ブログ

  • レッドブルF1 RB22に深刻な性能低下問題 メキース「2027年にも残る」

    レッドブルF1 RB22に深刻な性能低下問題 メキース「2027年にも残る」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、RB22が走行を重ねるにつれてパフォーマンスを失っていく問題を抱えていることを認め、その解決には時間がかかるとの見通しを示した。問題は2026年F1シーズン中に完全には解消されず、2027年まで持ち越される可能性があるという。

    マックス・フェルスタッペンは以前から、セッションやレースが進むにつれてRB22の挙動が悪化し、マシンをコントロールすることが難しくなると訴えてきた。

    メキースはその指摘が正しいことを認め、単純な部品の不具合ではなく、より複雑な問題としてチームが調査を続けていることを明かした。

    フェルスタッペンが訴えてきたRB22の性能低下
    「セッション中やレース中にマシンのパフォーマンスが低下していく問題があるとマックスが言っていることについては、彼が正しいと思う」

    メキースはそう語り、フェルスタッペンが数カ月にわたって指摘してきたRB22の問題を認めた。

    この現象は、単発の故障や特定の部品の明確な不具合というものではない。走行を重ねるにつれて徐々にパフォーマンスが失われ、その影響がラップを重ねるごとに大きくなっていくという。

    フェルスタッペンは夏休み明けにも、レースが進むにつれてマシンそのものが「劣化」していくように感じられ、ドライビングが次第に難しくなると説明していた。

    ハンガリーでは再びマシンのコントロールに苦しみ、F1イタリアGPが行われたモンツァでも、フリー走行から決勝までリアアクスルの挙動について繰り返し不満を訴えていた。

    可動式リアウイングとは別の空力損失
    メキースによれば、レッドブルは空力面でのパフォーマンス低下を確認している。ただし、それは可動式リアウイングの作動に関連したものではなく、問題の原因は当初考えられていた以上に複雑だという。

    「これは新しい問題ではないという彼の指摘も正しい。この件について我々が何もせずにいたわけではなく、さまざまな方法で対処しようとしてきた」

    「もちろん、私はこれを複雑な問題だと考えている。そうでなければ、すでに解決できているはずだからだ」

    問題をさらに難しくしているのが、部品の品質や性能の一貫性だという。同一仕様の部品であっても、それぞれのパフォーマンスに違いが生じるケースがあり、2026年には複数のF1チームが同様の現象を確認しているとされる。

    期待された性能を部品が発揮できなければ、そのままラップタイムの損失につながる。場合によっては部品を交換する必要もあり、コストキャップ下では予算面にも影響を及ぼすことになる。

    「マシンのパフォーマンスを構成する要素のひとつが、時として最適なレベルを維持できていないということだ」

    「我々が話しているのは、ラップタイムに大きな影響を与える問題だ」

    レッドブル・レーシング

    問題を抱えながらもフェルスタッペンは結果を残す
    それでもフェルスタッペンは、RB22がシーズンの多くで上位勢に対して苦戦する状況のなか、6回の表彰台を獲得している。

    F1スペインGPでも、序盤の展開からは表彰台獲得が難しい状況に見えたが、ルイス・ハミルトンのリタイアとバーチャルセーフティカー(VSC)のタイミングも追い風となり、最終的に2位でフィニッシュした。

    レッドブルとしても問題を放置しているわけではない。マドリンクで行われたF1スペインGPの週末には、問題を理解するうえでいくつかの前進があったとメキースは説明する。

    「週末を通じて、その点ではいくつか前向きなステップを踏むことができた」

    「突然すべてを完全に理解できるようになることはないが、理解という面では確実に前進している」

    「2027年にも残る問題になるだろう」
    ただし、レッドブルがすでに完全な解決策を見つけたわけではない。メキースは、現在把握している改善策のすべてをRB22に適用できているわけではないと説明した。

    「まだすべての解決策をマシンに適用できているわけではないが、正しい方向に進んでいると信じている」

    そして、短期間で問題が消える可能性については慎重な見方を示した。

    「すぐに解決できるようなものではない。だから、おそらく来年も我々に残る問題になるだろう」

    レッドブルにとって、RB22で表面化しているパフォーマンス低下は、2026年シーズンだけで完結する問題ではなくなりつつある。

    フェルスタッペンが以前から訴えてきた症状についてチーム側も認識を共有し、原因の理解は進んでいるものの、完全な解決には至っていない。レッドブルは残る2026年F1シーズンで改善を進めながら、2027年に向けてもこの問題への対策を継続することになりそうだ。

  • ランド・ノリスのコカ・コーラ騒動 クルサードがF1批判「何もかも管理するな」

    ランド・ノリスのコカ・コーラ騒動 クルサードがF1批判「何もかも管理するな」

    F1スペインGP後、ランド・ノリスがリカバリールームでコカ・コーラを飲もうとして関係者から注意を受けた一件をめぐり、デビッド・クルサードがF1の過度な商業管理を厳しく批判した。

    マクラーレンのノリスは、マドリンクで行われたF1スペインGPをキミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペンに次ぐ3位でフィニッシュ。トップ3がレースのハイライト映像を見るリカバリールームでコカ・コーラの缶を手にしたところ、関係者から注意を受けた。

    F1がコカ・コーラの主要ライバルであるペプシとパートナーシップを結んでいることが背景にある。

    ノリス「レースをしたんだから好きなものを飲む権利がある」
    F1スペインGP終了後、ノリスは関係者から指摘を受けながらも、コカ・コーラを飲むことを選んだ。

    缶を手にしていたノリスは、まずメルセデスのアントネッリに対して、注意されるかもしれないと冗談交じりに話した。

    「もしかしたら怒られるかもしれないね」

    そして、関係者から実際に注意を受けると、自らの考えを明確にした。

    「僕はレースを終えたばかりなんだから、好きなものを飲む権利がある。どうもありがとう」

    この場面はすぐにF1ファンや関係者の間で議論を呼んだ。激しいレースを終えたドライバーには飲み物を自由に選ぶ権利があるとの意見がある一方、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーはノリスの行動をプロフェッショナルではないと批判した。

    「プロフェッショナルなら、ああいうことはしない。それだけだ」

    シュタイナーは、F1ドライバーであればシリーズのマーケティング上のルールを十分理解しているはずだと指摘した。

    「何をしていいのか、何をしてはいけないのかは分かっている。彼らはそのための教育を十分に受けている。彼はあれをするべきではなかった」

    クルサードがノリスを支持「よく自分の意思を貫いた」
    しかし、元F1ドライバーでグランプリ13勝を挙げたデビッド・クルサードは、シュタイナーとはまったく異なる見解を示した。

    クルサードは、カメラの前でドライバーの一挙手一投足までコントロールしようとする姿勢は行き過ぎていると考えている。

    「自分の意思を貫いたランドはよくやった」

    「本当によくやったと思う。だって、彼にはチョコレートバーを食べる権利も、どんな種類であれ炭酸飲料を飲む権利もあるんだからね」

    そして、F1側による過度な管理に対して強い言葉を向けた。

    「いい加減にして、何もかもコントロールしようとするのはやめろ」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    過酷だったF1スペインGP ノリスの体調にも注目
    今回のコカ・コーラをめぐる一件は、身体的に極めて厳しいF1スペインGPを終えた直後に起きた。

    マドリンクではレース週末に路面温度が50度台半ばまで上昇し、ドライバーたちは厳しいコンディションのなかで限界まで追い込まれていた。

    また、この出来事は、そのひとつ前のF1イタリアGP終了後に見られたノリスの姿も思い起こさせる。

    モンツァでノリスは、チームメイトのオスカー・ピアストリと4位を争ったレースを終えた後、メディアのインタビューを受けた際にかなり消耗している様子を見せていた。

    インタビュー開始直後から前腕を支えにするような姿勢を取り、カメラの外にいた人物に飲み物を求めた。

    「普通の水をもらえる? ありがとう」

    その後、ノリスはレースによる疲労がかなり大きかったことを明かした。

    「今、星がたくさん見えていて、頭もクラクラしている。少し糖分があればいいんだけど、ここにはないんだ」

    インタビュアーが冗談交じりに「それでも私のことは見えていますか?」と尋ねると、ノリスはいつものユーモアで返した。

    「あなたのことはいつだって見えてないよ!」

    モンツァでの出来事を受けてコカ・コーラを用意?
    イタリアGPでノリスが糖分を欲しがっていたことを受け、マクラーレンが次戦のためにコカ・コーラを用意していた可能性も考えられる。ただし、それが公式中継のカメラの前に登場することまでは想定していなかったのかもしれない。

    F1ではシリーズやチーム、ドライバーを取り巻く多数のスポンサー契約が存在し、テレビ中継で映る商品にも商業上の配慮が求められる。一方で今回の一件は、過酷なレースを終えたドライバーの飲み物にまでスポンサー上の制約を及ぼすべきなのかという議論を呼ぶことになった。

    ノリス自身は注意を受けても考えを変えず、レース後には自分が望むものを飲む権利があると主張。クルサードもその姿勢を全面的に支持し、F1がドライバーの行動を細部まで管理しようとすることに疑問を投げかけた。

  • SUPER GT第6戦SUGO Astemo HRC PRELUDE-GTが4年ぶり優勝 ホンダ3連勝

    SUPER GT第6戦SUGO Astemo HRC PRELUDE-GTが4年ぶり優勝 ホンダ3連勝

    2026年SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝が9月20日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスはNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)が優勝した。

    塚越とチームにとっては2022年第7戦オートポリス以来、約4年ぶりの勝利となり、野村はGT500初優勝を飾った。

    GT300クラスでは、ポールポジションからスタートしたNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)が勝利。タイヤ無交換作戦を採ったNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rを終盤に逆転し、ポール・トゥ・ウインでSUGO戦2連覇を達成した。

    Astemo HRC PRELUDE-GTが戦略で逆転
    台風25号の接近が遅れた影響で決勝前には雨が上がり、路面には一部に湿り気が残っていたものの、GT500の全車がスリックタイヤを選択。3.586kmのスポーツランドSUGOを84周する約300kmのレースがスタートした。

    序盤に主導権を握ったのは、ポールポジションのNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)だった。大草が快調なペースでトップを走り、予選2番手からスタートしたNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GTの野村を徐々に引き離していった。

    17号車はNo.19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本雄資/阪口晴南)にも先行され、一時は3番手まで後退。しかし、32周目に早めのピットストップを選択したことがレースの流れを大きく変えた。

    翌33周目に64号車がピットインし、19号車も37周目にピット作業を行ったが、17号車はアンダーカットに成功。塚越が実質的なトップに浮上した。

    一方、序盤をリードした64号車は後半にペースを上げることができず後退。19号車も順位を落とし、予選4番手からスタートしたNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手へ浮上した。

    しかし66周目、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が100号車を攻略して2番手へ。トップを走る17号車を追った。

    それでも塚越は終盤まで安定したペースを維持。39号車に4.729秒のリードを築いて84周を走り切り、Astemo HRC PRELUDE-GTに今季初勝利をもたらした。正式結果では39号車が2位、100号車が3位となった。

    塚越と17号車にとっては2022年第7戦オートポリス以来となる約4年ぶりの優勝。今季GT500へステップアップした野村にとっては、GT500参戦初勝利となった。

    また、Honda HRC PRELUDE-GTは第4戦富士から3戦連続で勝利。今季からGT500に投入されたPRELUDE-GTがシーズン後半に入って勢いを加速させる結果となった。

    ポイントリーダーのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は予選11番手から追い上げて4位。No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が5位、19号車が6位に続いた。

    塚越広大「まだ言葉が出ません。ただ本当に嬉しいです」
    約4年ぶりの勝利を手にした塚越は、レース直後の喜びを語った。

    「終わったばかりで気持ちが落ち着いてなくて、まだ4年ぶりの勝利への言葉が出ません。ただ本当に嬉しいです。17号車のPRELUDE-GTとしていろいろ積み上げてきて、それを結果に残すことができて、スポンサーさんやチームに感謝です…」

    GT500初優勝となった野村も、前半スティントで64号車を追ったレースを振り返った。

    「ありがとうございます。できれば前半、自分の担当でトップの64号車を抜きたかったのですが、64号車も速くて。それにタイヤマネージメントもしなくてはならなくて、それでも前半の終盤はきつくなってしまいました。セーフティカーも入りましたが、なんとか良い形で後半の塚越選手につなぐことができました」

    GT300はSyntium LMcorsa LC500 GTがポール・トゥ・ウイン
    GT300では、ポールポジションからスタートしたNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GTの吉本が序盤からトップをキープ。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)らを従えてレースをリードした。

    ピットストップを迎えると状況が変化する。No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)がタイヤ無交換作戦を採り、60号車の前へ浮上。後半は河野が56号車を追いかける展開となった。

    タイヤ交換によるロスを省いた56号車だったが、終盤になるにつれてペースが低下。河野はその差を詰めるとオーバーテイクを決め、再びトップを奪還した。

    その後は60号車がリードを守って80周を走破。2位の56号車に6.104秒差をつけ、昨年に続くSUGO戦2連覇をポール・トゥ・ウインで達成した。3位にはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが入り、今季初表彰台を獲得した。

    さらに河野は1分18秒207を記録してGT300のファステストラップも獲得。予選ポール、決勝優勝、ファステストラップと、60号車にとって充実したSUGOラウンドとなった。

    吉本大樹「本当に完璧なレースができました」
    吉本はポール・トゥ・ウインを喜びながら、56号車のタイヤ無交換作戦には驚かされたと明かした。

    「本当に完璧なレースができました。でも、56号車がタイヤ無交換作戦とは思ってなかったので、ピットアウト後に先行されて厳しいなとヒヤリとしました。でもポール・トゥ・ウイン、それと河野選手の後半のペースが良くて、ファステストラップも獲れましたので、完璧なレースウィークで終えることができました。本当にありがとうございました」

    河野もSUGOでの2年連続優勝に喜びを示した。

    「2年連続でSUGOを勝利で終えられて、嬉しいです。去年も今年も1つ前の鈴鹿で悔しい思いをして、鈴鹿と共に得意とするSUGOは勝たなければと思って、ここに来たので。決勝は他チームもそうですが僕らもタイヤが厳しくて、それをセーブしながら、それでも56号車にタイヤ無交換で前に出られました。でも僕の方のペースが良くてプッシュし続けて勝てました。とても良いレースができたと思います。ピットも良い仕事をしてくれました。本当に良い週末になりました。ありがとうございました」

    2026年SUPER GT 第6戦SUGO

    2026年SUPER GT 第6戦SUGO 決勝結果
    GT500 決勝結果
    1位 No.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)
    2位 No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
    3位 No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)
    4位 No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)
    5位 No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)
    6位 No.19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
    7位 No.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)
    8位 No.23 MOTUL Niterra Z(高星明誠/佐々木大樹)
    9位 No.8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)
    10位 No.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)
    11位 No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)
    12位 No.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)
    13位 No.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
    リタイア No.16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)

    GT300 決勝結果
    1位 No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)
    2位 No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)
    3位 No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
    4位 No.666 seven x seven PORSCHE GT3R EVO(スヴェン・ミューラー/渡会太一)
    5位 No.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/新原光太郎)
    6位 No.11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)
    7位 No.87 OPEN HOUSE Lamborghini GT3(元嶋佑弥/松浦孝亮)
    8位 No.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/ダニール・クビアト)
    9位 No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ニクラス・クルッテン)
    10位 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
    11位 No.45 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)
    12位 No.9 PACIFIC ウマ娘 NAC BMW(冨林勇佑/藤原優汰)
    13位 No.7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣清)
    14位 No.25 HOPPY Schatz GR Supra GT(松井孝允/洞地遼大)
    15位 No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)
    16位 No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
    17位 No.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)
    18位 No.360 RUNUP × SOL GT-R(荒川麟/金丸ユウ)
    19位 No.62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)
    20位 No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)
    21位 No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)
    22位 No.26 ANEST IWATA GAINER Z(安田裕信/リ・ジョンウ)
    23位 No.48 健康ケーズフロンティアWMニルズGT-R(藤原大暉/ジェームス・プル)
    24位 No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)
    25位 No.20 シェイドレーシング RC F GT3(平中克幸/清水英志郎)
    26位 No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/佐藤公哉)
    リタイア No.30 apr GR86 GT(永井宏明/平良響)
    リタイア No.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)
    リタイア No.22 アールキューズ AMG GT3(加納政樹/和田久)

    第6戦SUGOは、GT500でPRELUDE-GTが3連勝を達成し、GT300ではSyntium LMcorsa LC500 GTがSUGO連覇を果たして幕を閉じた。決勝日の観客動員は1万9000人で、予選日の1万1100人と合わせて2日間で3万100人が来場した。

  • シャルル・ルクレール F1シンガポールGPでオールブラック仕様 限定キャップを発表

    シャルル・ルクレール F1シンガポールGPでオールブラック仕様 限定キャップを発表

    スクーデリア・フェラーリは、2026年F1シンガポールGPでシャルル・ルクレールが着用する限定版キャップを発表した。ナイトレースが行われるマリーナ・ベイに合わせ、全面をブラックで統一した特別仕様となっている。

    公開された映像では、ルクレール自身も全身ブラックのレーシングスーツ姿で登場。通常とは大きく異なるスタイルが披露されたことで、ファンの間ではSF-26のカラーリングにも何らかの変更が施されるのではないかとの憶測が広がっている。

    ルクレールがシンガポールでオールブラック仕様
    F1はアゼルバイジャンGPを終え、次戦シンガポールGPへと向かう。マリーナ・ベイの市街地コースで開催されるナイトレースを前に、フェラーリはルクレールのための特別なアイテムを用意した。

    フェラーリが公式SNSで公開したのは、シンガポールGP限定となるオールブラックのキャップだ。ルクレールはレースウイークを通じて、この限定キャップを着用する予定となっている。

    デザインはほぼ全面がブラックで統一され、フロント部分にあしらわれたルクレールのカーナンバーとフェラーリの跳ね馬エンブレムのみがシルバーで表現されている。派手な配色を避けたシンプルな仕上がりが特徴だ。

    公開されたプロモーション映像では、ルクレールがブラック一色のレーシングスーツを着用していることも注目を集めた。


    SF-26にも特別カラーリング? ファンの間で憶測
    今回の発表を受け、一部のF1ファンからは、フェラーリがシンガポールGPでSF-26にも特別なカラーリングを採用するのではないかとの声が上がっている。

    現時点でフェラーリが発表しているのはルクレールの限定キャップであり、SF-26のスペシャルリバリーについて公式な発表はない。

    ただし、ルクレールをブラックのレーシングスーツ姿で登場させた演出もあり、マリーナ・ベイでさらなるサプライズが用意されているのではないかという期待につながっている。

    今回の2026年F1シンガポールGP限定キャップは、マリーナ・ベイでのレースウイークを迎える10月5日(月)からオンラインで販売される予定だ。

    シンガポールの夜をイメージしたオールブラック仕様で臨むルクレール。限定キャップだけの特別仕様となるのか、それともフェラーリがSF-26にも何らかの変化を加えるのか、シンガポールGPに向けて注目を集めそうだ。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)シャルル・ルクレール(シンガポールグランプリ仕様)

  • アストンマーティンF1 辛辣発言ニューウェイの露出抑制「マイクの前に立たせない」

    アストンマーティンF1 辛辣発言ニューウェイの露出抑制「マイクの前に立たせない」

    アストンマーティンF1のチーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイは、グランプリの現場に姿を見せる機会が少なく、サーキットを訪れた際にもメディアの前で発言することはほとんどない。その背景には、開幕戦オーストラリアGPで行われた記者会見での率直すぎる発言があるという。

    ニューウェイはもともと表舞台に立つことを好まず、チーム代表として対外的な役割を担うよりも、マシン設計に集中するスタイルを取っている。

    そのため不在時には、チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックやアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサが、苦戦するチームの主なスポークスマンを務めている。

    ニューウェイの「極めて批判的」な会見で広報戦略を変更
    ニューウェイは2026年F1開幕戦オーストラリアGPで、シーズン最初のチーム代表記者会見に出席した。しかし、その場での発言がアストンマーティンにとって広報上の問題になったとされている。

    ニューウェイは、レッドブル時代に成功を支えたホンダF1のパワーユニット技術者について、その一部が「ソーラーパネルか何かの仕事に移ってしまった」と明かした。

    しかもアストンマーティン側がその状況を把握したのは、シーズン開幕のわずか5カ月前に日本を訪問した際だったという。

    さらにニューウェイは、バッテリーの損傷率について「恐ろしい」と表現。問題への対応によってチームのエネルギーが奪われ、メカニックたちが「疲弊しきっている」と率直に語った。

    ニューウェイの発言については、ホンダF1に対するコストキャップ上の救済措置をFIAから引き出すため、意図的に厳しい状況を公にしたとの見方もある。

    しかし、少なくともアストンマーティンの広報部門にとって、その率直さは想定外だったとされる。通常、F1チーム代表はこうした問題について、より慎重かつ外交的な表現を選ぶ。

    スペインのAutoNocionによると、この「極めて批判的」な記者会見を受け、アストンマーティンはニューウェイを「マイクの前に立たせない方がいい」と判断したという。

    その後、ハンガリーGPでニューウェイがメディア対応を行った際には、オーストラリアでの会見とは対照的に、はるかに控えめな内容となった。

    また、ニューウェイ自身からの情報発信についても、現在はチームの公式チャンネルを中心に行われている。アストンマーティンの公式サイトに掲載されるロングインタビューなど、発言内容を管理しやすい形が中心となっている。

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ライバル勢はホンダF1の2027年の進歩に懐疑的との報道
    一方、アストンマーティン内部ではホンダF1の開発状況に対する懸念も伝えられている。

    チームの匿名の「上級幹部」が、ホンダF1の進歩の遅さにいら立ちを強めているとされる。F1オランダGPで投入された待望のパワーユニットのアップグレードについても、その成果は期待を下回ったと受け止められているという。

    ホンダは10月1日付でF1パワーユニット開発体制を変更する。LPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)は角田哲史から、現在アシスタントLPLを務める深尾洋一郎へ交代する予定で、パワーユニット開発の加速と次世代への移行を図る。

    また、ローレンス・ストロールが将来のパワーユニット供給を巡ってメルセデスやレッドブル・パワートレインズと接触したとの報道もあり、今回の体制変更との関連も取り沙汰されている。

    ライバルチームの間では、ホンダF1が2027年に大幅な性能向上を実現できるかについて「懐疑的」な見方もあるという。過去にマクラーレンと組んだ際も、競争力のある水準に到達するまでには数年を要したことが、その根拠として挙げられている。

    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、ホンダF1を支援するための規則面での対応について言及しており、その背景にはフェルナンド・アロンソをF1に引き留めたいという意向も示している。

    メルセデスのトト・ヴォルフも、公平性が保たれる範囲であれば調整を受け入れる姿勢を示しており、レッドブル側からも救済措置への支持が伝えられている。

    開幕時にホンダF1の置かれた状況を極めて率直に語ったニューウェイだが、その発言を境にアストンマーティンはメディア対応の方法を変えたとされる。2027年に向けてホンダF1の競争力が大きな焦点となるなか、ニューウェイ自身は表舞台で多くを語るのではなく、マシン開発に集中する姿勢を続けている。

  • アントネッリはカート史上トップ3の才能とロズベルグ「世代を代表する逸材」

    アントネッリはカート史上トップ3の才能とロズベルグ「世代を代表する逸材」

    ニコ・ロズベルグは、アンドレア・キミ・アントネッリについて、カート史上でもトップ3に入るドライバーだったと評価し、将来的には世代を代表するF1ドライバーになる可能性があると語った。

    2016年のF1ワールドチャンピオンであるロズベルグは、メルセデスで2年目のシーズンを戦うアントネッリのパフォーマンスに強い印象を受けている。

    20歳のアントネッリは現在、ジョージ・ラッセルに81ポイント、ルイス・ハミルトンに101ポイントのリードを築いており、史上最年少F1ワールドチャンピオンとなる可能性を残している。

    ロズベルグ「カート史上トップ3のひとり」
    アントネッリはフォーミュラカーへ進む前、長年にわたってカートでレースを続け、2019年にはロズベルグのチームでも走っていた。

    2021年にフォーミュラカーへ転向したアントネッリだが、ロズベルグによれば、カート時代に残した実績と才能は歴代でも最高レベルに位置するという。

    「当時、彼は私のカートチームに所属していた。そして、カート界でこれまで見てきたなかでも最高のドライバーのひとりだった」とロズベルグはSky F1に語った。

    「歴代の偉大なドライバーはみんなカートをやってきた。セナ、ハミルトン、フェルスタッペンもそうだ」

    「キミはカート史上トップ3に入るドライバーのひとりだった。だから、彼の才能は世代を代表するレベルなんだ。今年、それを目の当たりにしている」

    「彼のドライビング、そして毎日のように見せるスピードは本当に信じられない。とにかく、いつでも速いんだ」

    2026年F1マシンもアントネッリを後押し
    一方でロズベルグは、アントネッリが今季これほど圧倒的な速さを発揮できている背景には、2026年の新世代F1マシンも多少影響していると分析する。

    アントネッリはルーキーイヤーだった2025年、グラウンドエフェクト世代のマシンへの対応に苦戦する場面もあった。

    「今年はマシンが少しドライブしやすくなったとも思う。それによって、彼は世代を代表する才能をより早く発揮できるようになった」

    「もしマシンが昨年と同じままだったら、おそらくもう少し難しかっただろう。昨年のマシンはより極端で、少しドライブするのが難しかったからね」

    それでもロズベルグは、現在の成功の中心にあるのはマシンではなく、アントネッリ自身の能力だと強調した。

    「いずれにしても、遅かれ早かれ彼はそこに到達していただろう。基本的には彼自身の世代を代表する才能によるものだと思う」

    「ただ、レギュレーションが少し助けになって、これほど圧倒的な強さを見せるチャンスを与えた面はあると思う」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    初タイトルへのプレッシャーをロズベルグが警戒
    ただし、アントネッリのタイトル獲得に向けて状況を大きく変える可能性がある要素も残っている。それが、初めてF1ワールドチャンピオンを争うなかで受けるプレッシャーだ。

    ロズベルグは、マクラーレンやフェラーリのアップデートによってアントネッリが集団のなかで戦う機会が増えれば、「徐々にパニックが大きくなる」可能性があると指摘した。

    マクラーレンはランド・ノリスによって直近3戦のうち2戦で勝利。F1スペインGPでも、バーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングが悪くなければ勝利する可能性があった。

    「マクラーレンは調子がいい。最悪のシナリオは、マクラーレンが突然さらに抜け出し始め、そこにフェラーリの改善も加わって、キミが少しずつ集団のなかへ戻ってしまうことだ」

    ロズベルグは、自身が2016年にF1ワールドチャンピオンを獲得した際にも似た経験をしたと振り返った。

    「これは私がタイトルを獲得した年に経験した状況と似ている。私は少しずつ勢いを失い始め、ドライビングも以前ほどうまくいかなくなった。最後の4レースでは、徐々に集団のなかへ戻っていった」

    「メキシコでもそうだった。予選では最後の瞬間まで苦しんでいた。Q3では最後の最後まで6番手だった」

    「それらのレースでは、どこかの時点で毎回2番手ではなく3番手になっていたし、そこにはマックス・フェルスタッペンがいて、毎レースのように私に襲いかかってきた」

    「だから、もし彼がほんの少しでも集団のなかへ戻るようになれば、リスクは高まる。そうなると、その状況に対して徐々にパニックが大きくなっていくんだ」

    アントネッリは2026年シーズン、圧倒的なスピードを武器にF1タイトル争いをリードしている。ロズベルグはその才能をカート時代から高く評価する一方、初のワールドチャンピオン獲得に向けた終盤戦では、ライバルの追い上げとプレッシャーへの対応が重要になるとみている。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1で2027年続投を示唆「将来に楽観的」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1で2027年続投を示唆「将来に楽観的」

    フェルナンド・アロンソが、自身のF1での将来について新たなヒントを示した。アストンマーティンの2027年に向けたプロジェクトについて「楽観的」と語り、来季もチームに残る可能性をうかがわせている。

    F1スペインGPでは、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムが、アロンソを2026年限りで引退させないために働きかける考えを示した。

    一方、ホンダF1側からはビン・スライエムの発言に慎重な見方も示されているが、アストンマーティン内部では2度のF1ワールドチャンピオンが2027年もチームに残ることへの期待がある。

    アロンソ「チーム全員が楽観的だと思う」
    アストンマーティン公式YouTubeチャンネルのインタビューで、チームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサから将来への見通しを尋ねられたアロンソは、2027年に向けたチームの状況について語った。

    アロンソによれば、アストンマーティンは当初想定していたほどの競争力を発揮できず、その現実はチームにとって大きなショックだったという。しかし、問題が明らかになったことで、むしろチーム内の結束は強まったと説明している。

    「チーム全員が楽観的だと思う。僕たちは予想していたほど競争力がなかった。それが事実だ。正しい方向に進めていないと感じたことは、最初はショックだった」

    「でも、このチームとプロジェクトのいいところは、本当に、本当に優秀な人材がいることだ。最高の施設があるし、将来タイトルを争える存在になろうというモチベーションもある」

    2026年シーズン序盤に問題を把握した段階で、改善へ向けた方向性は明確になったとアロンソは振り返る。

    「初日を終えた時点で、どの方向へ進むべきかは明確だった。状況を改善するためなら何でもやるという姿勢で、全員がひとつになった」

    「マシンを正しい位置に持っていくために、シーズン後半まで待とうということで意見が一致した」

    「厳しいスタートになったけど、それは状況を改善するためにみんなが努力しなかったからではない。ただ時間が必要だったということだ。僕は将来について楽観的だ」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    2027年もアストンマーティンでF1継続か
    アロンソとアストンマーティンの双方から2027年について正式な発表はまだない。しかし、今回の発言は、アロンソ自身が現在のプロジェクトの先にある将来を見据えていることを示すものとなった。

    アロンソは2013年F1スペインGP以来、グランプリで勝利を挙げていない。近年は自身の引退時期について繰り返し質問を受けてきたものの、競争力を失ったシーズンを最後にF1を去ることを望んでいないことも示している。

    一部ではアロンソが2026年限りでF1キャリアに終止符を打つ可能性も取り沙汰されてきたが、最近では2027年もアストンマーティンに残留し、さらにその先まで現役を続ける可能性が報じられている。

    2026年は期待通りのスタートとはならなかったアストンマーティンだが、アロンソの「将来について楽観的」という言葉は、チームの再建だけでなく、自身のF1キャリアが2027年にも続く可能性を改めて示唆するものとなっている。

  • F1ドライバーの「肉弾戦」が減少 アルボン「今はメンタルの戦い」

    F1ドライバーの「肉弾戦」が減少 アルボン「今はメンタルの戦い」

    アレクサンダー・アルボンは、2026年のF1ではドライバー同士の「フィジカルな戦い」よりも「メンタルの戦い」の比重が大きくなり、ホイール・トゥ・ホイールで必要とされてきた重要な攻防のスキルが失われつつあると感じている。

    2026年に導入された新たなエネルギーマネジメントは、ドライバーがオーバーテイクを組み立てる方法を大きく変えた。

    エネルギーマネジメントが左右する2026年F1の攻防
    こうした問題が特に顕著なのは、オーストラリアのアルバート・パーク、日本の鈴鹿、イギリスのシルバーストン、ベルギーのスパ、イタリアのモンツァといった「エネルギー不足」になりやすいサーキットだ。

    一方、モナコ、ハンガリーのハンガロリンク、オランダのザントフォールトなどは「エネルギーリッチ」なサーキットとされ、マシンは継続的にエネルギーを回収し、それをデプロイすることができる。

    プレシーズンには、こうした新たな要求が「高速のチェス」に例えられていた。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンはさらに踏み込み、以前ならライバルとの間で仕掛けられた特定の「駆け引き」が、現在ではできなくなっていると説明した。

    「フィジカルな戦いという意味では、メンタルの戦いの方が上回るようになったと思う。今はエネルギーマネジメントが非常に大きな部分を占めている」

    アルボンはRacingNews365を含むメディアにそう語った。

    「より戦術的になったと思う。昨年までにも戦術的な要素はあったけど、できるのは基本的にDRSを使った駆け引きだった。例えば、わざとペースを落としてDRSラインの前で相手を先に行かせるようなことだ」

    「オーバーテイクされないためにできることは当時もあった。でも今は、ファクトリーでGPSデータを分析して、周囲のマシンが何をしているのかを予測しながら、僕たちが何をできるのか、どのモードスイッチを変更すべきなのかについて、すぐにフィードバックを受けているような状態だ」

    「いろいろな意味で戦術的ではある。でも同時に、どうすることもできないと感じることもある。もうディフェンスすること自体ができないような場合もあるんだ」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)

    「本当の意味でのディフェンス技術がない」
    アルボンはさらに、現在のF1レギュレーションによって、バトルのなかでドライバーがディフェンス能力を発揮する機会が制限されていると指摘した。

    「本当の意味でのディフェンス技術というものがない。オーバーテイクするときの速度差があまりにも大きいからだ」

    「以前はブレーキングで抜かなければならなかったし、レーシングラインを外してマシンを走らせなければならなかった。クリーンエアを得たり、ダーティエアのなかを走ったりする必要もあった。僕はそういうものが恋しい」

    「ただ、戦術という意味では、今年は昨年よりもはるかに多くの時間をHPP(メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズ)との話し合いに費やしている」

    2026年のF1では、ドライバー自身のブレーキングやライン取りによる直接的な攻防だけでなく、バッテリーの残量やデプロイのタイミング、さらにはファクトリーから送られるデータを活用した戦術が重要性を増している。アルボンにとって、その変化はレースをより戦術的にする一方で、ドライバーが自らの技術でポジションを守る余地を減らすものでもある。

  • ディーノ・ベガノビッチ フェラーリ育成を卒業へ F1昇格構想から外れる

    ディーノ・ベガノビッチ フェラーリ育成を卒業へ F1昇格構想から外れる

    フェラーリは、2020年からフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属してきたディーノ・ベガノビッチについて、2026年限りで育成プログラムから外す一方、2027年もテスト兼開発ドライバーとしてチームに残す方針を固めたとGPblogが報じた。

    現在22歳のベガノビッチはF2で2年目のシーズンを戦っているが、フェラーリはF1レースシートへの昇格候補としてではなく、シミュレーターやTPC(旧型車テスト)を担う開発要員として高く評価しているという。

    今後はF2を離れ、フェラーリのWECプログラムを含めた新たなレース活動に進む可能性もある。

    フェラーリ育成で6年間 F3とF2で勝利を経験
    ベガノビッチは2020年にFDAへ加入し、フェラーリの支援を受けながらジュニアカテゴリーでキャリアを積み重ねてきた。

    F3とF2の両カテゴリーでレース優勝を記録し、上位争いに加わる実力を示してきた一方、いずれもタイトルを本格的に争うところまでは到達していない。

    現在はDAMSからF2に参戦しており、先週末にマドリンクで行われたF2スペイン大会ではフィーチャーレースを制した。2026年シーズンはF2で2年目となるが、現時点では今季限りで同カテゴリーを離れることが基本線とされている。

    F1では4回のフリー走行に出走
    ベガノビッチはジュニアカテゴリーでの活動と並行し、フェラーリのシミュレーターおよびテストドライバーとしてF1マシンの開発にも関わってきた。

    これまでF1のフリー走行には計4回出走。2026年はスペインとオーストリアでFP1を担当し、各チームに義務付けられているルーキードライバー起用枠をフェラーリが消化するうえでも役割を担った。シーズン後半にさらに走行機会が与えられる可能性もあるという。

    こうした活動を通じ、フェラーリはベガノビッチの技術的なフィードバックや開発能力を評価している。

    フェラーリF1のレースシート昇格は構想外
    一方、ベガノビッチがフェラーリからF1のフル参戦シートを獲得する可能性は低くなっている。

    フェラーリはこれまでの働きを評価しているものの、将来的にスクーデリアのF1レースシートを与える構想には入れていないとされる。

    その姿勢は、他チームへの送り出し方にも表れている。フェラーリはオリバー・ベアマンやラファエル・カマラについて、F1で経験を積ませるために他チームのシートを確保する方向で動いてきたが、ベガノビッチについて同様の計画を進めてはいないという。

    つまり、FDAでの育成期間が終了することはフェラーリとの関係そのものが終わることを意味しない。むしろ、レースドライバー候補から開発を支えるドライバーへと役割を切り替える形となる。

    ディーノ・ベガノビッチ スクーデリア・フェラーリ

    2027年もシミュレーターとTPCで開発に参加へ
    フェラーリは2027年以降もベガノビッチをチーム内に残すことを強く望んでいるとされる。

    想定されているのは、シミュレーターでの開発作業に加え、TPC(Testing of Previous Cars)での実走テストを担当する役割だ。

    現代のF1ではシミュレーターと実車の相関確認がマシン開発において重要な意味を持つ。F1マシンでの走行経験を持ち、フェラーリのシステムを長年理解しているベガノビッチを継続して起用することには、チーム側にもメリットがある。

    特に2026年から新しいF1技術規則が導入されたなか、開発ドライバーによるシミュレーター作業やTPCでのデータ収集は、レースドライバーを支える重要な役割となる。

    F2卒業後はWEC参戦も選択肢
    まだ明らかになっていないのが、2027年にベガノビッチがどのカテゴリーでレース活動を続けるかだ。

    原則として今季限りでF2を離れる見通しだが、その後の参戦先は決まっていない。

    ひとつの選択肢として考えられるのが、フェラーリのWEC(FIA世界耐久選手権)プログラムである。

    22歳という若さに加え、シングルシーターで豊富な経験を積み、F1マシンもドライブしてきたベガノビッチは、フェラーリの耐久レース部門にとって将来を見据えた若手人材になり得る。

    ただし、現段階でWEC参戦が決定したわけではなく、2027年のレースプログラムについては不透明な部分が残っている。

    6年間にわたったFDAでの育成期間には区切りがつく見通しだが、ベガノビッチとフェラーリの関係は2027年も続くことになる。F1レースシートへの直接的な道は遠のく一方、フェラーリはその経験と開発能力を評価し、次の役割を用意する方針だ。

  • ランス・ストロール F1参戦10年で学んだこと「自信と感覚が大きな部分を占める」

    ランス・ストロール F1参戦10年で学んだこと「自信と感覚が大きな部分を占める」

    ランス・ストロールは、F1デビューから間もなく10年を迎えるなかで、自身がドライバーとしてどのように成長してきたのかを振り返った。また、苦戦が続く2026年のアストンマーティンについても語り、チームの将来を「固く信じている」と強調した。

    2017年に18歳でウィリアムズからF1デビューを果たしたストロールは、マックス・フェルスタッペンに次ぐ当時史上2番目の若さでF1に参戦。ルーキーイヤーには表彰台とフロントロウスタートも記録した。

    2019年にレーシングポイントへ移籍すると、翌2020年にはF1初ポールポジションを獲得し、さらに2度の表彰台を記録。2021年にチームが父ローレンス・ストロールが率いるアストンマーティンのワークスチームへ移行した後も在籍を続けている。

    しかし、その後の数シーズンは浮き沈みを経験し、F1のレギュレーションが大幅に変更された2026年は、新たにホンダF1と組んだアストンマーティンにとって特に厳しいシーズンとなっている。

    F1で学んだ「自信と感覚」の重要性
    アストンマーティンF1公式サイトのインタビューで、ストロールは18歳でデビューした当時から27歳となった現在までに、自身がどのように変化したのかについて語った。

    F1で過ごしてきた時間のなかでどれほど多くを学んだかと問われ、ストロールは次のように答えた。

    「たくさんある。さまざまなドライビングの戦術、マシンセットアップに関すること、変化するコンディションへの対応、それぞれのサーキットでラップタイムを稼ぐためのコツなどだ」

    「F1で過ごす時間が長くなるほど、このスポーツでは自信と感覚がどれほど大きな部分を占めているのかが分かってくる。それは常にある課題のひとつだ。毎シーズン状況が違うからね。常に学び、適応し、マシンや周囲のチームと一緒に進化しようとしている」

    さらに、肉体面でも経験によって理解が深まったという。

    「フィジカル面もそうだ。レースウイークエンドで自分が最高の状態になるために何が必要なのか、シーズンを通して精神的、肉体的にどう管理していくのかを理解すること。そういったことはすべて、時間とともに向上していく」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    苦しい時期こそ「物事を大局的に見る」
    困難な時期にどのように対処しているのかについて、ストロールは感情に左右されすぎないことが重要だと説明した。

    「地に足をつけて、物事を大局的に見る必要がある。F1では状況がものすごく速く変化する。数カ月で状況が完全に変わることもある。だから、良いときも悪いときも感情的になりすぎると、本当に重要なことに集中し続けるのが難しくなる」

    「ドライバーなら誰だってトップで戦いたい。厳しい時期を過ごしているときは、もちろんフラストレーションがたまる。チームのみんなが信じられないほど懸命に働いていて、もっと良い結果を望んでいるからだ。でも、そういう時期も何かを築き上げていく過程の一部なんだ」

    「仕事を続け、自分たちがどこを改善しなければならないのかについて正直であり続け、すぐに結果が出なくても、そのプロセスを信頼しなければならない」

    苦戦するアストンマーティンの将来を「固く信じている」
    ストロールは、2026年シーズン序盤から苦しい戦いを強いられているアストンマーティンについても言及。最終的にレース優勝やF1世界タイトルを争うという目標を実現できると信じている理由を説明した。

    「AMRテクノロジーキャンパスには信じられないほど才能のある人たちがいるし、新しいCoreWeave AIRトンネルやシミュレーターといった設備にも非常に大きな可能性がある」

    「勝てるチームになるための要素はすべて揃っている。あとは、そのポテンシャルを引き出すだけだ」

    そしてストロールは、現在の苦戦にもかかわらず、アストンマーティンのプロジェクトに対する信頼は揺らいでいないと強調した。

    「今は厳しい時期を経験しているけど、僕はこのプロジェクトを固く信じている。未来はとても明るい。この苦しい時期を乗り越えて、僕たちが進んでいるこの旅の一員でありたい」

    2017年のF1デビューから多くの経験を積んできたストロール。2026年はアストンマーティンとホンダF1にとって厳しい戦いとなっているが、27歳となったストロールは、これまで培ってきた経験を生かしながらチームとともに苦境を乗り越える姿勢を示している。