カテゴリー: ルノーF1チーム

  • フラビオ・ブリアトーレ メルセデスF1エンジンを絶賛「チーム全体の雰囲気が一変」

    フラビオ・ブリアトーレ メルセデスF1エンジンを絶賛「チーム全体の雰囲気が一変」

    アルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、2026年からメルセデス製パワーユニット(PU)へ切り替えたことで、チーム全体の雰囲気が「完全に変わった」と語った。

    2025年までワークス体制だったルノーPUでは性能不足に苦しみ、チーム内でも将来への不安が広がっていたという。

    しかし、メルセデスPUの採用によって開発の方向性が明確になり、スタッフの意識にも大きな変化が生まれたと明かしている。

    メルセデスPUでチームの雰囲気が一変
    2025年のアルピーヌは、ピエール・ガスリーが22ポイントを獲得した一方、フランコ・コラピントは無得点に終わり、コンストラクターズランキング最下位に沈んだ。

    当時はルノー製PUがライバルより約20馬力劣るとされ、マシン全体の競争力を大きく制限していた。

    しかし2026年はメルセデスPUへ切り替えたことで状況は一変。アルピーヌはコンストラクターズランキング5位につけ、表彰台も獲得するなど復調を見せている。

    ブリアトーレは『The Race』のインタビューで、現在のチーム状況について次のように語った。

    「満足しているかと聞かれれば、もちろん完全に満足することはない。トト(ヴォルフ)だって、常にもっと良く、もっと良くと求め続けている」

    現在のアルピーヌを10点満点で評価すると「6.5点」とした上で、その理由を説明した。

    「前に進めば進むほど難しくなる。でも、メルセデスとは素晴らしい関係を築いている」

    「今はメルセデスのパワーユニットを使っていて、それがチーム全体の雰囲気を完全に変えた。少なくともチームの一部分については、最高のものを手にしていると分かっている。ギアボックスもメルセデス製だ」

    「だから今、我々のスタッフはノーズからドライバーまで、つまりシャシー側の改善に集中できている。後ろ側についてはメルセデスのエンジンとギアボックスがあるので心配していない」

    アルピーヌF1チーム

    「ルノーへの信頼を失っていた」
    ブリアトーレは、ルノー時代の組織運営にも厳しい評価を下した。

    「工場では多くの優秀な人材を失った。ある時期には、チームとして進むべき明確な方向性がなかったからだ」

    さらに、その背景についても率直に語っている。

    「強いマネジメントが存在せず、人々はルノーに対する信頼を失っていた。ルノーという会社は本当に特殊なんだ。何をやっても『ルノーはF1に本気ではない』と報じられてしまう」

    ブリアトーレは、2005年と2006年にフェルナンド・アロンソとともにワールドチャンピオンを獲得した当時を振り返り、ルノーが成功を収めても周囲の見方は変わらなかったと明かした。

    「フェルナンドとタイトルを獲った後、カルロス・ゴーンと一緒に記者会見を開いたことがあった。その時、ある記者は『チームの財政状況について教えてほしい』と質問してきた」

    「我々はワールドチャンピオンだった。それなのに、記者たちはルノーに疑念を抱かせるような話ばかり探していたんだ」

    メルセデスPUへの変更は単なるパフォーマンス向上だけではなく、組織全体の士気や開発体制にも大きな好影響をもたらしたようだ。現在のアルピーヌは、信頼できるパワーユニットを得たことで、シャシー開発へリソースを集中できる環境を手にしており、さらなる上位進出を目指している。

  • アルピーヌF1 2031年V8導入案でもルノー製PU復活を否定 CEOが方針明言

    アルピーヌF1 2031年V8導入案でもルノー製PU復活を否定 CEOが方針明言

    アルピーヌF1を擁するルノーは、2031年からF1がV8エンジンへ移行する構想が進むなかでも、自社製パワーユニット(PU)開発を再開する考えはないと明言した。

    FIAは2031年からハイブリッドシステムを簡素化したV8エンジン導入に向けた検討を進めており、一部メーカーのPU供給復帰も取り沙汰されている。しかしルノーは、昨年決定したF1エンジン開発撤退の方針を維持する姿勢を示している。

    ルノーCEOがエンジン復帰を明確に否定
    ルノーのフランソワ・プロボCEOはロイター通信の取材に対し、F1エンジン開発を再開する考えはないと断言した。

    「不確実性によってチームや関係者を混乱させたくない」

    「現時点での方針は明確だ。私はF1用エンジンを開発しない」

    ルノーは2025年にワークスPU開発から撤退を決断。2026年からアルピーヌはメルセデス製PUを搭載するカスタマーチームへ移行している。

    アルピーヌ F1 ルノー V型8気筒

    メルセデスPUが復調のきっかけと評価
    プロボCEOは、自社製PUを手放したことがアルピーヌ復調の重要な要因になったとの認識も示した。

    「私たちはメルセデスのエンジンを使っている。それは優れたエンジンだ」

    「それが今年のチーム復活の明確なきっかけになっている」

    2026年のアルピーヌは、メルセデス製PUへの切り替えによって信頼性やパフォーマンス面で改善を見せており、チームは中団争いで競争力を高めている。

    2031年以降はV8エンジンへの移行案が議論されているものの、少なくとも現時点ではルノーがF1エンジンサプライヤーとして復帰する可能性は低く、アルピーヌはメルセデスとのパートナーシップを軸に戦いを続ける方針だ。

  • アルピーヌF1 セレブ投資家との提携をルノーCEOが総括「成功ではなかった」

    アルピーヌF1 セレブ投資家との提携をルノーCEOが総括「成功ではなかった」

    ルノーのフランソワ・プロヴォCEOは、アルピーヌF1に出資する少数株主グループ「オトロ・キャピタル(Otro Capital)」との提携について、「成功ではなかった」と率直に認めた。オトロは現在保有する株式の売却を模索しているが、ルノーは経営権を維持する方針を改めて強調している。

    2023年に大きな話題となったライアン・レイノルズらハリウッドスターを迎えた投資スキームは、商業面での相乗効果が期待されていた。

    しかし、プロヴォCEOはチーム運営への実質的な貢献はなかったと評価しており、新たな投資家を迎える場合も「価値観を共有できる相手」を重視する姿勢を示した。

    セレブ投資家との提携は「成功ではなかった」
    アルピーヌは2023年、レッドバード・キャピタル・パートナーズ、オトロ・キャピタル、マキシマム・エフォート・インベストメンツによる総額2億ユーロの出資を受け、チーム株式の24%を売却した。

    この投資には俳優ライアン・レイノルズ、ロブ・マケルヘニー、マイケル・B・ジョーダンら著名人も加わり、メディア露出やマーケティング強化、ブランド価値向上が期待されていた。

    しかし、イギリスGPの週末に『The Race』の取材に応じたプロヴォCEOは、その成果について厳しい評価を下した。

    「チームを運営しているのは我々だ。オトロには運営を支援する権限も付加価値もない。だから責任はすべて我々にある」

    「我々が仕事をしている。オトロとのパートナーシップは成功ではなかった。その点については双方とも評価できていると思う」

    「彼らは株式を売却したいと考えており、それによって十分な利益を得ることになるだろう」

    「売却には我々の承認が必要だ。それは早ければ近いうちかもしれないし、もっと先かもしれない。しかし、運営面への影響は全くなく、それが私にとって最も重要だ」

    オトロは株式売却を模索 ルノーは慎重姿勢
    オトロは現在、保有する24%の株式売却先を探している。

    これまでにはメルセデスや元レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーの名前も候補として報じられたが、メルセデスは価格が高すぎるとして5月に交渉から撤退した。

    報道によれば、オトロは24%の持ち分に約7億2000万ドルを求めており、これはアルピーヌ全体の企業価値を約30億ドルと評価する水準だった。

    ルノーは9月まで売却に対する拒否権を保有しており、メルセデス撤退後は新たな交渉を一旦停止したという。

    プロヴォCEOは、急いで新たな投資家を探す必要はないと語る。

    「私にとって急ぐ理由はない。原則は2つある。第一にルノーは支配権を維持する。我々は株式を売却するつもりはない」

    「第二に、もしオトロが株式を売却するなら、新しい少数株主とは親密な関係、共通の目標、共通の利益を持てる相手でなければならない」

    「だから私は急いでいない」

    グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム

    F1参戦継続を明言 エンジン復帰は否定
    アルピーヌは2026年からルノー製パワーユニットの開発を終了し、メルセデス製パワーユニットのカスタマーチームへ移行した。また、2027年からはグッチがタイトルスポンサーとなり、「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム」として参戦することも決定している。

    2025年はコンストラクターズ最下位に終わったものの、2026年シーズンは開幕9戦終了時点でランキング5位につけている。

    2025年7月にルカ・デ・メオ前CEOの後任として就任したプロヴォCEOは、ルノーがF1から撤退する考えはないと断言した。

    「F1は、あらゆるカテゴリーを含めても世界最大のスポーツイベントだ」

    「8億人以上のファンがおり、毎年さらに1億人ずつ増えている。世界中の若い世代にも支持されている」

    「その中で我々のような歴史あるメーカーが参戦している以上、F1に残り、本来あるべきポジションを取り戻すことは当然の判断だ」

    また、現在の最優先課題はチーム再建であり、短期間での結果ではなく安定した組織づくりだと説明した。

    「我々はF1に残る。この戦略が変わることはない」

    「今の課題は立て直しだ。チームは不安定になっており、パフォーマンスも非常に悪かった」

    「だから今年の唯一の最優先事項は、チームを安定させ、強固な土台を築くことだ」

    一方で、2031年に検討されているV8エンジンへの回帰については支持を示しながらも、それがルノーのエンジンサプライヤー復帰を意味するものではないと明言した。

    「私はV8の方向性を支持している。しかし、それはルノーがエンジンメーカーとして復帰する機会になるからではない。それは我々の戦略ではない」

    「もちろん『絶対にない』とは言えない。しかし、私の唯一の優先事項は短期的な立て直しと強固な基盤づくりであり、エンジン開発へ戻ることではない」

    ルノーは経営権維持と再建を最優先
    今回の発言からは、ルノーがセレブ投資家との提携を期待通りの成果が得られなかったと総括していることが明確になった。一方で、F1参戦継続の意思は揺るがず、今後も経営権を維持しながら、価値観を共有できる新たなパートナーを慎重に見極める姿勢を貫く構えだ。チーム再建を最優先課題とするアルピーヌの新たな経営方針が、今後の競争力向上につながるか注目される。

  • クリスチャン・ホーナーのアルピーヌF1参画説を否定 ルノーが支配維持を明言

    クリスチャン・ホーナーのアルピーヌF1参画説を否定 ルノーが支配維持を明言

    ルノー・グループCEOのフランソワ・プロボは、クリスチャン・ホーナーがアルピーヌF1チームに関与するとの憶測を否定し、同時にルノーが今後もチームの支配権を維持する方針であることを強調した。

    この発言は、アルピーヌF1チームの少数株主であるオトロ・キャピタルの24%保有株を巡る不透明な状況が続くなかで飛び出したものだ。

    ホーナーによるアルピーヌ参画説が浮上
    クリスチャン・ホーナーは昨シーズン、レッドブルのチーム代表兼CEOとしての職務を解かれ、20年に及ぶF1キャリアに一区切りをつけた。その後、推定1億ドル規模とも報じられる和解金とともに2025年9月に正式退任し、現在はF1パドック復帰への障害はなくなっている。

    ホーナーは以前からF1に「やり残した仕事がある」と語っており、その復帰先としてアルピーヌの名前が浮上していた。

    背景にあったのは、オトロ・キャピタルが保有するアルピーヌF1チームの24%株式だ。ホーナーがこの持ち分の取得に向けて入札したと報じられたことで、アルピーヌへの関与説が急速に広がった。

    しかし、PlanetF1.comが今年報じたところによると、英国で提出された企業関連書類から、オトロ・キャピタルは2026年9月まで保有株を自由に譲渡できないことが判明している。また、それまでルノー側が取引に対する承認権を有しているとみられている。

    「クリスチャンとの話し合いはない」
    そうしたなか、プロボはPA通信に対してホーナーとの交渉を明確に否定した。

    「現時点でクリスチャンとの話し合いはない」

    さらに、オトロ・キャピタルの後継投資家探しは続いているものの、ルノーが主導権を手放す考えはないと強調した。

    「われわれは選択肢を評価しているところだ」

    「オトロの後継が誰であれ、ルノー・グループがチームの支配権を維持したいと考えている」

    現在ルノーはアルピーヌF1チームの76%を保有しており、仮にオトロの持ち分が売却されたとしても経営権が移ることはない。

    プロボは次のようにも説明した。

    「この件については2つ申し上げたい」

    「まず第一に、このオトロの問題はチームにまったく影響していない。なぜならわれわれが支配権を持っているからだ」

    「そして第二に、われわれはF1チームの支配権を維持し続ける。アルピーヌは独立したチームであり、われわれはその支配権を維持するつもりだ」

    メルセデスとの交渉も停滞
    プロボの発言は、メルセデスが買収競争から事実上離脱したとの報道が伝えられた直後に行われた。

    メルセデスはオトロ・キャピタルの24%株式取得を検討していたが、関係者によると、提示された企業価値評価がメルセデスの見積もりと一致せず、交渉は終了したという。

    プロボも進展が止まっていることを認めた。

    「現在はメルセデスとのさらなる協議は行われていないと認識している」

    そして率直な心境も明かした。

    「交渉が前進していないことには満足していない」

    こうした状況のなかでホーナーの名前が繰り返し取り沙汰されていたが、ルノー首脳自らが否定したことで、アルピーヌ復帰説は大きく後退した格好だ。

    ホーナーの関心はBYDへ
    一方で、ホーナーのF1復帰計画そのものが消えたわけではない。

    現在、ホーナーの関心は中国のEV・ハイブリッド車大手BYDに向いているとされる。BYDはF1のステファノ・ドメニカリCEOと、第12のF1チームとして参戦する可能性について協議を行ったと報じられている。

    ホーナーはカンヌでBYD副社長のステラ・リーと複数回にわたり会談したとされ、BYDが公開した映像には、同社主催の「Cannes Night」に出席するホーナーの姿も映っていた。

    元レッドブル幹部のリチャード・ホプキンスは、ホーナーが求めているのは単なるチーム代表職ではなく、出資比率と経営権を伴う立場だと分析する。

    「グリッド全体を見渡しても、ローレンス・ストロールがチームを売却する気があるとは思えないし、他のチームもかなり安定している」

    「だからアルピーヌへの道が閉ざされたなら、BYDがおそらく唯一残された選択肢だろう」

    「クリスチャンは単にチーム代表へ戻ることには興味がないと思う。その考え方はすでに変わっている。しかし今後どうなるか見てみよう」

    アルピーヌとの関与説がルノー首脳によって否定されたことで、ホーナーの次なるF1挑戦の舞台はBYDによる新規参入プロジェクトへと移りつつある。今後、BYDが本格的なF1参戦計画を進めるのか、そしてその中心にホーナーが立つのかが注目される。

  • アルピーヌF1の長期参戦をルノーCEOが明言 「勝利のためなら感情論は不要」

    アルピーヌF1の長期参戦をルノーCEOが明言 「勝利のためなら感情論は不要」

    ルノーCEOのフランソワ・プロボストは、アルピーヌF1の将来を巡る憶測が続くなか、ルノーが今後も長期にわたってF1に参戦し続ける方針を明言した。

    メルセデスとの資本提携交渉の破談や、中国の自動車大手BYDによる関与の噂などが浮上するなかでも、プロボストはF1をルノーの重要な戦略資産と位置付けている。

    ルノーCEOが長期参戦を約束
    フランソワ・プロボストは、ルノーおよびアルピーヌF1が今後も長期にわたってF1に参戦し続けると断言し、チームへの強いコミットメントを示した。

    RTBFのインタビューでプロボストは「私たちはF1に長く参戦し続ける」と語った。

    さらにF1について、「8億人から10億人がフォローする世界で最も人気のあるスポーツだ」と強調し、ルノーにとって重要な活動であるとの認識を示した。

    アルピーヌを巡る憶測が続く
    アルピーヌF1を巡っては、オトロ・キャピタルが保有する24%の株式に関する交渉がメルセデスとの間で破談となったほか、中国の自動車大手BYDの名前も将来的なF1プロジェクトとの関連で報じられている。

    また、チームの所有体制や将来について様々な憶測が飛び交っている状況だ。

    一方でチームは2025年にコンストラクターズランキング最下位に沈み、2026年からは自社パワーユニット計画を終了してメルセデス製パワーユニットを使用する決断を下した。

    再建への手応えを強調
    プロボストは、自身がルノーCEOに就任した際にチームの安定化を最優先課題として掲げたと説明した。

    「私が就任したとき、チームには安定を求めた。そしてすべてが徐々に正しい方向へ進み始めている」

    「新しいダイナミクスを感じている」

    また、ドライバー体制についても高く評価した。

    「ピエール・ガスリーは実績あるドライバーで、2028年まで契約している。一方でフランコ・コラピントも非常に順調に成長している」

    さらに、再建の中心人物となっているフラビオ・ブリアトーレにも賛辞を送った。

    「私は彼と非常に良好な関係を築いている」

    「彼は2年前、チームにとって最も厳しい時期に戻ってきてくれた。状況を立て直し、すべてがうまく機能している」

    勝利を最優先するルノーの姿勢
    プロボストは、2027年から開始されるグッチとのタイトルスポンサー契約についても歓迎した。

    「これは素晴らしいニュースだ」

    「高級ブランドがF1チームのメインスポンサーになるのは初めてのことだ」

    そして、ルノーが自社パワーユニット開発を終了し、メルセデスのカスタマーチームとなる決断についても正当性を主張した。

    「ルノーは40年以上にわたってF1の歴史の一部だった」

    「だが何よりも私はパフォーマンスを求めている。だから勝ちたい」

    この発言は、ルノーが伝統や感情論よりも競争力と結果を優先しながら、アルピーヌF1の再建を進めていく方針を明確に示すものとなった。

  • ルノーがクリスチャン・ホーナーを“拒否” アルピーヌF1株取得計画を阻止

    ルノーがクリスチャン・ホーナーを“拒否” アルピーヌF1株取得計画を阻止

    ルノーが、元レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーによるアルピーヌF1への関与を阻止したと報じられている。

    報道によれば、ホーナーは投資家グループを率いて、ニューヨークを拠点とする投資ファンド「オトロ・キャピタル」が保有するアルピーヌ株式24%の取得を検討していた。

    しかし、アルピーヌの親会社であるルノーは、ホーナー陣営が関与する取引に対して拒否権を行使。結果として、この計画は前進しなかったとみられている。

    メルセデスとの交渉決裂も影響
    今回の動きは、メルセデスが同じ24%の株式取得を目指していたとの報道とあわせて明らかになった。

    トト・ヴォルフ率いるメルセデスは数カ月にわたりオトロ・キャピタルと交渉を続けていたが、チーム評価額をめぐる見解の相違から交渉は決裂したとされる。

    複数の報道によれば、オトロ側は24%の株式に約7億2000万ドルの価値を設定しており、アルピーヌ全体の評価額は約30億ドルに達する計算だった。一方でメルセデスは22億〜24億ドル程度と評価していたとされる。

    「我々の理解では、交渉は打ち切られた」とルノー関係者は語ったと伝えられている。

    興味深いのは、ルノーがメルセデスを優先的な買い手として位置付けていたとされる点だ。ルノーは支配株主としての権限を持ち、他の候補者との協議を制限していたと報じられている。

    不透明になるホーナーのF1復帰計画
    ホーナーはレッドブルを離れて以降、さまざまなF1関連プロジェクトとの関係が噂されてきた。

    最近では中国の自動車大手BYDとの接触も報じられている。BYDの副社長ステラ・リーはカンヌ国際映画祭でホーナーと面会しており、同社が将来的なF1参入を検討しているとの憶測も浮上した。

    しかし、ルノーがアルピーヌの支配権維持を明確にしているなかで、アルピーヌを通じたF1復帰ルートは事実上閉ざされた格好となった。

    メルセデスとの交渉が終了し、さらにホーナー陣営の提案も拒否されたことで、アルピーヌの株式売却を巡る動きは新たな局面を迎えている。

    現時点でクリスチャン・ホーナーのF1復帰への道筋は見えておらず、今後はBYDなど新規参入候補の動向が注目されることになりそうだ。

  • アルピーヌF1改革で300人削減 ブリアトーレにルノー内部から不満

    アルピーヌF1改革で300人削減 ブリアトーレにルノー内部から不満

    アルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが進めた大胆な改革は、チームを確実に前進させる一方で、ルノー内部には今なお強い反発を残しているようだ。

    2025年にコンストラクターズ選手権最下位に沈んだアルピーヌは、2026年から自社製パワーユニットを廃止し、メルセデス製パワーユニットのカスタマーチームへ移行。エンストンを拠点とするチームにとって大きな方向転換となった。

    この決断を主導したのがブリアトーレだった。ルノーのヴィリー=シャティヨン工場で行われていたF1エンジンプログラムを終了させたことで、約300人の人員削減につながり、ルノーグループ内には現在も不満が残っているという。

    ルノー内部には依然として不満の声
    The Raceのポッドキャストでジャーナリストのジョン・ノーブルは、ブリアトーレの決断が大きな波紋を呼んだと語った。

    「アルピーヌは昨年、明らかにどん底だった。コンストラクターズ選手権最下位に終わり、将来性も見えず、非常に厳しい状況だった」

    「フラビオは、ごく限られた人しかできない方法で組織を揺さぶった」

    「ルノーのエンジンプログラムを終わらせ、『我々はカスタマーチームになる。メルセデスへ移行する』と決断したことは、当時大きな批判を招いた。ルノー内部には、今でもその決定に非常に不満を抱いている人たちがいるだろう」

    勝利だけを目指すブリアトーレ
    一方でノーブルは、ブリアトーレの視点から見れば、この決断は極めて合理的だったと説明する。

    「しかしフラビオの視点では、これはF1で勝つための話だ。彼が戻ってきた理由も、彼の唯一の使命もF1で勝利することにある」

    「彼はパワーユニットという観点では目的を達成した。メルセデスはF1最高のパワーユニットを持っている。その体制を手に入れた」

    「さらに最高のスポンサーと最高レベルの予算も必要だが、それも確保した」

    アルピーヌは2027年から高級ファッションブランドのグッチとのタイトルスポンサー契約締結を発表しており、資金面での強化も進んでいる。

    まだ優勝争いの段階ではない
    ただしノーブルは、現状を過大評価すべきではないと警鐘を鳴らしている。

    「グッチが加わり、メルセデスのパワーユニットを搭載したからといって、来年すぐにアルピーヌが優勝争いをするわけではない」

    「これはまだ2〜3年規模のプロジェクトだ」

    「それでも昨年から今年への進歩は非常に大きい。2027年に向けてさらに大きな前進を果たす可能性は十分にある」

    実際、アルピーヌは開幕5戦終了時点でコンストラクターズランキング5位につけており、2025年の最下位から大きく巻き返している。フランコ・コラピントの好調もあり、ブリアトーレの改革は少なくとも短期的には成果を示し始めている。

    BYD参入説と工場売却の行方
    一方で、ヴィリー=シャティヨンの旧F1エンジン施設を巡る動きにも注目が集まっている。

    アルピーヌの株式24%を保有するオトロ・キャピタルが持ち株売却を検討しているとの報道が続く中、中国の自動車メーカーBYDがアルピーヌへの関心を示していると噂されている。

    仮にBYDがF1参入を目指してアルピーヌへの出資や買収に動けば、現在は稼働していないヴィリー=シャティヨンの施設が再び活用される可能性もある。

    また、クリスチャン・ホーナーやメルセデスとの関係を巡る様々な憶測も続いており、アルピーヌの将来像を巡る議論は今後も続きそうだ。

  • BYD アルピーヌF1買収に関心 ルノー旧PU工場も取得検討か

    BYD アルピーヌF1買収に関心 ルノー旧PU工場も取得検討か

    中国の自動車メーカーであるBYDが、アルピーヌF1チームへの関与に興味を示していると報じられた。F1 Oversteerによると、BYDはルノーがかつてF1パワーユニット開発拠点として使用していたヴィリー=シャティヨン工場の取得も視野に入れているという。

    アルピーヌを巡っては、投資会社「Otro Capital」が保有する24%株式の売却を検討しているとされ、チームの将来を巡る憶測が続いている。

    そうした中で、FIA会長モハメド・ビン・スライエムが“中国メーカーのF1参戦”を望んでいることもあり、BYDの動きが注目を集めている。

    BYDはアルピーヌF1の“全体取得”も視野か
    F1 CEOのステファノ・ドメニカリとBYD副会長ステラ・リーは、BYDのF1参戦について協議を行ったとされる。

    ブラジルメディア『UOL』によると、BYDはルノーの旧F1工場があるヴィリー=シャティヨン施設の取得に関心を示しているという。

    ルノーは2025年に同施設を閉鎖。アルピーヌは2026年からメルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームへ移行した。

    この動きは、BYDが単なるスポンサー参入ではなく、将来的に独自パワーユニットを開発する“ワークス参戦”を視野に入れている可能性を示唆している。ただし、新規メーカーとしてF1へ本格参入するには莫大な投資が必要となるため、実現時期は不透明だ。

    アルピーヌF1チーム ルノー

    ホーナーやメルセデスもアルピーヌに関心
    一方で、アルピーヌを巡る争奪戦はBYDだけではない。

    クリスチャン・ホーナーがOtro Capital保有株の取得を検討しているとの報道もあり、経営面でアルピーヌに関与する可能性が浮上している。

    さらにメルセデスも24%株式の取得を模索しているとされるが、すでにパワーユニット供給契約を結んでいることから、“アルピーヌがメルセデスのBチーム化する”との懸念も出ている。

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、この構図についてレッドブルとレーシングブルズの関係になぞらえながら懸念を表明したとされる。

    BYD参戦ならF1勢力図に大きな変化も
    BYDが実際にアルピーヌ買収へ動けば、F1にとっては大きな転換点となる可能性がある。

    現在のF1では自動車メーカー主導の参戦機運が高まっており、アウディやキャデラックF1に続く新たな大型メーカーとして、中国最大級EVメーカーであるBYDが加われば、商業面でも技術面でもインパクトは極めて大きい。

    ただ、アルピーヌ側が中国企業による買収提案をどこまで本格的に受け止めるのかは現時点では不明であり、今後の動向が注目される。

    【関連】
    ・クリスチャン・ホーナー 中国BYDと協議 12番目のF1チーム構想が浮上

  • ネルソン・ピケJr F1離脱の真相「フラビオに任せたのは間違いだった」

    ネルソン・ピケJr F1離脱の真相「フラビオに任せたのは間違いだった」

    ネルソン・ピケJr.(元ルノーF1)は、2026年NASCARユーロシリーズ開幕戦の週末に応じたインタビューで、自身のF1キャリアを振り返り、2009年の離脱に至る経緯について率直に語った。

    ブリアトーレ体制下での判断やチーム内の状況に触れ、「自分のキャリアを任せたのは間違いだった」と明かしている。

    多様なルーツと現在の活動
    ネルソン・アンジェロ・タムスマ・ピケ・ソウト・マイオールは、1985年7月25日にドイツ・ハイデルベルクで生まれた。幼少期はモナコで過ごし、その後ブラジルへ移っている。

    「正直、いろいろな場所の要素があるけど、やっぱり主にブラジル人だと思っている」

    現在はブラジルのストックカー・プロシリーズにも参戦しながら、2026年はアルミテック・レーシングからNASCARユーロシリーズに参戦。フォード・マスタングをドライブしている。

    サーキットよりもマシン適応
    20年前にGP2でポールポジションと勝利を記録したリカルド・トルモでの再走行について問われると、記憶よりも適応の重要性を強調した。

    「かなり昔のことだから正確には覚えていない。GP2の方が速いクルマだったのは間違いない。このサーキットは同じだと思うが、細かいところは覚えていない。重要なのはコースではなくクルマに適応することだ。このコースはテクニカルで難しいから、セットアップやタイヤを合わせることが重要になる」

    父ネルソン・ピケのスタンス
    父である3度のF1世界王者ネルソン・ピケの関わり方については、一定の距離を保っていたと明かす。

    「父はアドバイスをするタイプではなかった。一歩引いたところから見ている感じだった。常に関わっていたわけではなく、チームに任せていた。主にビジネス面で関わり、チームを正しい方向に導いてくれたが、ドライビングは自分に任せていた」

    ルノー加入時の現実
    2007年にテストドライバーとしてルノーに加入し、2008年にF1デビュー。当時のチーム状況については、タイヤ変更の影響が大きかったと振り返る。

    「2006年はとても強いチームだったが、その後は苦しんでいた。ミシュランからブリヂストンへの変更が大きかったと思う。2005年と2006年はタイヤとクルマの相性が完璧だったが、それを失った。2008年に競争力がなかった理由の半分以上はタイヤだったと思う」

    アロンソから受けた衝撃
    同年、チームメイトだったフェルナンド・アロンソの存在は大きな学びだったという。

    「フェルナンドから学んだのは、自分が考えていたよりも遥かに上にスピードの限界があるということだった。彼は非常に速く、ハングリーなドライバーだった。当時はキャリアの頂点にいて、最も倒すのが難しい相手だった。そして今でもグリッドで最高レベルの一人だと思う」

    また、長年にわたってF1で戦い続ける点にも言及した。

    「20年以上もF1にいるというのは本当に驚異的だ。簡単な環境ではないし、精神的にも肉体的にも厳しい中でそれを続けるのは尊敬に値する」

    ドイツGPでの手応え
    2008年ドイツGPでの2位については、運だけではなかったと語る。

    「ホームのようには感じなかったし、好きなサーキットでもなかった。ただ戦略がうまくいった。一度のピットストップだったが、レースの大半で争い続け、リードする場面もあった。運もあったが、フェラーリ勢を抑えながらポジションを維持できた。あのレースは自分がトップで戦えることを証明できたものだった」

    F1離脱の決断
    2009年の離脱については、当時のチーム代表フラビオ・ブリアトーレとの関係が大きく影響したと明かす。

    「フラビオの判断で契約を打ち切られた。自分のキャリアを彼に委ねたのは間違いだったと思う。彼は利益しか見ていなかった」

    その後の進路については明確だった。

    「その後、F1への情熱を失った。違うことをやりたいと思い、アメリカへ行き、NASCARで自分らしくレースを楽しむことができた」

    ネルソン・ピケJr. F1

    アメリカとの違い
    F1とアメリカのレース文化の違いについても印象的な見解を示している。

    「アメリカでは人々は純粋にレースが好きでサーキットに来る。F1では半分以上が“そこにいること”のために来ているように感じる」

    フォーミュラEでの成功
    その後参戦したフォーミュラEでは初代王者を獲得。適応力こそが鍵だったと語る。

    「どんなクルマでも与えられたものに適応するしかない。ラリーでもNASCARでもフォーミュラEでも同じだ。それが自分の強みだった」

    「タイトルを取った年は全車同一だったからこそ勝てた。もし差があったなら、もっとタイトルを取れていたと思う」

    現在のF1への見方
    現在のF1については、競争の重要性を指摘する。

    「複数のチームとドライバーが争っていれば、それでいい。問題は1チームが独走することだ。4〜5人が勝てる状況が理想だ」

    「8台が勝利争いをすれば、批判の半分は消えるだろう」

    新たな挑戦
    NASCARユーロシリーズでの今季については、まずチームの基盤作りを重視している。

    「新しいチームだから、まずはお互いを理解することが必要だ。少しずつ改善していきたい。異なる国籍のメンバーが集まっているので、コミュニケーションにも時間が必要だ」

    「最終的には自分の仕事をしっかりやり、チームの成長に貢献したい」

    走り続ける理由
    40代に差し掛かってもなお現役を続ける理由については、シンプルな答えだった。

    「これは仕事でもあるが、何よりも好きだからだ。体調も良く、まだ戦える。いずれは飽きる時が来るかもしれないが、今はまだ楽しんでいる」

    「すべてのドライバーは走ることを楽しんでいる。そうでないと言うなら嘘だ」

    キャリアの浮き沈みを経てもなお、ピケJr.はステアリングを握り続けている。その原動力は、変わらない競争への意欲にある。

  • アルピーヌF1チーム 取締役交代で株式売却に再注目 オトロの動き加速か

    アルピーヌF1チーム 取締役交代で株式売却に再注目 オトロの動き加速か

    アルピーヌF1チームの取締役会における人事交代が、チームの株式構造に関する動きに新たな注目を集めている。ルノー・グループのCFO(最高財務責任者)であるダンカン・ミントが退任し、後任としてギヨーム・ロッソが就任した。

    この交代は単なる人事ではなく、少数株主であるオトロ・キャピタルの持分売却を巡る動きと密接に関係している可能性がある。

    チームの所有構造が転換点を迎える中で、ルノーの意思がより明確に反映される体制が整えられつつある。

    ルノー主導の統治強化と新任ロッソの役割
    アルピーヌF1チームは、ルノー・グループが過半を保有し、エンストン拠点の運営を主導している。独立した組織として機能しつつも、取締役会にはグループ側の人材が参加する構造となっている。

    今回就任したギヨーム・ロッソは、ルノーのグローバルM&A(合併・買収)責任者であり、2025年10月に同グループへ加わった人物だ。さらにルノー・日産・三菱アライアンスの投資部門「アライアンス・ベンチャーズ」のマネージングディレクターも務めている。

    モータースポーツではなく、投資・企業統治の分野を専門とするロッソの起用は、チームの競技面ではなく資本戦略面の強化を意図したものとみられる。

    オトロ・キャピタルの持分売却が焦点に
    アルピーヌF1チームの約24%を保有するオトロ・キャピタルは、現在その持分の売却を検討している。この株式は2023年に約2億1500万ドルで取得されたが、現在はチーム評価額の上昇により6億2000万ドル以上の価値があるとされている。

    ただし契約上、オトロは一定期間(ロックアップ期間)が設けられており、2026年9月までは自由な売却が制限されている。また、ルノーは売却先に対する承認権を持っており、新たな株主の選定にも大きな影響力を維持している。

    関係者によれば、オトロ側は投資リターンの最大化を目指している一方で、ルノーはチームの長期戦略に合致するパートナーの選定を重視しているという。

    複数の買収候補と高まる関心
    オトロの持分を巡っては、すでに複数の関心が報じられている。メルセデス・ベンツが約5億ドル規模の出資を検討しているほか、米国の富豪スティーブ・コーエンの名前も候補として挙がっている。

    さらに、元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーも出資を模索しているとされ、将来的なF1復帰に向けた動きとして注目を集めている。

    こうした状況の中で、投資家として比較的受動的とされるオトロの姿勢は、チーム側との間に摩擦を生んでいるとも伝えられており、予定より早い段階での売却も現実味を帯びている。

    所有構造の転換点で強まるルノーの主導権
    今回の取締役交代は、単なる人事刷新ではなく、アルピーヌF1の所有構造が見直される局面における重要な布石と捉えられる。

    ロッソの専門性を踏まえれば、その役割は新規投資家の選定や取引の管理、そしてガバナンスの強化にあると考えられる。

    アルピーヌF1は競技チームであると同時に、ルノーにとっては投資およびマーケティング資産でもある。その中で、少数株主の構成見直しが進む今、グループとしての統制を維持・強化する動きが明確になってきている。