カテゴリー: 佐藤琢磨

  • 【動画】 佐藤琢磨・優勝! 2020年 インディ500 決勝ハイライト

    【動画】 佐藤琢磨・優勝! 2020年 インディ500 決勝ハイライト

    2020年 インディカー500の決勝レースが8月23日(日)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が2度目の優勝を果たした。

    パンデミックの影響によって無観客でのレース開催となったインディ500、佐藤琢磨は合計2度、27周のリードラップしか記録しなかった。しかし、レース終盤の最も重要なタイミング、最後のピットストップを終えてからチェッカーフラッグを受けるまでの時間帯は、ライバル勢を寄せつけないスピードを持っていた。

    200周のレースが終盤を迎え、優勝争いを行うドライバーはディクソンと佐藤琢磨に絞り込まれました。佐藤琢磨は168周目、ディクソンはその次の周に最後のピットストップを終えた。ここでディクソンがトップに返り咲き、佐藤は2番手に下がったが、185周目にメインストレートでディクソンをパスし、レースのリーダーとなった。

    ここからの佐藤琢磨はディクソンのアタックを何度も阻止し、周回遅れのマシンをパスしながら前進した。そして、佐藤琢磨とディクソンが196周目へと入った直後、第4ターンでスペンサー・ピゴット(Rahal Letterman Lanigan Racing with Citron Buhl Autosport)が激しくクラッシュし、フルコースコーションが宣言された。

    レッドフラッグ、レース中断となる可能性も考えられたが、イエローフラッグのままレースはゴールを迎えた。佐藤琢磨にとっては2017年の”500”初優勝に続く、インディでの2度目の優勝となった。

    スコット・ディクソンは最終ピットストップまでレースをリードし続け、111周ものリードラップを記録した。しかし彼のインディ2勝目はならず、佐藤のインディ2勝目が記録された。フロントローの中央からスタートしたディクソンは、午後2時半過ぎのグリーンフラッグ後にトップに躍り出て、143周目にアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport) が転倒してリタイアした後も、レースを支配し続けていた。

    しかし、終盤になると佐藤琢磨とグラハム・レイホール、2人のRahal Letterman Lanigan Racingのドライバーたちがスピードアップ。佐藤琢磨のチームメートであるレイホールは、終盤にトップ2との差を詰めて3位でゴールした。

  • 佐藤琢磨、インディ500の2度目の優勝で世界にむけて“グリコポーズ”

    佐藤琢磨、インディ500の2度目の優勝で世界にむけて“グリコポーズ”

    佐藤琢磨は、インディ500で2度目の優勝を成し遂げて、ウィナーズサークルで“グリコポーズ”を披露した。

    佐藤琢磨は8月23日(日)にインディアナポリスで開催された「第104回インディ500」で2017年大会に続く2度目の優勝を果たした。

    優勝した1人だけが行える表彰台セレモニーで、佐藤琢磨はVサインの両手を広げ、左足を上げた“グリコポーズ”を披露。グリコは、佐藤琢磨の長年のパーソナルスポンサーを務めており、前回のインディ500優勝時は大阪 道頓堀のグリコサインを佐藤琢磨が優勝した際の画像に切り替えて話題となった。

    インディ500は毎年5月末、米国のメモリアルデイ(戦没将兵追悼記念日)の週末に開催され、決勝日には30万人を超える観衆の前で最高速度380km/hにもなるスピードで争われるレースだが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から8月下旬に延期となった上、無観客での開催となった。テレビ中継視聴者数は500万人に及ぶといわれる。

    関連:グリコ、佐藤琢磨のインディ500優勝を道頓堀グリコサインで祝福 (2017年6月2日)

  • ホンダ 八郷隆弘社長、佐藤琢磨の2度目のインディ500制覇を祝福

    ホンダ 八郷隆弘社長、佐藤琢磨の2度目のインディ500制覇を祝福

    ホンダの八郷隆弘社長が、8月23日(日)に行われた「第104回インディ500」で優勝し、2度目のインディ500制覇という快挙を成し遂げた佐藤琢磨を祝福した。

    2020年インディカー・シリーズ第7戦 第104回インディ500)の決勝レースが、8月23日(日)に米国インディアナポリス・モータースピードウェイで開催され、Rahal Letterman Lanigan Racing(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の佐藤琢磨選手が800kmを超えるレースをトップでフィニッシュし、2017年大会に続く2度目の優勝を果たした。

    1911年に初開催され、100年以上の歴史を持つインディ500だが、佐藤琢磨は史上20人目の複数回優勝者となった。また、Hondaエンジンとしては3年ぶり、通算13勝目を挙げました。

    日本人過去最高順位となる予選3番手からスタートした佐藤琢磨は、堅実な走りを見せて終盤にトップに浮上すると、最終ピットストップ後の競り合いを制し、昨年大会でトップと約0.3秒差の僅差で勝利を逃した雪辱を果たし、見事栄冠に輝いた。

    インディ500は毎年5月末、米国のメモリアルデイ(戦没将兵追悼記念日)の週末に開催され、決勝日には30万人を超える観衆の前で最高速度380km/hにもなるスピードで争われるレースだが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から8月下旬に延期となった上、無観客での開催となった。

    八郷隆弘 (本田技研工業株式会社 代表取締役社長)
    「世界3大レースのひとつであるインディ500で2度目の勝利を挙げ、世界のモータースポーツの歴史に新たな足跡を残すことになった琢磨選手と、チームおよび関係者の方々、そして、琢磨選手を応援してくださっているファンの皆さまに心からの感謝申し上げるとともに、この快挙達成の喜びを分かち合いたいと思います。またこのニュースが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く世の中にとって明るい話題となることを願います。琢磨選手、本当におめでとう!」

  • 佐藤琢磨、インディ500で2勝目の快挙 「ホンダがパワーを与えてくれた」

    佐藤琢磨、インディ500で2勝目の快挙 「ホンダがパワーを与えてくれた」

    佐藤琢磨は、第104回インディ500で優勝。2017年以来となるインディ500での2勝目という快挙に「信じられません!」と語った。

    日本人として初めてフロントロー3番グリッドから11回目のインディ500に臨んだ佐藤琢磨は順調にレースを展開。168周目に最後のピットスップを終えた佐藤琢磨は173周目にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)をオーバーテイクしたことが勝利を決定づける。

    残り15周で全車がピットストップを終えて佐藤琢磨がトップに立つ。周回遅れをクリアしながらディクソンを抑えていた佐藤琢磨。そして、残り5周で(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が大クラッシュ。レースはコーションとなり、ペースカー先導で周回を続け、そのままの順位でチェッカー。

    佐藤琢磨は、日本人として初めてインディ500を制した2017年以来となる2度目のインディ500制覇の快挙を成し遂げた。

    「信じられません!」と佐藤琢磨はウィナーズサークルで語った。

    「もちろん、僕たちはディクソンよりも1周早くにピットインしていました。燃料戦略的にちょっとギリギリなのはわかっていました。スコットがターン4を抜けてくるのが見えて、物凄い勢いで迫ってきました。とにかく彼を抑えるしかありませんでした」

    「本当にありがとうございます。レイホール・レターマン・ラニガンのチーム全体の勝利です。HPDとホンダは多くのパワー、多くの燃料マイレージを与えてくれました。彼らは多くのことを犠牲にして頑張ってくれました。感謝してもしきれません」

  • 【速報】 インディ500 結果:佐藤琢磨が2度目の制覇!

    【速報】 インディ500 結果:佐藤琢磨が2度目の制覇!

    世界3大レースのひとつ「第104回インディ500」の決勝レースが8月23日(日)にインディアナポリスで開催され、佐藤琢磨が優勝。2017年に続き、2度目のインディ500制覇を成し遂げた。

    残り15周でトップに立った佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガンレーシング)は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)からプレッシャーを受ける。

    周回遅れを順調にかわしてスコット・ディクソンに1秒の差をつけていた残り5周、スペンサー・ピゴッドが大クラッシュを喫してコーション。

    ペースカー走行のまま、ファイナルラップに突入。レースはそのまま終了し、佐藤琢磨が優勝! 2度目のインディ500制覇を成し遂げた。インディカーとしては通算6勝目。

    ホンダエンジンとしても通算13勝目。2017年以来3年ぶりのインディ500制覇トロフィーなった。


    第104回 インディ500 結果

    Pos No Driver Team Engine Laps
    1 30 佐藤琢磨 レイホール・レターマン・ラニガン H 200
    2 9 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ H 200
    3 15 グラハム・レイホール レイホール・レターマン・ラニガン H 200
    4 18 サンティノ・フェルッチ デイル・コイン・レーシング H 200
    5 1 ジェセフ・ニューガーデン チーム・ペンスキー C 200
    6 5 パトリシオ・オワード アロー・マクラーレンSP C 200
    7 29 ジェームス・ヒンチクリフ アンドレッティ・オートスポーツ H 200
    8 88 コルトン・ハータ アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー H 200
    9 60 ジャック・ハーベイ メイヤー・シャンク・レーシング H 200
    10 28 ライハン・ハンター-レイ アンドレッティ・オートスポーツ H 200
    11 3 エリオ・カストロネべス チーム・ペンスキー C 200
    12 10 フェリックス・ローゼンクヴィスト チップ・ガナッシ H 200
    13 98 マルコ・アンドレッティ アンドレッティ・ハータ H 200
    14 12 ウィル・パワー チーム・ペンスキー C 200
    15 26 ザック・ビーチ アンドレッティ・オートスポーツ H 200
    16 67 JR.ヒルデブランド ドレイヤー&レインボールド C 200
    17 59 マックス・チルトン カーリン C 200
    18 4 チャーリー・キンボール A.J.フォイト・レーシング C 200
    19 14 トニー・カナーン A.J.フォイト・レーシング C 199
    20 21 リーナス・ヴィーケイ エド・カーペンター・レーシング C 199
    21 66 フェルナンド・アロンソ アロー・マクラーレンSP C 199
    22 22 シモン・パジェノー チーム・ペンスキー C 198
    23 81 ベン・ハンレイ ドラゴンスピード USA C 198
    24 24 セージ・カラム ドレイヤー&レインボールド C 198
    25 45 スペンサー・ピゴット レイホール・レターマン・ラニガン H 194
    26 20 エド・カーペンター エド・カーペンター・レーシング C 187
    27 27 アレクサンダー・ロッシ アンドレッティ・オートスポーツ H 143
    28 55 アレックス・パロウ デイル・コイン・ウィズ・チームゴウ H 121
    29 47 コナー・デイリー エド・カーペンター・レーシング C 91
    30 7 オリバー・アスキュー アロー・マクラーレンSP C 91
    31 41 ダルトン・ケレット A.J.フォイト・レーシング C 82
    32 8 マーカス・エリクソン チップ・ガナッシ H 24
    33 51 ジェイムス・デイビソン デイル・コイン・レーシング H 4
  • 佐藤琢磨、インディ500でのフロントローグリッド獲得は日本人初の快挙

    佐藤琢磨、インディ500でのフロントローグリッド獲得は日本人初の快挙

    佐藤琢磨は、第104回 インディ500の予選で3番グリッドを獲得。伝統の一戦でフロントローからのスタートは日本人では初の快挙となる。

    今年で104回目の開催となる、世界で最も長い歴史を誇るレース・インディアナポリス500マイル(通称インディ500)の予選が15日から2日連続で開催され、マルコ・アンドレッティ(Andretti Herta with Marco & Curb-Agajanian)がポールポジションを獲得した。

    インディ500の予選は1人ずつが4周の連続走行を行い、そのスピードを競う独特のものとなっている。アンドレッティと予選2番手になったスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)との差は平均時速でわずかに0.017マイルしかなかった。アンドレッティのインディカー・シリーズでのポールポジション獲得はこれで6回目となるが、インディ500におけるポールポジション獲得は今回が初めて。そして、ホンダにとっては今回が11回目のポールポジションとなりった。

    予選初日に出場33人が予選アタックを行い、そこでの最速9人が2日目にポールポジション争いを繰り広げた。

    プラクティス開始から予選1日目までは穏やかな気候が続いていたが、予選2日目は風が強めに吹き、マシンのセッティングとドライビングの両方を難しくしていた。マシン・セッティングのバランスが崩れ、時速230マイルオーバーで走らせるのにドライバーたちが手を焼くシーンもみられ、予選スピードは1日目より低くなっていた。

    そうしたコンディションを味方につけたのが佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)だった。彼は4ラップを非常に安定させる走りを実現、230.725マイルの平均時速で予選3番手となった。彼にとって初めてのフロントローグリッド獲得は、もちろん日本人ドライバーにとっても初めての快挙となる。

    ホンダ勢の活躍は目覚ましく、ライアン・ハンター-レイ(Andretti Autosport)とジェームズ・ヒンチクリフ(Andretti Autosport)が予選5、6位でグリッド2列目からレースのスタートを切ることとなった。そしてグリッド3列目にはアレックス・パロウ(Dale Coyne Racing with Team Goh)、グラハム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)、アレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が並びます。彼ら3人もHondaドライバーだ。さらに、ホンダドライバーは予選10、11、12位でグリッド4列目もコルトン・ハータ(Andretti Harding Steinbrenner Autosport)、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)、スペンサー・ピゴット(Rahal Letterman Lanigan Racing with Citron/Buhl Autosport)によって独占。ポールポジションから予選12番手までのうち11人を占めた。

    2日目の予選におけるアンドレッティとディクソンの差は、インディ500の歴史上で3番目の接戦だった。2012年にライアン・ブリスコーとホンダのジェームズ・ヒンチクリフの間にあった差が平均時速0.003マイルで、1970年にはアル・アンサーがジョニー・ラザフォードに平均時速0.008の差をつけてポールポジションを獲得。この2回だけが今年の予選よりも僅差の勝負だった。

    第104回インディ500の決勝は8月23日の日曜日に行われる。

    マルコ・アンドレッティ(ポールポジション)
    「アタック2周目に風を感じ始めました。残りの3周目、4周目はとても長いものになることを意味していました。そして3、4周目はあまりよくないラップになりました。しかし、私たちは最高のグリッドを手に入れることができました。このコースでは先頭でクリーンな風を浴びながら走るのがベストなんです。自分たちは毎年このコースで速さをみせてきていますが、今日はエンジンパワーがあることを最高だと感じていました。そのおかげで自分の仕事はずいぶんと楽になっていたと思います。Hondaが信じられないほどすばらしい仕事をしてくれ、私たちのチームは走り出しから速いマシンを用意できていました。自分たちのパフォーマンスのよさをうれしく思っています」

    スコット・ディクソン(2番手)
    「HondaとHPDに深く感謝します。すばらしい仕事ぶりでした。彼らはレースに向けてもハードワークをしてくれています。今日の自分たちは、持っている力をほぼすべて出し切ったと感じています。もう少しマシンのハンドリングをニュートラルにすることはできたかもしれません。1ラップ目から少しアンダーステアが強いマシンになっていましたから。ファスト9の予選は難しいものですが、今日は特に風によって難しさが増していました。そして、そういった要素が予選をエキサイティングにします。最終的に私とマルコ(アンドレッティ)の差は本当に小さなもので、残念ながら私たちはあと少し足りませんでしたね。それでも、私はマルコのポールポジション獲得をうれしく思います。彼はすばらしい人物であり、すばらしいレーサーでもあるからです。来週の私たちは、彼を打ち負かすことを目指します」

    佐藤琢磨(3番手)
    「まず、マルコ・アンドレッティと彼のチームにおめでとうと言いたいですね。彼らは今年も本当にすばらしいパフォーマンスをみせてきています。自分たちとしては、フロントローからスタートする権利を獲得したのですから、とても大きな成果を挙げられたことと喜んでいます。Rahal Letterman Lanigan Racingのスタッフ全員がオフシーズンの間からハードワークを続けてきて、パフォーマンスを進歩させ、それが今日の結果につながりました。Hondaの仕事ぶりも偉大でした。すばらしい仕事をチームとHondaが成し遂げてくれました。これからはレースに集中します。予選後のプラクティスが非常に重要なものになるでしょう。そして金曜日、カーブデイのファイナルプラクティスも大きな意味を持つものになります。これまでのプラクティスで、私たちは自分たちの空力セッティングがレースで力を発揮すると確信していますから、レースを戦う日をとても楽しみにしています」

  • ホンダ:2020年 インディ500 プレビュー

    ホンダ:2020年 インディ500 プレビュー

    1911年に始まった世界で最も長い歴史を誇るレース、インディアナポリス500が今年もアメリカ東部のインディアナ州で行われる。全長2.5マイル(約4km)の超高速オーバルコースを使ってのレースは、今年が104回目の開催です。時速230マイル(時速約370㎞)を超える、インディカーならではの驚異的スピードを保っての接近戦、ザ・グレイテスト・スペクタクル・イン・レーシング開催の時がいよいよ迫ってきている。

    インディ500といえば5月末のメモリアルデーウイークエンドと決まっていたが、今年は新型コロナウィルスのパンデミックのため、8月23日決勝へ日程が変更されている。100年を越す歴史の中で、8月のインディ500開催は初めてのこと。それでも、予選を決勝の1週前の土曜日、日曜日の2日間を使って争うこと、その前に3日間のプラクティスを行うところ、予選翌週の走行は金曜日の最終プラクティスのみとなる点など、伝統的なスケジュールは維持されている。

    決勝日に30万人以上の観客を集めるインディ500は、世界で最も大きなスポーツイベントとして名を馳せているが、アメリカ、特にインディアナ州周辺で新型コロナウィルスの感染状況がまだ十分に収まっていないため、今年はプラクティスから決勝レースまでファンは観客席に入れないことに決まった。インディアナポリス・モーター・スピードウェイにはコースを取り囲むようにそびえ立つ巨大な観客席があるため、その収容人員数の半分、さらには4分の1に入場者を減らしてでも伝統のレースはファンを迎えて開催したい、とスピードウェイもインディカー・シリーズも検討を続けた。しかし、ファン、そして地域の安全のために無観客レースとする苦渋の決断に至った。スタンドにファンのいないインディ500というのも、104回目を迎える今年、史上初めて実現することとなった。

    インディ500の決勝に出場できるのは33台。8月の開催とあって、今年は例年以上に暑いコンディションで500マイルレースが戦われる可能性が考えられる。その上、今年のインディカーは安全性向上のためにコクピット部を覆うエアロスクリーンが装着されており、マシンの重量も重量配分も昨年までのものとは大きく変わっているから、ドライバーとチームはセッティングを仕上げるのに3日間のプラクティスでは少ないぐらいかもしれない。

    今年のインディ500でホンダは18台のエントラントに2.4リッターV6ツインターボエンジンを供給する。ホンダドライバーの中にはインディ500ウイナーが4人含まれている。スコット・ディクソン(2008年)、ライアン・ハンター-レイ(2014年)、アレクサンダー・ロッシ(2016年)、佐藤琢磨(2017年)だ。

    約3カ月遅れて6月に開幕した2020年シーズン、ディクソンは開幕3連勝を飾り、4レース目は彼のチームメートで昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤー、フェリックス・ローゼンクヴィストがキャリア初優勝を飾っている。彼らのChip Ganassi Racingにはマーカス・エリクソンも今年から加わっており、3人の協力体制によってインディ500でも活躍することが期待されている。

    ハンター-レイはAndretti Autosportから11年目の出場。そして、彼のチームは今年も技術提携チームを含めると合計6台での共闘体制を敷いている。その中には昨年のインディ500で2位フィニッシュ、惜しくもインディでの2勝目を逃したロッシも含まれている。伝統の一戦を制するには、豊富なデータこそが武器になる。過去6年間で3勝のAndretti軍団は今年も強力だ。

    佐藤琢磨はRahal Letterman Lanigan Racingから3年目の出場となる。一昨年に1勝、昨シーズンは2勝をマークしていることが示す通り、チームワークはトップレベルにある。昨年のインディ500での佐藤琢磨は、終盤に優勝争いに食い込み、3位でフィニッシュし、2勝目への手応えを強く感じることとなった。今年も彼にはキャリア6勝の実績を持つグラハム・レイホールという力強いチームメートがおり、インディ500では、今年の第2戦にスポット参戦して優勝争いを行なったスペンサー・ピゴットも加わった3台体制で戦っている。

    初めてのインディ500にHondaエンジンで挑むルーキーは、スペイン出身、日本のスーパーフォーミュラに昨年参戦し、デビュー年ながら1勝を挙げたアレックス・パロウ(Dale Coyne Racing with Team Goh)。彼はインディカーデビュー3戦目のロードアメリカで3位フィニッシュして初表彰台に上り、翌日のシリーズ第4戦ではポールポジション争いを行うなど、すばらしい順応ぶりで好パフォーマンスを見せてきている。第5、6戦となったアイオワのショートオーバルでも高い戦闘力を見せており、インディ500での走りも楽しみだ。

    その他にも昨年2勝しているコルトン・ハータ(Andretti Harding Steinbrenner Autosport)、昨年のインディ500ルーキー・オブ・ザ・イヤーのサンティーノ・フェルッチ(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)など、コンペティティブなドライバー、そして実力あるチームが数多く存在する。今年もインディ500はし烈を極めた、見応え十分のスリリングかつエキサイティングな戦いとなるだろう。

    佐藤琢磨 (2017年インディ500ウイナー、インディ500挑戦は今年が11回目)
    「インディ500というレースは、勝ったことのあるなしにかかわらず、レーシングドライバーにとって本当に特別なものです。みんながこのレースを戦うときを特別な機会と捉え、それが訪れることを心待ちにします。今年は通常とは全く異なる状況下でレースが開催されます。パンデミックによって5月ではなく8月の開催に変わったことも含め、私たち出場者にとって非常に挑戦のしがいのある戦いになっています。観客なしでのレースになることも決まりました。それでも、私たちは伝統のレースであるインディ500が開催されることに深く感謝をしており、‟500”を戦えることをとても楽しみにしています。優勝経験のあるなしは、プラクティスが始まれば、もうほとんど何の意味も持ちません。どれだけ集中して戦えるかこそが重要になります。インディで勝ったことのあるドライバーも、初勝利を目指すドライバーたちと同じようにハングリーなのです。誰もが勝ちたいと心から考えるレースだからです。今年は無観客でのレースになりますが、私を含めたドライバーたちは全員、ファンの応援、歓声があったら……と考えています。しかし、現状は非常に難しいものになっていますから、レース主催者をはじめとする人々の決断を尊重し、全面的に支持しています。来年、2021年にはまたたくさんのファンが見守る中でのレースを戦えることと期待しています。今年はファンの皆さんに、テレビでのレース観戦を楽しんでいただきたいと思っています」

  • 佐藤琢磨、予選でのクラッシュを回想「セッティング的に攻めすぎたかも」

    佐藤琢磨、予選でのクラッシュを回想「セッティング的に攻めすぎたかも」

    佐藤琢磨は、2020年のインディカーの開幕戦テキサスの予選でクラッシュを喫してマシンにダメージを負ったことで、レースに出走することができなかった。

    新型コロナウイルスによって開幕が延期となっていたインディカーだが、6月6日にテキサス・モータースピードウェイで再開。無観客レース、プラクティス・予選・決勝を1日で行うワンデー開催という形でスケジュールは進行していった。

    今年でインディカー11年目の挑戦となる佐藤琢磨は、引き続き、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦。プラクティスを6番手で終え、昨年ポールポジションを獲得した相性のいいサーキットで予選への準備を整った。

    しかし、予選のウォームアップ走行中にターン1でバランスを崩してクラッシュ。マシンはダメージを負い、決勝まで2時間のインターバルのなかで修復することができず、レースに出走することができなかった。

    「身体は大丈夫です。ご心配おかけしました」と佐藤琢磨はレース終了後にコメント。

    「信じられなかったですね。プラクティスまでは結構順調だったと思うんですね、昨年のクルマに近いものを持ってきていて、もちろん、今年はエアロスクリーンがついて、いろいろ状況も異なって、タイヤも変わって、みんな条件は同じとは言え、なかなかチャレンジングな状況だったんですけど、その中でもバランスもそこそこ良かったし、ラップタイム的にもよかったと思うので、予選にむけては結構楽しみにしていたんですね」

    「ただ、タイヤのセット数の関係で予選のシミュレーションとかほとんど出来ないまま行かなきゃいけなくて、今、思ってみれば、ちょっとエンジニアとも随分いろいろなことを見たんですけど、セッティング的にもちょっと攻め込みすぎてたのかもしれないです」

    「僕も去年の勢いがあったので、スッとそのままの予選に入れると、まだ予選もアタックしていないウォームアップラップだったんですけど、普通はあそこである程度ペースを上げてクルマの状況を見たかったんですけども、そうするためにターン1に入った瞬間にもうリアが流れちゃったんですね。自分としてもまったく予期できなかったことで、本当に結果的にこういう形になるとは思ってもみなかったので、すごく残念でした」

    「メカニックたちも本当に懸命な修復作業で頑張ってくれたんですけど、先週スケジュールが発表された時点では現地時刻の7時45分からスタートということだったんですけど、最終的には6時45分にクルマに乗らなければないけなけないと。でも、車検を6時45分までに通さなきゃいけなかったんですね。メカニックたちも最後の1分まで頑張って懸命の修復作業をしてくれたんですが、間に合わなくて、こういう形になって、レースに出場できないとは本当に思ってもいなくて、残念だったんですけど、ただ、こういう状況のなかで、レースが開催できたことというのは非常に素晴らしいことだったと思うので、今回は僕にとって非常に残念で、レースさえできなかったんですけど、第2戦、第3戦と続いていきますから、そっちでは頑張っていきたいと思っています」

    「応援してくれたみなさんにも本当に申し訳なかったです。次また頑張ります」

  • 佐藤琢磨、予選でのクラッシュでマシンを準備できず開幕戦は欠場

    佐藤琢磨、予選でのクラッシュでマシンを準備できず開幕戦は欠場

    佐藤琢磨は、予選のウォームアップ走行でクラッシュを喫したことで、決勝までにマシンを準備することができず、残念ながら、開幕戦を欠場することになった。

    3月にフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕する予定だったインディカー・シリーズは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れていた。

    しかし、6月6日に無観客のワンデー開催というかたちで再開が決定。テキサス・モータースピードウェイでプラクティスと予選が行われた。

    佐藤琢磨は、予選のウォームアップラップでターン2でクラッシュ。マシンは破損し、決勝までの2時間で修復することができず、残念ながら、レース参加を見送ることが決定した。

    「大きな瞬間でした。ただのウォームラップだったんですが、バックエンドを失ってしまいました。すぐにスピンしてしまいました。通常はそんなことは起こらないので、とても驚きました。すべてを準備してくれたスタッフに申し訳なく思っています」と佐藤琢磨は語った。

  • 佐藤琢磨 11年目の挑戦 – 2020年のインディカーがいよいよ開幕!

    佐藤琢磨 11年目の挑戦 – 2020年のインディカーがいよいよ開幕!

    2020年インディカー・シリーズがいよいよ今週末、テキサス州の1.5マイルオーバルコース、テキサス・モーター・スピードウェイで開幕。佐藤琢磨は11年目のシーズンを戦う。

    3月にフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕する予定だったインディカー・シリーズは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れていたが、6月6日(土)、テキサス州のハイバンクを持つオーバルでのナイトレースを無観客で開催する。

    2017年のインディ500を含む5回の優勝を挙げてきている佐藤琢磨は、今年もレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからエントリー。最初のレースとなるテキサスは、昨年ポールポジションを獲得しており、開幕ダッシュを実現すべく準備を進めている。

    「新しいシーズンが始まることに対して、とても興奮しています」と佐藤琢磨はコメント。

    「私たちだけでなく、世界中のファンとメディアが長い間待ってたものですからね。インディカーとアメリカ政府、そしてテキサス・モーター・スピードウェイとスポンサーに深く感謝します。今はどのようなビジネスにとっても非常に厳しい時期ですから、ウイルス感染に対しての安全確保もレースウイークエンドではたいへん重要です」

    「昨年のテキサスではプラクティスから実力を発揮し、短い走行時間の中でレース用のセットアップと予選シミュレーションを行い、ポールを獲ることができました。今年は予選も決勝も1日で行われるので、いろいろな面から非常に難しいレースになることが予想されます。タイヤ戦略も重要ですが、すべての面に注意を払って戦う必要があると思います。自分たちとしては、できる限りの準備をしてレースウイークエンドに臨み、いい結果を手に入れたいです。シーズンをスタートできること自体を喜んでいますが、いいレースが戦えればもっとうれしいです」

    今シーズンのホンダは、8人の優勝経験者、4人のインディ500王者、そして、2人の元シリーズチャンピオンをそろえ、強力なドライバーラインアップで戦う。

    2019年シーズンに8勝を挙げたホンダは、インディカー・シリーズにおける8度目のマニュファクチャラーズ・タイトルを2年連続で獲得。ホンダエンジンを使うドライバーたちは、過去2シーズンの34レースで実に19回もの勝利を記録している。

    アメリカのホンダパフォーマンスデベロップメント(HPD)社長のテッド・クラウスは「2019年、私たちはパートナーであるチームと共に2年連続のマニュファクチャラーズ・チャンピオンシップを獲得しました。このことを大きな誇りと感じています」とコメント。

    「今シーズン、すでに私たちは医療用人工呼吸器メーカーに対する技術的なサポートでの活動というレースを戦ってきています。同時に、レースにおける仕事を今まで以上に安全に行い、サーキットでの活動を再開する方法を見つけるべく努力してきました。2020年のレースシーズンをスタートさせるのは、すばらしいことです。そして、私たちはレース場で勝つことを目指すとともに、正しい見識をもって通常の生活を再開させることに努めていきたいと考えています」

    2020年のHPDの目標は、インディ500で優勝し、インディカー・シリーズのタイトルも獲得することです。HPDの全員が、シーズン再開に向けて懸命に準備を進めてきました。タイトル防衛がなされることを楽しみにしています」

    開幕戦となるジェネシス300では、ホンダドライバーのラインアップはたいへん印象的なものとなる。HI20TTツインターボV6エンジンをダラーラシャーシに搭載して戦う、その筆頭はインディカー・シリーズで5度のタイトル獲得経験を誇り、2008年のインディ500で優勝しているスコット・ディクソン。2017年のインディ500で優勝した佐藤琢磨、2012年のシリーズチャンピオンで2014年にインディ500で優勝したライアン・ハンター-レイ、2016年インディ500ウイナーのアレクサンダー・ロッシ、複数優勝を記録しているグレアム・レイホール、ジェームズ・ヒンチクリフ、マルコ・アンドレッティ、さらには2019年シーズンにルーキーながら2勝を挙げたコルトン・ハータらが参加する。

    ホンダは1994年からインディカー・シリーズに参戦を続けており、シリーズタイトルを競うエントラントとして、あるいは単独のエンジンサプライヤーとして、インディカー・シリーズの成長に積極的な役割を果たしてきた。マニュファクチャラーズ・タイトルの獲得は、シリーズ最多の8回を記録している。26年間出場し続けてきた北米オープンホイールの最高峰であるインディカー・シリーズでは245勝、2004年以降のインディ500で12勝など、同時期に参戦したほかのメーカーの追随を許さない数字を記録してきている。

    ホンダは2004年に、バディ・ライスとともにインディ500での初優勝を飾り、2004年と2005年にマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得、2006年にはインディカー・シリーズに出場する全マシンにエンジンを供給することとなった。その2006年から2011年までの6年間に渡り、ホンダはインディ500の決勝レースに出場する33台のインディカーすべてにレーシングエンジンを供給したが、その6年間には一つのエンジントラブルも発生しなかった。インディ500の長い歴史の中でエンジンのトラブルがなかったレースは、この時の6回だけとなる。

    2012年からは、複数の自動車メーカーが競争を繰り広げる状況が続いている。ホンダはその最初の年である2012年にダリオ・フランキッティ、2014年にハンター-レイ、歴史的な100回目の開催だった2016年にロッシが劇的な勝利をインディ500で達成している。そして、2017年には佐藤琢磨が日本人初優勝を記録。複数メーカーが競い合うようになってからもインディ500でさらに4回もの優勝を飾っている。世界に名を轟かせるインディアナポリス・モーター・スピードウェイにおいてホンダは12勝を挙げているが、これはほかの主要自動車メーカーをリードするものだ。

    予定より2カ月半以上遅れてスタートする2020年のインディカー・シリーズは、開幕を控えて更なるスケジュール変更を行った。12年ぶりの開催が予定されていたバージニア州リッチモンドでのオーバルレース、カナダのトロントでのストリートレースがキャンセルされ、ウィスコンシン州の常設ロードコースが7月に延期された上でダブルヘッダーに変えられた。開幕戦として行われる予定だったセント・ピーターズバーグでのストリートレースが、関係者の努力によって10月下旬に復活。そのレースを最終戦とする全14戦で2020年シーズンは構成される。

    CS放送のGAORAは、6月7日(日) 8:30から開幕戦テキサス300を生中継する。