カテゴリー: ピレリ

  • ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

    ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

    ピレリは、F1イギリスGPで発生したタイヤバースト問題について分析を実施。プレスリリースを発表した。

    F1イギリスGPでは、レース中にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)の左リアタイアがバースト。これを受け、ピレリは分析を実施し、事実説明と今後の対策を発表した。

    ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

    いくつかの要因が重なりシルバーストンでのタイヤ問題に至った:
    リアタイヤが左右逆に装着されていた点、低い内圧、極端なキャンバー、高い縁石

    2013年型タイヤは、正しく使用される限り安全性をそこなうものではない

    今シーズン使用されているような精巧なタイヤを開発および管理するためには、リアルタイムのオペレーティング・データへのアクセスが不可欠となるため、この点に関するレギュレーションの変更を要望中

    タイヤ開発のため、ウィンターテストおよびシーズン中のテストをFIAと共に調整

    カナダのフリー走行でテストされたケブラーベルト使用のリアタイヤをドイツへ投入予定

    2012年型のタイヤ構造と2013年型のコンパウンドを統合した新しいタイヤレンジをハンガリーから導入予定

    これらのタイヤは、シルバーストンで行われるヤングドライバーテストにおいて、2013年型マシンとレーシングドライバーによりテストされる

    ポール・ヘンベリーのコメント:「シルバーストンで発生したことは我々を混乱させました。これらの精巧につくられているタイヤの管理のためには、温度、内圧、キャンバーなどのデータをリアルタイムに見ることが我々にとって不可欠です。レギュレーション改訂を待つ間、我々は、よりマネージしやすいタイヤを供給します」

    2013年7月2日、ミラノ

    シルバーストンで使用されたタイヤに関する膨大な分析を行った結果、ピレリは、問題の主な原因が下記の要因の組み合わせによって発生したものであるという結論に達しました。

    1)左右逆に装着されていたリアタイヤ:
    問題が発生したマシンは、左用のタイヤが装着されるべきところに右用のタイヤが装着(右側も同様に逆の装着)されていました。今シーズン用のタイヤは非対称構造のため、左右両方に使えるようには設定されていません。サイドウォールは、タイヤの外側および内側の特定の負荷に対応できるように設計されています。したがって、タイヤを逆に装着することは、特定の状況下でのタイヤの機能に影響を及ぼします。特に、タイヤの外側部分は、高速左コーナーやアグレッシブな縁石が存在するシルバーストンのような、タイヤに厳しいサーキットのコーナリング中に生じる非常に高い負荷に対応できるように設計されています。

    2)ピレリの指定より低く設定された内圧:
    内圧が不足すると、タイヤは、よりストレスの高い動作環境に晒されることになります。

    3)極端なキャンバー角の使用

    4)問題の大半が発生したシルバーストンのターン4のような高速コーナー上の特にアグレッシブな縁石:

    結果的に、左リアタイヤに影響を及ぼします。

    シルバーストン以前に明らかになった唯一の問題は、全く別の現象であるデラミネーションでした。デラミネーションを抑止するため、ピレリは、カナダのフリー走行でテストされたタイヤをシルバーストン以降に使用することを提案しました。この提案が受け入れられなかったため、ピレリは、カーカスにトレッドを接着する新たな接着工程をラボラトリーテストで見出しました。その結果、デラミネーション問題は、イギリスグランプリでは全く発生しませんでした。

    分析の結果は次の通りです。

    1)タイヤを左右逆に装着することは慣行的なものであり、誰もが過小評価をしていました。ピレリ自身もこの行為を禁じていませんでした。

    2)同様に、ピレリのコントロールが及ばないタイヤの内圧不足や極端なキャンバーセッティングは、特定の状況下では危険となり得ます。このため、ピレリは、FIAに対して、これらの要素を今後の厳密な検査対象とすることを提案しました。また、専門機関による、ルール遵守のチェックも提案しました。

    3)正しく使用される限り、2013年型タイヤレンジがドライバーの安全性をそこなうものではなく、FIAから要望された全ての安全基準に適合しています。

    論理的な結論は、性能と技術的な洗練性を併せ持つ2013年型タイヤレンジにとって、ピレリ自身が規制し注意深く管理することが不可欠であるということです。タイヤの適正な機能を確保するために、ピレリは、内圧、温度、キャンバー角などの基礎的なパラメーターに関する各チームからのリアルタイムなデータを求めます。最先端のタイヤの開発や管理に不可欠となるこれらのデータにピレリがアクセスすることを認める新しいレギュレーションが制定されるのを待つ間、下記の措置がFIA、FOM、各チームおよびドライバーと同意の上で提案されることになります。

    1)カナダでテストされ、信頼性が証明された新型のタイヤを今週末のドイツグランプリで使用すること。このタイヤは、ニュルブルクリンクのテクニカルな特性にベストマッチします。特に、7月7日から始まるドイツグランプリで使用予定のリアタイヤは、現在のスチール構造に代るケブラー構造で、2012年型ベルトの再導入となり、最大限の安定性とロードホールディングを確保します。新型リアタイヤも非対称構造であるため、左右逆に装着することは厳しく禁止されます。フロントタイヤに変更はありません。

    2)ハンガリーグランプリ以降、新レンジのタイヤが導入されること。新型タイヤは対称構造を持ち、タイヤデータへのアクセス無しでも最大限の安全性を保証するように設計されます。(しかし、タイヤデータへのアクセスは、より洗練された2013年型タイヤの最適な機能のために不可欠です。)ハンガリーグランプリ以降に導入されるタイヤは、2012年型タイヤの特性と2013年型タイヤの性能を併せ持つものです。実質、新型タイヤは、2012年型タイヤと同一の構造とベルトになる予定で、最大限の性能と安全性を確保します。コンパウンドは、今シーズンこれまで使用されてきたもので、より速いラップタイムとより広い作動温度領域を保証します。FIAに承認されたこの新仕様は、7月17〜19日、シルバーストンにおいて、ヤングドライバーテストと並行して、レースドライバーも参加の上でテストされる予定です。このテストは、新レンジタイヤの最終的な開発に貢献し、各チームに適正なマシンセットアップを実行する機会を提供します。

    ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「シルバーストンで発生したことは、全く予測不可能で、このようなことは、1世紀を超えるピレリのモータースポーツ史上初めて経験することでした。我々を非常に混乱させた今回の出来事は、既に提案しているタイヤ変更の緊急性を加速させ、ドイツグランプリの金曜フリー走行で導入されることになりました。早急な問題解決のためのFIA、FOM、各チーム及びドライバーの迅速で意欲的な対応に感謝します。特に、FIAの調整による、タイヤ開発により適したウィンターテストの採用や、シーズン中のテスト実施の可能性は、安全性と性能の大幅な改善の実現につながります。2013年型タイヤレンジは、正しい使用方法の下では、完全に安全であることを強調しておきたいと思います。シルバーストンで起こったことを教訓に、我々は、タイヤの正しい使用方法の遵守や、平均2秒以上ラップタイムを縮めるよう求められた高性能なタイヤ開発を確実にするために、タイヤデータへのリアルタイムなフルアクセスを求めます。レギュレーションが変更されるまでの間、我々は管理が容易なタイヤを導入します」

    ポール・ヘンベリーの声明

    ヘンベリー:「各チーム、ドライバー、FIAおよびFOMからのサポートに感謝しています」

    2013年7月2日、ミラノ

    本日発行された、シルバーストンでのタイヤの故障に関する説明のプレスリリースにつづき、ポール・ヘンベリーがコメントを発表しました。

    「一部の人々が持つ印象に反して、我々は、各チーム、ドライバー、そしてFIAとFOMからの協力やサポートを受けていることを改めて強調させていただきます。我々には、論争を起こしたり、誰かを非難する意図は全くありません。プレスリリースに示されているように我々は自分たちの責任を果たします。しかし、タイヤを使用する際に受ける衝撃の全要素を完全にコントロールできるわけではなく、関係各位の協力が必要です。この件について、我々は関連する全てのパートナーからのフル・サポートを受けており、そのことに大変感謝しています」

  • ピレリ 「チームを非難するつもりではない」

    ピレリ 「チームを非難するつもりではない」

    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、最近のタイヤ論争においてチームを非難するつもりはなかったと述べた。

    F1イギリスGPのタイヤバースト問題を受け、ピレリは調査結果としてプレスリリースを発表。バーストの原因は、“裏組”をするといったF1チームのタイヤの使い方にあると述べていた。

    ピレリはプレスリリースで「2013年のタイヤが適切な方法で使用されれば、ドライバーを危険にさらすことは一切なく、FIAが要求する安全性基準をすべて満たしていることを強調したい」と述べていた。

    しかし、その後にプレスリリースが発表され、ポール・ヘンベリーは、ピレリには議論を引き起こしたり、チームを非難するつもりはなかったと述べた。

    「一部の人々の印象とは異なり、我々はチームやドライバー、FIA、FOMから協力や支援を受けていることを明言したい。議論を生み出したり、誰かを非難したりするつもりはまったくない」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「我々のプレスリリースで示したように、我々は自分たちの責任を果たしている。ただし、我々がタイヤの使い方に影響するすべての要素を完全にコントロールすることはできないため、全員の貢献が必要なのだ」

    「それについては関係する全ての団体から完全なサポートを受けており、非常に感謝している」

    関連:ピレリ、タイヤバーストの原因は「左右逆向きの装着」

  • ピレリ、タイヤバーストの原因は「左右逆向きの装着」

    ピレリ、タイヤバーストの原因は「左右逆向きの装着」

    ピレリは、F1イギリスGPで左リアタイヤのバーストが多発した原因は、F1チームのタイヤの使い方にあると非難した。

    ピレリは、シルバーストンの縁石でタイヤがカットされた理由として、タイヤを逆向きに装着したこと、タイヤ圧を低く設定したこと、極端なキャンバー設定といった点を挙げた。

    ピレリは、声明で「2013年のタイヤは適切に使われていれば安全性を落とすものではない」と強調。

    ピレリによると、バースト問題を抱えたマシンのリアタイヤは左側用が右側、右側用が左側に装着されていたと説明。非対称な構造を持つタイヤは、このような使い方に対応できるよう設計されておらず、余分なストレスがかかったことでサイドウオールに切れ目が入ったとの分析結果を発表した。

    ここ数年、パフォーマンス面のアドバンテージを得ようと複数のチームが“タイヤの入れ替え”を試しているが、ピレリは安全性に影響する可能性が過小評価されていたとし、この実験は禁止すべきだと述べた。

    また、ピレリは、タイヤ圧を低くしたり、極端なキャンバー設定にしたりすることもタイヤに余分なストレスを与えると主張。このようなマシンセッティングが施されることに関して、ピレリは“どうすることもできない”と述べた。

    また、シルバーストンの縁石、特にターン4の縁石は非常にアグレッシブであり、ハンガーストレート後にタイヤがバーストしたのはターン4の縁石がタイヤカットを引き起こした可能性が最も高いとの見解を述べた。

    「ピレリは、2013年のタイヤが適切な方法で使用されれば、ドライバーを危険にさらすことは一切なく、FIAが要求する安全性基準をすべて満たしていることを強調したい」とピレリは述べた。

    ピレリは、今週末のF1ドイツGPにベルトをケブラー製に改良したタイヤを導入。F1ハンガリーGP以降は2012年仕様の構造を再導入する予定としている。

    さらにピレリは、チームのタイヤ圧や温度、キャンバー角のデータにリアルタイムにアクセスできるよう、FIAに新しいレギュレーションを導入するよう求めた。

    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは「シルバーストンでの出来事は、ラップタイムを平均2秒以上縮めるために極端に高いパフォーマンスを提供するよう要請された高度なタイヤの正確な使用法と状態を確実に把握するため、リアルタイムでタイヤデータに完全にアクセスできるよう要求するきっかけになった。このルール変更を待つ一方で、我々は管理しやすいタイヤを導入する」と述べた。

    関連:メルセデス、意図的にリアタイヤを左右逆に装着

  • ピレリ、F1ドイツGPでケブラー製ベルトを導入

    ピレリ、F1ドイツGPでケブラー製ベルトを導入

    ピレリは、F1イギリスGPで起こったタイヤバースト問題を防止するために、F1ドイツGPで強化されたタイヤを使用することを発表した。

    今週末のニュルブルクリンクでは、リアタイヤには、これまでのスチールではなくケブラー製のインナーベルトが採用される。フロントタイヤに関して、これまでと同じタイヤが使われる。

    ピレリはまた、今月末のハンガリーGPで、2013年のコンパウンドで構造を2012年仕様にしたタイヤを導入するとしている。

    この変更は、タイヤがパンクとカットへの抵抗力を増やすために施される。ケブラーは、柔軟な繊維で、特にパンクに抵抗力のある素材となっている。

    またタイヤの作動温度は約10℃下げられる。これはマシン間の競争力に影響を与える可能性がある。

    以前、ピレリは、カナダGPとイギリスGPでケブラーの使用を望んでいたが、チームは反対していた。

    しかし、FIAは、全チームの満場一致の合意がなくてもシーズン中に変更できるようテクニカルレギュレーションを変更。ピレリは抗議に関係なく、ケブラーに変更できるようになった。

  • F1ドライバー、タイヤ問題が未解決ならドイツGPをボイコットも

    F1ドライバー、タイヤ問題が未解決ならドイツGPをボイコットも

    F1ドライバーは、イギリスGPで発生したタイヤバースト問題がきちんと対処されなければ、F1ドイツGPをボイコットすることも辞さないとの姿勢をみせている。

    F1イギリスGPでは、複数のドライバーがタイヤバーストに苦しみ、ピレリは即座に調査を開始している。

    2009年のハンガリーGPの予選で重傷を負った経験のあるフェリペ・マッサは、きちんとした解決策がとられなければ、F1ドイツGPの決勝レースをボイコットする可能性も除外していない。

    「多くの問題を作り出したくはないので、ドライバーがボイコットするとは言いたくはないけど、それが安全性のために僕たちがやれることだ」とフェリペ・マッサはコメント。

    タイヤバーストのもう一人の犠牲者であるセルジオ・ペレスは、ドライバーは命を賭けてレースをしており、安全性を保証されることが必要だと述べた。

    「このようなことが再び起こって、僕たちの誰かが死ぬようなことあってはならない」

    マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、ドライバーのボイコットを除外することはできないと警告する。

    「その危険(ボイコット)はあると思う。確かにそうだ」とマーティン・ウィットマーシュは Sky Sports にコメント。

    「ドライバーとチームが安全にやれると確信できないのであれば、それを訴えなければならないだろう」

    「それは我々がF1に望んでいることではない。以前にもそのような問題に直面した。インディアナポリスがそうだったし、あれはスポーツにとって酷いことだった」

    2005年のF1アメリカGPでは、ミシュランのラバーに問題が発生したが解決策が採られず、ブリヂストンを装着する6台だけがレースをするという出来事があった。

    「我々は一丸となって取り組まなければならない。指を指している時間ではない。一緒いに働き、解決策を見つけ、それに取り掛かる時間だ」

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーとマーティン・ウィットマーシュは、F1ドイツGPのために2012年タイヤに戻すことを提案している。また、タイヤの設計に大幅な変更を加えるには、今月末のハンガリーGPまでかかるかもしれない。

    間に合わせの解決策は、義務的なタイヤ圧を強いることかもしれないが、それは管理するのは難しく、競争面でのアドバンテージも問題となってくる。

    「このようなタイヤを保つのであれば、安全問題が生じるだろう」とジェンソン・バトンはコメント。

    「何も悪いことが起こらなかったのは運が良かった」

    「5つのタイヤがバーストとした。デブリなのかタイヤ故障なのかはどうでもいい。結果は同じだし、危険も同じだ。問題があるのは明らかだ。それを走らせるつもりはない」

  • FIA、若手ドライバーテストへのレースドライバーの参加を許可

    FIA、若手ドライバーテストへのレースドライバーの参加を許可

    FIAは、ピレリのタイヤ問題を解決する緊急処置として若手ドライバーテストへのレースドライバーの参加を許可することを発表した。

    F1イギリスGPでのタイヤバースト問題を受け、FIAは、F1テスト規約の即時の変更への許可を求めることを発表。シーズン中のレースドライバーのテストを禁止するという規約の変更は、世界モータースポーツ評議会に提出されることになるが、形式的なものになりそうだ。

    若手ドライバーテストは、7月17日〜7月19日にシルバーストンで開催されるが、レースドライバーはタイヤ開発の作業のみが許され、マシン改善を評価することはできないと規定された。

    FIAは、テストフォーマットの変更を考慮し、F1チームがレギュラードライバーと若手の評価の両方を実施できるように1日拡大される可能性も示唆している。

    シルバーストンは、もはや若手ドライバーテストではなくなるが、メルセデスは“テストゲート”騒動への裁定のため、参加することはできない。

    FIAは、テスト規約の変更と同時に、シーズン中のタイヤ仕様の変更にはチームの満場一致の承認を必要としているテクニカルレギュレーションの改訂も求めている。

    ピレイは、デラミネーション(剥離)問題を軽減するために、F1カナダGPでリアタイヤのベルトをスチール製からケブラー製へ変更しようとしたが、規約の第12条6.3項により、実現できなかった。

    大多数のチームがその変更に賛成したが、フォース・インディア、フェラーリ、ロータスは、競争面への関係を懸念して反対していた。

    FIAは、今後、必要な根拠がある場合は、一方的であってもタイヤ仕様を変更する権利を望んでいる。

    この動きについてFIA会長のジャン・トッドは「我々のプライオリティは、F1でのあらゆる安全性を確実にすることだ。我々はシルバーストンでの事故がドライバーにとって正真正銘の安全性の懸念を表していると思っている」とコメント。

    「従って、我々はイギリスGPでの問題を解決するためのタイヤ開発を実行するため、チームが適切であると考えるドライバーを利用できるように若手ドライバーテストを変更するという決定をした」

    「問題が明らかになったサーキットでこの作業を実施するのは適切なことだと思っている」

  • FIA、ピレリテストでの2013年マシンの使用を許容へ

    FIA、ピレリテストでの2013年マシンの使用を許容へ

    FIAは、最近のタイヤ問題を解決するためにプライベートテストでピレリに2013年マシンの使用を許可する方向で進めている。

    メルセデスがピレリテストで現行マシンを走らせた“テストゲード”騒動は国際法廷まで発展したが、現在、タイヤに安全性問題が浮上していることで、FIAはテスト規制を緩和させようとしている。

    ピレリはすでに来週のポール・リカール、その2週間後にバルセロナと2件のプライベートテストを計画しているが、現状はルノーの2010年マシンの使用が予定されている。

    土曜日に、FIA会長のジャン・トッド、F1最高権威バーニー・エクレストン、ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターのポール・ヘンベリーで会議が行われ、タイヤ供給元であるピレリを助けるためにテスト緩和を規制する必要があるとのことで合意された。

    その会議で、ジャン・トッドは、FIAとしてピレリのテストニーズに応えるためにより多くの手助けをする必要があることを受け入れたとされている。

    FIAは、十分な安全性根拠があり、ピレリがそれを解決するためであれば、2013年マシンの提供を許可することを保証したという。

    ジャン・トッドの提案についてポール・ヘンベリーは「本当に良いことです。我々が経験からあらゆることを学び、悪い経験を繰り返すことに意味はないということを示しています」とコメント。

    「変化していくことが重要ですし、土曜日にジャン・トッドがそれを示してくれました。とてもポジティブなことです」

    ポール・ヘンベリーは、国際法廷後、ピレリとFIAとの関係が劇的に改善したと述べた。

    「変化をもたらすためにこのような状況が必要なときもあります。我々全員が、行っていることに目を向け、状況を改善していかなければなりません」

    「これが本当の結果であるのであれば、我々はポジティブな変更を得られますし、非常に価値のあることです」

    以前、ピレリはF1チームにテストの参加を呼び掛けたが、どのチームも関心を示さなかった。

    メルセデスの国際法廷を終えてもいまだ2013年マシンでのテストの合法性には疑問が残っており、レッドブルはFIAに状況についての説明を求める書簡を送ったことが明らかになっている。

  • レッドブル、ピレリに2012年タイヤの復活を提案

    レッドブル、ピレリに2012年タイヤの復活を提案

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、安全性を考えてピレリは2012年タイヤに戻すべきだと提案した。

    F1イギリスGPでは、5名のドライバーがタイヤバーストに苦しんだ。

    セバスチャン・ベッテルの1つ目のセットにもカットが見つかっており、レッドブルは、予防措置として次のスティントでタイヤ圧を上げた。

    この問題を受け、FIA、ピレリ、スポーティング・ワーキング・グループによる緊急会議が水曜日に開催されることになっている。

    「最も重要なことは。問題を理解することだ」とクリスチャン・ホーナーは述べた。

    「ピレリは、持ち帰り、何が起こったのかを考え、理解する必要がある。解決策が必要だ。このようなことが起こり続ければ、誰かが怪我をすることになるからね」

    「最も論理的なのは、以前にうまく機能していたタイヤに戻すことだ。去年、このような故障がなかったのは確かだ」

    クリスチャン・ホーナーは、2012年タイヤの使用を提案することによって、競争的なアドバンテージを求めているわけではないと強調した。

    「我々はそれらのタイヤでレースをリードし、勝っていたは、純粋に安全の理由で変更を促している」

    マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュもそのアイデアを支持している。

    「2012年にはこのような問題はなかった。したがって、それが既知で、確立された、永続的な仕様であるのであれば、そうすることが最も簡単な行為だと思う」

  • 若手ドライバーテスト、バースト問題によりタイヤテストに変更の可能性

    若手ドライバーテスト、バースト問題によりタイヤテストに変更の可能性

    7月にシルバーストンで開催が予定されている若手ドライバーテストが、F1イギリスGPでのタイヤバースト問題を受け、レースドライバーによるタイヤテストに変更される可能性が出てきた。

    フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリとレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、タイヤテストに変更することがピレリ問題を解決するための最も賢明な方法だとコメント。奇しくもこの2チームは、メルセデスの“テストゲート”騒動で激しく異議を申し立てていたチームでもある。

    「我々F1界が一丸となって解決に取り組まなければならない問題だ」とステファノ・ドメニカリはコメント。

    「もちろん、今後数日で議論していく必要があると思っている。我々は、ここシルバーストンで若手ドライバーのテストを行うことになっており、このトラックがタイヤに非常に厳しいことを考えれば、ピレリの問題を解決するためにもレースドライバーも参加させるべきだと思う。彼らにとっても非常に重要なことだ」

    「チーム側としても解決策を見つけることにを強く保証でき、皆の利益となる」

    クリスチャン・ホーナーも、ステファノ・ドメニカリの意見に同意する。

    「奇しくも数週間後にここでテストがある。現状は若手ドライバーテストの予定だが、ピレリは問題の起きたトラックで適切なフィードバックを得ることができるはずだ。ただ、そのためにはレースドライバーかテストドライバーの参加を受け入れる必要があるだろう」

    一方、F1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、日曜日の夜にミーティングを行ったことを明らかにし、そこですでに若手ドライバーテストの内容を変更する案が話しあわれたことを明かした。

    さらに、そのテストにレースドライバーが参加できる可能性があるかと質問されたチャーリー・ホワイティングは「イエス」と応じた。

    だが、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは「個人的には遅過ぎると思う。昨日すでに提案されていたことだ」と早急な対策を求めている。

  • ピレリ:F1イギリスGP レースレポート

    ピレリ:F1イギリスGP レースレポート

    ピレリが、F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。

    決勝では、ニコ・ロズベルグが、メルセデスに1955年以来のイギリスGP優勝をもたらした。

    レースでは、数台のマシンの左リアタイヤに問題が発生し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)に影響を及ぼした。

    ピレリのエンジニアは、翌週のドイツGP前に問題の原因を徹底的に調査するとしている。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「これまで見られなかったような何らかの問題が、明らかに左リアタイヤに発生しました。我々は、常用を深刻に受け止め、次のドイツGP前に、できる限り早く原因を究明するために、全てのタイヤを調査しています。現時点では、全ての事象に関する十分な調査を分析を終えるまで、あまり多くのことを言及することはできませんが、それらの調査・分析は我々にとっての最優先事項です。しかし、今回のレースから導入された新しい接着工程は、今日見られたタイヤ問題の原因からは除外することができます。このサーキットの何らかの側面が、我々の2013年型仕様タイヤの最新版に特定の影響を与えた可能性がありますが、現時点では推測をせず、全ての証拠から原因を究明し、求められる適切な次の段階に進みたいと思います」

    関連:F1イギリスGP 結果:波乱のレースでニコ・ロズベルグが今季2勝目