カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • リアム・ローソン F1アブダビGP初日「まだクルマに満足できていない」

    リアム・ローソン F1アブダビGP初日「まだクルマに満足できていない」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、FP1を岩佐歩夢に譲ったため走行はFP2のみ。18番手という厳しい位置で初日を終え、本人もセットアップ面での課題を認めた。

    FP2ではミディアムとソフトを1セットずつ使用し、ショートラン・ロングラン双方を確認したが、いずれの状態でも十分なフィーリングを得られず、クルマへの理解を深める必要がある状況だ。

    「FP2は少し難しかった。今朝FP1を走れなかったので、当然キャッチアップが必要だった。思っていたよりも作業が多いと分かったので、今夜しっかり改善する」とローソンはコメント。

    「FP3は気温的に予選の参考にはならないので、今日のデータが鍵になる。チームとしては速さを見せているので、あとは僕のクルマを細かく仕上げていくだけだ」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) アブダビグランプリ

    レーシングブルズのチーフレースエンジニア、マッティア・スピーニはローソンの状態について次のように説明した。

    「リアムはミディアムとソフトを1セットずつ使って多くのドライバーと同じプログラムを進めたが、ショートランでもロングランでも完全には快適ではなかった。ペースを上げるには改善が必要だ。ただ、高燃費走行ではしっかり距離を走れたので、日曜に向けたデータは十分に集められた」

  • 角田裕毅 レーシングブルズF1落選は「ジュニアのためのチーム」とマルコ

    角田裕毅 レーシングブルズF1落選は「ジュニアのためのチーム」とマルコ

    角田裕毅は日曜日のアブダビGPを最後に、少なくとも当面はF1レースシートから離れることになる。レッドブルは2025年限りで角田の離脱を発表しており、来季はオーストリアのワークス体制でテスト兼リザーブドライバーを務める。

    今季は浮き沈みの激しいシーズンとなり、角田自身もレッドブル残留は難しいと覚悟していたはずだ。

    しかし角田裕毅が強く望んでいたレーシングブルズでの1席も、最終的には与えられなかった。決定を知った角田は「怒っている」と語るほど失望を見せたが、それでも前向きにリザーブドライバーとしての仕事に取り組む姿勢を示している。

    なぜ角田裕毅はレーシングブルズのシートを得られなかったのか
    ヘルムート・マルコは、角田通期への通告が簡単ではなかったと振り返る。

    「難しい話だった。彼はとても落胆していた。しかし我々は説明した。彼は“ファミリー”に残るべきであり、4台のリザーブドライバーを務めることは常にチャンスにつながる、と」

    さらにマルコは、2026年のレーシングブルズのラインアップ—アービッド・リンドブラッドとリアム・ローソン—を選んだ理由を明確に語った。

    「レーシングブルズはジュニアのためのチームだ。角田にとって2026年は6年目のシーズンになる。それはレーシングブルズのDNAとは合わない」

    角田裕毅の経験値が“ジュニアチーム”のコンセプトと矛盾してしまう——これがレッドブル首脳陣の判断だと示された形だ。

    Source: GP BLOG

  • リアム・ローソン 2026年レーシングブルズF1残留に「正直今は安堵が大きい」

    リアム・ローソン 2026年レーシングブルズF1残留に「正直今は安堵が大きい」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年のF1フルシーズン残留が決まったことについて、「いまは正直、何よりも安堵の気持ちが大きい」と語った。今週末の最終戦アブダビGPを前に、ようやく落ち着いた状態で週末を迎えられると明かしている。

    23歳のローソンは来季もレーシングブルズで走り、チームメイトにはF1ルーキーとなるアービッド・リンドブラッドが加入する。一方、レッドブルではアイザック・ハジャーがフル昇格し、角田裕毅のシートを引き継ぐ。

    「この週末を気楽に迎えられるのは久しぶり」
    ローソンはメディアデーで「正直、いまは何よりも安堵の気持ちが大きい。こうして週末を迎えるのがいつ以来か、思い出せない」と語った。

    「週末を少し楽しみたいと思うし、来年に向けてとても前向きでワクワクしている。オフシーズンも、ようやくしっかりとした計画を持って過ごせる」

    ローソンが来季残留を知らされたのは「カタールGPのレース直後」だったといい、その知らせを伝えたのはレーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインだったという。

    レッドブル昇格からの“降格”、そして21戦の戦い
    ローソンの2025年シーズンは波乱の幕開けとなった。序盤2戦でレッドブルのマシンをドライブしたものの、パフォーマンス不足でレーシングブルズへ戻される形となった。

    その後の21戦でローソンは7度のポイントフィニッシュを記録し、最高位はバクーの5位。これらの結果がレーシングブルズのコンストラクターズ6位に貢献している。

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム/レーシングブルズ

    「あの降格は正しかったのか?」という問いに
    ローソンは、レッドブルからの降格が“理由のある判断”だったのかと問われ、こう答えている。

    「その言葉(things happen for a reason)についてはよく考えるし、特に悪い時期には自分に言い聞かせるようにしている」

    「シーズン序盤は本当にいろいろなことがあって、たくさんのことを考えた。でも同時に、いまこうして振り返るのは難しい。僕たちはみんな自分を信じている。このスポーツにいる以上、自分より誰かのほうが優れているなんて思っていたら、ここにはいられない」

    2戦のみだったレッドブルでの走行については「短すぎて何が何だったか覚えていない」と述べつつ、こう続けた。

    「正直、十分な時間をもらえれば状況を理解して適応できたんじゃないかと思う。でも今年起きたことから僕は本当に多くを学んだし、強くなれたと感じている」

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1昇格で覚悟表明「マルコの一言で全て理解」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1昇格で覚悟表明「マルコの一言で全て理解」

    2026年にレッドブル・レーシングへ昇格するアイザック・ハジャーが、アブダビで自身の心境を語った。レーシングブルズでのルーキーシーズンで強烈な印象を残した21歳は、ついにマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてF1トップチームに挑むことになる。

    レッドブルはアブダビ最終戦の数日前に2026年ラインナップを正式発表。ハジャーが昇格し、角田裕毅はリザーブドライバーに回る。レーシングブルズではリアム・ローソンが残留し、新人アービッド・リンドブラッドがハジャーの空席を埋める。

    「キャリアの最高の瞬間。これは新しい旅の始まり」
    ハジャーは木曜メディアデーで、まずは昇格の喜びを次のように語った。

    「キャリアの中で本当に素晴らしい瞬間だ。これまでの努力が報われたと感じている」

    「これは新しい旅の始まりにすぎないけれど、すごくワクワクしている。F1が新しい時代に入るタイミングでもあって、とても良い時期だと思う」

    昇格を知らされた経緯について問われたハジャーは、ドラマチックな発表はなかったと明かす。

    「映画のように電話が鳴って『君はレッドブルのドライバーだ』みたいな演出はなかった」

    「ただヘルムート(マルコ)と話をした時、『君はレッドブルで走る、そして結果を出さなければいけない』と理解した。それだけだ」

    「期待値はゼロ。全員がゼロからのスタート」
    2026年は大幅なレギュレーション変更が行われる。ハジャーはその点が自分にとって追い風になると考えている。

    「2026年は全員がゼロからのスタートだ。だから期待値はまったく持っていない。1月と2月にチームと働き始め、人々を知っていくことがとても重要になる」

    「早い段階から準備を進めることで、少しでも前に出たい」

    ここ数年、フェルスタッペンのチームメイトは苦戦する傾向があるが、ハジャーは“来年は同条件になる”と強調する。

    「来年は同じ車ではない。チームが作る新しい車を僕もマックスも適応しなければならない」

    「車の方向性が変わっていくなら、その変化を感じ取り、理想的には自分もその変化に貢献できるようになりたい」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    「フェルスタッペンと共通点はある。4度王者でもハングリーさがすごい」
    フェルスタッペンとの“スタイルの類似性”について問われると、ハジャーはこう答えた。

    「来年のラインナップは理にかなって選ばれたものだと思うし、新レギュレーションのタイミングも僕には理想的だった」

    「マックスはとても独特なドライビングスタイルを持っているし、僕もそうだと思う。真似しているわけではないけれど、メンタリティの部分では共通点がある」

    最も印象的なのは、フェルスタッペンの“飽くなき勝利欲”だという。

    「4回の世界王者になっても、うまくいかないと本気で怒るし、いつも勝ちたいという気持ちを保っている。あれは本当にすごい。多くのチャンピオンはある段階でアプローチが緩むものだけれど、彼は僕と同じスタート地点に立っているかのように戦っている。とても印象的だ」

    「子どもの頃に見た“最強のチーム”で、フェルスタッペンと走る」
    レッドブルで走るという事実について、ハジャーは少年時代の思い出を引き合いに出した。

    「ワールドチャンピオンチームで走るということ。子どもの頃はベッテルがレッドブルで勝ちまくっている姿を見ていたし、そんなチームでマックスと並んで走る——すごくエキサイティングだ」

    「世界最高のドライバーと向き合うことになる。その経験が本当に楽しみだ」

  • 角田裕毅 2026年F1シート喪失の本音「つらい。レーシングブルズが恋しい」

    角田裕毅 2026年F1シート喪失の本音「つらい。レーシングブルズが恋しい」

    角田裕毅が、2026年にF1グリッドを外れることが確定した心境を詳しく語った。

    レッドブルが次期ラインナップを発表し、アイザック・ハジャーが角田裕毅に代わって昇格。レーシングブルズからはアービッド・リンドブラッドがF1デビューを果たす。

    角田裕毅は2026年、レッドブルおよびレーシングブルズのテスト兼リザーブドライバーを務めることになり、2021年のデビューから5年でレースシートを失う。

    「まだ完全に受け止められていない」
    角田裕毅は、シート喪失を知らされたタイミングについて、次のように明かした。

    「カタールGPのレース後に聞きました。正直、残念でした。つらいです」

    「同時に、まだ“来年はレースに出ない”という実感が完全には湧いていません。翌朝は意外と普通で、アブダビのことを考えていました。理想的ではありません」

    「ここで自分がやるべきことは、カタールでやろうとしていたこととまったく同じです。できるだけ競争力を発揮して、マックス(フェルスタッペン)を助けつつ、自分自身とチームのために少しでも上位で終えることです」

    「レーシングブルズのクルマが恋しい」昇格に後悔は?
    開幕はレーシングブルズで迎えながら、シーズン2戦目でリアム・ローソンと交代する形でレッドブルに昇格した角田裕毅。しかし、その後は多くのレッドブルのセカンドドライバーが苦しんだ“フェルスタッペンの隣”という状況に直面した。

    「後悔がまったくないわけではありません。レギュレーション開始以来、自分が開発してきた部分が入っているレーシングブルズのクルマが恋しいです。言うなれば、自分の“子ども”を手放すようなもので、寂しさはあります」

    「同時に、大きな後悔というわけではありません。このシート(レッドブル)は難しいというのも理解できます。特に終盤、チームはすごくサポートしてくれました」

    予選Q1敗退など結果だけ見ると苦戦続きに見えるが、角度は違った。

    「ここ数戦は結果だけを見ると苦しんでいるように見えます。でも、自分とマックスとの差を見ると一貫していました。僕が4.5テンポ(=0.45秒)差だったのがいつだったか思い出せないくらいです」

    「シーズン途中からクルマに乗って、マックスは4年運転してきたマシンです。その状況でこれだけ近い差で走れているのは、これまでここを走ってきた多くのドライバーとは違う状況です。そこは嬉しいです」

    角田裕毅 F1

    未来は「マネージャーに任せる」。F1へのこだわりは不変
    来季以降のキャリアについて問われると、角田裕毅はこう語った。

    「先のことはマネージャーに任せています。今はアブダビのレースだけを考えています」

    「ここ数年はずっとレースをしてきたので、寂しさはあります。でも同時に、2つのチームの内部にいることで新しい視点が得られると思います。これまで想像もしていなかったことをたくさん学べるはずです」

    「ポジティブに考えたいです。まずはアブダビに集中して、その先のことはその後考えます」

    インディカーなど別カテゴリーへの転向の可能性についても質問が及んだ。

    「F1は僕の人生です。今はまだ他のカテゴリーのことを考えるには早すぎます」

    「今のモチベーションはすべてF1にあります。今は他の競技のことは考えていません。ただ、どんな機会でも自分を磨くためにできることは全てやります」

  • 角田裕毅 vs ローソン争いの決着 レーシングブルズF1代表が語った選定理由

    角田裕毅 vs ローソン争いの決着 レーシングブルズF1代表が語った選定理由

    レーシングブルズは2026年シーズンに向け、リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドという“育成の核”となる2名を起用する判断を下した。リンドブラッドはF2からの大抜擢、ローソンは2025年に波のあるパフォーマンスを見せながらも高い潜在能力を評価され、残留を勝ち取った。

    両者を選んだ背景には、角田裕毅との争いがあった。初期段階では角田が有力と見られていたが、最終的にローソンが僅差の評価を制したとされる。

    チーム代表アラン・パーメインは、F1.comに対してこのラインナップの狙いを語り、リンドブラッドの昇格を後押しした「メキシコFP1での走り」や、ローソンが持つ「高いピークの再現性を引き出すための課題」について詳細に説明した。

    リンドブラッド起用の決め手は「メキシコFP1の衝撃」
    レッドブルとレーシングブルズは2026年に向け、アービッド・リンドブラッドを18歳で昇格させる決断を下した。パーメインによると、もっとも強い印象を残したのはメキシコでのFP1走行だった。

    パーメインは次のように語る。

    「彼はメキシコのFP1で非常に優れた走りを見せた。とても速く、レッドブルもレーシングブルズもあの走行には強く感心していた。彼の昇格に至るまでには多くの要素があるが、あのパフォーマンスは特に大きかった」

    パーメインはリンドブラッドについて「フィードバックが良く、知的で、会話をすればすぐにそれが分かる」と評価する。
    「余力を持って走れるドライバーというのは常に武器だ」とも述べ、若いルーキーがF1に適応できるだけの“処理能力”を備えていると確信している。

    ローソン vs 角田裕毅──残留を勝ち取った理由
    リンドブラッド昇格により残り1席となったレーシングブルズでは、リアム・ローソンと角田裕毅の争いが起きた。初期の段階では角田裕毅が有力と見られていたが、最終的に選ばれたのはローソンだった。

    今季は序盤こそ不安定だったローソンだが、バクー5位、オーストリア6位、オースティンのスプリント/決勝で連続7位と「高いピーク」を示したことが大きかった。

    パーメインはこう語る。

    「リアムは才能がある。本当に才能があるんだ。我々の使命は、準備が整った時に彼が発揮できるレベルに安定して到達させることだ」

    特に難しい状況での強さを評価しているという。

    「今年もっとも厳しかった状況──ラスベガス予選やバクー予選のような場面で、彼は素晴らしいパフォーマンスを見せた。強力なレースも何度もある。彼がそれを毎回のように発揮できれば、非常に優れたF1ドライバーになる」

    ローソンは週末の立て直し能力も向上していると指摘する。

    カタールでは金曜の不調を引きずることなく土曜に改善し、日曜のレースでは“フリーエアのラップタイムで前方3〜4台を上回った”と述べ、潜在的な速さは十分だと強調した。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ローソンの存在がリンドブラッドの助けに
    2026年は車体・パワーユニットともに大幅レギュレーション変更となるが、パーメインは「継続性は本当に助けになる」と語り、ローソン続投が新体制に安定をもたらすと説明する。

    また、ローソンにはリンドブラッドの“メンター役”を求めてはいないが、経験値によるサポートを期待しているという。

    「彼には1年半のF1経験がある。アービッドが困難な状況に直面した時、特に序盤のテストやシーズン初期に、助けになるだろう」

    ハジャー昇格に“誇り”──レーシングブルズの存在意義
    2025年にF1で10回のポイント獲得とザントフォールト表彰台を達成したアイザック・ハジャーは、2026年にレッドブルへ昇格する。パーメインはこれを「非常に誇らしい」と語る。

    「我々は才能のインキュベーターでありたい。ドライバーだけでなくエンジニアリング面でも同じだ。ハジャーがレッドブル・レーシングへ進むというのは、彼らが十分な実力を認めたということ。心から成功を願っている」

    リンドブラッド×ローソン体制の狙い──“育成と即戦力”の両立
    こうして決まった2026年のラインナップは、
    ・高いピークと改善能力を持つローソン(即戦力)
    ・急速に伸び、処理能力の高いリンドブラッド(未来の主力)
    という構図となる。

    リンドブラッドの早期昇格はリスクも伴うが、メキシコのFP1で示した即戦性と、マルコら首脳陣の強い後押しが決断を後押しした。一方でローソンは“波を抑え、ピークを平均値に引き上げる”ことが鍵となる。

    2026年の激動レギュレーション下で、この“経験×才能”の組み合わせがどのような成果を上げるか。レーシングブルズは来季も育成チームとしての役割を果たしつつ、競争力向上を狙っていく。

  • 角田裕毅 2026年リザーブ残留でレーシングブルズF1復帰のシナリオ残る

    角田裕毅 2026年リザーブ残留でレーシングブルズF1復帰のシナリオ残る

    レッドブルは2026年のラインナップを動かし、リアム・ローソンがシートを守った一方で、角田裕毅はリザーブに回る決断が下された。しかし、このままキャリアが閉ざされるわけではない──元F1ドライバーのラルフ・シューマッハはそう強調している。

    2026年、現役20名のうち唯一開幕戦オーストラリアGPに出走しないのは角田裕毅。ハジャーの昇格とアービッド・リンドブラッドのF1デビューにより、角田裕毅はリザーブとしてチームに残る形となったが、レッドブル内部では“まだ物語は続く”とみる声も根強い。

    一方でレーシングブルズはローソンとリンドブラッドの新体制で挑むが、両者にとって2026年は“生き残りのための一年”となる可能性が高い。

    「ローソンとリンドブラッドは安泰ではない」ラルフの警鐘
    シューマッハは『Backstage Boxengasse Podcast』でレッドブルのドライバー事情について語り、角田裕毅のF1復帰は十分にあり得ると断言した。

    彼は角田裕毅のカタールでの走りを高く評価し、「スプリントも良かったし、予選でのパフォーマンスは“輝き”と言えるものだった」と強調。

    続けてローソン・リンドブラッド体制についても次のように述べた。

    「ローソンはチームにとても馴染んでいる。それはレーシングブルズにとって重要なことだ。経験があり、新車開発が進み、色々なものが変化する。そういう時に“既知の存在”は大きい。リンドブラッドは昇格したルーキーという立場だ」

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅をキープする理由──“両チームを知る存在”の価値
    シューマッハは角田裕毅のリザーブ起用を「極めて理にかなっている」と説明する。

    「もし何かがうまくいかなかった時、両チームとマシンを知るドライバーがいるのは大きな武器だ。レッドブルとしては角田裕毅を保持するのが自然な流れだろう」

    2026年はホンダPUのTPC(旧型車テスト)も引き続き必要となるため、実走経験を持つ角田裕毅は貴重なリソースとなる。
    リンドブラッドは唯一の新人として大量のプライベートテストを行う必要があり、そこで角田裕毅が上回る走りを見せれば、状況が一変する可能性は十分ある。

    ローソンのキャリアも正念場──2026年は“退路なし”の一年
    ローソンにとっても2026年はキャリア最大の勝負所となる。レッドブル本隊への復帰は現時点で想定されておらず、外部チームへの移籍も含めて市場は荒れる見通し。

    問題は「もしリンドブラッドに初年度から負けた場合」。

    その瞬間、ローソンは再び角田裕毅とのシート争いに引き戻される可能性がある。
    2026年のレーシングブルズは、ローソン vs リンドブラッド vs 角田裕毅(リザーブからの逆襲)という、多層的なサバイバルレースが進行することになる。

  • F1分析:レッドブル・レーシングとレーシングブルズの2026年布陣の意図

    F1分析:レッドブル・レーシングとレーシングブルズの2026年布陣の意図

    レッドブルとレーシングブルズが2026年シーズンのドライバーラインナップを発表したニュースを受けて、F1特派員ローレンス・バレットがその内容を振り返った。

    レッドブルとレーシングブルズは2026年に向けてラインナップを入れ替える。アイザック・ハジャーがレッドブルへ昇格し、アービッド・リンドブラッドがレーシングブルズでF1デビューを果たす。リアム・ローソンはレーシングブルズのシートを維持し、角田裕毅はベンチに追いやられる。

    F1特派員ローレンス・バレットが、このニュースにまつわる主要な疑問点を見ていく。

    なぜレッドブルはハジャーを昇格させたのか?
    アイザック・ハジャーのF1での生活は、シーズン開幕戦のオーストラリアGPでフォーメーションラップ中にクラッシュし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコから批判を受けるという波乱のスタートとなった。

    だが彼はそれに動じることなく、その後は素晴らしいルーキーシーズンを築き上げ、これまでに10戦でポイントを獲得している。その中には3度のトップ6フィニッシュ(カタールでのパンクがなければ4度)が含まれ、その1つはオランダGPでの見事な初表彰台だった。

    一方、角田裕毅は、2025年にマックス・フェルスタッペンと並ぶレッドブルのセカンドシートでマシンを乗りこなすのに苦戦した最新のドライバーとなり、2026年に向けてハジャーがレーシングブルズから昇格する可能性が大きく高まっていた。

    レッドブルは「いきなり深いところへ放り込んで、沈むか浮かぶかを見る」というスタイルであり、後者だと分かれば、これ以上待つ理由はないと考えており、可能な限り早く昇格させる傾向がある。

    ハジャーと角田裕毅が今季まったく対照的なシーズンを送ったこと、そしてハジャーがオン・オフ両面で自信を深めていったことから、レッドブルは彼がワークスチームにふさわしいと判断し、レーシングブルズでの2年目は必要ないと決断した。

    レッドブル・レーシング

    なぜレッドブルはリンドブラッドにデビューさせたのか?
    レッドブルは2022年にリンドブラッドをジュニアプログラムのフルメンバーにし、それ以来その成長ぶりに感銘を受けてきた。そのため、今年初めにF1のテストで準備を開始できるよう、18歳の誕生日前にF1スーパーライセンスを取得するための特別な許可をFIAに求めるほどだった。

    このイギリス人ドライバーは、今年初めに2年落ちのレーシングブルズで3回のテストを行い、そのうち2回目のテスト(シルバーストンとメキシコでのFP1)のパフォーマンスが特に目を引いた。

    レッドブルは、リンドブラッドが将来のスターの1人であり、ステップアップの準備ができていると考えている。彼がF2でタイトル争いができていなくても(最終戦を残して現在6位)、レッドブルの理念としては、準備ができていると判断すれば待つ理由はないのだ。

    18歳の彼の“生の速さ”、フィードバックの質、そしてオン・オフ両面での印象的かつ成熟した姿勢によって、レッドブルは彼をレーシングブルズで走らせることで、F1に登場した20人目のジュニアとする決断に至った。

    レーシングブルズ/ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    なぜレーシングブルズはローソンを残したのか?
    レーシングブルズの2つ目のシートは、ローソンと角田裕毅の一騎打ちだった。そしてレッドブルとレーシングブルズの上層部が決断を下すには時間を要し、今週まで発表が遅れたのはそのためだ。

    レッドブルは、5年目の角田裕毅と初のフルシーズンを戦うローソンに、シートに値することを証明するための十分な時間を与えたいと考えていた。

    時間はかかったが、角田裕毅が突破口を見せ始めた時期もあった。たとえばカタールのスプリント予選ではチームメイトであるマックス・フェルスタッペンをアウトクオリファイした。一方、ローソンはバクーやラスベガス予選など非常に難しいコンディションで力強さを見せ、安定性を高めていった。

    最終的に、上層部は角田裕毅が十分とは言えなかったと判断した(これまでのポイントは33点、フェルスタッペンは396点、そのうち3点はレーシングブルズで稼いだもの)。一方で、今年のローソンの走り、レッドブルから降格された時の対応ぶり、最終的な潜在力を評価し、来年のレースシートを与えるに至った。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    角田裕毅はどうなる?
    レッドブルは、ワークスチームとレーシングブルズの両方のリザーブドライバーとして角田裕毅を「ファミリー」に残す。

    角田裕毅はそこで体勢を立て直し、シーズン中もしくは翌年にレッドブルの4つあるF1シートのいずれかに戻る道を模索するか、2027年に向けてグリッド上の別チームの機会を探し始めることになる。

    近年、角田裕毅はハース、ザウバー、アルピーヌといったチームと関連付けられており、またホンダの支援を受けているため、来年からワークスPUパートナーとなるアストンマーティンで将来的なチャンスがある可能性もある。

    ではフェルスタッペンはどうなる?
    フェルスタッペンはレッドブルで11年目となる来季もチームリーダーを務めることになる。契約は2028年末までだ。

    今年初めにはチーム離脱の噂もあったが、彼は来年もチームで走ることを約束している。

    今は、今週末のアブダビで5年連続タイトル獲得を目指すことに集中しており、その後2026年に導入される新しいシャシーとパワーユニット規定にチームが取り組むのを支援することに集中することになる。

  • アービッド・リンドブラッド ノリスとの約束を実現「5年後にF1で会おうと伝えた」

    アービッド・リンドブラッド ノリスとの約束を実現「5年後にF1で会おうと伝えた」

    アービッド・リンドブラッドが、2026年にレーシングブルズからF1デビューを果たす。モータースポーツ界で急激にステップアップを遂げてきた彼が、モータースポーツと家族のルーツ、そして幼い頃にランド・ノリスへ告げた“約束”について語った。

    18歳のリンドブラッドはレーシングブルズ加入により、2026年のF1グリッドに並ぶ5人目のイギリス人ドライバーとなる。

    2021年にレッドブル・ジュニアに加入して以来、シングルシーターの階段を驚異的な速度で駆け上がり続けてきた彼は、念願だったF1の世界に足を踏み入れたことで、自身の長年のビジョンを実現させた。

    幼少期から揺るぎなかった「自分はF1に行く」という確信
    リンドブラッドの夢は、始まりから一切ブレなかった。

    「5歳の頃にこの旅を始めて以来、僕の夢はずっとF1に行くことだった。だからそれが現実になるのはとても特別だ」

    彼の家族はモータースポーツ一家ではない。父は幼少期に少しモトクロスをかじった程度で、母は教育を最優先する家庭だった。

    「3歳で父がモトクロスバイクに乗せてくれた。でも母には強すぎてすぐにやめた。5歳で初めてカートに乗ったら、もうすぐに大好きになった。それ以来、未来にはF1しか見えていなかった」

    4歳の頃、父とテレビでF1を見て「どうしたらそこに行けるの?」と尋ねたという。答えを知らぬまま、しかし不思議な確信だけは持っていた。

    「なぜかわからないけど、自分はそこに行くと信じていた。傲慢ではなく、ただ『絶対にF1に行く。どんなことでもする』と思っていた」

    スウェーデンとインド、2つのルーツ
    父方はスウェーデン、母方はインドにルーツを持つ。

    「父方の祖父母は今もスウェーデンに住んでいて、よく会いに行く。母方はイギリスに渡って医師になった。祖母は82歳までGP(家庭医)として働いていて、その肖像画が博物館に展示されている」

    家族は“努力して機会を掴んだ人たち”であり、リンドブラッドはその歴史を誇りにしている。

    「父はスモーランドの小さな村の出身で、11歳でトイレ掃除や新聞配達の仕事をしていた。母方の家族は分離独立(Partition)によってすべてを失った。それでも働いて新しい人生をつくった。僕はその努力に心から敬意を抱いている」

    母は教育を厳しく見守り、レーシングが本当に続けられるレベルなのか何度も確認していたという。

    「『もし才能がなかったらやめられる?お金も必要なんだから』と母は父に言っていた。でも僕が努力し続け結果を出していたので、やめる理由がなかった」

    ノリスに言った「5年後、F1で会おう」
    2017年にカートの国内タイトルを獲得し、ヨーロッパに進出したリンドブラッド。そんな彼が14歳のとき、ランド・ノリスと偶然の出会いを果たした。

    「ノリスが新しいカートのシェイクダウンをしていて、僕は友達に『ノリスに話しかける』と言ったら、『無理だろ』と言われた。でも近づいて出てきた言葉が『僕のことを覚えていてください。5年後にF1で会うので』だった」

    「ルイスとロン・デニスの話にちょっとインスパイアされたんだ。ノリスは驚いた顔で『そう思ってくれるのは嬉しいね』と言っただけだったと思う。ああいうことを言う子はたくさんいるだろうし。でも僕は本気でそう思っていた」

    2026年、彼は本当にF1に辿り着き、あの約束は現実になる。

    アービッド・リンドブラッドとランド・ノリス

    レッドブル加入—そして急加速
    2021年、ポルトガルでのテスト中に「Graz, Austria」からの未知の番号。出たのはヘルムート・マルコからの電話だった。

    「世界チャンピオンをF1に送り込んできたマルコに会えるのが楽しみだった。世間で言われるような怖い印象じゃなく、僕との関係はずっと正直でオープンだった。彼は言い訳が嫌いで、僕も同じ。だから相性がよかった」

    レッドブル・ジュニアのロッキー(ギヨーム・ロックラン)らのサポートを受け、リンドブラッドはF4→F3→F2と一気に駆け上がる。2023年にはマカオGP優勝という大きな勲章を得た。

    「100%準備できているわけじゃない」—それでも挑むF1
    2026年のF1新レギュレーション下でのデビューは、全員が未知の世界だ。

    「正直に言えば、僕はまだ100%準備できているわけじゃない。でもそれは普通だ。僕はずっと“深いところに突然放り込まれて学ぶ”状況で成長してきた。だから今回も乗り越えられると信じている」

    2026年に求めるものは明確だ。

    「1年を終えるとき、僕がスタート時より“もっと良いドライバー”になっていること。それが成功だと思う。新しい車は全員にとって未知だけれど、経験者はやっぱり有利だ。でも僕は自分自身を最大限伸ばすことに集中する」

    そして、彼はついに “夢のスタート地点” に立つ。

    「F1に辿り着いた。それだけで、幼い頃の自分との約束は果たせた」

    リンドブラッドのF1挑戦が意味するもの
    リンドブラッドのストーリーは、天才型というより“環境を超えて努力で道を切り拓いたタイプ”の典型で、レッドブルが求める精神性にも合致している。

    彼はノリスに宣言した「5年後のF1」を実現し、さらに新レギュレーション初年度という最難関の場に挑む。経験不足は確かにあるが、レッドブルが長期視野で投入する「ポテンシャル投資型のドライバー」であり、2026年の混乱を逆に成長の場として吸収できる可能性がある。

    レーシングブルズのラインナップは、リアム・ローソンとリンドブラッドという“育成筆頭コンビ”となり、チームとしての再構築フェーズに入る。2026年は結果よりも、どれだけ適応速度を上げ、学習し、F1仕様のドライバーへと完成されるかが最大の焦点だ。

  • リアム・ローソン F1残留の決め手は“ノリス式”秘密のフロントサス変更

    リアム・ローソン F1残留の決め手は“ノリス式”秘密のフロントサス変更

    リアム・ローソンは、シーズン序盤のレッドブル降格というショックから気持ちを立て直すために必要だったメンタルの強さを示したが、今週、彼がF1での将来を確保する道を切り開く決定的な役割を果たしたのは、実はその強さを超えたもうひとつの要素だった。

    それは6月末のオーストリアGPで起きたことだった。ランド・ノリスが前戦でマクラーレンによる同様の調整によって助けられたわずか1レース後、ローソンも改良されたフロントサスペンションのジオメトリーを手に入れたのだ。

    ノリスと同様、レーシングブルズのマシンのフロントエンドの感覚に完全には満足していなかったローソンにとって、チームのシミュレーターでローソン自身が関わって開発したその変更は、ゲームチェンジャーとなった。

    ローソンは、2026年のレーシングブルズ契約を確保して以来初めて行ったThe Raceの独占インタビューで次のように語った。

    「初めてその仕様で走った瞬間から、運転したときの自然なフィーリングという点で、もう昼と夜ほどの違いだった」

    「そのうえでクリーンな週末を過ごせたのは良かった。いいセッションがあって、いいプラクティスも何度かあって、いい予選もあった」

    「でもクリーンな週末、プラクティスがうまくいって、本当にいい予選ができて、レースでも結果を出せたというのは、それまでのシーズンにはなかったことだった。大きな違いを生んだよ」

    外部から見れば、その調整はほとんど気づかれない程度のものだったし、週末の公式アップデートの提出書類にも記載されていなかった。

    しかし、わずかな変更だったにもかかわらず、ローソンはその週末に自身最高位となる6位を獲得することができた。

    それは後半戦の予選と決勝のパフォーマンス向上につながる好転の土台を築き、最終的にはレッドブル首脳陣に2026年の残留を確信させる鍵となった。

    “細部を詰める重要性”を学んだローソン
    少しカート時代を思い起こさせるような話だが、このオーストリアの調整によって、F1で進歩するということは、与えられたものをただ速く走らせるだけではないということをローソンは学んだ。

    自分が本当に示すべき能力を発揮できるよう、その“細部”を最適化することこそ重要なのだ。そしてそれは、フロントサスペンションの調整をカナダで生かし、その後の進歩につなげたノリスのような世界選手権リーダーにも当てはまる話である。

    ローソンは続ける。

    「正直、他の誰かが同じようなことをやっているとか、ランドが同じことをしたというのは、あとになって初めて知ったんだ」

    「一番わかりやすい説明としては、レーシングカートを始めたときのようなものだと思う。新しいカートシャシーを手に入れたら、そこに座って、あらゆるものを調整する」

    「ペダルを少し自分の好きな位置にずらしたり、少しオフセットしたり。ヒールレストを動かしたり、ステアリングホイールの角度を変えたり。違うシート角度で走ったり、違うシートを使ったり。自分にとって快適な状態にするんだ」

    「それがF1カーになると、ものすごく高度なマシンだから、多くの場合“標準設定”のまま走るのが普通になる。でも当然のようにすべてが完璧だと思い込んでしまうんだ」

    「でも結局、それは自分にとっての完璧ではない」

    「これが今年、僕がすごく学んだことだと思う。僕自身のためにいくつか変更を加えることで、ほかのドライバーには合わなくても、僕にとってより快適にできるんだとわかった」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    逆境との戦い
    ローソンの2025年の物語は、レーシングブルのマシンを技術的に“正しい状態”にするだけの話ではない。これは逆境からの“反撃”の物語でもある。

    23歳のニュージーランド人ドライバーは、シーズン序盤にそれほど精神的に強くないドライバーであれば壊れてしまっていたかもしれない状況に直面した。

    たった2レースでレッドブルから厳しい形で切られたことで、彼は“評価を失い、F1キャリアが静かに消えていく”という現実的な危険に晒されたのだ。

    しかしローソンは、その瞬間の落胆に気持ちを支配させることはなかった。前を向き続けた——そして最大限の結果を出して“まだ走る価値がある”と示さなければ、これまでF1に至るまでに自分と周囲の人々が払ってきた犠牲がすべて無駄になると理解していた。

    「正直、本当に本当に辛い時期だった」とローソンは語る。

    「でも、このチャンスの重要性は大きかった。僕だけじゃなく、家族も、周りの多くの人も大量の犠牲を払ってきた。ここまで来るためにものすごい努力だった。あの時は、本当に、選択肢なんてないと感じていたよ」

    「そして、僕がまだ(レーシングブルズの)シートに座っているという事実も大きかった。シーズン序盤にいろいろなことがめちゃくちゃになったけど、それでも僕はまだF1のマシンを走らせていたんだ」

    「つまり、まだ走れていたということは、ドライビングで何かを示せるということだった。リザーブだったときは、そういう感覚がずっと持てなかった。リザーブのときは“何も示せない”と思っていたんだ。ヘルムート(マルコ)や、当時のクリスチャン(ホーナー)に顔を見せることで存在をアピールしようとしていたりね」

    「でも今年は、僕がまだシートにいるということを理解していたし、走ることで示せると思っていた。ただそのことを忘れないようにして、前に進み続けたんだ」

    リアム・ローソン レーシングブルズ

    安堵と手応え
    レッドブルで経験した出来事から、レーシングブルズでレギュラーポイントスコアラーへと急成長していくまで、ローソンのシーズンはジェットコースターのようだった。

    あまりにも多くのことが起こり、その全てを振り返る余裕すらなかったという。

    そして2026年のレーシングブルズ2つ目のシートをかけた争いが、彼と角田裕毅の間で決着することが明らかになっていくにつれ、状況はさらに緊張を増していった。

    「今は本当に安堵の気持ちが大きい」とローソンは語る。

    「今年は狂ってたよ。シーズンに入る時って、何かしらの計画を持って臨むものだけど、僕にとって今年は初のフルシーズンだったし、当然そうした計画があった」

    「でもよくわかっているように、物事って必ずしも計画通りにはいかない。こんな一年になるなんて思いもしなかった」

    「序盤は本当に“取り返す”ような感じだった。チームが変わってVCARBに戻って、またチームの状況を理解しようとして……どこに何があるのかを掴む必要があった」

    「プレシーズンをチームとやっていなかったから、スタートは大変だった」

    「でも、バランスが見つかって、快適に感じられるようになってきた。ただ、今年は本当に僅差の戦いが続くから、100%完璧な状態で臨めなければ、簡単に週末を逃したり、セッションを落としたりしてしまう」

    「今年はずっと戦い続けていたような一年だった。本当にいい瞬間もあったけど、よくなかった瞬間もあった。来年は、その“よくなかった瞬間”をどう減らすかが大事だね」

    ローソンの走りの“強気さ”とその代償
    “よくなかった瞬間”の中には、ローソンの攻撃的なドライビングが原因でマシンを傷つけ、良い結果を逃してしまった場面も含まれる。

    ときには引くべき場面もあった——ラスベガスのターン1や、ザントフォールトでカルロス・サインツと接触した場面などだ。少し譲れば当面のバトルは失っても、その後もっと大きな成果を得られた可能性がある。

    「毎回正しかったわけじゃない。今年はいくつかの場面で、譲るべきだったかもしれないし、必要のなかったダメージを受けてしまったこともある。そこから学べることは多いよ」とは語る。

    「でも、それが僕のスタイルなんだ。F1にたどり着くまで助けてくれたスタイルだと思ってる。あまり変えたくはなかったけど、学べることは常にあるし、今年はたくさん学んだよ」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    初めて迎える“チーム変更なし”の冬
    ローソンが2026年に向けて良い状況にある理由は、キャリアで初めて“冬にチーム変更がない”ということだ。これは翌年のシーズンを最初から万全で迎えるために重要な要素となる。

    「それはすごく大事だ」とローソンは語る。

    「去年レッドブルで実感したけど、僕がこれまでマシンに乗った2回はいずれもシーズン途中か後半だったから、いつも急いで追いつこうとする感じだった。

    「でも今年のレッドブルでは、プレシーズンから準備できたから、自分に必要なことがすべて整理されていて、すごく整った状態でスタートできた」

    「もちろん、今年はいろいろあったけどね。だから来年は、その“チームと一緒に過ごす時間”がどれほど大事かが分かっている。今年もそれで快適に感じられたし、正直、来年はもっと快適に感じられると思う」

    ローソンはまた、シーズン後のオフ期間には、激動の一年を振り返り、それを2026年に生かす時間があると語った。

    「振り返ることは常に大事だ。大事なのは、そこから学ぶことだと思う。今年起きたことのすべてがそういうものだったと思う」

    「年初に関しては、もしかすると僕は少しナイーブだったのかもしれない。それもまた学んだことだね」

    Source: The Race