カテゴリー: メルセデスF1

  • メルセデスF1 モナコGPの再審請求を取り下げ FIAが正式確認

    メルセデスF1 モナコGPの再審請求を取り下げ FIAが正式確認

    モナコGP決勝後の裁定を巡り、メルセデスが申し立てていた再審請求(Right of Review)を取り下げたことをFIAが正式に確認した。

    今回の騒動は、アルピーヌのピエール・ガスリーがモナコGPで獲得した3位表彰台を巡る一連の裁定が発端となった。

    ジョージ・ラッセルは決勝中に2件のペナルティを受けていた。1つ目はピットレーン速度違反で、FOMが管理する計測システムのタイミングループ不具合により複数のドライバーへ科されたものだった。

    さらにメルセデスは、この5秒ペナルティを正しく消化しなかったと判断され、追加でドライブスルーペナルティを受けた。これによりラッセルは14位まで後退していた。

    一方で、アルピーヌに科された2件の5秒ペナルティはレース後に加算されたため、チームは再審請求を行う余地があった。しかし、メルセデスのペナルティはレース中に裁定が下されており、覆すことは極めて難しい状況とみられていた。

    当初、メルセデスが証拠を提示する最初の審理は6月20日に予定されていた。しかしFIAは19日に声明を発表し、メルセデスが申し立てを取り下げたことを明らかにした。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    FIAのスチュワード声明には次のように記されている。

    「スチュワードは、メルセデスAMGペトロナスF1チームから、2026年モナコGPにおける63号車のFIA F1規則B1.6.3a条違反に関する裁定について提出していた再審請求を取り下げる旨の通知を受けた」

    メルセデスが再審請求を取り下げたことは大きな驚きではない。チームが再審手続きの初期段階を突破できるだけの新証拠を提示できる可能性は低いと見られていたためだ。

    それでも今回の動きは、たとえ成功の可能性が低くても、F1チームが自らの立場を守るために利用可能な法的・競技的手段を最後まで追求する姿勢を示した事例となった。

  • ニコ・ロズベルグがメルセデスF1を批判「ラッセルを守りすぎて勝利を逃した」

    ニコ・ロズベルグがメルセデスF1を批判「ラッセルを守りすぎて勝利を逃した」

    メルセデスF1の2026年バルセロナ・カタルーニャGPでの戦略判断について、2016年F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグが厳しく批判した。

    ロズベルグは、アンドレア・キミ・アントネッリの方がレースペースで優れていたにもかかわらず、チームがジョージ・ラッセルを優先して対応したことで勝利の可能性を自ら狭めたと指摘している。

    アントネッリはラッセルの後方で足止め
    バルセロナ・カタルーニャGPでは、アントネッリがラッセルに追いつきながらもオーバーテイクできず、長時間にわたってチームメイトの後方を走行する展開となった。

    アントネッリはレース後、「もしもっと早くラッセルを抜いていたら、違うレースになっていた」と振り返った。

    一方、チーム代表のトト・ヴォルフは「タイトルを争う2人のドライバーがいる状況で戦略的な判断を下すのは簡単ではない」と説明し、チームとして難しい選択だったことを認めている。

    ロズベルグ「チームの勝利を優先すべきだった」
    しかしロズベルグは、メルセデスの判断は慎重すぎたと考えている。

    ドイツメディア『Motorsport Aktuell』に対し、ロズベルグは次のように語った。

    「メルセデスはジョージのことを考えすぎたし、守りすぎた」

    「チームが勝利を失うリスクを抱えた時点で、個人ではなくチームの成功を優先すべきだ。そしてメルセデスはもっと早くそうするべきだった」

    ロズベルグは、アントネッリの方が明らかに速かったと評価し、レース中の序列を早い段階で見直すべきだったとの見解を示した。

    予選では互角でも決勝では差があると分析
    ロズベルグは今季の両ドライバーの特徴についても言及した。

    「アントネッリは今回もレースでラッセルより速かった」

    「予選ではラッセルはトップ勢と戦える。しかし決勝では何かが足りない」

    2026年シーズン序盤はラッセルがチームのエースとしてスタートしたが、モナコGPで初優勝を飾ったアントネッリはその後も高い競争力を維持している。

    バルセロナでもレースペースの優位性を示したことで、メルセデス内部の力関係やチームオーダーのあり方を巡る議論は今後さらに活発になりそうだ。

    勝利を優先するのか平等を維持するのか
    今回のロズベルグの指摘は、単なるレース戦略への批判にとどまらない。

    メルセデスは現在、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリという2人の優勝候補を抱えている。チーム内の公平性を維持することは重要だが、その結果として勝利を逃せば本末転倒となる。

    特にアントネッリがモナコGP以降、決勝で安定してラッセルを上回るパフォーマンスを見せている現状を考えれば、今後は状況に応じてより柔軟な判断が求められるだろう。

    バルセロナでの戦略判断は、メルセデスがドライバー間のバランスとチーム全体の利益をどう両立させるのかという課題を改めて浮き彫りにした。

  • メルセデスF1が再審請求 ガスリー表彰台復活でモナコGP結果に新たな波紋

    メルセデスF1が再審請求 ガスリー表彰台復活でモナコGP結果に新たな波紋

    モナコGPの結果を巡る論争が新たな局面を迎えている。アルピーヌがピエール・ガスリーのペナルティ取り消しに成功して表彰台を取り戻したことを受け、メルセデスはFIAに対してモナコGP結果の再審請求(Right of Review)を正式に提出した。

    ガスリーの処分取り消しによって順位が変更されたことで、同じピットレーン速度違反でペナルティを受けた他チームにも影響が及ぶ可能性が浮上。マクラーレンとレッドブル・レーシングも異議申し立ての意向を示しており、モナコGPの最終結果が再び見直される可能性が出てきた。

    ガスリーの表彰台復活が発端
    モナコGPでは、ピエール・ガスリー、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、オスカー・ピアストリ、フランコ・コラピントらがピットレーン速度違反で5秒ペナルティを受けた。

    ガスリーは2件の違反によって合計10秒加算され、当初は3位から7位へ降格していた。しかしアルピーヌはFIAに再審を申請し、モナコのピットレーン距離測定に誤りがあったことを示す新証拠を提出。スチュワードはこれを「重要かつ関連性の高い新要素」と認定し、ペナルティを取り消した。

    これによってガスリーは3位表彰台を回復し、アイザック・ハジャーやオスカー・ピアストリらの順位は1つずつ繰り下がることになった。

    メルセデスが再審請求に踏み切った理由
    今回の決定に最も強く反応したチームのひとつがメルセデスだ。

    ラッセルはレース中に5秒ペナルティを正しく消化できなかったとしてドライブスルーペナルティを科され、表彰台争いから脱落して12位でフィニッシュした。

    しかしメルセデスは、ガスリーのペナルティ取り消しとピットレーン距離測定の問題が新たな証拠に当たるとして、モナコGP結果の再審を求めている。

    トト・ヴォルフ代表は、その狙いについて次のように説明した。

    「我々もFIAに再審請求を提出した。正直なところ現実的な結果になるとは思っていない。これは非常に難しい案件だ」

    「通常ならドライブスルーペナルティを消化できなかった場合、レース後に20秒加算となる。その20秒ならジョージは4位に戻る計算だ」

    「ただ、それによってどんな影響が広がるのか。我々はジョージのためにやるべきことをしているが、成立するとは思っていない」

    ヴォルフ自身も成功の可能性は高くないと認めているが、失ったポイントを取り戻すために可能な手段を講じる姿勢を示した。

    ピアストリとレッドブル・レーシングも疑問を呈する
    ガスリーだけが救済されたことについては、ライバル陣営からも疑問の声が上がっている。

    ピアストリは、ピットレーン測定に問題があったことは理解できるとしながらも、一部のドライバーだけが救済されたことに違和感を示した。

    「僕もスピード違反はしていなかった。それなのに1人だけペナルティを取り消し、他はそのままというのは難しい状況を生む」

    「ポイントの問題ではない。こういう形で判断されるべきではないと思う。レース後に争えば結果が変わるという前例を作ってしまう」

    また、レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表も今回の判断について困惑を隠さなかった。

    「我々は少し混乱している。レース中はペナルティを受けたマシンを基準に戦略やレースを組み立てている」

    「実際にペナルティを消化したドライバーもいる。重要なのは、ファンのためにもチェッカーフラッグの時点で明確な結果が示されることだ」

    FIAの判断基準が問われる展開に
    今回の争点は単なる順位変動ではない。

    通常は控訴できないとされるピットレーン速度違反の裁定が、新証拠によって覆されたことで、今後も同様のケースで再審請求が相次ぐ可能性がある。

    特にピアストリが指摘したように、レース中にペナルティを受け入れたチームと、後から争う道を選んだチームとの公平性は大きな論点となっている。

    メルセデスの再審請求に加え、マクラーレンとレッドブル・レーシングも正式な異議申し立てを行うかどうかの判断を迫られている。ガスリーの表彰台復活から始まった一連の騒動は、モナコGPの結果だけでなく、FIAの裁定プロセスそのものを巡る議論へと発展しつつある。

  • メルセデスF1 信頼性問題に危機感 ヴォルフ「これではタイトルを争えない」

    メルセデスF1 信頼性問題に危機感 ヴォルフ「これではタイトルを争えない」

    ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後初勝利の陰で、メルセデスF1は再び信頼性問題に直面した。

    キミ・アントネッリは終盤に2番手を走行していたものの、マシントラブルによって今季初リタイアを喫した。チーム代表のトト・ヴォルフは、タイトル争いを続けるうえで現在の状況は到底受け入れられないと厳しく批判している。

    ヴォルフ代表「信頼性は十分ではない」
    メルセデスは近戦で重要なポイントを相次いで失っている。カナダGPではジョージ・ラッセルが首位走行中にリタイア。モナコGPではランド・ノリスもパワーユニット関連の問題で戦列を離れた。

    そしてバルセロナ・カタルーニャGPでは、アントネッリが残り5周でラッセルを抜いて2番手へ浮上した直後にマシントラブルが発生。表彰台が目前だっただけに、チームにとって大きな痛手となった。

    ヴォルフはSky Sports F1に対し、現状への強い不満を口にした。

    「これではチャンピオンシップを争うことはできない。2レースに1回のペースでマシンが大量ポイントを失っているような状況だからだ」

    「ある時は片方のマシン、次はもう片方のマシンだ。1位になるためには、まず完走しなければならない。それができていないのだから十分ではない」

    チーム内バトルが勝利を逃した可能性も
    アントネッリのリタイア前、メルセデス勢はともにルイス・ハミルトンを追う展開となっていた。しかしレース中盤、アントネッリがラッセルにプレッシャーをかけ続けたことでタイムを失った可能性があるとヴォルフは指摘する。

    ハミルトンは3ストップ戦略を選択し、終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)を利用して最後のピットストップを実施。その結果、トップの座を維持して勝利を手にした。

    ヴォルフはチーム内でのレース運びについて再検討する必要があると認めた。

    「チームとしてフェアにレースをさせようとしたが、その結果として勝利を失った可能性がある。優勝を争っている状況で、どうチーム内バトルを管理するべきかドライバーたちと話し合う必要がある」

    「ジョージがピットストップを行う前、2人はかなり激しく争っていた。その間にルイスに4秒から6秒ほど失ったと思う。そしてVSCによって状況が一変した」

    「ジョージとキミが激しく争えば、そのぶんラップタイムを失うことになる。今後に向けて話し合わなければならない」

    タイトル争いへ向けた課題が浮上
    メルセデスは2026年シーズン序盤を支配し、アントネッリがランキング首位を維持している。しかし近戦では信頼性問題が頻発しており、コンストラクターズ選手権でも大きな懸念材料となっている。

    さらに今回のレースでは、ドライバー同士の自由なバトルが戦略面で不利益を生んだ可能性も浮上した。ヴォルフの発言は、今後メルセデスがチームオーダーやレース運営方針を見直す可能性を示唆しており、タイトル争いが本格化する後半戦に向けた重要な議論となりそうだ。

  • メルセデスF1 ついにチームオーダー導入示唆 ヴォルフ「興味深い議論になる」

    メルセデスF1 ついにチームオーダー導入示唆 ヴォルフ「興味深い議論になる」

    メルセデスF1が長年貫いてきた「自由競争」の方針に変化の兆しが見えてきた。チーム代表のトト・ヴォルフは、バルセロナ・カタルーニャGPでジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリを戦わせた判断を振り返り、今後はチームオーダーの導入も視野に入れる考えを示した。

    レースではアントネッリの方が速いペースを持ちながらもメルセデスは介入せず、その間にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が逆転勝利を達成。

    ヴォルフは「興味深い議論になる」と語り、勝利を争う場面でのドライバー運用について再検討する可能性を認めた。

    ヴォルフ「結果には満足していない」
    メルセデスはバルセロナ・カタルーニャGPでジョージ・ラッセルが2位表彰台を獲得したものの、キミ・アントネッリは終盤にバッテリートラブルでリタイア。ルイス・ハミルトンに今季初勝利を許す結果となった。

    レース後、ヴォルフはまず信頼性問題への不満を口にした。

    「満足できる内容ではない。モントリオールでコンストラクターズ選手権の25ポイントを失い、今日もまた25ポイント、あるいは18ポイントを失った。勝つためにはまず完走しなければならない」

    「信頼性こそ我々が最優先で解決しなければならない問題だ。誰も満足していないし、原因究明のためにあらゆる可能性を調査する」

    メルセデスはカナダGPに続き、2戦連続でパワーユニット関連のトラブルに見舞われており、ヴォルフはこの状況を重く受け止めている。

    アントネッリの方が速かったと認める
    ヴォルフは今回のレースで、ラッセルよりもアントネッリの方が速かったことを認めた。

    「ジョージはレース序盤に信じられない走りを見せた。まるで後続が止まっているかのようだった」

    「だがその後はペースが落ちた。第1スティント終盤から、その後のスティントでは明らかにキミの方が速かった」

    それでもメルセデスは両ドライバーの争いに介入しなかった。

    「我々はこれまで常にドライバー同士を自由に戦わせてきた。そのため今回も介入しなかった」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    チームオーダー導入の可能性を示唆
    しかしヴォルフは、今後も同様の状況が発生した場合は対応を見直す可能性があると明かした。

    「今後については検討する必要がある。両ドライバーと話し合い、ペース差がある状況をどう扱うべきか考えなければならない」

    「もし勝利を争っている状況で、そのまま戦わせることで勝利を失うリスクがあるならばどうするのか。それは非常に興味深い議論になるだろう」

    さらにヴォルフは、どのような決定を下す場合でもチーム内で透明性を保つことを強調した。

    「すべてはチームの利益を最優先にし、完全に透明性を持って行われる」

    メルセデスは2026年シーズン開幕からドライバー同士の自由なレースを認めてきたが、フェラーリの戦闘力向上によって状況は変わりつつある。タイトル争いが激化するなか、これまでの方針を維持するのか、それともチームオーダーという選択肢を本格的に導入するのか。バルセロナでの敗戦は、その転換点になるかもしれない。

  • ジョージ・ラッセル F1バルセロナGPで2位も警戒「フェラーリが迫ってきている」

    ジョージ・ラッセル F1バルセロナGPで2位も警戒「フェラーリが迫ってきている」

    ジョージ・ラッセルは2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGPで2位表彰台を獲得した。ポールポジションからスタートしたメルセデスのドライバーは優勝こそ逃したものの、カナダGPでのリタイア、モナコGPでの無得点を経て久々の表彰台復帰を果たした。

    しかしラッセルがレース後に強調したのは、自身の結果以上にフェラーリの競争力だった。ルイス・ハミルトンの圧倒的なペースと最新アップグレードの効果を目の当たりにしたラッセルは、タイトル争いへ向けてフェラーリが大きな脅威になりつつあるとの見方を示した。

    フェラーリの進化を認めたラッセル
    ラッセルは予選でポールポジションを獲得し、決勝でも優勝候補の筆頭だった。しかし、フェラーリが選択した3ストップ戦略とハミルトンの圧倒的なレースペースの前に後退を余儀なくされ、最終的に2位でチェッカーを受けた。

    ラッセルはまず、かつてメルセデスでチームメイトだったハミルトンの勝利を称賛した。

    「まず最初に、ルイスに心からおめでとうと言いたい。彼がどれだけ努力しているか知っているからね。僕たちはメルセデスで長い時間を一緒に過ごしたし、子どもの頃にテレビで見ていたルイスらしい走りを再び見られて本当にうれしい」

    そのうえで、フェラーリの戦闘力向上を認めた。

    「厳しいレースだった。でも再び表彰台に戻れたし、自分としてはクリーンなレースができた。フェラーリは今日は非常に印象的だったし、僕たちもプッシュし続けなければならない」

    レース後半は苦戦
    週末を通じて好調だったラッセルだが、決勝では想定していたほどの競争力を発揮できなかったという。

    「金曜日と土曜日は本当に強力で安定した内容だった。でも今日は少し難しかった」

    「最初のスティントは感触も良くて順調だったけれど、最後の2スティントは少し苦しくなった。それでも再びここに戻ってこられたのは良いことだ」

    レース終盤にはチームメイトのキミ・アントネッリに接近され、一時は2位を失う危機にも直面した。しかしアントネッリが終盤にマシントラブルでリタイアしたことで順位を守り切った。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    タイトル争いとフェラーリへの警戒
    カナダGPでのリタイア、モナコGPでの無得点を経て、今回の2位はラッセルにとって流れを取り戻す重要な結果となった。ランキング首位のアントネッリとの差も68ポイントから50ポイントへと縮まった。

    ただし、ラッセルが週末を振り返って最も強く感じたのはフェラーリの脅威だった。

    「昨日の結果はチームにとっても本当に驚きだった。そして今日のルイスのペースは信じられないほど速かった。だから彼らは確実に近づいてきていると思う」

    「ポイントを持ち帰れたのは良かった。でも望んでいた結果ではない。現時点ではルイスも選手権で僕の前にいるし、フェラーリのアップグレードは本当に強力に見える」

    バルセロナでの優勝によってハミルトンとフェラーリは一気に存在感を高めた。ラッセルは表彰台復帰という成果を得た一方で、今後のタイトル争いに向けてフェラーリが新たな脅威になりつつあることを強く意識する週末となった。

  • キミ・アントネッリ F1バルセロナGP終盤リタイアに落胆「少し空っぽな気分」

    キミ・アントネッリ F1バルセロナGP終盤リタイアに落胆「少し空っぽな気分」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、F1バルセロナ・カタルーニャGP決勝の終盤にジョージ・ラッセルをオーバーテイクし、表彰台圏内を走行していたが、残り4周でマシンを止めてリタイアを喫した。

    メルセデスの19歳は今季ここまでグランプリ5連勝を記録していたが、バルセロナでその流れは途切れ、今季初のリタイアとなった。

    終盤の逆転直後に訪れた無念のリタイア
    アントネッリは66周で争われた決勝で、レース終盤にチームメイトのラッセルをターン1で攻略し、2番手に浮上した。優勝したルイス・ハミルトンに続く表彰台は目前だったが、その直後にメルセデスがコース上で停止した。

    「正直、今は少し空っぽな気分だ。でも、こういうものだ。レースはこういうことが起きるし、良い時も悪い時もある」

    「今日のペースは間違いなく良かった。第1スティントでは少し苦労したけれど、第2、第3スティントではかなりペースがあった。残り3周くらいで、もう少しのところだったので残念だ。でも、さっき言ったように、これもレースだ。誰のせいでもないし、次に目を向ける」


    ハミルトンの3ストップ戦略とVSCが勝負を分ける
    アントネッリはラッセルとハミルトンの後方からスタートし、メルセデスは2ストップ戦略を選択。一方、フェラーリは高温下のコンディションを踏まえ、ハミルトンに3ストップ戦略を採らせた。

    ハミルトンは最終ピットストップ後にメルセデス勢を抜き返す必要がある展開だったが、短いバーチャルセーフティカーが発動し、ピットインして首位で復帰することに成功した。

    アントネッリは、もし第2スティントでラッセルを早く抜けていれば、ハミルトンのフェラーリ初優勝を阻止できた可能性があったと振り返った。

    「まず、ルイスのことを本当にうれしく思う。フェラーリでの初勝利をずっと追い求めてきたし、それを達成した姿を見られて本当にうれしい」

    「もし第2スティントでジョージを抜けていたら、少し違うレースになっていたと思う。特にスティント終盤のペースはとても良かったので」

    「VSCの状況を考えると、ルイスとはかなり接近していたかもしれない。戦えた可能性もあったと思うけれど、これも結果だ」

    自らの予選にも反省「オーストリアで強く戻る」
    アントネッリは決勝で高いペースを見せた一方、前日の予選については自らの仕事に満足していないと認めた。

    「僕自身、昨日は良い仕事ができなかった。だから、これから1週間休んで、オーストリアに向けて準備し、もっと強くなって最高の状態に戻りたい」

    バルセロナでは目前だった表彰台と連勝記録を失ったが、アントネッリは依然としてドライバーズランキングでハミルトンに41ポイント差をつけている。次戦オーストリアGPでの巻き返しに注目が集まる。

    【関連】
    ・ホンダF1 アロンソがバッテリー異常でリタイア「重く受け止めている」

  • キミ・アントネッリ F1バルセロナGPで痛恨リタイア 2番手走行中にストップ

    キミ・アントネッリ F1バルセロナGPで痛恨リタイア 2番手走行中にストップ

    キミ・アントネッリが、2026年F1バルセロナ・カタルーニャGP終盤に痛恨のリタイアを喫した。

    メルセデスのアントネッリはレース終盤まで3番手を走行。61周目にはチームメイトのジョージ・ラッセルに接近すると、メインストレートでオーバーテイクを仕掛けた。

    ラッセルはターン1進入で抵抗し、アントネッリをコース外側へ押し出そうとしたが、アントネッリは引かずに並走。そのままターン1で前に出ると、ラッセルの反撃も封じ込めて2番手に浮上した。

    しかし、そのわずか2周後の63周目にアントネッリのマシンが突如スローダウン。コース脇にマシンを止め、そのままレースを終えることになった。

    メルセデスはレース中に公式SNSを更新し、「キミがコース上でストップし、バルセロナGPをリタイアした」と報告。現時点でリタイアの詳細な原因は明らかにされていない。

    アントネッリは表彰台獲得が目前だっただけに、メルセデスにとっても大きな痛手となるリタイアとなった。レース終盤の黄旗の原因となり、上位争いの展開にも影響を与える出来事となった。

  • アントネッリ F1バルセロナGP予選3番手に不満「ベストな走りではなかった」

    アントネッリ F1バルセロナGP予選3番手に不満「ベストな走りではなかった」

    アンドレア・キミ・アントネッリは2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP予選で3番手を獲得した。しかし今季初めてフロントローを逃したこともあり、自身のパフォーマンスには満足していない。

    予選後の記者会見でアントネッリは率直な思いを語った。

    「正直に言うと満足していない」

    「今週末はずっとマシンとのフィーリングに苦しんでいた」

    「グリップがとても低くて、コーナーを攻めすぎていた」

    「最後のアタックでは最終セクターでほとんどすべてを失った。大きなスライドが何度かあって、タイヤも完全に終わってしまった」

    「ベストなパフォーマンスではなかった」

    ロングランには自信
    一方で、決勝に向けてはロングランのペースに自信を見せた。

    「昨日のロングランは強力だった。それは大きなポジティブ要素だ」

    「明日も同じようなペースがあればいいと思っている」

    「そこに期待している」

    また、FP1を欠場した影響については限定的との見方を示した。

    「多少は影響したかもしれない。でも今週末は純粋に1周のペースが足りなかった」

    「FP3ではトラフィックにも苦しんだし、2セット目のタイヤも試せなかった」

    「でもそれが現実だ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    スタートが重要になると予想
    決勝では長いターン1までの距離が重要になると考えている。

    「良いスタートを決めることが重要だ」

    「今年はウイングの効果が弱くなっているので、スリップストリームの影響はさらに大きくなる」

    「ターン1までに良い位置を取らなければならない」

    また、タイヤ戦略が勝敗を左右すると予想した。

    「タイヤは非常にデリケートだ」

    「長くは持たないので、多くのピットストップが必要になるかもしれない」

    「重要なのは長いレースを戦うことだ」

    今季ここまで圧倒的な強さを見せてきたアントネッリだが、今回は3番グリッドからの巻き返しに挑む。

  • ジョージ・ラッセル F1バルセロナGPで復活ポール「自分らしさを取り戻した」

    ジョージ・ラッセル F1バルセロナGPで復活ポール「自分らしさを取り戻した」

    ジョージ・ラッセルは2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP予選でポールポジションを獲得した。ここ数戦は不運やパフォーマンス不足に苦しんでいたが、今週末はセットアップやアプローチを見直したことで本来の調子を取り戻したという。

    予選後の記者会見でラッセルは、ポールポジション以上に自信を取り戻せたことを喜んだ。

    「正直に言って、この週末を通して自分のリズムを取り戻せたことが一番うれしい」

    「ここ数戦は厳しかった。不運もあったし、良くないパフォーマンスもあった。でも今週末は自分に合っていると分かっているアプローチに戻した」

    「週末のほぼすべての周回でトップ2に入っていたし、自信もあった。気分も良かった。昔の自分に戻ったような感覚だった」

    ラッセルは改善の理由について、セットアップだけでなく精神面も含めて原点回帰したことが大きかったと説明した。

    セットアップと考え方を見直し
    「セットアップもそうだし、メンタリティもそうだ。基本に立ち返っただけだ」

    「今のF1マシンは本当に複雑だ。タイヤも複雑だし、パワーユニットも複雑だ。すべてを理解するのは簡単ではない」

    「隣には今季ずっと好調なキミがいるから、常に改善しようとしていた。でも他人のやり方を真似しようとしたことで、自分を苦しめていた部分もあったと思う」

    「今週末は自分自身の方向性を貫いた。それは過去数年間ずっとやってきたことだし、それが結果につながってうれしい」

    また、シーズン序盤に感じていたマシンとの一体感が戻ってきたと語った。

    「冬季テストやメルボルン、中国で感じていた感覚に戻った」

    「マイアミから難しさを感じ始めた。ここ数戦は我々の判断ミスもあったと思う」

    「このポールポジション以上に、自分自身を取り戻せたこと、自分とマシンが再び一体になれたことが大きい」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    決勝はハミルトンを警戒
    決勝についてラッセルはメルセデスのレースペースに自信を見せながらも、フェラーリのルイス・ハミルトンを最大の警戒対象として挙げた。

    「我々には本当に良いレースカーがあると思う。金曜日のロングランでも強さを見せていた」

    「もちろんキミは脅威になるだろう。でも今日のルイスには全員が驚かされた」

    「予選前はマクラーレンとの争いになると思っていた。でもQ1からルイスが速かった。『どこからそのペースが出てきたんだ?』という感じだった」

    「だから明日もサプライズがあるかもしれない」

    ラッセルはメルセデスでの100回目のグランプリをポールポジションからスタートする。今季4勝目に向けて絶好の位置につけた。