カテゴリー: オスカー・ピアストリ

  • オスカー・ピアストリ F1カナダGP初日「新パーツは期待通りに機能」

    オスカー・ピアストリ F1カナダGP初日「新パーツは期待通りに機能」

    オスカー・ピアストリは、F1カナダGP金曜セッションを振り返り、「改善の余地はある」としつつも、全体としては前向きな感触を得た一日だったと語った。

    ピアストリはFP1で14番手と出遅れたが、FP2では6番手に浮上。マシンの仕上がりについては慎重ながらも明るい見通しを口にしている。

    「スタートよりも終わりのほうが良かった」とピアストリはコメント。

    「でも、まだ改善すべき点はある。今日はクルマの“ウインドウ”を見つけるのに少し苦労した。近づきつつあるとは思うけど、もう少し必要だ」

    「競争はかなり接近しているし、タイヤの使い方についてもまだ議論がある。明日に向けて、もっと良い方法を探っていきたい」

    オスカー・ピアストリ カナダGP F1 マクラーレンピアストリはF1カナダGP初日を終え、マクラーレンには改善の余地があると感じている

    「FP1からFP2で前進 明日ももう一段階上を」
    今回のアップデートについて問われると、ピアストリは「期待通りの効果は得られている」としつつも、さらなる前進を目指していると答えた。

    「新しいパーツは、我々が予想していたとおりの働きをしてくれている。でも、まだもう少し見つけられると思う」

    「FP1からFP2では確実に前進できた。だから、同じようなステップを明日もう一度踏めればと思っている。特別に焦っているわけじゃない。ただ、クルマをもう少し良い状態に持っていきたいし、僕自身ももっと良くなれると思う」

  • オスカー・ピアストリ 豪州F1最多勝記録に並ぶも「記録よりタイトル獲得」

    オスカー・ピアストリ 豪州F1最多勝記録に並ぶも「記録よりタイトル獲得」

    オスカー・ピアストリは、F1に来た理由は「記録のためではなく、タイトルを獲るため」だと強調した。彼は現在、オーストラリア人ドライバーとして年間最多勝利記録の更新に迫っている。

    ピアストリは2025年シーズンここまでの9戦中5勝を挙げており、選手権首位の座に就いている。2位のマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスには10ポイント差をつけた状態でF1カナダGPを迎える。

    1シーズンで5勝以上を挙げたオーストラリア人ドライバーは、これまで存在しない。ピアストリは現在、ジャック・ブラバム卿(1960年)とアラン・ジョーンズ(1980年)の持つ年間5勝の記録に並んでおり、今季残り15戦でその記録を塗り替える可能性がある。

    ブラバムとジョーンズはともに、その年にドライバーズチャンピオンを獲得している。ピアストリもまた、「オーストラリア人3人目のワールドチャンピオン」を目指す決意を語った。

    「素晴らしい記録ではあるけど、自分としては彼らと同じ“世界王者”というステータスの方がずっと嬉しい」とピアストリはRacingNews365を含むメディアに対して語った。

    「ここまで9戦で5勝できたというのは、いくら競争力のあるマシンに乗っているとはいえ、正直予想以上だった。今季のなかでやり直したいレースがいくつかあるのも事実だけど、全体としては、自分自身もチームも本当に良い仕事をしてきたと思っている」

    「こういう記録は確かにクールだけど、それが目的ではない。僕がここにいる理由はもっと多くのレースに勝って、タイトルを争うためなんだ。だから、もっとクールな記録がこれから出てくることを願っているよ」

    「この週末も自信がある。昨年から多くの面で改善してきたし、去年のカナダも悪くないレースだったけど、皮肉なことに去年ひどかったレースの方が今年は結果が良くて、逆に去年良かったレースはまだ今季いまひとつなんだ」

    「でも、このトラックは好きだし、ここでは本当に一瞬のミスが命取りになる。だからこそ挑戦しがいがある。今年はずっとマシンと一体になれているし、今の自分にはすごく良い感触があるから、強い週末になると思っている」

    以下の表が示すとおり、ピアストリが次のF1勝利を挙げれば、ダニエル・リカルドの通算8勝に並び、マネージャーのマーク・ウェバー(9勝)にもあと1勝に迫ることになる。

    オーストラリア人F1ドライバーの通算勝利数

    ■ ジャック・ブラバム卿
    通算14勝/年間最多勝利:5勝(1960年)

    ■ アラン・ジョーンズ
    通算12勝/年間最多勝利:5勝(1980年)

    ■ マーク・ウェバー
    通算9勝/年間最多勝利:4勝(2010年)

    ■ ダニエル・リカルド
    通算8勝/年間最多勝利:3勝(2014年)

    ■ オスカー・ピアストリ
    通算7勝/年間最多勝利:5勝(2025年)※継続中

  • レッドブルF1首脳「ピアストリは優秀だがまだフェルスタッペンには及ばない」

    レッドブルF1首脳「ピアストリは優秀だがまだフェルスタッペンには及ばない」

    レッドブルの名物アドバイザーであるヘルムート・マルコは、2025年のF1ドライバーズタイトルを争うオスカー・ピアストリについて高く評価しつつも、「まだマックス・フェルスタッペンには及ばない」との見解を示している。

    オーストリア紙『Kronen Zeitung』に対し、マルコは「ピアストリは信じられないほど早く学習している」と語った。

    「彼は入念に準備し、決定的な瞬間においても強さを発揮する。一方で(ランド)ノリスは試行錯誤型で、同じレベルの一貫性は見せていない」

    その後、レッドブル傘下の放送局『Servus TV』でもマルコはピアストリについて「本能的な分析力を持った冷静なドライバーだ。ほとんど何にも動じない」と称賛。

    しかし、「まだマックスのレベルには達していない」と釘を刺した。

    具体的な例として、マルコはモナコGPを挙げ、「ノリスの方が明らかに速かった」と述べた。

    それでも、ピアストリは2025年のドライバーズランキングでノリスに10ポイント差をつけて首位に立っており、マルコもその実力には一目置いている。

    「彼には好不調の波がある」としつつも、フェルスタッペンとの比較については「フェルスタッペンは“完璧なドライバー”だから、フェアな比較とは言えない」と付け加えた。

    マックス・フェルスタッペン オスカー・ピアストリ F1

    また、マルコはバルセロナでの再スタート時のピアストリの判断力にも言及。セーフティカー中にフェルスタッペンのマシンに新品ハードタイヤが装着されているのを見抜いたピアストリは、意図的にペースを落とし、ライバルのタイヤをさらに冷やしたという。

    「我々は(ハードタイヤの)温度を上げるのに苦しんでいた。ピアストリはそれを理解し、再スタート前に意図的にゆっくり走った。若い年齢にもかかわらず、彼はすでに老練なドライバーだ」とマルコは語った。

    しかし、フェルスタッペンのタイトル争いに関しては悲観的な見方も示している。

    「もし我々が早急にマシンを改善できなければ、マックスの5連覇は途中で終わるだろう。ピアストリがその中心にいる」とマルコ。

    さらにコンストラクターズ選手権については、「すでに総合優勝は諦めている」と明言し、「そこにチャンスはもうない」と語った。

    その理由については「もちろん、2人目のドライバーの影響もある。角田裕毅はようやく調子を上げてきている段階だ」と補足した。

  • ピアストリが語るマクラーレンF1の強み「2人で戦えるのは大きな利点」

    ピアストリが語るマクラーレンF1の強み「2人で戦えるのは大きな利点」

    オスカー・ピアストリは、F1タイトル争いにおいてマクラーレンがマックス・フェルスタッペンに対して持つ大きなアドバンテージについて語った。

    ピアストリとチームメイトのランド・ノリスがともにタイトル争いの真っ只中にいる一方で、レッドブルの争いに加わっているのはフェルスタッペン1人のみ。これまでに日本GPとイモラで勝利を挙げている。

    9戦を終えた時点で、フェルスタッペンはランキング首位のピアストリに49ポイント差をつけられており、レッドブルのマシンの問題もあって、5年連続タイトル獲得の可能性については自身も消極的な姿勢を見せている。

    このように、1チームから2人のドライバーが争い、別のチームから1人が立ち向かうという構図はF1でも珍しいが、歴史的に全くなかったわけではない。最も有名な例は1986年で、当時はウィリアムズのナイジェル・マンセルとネルソン・ピケがポイントを奪い合い、マクラーレンのアラン・プロストが隙を突いてタイトルを奪取した。オーストラリアGPでのマンセルのタイヤバーストもその一因だった。

    こうした状況について問われたピアストリは、2人のドライバーがマクラーレンを前進させる環境が「大きな強み」になると語った。

    「こういう場面では、確かに有利になることもある」とピアストリはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「戦略面で両方を天秤にかける必要がなくて、マックスに集中できるという利点はある。でも同時に、ランドと僕が互いにプッシュし合うことで、何らかの形でラップタイムを引き出しているとも思っている」

    「マックスはもちろんすごく経験豊富で才能もあるけれど、競争力のあるチームメイトがいることで、僕らはパフォーマンス面でも進歩できていると感じている。ただ、それには挑戦も伴う」

    「最終的には、僕たちはチャンピオンシップを争いたいし、グリッド上のすべてのドライバーを打ち負かしたい。そのために誰かが常に自分をプッシュしてくれる存在がいるというのは、チームとしてもドライバーとしても難しさがある一方で、自分のレベルを引き上げてくれる。それこそが本当に望んでいることなんだ」

  • F1王座争いはマクラーレン内で激化 ピアストリ「ノリスと乗り越えられる」

    F1王座争いはマクラーレン内で激化 ピアストリ「ノリスと乗り越えられる」

    2025年F1ドライバーズ選手権のリーダーであるオスカー・ピアストリは、自身とランド・ノリスによるチーム内の激しいタイトル争いにも冷静に対処できると語った。

    現在3位に控えるマックス・フェルスタッペンが追い上げを見せるなか、スペインGP終了時点でマクラーレンの両ドライバーはチャンピオンシップ首位を争っており、オスカー・ピアストリがランド・ノリスに対して10ポイントのリードを築いている。

    これまでのところ、チームの“パパイヤ・ルール”は2人に自由な戦いを許している。

    「2人ともレース優勝を争うことを許されているのは、チームの素晴らしい判断だと思う」と、ピアストリはバルセロナでドイツの『Bild』紙に語った。

    パドック内では意見が割れている。冷静で若く、経験の浅いピアストリが勝つのか、それとも速さでは上だが精神面に課題を抱えるノリスが上回るのか。

    しかしピアストリは、2人ともこの状況を冷静に受け止めていると強調する。

    「ランドと僕の間では、今年こういうポジションに立つ可能性があることはわかっていたし、そのことについて率直に話し合ってきた」

    「お互いにスポーツマンらしくない行動はしないと合意している。それは僕らの性格に合わないし、もし世界選手権争いでマクラーレンでの長い旅を台無しにするようなことがあれば、2人にとってもチームにとっても悪いことだ」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1 ランド・ノリス

    「フェアでスポーティーな一線を越えてはならないんだ」

    マーク・ウェバーにマネージメントされ、ピアストリの契約には厳格な“ドライバー平等”条項が盛り込まれているとされる。

    最後にピアストリはこう締めくくった。

    「ランド、マックス、そして僕の3人で、ここから勝利を争っていくことになる」

  • オスカー・ピアストリ F1スペインGP決勝「モナコからのいい立て直しになった」

    オスカー・ピアストリ F1スペインGP決勝「モナコからのいい立て直しになった」

    オスカー・ピアストリはF1スペインGPでの勝利について「誇りに思う」と語り、レース各所の局面――特に終盤のセーフティカー後の劇的なリスタートを含む展開を冷静に制し、今季5勝目を挙げた。

    ポールポジションから力強いスタートを切って序盤にリードを築いたピアストリだったが、最初のピットストップを経て一時マックス・フェルスタッペンに首位を譲る場面もあった。しかし、レッドブルが3ストップ戦略を採り、フェルスタッペンが早めに2回目のピットインを行ったことで、再びトップに立った。

    後半にはさらなる試練も待っていた。メルセデスのキミ・アントネッリがメカニカルトラブルでストップしたことでセーフティカーが導入され、残り6周でのスプリント勝負となったが、ピアストリはこのリスタートも見事に乗り切り、ランド・ノリスに2.471秒差をつけてトップチェッカー。2戦ぶりに表彰台の頂点に返り咲いた。

    「ほぼ完璧なレース運びだったと思う」とピアストリは振り返る。「スタートは素晴らしく、最初のスティントもうまくいったので、その後の展開を楽に進められた」

    「トラフィックの中で走るのはかなり難しかった。3秒、4秒後方でもう“ダーティエア”の影響が出始めるし、抜け出すのが難しい場面もあった。でも、必要なときにはペースをしっかり発揮できたし、セーフティカー後の展開もうまく対応できたと思う。自分としてはいい週末だった」

    バルセロナで再び勝利を挙げたことについては、「マックスが3ストップを試してきたのは少し意外だったし、彼にとってはかなりいい線までいっていたけど、僕たちとしては全体的に素晴らしい週末だった」と語った。

    「ペースも良かったし、必要なときにはしっかり引き出せた。週末を通してチームが取り組んできた仕事を本当に誇りに思う。FP1はあまり良くなかったけど、そこからすべてを立て直した。モナコでの結果から切り替えるには最高の形だった」

    オスカー・ピアストリ スペイングランプリ F1 マクラーレン

    セーフティカー後のリスタートについて問われ、後方で起きたフェルスタッペンとジョージ・ラッセルの衝突について見たかどうかを聞かれると、ピアストリはこう答えた。

    「ヒュルケンベルグが5位でフィニッシュしたっていうのは見たよ。それはかなりすごいね。彼には『よくやった』と言いたい」

    「リスタートはタイミング的には悪くなかったと思うけど、リアタイヤの調子はあまり良くなかったかも。6速でホイールスピンしていた気がするから、あまりクリーンな立ち上がりではなかった。でも、結果的には十分だった」

    「燃料が軽くなった状態でのグリップ感に慣れる必要があって、それはまるで予選に戻ったような感覚だった。ちょっとした調整は必要だったけど、うまく対処できたと思う」

    次戦カナダGP(6月13~15日開催)に向けての意気込みを聞かれると、ピアストリは前向きな姿勢を崩さなかった。

    「文句のつけようがないよ。本当に素晴らしいシーズンになっているし、今週末はまさに自分が求めていた形だった」

    「必要なときにすべてをしっかり実行できたし、それ以上に望むことはない。今回もチームが素晴らしいマシンを与えてくれた。レースで勝つのが本当に楽しいし、チームも同じ気持ちでいてくれたらうれしい。バルセロナのファンのみんなにも感謝してる。本当に最高の週末だった」

  • オスカー・ピアストリ F1スペインGP予選「12か月前とは真逆の結果に満足」

    オスカー・ピアストリ F1スペインGP予選「12か月前とは真逆の結果に満足」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリが2025年F1スペインGP予選で圧巻のパフォーマンスを披露し、チームメイトのランド・ノリスを0.209秒引き離してポールポジションを獲得。今季4度目となるポールは、今シーズンの予選における最大タイム差での首位通過となった。

    1年前の同地では苦戦を強いられたピアストリだが、今回は週末を通じて着実に仕上がりを高め、最終Q3のラストアタックで逆転に成功。マクラーレンとしても1-2体制での決勝スタートとなり、戦略面で大きな優位を築いた。

    予選直後のインタビューで、ピアストリは次のように振り返った。

    「とても満足している。週末のスタートはあまり良くなかったけど、昨晩から速さを見つけることができた。今日はマシンの仕上がりも抜群で、自分自身もいいラップが出せたと思う。チームの努力に感謝したい。ちょうど1年前のこの場面はかなり悲惨だったけど、それを最高の形で覆せたのは素晴らしい結果だ」

    Q3最後のアタックで逆転したことについては、「ターン1でかなりタイムを稼げたのが大きかった。今日一日苦戦していたいくつかの箇所も改善できたし、全体的に最初の半分でタイムを稼げた。後半は何とか持ちこたえた感じだ。完璧なラップとは言えないけど、このコースではタイヤの劣化が激しいから完璧を目指すのは難しい。全体としてとても満足している」と語った。

    日曜の決勝を見据えては、「明日は戦略的な展開になると思う。ポールからスタートできるのはありがたいし、ターン1までが長いから、いいスタートを切ることが大事になる。今日の成果に誇りを持っているし、チームに心から感謝したい」と述べた。

    オスカー・ピアストリ スペインGP F1 マクラーレン

    記者会見でも、好調な予選を振り返りながら、「セクター1とセクター2の途中まではすごく良かったけど、後半は少しタイムを失った。それでも全体としては十分なタイムだったし、昨日までと比べてラップごとの安定感もあった。今日のマシンは本当に良かった」とコメント。

    タイヤマネジメントの難しさについては、「特に第3セクターのコーナーは遅くて長いから、前半でタイヤを使いすぎると後半がかなり厳しくなる。今回も多少は代償を払ったと思うけど、やり直せるなら少し調整したい気もする。でも結果としてポールを取れたので、今は気にしていない」とした。

    今週末から施行されたテクニカル・ディレクティブの影響について聞かれると、「何も影響はなかった。いつものようにいくつか微調整が必要だっただけで、特別な問題はなかった」と一蹴した。

    最後に、日曜の勝利に必要な鍵を問われると、「フィニッシュラインを最初に通過すること、だね」と冗談交じりに答えつつも、「いいスタートを切って主導権を握るのが理想。でも昨日のロングランは誰にとっても厳しかったし、今年の他のレースとは違う展開になるはず。タイヤマネジメントやピット戦略が重要で、簡単なレースにはならないと思う」と締めくくった。

  • オスカー・ピアストリ F1スペインGP初日トップも「予選は接戦になる」

    オスカー・ピアストリ F1スペインGP初日トップも「予選は接戦になる」

    オスカー・ピアストリは、2025年F1スペインGPの金曜プラクティス2回目で全体トップタイムを記録した。マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスがFP1で首位に立ったのに続き、マクラーレン勢が初日を制した形だ。

    FP2でのピアストリのベストタイムは1分12秒760。2番手につけたジョージ・ラッセル(メルセデス)に対してコンマ286秒差をつけたほか、3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブルF1)と4番手のノリスはいずれも同タイムで、ピアストリとの差はコンマ310秒だった。

    フェラーリ勢ではシャルル・ルクレールが最上位の5番手となり、ピアストリから0.5秒差だった。

    ピアストリはセッション後、「今日は少しアップダウンがあったけど、最終的に良い形で終えられてよかった」と振り返った。

    「ライバルたちも速さを見せている。マックスは一日を通して好調だったし、フェラーリもそこにいた。メルセデスも最後に現れたし、明日の予選は本当に接戦になると思う」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1 スペイングランプリマクラーレンが好調を維持 ピアストリは金曜2回目のプラクティス最速

    ピアストリは予選と決勝に向けた改善の余地を残しつつも、金曜日の内容に一定の手応えを感じているようだ。

    「クルマに関しては、まだ改善の余地がある。今日はいろいろ試したし、良いことも悪いこともあったけど、学びのある一日だった」とピアストリは語った。

  • ピアストリ「マクラーレンF1にチームオーダーは不要」チーム内競争に自信

    ピアストリ「マクラーレンF1にチームオーダーは不要」チーム内競争に自信

    F1スペインGPを前に、“フレキシブル・ウイング”規制強化や、バルセロナのサーキット特性がレッドブルF1に有利に働く可能性といった話題が注目される中、オスカー・ピアストリに向けられた質問の多くは、マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスに関するものだった。

    今季ここまでに4勝を挙げたピアストリは、特にフェルスタッペンが優勝した鈴鹿とイモラの間に3連勝を達成したことで、開幕戦メルボルンでのスピンによる9位という痛手を乗り越え、ドライバーズ選手権でノリスを逆転した。

    しかしモナコでのノリスの勝利によって流れは再び変わり、現在はピアストリが161ポイント、ノリスが158ポイントで、その差はわずか3点。追うフェルスタッペンが136ポイントで三つ巴の様相を呈している。

    昨シーズン、マクラーレンはノリスがフェルスタッペンに次ぐタイトル争いの有力候補として台頭したにもかかわらず、チームとしてその立場を強く後押ししない場面があった。特にハンガリーやモンツァでは微妙な空気が漂い、モンツァではピアストリがオープニングラップでノリスを抜いて先行し、結果的にノリスのポイントを奪う形となった。

    今年の状況は多少異なるが、ピアストリはチーム内でのこのような事態を事前に想定し、準備してきたことを明言している。チームの好調や信頼を台無しにするような争いは誰も望んでいないのだという。

    「シーズン前から、個人の目標とチームの目標が完全に一致するのは不可能だということは分かっていた」とピアストリは語る。

    「それについては、僕ら2人とも率直に話し合ってきたし、チームもよく理解していると思う。昨年末の時点で、もし今年も昨年終盤と同じくらい強いクルマで戦えるなら、こういう状況になると予想していたから、しっかり話してきた」

    「でも、僕らは決してスポーツマンらしくない行動をしたり、チームや自分自身を悪く見せるようなことはしない。そんな人間じゃない。毎週末お互いに勝ちたいと思っているけど、取り返しのつかないダメージを与えるような一線は決して越えない。それは何度も言ってきたけど、僕たちは今回だけじゃなくて、これからもずっとチャンピオン争いを続けたいと思っているから。1回のタイトルを取るためにすべてを壊すのは愚かなことだと理解している」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1 スペインGP

    この姿勢は、かつてマクラーレンに在籍したアイルトン・セナとアラン・プロストという2人の名ドライバーの関係に重なる部分がある。1988年と89年にそれぞれタイトルを獲得した2人は、やがてチーム内での対立が深刻化し、最終的には会話すら仲介者を通して行う状態にまで悪化した。

    当時のきっかけは1988年イモラでの、スタート直後に順位を争わないという事前合意をセナが破ったとプロストが感じたことだとされる。セナにとっては再スタート後のレースだったため合意は無効という認識だったが、これを機に両者の対立は激化した。

    それ以降、プロ意識にまつわる議論は、機材の優遇やオフコースでの駆け引きといった小競り合いに発展し、最終的には89年の鈴鹿での接触など、チームにもダメージを与える結果となった。

    このようなケースはマクラーレンに限ったことではない。1986年と87年には、ウィリアムズのネルソン・ピケとナイジェル・マンセルが互いにポイントを奪い合い、アラン・プロストがその隙を突いて2年連続でタイトルを手にした。

    昨年、マクラーレンは1998年以来となるコンストラクターズタイトルを獲得しており、今年はそれに加えて2008年ルイス・ハミルトン以来のドライバーズタイトル獲得も狙っている。そうした中で、2026年以降も契約が続くチームメイト同士が内輪揉めするような状況は避けたいところだ。

    ノリスは少なくとも2026年末まで契約があるとされ、ピアストリも2026年以降の延長契約を結んでいる。したがって、マクラーレンがどちらか一方にチームオーダーを出すことは、ポイント差が大きく開き、かつ外部のライバルからの脅威が続いている状況にならない限り、可能性は低い。

    ピアストリは次のように語っている。

    「たぶん数学的に(逆転が)不可能になれば、そうなるかもしれない。でも今のところ、僕たちはどちらも自分の力でチャンピオンを目指したいし、自分のポイントを稼ぎたいと思っている」

    「もちろん、後半戦になって本当に不可能、あるいはほとんど不可能な状況になれば、そこは変わるかもしれない。でも、少なくとも当面はそうなるとは思っていない」

  • 2025年F1 モナコGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1 モナコGP 決勝:トップ3インタビュー&記者会見全文

    2025年F1モナコGPは、マクラーレンのランド・ノリスがキャリア初のモンテカルロ制覇を果たし、歴史に残る週末となった。ポールポジションからスタートしたノリスは、2度のピットストップ義務という新ルールの下でも冷静なタイヤマネジメントと的確なレース運びを見せ、後方から迫るシャルル・ルクレールのプレッシャーを最後まで抑えきった。

    レース後のインタビューでノリスは「子どもの頃の夢が叶った」と語り、その喜びを噛み締めた。一方、2位のルクレールは「予選で負けていた」と悔しさをにじませつつも、フェラーリにとって収穫のある週末だったと振り返る。3位にはチームメイトのオスカー・ピアストリが入り、マクラーレンは2台揃って表彰台を獲得する会心の結果を収めた。

    トラックインタビュー(インタビュアー:ジェンソン・バトン)

    Q:オスカー、モナコには勝つために来たと思うけど、今回は表彰台。満足できる結果では?
    オスカー・ピアストリ:そうだね、もちろん勝てたらもっと良かったけど、今週末はちょっと難しかった。プラクティスは全体的にバタバタしていて、予選に向けてあまり自信を持ててなかったんだ。いいところまでは行けたけど、あと一歩足りなかった。モナコでは予選位置がほぼそのまま決勝結果になるから、全体としては満足してる。またモナコでの表彰台だし、ポイントも取れた。悪くない週末だったと思う。

    Q:プラクティスではサン・デボーテでクラッシュもあったけど、そこから表彰台まで戻った。チームとしても素晴らしい働きだったね。しかも、これが「悪い週末」だとしたら、相当うまくいってるよね。
    ピアストリ:まさにその通り。ほんのわずかな差が大きな違いになる。これが「悪い週末」だとしたら、そこまで悪くないね。まだ改善すべき点もあるけど、来週また頑張るつもり。ランドにもおめでとうと言いたい。素晴らしい週末だったね。シャルルもいつも通り速かったし。嬉しいし、また表彰台で会おう。

    Q:おめでとう。しかも今もチャンピオンシップのリーダーだね。
    ピアストリ:ありがとう、よろしく。

    Q:シャルル、ホームレースお疲れさま。去年はここで勝利を祝ったけど、今回は惜しくも2位。レース前の車の仕上がりを考えると、ある程度満足してる?
    シャルル・ルクレール:いや、正直言ってあまり満足はしていない。結局、昨日の予選でレースを失ったと思っているし、もっと良い仕事ができたはず。でもランドの方が素晴らしい仕事をしていて、彼が勝つにふさわしい週末だった。個人的には、去年子どもの頃の夢を叶えられたけど、今年はそうはいかなかった。ただ、事前の予想よりははるかに良かったと思う。トップ10に入るのも難しいかと思っていたけど、最終的に2位でフィニッシュできたのは良い結果だね。

    Q:2ストップ戦略で前が詰まる展開もあって、最後の数周はかなりプレッシャーをかけていたように見えた。車の中ではどうだった?
    ルクレール:そうだね、最初はちょっと退屈だったよ。ランドに近づきすぎるとタイヤやブレーキがオーバーヒートしてしまうから、あえて距離を空けてたんだ。その後、マックスが“待機作戦”に出てるのが分かって、赤旗を狙ってるのかなと。それでランドにもっとプレッシャーをかけられたけど、結局は十分じゃなかった。

    Q:最後にモナコのファンにメッセージを。
    ルクレール:いつも言ってるけど、フェラーリのドライバーとして世界中で応援してもらえて本当に幸運だと思ってる。でもここで生まれて、モナコの皆さんが応援してくれるのは特別だね。モナコ人の数は多くないけど、みんなの声援は心に響いているよ。今日は優勝を届けられなかったけど、来年こそはと願っている。

    Q:ランド・ノリス、F1モナコGP初優勝おめでとう!どんな気分?
    ランド・ノリス:最高だね。モナコは長くて、流れるようなレースだけど楽しかった。かなりの時間プッシュできたし、最後の方はシャルルがすぐ後ろにいて、前にはマックスがいたからちょっと緊張もあったけど、モナコで勝てた。それが全てだね。ポールからの勝利だし、これが子どもの頃に夢見てたことなんだ。グリッドで君(バトン)を見かけて「ジェンソンがいるなら、今日はラッキーだ」と思ってたよ。

    Q:「Monaco baby!」って叫んでたけど、それ僕のセリフだよ(笑)
    ノリス:あ、そうだった?ごめん(笑)

    Q:でもモナコでは土曜日の予選がカギだってよく言われるよね。素晴らしいポールだったけど、日曜も走り切らないといけない。スタートもよかったし、あのプレッシャーの中で戦うのは相当大変だったんじゃない?
    ノリス:そうだね、一番大変だったのは終盤だと思う。レース全体としてはコントロールできてたけど、マックスが前にいてペースを落としてきたとき、シャルルがチャンスを狙える状況になった。だからうまくマネジメントする必要があった。マックスとの距離を保って、自分がプッシュすべき時に備える。そんな感じで戦略的に動いたレースだった。チームもすごく喜んでるし、今夜は素晴らしい夜になるよ。

    記者会見

    Q:ランド、おめでとうございます。あなたはモナコGPを制しました。この特別な表彰台からの景色はどうでしたか?
    ランド・ノリス:見えたのはカメラのレンズばっかりだったよ(笑)。でも大事なのは気持ちの方なんだ。下を見ればチームのみんなや両親の姿があって、本当に特別だった。子どもの頃からの夢が今日、現実になったんだ。F1にたどり着くこと、F1で勝つこと、そしてモナコで勝つこと。その3つの夢を今日叶えられた。自分自身にもチームにも誇りを感じている。マクラーレンにとっても、2008年以来の勝利だから、本当に大きな成果だよ。

    Q:ポールからの勝利で、理想的な週末に見えました。レース中に何かトラブルはありましたか?
    ノリス:大きなトラブルはなかったけど、緊張する瞬間は確かにあった。特に終盤、シャルルが後ろにいて、マックスが前でペースをコントロールしてた時。マックスに近づきすぎると、シャルルにとってチャンスが生まれる。だからその間合いを保つのが難しかった。ストラテジーも上手くいったと思うし、結果は完璧だった。集団の中を通過する時にミスしないようにするのが一番神経を使ったよ。でもタイヤマネジメントも含めて、うまくやれたと思う。

    Q:今回の週末は、これからに向けてどれくらい自信を与えてくれた?
    ノリス:昨日の予選のほうが、自分にとっては自信につながった。日曜のレースは今シーズンずっと自信を持って臨めていたけど、予選はこれまで苦労していたから。昨日はすごく誇らしかった。単にポールを取ったからじゃなくて、自分の走りとして納得できたから。今後に向けて大きな自信になるし、次のバルセロナも楽しみだよ。

    Q:ランド、モナコで導入された義務的2ストップルールについてどう思いましたか?
    ノリス:正直言って、嫌だった。

    Q:なぜ?
    ノリス:単純に怖かったから。1ストップならもっと気楽にできたのに。僕らのためにあるルールじゃない。ファンのために、エンタメ性を高めるために導入されたんだと思う。でもそれが本当に良かったかどうかは、君たちが判断することだと思う。

    Q:じゃあ逆に聞いてみるけど、来年もモナコでこのルールを続けるべきだと思う?
    ノリス:どこからスタートするか次第かな(笑)。

    Q:シャルル、素晴らしい週末だったと思います。この2位という結果、今季の流れの中でどんな意味がありますか?
    シャルル・ルクレール:2位で満足ってタイプじゃないから、正直言うと複雑。でも冷静に振り返れば、チームにとっては非常にポジティブな結果だったと思う。今季、低速コーナーでのパフォーマンスがとても悪かったから、ここモナコでは苦戦すると思ってた。けど、このサーキットはバンプや縁石の処理が多くて、車の特性が合ってた。そういう意味では上出来。ルイスの10点と僕の18点で、非常に貴重なポイントが取れた。

    Q:レース中、オーバーテイクのチャンスはどこにあった?
    ルクレール:マックスが前に出た終盤、最後までチャンスは信じていた。前夜から、ランドに仕掛けられる2~3カ所を頭の中で思い描いていたし、リスクもいとわず行くつもりだった。でも実際にはその状況は来なかった。2~3周だけ「今行けるかも」と思った瞬間はあったけど、ランドがすぐに反応してしっかり守ってきた。だから結局仕掛けることはできなかった。

    Q:具体的にどのコーナーで狙っていた?
    ルクレール:ラスカスで2周ほどかな。あとはフェアモントでも1回。でもフェアモントのは正直かなり楽観的すぎたと思う(笑)。

    Q:義務的2ストップルールについての考えは?
    ルクレール:今日のように2位だった立場からすると、導入されてよかったと思う。多少なりとも逆転の可能性があるから。ただ、後ろの方ではチームプレイ的な動きもいろいろあったようで、それが“アクション”と言えるのかは微妙なところ。レース全体はまだ見てないけど、少なくとも戦略面での駆け引きはあったし、単調な展開よりは良かったのかもしれない。モナコは特別な場所だから、予選の重要性が高いのも“らしさ”のひとつ。だからといって、無理に変える必要があるのかは議論の余地があるね。

    Q:オスカー、おめでとうございます。今日のレースは予想どおりの展開でしたか?
    オスカー・ピアストリ:はい、ほとんど予想どおりでした。後方ではいろいろと動きがあったみたいだけど、僕の位置から見た展開は想定通りだった。去年と比べるとペースは速くなったと思う。だからコックピットの中では去年よりも少し緊張感があった。全開でプッシュしてるわけじゃないけど、特定の場面では集中力が必要だったね。

    Q:金曜や土曜に比べて、今日はマシンに満足できましたか?
    ピアストリ:まあ悪くはなかったけど、レースでは限界まで攻めることはしないからね。予選の時点ではマシンに満足してたと思う。問題はその予選までのリズムに乗るのに苦労してたこと。モナコではクリーンな準備ができてないとすぐに痛い目を見るから。今回はそこが足りなかったと思う。でも予選のペース自体は良かったし、すべてを引き出そうとしていた。昨日は1周ごとに苦労したね。今日は3位以上を目指していろいろ試したけど、結果は変わらなかった。

    Q:義務的2ストップルールについても感想をお願いします。
    ピアストリ:確かにレース中、数カ所で緊張する場面はあった。周囲の車とのセーフティカーウィンドウを確保したり、逆に他の車のウィンドウから逃れたりするためにプッシュしなきゃいけないタイミングもあった。戦略的要素は増えたと思う。ただ、上位勢にとっては大きな影響はなかったかな。仮に残り5周で赤旗が出て、マックスが勝っていたら、全く違った展開になっていた可能性もある。そのうち実際にそういうことが起こるかもしれないけど、それが“見たいレース”なのかは分からないね。少なくとも今回に関しては、前の方では大きな違いは生まれなかったと思う。

    2025年のF1世界選手権 モナコGP 決勝

    質疑応答セッション

    Q:ランド、マックスが最後までピットを引っ張っていた時、もし赤旗が出ていたら彼が勝つ可能性もありました。怖くなりませんでしたか?
    ランド・ノリス:いや、何もできなかったからね。自分のコントロール外のことだし、考えても仕方ない。もし赤旗が出てたら、それで彼が勝っても「おめでとう、マックス」って言うしかない。僕は自分のレースに集中してただけ。もちろん、赤旗が出ないことは祈ってたけど、それだけだよ。

    Q:ランド、メルボルン以来の勝利です。いろいろ言われていた中で、今回の勝利は自信を取り戻す意味でも大きかったのでは?
    ノリス:みんな好き勝手に言うからね。でも、そんなのほとんど事実じゃない。僕やチームが真実を分かっていれば、それで十分。オーストラリアの後、自分の中での勢いを取り戻すためにずっと努力してきた。この週末は、その最初の一歩。まだすべてを取り戻したわけじゃないけど、自信は回復してきてる。

    昨日の予選の方が、今日の勝利以上に嬉しかった。感情的にも強く感じた。僕はずっと予選が得意だったけど、今年はその感覚を失っていて、それを取り戻すのが本当に難しかった。ようやく戻ってきたという実感があったからね。

    ここにはシャルルもマックスもオスカーもいて、F1の中でもトップクラスの才能を持つドライバーたちばかり。そういう中で戦うには、最高の自分でいなきゃいけない。だから、この数ヶ月でどれだけ努力してきたかは、自分とチームだけが分かってるし、それで十分なんだ。

    Q:シャルル、来年F1マシンが小型化されますが、それが今年すでに導入されていたらランドを抜けたと思いますか?
    シャルル・ルクレール:正直分からない。来年のマシンがどれくらい小さくなるかもまだ分かってないし。モナコではどんなマシンでもオーバーテイクは難しいと思う。後ろの車のサイズに応じて前の車の守り方も変わるからね。多少抜きやすくなることを期待してるけど、決定的とは言えない。

    Q:シャルル、フェラーリはまだ改善が必要とのことですが、特にどこに課題があると考えていますか?
    ルクレール:間違いなく低速コーナーが最大の課題だね。だからこそ、ここモナコに来る時はすごく悲観的だった。でもこのサーキットはバンプや縁石が多くて、逆にフェラーリには合っていた。そういう特殊条件が良い方向に働いたわけだけど、それは長期的な解決にはならない。今後は、こうした“特殊条件”に頼らずに戦えるように、低速域のパフォーマンスをしっかり改善しないといけない。

    Q:ランド、モナコ制覇というのはキャリアの中でどのくらいの位置づけになりますか?
    ノリス:一番誇りに思うのは、いつか自分の子どもに「パパはモナコで勝ったんだ」って言えることかな。これは間違いなく自分のキャリアの中でも特別な位置づけになる。週末を通してポールと勝利の両方を達成できたっていう意味でも、完璧な内容だったし。

    それに昨日の予選で出した1分09秒というタイムも、今後長い間破られないんじゃないかな。来年の車は今年ほど速くならないだろうし、もしコースレイアウトが変わらなければ、あのラップタイムはしばらく残ると思う。そういう意味でも誇らしい。過去にモナコで勝ったドライバーたちは、必ずしも全員がチャンピオンではないけど、大半はそうだった。30年後に「2025年、モナコで勝った年があった」と言えるのが楽しみだよ。

    Q:オスカー、最初のピットストップのとき「シャルルを抜くため」と無線がありましたが、ストップがやや遅れました。あれがなければ前に出られたと思いますか?
    オスカー・ピアストリ:いや、無理だったと思う。そもそも差が大きすぎた。何か起こすためにやってみたけど、実際のところ、結果が変わる可能性は低かったと思う。

    Q:3人に質問です。2ストップ義務ルールについて、すべてのレースに導入すべきだと思いますか?
    ランド・ノリス:それはルールを作る人たちに聞いてほしい。僕らは決められたルールの中で戦うだけ。何を求めるかによるよね。レースを“演出”したいのかどうか。今回、オーバーテイクが増えたわけじゃないと思うよ。むしろ“運”で結果が左右されかねない。赤旗やセーフティカーで状況が変わることになるし、純粋にレースで勝った人が正当に評価されないリスクがある。それって本当に望ましいのかなと。F1はスポーツであるべきだと思う。誰が一番速いか、誰が一番うまくレースしたかで決まるべきだよ。モナコの魔法って、そもそも予選にあるわけだし、それを無理に壊す必要はないと思う。

    シャルル・ルクレール:僕もランドと似た考えだね。今日は2位だった立場から言えば、2ストップ制は少し希望が持てるルールだった。トラフィックでいろんなことが起こるからね。ただ、後ろの方ではチーム戦略的な“ゲーム”もあったようで、それが本当に良いレースかどうかは判断が難しい。でも、モナコは昔からそういう特殊な場所。無理に変えるよりは、F1全体としてオーバーテイクしやすい車を作る方向で進めた方がいいんじゃないかと思う。

    オスカー・ピアストリ:いくつか緊張する場面は増えたよ。セーフティカーウィンドウの計算とかね。でも、上位勢にとってはそこまで大きな影響はなかったと思う。もし赤旗でマックスが勝っていたら全然違った結果になったかもしれないけど、それが“良いレース”かどうかは別の話。今後、そういう展開は出てくるかもしれないね。

    Q:ランド、マックスがわざとペースを落として、シャルルにチャンスを与えようとしていたと思いますか?

    ランド・ノリス:彼に聞いた?

    Q:うん、聞いた。「タイヤの状態が悪かっただけ」と言ってたよ。

    ノリス:なら、それが答えだね。僕から言えることは何もないよ。

    Q:3人に質問です。今回のルール変更は、エンジニアとの連携やチーム間の協力において、何かしらプレッシャーを増やしたと思いますか?

    シャルル・ルクレール:ランダム性が増したとは思う。運が良ければ得をするし、悪ければ大損する。それは自分たちの手の届かないところで起きるから、少し不安になる。ただ、モナコでは昔からそういう傾向があるし、今回は特に2ストップでそれが強まった感じかな。でもエンジニアとの間で、特別に緊張感が高まったということはなかったよ。

    Q:ランドとオスカーに質問です。今夜はモナコGPの後、チームの“もうひとつの週末”があるわけですが、インディ500はどこで見ますか? シャルルはどうですか? 去年は観られなかったと思いますが。

    ランド・ノリス:ソファで観る予定だよ。誰かに招待されたら別だけど(笑)。まあ、今のところは自宅観戦かな。そろそろ始まる時間だよね。これくらいにして、観に行きたいくらいだよ。

    シャルル・ルクレール:何時スタート?

    ノリス:1時間後か1時間半後くらい。

    ルクレール:うちはたぶんその時間、まだチームミーティングしてるね。フェラーリはいつも出発が遅いから(笑)。でも、すごくクレイジーなレースだと思うし、さっきオスカーとも話してたんだけど、僕はたぶんやらないかな。ちょっとレベルが違いすぎるというか。F1が好きだし、今はそこに集中してる。そのあとでやりたいのは、兄と一緒にル・マンに出ること。それが夢なんだ。だから、僕にとってはル・マンが次の目標で、インディ500は尊敬はしてるけど、ちょっと別世界という感じだね。

    ノリス:僕も同じ。僕も兄とル・マンに出られたら素晴らしいけど、彼は少しレースから離れてるからなぁ。でもアメリカのドライバーたちには本当に尊敬してる。今回ロバート・シュワルツマンがポールを取ったって聞いたけど、すごいよね。昔、2015年か2016年のフォーミュラ・ルノーでチームメイトだったんだ。だから彼が今あの舞台で結果を出してるのは感慨深い。でも、僕はインディ500には出ないって今はっきり言える。まったく興味がない。僕のやりたいことじゃないし、楽しめる気がしない。シミュレーターで走った時は面白かったけど、ぶつかっても痛くなかったからね。リセットボタン押せば済んだ(笑)。それくらい別物なんだ。

    Q:ランド、モナコに勝った今、トリプルクラウン(モナコGP、ル・マン、インディ500)に挑戦したくなったりはしませんか?

    ノリス:いや、ならないね。