カテゴリー: メルセデスF1

  • 【動画】 ルイス・ハミルトン、ポールポジションラップ / F1イギリスGP

    【動画】 ルイス・ハミルトン、ポールポジションラップ / F1イギリスGP

    メルセデスのルイス・ハミルトンは、2018年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの予選でコースレコードを大幅に更新して4年連続でポールポジションを獲得した。

    予選Q3の1回目のアタックではセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に0.057差上回れていたルイス・ハミルトンだが、2回目のアタックで自身のタイムを0.101秒更新。ベッテルがタイムを更新できなかったことで今季4度目のポールポジションを獲得した。

    1分26秒892というタイムは、昨年自身が記録したシルバーストン・サーキットのコースレコードをコンマ7秒上回る新コースレコードとなった。

    ルイス・ハミルトンが、F1イギリスGPでポールポジションを獲得するのは4年連続。通算では6回目のポールポジションとなり、F1イギリスGPの最多ポールポジション記録を更新した。

    マシンを降りたルイス・ハミルトンは、母国のファンの大声援を前に感極まって涙を流した。

    「本当に最高のファンだ。全力で頑張った。Q3でのフェラーリとのバトルは大変だった。みんなのためにポールを獲れることを祈っていた。みんなのサポートがなければ達成できなかった」

    関連:F1イギリスGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション獲得!

  • ルイス・ハミルトン、シルバーストンの再舗装は“金の無駄遣い”

    ルイス・ハミルトン、シルバーストンの再舗装は“金の無駄遣い”

    ルイス・ハミルトンは、シルバーストン・サーキットの再舗装作業を“金の無駄遣い”だと批判。“ノルドシュライフよりも酷いバンプ”だと酷評した。

    シルバーストンは、MotoGPからの要望でパンプを取り除くために年初に再舗装された。ルイス・ハミルトンは、サーキットは“史上最速のサーキット”だと認めつつも、今回の改修は“金の無駄遣い”だと非難した。

    「彼らが雇った人々はこれまでにない最悪の仕事をした。僕がこれまで経験したなかで最もバンピーなトラックだ。100歳のノルドシュライフよりも酷い。眼球が飛び出しそうになる」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「それ以外は素晴らしいんだけどね。もっと優れた人々を雇う必要がある。路面を舗装するのにどうすればこんなに酷い仕事ができるのかわからない」

    シルバーストンの再舗装はアグリゲイト・インダストリーズ社が実施。同社は21年前のサーキットの大規模な再舗装プロジェクトを実施して以来、部分的な修理作業を行ってきた。

    再舗装作業は3mmの許容誤差で進められたが、シルバーストンのマネージングディレクターを務めるスチュアート・プリングルは“大きな事業”であり、“大規模な財政的コミットメント”であると語った。

    「部分的に再配置された路面は、特にグリップを変化させるサーキットンのバンピーな部分に導入された。アスファルトの混合物は最先端技術であり、かなり細かい許容差で敷かれている。公共の高速道路よりも細かい。そのようなビジネスは容易に達成できることではない」

    「我々がアグリゲイト社を採用しているのはそれが理由だし、我々の30年のサーキットマネージャーが彼らを使用すると主張している理由だ」

    「初日に聞きたくなかったことだ。特に我々が応援しているスターからだからね。だが、我々はそれをしっかりと受け入れている」

    シルバーストンは、週末を通してフィードバックをモニターし、アグリゲイト社はトラックを再スキャンして路面の異常をチェックしていく。特に来月にはMotoGPのレースが開催されるため、トラブルを解消することが重要になってくる」

    「適切でないのであれば、それをする意味はない」とスチュアート・プリングルはコメント。

    「サーキットを速くすることで、歴史的な特徴の一部をさらに前面に打ち出すことができるかもしれない。グリップが高くなって、速くなったいった意見を聞けたのは素晴らしいことだ。目標としていることだからね」

    「我々はコメントを聞いているが、特に極端な気温を考慮すれば、週末がどのように展開し、新しいサーキットでの初めてのグランプリからどのようなことを学べるを楽しみにしている」

    「それは全て学習プロセスの一部だ。我々は理解しようとしている。中途半端な仕事をするためにお金を費やすことはない」

  • メルセデス:F1イギリスGP 金曜フリー走行レポート

    メルセデス:F1イギリスGP 金曜フリー走行レポート

    メルセデスは、F1イギリスGP初日のフリー走行でルイス・ハミルトンが2番手タイム、バルテリ・ボッタスが3番手タイムだった。

    ルイス・ハミルトン (2番手)
    「最高の雰囲気だ。天気もいいし、観衆も素晴らしかった。路面はこれまで最速だし、コプスとターン1は全開だし、ターン2ではDRSがある。常軌を逸しているよね。このトラックは速ければ速いほどいい。世界で最速のトラックだと思うし、走っていると戦闘機を運転しているように感じる」

    「ただ、これまでで経験したなかで最もバンプのあるトラックでもある。ノルドシュライフ並み。今のスピードとGフォースを考えれば、今年最も体力的にきついレースになるだろう。今日はソフトとミディアムタイヤを使った。ソフトの方がミディアムより感触が良かったし、長く持つ。このトラックでタイヤにかかる力や負荷を考えればいい感じだ。今週末はかなり拮抗しているし、フェラーリは本当に速い。僕たちは本格的なバトルを繰り広げているし、それはファンにとって素晴らしいだろう。僕たちは好転できることを期待している」

    バルテリ・ボッタス (3番手)
    「トラックはこれまでの年と比べてかなり違う。新しい舗装はグリップ力は高いけど、同時にバンプが多い。幸い、パフォーマンス面で僕たちに影響はないみたいけどね。ターン9やターン13といった高速コーナーではちょっとトリッキーだ。でも、新舗装でグリップも上がっているので大きな問題ではない。今日はソフトタイヤをそれなりに機能させることができた。路面温度が50度を超えていたので、少しオーバーヒートを起こしていた。土曜日と日曜日も似たようなコンディションになると予想している。ハードタイヤの方はもっと頑丈な感じだ。少し遅いけど、長く持つ。フェラーリはとても競争力がある。明日はもう少しパフォーマンスを見つけられると思うけど、かなりの僅差になるだろう」

    関連:
    ・F1イギリスGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1イギリスGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • ルイス・ハミルトン 「新路面のバンプはノルドシュライフ並み」

    ルイス・ハミルトン 「新路面のバンプはノルドシュライフ並み」

    メルセデスのルイス・ハミルトンは、シルバーストン・サーキットの新しい路面のバンプは“ノルドシュライフ(ニュルブルクリンク 来たコース)”のようだとしつつも、再舗装によってトラックは“これまでで最速”になったと考えている。

    ルイス・ハミルトンは、FP1でトップタイムを記録したが、気温と路面温度が上昇したFP2ではフェラーリのセバスチャン・ベッテルに0.187秒差の先行を許した。

    前戦オーストリアGPでは33戦ぶりにリタイアを喫してセバスチャン・ベッテルにドライバーズ選手戦の首位の座を明け渡したルイス・ハミルトンは、今週末もフェラーリとは“かなりの接戦になる”と考えている。

    F1イギリスGPを4連勝しているルイス・ハミルトンは、冬の間に再舗装されたシルバーストンの路面は新たなチャレンジを楽しんでいるが、路面のバンプには批判的だ。

    「路面はこれまで最速だし、コプスとターン1は全開だし、ターン2ではDRSがある。常軌を逸しているよね」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「このトラックは速ければ速いほどいい。世界で最速のトラックだと思うし、走っていると戦闘機を運転しているように感じる」

    「ただ、これまでで経験したなかで最もバンプのあるトラックでもある。ノルドシュライフ並み。今のスピードとGフォースを考えれば、今年最も体力的にきついレースになるだろう」

    「今週末はかなり拮抗しているし、フェラーリは本当に速い。僕たちは本格的なバトルを繰り広げているし、それはファンにとって素晴らしいだろう。僕たちは好転できることを期待している」

    今週末、ルイス・ハミルトンが勝利すれば、6勝という最多記録を更新する。

    関連:
    ・F1イギリスGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1イギリスGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • バルテリ・ボッタス 「タイヤのオーバーヒートに対処する必要がある」

    バルテリ・ボッタス 「タイヤのオーバーヒートに対処する必要がある」

    メルセデスのバルテリ・ボッタスは、今週末のシルバーストンの高い気温にとってメルセデスがタイヤのオーバーヒートに苦しむことを懸念している。

    先週のF1オーストリアGPでは、気温が上昇したことでルイス・ハミルトンが酷いブリスターに苦しんでおり、バルテリ・ボッタスは、今週末もフェラーリに対してタイヤのオーバーヒートがメルセデスの弱点になることを懸念している。

    「ソフトタイヤは問題なく機能させられているし、このトラックでの感触はかなりいい」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「でも、今日は路面温度が50℃を超えたことで、僕たちはオーバーヒートの問題を抱えていた。土曜日と日曜日の午後も同じくらいになりそうだし、とにかくそれに対処する必要がある」

    「以前も目にしたように、硬い方のタイヤは少し頑丈になっている。少し遅いけど、長持ちするだろう」

    「ここまでは問題ないけど、温度が高くなっていたし、レースは金曜日のロングランよりもはるかに長いので、問題になる可能性がある。日曜日にどうなるか見てみよう」

    バルテリ・ボッタスは、今シーズン初めて金曜プラクティスでトップに立ったッフェラーリのセバスチャン・ベッテルのペースに注目している。バルテリ・ボッタスは3番手タイムでセッションを終えたが、メルセデスとフェラーリの4台は0.5秒以内にひしめている。

    「フェラーリは本当に競争力がありそうだ。僕たちがもっとパフォーマンスを見つけられるのは確かだけっど、いつものように接戦になるだろう」

    先週末のF1オーストリアGPでハイドロリックの問題でリタイアを喫したバルテリ・ボッタスは、今週末に向けて暫定的に新品のエンジンを搭載。以前のエンジンはファクトリーで調査が続けられている。バルテリ・ボッタスはすでにシーズンの3基目のエンジンとなるが、メルセデスは以前のエンジンも使用できると自信を見せている。

    関連:
    ・F1イギリスGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1イギリスGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • メルセデス、ダブルリタイアとアップグレード版PUの関連性を否定

    メルセデス、ダブルリタイアとアップグレード版PUの関連性を否定

    メルセデスは、F1オーストリアGPでの両ドライバーの不具合はアップグレード版パワーユニットとは関連性はないとしているものの、今週末のF1イギリスGPでパワーユニットコンポーネントを交換する必要性については慎重な姿勢をみせている。

    前戦オーストリアGPで、メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがパワーユニットのトラブルでダブルリタイア。メルセデスのダブルリタイアは、2016年のF1スペインGPでの同士討ち以来となる。

    メルセデスは、ルイス・ハミルトンのトラブルは燃料ポンプの故障によるパワー低下であることを確認。燃料ポンプはペナルティの対象とはならないアイテムだが、その故障とシャットダウンによって、パワーユニットの他の場所に問題を引き起こす可能性がある。

    バルテリ・ボッタスのリタイアはハイドロリックの問題であるが、同様に谷問題がないことを確認する必要がある。

    メルセデスは、当初F1カナダGPでの導入を予定していたアップグレード版パワーユニットに信頼性への懸念があるため、次のフランスGPまで投入を遅らせている。

    現在、ルイス・ハミルトンは、ICE(内燃エンジン)とターボチャージャー、MGU-Hを2基目、MGU-Kとエネルギーストア、コントロールエレクトロニクスを1基とまだ各コンポーネントに1基ずつ余裕があるが、バルテリ・ボッタスに関してはエネルギーストアとコントロールエレクトロニクスが2基目に達しており、次の交換でグリッド降格ペナルティが科せられる。

    メルセデスは、二人のドライバーのトラブルはまったく別物であり、それぞれフランスGPで導入されたアップグレード版パワーユニットとは関連性はないとしている。

    「同じ故障ではなく、完全に別物だ」とメルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンはコメント。

    「バルテリのマシンはハイドロリックの不具合であり、パワーステアリングから始まり、最終的にギアシフトができなくなり、クルマの停止に繋がった」

    「ルイスのケースは燃料ポンプの故障で、エンジンに燃料が供給されなくなり、停止させなければならなかった」

    「完全に別々の故障であり、どちらも新しいパワーユニットの導入との関連性はない」

    ジェームス・アリソンは、どちらのエンジンにも問題はないと確信してはいるものの、ドライバーが緊急で停止しなければならない際には何らかの懸念はあると認める。

    「ペナルティを科せられる可能性があるパーツの交換が必要かどうか? 我々はそうなることは望んでない。両方の故障は限定されたアイテムでのものであり、ペナルティを科せられるクルマの封印されたエリアに進入することなく交換できるものだ」とジェームス・アリソンはコメント。

    「だが、望んでいないと言ったのは、どこかで不具合が起こってクルマが無秩序に停止し、システムが異常な方法でシャットダウンされるたびに、クルマには未知の故障が潜んでいる可能性があるからだ。ペナルティを引き起こす封印されたクルマの特定のパーツが制御されていないシャットダウンによって影響を受けてないことを確認するための必要なチェックをすべて完了するまでは完全には確信できない」

    「現時点で、故障とは関係のないパーツに過度のリスクを冒さないようにやるべき仕事を少しかかえているが、クルマがシャットダウンした結果としてダメージはあるかもしれない」

    「だが、我々はそうは思っておらず、シルバーストンでは良い状態でいられると思っている」

    F1オーストリアGPをノーポイントで終えたことで、メルセデスはドライバーズとコンストラクターズの両方の選手権でフェラーリに首位の座を明け渡している。

    関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ルイス・ハミルトン 「フェラーリのF1エンジンはメルセデスを抜いた」

    ルイス・ハミルトン 「フェラーリのF1エンジンはメルセデスを抜いた」

    ルイス・ハミルトンは、フェラーリのF1エンジンはメルセデスを抜いたと考えている。

    F1オーストリアGPでは、メルセデスの2台のパワーユニットにトラブルが発生してダブルリタイア。逆にフェラーリはダブル表彰台を獲得して、ドライバーズとコンストラクターズの両方のチャンピオンシップでメルセデスを抜いて首位に躍り出た。

    ルイス・ハミルトンは、F1エンジンの序列でもフェラーリがメルセデスを上回っていると考えている。

    「その意味では彼らは僕たちの前にいる。それは間違いない」とルイス・ハミルトンはコメント。

    F1エンジンの勢力図で3番目となるルノーを搭載するレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーは「フェラーリはスーパーエンジンを持っている」と Globo にコメント。

    「おそらく我々はシャシーはトップ3のなかでベストだが、我々は彼らを抜くことができない。彼らにはあり余るほどのパワーがある」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも同意する。

    「彼らに印象的なパワーがあることを確認するのはそれほど難しいことではない」

    F1オーストリアGPでダブル入賞を果たしたザウバーのチーム代表フレデリック・バスールは、今年のザウバーの目覚ましい進歩は2018年のフェラーリのエンジンのおかげだと認める。

    「同じバージョンのエンジンを持っていることは我々にあらゆる違いをもたらしている」とフレデリック・バスールはコメント。

    「我々は段階的にシャシーを改善させているが、今年のエンジンの助けを借りていることは否定できない」

    F1オーストリアGPでは、同じくフェラーリのエンジンを搭載するハースも4位と5位でダブル入賞を果たして大量22ポイントを獲得。フェラーリのF1エンジンを搭載する全6台がトップ10に入った。

  • メルセデスF1、ジェームス・ボウルズへの“公開謝罪”強要を否定

    メルセデスF1、ジェームス・ボウルズへの“公開謝罪”強要を否定

    メルセデスは、F1オーストリアGPで戦略ミスを犯したチーフストラテジストのジェームス・ボウルズに無線で“公開謝罪”させたとの見解を否定。彼のリーダーシップを称賛した。

    F1オーストリアGPの14周目にバルテリ・ボッタスがリタイアしたことをバーチャルセーフティカーが導入。レッドブルとフェラーリはダブルストップを敢行したが、メルセデスはトップを走行するルイス・ハミルトンをステイアウトさせ、それが原因でトップの座をマックス・フェルスタッペンに明け渡すことになった。

    戦略ミスが発覚した後、ルイス・ハミルトンの担当エンジニアのピーター・ボニントンではなく、チーフストラテジストであるジェームス・ボウルズが無線で直々に謝罪。“ルイス、私のミスだ。申し訳ない”“私が勝利を捨てた”とハミルトンに語りかける無線が世界中の何百万人が見守るテレビ放送で流れることになった。

    レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、他チームの状況はわからないが、チーフストラテジストに謝罪をさせるのは“不公平”だとの意見を述べている。

    「他チームの複雑な細部を知ることは常に難しいことだが、一つ言えるのは、チームとして勝ち、チームとして負けるということだ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「だからこそ、我々は成功や失敗について個人について話すことはほとんどない。なぜなら、ぞれは個人に不公平な注目とプレッシャーを与えるからだ。チームとしての我々の哲学は、個人ではなく、集団の責任だということだ。もちろん、説明責任はあるべきだが、公開されたフォーラムではなく、閉鎖された適切な環境で処理されるべきだ」

    クリスチャン・ホーナーは、ジェームス・ボウルズがルイス・ハミルトンのモチベーションのために介入する必要があったのかどうかも疑問視している。

    「私はルイスと仕事をしたことがないし、何が彼の目を覚まさせるかもわからないが、誰かのためにあのようなことをする必要があるというのはかなり奇妙に感じる。4番手からトップに浮上させるよう速く走ることをドライバーに促すために彼らを犠牲にする必要などあるだろうか」

    クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングではそのような状況は決して許さないと語る。

    「それは私の運営方法ではない。私の見解、そして、このチームのチーププリンシパルとして私の役割は、従業員を保護し、最良の方法えで彼らの代理を務めることだ。良い日であれ、悪い日であれね」

    しかし、メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、チームが取った対応は失敗に対する健全な態度を示しているとし、ジェームス・ボウルズのリーダーシップを称賛した。

    「ジェームス(ボウルズ)の声を無線で聞くことは時々あるはずだ。微妙な伝達事項や難しいメッセージがある特殊な環境ではそれは普通のことだ」とジェームス・アリソンはメルセデスのYouTubeチャンネルでコメント。

    「レースエンジニアを仲介せずにドライバーにメッセージを伝えなければならないときもある。通常のコミュニケーションルートは、ストラテジストがレースエンジニアに伝え、そこからドライバーに伝わる。レースエンジニアはそれを担当している。だが、伝言ゲームを避けたいときもあるし、メッセージが非常に重要な場合もある」

    「今回の場合はかなり個人的なものだった。今回の特殊なケースではジェームスが非常に頼りになるところを見せてくれた。自分から名乗り出て『自分のミスだ、ルイス、本当に申し訳ない』と言ってくれたんだからね。それはジェームスの性格でもあるが、チームの取り組み方でもある。誰かがミスを犯したとしても、非難の集中砲火を浴びせたり、チーム内に重大な論争を引き起こしたりするのではなく、そこから学ぼうというチームのミスに対する姿勢がり、ミスを犯した者は自ら名乗り出る」

    「ジェームスが本当に素晴らしく強力なリーダーシップを見せてくれたと思っている。何が起きたのか、ルイスにきちんと説明しようとした。重要なメッセージだったので、ジェームスはレースエンジニアを仲介して伝えるのではなく、自ら伝えたいと考えたのだ」

    また、ジェームス・アリソンは、ルイス・ハミルトンをピットインさせなかったのは、バーチャルセーフティカーがもっと長く続き、その間にピットに呼び入れるチャンスがあると考えていたからだと説明した。

    「後から考えれば、戦略をああするべきだった思えるとかなり明白なことであっても、実に奇妙なことが起こることもある」とジェームス・アリソンはコメント。

    「決断が下された後に、あらゆることを踏まえた後、後から正しい判断を下すのであれば、私の母だってできるだろう。だが、こういった場合、ストラテジストはジレンマに直面する。レースをリードしている立場は、最も多く失う立場でもあり、最大のジレンマに直面する。一人だけ1回のストップをして、他の全員がストップしないという状況にはしたくない。そうなれば、望まない形に巻き込まれてしまう」

    「我々はバーチャルセーフティカーが1周以上続くと考えており、後続のみんながどうするかを確かめたかった。彼らがストップするのかしないのか。それを待って2周目に決断を下すつもりだったのだ。だが、1周以上は続かず、たった1周で解除されてしまい、楽にストップした後続の全員に敗北を喫することになった。大きな代償を払うピットストップになったし、大きなミスだったと思っている。レース終盤にリタイアという結果に終わっていなければ、大きな代償を支払うことになっただろう」

    ルイス・ハミルトンは、4番手を走行していた64周目にマシントラブルでストップ。少なくとも12ポイントを獲得するチャンスを失い、ドライバーズ選手権でセバスチャン・ベッテルに首位の座を明け渡すことになった。

  • メルセデス、2021年のポルシェのF1参入を望む

    メルセデス、2021年のポルシェのF1参入を望む

    メルセデスは、ポルシェが2021年にライバルとしてF1に復帰するならば大歓迎だと語る。

    フットワークのF1エンジンサプライヤーだった1991年を最後にF1から遠ざかっているポルシェだが、昨年10月に2021年のF1エンジンに関する基本パッケージが発表されて以来、既存の4社のエンジンメーカーとともに今後のF1パワーユニットに関する議論に参加している。

    現状では、FIA(国際自動車連盟)とリバティメディアからの正式なコミットメントはないが、ポルシェは既存チームのパートナーとしてではなく、独自にマニュファクチャラーとしてF1に復帰すると考えられている。

    すでにポルシェは、レッドブル・レーシングとウィリアムズへのF1エンジン供給が噂されている。ウィリアムズは過去にポルシェとの技術パートナーシップを経験しており、さらに大胆な推測として、ポルシェがレッドブル・レーシングを買収して、コンストラクターズとしてワークス参戦するとの噂もある。

    メルセデスのモーータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、ポルシェが、フェラーリ、ルノー、そしてホンダとのバトルに加わることになれば嬉しいと語る。

    「我々の小さなプレイグラウンドに戦いが増えれば増えるほど、より楽しいものになるだろう」とトト・ヴォルフは Sky F1 にコメント。

    「ポルシェは関心を持って状況を見ているようだが、どうなるかはまだはっきりしていない。彼らは話し合いの場を持ち、彼らの意見を伝えている」

    また、トト・ヴォルフは、まだ2021年のF1パワーユニット規約の詳細は議論が進行中であると述べた。既存エンジンサプライヤーは、テクノロジーと差別化を維持し、標準パーツの数を制限することを熱望している。

    「まだ確定ではないが、来週のストラテジーグループでもう少し詳しく聞くことになるだろう」とトト・ヴォルフはコメント。

    「これまでの話し合いのなかで議題に挙げられていることは、すべてのエンジンマニュファクチャラーの間で合意には至っていない。今後の議論はかなりタフなものになると思う」

    「我々にとっては効率化という点で技術的なメッセージがまだそこにあることが重要だ。なぜなら、世界全体が環境に優しく、電化に移行している今、『効率化はパフォーマンスと等しい』というメッセージが重要だ。我々が歴史的なノスタルジアのために20年前に戻れば、それは過ちとなるだろう」

    「それは我々が望んでいることではない。非常に高いパフォーマンスと効率化のレベルにとどまる必要がある」

    「標準パーツではなく、千差万別でなければならない。それが我々すべてのエンジンマニュファクチャラーにとって重要なことだ」

    4月初めにリバティメディアが発表した2021年以降のF1の将来についての計画では、エンジンは5つの核となる要素に含まれていたものの、フェラーリやメルセデスが難色を示していたMGU-Hの廃止は省かれていた。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治も、MGU-Hは市販車の関連性のあるテクノロジーであり、今後も存続することを願っているとのホンダのスタンスを語っている。

    「MGU-Hはあってほしいです。我々はまだ2021年の全てを決定したわけではないと思っています。我々はFIAの方向性を尊重していますし、他のマニュファクチャラーの方向性も尊重しますが、MGU-Hはあってほしいと考えています。将来のテクノロジーの最高峰であり、市販車にも関連性がありますからね。我々としては存続してほしいです」と田辺豊治はお面と。

    「詳細に関しては明らかにしていかなければならないことがたくさんあると思います。我々は全体的な要約は把握していますが、詳細は持っていません。そこはクリアにしていかなければならない部分ですし、議論中です。多くのアイデアを考えています」

    「エネルギーマネジメントもシステムをコントロールしています。改善することはできますし、我々の市販車部門にも役立ちます。我々は市販車部門に協力できると思っています。そのエリアに取り組み続けることは我々にとって技術的なチャレンジです。我々にとっても重要なことだと言えます」

  • メルセデス、VSC時にルイス・ハミルトンをステイアウトさせる大失策

    メルセデス、VSC時にルイス・ハミルトンをステイアウトさせる大失策

    メルセデスは、F1オーストリアGPの決勝で結果的にダブルリタイアとなったが、バーチャルセーフティカー(VSC)が出た際にルイス・ハミルトンをステイアウトさせる大失策を犯していた。

    メルセデスは、バルテリ・ボッタスがリタイアしたことでバーチャルセーフティカーが導入された際、上位勢が続々とピットインするなか、トップを走行するルイス・ハミルトンをステイアウトさせた。

    ルイス・ハミルトンはこの判断によって大きく順位を落とし、最終的に燃圧の低下によってレースをリタイアした。ハミルトンのリタイアは2016年のマレーシアGP以来となる34レースぶり。メルセデスのダブルリタイアは、2016年のF1スペインGPでの同士討ち以来となる。

    「我々は1-2を走り、レースをコントロールしていると考えていた。そして突然、2番手のクルマがストップするのは目にした」とメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフはコメント。

    「バーチャルセーフティカーが入り、我々にはそれに反応するために半周あったが、そうしなかった。実際、そこで我々はレースを失った」

    「この段階でバーチャルセーフティカーが入れば、おそらく80%はピットインであり、そうする必要がある」
    「他が2台なのに対して1台しかいない場合、『他が1台をピットインさせたらどうなるだろう?』という思考プロセスだった。彼がキミ(ライコネン)を残していたら、我々はキミの後ろで出ていただろうし、マックス(フェルスタッペン)の後ろだった。それはレースでどのような意味を持つだろう?」

    「思考ループ全体が我々の気を散らせたとは言わないが、我々はそれにあまりに時間をかけ過ぎてしまった」

    「私にとってメルセデスの日々のなかで最も痛い一日だった。バルセロナよりも酷い」

    「スタート前には多くの人が私のところへきて、『かなり楽なレースになるだろう。1-2だ。君たちは最速のクルマを持っている』と言っていた」

    「モーターレースとはまさにこういうものだ。非常に残酷かもしれない。今日は我々全員にとって残酷だった」

    決勝はプラクティスよりも暖かいコンディションで行われたが、トト・ヴォルフは、メルセデスがレースで直面したタイヤ問題は驚きだったと認める。

    ルイス・ハミルトンは、左リアタイアのブリスターに苦しみ、リタイアする前に2度目のピットストップを強いられている。一方、レースウィナーのマックス・フェルスタッペンとフェラーリの二人は1ストップを成功させている。

    「タイヤに問題を抱えていなかったのはフェラーリ勢だけだった。他の全員は激しいブリスターに見舞われていた。我々が予想していかったことであるのは間違いない」

    「プランよりも10℃上昇したが、全員がブリスターに苦しんでいたと思う。我々は全開で走っていたし、全開で走ればタイヤの表面が過熱し、ブリスターが発生する」

    また、トト・ヴォルフは、メルセデスの2台のリタイアがどちらも最新のエンジンアップグレードとは関連していないことを強調した。

    「ここまで確認できている限りではエンジンの信頼性とは無関係だ。バルテリのステアリングに油圧漏れがあり、ルイスは燃圧が低下した。それは燃料システムに関連するものだ」

    「それが現在の我々の理解だ。エンジンの導入についての後悔はない」

    関連:F1オーストリアGP 結果:マックス・フェルスタッペンが今季初優勝!