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  • MotoGP:ホンダ 2023年 第1戦 ポルトガルGP 初日レポート

    MotoGP:ホンダ 2023年 第1戦 ポルトガルGP 初日レポート

    MotoGP 開幕戦ポルトガルGPは3月24日、2回のフリー走行が行われ、ホンダ勢はジョアン・ミル(Repsol Honda Team)が12番手、アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)が13番手、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が14番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が15番手という結果だった。

    午前のFP1は、雲の流れが速く、時折り小雨が降るあいにくのコンディションで、思うように周回を刻めなかった。

    午後のFP2ではサーキットの電源設備トラブルと転倒事故のため2度の赤旗中断があり、両セッションともに集中力をキープするのが難しい一日だった。

    ホンダ勢最上位のミルは、FP1で2番手と好調なスタートを切った。FP1は小雨交じりの難しいコンディションだったが、FP2がウエットコンディションになることも予想されたため、前後にソフトタイヤを装着してタイムを上げる。コンディションが改善したFP2ではさらに0.433秒タイムを更新。トップから1秒差に14台という接戦の中で12番手だった。

    ミルは2週間前に同地で行われた2日間の公式テストで1分38秒762をマークしているが、この日は1分38秒394とタイムを更新し、RC213Vのセットアップが前進していることを確認した。

    リンスは、ミルと0.022秒差の1分38秒416で13番手。FP1では、1分39秒595で13番手だったが、FP2では1秒以上タイムを更新した。リンスも、2週間前の公式テストのタイムを更新しており、RC213Vのパフォーマンスを着実に引き出してきている。

    マルケスはFP1で10番手。FP2では、FP1のタイムを1秒以上短縮する1分38秒419をマーク。14番手で初日を終えた。一日を通してフィーリングはよかったというマルケスだが、FP2の3コーナーで転倒を喫し、それ以上のタイム更新は果たせなかった。

    中上貴晶はマルケスの後ろ、15番手に続いた。FP1は、小雨がぱらついた影響でセッション前半はほとんど走行しなかったが、雨が上がると14ラップを消化。完全なドライコンディションで行われたFP2では27ラップをこなした。

    ミル、リンス、マルケス、中上のホンダ勢4選手のタイム差は、わずか0.433秒。トップから中上までの差は1.118秒で、厳しい戦いだったことを証明する数字だった。

    MotoGPクラスは、今年から1大会2レース制となり、スケジュールも大きく変わった。金曜日の2回のフリー走行でQ2ダイレクト進出(10番手まで)が決まり、土曜日は30分間のフリー走行の後、Q1(上位2台がQ2に進出)とQ2が行われる。そして、日曜の決勝レースの半分の距離で争われる「スプリントレース」が午後3時にスタート。このレースでポイントが与えられるのは9位までで、1位なら12ポイントが与えられる。

    今年はこれまでと異なるレースウイークとなり、マシンのセットアップ、決勝に向けての戦略も新しい取り組みが求められる。グランプリに新たな歴史を刻む「スプリントレース」に大きな注目が集まっている。

    ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)
    「ウインターテストから今日まで多くのことを改善できました。マシンのフィーリングもよくなっています。しかし、コース上ではもう少しできることがあったと思うので、まだ満足はしていません。しかし、チームと私は改善すべきポイントを理解しているし、何をすべきかも分かっています。それはとても大事なことです。今日はすばらしい一日だっただけに、12番手というポジションは残念です。明日に向けて気持ちを切り替えます。明日、Q1を突破するチャンスは十分にあると思います」

    アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)
    「全体的にはよくなっていると思います。しかし、グリップを改善して、レースペースを向上させなくてはいけません。その他、細かい部分についてまだまだ改善が必要です。明日も引き続きセットアップに取り組んで、Q2進出を目指します」

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「今日はホンダ勢全員がとても接近した一日でした。今日のマシンのフィーリングはとてもよくて、目標はダイレクトでQ2に進出することでしたが、それを果たせませんでした。ここはテストをしているサーキットなので、みんなとてもいい状態で限界まで攻めています。明日も激しい一日になると思います。全体的にはベストな一日ではありませんでしたが、明日は一歩前進し、もう少し速くなることを目標にしています。転倒したのは、2コーナーの後のブレーキングが遅すぎたためで、なんとか立て直そうとしましたがうまくいきませんでした」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    アルガルベでは、2週間前に2日間のテストを行っていますが、そのテストから一歩前進することができました。マシンのフィーリングもよくなっています。まだ改善すべき点はありますが、今日の結果は前向きにとらえています。今年から土曜日にスプリントレースが行われます。コロナ禍の中で、同じサーキットで2週連続のレースというのは経験していますが、今年から始まるスプリントレースはレースウイークに2度のレースなので、今までとは全く違います。でも、これまで同じサーキットでの連続レースではいい結果を残せているので、とても楽しみです。明日の予選では、一つでも上のグリッドを目指します」

    ホンダ MotoGP 中上貴晶

  • MotoGP:ヤマハ 2023年 第1戦 ポルトガルGP 初日レポート

    MotoGP:ヤマハ 2023年 第1戦 ポルトガルGP 初日レポート

    ポルトガルはアルガルベ・インターナショナル・サーキットでMotoGPの2023シーズンが開幕し、25日、プラクティス1(P1)とプラクティス2(P2)が行われた。

    P1はウエットコンディション、P2は2度のレッドフラッグ提示など波瀾の展開となったが、そのなかでも、この日を心待ちにしていたMonster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとF・モルビデリが奮闘。クアルタラロは総合6位でQ2進出を決め、モルビデリは総合20位でQ1へと進んだ。

    Monster Energy Yamaha MotoGPが2023MotoGP世界選手権への挑戦を開始した。その初日、クアルタラロは両セッションで最後までベストを尽くして総合6位を獲得。モルビデリはP1序盤でハイサイドの転倒があったものの走行継続に支障はなく、両セッションを走り切って総合20位となっている。

    今シーズンからレースウイークの形式が変更されたことで、金曜日の両セッションがより重要なものとなっている。ファンの声援に迎えられてコースに入ったクアルタラロは終始、マシン・セッティングに集中。終盤になるとタイムアタックのためにリアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えるライダーも多かったなかで、クアルタラロはフロントにソフト、リアにミディアムのコンビネーションを継続した。そして全16ラップ中16ラップ目で1分39秒281のベストタイムを記録し、トップから0.499秒差の8番手につけた。

    天候が回復した午後からのP2では、開始からわずか10分でトップに浮上。ドライ・コンディションを最大限に活用し、土曜日のスプリントと日曜日の決勝に向けた準備に取りかかった。途中、2度の赤旗中断があり進歩を阻まれることとなったが、走行が再開されるとタイムアタック・モードに切り替えてペースアップ。全29ラップ中28ラップ目に1分38秒015に更新し、トップから0.306秒差の6番手を獲得。両セッションの総合でも6番手となり、Q2進出を決めた。

    一方のモルビデリはスリックタイヤでP1に臨み序盤でハイサイドの転倒を喫したが、すぐさまマシンに跨りピットに戻って来た。コースに復帰するころには走行ラインが乾き始めていたため、終盤になると順調にポジション・アップ。全13ラップを走り、その12ラップ目には1分39秒629を記録してトップから0.847秒差の14番手で終えた。

    P2でもプッシュの準備を整えていたが、2度のレッドフラッグに阻まれて予定していたリアグリップの改善が思うように進まなかった。セッション終盤でプッシュして全29ラップ中27ラップ目に1分38秒978まで短縮するも、トップから1.069秒差の20位に留まった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合6番手/1分38秒015)
    「順調に仕事を進められていると思います。私は昨年よりもずっと落ち着いた気持ちで臨めているのです。100%の状態ではないとしても、正しいやり方で的確に仕事ができていると感じています。今日は6位でトップとの差はわずか0.3秒です。明日はもっと前進できると思います。マシンの感触は良く、データを見ても決して悪い状態ではありません。このまま前進を続けて改善できるところを探していきます」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合20番手/1分38秒978)
    「午後に1時間のプラクティスを行うのは新しい経験でした。でも今日は残念ながら、リアグリップに悩まされてしまいました。モディファイの構想は持っているので、それがうまくいくかどうか、明日、試してみます」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「いろいろな面で、良いことと悪いことが混ぜ合わさった一日になりました。ライダーもチームも新しいフォーマットに慣れる必要があるため、Q2を目指してプッシュする前に十分な時間がとれませんでした。さらにはP1とP2でライディング・コンディションが変化したり、第2セッションでは2度の中断に対応したりしなければなりませんでした。 ポル・エスパルガロに意識があると聞いてほっとしています。このように、すべてにおいてトリッキーな一日でしたが、ファビオ(クアルタラロ)は集中を切らすことはありませんでした。P2ではマルク・マルケスが何度もスリップストリームについてくるなかでも、最後は1分38秒015を記録しています。その一方でフランキー(モルビデリ)は苦戦しました。P1ではウエットコンディションで転倒してしまいましたが、幸い走行を続けることができました。タイムアタックではリアグリップに悩んで思うようなスピードが出ていませんでした。明日のフリープラクティス(FP)が非常に重要になります。30分を最大限に活用して、そのあとの予選と、初めてのスプリントに向けて準備します」

  • MotoGP:ジャック・ミラーがレコード更新の初日トップタイム

    MotoGP:ジャック・ミラーがレコード更新の初日トップタイム

    2023年 MotoGP 開幕戦ポルトガルGPのフリー走行が3月24日(金)にアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで行われ、フリー走行1で12番手のだったジャック・ミラーが最多30ラップを周回して、2021年11月の第17戦アルガルヴェGP公式予選2で樹立されたオールタイムラップレコード(1分38秒725)を1.016秒、2週間のオフィシャルテストで記録されたトップタイム(1分37秒968)を0.259秒更新する1分37秒709のトップタイムをマークした。

    ジャック・ミラーは、5年間駆けたドゥカティ機からKTM機に乗り換えた昨年11月のオフィシャルテストから17番手、16番手、19番手、16番手、16番手、17番手。一度も上位に進出できなかったが、公式予選の振り分けが決まるセッション終盤のタイムアタックでフリー走行総合1番手に進出した。

    ポル・エスパルガロ転倒
    技術的な問題と転倒が原因で2度の赤旗が提示された気温23度、路面温度34度のドライコンディションの中、フリー走行1で19番手のアウグスト・フェルナンデェスは、9ラップ目に転倒を喫して1.173秒差の16番手。フリー走行1で22番手のブラッド・ビンダーは1.210秒差の18番手。

    フリー走行1で20番手のポル・エスパルガロは、11ラップ目の10コーナーで転倒した際に背中と胸部をグラベル上で強打。意識があり、精密検査を受けるために近郊の病院に搬送された。

    マーベリック・ビニャーレス2番手
    フリー走行1で6番手のマーベリック・ビニャーレスは、27ラップを周回して0.037秒差の2番手。フリー走行1で11番手のアレイシ・エスパルガロは0.544秒差の9番手。フリー走行1で17番手のラウール・フェルナンデェスは、16ラップ目の13コーナーで転倒を喫して1.195秒差の17番手。フリー走行1で16番手のミゲール・オリベイラは、20ラップ目に転倒を喫して1.249秒差の番手。

    フランチェスコ・バニャイア3番手
    フリー走行1で9番手のフランチェスコ・バニャイアは、24ラップ目に失速したが、23ラップ目のタイムで0.147秒差の3番手。フリー走行1で3番手のルカ・マリーニは、24ラップ目に転倒を喫したが0.190秒差の4番手。フリー走行1で7番手のホルヘ・マルティンは0.282秒差の5番手。フリー走行1で5番手のヨハン・ザルコは0.403秒差の7番手。フリー走行1で4番手のマルコ・ベツェッキは、11ラップ目に転倒を喫して0.449秒差の8番手。

    フリー走行1で15番手のエネア・バスティアニーニは、最多30ラップを周回して0.547秒差の10番手。シーズン最初のセッションで1番手発進を決めたアレックス・マルケスは0.676秒差の11番手。フリー走行1で21番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオは1.712秒差の21番手。

    ファビオ・クアルタラロ6番手
    フリー走行1で8番手のファビオ・クアルタラロは、29ラップを周回して0.306秒差の6番手。フリー走行1で14番手のフランコ・モルビデリは1.269秒差の20番手。

    ホンダ勢は12番手から15番手
    フリー走行1で2番手に進出したジョアン・ミルは、5ラップ目の14コーナーで転倒を喫して0.685秒差の12番手。フリー走行1で13番手のアレックス・リンスは0.707秒差の13番手を維持。

    フリー走行1で10番手のマルク・マルケスは、26ラップ目の3コーナーで転倒を喫して0.710秒差の14番手。フリー走行1で18番手の中上貴晶は、27ラップを周回して1.118秒差の15番手だった。

    MotoGP Sprint
    2日目は、現地時間10時10分(日本時間19時10分)から30分間のフリー走行。10時50分(19時50分)から公式予選1と公式予選2が行われ、15時00分(24時00分)に周回数12ラップの『MotoGP Sprint(スプリント)』が初開催される。

    2023年 MotoGP 開幕戦 ポルトガルGP 初日

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 J・ミラー Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’37.709
    2 M・ビニャーレス Aprilia Racing Aprilia 1’37.746
    3 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 1’37.856
    4 L・マリーニ Mooney VR46 Racing Team Ducati 1’37.856
    5 J・マルティン Prima Pramac Racing Ducati 1’37.991
    6 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’38.015
    7 J・ザルコ Pramac Racing Ducati 1’38.112
    8 M・ベッツェッキ Mooney VR46 Racing Team Ducati 1’38.158
    9 A・エスパルガロ Aprilia Racing Aprilia 1’38.253
    10 E・バスティアニーニ Ducati Lenovo Team Ducati 1’38.256
    11 A・マルケス Gresini Racing MotoGP Ducati 1’38.385
    12 J・ミル Repsol Honda Team Honda 1’38.394
    13 A・リンス LCR Honda CASTROL Honda 1’38.416
    14 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’38.419
    15 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’38.824
    16 A・フェルナンデス GASGAS Factory Racing Tech3 KTM 1’38.882
    17 R・フェルナンデス CryptoDATA RNF MotoGP Team Aprilia 1’38.904
    18 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’38.910
    19 M・オリベイラ CryptoDATA RNF MotoGP Team Aprilia 1’38.958
    20 F・モルビデリ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’38.978
    21 F・ディ・ギャナントニオ Gresini Racing MotoGP Ducati 1’39.421
    22 P・エスパルガロ GASGAS Factory Racing Tech3 KTM 1’40.130
  • MotoGP、開幕戦ポルトガルGPでウィリアムズ FW25のF1デモ走行を実施

    MotoGP、開幕戦ポルトガルGPでウィリアムズ FW25のF1デモ走行を実施

    MotoGPの商業権を所有するドルナスポーツは、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェこと、通称ポルティマオ・サーキットで開催されるチャンピオンシップ75年目の緒戦、開幕戦ポルトガルGPで、『F1世界選手権』と『BMW』の協力を得て、『BMW Williams』のF1カーによるデモ走行を開催すると発表した。ドライバーは、フォーミュラ・ニッポンの初代チャンピオンであり、1997年から2007年まで11年間『F1世界選手権』に参戦したラルフ・シューマッハが務める。

    今回のデモ走行で使用するのは、2003年に第9戦のニュルブルクリンクと第10戦のマニクール・サーキットで優勝を挙げ、総合5位に進出した際に走らせた『FW25』。最初のデモ走行は、プレミアクラス公式予選終了後の11時45分、日本時間20時45分。2度目は中量級のレース終了後、プレミアクラスのレース前となる13時10分、日本時間21時10分となる。

    開幕戦にはスペシャルゲストの観戦が予定されている。

    ウィリアムズ・レーシング BMW F1

  • MotoGP:ホンダ、2023年 アルガルベ公式テスト レポート

    MotoGP:ホンダ、2023年 アルガルベ公式テスト レポート

    2023年MotoGPシーズン開幕戦の舞台となるポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキット(以下、アルガルベ・サーキット)で、3月11日~12日の2日間、今季2回目の公式テストが行われた。

    ホンダ勢は、Repsol Honda TeamとLCR Hondaの2チーム4選手がテストに参加。Repsol Honda Teamは、これまで6回タイトルを獲得しているマルク・マルケスと20年のチャンピオンで今季新加入のジョアン・ミルの両選手、LCR Honda CASTROLからは新加入のアレックス・リンス、LCR Honda IDEMITSUからは6年目のシーズンを迎える中上貴晶が参加した。

    開幕戦ポルトガルGPに向けて2日間のテストが終了。ホンダ勢の4選手は、開幕戦に向けて準備を整える
    開幕戦の舞台となるアルガルベ・サーキットは、2月上旬に行われたマレーシア・セパンとは、コースのキャラクターが全く異なる。起伏に富んだジェットコースターのようなレイアウトは、難易度の高いサーキットとして知られているが、このテストが開幕に向けて最後の調整の場となるだけに、2日間を通じて集中したテストが行われた。

    マルケスは2日間で154周、ミルは135周を走行した。両ライダーともに、新しいシャシーや数々の空力パーツ、そして電子制御の見直しなど、テストメニューを着実にこなした。昨年は、RC213Vのパフォーマンスを存分に発揮することができず、ホンダ勢は厳しい一年となったが、再び、RC213Vを優勝争いに戻すための懸命な作業が続けられた。

    そのため、両ライダーともに満足の行くタイムアタックをこなす時間が取れなかったが、ミルはトップから0.794秒差の13番手、マルケスは0.810秒差の14番手だった。

    今年は大会スケジュールが大幅に変わり、土曜日に通常の半分の距離で戦われるスプリントレース、日曜日には従来のレースが開催される1大会2レース制という大きな変化が訪れる。今年は全21戦で42レース。これまでだれも経験したことがないハードな日程となる。土曜日に行われるスプリントレースは、ポイントも半分になるが、これまで以上にグリッドが重要になる。選手にとっては、集中力が要求されるレースウイークとなるが、ファンにとっては、これまで以上に見どころあふれるレースウイークになることが予想される。

    そうした新しい日程に向けてマルケスは、2日目の午後にスプリントレースのシミュレーション行い、1分39秒台前半から中盤の好タイムで連続周回をこなした。20年7月のスペイン・ヘレスで骨折した右腕は、4度の手術を受けて完全に回復している。マルケスにとって、次のテーマは、本来の走りができるRC213Vに仕上げることだが、マレーシア・セパン、ポルトガル・アルガルベでは、周回を重ねる毎に、着実に前進した。

    ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)
    ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)

    チームメートのミルは、マレーシアテスト、そして今回のテストと、着実にHonda RC213Vに順応し、マルケス同様、多くのデータをコース上から持ち帰った。その効果は大きく、2023年型RC213Vの開発プロセスを加速させることに成功している。こうして20年のMotoGPチャンピオンのミルは、Honda移籍後の初レースを待ちきれない様子だ。

    今季、LCR Honda CASTROLに移籍したリンスも、今オフは、RC213Vに順応するためのテストを行ってきた。リンスは、これまでMotoGPクラスで5勝を挙げているだけに、RC213Vのパフォーマンス向上に大きな貢献が期待される。

    アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)
    アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)

    リンスは2日間で162周をこなし、ニューパーツのテストにも参加した。今回のテストでは、Repsol Honda Teamのミルとマルケスに続いて15番手。ホンダ勢3人の差はわずか0.02秒だった。リンスは、開幕に向けてスプリントレースのシミュレーションを行ったが、マレーシア・セパンテストよりペースは向上し、上位グループに近い走りができた。マレーシア・セパン、そしてアルガルベと着実に前進してきたリンスに、ますます期待が膨らむ。

    チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、2日間で146ラップをこなし、トップから1.341秒差で20番手だった。ポジション的には満足できるものではないが、午後に行ったスプリントレースでは、1分39秒台の好タイムでラップを重ねた。その要因は、マシンのセットアップが前進したことと電子制御の変更だった。前回のマレーシアテストと今回の初日はリアのスピニングに苦しみ、加速、最高速に影響を受けましたが、着実に前進した。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)

    テストライダーのステファン・ブラドル(Team HRC )も今回のテストでは、さまざまなシャシー、電子制御、そして空力パーツなど、マルケスや他のRC213Vライダーがシーズンを通して向上できるようにサポートした。

    ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)
    「今日はHondaのマシンに順応し、さらに前進することができました。まだ新しいマシンなので、学ばなければならないことも多く、まだ慣れない部分もあります。しかし、もちろんライダーとしては、もっともっと多くのことを望んでいます。開幕戦では、改善を続けながら、何が可能なのかを確かめたいです」

    マルク・マリケス(Repsol Honda Team)
    「今日は、これまで参加してきた、セパンとアルガルベの計5日間のテストの中で最高のフィーリングでした。ライディングもよかったし、スプリントレースのシミュレーションもできました。長い距離を走ることで、自分のライディングに集中することができたし、改善し続けることができました。リズムも悪くなかったので、ポルトガルGPでさらに努力したいです。いくつかのステップを踏むことができたましたが、もっと上を目指したいです。今日、最も重要なことは、最もマシンのフィーリングがよかったということです」

    アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)
    「プレシーズンテストを終えて、満足しています。セパンから一歩前進し、ポルティマオでは新しいパーツを使うことで、自分たちの現状を理解することができました。HRCに有益な情報を提供するために、テストに専念してきました。その結果、マシンの状態は改善されました。これはとても重要なことです。すばらしい仕事をしてくれたチーム全員に感謝したいです」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「今回は、2日間にわたって本当に重要なテストが行われました。初日はマシンのフィーリングをつかむのに少し苦労しましたが、今日は朝の走行から大きな前進がありました。マシンのセットアップと電子制御を変更し、大きく改善することができました。一歩一歩、トップグループとの差を縮めています。いい感じで前進しているので、ここで行われるシーズン最初のレースが本当に楽しみです。引き続き、プッシュしていこうと思ってます」

  • LCRホンダ、中上貴晶とアレックス・リンスの2023年カラーリングを発表

    LCRホンダ、中上貴晶とアレックス・リンスの2023年カラーリングを発表

    LCRホンダは、中上貴晶とアレックス・リンスが2023年シーズンのMotoGPで使用する2つのカラーリングを発表した。

    2017年にデビューして以来、MotoGPキャリアのすべてをスズキで過ごしてきたリンスは、スズキが昨年シリーズへの関与を終了することを選択したため、2023年にLCRサテライトチームからホンダに移籍した。

    リンスは、アレックス・マルケスの後任として、LCRと直接2年契約を結びました。5回のMotoGPレースウィナーは、チームで中上貴晶のパートナーとなる。

    2018年からそうであるように、LCRは2人のライダーに対して2つの異なるリバリーを走らせる予定で、火曜日の朝、チームによってリンスのものが最初に明らかにされた。リンスのLCRホンダは、2022年に離脱するマルケスが乗っていたものとほぼ同様のカラーリングを採用された。

    LCRはリンスのカラーリングの1時間後に中上貴晶のカラーリングを公開し、日本人ライダーは再び出光の支援を受けてレースに臨む。

    中上貴晶は、ホンダが小椋藍をMoto2から昇格させることで2023年のLCRでの居場所を失うと思われた。しかし、2022年のMoto2ランキング2位の小椋藍は今年MotoGPへのステップアップを断念し、インターミディエイトクラスに留まることになったため、HRCのテストライダーとなる予定だった中上貴晶は猶予を得ることになった。

    アレックス・リンス LCRホンダ MotoGP

    また、リンスの元スズキのチームメイトであるジョアン・ミルは、2023年からホンダに移籍し、マルク・マルケスのパートナーとしてファクトリーチームと契約した。

    また、長年HRCのテクニカルディレクターを務めてきた横山健男に代わり、元スズキのテクニカルチーフである河内健がRC213Vの開発の指揮をとることになった。

    ホンダはここ数年、MotoGPで苦難の時を過ごしており、2022年は3年ぶり2度目の未勝利キャンペーンとなった。

  • MotoGP:ホンダ、2023年のレプソルの伝統的なカラーリングを披露

    MotoGP:ホンダ、2023年のレプソルの伝統的なカラーリングを披露

    ホンダのファクトリーチームは、マルク・マルケスとジョアン・ミルが2023年のMotoGPシーズンに参戦するレプソルの象徴的なカラーリングを発表した。

    スペインの巨大石油企業レプソルは、1995年からホンダのファクトリーチームのタイトルスポンサーを務めており、近年は提携の終了が噂されていたが、2023年まで提携を継続することになった。

    ホンダは3年ぶり2回目の未勝利キャンペーンから2023年を迎え、問題を抱えたRC213Vを立て直して2019年以来のチャンピオンシップに挑戦しようとしている。

    8度の世界チャンピオンであるマルク・マルケスは、ホンダとの4年契約の最後から2年目のシーズンを迎えるにあたり、チームに残り、2020年に右腕をひどく骨折して以来、フィジカル的には最高の状態にある。

    さらに、レプソル・ホンダには、スズキが2022年末にMotoGPから撤退することを発表した後、昨年半ばにHRCと2年契約を結んだ2020年のワールドチャンピオン、ジョアン・ミルが加わる。

    これは、2019年以来、ホンダのファクトリーチームが2人の世界チャンピオンをラインナップに加える初めてのケースとなる。

    水曜日にマドリードで行われた発表会で、ホンダは新シーズンのほぼ変わらない、しかし一目でわかるカラースキームを発表した。

    これまでのホンダの冬は、2023年型マシンで期待されたような改善をもたせさなかった。

    11月にバレンシアでテストされた最初のプロトタイプが好評でなかった後、先週のセパンテストの後、マルク・マルケスもジョアン・ミルもホンダが新しいバイクで競争力を持っているとは感じなかった。

    セパンテストを0.777秒差の総合10位で終えた後、マルケス・マルケスは「4台のバイクでテストを始め、2日目は3台、今日は2台でスタートし、午後は1台だけだった」と語った。

    「それがバイクであり、これが方向性であるとすでに決めていました。でも、それは僕がチャンピオンシップに勝つために必要なバイクではない。そのバイクからのもう1 つのステップが必要だ」

    「でも、ひとつのベースをクリアにして、他のことは忘れることが重要だ」

    テストは3月11日、12日にポルトガルで再開され、3月26日にアルガルベの地でシーズンがスタートする。

    MotoGP レプソル・ホンダ 2023年MotoGP レプソル・ホンダ 2023年

  • MotoGP:ホンダの新カルテットが2023年シーズンの準備に着手

    MotoGP:ホンダの新カルテットが2023年シーズンの準備に着手

    MotoGPの2023年シーズンの始まりを告げる今季最初の公式テストが、2月10日から12日までの3日間、マレーシアのセパン・サーキットで行われた。昨年は、新型コロナの感染防止対策を施し、20年の2月以来、2年ぶりにセパンでテストが行われた。今年はコロナ禍以前のように通常どおりテストが実施され、MotoGPクラスの全チームが参加した。

    ホンダ勢は、Repsol Honda TeamとLCR Hondaの2チーム4選手がテストに参加した。Repsol Honda Teamは、これまで6回タイトルを獲得しているマルク・マルケスと20年のチャンピオンで今季新加入のジョアン・ミル、LCR Honda CASTROLからは新加入のアレックス・リンス、LCR Honda IDEMITSUからは6年目のシーズンを迎える中上貴晶が参加した。

    セパン・サーキットは、1999年に完成。マレーシアGPの会場になるだけでなく、一年中、温暖な気候のために、ウインターテストの舞台として定着した。セパン・サーキットの特徴は、長い2本のストレートとバラエティに富んだコーナーが続き、MotoGPマシンのテストには最適のコース。大幅に改良された23年型RC213Vを初めてライディングした4選手は、3日間にわたって多くのメニューをこなした。

    昨今のMotoGPは、コーナーからの加速とコーナリング時のグリップを向上させるダウンフォースの空力特性がますます重要になっている。RC213Vには、ホンダがF1やSUPER GTで培ってきた四輪の技術が活かされている。

    2月17日(金)に30歳の誕生日を迎えるマルケスは、オフシーズンに十分なトレーニングをこなした。そのため、20年7月にスペインのヘレスで骨折した右腕は、本来のパワーを発揮できるまでに回復してきた。昨シーズンは、RC213Vが直面する問題に苦しんだが、その問題が解決すれば、MotoGPクラスで7度目となるタイトル獲得が現実味を帯びてくる。

    今回のテストでマルケスは3日間で149ラップをこなした。比較用の22年型マシンと23年型プロトタイプ3台の合計4台でテストは始まったが、テスト最終日には1台のマシンに集中し、いい方向性を見出すことができた。

    初テストを終えて、マルケスは、トルクが向上しコーナーの立ち上がりもよくなった新型RC213Vのエンジンのパフォーマンスには満足しているが、トラクションとトップスピードのさらなる改善に取り組んでいる。最終日には1分58秒666をマークしてトップから1秒差に16台という接戦の中で10番手で今季初テストを終えた。今回は最速ラップを狙うのが目的ではなく、あくまでテストに集中した。

    HRCとRepsol Honda Teamのスタッフは、この3日間のデータを分析し、ポルティマオでのテストに向けてパフォーマンスを向上させる作業に入る。

    新加入のミルにとって、今回のテストの目的はRC213Vに慣れることだった。3日間で134ラップをこなしたミルは、トップから1秒差に16台という接戦の中、12番手で初テストを終えた。

    昨年8月にホンダと契約を交わしたミルは、シーズン終了後のバレンシアテストで1日だけRC213Vに乗ったが、マシンに完全に慣れるにはもっと時間が必要だった。この3日間、ミルはさまざまなセッティングを試し、速く安定したラップを刻むことを目標に取り組んだ。また、ブレーキングとコーナーの進入では、日を重ねる毎に速さを身につけ、ライディングを楽しめるようになった。

    LCR Honda CASTROLに新加入のアレックス・リンスは、これまでMotoGPクラスで5勝を挙げている。速くてスムーズなライディングが特徴的なリンスは、この3日間でコーナリングスピードを向上させたが、ブレーキングの安定性に課題を抱え、その向上に取り組んだ。3日間でリンスは149ラップをこなし、1分58秒932で19番手だったが、随所で速さを見せたことで、次回のテストで大きなステップを刻むことが期待される。

    MotoGPクラスで6年目のシーズンを迎える中上貴晶は、この3日間、23年型RC213Vでジオメトリーや車高を変えながら、セッティングに取り組んだ。マルケス同様、中上も新しいエンジンのキャラクターには手応えを感じており、次回のポルトガルテストでは、車体とのマッチングに挑む。

    HRCの新テクニカルディレクターである河内健は、今回のテストで初めてライダーと一緒に作業を行った。経験豊富な河内は、新型RC213Vのファインチューニングに取り組み、すでにライダーやスタッフと良好な関係を築いている。

    次回のテストは3月11~12日、開幕戦の舞台となるポルトガルのポルティマオで行われる。今年は8カ月間で21大会が開催される史上最多のシーズンであり、土曜日には本来のレース距離の半分で行われるスプリントレースが行われる。1大会2レース、シーズン42レースという長丁場に向けて、RC213Vのパフォーマンスを最大限発揮するためのテストが、引き続き行われる。

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    3日目はよりポジティブな1日になりました。今日は初めて小さな部分に取り組むことができました。これは一歩一歩速くなってきたときにできる作業です。しかし、テストはスケジュール通りに進めなければなりません。新しいアイテムや新しいことにトライし続けなければなりません。すべてをうまくオーガナイズし、3日間いい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。今日はコンセプトをテストする重要な1日でした。やらなければならないことはすべてこなしました。そしてフィーリングもよくなりましたが、もっと前進していかなければなりません。

    ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)
    今回は前進することができてうれしいです。毎日力強さを感じることができました。日毎に自分のマシンのように感じられるようになり、昨日よりもさらにうまく乗ることができました。これは重要なことです。Repsol Honda Teamは3日間を通して、とてもいい仕事をしてくれました。もっと前進しなければいけませんが、今回のテストは毎日、前に進むことができました。そして、目標に近づき、より快適になっていきました。僕もHondaスタイルに順応しつつあります。それを楽しく感じながら乗っています。3日間でたくさんのことを学ぶことができました。

    アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)
    全体的には、この3日間の進歩にとても満足しています。2日目は雨のために思ったほど周回をすることができませんでしたが、3日目はより多くの周回をこなすことができました。マシンはいいところもあるし、改善すべき点もありますが、フィーリングは概ね良好です。今日の午後はスプリントレースのシミュレーションを行いました。まだ明確なベースのセットアップがないにもかかわらず、かなり満足することができました。スプリント・シミュレーションのあと、エレクトロニクスのセッティングをいくつか試してみました。この結果、マシンに自信を持てるようになりました。まだやるべきことはたくさんあります。次のポルティマオで引き続き取り組みます。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    昨日は雨が降っていたので、予定通りにはいきませんでしたが、今日はウエットでもテストできたのでよかったです。最初の2日間は、23年型マシンのジオメトリーやライドハイトのセッティングをいくつか試しました。新しいマシンは昨年と比べて少し変化していますが、それほど大きな変化ではありません。23年型RC213Vのエンジンの第一印象は、22年より少しよくなっています。今はまだ、新しいマシンの純粋なポテンシャルを見つけるための段階なので、次のポルティマオではすべてをまとめたいです。

    ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)

  • MotoGP:フランチェスコ・バニャイア、2023年にカーナンバー1を使用

    MotoGP:フランチェスコ・バニャイア、2023年にカーナンバー1を使用

    ドゥカティは、MotoGP チャンピオンのフランチェスコ・バニャイアが2023 年にナンバー1のプレートをシリーズに戻すことをデスモセディチ GP23の発売の一環として発表した。

    ナンバー1の称号は、ケーシー・ストーナーのキャリアの最後の年である2012年以来、MotoGPから姿を消している。それ以降、指定番号よりも1番を好むディフェンディング チャンピオンはなかった。2012年以前の10年間、その時代の支配的なライダーであるバレンティーノ・ロッシが常に46 番に固執していた。

    しかし、フランチェスコ・バニャイアは、タイトルを獲得した後、カーンバー1を走らせることに関心を持っていることを認めていた。指定番号の63番は、Moto2 のタイトルを獲得した42番がすでにアレックス・リンスによって予約されていたことで選んだ番号だった。

    「複雑なプロセスでしたが、今は本当に幸せだ。先週の写真撮影で番号を選んだ」とフランチェスコ・バグナイアは語った。

    「ナンバー1はあなたが誰であるかを表し、世界チャンピオンとしてのアイデンティティを表している」

    フランチェスコ・バニャイアは、ヘルメットとナンバープレートのデザインの一部としてではあるが、引き続き63番も掲載する。


    イタリアのマドンナ ディ カンピリオ スキー リゾートで開催されたドゥカティの発表会では、おなじみの赤の配色が披露された。フランチェスコ・バニャイアの新しいチームメイトのエネア・バスティアニーニは、シーズン4勝を達成してサテライト チームのグレシーニから昇格した。

    しかし、エナア・バスティアニーニはレッドブルのスポンサーシップを断念しなければならず、ドゥカティのスポーツディレクターであるパオロ・チャバッティは、チームがレッドブルのライバルであるエナジードリンクのモンスターと複数年契約を結んだことを認めた。 中国のエレクトロニクス企業レノボは、MotoGPチームのタイトル スポンサーを務めている。

    ヤマハのタイトルパートナーを務め、現在は撤退したスズキでも大きな存在感を示していたモンスターは、昨年すでにフランチェスコ・バニャイアのスポンサーだったが、チームメイトのジャック・ミラーは現在KTMに所属しており、レッドブルを代表していた。

    MotoGP ドゥカティ

  • MotoGP:ホンダ、撤退したスズキから技術マネージャーの河内健を獲得

    MotoGP:ホンダ、撤退したスズキから技術マネージャーの河内健を獲得

    ホンダは、MotoGPから撤退したスズキでテクニカルマネージャーを務めていた河内健を獲得。HRCのMotoGPプロジェクトを担当するテクニカルディレクターを務める。

    河内健は、過去10年間スズキのMotoGPプロジェクトに参加し、テクニカルマネージャーとして、プロジェクトリーダーの佐原真一、チーム代表のダビデ・ブリビオという体制で、2020年のMotoGP世界選手権でジョアン・ミルがGSX-RRでタイトルを獲得した。

    スズキは、2015年にMotoGPが復活して以来、2016年のシルバーストーンでのマーベリック・ビニャーレスによる初勝利以来、新しい直列4気筒モーターサイクルで合計7回の勝利を祝ってきた。そして、2022年シーズンの終わりに撤退を決定したが、同シーズンでスズキのアレックス・リンスは、フィリップアイランドとバレンシアで2勝を挙げた。

    河内健は、2016年からHRCでMotoGPプロフェクトのテクニカルマネージャーを担当していたが、過去3年間のパフォーマンスの低さで解任された横山健男のポジション位を引き継ぐ。前任の横山健男はHRCに残り、今後は日本の若手エンジニアを育成していく。

    新しいHRCのテクニカルディレクターとなる河内健は、ホンダの4人の現在のMotoGPライダーのうち2人をよく知っている。レプソル・ホンダでは、ジョアン・ミルがポル・エスパルガロ、LCRホンダではアレックス・リンスがアレックス・マルケスに代わって加入する。

    河内健は、スズキの豊富な経験と多くのデータを備えての加入となり、ホンダ RC213Vの2023年バージョンを育て上げていく。彼の知識とスキルは、業界でも競合他社でも誰もが認めるもの。ホンダは、特に空力の分野で競合他社のバイクに大きく遅れをとっている。

    中上貴晶のクルーチーフであるジャコモ・グイドッティは、レプソル・ホンダで再び働き、そこでジョアン・ミールの面倒を見る。また、ポル・エスパルガロ・ホンダのクルーチーフだったラモン・アウリンは、ステファン・ブラドルをテクニカルディレクターとしたHRCテストチームの監督を務めることになった。

    レプソル・ホンダのチームマネージャーのアルベルト・プイグは「HRC はテクニカルマネージャーとして河内健と契約した」とで報告した。

    つまり、ホンダはスズキのMotoGP撤退を利用し、強力なライバルから新鮮なアイデアを得ることになる。

    MotoGPで6度の世界チャンピオンに輝いたマルク・マルケスは、HRCに勝利するバイクを求め、ヨーロッパのメーカーを革新と開発スピードの模範となる存在として讃えた。

    それ以来、HRCは大きく変わった。9月から誇り高き「社内」の伝統を打ち破ってカレックスのアルミニウム製スイングアームが採用され、数日前にはアクラポビッチとの長期提携が発表された。

    そして、マルケスも2022年のファクトリーホンダのエンジンパワー不足を常日頃から訴えていた。スズキも2015年以降、馬力の不足を痛感し、オーストリアのパンクル・レーシングでGSX-RRの直列エンジンをチューニングしてもらったことが知られている。

    河内健がHRCでこの選択肢を選ぶかどうかは、まだわからない。なぜなら、シーズン中はエンジン開発が凍結されたままだからだ。2023年のエンジン仕様は3月23日にホモロゲーションを取得する必要があるため、時間がない。

    ヤマハでは、元F1エンジンマンのイング・マルモリーニが、1年前からすでにM1エンジンのチューニングを始めている。

    ちなみに、パンクル・レーシングのオーナーは、KTMのボスであるステファン・ピエラーだ。