ、彼らはレースコントロールとコミュニケーションをとるべく、ありとあらゆることをしてくれました」

    「レースコントロールは彼に警告を発しましたが、彼らはそれを無視したのです。マルコがようやく進路を譲ったのは、2度目のブラックフラッグが提示されてからのことでした。このとき、ヒンチクリフに対するマージンは、それまでの4秒強からコンマ数秒まで減っていました」

    コースが乾き始めていたため、フルコーションが出された際に佐藤琢磨はピットインしてスリックタイアに交換。同じタイミングでヒンチクリフもピットストップを行ったが、カナダ人ドライバーは佐藤琢磨の前でコースに復帰していった。そして、彼にかわって佐藤琢磨の後方に迫ってきたのは、3番手のドライバーとは別の人物だった……。

    「後ろを走っているミハイル・アレシンは周回遅れだったので、僕はヒンチクリフとのバトルに集中していました。ターン6でアレシンは僕のアウト側に飛び込んできましたが、そこで行き場を失い、僕と接触してしまいます。彼が何をしようとしていたのか、僕にはまったくわかりませんでした。そのコーナーでは、イン側からしかオーバーテイクできません。だから、どうしてそこに飛び込んでくるつもりになったのか、僕には見当もつきません。こうして僕のレース1は終わってしまいました。非常に落胆しました」

    続いて行われたのはレース2の予選。ここで佐藤琢磨は10番グリッドを手に入れる。雨が降ってからグリップ不足に苦しむようになり、予選グループ内での順位は5番手となった。そして決勝のオープニングラップではカルロス・ムニョスをパスして9番手に浮上。ただし、この行為はただちにオフィシャルによって検証されることとなった。コロンビア人ドライバーはターン2のシケインでアウト側にはらみ、佐藤琢磨をコースの外側に押し出す格好となる。コースに戻った佐藤琢磨はいったんムニョスにポジションを譲ると、これに続くコーナーで再度、抜き返していたのだが、オフィシャルはもう一度ムニョスを先行させるよう、佐藤琢磨に指示したのだ。このとき、ムニョスはさらに順位を3つ落としていたので、彼を先行させるためには、その前を走るドライバーすべてに進路を譲らなければならない。しかも、ここで勢いを失ったため、さらに順位を落とすこととなった。

    「これで15番手まで順位を落としたので、とてもフラストレーションを感じましたが、とにかく僕は戦い続けるしかありません。僕たちのペースはよかったし、レッドタイアもうまく使いこなすことができました。多くのドライバーがタイア交換のためにピットへ駆け込む姿を目にしましたが、僕たちはほとんど1スティントにわたって走り続けることができ、大きく順位を取り戻すことにつながりました。このスティントの終盤でスローパンクチャーが発生したため、僕は数ラップ早めにピットインすることになりましたが、運のいいことにこれは順位にほとんど影響を与えませんでした」

    佐藤琢磨はトップ10まで追い上げると、予定していた最後のピットストップを終えたときには6番手へと浮上していた。

    「とてもいい状況でした。何人かのドライバーは異なるレース戦略を選択していましたが、まずまずの成績を収められると期待していました」

    ここで再び、因縁のアンドレッティと出くわすこととなる。

    「マルコは僕をオーバーテイクすると決めると、ターン4で僕のインサイドに飛び込んできました。彼は僕のボディサイドに接触してきましたが、今回ばかりは運良くウォールと衝突せずに済みました。ただし、タイアにはマーブルやほこりがついてしまいました」

    「この後、マシーンの状態が完全ではないように思われたので、僕は念のためピットストップを行うことにしました。このとき、僕たちは最後となるピットストップを行いましたが、残念なことにチームは給油リグをつなぐのに手間取り、およそ10秒を失ってしまいます。僕は全力で追い上げを図りましたが、あるとき深く縁石に乗りすぎたせいでマシーンが浮き上がってしまい、ウォールにヒットし、リタイアを余儀なくされました」

    つまり、スピードという面では多くの手応えを掴んだことになる。そしてインディカーの一団は続いて北に進路をとり、1週間後に開催されるポコノ・レースウェイでの一戦に挑むことになる。

    「ポジティブに感じられることもいくつかありました。しかも、チームの本拠地と極めて近い場所でレースが開催されたため、メカニックたちやその家族とお会いできたことも嬉しかったです。ABCサプライからも多くの方々が応援に駆けつけてくれ、AJフォイト・レーシングはたくさんの方々から声援を送っていただきました。本当に素晴らしい週末でしたが、僕たちの期待する成績だけは手に入れることができませんでした」

    「僕たちはミルウォーキーでテストを行っており、ポコノのベースセットアップも良好な仕上がりを見せています。ミルウォーキーとはだいぶコースの特性が異なりますが、セットアップの考え方は活用することができるので、来週末はいい結果が残せると期待しています」

  • 佐藤琢磨、クラッシュリタイア (インディカー第10戦)

    佐藤琢磨、クラッシュリタイア (インディカー第10戦)

    佐藤琢磨は、ダブルヘッダーで行われたインディカー第10戦ヒューストンの決勝レースをクラッシュリタイアで終えた。

    佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は予選10番手からスタート。シケインをショートカットしたという判定によって、序盤に15番手までポジションを落としたが、マシンの仕上がりは良好で、速いペースを保ったまま周回し、1回目のピットストップを終えるとポジションは10番手に復活した。

    ハードタイヤにスイッチしてからの佐藤琢磨は、リズムに乗って順位を着々と上げていき、90周のレースが50周を終えた時点で6番手にまでポジションを上げた。さらに上位を狙ってファイトを続けた佐藤琢磨は、タイヤがパンクする不運で後退。75周目に縁石へ乗り上げてバランスを崩し、アクシデントによるリタイアを喫しました。

    佐藤琢磨(19位)
    「悔しいレースになりました。スタートはよかったのですが、シケインに並んで入ったカルロス・ムニョスが寄せてきたため、私はショートカットを強いられました。私はそれによってポジションアップをしていませんし、ムニョスをパスしたのはその先のターン5でのことでした。私はさらに数台をパスしたのですが、レースコントロールは私がショートカットしたという判定をし、ムニョスの後ろまで下がるよう指示しました。多くの順位をここで失いましたが、再びアタックして失地をばん回し、トップ10へと返り咲きました。しかし、その後のリスタートでマルコ・アンドレッティがインから接触してきたため、アウト側のラインへ飛ばされた私はタイヤかすを拾い、また順位をいくつも下げました。ここでハンドリングに異常を感じたのでピットインしました。タイヤがパンクしている可能性が考えられたからです。そこからもう一度ポジションアップを重ね、トップ10に復活しましたが、縁石に高く乗り上げ過ぎてジャンプしてしまい、壁にヒット。レースを終えることとなりました。ヒューストンでは激しい戦いを繰り広げましたが、望む好結果をつかむことはできませんでした。マシンは好調なので、次のポコノでぜひともいいレースを戦いたいと思います」