カテゴリー: セルジオ・ペレス

  • セルジオ・ペレス F1新規則を“マリオカート”と揶揄「ボタンひとつで逆転」

    セルジオ・ペレス F1新規則を“マリオカート”と揶揄「ボタンひとつで逆転」

    キャデラックF1のセルジオ・ペレスは、2026年F1レギュレーションに対する議論が続く中で、その特性を人気ゲームになぞらえて再び皮肉を交えた発言を行った。

    開幕からエネルギーマネジメントやオーバーテイクモードの影響が大きく取り沙汰されるなか、ペレスは中国GPでの無線でもユーモアを交え、その“人工的”な側面に言及している。

    キャデラックに加入した2026年シーズン、ペレスは中国GPを15位でフィニッシュ。そのレース中、チーム無線で次のように語った。

    「今はキノコが必要だ。消えてしまった。何が起きたのか分からない」

    この発言は、アイテムで加速するゲームの要素になぞらえたものであり、2026年F1の“ボタン操作によるパフォーマンス変化”を象徴するものとなった。

    ペレスはオーストラリアGP後にも同様の見解を示している。

    「正直に言って、とても人工的に感じた」

    「ボタンを押すだけで追い抜いて、そしてまた抜き返される。まさにマリオカートのような感じだ」

    セルジオ・ペレス F1レギュレーション

    さらに、新レギュレーションの評価については慎重な姿勢も見せている。

    「最終的にはドライバーが違いを生み出すこともできるが、結局はそこに集約されてしまう」

    「これらのルールを判断するにはまだ早いが、時間はかかるだろう。ただ、メルボルンで見たものは、ファンとしては好きではなかった」

    同様の印象は他のドライバーからも聞かれている。フェラーリのシャルル・ルクレールは、オーストラリアGPの無線でこう語った。

    「これはマリオカートのキノコみたいだ」

    また、ハースF1チームのオリバー・ベアマンも、エネルギーマネジメントの難しさと極端な速度差について言及している。

    「少しそんな感じはあった」

    「自分はF1に乗っていて、他のドライバーはF2にいるような感覚だった」

    「ただし、その後はバッテリーを再充電しないといけない。そうしないと次のストレートでエネルギーがなくなってしまう」

    「考えることが多くて複雑だが、7位でフィニッシュできたのは嬉しい。今週末のクルマは決して運転して楽しいものではなかったが、それでも満足している」

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1同士討ちを謝罪「すべて僕のミスだった」

    セルジオ・ペレス キャデラックF1同士討ちを謝罪「すべて僕のミスだった」

    2026年F1中国GPで、キャデラックF1のセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスの間に今季初めての接触が発生した。チームメイト同士のバトルのなかで起きたこの出来事について、ペレスは自身の判断ミスだったと認めている。

    接触はレース序盤、ターン2のループからターン3へ向かう場面で起きた。ペレスはイン側に飛び込んだがスペースはなく、両者のレースに影響を与える結果となった。

    ペレス「すべて僕のミスだった」
    「完全に僕のミスだった」とセルジオ・ペレスは語った。

    「ギャップが見えたから仕掛けた。でも振り返ってみれば、バルテリには行き場がなかった」

    「残念ながらスピンしてしまって、多くの時間を失ったことで僕のレースは終わってしまった」

    ペレス「エンジンとバッテリーも失った」
    「それでも何とか集団に戻ることはできた。第2スティントではオーバーテイクモードを使ってバルテリを抜こうとしていたんだけど、そのときエンジンとバッテリーを失ってしまった」

    「それで5秒くらい失って、その後さらに15秒か20秒くらい失った」

    「ポジティブな点は2台とも完走できたことだ。ネガティブな点は、ポジションを失わないようにするために僕たちが多くの分野で学ばなければならないということだ。レースにもっと準備を整えて臨む必要がある」

    セルジオ・ペレス キャデラック F1

    ペレス「チームメイトとの接触は最悪の感覚」
    「こういう状況はドライバーにとって最悪の感覚だ。自分にとっても、チームにとってもね」

    「幸い大きなことは起きなかった。あの接触は単なる僕の判断ミスだった」

    経験豊富な2人の間に遺恨なし
    レース結果としては、リタイアが相次いだ影響もあり、バルテリ・ボッタスは13位、セルジオ・ペレスは15位でフィニッシュ。両者の間にわだかまりは残っていないという。

    「それが本来あるべき姿だ。チームメイト同士に悪意はない」

    「こういう出来事では、謝罪して自分のミスを認めることが大事だ」

    「時にはミスをしてしまうものだ。今回はそれがバルテリとの間で起きてしまった。でも彼が完走できたことはうれしい」

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1復帰戦「2026年F1は記憶と違う」

    セルジオ・ペレス キャデラックF1復帰戦「2026年F1は記憶と違う」

    2026年F1オーストラリアGPは、キャデラックF1チームにとって歴史的な週末となった。今季からF1に新規参戦したアメリカのメーカーは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスを擁してアルバート・パークで初レースを迎えた。

    セルジオ・ペレスにとっても、このレースは特別な意味を持つものだった。2025年シーズンを離れていたメキシコ人ドライバーは、キャデラックF1のドライバーとしてグリッドに復帰。新車MAC-26をドライブし、新チームとともにF1復帰戦に挑んだ。

    キャデラックF1のデビュー戦で完走を達成
    アルバート・パークでの週末は、キャデラックにとって学びの連続だった。完全な新規チームとしてゼロから立ち上げられたプロジェクトであり、まずはマシンを走らせてデータを集めることが最大の目標だった。

    その意味で、セルジオ・ペレスがマシンを完走に導いたことは大きな成果だった。ペレスは16位でチェッカーを受け、チームにとって貴重な走行データを持ち帰った。

    一方、チームメイトのバルテリ・ボッタスはメカニカルトラブルによりリタイア。キャデラックF1が今後解決していくべき技術的課題も浮き彫りになった週末だった。

    リアム・ローソンとのバトルも話題に
    レースでは、セルジオ・ペレスとリアム・ローソンの接近戦も注目を集めた。レーシングブルズのドライバーであるローソンは数周にわたって激しく攻撃を仕掛け、2台はアルバート・パークの各セクターで緊迫したバトルを展開した。

    ペレスは冷静なディフェンスと正確なマシンコントロールでローソンの追撃を抑え込み、F1で長年培ってきた経験を示す走りを見せた。

    ペレス「F1は記憶していたものと違う」
    予選後、セルジオ・ペレスはキャデラックF1での最初の週末について振り返った。

    「僕たちはマシンから最大限を引き出せたと思う。チームもオペレーション面でとてもいい仕事をしてくれた。それが僕たちに求められるすべてだし、本当に良い仕事だったと思う」

    「新しいレギュレーションは難しい。まだ理解しようとしているところだ。F1は僕が記憶しているものとはかなり違う」

    「まだ慣れている途中だし、明日のレースがどうなるのか興味深い。オーバーテイクはかなり難しくなると思う。でも、どうなるか見てみよう」

    ペレス「ここから大きく前進する必要がある」
    レース後、セルジオ・ペレスはキャデラックF1の今後についても言及し、チームとして大きな進歩が必要だと語った。

    「最初は多くの問題があった。でもここからは、いわばハネムーンは終わりだ。僕たちは大きく前進する必要がある」

    「チームとして前進するための計画を作り、ギャップを縮めていかなければならない。僕たちはそれを達成できると思っている」

    「チームの全員が非常に競争心を持っている。それが今後必要になる姿勢だ。ギャップを縮めて、今年はもっと大きなことを目指したい」

  • リアム・ローソンとセルジオ・ペレス F1オーストラリアGPで因縁再燃

    リアム・ローソンとセルジオ・ペレス F1オーストラリアGPで因縁再燃

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPで、リアム・ローソン(レーシングブルズ)とセルジオ・ペレス(キャデラックF1)の長年の因縁が再び表面化した。

    両者はレース序盤、アルバート・パークのターン3で接触寸前のバトルを繰り広げ、その後ローソンがターン11でペレスをオーバーテイク。無線でも互いに強い反応を見せ、2024年から続くライバル関係が改めて注目される形となった。

    2024年の確執が再び表面化
    今回のバトルの背景には、2024年にさかのぼる因縁がある。

    当時レーシングブルズに所属していたリアム・ローソンは、レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスの後任候補として名前が挙がっていた。

    その年のメキシコGPでは両者が接触し、ローソンがコックピットからペレスに向けて手振りをしたことが問題となり、後に謝罪する事態となった。

    その後、ローソンは2025年にレッドブル・レーシングのシートを得たものの、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。

    一方のペレスはF1を離れていたが、2026年にキャデラックF1から復帰し、開幕戦で再びローソンと直接対決することになった。

    ターン3で接触寸前のバトル
    レース中、2人は中団後方でポジション争いを展開した。

    ターン3ではペレスのディフェンスによりローソンがコース外に押し出される形となり、接触寸前の場面もあった。

    しかしその後のターン11でローソンが強引なオーバーテイクを決め、前に出ることに成功した。

    その直後、ローソンは無線で次のように吐き捨てた。

    「アイツは本当に最悪だ」

    一方のペレスは、やや困惑した様子で無線に応じた。

    「はは、あの男はどうしたんだ?」

    リアム・ローソンとセルジオ・ペレス

    ローソン「まだ根に持っている」
    レース後、ローソンはペレスのディフェンスが過去の確執に関係しているとの見方を示した。

    「2年経っても、彼はまだ引きずっているみたいだ」

    「まるでワールドチャンピオン争いみたいに戦ってきた。でも僕たちはP16争いをしていただけだった」

    「正直あまり気にしていない。あの時点で僕のレースはもう終わっていたからね」

    さらに今回のバトルについて、違反行為ではないとの認識も示している。

    「違法なことは何もなかった。ただアグレッシブだっただけだ」

    ペレスは冷静「ただのレースだった」
    一方、ペレスは今回の出来事を大きな問題とは捉えていない様子だった。

    「楽しいレースだったよ」

    「僕のマシンはかなり遅かった。だからただレースをしていただけだ」

    レース結果はローソンが13位、ペレスは16位。ペレスはトップから3周遅れでのフィニッシュとなった。

    ローソンはスタートで大きく順位を落としたことが、この結果につながったと説明している。

    「パワーがなかった。スタートしてすぐに完全にパワーを失った」

    「しばらくして戻ったけど、そのあとホイールスピンしてしまった。テストではそんなことは起きていなかった。何が起きたのか分からない」

  • セルジオ・ペレス レッドブルF1に苦言「キャデラックでは意見が評価される」

    セルジオ・ペレス レッドブルF1に苦言「キャデラックでは意見が評価される」

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)は、2026年F1シーズン開幕戦オーストラリアGPを前に、自身のF1復帰とレッドブル離脱後の心境について率直に語った。

    2024年シーズン終了後にレッドブルを離れ、2025年はF1から離れていたペレスは、2026年から新規参戦のキャデラックF1チームで復帰。新たなプロジェクトの中で、自身の経験と技術的フィードバックがより重視されていると感じていると明かした。

    レッドブル離脱後の休養が転機に
    ペレスはレッドブルでの最後の期間について振り返り、精神的にも厳しい状況だったと認めている。

    「レッドブルでの最後の6か月は、あらゆる面で厳しかった。正直なところ、僕には休養が必要だと感じていた」

    「外からは見えないことも多かったけれど、僕がチームを離れた後にはそれがより明確になったと思う」

    「それでもレッドブルでは素晴らしい時間も過ごした」

    2024年シーズンは厳しい結果が続き、ペレスとレッドブルはシーズン終了後に双方合意のもとで契約を解消。その後、2025年はF1から離れていたが、キャデラックの新プロジェクトが復帰の決断につながった。

    「今はキャデラックでの時間を本当に楽しんでいる。このプロジェクトと一緒に進んでいくことをとても楽しみにしている」

    「大きな可能性があるプロジェクトだ。長い挑戦にはなるけれど、とても成功する可能性があると信じている」

    「新しいプロジェクトの一員であることが、僕の大きなモチベーションになっている」

    キャデラックF1で評価される技術的フィードバック
    キャデラックF1チームは参戦初年度に向けて、ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富なドライバーラインアップを採用している。

    豊富な経験を持つふたりの技術的フィードバックを開発に生かす狙いがあり、ペレス自身もその重要性を強く感じているという。

    レッドブル時代と比べて、自身の意見がより重視されているかと問われると、ペレスは率直にこう答えた。

    「そうだね。間違いなくそう感じている」

    「マシンの開発の進め方や、チームが同じ方向に向かって前進しているという感覚がある」

    「そして僕のフィードバックが、以前よりもずっと評価されていると感じている」

  • セルジオ・ペレス、フェルスタッペンの2026年F1批判に同調「理想的ではない」

    セルジオ・ペレス、フェルスタッペンの2026年F1批判に同調「理想的ではない」

    2026年F1シーズン開幕を前に、セルジオ・ペレスが新レギュレーションに対する率直な見解を示した。1年のブランクを経てキャデラックF1チームから復帰したペレスは、エネルギーマネジメントが中心となる現在のF1について「これまでで最大の変化」と語っている。

    電力と内燃エンジン出力の50/50配分という新たなパワーユニット規定は、すでにマックス・フェルスタッペンをはじめとする複数のドライバーから懸念の声が上がっている。

    ペレスもまた、その難しさとレースへの影響を指摘した。

    「とても違う」とペレスはバーレーンで語った。

    「間違いなく、このF1は僕が慣れてきたものとはまったく違う。レギュレーション面で言えば、キャリアの中で最大の変化だと思う」

    「エネルギーがどうなっているのか、デプロイメントがどうなっているのかを理解するのは本当に難しい。今回のパワーユニットは、過去よりもはるかに大きな影響を持っている。それは理想的とは言えない」

    ペレスは特にレース内容への影響を懸念しているという。

    「僕にとって一番楽しいのはレースだ。でも今のところ、どういうレースになるのか分からない。オーバーテイクは少し難しくなるかもしれないし、エネルギー管理が中心になる可能性もある」

    「結論を急ぐつもりはないが、フォーミュラEのようなレースになる可能性もある。様子を見るしかない」

    セルジオ・ペレス キャデラック F1 2026年のF1世界選手権

    さらにペレスは、開幕直後の数戦が混乱した展開になる可能性にも言及した。

    「混乱する可能性はあると思う」と語った。

    「特に最初の数戦は、各ドライバーが自分のパワーユニットやマネジメント、オーバーテイクボタンをいつ使うのか、どれだけエネルギーを消費するのかといったことを理解する段階になる」

    「本当に、本当に難しい」

    その一方で、キャデラックF1チームにとって重要なのは結果よりも進歩だと強調した。

    「全体的には順調だし、正しい方向に進んでいると思う」

    「チームはすべてのピースをまとめるうえで良い仕事をしている。簡単ではないが、新チームとして我々にとって重要なのは進歩することだ」

    「メルボルンでどこからスタートするかは、あまり重要ではない。大事なのは、その後の週末でどれだけ前進できるかだ」

    「特にエンジン面の理解においては大きな進歩がある。とてつもない変化だ。多くが変わったし、理解すべきことも多い。すべてを把握するのを楽しみにしている」

  • セルジオ・ペレス F1バーレーンテスト2日目の赤旗は「マッピングの問題」

    セルジオ・ペレス F1バーレーンテスト2日目の赤旗は「マッピングの問題」

    キャデラックF1は2026年F1バーレーンテスト2日目を終え、着実に周回を重ねた。セルジオ・ペレスは新チームでの走行をバルテリ・ボッタスと分担しながら、マシンへの理解を深めている。

    新レギュレーション初年度という難しい状況の中でも、ペレスは順応の手応えを語り、チームとしてもデータ収集が順調に進んでいることを強調した。

    「これだけ大きなレギュレーション変更の中で復帰するのは難しい。ある意味で全員がゼロからのスタートだし、トリッキーな状況だ。エンジニアにとってもエネルギーレベルを理解し、それを1周の中でどうセーブするかを把握する必要がある。理解すべき変数がたくさんある」とペレスは述べた。

    「でも全体的にはスムーズだ。夏の間にテストを行ってリズムを取り戻すことができた。そしてまったく新しいレギュレーションが始まるタイミングは、サバティカルイヤーを経た自分にとってむしろ良いタイミングだったと思う」

    セルジオ・ペレス キャデラック F1

    午前中の走行は一時的に技術的トラブルで中断されたが、大きな問題ではなかったという。

    「マッピングの問題があった。その時点で設定が正しくなかったが、大したことではなかった」

    今週の目標は、引き続き周回数を重ねることだとペレスは語る。

    「現時点ではやるべきことがたくさんある。理解すべきこと、見直すべきこと、分析すべきことが多い。良い一日になることを願っている。今日はチームにとって良い一日だった」

  • セルジオ・ペレス、2026年F1用ヘルメット披露 キャデラックと呼応する配色

    セルジオ・ペレス、2026年F1用ヘルメット披露 キャデラックと呼応する配色

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1)は、2026年F1シーズンに向けた復帰準備の一環として、新しいヘルメットのデザインを自身のSNSで公開した。キャデラックは開幕に向けた最終調整を進めており、ペレスもまた最初の公開走行に向けて装備面の準備を整えている。

    ペレスはインスタグラムを通じて、2026年シーズンで使用するとみられるヘルメットの画像を披露した。

    デザインは2色を基調としており、サイドと上部にはグリーンが配され、随所にカーボンファイバーの地肌が残されている。この配色は、アメリカのメーカーであるキャデラックの新型マシンとの一体感を意識したものとなっている。


    キャデラックは先日、スーパーボウルのCMで2026年F1マシンを初公開し、続いてこの月曜日にはバーレーン・サヒール・サーキットで撮影用のフィルミングデーを実施した。その際、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスがステアリングを握り、両名が2026年シーズンの正ドライバーであることを改めて印象づけた。

    「昨日と今日で、チームのF1での冒険における新たな重要な一歩を刻んだ」とペレスは、この日の走行後に語った。

    「シーズン用のリバリーを発表することは、関係者全員にとって特別な瞬間だ。本当にこのカテゴリーで限界を押し広げようとしている努力が形になっていると感じる」

    さらにペレスは、今後に向けた期待についても言及している。

    「次のバーレーンでのテストでは、この勢いをさらに加速させ、マシンのポテンシャルをより深く理解する絶好の機会になる。ファンの皆さんがこのカラーリングで走る僕たちを応援してくれることを確信しているし、一緒にこの冒険を続けていけるのが楽しみだ」

    キャデラックF1チームはすでにサヒールに拠点を移し、3月11日から始まる最初の公式プレシーズンテストに備えている。バルセロナで行われた非公開テストでは、5日間のうち3日間のみ走行が許可される制限の中で、いくつかのトラブルにも直面したが、チームはそれらを解消したうえで、マシンのセットアップ作業と新規参戦チームとして避けられない初期の課題克服に集中していく構えだ。

  • セルジオ・ペレスが語るキャデラックF1の現実的な展望「長期プロジェクト」

    セルジオ・ペレスが語るキャデラックF1の現実的な展望「長期プロジェクト」

    セルジオ・ペレスは、キャデラックF1でのF1復帰を「夢」と表現しつつ、プロジェクトは長期的な取り組みになると冷静に見ている。経験豊富なメキシコ人ドライバーは、新チームの立ち上げにおいて自身の知見が重要な役割を果たすと考えている。

    2024年12月18日にレッドブル・レーシングからの離脱が発表されると、その余韻が残る中で、当時34歳だったペレスは早くもキャデラックの新たなF1プロジェクトと結び付けられた。

    立ち上がったばかりだった同プロジェクトは、経験と資金の両面でペレスの存在を必要としており、2025年8月26日、アメリカのチームは6勝を挙げてきたグランプリウイナーをドライバーラインアップの一角として正式に発表した。

    2011年にザウバーでF1デビューを果たしたペレスは、マクラーレン、フォース・インディアを経てレッドブルへとキャリアを重ねてきた。長いキャリアの中で迎えた今回の復帰について、本人は特別な章だと捉えている。

    「気分はとてもいい。意欲的だし、チーム全体と一緒にスタートを切れることにワクワクしている。何カ月も準備を重ねてきて、進む中で多くのことを発見している。キャデラックというブランドとともにF1に戻れるのは、僕にとって夢なんだ」

    ペレスは、異なるレギュレーションやマシンを経験してきた自身の歩みが、新チームにとって大きな価値になると語る。

    「F1で14年間過ごしてきて、多くを学んだ。新しいチームは、その経験を伝えるには最適な環境だ」

    また、チームにすぐ溶け込めた感覚も強調した。

    「初日から、チームは僕をこのプロジェクトの一員として迎え入れてくれた。ドライバーにとって、チームの一部だと感じられることはとても重要だ」

    セルジオ・ペレス キャデラック F1

    一方で、期待を過度に高めることには慎重だ。キャデラックは即座にトップ争いをする存在ではなく、長期的な成長を見据えたプロジェクトだと強調する。

    「F1を理解している人なら誰でも、これは長期的なプロジェクトだと分かっているはずだ。F1チームは巨大な組織で、何年もかけて最高レベルで戦ってきた。僕たちにとっては、すべてが新しい」

    それでも、前向きな材料はあると見る。経験豊かな人材が多く集まっており、進歩のスピードには自信を持っている。

    「最初は複雑になると思うが、比較的早く前進できると強く信じている」

    自身の役割についても明確だ。バルセロナでの初走行から、すでに改善点が見えてきたという。

    「シェイクダウンでマシンに乗った瞬間から、多くの改善点が見つかった。今は、バーレーンでのテストに向けて、できる限り万全の準備を整えるために懸命に取り組んでいる」

  • セルジオ・ペレスがF1で得た「望まなかった名声」との複雑な関係

    セルジオ・ペレスがF1で得た「望まなかった名声」との複雑な関係

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1)は、F1ドライバーとして世界の頂点に立つ一方で、その成功と引き換えに背負うことになった“名声”との距離感について、率直な思いを明かした。

    22人しか存在しないF1グリッドの一角を占めることは、世界中のドライバーが夢見る特権だが、ペレスにとってその先に待っていた注目と知名度は、必ずしも心地よいものではなかった。

    2011年にザウバーでF1デビューを果たして以降、ペレスは長年にわたりグリッドの常連として戦ってきた。しかし、レーシングポイントからの放出によって一度はF1離脱の危機に直面し、その後レッドブル・レーシングで4シーズンを過ごした末、2024年限りで同チームを離脱。1年間のブランクを経て、2026年には新たに参戦したキャデラックF1で復帰を果たした。

    35歳となった現在、ペレスは母国メキシコの期待を背負う存在であると同時に、自身が決して慣れることのなかったメディア露出や世間の視線とも向き合い続けている。ポッドキャスト「Cracks」でのインタビューでは、家族との生活とF1スターとしての立場を両立させる難しさについて、包み隠さず語った。

    「僕は物事を分けておくのが好きなんだ。自分の世界をそれぞれ切り離しておきたいし、あまり混ぜたくない。」とペレスは語った。

    「とても若い頃からずっとそうしてきたし、結果的に、これだけ知られた存在になると、もっと人と関わりたいと思っていても、自然と自分を閉ざすようになる。気づかないうちに世界はどんどん小さくなっていく。」

    常に注目を浴びる立場では、親しい人との時間でさえ重荷になることがあるという。

    「友人と一緒にいるときでも……僕にはもう長年の友人がいるし、この環境で新しい友人を作るのは難しい。周囲に人が多すぎて、少なくとも僕は常に圧倒されている感覚になる。誰の意図も疑ってしまうんだ。」

    その感覚は、もともと内向的でプライベートを重んじる性格によって、さらに強まっている。

    「僕はとてもプライベートな人間だ。名声は僕にとって本当に生きづらいものだ。意外に思われるかもしれないけど、これは簡単なことじゃない。僕は有名になるために生まれてきた人間じゃない。」

    「世の中には名声に向いている人、そういう性格の人がいる。例えば父は政治家で、注目を浴びることを求め、常に人の関心を引きたがるタイプだ。でも僕は正反対なんだ。これはずっと僕にとって難しい問題だった。」

    それでもペレスは、自身の存在が持つ影響力、とりわけ若い世代への意味についても理解している。

    「名声はずっと難しいものだったし、だからこそ距離を置こうとしてきた。今は人生の中でとても重要な時期で、多くの人に影響を与えていることも分かっている。でも、これはいずれ過ぎ去るものだと思っている。」

    そして最後に、将来への静かな願いを口にした。

    「いつかは、今より知られない存在になって、もっと穏やかな生活ができたらいいと思っている。」