カテゴリー: 佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、ヒューストンの2レース目は10番手から決勝に挑む

    佐藤琢磨、ヒューストンの2レース目は10番手から決勝に挑む

    佐藤琢磨は、インディカー第10戦ヒューストンの予選を10番手で終えた。

    世界で最初の屋根付きスタジアム、アストロドームの周辺に作られた全長1.634マイルの特設コースでは、蒸し暑いコンディションのもと、2グループが10分間ずつの予選アタックを行った。

    あとに走るグループ2のときの方が、グループ1が走ったときよりも路面のグリップが高まるため、グループ2で最速だったドライバーがポールポジション(PP)を奪取した。

    佐藤琢磨(10番手)
    「今日の私は先に予選を行うグループ1であり、路面が昨日と比べて悪くなっていました。路面をグリップしている感触が低く、グループの5番手、総合10番手という結果になりました。昨日の私はドライコンディションでのレースを戦っていませんが、予選を走った限りではマシンのセッティングを変更する必要がありそうです。しかし、グループ2でのベストが59秒1まで縮まっていたことを考えると、昨日の私のベストが59秒2〜3でしたから、路面は昨日とほぼ同じレベルまで回復をしているのかな、とも感じています。これからガレージに戻り、データをチェックしてマシンセッティングを決め、今日もトップ争いに食い込みたいと思います」

  • 佐藤琢磨、一時トップを走行も接触されてリタイア (インディカー第9戦)

    佐藤琢磨、一時トップを走行も接触されてリタイア (インディカー第9戦)

    佐藤琢磨は、ダブルヘッダーの1レース目が行われましたインディカー第9戦ヒューストンの決勝レースをリタイアで終えた。

    予選6番手だった佐藤琢磨は得意のウエットコンディションで目覚しい走りを見せた。3列目からロケットスタートを切った佐藤琢磨はわずか5周でトップに躍り出て、その勢いを保って2番手に4秒もの大差をつけた。

    しかし、スタート直後にタイヤがパンクしてバックマーカーとなったアンドレッティが佐藤琢磨の進路を塞ぎ、それを利用して接近してきたヒンチクリフがピットストップをしたため、トップの座を奪った。

    ドライコンディション用のスリックタイヤ装着でも佐藤琢磨は速く、ハイペースを保ってトップに返り咲くチャンスをうかがっていたが、32周目のリスタート直後、序盤のスピンで周回遅れに陥っていたルーキーのミハイル・アレシンが佐藤琢磨に強引なオーバーテイクを仕掛けたために2台は接触。絡み合うようにしてコンクリートウォールにヒットした彼らはそろってリタイアを喫した。

    佐藤琢磨(22位)
    「今日のようなフィニッシュは誰も望んでいません。本当にがっかりです。スタートはとてもうまくいき、2台をまとめてパスするところでしたが、その2台にサンドイッチにされてアクセルを戻さなければなりませんでした。それでも私のマシンはとても好調だったので、彼らを1台ずつパスし、トップに立つことができました。すべてが順調で、走ることを楽しんでいましたが、マルコ・アンドレッティがピットアウトして来て、温まっていいないタイヤで私の進路を塞ぎました。彼にはオフィシャルからブルーフラッグが長いこと提示され続けましたが、彼はそれを無視し続けました。私は彼の後ろを走ることで築いていたリードを失い、そこでようやくインディカーが彼に対してブラックフラッグを提示しました。すでに我々に対するダメージは十分に与えらえていました。ヒンチクリフは私のすぐ後ろまで迫っており、同じタイミングで行なったピットストップで彼にトップの座を奪われたのです。2番手で迎えたリスタートでは、ミハイル・アレシンが私の後ろにいました。彼は1周の周回遅れでしたから、私はヒンチクリフとのバトルに集中していました。そして長い高速コーナーであるターン5は、イン側からオーバーテイクをする以外は不可能で、そこはまだ路面が濡れていました。なので、ライン上を走り続けていましたが、彼はアウト側からコーナーへと深く進入し、2台が絡み合う結果となりました。いったい彼は何がしたかったのでしょうか。次のコーナーはヘアピンですから、アウト側からのパスなど不可能です。私たちのチームは素晴らしい仕事をしてくれ、レースでのマシンは本当に高い競争力を備えていました。難しいコンディションでのレースとはなっていましたが、私たちの下した判断は正しく、走ることを大いに楽しめていました。本当に残念でなりません。アクシデントで手首を少し傷めましたが、明日のレースへの出場に関しては問題ないと思います」

  • 佐藤琢磨、ヒューストンの予選は6番手 (インディカー)

    佐藤琢磨、ヒューストンの予選は6番手 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第9戦ヒューストンの予選を6番手で終えた。

    佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は今シーズン2度目の予選ファイナルステージ進出を果たした。ステージ1をグループ2で走った佐藤琢磨は、59秒6408のベストをマーク。ステージ2では59秒2248に自己ベストを縮めて、両ステージをトップで通過した。

    PP獲得の最有力候補としてファイナルに臨みましたが、ファイナルではマシンのフィーリングが変化しており、59秒台のラップを実現できず、今シーズン3度目のPPを狙った佐藤琢磨の戦いは、6番手という結果となった。

    佐藤琢磨(6番手)
    「昨日のプラクィス1からマシンのハンドリングが非常によく、今日の予選でもグループ2で走った最初のステージ、12人での争いだったセカンドステージ、いずれもトップタイムをマークできました。ソフトタイヤを装着しても、マシンの状態は良好でした。ところが、予選のファイナルステージが始まりハードタイヤで走ってみると、路面のコンディションが変わったからなのか、ユーズドタイヤが原因だったのか、セカンドステージよりもグリップ感が低くなっていました。ピットに戻ってタイヤをソフトタイヤに交換してアタックを行ったのですが、ハードタイヤで走ったときと同じく、グリップが下がっている印象で、予選結果は6番手でした。とても悔しいですね。ライバル勢がユーズドのソフトタイヤでラップタイムを向上させていたのに対して、私たちはラップタイムが逆に遅くなっていた点が気になります。しかし、決勝は3列目という好位置からスタートを切ることができますので、スタート直後のターン1でトラブルに巻き込まれないように注意し、上位でのフィニッシュを目指します」

  • 佐藤琢磨、ヒューストンの初日プラクティスで好調な滑り出し

    佐藤琢磨、ヒューストンの初日プラクティスで好調な滑り出し

    佐藤琢磨は、本日ヒューストンNRGパーク・サーキットで行われた2回のプラクティスにおいて、2回連続でトップ10に入るスピードを示した。

    午前中のセッションで佐藤琢磨は1.634マイル(約2.6km)のコースを1分00秒7901で走りきり、4番手に入った。午後のセッションでは7番手だった(午前と午後の総合では8番手)。

    23人が参加して行われる公式予選は明日の午前10時(日本時間の6月29日0:00)に始まり、シェル&ペンゾイル・グランプリ・オブ・ヒューストンのレース1は同じ日の14:45(日本時間の6月29日04:45)にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「昨年の予選では力強い走りを見せることができたヒューストンに戻ってこられてとても嬉しく思っています。ここはチームにとってのホームコースで、チーム・スタッフの家族や友人たちがたくさん集まってくれています。AJも上機嫌なので、とにかくいい結果を残したいと思います。今日はどちらのセッションでも前進を図ることができました。明日はいきなり予選を戦うことになるので、初日の今日はいいベースセットアップを見つけ出すのが非常に重要となりますが、僕たちはそれを成し遂げました。まだやり残したこともあるので、引き続き懸命に働き、明日はいいパフォーマンスを皆さんにお見せしたいと思います」

  • 佐藤琢磨、インディ500着用ヘルメットが160万円で落札

    佐藤琢磨、インディ500着用ヘルメットが160万円で落札

    佐藤琢磨が、2014年のインディ500で着用したスペシャルヘルメットがチャリティオークションに出品され、$15,675(約160万円)で落札された。

    また、今回のチャリティオークション開催にあたり、篤志家の方から落札金額と同額の支援金もお寄せいただけるとのオファーがあり、支援総額は$31,350(約320万円)に達した。

    チャリティ・オークションの収益は、佐藤琢磨が立ち上げた「With you Japan」を通じて東日本大震災で被災した子供たちの長期支援に役立てられる。

    落札者の方のコメント
    今回、インディ500スペシャル・ヘルメットを落札できて嬉しく思っています。琢磨選手や関係者の皆さんのいろんな想いが込められたヘルメットは、大切なコレクションになります。ずっと厳しい条件の中でチャレンジを続けている琢磨選手を、これからも応援していきたいと思います。

    佐藤琢磨
    今回チャリティ・オークションにご協力いただいたすべての皆さま、本当にありがとうございました!このオークションを通じて、日本円で300万円を越える額の支援金が『With you Japan』プロジェクトに寄付されることになったことを、とても嬉しく思っています。僕のヘルメットを落札された方、そしてオークションとは別に寄付金をお寄せくださった篤志家の方にも、心から感謝いたします。復興地の皆さんには、まだまだ継続的な支援が必要だと思っています。今後も『With you Japan』を通じて、復興地で夢に向かって頑張っている子供達に元気を与えることができればと思います。

  • 佐藤琢磨、断ち切れない不運の連鎖

    佐藤琢磨、断ち切れない不運の連鎖

    佐藤琢磨が、インディカー 第8戦 テキサスのレース週末を振り返った。

    またもや不運のレース。テキサス・モーター・スピードウェイで開催されたベライゾン・インディカー・シリーズの一戦に臨んだ佐藤琢磨は、レースが残り10周となったときに13番手につけていながら、エンジン・トラブルのため戦列離脱を余儀なくされることとなった。

    1週間前にデトロイトのベルアイルで行なわれたレースでは、なにひとつ過ちを犯していなかったにもかかわらず、佐藤琢磨は事故に巻き込まれ、上位入賞のチャンスを奪われた。だが今回、チームは地元のレースでペースが伸び悩み、苦戦を強いられたいた。

    「僕たちにとってはとても苦しい週末でした」と佐藤琢磨は語る。

    「コースを走る時間が非常に短かく、たった1回のプラクティスだけで予選を迎えねばなりませんでした。しかも、今回はナイトレースなので、プラクティスや予選、それに決勝では、マシンの反応は大きく異なっていました。このため、常に先を見越した戦い方が求められたのです」

    「プラクティスは、目を覆いたくなるほど悪くもありませんでしたし、ものすごくいいともいえませんでした。今年のルールに従うと、昨年より大きなダウンフォースをつけられます。2012年、インディカー・シリーズは密集したレースを避けるためにダウンフォースの削減を決めました。昨年は、これがやや行きすぎたものだったことが判明しましたが、この2年間、テキサスのレースは力と力のぶつかりあいではなく、文字どおりのサバイバル戦となっていました」

    その理由は、次のようなものだ。まず、ダウンフォースを減らせばマシンのスライドが増える。するとタイアの性能が急速に低下し、これにあわせてグリップ・レベルも大幅に悪化してしまうのである。いっぽうで、ダウンフォースの増大は、ダラーラDW12のセッティングを見直さなければいけないことを意味する。

    「テキサス前にいくつかの検討を行ないました。インディ500以降はたくさんの作業を行なったので、強力なパッケージが手に入ると期待していました。けれども、トリッキーでハイバンク・オーバルのテキサスにマッチしたセットアップを見つけ出す作業は、簡単には進みませんでした」

    「プラクティスでは予定していたテストをすべて終えるまでには至らず、予選を見据えたシミュレーションもできませんでした。しかも昨年は予選に出走できなかったので、マシンがどうなるのか、予想するのは困難な状況でした。僕たちはあまり速くありませんでした。スタビリティが不足していたのでダウンフォースを減らすことができなかったのです。けれども、何人かのドライバーは非常に少ないダウンフォースで走っていました。彼らは、僕たちよりもずっと多くのメカニカルグリップを手に入れていたのでしょう。予選では、僕たちより速いマシンがアグレッシブに攻めすぎた影響もいくぶんはあり、僕たちは16位に留まりました」

    予選が行なわれた後の金曜日の夜にはもう1度、プラクティスが実施された。

    「状況は少しよくなりました。トラフィックのなかを走っていると、タイアのマネージメントが大きな問題であることが明らかになります。僕たちはダウンフォースを元のレベルに戻しましたが、それでもデグラデーションはひどい状態でした。マシンの感触は、最初の10周はいいのですが、次の10周でデグラデーションが起き始め、その次の10周では徐々に苦しめられるというものです。1スティントはおよそ50周と見込まれていましたが、30周を超すとデグラデーションがひどくていいペースを保てません。いっぽうで40ラップ以上も安定して走れるチームもありました。僕はリア・スタビリティの確保に苦しんでいましたが、ついにはマシンを改善できないまま時間切れとなってしまいました」

    佐藤琢磨は、スタートが切られてわずか4周目で最初のイエローが提示されたときも16番手のままだったが、AJフォイト・レーシングはこの機会に彼をピットに呼び戻すこととした。

    「タイアはまだフレッシュで、燃料もたっぷり積んでいました。けれどもバランスには満足がいかなかったので、フレッシュタイアに履き替えて少しでもアドバンテージを手に入れようとしたのです。上位グループのなかにも同じ作戦を選ぶドライバーがいたので、いくつかの戦略が入り交じった状態となりました」

    「スタートのときはまだ暑い状況でしたが、やがて気温が下がると路面コンディションがよくなり、ダウンフォースも増えました。でも、これは誰にとっても同じことです! おかげで少しは状況がよくなりましたが、追い上げを図るには不十分でした」

    60周目を目前にして琢磨はリードラップから脱落。しかも、イエローコーションがほとんどなかったことから、追い上げを図るのは非常に困難な展開となった。

    「リアタイアのデグラデーションがすぐに起きてしまうため、フロントのグリップを落とさざるを得ず、したがってスティントの前半はひどいアンダーステアでした。アンチロールバーやウェイトジャッカーを駆使してもバランスがとれるようなレベルではありません。速いマシンは、フロントタイアのグリップをより積極的に活用できたようです」

    「第2スティントでフロントのダウンフォースを増やしたところ、走り始めはとても速かったのに、間もなくペースは大幅に落ち込んでしまいました。そこで、その後はフロントのダウンフォースを減らし、スティントを通じてできるだけ速いペースを保てるように工夫しましたが、それでも平均スピードは10mph(約16km/h)以上も変化しました。これはオーバルレースでは通常ありえないレベルの落ち込みです」

    「それでも僕たちは12番手か13番手あたりで戦い続けていました。ときには順位を上げることもありましたが、大きな変化はありません。周回遅れになったのはやや不運で、挽回するのは困難になりました。最終的にはイエローコーションにより1周は取り戻すことができましたが、おかげで同じドライバーを4回も5回もオーバーテイクしなければならず、少しフラストレーションが溜まりました。そして残り10周となったあたりでトラブルが発生しました。パワーダウンを感じ始めると、その次の周にはエンジンが完全に息絶えてしまったのです」

    次戦は、テキサス・モーター・スピードウェイのあるフォートワースからそう遠くないヒューストンで6月27〜29日に開催される。佐藤琢磨は昨年、ここでポールポジションを獲得しているので期待は大きく、前回のいい流れが今年に持ち越されることが望まれる。そして、このダブルヘッダーレースは、待望されたここからの3週間のブレークを迎え、ひと段落したあとにやってくる。

    「本当に忙しいスケジュールだったので、ひと息つけるのは嬉しいですね。火曜日にはヒューストンでメディアから事前の取材を受けることになっていますが、その後はインディに行って荷物をまとめ、そこからテストが行なわれるミルウォーキーに向かい、さらに日本に飛びます。日本でも完全に休みになる日はありませんが、少しはリラックスできると思います。その後で行なわれるチームのホームレースは楽しみですね。昨年、僕たちは速かったので、今年もいい結果が得られることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、メカニカルトラブルで18位 (インディカー)

    佐藤琢磨、メカニカルトラブルで18位 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー 第8戦 テキサスの決勝レースを18位で終えた。

    16番グリッドからのスタートした佐藤琢磨は、ハンドリングの決まっていないマシンで苦しい走りとなっていたが、粘り強い走りを続けていた。

    しかし、ゴールを目前にしてマシンにトラブルが発生したために完走はならず、結果は18位となった。

    佐藤琢磨(18位)
    「今晩のレースは苦しい戦いでした。夕日が沈んでレースのスタートが切られ、その頃はまだ気温も路面温度も高かったのですが、それが時間の経過とともに下がり、マシンのバランスも変化していきました。私たちはコンディションに合わせてマシンを変更し、ポジションを少しずつ上げていきました。今年からの新ルールによってダウンフォースは大きくされたのですが、私たちのタイヤの摩耗は激しく、スティント後半の走りは大変厳しいものになっていました。ピットクルーの作業も素早く確実でしたが、最後にはトラブルが発生し、マシンに火災も起こってしまい、リタイアを余儀なくされました。今日のレースではまた多くのことを学べましたから、今後のレースにそれらを生かしたいと思います。次戦はチームのホームタウンであるテキサス州ヒューストンですから、いいレースを戦えることを楽しみにしています」

  • 佐藤琢磨、テキサスの予選は16番手 (インディカー)

    佐藤琢磨、テキサスの予選は16番手 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー 第8戦 テキサスの予選を16番手で終えた。

    朝のプラクティスで17番手のタイムを出していた佐藤琢磨は、予選ではトップ10入りを目標に掲げていたが、暑くなったコンディションでマシンのハンドリングが思うほど向上していなかった。

    佐藤琢磨は、コントロールの難しいマシンと格闘しながら予選アタック1周目に時速216.756マイルをマーク。

    しかし、2周目は時速215.376マイルへと大きくダウンし、平均スピードは時速216.064マイル。8列目アウト側グリッドからのスタートに決まった。

    佐藤琢磨 (予選16番手)
    「厳しい予選となっていました。予選に向けての準備の時間がとても短かったですね。今日の予選の前にはプラクティスが1回行われただけでしたから。昨年のテキサスで、私たちは小さなトラブルから予選を走ることができませんでした。私たちにはダウンフォースを小さく設定したマシンでの予選走行のデータがないため、今日のマシンセッティングが大きなチャレンジとなっていたんです。朝のプラクティスで得られた情報から予選用のマシンを作り上げたのですが、安定感が不足していました。アンダーステアもオーバーステアも両方出るマシンになっており、レースに向けても多くの改良が必要だと感じました。しかし、予選を走ったことによって、私たちは少ないダウンフォースでのマシンに関しても幾らかのデータを取ることができました。朝のプラクティスのデータと照らし合わせ、今晩のファイナルプラクティスでより良いマシンとし、明日の決勝レースを迎えたいと考えています」

  • 佐藤琢磨 「僕たちには勝てるマシンがあったし、とても落胆した」

    佐藤琢磨 「僕たちには勝てるマシンがあったし、とても落胆した」

    佐藤琢磨が、インディカー第16戦・17戦とダブルヘッダーで開催されたデトロイトのレース週末を振り返った。

    デトロイトのベルアイルで行われたインディカー・シリーズのダブルヘッダーレースで、佐藤琢磨は抜群に速かった。しかし、運の悪さでも人並みを外れていた。どちらのレースでも好成績を収めるチャンスがあったが、どちらのレースでも勝機は佐藤琢磨の指の間をすり抜けてしまった。

    レース1ではレース序盤でギアボックス・トラブルが発生し、レース2ではインディカー・シリーズでキャリア5回目のポールポジションを獲得しながら、佐藤琢磨にはまったく非のないふたつの事故に巻き込まれてしまった。

    インディ500が終わった直後、チームはカナダ国境にほど近い島のなかに設けられた市街地コースに向かった。ここで、AJフォイト・レーシングのダラーラ・ホンダに乗る佐藤琢磨は滑り出しからまずまずの速さを示し、最初のプラクティスではトップ10に入ってみせた。

    「とても忙しいスケジュールでした。ダブルヘッダーレースはいつも忙しいものですが、予選前には45分間のプラクティスが2度あるだけでした。ここで上手くいけば2レース続けていい結果が残せるでしょうし、そうでなければ2レースを立て続けに失うことになります! 僕たちは比較的いいスタートを切りました。バランスが特別よかったわけではありませんが、少なくともトップ10に入ることはできました」

    それでも残念なことに、佐藤琢磨は予選のセグメント2に進出できなかった。極めてコンペティティブな予選グループ内で8番手に終わったからだ。このため佐藤琢磨は15番グリッドからスタートすることが決まった。

    「プラクティスの結果から考えれば、もう少しいい成績が手に入ったはずです。けれども、スケジュールに余裕がなければ、いくら何かを学び取ってもそれをテストで反映させる機会はなく、確実にパフォーマンスに繋げることはとても難しいのです。予選は朝の8時30分に始まるというタフなもので、気温が低いためにグリップは高く、空気の密度も高い状態でしたが、僕たちはグリップ不足に悩まされました。あと100分の数秒速ければセグメント2に進出できたのに、それができませんでした」

    土曜日のスタートでは、柔らかめのレッドタイアを履くウィル・パワーとシモン・パジェノーが強引に割り込んできたため、佐藤琢磨は18番手に後退する。しかし、その後でパジェノーとパワーは接触、パジェノーはリタイアに追い込まれ、イエローコーションとなった。このとき佐藤琢磨は、その後のピットストップの展開によりこのレースで優勝することになるパワーを追い越していた。

    「すべて満足のいく状況でしたが、数周するとギアボックスが問題を起こすようになりました。3速から4速にシフトアップできず、4速を飛び越えて5速に入ってしまうトラブルでした。しかも症状は安定せず、次第に深刻な状況に陥っていきました。このためピットに戻るしかありませんでしたが、ここでメカニックがギアボックスに小さな問題を見つけます。結果的にコースには復帰できましたが、数周のラップダウンになっていたので、残る周回はテストとして利用することにしました」

    けれども、どんな災いにもいい部分はあるものだ。なぜなら、このときの努力が実を結び、チームは日曜日の予選でポールポジションを勝ち取るマシンを作り上げることができたからだ。

    「僕たちはいろいろなことを学びました。ただし、タイアの空気圧を変えたりとか、ほんの小さなことです。けれども、これがとても役に立ちました。僕たちにとっては必要なことだったし、ポジティブな影響を及ぼすことになったのです」

    トラブルが起きたとき、佐藤琢磨はパワーに先行していた。あのままいけば、佐藤琢磨は優勝できたのだろうか?

    「そうは思いません。デトロイトの路面はレッドタイアとの相性が非常に悪いようです。最初の数周は高いグリップ力を発揮しますが、その後グレイニングが起き、パフォーマンスは急激に低下します。このため、レッドタイアでの走行は最小限に留める必要があります。僕はブラックタイアでスタートしましたが、当然、途中でレッドに交換しなければいけません。いっぽうのウィルは、このときすでにレッドを使い終えていたのです。しかも、デトロイトの特徴的な路面にあったタイア空気圧にあわせることができなかったため、僕たちは苦しむことになります。おかげでドライブしにくい状況でしたが、それでもコースに戻って何かを学び取ることが重要でした」

    結果は18位だったが、全体で8番目に速いファステストラップを記録したことは何らかの可能性を示していた。実際、日曜日朝の予選で佐藤琢磨は大きな飛躍を遂げることになる。

    「土曜日の夜、エンジニアたちとディスカッションしました。その後、僕は真夜中に目が覚めます。そこで僕はセットアップをどう変更して欲しいかについて、エンジニアにメールで知らせました。翌朝にもミーティングはありますが、それからではメカニックたちがジオメトリーを変更する時間はありません。朝、目覚めると、エンジニアから『そうしよう!』という返事がきていました。これで予選が本当に楽しみになりました」

    今回は、3段階で行われる通常の予選は実施されず、ふたつの予選グループに分かれて1度だけセッションが行われることになった。佐藤琢磨はふたつめのグループから出走した。

    「最初のグループでジェイムズ・ヒンチクリフがものすごいラップタイムを記録しました。1分16秒で走れるドライバーがいるなんて、想像もできませんでした。なにしろ、僕が土曜日にマークしたタイムは1分18秒3でしたから! けれども、自分がアウトラップを走ってみて、路面のグリップレベルがどれくらい上がっているかに気づき、驚きました。ラバーがしっかり乗っているうえに気温が低かったので、コンディションとしては理想的だったのです」

    「僕自身がアタックするのを楽しみにしていましたが、僕の直前でライアン・ハンター-レイがウォールと接触してセッションは赤旗中断となってしまいます。僕のマシンはまだ完全にウォームアップが終わっておらず、クルマの挙動も十分に把握できていませんでした。レッドタイアでアタックする前に、何周か走ってブレーキやギアボックス・オイルなどの温度を上げて、準備万端にしておきたかったのです。けれども、セッションは残り数分しかありませんでした。最初のアタックでのタイムは1分17秒でしたが、このとき、僕はこう思いました。『マシンの状況はいいし、グリップレベルは高いし、まだタイアはデグラレーションを起こしていない……』 そこで僕は最後の1周にすべてを掛けてアタックしましたが、これは最高のフィーリングでした。すべてのコーナーでマシーンは素晴らしいパフォーマンスを示し、最終的にはコースレコードでポージポジションを獲得できました。言葉では言い表せないくらい最高の気分で、深い満足感を味わうことができました」

    「レースのスタートもうまくいきました。誰にも抜かされることなくトップでターン1に進入していき、何の問題もありませんでした。すべて順調だったのです」

    マイク・コンウェイを除くすべてのドライバーがレッドタイアでスタートしており、早い段階でイエローコーションとなることを誰もが期待していた。そうすれば、残り周回数はブラックタイアで走りきれるからだ(インディカー・シリーズではレース中にレッドタイアとブラックタイアを少なくとも1度ずつ使用することが義務づけられている)。彼らの判断は間違っていなかった。序盤に3台が関係するアクシデントが発生したため、集団の後方を走るドライバーがまずブラックタイアに交換。2回目のイエローで、佐藤琢磨を含むトップグループがピットストップを行った。ピットではエリオ・カストロネヴェスとライアン・ブリスコーに抜かれたため、実質的に佐藤琢磨は3番手となったが、コース上での順位は17番手だった。

    「ピットストップで少し遅れました。ただし、まだピットしていないドライバーもいたので、レースはとても難しいものになります。あるときはブリスコーをオーバーテイクして、また次のときはポジションを落とすといったことの繰り返しでした。とても楽しいレースでしたが、やがてとんでもない災難に巻き込まれてしまいました」

    2回目のピットストップを行ったとき、佐藤琢磨はジャック・ホークワースの直後につけていた。ブリスコーはすでにピットを終えていて、佐藤琢磨はコースに復帰すると、間もなくオーストラリア人ドライバーの攻略に成功する。次の周にホークワースがピットストップを行い、佐藤琢磨の目の前でコースに復帰してきた。

    「ブリスコーは最初のピットストップであまりたくさんの燃料を給油していませんでした。おかげでピット作業では僕をオーバーテイクできたのですが、その後ピットストップでは長いスティントを走行しなければいけません。ジャックがコースに戻ったとき、彼のタイアは冷えた状態でしたが、僕とブリスコーのタイアはウォームアップが終わっていました。ターン3へのブレーキングでジャックとサイド・バイ・サイドになりましたが、僕はアウト側から無理なくオーバーテイクしました。ところが、僕とジャックの間に突然ブリスコーが割り込んできたのです。すでに僕は完全にコーナリング中だったのに、彼は止まりきれずにぶつかってきて、僕をスピンに追い込んだのです」

    これで佐藤琢磨はリードラップの最後尾に転落。けれども、このときコース上を走る誰よりも速いペースで驚くべき追い上げを図ると、集団の後方に追いついたのである。

    「僕はものすごく怒っていました。でも、マシンが好調なのはとにかく嬉しいことでした。そのままいっていれば……、どうなっていたかはわかりませんが、ひどく悔しかったことは間違いありません」

    セバスチャン・ブルデーがクラッシュしたこともあり、レースが残り6周となったとき、佐藤琢磨は11番手を走行していた。ところが、佐藤琢磨はマルコ・アンドレッティから同じような仕打ちを受けることになる。その後、マルコにはペナルティが下された。

    「残念でした。またもや追突されて、今回はウォールに接触してしまいました」 結果はまたもや18位フィニッシュという残念なものだった。

    「とてもフラストレーションが溜まりましたし、とても落胆しました。僕たちには勝てるマシンがありました。懸命に働いてくれたチームのスタッフには心からお礼を申し上げます。ポールポジションを獲得できたのは最高の気分でしたが、優勝はまたもお預けとなりました。でも、僕はこれからもチャレンジし続けます」

    そのチャンスは、今週末やってくるかもしれない。というのも、AJフォイトのホームレースであるテキサス・モーター・スピードウェイでの一戦が開催されるからだ。

    「今度もオーバルなので、とてもエキサイティングな気分です。インディ500ではレースデイにとても力強く走ることができました。あれからまだ1週間しか経っていませんが、ずいぶん前のことのような気もします。インディとテキサスではコースが異なりますが、ポジティブな部分を取り込むことはできるので、最高の結果を残したいと思います。チームのためにも、多くのポイントが絶対に必要なのです」

  • 佐藤琢磨、ポールポジションからスタートも18位 (インディカー)

    佐藤琢磨、ポールポジションからスタートも18位 (インディカー)

    佐藤琢磨は、ダブルヘッダーとして開催されたインディカー第7戦デトロイトの決勝レースを18位で終えた。

    ポールポジションの佐藤琢磨は得意のスタートをきっちりと決め、レース序盤をリード。10周目に出された2回目のフルコースコーションでタイヤをハードに交換したのも予定通りの行動だった。この日は今週で最も気温が高くなっており、ソフトタイヤで多くの周回をこなすとラップタイムが大きく落ちてしまうとの読みがあったためだ。

    土曜日のレースからマシンを大きく進歩させた佐藤琢磨は、速いペースを安定して保ってトップグループとの差を着々と縮めていった。ところが、残念なことに35周目のターン3でライバルが佐藤琢磨の後方でブレーキングをミスしたのか、コーナー入り口で後ろから接触し、イン側にいたジャック・ホークスワースも巻き込んで3台が絡むアクシデントが起こり、不運にも佐藤琢磨だけがスピン。

    19番手まで後退した佐藤琢磨は、約30周をかけて11番手まで再びばん回。しかし、63周目のリスタートのあと、今度はマルコ・アンドレッティにタイヤバリアへと弾き飛ばされ、1周遅れの18位でゴールしました

    佐藤琢磨(18位)
    「今日、すばらしいマシンを作り上げてくれたクルーたちに、まずは感謝をしたいと思います。難しいスタートを切った週末でした。土曜日のレースではメカニカルトラブルという不運に見舞われました。しかし、そのレースを利用して私たちは多くを学び、日曜日のレースに向けて大きく力を伸ばしました。おかげで今朝の予選は本当に楽しめました。マシンのレスポンスがすばらしかったので、100%信頼してのアタックができました。レースではスタートをスムーズに切れ、レース展開的にも非常にいいものになると見えていました。私たちが実質的な2位を走行していたとき、ターン3のブレーキングで後方からライアン・ブリスコーにぶつけられました。私たちが勝てていたレースでした。その後も私たちはトップ10に復活する寸前までいきましたが、今度はマルコ・アンドレッティにヒットされ、壁にぶつかる結果になりました。レースを完走することはできましたが、苦々しい思いです。チームは本当にすばらしい仕事ぶりを発揮してくれていました」