カテゴリー: オスカー・ピアストリ

  • レッドブルF1 フェルスタッペン離脱時の“プランB”はピアストリ?

    レッドブルF1 フェルスタッペン離脱時の“プランB”はピアストリ?

    レッドブル・レーシングが、“ポスト・フェルスタッペン時代”を見据え始めているのかもしれない。

    F1ジャーナリストのロベルト・チンチェロは英オートスポーツ誌で、レッドブルがマックス・フェルスタッペン離脱時の“プランB”として、マクラーレンのオスカー・ピアストリを高く評価していると報じた。

    フェルスタッペンは2027年末までレッドブルとの契約を結んでいる。しかし、2026年F1レギュレーションへの不満や将来的な去就を巡る憶測は依然として消えておらず、チーム側も“万が一”への備えを進めている可能性がある。

    レッドブルがピアストリを“プランB”に設定か
    報道によると、レッドブル内部では、フェルスタッペンが他チーム移籍、休養、あるいはF1離脱を選択した場合に備え、ピアストリを最有力候補として注視しているという。

    現在のレッドブルにとって、フェルスタッペンは単なるエースドライバーではない。技術開発、組織運営、商業面を含め、チーム全体の中心に位置する存在だ。

    そのため、後任問題は単なるシート選びではなく、“チームの次代を誰に託すか”というテーマに直結している。

    ローラン・メキースとオリバー・ミンツラフは、フェルスタッペン残留を前提としながらも、不測の事態に備えたシナリオを検討しているとされる。

    “育成型レッドブル”の変化
    これまでのレッドブルは、ジュニア育成システムを武器に成功を収めてきた。

    セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、そしてマックス・フェルスタッペンへと続く流れは、ヘルムート・マルコ主導の育成哲学そのものだった。

    しかし近年は、その構造にも変化が見え始めている。

    セルジオ・ペレス起用はもちろん、リアム・ローソン、角田裕毅、アイザック・ハジャーらを巡る動きからも、“絶対的エース+育成枠”という従来モデルだけでは戦い切れない現実が透けて見える。

    特にマルコ退任後は、外部市場を柔軟に活用する方向へシフトしているとの見方もあり、その文脈の中でピアストリの名前が浮上している。

    若さ、安定感、レース運び、そして将来的な伸びしろを兼ね備えるピアストリは、レッドブルが求める条件に極めて近い存在なのかもしれない。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    マーク・ウェバーの動きにも注目
    記事では、ピアストリのマネージャーを務めるマーク・ウェバーの存在にも触れられている。

    今季のピアストリは、プレマ時代に関係を築いた元F2エンジニアのペドロ・マトスとともに動いており、ウェバーは以前ほど頻繁にパドックへ姿を見せていない。

    これによってマクラーレン内のコミュニケーションはよりシンプルになり、ピアストリ自身もコース内外で安定感を増したと報じられている。

    一方で、ウェバーが将来的な選択肢を探っている可能性も指摘されており、かつて所属したレッドブルとの関係再接近も不思議ではないとみられている。

    フェルスタッペン問題の本質
    もっとも、現時点でフェルスタッペン離脱が現実味を帯びているわけではない。

    ただ、その不満の矛先が単純なマシン性能ではなく、2026年F1レギュレーションそのものへ向けられている点は重要だ。

    仮に他チームへ移籍したとしても、新世代パワーユニット時代への疑念が解消される保証はない。そのためレッドブル内部でも、“完全残留”だけを前提にしないシナリオ管理が始まっている可能性がある。

    ピアストリは2027年までマクラーレンとの契約下にあるが、近年のF1では長期契約が絶対的障壁にならないケースも増えている。

    一部ではフェルスタッペンとピアストリによる“交換移籍”シナリオも取り沙汰されているが、現時点でマクラーレンがフェルスタッペン獲得へ動いている証拠はない。

    それでも今回の報道は、レッドブルが“フェルスタッペン依存”から先を見据え始めていることを示すものとして、今後のドライバー市場に大きな波紋を広げそうだ。

  • オスカー・ピアストリ F1マイアミGP決勝「確実に前進している」

    オスカー・ピアストリ F1マイアミGP決勝「確実に前進している」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は2026年F1マイアミGP決勝で3位に入り、表彰台を獲得した。予選では苦戦を強いられたものの、決勝ではレース後半にかけてペースを上げ、終盤にシャルル・ルクレールを攻略するなど着実に順位を上げた。

    序盤は目立たない展開となったが、後半にかけて存在感を増し、最終的にはチームにダブル表彰台をもたらした。

    「簡単な週末ではなかった」
    「間違いなく、簡単な週末ではなかった。昨日の予選は僕たちにとって少し混乱していたと思う。でも今日のペースはよりポジティブだった」

    「いくつかオーバーテイクもしなければならなかったし、レース終盤はかなり追い上げる展開になった。でもこのコンディション、このトラックでは本当に難しかった」

    「チームには感謝している。明らかにパフォーマンス面ではまた一歩近づいたし、それを確認できたのは良かった」

    「表彰台は想定以上の結果」
    「結果としてはとても満足している。レースの大部分では正直、表彰台は見えていなかったから、最終的に3位で終えられたのは本当にいい結果だ」

    「ランドも言っていたように、チームは今週末のアップグレードで素晴らしい仕事をしてくれた。金曜日からしっかりと流れに乗ることができたし、最大限のパフォーマンスを引き出せたと思う」

    「予選は少し判断が難しかった。他のチームがよりうまくまとめた印象だったけど、自分たちにはまだ引き出せるものがあると分かっていた」

    「後半は明らかにペースが良かった」
    「個人的には週末を通してコンマ1〜2秒ほど遅れている場面が多くて、それがレースを少し難しくしていた」

    「でもレース後半はかなり感触が良くなったし、ペースも良くなっていた。ジョージを追いかけて、最後にはシャルルも捉えることができた」

    「予選の位置から結果を最大化するという意味では、今日はいい仕事ができたと思う」

    「スタートと終盤が鍵だった」
    「スタートは良かった。ターン2は今回もかなり難しい状況だったけど、どこに行くかを見極めようとしていた」

    「僕たちはチームとしてスタートが強いし、今日もそれを示せたと思う」

    「セーフティカー前の最初のスティントでは少しミスもあって、思っていたほど良くなかった。でも後半はずっと快適に走れたし、全体としてかなり良かった」

    「メルセデスとの差は確実に縮まっている」
    「この週末で、トラックポジションさえ取れれば戦えることが分かった。日本でも近かったし、確実に前進している」

    「スプリントでは純粋なペースでワンツーを取れたのは自分たちにとっても驚きだった。すべてがうまく機能している」

    「アップグレードは期待通りのステップになっているし、カナダでもさらに前進できることを期待している」

    「ただメルセデスは今週末あまりアップグレードを持ち込んでいなかったし、彼らもカナダで大きなパッケージを持ってくる。どれだけ差があるかはその時に分かると思う」

    「現行レギュレーションにはまだ課題がある」
    「予選でのエネルギー回収制限の調整は少し改善につながっている。ただ問題が完全に解決されたわけではない」

    「レースはほぼ同じままだ。今日のようにオーバーテイクして守る展開はかなり極端で、正直かなりクレイジーだった」

    「後ろからの接近速度が非常に大きくて、防御する側としては予測がとても難しい。実際、自分も同じような動きをしてしまう場面があった」

    「FIAとF1の取り組みは評価できるけど、今のハードウェアではできることに限界がある。将来的にはさらなる変更が必要になると思う」

    全体として、2026年F1マイアミGP決勝はメルセデスとマクラーレンの力関係が大きく接近したことを示す一戦となった。アンドレア・キミ・アントネッリはミスやトラブルを抱えながらも勝ち切る強さを見せ、タイトル争いにおける主導権を維持。一方でランド・ノリスは戦略面での判断が勝敗を分けたと認めつつも、優勝争いができる位置までチームが復調したことを強調した。

    オスカー・ピアストリもまた、苦しい週末の中で結果を最大化し、マクラーレンの総合力向上を裏付ける走りを見せた。3者のコメントからは、わずかな差が勝敗を左右する現在の接戦構図とともに、カナダGPに向けたさらなるアップグレード競争の激化が浮き彫りになっている。

  • オスカー・ピアストリ ハミルトンがF1王座を獲得したマクラーレンMP4/23で走行

    オスカー・ピアストリ ハミルトンがF1王座を獲得したマクラーレンMP4/23で走行

    2026年F1マイアミGPを前に、マクラーレンはファンイベントで歴史的マシンのデモ走行を実施し、オスカー・ピアストリがルイス・ハミルトンの2008年タイトル獲得マシン「MP4/23」をドライブした。中東での開催中止の影響で延期された“通算1000戦目”の節目を祝う形で行われた特別イベントだった。

    この体験は単なるデモ走行にとどまらず、現代F1との対比を浮き彫りにする機会ともなった。

    ピアストリはV8自然吸気時代のシンプルさと現在の複雑なハイブリッド時代の違いを実感し、現行レギュレーションや将来像についても率直な見解を示している。

    V8時代のマシンに「特別な感覚」
    ピアストリはマクラーレンのファンイベントで、ランド・ノリス、ミカ・ハッキネン、エマーソン・フィッティパルディとともに歴代マシンのデモ走行に参加した。

    「それはクールだった」とピアストリは語った。

    「昔のマシンを運転するのはいつだって楽しい。音はかなり特別だったし、もう少しシンプルで、その感覚自体がすごくいいものだった」

    「チームにとっても特別な日だったけど、自然吸気のV8をドライブできたのは良かった」

    現代F1との対比と“シンプルさ”への回帰
    この体験は、現在のF1に対する考えにも影響を与えている。木曜のFIA記者会見で現行レギュレーションについて問われたピアストリは、過去のマシンとの違いに言及した。

    「今でも自分はF1ドライバーだと言える。それはいつでもクールなことだ」

    「嫌いな点? ネガティブな部分はあまり思いつかない」

    「正直に言えば、昨日2008年のマシンに乗って、過去のクールなマシンを見たことで、そういう要素を将来に取り戻せたらすごくいいと思う」

    「プロダクトとしては、明らかに改善のための変更が行われていると思う」

    重量問題「本当の解決には50〜100kg必要」
    ピアストリは現代F1の大きな課題として車重の重さを改めて指摘した。2026年レギュレーションで約30kgの軽量化が予定されているが、それでは不十分だと語る。

    「昨日乗ったマシンの重量は分からないけど、大きな違いを出すには50kg以上、正直言えば100kgに近いくらいは必要だと思う」

    「マシンはまだとても重い」

    「600kg台に戻せれば良いと思う」

    「500kg台やそれに近いところに戻ることはないだろう」

    「そこに到達する唯一の方法はバッテリーを外してエンジンをシンプルにすることだと思うけど、必ずしもそこまでやる必要はないと思う」


    レギュレーション変更は「正しい方向だが表面的」
    FIAがマイアミに向けて導入した調整については前向きに評価しつつも、根本的な解決には至らないとの見方を示した。

    「協力体制は良いし、変更を試みているのは正しい方向への一歩だと思う」

    「パワーユニットのハードウェアを変えない限り問題は解決しない」

    「どれだけ効果があるかは見てみないと分からない」

    マクラーレンの現状とマイアミの見通し
    2026年シーズン序盤で苦戦が続くマクラーレンは、マイアミにアップデートを投入するが、ピアストリは慎重な見方を崩していない。

    「速くなっていることを期待している。それが計画だ」

    「でも今週末にメルセデスと戦えるほどではないと思う。ただ、正しい方向には進んでいる」

    スプリントフォーマットと天候の不確実性が重なる週末については、対応力が鍵になると強調した。

    「変化の多い週末になるだろうし、他よりもうまく適応することが重要になる」

    「それができれば、本来の位置より上でフィニッシュできるチャンスはあると思う」

  • オスカー・ピアストリ F1予選の変化を説明「想定外のデータを見る必要がある」

    オスカー・ピアストリ F1予選の変化を説明「想定外のデータを見る必要がある」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、2026年F1レギュレーションによって予選のアプローチが大きく変化したことを明かし、従来とはまったく異なる準備とドライビングが求められている現状を説明した。

    新世代マシンでは、単純に限界まで攻めるのではなく、エネルギーマネジメントを前提とした走りが必要となっており、結果として“全開で走ること”が最速につながらないケースが増えている。

    この状況はドライバーにとってもファンにとっても従来のF1とは異なる感覚をもたらしている。

    予選は“感覚”から“データ主導”へ
    ピアストリは、新レギュレーションへの適応について、これまでにない形での分析が求められていると説明する。

    「かなりエネルギーを使っていると思う。主に、これまで見てこなかったような予想外の領域を見ているからだ」

    「予選ラップを始めるときに、どのタイミングでフルスロットルにするべきかを探っている。これまでそんなことを気にする必要はなかった。どのコーナーでどうアクセルを踏み直すか、そのコーナーの速度によってバッテリーやパワーユニットの挙動が変わる。そういった、今までやる必要のなかったことをすべて理解しようとしている」

    従来であればブレーキングやライン取りといった“ドライバーの感覚”が中心だったが、現在はエネルギーの使い方がラップタイムの大半を左右している。

    「探すべきものが直感的ではない。ここで少し遅らせてブレーキを踏むといった、普通のドライバーの調整とは違う。クルマを限界まで持っていき、タイヤの感触を感じるようなものではなく、反応がすぐに返ってくるわけでもない」

    「すべてを試行錯誤で確かめなければならない。本当に正しくできているのかを理解するためにね。かなり大変だし、多くのエネルギーを使っているが、現時点ではそれがラップタイムの大部分を占めている」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

    “全開で走れない予選”への不満と現実
    ピアストリは、本来のように限界まで攻める予選を望みつつも、現状ではこの新しいアプローチを受け入れるしかないと認める。

    エネルギー回収とデプロイの最適化が重要となることで、ドライバーは意図的にアクセルを戻したり、異なる区間でエネルギーを使う必要があり、その結果として一見遅く見える走りが最速となるケースもある。

    この特性は、従来の「一発の限界アタック」というF1予選の魅力を損なっているとの指摘も多い。

    マイアミでの調整が転機になる可能性
    こうした状況を受け、FIAはマイアミGPからエネルギー回収量の上限を8メガジュールから7メガジュールに引き下げる調整を導入する。

    これによりマシン自体の最高速度は低下するものの、リフト・アンド・コーストやスーパークラッピングの必要性が軽減され、より自然に限界を攻められる予選へと近づくことが期待されている。

    「これらの調整によって、そういったことにそこまで集中しなくてもよくなるといいね」とピアストリは語った。

    新レギュレーション下での予選は、ドライバーの“感覚”から“戦略とデータ”へと軸足を移している。マイアミでの変更が、そのバランスをどこまで取り戻せるかが注目される。

  • オスカー・ピアストリ 2026年F1マシンを酷評「予測不能な挙動がある」

    オスカー・ピアストリ 2026年F1マシンを酷評「予測不能な挙動がある」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1マシンについて「予測不能な挙動」があると厳しい見解を示した。FIAがマイアミGPに向けてレギュレーション修正の作業を進めるなかで、ドライバー側からも現行マシンの課題を訴える声が強まっている。

    マクラーレンにとって2026年シーズンの立ち上がりは厳しいものとなっており、新型MCL40は開幕3戦で複数の問題に直面した。

    ピアストリ自身もオーストラリアと中国でメルセデス製の新パワーユニットに起因するトラブルにより2戦連続でスタートできず、日本GPでようやく2位表彰台を獲得して流れを変えた。

    日本GPで見えた2026年マシンの特徴
    オスカー・ピアストリは、日本GPでの走りを振り返るなかで、2026年F1マシンはこれまで自身が経験してきたどのマシンとも大きく異なると語った。

    「全体として、これらのマシンは僕がこれまで乗ってきたどのクルマともまったく違う。ただ、新しいレギュレーションが示された時点で、そうなることは分かっていた」

    「これほど違うということは、ドライバーにとって新しい挑戦でもあるし、それ自体は悪いことではない」 📬

    さらにピアストリは、2025年型と比べて2026年型マシンが軽く、全長も短く、幅も狭くなったことに触れ、低速コーナーでは俊敏さや扱いやすさといった利点があると説明した。一方で、そのメリットを打ち消す問題も依然として残っているという。

    「これらのマシンの大きな違いのひとつは、2025年より軽く、ずっと短く、狭くなっていることだ。その結果、低速コーナーでは少し俊敏になり、より扱いやすく感じることもある」

    「ただ、ダーティエアに関する課題は依然として残っていて、その恩恵の一部を打ち消してしまっている。後方で追うのは、まだ問題なんだ」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    「予測不能な挙動」がドライバーの負担に
    ピアストリはさらに、2026年F1マシンについてより踏み込んだ表現を使い、「予測不能」だと断じた。ドライバーとして車内で考えなければならないことも増えており、とくにパワーマネジメント面で戦術的な負担が大きくなっているという。

    「ドライバーとしては、マシンの中で考えなければならないこともずっと増えている。とくにパワーマネジメントの面では、かなり多くのことを戦術的に考えなければならない」

    そのうえでピアストリは、マシンの出力特性そのものに不安定さがあると指摘した。オーストラリアGPでグリッドへ向かう途中にリタイアを強いられた問題も念頭にあるとみられる。

    「これらのマシンは、より予測不能でもある。見ていて分かったと思うけど、パワーが急に跳ね上がることがよくあって、それがクルマに予想外の動きを引き起こすんだ」

    「これは、かなり多くある問題点のうちのひとつに過ぎないし、ここまでのシーズンで起きたいくつかの異なるインシデントによって、近い将来に見直して変更すべき部分だということがさらに明確になっている」

    FIAとの協議で求められる“安全で楽しいレース”
    ピアストリは、こうした問題への対応に向けて、FIA、F1、そして他チームと連携して見直し作業が進められていることも明かした。安全性を確保しながら、観客にとっても魅力的なレースを実現する必要があるというのが、ピアストリの考えだ。

    「僕たちはFIA、F1、そして他のチームと緊密に連携しながら、こうした問題がきちんと検討されるよう取り組んでいる。それによって、誰にとっても安全で、なおかつ楽しくてエキサイティングなレースになるようにしたい」

    日本GPで2位に入り、ようやく2026年シーズンの足掛かりを得たピアストリだが、その復調ぶりはメルセデスにとって警戒材料となるはずだ。一方で、ドライバーの立場からは、現行レギュレーションに対する改善要求がなお強いことも、今回の発言ではっきりと示された。

  • マクラーレンF1再建の鍵はオスカー・ピアストリ ステラがカリスマ性を評価

    マクラーレンF1再建の鍵はオスカー・ピアストリ ステラがカリスマ性を評価

    開幕から3戦で3度のスタート不能という厳しい状況に直面したマクラーレンだが、チーム内部では立て直しへの兆しが見え始めている。オスカー・ピアストリの存在が、その中心にある。

    アンドレア・ステラ代表は、苦境の中でも揺るがないピアストリの姿勢とリーダーシップがチーム全体に影響を与えていると強調。マクラーレンは今後のアップグレードによって競争力の回復を目指す構えだ。

    苦境の中で際立つピアストリの存在感
    開幕戦オーストラリアGPではグリッドへ向かう途中でクラッシュを喫し、中国GPではパワーユニットの電子系トラブルにより、ランド・ノリスとともにスタートすらできなかった。

    それでも日本GPでは3番手からスタートし、序盤にトップへ浮上。ジョージ・ラッセルを抑え込む走りを見せたが、セーフティカーの影響でキミ・アントネッリに首位を譲り、最終的には2位でフィニッシュした。

    シーズン序盤の混乱の中でも、ピアストリは着実に結果を残し、チーム内での存在感を強めている。

    ステラ「チームに力を与えるカリスマ性」
    ステラはピアストリについて、その安定感と精神的な強さがチームに波及していると評価する。

    「むしろ我々が見てきたのは、彼の落ち着きと強さだ。それをチームに伝えることができている」

    「ドライバーが発揮するカリスマ性のあるリーダーシップから、チームは多くのインスピレーションを得ている。それが今回の困難な状況の中で、確実にチーム全体を押し上げている」

    「オスカーがこの状況にどう向き合ってきたかは本当に見事だ。だからこそ今度は、マクラーレンとしてランドとオスカーに勝てるマシンを提供する責任がある」

    勝利争いへ向けた課題は“数コンマ秒”
    マクラーレンが安定して勝利争いに加わるためには、まだ明確な課題が残されている。ステラはシャシー性能の底上げが不可欠だと語る。

    「将来的にこの位置に常にい続けたいのであれば、シャシーをコンマ数秒改善しなければならない」

    「それが、今後のレースに向けたアップグレードの目的だ」

    苦しいスタートを切ったマクラーレンだが、ピアストリのリーダーシップとチームの開発力が噛み合えば、シーズン中盤以降に巻き返す可能性は十分に残されている。

  • F1タイヤテストで再燃 ニュルブルクリンク復帰をドライバーが要望

    F1タイヤテストで再燃 ニュルブルクリンク復帰をドライバーが要望

    ドイツのニュルブルクリンクで実施されているピレリのタイヤテストを背景に、現役F1ドライバーが同サーキットのカレンダー復帰を望む声を上げた。

    ジョージ・ラッセルとオスカー・ピアストリは2027年タイヤ開発プログラムの一環として走行に参加し、限られた走行機会の中でもコースの魅力と歴史的価値を改めて強調した。

    限られたテスト機会とドライバーの本音
    現在のF1ではテスト機会が厳しく制限されており、今回の走行もタイヤ開発のみに限定されている。

    「F1は走行機会が少ないから難しいが、それがルールだ」とラッセルは語った。

    「本当はスタート練習をたくさんやりたいが、それも許されていない」

    ピアストリも制約を認めつつ、その価値を強調した。

    「レースウイークや実戦とは全く同じではないが、それでも何もないよりはいい」

    ニュルブルクリンクの魅力と“ドイツ不在”
    両ドライバーはテストの本来目的を超え、ニュルブルクリンクそのものへの評価にも言及した。

    「今朝の走行は本当に楽しかった。このコースが大好きだ。ノルドシュライフェも数周走ったが、本当に気に入っている。伝統的でオールドスクールなサーキットだ」とラッセルは語る。

    「いまF1はドイツでレースをしていないが、いつかここでまた開催できたらいい。メルセデスにとってもカレンダー復帰は良いことだと思う」

    ピアストリも同様に、このコースの特性を高く評価した。

    「素晴らしいサーキットだ。最後にレースしたのは2019年だが、バンプや独特の縁石があって非常に特徴的だ」

    「ミスの許容範囲がほとんどなく、グラベルや芝生がすぐそこにある。いくつかのセクションは非常に難しく、現代のF1マシンではコースがかなりコンパクトに感じる」

    タイヤ F1 ニュルブルクリンク

    F1復帰への現実的な距離感
    ニュルブルクリンク復帰についてピアストリは慎重ながらも前向きな姿勢を示した。

    「もちろんだ。個人的に一番好きなコースではないが、とても興味深くユニークだ」

    「高低差も大きく、この場所の歴史も重要だ。レーサーはこういうオールドスクールなサーキットを好む」

    「縁石やランオフエリアも含めて、うまく走れたときの満足感は大きい。復帰すれば良いが、どうなるかは分からない」

    現在のF1カレンダーにドイツGPは存在せず、復帰には政治的・商業的なハードルも多い。ただし、現役ドライバーのこうした発言は、伝統サーキット再評価の流れを示す一端とも言えそうだ。

  • マクラーレンF1 ピアストリ放出でフェルスタッペン獲得?シューマッハ持論

    マクラーレンF1 ピアストリ放出でフェルスタッペン獲得?シューマッハ持論

    マクラーレンに関して、ドライバーラインアップの将来を巡る大胆な予測が浮上した。ラルフ・シューマッハは、チームがオスカー・ピアストリに代えてマックス・フェルスタッペンを獲得する可能性に言及している。

    背景には、レッドブルで長年フェルスタッペンのレースエンジニアを務めてきたジャンピエロ・ランビアーゼのマクラーレン移籍がある。この動きが、さらなる大きな変化の前触れではないかという見方が出ている。

    ランビアーゼ移籍が示す“次の一手”の可能性
    マクラーレンは、ジャンピエロ・ランビアーゼが遅くとも2028年までに加入することを正式に発表した。これはフェルスタッペンの現行レッドブル契約の最終年とも一致している。

    これまで“切り離せない関係”と見られてきたフェルスタッペンとランビアーゼだが、その関係に変化が生じる可能性が現実味を帯びてきた形だ。

    ラルフ・シューマッハはこの点について、次のようなシナリオを提示している。

    「彼はチームをもはや信じられないと感じてレッドブルを離れる可能性があるし、F1を退屈だと繰り返し強調していることもあり、完全に去ることもあり得る」

    「あるいは、自分のエンジニアとともにマクラーレンへ移籍する可能性もある。その場合、マクラーレンがオスカー・ピアストリをレッドブルへ放出する交渉を進めていることを意味するかもしれない。これまでにも見てきた構図だ」

    ピアストリ残留の現実性と契約状況
    ただし、このシナリオは現時点では現実的とは言い難い。

    ピアストリはマクラーレンと2028年までの契約を結んでいるとされ、フェルスタッペンよりも3歳若い。さらに、チーム側も長期的なプロジェクトの中核として評価している。

    契約延長時、ピアストリ自身もチームへの強い帰属意識を示している。

    「自分がマクラーレンの長期的なビジョンの一部であると分かるのは素晴らしい気分だ」

    「2022年に契約した時からチームは僕を信じてくれていたし、この2シーズンでトップに返り咲くために歩んできた道のりは本当に素晴らしいものだった」

    「マクラーレンには才能ある特別な人たちがたくさんいて、僕がキャリアの早い段階でF1レースウィナーになる手助けをしてくれた。だからこそ、この伝統あるチームをこれからも長く代表できることを誇りに思う」

    現実と憶測のギャップ
    ランビアーゼの移籍は確かに大きな意味を持つが、それが直ちにフェルスタッペンのマクラーレン加入を示すものではない。

    一方で、F1ではエンジニアとドライバーの強い結びつきが移籍の引き金となる例も存在しており、今回の動きが将来的な布石として解釈される余地はある。

    現時点では、ラルフ・シューマッハの予測はあくまで仮説の域を出ないが、2028年というタイミングが複数の契約と重なることを考えると、今後のシリーシーズンに向けた重要な論点のひとつであることは間違いない。

  • オスカー・ピアストリ ウェバーとの距離説を否定「自然な進化」

    オスカー・ピアストリ ウェバーとの距離説を否定「自然な進化」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、マネージャーでありメンターでもあるマーク・ウェバーとの関係が疎遠になったとの見方を否定し、自身のF1での経験値が増したことによる「自然な進化」にすぎないと説明した。

    2026年シーズン序盤のピアストリは、開幕から2戦でレースを始めることすらできない厳しい立ち上がりとなったが、日本GPの鈴鹿では2位に入り、「F1で最高の週末のひとつ」と振り返る力強い反撃を見せた。

    その復調の裏側に、ウェバーとの関係変化を巡る憶測が再び注目を集めている。

    2025年の緊張説を受けた憶測に反論
    2025年のタイトル争いの過程では、ランド・ノリスとのドライバー平等性をめぐるマクラーレンの対応に舞台裏で疑問の声が上がり、ピアストリとウェバーの関係が冷え込んだのではないかとの見方も出ていた。

    だが、ピアストリはオーストラリアのFox Sportsに対し、その変化は不和ではなく、自分自身がF1ドライバーとして成熟してきた結果だと明言した。

    「(ウェバーは)今でも非常に深く関わっているし、今年のスタートを通じてもたくさん話をしてきた」とピアストリは語った。

    「自分のキャリアの中で経験を積んできているし、その一方で、ただ単に僕自身の経験が増えたことで、こうした判断のいくつかを自分で下したり、こうした質問のいくつかを自分でできるようになってきた部分もある」

    「特に最初の数年間は、僕の頭にはまったく浮かんでいなかったような疑問を、マークはまるでそれが僕やチームにとって当然であるかのように投げかけていた」

    「でも今は、そのうちのいくつかの疑問が僕にとってずっと自然に出てくるようになったと思う。本当に、自然な進化というだけだ」

    経験の蓄積が自信につながった
    ピアストリは、現在の落ち着きや自信が結果とともに深まっていることも認めた。F1での時間を重ねるなかで、自分らしさを無理に変えない姿勢がより明確になっているという。

    「F1の1年目のときより、今のほうが確実に居心地がいいと感じている」とピアストリは語った。

    「僕にとってかなり重要なのは、いつだってただ自分らしくいることだった。自分ではない何かを無理に作ろうとしないことだ」

    開幕2戦でつまずいたあとに鈴鹿で2位表彰台を獲得した流れを見ると、ピアストリは単に結果を取り戻しただけではなく、ドライバーとしての立ち位置そのものをより強固にしつつあるように映る。

    ステラも“過去最強のオスカー”と評価
    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、鈴鹿での走りを経て、今のピアストリをこれまでで最も力強い状態にあると評価した。混乱した開幕ラウンドを経ても冷静さを失わなかったことが、高く評価された格好だ。

    序盤の混乱によって周囲ではさまざまな憶測も広がったが、ピアストリ自身の説明は明快だ。ウェバーとの関係は弱まったのではなく、経験を積んだ自身がより多くを担えるようになった。その変化こそが、鈴鹿で示した復調の背景にある。

  • オスカー・ピアストリ復活 マクラーレンF1ステラ代表「最高のピアストリ」

    オスカー・ピアストリ復活 マクラーレンF1ステラ代表「最高のピアストリ」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は2026年F1日本GPで2位表彰台を獲得し、開幕2戦でレースすらスタートできなかった苦境から一気に巻き返した。

    オーストラリアではグリッドへ向かう途中でクラッシュ、中国ではメカニカルトラブルと、シーズン序盤は厳しい状況が続いたが、鈴鹿では予選3番手から決勝2位と結果で応えた。

    さらにレースでは勝利を狙える位置にいながらセーフティカーの影響で優勝を逃したものの、ジョージ・ラッセルやシャルル・ルクレールを抑え切る走りを見せ、そのポテンシャルを示した。

    では、なぜピアストリはここまでのパフォーマンスを発揮できたのか。チーム代表アンドレア・ステラは、その理由を明確に語っている。

    ステラ「最高のピアストリ」
    ステラは、日本GPでのピアストリのパフォーマンスを受け、これまでで最も完成された状態にあると評価した。

    「オスカーはシーズン序盤の2レースでスタートすらできなかったが、テストやプラクティス、予選で見てきた内容、そして彼の姿勢や精神状態を踏まえると、我々は彼の最高の状態を見ている。F1参戦以来、最も強いオスカーだ」

    「ようやく日本でそれを示す機会を得て、彼はそれを最大限に発揮した。特に母国レースでスタートできないなど、避けられたはずの状況で2戦を経験すると精神的に落ち込む可能性があるが、むしろ彼の安定性と強さが際立っていた」

    その強さは個人のパフォーマンスにとどまらず、チーム全体にも影響を与えているという。

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

    チームを引き上げる存在
    ステラは、ピアストリの精神的な強さと姿勢がチームに与える影響についても言及した。

    「ドライバーが発揮するカリスマ性あるリーダーシップはチームに大きな刺激を与える。それは間違いなくチーム全体の後押しとなっている」

    「このシーズン序盤を乗り越えてきたオスカーの姿勢は見事だった。今度はマクラーレンとして、ランドとオスカーに勝利を争えるマシンを提供する責任がある」

    マクラーレンは今回、優勝争いが可能なパフォーマンスを見せたことに手応えを得ている。

    見えた可能性と残る課題
    一方で、現時点での課題も明確だ。ステラは今後の改善点としてシャシー性能の向上を挙げた。

    「正直に言って、我々自身も勝利を争える状態にあったことに驚いた」

    「この状態を継続するためには、シャシーをコンマ数秒改善する必要がある。それが今後のアップデートの目標だ」

    ピアストリ自身もチームのパフォーマンスに満足しながらも、現状の差を冷静に見ている。

    「今回の週末は自分のパフォーマンスにもチームにも満足しているが、まだ改善すべき点がある」

    「すべてを完璧にこなしても15秒差で敗れている。埋めるべき差は大きいが、到達できる自信はある」

    開幕の躓きを乗り越え、ピアストリは再びトップ争いに名乗りを上げた。ただしメルセデスとの差は依然として存在しており、真の優勝争いに加わるためにはさらなる進化が求められている。

    Source: Sky Sports