カテゴリー: オスカー・ピアストリ

  • オスカー・ピアストリに大胆なF1マシン変更を進言「2〜3戦を犠牲にしてもいい」

    オスカー・ピアストリに大胆なF1マシン変更を進言「2〜3戦を犠牲にしてもいい」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1シーズンで苦戦が続くなか、マクラーレンのMCL40で大胆なセットアップ変更を試すべきだと元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤから助言を受けた。

    モントーヤは、ランド・ノリスに合っているセットアップが必ずしもピアストリにも適しているわけではないと指摘。残り12戦すべてで平均的な結果に終わるより、2〜3戦を「犠牲」にしてでも異なる方向性を試し、自分に必要なマシン特性を見つけるべきだと主張している。

    序盤から後手に回ったピアストリ
    ピアストリの2026年シーズンは厳しいスタートとなった。母国オーストラリアGPではフォーメーションラップでクラッシュし、中国GPでは電気系トラブルによってグリッドにつくことができず、開幕から2戦連続でDNSとなった。

    昨季、チームメイトのノリスにF1ワールドチャンピオンの座を奪われたピアストリにとって、今季はマクラーレンの「ナンバー2」ではないことを証明する重要なシーズンでもある。

    日本GPとマイアミGPでは表彰台を獲得して巻き返したものの、その後の7戦では表彰台から遠ざかっている。

    直近のハンガリーGPでは一時トップを走ったが、周回遅れのカルロス・サインツJr.をオーバーテイクしようとした際に接触。その間にノリスが差を縮め、最終的に首位を奪われた。普段は冷静なピアストリも、この接触には強い苛立ちを見せていた。

    その後、ピアストリはギアボックストラブルでリタイア。一方のノリスは優勝し、両者のポイント差はノリスが36ポイントリードするまでに広がった。

    「ランドに合うものがオスカーにも合うとは限らない」
    F1で7勝を挙げたモントーヤは、ピアストリが現状を打開するためには、MCL40のセットアップについてもっと大胆に実験する必要があると考えている。

    「彼は、なぜランドの方がマシンに快適さを感じているのか、自分には何が足りないのか、そして何をする必要があるのかを理解しなければならない」

    モントーヤはnews.com.auにそう語った。

    「ランドにうまく機能しているものが、必ずしもオスカーにもうまく機能するとは限らない。オスカーがマシンに求めているものはまったく違う」

    そこでモントーヤは、ピアストリ自身がマクラーレンに対して実験を求めるべきだと主張する。

    「オスカーはマクラーレンに行って、『完全に間違った方向に行ってしまってもいいから、実験させてほしい。いくつかの“ラビットホール”に入り込ませてほしい』と言うべきだ」

    ここでいう「ラビットホール」とは、通常とは異なるセットアップや開発の方向性を深く掘り下げ、可能性を探ることを意味する。

    「彼らは今いるバブルから抜け出す必要がある。今のやり方はランドには機能しているが、オスカーには機能していない」

    「もっと範囲を広げる必要があるし、その結果として何戦か苦戦することになってもいい」

    「2〜3戦を犠牲にして残り9戦につなげればいい」
    モントーヤは、目先の結果を追い続けるよりも、シーズン後半を見据えて数戦を実験に使う価値があると考えている。

    「それが何だというんだ? まだ12戦残っている。残り12戦すべてで平均的なレースをするくらいなら、そのうち2〜3戦を犠牲にして、残り9戦につなげればいい」

    「週末ごとに対応していると、『今週末はダメでもいい』と割り切るのはとても難しい。でも、何が足りないのかを突き止める必要がある」

    「オスカーの周囲には本当に優秀な人材がたくさんいる。思い切って大きく振ることを恐れてはいけない」

    モントーヤの主張は、単にピアストリにリスクを取るよう求めるものではない。ノリスを基準としたセットアップの延長線上ではなく、ピアストリ自身が速さを引き出せるMCL40の特性を探し出す必要があるという考えだ。

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    昨年のタイトル敗北が今も影響
    モントーヤはまた、ピアストリの現在の苦戦には技術面だけでなく、2025年のF1タイトル争いで敗れた心理的な影響もあるとみている。

    昨年のオランダGP終了時点で、ピアストリはノリスに34ポイント、マックス・フェルスタッペンに104ポイントの差をつけて選手権をリードしていた。

    しかし、その後の9戦で形勢は逆転。最終戦アブダビGPを終えた時点ではランキング3位となり、王者ノリスに13ポイント、フェルスタッペンにも11ポイント及ばなかった。

    「昨年チャンピオンシップを失ったことは、精神的に彼を本当に傷つけた」

    「そこから立ち直り、状況を理解し、仕事をやり遂げるための集中力とエネルギーを取り戻していく過程にある。彼はものすごく優れたドライバーだから、僕は立ち直れると思っている」

    「心理的な部分は非常に大きい。昨年は誰もがタイトルは彼のものだ、もう決まったようなものだと話していた」

    「無敵に見えるような立場にいながらチャンピオンシップを失うのは、受け入れるのが本当に難しいことだ」

    「世界王者になれない可能性も受け入れなければならない」
    一方でモントーヤは、ピアストリが昨年の敗北にとらわれ続けるべきではないとも強調した。F1ではタイトルを争える機会そのものが保証されているわけではないからだ。

    「またチャンスが来るかもしれない。でも、ああいう機会はそれほど頻繁には訪れない」

    「それがこのスポーツの現実だ。彼は素晴らしいことを成し遂げてきた。ただ、世界チャンピオンになることだけが唯一のモチベーションなら、現実としてタイトルを獲るためにはすべてが自分の方に転がってこなければならない。最高のマシンに乗っている必要もある」

    そのため、タイトルそのものではなく、目の前のレースで最大限の仕事をすることに集中すべきだとモントーヤは語る。

    「日々のことに集中する必要がある。レースに勝つこと、プラクティスに集中すること、すべてを最大限に生かすことだ。そうすれば、チャンスは自然とやってくるかもしれない」

    「世界選手権で2位や3位になったからといって、それで残りのキャリアを決めつけることはできない。チームメイトが勝ったのは悔しいだろう。でも、だからこそ僕たちはレースをしている」

    ノリスに36ポイント差をつけられているピアストリにとって、残り12戦で求められるのは単純に現在のMCL40からタイムを削り取ることだけではない。ノリスとは異なる自分自身の要求を明確にし、それに合ったセットアップの方向性を見つけられるかどうかが、シーズン後半の巻き返しを左右することになりそうだ。

  • オスカー・ピアストリ F1シミュレーター巡るハミルトンとの「世代の違い」指摘

    オスカー・ピアストリ F1シミュレーター巡るハミルトンとの「世代の違い」指摘

    オスカー・ピアストリは、F1のシミュレーターについて、グランプリ週末に向けた準備に「役立つツール」だとの考えを示した。一方で、シミュレーターに否定的なルイス・ハミルトンとは育ってきた時代が異なるとして、「世代の違い」にも言及している。

    F1各チームはファクトリーにシミュレーターを備え、レース前のセットアップ検討やデータ収集に活用している。

    ただし、その有効性に対するドライバーの評価は一様ではない。ハミルトンは今年、シミュレーターに「惑わされた」と感じた経験から、今後は使用しない意向を示していた。

    ピアストリ「僕は役に立つと感じている」
    ピアストリは、RacingNews365を含むメディアに対し、自身にとってシミュレーターは有効な準備手段だと説明した。

    「僕は役に立つと感じている。僕はルイスが育った時代とは違う世代で育ってきたということもある」

    「もちろん、シミュレーター自体はもう長い間存在している。でも、すべての人に合うものではないというのも理解できる」

    ピアストリは、現在のF1マシンの複雑さも、シミュレーターを活用する理由のひとつに挙げている。

    「今のマシンはとても複雑だから、シミュレーターで走っておくことはかなり役に立つと感じている。僕自身にとっても、チームにとってもそうだ」

    ハミルトンは「惑わされた」と使用に否定的
    一方、7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、シミュレーターに対して異なる見方を示している。今年、シミュレーターから得た感覚や情報が実車での走行につながらず、むしろ自身を「惑わせた」として、使用しない意向を明らかにしていた。

    F1ではシミュレーターの精度が向上し、セットアップの事前検討や新しいパーツの評価など幅広い用途で活用されている。しかし、実車との感覚の違いをどこまで許容できるかは、ドライバーによって異なる。

    25歳のピアストリと41歳のハミルトンでは、ドライバーとして成長した環境にも大きな違いがある。ピアストリにとってシミュレーターはキャリア形成期から身近な存在だったのに対し、ハミルトンがシングルシーターでキャリアを築き始めた時代には、現在ほどシミュレーターがドライバー育成やレース準備に深く組み込まれてはいなかった。

    「実車と同じにはならない」限界も認識
    もっとも、ピアストリもシミュレーターを絶対的なものとは考えていない。実際のF1マシンを走らせる経験を完全に再現することはできないと強調した。

    「でも、人それぞれだ。シミュレーターが完璧になることはない」

    「絶対に間違いのないツールになることもないし、実際のマシンをドライブするのと同じくらい優れたものになることもない」

    そのうえで、最終的にはドライバー自身が、自分に合った方法を選択することが重要だと語った。

    「自分たちが持っているツールを使って取り組む。それが自分にとって良くないと思うなら、使わない。それだけのことだ」

    シミュレーターを積極的に活用するピアストリと、実車との相違から距離を置くハミルトン。両者の考え方の違いは単なる好みだけでなく、F1ドライバーとして育ってきた時代や環境の変化も映し出している。

  • オスカー・ピアストリ「2026年F1マシンはドライビングが根本的に変わった」

    オスカー・ピアストリ「2026年F1マシンはドライビングが根本的に変わった」

    2025年にタイトル争いを繰り広げたオスカー・ピアストリだが、2026年シーズン前半は新レギュレーションへの適応に苦戦した。しかし、マクラーレンのドライバーは、シーズン終盤戦へ向けてマシンを速く走らせるための重要なヒントを見つけつつあると明かした。

    2026年はシャシーとパワーユニットが全面刷新され、ドライバーにも従来とは異なるアプローチが求められている。

    ピアストリは、この変化は単なるマシン性能の違いではなく、「レースカーの運転方法そのものが変わった」と語っている。

    2026年マシンへの適応に苦戦した前半戦
    2025年は開幕前半だけで6勝を挙げ、選手権首位で夏休みに入ったピアストリだったが、2026年は状況が一変した。

    ここまで獲得ポイントは92点。表彰台はマイアミGP以降なく、今季はわずか2回にとどまっている。マクラーレンのMCL40自体がライバル勢ほど競争力を発揮できていないことに加え、チームメイトのランド・ノリスに対しても予選で苦戦。マイアミGP以降の8戦では、公道コースのモナコGPを除き、ノリスがすべて予選で前につけている。

    ピアストリは、その理由の一つとして2026年マシン特有のドライビングスタイルへの適応を挙げた。

    「マシンや自分自身からパフォーマンスを引き出すために、本当にたくさんの新しいこと、新しいやり方を見つけなければならない」

    「これまでずっとやってきた自分のリズムや運転の仕方に落ち着いてしまうのは簡単だけど、このマシンでは必ずしもそれが通用しない。バルセロナはまさにその例だった」

    オーストリアGPから新しい走らせ方を模索
    ピアストリは、オーストリアGPをきっかけに自らのアプローチを変え始めたという。

    「オーストリアでは、自分自身をもう少し追い込んで、新しいことを試さなければいけないと感じた。そして、少し違う方法でクルマを走らせるようにした」

    その試行錯誤を続けた結果、夏休み前の数戦で重要な発見があったと説明した。

    「どのクルマにも速く走るために必要なものは少しずつ違う。そして夏休み前の数戦で、このクルマをどう運転すべきか、どういう特性なのか、どうすれば速く走れるのかを以前よりずっと理解できるようになった」

    「それは必ずしも直感的でも自然なことでもない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    「レースカーの運転方法そのものが変わった」
    ピアストリは、2026年レギュレーションを過去の技術規則変更とは別物だと位置付けている。

    これまでのレギュレーション変更では、ダウンフォース量や発生方法が変わることはあっても、基本的なドライビングの考え方は大きく変わらなかった。しかし2026年は、マシンの性能を引き出すための運転方法そのものを見直さなければならないという。

    「今回のレギュレーションは、本当にいろいろな意味でまったく違う」

    「以前のレギュレーション変更では、ダウンフォース量やダウンフォースの生み出し方など、クルマ自体はかなり変わった」

    「でも今回は、ある意味ではレースカーの運転方法そのものが完全に根本から変わったようなものなんだ」

    「僕たちにとっても、僕自身にとっても大きなリセットだった。物事への取り組み方や、いろいろなことの進め方を変えなければならなかった」

    後半戦へ向けた復調の兆しか
    ピアストリのコメントからは、2026年型マクラーレンの性能だけでなく、自身のドライビングスタイルにも課題があったことを率直に認めている様子がうかがえる。一方で、オーストリアGP以降に新たな走らせ方を見つけたことで、夏休み明け以降は本来の速さを取り戻せる可能性も見えてきた。新世代F1マシンへの理解をさらに深められるかが、後半戦の巻き返しを左右する重要な鍵となりそうだ。

  • アウディF1代表 ピアストリ&サインツ移籍説は「プロジェクトの信頼性の証」

    アウディF1代表 ピアストリ&サインツ移籍説は「プロジェクトの信頼性の証」

    アウディF1代表のマッティア・ビノットは、オスカー・ピアストリやカルロス・サインツJr.がチームへの移籍候補として報じられていることについて、「非常にうれしい」と歓迎する姿勢を示した。

    ビノットは現時点でドライバー交代の予定を否定しつつも、有力ドライバーの名前がアウディと結び付けられること自体が、F1界でプロジェクトへの評価が高まっている証拠だと強調した。

    ピアストリやサインツとの移籍報道を歓迎
    アウディは2026年からザウバーを引き継ぎ、ワークスチームとしてF1へ本格参戦した。ドイツ・ノイブルクのパワーユニット部門と、スイス・ヒンウィルのレースチームという2拠点体制でプロジェクトを進めており、ビノットは2024年7月からその指揮を執っている。

    2027年に向けたドライバー市場では、現ウィリアムズのカルロス・サインツJr.や、マクラーレンのオスカー・ピアストリがアウディ移籍候補として報じられている。一方で、アウディ側はニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトのコンビを維持する方針を繰り返し示している。

    そうした状況について、ビノットは『RacingNews365』に次のように語った。

    「まず、私は新聞をほとんど読まないので、その話はあなたから初めて聞いた」

    「カルロスは私がとてもよく知っている人物だ。だから彼とアウディが結び付けられるのは自然なことなのだろう。しかし、私が言えるのは、現在のラインアップにとても満足しているということだけだ」

    ヒュルケンベルグとボルトレトを高く評価
    ビノットは現在のドライバーラインアップについても高く評価し、経験と若さのバランスだけではなく、純粋な速さを重視して起用していると説明した。

    「ガブリエルとニコについて語られるとき、多くの人は経験豊富なドライバーと若手の組み合わせだと言う」

    「だが私は別の見方をしている。2人とも非常に速いドライバーであり、だからこそ満足している。我々には良いラインアップがある」

    ヒュルケンベルグは2026年ハンガリーGPで9位に入り、アウディとして今季初ポイントを獲得。チーム内部でも、そのパフォーマンス自体は高く評価されており、成績不振の主因はマシンにあるとの認識から、2027年契約に盛り込まれている解除条項を行使する考えはないと報じられている。

    アウディ F1 マッティア・ビノット

    「アウディは競争力を持てる」という評価の表れ
    ビノットは、有力ドライバーとの移籍報道そのものがアウディの将来性を物語っていると受け止めている。

    「他のドライバーが我々のチームと結び付けられることについては、とてもうれしく思っている」

    「それは我々のプロジェクトに対する信頼性が高まっていることを示しているからだ」

    「外部から見ても、いつかアウディが競争力のあるチームになるという認識は、もはや単なる噂ではなく事実として受け止められ始めている」

    サインツJr.については、フェラーリ時代にビノットとともに仕事をした経験があり、再びタッグを組む可能性がたびたび取り沙汰されている。また将来的にはジョージ・ラッセルが2028年以降の候補として浮上するとの見方もあり、アウディのシートは今後さらに注目を集めることになりそうだ。

    アウディは現時点ではヒュルケンベルグとボルトレトの体制を維持する方針だが、ピアストリやサインツJr.といったトップドライバーの名前が移籍候補として挙がるようになったことは、新興ワークスチームとしての存在感が着実に高まっていることを示している。

  • オスカー・ピアストリ F1史に残る“あの投稿”から4年「記念日メッセージありがとう」

    オスカー・ピアストリ F1史に残る“あの投稿”から4年「記念日メッセージありがとう」

    2026年シーズンのF1はサマーブレイクを迎えたが、マクラーレンのオスカー・ピアストリがSNSで披露した“ひと言”が、ファンの間で再び話題となっている。

    きっかけは、F1史に残る契約騒動の発端となった「あの投稿」から4年を迎えたことだった。ピアストリは多くの祝福メッセージに対し、らしいユーモアで応じている。

    F1史に残る「アルピーヌには乗らない」投稿から4年
    2022年8月、フェルナンド・アロンソがアルピーヌからアストンマーティンへの電撃移籍を発表すると、アルピーヌは当時リザーブドライバーだったオスカー・ピアストリを2023年のレースドライバーに起用すると発表した。

    しかし、その直後にピアストリは自身のX(当時はTwitter)で、F1史に残る有名な声明を投稿する。

    「今日の午後、僕の同意なしにアルピーヌF1が来年僕が彼らのために走るというプレスリリースを出したと理解している。これは事実ではないし、僕は2023年に向けてアルピーヌと契約していない。来年アルピーヌで走ることはない」

    この投稿はF1界に大きな衝撃を与え、その後、契約問題はFIAの契約承認委員会(Contract Recognition Board)に持ち込まれた。

    最終的に委員会はマクラーレンとの契約の有効性を認め、ピアストリは2023年からマクラーレンのドライバーとなった。

    オスカー・ピアストリ

    「記念日メッセージをありがとう」と一言
    そして、その歴史的な投稿からちょうど4年を迎えた今年、ピアストリはXで短くこう投稿した。

    「記念日メッセージをありがとう」

    わずか一文ながら、当時の騒動を知るF1ファンには思わず笑ってしまうような投稿となり、多くの反響を集めた。淡々としたユーモアは、ピアストリらしいキャラクターがよく表れている。

    マクラーレン移籍は成功だった
    結果的に、マクラーレンへの移籍はピアストリにとって大きな成功となった。

    2024年ハンガリーGPでF1初優勝を飾ると、その後も勝利を重ね、ここまで通算9勝を記録。2025年には一時ドライバーズランキング首位に立ったものの終盤に失速し、チームメイトのランド・ノリスにタイトルを譲った。

    2026年ハンガリーGPでもアップグレード版MCL40で優勝争いに加わるだけの速さを見せていたが、周回遅れにしようとしたカルロス・サインツJr.との接触に加え、終盤にはギアボックストラブルに見舞われてリタイアとなった。

    それでも、マクラーレンのアップデートが高い競争力を備えていることは示されており、ピアストリにとっては後半戦へ向けて明るい材料となっている。4年前の「あの投稿」がなければ実現しなかった現在のキャリアは、いまやF1を代表する成功例のひとつとなっている。

  • ピアストリ激高の無線騒動をマクラーレンF1代表が鎮火「怒りに任せた発言だった」

    ピアストリ激高の無線騒動をマクラーレンF1代表が鎮火「怒りに任せた発言だった」

    F1ハンガリーGPでオスカー・ピアストリがチーム無線で怒りを爆発させた場面について、マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表が「レース直後に本人から説明があり、チーム内に問題はまったくない」と強調した。

    一方、ピアストリ本人はレース後、怒りの矛先はマクラーレンの戦略ではなく、接触したカルロス・サインツJr.に向けられたものだったと説明。「受け入れられない」と厳しく非難し、「まずは自分自身を見つめ直すべきだ」と痛烈な言葉を浴びせた。

    怒りの無線はレース直後に本人が説明
    ハンガロリンクでポールポジションのランド・ノリスを序盤にかわして首位に立ったオスカー・ピアストリだったが、39周目に周回遅れのカルロス・サインツJr.と接触。サインツJr.はフェルナンド・アロンソと最下位争いを続けており、この接触でピアストリは大きくタイムを失った。

    アンダーカットの効果が非常に大きいハンガロリンクでは、この遅れが決定的となり、ノリスがピットストップ後に逆転。さらにピアストリは56周目にギアボックストラブルとみられる問題でリタイアを喫した。

    無線ではサインツJr.に対して激しく怒りをぶつけたほか、チームに対しても「今は話しかけないでくれ。あれを考慮してくれてありがとう」と皮肉交じりの言葉を発していた。

    なお、この接触についてスチュワードはサインツJr.に全面的な責任があると判断し、5秒加算ペナルティを科している。

    ピアストリ「チームの責任ではない」
    レース後のピアストリは、自身が無線で怒りをあらわにした理由について、チームの戦略ではなく、サインツJr.との接触だったと明言した。

    「怒っていた理由は、周回遅れのマシンにぶつけられたことだった」

    「ピットストップのタイミングは問題なかったし、ハミルトンへのアンダーカットを防ぐという意味でもごく普通の判断だった。あの接触さえなければ、僕はランドの前に戻れていたはずだ」

    「その瞬間は本当に腹が立っていた。『腹が立った』では足りないくらいだ。ランドが前に出た時点で追いつくペースはないと分かっていたし、優勝のチャンスはそこで終わった」

    「だから無線で怒っていたのは首位を失ったことに対してだった。でも、それはチームの責任ではない」

    「受け入れられない。まずは鏡を見るべきだ」
    サインツJr.は、青旗警告がステアリングに表示されなかったシステムトラブルが原因だった可能性を示唆していたが、ピアストリはその説明を一蹴した。

    「マーシャルポストでは至る所でブルーフラッグが振られていたし、僕は1セクターもの間ずっと彼の後ろにいた。本当に何が起きたのか信じられなかった」

    「周回遅れのマシンにぶつけられるなんて、レースで想定するようなことじゃない。彼が見えていなかったなんて、正直どうでもいい」

    「見えていなかったことも、誰も彼に伝えなかったことも、あるいは状況認識が完全に欠けていたことも、すべて受け入れられない」

    さらにピアストリは、サインツJr.の普段の言動にも言及し、厳しく皮肉った。

    「彼は最下位争いを、まるで世界選手権を争っているかのようにフェルナンドと戦っていた。そのせいで僕はレースの首位を失った」

    「彼は他人を批判することも多いし、逆に自分もコース上で厄介だと言われることがある。ああいうことをしたのなら、まずは自分自身を鏡で見つめ直した方がいい」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    ステラ代表「2人のバトルは公平だった」
    レース後、アンドレア・ステラ代表は、ピアストリ本人が発言の真意を説明したことを明かし、チーム内に不和はないと強調した。

    「まず最初に言いたいのは、レース直後にオスカー本人が、あのコメントは怒りに任せて発したものだったと説明してくれたということだ」

    「今日のレース展開や、2人のマクラーレンドライバーによる争いは、すべて公平で素晴らしいレースだった」

    「その点について、チーム内にはまったく問題はない」

    ステラ代表は、首位を失った最大の要因はサインツJr.との接触であり、マクラーレンの戦略やノリスとのバトルに問題はなかったと改めて説明した。

    今回の一件について、チームとドライバー双方の説明がそろったことで、ピアストリの怒りは戦略やチームオーダーではなく、レースを左右したサインツJr.との接触に向けられたものだったことが明確になった。

  • オスカー・ピアストリ サインツに激怒「バックマーカーにレースを壊された」

    オスカー・ピアストリ サインツに激怒「バックマーカーにレースを壊された」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1ハンガリーGPでカルロス・サインツJr.との接触によって勝利を逃したことに強い不満を示し、「バックマーカーにレースを壊された」と怒りをあらわにした。

    ピアストリはレース序盤にシャルル・ルクレール、そしてチームメイトのランド・ノリスを抜いて首位に浮上。しかし、第2スティント終盤の周回遅れ処理でサインツと接触し、その間にノリスに逆転を許した。さらに終盤にはギアボックストラブルでリタイアとなり、優勝争いから姿を消した。

    首位走行中に周回遅れと接触「何もかもがうまくいかなかった」
    ピアストリは3番グリッドから好スタートを決め、ターン1でルクレールをかわすと、ターン2ではノリスを鮮やかな切り返しで攻略してトップに立った。

    その後もレースをリードしていたが、2度目のピットストップ後に周回遅れの集団へ追いつくと、フェルナンド・アロンソとポジション争いをしていたサインツのウィリアムズとターン2~3の間で接触。このロスによってノリスに先行を許し、その約15周後にはギアボックスのトラブルでリタイアを喫した。

    レース後、ピアストリは失意を隠さなかった。

    「もちろん本当にがっかりしている。1周目は良かったし、第1スティント全体も悪くなかったと思う」

    「ハードタイヤではペースに苦しんだけど、トラックポジションがあったし、苦しみながらも何とか抑え切れると思っていた」

    「でも、その後は起こり得ることが全部起きてしまった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    「周回遅れのマシンにレースを壊されるなんて予想しない」
    レース後には、青旗表示システムの不具合によって複数のドライバーが青旗を認識できなかったことも判明した。しかし、ピアストリはそれを言い訳にはならないと切り捨てた。

    「青旗の問題があったことは知っていた。でも、マーシャルポストでは青旗が振られていた」

    「僕はすぐ後ろにいた。本当に何が起きたのか信じられなかった。周回遅れのマシンにぶつけられるなんて、自分のレースで起こるとは思わないことだ」

    「彼が僕を見ていなかったかどうかなんて気にしない。見えていなかったことも、誰も伝えなかったことも、あるいは完全に状況認識が欠けていたことも、受け入れられない」

    さらに、サインツがアロンソと最後尾争いを続けていたことにも皮肉を込めた。

    「彼はフェルナンドと最下位争いを、まるでワールドチャンピオン争いみたいにやっていて、そのせいで僕はレースのリードを失った」

    「彼は普段から他のドライバーに厳しいことを言っているし、これまでも他のドライバーからコース上で厄介だと言われてきた」

    「そんなことをするなら、一度自分自身を見つめ直した方がいい」

    夏休み前の心境について問われると、ピアストリはチームを責めることはなかった。

    「気持ちをリセットして、もっとペースを見つけたい」

    「周回遅れのマシンにレースを壊されることを前提に戦略なんて立てない。だから、この件でチームを責めるつもりはまったくない」

    「夏休みで少しリセットして、また戻ってきたい」

    ピアストリは接触によって首位を失い、その後ギアボックスのトラブルで無念のリタイア。一方でノリスは今季初優勝を飾り、マクラーレンに2026年シーズン初勝利をもたらした。

  • オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGPでハミルトン批判「ミラーを見ていなかった」

    オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGPでハミルトン批判「ミラーを見ていなかった」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でルイス・ハミルトンの進路妨害によってポールポジション争いの機会を失ったとして、不満をあらわにした。スチュワードはこの件を審議した結果、ハミルトンに3グリッド降格ペナルティを科している。

    マクラーレンは週末を通じて高いパフォーマンスを示しており、チームメイトのランド・ノリスがポールポジションを獲得。ピアストリも最後のアタックで上位進出が期待されていたが、ターン1でハミルトンに行く手を阻まれ、5番手に終わった。

    「黄色旗ではなくハミルトンが原因だった」
    ピアストリはQ3最後のアタックラップ開始直後、ターン1でレーシングライン上を低速走行していたハミルトンに追いついた。ロックアップを強いられてコースオフし、そのままラップを中止。並走しながら皮肉交じりのサムズアップを送ると、ハミルトンは進路妨害に気付いて手を挙げて謝罪した。

    セッション終盤にはマックス・フェルスタッペンのスピンやジョージ・ラッセルのマシントラブルによる黄旗も出されていたが、ピアストリは自身のアタックが終わった原因は別にあると強調した。

    「ルイスがミラーを見ていなかっただけだ。黄色旗は僕の問題じゃなかった」

    「どのみちラップを走れなかったのは残念だ。今日のマシンには速さがあったし、僕自身もそこへ近づこうとしていた」

    「簡単な週末ではなかったけど、間違いなくパフォーマンスはあった」

    チームメイトのノリスが1分17秒207でポールポジションを獲得したこともあり、マクラーレンにはフロントロー、さらにはポールを争えるだけの速さがあったことは明らかだった。

    スチュワードはハミルトンに3グリッド降格
    スチュワードはハミルトンが不必要にピアストリの走行を妨害したと判断し、3グリッド降格ペナルティを決定。ハミルトンは2番手から5番手へ後退し、ピアストリは4番グリッドへ繰り上がった。

    裁定では次のように説明された。

    「ターン1への進入で44号車はレーシングライン上を著しく低速で走行しており、81号車はプッシュラップ中だった」

    「44号車のドライバーは、81号車の接近を知らせるチーム無線を受けた時点では、すでに81号車が至近距離まで迫っていたと説明した。また、自身の位置関係から81号車はミラーで確認できなかったとも述べた」

    「81号車は回避行動としてコース外へ膨らみ、アタックラップを中止せざるを得なかった」

    「スチュワードは44号車が予選中に81号車を不必要に妨害したと判断し、FIA F1競技規則および予選での同種事案に対するガイドラインに基づき、3グリッド降格ペナルティを科す」

    ハミルトンは、フェラーリからの無線連絡が遅れたことが原因だったと説明した。

    「彼(ピアストリ)がコーナー頂点に来た時に初めて無線で知らされた」

    「彼が来ていることはまったく分からなかった。僕は最初にコースインしたので、みんなもうアタックを終えたと思っていた」

    「僕の認識では、ピットレーンを出た時に後ろにいたのはシャルル(ルクレール)だった」

    「それまでずっとクリーンなセッションだったし、もちろん故意ではなかった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    ステラ「最後のアタックを見られず残念だった」
    ピアストリは、スタートラインの時点からハミルトンを視界に捉えており、避けてくれるものと考えていたという。

    「かなりひどかった」

    「スタートラインから彼が見えていて、避けてくれるだろうと思いながら見ていた」

    「でも、ほとんど接触しそうになるまで見続けることになった。本当に残念だった」

    Sky Sports F1のアンソニー・デビッドソンもオンボード映像を確認したうえで、「ピアストリの立場から見れば明らかな進路妨害であり、異論を唱えるのは難しい」と指摘した。

    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、ピアストリは予選が進むにつれてマシンとの一体感を高めていたと評価した。

    「オスカーについてはターン1で進路妨害があったことが残念だ。彼にはかなりのパフォーマンスが残されていたと思う」

    「今日のコンディションに対して良いセットアップを見つけ始めていたところだった。だから最後のアタックを見ることができなかったのは本当に残念だ」

    また、マクラーレンがハンガリーGPへ投入したアップグレードはコンマ数秒の改善をもたらしたと明かしつつも、ポールポジションを獲得できるほどの効果は予想していなかったという。

    それでもノリスはアップグレードを最大限に活用し、ハミルトンを0.012秒上回ってポールポジションを獲得。開幕から続いていたメルセデス勢の連続ポール獲得を止めた。

    「ポールはポールだからね。トップに戻れてうれしい」

    「週末を通してマシンの感触は良かった。投入したアップグレードとパッケージを徐々に引き出せるようになっていた」

    「それが今日の結果につながったのは本当に良かった」

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1新仕様はFP2見送り「土曜に投入する」

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1新仕様はFP2見送り「土曜に投入する」

    マクラーレンF1のオスカー・ピアストリは、F1ハンガリーGP初日のフリー走行でチームの最新アップグレードを使用しなかったことを明かし、予選と決勝に向けて新仕様を投入する予定だと語った。

    ハンガロリンクでの金曜走行では、ランド・ノリスが新パッケージを終日使用した一方、ピアストリは旧仕様フロアでFP2のみを走行。これは新パーツの比較評価を行うためのプログラムで、FP1を担当したリザーブドライバーのレオナルド・フォルナローリによるデータ収集も重要な役割を果たした。

    ピアストリ「土曜日には新パーツを投入する」
    FP1を欠場したピアストリは、FP2を8番手で終えた。新アップグレードを装着したノリスからは5ポジション、0.8秒以上遅れる結果となったが、土曜日には最新仕様を受け取る予定だという。

    「明日は新しいパーツを使う予定だから、少し改善してくれることを期待している」

    「劇的に世界が変わるとは思っていないけど、フェラーリはとても速そうだったし、ランドもかなり良さそうだった。正直、まだ判断は難しい。でも今はクリーンなラップをまとめられれば上位に行ける状況だと思うから、それを目標にしたい」

    また、強風に苦しめられたコンディションについては次のように振り返った。

    「FP1でみんなが言っていたことは聞いていたけど、自分で走ってみるとまったく違う体験だった」

    「本当に、本当に難しかった。たぶん全員にとってそうだったと思う。いろいろな要素が重なっていたし、とにかく風が強かった。もともとクルマはかなりピーキーな特性があるし、そこへ風が加わると本当に厳しい」

    マクラーレン「比較評価のため旧仕様フロアを使用」
    マクラーレンF1のシニアディレクターを務めるランディ・シンは、ピアストリが旧仕様で走行した理由を説明した。

    「今回持ち込んだすべての新コンポーネントが、期待どおりの性能を示したことが最も大きな収穫だった。風が強く非常に難しいコンディションのなかでも、ドライバー全員が素晴らしい仕事をしてくれ、多くの有益なデータを収集できた」

    「ランドは終日新パッケージで走行した一方、オスカーは比較評価を行うため、唯一のセッションで旧仕様フロアを使用した。レオナルド・フォルナローリもFP1で重要な役割を果たし、非常に丁寧な作業によって今回のプログラムと今後の開発に大きく貢献してくれた」

    さらに今回のアップグレードについては、一定の前進を確認しつつも現状を冷静に受け止めている。

    「しっかりした土台を築くことができ、正しい方向へ一歩前進できたと感じている」

    「ただし、自分たちの立ち位置は現実的に見ている。ここ数戦で先頭との差は大きく、一度のアップデートでそれを埋められるとは考えていなかった。それでも今回の結果は励みになっており、開発の方向性が正しいという自信につながっている。予選で自分たちがどの位置にいるのかを見るのが楽しみだ」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    路面舗装にも不満「かなり一貫性がない」
    今週末に向けてハンガロリンクではコースの大部分が再舗装されたが、ドライバーからは不満の声も上がっている。

    ジョージ・ラッセルが一部区間の舗装が「壊れ始めている」と指摘したことについて、ピアストリも同様の見解を示した。

    「路面もかなり奇妙だ。新しく舗装した部分なのに、すでに摩耗してしまっていて、その上から帯状にアスファルトを補修している場所もある。本当に一貫性がなく、そうしたことも走るのを非常に難しくしている」

    一方、新アップグレードを終日使用したノリスは、その効果を確認しつつも、さらなるセットアップ作業が必要だと語った。

    「難しい一日だったし、僕たちにとって簡単な2回のセッションではなかった」

    「午後には一歩前進できたけれど、まだやるべきことは残っている。今日は新しいパーツを投入したので、それをもっと理解し、最適な状態に仕上げていく必要がある」

    「前にいるチームへすぐ追いつけるとは思っていない。でもいくつかの分野では正しい方向へ進んでいる。今夜もしっかり作業を進めて、このパッケージからさらに性能を引き出し、明日どう戦えるか見ていきたい」

    今回の比較テストを終えたマクラーレンは、土曜日から両マシンを最新仕様へ揃える予定だ。フェラーリ勢が初日をリードするなか、新パッケージを投入するピアストリが予選でどこまで差を縮められるかが注目される。

  • オスカー・ピアストリ F1現行PUを酷評「コンピューター任せではレースにならない」

    オスカー・ピアストリ F1現行PUを酷評「コンピューター任せではレースにならない」

    2026年F1マシンのパワーユニット(PU)を巡る議論がさらに過熱している。ベルギーGPではエネルギーマネジメントの問題が各チームで顕在化したが、マクラーレンのオスカー・ピアストリは現在のシステムを「ひどい」と厳しく批判。予選結果がドライバーではなくコンピューターの挙動に左右される現状へ強い不満を示した。同僚ランド・ノリスも同様の見解を示し、「今季を通して苦しんできた」と告白。両者は2027年に予定されるレギュレーション変更でも根本的な解決にはならないとの見方を示している。

    ピアストリ「コンピューターが予選順位を決めるのは最悪」
    スパ・フランコルシャンでは長い全開区間の影響もあり、PUのエネルギー展開(デプロイメント)の制御が例年以上に重要となった。現在のPUは、ドライバーが完全には制御できない領域でエネルギー配分が変化することがあり、その不安定さが予選順位を左右している。

    ピアストリは現状を次のように酷評した。

    「ひどい。本当にそれ以外に言いようがない」

    「不満を口にしているのは僕だけじゃない。ジョージ(ラッセル)も今週末、そしておそらくここ2戦ほど苦しんでいたし、他のドライバーと話しても同じような状況だった」

    「コンピューターの機嫌次第で予選グリッドが決まるなんて、レースとしては本当に最悪だ。ここ(スパ)は特に問題が大きく出るサーキットだけど、予選後に全コーナーのデータを見返して『チームメイトとほぼ同じなのに最終的には0.2秒遅れていた』となるのは、とても納得できるものではない」

    さらに、この問題はメルセデスPUだけではなく、すべてのメーカーに共通していると指摘した。

    「これはメルセデスHPPだけの問題ではない。他のエンジンメーカーでも起きていると思うし、特定メーカーだけの問題ではない」

    「今のエンジンはあまりにも複雑すぎる。あらゆることに敏感で、アウトラップで何をしたかが、その後の展開を左右してしまう。本当に扱いが難しいレースになっている」

    ノリス「運ではなくドライバーで勝負したい」
    ランド・ノリスも、予選でドライバー自身がコントロールできる要素が少なすぎると訴えた。

    「正直に言えば、これはドライバーとはほとんど関係がない。もちろんボタンを押すタイミングが数メートル早かったとか、そういう違いはある。でも、自分でコントロールできることは少なくて、コントロールできないことの方がずっと多い」

    「予選のペースを左右する要素があまりにも多すぎるのは残念だ。ドライバーの問題ではなく、パワーユニットが期待通りに動いてくれて、変なことをしないよう祈るしかない状況なんだ」

    ベルギーGPではノリス自身は直線スピードに満足できたが、それは今季初めてだったという。

    「正直、この問題で今シーズンずっと苦しんできた。ストレートで競争力があると感じられたのは、今季ではこの週末が初めてだと思う」

    「今回は僕が満足できて、逆にオスカーが少し苦しんでいた。でも、それは彼のせいでもない。結局はパワーユニットが勝手なことをしているだけなんだ」

    オスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)

    2027年規則変更でも根本解決には懐疑的
    2027年には内燃機関の出力比率引き上げや燃料流量の増加などが予定されているが、ピアストリは今回の問題とは別だと考えている。

    「これはシステム全体の制御方法の問題なんだ。燃料流量を増やしたり、デプロイメントを減らしたりしても、この問題そのものは解決しない」

    「エンジンのキャリブレーションや学習方法に関係する話で、今のPUそのものに組み込まれている性質なんだ」

    一方で、各メーカーが経験を積めば改善の余地はあるとしながらも、現時点では全メーカー共通の課題だと強調した。

    「時間が経って各メーカーがエンジンを理解すれば改善していくだろう。でも、これは僕たちやメルセデスだけの問題ではない。他のドライバーから聞く限り、すべてのメーカーで起きている」

    「それでも、こんな問題が存在していること自体、多くの人にとって本当に腹立たしいことなんだ」